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特許7137561消費者物品用容器用の改良型内側ライナー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-06
(45)【発行日】2022-09-14
(54)【発明の名称】消費者物品用容器用の改良型内側ライナー
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/08 20060101AFI20220907BHJP
   B65D 75/58 20060101ALI20220907BHJP
【FI】
B65D85/08
B65D75/58 ZAB
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019525798
(86)(22)【出願日】2017-11-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-01-09
(86)【国際出願番号】 EP2017079016
(87)【国際公開番号】W WO2018091398
(87)【国際公開日】2018-05-24
【審査請求日】2020-11-09
(31)【優先権主張番号】16199690.5
(32)【優先日】2016-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】カイヨー ティモシー
(72)【発明者】
【氏名】カンプホフ マリオン ビルギット ジモーネ
(72)【発明者】
【氏名】ニンプシュ ペーター
【審査官】金丸 治之
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02907768(EP,A1)
【文献】国際公開第2016/059077(WO,A1)
【文献】特表2016-522125(JP,A)
【文献】特開平01-166945(JP,A)
【文献】特開昭51-031565(JP,A)
【文献】特表2015-503492(JP,A)
【文献】米国特許第9499331(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/08
B65D 75/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
費財用の容器であって、
ボックスおよびリッドを含む外側ハウジングであって、前記リッドが、外側ハウジングの後部壁を横切って延びるヒンジ線に沿って前記ボックスにヒンジ留めされているものと、
ボックス内に受け入れられる消費財のパッケージであって、前記パッケージが消費財を取り出し可能な出し入れ口を有し、かつシート状ブランクから形成されており、前記パッケージは、重なり合って消費財の群の周囲にラッピングを形成するように、前記ブランクの端部がひとまとめにされるように、前記ブランクを折り畳むことによって形成されているものとを備え、前記シート状ブランクが、
繊維質セルロース系材料を含む基層と、
前記基層の第一の側に提供され、組み立てられた容器において、前記基層の前記第一の側が、前記パッケージの外側表面を画定する金属含有層と、
密封可能な高分子材料を含み、かつ第一の側と反対にある前記基層の第二の側の少なくとも密封領域上に提供され、前記組み立てられた容器において、前記基層の前記第二の側が前記パッケージの内側表面を画定する第一の密封可能な層であって、前記密封領域が、前記ブランクの前記重なり合う端部にわたり少なくとも部分的に延び、かつ前記ブランクの前記重なり合う端部がまとめて密封されている、前記第一の密封可能な層とを含み、
前記第一の密封可能な層が実質的に透明であり、
前記シート状ブランクが、
密封可能な高分子材料を含み、前記金属含有層の外側の少なくとも密封領域上に提供されている第二の密封可能な層を備える、容器。
【請求項2】
前記第一の密封可能な層が、前記基層全体にわたって延びる、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記第二の密封可能な層が、前記金属含有層全体にわたって延びる、請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記金属含有層の厚さが約2マイクロメートル~約10マイクロメートルである、請求項1~のいずれか一項に記載の容器。
【請求項5】
前記基層の坪量が少なくとも約25グラム/平方メートルである、請求項1~のいずれか一項に記載の容器。
【請求項6】
前記基層が少なくとも30重量パーセントの前記繊維質セルロース系材料を含む、請求項1~のいずれか一項に記載の容器。
【請求項7】
