(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-06
(45)【発行日】2022-09-14
(54)【発明の名称】天井埋め込み型エアコン
(51)【国際特許分類】
F24F 13/22 20060101AFI20220907BHJP
F24F 13/20 20060101ALI20220907BHJP
F24F 1/0047 20190101ALI20220907BHJP
【FI】
F24F1/0007 361F
F24F1/0007 401D
F24F1/0047
F24F13/22 222
(21)【出願番号】P 2021502433
(86)(22)【出願日】2018-10-26
(86)【国際出願番号】 CN2018112045
(87)【国際公開番号】W WO2020015224
(87)【国際公開日】2020-01-23
【審査請求日】2021-01-15
(31)【優先権主張番号】201810777360.0
(32)【優先日】2018-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201821126537.2
(32)【優先日】2018-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517344192
【氏名又は名称】広東美的制冷設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA AIR-CONDITIONING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Lingang Road,Beijiao,Shunde,Foshan,Guangdong,China
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】唐清生
【審査官】村山 美保
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-061968(JP,A)
【文献】特開2016-223665(JP,A)
【文献】米国特許第04679405(US,A)
【文献】特開2012-093044(JP,A)
【文献】特開2001-124365(JP,A)
【文献】特開平08-028950(JP,A)
【文献】特開2002-130721(JP,A)
【文献】特開2002-013756(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107940567(CN,A)
【文献】実開昭63-134315(JP,U)
【文献】特開2011-169583(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 13/22
F24F 13/20
F24F 1/0047
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
頂板と、前記頂板に接続され、かつ前記頂板の外周に周設されるパネルと、を備えるケーシングと、
前記ケーシング内に設けられ、かつ前記パネルと共に吹出風路を画定する熱交換器と、
前記熱交換器の下方に設けられる水受け皿と、
前記熱交換器の外側に前記熱交換器と離間して設けられ、水入口と水出口とを有し、前記水入口が前記水受け皿と連通する、ドレンポンプと、
前記パネルの外側に設けられ、かつ前記パネルに接続された取付ケーシングと、を備え、
前記取付ケーシングは、
一端が前記パネルに接続された第1板体と、
一端が前記第1板体の他端に接続された第2板体と、を備え、
前記第2板体の他端が前記パネルに接続され、前記第2板体と前記第1板体との間に、前記ドレンポンプを取り付けるための取付スペースが画定され、
前記ドレンポンプは、前記取付ケーシングに設けられ、前記ドレンポンプの少なくとも一部は前記パネルの外側に位置する、
ことを特徴とする天井埋め込み型エアコン。
【請求項2】
前記取付ケーシングには、排水管が設けられ、前記水出口は、前記排水管と連通する、
ことを特徴とする請求項
1に記載の天井埋め込み型エアコン。
【請求項3】
前記排水管は、上下方向に沿って延在する、
ことを特徴とする請求項
2に記載の天井埋め込み型エアコン。
【請求項4】
前記排水管は、前記取付ケーシングと一体成形されている、
ことを特徴とする請求項
2に記載の天井埋め込み型エアコン。
【請求項5】
前記パネルには、開口部が設けられ、前記ドレンポンプの一部分が前記開口部を貫通して前記吹出風路内まで延在しており、前記取付ケーシングは前記開口部を覆う、
ことを特徴とする請求項
1に記載の天井埋め込み型エアコン。
【請求項6】
前記パネルの断面は、多角形であり、前記開口部は、前記パネルのコーナー箇所に形成されている、
ことを特徴とする請求項
5に記載の天井埋め込み型エアコン。
【請求項7】
前記取付ケーシングと前記パネルのうちの一方には、フックが設けられ、前記取付ケーシングと前記パネルのうちの他方には、前記フックと係合する引掛孔が設けられる、
