(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-07
(45)【発行日】2022-09-15
(54)【発明の名称】防火、防爆と断熱の性能を有する組成物及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
C09K 21/02 20060101AFI20220908BHJP
E04B 1/98 20060101ALI20220908BHJP
E04B 1/76 20060101ALI20220908BHJP
A62C 2/00 20060101ALI20220908BHJP
F16L 59/02 20060101ALI20220908BHJP
C09K 21/14 20060101ALI20220908BHJP
【FI】
C09K21/02
E04B1/98 U
E04B1/76 400C
A62C2/00 X
F16L59/02
C09K21/14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021095973
(22)【出願日】2021-06-08
【審査請求日】2021-07-13
(73)【特許権者】
【識別番号】521250489
【氏名又は名称】邱隆安
【氏名又は名称原語表記】Long-Ann,Chiu
【住所又は居所原語表記】17F.,No.45,Ln.72,Yongfu St.,Sanchong Dist.,New Taipei City 241,Taiwan(R.O.C.)
(74)【代理人】
【識別番号】100180781
【氏名又は名称】安達 友和
(74)【代理人】
【識別番号】100182903
【氏名又は名称】福田 武慶
(72)【発明者】
【氏名】邱隆安
【審査官】上條 のぶよ
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-509910(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105295379(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107760038(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107011662(CN,A)
【文献】米国特許第4371635(US,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0013164(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09K 21/00-21/14
E04B 1/00-1/99
A62C 2/00-2/24
F16L 59/02
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料重量部に対して、次のように、カオリン10~12重量部と、ガラス繊維1~2重量部と、珪砂7~10重量部と、有機シリコン7~10重量部と、無機シリコン3~5重量部と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン1~2重量部と、白金3~5重量部と、水酸化アルミニウム20~40重量部と、水酸化マグネシウム1~5重量部と、大理石パウダー1~2重量部と、カーボンブラック3~5重量部と、接着剤2~4重量部と、溶剤ステアリン酸亜鉛1~2重量部と、レベリング剤1~2重量部と、ビニル基含有シリコン油1~2重量部と、発泡剤アゾビスイソブチロニトリル0.05~0.1重量部と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーン0.05~0.1重量部とを含有してなることを特徴とする防火、防爆と断熱の性能を有する組成物。
【請求項2】
前記接着剤は、ポリウレタン(Polyurethane, PU)接着剤又はエポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の防火、防爆と断熱の性能を有する組成物。
【請求項3】
前記レベリング剤は、ポリジメチルシロキサンシリコンオイル又はベンジル樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の防火、防爆と断熱の性能を有する組成物。
【請求項4】
カオリン10重量部と、ガラス繊維1重量部と、珪砂7重量部と、有機シリコン7重量部と、無機シリコン3重量部と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン1重量部と、白金3重量部と、水酸化アルミニウム20重量部と、水酸化マグネシウム1重量部と、大理石パウダー1重量部と、カーボンブラック3重量部と、接着剤2重量部と、溶剤ステアリン酸亜鉛1重量部と、レベリング剤1重量部と、ビニル基含有シリコン油1重量部と、発泡剤アゾビスイソブチロニトリル0.05重量部と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーン0.05重量部とを含有してなることを特徴とする請求項1に記載の防火、防爆と断熱の性能を有する組成物。
