(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-06
(45)【発行日】2022-09-14
(54)【発明の名称】折り畳み式ごみ容器
(51)【国際特許分類】
B65F 1/00 20060101AFI20220907BHJP
【FI】
B65F1/00 B
(21)【出願番号】P 2022065952
(22)【出願日】2022-04-12
【審査請求日】2022-04-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520230156
【氏名又は名称】株式会社曽我製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100209129
【氏名又は名称】山城 正機
(72)【発明者】
【氏名】曽我 一平
【審査官】程塚 悠
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3095440(JP,U)
【文献】特開2004-168495(JP,A)
【文献】特開2002-138695(JP,A)
【文献】特開平08-028129(JP,A)
【文献】特開2004-026360(JP,A)
【文献】特開2014-125296(JP,A)
【文献】特開2006-036459(JP,A)
【文献】登録実用新案第3141657(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65F 1/00-1/16
B65D 6/08
B65D 6/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
略直方体状に形成されごみ収容領域を画定する本体部と、略平板状に形成され前記本体部を覆うことが可能な天面を画定する蓋部とによって構成される折り畳み式ごみ容器であって、
前記本体部は、前面を画定する前面フレーム部材と、前記前面フレーム部材の幅方向両端部に回動可能に枢支される二つの前側面を画定する前側面フレーム部材と、前記前面フレーム部材及び前記二つの前側面フレーム部材を覆う第一ネット部材によって構成される前半部、及び、
背面を画定する背面フレーム部材と、前記背面フレーム部材の幅方向両端部に回動可能に枢支される二つの後側面を画定する後側面フレーム部材と、前記背面フレーム部材及び前記二つの後側面フレーム部材を覆う第二ネット部材によって構成される後半部によって構成され、
前記前側面フレーム部材の後端部と前記後側面フレーム部材の前端部とが回動可能に枢支され
、
前記前面フレーム部材の幅方向端部を構成するフレーム部材、及び、前記前側面フレーム部材の前端部を構成するフレーム部材として、共通する部材を使用するとともに、前記第一ネット部材は、前記前面フレーム部材の幅方向端部及び前記前側面フレーム部材の前端部を構成する共通のフレーム部材には固定されず、前記前側面フレーム部材の後端部を構成するフレーム部材に固定され、
前記背面フレーム部材の幅方向端部を構成するフレーム部材、及び、前記後側面フレーム部材の後端部を構成するフレーム部材として、共通する部材を使用するとともに、前記第二ネット部材は、前記背面フレーム部材の幅方向端部及び前記後側面フレーム部材の後端部を構成する共通のフレーム部材には固定されず、前記後側面フレーム部材の前端部を構成するフレーム部材に固定される、
折り畳み式ごみ容器。
【請求項2】
前記第一ネット部材及び前記第二ネット部材の幅方向端部を筒状部とし、前記筒状部にフレーム部材を挿通することで固定構造を構成する、
請求項
1に記載の折り畳み式ごみ容器。
【請求項3】
前記前面フレーム部材と前記前側面フレーム部材との間の回動、又は、前記背面フレーム部材と前記後側面フレーム部材との間の回動が、所定の角度を超えて動かないように制限するストッパ構造を設けた、
請求項1又は2に記載の折り畳み式ごみ容器。
【請求項4】
前記蓋部を、使用時に天面を画定するとともに折り畳んだ際に前記前面に被さる蓋本体と、
折り畳んだ際に前記蓋本体を前記前面に被せることができるよう前記蓋本体を回動可能に支持する回動部によって構成するとともに、
前記回動部を複数本のフレーム部材によって構成する、
請求項1又は2に記載の折り畳み式ごみ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ごみ集積所などにおいて使用される折り畳み式ごみ容器に関し、特に、丈夫でありながら部品点数が少ないごみ容器を提供するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅地などにおけるごみ集積所には、カラスや猫などの鳥獣除けのために、載置されたごみ袋を覆う網状部材を使用するものや、折り畳み式のごみ容器を使用するものがある。
【0003】
中でも折り畳み式ごみ容器は、単に網状部材で覆うものと比べて、フレーム内でごみを積み重ねることができるため設置場所も取らず、また、使用後においては折り畳んで片づけることができるため、保管場所を節約することができ有用である。
【0004】
折り畳み式ごみ容器としては、特許文献1に記載されるように、略直方体状のフレームに、金網や樹脂製の網によって収納部が画定され、収納部を蓋で覆うことができる形式のものがある(特許文献1)。
【0005】
特許文献1によると、略直方体状のフレームにおいて、側面が二つに分割されており、不使用時には分割された側面を折り畳むことで、コンパクトに収納することができる。
【0006】
また、特許文献2に記載されるように、前面、背面、両側面及び底面の各面を枠材で画定し、それぞれの枠材の全面に網状のシート材を設けた構成とする形式のものもある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】登録実用新案第3190614号
【文献】登録実用新案第3231297号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、特許文献1に記載される技術においては、側面を分割して折り畳むために、フレームやパネルなどの点数が多くなり、製造コストがかかることが普及を阻む要因となっている。
【0009】
また、特許文献2に記載される技術においては、1枚のシート材で構成する点についても記載されているが、その場合、折り畳み部にはシート材を固定させるフレーム部材が存在せず、風で飛ばされたり、強度が不足するという問題が生じる。また、底面が存在することによって、ごみ容器自体が汚れるという問題がある。
【0010】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、丈夫でかつ部品点数が少なく、しかも汚れにくい折り畳み式ごみ容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0012】
第1の特徴に係る折り畳み式ごみ容器は、略直方体状に形成されごみ収容領域を画定する本体部と、略平板状に形成され本体部を覆うことが可能な天面を画定する蓋部とによって構成される折り畳み式ごみ容器であって、本体部は、前面を画定する前面フレーム部材と、前面フレーム部材の幅方向両端部に回動可能に枢支される二つの前側面を画定する前側面フレーム部材と、前面フレーム部材及び二つの前側面フレーム部材を覆う第一ネット部材によって構成される前半部、及び、背面を画定する背面フレーム部材と、背面フレーム部材の幅方向両端部に回動可能に枢支される二つの後側面を画定する後側面フレーム部材と、背面フレーム部材及び二つの後側面フレーム部材を覆う第二ネット部材によって構成される後半部によって構成され、前側面フレーム部材の後端部と後側面フレーム部材の前端部とが回動可能に枢支される。
