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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-06
(45)【発行日】2022-09-14
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置及びその作動方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/65 20200101AFI20220907BHJP
   A24F 40/57 20200101ALI20220907BHJP
   A24F 40/51 20200101ALI20220907BHJP
【FI】
A24F40/65
A24F40/57
A24F40/51
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020572533
(86)(22)【出願日】2020-10-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-26
(86)【国際出願番号】 KR2020014417
(87)【国際公開番号】W WO2021080321
(87)【国際公開日】2021-04-29
【審査請求日】2020-12-24
(31)【優先権主張番号】10-2019-0130400
(32)【優先日】2019-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(72)【発明者】
【氏名】ユン,スンウク
(72)【発明者】
【氏名】イ,スンウォン
(72)【発明者】
【氏名】ハン,デナム
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/092095(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0124739(KR,A)
【文献】国際公開第2019/198552(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/65
A24F 40/57
A24F 40/51
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置において、
エアロゾルを生成するホルダーと、
前記ホルダーを収容する内部空間を有し、前記ホルダーと分離可能に結合するクレードルと、を含み、
前記クレードルは、
前記ホルダーとの通信リンクを形成する第1通信回路と、
前記クレードルの少なくとも一部を介して露出されるディスプレイと、
温度センサー及び湿度センサーのうち、少なくともいずれか1つを含むセンサーと、
前記センサーから獲得されたデータ及びユーザインターフェースを活性化させるインジケータを前記ディスプレイ上に表示し、前記インジケータを選択する第1ユーザ入力に応答し、前記ユーザインターフェースを通じて複数の既保存の温度プロファイルを出力し、前記複数の既保存の温度プロファイルのうち、いずれか1つを選択する第2ユーザ入力に応答し、前記選択された温度プロファイルを前記通信リンクを通じて前記ホルダーに伝達することを制御する第1制御回路と、
前記クレードルが動作するのに用いられる電力を供給し、前記内部空間に収容された前記ホルダーに電力を供給する第1バッテリと、を含み、
前記ホルダーは、
前記クレードルとの前記通信リンクを形成する第2通信回路と、
前記選択された温度プロファイルに基づいてエアロゾル生成物質を加熱するために用いられる温度プロファイルを制御する第2制御回路と、を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記データは、前記温度センサーによって測定された外部温度及び前記湿度センサーによって測定された外部湿度のうち、少なくとも1つを含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記通信リンクは、Wi-Fi、ブルートゥース(登録商標)、ジグビー、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、BLE(Bluetooth Low Energy)、NFC(Near Field Communication)のうち、少なくとも1つによって形成される、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
エアロゾル生成装置において、
エアロゾルを生成するホルダーと、
前記ホルダーを収容する内部空間を有し、前記ホルダーと分離可能に結合するクレードルと、を含み、
前記クレードルは、
外部デバイスとの第1通信リンクを形成し、前記ホルダーとの第2通信リンクを形成する通信回路と、
前記クレードルの少なくとも一部を介して露出されるディスプレイと、
温度センサー及び湿度センサーのうち、少なくともいずれか1つを含むセンサーと、
前記センサーが測定した第1温度測定データ及び第1湿度測定データを獲得し、基地局及びサーバのうち、少なくとも1つから前記外部デバイスが獲得した第2温度測定データ及び第2湿度測定データを、前記外部デバイスから前記第1通信リンクを通じて受信る制御回路と、
前記クレードルが動作するのに用いられる電力を供給し、前記内部空間に収容された前記ホルダーに電力を供給するように構成された第1バッテリを含み、
前記制御回路は、
前記第1温度測定データ及び前記第2温度測定データに基づいた外部温度、前記第1湿度測定データ及び前記第2湿度測定データに基づいた外部湿度、及びユーザインターフェースを活性化させうるインジケータを前記ディスプレイ上に表示し、
前記インジケータを選択する第1ユーザ入力に応答して前記ユーザインターフェースを介して複数の既保存の温度プロファイルを出力し、
前記複数の既保存の温度プロファイルのうち、いずれか1つを選択する第2ユーザ入力に応答して前記選択された温度プロファイルを前記第2通信リンクを介して前記ホルダーに伝達する、エアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記データは、リアルタイムで前記外部デバイスから受信される情報を含み、音声通話情報、画像通話情報、文字メッセージ情報及びマルチメディアメッセージ情報のうち、少なくとも1つを含む、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記第1通信リンク及び第2通信リンクは、Wi-Fi、ブルートゥース(登録商標)、ジグビー、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、BLE(Bluetooth Low Energy)、NFC(Near Field Communication)のうち、少なくとも1つによって形成される、請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記第1通信リンクを形成する第1通信プロトコル及び前記第2通信リンクを形成する第2通信プロトコルは、互いに異なる、請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記制御回路は、
