(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-06
(45)【発行日】2022-09-14
(54)【発明の名称】調節補助具及び調節具
(51)【国際特許分類】
E04G 21/10 20060101AFI20220907BHJP
【FI】
E04G21/10 A
(21)【出願番号】P 2018138956
(22)【出願日】2018-07-25
【審査請求日】2021-05-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000128038
【氏名又は名称】株式会社エヌ・エス・ピー
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 欣也
【審査官】山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-206915(JP,A)
【文献】特開2012-066360(JP,A)
【文献】特開2015-120217(JP,A)
【文献】特開平07-158276(JP,A)
【文献】特開2011-106171(JP,A)
【文献】実開昭60-135444(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 21/10
E04G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネジ部を有するレベル表示具本体と、前記レベル表示具本体の周方向に間隔をあけて設けられ、コンクリートの打設目標高さを示す複数の表示部と、を備えるレベル表示具を高さ調節する調節具用の調節補助具であって、
補助具本体と、
前記補助具本体に設けられ、前記複数の表示部間に挿入される係合部と、
を備え、
前記係合部の下方先端には、下方に向かうにしたがいその幅が次第に縮小するテーパ部が形成されている、
ことを特徴とする調節補助具。
【請求項2】
前記係合部は、前記補助具本体の下端よりも下方に直線状に延出する直線部を備え、
前記テーパ部は前記直線部の下部に一体的に接続されている、
請求項1に記載の調節補助具。
【請求項3】
前記係合部は、前記補助具本体の中心軸に対して対称に二つ形成されており、
前記テーパ部の内面には、下方に向かうにしたがい外方へ次第に傾斜する傾斜面が形成されている、
請求項1又は2に記載の調節補助具。
【請求項4】
ネジ部を有するレベル表示具本体と、前記レベル表示具本体の周方向に間隔をあけて設けられ、コンクリートの打設目標高さを示す複数の表示部と、を備えるレベル表示具を高さ調節する調節具であって、
請求項1から3のいずれか1項に記載の調節補助具を備える、
ことを特徴とする調節具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートの打設目標高さを示す表示部を備えたレベル表示具の高さ調節を行う調節具、及び当該調節具用の調節補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
コンクリート基礎を施工する際には、コンクリートの打設前に、コンクリートの打設目標高さを示す目印をあらかじめ設置しておく必要がある。このような目印として、従来、
図4に示すレベル表示具が使用されている。また、このようなレベル表示具は特許文献1にも開示されている。
【0003】
図4を参照してレベル表示具について説明する。
図4はレベル表示具100の斜視図である。
図4に示すレベル表示具100は、レベル表示具本体101と、雄ネジ102と、二つの第一表示部103と、第二表示部104とを備える。レベル表示具本体101は、上下方向に延びる棒状である。雄ネジ102はレベル表示具本体101の表面に形成されている。二つの第一表示部103は、雄ネジ102よりも上方で、且つ、レベル表示具本体101の周方向に所定間隔あけて形成されている。第一表示部103は、コンクリートの打設目標高さを示すコンクリート用目印として機能する。第二表示部104はレベル表示具本体101の頂部であり、レべリング材の打設目標高さを示すレベリング材用目印として機能する。第一表示部103と第二表示部104との上下方向間の間隔は、打設予定のレベリング材の厚みに合わせて予め設定されている。レベル表示具100は、鉄筋T(
図4では横筋)に取り付けられた取付補助具Xに上下動可能に保持される。レベル表示具100は、建物の大きさにもよるが、住宅用のコンクリート基礎を施工する場合には、数百本使用される。
【0004】
図5を参照してレベル表示具100を回転させて高さ調節するための従来の調節具200及び調節補助具300について説明する。
図5(a)は従来の調節具200及び調節補助具300の正面図である。
図5(b)は従来の調節補助具300とレベル表示具100とが係合した状態の正面図である。調節具200は、カバー201と、シャフト202と、ハンドル203と、調節補助具300と、を備える。シャフト202はカバー201内に挿通されている。ハンドル203は、シャフト202の一端に固定されている。調節補助具300は、シャフト202の他端に取り付けられている。カバー201には、レーザレベルからのレーザ光を受光するレベルセンサが取り付けられる。
【0005】
