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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-06
(45)【発行日】2022-09-14
(54)【発明の名称】サーバ、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220907BHJP
【FI】
G06Q30/06 340
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018226589
(22)【出願日】2018-12-03
(65)【公開番号】P2020091532
(43)【公開日】2020-06-11
【審査請求日】2021-10-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社 資生堂
(74)【代理人】
【識別番号】230116816
【弁護士】
【氏名又は名称】成川 弘樹
(74)【代理人】
【識別番号】100146123
【弁理士】
【氏名又は名称】木本 大介
(74)【代理人】
【識別番号】100174850
【弁理士】
【氏名又は名称】大崎 絵美
(72)【発明者】
【氏名】関根 春奈
(72)【発明者】
【氏名】石川 智子
(72)【発明者】
【氏名】小林 恵子
(72)【発明者】
【氏名】新井 智大
(72)【発明者】
【氏名】平林 和恵
【審査官】萩島 豪
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/152420(WO,A1)
【文献】特開2010-218491(JP,A)
【文献】特開2017-228157(JP,A)
【文献】特開2009-277224(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0365272(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショッピングサイトへのアクセスを管理するサーバであって、
ホストユーザから、前記ショッピングサイトに招待すべき少なくとも1人のゲストユーザを指定するホストユーザ指示を取得する手段を備え、
前記ショッピングサイトのアドレスと、前記ホストユーザを識別するホストユーザ識別情報と、前記ホストユーザ指示によって指定されたゲストユーザを識別するゲストユーザ識別情報と、を関連付けて記憶する手段を備え、
前記ショッピングサイトに対する前記ホストユーザの反応に関するホスト反応情報を取得する手段を備え、
前記ショッピングサイトに対する前記ゲストユーザの反応に関するゲスト反応情報を取得する手段を備え、
前記ホスト反応情報及び前記ゲスト反応情報の組合せに基づく画像を生成する手段を備え、
前記生成された画像を前記ホストユーザに提示する手段を備える、
サーバ。
【請求項2】
前記ゲストユーザの指示に応じて、前記ゲストユーザによって指定された商品に関する商品情報を前記ホストユーザに提示する手段を備え、
前記画像を生成する手段は、前記ゲストユーザが前記商品情報を閲覧したときのゲスト反応情報、及び、前記ホストユーザが前記商品情報を閲覧したときのホスト反応情報の組合せに基づいて、前記画像を生成する、
請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記生成する手段は、前記ホスト反応情報のパターン及び前記ゲスト反応情報のパターンの類似度に基づいて、前記画像を生成する、
請求項1又は2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記生成する手段は、
前記ホストユーザが使用するクライアント装置に表示させる画面の画面画像を生成し、
前記ホスト反応情報及び前記ゲスト反応情報の組合せに基づいて、前記画面画像を変化させる、
請求項1~3の何れかに記載のサーバ。
【請求項5】
前記生成する手段は、前記ホスト反応情報及び前記ゲスト反応情報の組合せに基づいて、前記ホストユーザのアバタのアバタ画像を変化させる、
請求項1~4の何れかに記載のサーバ。
【請求項6】
前記ホスト反応情報及び前記ゲスト反応情報の組合せに基づいて、前記アバタが発生させる音声を生成する、
請求項5に記載のサーバ。
【請求項7】
前記ホスト反応情報は、前記ホストユーザの生体反応に関する情報であり、
前記ゲスト反応情報は、前記ゲストユーザの生体反応に関する情報である、
請求項1~6の何れかに記載のサーバ。
【請求項8】
前記画像を生成する手段は、ユーザに対してポジティブな印象を与える画像を生成する、
請求項1~7の何れかに記載のサーバ。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1~8の何れかに記載の手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ソーシャルコマースが注目されている。ソーシャルコマースとは、ソーシャルメディアとEコマースとを連携させたサービスモデルである。ソーシャルコマースでは、ソーシャルメディアを媒体として、ユーザ間で情報を拡散させることにより、消費者の購買意欲が促進される。
【0003】
例えば、特許文献1は、ソーシャルコマースの取引を取り扱うサーバを開示している。特許文献1のサーバは、ユーザが使用するユーザ端末から取得した経路情報に基づいて、推奨される取引情報をユーザ端末に提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-084265号公報
【0005】
【文献】「ソーシャルメディアの共感が購買行動に及ぼす影響―ソーシャルメディア利用度と口コミ経験からの検討―」(泉水),育英短期大学研究紀要,第31号,2014
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
非特許文献1によれば、ソーシャルメディアと購買行動に関する研究において、自分のことをよく知っている友人からの情報(例えば、アドバイス)の有益性が指摘されている。ソーシャルコマースにおいても、友人からの情報を交換しながらショッピングを体験するユーザは、購買意欲の促進が期待される。