前記第1温度測定データ及び前記第2温度測定データに基づいた補正(calibration)を行うことで、前記外部温度を示す温度補正データを獲得し、
前記第1湿度測定データ及び前記第2湿度測定データに基づいた補正を行うことで、前記外部湿度を示す湿度補正データを獲得し、
前記ユーザインターフェース、前記温度補正データ、及び前記湿度補正データを活性化させる前記インジケータを前記ディスプレイ上に表示し、
前記1ユーザ入力に応答し、前記ユーザインターフェースを通じて前記温度プロファイルを出力し、
前記2ユーザ入力に応答し、前記選択された温度プロファイルを前記第2通信リンクを通じて前記ホルダーに伝達する、請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記通信回路は、第1通信回路であり、
前記制御回路は、第1制御回路でり、
前記ホルダーは、
前記クレードルとの前記第2通信リンクを形成する第2通信回路と、
前記選択された温度プロファイルに基づいて、エアロゾル生成物質の加熱に用いられる温度プロファイルを制御する第2制御回路と、を含む、請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
エアロゾルを生成するホルダーのためのクレードルにおいて、
前記ホルダーとの通信リンクを形成する第1通信回路と、
前記クレードルの少なくとも一部を介して露出されるディスプレイと、
温度センサー及び湿度センサーのうち、少なくともいずれか1つを含むセンサーと、
前記センサーから獲得されたデータ及びユーザインターフェースを活性化させるインジケータを前記ディスプレイ上に表示し、前記インジケータを選択する第1ユーザ入力に応答し、前記ユーザインターフェースを通じて複数の既保存の温度プロファイルを出力し、前記複数の既保存の温度プロファイルのうち、いずれか1つを選択する第2ユーザ入力に応答し、前記選択された温度プロファイルを前記通信リンクを通じて前記ホルダーに伝達することを制御する第1制御回路と、
前記クレードルが動作するのに用いられる電力を供給し、内部空間に収容された前記ホルダーに電力を供給する第1バッテリと、を含む、クレードル。
【請求項11】
エアロゾルを生成するホルダーのためのクレードルにおいて、
外部デバイスとの第1通信リンクを形成し、前記ホルダーとの第2通信リンクを形成する通信回路と、
前記クレードルの少なくとも一部を介して露出されるディスプレイと、
温度センサー及び湿度センサーのうち、少なくともいずれか1つを含むセンサーと、
前記センサーが測定した第1温度測定データ及び第1湿度測定データを獲得し、基地局及びサーバのうち、少なくとも1つから前記外部デバイスが獲得した第2温度測定データ及び第2湿度測定データを前記外部デバイスから前記第1通信リンクを通じて受信る制御回路と、
前記クレードルが動作するのに用いられる電力を供給して内部空間に収容された前記ホルダーに電力を供給するように構成された第1バッテリと、を含み、
前記制御回路は、
前記第1温度測定データ及び前記第2温度測定データに基づいた外部温度、前記第1湿度測定データ及び前記第2湿度測定データに基づいた外部湿度、及びユーザインターフェースを活性化させうるインジケータを前記ディスプレイ上に表示し、
前記インジケータを選択する第1ユーザ入力に応答して前記ユーザインターフェースを介して複数の既保存の温度プロファイルを出力し、
前記複数の既保存の温度プロファイルのうち、いずれか1つを選択する第2ユーザ入力に応答して前記選択された温度プロファイルを前記第2通信リンクを介して前記ホルダーに伝達する、クレードル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを生成するエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、エアロゾル生成物品(例として、シガレット)を燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではないシガレット内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルが生成される方法に関する需要が増加している。これにより、加熱式シガレットまたは加熱式エアロゾル生成装置に係わる研究が活発に進められている。
【0003】
エアロゾル生成装置に含まれたヒータは、電力を供給されることで、エアロゾル生成物質を加熱する。適量のエアロゾルを持続的に生成するために、ヒータに供給される電力を所望の温度プロファイルによって制御することは、非常に重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エアロゾル気化は、外部の温度及び外部の湿度によって影響を受けるので、ユーザに一貫しかつ満足しうる喫煙感を提供し難い。これにより、本開示は、ユーザが外部の温度及び外部の湿度を考慮して、容易に温度プロファイルを制御可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面によるエアロゾル生成装置は、エアロゾルを生成するホルダーと、前記ホルダーと分離可能に結合するクレードルと、を含み、前記クレードルは、前記ホルダーとの通信リンクを形成する第1通信回路と、ディスプレイと、センサーと、前記センサーから獲得されたデータ及びユーザインターフェースを活性化させるインジケータを前記ディスプレイ上に表示し、前記インジケータを選択する第1ユーザ入力に応答し、前記ユーザインターフェースを通じて複数の既保存の温度プロファイルを出力し、前記複数の既保存の温度プロファイルのうち、いずれか1つを選択する第2ユーザ入力に応答し、前記選択された温度プロファイルを前記通信リンクを通じて前記ホルダーに伝達することを制御する第1制御回路と、を含み、前記ホルダーは、前記クレードルとの前記通信リンクを形成する第2通信回路と、前記選択された温度プロファイルに基づいてエアロゾル生成物質を加熱するために用いられる温度プロファイルを制御する第2制御回路と、を含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、エアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを生成するエアロゾル生成装置を提供することができる。具体的に、外部の温度測定データ及び湿度測定データをクレードルのディスプレイ上に表示してユーザに伝達しうる。これにより、ユーザは、ディスプレイ上に表示された外部の温度測定データ及び湿度測定データに基づいてエアロゾル生成物質を加熱する温度プロファイルを選択することができる。ホルダーは、ユーザが選択した温度プロファイルに基づいてエアロゾル生成物質が加熱される温度プロファイルを制御するので、ユーザに一貫し、かつ満足しうる喫煙感を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】エアロゾル生成装置の一例を示す図面である。
図2】ホルダーがクレードルと結合する一例を示す図面である。
図3】ホルダーがクレードルと結合する他の例を示す図面である。
図4】エアロゾル生成装置の温度プロファイル制御方法の一例を示すフローチャートである。
図5】ユーザが温度プロファイルを選択する一例を示す図面である。