【0013】
第1の特徴に係る発明によれば、フレーム部材を組み合わせて前半部及び後半部の骨格を形成するため、丈夫な折り畳み式ごみ容器を構成することができる。また、第一ネット部材が前面フレーム部材及び二つの前側面フレーム部材を覆い、第二ネット部材が背面フレーム部材及び二つの後側面フレーム部材を覆うよう構成されるため、二枚のネット部材により前後側壁を覆うことができ、折り畳むことが可能な構造であっても少ない部品点数でごみ容器を形成することができる。しかも、本体部は底面を有しないため、地面に接地する箇所が少なく、また、収容したごみ袋から漏れ出た汁などに汚染されることもないため、汚れにくい。
【0014】
また、第1の特徴に係る折り畳み式ごみ容器は、前面フレーム部材の幅方向端部を構成するフレーム部材、及び、前側面フレーム部材の前端部を構成するフレーム部材として、共通する部材を使用するとともに、背面フレーム部材の幅方向端部を構成するフレーム部材、及び、後側面フレーム部材の後端部を構成するフレーム部材として、共通する部材を使用する。
【0015】
このように、一部のフレーム部材を共通化することで、使用するフレーム部材の部品点数を削減することができる。
【0016】
さらに、第1の特徴に係る折り畳み式ごみ容器においては、第一ネット部材は、前面フレーム部材の幅方向端部及び前側面フレーム部材の前端部を構成する共通のフレーム部材には固定されず、前側面フレーム部材の後端部を構成するフレーム部材に固定される。また、第二ネット部材は、背面フレーム部材の幅方向端部及び後側面フレーム部材の後端部を構成する共通のフレーム部材には固定されず、後側面フレーム部材の前端部を構成するフレーム部材に固定される。
【0017】
このように、第一ネット部材及び第二ネット部材のそれぞれにおいて、側面の端部二か所を固定することでネット部材をフレーム部材に張設することができるため、固定部の数を削減して部品点数や製造工数を削減することができる。
【0018】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、第一ネット部材及び第二ネット部材の幅方向端部を筒状部とし、筒状部にフレーム部材を挿通することで固定構造を構成する。
【0019】
第2の特徴に係る発明によれば、端部を筒状に形成するという簡単な構造でネット部材をフレーム部材に固定することができるため、部品点数や製造工数を削減することができる。
【0020】
第3の特徴に係る発明は、第1又は第2の特徴に係る発明であって、前面フレーム部材と前側面フレーム部材との間の回動、又は、背面フレーム部材と後側面フレーム部材との間の回動が、所定の角度を超えて動かないように制限するストッパ構造を設けた。
【0021】
第3の特徴に係る発明によれば、前面フレーム部材と前側面フレーム部材との間の回動、又は、背面フレーム部材と後側面フレーム部材との間の回動が、所定の角度を超えて動かないように制限するストッパ構造を設けたため、所定の角度を超えて回動してしまうことに起因する本体部の横揺れやねじれを抑制することができ、堅牢さと軽量さを両立させることが可能な折り畳み式ごみ容器を提供することができる。
【0022】
第4の特徴に係る発明は、第1又は第2の特徴に係る発明であって、蓋部を、使用時に天面を画定するとともに折り畳んだ際に前記前面に被さる蓋本体と、折り畳んだ際に蓋本体を前面に被せることができるよう蓋本体を回動可能に支持する回動部によって構成するとともに、回動部を複数本のフレーム部材によって構成する。
【0023】
第4の特徴に係る発明によれば回動部を、ネット部材を使用せず複数本のフレーム部によって構成するため、ネット部材を構成する材料を節約することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、丈夫でかつ部品点数が少なく、しかも汚れにくい折り畳み式ごみ容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の使用時の状態を示す斜視図である。(a)は閉蓋時の状態、(b)は開蓋時の状態を示す。
【
図2】
図2は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の閉蓋時の状態を示す平面図である。
【
図3】
図3は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の使用時の状態を示す立面図である。(a)は閉蓋時の状態、(b)は開蓋時の状態を示す。
【
図4】
図4は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の使用時の状態を示す側面図である。(a)は閉蓋時の状態、(b)は開蓋時の状態を示す。
【
図5】
図5は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の折り畳み時の状態を示す斜視図である。(a)は折り畳み途中の状態、(b)は折り畳み後の状態を示す。
【
図6】
図6は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の折り畳み後の状態を示す平面図である。
【
図7】
図7は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の折り畳み時の状態を示す立面図である。(a)は折り畳み途中の状態、(b)は折り畳み後の状態を示す。
【
図8】
図8は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の折り畳み時の状態を示す側面図である。(a)は折り畳み途中の状態、(b)は折り畳み後の状態を示す。
【
図9】
図9は、本実施形態に係る継手部材を示す斜視図である。(a)はパターン1の継手部材の斜視図、(b)はパターン1の継手部材の正面図、(c)はパターン2の継手部材の斜視図、(d)はパターン2の継手部材の正面図である。
【
図10】
図10は、本実施形態に係る側面を構成するフレーム部材の模式図である。(a)は伸張している状態の立面図、(b)は伸張している状態の背面図、(c)は折り畳み途中の状態、(d)はフレーム部材と継手部材との当接状態の模式図を示す
【
図11】
図11は、前ネット部材、後ネット部材及び蓋ネット部材を展開した状態を示す平面図である。(a)は前ネット部材及び後ネット部材、(b)は蓋ネット部材を示す。
【
図12】
図12は、前ネット部材及び後ネット部材を張設した状態を示す上から見た模式図である。(a)は伸張している状態、(b)は折り畳み途中の状態を示す。
【
図13】
図13は、前ネット部材及び後ネット部材を張設した状態を示す側面から見た模式図である。(a)は開蓋状態、(b)は閉蓋状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0027】
[折り畳み式ごみ容器の全体構成]
図1~13を用いて、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器1の全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の使用時の状態を示す斜視図であり、(a)は閉蓋時の状態、(b)は開蓋時の状態を示す。