ことを特徴とする請求項
1に記載の天井埋め込み型エアコン。
【請求項8】
前記取付ケーシングには、第1ネジ穴が設けられ、前記パネルには、前記第1ネジ穴に対応する第2ネジ穴が設けられる、
ことを特徴とする請求項
1~
7のいずれか一項に記載の天井埋め込み型エアコン。
【請求項9】
第1保温部材をさらに備え、
前記第1保温部材は、前記取付ケーシングの内壁に設けられる、
ことを特徴とする請求項
1に記載の天井埋め込み型エアコン。
【請求項10】
第2保温部材をさらに備え、前記第2保温部材は、
前記頂板の内壁に設けられる本体部と、
一端が前記本体部に接続され、他端が下方に延在する延在部と、を備え、
前記延在部の少なくとも一部分は、前記ドレンポンプと前記熱交換器との間に位置する、
ことを特徴とする請求項1~
9のいずれか一項に記載の天井埋め込み型エアコン。
【請求項11】
前記延在部の幅は、前記ドレンポンプの幅以上である、
ことを特徴とする請求項
10に記載の天井埋め込み型エアコン。
【請求項12】
前記延在部の前記他端は、前記熱交換器の下端面と同一平面まで、または前記熱交換器の下端面を超えて延在する、
ことを特徴とする請求項
10に記載の天井埋め込み型エアコン。
【請求項13】
前記第2保温部材は、一体成形されたものである、
ことを特徴とする請求項
10~
12のいずれか一項に記載の天井埋め込み型エアコン。
【請求項14】
一端が前記頂板に接続され、他端が下方に延在する導流部材をさらに備え、前記導流部材の少なくとも一部分は、前記ドレンポンプと前記熱交換器との間に位置する、
ことを特徴とする請求項1~
13のいずれか一項に記載の天井埋め込み型エアコン。
【請求項15】
前記水受け皿は、
前記熱交換器の下方に位置する第1水受け部と、
前記第1水受け部と連通する第2水受け部と、を備え、
前記第2水受け部は、前記ドレンポンプの下方に位置し、かつ前記水入口が前記第2水受け部内まで延びている、
ことを特徴とする請求項1~
14のいずれか一項に記載の天井埋め込み型エアコン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、出願番号が201810777360.0と201821126537.2、出願日がいずれも2018年07月16日の中国特許出願に基づいて提供され、上記中国特許出願の優先権を主張し、それらの全内容が引用により本出願に組み込まれる。
【0002】
本開示は空気調和の技術分野に関し、特に天井埋め込み型エアコンに関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術では、水受け皿内の凝縮水を抽出するように、天井埋め込み型エアコンの吸込風路内にドレンポンプが設けられる。しかしながら、吸込風路内に設けられたドレンポンプは、吸込風路の気流の均一性を破壊するため、天井埋め込み型エアコンのエネルギー消費を高め、天井埋め込み型エアコンの性能に影響を与える。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、従来技術に存在する技術的課題の1つを少なくとも解決することを目的とする。そのために、本開示の1つの目的は、吸込・吹出が均一で、エネルギー消費が低く、及び動作性能に優れるという利点を有する天井埋め込み型エアコンを提供することである。
【0005】
本開示の実施例による天井埋め込み型エアコンは、頂板と、前記頂板に接続され、かつ前記頂板の外周に周設されるパネルと、を備えるケーシングと、前記ケーシング内に設けられ、かつ前記パネルと共に吹出風路を画定する熱交換器と、前記熱交換器の下方に設けられる水受け皿と、前記熱交換器の外側に前記熱交換器と離間して設けられ、水入口と水出口とを有し、前記水入口が前記水受け皿と連通する、ドレンポンプと、を備える。
【0006】
本開示の実施例による天井埋め込み型エアコンは、ドレンポンプを熱交換器の外側に、熱交換器と離間して設けることで、ドレンポンプが吸込風路内のスペースを占用しなくなり、それにより気流のドレンポンプとの衝突損失を低減させ、気流の吸込をより均一にし、気流の流動をよりスムーズにし、ひいては天井埋め込み型エアコンのエネルギー消費を減少させ、天井埋め込み型エアコンの動作性能を向上させることができる。また、熱交換後の一部の気流がドレンポンプと熱交換器とが離間して設けられた風路から室内へ吹出することができ、それによりドレンポンプによる吹出風路内の気流に対する遮蔽を低減することができる。これにより天井埋め込み型エアコンの吹出風路は、環状の連通通路に形成され、埋め込み型エアコンの吹出能力を効果的に向上させ、吹出騒音を低減させ、かつ埋め込み型エアコンの吹出をより均一にすることができ、さらに天井埋め込み型エアコンのエネルギー消費を減少させ、天井埋め込み型エアコンの動作性能を向上させることができる。
【0007】
本開示のいくつかの実施例によれば、前記埋め込み型エアコンは、前記パネルの外側に設けられ、かつ前記パネルに接続された取付ケーシングをさらに備え、前記ドレンポンプは、前記取付ケーシングに設けられる。
【0008】
さらに、前記取付ケーシングには、排水管が設けられ、前記水出口は、前記排水管と連通する。