図6】外部デバイス及びクレードルの一例を示す図面である。
図7】エアロゾル生成装置の温度プロファイル制御方法の他の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1以上の実施例によるエアロゾル生成装置は、エアロゾルを生成するホルダーと、前記ホルダーと分離可能に結合するクレードルと、を含み、前記クレードルは、前記ホルダーとの通信リンクを形成する第1通信回路と、ディスプレイと、センサーと、前記センサーから獲得されたデータ及びユーザインターフェースを活性化させるインジケータを前記ディスプレイ上に表示し、前記インジケータを選択する第1ユーザ入力に応答し、前記ユーザインターフェースを通じて複数の既保存の温度プロファイルを出力し、前記複数の既保存の温度プロファイルのうち、いずれか1つを選択する第2ユーザ入力に応答し、前記選択された温度プロファイルを前記通信リンクを通じて前記ホルダーに伝達することを制御する第1制御回路と、を含み、前記ホルダーは、前記クレードルとの前記通信リンクを形成する第2通信回路と、前記選択された温度プロファイルに基づいてエアロゾル生成物質を加熱するために用いられる温度プロファイルを制御する第2制御回路と、を含む。
【0009】
また、前記センサーは、温度センサー及び湿度センサーのうち、少なくとも1つを含み、前記データは、前記温度センサーによって測定された外部温度及び前記湿度センサーによって測定された外部湿度のうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0010】
また、前記通信リンクは、Wi-Fi、ブルートゥース、ジグビー、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、BLE(Bluetooth Low Energy)、NFC(Near Field Communication)のうち、少なくとも1つによって形成される。
【0011】
1以上の実施例によるエアロゾル生成装置は、エアロゾルを生成するホルダーと、前記ホルダーと分離可能に結合するクレードルと、を含み、前記クレードルは、外部デバイスとの通信リンクを形成する通信回路と、ディスプレイと、基地局及びサーバのうち、少なくとも1つと前記外部デバイスとの間で送受信されたデータを、前記外部デバイスから前記通信リンクを通じて受信し、前記受信されたデータを前記クレードルの前記ディスプレイ上に表示することを制御する制御回路と、を含む。
【0012】
前記データは、リアルタイムで前記外部デバイスから受信される情報を含み、音声通話情報、画像通話情報、文字メッセージ情報及びマルチメディアメッセージ情報のうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0013】
前記データは、基地局及びサーバのうち、少なくとも1つから前記外部デバイスが獲得した第1温度測定データ及び第1湿度測定データのうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0014】
前記通信リンクは、第1通信リンクに該当し、前記通信回路は、前記ホルダーとの第2通信リンクを形成し、前記制御回路は、前記ホルダー及び前記クレードルのうち、少なくとも1つに含まれたセンサーから獲得されたデータをディスプレイ上に表示することができる。
【0015】
また、前記センサーは、温度センサー及び湿度センサーのうち、少なくとも1つを含み、前記データは、第2温度測定データ及び第2湿度測定データのうち、少なくとも1つに該当することができる。
【0016】
また、前記第1通信リンク及び第2通信リンクは、Wi-Fi、ブルートゥース、ジグビー、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、BLE(Bluetooth Low Energy)、NFC(Near Field Communication)のうち、少なくとも1つによって形成される。
【0017】
また、前記第1通信リンクを形成する第1通信プロトコル及び前記第2通信リンクを形成する第2通信プロトコルは、互いに異なってもいる。
【0018】
また、前記制御回路は、前記第1温度測定データ及び前記第2温度測定データに基づいた補正(calibration)を行うことで、外部温度を示す温度補正データを獲得し、前記第1湿度測定データ及び前記第2湿度測定データに基づいた補正を行うことで外部湿度を示す湿度補正データを獲得し、ユーザインターフェース、前記温度補正データ、及び前記湿度補正データを活性化させるインジケータを前記ディスプレイ上に表示することができる。
【0019】
また、前記制御回路は、前記インジケータを選択する第1ユーザ入力に応答し、前記ユーザインターフェースを通じて複数の既保存の温度プロファイルを出力し、前記複数の既保存の温度プロファイルのうち、いずれか1つを選択する第2ユーザ入力に応答し、前記選択された温度プロファイルを前記第2通信リンクを通じて前記ホルダーに伝達することができる。
【0020】
また、前記通信回路は、第1通信回路であり、前記制御回路は、第1制御回路であり、前記ホルダーは、前記クレードルとの前記第2通信リンクを形成する第2通信回路と、前記選択された温度プロファイルに基づいて、エアロゾル生成物質の加熱に用いられる温度プロファイルを制御する第2制御回路を含んでもよい。
【0021】
1以上の実施例によるエアロゾルを生成するホルダーのためのクレードルは、前記ホルダーとの通信リンクを形成する第1通信回路と、ディスプレイと、センサーと、前記センサーから獲得されたデータ及びユーザインターフェースを活性化させるインジケータを前記ディスプレイ上に表示し、前記インジケータを選択する第1ユーザ入力に応答し、前記ユーザインターフェースを通じて複数の既保存の温度プロファイルを出力し、前記複数の既保存の温度プロファイルのうち、いずれか1つを選択する第2ユーザ入力に応答し、前記選択された温度プロファイルを前記通信リンクを通じて前記ホルダーに伝達することを制御する第1制御回路を含む。
【0022】
1以上の実施例によるエアロゾルを生成するホルダーのためのクレードルは、外部デバイスとの通信リンクを形成する通信回路と、ディスプレイと、基地局及びサーバのうち、少なくとも1つと前記外部デバイスとの間で送受信されるデータを、前記外部デバイスから前記通信リンクを通じて受信し、前記受信されたデータを前記クレードルの前記ディスプレイ上に表示することを制御する制御回路と、を含む。
【0023】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当業者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0024】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。
【0025】
ここで、使用された「少なくとも1つ」のような表現は、全体構成リストを修飾し、リストの個別構成を修飾しない。例えば、「a、b及びcのうち少なくとも1つ」という表現は、「a」、「b」、「c」、「aとb」、「aとc」、「bとc」、または「a、b及びc」をいずれも含むと理解されねばならない。
【0026】