図2は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の閉蓋時の状態を示す平面図である。
図3は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の使用時の状態を示す立面図であり、(a)は閉蓋時の状態、(b)は開蓋時の状態を示す。
図4は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の使用時の状態を示す側面図であり、(a)は閉蓋時の状態、(b)は開蓋時の状態を示す。
図5は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の折り畳み時の状態を示す斜視図であり、(a)は折り畳み途中の状態、(b)は折り畳み後の状態を示す。
図6は、本実施形態に係る折り畳み後の状態を示す平面図である。
図7は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の折り畳み時の状態を示す立面図であり、(a)は折り畳み途中の状態、(b)は折り畳み後の状態を示す。
図8は、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器の折り畳み時の状態を示す側面図であり、(a)は折り畳み途中の状態、(b)は折り畳み後の状態を示す。
図9は本実施形態に係る継手部材を示す斜視図であり、(a)はパターン1の継手部材の斜視図、(b)はパターン1の継手部材の正面図、(c)はパターン2の継手部材の斜視図、(d)はパターン2の継手部材の正面図である。
図10は、側面を構成するフレーム部材の模式図であり、(a)は伸張している状態の立面図、(b)は伸張している状態の背面図、(c)は折り畳み途中の状態、(d)はフレーム部材と継手部材との当接状態の模式図を示す。
図11は、前ネット部材、後ネット部材及び蓋ネット部材を展開した状態を示す平面図であり、(a)は前ネット部材及び後ネット部材、(b)は蓋ネット部材を示す。
図12は、前ネット部材及び後ネット部材を張設した状態を示す上から見た模式図であり、(a)は伸張している状態、(b)は折り畳み途中の状態を示す。
図13は、前ネット部材及び後ネット部材を張設した状態を示す側面から見た模式図であり、(a)は開蓋状態、(b)は閉蓋状態を示す。
【0028】
なお、本発明において、幅方向とは折り畳み式ごみ容器1を正面から見たときの左右方向を示し、前後とは同奥行き方向を示す。また、前とは折り畳み式ごみ容器1を正面から見たときの手前側を示し、後とは同奥側を示す。また、
図1においてはネット部材を図示しているが、
図2~
図8においては、理解を助けるため、ネット部材の図示を省略している。
【0029】
図1~
図8に示すように、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器1は、略直方体状に形成されごみ収容領域を画定する本体部Hと、略平板状に形成され本体部Hを覆うことが可能な天面を画定する蓋部Lとによって構成される。
【0030】
<本体部H>
図1に示すように、本体部Hは、前半部H1と後半部H2とによって構成され、本体部Hのごみ収容領域は、前面、背面、及び左右の側面によって画定される。なお、本実施形態に係る本体部Hにおいて、底面は存在しない。
【0031】
前半部H1は、前面を画定する前面フレーム部材10、幅方向一端側の側面のうち前半部分を構成する前側面を画定する前側面フレーム部材30f、幅方向他端側の側面のうち前半部分を構成する前側面を画定する前側面フレーム部材40f、及び、前面フレーム部材1と2本の前側面フレーム部材30f、40fを覆う第一ネット部材N1によって構成される。
【0032】
後半部H2は、背面を画定する背面フレーム部材20、幅方向一端側の側面のうち後半部分を構成する後側面を画定する後側面フレーム部材30b、幅方向他端側の側面のうち後半部分を構成する後側面を画定する後側面フレーム部材40b、及び、背面フレーム部材20と2本の後側面フレーム部材30b、40bを覆う第二ネット部材N2によって構成される。
【0033】
一組の側面はそれぞれ、前側面フレーム部材30f、40fと後側面フレーム部材30b、40bとによって画定され、幅方向一端側の側面においては、前半部H1を構成する前側面フレーム部材30fと後半部H2を構成する後側面フレーム部材30bがヒンジ結合によって互いに回動可能に枢支される。また、幅方向他端側の側面においては、前半部H1を構成する前側面フレーム部材40fと後半部H2を構成する後側面フレーム部材40bがヒンジ結合によって互いに回動可能に枢支される。このようなヒンジ結合によって前半部H1と後半部H2が接続され、伸展と屈曲が可能な本体部Hを形成する。
【0034】
<前半部H1>
前面フレーム部材10は4本のフレーム部材である前上フレーム部材11、前下フレーム部材12、2本の前側フレーム部材13、14によって領域が画定され、1枚の第一ネット部材N1によって覆われることで形成される。前上フレーム部材11及び前下フレーム部材12は略水平方向に延伸される円柱状の部材であり、前下フレーム部材12は地面に載置される部材である。また、2本の前側フレーム部材13、14は略鉛直方向に延伸される円柱状の部材である。4本のフレーム部材は、例えば、内部を中空構造としたアルミ製パイプによって形成される。
【0035】
前面フレーム部材10を構成する前上フレーム部材11、前下フレーム部材12、二本の前側フレーム部材13、14は、各隅部に配設される継手部材c11、c12、c13、c14によって結合される。つまり、継手部材c11によって前上フレーム部材11と一方の前側フレーム部材13が結合され、継手部材c12によって前下フレーム部材12と一方の前側フレーム部材13が結合される。また、継手部材c13によって前上フレーム部材11と他方の前側フレーム部材14が結合され、継手部材c14によって前下フレーム部材12と他方の前側フレーム部材14が結合される。このようにして、前上フレーム部材11、前下フレーム部材12、2本の前側フレーム部材13、14が4つの継手部材c11、c12、c13、c14によって結合され、前面の領域が画定される。
【0036】
ここで、継手部材c11は、パターン1の継手部材を表す
図9(a)(b)に示すように、互いに直交する三方向の継手部材であり、フレーム部材の中空部に嵌入されることでフレーム部材と結合される二つの結合部c11aと、フレーム部材を回動可能に枢支する一つの枢支部c11bとを有する。枢支部c11bは、所定の間隙をもって配設される二つの突出片と突出片に形成される孔によって構成される。結合部c11aが前上フレーム部材11及び前側フレーム部材13の中空部に嵌入することによって、継手部材c11と前上フレーム部材11及び前側フレーム部材13が固定される。また、後述する側前上フレーム部材31の穴付き突出部31tが枢支部c11bの間隙に挿入され、穴付き突出部31tの穴とそれに重なるよう形成された枢支部c11bの孔に図示しないピンを挿通することによって、側前上フレーム部材31が継手部材c11に対して回動可能に枢支される。
【0037】
また、枢支部c11bを構成する二つの突出片の間には、ストッパstが設けられており、側前上フレーム部材31の穴付き突出部31tの先端に設けられた突起pが当接することにより、側前上フレーム部材31と前上フレーム部材11とがそれ以上回動しないように動きを制限できるようになっている。
【0038】
また、継手部材c12は、パターン2の継手部材を表す