【0009】
さらに、前記排水管は、上下方向に沿って延在する。
【0010】
開示されたいくつかの実施例では、前記排水管は、前記取付ケーシングと一体成形されている。
【0011】
開示されたいくつかの実施例では、前記取付ケーシングは、一端が前記パネルに接続された第1板体と、一端が前記第1板体の他端に接続された第2板体と、を備え、前記第2板体の他端が前記パネルに接続され、前記第2板体と前記第1板体との間に、前記ドレンポンプを取り付けるための取付スペースが画定される。
【0012】
開示されたいくつかの実施例では、前記パネルには、開口部が設けられ、前記ドレンポンプの一部分が前記開口部を貫通して前記吹出風路内まで延在している。
【0013】
さらに、前記パネルの断面は、多角形であり、前記開口部は、前記パネルのコーナー箇所に形成されている。
【0014】
開示されたいくつかの実施例では、前記取付ケーシングと前記パネルのうちの一方には、フックが設けられ、前記取付ケーシングと前記パネルのうちの他方には、前記フックと係合する引掛孔が設けられる。
【0015】
開示されたいくつかの実施例では、前記取付ケーシングには、第1ネジ穴が設けられ、前記パネルには、前記第1ネジ穴に対応する第2ネジ穴が設けられる。
【0016】
開示されたいくつかの実施例では、前記埋め込み型エアコンは、第1保温部材をさらに備え、前記第1保温部材は、前記取付ケーシングの内壁上に設けられる。
【0017】
本開示のいくつかの実施例によれば、前記埋め込み型エアコンは、第2保温部材をさらに備える。前記第2保温部材は、前記頂板の内壁に設けられる本体部と、一端が前記本体部に接続され、他端が下方に延在する延在部とを備え、前記延在部の少なくとも一部分は、前記ドレンポンプと前記熱交換器との間に位置する。
【0018】
さらに、前記延在部の幅は、前記ドレンポンプの幅以上である。
【0019】
開示されたいくつかの実施例では、前記延在部の前記他端は、熱交換器の下端面と同一平面まで、または前記熱交換器の下端面を超えて延在する。
【0020】
開示されたいくつかの実施例では、前記第2保温部材は、一体成形されたものである。
【0021】
本開示のいくつかの実施例によれば、前記埋め込み型エアコンは、一端が前記頂板に接続され、他端が下方に延在する導流部材をさらに備え、前記導流部材の少なくとも一部分は、前記ドレンポンプと前記熱交換器との間に位置する。
【0022】
本開示のいくつかの実施例によれば、前記水受け皿は、前記熱交換器の下方に位置する第1水受け部と、前記第1水受け部と連通する第2水受け部とを備え、前記第2水受け部は、前記ドレンポンプの下方に位置し、かつ前記水入口が前記第2水受け部内まで延びている。
【0023】
本開示の追加の態様および利点は、以下の説明において部分的に説明され、その一部は、以下の説明から明らかなになるか、又は本開示を実施することによって把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本開示の上記および/または追加の態様および利点は、以下の図面を参照しながら実施例を説明することによって明らかで容易に理解できるようになる。
【
図1】
図1は本開示の実施例による埋め込み型エアコンの底面図である。
【
図5】
図5は本開示の実施例による埋め込み型エアコンの局部分解図である。
【
図7】
図7は本開示の実施例による埋め込み型エアコンの正面図である。
【
図9】
図9は本開示の他の実施例による埋め込み型エアコンの断面図である。
【
図10】
図10は本開示の実施例による埋め込み型エアコンの取付ケーシング、ドレンポンプと第1保温部材の斜視図である。
【
図11】
図11は本開示の実施例による埋め込み型エアコンの取付ケーシング、ドレンポンプと第1保温部材の分解図である。
【
図12】
図12は本開示の実施例による埋め込み型エアコンの取付ケーシング、ドレンポンプと第1保温部材の平面図である。
【
図13】
図13は本開示の実施例による埋め込み型エアコンの取付ケーシング、ドレンポンプと第1保温部材の正面図である。
【
図14】
図14は本開示の実施例による埋め込み型エアコンの取付ケーシング、ドレンポンプと第1保温部材の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本開示の実施例を詳細に説明する。前記実施例における例が図面に示され、同一又は類似する符号は、常に同一又は類似する部品、或いは、同一又は類似する機能を有する部品を表す。図面を参照しながら以下に説明される実施例は例示的なものであり、本開示を解釈することを旨とし、本開示を限定するものと理解されるべきではない。
【0026】
以下、
図1~
図14を参照しながら、本開示の実施例による埋め込み型エアコン100について説明する。埋め込み型エアコン100は、天井又は壁に取り付けることができる。
【0027】
本開示の実施例による埋め込み型エアコン100は、ケーシング1、熱交換器2、水受け皿3およびドレンポンプ4を備える。
【0028】
図1および
