(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-07
(45)【発行日】2022-09-15
(54)【発明の名称】保管設備
(51)【国際特許分類】
B65G 1/10 20060101AFI20220908BHJP
B65G 1/04 20060101ALI20220908BHJP
【FI】
B65G1/10 Z
B65G1/04 505A
(21)【出願番号】P 2021001783
(22)【出願日】2021-01-08
【審査請求日】2021-01-08
(32)【優先日】2020-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】517224908
【氏名又は名称】盟立自動化股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100112874
【氏名又は名称】渡邊 薫
(72)【発明者】
【氏名】ハン チェンユイ
【審査官】小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-072917(JP,A)
【文献】特開昭60-157402(JP,A)
【文献】特開2003-072912(JP,A)
【文献】実開昭57-085506(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/10
B65G 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送装置、保管装置、資材出し入れ装置及び制御装置を具備し、資材を出し入れするための保管設備であって、
前記搬送装置は、前記資材を搬送するために用いられ、
前記保管装置は、前記搬送装置に近くて配置され、第1の保管モジュール、及び第2の保管モジュールを含み、前記第1の保管モジュールは、第1の回転ユニット、及び前記第1の回転ユニットに配置される第1の保管ユニットを含み、前記第2の保管モジュールは、第2の回転ユニット、及び前記第2の回転ユニットに配置される第2の保管ユニットを含み、前記第1の回転ユニットは、前記第1の保管ユニットが回転するように前記第1の保管ユニットを駆動し得て、前記第2の回転ユニットは、前記第2の保管ユニットが回転するように前記第2の保管ユニットを駆動し得、
前記資材出し入れ装置は、前記保管装置及び前記搬送装置に近くて配置され、前記資材出し入れ装置は、前記第1の保管モジュールと前記第2の保管モジュールとの間に位置し、前記資材出し入れ装置は、昇降変位モジュールと、回転モジュールと、前記昇降変位モジュール及び前記回転モジュールに配置される資材出し入れモジュールとを含み、前記昇降変位モジュールは、前記資材出し入れモジュールが第1の移動方向に沿って移動するように前記資材出し入れモジュールを駆動し得て、かつ、前記回転モジュールは、前記資材出し入れモジュールが主軸に従って回転するように前記資材出し入れモジュールを駆動し得、
前記制御装置は、前記保管装置及び前記資材出し入れ装置に電気的に接続され、
前記制御装置が実行コマンドを受信すると、前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記第1の保管ユニットを前記第1の回転ユニットの第1の中心軸に従って回転するように連れていくか、及び/または前記第2の保管ユニットを前記第2の回転ユニットの第2の中心軸に従って回転するように連れていくために、前記第1の回転ユニット及び/または前記第2の回転ユニットを制御し、そのように、前記第1の保管ユニットを第1の資材出し入れ位置まで回転させ、前記第2の保管ユニットを第2の資材出し入れ位置まで回転させ、
前記制御装置が前記実行コマンドを受信すると、前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記資材を出し入れするために、前記資材出し入れモジュールを所定位置に移動させるように前記昇降変位モジュール及び/または前記回転モジュールを制御し得
、
前記資材出し入れ装置は、さらに水平変位モジュールを含み、前記資材出し入れモジュールは、前記水平変位モジュールに配置され、前記水平変位モジュールは、前記資材出し入れモジュールが第2の移動方向に沿って移動するように、前記資材出し入れを駆動し得、前記第1の移動方向と前記第2の移動方向とは互いに垂直となり、