図9(c)(d)に示すように、互いに直交する三方向の継手部材であり、フレーム部材の中空部に嵌入されることでフレーム部材と結合される二つの結合部c12aと、フレーム部材を回動可能に枢支する一つの枢支部c12bとを有する。枢支部c12bは、所定の間隙をもって配設される二つの突出片と突出片に形成される孔によって構成される。結合部c12aが前下フレーム部材12及び前側フレーム部材13の中空部に嵌入することによって、継手部材c12と前下フレーム部材12及び前側フレーム部材13が固定される。また、後述する側前下フレーム部材32の穴付き突出部32tが枢支部c12bの間隙に挿入され、穴付き突出部32tの穴とそれに重なるよう形成された枢支部c12bの孔に図示しないピンを挿通することによって、側前下フレーム部材32が継手部材c12に対して回動可能に枢支される。
【0039】
また、枢支部c12bを構成する二つの突出片の間には、ストッパstが設けられており、側前下フレーム部材32の穴付き突出部32tの先端に設けられた突起pが当接することにより、側前下フレーム部材32と前下フレーム部材12とがそれ以上回動しないように動きを制限できるようになっている。
【0040】
また、継手部材c13は、パターン2の継手部材を表す
図9(c)(d)に示すように、継手部材c12と同様の構造を有する。結合部c13aが前上フレーム部材11及び前側フレーム部材14の中空部に嵌入することによって、継手部材c13と前上フレーム部材11及び前側フレーム部材14が固定される。また、後述する側前上フレーム部材41の穴付き突出部41tが枢支部c13bの間隙に挿入され、穴付き突出部41tの穴とそれに重なるよう形成された枢支部c13bの孔に図示しないピンを挿通することによって、側前上フレーム部材41が継手部材c13に対して回動可能に枢支される。
【0041】
また、枢支部c13bを構成する二つの突出片の間には、ストッパstが設けられており、側前上フレーム部材41の穴付き突出部41tの先端に設けられた突起pが当接することにより、側前上フレーム部材41と前上フレーム部材11とがそれ以上回動しないように動きを制限できるようになっている。
【0042】
また、継手部材c14は、パターン1の継手部材を表す
図9(a)(b)に示すように、継手部材c11と同様の構造を有する。結合部c14aが前下フレーム部材12及び前側フレーム部材14の中空部に嵌入することによって、継手部材c14と前下フレーム部材12及び前側フレーム部材14が固定される。また、後述する側前下フレーム部材42の穴付き突出部42tが枢支部c14bの間隙に挿入され、穴付き突出部42tの穴とそれに重なるよう形成された枢支部c14bの孔に図示しないピンを挿通することによって、側前下フレーム部材42が継手部材c14に対して回動可能に枢支される。
【0043】
また、枢支部c14bを構成する二つの突出片の間には、ストッパstが設けられており、側前下フレーム部材42の穴付き突出部42tの先端に設けられた突起pが当接することにより、側前下フレーム部材42と前下フレーム部材12とがそれ以上回動しないように動きを制限できるようになっている。
【0044】
図1(b)に戻ると、幅方向一端側の前側面フレーム部材30fは4本のフレーム部材である側前上フレーム部材31、側前下フレーム部材32、側前端フレーム部材33、前側フレーム部材13によって領域が画定され、1枚のネット部材N1によって覆われることで前側面が形成される。また、幅方向他端側の前側面フレーム部材40fは4本のフレーム部材である側前上フレーム部材41、側前下フレーム部材42、側前端フレーム部材43、前側フレーム部材14によって領域が画定され、1枚のネット部材N1によって覆われることで前側面が形成される。
【0045】
幅方向一端側の前側面フレーム部材30fの上端辺を構成する側前上フレーム部材31は、
図10に示すように断面略逆L字状の部材で、一端部は長手方向に突出する穴付き突出部31tとして形成されている。穴付き突出部31tは継手部材c11の枢支部c11bの間隙に挿入され、穴付き突出部31tの穴と枢支部c11bの孔に図示しないピンを挿通することにより、継手部材c11に対して回動可能に枢支される。また、側前上フレーム部材31の他端部はヒンジ部材h1を介して側後上フレーム部材34に回動可能に枢支される。さらに、穴付き突出部31tの先端には突起pが形成されており、
図10(d)に示すようにフレーム部材31と継手部材c11とのなす角が90°となったときに突起pが継手部材c11のストッパstに当接し、それ以上フレーム部材31が開かないようになっている。このように、ストッパstと突起pが本願発明におけるストッパ構造として機能する。そのことにより、前面フレーム部材10と前側面フレーム部材30fとが所定の角度を超えて回動することを制限することができ、本体の横揺れやねじれを防止することができる。
【0046】
また、幅方向一端側の前側面フレーム部材30fの下端辺を構成する側前下フレーム部材32は、
図10に示すように断面略逆L字状の部材で、一端部は長手方向に突出する穴付き突出部32tとして形成されている。穴付き突出部32tは継手部材c12の枢支部c12bの間隙に挿入され、穴付き突出部32tの穴と枢支部c12bの孔に図示しないピンを挿通することにより継手部材c12に対して回動可能に枢支される。また、側前下フレーム部材32の他端部はヒンジ部材h2を介して側後下フレーム部材35に回動可能に枢支される。さらに、穴付き突出部32tの先端には突起pが形成されており、
図10(d)に示すようにフレーム部材32と継手部材c12とのなす角が90°となったときに突起pが継手部材c12のストッパstに当接し、それ以上フレーム部材32が開かないようになっている。このように、ストッパstと突起pが本願発明におけるストッパ構造として機能する。そのことにより、前面フレーム部材10と前側面フレーム部材30fとが所定の角度を超えて回動することを制限することができ、本体の横揺れやねじれを防止することができる。
【0047】
さらに、幅方向一端側の前側面フレーム部材30fを構成する側前端フレーム部材33は鉛直方向に延在して前半部H1の幅方向一端側の端部を画定する円柱状のフレーム部材であり、上端部が側前上フレーム部材31に接続されるとともに、下端部が側前下フレーム部材32に接続される。
【0048】
そして、幅方向一端側の前側面フレーム部材30fを構成する前側フレーム部材13は、前述のように、前面フレーム部材10を構成する部材でもあり、上端部が継手部材c11に接続されるとともに、下端部が継手部材c12に接続される。
【0049】
幅方向他端側の前側面フレーム部材40fの上端辺を構成する側前上フレーム部材41は、
図10に示すように断面略逆L字状の部材で、一端部は長手方向に突出する穴付き突出部41tとして形成されておいる。穴付き突出部41tは継手部材c13の枢支部c13bの間隙に挿入され、穴付き突出部41tの穴と枢支部c13bの孔に図示しないピンを挿通することにより継手部材c13に対して回動可能に枢支される。また、側前上フレーム部材41の他端部はヒンジ部材h3を介して側後上フレーム部材44に回動可能に枢支される。さらに、穴付き突出部41tの先端には突起pが形成されており、
図10(d)に示すようにフレーム部材41と継手部材c13とのなす角が90°となったときに突起pが継手部材c13のストッパstに当接し、それ以上フレーム部材41が開かないようになっている。このように、ストッパstと突起pが本願発明におけるストッパ構造として機能する。そのことにより、前面フレーム部材10と前側面フレーム部材40fとが所定の角度を超えて回動することを制限することができ、本体の横揺れやねじれを防止することができる。