【請求項5】
カオリン12重量部と、ガラス繊維2重量部と、珪砂10重量部と、有機シリコン10重量部と、無機シリコン5重量部と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン2重量部と、白金5重量部と、水酸化アルミニウム40重量部と、水酸化マグネシウム5重量部と、大理石パウダー2重量部と、カーボンブラック5重量部と、接着剤4重量部と、溶剤ステアリン酸亜鉛2重量部と、レベリング剤2重量部と、ビニル基含有シリコン油2重量部と、発泡剤アゾビスイソブチロニトリル0.1重量部と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーン0.1重量部とを含有してなることを特徴とする請求項1に記載の防火、防爆と断熱の性能を有する組成物。
【請求項6】
カオリン11重量部と、ガラス繊維1.5重量部と、珪砂8重量部と、有機シリコン8重量部と、無機シリコン4重量部と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン1.5重量部と、白金4重量部と、水酸化アルミニウム30重量部と、水酸化マグネシウム3重量部と、大理石パウダー1.5重量部と、カーボンブラック4重量部と、接着剤3重量部と、溶剤ステアリン酸亜鉛1.5重量部と、レベリング剤1.5重量部と、ビニル基含有シリコン油1.5重量部と、発泡剤アゾビスイソブチロニトリル0.07重量部と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーン0.07重量部とを含有してなることを特徴とする請求項1に記載の防火、防爆と断熱の性能を有する組成物。
【請求項7】
a)上述した配合により、有機シリコンと、無機シリコンと、白金と発泡剤アゾビスイソブチロニトリルとを均等に混合して、80~120℃で30分間加熱し、それから、温度を25~27℃まで下げ、24時間保温してから、母材に形成するが、
b)母材と、上述した配合によるビニル基含有シリコン油とを20分間混合し、それから、上述した配合により、大理石パウダーと、カーボンブラックと、水酸化アルミニウムと、水酸化マグネシウムとを40分間混合するが、その間、90~120℃の温度で行なわれること、
c)上述した配合により、カオリンと、珪砂と、ガラス繊維と、溶剤ステアリン酸亜鉛と、レベリング剤と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーンと、接着剤と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサンとを、ステップb)で作られた混合物に加え、20分間混合するが、その間、90~120℃の温度で行なわれること、
d)ステップc)で作られた混合物を、130~190℃の温度で、10分間維持したあと、射出成形又は押出し成形する、というステップからなることを特徴とする請求項1~6の何れかの一つに記載の防火、防爆と断熱の性能を有する組成物を製造する方法。
【請求項8】
ステップa)は、密閉式混合機又は開放式混合機を使用して行なわれることを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築材料の組成物及びその製造方法に関わり、特に防火、防爆と断熱の性能を有する材料及び組成物及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
都市への人口が集中し、単位面積あたりの人口数が急増しているため、各都市には、住宅ニーズを満たすため、高層ビルが建て続けられ、そこで、高層ビルの高さや密度が高くなり、ビルにおける防火管理が顕著に重要となる。高層ビルの設計では、防火設備のほかに、防耐火建材の使用が最も重要な課題となる。
【0003】
防耐火建材とは、一定の防耐火性能を有する施工材料又は内装材料のことをいい、次のように、不燃材料、例えばコンクリート、レンガ又は空胴レンガと、耐火材料、例えば木毛セメント板、難燃石こうボードなどと、難燃材料、例えば難燃合板、難燃繊維板、難燃プラスチックボード、石こうボードなどの三つの材料に分かれるが、上述した材料は、好適な防耐火性能を有するものだが、熱を受けて変形し、爆裂などが起こりがちである。そして、防耐火建材では、一定の断熱性能(低熱伝導率)を有すべきものであり、火事が起きた際に、建築材周辺の火源による高温で、他方側の燃えやすい材料が自己燃焼してしまうということを避けることができる。
【0004】