前記保管装置は、さらに第3の保管モジュール、第4の保管モジュール、第5の保管モジュール及び第6の保管モジュールを含み、前記第1の保管モジュール、前記第3の保管モジュール及び前記第5の保管モジュールは、前記第1の中心軸に垂直となる第1の直線に沿って配列され、前記第2の保管モジュール、前記第4の保管モジュール及び前記第6の保管モジュールは、前記第2の中心軸に垂直となる第2の直線に沿って配列され、かつ、前記第1の直線と前記第2の直線とは互いに平行となり、前記第1の移動方向は、前記第1の中心軸及び前記第2の中心軸に平行となり、前記第2の移動方向は、前記第1の直線及び前記第2の直線に平行となる、
ことを特徴とする、保管設備。
【請求項2】
前記第1の保管ユニットは複数の第1の保管槽を含み、複数の前記第1の保管槽は、前記第1の中心軸を取り囲んで順序に
積み重なって、前記第2の保管ユニットは、複数の第2の保管槽を含み、複数の前記第2の保管槽は、前記第2の中心軸を取り囲んで順序に
積み重なって、前記第1の保管槽のそれぞれの開け口の向きは、前記第1の中心軸から離れる方向に向かって、前記第2の保管槽のそれぞれの開け口の向きは、前記第2の中心軸から離れる方向に向かう、請求項1に記載の保管設備。
【請求項3】
前記資材は、保管待ちの資材、及び引き取り待ちの資材を含み、前記搬送装置は、第1の搬送モジュール、及び第2の搬送モジュールを含み、前記第1の搬送モジュールは、前記保管待ちの資材を搬送し、前記第2の搬送モジュールは、前記引き取り待ちの資材を搬送し得て、かつ、前記第1の保管ユニット及び前記第2の保管ユニットはそれぞれ、前記保管待ちの資材及び前記引き取り待ちの資材を収容し得る、請求項1に記載の保管設備。
【請求項4】
前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記第1の搬送モジュールに位置する前記保管待ちの資材を前記第1の保管ユニットまたは前記第2の保管ユニットに搬送するように、前記資材出し入れモジュールを制御し得て、かつ、前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記第1の保管ユニットまたは前記第2の保管ユニットに位置する前記引き取り待ちの資材を前記第2の搬送モジュールに搬送するように、前記資材出し入れモジュールを制御し得る、請求項3に記載の保管設備。
【請求項5】
前記資材出し入れモジュールは、ベース体、及び前記ベース体に配置される資材出し入れ機構を含み、前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記資材出し入れ機構が前記第1の搬送モジュールに位置する前記保管待ちの資材を取得するために、前記資材出し入れ機構を制御し得、前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記第1の保管ユニットを前記第1の資材出し入れ位置まで回転するように連れていくか、及び/または前記第2の保管ユニットを前記第2の資材出し入れ位置まで回転するように連れていくために、前記第1の回転ユニット及び/または前記第2の回転ユニットを制御し得て、前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記資材出し入れモジュールを前記所定位置に移動させるように前記昇降変位モジュール及び/または前記回転モジュールを制御し得て、かつ、前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記保管待ちの資材を前記第1の保管ユニットまたは前記第2の保管ユニットに入れ込むように、前記資材出し入れ機構を制御し得る、請求項4に記載の保管設備。
【請求項6】
前記資材出し入れモジュールは、ベース体と、前記ベース体に配置される第1の資材出し入れ機構と、前記ベース体に配置される第2の資材出し入れ機構とを含み、前記ベース体に対して、前記第1の資材出し入れ機構の延在方向は、前記第2の資材出し入れ機構の延在方向と互いに反対となる、請求項4に記載の保管設備。
【請求項7】