調節補助具300は、補助具本体301と、係合部302と、を備える。係合部302は補助具本体301に一体的に形成されており、補助具本体301から下方に延びている。係合部302は矩形状であり、上下方向全長にわたって同一の幅を有している。係合部302は、二つの第一表示部103の周方向間に挿入される。
【0006】
調節具200では、ハンドル203の回転に伴い、シャフト202及び調節補助具300も回転する。そして、調節補助具300の回転に伴い、係合部302が第一表示部103に当接し、レベル表示具100を回転させることができる。レベル表示具100を高さ調節する際には、レーザレベル及びレベルセンサを使用して、目印が打設目標高さに到達したか否かを判断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の調節補助具では、係合部を上方から第一表示部間に挿入する際に、係合部が第一表示部に引っ掛かり、スムーズに挿入できないことがあった。
【0009】
本発明は、レベル表示具とスムーズに係合させることができる調節補助具を提供することを目的とする。本発明は、当該調節補助具を備えた調節具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は下記に掲げる態様の発明を提供する。
(項目1)
ネジ部を有するレベル表示具本体と、前記レベル表示具本体の周方向に間隔をあけて設けられ、コンクリートの打設目標高さを示す複数の表示部と、を備えるレベル表示具を高さ調節する調節具用の調節補助具であって、
補助具本体と、
前記補助具本体に設けられ、前記複数の表示部間に挿入される係合部と、
を備え、
前記係合部の下方先端には、下方に向かうにしたがいその幅が次第に縮小するテーパ部が形成されている、
ことを特徴とする調節補助具。
(項目2)
前記係合部は、前記補助具本体の下端よりも下方に直線状に延出する直線部を備え、
前記テーパ部は前記直線部の下部に一体的に接続されている、
項目1に記載の調節補助具。
(項目3)
前記係合部は、前記補助具本体の中心軸に対して対称に二つ形成されており、
前記テーパ部の内面には、下方に向かうにしたがい外方へ次第に傾斜する傾斜面が形成されている、
項目1又は2に記載の調節補助具。
(項目4)
ネジ部を有するレベル表示具本体と、前記レベル表示具本体の周方向に間隔をあけて設けられ、コンクリートの打設目標高さを示す複数の表示部と、を備えるレベル表示具を高さ調節する調節具であって、
項目1から3のいずれか1項に記載の調節補助具を備える、
ことを特徴とする調節具。
【発明の効果】
【0011】
本発明の調節補助具では係合部の先端にテーパ部を備えているため、係合部をレベル表示具の表示部間にスムーズに挿入することができる。テーパ部が表示部に接触したとしても、テーパ部のテーパ面によって係合部が表示部間にスムーズに案内される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】(a)調節補助具(保護キャップ有り)の正面図、(b)調節補助具の右側面図、(c)(a)の縦断面図、(d)調節補助具(保護キャップ無し)の正面図である。
【
図3】(a)及び(b)はそれぞれ調節具をレベル表示具に係合させた状態の正面図及び右側面図、(c)は調節後のレベル表示具の斜視図である。
【
図5】(a)従来の調節具及び調節補助具の正面図、(b)従来の調節補助具とレベル表示具とが係合した状態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明について図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施形態は、本発明の好ましい一具体例を示すものである。本発明は、以下の実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0014】
<調節具及び調節補助具の構成>
図1及び
図2を参照して調節具20及び調節補助具30について説明する。
図1は調節補助具30が取り付けられた調節具20の正面図である。以下では、
図1の上下を調節具20及び調節補助具30の上下として説明する。
【0015】
調節具20は、カバー21と、シャフト22と、ハンドル23と、調節補助具30と、を備える。カバー21は断面視で角筒状の金属材料から成る。カバー21にはレーザレベルからのレーザ光を受光するレベルセンサが取り付け可能である。シャフト22はカバー21内に挿通されている。ハンドル23はシャフト22の上端に、シャフト22と同軸に取り付けられている。調節補助具30はシャフト22の下端に、シャフト22と同軸に取り付けられている。ハンドル23の回転に伴いシャフト22が回転する共に、シャフト22に取り付けられた調節補助具30も回転する。
【0016】
図2(a)は後述する保護キャップ345が取り付けられた状態の調節補助具30の正面図、
図2(b)は調節補助具30の右側面図、
図2(c)は
図2(a)の縦断面図、
図2(d)は後述する保護キャップ345が取り外された状態の調節補助具30の正面図である。
図3(a)及び(b)はそれぞれ調節具20をレベル表示具100に係合させた状態の正面図及び右側面図、
図3(c)は調節後のレベル表示具100の斜視図である。
【0017】