しかし、特許文献1では、ユーザに提供される情報は、経路情報に基づいてコンピュータが生成した情報であって、ユーザの友人が発信した情報ではない。そのため、ユーザの購買意欲を十分に促進することはできない。
【0007】
本発明の目的は、ソーシャルコマースにおいて、ユーザの購買意欲を十分に促進することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、
ショッピングサイトへのアクセスを管理するサーバであって、
ホストユーザから、前記ショッピングサイトに招待すべき少なくとも1人のゲストユーザを指定するホストユーザ指示を取得する手段を備え、
前記ショッピングサイトのアドレスと、前記ホストユーザを識別するホストユーザ識別情報と、前記ホストユーザ指示によって指定されたゲストユーザを識別するゲストユーザ識別情報と、を関連付けて記憶する手段を備え、
前記ショッピングサイトに対する前記ホストユーザの反応に関するホスト反応情報を取得する手段を備え、
前記ショッピングサイトに対する前記ゲストユーザの反応に関するゲスト反応情報を取得する手段を備え、
前記ホスト反応情報及び前記ゲスト反応情報の組合せに基づく画像を生成する手段を備え、
前記生成された画像を前記ホストユーザに提示する手段を備える、
サーバである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ソーシャルコマースにおいて、ユーザの購買意欲を十分に促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図2図1の情報処理システムの機能ブロック図である。
図3】本実施形態の概要の説明図である。
図4】本実施形態のユーザ情報データベースのデータ構造を示す図である。
図5】本実施形態のアイテム情報マスタデータベースのデータ構造を示す図である。
図6】本実施形態のアバタ情報マスタデータベースのデータ構造を示す図である。
図7】本実施形態のアバタ選択処理のシーケンス図である。
図8図7の処理において表示される画面例を示す図である。
図9】本実施形態のショッピング招待処理のシーケンス図である。
図10図9の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図11】本実施形態のショッピングシーケンスのシーケンス図である。
図12図11の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図13図11の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図14図11の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図15】変形例の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0012】
(1)情報処理システムの構成
情報処理システムの構成について説明する。図1は、本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。図2は、図1の情報処理システムの機能ブロック図である。
【0013】
図1に示すように、情報処理システム1は、複数のクライアント装置10と、サーバ30とを備える。
クライアント装置10及びサーバ30は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続される。
【0014】
クライアント装置10は、サーバ30にリクエストを送信する情報処理装置の一例である。クライアント装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、パーソナルコンピュータである。
【0015】
サーバ30は、クライアント装置10から送信されたリクエストに応じたレスポンスをクライアント装置10に提供する情報処理装置の一例である。サーバ30は、例えば、ウェブサーバである。
【0016】
(1-1)クライアント装置の構成
クライアント装置10の構成について説明する。
【0017】
図2に示すように、クライアント装置10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14とを備える。
【0018】
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0019】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
【0020】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0021】
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、クライアント装置10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。
【0022】
入出力インタフェース13は、クライアント装置10に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、クライアント装置10に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せを含む。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0023】
通信インタフェース14は、クライアント装置10とサーバ30との間の通信を制御するように構成される。
【0024】
(1-2)サーバの構成
サーバ30の構成について説明する。
【0025】
図2に示すように、サーバ30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、入出力インタフェース33と、通信インタフェース34とを備える。
【0026】
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0027】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
【0028】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
【0029】