前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記第1の資材出し入れ機構が前記第1の搬送モジュールに位置する前記保管待ちの資材を取得するように前記第1の資材出し入れ機構を制御し得て、前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記第1の保管ユニットを前記第1の資材出し入れ位置まで回転するように連れていくか、及び/または前記第2の保管ユニットを前記第2の資材出し入れ位置まで回転するように連れていくために、前記第1の回転ユニット及び/または前記第2の回転ユニットを制御し得て、前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記資材出し入れモジュールを前記所定位置に移動させるように、前記昇降変位モジュール及び/または前記回転モジュールを制御し、前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記保管待ちの資材を前記第1の保管ユニットまたは前記第2の保管ユニットに入れ込むように前記第1の資材出し入れ機構を制御し得、かつ、前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記第1の保管ユニットまたは前記第2の保管ユニットに位置する前記引き取り待ちの資材を前記第2の搬送モジュールまで移動させるように、前記第2の資材出し入れ機構を制御し得る、請求項6に記載の保管設備。
【請求項8】
前記保管装置は、第1の位置合わせ用センサーモジュールをさらに含み、前記資材出し入れ装置は、前記第1の位置合わせ用センサーモジュールに対応する第2の位置合わせ用センサーモジュールをさらに含む、請求項1に記載の保管設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保管設備に関し、特に、容積が大きくて出し入れ速度が速い保管設備に関する。
【背景技術】
【0002】
まず、既存の保管設備(例えば、倉庫システム)では、資材出し入れ速度及び資材の貯蔵量は足りない問題がある。また、既存の保管設備では、保管槽の開け口の向きは入出庫用クレーンに向かっているため、停電による保管設備の停止が発生したとき、保管槽における資材を容易に入庫したり出庫したりすることができない。
【0003】
上記の欠点を克服するためには、保管設備の構造設計をどのように改善して資材の出し入れ速度を向上させ、保管設備の収納能力を向上させるかが、本技術が解決すべき重要な課題の一つとなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、既存の技術の不足に対し、資材を出し入れするための保管設備を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術的課題を解決するために、本発明が採用する技術的手段の1つとしては、資材を出し入れするための保管設備を提供する。前記保管設備は、搬送装置、保管装置、資材出し入れ装置、及び制御装置を含む。前記搬送装置は前記資材を搬送するために用いられる。前記保管装置は、前記搬送装置に近くて配置され、前記保管装置は、第1の保管モジュール、及び第2の保管モジュールを含む。前記第1の保管モジュールは、第1の回転ユニット、及び前記第1の回転ユニットに配置される第1の保管ユニットを含む。前記第2の保管モジュールは、第2の回転ユニット、及び前記第2の回転ユニットに配置される第2の保管ユニットを含む。なかでも、前記第1の回転ユニットは、前記第1の保管ユニットが回転するように第1の保管ユニットを駆動し得て、かつ、前記第2の回転ユニットは、前記第2の保管ユニットが回転するように前記第2の保管ユニットを駆動し得る。前記資材出し入れ装置は前記保管装置及び前記搬送装置に近くて配置される。かつ、前記資材出し入れ装置は前記第1の保管モジュールと前記第2の保管モジュールとの間に位置する。前記資材出し入れ装置は、昇降変位モジュールと、回転モジュールと、前記昇降変位モジュール及び前記回転モジュールに配置される資材出し入れモジュールを含むなかでも、前記昇降変位モジュールは、前記資材出し入れモジュールが第1の移動方向に沿って移動するように前記資材出し入れモジュールを駆動し得、前記回転モジュールは、前記資材出し入れモジュールが主軸に従って回転するように前記資材出し入れモジュールを駆動する。前記制御装置は前記保管装置及び前記資材出し入れ装置に電気的に接続される。前記制御装置が実行コマンドを受信すると、前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記第1の保管ユニットが前記第1の回転ユニットの第1の中心軸に従って回転するか及び/または前記第2の保管ユニットが前記第2の回転ユニットの第2の中心軸に従って回転するように、前記第1の回転ユニット及び/または前記第2の回転ユニットを制御し、そのように、前記第1の保管ユニットを第1の資材出し入れ位置まで、前記第2の保管ユニットを第2の資材出し入れ位置まで回転させることができる。前記制御装置が前記実行コマンドを受信すると、前記制御装置は、前記実行コマンドに基づいて、前記昇降変位モジュール及び/または前記回転モジュールを制御することによって、前記資材を出し入れするために、前記資材出し入れモジュールを所定位置まで移動させるように駆動する。