前記パッケージが、前記シート状ブランクの前記基層、前記金属含有層前記第一の密封可能な層、および前記第二の密封可能な層内に形成された虚弱線を含み、前記虚弱線が、前記パッケージの残りの部分から少なくとも部分的に分離可能で、前記パッケージから消費財を取り出すのに利用可能な前記出し入れ口を作製する前記パッケージのカバー部材の範囲を定める、請求項1~のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記パッケージが、前記出し入れ口を塞ぐ再封可能な密封カバー部材を備え、前記カバー部材は前記カバー部材が少なくとも前記出し入れ口の上にある閉位置から、および前記カバー部材が前記パッケージの前記外表面から持ち上げられる開位置から移動可能なようになっていて、および前記再封可能なカバー部材が前記リッドの内表面に永久的に貼り付けられていて、前記リッドを開封すると、前記再封可能なカバー部材が前記閉位置から前記開位置に向けて移動して、前記出し入れ口が少なくとも部分的に見えるようになる、請求項1~のいずれか一項に記載の容器。
【請求項9】
前記再封可能な密封カバー部材が、前記出し入れ口の周辺を越えて延びる再封可能な接着ラベルを備え、前記再封可能な接着ラベルが、前記再封可能な接着ラベルの前記内表面の後部ヒンジ領域に提供された永久接着剤によって前記パッケージに少なくとも部分的に永久的に貼り付けられていて、かつ少なくとも前記出し入れ口の前部縁端の周りに延びる前記再封可能な接着ラベルの前記内表面の第二の領域に提供された再封可能な接着剤によって少なくとも部分的に取り外し可能に前記パッケージに貼り付けられている、請求項に記載の容器。
【請求項10】
前記再封可能な密封カバー部材が、前記出し入れ口の前記周辺を越えて延び、かつ少なくとも下層および上層を備える再封可能な接着ラベルを備え、前記下層は、前記出し入れ口の前記周辺部の周りに延びる前記下層の前記内表面の第一の領域上に提供された永久接着剤によって前記パッケージに貼り付けられていて、前記下層は、前記パッケージの前記出し入れ口と少なくとも部分的に整列した切り抜き部分を備えていて、前記上層は、前記上層が少なくとも前記出し入れ口の上にある閉位置から、および前記上層が前記下層から持ち上げられて前記切り抜き部分が見える開位置から移動可能であるように、前記上層の前記内表面の後部ヒンジ領域上に提供された永久接着剤によって、前記下層に少なくとも部分的に永久的に貼り付けられていて、かつ前記ヒンジ領域から離れて延びる前記上層の前記内表面の剥離領域上に提供された第二の接着剤によって少なくとも部分的に取り外し可能に前記下層に貼り付けられている、請求項に記載の容器。
【請求項11】
請求項10のいずれか一項に記載の容器であって、前記再封可能な密封カバー部材が、
繊維質セルロース系材料を含むカバー部材基層と、
前記カバー部材基層の外側に提供されたカバー部材金属含有層と、
前記カバー部材基層の内側の上に提供された密封可能な高分子材料を含む第一のカバー部材の密封可能な層とを備える、容器。
【請求項12】
前記再封可能な密封カバー部材が、前記カバー部材金属含有層と前記カバー部材基層の間に密封可能な高分子材料を含む、第二のカバー部材の密封可能な層をさらに備える、請求項11に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消費財のための容器に関連する。本発明による容器には、喫煙物品などの細長い消費財品目用の容器としての特定の用途がある。
【背景技術】
【0002】
喫煙物品は典型的に、ボックスと、容器の後部壁を横切って延びるヒンジ線に沿ってボックスにヒンジ留めされたリッド(蓋)とを備える、剛直なヒンジリッド容器にパッケージされている。ボックス内に収容されている喫煙物品の束は一般的に、柔軟なシート材料で形成された内側ライナーを含むパッケージ内に包装されている。
【0003】
エコ配慮を高める目的で、容器の特徴および機能を改善するニーズが存在し続ける。特に、この点で、分解可能な材料またはリサイクル可能な材料の含有量を増加させるように、高分子材料の含有量が低減された消費財用の容器を提供することが望ましい。
【0004】
しかし、これによって有用性および信頼性が損なわれるべきではなく、内側ライナーまたはパッケージの機械的性質が実質的に保持されるか、または潜在的に改善される、一つのこうした容器を提供することが望ましい。さらに、内側ライナーまたはパッケージが、特に容器の貯蔵寿命中に、消費者物品を保護し、その特性を保つように適合された一つのこうした容器を提供することが望ましい。
【0005】
従って、上述のニーズの少なくとも一部を満たす内側ライナーまたはパッケージを含む消費者食品用の新型の改善された容器を提供することが望ましい。加えて、既存の装置の大規模な修正を必要とすることなく容易に製造することができる、一つのこうした消費財用の容器を提供することが望ましいことになる。
【発明の概要】
【0006】