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動することによって、サーバ30の機能を実現するように構成される。プロセッサ32は、コンピュータの一例である。
【0030】
入出力インタフェース33は、サーバ30に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、サーバ30に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0031】
通信インタフェース34は、サーバ30とクライアント装置10との間の通信を制御するように構成される。
【0032】
(2)実施形態の概要
本実施形態の概要について説明する。図3は、本実施形態の概要の説明図である。
【0033】
図3に示すように、本実施形態のサーバ30は、ショッピングサイトへのアクセスを管理するように構成される。
サーバ30は、ホストユーザから、ショッピングサイトに招待すべき少なくとも1人のゲストユーザを指定するホストユーザ指示を取得する。
サーバ30は、ショッピングサイトのアドレスと、ホストユーザを識別するホストユーザ識別情報と、ホストユーザ指示によって指定されたゲストユーザを識別するゲストユーザ識別情報と、を関連付けて記憶する。
サーバ30は、ショッピングサイトに対するホストユーザの反応に関するホスト反応情報と、ショッピングサイトに対するゲストユーザの反応に関するゲスト反応情報を取得する。
サーバ30は、ホスト反応情報及びゲスト反応情報の組合せに基づく画像を生成する。
サーバ30は、生成された画像をホストユーザに提示する。
【0034】
このように、本実施形態では、ホストユーザに対して、ホストユーザ自身の反応、及び、ホストユーザが任意に指定したゲストユーザの反応の組合せに基づく画像を提示する。これにより、ソーシャルコマースにおいて、ユーザの購買意欲を十分に促進することができる。
【0035】
(3)データベース
本実施形態のデータベースについて説明する。以下のデータベースは、記憶装置31に記憶される。
【0036】
(3-1)ユーザ情報データベース
本実施形態のユーザ情報データベースについて説明する。図4は、本実施形態のユーザ情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0037】
図4のユーザ情報データベースには、ユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。
ユーザ情報データベースは、「ユーザID」フィールドと、「ユーザ名」フィールドと、「ユーザ属性」フィールドと、「精神状態」フィールドと、「アバタID」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0038】
「ユーザID」フィールドには、ユーザIDが格納される。ユーザIDは、ユーザを識別するユーザ識別情報である。
【0039】
「ユーザ名」フィールドには、ユーザの名称に関する情報(例えば、テキスト)が格納される。
【0040】
「ユーザ属性」フィールドには、ユーザ属性情報が格納される。ユーザ属性情報は、ユーザの属性に関する情報である。「ユーザ属性」フィールドは、複数のサブフィールド(「性別」フィールド及び「年齢」フィールド)を含む。
【0041】
「性別」フィールドには、ユーザの性別に関する情報が格納される。
【0042】
「年齢」フィールドには、ユーザの年齢に関する情報が格納される。
【0043】
「精神状態」フィールドには、ユーザの精神状態に関するユーザ状態情報が格納される。
【0044】
「アバタID」フィールドには、ユーザに割り当てられたアバタを識別するアバタID(アバタ識別情報の一例)が格納される。
【0045】
(3-2)アイテム情報マスタデータベース
本実施形態のアイテム情報マスタデータベースについて説明する。図5は、本実施形態のアイテム情報マスタデータベースのデータ構造を示す図である。
【0046】
図5のアイテム情報マスタデータベースには、アイテム情報が格納される。アイテム情報は、ユーザに対して販売されるアイテムに関する情報である。
アイテム情報マスタデータベースは、「アイテムID」フィールドと、「アイテム名」フィールドと、「価格」フィールドと、「アイテム属性」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0047】
「アイテムID」フィールドには、アイテムIDが格納される。アイテムIDは、アイテムを識別するアイテム識別情報である。
【0048】
「アイテム名」フィールドには、アイテムの名称に関する情報(テキスト)が格納される。
【0049】
「価格」フィールドには、アイテムの価格に関する情報が格納される。
【0050】
「アイテム属性」フィールドには、アイテム属性情報が格納される。アイテム属性情報は、アイテムの属性に関する情報である。「アイテム属性」フィールドは、複数のサブフィールド(「種類」フィールド及び「用途」フィールド)を含む。
【0051】
「種類」フィールドには、アイテムの種類に関する情報が格納される。
【0052】
「用途」フィールドには、アイテムの用途に関する情報が格納される。
【0053】
(3-3)アバタ情報マスタデータベース
本実施形態のアバタ情報マスタデータベースについて説明する。図6は、本実施形態のアバタ情報マスタデータベースのデータ構造を示す図である。
【0054】
図6のアバタ情報マスタデータベースには、アバタ情報が格納される。アバタ情報は、アバタに関する情報である。
アバタ情報マスタデータベースは、「アバタID」フィールドと、「アバタ画像」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0055】
「アバタID」フィールドには、アバタIDが格納される。
【0056】
「画像」フィールドには、アバタの画像(以下「アバタ画像」という)が格納される。「画像」フィールドは、複数のサブフィールド(例えば、「標準」フィールド、「状態1」フィールド、及び、「状態2」フィールド)を含む。
【0057】
「標準」フィールドには、ユーザの状態「標準」に対応するアバタ画像が格納される。
【0058】
「状態1」フィールドには、ユーザの状態「状態1」に対応するアバタ画像が格納される。
【0059】
「状態2」フィールドには、ユーザの状態「状態2」に対応するアバタ画像が格納される。