また、あるレイヤが他のエレメントまたは、他のレイヤの「上方に(above)」、「上に(on)」、「連結された(connected to)」または「結合された」と指称されるとき、それは、他のエレメントまたは、他のレイヤに直接連結されたり、直接結合されたり、または別途の結合されたエレメントまたはレイヤが存在してもよい。対照的に、あるエレメントが他のエレメントまたはレイヤの「直ぐ上に」、「直上に」、「直接に連結された」または「直接に結合された」と言及されるとき、中間に別途のエレメントが存在しないと理解されねばならない。同じ参照番号は、全体として同じ要素を指称する。
【0027】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は多様な互いに異なる形態に具現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。
【0028】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
【0029】
図1は、エアロゾル生成装置の一例を示す図面である。
【0030】
エアロゾル生成装置1は、クレードル100及びホルダー110を含んでもよい。クレードル100には、エアロゾルを生成するホルダー110が装着される。クレードル100及びホルダー110は、分離可能に(detachably)結合される。
【0031】
クレードル100は、第1通信回路101、第1制御回路102、ディスプレイ(display)103、第1バッテリ104、及びセンサー105を含んでもよい。ホルダー110は、第2通信回路111、第2制御回路112、ヒータ113、及び第2バッテリ114を含んでもよい。
【0032】
しかし、クレードル100及びホルダー110の内部構造は、図1に図示されたところに限定されない。クレードル100及びホルダー110の設計によって、図1に図示されたハードウェア構成の一部が省略されるか、新たな構成がさらに追加されるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0033】
図2及び図3を参照すれば、ホルダー110は、クレードル100と分離可能に結合することができる。
【0034】
図2は、ホルダーがクレードルと結合する一例を示す図面である。
【0035】
図2を参照すれば、ホルダー110は、クレードル100に形成された内部空間200に収容された状態でクレードル100と結合することができる。内部空間200は、クレードル100の長手方向に形成される。図2には、内部空間200がクレードル100の長手方向に沿って形成されたと図示されているが、それに限定されず、ホルダー110の少なくとも一部を収容可能な任意の方向に形成される。
【0036】
図3は、ホルダーがクレードルと結合する他の例を示す図面である。
【0037】
図3を参照すれば、ホルダー110は、クレードル100に形成された載置用溝300に載置された状態でクレードル100と結合することができる。図3には、載置用溝300がクレードル100の長手方向に形成されたと図示されているが、それに限定されず、ホルダー110が載置される多様な方向にクレードル100上に形成される。
【0038】
クレードル100の第1通信回路101は、他の装置とデータを送受信する少なくとも1つの通信インターフェースを含んでもよい。例えば、第1通信回路101は、ホルダー110と通信可能にする1つ以上の構成要素を含んでもよい。第1通信回路101は、ホルダー110との通信リンクを形成することができる。通信リンクは、Wi-Fi、ブルートゥース、ジグビー、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、BLE(Bluetooth Low Energy)、NFC(Near Field Communication)のうち、少なくとも1つによって近距離通信を行うことができる。但し、それに制限されるものではなく、通信リンクは、USB(Universal Serial Bus)通信ケーブルのような有線通信方式によって形成されてもよい。
【0039】
クレードル100の第1制御回路102は、クレードル100の全般的な動作を制御するハードウェアである。第1制御回路102は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアとしても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0040】
第1制御回路102は、クレードル100とホルダー110との結合有無を判断し、クレードル100とホルダー110の結合または分離によってクレードル100の動作を制御することができる。
【0041】
例えば、クレードル100とホルダー110が結合されれば、第1制御回路102は、第1バッテリ104の電力をホルダー110に供給することで、ホルダー110の第2バッテリ114を充電するか、ヒータ113に電力を供給することができる。したがって、ホルダー110の第2バッテリ114の残量が少ない場合にも、ユーザは、クレードル100とホルダー110とを結合して連続して吸煙することができる。
【0042】
また、クレードル100は、クレードル100の少なくとも一部を通じて露出されるディスプレイ103を含んでもよい。クレードル100のディスプレイ103を通じて視覚情報を出力することができる。ディスプレイ103は、クレードル100及びホルダー110が結合される場合、またはユーザ入力を受信する場合、オン(on)になる。例えば、ユーザ入力には、プッシュ、タップ、タッチ&ホールド、ダブルタップ、ドラッグ、パンニング、フリック、ドラッグ&ドロップなどが含まれてもよい。
【0043】
また、クレードル100は、センサー105をさらに含んでもよい。例えば、センサー105は、温度センサー及び/または湿度センサーを含んでもよい。一方、温度センサー及び湿度センサーは、クレードル100ではないホルダー110に位置してもよい。すなわち、温度センサー及び湿度センサーは、クレードル100及びホルダー110のうち、少なくとも1つに位置し、外部の温度及び外部の湿度をそれぞれ感知することができる。
【0044】
第1制御回路102は、ディスプレイ103に表示される信号を生成することで、ユーザにクレードル100及びホルダー110のうち、少なくとも1つに含まれたセンサーから獲得されたデータを伝達することができる。
【0045】
また、第1制御回路102は、ディスプレイ103に表示される信号を生成することで、第1バッテリ104(例えば、第1バッテリ104の残量、使用可否など)に係わる情報、ホルダー110のリセット(例えば、リセット時期、リセット進行、リセット完了など)に係わる情報、ホルダー110の掃除(例えば、掃除時期、掃除必要、掃除進行、掃除完了など)に係わる情報、クレードル100の充電(例えば、充電必要、充電進行、充電完了など)に係わる情報などをユーザに伝達しうる。
【0046】