本発明の態様によると、消費財のパッケージを含む消費財用の容器が提供されていて、このパッケージはシート状ブランクから形成されている。シート状ブランクは、繊維質セルロース系材料を含む基層と、基層の外側に提供された金属含有層と、基層の内側の少なくとも密封領域の上に提供された密封可能な高分子材料を備える第一の密封可能な層とを含み、第一の密封可能な層は実質的に透明である。
【0007】
本明細書で使用される「前部」、「後部」、「上側」、「下側」、「上部」、「下部」および「側部」という用語は、容器が直立の位置にあり、容器の出し入れ口が容器の上部にある時の、本発明による容器の一部分とその構成要素の相対的な位置を意味する。本発明による容器を説明する時、説明される容器の向きに関係なく、これらの用語が使用される。外側ヒンジリッド・ハウジングの後部壁は、ヒンジ線を含む壁である。
【0008】
本発明による容器を説明する時、「長軸方向の」という用語は、底部から上部への方向、またはその逆の方向を意味し、一方「横断する」という用語は、長軸方向と直角を成す方向を意味する。例えば、「容器の長軸方向軸」は、底部から上部に、またはその逆で上部から底部に延びる軸である。
【0009】
「幅」という用語は、横断方向に測定した、ブランクのパネル、または容器の壁などの要素の寸法を説明するために使用される。
【0010】
「パネル」という用語は、組み立てられた容器の壁を形成するために使用されるブランクの一部分に言及するために本明細書を通して使用される。パネルは、一つ以上の折り目に沿って一つ以上の他のパネルに従属してもよい。
【0011】
「折り目」という用語は、二つの隣接するパネルの間の折り畳みを意味する。容器を形成する時、隣接するパネルは、その共通の折り目に沿って折り畳まれ、これは容器の、または容器の部分の縁端を画定しうる。
【0012】
組み立てられた容器では、「壁」は一つのまたは幾つかの重なり合うパネルから形成されうる。幾つかの重なり合うパネルがある場合、これらは、例えば接着剤によって互いに取り付けられうる。さらに、壁は二つ以上の隣接しているまたは重なっているパネルで形成されてもよい。
【0013】
「高さ」という用語は、要素の幅に直角を成す方向に測定される、一つのこうした要素の寸法を説明するために使用される。ブランクの要素を説明する時は概して、ブランクの平坦な状態での要素について説明される。
【0014】
本明細書で使用される「厚さ」という用語は、シート状ブランクまたはシート状ブランクの層の二つの相反する表面の間を測定した最小距離を指す。実際には、所与の位置の距離は、相反する面に対して局所的に直角を成す方向に沿って測定される。層の「厚さ」は一般に、層(平坦な断面)全体で実質的に一定である。ところが、シート状ブランクの部分が例えば、エンボス加工、デボス加工、虚弱化などが施されている場合には、局所的な変動があってもよい。
【0015】
「内表面」という用語は本明細書全体を通して、容器が閉位置にある時に、その容器の内部に面する(例えば、消費財に面する)組立済み容器の構成要素の表面を意味するために使用される。「外表面」という用語は本明細書全体を通して、その容器の外部に向かって面する容器の構成要素の表面を意味するために使用される。例えば、容器の前部壁は、容器および消費財の内側を向いている内表面と、消費財に背いている外表面とを有する。注目すべきは、内表面または外表面が容器の組立に使用されるブランクの一定の側に必ずしも相当しないことである。消費財の周辺でブランクがどのように折り畳まれるかに応じて、ブランクの同じ側にある領域は、容器の内側に面する可能性も外側に面する可能性もある。
【0016】
「ヒンジ線」という用語は、ヒンジリッド・ハウジングを開くために、リッドが周りを旋回しうる線を意味する。ヒンジ線は、例えば容器の後部壁を形成するパネル内の折り目またはスコアラインであってもよい。
【0017】
本明細書で使用される「従属」という用語は、本発明による容器の二つの要素間の物理的接続を説明するために使用される。より詳細には、「従属」という用語は、容器またはブランクの二つの壁またはパネルなど、二つの要素間に材料の連続性があることを示すために使用される。これは、壁またはパネルが、隣接する壁またはパネルに直接的に従属する場合、また中間の壁またはパネルが二つの壁またはパネルを効果的に接続する場合の両方を包含する。
【0018】
一例として、側方壁または側方パネルは、隣接する前部壁または前部パネルに直接的に従属しうる。こうした場合、壁またはパネルは典型的に、隣接する壁から折り目に沿って従属する。別の方法として、丸みのあるまたは面取りされた縁端を有する容器では特に、側方壁または側方パネルは、前部壁または前部パネルに間接的に従属してもよい。こうしたケースでは、丸みのあるまたは面取りされた縁端を有する壁またはパネルは、側方壁または側方パネルと前部壁または前部パネルとを接続する。面取りされた縁端の場合、側方壁または側方パネルおよび前部壁または前部パネルはどちらも、それぞれの折り目に沿って接続する面取りされた縁端を有する壁またはパネルに従属してもよい。これはまた、例えば内側フレームの形態で提供された補強部材に、本発明による容器のオプションの構成要素に適用される。