新しい防耐火建材は、既に多くの先願、例えばCN106348719A、CN107417167A、CN109536029Aなどに掲示公開されているが、特殊な材料、特に、希有金属を原料の一部分として用いて、好適な防火、防爆と断熱の性能を有する防火材料として提供することが、まだ提出されていないと思われる。本発明は、長年の研究にわたる製造を行ない、希有金属を配合してなる、防火、防爆と断熱の性能を有するオリジナルな組成物及びその製造方法であり、前記組成物は、防耐火建材に用いられ、又は他の防火、断熱のニーズに対応して応用されるものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の特徴に関して、ここで、その部分を取り上げて述べられ、その他の特徴については、後述の段落で述べられるが、その種々の変更やそれに類似した組合せや配合は全て、特許請求の範囲又はコンセプトに含まれるものとする。本発明は、防火、防爆と断熱の性能を有する組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
[課題を解決するための技術特徴]
本発明は、上述したニーズを満たすため、原料重量部に対して、次のように、カオリン10~12重量部と、ガラス繊維1~2重量部と、珪砂7~10重量部と、有機シリコン7~10重量部と、無機シリコン3~5重量部と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン1~2重量部と、白金3~5重量部と、水酸化アルミニウム20~40重量部と、水酸化マグネシウム1~5重量部と、大理石パウダー1~2重量部と、カーボンブラック3~5重量部と、接着剤2~4重量部と、溶剤ステアリン酸亜鉛1~2重量部と、レベリング剤1~2重量部と、ビニル基含有シリコン油1~2重量部と、発泡剤アゾビスイソブチロニトリル0.05~0.1重量部と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーン0.05~0.1重量部とを含有してなる特徴とする防火、防爆と断熱の性能を有する組成物を提供する。
【0007】
本発明では、前記接着剤は、ポリウレタン(Polyurethane, PU)接着剤又はエポキシ樹脂であることを特徴とする。
【0008】
本発明では、前記レベリング剤は、ポリジメチルシロキサンシリコンオイル又はベンジル樹脂であることを特徴とする。
【0009】
本発明は更に、防火、防爆と断熱の性能を有する組成物の製造方法を提供するが、a)上述した配合により、有機シリコンと、無機シリコンと、白金と発泡剤アゾビスイソブチロニトリルとを均等に混合して、80~120℃で30分間加熱し、それから、温度を25~27℃まで下げ、24時間保温してから、母材に形成するが、b)母材と、上述した配合によるビニル基含有シリコン油とを20分間混合し、それから、上述した配合により、大理石パウダーと、カーボンブラックと、水酸化アルミニウムと、水酸化マグネシウムとを40分間混合するが、その間、90~120℃の温度で行なわれること、c)上述した配合により、カオリンと、珪砂と、ガラス繊維と、溶剤ステアリン酸亜鉛と、レベリング剤と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーンと、接着剤と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサンとを、ステップb)で作られた混合物に加え、20分間混合するが、その間、90~120℃の温度で行なわれること、d)ステップc)で作られた混合物を、130~190℃の温度で、10分間維持したあと、射出成形又は押出し成形するというステップからなる。
【0010】
本発明では、ステップa)は、密閉式混合機又は開放式混合機を使用して、均等に混合するように設けられることを特徴とする。
【0011】
本発明では、白金を組成物の重要な原料の一つとして使用し、前記組成物は、防火性能のほかに、好適な防爆と断熱の性能を有してなり、防耐火建材に用いられ、又は他の防火、断熱のニーズに対応して応用されるものである。
【0012】
[図面の簡単な説明]
なし
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施例に関する技術に関して、次のように詳細かつ完全に説明するが、取り上げられた実施例は、本発明の実施例の全部ではなく、部分の実施例のみであり、該分野に該当する技術者が、本発明の実施例に基づき、創造的な働きをせず、得られたその他の実施例は全て、本発明の特許請求範囲に含まれるものとする。
【0014】
[実施例1]
【0015】
本実施例は、重量部に対して、カオリン10重量部と、ガラス繊維1重量部と、珪砂7重量部と、有機シリコン7重量部と、無機シリコン3重量部と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン1重量部と、白金3重量部と、水酸化アルミニウム20重量部と、水酸化マグネシウム1重量部と、大理石パウダー1重量部と、カーボンブラック3重量部と、接着剤2重量部と、溶剤ステアリン酸亜鉛1重量部と、レベリング剤1重量部と、ビニル基含有シリコン油1重量部と、発泡剤アゾビスイソブチロニトリル0.05重量部と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーン0.05重量部とを含有してなることを特徴とする防火、防爆と断熱の性能を有する組成物。
【0016】