ディスプレイ103がオン(on)になる場合、第1制御回路102は、複数の機能それぞれを示すグラフィック客体がディスプレイ103上に表示されるように制御することができる。ディスプレイ103上に表示されたグラフィック客体に対するユーザ入力が受信される場合、当該グラフィック客体に対応する機能が実行される。例えば、複数の機能は、ホルダー110においてエアロゾル生成物質が加熱される温度プロファイルを調節する機能、ホルダー110のヒータ113を予熱する機能、ホルダー110内のシガレットが挿入される空間を掃除する機能、クレードル100が作動可能な状態であるか否かを点検する機能、第1バッテリ104の残量(可用電力)を表示する機能、クレードル100のリセット機能などを含んでもよい。
【0047】
例えば、図1のようにユーザは、ディスプレイ103上に表示された複数の既保存の温度プロファイルのうち、いずれか1つを選択し、エアロゾル生成物質が加熱される温度プロファイルを調節することができる。この際、ユーザは、センサー105で測定されてディスプレイ103に表示された外部の温度及び外部の湿度に基づいて、複数の既保存の温度プロファイルのうち、いずれか1つを選択することができる。
【0048】
ホルダー110の内部温度及び湿度は、外部空気の温度及び湿度に影響を受けるので、ユーザに一貫し、かつ満足しうる喫煙感を提供し難い。これにより、前述したように外部の温度測定データ及び湿度測定データに基づいて、ユーザが温度プロファイルを調節する場合、ユーザに一貫し、かつ満足しうる喫煙感を提供することができる。
【0049】
また、クレードル100は、ユーザがクレードル100の機能を制御することができる少なくとも1つの入力装置(例えば、ボタン)、ホルダー110と結合する端子及び/または第1バッテリ104の充電のためのインターフェース(例えば、USBポートなど)を含んでもよい。
【0050】
クレードル100の第1バッテリ104は、クレードル100の動作に用いられる電力を供給する。例えば、第1バッテリ104は、ホルダー110の第2バッテリ114に電力を供給して第2バッテリ114を充電させうる。また、ホルダー110とクレードル100が結合された場合、第1バッテリ104は、ホルダー110の動作に用いられる電力を供給することができる。例えば、ホルダー110の端子とクレードル100の端子が結合されれば、第2バッテリ114の残量と関係なく、ホルダー110は、第1バッテリ104が供給する電力を用いて動作することができる。
【0051】
一方、ホルダー110の第2通信回路111は、第1通信回路101と同様に、他の装置とデータを送受信する少なくとも1つの通信インターフェースを含んでもよい。例えば、第2通信回路111は、クレードル100と通信可能にする1つ以上の構成要素を含んでもよい。第2通信回路111は、クレードル100との通信リンクを形成することができる。
【0052】
一方、ホルダー110のヒータ113周辺で内部空間が形成され、内部空間には、シガレット115(例えば、エアロゾル生成物質を含むエアロゾル生成物品)が挿入される。シガレット115がホルダー110に挿入されれば、ホルダー110は、第2バッテリ114の出力電圧を制御してヒータ113の温度が上昇する。シガレット115内のエアロゾル生成物質がヒータ113によって加熱されることにより、エアロゾルが生成される。
【0053】
ホルダー110の第2制御回路112は、ホルダー110の全般的な動作を制御するハードウェアである。第2制御回路112は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアとしても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0054】
例えば、第2制御回路112は、ディスプレイ103上に表示されたグラフィック客体を選択するユーザ入力情報を通信リンクを通じて第1制御回路102から伝達される。第2制御回路112は、ディスプレイ103上に表示されたグラフィック客体を選択するユーザ入力情報に基づいて、ヒータ113の動作が開始または終了されるように、ヒータ113に供給される電力を制御することができる。また、第2制御回路112は、ディスプレイ103上に表示されたグラフィック客体に係わるユーザ入力情報に基づいて、ヒータ113が所定の温度まで加熱されるか、適切な温度を保持するようにヒータ113に供給される電力の量及び電力供給時間を制御することができる。
【0055】
または、第2制御回路112は、少なくとも1つのセンサーによってセンシングされた結果に基づいてヒータ113に供給される電力を制御してもよい。センサーは、温度センサー及び/または湿度センサーを含んでもよい。温度センサー及び湿度センサーは、外部の温度及び外部の湿度を感知することができる。
【0056】
ホルダー110のヒータ113は、第2制御回路112の制御によって第2バッテリ114から電力を供給される。ヒータ113は、第2バッテリ114から電力を供給されてホルダー110に挿入されたシガレット115を加熱することができる。
【0057】
ヒータ113は、任意の適した電気抵抗性物質によって形成される。例えば、適した電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、錫、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属、または金属合金でもあるが、それらに制限されない。また、ヒータ13は、金属熱線(wire)、導電性トラック(track)が配置された金属熱板(plate)、セラミック発熱体などによって具現されるが、それらに制限されない。
【0058】
一実施例において、ヒータ113は、ホルダー110の収容空間に挿入されたシガレット115を加熱することができる。ホルダー110の収容空間にシガレット115が収容されることにより、ヒータ113は、シガレット115の内部及び/または外部に位置してもよい。これにより、ヒータ113は、シガレット115内のエアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを発生させうる。
【0059】
ホルダー110の第2バッテリ114は、ホルダー110の動作に用いられる電力を供給する。例えば、第2バッテリ114は、ヒータ113が加熱されるように電力を供給することができる。また、第2バッテリ114は、ホルダー110内に備えられた他のハードウェア構成の動作に必要な電力を供給することができる。
【0060】
一方、第1バッテリ104及び第2バッテリ114は、充電可能なバッテリであるか、使い捨てバッテリでもある。例えば、第1バッテリ104及び第2バッテリ114は、リン酸鉄リチウム(LiFePO)バッテリ、酸化リチウムコバルト(LiCoO)バッテリ、リチウムチタン酸塩バッテリ及びリチウムポリマー(LiPoly)バッテリでもあるが、それらに制限されない。
【0061】
本開示では、クレードル100及びホルダー110間の通信リンクを通じてエアロゾル生成物質が加熱される温度プロファイルを制御し、これは、図4で後述する。
【0062】
一方、明細書全体にわたって、図1に図示されたクレードル100及びホルダー110に含まれる構成と同じ参照符号を有する構成は、図1で説明した内容が適用される。
【0063】
図4は、エアロゾル生成装置の温度プロファイル制御方法の一例を示すフローチャートである。
【0064】