調節補助具30は、補助具本体31と、係合部32と、キャップ33と、外観変化付与部34と、を備える。補助具本体31はその内部が中空となった筒状である。外観変化付与部34は補助具本体31内に設けられている。補助具本体31、係合部32及びキャップ33は例えば樹脂製である。
【0018】
図2(a)及び(d)に示すように、補助具本体31には、調節具20及び調節補助具30の使用時に、外観変化付与部34の下端を外部から視認できるようにするための貫通開口部35が形成されている。貫通開口部35は、補助具本体31を貫通し、補助具本体31の中空内部と連通している。本実施形態において、貫通開口部35は補助具本体31の中心軸に対して対称に二つ形成されている。貫通開口部35は、補助具本体31の周方向に、係合部32とずらして形成されている。貫通開口部35は、上下方向に延びるスリット状であり、補助具本体31の下端から、外観変化付与部34の下端よりもわずかに上方の位置まで延びている。
【0019】
係合部32は、補助具本体31と一体的に形成されている。係合部32は、レベル表示具100の二つの第一表示部103間に挿入される。本実施形態では、係合部32は、補助具本体31の中心軸に対して対称に二つ形成されている。
【0020】
図2(b)に示すように、係合部32は、第一部分321と、第二部分322とから構成されている。第一部分321は、補助具本体31の下端から下方に直線状に延びている。第一部分321の幅Wは、二つの第一表示部103の周方向間の間隔よりもわずかに小さくなっている。
【0021】
第二部分322は、第一部分321の下端に連続し且つ第一部分321よりも幅狭である。第二部分322の幅方向両端には、下方に向かうにしたがい、係合部32の中心に向けて次第に傾斜する第一傾斜面(テーパ面)323がそれぞれ形成されている。これにより、第二部分322は、その幅が下方に向かうにしたがい次第に縮小するテーパ状となっている。具体的には、第二部分322は、側面視で逆三角形状である。
図2(a)に示すように、第二部分322の内面には、下方に向かうにしたがい外方(補助具本体31の中心軸から離れる方向)へ傾斜する第二傾斜面324が形成されている。これにより、二つの第二部分322間の間隔は、下方に向かうにしたがい次第に大きくなっている。
【0022】
図2(c)に示すように、キャップ33は、挿入部331と、フランジ部332と、延出部333と、を備える。挿入部331は、補助具本体31の中空内部に挿入される。フランジ部332は、補助具本体31の上端に載置される。延出部333は、フランジ部332から上方に延出している。挿入部331及び延出部333には、シャフト22を挿入するための凹部334が形成されている。補助具本体31及び挿入部331には、凹部334と連通し、且つネジ335が取り付けられる貫通穴が形成されている。貫通穴の内周面には雌ネジが形成されており、ネジ335はその雌ネジと螺合している。これにより、キャップ33は補助具本体31に着脱可能に固定される。また、ネジ335はその先端が凹部334内に挿入されたシャフト22に当接してシャフト22を凹部334の内壁に押し付けることで、シャフト22をキャップ33に固定している。こうして、調節補助具30は、シャフト22に着脱可能に取り付けられる。
【0023】
図2(c)を参照して、外観変化付与部34について説明する。外観変化付与部34はレベル表示具100に当接して、レベル表示具100に外部から視認できる目印を付与する。本実施形態において、外観変化付与部34は、レベル表示具100を着色する着色手段34Aである。着色手段34Aとしては、例えばシャチハタ(登録商標)を利用することができる。
【0024】
着色手段34Aは、印字部341と、吸蔵体342と、枠体343と、押さえ部材344と、保護キャップ345とを備える。印字部341はレベル表示具100に接触する印面341aを有している。印字部341の中央には貫通穴341bが形成されている。印字部341は例えば多孔質ゴムから成る。吸蔵体342は例えばスポンジから成り、着色成分を含有した着色物質を吸収して保持する。枠体343は補助具本体31の中空内部に保持されている。印字部341及び吸蔵体342は、吸蔵体342が印字部341の印面341aとは反対側に接触した状態で枠体343内に収容されている。印字部341には吸蔵体342から着色物質が供給される。印字部341はレベル表示具100に文字、図形又は記号などの有色の目印を付与する。着色物質はレベル表示具100を着色可能であれば特に限定されず、例えば水性又は油性インキなどを使用することができる。着色物質の色はレベル表示具100と同色でないことが好ましい。
【0025】
押さえ部材344は吸蔵体342の上方に配置され、補助具本体31内に保持されている。押さえ部材344のうち吸蔵体342の直上に配置される部分には、貫通穴344aが形成されている。キャップ33を補助具本体31から外すと貫通穴344aから吸蔵体342の一部が露出する。この貫通穴344aを介して、吸蔵体342に着色物質を補充することが可能となっている。
【0026】
保護キャップ345は有底の筒状である。保護キャップ345は、印字部341の印面341a側に被せられており、印面341aを乾燥や汚れなどから保護する。保護キャップ345は、補助具本体31の中空内部に部分的に収容されており、補助具本体31に着脱可能に取り付けられている。保護キャップ345の上端は、貫通開口部35の上端よりも上方まで延びている。