図2に示すように、ケーシング1は、頂板11と、パネル12とを備え、パネル12は、頂板11に接続され、かつ頂板11の外周に周設されている。ここで、パネル12の頂部および底部は、いずれも開口とし、パネル12の頂部開口部に頂板11が設けられ、パネル12と頂板11との間に、取付スペースが画定される。埋め込み型エアコン100のパネル組立体13は、パネル12の底部開口部に着脱可能に設けられることができる。頂板11の外周に周設されるパネル12が設けられることにより、外部とケーシング1内の部品との衝突を回避することができ、埋め込み型エアコン100の輸送や据付過程での信頼性を向上させることができることを理解されたい。さらに、ケーシング1を介して内部の部品を外部のほこりから離隔することにより、埋め込み型エアコン100の動作の安定性を向上させることもできる。
【0029】
図2、
図3および
図5に示すように、熱交換器2は、ケーシング1内に設けられ、かつパネル12と共に吹出風路21を画定し、熱交換器2の内側には、吸込風路131が画定される。パネル組立体13には、吸込口および吹出口が形成され、吹出風路21は、吹出口に連通され、吸込風路131は、吸込口に連通される。室内空気は、吸込口を介して吸込風路131へ流れることができ、吸込風路131に入った空気は、熱交換器2と熱交換してから吹出風路21へ流れ、最後に、吹出口を介して室内空間へ吹出して室内環境の温度を調節する。
【0030】
水受け皿3は、熱交換器2の下方に設けられる。それにより、水受け皿3は、熱交換器2の表面から滴り落ちた凝縮水を収集することができ、それにより凝縮水が室内に直接排出することを回避し、さらに埋め込み型エアコン100の動作の安定性と信頼性を向上させる。例えば、
図4に示される実施例では、パネル12、熱交換器2、および水受け皿3は、いずれも環状に形成されており、対応する熱交換器2と、パネル12とによって画定された吹出風路21も同様に環状に形成されている。
【0031】
なお、冷房モードでは、気流がケーシング1内に入って熱交換器2と熱交換すると、温度が比較的高い気流は、温度が比較的低い熱交換器2に接触し、気流中の水蒸気が液化すると共に、熱交換器2の表面に水滴状の凝縮水が形成され、凝縮水の増加にともなって、水滴は、徐々に蓄積して大きくなり、かつ重力作用により滴下し始め、水受け皿3に滴下する。
【0032】
図2、
図4、
図6および
図7に示すように、ドレンポンプ4は、水入口41と水出口42とを有し、水入口41は、水受け皿3と連通する。水出口42は、埋め込み型エアコン100外部の送水管路と連通することができる。それにより、水受け皿3内の凝縮水をドレンポンプ4により埋め込み型エアコン100の外へ搬送し、水受け皿3内の凝縮水を速やかに排出することができ、凝縮水のオーバーフローを防止することが可能となる。
【0033】
ドレンポンプ4は、熱交換器2の外側(
図2に示されている外側)に設けられ、かつ熱交換器2と離間して設けられる。例えば、ドレンポンプ4は、熱交換器2の外側に設けられ、かつドレンポンプ4全体がパネル12の内側に位置してもよい。または、ドレンポンプ4は、熱交換器2の外側に設けられ、かつドレンポンプ4の一部分がパネル12の内側に位置し、ドレンポンプ4の残り部分がパネル12の外側に位置してもよい。または、ドレンポンプ4全体がパネル12の外側に位置してもよい。
【0034】
それにより、ドレンポンプ4が吸込風路131内のスペースを占用しなくなり、気流の吸込をより均一にし、気流の流動をよりスムーズにし、さらに天井埋め込み型エアコン100のエネルギー消費を減少させ、天井埋め込み型エアコン100の動作性能を向上させることができる。また、熱交換後の一部の気流がドレンポンプ4と熱交換器2とが離間して設けられた風路から室内へ吹出することができ、それによりドレンポンプ4による吹出風路21内の気流に対する遮蔽を低減させる。天井埋め込み型エアコン100の吹出風路131は、環状連通通路に形成され、埋め込み型エアコン100の吹出能力を効果的に向上させ、吹出騒音を低減させ、埋め込み型エアコン100の吹出をより均一にすることができ、さらに天井埋め込み型エアコン100のエネルギー消費を減少させ、天井埋め込み型エアコン100の動作性能を向上させることができる。
【0035】
本開示の実施例による埋め込み型エアコン100は、ドレンポンプ4が熱交換器2の外側に設けられ、かつ熱交換器2と離間して設けられることで、ドレンポンプ4が吸込風路131内のスペースを占用しなくなり、それにより気流のドレンポンプ4との衝突損失を低減させ、気流の吸込をより均一にし、気流の流動をよりスムーズにし、さらに天井埋め込み型エアコン100のエネルギー消費を減少させ、天井埋め込み型エアコン100の動作性能を向上させることができる。また、熱交換後の一部の気流がドレンポンプ4と熱交換器2とが離間して設けられた風路から室内へ吹出することができ、それによりドレンポンプ4による吹出風路21内の気流に対する遮蔽を低減させる。天井埋め込み型エアコン100の吹出風路131は、環状連通通路に形成され、埋め込み型エアコン100の吹出能力を効果的に向上させ、吹出騒音を低減させ、埋め込み型エアコン100の吹出をより均一にすることができ、さらに天井埋め込み型エアコン100のエネルギー消費を減少させ、天井埋め込み型エアコン100の動作性能を向上させることができる。