【0060】
(4)情報処理
本実施形態の情報処理について説明する。
以下の説明において、第1ユーザU1は、オンラインショッピング環境のホストユーザである。
第2ユーザU2は、第1ユーザU1によって構築されたオンラインショッピング環境のゲストユーザである。
クライアント装置10aは、第1ユーザU1の指示に応じて動作する。
クライアント装置10bは、第2ユーザU2の指示に応じて動作する。
サーバ30は、クライアント装置10a~10bからのアクセスを同時に受け付ける。
【0061】
(4-1)アバタ選択処理
本実施形態のアバタ選択処理について説明する。図7は、本実施形態のアバタ選択処理のシーケンス図である。図8は、図7の処理において表示される画面例を示す図である。
【0062】
図7に示すように、クライアント装置10a~10bは、アバタ選択指示の受付(S100)を実行する。
具体的には、各クライアント装置10a~10bのプロセッサ12は、画面P10(図8)をディスプレイに表示する。
【0063】
画面P10は、操作オブジェクトB100と、画像オブジェクトIMG100a~IMG100cと、を備える。
画像オブジェクトIMG100a~IMG100cは、アバタ画像である。画像オブジェクトIMG100a~IMG100cは、アバタを指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。各画像オブジェクトIMG100a~IMG100cには、アバタIDが割り当てられている。
操作オブジェクトB100は、アバタの指定を確定させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0064】
ステップS110の後、クライアント装置10aは、アバタ選択リクエスト(S111a)を実行する。
具体的には、第1ユーザU1が画像オブジェクトIMG100a及び操作オブジェクトB100を操作すると、プロセッサ12は、アバタ選択リクエストデータをサーバ30に送信する。
アバタ選択リクエストデータは、次の情報を含む。
・第1ユーザU1のユーザID
・画像オブジェクトIMG100aに割り当てられたアバタID
【0065】
ステップS110の後、クライアント装置10bは、アバタ選択リクエスト(S111b)を実行する。
具体的には、第2ユーザU2が画像オブジェクトIMG100b及び操作オブジェクトB100を操作すると、プロセッサ12は、アバタ選択リクエストデータをサーバ30に送信する。
アバタ選択リクエストデータは、次の情報を含む。
・第2ユーザU2のユーザID
・画像オブジェクトIMG100bに割り当てられたアバタID
【0066】
ステップS110a~S110bの後、サーバ30は、データベースの更新(S130)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図3)を参照して、クライアント装置10a~10bから送信されたアバタ選択リクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられたレコードを特定する。
プロセッサ32は、特定したレコードの「アバタID」フィールドに、アバタ選択リクエストデータに含まれるアバタIDを格納する。
これにより、第1ユーザU1及び第2ユーザU2のアバタが設定される。
【0067】
(4-2)ショッピング招待処理
本実施形態のショッピング招待処理について説明する。図9は、本実施形態のショッピング招待処理のシーケンス図である。図10は、図9の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0068】
図9に示すように、クライアント装置10aは、招待リクエスト(S210A)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P20(図10)をディスプレイに表示する。
【0069】
画面P20は、操作オブジェクトB200と、フィールドオブジェクトF200と、を備える。
フィールドオブジェクトF200は、ショッピングサイトに招待するゲストユーザを指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB200は、招待リクエストを実行させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0070】
ユーザU1がフィールドオブジェクトF200でゲストユーザを指定し、且つ、操作オブジェクトB200を操作すると、プロセッサ12は、招待リクエストデータをサーバ30に送信する。招待リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ユーザU1のユーザID
・フィールドオブジェクトF200で指定されたゲストユーザのユーザID
【0071】
ステップS210Aの後、サーバ30は、招待通知(S230)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、新たなショッピングサイトのURL(Uniform Resource Locator)を設定する。
プロセッサ32は、当該URLに、ユーザU1(つまり、ホストユーザ)のユーザID(「ホストユーザ識別情報」の一例)を割り当てる。
プロセッサ32は、ステップS210Aでクライアント装置10aから送信された招待リクエストデータに含まれるゲストユーザのユーザIDに対応するクライアント装置10bに招待通知データを送信する。
【0072】
ステップS230の後、クライアント装置10bは、招待受諾指示の受付(S210a)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P21(図10)をディスプレイに表示する。
【0073】
画面P21は、表示オブジェクトA210と、操作オブジェクトB210a~B210bと、を含む。
表示オブジェクトA210には、ユーザU1の招待を受諾するか否かのユーザ指示の入力を促すメッセージが表示される。
操作オブジェクトB210aは、ユーザU1の招待を受諾するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB210bは、ユーザU1の招待を拒否するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0074】