【0019】
「実質的に透明」という用語は、少なくともかなりの比率の入射光が通過することを可能にし、そのため可視スペクトルで透視可能な材料を説明するために使用される。本発明において、実質的に透明な密封可能な層は、下にある層(例えば、金属含有層または紙含有層)が密封可能な層を通して見えるのに十分な光が通過することを可能にする。
【0020】
実質的に透明な密封可能な層材料は、完全に透明であってもよい。別の方法として、密封可能な層を形成する材料は低めの透明度を有しながらも、密封可能な層を通して下にある層が見えるのに十分な光を依然として透過しうる。
【0021】
「虚弱線」という用語は本明細書で使用される場合、パッケージ(またはパッケージが形成されるブランク)の表面の一部分であって、そこからパッケージ(またはブランク)が形成される部分の構造強度が、例えば虚弱線に沿った曲げ、折り畳みまたは引き裂きに関した任意の適切な技術によって弱化されている部分を説明するために使用される。例えば、虚弱線は、スコアライン、筋付け線、切除線、または穿孔線として形成されうる。虚弱線は、材料を除去することによって、材料をずらすことによって、材料を圧縮することによって、材料をまとめて保持する力を局所的に低減することによって(例えば、繊維質材料内の繊維を破壊することによって)、また上記の組み合わせによって作成できる。虚弱線は、直線、曲線、断片的もしくは連続的な線、またはそれらの組み合わせであってもよい。数多くの例において、虚弱線は、ブランク内での折り目の位置付けを助けるために使用される。虚弱線はまた、例えば圧縮によって、虚弱線に垂直な方向に材料を強化するために使用されうる。さらに、虚弱線は装飾用途に使用できる。
【0022】
「スコアライン」という用語は、ブランクの材料に部分的に切り込みを入れることによって形成される線を説明するために使用される。スコアラインは、ブランクから材料を除去することによって形成されてもよい(その場合、スコアラインはブランク内の溝または谷を形成する)。別の方法として、スコアラインはブランクからの任意の材料を除去することなく生成されてもよく、これには部分的な側方向のずれと材料の圧縮が典型的に伴い、厚さがゼロではないナイフが材料を貫通することによって引き起こされる。スコアラインの深さはブランクの厚さより小さくなる。
【0023】
「筋付け線」という用語は、材料の一部分をブランクの平面に対して垂直にずらすことによって形成され、ブランクに溝または谷を形成する線を説明するために使用される。ずれは圧縮を伴う場合があり、ローラーなどの圧縮ツールの使用を典型的に伴う。別の方法として、または追加的に、筋付け線内の材料は、ブランクの反対側から少なくとも部分的に突き出るようにずらされてもよい。一般に、筋付け線が形成された時に、材料は除去されない。
【0024】
「切除線」という用語は、ブランクの表面から、切除によって所定の深さだけ材料を除去することによって(例えば、レーザービームまたはブレードによって)形成される線を説明するために使用される。
【0025】
「穿孔線」という用語は、ブランク内の個別の孔またはスロットの線または配列を説明するために使用される。孔は、ブランクに物体を押し通すことによって形成されてもよい。これによって、例えばパンチングによって材料がブランクから除去されることになりうる。別の方法として、孔は材料を除去せずに作成されてもよく、代わりに物体を使用して物質を孔の中心から外向きに押すことができる。別の代替の方法として、孔はレーザービームによって形成されてもよい。
【0026】
「折り目」という用語は、ブランクが折り畳まれるブランクの任意の線を説明するために使用される。折り目は、折り畳み作用を支援するための虚弱線によって画定されうる。別の方法として、例えばブランク材料およびその他の材料特性の成形しやすさに応じて、虚弱線の存在なしに折り畳みを形成することができる。
【0027】
本発明による消費財用の容器は、消費財のパッケージを備え、ここでパッケージは多層のブランクを消費財の群の周りで折り畳むことによって形成されている。既存の容器とは対照的に、ブランクは、繊維質セルロース系材料を含む基層と、基層の外側に提供された金属含有層と、基層の内側の少なくとも密封領域の上に提供された密封可能な高分子材料を備える第一の密封可能な層とを含み、第一の密封可能な層は実質的に透明である。
【0028】
本発明による容器は、既存の容器と比較して、分解可能な材料およびリサイクル可能な材料の含有量が高い。従って、有利なことに容器の環境配慮性が高まり、また消費者はこれを、密封可能な層が透明であり、下にある基層が見える実施形態において特に、簡単に知覚できる。