【0036】
本開示のいくつかの実施例によれば、
図2、
図4、
図5および
図10に示すように、埋め込み型エアコン100は、パネル12の外側に設けられ、かつパネル12に接続される取付ケーシング5をさらに備え、ドレンポンプ4は、取付ケーシング5に設けられる。それにより、関連技術における埋め込み型エアコンの頂板に設けられるドレンポンプを固定するためのブラケットを廃止することができ、ドレンポンプ4を取付ケーシング5に直接取り付けられることができ、ドレンポンプ4の取付難度を軽減し、ドレンポンプ4の取付効率を向上させ、ドレンポンプ4の取付コストを低減させることができる。また、取付ケーシング5を比較的容易に着脱することにより、ドレンポンプ4の点検難度を軽減し、さらにドレンポンプ4の点検効率を向上させ、ドレンポンプ4のメンテナンスコストを低減させることができる。
【0037】
例えば、
図10に示されている実施例では、ドレンポンプ4には、接続板43が設けられ、取付ケーシング5には、固定板54がさらに設けられ、接続板43は、取付ケーシング5とドレンポンプ4との接続および固定を実現するように固定板54と係合することができる。また、取付ケーシング5には、弾性支持体55がさらに設けられ、弾性支持体55は、接続板43と固定板54との間に設けられる。それにより、取付ケーシング5とドレンポンプ4との密着接続を実現し、ドレンポンプ4の振動を低減させ、振動騒音を低減させることができる。
【0038】
さらに、
図10および
図11に示すように、取付ケーシング5には、排水管53が設けられ、水出口42は、排水管53と連通する。例えば、水出口42は、接続管44を介して排水管53と連通することができる。本開示のいくつかの実施例では、接続管44は、ゴム管である。排水管53は、凝縮水の流れ方向を案内する作用を有する。ドレンポンプ4により水受け皿3内の凝縮水を抽出した後、凝縮水を水出口42から取付ケーシング5の排水管53に排出することができ、その後、凝縮水が排水管53の案内作用により屋外に排出されることを理解されたい。それにより、排水管53の案内作用により凝縮水を所定の流れ方向に沿って移動させることができる。
【0039】
本開示のいくつかの実施例では、
図11に示すように、ドレンポンプ4には、ドレンポンプ給水管と、ドレンポンプ排水管とが設けられ、ドレンポンプ給水管は、上下方向に沿って延在することができ、ドレンポンプ排水管は、水平方向に沿って延在することができる。水入口41は、ドレンポンプ給水管の一端(例えば、
図11に示されている下端)に形成され、水出口42は、ドレンポンプ排水管の一端に形成されている。
【0040】
さらに、
図5、
図6および
図9に示すように、排水管53は、上下方向(
図9に示されている上下方向)に沿って延在する。それにより、凝縮水が上下方向に沿って流れることができ、凝縮水が排水管53又はドレンポンプ4内に貯留することを回避することができ、さらに排水管53とドレンポンプ4の使用寿命を延ばすことができる。
【0041】
なお、ドレンポンプ4の動作を停止したときに、排水管53内の凝縮水は、重力作用によりドレンポンプ4の水出口42に向かって還流することができ、それによってドレンポンプ4に貯留した凝縮水を押し流して一緒に水受け皿3に還流する。
【0042】
開示されたいくつかの実施例では、
図6に示すように、排水管53は、取付ケーシング5と一体成形されている。それにより、一体成形された構造は、排水管53および取付ケーシング5の構造、性能安定性を保証するだけでなく、成形が容易で、構造が簡単で、余分な組立部品および接続工程を廃止し、排水管53および取付ケーシング5の組立効率を大幅に向上させ、排水管53と取付ケーシング5との接続信頼性を保証する。また、一体成形された構造の全体的な強度と安定性が比較的高く、組立がより便利で、使用寿命もより長くなる。
【0043】
開示されたいくつかの実施例では、
図6、
図11および
図12に示すように、取付ケーシング5は、一端がパネル12に接続される第1板体51と、一端が第1板体51の他端に接続される第2板体52と、を備え、第2板体52の他端がパネル12に接続され、第2板体52と第1板体51との間に、ドレンポンプ4を取り付けるための取付スペースが画定される。それにより、第1板体51と第2板体52は、ドレンポンプ4に対する保護作用を有し、外部とドレンポンプ4との衝突することを回避し、輸送中のドレンポンプ4の信頼性を向上させることができる。また、第1板体51と第2板体52により、ドレンポンプ4のユーザの可視範囲への露出を回避することができ、それにより天井埋め込み型エアコン100の外観の美観性を増すことができる。
【0044】
例えば、
図12に示されている実施例では、第1板体51が第2板体52に対して垂直である。
【0045】
開示されたいくつかの実施例では、
図1および