実際に実施するとき、接着剤は、ポリウレタン接着剤又はエポキシ樹脂でもよく、レベリング剤は、ポリジメチルシロキサンシリコンオイル又はベンジル樹脂でもよい。
【0017】
防火、防爆と断熱の性能を有する前記組成物の製造方法は、ステップ1)上述した配合により、有機シリコンと、無機シリコンと、白金と発泡剤アゾビスイソブチロニトリルとを均等に混合して、約80℃で30分間加熱し、それから、室温(25~27℃)まで下げ、24時間保温してから、母材に形成するが、ステップ2)母材と、上述した配合によるビニル基含有シリコン油とを20分間混合し、それから、上述した配合により、大理石パウダーと、カーボンブラックと、水酸化アルミニウムと、水酸化マグネシウムとを40分間混合するが、その間、約90℃の温度で行なわれること、ステップ3)上述した配合により、カオリンと、珪砂と、ガラス繊維と、溶剤ステアリン酸亜鉛と、レベリング剤と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーンと、接着剤と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサンとを、ステップ2)で作られた混合物に加え、20分間混合するが、その間、約90℃の温度で行なわれること、ステップ4)ステップ3)で作られた混合物を、約130℃の温度で、10分間維持したあと、射出成形又は押出し成形するというステップからなる。実際に実施するとき、ステップ1)は、密閉式混合機又は開放式混合機を使用して、均等に混合するように設けられる。
【0018】
[実施例2]
【0019】
本実施例は、重量部に対して、カオリン11重量部と、ガラス繊維1.5重量部と、珪砂8重量部と、有機シリコン8重量部と、無機シリコン4重量部と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン1.5重量部と、白金4重量部と、水酸化アルミニウム30重量部と、水酸化マグネシウム3重量部と、大理石パウダー1.5重量部と、カーボンブラック4重量部と、接着剤3重量部と、溶剤ステアリン酸亜鉛1.5重量部と、レベリング剤1.5重量部と、ビニル基含有シリコン油1.5重量部と、発泡剤アゾビスイソブチロニトリル0.07重量部と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーン0.07重量部とを含有してなることを特徴とする防火、防爆と断熱の性能を有する組成物。
【0020】
実際に実施するとき、接着剤は、ポリウレタン接着剤又はエポキシ樹脂でもよく、レベリング剤は、ポリジメチルシロキサンシリコンオイル又はベンジル樹脂でもよい。
【0021】
防火、防爆と断熱の性能を有する前記組成物の製造方法は、ステップ1)上述した配合により、有機シリコンと、無機シリコンと、白金と発泡剤アゾビスイソブチロニトリルとを均等に混合し、約100℃で30分間加熱し、それから、室温(25~27℃)まで下げ、24時間保温してから、母材に形成するが、ステップ2)母材と、上述した配合によるビニル基含有シリコン油とを20分間混合し、それから、上述した配合により、大理石パウダーと、カーボンブラックと、水酸化アルミニウムと、水酸化マグネシウムとを40分間混合するが、その間、100℃の温度で行なわれること、ステップ3)上述した配合により、カオリンと、珪砂と、ガラス繊維と、溶剤ステアリン酸亜鉛と、レベリング剤と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーンと、接着剤と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサンとを、ステップ2)で作られた混合物に加え、20分間混合するが、その間、約100℃の温度で行なわれること、ステップ4)ステップ3)で作られた混合物を、約160℃の温度で、10分間維持したあと、射出成形又は押出し成形するというステップからなる。実際に実施するとき、ステップ1)は、密閉式混合機又は開放式混合機を使用して、均等に混合するように設けられる。
【0022】
[実施例3]
【0023】
本実施例は、重量部に対して、カオリン12重量部と、ガラス繊維2重量部と、珪砂10重量部と、有機シリコン10重量部と、無機シリコン5重量部と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン2重量部と、白金5重量部と、水酸化アルミニウム40重量部と、水酸化マグネシウム5重量部と、大理石パウダー2重量部と、カーボンブラック5重量部と、接着剤4重量部と、溶剤ステアリン酸亜鉛2重量部と、レベリング剤2重量部と、ビニル基含有シリコン油2重量部と、発泡剤アゾビスイソブチロニトリル0.1重量部と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーン0.1重量部とを含有してなることを特徴とする防火、防爆と断熱の性能を有する組成物。
【0024】
実際に実施するとき、接着剤は、ポリウレタン接着剤又はエポキシ樹脂でもよく、レベリング剤は、ポリジメチルシロキサンシリコンオイル又はベンジル樹脂でもよい。