【0050】
また、幅方向他端側の前側面フレーム部材40fの下端辺を構成する側前下フレーム部材42は、
図10に示すように断面略逆L字状の部材で、一端部は長手方向に突出する穴付き突出部42tとして形成されている。穴付き突出部42tは継手部材c14の枢支部c14bの間隙に挿入され、穴付き突出部42tの穴と枢支部c14bの孔に図示しないピンを挿通することにより継手部材c14に対して回動可能に枢支される。また、側前下フレーム部材42の他端部はヒンジ部材h4を介して側後下フレーム部材45に回動可能に枢支される。さらに、穴付き突出部42tの先端には突起pが形成されており、
図10(d)に示すようにフレーム部材42と継手部材c14とのなす角が90°となったときに突起pが継手部材c14のストッパstに当接し、それ以上フレーム部材42が開かないようになっている。このように、ストッパstと突起pが本願発明におけるストッパ構造として機能する。そのことにより、前面フレーム部材10と前側面フレーム部材40fとが所定の角度を超えて回動することを制限することができ、本体の横揺れやねじれを防止することができる。
【0051】
さらに、幅方向他端側の前側面フレーム部材40fを構成する側前端フレーム部材43は鉛直方向に延在して前半部H1の幅方向他端側の端部を画定する円柱状のフレーム部材であり、上端部が側前上フレーム部材41に接続されるとともに、下端部が側前下フレーム部材42に接続される。
【0052】
そして、幅方向他端側の前側面フレーム部材40fを構成する前側フレーム部材14は、上述のように、前面フレーム部材10を構成する部材であり、上端部が継手部材c13に接続されるとともに、下端部が継手部材c14に接続される。
【0053】
第一ネット部材N1は、
図11(a)に示すように、前面フレーム部材10と二つの前側面フレーム部材30f、40fを覆う平面視略長方形状の部材であり、上端部、下端部及び両側端部における突出した部位が筒状部に形成されフレーム部材に結合される。つまり、第一ネット部材N1は、前面を覆う部位、前面を覆う部位の両側に設けられた二つの前側面を覆う部位、及び、四辺に設けられた筒状部に形成される部位によって構成される。
【0054】
本実施形態においては、
図12及び
図13に示すように、第一ネット部材N1とフレーム部材との接続は、第一ネット部材N1の端部を折り返して部材同士を互いに結合することで形成した筒状部にフレーム部材を挿通することによって行われる。
【0055】
具体的には、第一ネット部材N1の上端部を折り返して部材同士を互いに結合することで形成された筒状部に前上フレーム部材11が挿通され、下端部を折り返して部材同士を互いに結合することで形成された筒状部に前下フレーム部材12が挿通され、幅方向一端部を折り返して部材同士を互いに結合することで形成された筒状部に側前端フレーム部材33が挿通され、幅方向他端部を折り返して部材同士を互いに結合することで形成された筒状部に側前端フレーム部材43が挿通される。なお、具体的な第一ネット部材N1の部材同士の結合は、縫着や融着などが用いられるが、それに限ったものではない。
【0056】
このようにして、端部に形成した筒状部にフレーム部材を挿通することでネット部材とフレーム部材を固定する。
【0057】
ここで、第一ネット部材N1の両端部が固定される側前端フレーム部材33、43が円柱状に形成されているため、第一ネット部材N1の端部を筒状部を形成した際にフレーム部材を挿通しやすく、また、局所的な負荷の集中も発生せず、長期にわたって使用することが可能な折り畳み式ごみ容器1を形成することができる。
【0058】
このとき、前側フレーム部材13及び前側フレーム部材14は、前面10の幅方向端部を画定するとともに、前側面フレーム部材30f、40fの前端部を画定する共通のフレーム部材であるが、前側フレーム部材13及び前側フレーム部材14の周囲は第一ネット部材N1を固定させない非固定部とし、周囲を這わすのみである。
【0059】
このように、前面フレーム部材10と前側面フレーム部材30f、40fが重なる箇所において共通のフレーム部材13、14を用いるとともに、当該共通のフレーム部材13、14においてネット部材を固定させず別の箇所で固定させる構造とすることで、使用する部品点数を削減することができる。
【0060】
また、第一ネット部材N1は前側フレーム部材13、14に固定されていないため、本体部Hを折り畳む際に第一ネット部材N1は前側フレーム部材13、14の周囲を滑る動きをする。そこで、前側フレーム部材13、14を略円柱形状とすることで、折り畳む動きを阻害することのない、また、擦り減ることの少ないフレーム部材を構成することができる。
【0061】
そして、幅方向一旦側における前側面フレーム部材30fと後側面フレーム部材30bとの回動可能な接続は、上端辺を構成する側前上フレーム部材31及び側後上フレーム部材34におけるヒンジ部h1、下端辺を構成する側前下フレーム部材32及び側後下フレーム部材36におけるヒンジ部h2によって構成されるため、上端辺と下端辺の間の領域には円柱状の側前端フレーム部材33や側後端フレーム部材36が位置するのみであり、第一ネット部材N1の巻回や固定を邪魔されることなく、スムーズに固定することができる。これは、幅方向他端側における前側面フレーム部材40fと後側面フレーム部材40bにおいても同様である。
【0062】
<後半部H2>
背面20は4本のフレーム部材である後上フレーム部材21、後下フレーム部材22、2本の後側フレーム部材23、24によって領域が画定され、1枚の第二ネット部材N2によって覆われることで形成される。後上フレーム部材21及び後下フレーム部材22は略水平方向に延伸される円柱状の部材であり、後下フレーム部材22は地面に載置される部材である。また、2本の後側フレーム部材23、24は略鉛直方向に延伸される円柱状の部材である。4本のフレーム部材は、例えば、内部を中空構造としたアルミ製パイプによって形成される。
【0063】
背面フレーム部材20を構成する後上フレーム部材21、後下フレーム部材22、2本の後側フレーム部材23、24は、各隅部に配設される継手部材c21、c22、c23、c24によって結合される。つまり、継手部材c21によって後上フレーム部材21と一方の後側フレーム部材23が結合され、継手部材c22によって後下フレーム部材22と一方の後側フレーム部材23が結合される。また、継手部材c23によって後上フレーム部材21と他方の後側フレーム部材24が結合され、継手部材c24によって後下フレーム部材22と他方の後側フレーム部材24が結合される。このようにして、後上フレーム部材21、後下フレーム部材22、2本の後側フレーム部材23、24が4つの継手部材c21、c22、c23、c24によって結合され、背面の領域が確定される。
【0064】
ここで、継手部材c21は、パターン2の継手部材を表す
図9(b)に示すように、継手部材c12と同様の構造を有する。結合部c21aが後上フレーム部材21及び後側フレーム部材23の中空部に嵌入することによって、継手部材c21と後上フレーム部材21及び後側フレーム部材23が固定される。また、後述する側後上フレーム部材34の穴付き突出部34tが枢支部c21bの間隙に挿入され、穴付き突出部34tの穴とそれに重なるよう形成された枢支部c21bの孔に図示しないピンを挿通することによって、側後上フレーム部材34が継手部材c21に対して回動可能に枢支される。