【発明の効果】
【0006】
本発明による有益な効果の1つとしては、本発明が提供する保管設備は、「前記第1の保管ユニットが前記第1の回転ユニットの第1の中心軸に従って回転し得る」及び「前記第2の保管ユニットが前記第2の回転ユニットの第2の中心軸に従って回転し得る」という技術的手段によって、保管設備の資材出し入れ速度、及び保管設備の資材保管用容積を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明に係る第1の実施形態の保管設備を示す斜視模式図その1である。
【
図2】本発明に係る第1の実施形態の保管設備的を示す機能ブロック図その1である。
【
図3】本発明に係る第1の実施形態の保管設備を示す斜視模式図その2である。
【
図4】本発明に係る第1の実施形態の保管設備を示す斜視模式図その3である。
【
図6】本発明に係る第1の実施形態の保管設備を示す機能ブロック図その2である。
【
図7】本発明に係る第1の実施形態の保管設備を示す斜視模式図その4である。
【
図8】本発明に係る第1の実施形態の保管設備を示す斜視模式図その5である。
【
図9】本発明第2の実施形態の保管設備を示す斜視模式図その1である。
【
図10】本発明第2の実施形態の保管設備を示す斜視模式図その2である。
【
図11】本発明第2の実施形態の保管設備を示す斜視模式図その3である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照する。しかし、提供される添付図面は参考と説明のために提供するものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するためのものではない。
【0009】
下記より、具体的な実施例で本発明が開示する実施形態を説明する。当業者は本明細書の公開内容により本発明のメリット及び効果を理解し得る。本発明は他の異なる実施形態により実行又は応用できる。本明細書における各細節も様々な観点又は応用に基づいて、本発明の精神逸脱しない限りに、均等の変形と変更を行うことができる。また、本発明の図面は簡単で模式的に説明するためのものであり、実際的な寸法を示すものではない。以下の実施形態において、さらに本発明に係る技術事項を説明するが、公開された内容は本発明を限定するものではない。なお、本明細書において「第1」、「第2」、「第3」等の用語で各種の部品又は信号を説明する可能性があるが、これらの部品又は信号はこれらの用語によって制限されるものではない。これらの用語は、主として一つの部品と別の部品、又は一つの信号と別の信号を区分するためのものであることが理解されたい。また、本明細書に用いられる「又は」という用語は、実際の状況に応じて、関連する項目中の何れか一つ又は複数の組合せを含み得る。
[第1の実施形態]
【0010】
まず、
図1及び
図2を参照されたい。
図1は、本発明に係る第1の実施形態の保管設備を示す斜視模式図である。
図2は、本発明に係る第1の実施形態の保管設備を示す機能ブロック図その1である。本発明に係る第1の実施形態は、資材Pを出し入れするための保管設備Uを提供する。保管設備Uは、搬送装置1、保管装置2、資材出し入れ装置3、及び制御装置4を備える。制御装置4は、搬送装置1、保管装置2及び/または資材出し入れ装置3を制御するために搬送装置1、保管装置2及び/または資材出し入れ装置3に電気的に接続される。また、例えば、資材Pはキャリアテープ(またはエンボスキャリアテープ)であってもよい。搬送装置1は、資材Pを搬送するために用いられ、保管装置2は資材Pを保存するために用いられ、資材出し入れ装置3は資材Pを出し入れするために用いられる。なお、本発明の保管設備Uは、キャリアテープを保存するのを例として挙げるが、他の実施形態において、資材Pは別の材料であってもよく、本発明は、資材Pの具体例に制限されないことはここで留意されたい。