【0029】
さらに、本発明による容器では、繊維質材料の含有量が大きいほど、例えば高分子材料の含有量が比較的大きいブランクと比較して、より安定した方法でブランクが曲げられるようにしうる。理論に束縛されるものではないが、これは、セルロース系繊維が曲げの最中に少なくとも部分的に破壊されうるためであると理解され、そのため、折り目に沿ってシート材料を局所的に圧縮することによってさえも、シート材料の望ましい曲げを達成することがより容易である。対照的に、高分子含有量を持つブランクでは、一部の材料を除去することがおそらくは必要とされる。
【0030】
同時に、本発明による容器のパッケージは、特に容器の貯蔵寿命中に消費財の特性をパッケージ内に保持することが容易であるように、効果的に密封可能である。
【0031】
加えて、密封可能な層内の高分子材料は、基層内に含まれる繊維質セルロース系材料の固有の不均一さと比較して、より滑らかな仕上げを有する基層の内側に密封領域を提供する。密封可能な層はまた有利なことに、基層全体にわたる漏れが望ましく防止されるように、下にある繊維状基層内に典型的に存在しうる空孔および通路を塞ぐのを助ける。これは、パッケージの出し入れ口を囲む領域において特に有利である。同様に有利な効果は、金属含有層の外側に提供されたさらなる密封可能な層を含む実施形態で得られ、以下でより詳細に説明するものとする。
【0032】
同時に、第一の再び封じることができる層は実質的に透明であるため、消費者は有利なことに、常に下にあるセルロース系繊維系層を見ることができる。これによって、消費者がパッケージを高いエコ配慮性を有するものとして知覚することが、より容易になる。さらに、見当合わせマークなど、何らかのしるしがセルロース繊維系の層の内表面上に提供される場合、製造プロセスの自動化が有利にも容易になるように、これらは依然として、第一の再び封じることができる層を通して光学的に簡単に検出できる。
【0033】
本発明による容器は製造が簡単で、かつ既存のパッケージ装置に対する大幅な修正を必要としない。特に、パッケージを形成するための折り畳みプロセスまたはシート状ブランクを取り扱う包装機の形式を大幅に変更する必要がない。
【0034】
基層および金属含有層は、基層の外表面の少なくとも一部分、または金属含有層の内表面の少なくとも一部分の上に提供された接着剤によって、またはその両方によって、互いに接着されうる。
【0035】
パッケージは、ブランクの端部が重なり合って消費財の群の周りにラッピングを形成するようにひとまとめにされるように、ブランクを折り畳むことによって形成されることが好ましい。密封領域は、ブランクの重なり合う端部の上に少なくとも部分的に延び、ブランクの重なり合う端はまとめて密封されている。このことは、こうした一つのパッケージが密封され、そのためパッケージ内の消費財の特性は容易かつ効果的に保たれうるという点で有利である。
【0036】
一部の実施形態において、ブランクの重なり合う端は、まとめて密封されて、フィンシールを形成してもよい。他の実施形態において、ブランクの重なり合う端は、まとめて密封されて、エンベロープシールを形成してもよい。
【0037】
一部の好ましい実施形態において、第一の密封可能な材料は、実質的に基層全体にわたって延びる。これは有利なことに、製造プロセスを簡略化しうる。
【0038】
ブランクは、密封可能な高分子材料を含み、金属含有層の外側の少なくとも密封領域上に提供された第二の密封可能な層をさらに含むことが好ましい。第二の密封可能な層は実質的に透明であることが、さらにいっそうより好ましい。従って、消費者は有利なことに、金属含有層を見ることができる。加えて、これは有利なことに、容器の密封特性をさらに高める。
【0039】
第一および第二の密封可能な層のいずれか一つに含める適切な密封可能な高分子材料は、ポリオレフィン系およびアクリル系のポリマーを含む。一部の好ましい実施形態において、密封可能な材料はポリエチレンまたはポリプロピレンを含む。
【0040】
好ましい実施形態において、第二の密封可能な層は実質的に金属含有層全体にわたって延びる。これは製造プロセスをさらに簡略化しうる。加えて、一つのこうしたパッケージは、より均一な視覚的および触覚的な影響を消費者にもたらしうる。
【0041】
金属含有層の厚さは、少なくとも約2マイクロメートルであることが好ましい。金属含有層の厚さは、少なくとも約5マイクロメートルであることがより好ましい。金属含有層の厚さは、少なくとも約15マイクロメートルであることがさらにより好ましい。金属含有層の厚さは、少なくとも約30マイクロメートルであることがさらにいっそうより好ましい。加えて、または別の方法として、金属含有層の厚さは、約45マイクロメートル未満である。金属含有層の厚さは、少なくとも約40マイクロメートル未満であることがより好ましい。