【0065】
また、枢支部c21bを構成する二つの突出片の間には、ストッパstが設けられており、側後上フレーム部材34の穴付き突出部34tの先端に設けられた突起pが当接することにより、側後上フレーム部材34と後上フレーム部材21とがそれ以上回動しないように動きを制限できるようになっている。
【0066】
また、継手部材c22は、パターン1の継手部材を表す
図9(a)に示すように、継手部材c11と同様の構造を有する。結合部c22aが後下フレーム部材22及び後側フレーム部材23の中空部に嵌入することによって、継手部材c14と後下フレーム部材22及び後側フレーム部材23が固定される。また、後述する側後下フレーム部材35の穴付き突出部35tが枢支部c22bの間隙に挿入され、穴付き突出部35tの穴とそれに重なるよう形成された枢支部c22bの孔に図示しないピンを挿通することによって、側後下フレーム部材35が継手部材c22に対して回動可能に枢支される。
【0067】
また、枢支部c22bを構成する二つの突出片の間には、ストッパstが設けられており、側後下フレーム部材35の穴付き突出部35tの先端に設けられた突起pが当接することにより、側後下フレーム部材35と後下フレーム部材22とがそれ以上回動しないように動きを制限できるようになっている。
【0068】
また、継手部材c23は、パターン1の継手部材を表す
図9(a)に示すように、継手部材c11と同様の構造を有する。結合部c23aが後上フレーム部材21及び後側フレーム部材24の中空部に嵌入することによって、継手部材c23と後上フレーム部材21及び後側フレーム部材24が固定される。また、後述する側後上フレーム部材44の穴付き突出部44tが枢支部c23bの間隙に挿入され、穴付き突出部44tの穴とそれに重なるよう形成された枢支部c23bの孔に図示しないピンを挿通することによって、側後上フレーム部材44が継手部材c23に対して回動可能に枢支される。
【0069】
また、枢支部c23bを構成する二つの突出片の間には、ストッパstが設けられており、側後上フレーム部材44の穴付き突出部44tの先端に設けられた突起pが当接することにより、側後上フレーム部材44と後上フレーム部材21とがそれ以上回動しないように動きを制限できるようになっている。
【0070】
また、継手部材c24は、パターン2の継手部材を表す
図9(b)に示すように、継手部材c12と同様の構造を有する。結合部c24aが後下フレーム部材22及び後側フレーム部材24の中空部に嵌入することによって、継手部材c21と後下フレーム部材22及び後側フレーム部材24が固定される。また、後述する側後下フレーム部材45の穴付き突出部45tが枢支部c24bの間隙に挿入され、穴付き突出部45tの穴とそれに重なるよう形成された枢支部c24bの孔に図示しないピンを挿通することによって、側後下フレーム部材45が継手部材c24に対して回動可能に枢支される。
【0071】
また、枢支部c23bを構成する二つの突出片の間には、ストッパstが設けられており、側後下フレーム部材45の穴付き突出部45tの先端に設けられた突起pが当接することにより、側後下フレーム部材45と後下フレーム部材22とがそれ以上回動しないように動きを制限できるようになっている。
【0072】
幅方向一端側の後側面フレーム部材30bは4本のフレーム部材である側後上フレーム部材34、側後下フレーム部材35、側後端フレーム部材36、後側フレーム部材23によって領域が画定され、1枚のネット部材N2によって覆われることで後側面が形成される。また、幅方向他端側の後側面フレーム部材40bは4本のフレーム部材である側後上フレーム部材44、側後下フレーム部材45、側後端フレーム部材46、後側フレーム部材24によって領域が画定され、1枚のネット部材N2によって覆われることで後側面が形成される。
【0073】
幅方向一端側の後側面フレーム部材30bの上端辺を構成する側後上フレーム部材34は、
図10に示すように断面略逆L字状の部材で、一端部は長手方向に突出する穴付き突出部34tとして形成されている。穴付き突出部34tは継手部材c21の枢支部c21bの間隙に挿入され、穴付き突出部34tの穴と枢支部c21bの孔に図示しないピンを挿通することにより継手部材c21に対して回動可能に枢支される。また、側後上フレーム部材34の他端部はヒンジ部材h1を介して側前上フレーム部材31に回動可能に枢支される。さらに、穴付き突出部34tの先端には突起pが形成されており、
図10(d)に示すようにフレーム部材34と継手部材c21とのなす角が90°となったときに突起pが継手部材c21のストッパstに当接し、それ以上フレーム部材34が開かないようになっている。このように、ストッパstと突起pが本願発明におけるストッパ構造として機能する。そのことにより、背面フレーム部材20と後側面フレーム部材30bとが所定の角度を超えて回動することを制限することができ、本体の横揺れやねじれを防止することができる。
【0074】
また、幅方向一端側の後側面フレーム部材30bの下端辺を構成する側後下フレーム部材35は、
図10に示すように断面略逆L字状の部材で、一端部は長手方向に突出する穴付き突出部35tとして形成されている。穴付き突出部35tは継手部材c22の枢支部c22bの間隙に挿入され、穴付き突出部35tの穴と枢支部c22bの孔に図示しないピンを挿通することにより継手部材c22に対して回動可能に枢支される。また、側後下フレーム部材35の他端部はヒンジ部材h2を介して側前下フレーム部材32に回動可能に枢支される。さらに、穴付き突出部35tの先端には突起pが形成されており、
図10(d)に示すようにフレーム部材35と継手部材c22とのなす角が90°となったときに突起pが継手部材c22のストッパstに当接し、それ以上フレーム部材35が開かないようになっている。このように、ストッパstと突起pが本願発明におけるストッパ構造として機能する。そのことにより、背面フレーム部材20と後側面フレーム部材30bとが所定の角度を超えて回動することを制限することができ、本体の横揺れやねじれを防止することができる。
【0075】
さらに、幅方向一端側の後側面フレーム部材30bを構成する後側端フレーム部材36は鉛直方向に延在して後半部H2の幅方向一端側の端部を画定する円柱状のフレーム部材であり、上端部が側後上フレーム部材34に接続されるとともに、下端部が側後下フレーム部材35に接続される。
【0076】
そして、幅方向一端側の後側面フレーム部材30bを構成する後側フレーム部材23は、前述のように、背面フレーム部材20を構成する部材であり、上端部が継手部材c21に接続されるとともに、下端部が継手部材c22に接続される。
【0077】
一方、幅方向他端側の後側面フレーム部材40bの上端辺を構成する側後上フレーム部材44は、
図10に示すように断面略逆L字状の部材で、一端部は長手方向に突出する穴付き突出部44tとして形成されている。穴付き突出部44tは継手部材c23の枢支部c23bの間隙に挿入され、穴付き突出部44tの穴と枢支部c23bの孔に図示しないピンを挿通することにより継手部材c23に対して回動可能に枢支される。また、側後上フレーム部材44の他端部はヒンジ部材h3を介して側前上フレーム部材41に回動可能に枢支される。さらに、穴付き突出部44tの先端には突起pが形成されており、