図4を参照すれば、410段階において、クレード100は、ホルダー110との通信リンクを形成することができる。クレードル100の第1通信回路101及びホルダー110の第2通信回路1110は、Wi-Fi、ブルートゥース、ジグビー、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、BLE(Bluetooth Low Energy)、NFC(Near Field Communication)のうち、少なくとも1つによって近距離通信を行うことができる。
【0065】
420段階において、クレードル100は、センサー105から獲得されたデータ及びユーザインターフェースを実行させることができる(または活性化させることができる)インジケータをディスプレイ103上に表示することができる。センサー105は、温度センサー及び/または湿度センサーを含んでもよい。温度センサーは、外部の温度を測定し、湿度センサーは、外部の湿度を測定することができる。
【0066】
ホルダー110内のヒータ113がシガレット115内のエアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを発生させる過程で外部空気が流入される。外部空気が流入されれば、ホルダー110の内部温度及び湿度は、外部空気の温度及び湿度に影響を受けてしまう。これにより、ユーザに一貫し、かつ満足しうる喫煙感を提供し難い。
【0067】
例えば、外部の温度が高ければ、シガレット115内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、焦げ味の発生可能性が高くなり、外部の湿度が高ければ、エアロゾルが過度に多く発生してしまう。また、外部の温度が低ければ、シガレット115内のエアロゾル生成物質から意図した味を十分に生成できず、外部の湿度が低ければ、エアロゾルの発生が不十分になりうる。
【0068】
このような問題点を解決するため、クレードル100の第1制御回路102は、センサー105を通じて獲得した外部の温度測定データ及び外部の湿度測定データをディスプレイ103上に表示してユーザに伝達しうる。これにより、ユーザは、ディスプレイ103上に表示された外部の温度測定データ及び湿度測定データに基づいてエアロゾル生成物質を加熱する温度プロファイルを調節することができる。外部の温度測定データ及び湿度測定データに基づいてユーザが温度プロファイルを調節することができるので、ユーザに一貫し、かつ満足しうる喫煙感を提供することができる。
【0069】
図5は、ユーザが温度プロファイルを選択する一例を示す図面である。
【0070】
図5を参照すれば、クレードル100のディスプレイ103上にホルダー110及びクレードル100のうち、少なくとも1つに含まれたセンサーから獲得された温度測定データ及び湿度測定データが表示される。例えば、ディスプレイ103上には、「現在温度は、12゜Cです」、「現在湿度は、35%です」のような文字が表示される。
【0071】
また、クレードル100は、温度プロファイルを制御するためのユーザインターフェースを実行させることができる(または活性化させることができる)インジケータ500をディスプレイ103上に表示することができる。当該インジケータを選択する第1ユーザ入力が第1制御部102に伝達される場合、ユーザインターフェースが実行される。例えば、第1ユーザ入力には、プッシュ、タップ、タッチ&ホールド、ダブルタップ、ドラッグ、パンニング、フリック、ドラッグ&ドロップなどが含まれてもよい。
【0072】
例えば、図5を参照すれば、「温度プロファイル設定」というインジケータ500がディスプレイ103上に表示される。「温度プロファイル設定」というインジケータ500をユーザがタッチする場合、温度プロファイルを制御するための(または調節するための)ユーザインターフェース510が実行される。
【0073】
また図4を参照すれば、430段階において、クレードル100は、インジケータに対する第1ユーザ入力に応答してユーザインターフェース上に複数の既保存の温度プロファイルを出力することができる。
【0074】
一方、クレードル100は、メモリをさらに含んでもよく、メモリには、外部の温度及び外部の湿度のうち、少なくとも1つに対応してヒータ113の温度を調整するために、ユーザがいずれか1つを選択することができる複数の温度プロファイルが予め保存されうる。各温度プロファイルは、ヒータの温度を、如何なる関数(function)やパターン(pattern)によって上昇または下降させるかを数値化した情報を含む。
【0075】
図5を参照すれば、ユーザインターフェースを実行させるインジケータに対する第1ユーザ入力が第1制御部102に伝達される場合、クレードル100は、第1ユーザ入力に応答してユーザインターフェース上に複数の既保存の温度プロファイル510を出力することができる。例えば、複数の既保存の温度プロファイル510は、温度プロファイルA、温度プロファイルB、及び温度プロファイルCを含んでもよい。
【0076】
ユーザは、表示された温度測定データ及び湿度測定データに基づいて温度プロファイルA、温度プロファイルB、及び温度プロファイルCのうち、いずれか1つの温度プロファイルを選択することができる。温度プロファイルA、温度プロファイルB、及び温度プロファイルCは、外部の温度及び外部の湿度のうち、少なくとも1つに対応して、ユーザに一貫し、かつ満足しうる喫煙感を提供するために、既保存の温度プロファイルに該当しうる。一方、既保存の温度プロファイルの個数は、前述したところに制限されるものではない。
【0077】
例えば、温度プロファイルA、温度プロファイルB、温度プロファイルCそれぞれは、外部が高温高湿環境である場合の温度プロファイル、外部が常温中湿環境である場合の温度プロファイル、及び外部が低温低湿環境である場合の温度プロファイルに該当する。外部温度が40℃以上であり、外部湿度が40%~90%である場合、環境は、高温高湿環境とも決定される。外部温度が-20℃~26℃であり、外部湿度が0%~40%である場合、環境は、常温中湿環境とも決定される。外部温度が-20℃以下であり、外部湿度が0%以下である場合、環境は、低温低湿環境とも決定される。しかし、それに制限されるものではなく、温度プロファイルは、多様な分類基準に沿ってもよい。
【0078】
また、図4を参照すれば、440段階において、クレードル100は、複数の既保存の温度プロファイルのうち、いずれか1つを選択する第2ユーザ入力に応答して選択された温度プロファイルを通信リンクを通じてホルダーに伝達することができる。例えば、クレードルは、ホルダー110が内部メモリまたは他の外部デバイスで当該温度プロファイルを検索するように、選択された温度プロファイルの識別子を伝送することができる。
【0079】
前述したように、クレードル100は、複数の既保存の温度プロファイルをディスプレイ103上に表示することができる。複数の既保存の温度プロファイルのうち、選択されたいずれか1つに対する第2ユーザ入力が第1制御部102に伝達される場合、第1制御部102は、選択された温度プロファイルを通信リンクを通じてホルダーに伝達することができる。例えば、第2ユーザ入力には、プッシュ、タップ、タッチ&ホールド、ダブルタップ、ドラッグ、パンニング、フリック、ドラッグ&ドロップなどが含まれてもよい。
【0080】