【0042】
金属含有層の坪量は、少なくとも約20グラム/平方メートルであることが好ましい。金属含有層の坪量は、少なくとも約25グラム/平方メートルであることがより好ましい。金属含有層の坪量は、少なくとも約30グラム/平方メートルであることがさらにいっそうより好ましい。加えて、または別の方法として、金属含有層の坪量は、約45グラム/平方メートル未満であることが好ましい。金属含有層の坪量は、約40グラム/平方メートル未満であることがより好ましい。金属含有層の坪量は、約35グラム/平方メートル未満であることがさらにいっそうより好ましい。特に好ましい実施形態において、金属含有層の坪量は、約25グラム/平方メートル~約35グラム/平方メートルである。金属含有層の坪量は、約30グラム/平方メートルであることが特に好ましい。
【0043】
基層の厚さは、少なくとも約40マイクロメートルであることが好ましい。基層の厚さは、少なくとも約50マイクロメートルであることがより好ましい。基層の厚さは、少なくとも約60マイクロメートルであることがさらにいっそうより好ましい。加えて、または別の方法として、基層の厚さは、約90マイクロメートル未満である。基層の厚さは、約80マイクロメートル未満であることがより好ましい。基層の厚さは、約70マイクロメートル未満であることがさらにいっそうより好ましい。特に好ましい実施形態において、基層の厚さは、約60マイクロメートル~約70マイクロメートルである。基層の厚さは、約65マイクロメートルであることが特に好ましい。
【0044】
金属含有層の厚さと基層の厚さとの間の比は、少なくとも約0.05であることが好ましい。金属含有層の厚さと基層の厚さとの間の比は、少なくとも約0.2であることがより好ましい。加えて、または別の方法として、金属含有層の厚さと基層の厚さとの間の比は、約1未満であることが好ましい。金属含有層の厚さと基層の厚さとの間の比は、約0.6未満であることがより好ましい。特に好ましい実施形態において、金属含有層の厚さと基層の厚さとの間の比は、約0.2~約0.6である。
【0045】
基層の坪量は、少なくとも約25グラム/平方メートルであることが好ましい。基層の坪量は、少なくとも約35グラム/平方メートルであることがより好ましい。基層の坪量は、少なくとも約40グラム/平方メートルであることがさらにいっそうより好ましい。加えて、または別の方法として、基層の坪量は、約65グラム/平方メートル未満であることが好ましい。基層の坪量は、約60グラム/平方メートル未満であることがより好ましい。基層の坪量は、約55グラム/平方メートル未満であることがさらにいっそうより好ましい。特に好ましい実施形態において、基層の坪量は、約40グラム/平方メートル~約55グラム/平方メートルである。基層の坪量は、約50グラム/平方メートルであることが特に好ましい。
【0046】
好ましい実施形態において、基層は少なくとも30重量パーセントの繊維質セルロース系材料を含む。基層は少なくとも50重量パーセントの繊維質セルロース系材料を含むことがより好ましい。基層は少なくとも70重量パーセントの繊維質セルロース系材料を含むことがさらにいっそうより好ましい。一部の特に好ましい実施形態において、基層は実質的に完全に繊維質セルロース系材料で形成されている。一例として、基層は紙のシートから形成されうる。繊維質セルロース系材料の含有量が大きくなると、消費財の群の周りにパッケージを形成する時にシート状ブランクの曲げが促進され、そのため製造プロセスが簡略化される。同時に、繊維質セルロース系材料の含有量が大きくなると、基層がより容易に分解可能になる。
【0047】
一部の実施形態において、シート状ブランクは随意に、一つ以上の追加的な層を含みうる。一例として、シート状ブランクは、基層の内表面の少なくとも一部分の上に延びる光沢層を含みうる。光沢層は、サテンホワイト、カオリン、炭酸カルシウムなどの一つ以上の顔料を含み、基層に滑らかな仕上げおよび光沢を与えるように適合される。
【0048】
例えば、見当合わせマークなどのしるしは、金属含有層の外表面、または基層の内表面上、または両方に提供されうる。「しるし」という用語は、個別の印刷要素または非印刷要素、または反復的な印刷パターンまたは非印刷パターンを意味するために使用される。一部の実施形態において、しるしは、ブランク表面のエンボス加工またはデボス加工が施された部分の形態であってもよい。
【0049】
一部の実施形態において、容器はボックスおよびリッドを含む外側ハウジングをさらに備え、リッドは外側ハウジングの後部壁を横切って延びるヒンジ線に沿ってボックスにヒンジ留めされている。上述のパッケージは、ボックス内に受け入れられる。
【0050】