図4示すように、パネル12には、開口部121が設けられ、ドレンポンプ4の一部分が開口部121を貫通して吹出風路21まで延びている。それにより、ドレンポンプ4が占用する吹出風路21のスペースを減少させ、ドレンポンプ4による吹出風路21内の気流に対する遮蔽を低減させ、気流の流動をよりスムーズにし、天井埋め込み型エアコン100のエネルギー消費を減少させ、天井埋め込み型エアコン100の動作性能を向上させながら、天井埋め込み型エアコン100の占用スペースを減少させ、天井埋め込み型エアコン100のコンパクト性を向上させることができる。
【0046】
さらに、
図1、
図4および
図8に示すように、パネル12の断面は、多角形であり、例えば、パネル12は、8角形に形成されていてもよい。開口部121は、パネル12のコーナー箇所に形成されている。開口部121をパネル12のコーナー箇所に設けることにより、ドレンポンプ4が天井埋め込み型エアコン100の外観面に突出しすぎることを回避することができ、それにより天井埋め込み型エアコン100の占用スペースを減少させ、天井埋め込み型エアコン100をよりコンパクトかつ美観にすることができることを理解されたい。
【0047】
開示されたいくつかの実施例では、
図8および
図10に示すように、取付ケーシング5とパネル12のうちの一方には、フック56が設けられ、取付ケーシング5とパネル12のうちの他方には、フック56と係合する引掛孔が設けられる。取付ケーシング5には、フック56が設けられ、パネル12には、フック56と係合する引掛孔が設けられてもよいし、または、パネル12には、フック56が設けられ、取付ケーシング5には、フック56と係合する引掛孔が設けられてもよいことを理解されたい。それにより、フック56と引掛孔との係合により取付ケーシング5とパネル12との位置合わせ接続を実現することで、取付ケーシング5の取付難度を軽減し、さらに取付ケーシング5の取付効率を向上させることができる。
【0048】
開示されたいくつかの実施例では、
図6および
図11に示すように、取付ケーシング5には、第1ネジ穴57が設けられ、パネル12には、第1ネジ穴57に対応する第2ネジ穴122が設けられる。取付ケーシング5を取り付けるときに、取付ケーシング5とパネル12との接続固定を実現するように取付ケーシング5の第1ねじ孔とパネル12の第2ネジ穴122内に締結部材を挿設することができることを理解されたい。それにより、取付ケーシング5の取付難度を軽減し、取付ケーシング5の取付効率を向上させることができる。また、取付ケーシング5を取り外すときに、第1ねじ孔とパネル12の第2ネジ穴122内に挿設された締結部材を取り外すだけでよく、操作が簡単で、それによりドレンポンプ4の取り外しを容易にする。
【0049】
例えば、
図6および
図11に示されている実施例では、取付ケーシング5の上端(
図11に示されている上端)の近くには、2つのフック56が間隔で設けられ、取付ケーシング5の下端(
図11に示されている下端)の近くには、2つの第1ネジ穴57が間隔を空けて設けられ、パネル12には、フック56および第1ネジ穴57にそれぞれ係合する引掛孔および第2ネジ穴122が設けられる。
【0050】
取付ケーシング5を取り付けるときに、まず、取付ケーシング5上のフック56をパネル12の引掛孔に引っ掛けることで、取付ケーシング5とパネル12の上端部との位置合わせおよび固定を実現し、その後、第1ネジ穴57と第2ネジ穴122内に締結部材を挿設して、取付ケーシング5とパネル12の下端部との固定を実現し、それにより取付ケーシング5とパネル12との間の固定接続を実現させる。
【0051】
取付ケーシング5を取り外すときに、まず、第1ネジ穴57と第2ネジ穴122内に挿設された締結部材を取り外し、その後、垂直な方向で(
図11に示されている上下方向)取付ケーシング5を上方に押し上げて、取付ケーシング5のフック56をパネル12の引掛孔から取り外させ、それにより取付ケーシング5の取り外しを完成させる。それにより、取付ケーシング5の構造が簡単化され、取付ケーシング5の着脱をより容易にさせることができる。
【0052】
開示されたいくつかの実施例では、
図1および
図11に示すように、埋め込み型エアコン100は、第1保温部材6も備え、第1保温部材6は、取付ケーシング5の内壁に設けられる。第1保温部材6は、保温の作用を有し、第1保温部材6を介して熱交換後の気流を取付ケーシング5から隔離することができ、熱交換後の気流と取付ケーシング5との間の熱交換量を減少させ、エネルギー損失を効果的に低減し、室内空気に対して熱交換をより良く実現することができ、さらに埋め込み型エアコン100の室内温度に対する調節速度を速めることができることを理解されたい。本開示のいくつかの実施例では、第1保温部材6は、発泡体部材またはプラスチック部材である。
【0053】
本開示のいくつかの実施例によれば、
図2および