図2(a)に示すように、補助具本体31に保護キャップ345が取り付けられた状態において、貫通開口部35は保護キャップ345により塞がれており、印字部341は貫通開口部35から露出していない。
【0027】
補助具本体31の下端(
図2(c)において破線で示す)と印字部341の印面341aとの上下方向間の間隔Lは、第一表示部103とレベル表示具本体101の頂部(第二表示部104)との上下方向間の間隔以下に設定されている。そのため、
図3(a)及び(b)に示すように、係合部32を二つの第一表示部103間に挿入させた際、印面341aはレベル表示具本体101の頂部に接触するようになっている。これにより、
図3(c)に示すように、レベル表示具本体101の頂部には着色物質により外部から視認可能な有色の印Mが付与される。
【0028】
<使用方法及び作用効果>
以下では、
図3(a)及び(b)を参照して、調節補助具30及び調節具20の使用方法について説明する。また、それらの作用効果についても説明する。
【0029】
保護キャップ345を外し、調節補助具30の係合部32をレベル表示具100の上方から二つの第一表示部103間に挿入する。このとき、レベル表示具本体101のうち、第一表示部103よりも上方の部位は、補助具本体31の中空内部に収容される。係合部32の第一部分321は、二つの第一表示部103の間に位置している。着色手段34Aの印面341aは、レベル表示具本体101の頂部に当接する。印面341aとレベル表示具本体101の頂部との接触状態は、貫通開口部35を通して外部から視認可能となっている。
【0030】
調節具20のハンドル23を回転させることにより、調節補助具30を回転させる。調節補助具30の回転に伴い、レベル表示具100も回転する。レベル表示具100の第二表示部104の高さ位置がレべリング材の打設目標高さと一致するよう、レベル表示具100の高さ調節を行う。なお、第一表示部103と第二表示部104との上下方向間の間隔は、打設予定のレベリング材の厚みに合わせて予め設定されているため、第二表示部104の位置をレベリング材の打設目標高さに合わせれば、第一表示部103の位置は自動的にコンクリートの打設目標高さに合うようになっている。
【0031】
係合部32の先端を構成する第二部分322がテーパ状になっていることにより、係合部32を二つの第一表示部103間に挿入しやすくなる。第二部分322は第一傾斜面323を有しているため、第一傾斜面323が第一表示部103に接触したとしても、係合部32は第一傾斜面323によって二つの第一表示部103間にスムーズに案内される。このように、係合部32がテーパ状の第二部分322を有していることにより、第一表示部103に引っ掛かり難くなる。
【0032】
係合部32の第二部分322には第二傾斜面324が形成されているため、二つの第二部分322間の間隔は下方に向かうにしたがい大きくなっている。これにより、第二部分322がレベル表示具100の頂部に引っ掛かり難くなる。また、第二傾斜面324がレベル表示具100の頂部に接触したとしても、係合部32は第二傾斜面324によってスムーズに二つの第一表示部103間に案内される。
【0033】
二つの第一表示部103間に位置する第一部分321の幅Wは、二つの第一表示部103間の間隔よりもわずかに小さくなっているだけである。すなわち、第一表示部103と第一部分321との隙間は非常に小さい。これにより、ガタつくことなく調節補助具30を回転させることが可能になる。
【0034】
補助具本体31に貫通開口部35が設けられていることにより、貫通開口部35を通して、外観変化付与部34の下端(本実施形態では、印面341a)とレベル表示具本体101の頂部とが接触しているか否か確認することができる。また、補助具本体31内、特に、印面341aにゴミが付着している場合、貫通開口部35を通してそのゴミを除去することができる。
【0035】
調節補助具30が外観変化付与部34を備えていることにより、高さ調節済みのレベル表示具100に対して目印を付与することができる。これにより、作業者は高さ調節済みのレベル表示具100とそうでないレベル表示具100とを見分けることができる。着色手段34Aによる有色の印Mは目立つため特に好ましい。
【0036】
<調節具及び調節補助具の変形例>
以下では、調節具20及び調節補助具30の変形例について説明する。
【0037】
(1)着色手段34Aとして、例えばマーキングペンを利用することもできる。
【0038】
(2)外観変化付与部34は、レベル表示具100に傷、切欠き又は穴などを形成する刃や針などであってもよい。
【0039】
(3)貫通開口部35は、外観変化付与部34の下端とレベル表示具本体101の頂部とが接触しているかどうか確認できる程度の大きさであればよく、必ずしも補助具本体31の下端まで延びている必要はない。貫通開口部35は、例えば係合部32を通って上下方向に延びるよう形成されていてもよい。
【符号の説明】
【0040】
20 調節具
30 調節補助具
31 補助具本体
32 係合部
321 第一部分(直線部)
322 第二部分(テーパ部)
324 第二傾斜面(傾斜面)
100 レベル表示具
101 レベル表示具本体
102 雄ネジ(ネジ部)
103 第一表示部(表示部)