【0011】
保管装置2は、搬送装置1に近くように配置され、資材出し入れ装置3は保管装置2及び搬送装置1に近くように配置される。そのように、資材出し入れ装置3は、資材Pを搬送装置1から保管装置2に移動させるか、又は資材Pを保管装置2から搬送装置1に移動させることができる。また、資材Pは保管待ちの資材PA、及び引き取り待ちの資材PBを含んでもよい。なお、本明細書において、「保管待ち」の資材PA及び「引き取り待ち」の資材PBなどの名づけは、資材Pの状態を説明するために用いられることは留意されたい。即ち、「保管待ち」の資材PAが保管装置2の保管された後、「引き取り待ち」の資材PBとして取り扱われてもよい、また、引き取り待ち」の資材PBが保管装置2から取り出された後、保管装置2に戻す場合、「保管待ち」の資材PAとして取り扱われてもよい。
【0012】
続いて、例を挙げると、保管装置2は、第1の保管モジュール21、及び第2の保管モジュール22を含む。第1の保管モジュール21は、第1の回転ユニット211、及び第1の回転ユニット211に配置される第1の保管ユニット212を含む。第2の保管モジュール22は、第2の回転ユニット221、及び第2の回転ユニット221に配置される第2の保管ユニット222を含む。第1の保管ユニット212及び第2の保管ユニット222はそれぞれ保管待ちの資材PA及び引き取り待ちの資材PBを収容できる。また、第1の回転ユニット211は、第1の保管ユニット212が回転するように第1の保管ユニット212を駆動し得て、第2の回転ユニット221は、第2の保管ユニット222が回転するように第2の保管ユニット222を駆動し得る。例えば、第1の回転ユニット211は、第1の保管ユニット212を第1の回転ユニット211の第1の中心軸C1に従って回転するように第1の保管ユニット212を駆動するモーターであってもよい。第2の回転ユニット221は、第2の保管ユニット222が第2の回転ユニット221の第2の中心軸C2に従って回転するように第2の保管ユニット222を駆動するモーターであってもよい。なお、本発明は、上記の第1の回転ユニット211及び第2の回転ユニット221に制限されない。また、他の実施形態において、保管装置2は2つの保管モジュール(第1の保管モジュール21及び第2の保管モジュール22)のみではなく、さらにそれ以上の保管モジュールを含んでよい、本発明は、保管モジュールの数について制限されないのを留意されたい。また、本発明は、一部の資材Pが第1の保管ユニット212に放置されるのを例として説明したのも留意されたい。
【0013】
続いて、再び
図1及び
図2を、
図3から
図5と一緒に参照されたい。
図3及び
図4はそれぞれ本発明に係る第1の実施形態の保管設備を示す斜視模式図である。
図5は、
図3のV部分を示す拡大模式図である。第1の保管ユニット212は、複数の第1の保管槽2120を含む。複数の第1の保管槽2120は、第1の中心軸C1を取り囲んで順序に積み重ねる。かつ、第1の保管槽2120毎の開け口2120Sの向きは、それぞれ第1の中心軸C1から離れる方向に向かっている。また、第2の保管ユニット222は複数の第2の保管槽2220を含み、複数の第2の保管槽2220は、第2の中心軸C2を取り囲んで順序に積み重ねる。かつ、第2の保管槽2220毎の開け口2220Sの向きは、それぞれ第2の中心軸C2から離れる方向に向かっている。即ち、第1の保管槽2120の開け口2120Sの向き及び第2の保管槽2220の開け口2220Sの向きは、外側に向っている。
【0014】
なお、第1の実施形態では、搬送装置1は第1の搬送モジュール11、及び第2の搬送モジュール12を含んでもよい。第1の搬送モジュール11が保管待ちの資材PAを搬送し、第2の搬送モジュール12が引き取り待ちの資材PBを搬送するように設定してもよい。また、資材出し入れ装置3は第1の搬送モジュール11と第2の搬送モジュール12の間に配置されてもよい。かつ、第1の搬送モジュール11及び第2の搬送モジュール12は、第1の保管モジュール21と第2の保管モジュール22の間に配置されてもよい。即ち、第1の保管モジュール21と第2の保管モジュール22は、搬送装置1及び資材出し入れ装置3に対して、保管設備Uの外側に配置される。そのように、第1の保管モジュール21及び第2の保管モジュール22は、搬送装置1及び資材出し入れ装置3に対して保管設備Uの外側に配置されるため、第1の保管ユニット212及び第2の保管ユニット222はそれぞれ、第1の中心軸C1及び第2の中心軸C2に従って回転することができ、その上、第1の保管槽2120の開け口2120Sの向き及び第2の保管槽2220の開け口2220Sの向きは外側に向っている。そのため、停電のせいで、保管設備Uの作動さが停止したとしても、第1の保管槽2120及び/または第2の保管槽2220に置かれた資材Pを人工で取り出すのが容易であり、また、保管装置2の保守も容易である。