例えば、図5を参照すれば、ユーザは、現在外部の温度が12゜Cであり、湿度が35%である場合、ユーザは、常温中湿環境に対応する温度プロファイルBを選択することができる。この際、ディスプレイ103上で温度プロファイルBを示すグラフィック客体を選択するためのユーザ入力が受信され、第1制御回路102に伝達されうる。また、クレードル100の第1制御回路102は、通信リンクを通じてホルダー110の第2制御回路112に温度プロファイルB情報を伝達することができる。
【0081】
450段階において、ホルダー110は、温度プロファイル情報に基づいてエアロゾル生成物質が加熱される温度プロファイルを制御することができる。
【0082】
ホルダー110の第2制御回路112は、クレードル100の第1制御回路102から伝達された温度プロファイルによる制御信号を生成してヒータ113の温度が当該温度プロファイルによって調節されるように、ヒータ113に供給される電力を制御することができる。外部の温度及び湿度に基づいた既保存の温度プロファイルを適用することで、外部の温度及び湿度に関係なく、ユーザに一貫した喫煙感を提供することができる。
【0083】
図6は、外部デバイス及びクレードルの一例を示す図面である。
【0084】
外部デバイス600は、他の装置と有無線通信を通じてデータ送受信が可能な電子端末であって、携帯可能なものでもある。例えば、外部デバイス600は、スマートフォン、タブレットPC、PDA(Personal Digital Assistants)及びPMP(Portable Multimedia Player)を含んでもよい。図6に図示された外部デバイス600は、例示的なものであり、本発明の実施例は、図6に図示されたところに限定されない。
【0085】
クレードル100には、エアロゾルを生成するホルダー110が装着される。クレードル100は、第1通信回路101、第1制御回路102、ディスプレイ(display)103、第1バッテリ104、及びセンサー105を含んでもよい。
【0086】
クレードル100の第1通信回路101は、外部デバイス600と通信可能にする1つ以上の構成要素を含んでもよい。第1通信回路101は、外部デバイス600との第1通信リンクを形成することができる。通信リンクは、Wi-Fi、ブルートゥース、ジグビー、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、BLE(Bluetooth Low Energy)、NFC(Near Field Communication)のうち、少なくとも1つによって近距離通信を行うことができる。但し、それに制限されるものではなく、通信リンクは、USB通信ケーブルのような有線通信方式によって形成されてもよい。
【0087】
クレードル100の第1制御回路102は、基地局及びサーバのうち、少なくとも1つと外部デバイス600との間で送受信するデータを、第1通信リンクを通じて外部デバイス600から受信することができる。
【0088】
データは、リアルタイムで外部デバイス600から受信される音声通話情報、画像通話情報及び文字/マルチメディアメッセージ情報のうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それに制限されるものではない。
【0089】
また、データは、基地局及びサーバのうち、少なくとも1つから外部デバイス600が獲得した第1温度測定データ及び第1湿度測定データのうち、少なくとも1つを含んでもよい。第1温度測定データは、外部の温度を示し、第1湿度測定データは、外部の湿度を示すことができる。例えば、第1温度測定データ及び第1湿度測定データは、外部デバイス600が獲得したウェブサイト(website)上の天気情報に該当しうる。または、第1温度測定データ及び第1湿度測定データは、外部デバイス600が含むアプリケーション(application)に保存された天気情報に該当するが、その限りではない。
【0090】
クレードル100の第1制御回路102は、受信したデータをディスプレイ103上に表示することができる。ディスプレイ103に表示される信号を生成することで、第1制御回路102は、外部デバイス600から受信される音声通話情報、画像通話情報、文字/マルチメディアメッセージ情報などをユーザに知らせることができる。これにより、ユーザが喫煙中に外部デバイス600を所持していなくても、ユーザは、クレードル100のディスプレイ103を通じて音声通話情報、画像通話情報、文字/マルチメディアメッセージ情報などを把握することができる。
【0091】
また、クレードル100の第1制御回路102は、外部デバイス600から受信した第1温度測定データ及び第1湿度測定データをディスプレイ103上に表示してユーザに伝達しうる。これにより、ユーザは、ディスプレイ103上に表示された第1温度測定データ及び第1湿度測定データに基づいてエアロゾル生成物質を加熱する温度プロファイルを最適化することができる。外部の温度測定データ及び外部の湿度測定データに基づいて、ユーザが温度プロファイルを調節可能なので、ユーザに一貫し、かつ満足しうる喫煙感を提供することができる。
【0092】
図7は、エアロゾル生成装置の温度プロファイル制御方法の他の例を示すフローチャートである。
【0093】
図7を参照すれば、700段階において、クレードル100は、外部デバイス600との第1通信リンクを形成することができる。この際、クレードル100の第1通信回路は、ホルダー110の第2通信回路111との第2通信リンクを形成した状態でもある。第1通信リンク及び第2通信リンクは、Wi-Fi、ブルートゥース、ジグビー、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、BLE(Bluetooth Low Energy)、NFC(Near Field Communication)のような近距離通信プロトコルに基づいて形成される。また、第1通信リンクを形成する第1通信プロトコル及び第2通信リンクを形成する第2通信プロトコルは、互いに異なってもいる。
【0094】
710段階において、外部デバイス600は、基地局及びサーバのうち、少なくとも1つから第1温度測定データ及び第1湿度測定データを受信することができる。例えば、第1温度測定データ及び第1湿度測定データは、外部デバイス600が獲得したウェブサイト(website)上の天気情報に該当することができる。または、第1温度測定データ及び第1湿度測定データは、外部デバイス600が含むアプリケーション(application)に保存された天気情報に該当するが、その限りではない。一方、図7では、第1温度測定データ及び第1湿度測定データを受信すると図示されているが、単に第1温度測定データまたは第1湿度測定データを受信してもよい。
【0095】
720段階において、ホルダー110は、温度センサー及び湿度センサーから第2温度測定データ及び第2湿度測定データを獲得することができる。第2温度測定データ及び第2湿度測定データは、外部の温度及び外部の湿度を測定することで獲得される。一方、図7では、ホルダー110が第1温度測定データ及び第1湿度測定データを獲得すると図示されているが、ホルダー110は、温度センサーまたは湿度センサーから第2温度測定データまたは第2湿度測定データを獲得してもよい。
【0096】