一部の実施形態において、パッケージは、シート状ブランクのすべての層に形成された虚弱線を備え、虚弱線は、パッケージから消費財を除去するために利用可能な出し入れ口を作製するために、パッケージの残りの部分から少なくとも部分的に分離可能なカバー部材の範囲を定める。より詳細には、虚弱線は、例えば前部のパネルおよび側面のパネルの範囲を定めてもよく、そのためパネルは後部ヒンジ線の周りで枢動可能である。
【0051】
パッケージは出し入れ口を有し、それを通して消費財を取り出すことができ、かつこの出し入れ口は出し入れ口を塞ぐ再封可能な密封カバー部材を備え、カバー部材はカバー部材が少なくとも出し入れ口の上にある閉位置から、およびカバー部材がパッケージの外表面から持ち上げられる開位置から移動可能なようになっていることが好ましい。再封可能なカバー部材はリッドの内表面に永久的に貼り付けられていて、リッドを開封すると、再封可能なカバー部材が閉位置から開位置に向けて移動して、出し入れ口が少なくとも部分的に見えるようになる。
【0052】
一部の実施形態において、再封可能な密封カバー部材は、出し入れ口の周辺を越えて延びる再封可能な接着ラベルを備える。再封可能な接着ラベルは、再封可能な接着ラベルの内表面の後部ヒンジ領域上に提供された永久接着剤によって少なくとも部分的に永久的にパッケージに貼り付けられていて、また少なくとも出し入れ口の前部縁端の周りに延びる再封可能な接着ラベルの内表面の第二の領域に提供された再封可能な接着剤によって少なくとも部分的に取り外し可能にパッケージに貼り付けられている。
【0053】
これらの実施形態において、虚弱線は、パッケージの少なくとも部分的に分離可能なパネルが再封可能な密封カバー部材に永久的に貼り付けられていて、閉位置と開位置の間でカバー部材とともに効果的に動くように、パッケージ内に形成されうる。一例として、パネルは、リッドを初めて開封すると、パッケージの残りの部分から少なくとも部分的に分離されうる。
【0054】
他の実施形態において、再封可能な密封カバー部材は、出し入れ口の周辺を越えて延び、少なくとも下層および上層を含む再封可能な接着ラベルを備える。下層は、出し入れ口の周辺部の周りに延びる下層の内表面の第一の区域上に提供された永久接着剤によってパッケージに貼り付けられていて、下層はパッケージの出し入れ口と少なくとも部分的に整列した切り抜き部分を備える。上層は、上層の内表面の後部ヒンジ区域の上に提供された永久接着剤によって少なくとも部分的に永久的に下層に貼り付けられていて、かつヒンジ区域から遠位に延びる上層の内表面の剥がし区域の上に提供された第二の接着剤によって少なくとも部分的に取り外し可能に下層に貼り付けられていて、その結果、上層は、上層が少なくとも出し入れ口の上にある閉位置から、および切り抜き部分が見えるように上層が下層から引き上げられる開位置から移動可能である。
【0055】
一部の好ましい実施形態において、再封可能な密封カバー部材は、繊維質セルロース系材料を含むカバー部材基層と、カバー部材基層の外側に提供されたカバー部材金属含有層と、カバー部材基層の内側に提供された密封可能な高分子材料を含む第一のカバー部材の密封可能な層とを備える。これは、容器内の高分子材料の含有量がさらに低減され、分解可能な材料およびリサイクル可能な材料が増加し、そのため容器の環境への影響が望ましく低減されるという点で有利である。同時に、一つのこうした再封可能なカバー部材は、望ましい密封特性を発揮し、そのため容器内の消費財の属性がより長く保たれるようにすることがより容易になる。加えて、一つのこうした再封可能なカバー部材は、容器を繰り返し開閉するために同一のカバー部材が使用される用途における使用で信頼できる機械的特性を有する。
【0056】
再封可能な密封カバー部材は、カバー部材金属含有層とカバー部材基層の間に密封可能な高分子材料を含む、第二のカバー部材の密封可能な層をさらに備えることが好ましい。これは有利なことに、再封可能なカバー部材の密封特性をさらに改善する。
【0057】
ヒンジリッド容器は随意に外側ラッパーを含んでもよく、これは例えば高密度または低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、方向性ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、セルロースフィルム、またはその組み合わせなどの透明高分子フィルムであることが好ましく、また外側ラッパーは従来的な方法で施される。外側ラッパーは開封テープを含んでもよい。加えて、外側ラッパーには画像、消費者情報、またはその他のデータを印刷してもよい。
【0058】
本発明による容器には、たばこを燃焼するのではなく、例えば電気熱源または炭素熱源によって加熱することに依存する細長い喫煙物品(例えば、紙巻たばこ、葉巻たばこ、シガリロまたはその他のエアロゾル発生器など)用の容器としての特定の用途がある。当然のことながら、その寸法を適切に選択することによって、本発明による容器は、異なる数の従来サイズ、キングサイズ、スーパーキングサイズ、スリムまたはスーパースリムの紙巻たばこ用に設計されてもよい。別の方法として、その他の消費財を容器内に収容してもよい。