ステップS210bの後、クライアント装置10bは、参加リクエスト(S211b)を実行する。
具体的には、ユーザU2が操作オブジェクトB210bを操作すると、プロセッサ32は、参加リクエストデータをサーバ30に送信する。参加リクエストデータは、ユーザU2のユーザID(「ゲストユーザ識別情報」の一例)を含む。
【0075】
ステップS211bの後、サーバ30は、ショッピングシーケンス(S231)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS230で設定したURLと、第1ユーザU1のユーザID(つまり、ホストユーザのユーザID)と、参加リクエストデータに含まれるユーザID(つまり、ゲストユーザのユーザID)と、を関連付けて記憶装置31に記憶する。
プロセッサ32は、ユーザU1のユーザIDに対応するクライアント装置10a及びユーザU2のユーザIDに対応するクライアント装置10bに、記憶装置31に記憶されたURLを送信する。
【0076】
ユーザU1~U2は、それぞれ、クライアント装置10a~10bを介して、サーバ30から送信されたURLにアクセスすることにより、当該URLによって指定されるショッピングサイトにおいてオンラインショッピングを体験することができる。
【0077】
(4-3)ショッピングシーケンス
本実施形態のショッピングシーケンスについて説明する。図11は、本実施形態のショッピングシーケンスのシーケンス図である。図12は、図11の情報処理において表示される画面例を示す図である。図13は、図11の情報処理において表示される画面例を示す図である。図14は、図11の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0078】
クライアント装置10aは、ショッピング画面の表示(S310a)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P30(図12)をディスプレイに表示する。
【0079】
画面P30は、表示オブジェクトA300と、操作オブジェクトB300と、画像オブジェクトIMG300と、を含む。
表示オブジェクトA300には、ユーザU1が任意に指定したURLに対応するアイテム情報(例えば、アイテム名及び価格)が表示される。表示オブジェクトA300には、当該アイテム情報のアイテムIDが割り当てられる。
操作オブジェクトB300は、表示オブジェクトA300に表示されたアイテム情報に対応するアイテムをユーザU2に推薦するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
画像オブジェクトIMG300は、ステップS130(図7)でユーザU1のユーザIDに関連付けられたアバタIDに対応するアバタ画像である。
【0080】
クライアント装置10bは、ショッピング画面の表示(S310b)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P31(図12)をディスプレイに表示する。
【0081】
画面P31は、表示オブジェクトA310と、操作オブジェクトB310と、画像オブジェクトIMG310と、を含む。
表示オブジェクトA310には、ユーザU2が任意に指定したURLに対応するアイテム情報(例えば、アイテム名及び価格)が表示される。表示オブジェクトA310には、アイテムIDが割り当てられる。
操作オブジェクトB310は、表示オブジェクトA310に表示されたアイテム情報に対応するアイテムをユーザU1に推薦するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
画像オブジェクトIMG310は、ステップS130(図7)でユーザU2のユーザIDに関連付けられたアバタIDに対応するアバタ画像である。
【0082】
ステップS311の後、クライアント装置10bは、推薦リクエスト(S311b)を実行する。
具体的には、ユーザU2が、操作オブジェクトB310を操作すると、プロセッサ12は、推薦リクエストデータをサーバ30に送信する。推薦リクエストデータは、表示オブジェクトA310に割り当てられたアイテムIDを含む。
【0083】
ステップS313の後、サーバ30は、推薦レスポンス(S330)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、アイテム情報マスタデータベース(図5)を参照して、推薦リクエストデータに含まれるアイテムIDに関連付けられたアイテム情報を特定する。
プロセッサ32は、アイテム情報マスタデータベース(図5)を参照して、推薦リクエストデータが送信されたときにクライアント装置10aがアクセスしていたURLの表示オブジェクトA300に割り当てられたアイテムIDに関連付けられたアイテム情報を特定する。
【0084】
ステップS330の後、クライアント装置10aは、推薦情報の提示(S312a)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P32a(図12)をディスプレイに表示する。
【0085】
画面P32aは、表示オブジェクトA320aと、画像オブジェクトIMG300と、を含む。
表示オブジェクトA320aには、推薦レスポンスデータに含まれるアイテム情報が表示される。
【0086】
ステップS330の後、クライアント装置10bは、推薦情報の提示(S312b)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P33a(図12)をディスプレイに表示する。
【0087】
画面P33aは、表示オブジェクトA330aと、画像オブジェクトIMG310と、を含む。
表示オブジェクトA330aには、推薦レスポンスデータに含まれるアイテム情報が表示される。
【0088】
ステップS312aの後、クライアント装置10aは、リアクションの取得(S313a)を実行する。
【0089】
ステップS313aの第1例のプロセッサ12は、入出力インタフェース13に接続されたカメラ(不図示)からユーザU1の顔の画像を取得する。プロセッサ12は、当該画像を解析することにより、ディスプレイに表示された画面(例えば、画面P32a)に対する表情反応(例えば、笑顔のレベル)及び瞬目反応の少なくとも1つを判定する。