図10(d)に示すようにフレーム部材44と継手部材c23とのなす角が90°となったときに突起pが継手部材c23のストッパstに当接し、それ以上フレーム部材44が開かないようになっている。このように、ストッパstと突起pが本願発明におけるストッパ構造として機能する。そのことにより、背面フレーム部材20と後側面フレーム部材40bとが所定の角度を超えて回動することを制限することができ、本体の横揺れやねじれを防止することができる。
【0078】
また、幅方向他端側の後側面フレーム部材40bの下端辺を構成する側後下フレーム部材45は、
図10に示すように断面略逆L字状の部材で、一端部は長手方向に突出する穴付き突出部45tとして形成されている。穴付き突出部45tは継手部材c24の枢支部c24bの間隙に挿入され、穴付き突出部45tの穴と枢支部c24bの孔に図示しないピンを挿通することにより継手部材c24に対して回動可能に枢支される。また、側後下フレーム部材45の他端部はヒンジ部材h4を介して側前下フレーム部材42に回動可能に枢支される。さらに、穴付き突出部45tの先端には突起pが形成されており、
図10(d)に示すようにフレーム部材45と継手部材c24とのなす角が90°となったときに突起pが継手部材c24のストッパstに当接し、それ以上フレーム部材45が開かないようになっている。このように、ストッパstと突起pが本願発明におけるストッパ構造として機能する。そのことにより、背面フレーム部材20と後側面フレーム部材40bとが所定の角度を超えて回動することを制限することができ、本体の横揺れやねじれを防止することができる。
【0079】
さらに、幅方向他端側の後側面フレーム部材40bを構成する側後端フレーム部材46は鉛直方向に延在して後半部H2の幅方向他端側の端部を画定する円柱状のフレーム部材であり、上端部が側後上フレーム部材44に接続されるとともに、下端部が側後下フレーム部材45に接続される。
【0080】
そして、幅方向他端側の後側面フレーム部材40bを構成する後側フレーム部材24は、上述のように、背面フレーム部材20を構成する部材であり、上端部が継手部材c23に接続されるとともに、下端部が継手部材c24に接続される。
【0081】
第二ネット部材N2は、
図11(a)に示すように、背面フレーム部材20と二つの後側面フレーム部材30b、40bを覆う平面視略長方形状の部材であり、上端部、下端部及び両側端部における突出した部位が筒状部に形成されフレーム部材に結合される。つまり、第二ネット部材N2は、背面を覆う部位、背面を覆う部位の両側に設けられた二つの後側面を覆う部位、及び、四辺に設けられた筒状部に形成される部位によって構成される。
【0082】
本実施形態においては、
図12及び
図13に示すように、第二ネット部材N2とフレーム部材との接続は、第二ネット部材N2の端部を折り返して部材同士を互いに結合することで形成した筒状部にフレーム部材を挿通することによって行われる。
【0083】
具体的には、第二ネット部材N2の上端部を折り返して部材同士を互いに結合することで形成された筒状部に後上フレーム部材21が挿通され、下端部を折り返して部材同士を互いに結合することで形成された筒状部に後下フレーム部材22が挿通され、幅方向一端部を折り返して部材同士を互いに結合することで形成された筒状部に側後端フレーム部材36が挿通され、幅方向他端部を折り返して部材同士を互いに結合することで形成された筒状部に側後端フレーム部材46が挿通される。なお、具体的な第二ネット部材N2の部材同士の結合は、縫着や融着などが用いられるが、それに限ったものではない。
【0084】
このようにして、端部に形成した筒状部にフレーム部材を挿通することでネット部材とフレーム部材を固定する。
【0085】
ここで、第二ネット部材N2の両端部が固定される側後端フレーム部材36、46が円柱状に形成されているため、第一ネット部材N2の端部を筒状部を形成した際にフレーム部材を挿通しやすく、また、局所的な負荷の集中も発生せず、長期にわたって使用することが可能な折り畳み式ごみ容器1を形成することができる。
【0086】
このとき、後側フレーム部材23及び後側フレーム部材24は、背面20の幅方向端部を画定するとともに、後側面フレーム部材30b、40bの後端部を画定する共通のフレーム部材であるが、後側フレーム部材23及び後側フレーム部材24の周囲は第二ネット部材N2を固定させない非固定部とし、周囲を這わすのみである。
【0087】
このように、背面フレーム部材20と後側面フレーム部材30b、40bが重なる箇所において共通のフレーム部材23、24を用いるとともに、当該共通のフレーム部材23、24においてネット部材を固定させず別の箇所で固定させる構造とすることで、使用する部品点数を削減することができる。
【0088】
また、第二ネット部材N2は後側フレーム部材23、24に固定されていないため、本体部Hを折り畳む際に第二ネット部材N2は後側フレーム部材23、24の周囲を滑る動きをする。そこで、後側フレーム部材23、24を略円柱形状とすることで、折り畳む動きを阻害することのない、また、擦り減ることの少ないフレーム部材を構成することができる。
【0089】
以上のようにして、第一ネット部材N1によって覆われる前半部H1と、第二ネット部材N2によって覆われる後半部H2とが端部において互いに回動可能に接続されることで、ごみ収容領域を画定する本体部Hが伸張及び屈曲可能に構成される。
【0090】
<蓋部L>
蓋部Lは、使用時に天面を画定するとともに本体部Hを折り畳んだ際に前面に被さる蓋本体50と、蓋本体50を前面に被せることができるよう蓋本体50を回動可能に支持する回動部60によって構成され、回動部60が背面フレーム部材20の上端辺を構成する後上フレーム部材21に対して回動可能に枢支されることで、蓋部L全体が開閉可能に構成される。
【0091】
蓋本体50は4本のフレーム部材である前端フレーム部材51、後端フレーム部材52、一組の側端フレーム部材53、54によって領域が画定され、1枚の蓋ネット部材N3によって覆われることで形成される。前端フレーム部材51は、使用時でかつ蓋部Lを閉じた際に、前面フレーム部材10を構成する前上フレーム部材11上に載置されるべく前方に位置する円柱状の部材である。後端フレーム部材52は、前端フレーム部材51と平行に配設される部材であり使用時でかつ蓋部Lを閉じた際に後方に位置する円柱状の部材である。側端フレーム部材53、54は幅方向端部に位置する断面略逆L字状の部材であり、後端部は回動部60と互いに回動可能に枢支される。前端フレーム部材51及び後端フレーム部材52の両端部が側端フレーム部材53、54に固定されることで、前端フレーム部材51、後端フレーム部材52、一組の側端フレーム部材53、54によって蓋本体50が構成する天面の領域が画定される
【0092】
蓋ネット部材N3は
図11(b)に示すように平面視略長方形状の部材であり、上端部及び下端部が筒状部に形成されフレーム部材に結合される。そして、一方の端部を折り返して部材同士を結合することで形成された筒状部に前端フレーム部材51が挿通されるとともに、他方の端部を折り返して部材同士を結合することで形成された筒状部に後端フレーム部材52が挿通されることで、前端フレーム部材51、後端フレーム部材52、一組の側端フレーム部材53、54によって画定される天面の領域を覆う。なお、具体的な蓋ネット部材N3の部材同士の結合は、縫着や融着などが用いられるが、それに限ったものではない。
【0093】
回動部60は、奥行き方向に所定の間隔で幅方向に延設される複数本(本実施形態においては3本)の横フレーム部材61、62、63の両端部が、幅方向両端部に設けられた縦フレーム部材64、65に固定されることで形成される。なお、回動部60にはネット部材は配設されない。