【0059】
寸法の適切な選択によって、本発明による容器は、異なる合計数の喫煙物品、または異なる配置の喫煙物品を保持するように設計されてもよい。例えば、寸法の適切な選択によって、本発明による容器は、合計10~30の喫煙物品を保持するように設計されてもよい。喫煙物品は、喫煙物品の合計数に応じて、異なる並べ方で配置されてもよい。
【0060】
ここで、例証としてのみであるが、以下の添付図面を参照しながらさらに本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0061】
図1図1は、本発明による容器の実施形態の概略的な斜視図を示す。
図2図2は、本発明による容器のパッケージの概略的な部分側面断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0062】
図1は、本発明による容器10を示す。容器10は、直方体であり、かつボックス14とリッド16とを含む外側ハウジング12を備える。リッド16は、ハウジング12の後部壁を横切って延びるヒンジ線を中心としてヒンジ留めされていて、かつ開位置(図1に示す)と閉位置の間で回転可能である。さらに、容器10は、喫煙物品の群を含み、ボックス14の中に収容されている内側パッケージ18を備える。
【0063】
パッケージ18は、シート状ブランク100から形成されている。図2に図示した通り、シート状ブランク100は、繊維質セルロース系材料を含む基層102と、基層102の外側に提供された金属含有層104と、基層102の内側の少なくとも密封領域の上に提供された密封可能な高分子材料を備える第一の密封可能な層106とを含む。より詳細には、基層102は、約65マイクロメートルの厚さおよび約50グラム/平方メートルの秤量を有する紙ベースの材料シートから形成されている。金属含有層104は、約12マイクロメートルの厚さおよび約32グラム/平方メートルの秤量を有するアルミ箔から形成されている。基層102は、二つの層の間に提供された接着剤108によって金属含有層104に接着されている。第一の密封可能な層106は、ポリオレフィン系の材料、好ましくはポリエチレンを含み、実質的に透明である。パッケージ18は、喫煙物品に面する基層102と、喫煙物品に背いている金属含有層とでラッピングを形成するように、シート状ブランク100を喫煙物品の群の周りで折り畳むことによって形成されている。ラッピングの重なり合う端部は、例えばラッピングの重なり合う端部に熱を適用することによって、第一の密封可能な層106の密封可能な高分子材料によってまとめて密封されている。
【0064】
図2に図示した実施形態において、シート状ブランク100は、密封可能な高分子材料を含み、金属含有層104の外側の少なくとも密封領域上に提供された第二の密封可能な層110をさらに含むことが好ましい。第二の密封可能な層110は、ポリオレフィン系の材料、好ましくはポリエチレンを含み、実質的に透明である。
【0065】
加えて、シート状ブランク100は、基層102の内表面の上に延びる光沢層112を含む。光沢層は、基層に滑らかな仕上げおよび光沢を与えるように適合された一つ以上の顔料を含む。
【0066】
パッケージ18は、内側パッケージの上部壁および前部壁を横切って延びる出し入れ口20を備える。リッド16が開位置にある時に、出し入れ口を通して内側パッケージ18内に収容された喫煙物品を取り出すことができる。内側パッケージ18は、パッケージの出し入れ口20を塞ぎ、かつパッケージの出し入れ口の周辺部を超えて延びる、再封可能なカバー部材22を備える。カバー部材20は、カバー部材が少なくとも出し入れ口の上にある閉位置から、およびカバー部材がパッケージ18の外表面から持ち上げられる開位置(図1に図示)から移動可能である。
【0067】
さらに、リッド16を開封すると、再封可能なカバー部材22が閉位置から開位置に向かって移動して、出し入れ口20が少なくとも部分的に見えるように、再封可能なカバー部材22は、リッド16の内表面に永久的に貼り付けられている。
【0068】
図1の実施形態において、再封可能な密封カバー部材22は、出し入れ口20の周辺を越えて延びる再封可能な接着ラベルを備える。再封可能な接着ラベルは、再封可能な接着ラベルの内表面の後部ヒンジ領域に提供された永久接着剤によって少なくとも部分的に永久的にパッケージに貼り付けられている。さらに、再封可能な接着ラベルは、出し入れ口20の少なくとも前部縁端の周りに延びる再封可能な接着ラベルの内表面の第二の領域上に提供された再封可能な接着剤によって、少なくとも部分的に取り外し可能にパッケージ18に貼り付けられている。
図1
図2