【0090】
ステップS313aの第2例のプロセッサ12は、ユーザU1が装着したウェアラブルデバイス(不図示)からユーザU1の生体情報(例えば、心拍、脈拍、脳波、及び、脳血流の少なくとも1つ)を取得する。プロセッサ12は、ユーザU1の生体情報に基づいて、ディスプレイに表示された画面(例えば、画面P32a)に対する生体反応を判定する。
【0091】
ステップS313aの第3例のプロセッサ12は、マイクロフォン(不図示)を介して、ユーザU1の音声を取得する。プロセッサ12は、当該音声(例えば、声のピッチ)を解析することにより、ディスプレイに表示された画面(例えば、画面P32a)に対する音声反応を判定する。
【0092】
ステップS313aの第4例のプロセッサ12は、入出力インタフェース13に接続された入力デバイス(不図示)を介して、ユーザU1のユーザ指示を取得する。プロセッサ12は、画面(例えば、画面P32a)がディスプレイに表示されてからユーザ指示が与えられるまでの時間に基づいて、当該画面(例えば、画面P32a)に対する行動反応を判定する。
【0093】
プロセッサ12は、ユーザU1の反応(例えば、表情反応、瞬目反応、生体反応、音声反応、及び、行動反応の少なくとも1つ)に関する反応情報(「ホスト反応情報」の一例)をサーバ30に送信する
【0094】
ステップS312bの後、クライアント装置10bは、リアクションの取得(S313b)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS313aと同様に、ユーザU2の反応(例えば、表情反応、瞬目反応、生体反応、音声反応、及び、行動反応の少なくとも1つ)を判定する。
プロセッサ12は、ユーザU2の反応に関する反応情報(「ゲスト反応情報」の一例)をサーバ30に送信する。
【0095】
ステップS313a~S313bの後、サーバ30は、精神状態の判定(S331)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS313a~S313bにおいてクライアント装置10a~10bから送信された反応情報に基づいて、各アイテムに対するユーザU1~U2の嗜好レベル(「精神状態」の一例)を判定する。
【0096】
例えば、プロセッサ32は、表示オブジェクトA320a(図12)に表示されたアイテム情報(アイテム名「ITEM1」)に関して、画面P32aを見ているときのユーザU1の反応のパターン(例えば、生体情報の時間遷移のパターン)を計算する。
プロセッサ32は、表示オブジェクトA330a(図12)に表示されたアイテム情報(アイテム名「ITEM1」)に関して、画面P33aを見ているときのユーザU2の反応のパターンを特定する。
【0097】
プロセッサ32は、表示オブジェクトA320b(図13)に表示されたアイテム情報(アイテム名「ITEM2」)に関して、画面P32bを見ているときのユーザU1の反応のパターン(例えば、生体情報の時間遷移のパターン)を計算する。
プロセッサ32は、表示オブジェクトA330b(図13)に表示されたアイテム情報(アイテム名「ITEM2」)に関して、画面P33bを見ているときのユーザU2の反応のパターンを特定する。
【0098】
プロセッサ32は、表示オブジェクトA320c(図13)に表示されたアイテム情報(アイテム名「ITEM3」)に関して、画面P32cを見ているときのユーザU1の反応のパターン(例えば、生体情報の時間遷移のパターン)を計算する。
プロセッサ32は、表示オブジェクトA330c(図13)に表示されたアイテム情報(アイテム名「ITEM3」)に関して、画面P33cを見ているときのユーザU2の反応のパターンを特定する。
【0099】
プロセッサ32は、ユーザU1の時間遷移パターンとユーザU2の時間遷移パターンとを比較することにより、時間遷移パターンの類似度を計算する。
プロセッサ32は、類似度に基づいて、表示オブジェクトA320a~A320c及びA330a~A320cに表示されたアイテム情報に対応するアイテム毎のユーザU1~U2の嗜好レベルを計算する。
プロセッサ32は、計算した各アイテムの嗜好レベルに関する情報をクライアント装置10a~10bに送信する。
【0100】
ステップS331の後、サーバ30は、リアクションの生成(S332)を実行する。
【0101】
ステップS332の第1例の記憶装置31には、画面P32a~P32c(図12及び図13)を補正するための画面補正パラメータが記憶されている。
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶された複数の画面補正パラメータの中から、ステップS331において判定された嗜好レベルに関連付けられた画面補正パラメータを選択する。
プロセッサ32は、選択した画面補正パラメータを用いて、画面P32a~P32cの画面画像を補正することにより、補正画面画像を生成する。補正画面画像は、ホスト反応情報及びゲスト反応情報の組合せに応じたリアクション画像の一例である。例えば、プロセッサ32は、ユーザに対してポジティブな印象を与える補正画面画像を生成する。ポジティブな印象を与える補正画面画像とは、例えば、以下の態様を含む。
・明るい配色を用いた画面画像
・フォントが強調された画面画像
【0102】
ステップS332の第2例の記憶装置31には、複数のアバタ補正パラメータが記憶されている。補正パラメータは、アバタ画像の補正に用いられるパラメータである。各アバタ補正パラメータは、ユーザの嗜好レベルに関連付けられている。
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶された複数のアバタ補正パラメータの中から、ステップS331において判定された嗜好レベルに関連付けられたアバタ補正パラメータを選択する。
プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図4)において、ユーザU1及びU2のユーザIDに関連付けられたアバタIDを特定する。
プロセッサ32は、アバタ情報マスタデータベース(図6)を参照して、特定したアバタIDに関連付けられたアバタ画像を記憶装置31に書き込む。