図9に示すように、埋め込み型エアコン100は、第2保温部材7をさらに備える。第2保温部材7は、頂板11の内壁に設けられる本体部71と、一端が本体部71に接続され、他端が下方に延在する延在部72とを備え、延在部72の少なくとも一部分は、ドレンポンプ4と熱交換器2との間に位置する。延在部72がドレンポンプ4と熱交換器2との間に部分的にのみ配置されたものであってもよく、延在部72全体がドレンポンプ4と熱交換器2との間に配置されたものであってもよいことを理解されたい。それにより、熱交換後の気流を第2保温部材7の案内作用により所定の方向に沿って移動させることができ、それにより熱交換後の気流がドレンポンプ4を直撃することを回避できるとともに、気流がドレンポンプ4の位置に渦が生じることを回避することができ、さらに天井埋め込み型エアコン100のエネルギー消費を減少させ、天井埋め込み型エアコン100の動作性能を向上させることができる。
【0054】
例えば、
図2に示されている実施例では、延在部72の一端が本体部72に接続され、他端が下方に延在し、かつ垂直な方向において、延在部72の長さは、熱交換器2の長さのほぼ半分に等しい。
【0055】
さらに、延在部72の幅は、ドレンポンプ4の幅以上である。それにより、延在部72は、ドレンポンプ4の幅方向に対する遮蔽をより良く実現することができ、熱交換後の気流がドレンポンプ4を直撃することが不可となり、それにより気流のドレンポンプ4との衝突損失をさらに低減させ、さらに天井埋め込み型エアコン100のエネルギー消費を減少させ、天井埋め込み型エアコン100の動作性能を向上させることができる。
【0056】
開示されたいくつかの実施例では、
図9に示すように、延在部72の他端(
図9に示されている下端)は、熱交換器2の下端面(
図9に示されている下端面)と同一平面まで、または熱交換器の下端面を超えて延在する。それにより、延在部72は、ドレンポンプ4の長手方向に対する遮蔽をより良く実現することができ、熱交換後の気流を延在部72の案内作用により天井埋め込み型エアコン100の吹出口から室内へ吹出することができ、それにより熱交換後の気流がドレンポンプ4を直撃することを回避できるとともに、気流がドレンポンプ4の位置に渦が生じることを回避でき、さらに天井埋め込み型エアコン100のエネルギー消費を減少させ、天井埋め込み型エアコン100の動作性能を向上させることができる。
【0057】
開示されたいくつかの実施例では、
図9に示すように、第2保温部材7は、一体成形されたものである。それにより、一体成形された構造は、本体部71および延在部72の構造、性能安定性を保証するだけでなく、成形が容易で、構造が簡単で、余分な組立部品および接続工程を廃止し、本体部71および延在部72の組立効率を大幅に向上させ、本体部71と延在部72との接続信頼性を保証する。また、一体的に成形された構造の全体的な強度と安定性が比較的高く、組立がより便利で、使用寿命がより長くなる。本開示のいくつかの実施例では、第2保温部材7は、発泡体部材またはプラスチック部材である。
【0058】
本開示のさらなる実施例によれば、埋め込み型エアコン100は、一端が頂板11に接続され、他端が下方に延在する導流部材をさらに備え、導流部材の少なくとも一部分は、ドレンポンプ4と熱交換器2との間に位置する。導流部材は、ドレンポンプ4と熱交換器2との間に部分的にのみ配置されたものであってもよく、導流部材全体が、ドレンポンプ4と熱交換器2との間に配置されたものであってもよいことを理解されたい。それにより、熱交換後の気流を導流部材の案内作用により所定の方向に沿って移動することができ、それにより熱交換後の気流がドレンポンプ4を直撃することを回避することができ、または、気流がドレンポンプ4の位置に渦が生じることを回避することができ、さらに天井埋め込み型エアコン100のエネルギー消費を減少させ、天井埋め込み型エアコン100の動作性能を向上させることができる。
【0059】
本開示のいくつかの実施例によれば、
図2および
図9に示すように、水受け皿3は、熱交換器2の下方に位置する第1水受け部31と、第1水受け部31と連通する第2水受け部32とを備え、第2水受け部32は、ドレンポンプ4の下方に設けられ、かつ水入口41が第2水受け部32内まで延びている。それにより、ドレンポンプ4の水入口41を水受け皿3の第2水受け部32まで直接延ばして、ドレンポンプ4が水入口41を介して水受け皿3内の凝縮水を抽出することができ、それによりドレンポンプ4の水入口41と水受け皿3との間に接続管路を設ける必要がなく、さらに埋め込み型エアコン100の構造を簡単化することが可能となり、埋め込み型エアコン100の組立効率を向上させることができる。
【0060】
なお、本開示の説明において、「長さ」、「幅」、「上」、「下」、「内」、「外」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づき、本開示を便利に又は簡単に説明するためのものであり、指定された装置又は部品が特定の方位にあり、特定の方位において構造され操作されると指示又は暗示するものではないので、本開示を限定するものと理解してはいけない。
【0061】
次に、
図1乃至14を参照しながら、本開示の実施例による埋め込み型エアコン100の具体的な構成について説明する。当然のことながら、以下の説明は、本開示を解釈するためのものであり、本開示に対する制限として理解されるべきではないことを理解できる。
【0062】
図1、
図2および