【0094】
幅方向両端部に設けられた縦フレーム部材64、65の前端部は、蓋本体50の側端フレーム部材53、54の後端部に対して回動可能に枢支される。
【0095】
後端に位置する横フレーム部材63は、背面フレーム部材20の上端辺を構成する後上フレーム部材21の直上に位置するように配設されるとともに、後上フレーム部材21に対して継手部材c61、c62を介して回動可能に接続される。
【0096】
横フレーム部材61、62、63を配設する所定の間隔としては、隙間から鳥のくちばしや小動物が侵入することができない距離(0.5~1.5cm程度)を確保するよう設定される。また、折り畳んだ際の本体部Hの奥行きD(
図8(b)参照)と、横フレーム部材61と横フレーム部材63との間隔が略一致するように横フレーム部材61、62、63の配置が設定される。
【0097】
仮に、回動部材をネット部材を使用して構成したとすると、回動部材60は蓋部Lの後端側を構成する小さな部材であるため、そのためにネット部材を使用することは、製造上においても手間となる。本実施形態においては、回動部材60を、ネット部材を使用せず複数本の横フレーム部材61、62、63によって構成するため、ネット部材を構成する材料を節約することができる。
【0098】
[折り畳み式ごみ容器の収納方法]
次に、
図5~8を用いて、本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器1の収納方法について説明する。
図5~8において、(a)は折り畳まれる途中の状態を、(b)は折り畳まれた状態を示す。
【0099】
本実施形態に係る折り畳み式ごみ容器1を折り畳むに際しては、
図5~8の(a)に示すように、蓋部Lを開いた状態で、前面フレーム部材10と背面フレーム部材20とを近づける。このとき、側前上フレーム部材31と側後上フレーム部材34とを回動可能に枢支するヒンジ部材h1、側前下フレーム部材32と側後下フレーム部材35とを回動可能に枢支するヒンジ部材h2、側前上フレーム部材41と側後上フレーム部材44とを回動可能に枢支するヒンジ部材h3、及び、側前下フレーム部材42と側後下フレーム部材45とを回動可能に枢支するヒンジ部材h4を屈曲する方向に回動させることによって、前面フレーム部材10と背面フレーム部材20とを近づける。
【0100】
この動作によって、継手部材c11に回動可能に枢支される側前上フレーム部材31が継手部材c11に対して回動し、継手部材c12に回動可能に枢支される側前下フレーム部材32が継手部材c12に対して回動し、継手部材c13に回動可能に枢支される側前上フレーム部材41が継手部材c13に対して回動し、継手部材c14に回動可能に枢支される側前下フレーム部材42が継手部材c14に対して回動し、継手部材c21に回動可能に枢支される側後上フレーム部材34が継手部材c21に対して回動し、継手部材c22に回動可能に枢支される側後下フレーム部材35が継手部材c22に対して回動し、継手部材c23に回動可能に枢支される側後上フレーム部材44が継手部材c23に対して回動し、継手部材c24に回動可能に枢支される側後下フレーム部材45が継手部材c24に対して回動し、本体部Hが折り畳まれる。
【0101】
本実施形態においては、各面を構成するフレーム部材は全てアルミ合金等の剛性のある材料で構成されているため、各部における上記の動作は同時に起こる。
【0102】
そして、側前上フレーム部材31と側後上フレーム部材34が略同一の方向を向く程度まで、また、側前下フレーム部材32と側後下フレーム部材35が略同一の方向を向く程度まで、また、側前上フレーム部材41と側後上フレーム部材44が略同一の方向を向く程度まで、また、側前下フレーム部材42と側後下フレーム部材45が略同一の方向を向く程度まで折り畳まれると、次に蓋部Lを閉じる。
【0103】
蓋部Lを閉じる際には、回動部60を背面フレーム部材20の後上フレーム部材21に対して回動させることにより、回動部60を閉じるとともに、蓋本体50を回動部60に対して回動させることにより、蓋本体50を閉じる。このとき、回動部60を構成する縦フレーム部材64、65は、後側面フレーム部材30b、40b上に位置することになる。
【0104】
回動部60を構成する縦フレーム部材64、65を後側面フレーム部材30b、40b上に位置させた際には、回動部60の後端に位置する横フレーム部材63が背面フレーム部材20の上端辺を構成する後上フレーム部材21の直上に位置するため、また、本体部Hが折り畳まれた際の奥行きDと、回動部60を構成する横フレーム部材61と横フレーム部材63との間隔が略一致するため、突出する箇所もなくコンパクトに折り畳むことができる。
【0105】
さらに、回動部60の幅方向両端部に設けられた縦フレーム部材64、65の前端部は、蓋本体50の側端フレーム部材53、54の後端部に対して回動可能に枢支されるため、
図6や
図8(b)に示すよう、突出する箇所もなくコンパクトに折り畳むことができる。
【0106】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0107】
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
【0108】
例えば、継手部材c11~c14、c21~c24はフレーム部材同士を接続することができればよく、必ずしも三方の継手である必要はない。また、フレーム部材同士を回動可能に枢支する手段としても、上記構造のヒンジ部によるものに限ったものではなく、他の周知の枢支手段を用いることができる。
【0109】
また、フレーム部材はアルミ合金によって形成されている必要はなく、樹脂や他の金属によって形成されていても構わない。
【0110】
また、本発明における前ネット部材N1、後ネット部材N2及び蓋ネット部材N3に使用される材料としては、伸縮性に富むナイロン、ポリエチレンやポリエステル等の樹脂製が望ましいが、必ずしもそれに限ったものではなく、麻や木綿によって形成されていても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0111】
この発明の折り畳み式ごみ容器は、道路沿いのごみ集積所、集合住宅のごみ置き場、店先のごみ置き場などに適用することができる。
【符号の説明】
【0112】
1 折り畳み式ごみ容器
H1 前半部
10 前面フレーム部材
30f、40f 前側面フレーム部材
N1 第一ネット部材
H2 後半部
20 背面フレーム部材
30b、40b 後側面フレーム部材
N2 第二ネット部材
L 蓋部
50 蓋本体
60 回動部
【要約】 (修正有)
【課題】丈夫でかつ部品点数が少なく、しかも汚れにくい折り畳み式ごみ容器を提供する。
【解決手段】折り畳み式ごみ容器は、本体部Hと、蓋部Lとによって構成される。本体部Hは、前面フレーム部材10と、前面の幅方向両端部に回動可能に枢支される二つの前側面を画定する前側面フレーム部材30f、40fと、前面フレーム部材30f、40f及び二つの前側面フレーム部材30f、40fを覆う第一ネット部材N1によって構成される前半部H1、及び、背面フレーム部材20と、背面の幅方向両端部に回動可能に枢支される二つの後側面を画定する後側面フレーム部材30b,40bと、背面フレーム部材20及び二つの後側面フレーム部材30b,40bを覆う第二ネット部材N2によって構成される後半部H2によって構成され、前側面フレーム部材30f、40fの後端部と後側面フレーム部材30b,40bの前端部とが回動可能に枢支される。
【選択図】
図1