【0015】
さらに、再び
図3及び
図4を参照されたい。資材出し入れ装置3は、第1の保管モジュール21と第2の保管モジュール22の間に配置されてもよい。かつ、資材出し入れ装置3は、昇降変位モジュール31と、回転モジュール32と、昇降変位モジュール31及び回転モジュール32に配置される資材出し入れモジュール33とを含む。昇降変位モジュール31は、資材出し入れモジュール33が第1の移動方向(例えば、Y方向)を従って回転するように資材出し入れモジュール33を駆動でき、かつ、回転モジュール32は、資材出し入れモジュール33が主軸Aに従って回転するように資材出し入れモジュール33を駆動することができる。そのように、資材出し入れモジュール33は、資材出し入れ装置3の周囲又は両側にある第1の保管モジュール21及び第2の保管モジュール22に置かれた資材Pを出し入れすることができる。また、第1の実施形態では、資材出し入れ装置3は、水平変位モジュール34をさらに含む。資材出し入れモジュール33は、水平変位モジュール34に配置される。水平変位モジュール34は、資材出し入れモジュール33が第2の移動方向(例えば、X方向)に従って移動させるとうに資材出し入れモジュール33を駆動し得る。かつ、第1の移動方向(例えば、Y方向)と第2の移動方向(例えば、X方向)は互いに垂直となる。また、例えば、昇降変位モジュール31及び水平変位モジュール34はそれぞれレールで構成されてもよい。かつ、昇降変位モジュール31及び水平変位モジュール34は、資材出し入れモジュール33が移動するように資材出し入れモジュール33を駆動し得る。
【0016】
例えば、資材出し入れモジュール33は、ベース体331、及びベース体331に配置される資材出し入れ機構332を含んでもよい。資材出し入れ機構332は、資材Pをキャリアして移動させるフォーク(fork)であってもよい。なお、本発明では、資材出し入れ機構332をフォークとして説明するが、本発明に係る別の実施形態において、資材出し入れ機構332はキャプチャーや吸盤であってもよいが、本発明は資材出し入れ機構332の具体例に制限されない。即ち、資材出し入れ機構332は、資材Pに応じて引き換え又は調整し得る。
【0017】
そして、
図6を参照されたい。
図6は、本発明に係る第1の実施形態の保管設備を示す機能ブロック図その2である。ところで、特定の実施形態において、保管装置2はさらに第1の位置合わせ用センサーモジュール27を含んで、資材出し入れ装置3はさらに第1の位置合わせ用センサーモジュール27に対応する第2の位置合わせ用センサーモジュール35を含んでもよい。第1の位置合わせ用センサーモジュール27は、第1の保管モジュール21及び/または第2の保管モジュール22と近くように配置され、かつ、第2の位置合わせ用センサーモジュール35は、資材出し入れモジュール33と近くように配置されてもよい。例えば、第1の位置合わせ用センサーモジュール27及び第2の位置合わせ用センサーモジュール35可は、第1の保管モジュール21、第2の保管モジュール22、及び資材出し入れモジュール33の互いの相対位置を検出するために用いられる。それによって、第1の保管モジュール21の第1の保管ユニット212及び/または第2の保管モジュール22の第2の保管ユニットがそれぞれ所望の第1の資材出し入れ位置及び/または第2の資材出し入れ位置まで回転したか、並びに、資材出し入れモジュール33が所望の所定位置まで移動したかについて確認することができる。例えば、第1の位置合わせ用センサーモジュール27及び第2の位置合わせ用センサーモジュール35は、光電センサであってもよいが、本発明はこの例に制限されない。
【0018】
続いて、再び
図1から