730段階において、クレードル100は、第1温度測定データ、第2温度測定データ、第1湿度測定データ及び第2湿度測定データを獲得する。例えば、クレードル100は、第1通信リンクを通じて外部デバイス400から第1温度測定データ及び第1湿度測定データを獲得する。また、クレードル100は、第2通信リンクを通じてホルダー110から第2温度測定データ及び第2湿度測定データを獲得する。一方、クレードル100は、ホルダー110から第2温度測定データ及び第2湿度測定データを受信せず、クレードル100に含まれた温度センサー及び湿度センサーから第2温度測定データ及び第2湿度測定データを直接獲得してもよい。
【0097】
740段階において、クレードル100は、第1温度測定データ及び第2温度測定データに基づいた補正(calibration)を行い、温度補正データを獲得することができる。例えば、クレードル100は、第1温度測定データに該当する温度値及び第2温度測定データに該当する温度値の平均値を算出して温度補正データを獲得することができる。これを通じて、外部の温度を測定するに当たって、正確度を高めることができる。
【0098】
750段階において、クレードル100は、第1湿度測定データ及び第2湿度測定データに基づいた補正を行って湿度補正データを獲得することができる。例えば、クレードル100は、第1湿度測定データに該当する湿度値及び第2湿度測定データに該当する湿度値の平均値を算出して湿度補正データを獲得することができる。これを通じて、外部の湿度を測定するに当たって、正確度を高めることができる。
【0099】
760段階において、クレードル100は、ユーザインターフェース、温度補正データ、及び湿度補正データを実行させるインジケータをディスプレイ103上に表示することができる。したがって、ユーザは、ディスプレイ103に表示された温度補正データ及び湿度補正データに基づいて温度プロファイルを調整することができる。また、クレードル100は、ユーザが温度プロファイルを調節するためのユーザインターフェースを実行させるインジケータをディスプレイ103上に表示する。当該インジケータに対する第1ユーザ入力が第1制御部102に伝達される場合、ユーザインターフェースが実行される。ユーザインターフェースは、ユーザのタッチ入力を検出するか、音声命令を認識することで、温度プロファイルを調節するためのユーザ入力を受信することができる。
【0100】
770段階において、クレードル100は、インジケータをタッチする第1ユーザ入力に応答してユーザインターフェース上に複数の既保存の温度プロファイルを出力することができる。ユーザインターフェースは、スピーカを通じて既保存の温度プロファイルに対応するサウンドを出力することができる。
【0101】
クレードル100のメモリには、ユーザが外部の温度及び外部の湿度によって既保存の複数の温度プロファイルのうち、いずれか1つを選択することで、ヒータ113の温度を調整するように、温度プロファイルが保存される。例えば、複数の温度プロファイルは、外部が高温高湿、常温中湿、及び低温低湿環境である場合、それぞれに対して設定された温度プロファイルに該当する。しかし、温度プロファイルは、それに制限されるものではない。
【0102】
ユーザインターフェースを実行させるインジケータを選択する第1ユーザ入力が第1制御部102に伝達される場合、クレードル100は、第1ユーザ入力に応答してユーザインターフェース上に複数の既保存の温度プロファイルを出力することができる。
【0103】
780段階において、クレードル100は、複数の既保存の温度プロファイルのうち、いずれか1つを選択する第2ユーザ入力に応答して選択された温度プロファイルを第2通信リンクを通じてホルダーに伝達することができる。
【0104】
ユーザは、複数の温度プロファイルのうち、いずれか1つの温度プロファイルを選択することができる。この際、ディスプレイ103上で当該温度プロファイルを示すグラフィック客体を選択するユーザ入力が第1制御回路102に伝達される。ユーザ入力には、プッシュ、タップ、タッチ&ホールド、ダブルタップ、ドラッグ、パンニング、フリック、ドラッグ&ドロップなどが含まれてもよい。クレードル100の第1制御回路102は、第2通信リンクを通じてホルダー110の第2制御回路112においてユーザが選択した温度プロファイル情報を伝達することができる。
【0105】
790段階において、ホルダー110は、受信した温度プロファイル情報に基づいてエアロゾル生成物質が加熱される温度プロファイルを制御することができる。第2制御回路112は、クレードル100の第1制御回路102から伝達された温度プロファイルによる制御信号を生成して、ヒータ113の温度が当該温度プロファイルによって調節されるように電力を制御することができる。
【0106】
第1通信回路101、第1制御回路102、第2通信回路111、第2制御回路112のように、図面においてブロックで表現される構成要素、エレメント、モジュールまたはユニット(この段落で総称して「構成要素」)のうち、少なくとも1つは、前述した例示的な実施例によってそれぞれの機能を行う多様な個数のハードウェア、ソフトウェア及び/またはファームウエア構造として具現される。例えば、これらコンポーネントのうち、少なくとも1つは、メモリ、プロセッサ、論理回路、ルックアップテーブルのような1以上のマイクロプロセッサの制御を通じてそれぞれの機能を行うことができる直接回路構造または他の制御装置を使用することができる。また、これら構成要素のうち、少なくとも1つは、モジュール、プログラムまたはコードの一部によって具体的に具現され、これは、特定論理機能を行うための1以上の実行可能な命令を含み、1以上のマイクロプロセッサまたは他の制御装置によって実行される。また、これら構成要素のうち、少なくとも1つは、それぞれの機能を行う中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサなどのプロセッサを含むか、それによって具現されうる。これら構成要素のうち、2以上は、1以上の単一構成要素に結合され、単一構成要素は、結合された2以上の構成要素の全ての動作または機能を行うことができる。また、これら構成要素のうち、少なくとも1つの機能のうち一部は、他の構成要素によって遂行される。また、バス(bus)は、前記ブロック図に図示されていないが、構成要素間の通信は、バスを通じて遂行される。前記例示的な実施例の機能的な側面は、1つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムによっても具現される。また、ブロックまたは処理段階によって表現された構成要素は、電子構成、信号処理及び/または制御、データ処理などのための任意の数の関連技術を採用することができる。
【0107】
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態に具現される可能性があるということを理解できるであろう。開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本開示の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本開示に含まれていると解釈されねばならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7