【0025】
防火、防爆と断熱の性能を有する前記組成物の製造方法は、ステップ1)上述した配合により、有機シリコンと、無機シリコンと、白金と、発泡剤アゾビスイソブチロニトリルとを均等に混合し、約120℃で30分間加熱し、それから、室温(25~27℃)まで下げ、24時間保温してから、母材に形成するが、ステップ2)母材と、上述した配合によるビニル基含有シリコン油とを20分間混合し、それから、上述した配合により、大理石パウダーと、カーボンブラックと、水酸化アルミニウムと、水酸化マグネシウムとを40分間混合するが、その間、約120℃の温度で行なわれること、ステップ3)上述した配合により、カオリンと、珪砂と、ガラス繊維と、溶剤ステアリン酸亜鉛と、レベリング剤と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーンと、接着剤と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサンとを、ステップ2)で作られた混合物に加え、20分間混合し、その間、約120℃の温度で行なわれること、ステップ4)ステップ3)で作られた混合物を、約190℃の温度で、10分間維持したあと、射出成形又は押出し成形するというステップからなる。実際に実施するとき、ステップ1)は、密閉式混合機又は開放式混合機を使用して、均等に混合するように設けられる。
【0026】
本発明のコンセプトに基づき、原料重量部に対して、次のように、カオリン10~12重量部と、ガラス繊維1~2重量部と、珪砂7~10重量部と、有機シリコン7~10重量部と、無機シリコン3~5重量部と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン1~2重量部と、白金3~5重量部と、水酸化アルミニウム20~40重量部と、水酸化マグネシウム1~5重量部と、大理石パウダー1~2重量部と、カーボンブラック3~5重量部と、接着剤2~4重量部と、溶剤ステアリン酸亜鉛1~2重量部と、レベリング剤1~2重量部と、ビニル基含有シリコン油1~2重量部と、発泡剤アゾビスイソブチロニトリル0.05~0.1重量部と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーン0.05~0.1重量部とを含有してなることを特徴とする防火、防爆と断熱の性能を有する組成物。
【0027】
前記組成物の製造方法は、ステップ1)上述した配合により、有機シリコンと、無機シリコンと、白金と発泡剤アゾビスイソブチロニトリルとを均等に混合し、80~120℃で30分間加熱し、それから、温度を25~27℃まで下げ、24時間保温してから、母材に形成するが、ステップ2)母材と、上述した配合によるビニル基含有シリコン油とを20分間混合し、それから、上述した配合により、大理石パウダーと、カーボンブラックと、水酸化アルミニウムと、水酸化マグネシウムとを40分間混合するが、その間、90~120℃の温度で行なわれること、ステップ3)上述した配合により、カオリンと、珪砂と、ガラス繊維と、溶剤ステアリン酸亜鉛と、レベリング剤と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーンと、接着剤と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサンとを、ステップ2)で作られた混合物に加え、20分間混合するが、その間、90~120℃の温度で行なわれること、ステップ4)ステップ3)で作られた混合物を、130~190℃の温度で、10分間維持したあと、射出成形又は押出し成形するというステップからなる。
【0028】
上述したように、本発明の実施例について説明してきたが、該分野に該当する技術者は、本発明の要旨やコンセプトを逸脱しない範囲内で、それらの実施例に対する種々の変化や変更、置き換えや模様変えなどを行なうことができるが、それらは全て、本発明における特許請求範囲及びそれに相当するものに含まれるものとする。
【符号の説明】
【0029】
なし
【要約】 (修正有)
【課題】防火、防爆と断熱の性能を有する組成物及びその製造方法を提供する。
【解決手段】原料重量部に対して、次のように、カオリン10~12重量部と、ガラス繊維1~2重量部と、珪砂7~10重量部と、有機シリコン7~10重量部と、無機シリコン3~5重量部と、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン1~2重量部と、白金3~5重量部と、水酸化アルミニウム20~40重量部と、水酸化マグネシウム1~5重量部と、大理石パウダー1~2重量部と、カーボンブラック3~5重量部と、接着剤2~4重量部と、溶剤ステアリン酸亜鉛1~2重量部と、レベリング剤1~2重量部と、ビニル基含有シリコン油1~2重量部と、発泡剤アゾビスイソブチロニトリル0.05~0.1重量部と、消泡剤ポリエーテル変性シリコーン0.05~0.1重量部とを含有してなることを特徴とする防火、防爆と断熱の性能を有する組成物である。
【選択図】なし