図4に示すように、本開示の実施例による埋め込み型エアコン100は、ケーシング1、熱交換器2、水受け皿3、ドレンポンプ4、取付ケーシング5、第1保温部材6、及び第2保温部材7を備える。
【0063】
図2、
図4および
図5に示すように、ケーシング1は、頂板11と、パネル12と、パネル組立体13と、を備える。パネル12は、8角形に形成され、パネル12の頂部および底部は、いずれも開口とし、パネル12の頂部開口部には、頂板11が設けられ、パネル12と頂板11との間に、取付スペースが画定される。パネル12には、開口部121が設けられ、開口部121は、パネル12のコーナー箇所に形成されている。パネル組立体13は、パネル12の底部開口部に設けられ、パネル組立体13には、吸込風路131に連通する吸込口と、吹出風路21に連通する吹出口とが設けられる。
【0064】
図2、
図4および
図6に示すように、熱交換器2は、環状に形成され、熱交換器2は、ケーシング1内に設けられ、かつパネル組立体13の上方(
図2に示されている上方)に位置し、熱交換器2は、パネル12と共に環状の吹出風路21を画定する。ドレンポンプ4は、熱交換器2の外側(
図4に示されている外側)に設けられ、かつ熱交換器2と離間して設けられる。ドレンポンプ4には、ドレンポンプ給水管と、ドレンポンプ排水管とが設けられ、ドレンポンプ給水管は、上下方向に沿って延在することができ、ドレンポンプ排水管は、水平方向に沿って延在することができる。水入口41は、ドレンポンプ給水管の一端(例えば、
図11に示されている下端)に形成され、水出口42は、ドレンポンプ排水管の一端に形成されている。ドレンポンプ給水管は、パネル12の内側、熱交換器2の外側に位置し、ドレンポンプ排水管は、パネル12の外側に位置する。
【0065】
図8、
図10および
図11に示すように、取付ケーシング5は、パネル12の外側に設けられ、かつパネル12に接続され、ドレンポンプ4および第1保温部材6は、いずれも取付ケーシング5に設けられ、かつ第1保温部材6は、ドレンポンプ4と取付ケーシング5との間に位置する。取付ケーシング5に排水管53がさらに設けられ、排水管53は、上下方向(
図11に示されている上下方向)に沿って延在し、かつ排水管53とドレンポンプ4との間は、接続管44を介して連通している。
【0066】
具体的には、
図6および
図11に示すように、取付ケーシング5は、一端がパネル12に接続される第1板体51と、一端が第1板体51の他端に接続される第2板体52と、を備え、第2板体52の他端がパネル12に接続され、第2板体52と第1板体51との間に、ドレンポンプ4を取り付けるための取付スペースが画定される。取付ケーシング5には、2つのフック56および第1ネジ穴57が設けられ、パネル12には、フック56および第1ネジ穴57にそれぞれ係合する引掛孔および第2ネジ穴122が設けられる。
【0067】
図2に示すように、水受け皿3は、熱交換器2の下方に位置する第1水受け部31と、第1水受け部31と連通する第2水受け部32とを備え、第2水受け部32は、ドレンポンプ4の下方に位置し、かつ水入口41が第2水受け部32内に延び込んでいる。
【0068】
図2に示すように、第2保温部材7は、頂板11の内壁に設けられる本体部71と、一端が本体部71に接続され、他端が下方に延在する延在部72とを備え、本体部71と延在部72は、一体成形されたものであり、延在部72の一部分は、ドレンポンプ4と熱交換器2との間に位置する。ここで、延在部72の幅は、ドレンポンプ4の幅に等しい、垂直な方向において、延在部72の長さは、熱交換器2の長さのほぼ半分に等しい。
【0069】
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施」「例」、「具体的な例」又は「いくつかの例」などの用語を参考した説明とは、当該実施例又は例に合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語に対する例示的な説明は必ずしも同一の実施例又は例を示すことではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料、又は特性は、いずれか1つ又は複数の実施例又は例において適切な形態で結合することができる。
【0070】
以上、本開示の実施例を示して説明したが、当業者であれば、本開示の原理と主旨から逸脱することなく、本開示の範囲内でこれらの実施例に対してさまざまな修正、取り替え及び変形を行うことができ、本開示の範囲は特許請求の範囲とその等価物により限定されることを理解できる。
【符号の説明】
【0071】
埋め込み型エアコン100、ケーシング1、頂板11、パネル12、開口部121、第2ネジ穴122、パネル組立体13、吸込風路131、熱交換器2、吹出風路21、水受け皿3、第1水受け部31、第2水受け部32、ドレンポンプ4、水入口41、水出口42、接続板43、接続管44、取付ケーシング5、第1板体51、第2板体52、排水管53、固定板54、弾性支持体55、フック56、第1ネジ穴57、第1保温部材6、第2保温部材7、本体部71、延在部72。