プロセッサ32は、選択したアバタ補正パラメータを用いて、記憶装置31に書き込まれたアバタ画像を補正することにより、補正アバタ画像を生成する。補正アバタ画像は、ホスト反応情報及びゲスト反応情報の組合せに応じたリアクション画像の一例である。例えば、プロセッサ32は、ユーザに対してポジティブな印象を与える補正アバタ画像を生成する。ポジティブな印象を与える補正アバタ画像とは、例えば、以下の態様を含む。
・明るい配色を用いたアバタ画像
・笑顔の表情を有するアバタ画像
・喜びを表すモーションを有するアバタ画像
【0103】
ステップS331の後、サーバ30は、リアクションレスポンス(S332)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、リアクションレスポンスデータをクライアント装置10a~10bに送信する。リアクションレスポンスデータは、以下の情報を含む。
・ステップS332において生成されたリアクション画像
【0104】
ステップS332の後、クライアント装置10aは、リアクションの提示(S314a)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS332において送信されたリアクションレスポンスデータに含まれるリアクション画像に基づく画面P34(図14)をディスプレイに表示する。
【0105】
画面P34は、補正画面画像(表示オブジェクトA340)と、補正アバタ画像(画像オブジェクトIMG340)と、を含む。
表示オブジェクトA340には、第1ユーザU1のアイテム毎の嗜好レベルが表示される。
画像オブジェクトIMG340は、第1ユーザU1の精神状態及び第2ユーザU2の精神状態の組合せに応じて補正された第1ユーザU1のアバタ画像である。
【0106】
ステップS332の後、クライアント装置10bは、リアクションの提示(S314b)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS332において送信されたリアクションレスポンスデータに含まれるリアクション画像に基づく画面P35(図14)をディスプレイに表示する。
【0107】
画面P35は、補正画面画像(表示オブジェクトA350)と、補正アバタ画像(画像オブジェクトIMG350)と、を含む。
表示オブジェクトA350には、第2ユーザU2のアイテム毎の嗜好レベルが表示される。
画像オブジェクトIMG350は、第1ユーザU1の精神状態及び第2ユーザU2の精神状態の組合せに応じて補正された第2ユーザU2のアバタ画像である。
【0108】
ステップS315aの後、クライアント装置10aは、推奨アイテムの提示(S315a)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P36をディスプレイに表示する。
【0109】
画面P36は、表示オブジェクトA360と、操作オブジェクトB360a~B360cと、画像オブジェクトIMG340と、を含む。
表示オブジェクトA360には、表示オブジェクトA360に表示されたアイテム情報のうち、嗜好レベルが所定条件を満たす(例えば、最も高い)アイテム(以下「推奨アイテム」という)のアイテム情報が表示される。
操作オブジェクトB360aは、推奨アイテムを購入するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB360bは、推奨アイテムをユーザIDと関連付けて記憶装置に記憶するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB360cは、推奨アイテムの購入を断念するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0110】
本実施形態によれば、ホストユーザに対して、ホストユーザ自身の反応、及び、ホストユーザが任意に指定したゲストユーザの反応の組合せに基づく画像を提示する。これにより、ソーシャルコマースにおいて、ユーザの購買意欲を十分に促進することができる。
【0111】
特に、本実施形態によれば、ショッピングシーケンスの実行中に、ホストユーザの反応及びゲストユーザの反応に基づく画面画像及びアバタ画像の少なくとも1つを提示する。これにより、ホストユーザに対して、リアルタイムに購買行動を促進することができる。
【0112】
(5)変形例
本実施形態の変形例を説明する。変形例は、アバタが、ホスト反応情報及びゲスト反応情報の組合せに応じた音声(以下「リアクション音声」という)を発生する例である。図15は、変形例の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0113】
変形例のサーバ30は、ステップS332の第2例において、補正アバタ画像と、当該補正アバタ画像に対応するアバタに発生させる音声と、を生成する。
具体的には、記憶装置31には、嗜好レベルと、リアクション音声、が関連付けて記憶されている。
プロセッサ32は、本実施形態と同様に、アバタ補正画像を生成する。
プロセッサ32は、ステップS331において判定された嗜好レベルに関連付けられたリアクション音声を特定する。
【0114】
ステップS331の後、サーバ30は、リアクションレスポンス(S332)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、リアクションレスポンスデータをクライアント装置10a~10bに送信する。リアクションレスポンスデータは、以下の情報を含む。
・ステップS332において生成されたリアクション画像
・ステップS332において生成されたリアクション音声
【0115】
ステップS332の後、クライアント装置10aは、リアクションの提示(S314a)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS332において送信されたリアクションレスポンスデータに含まれるリアクション画像に基づく画面P40(図15)をディスプレイに表示する。
【0116】
画面P40は、補正アバタ画像(画像オブジェクトIMG340)が音声V400を発生させる点において、画面P34とは異なる。音声V400は、ホストユーザの思考レベルに関連付けられたリアクション音声である。
【0117】
ステップS332の後、クライアント装置10bは、リアクションの提示(S314b)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS332において送信されたリアクションレスポンスデータに含まれるリアクション画像に基づく画面P41(図15)をディスプレイに表示する。
【0118】
画面P41は、補正アバタ画像(画像オブジェクトIMG350)が音声V410を発生させる点において、画面P35とは異なる。音声V410は、ホストユーザの思考レベルに関連付けられたリアクション音声である。
音声V400及びV410は、同一の音声であっても良いし、互いに異なる音声であっても良い。
【0119】
変形例によれば、アバタ画像だけでなく、当該アバタ画像に対応するアバタが発生する音声にもホスト反応情報及びゲスト反応情報の組合せに応じた嗜好レベルが反映される。これにより、ソーシャルコマースにおいて、ユーザの購買意欲をより促進することができる。
【0120】
(6)本実施形態の小括
本実施形態について小括する。
【0121】
本実施形態の第1態様は、
ショッピングサイトへのアクセスを管理するサーバ30であって、
ホストユーザから、ショッピングサイトに招待すべき少なくとも1人のゲストユーザを指定するホストユーザ指示を取得する手段(例えば、ステップS231の処理を実行するプロセッサ32)を備え、
ショッピングサイトのアドレスと、ホストユーザを識別するホストユーザ識別情報と、ホストユーザ指示によって指定されたゲストユーザを識別するゲストユーザ識別情報と、を関連付けて記憶する手段(例えば、ステップS231の処理を実行するプロセッサ32)を備え、
ショッピングサイトに対するホストユーザの反応に関するホスト反応情報を取得する手段(例えば、ステップS331の処理を実行するプロセッサ32)を備え、
ショッピングサイトに対するゲストユーザの反応に関するゲスト反応情報を取得する手段(例えば、ステップS331の処理を実行するプロセッサ32)を備え、
ホスト反応情報及びゲスト反応情報の組合せに基づく画像を生成する手段(例えば、ステップS332の処理を実行するプロセッサ32)を備え、
生成された画像をホストユーザに提示する手段(例えば、ステップS332の処理を実行するプロセッサ32)を備える、
サーバ30である。
【0122】
第1態様によれば、ホストユーザに対して、ホストユーザ自身の反応、及び、ホストユーザが任意に指定したゲストユーザの反応の組合せに基づく画像を提示する。これにより、ソーシャルコマースにおいて、ユーザの購買意欲を十分に促進することができる。
【0123】
本実施形態の第2態様は、
ゲストユーザの指示に応じて、ゲストユーザによって指定された商品に関する商品情報をホストユーザに提示する手段(例えば、ステップS330の処理を実行するプロセッサ32)を備え、
画像を生成する手段は、ゲストユーザが商品情報を閲覧したときのゲスト反応情報、及び、ホストユーザが商品情報を閲覧したときのホスト反応情報の組合せに基づいて、画像を生成する、
サーバ30である。
【0124】
第2態様によれば、ゲストユーザが推奨した商品の中からホストユーザ及びゲストユーザが特定の反応を示した商品について、ホストユーザの購買意欲を十分に促進することができる。
【0125】
本実施形態の第3態様は、
生成する手段は、ホスト反応情報のパターン及びゲスト反応情報のパターンの類似度に基づいて、画像を生成する、
サーバ30である。
【0126】
第3態様によれば、ホストユーザとゲストユーザの反応が類似した商品に関して、ホストユーザの購買意欲を促進することができる。
【0127】
本実施形態の第4態様は、
生成する手段は、
ホストユーザが使用するクライアント装置に表示させる画面の画面画像を生成し、
ホスト反応情報及びゲスト反応情報の組合せに基づいて、画面画像を変化させる、
サーバ30である。
【0128】
第4態様によれば、ホストユーザに対して、リアルタイムに購買行動を促進することができる。
【0129】
本実施形態の第5態様は、
生成する手段は、ホスト反応情報及びゲスト反応情報の組合せに基づいて、ホストユーザのアバタ画像を変化させる、
サーバ30である。
【0130】
第5態様によれば、ホストユーザに対して、リアルタイムに購買意欲をより促進することができる。
【0131】
本実施形態の第6態様は、
ホスト反応情報及びゲスト反応情報の組合せに基づいて、アバタが発生させる音声を生成する、
サーバ30である。
【0132】
第6態様によれば、ソーシャルコマースにおいて、ユーザの購買意欲をより促進することができる。
【0133】
本実施形態の第7態様は、
ホスト反応情報は、ホストユーザの生体反応に関する情報であり、
ゲスト反応情報は、ゲストユーザの生体反応に関する情報である、
サーバ30である。
【0134】
第7態様によれば、ホストユーザ及びゲストユーザが無意識に反応した商品に関して、購買意欲を促進することができる。
【0135】
本実施形態の第8態様は、
画像を生成する手段は、ユーザに対してポジティブな印象を与える画像を生成する、
サーバ30である。
【0136】
第8態様によれば、ホストユーザの感情をポジティブな感情に移行させるので、ホストユーザの購買意欲をより促進することができる。
【0137】
本実施形態の第9態様は、
コンピュータ(例えば、プロセッサ32)を、上記の何れかに記載の手段として機能させるためのプログラムである。
【0138】
(7)その他の変形例
【0139】
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、クライアント装置10と接続されてもよい。記憶装置31は、ネットワークNWを介して、サーバ30と接続されてもよい。
【0140】
上記の情報処理の各ステップは、クライアント装置10及びサーバ30の何れでも実行可能である。
【0141】
上記の実施形態では、ゲストユーザが1人である場合を例示したが、本実施形態がこれに限られない。本実施形態は、ゲストユーザが複数人である場合にも適用可能である。
【0142】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
【符号の説明】
【0143】
1 :情報処理システム
10 :クライアント装置
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
30 :サーバ
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15