図4を参照されたい。制御装置4が実行コマンドを受信すると、制御装置4は、実行コマンドに基づいて、第1の回転ユニット211及び/または第2の回転ユニット221が回転するように第1の回転ユニット211及び/または第2の回転ユニット221を制御することによって、第1の保管ユニット212を第1の回転ユニット211の第1の中心軸C1に従って回転させるか、及び/または第2の保管ユニット222を第2の回転ユニット221の第2の中心軸C2に従って回転させる。それによって、第1の保管ユニット212を第1の資材出し入れ位置まで、第2の保管ユニット222を第2の資材出し入れ位置まで回転させることができる。また、制御装置4が実行コマンドを受信すると、制御装置4は、資材Pを出し入れするために、実行コマンドに基づいて、資材出し入れモジュール33を所定位置まで移動させるように、昇降変位モジュール31及び/または回転モジュール32を制御する。
【0019】
また、例えば、制御装置4は、実行コマンドに基づいて、第1の搬送モジュール11に位置する保管待ちの資材PAを第1の保管ユニット212又は第2の保管ユニット222に移動させるように、資材出し入れモジュール33を制御し得る。かつ、制御装置4は、実行コマンドに基づいて、第1の保管ユニット212又は第2の保管ユニット222中に位置する引き取り待ちの資材PBを第2の搬送モジュール12に移動させるように、資材出し入れモジュール33を制御し得る。
【0020】
例えば、
図1から
図4に示した実施形態では、制御装置4は、実行コマンドに基づいて、第1の搬送モジュール11に位置する保管待ちの資材PAを取得するために、資材出し入れ機構332を制御し得る。また、制御装置4は、実行コマンドに基づいて、第1の保管ユニット212を第1の資材出し入れ位置まで回転するように連れて行くか及び/または第2の保管ユニット222を第2の資材出し入れ位置まで回転するように連れて行くために、第1の回転ユニット211及び/または第2の回転ユニット221を制御し得る。また、制御装置4は、実行コマンドに基づいて、昇降変位モジュール31及び/または回転モジュール32資材出し入れモジュール33を所定位置に移動させるように昇降変位モジュール31及び/または回転モジュール32を制御し得る。かつ、制御装置4は、実行コマンドに基づいて、保管待ちの資材PAを第1の保管ユニット212又は第2の保管ユニット222に入れ込むように、資材出し入れ機構332を制御し得る。
【0021】
特定の実施形態において、制御装置4が入庫コマンドを受信すると、例えば、以下の工程を実行してもよい。保管待ちの資材PAを第1の搬送モジュール11によって搬送し、第1の保管ユニット212及び/または第2の保管ユニット222を、第1の回転ユニット211及び/または第2の回転ユニット221によって、第1の資材出し入れ位置及び/または第2の資材出し入れ位置まで回転させられて、資材出し入れモジュール33が第1の搬送モジュール11に位置する保管待ちの資材PAを、第1の保管ユニット212及び/または第2の保管ユニット222に搬送する。そのように、保管待ちの資材PAの搬送中では、第1の保管ユニット212及び/または第2の保管ユニット222はそれぞれ第1の資材出し入れ位置及び/または第2の資材出し入れ位置まで回転させられたため、1時間当たりの生産数(units per hour,UPH)を大幅に向上させることができる。また、制御装置4が出庫コマンドを受信すると、例えば、以下の工程を実行してもよい。第1の保管ユニット212及び/または第2の保管ユニット222はそれぞれ、第1の回転ユニット211及び/または第2の回転ユニット221によって、第1の資材出し入れ位置及び/または第2の資材出し入れ位置まで回転させられて、資材出し入れモジュール33が第1の保管ユニット212及び/または第2の保管ユニット222に位置する引き取り待ちの資材PBを第2の搬送モジュール12に搬送し、かつ、引き取り待ちの資材PBは第2の搬送モジュール12で搬送される。なお、上記の各工程は例として挙げられたものであり、本発明を制限する意図はない。
【0022】
次に、
図4を、
図7と一緒に参照されたい。
図7は、本発明に係る第1の実施形態の保管設備を示す斜視模式図である。
図7と
図4との比較からわかるように、
図7と
図4との最大な相違点は、資材出し入れモジュール33の構成にある。例えば、
図7に示すように、資材出し入れモジュール33は、ベース体331と、ベース体331に配置される第1の資材出し入れ機構332Aと、ベース体331に配置される第2の資材出し入れ機構332Bとを含む。かつ、ベース体331に対して、第1の資材出し入れ機構332Aの延在方向(例えば、負のZ方向)と第2の資材出し入れ機構332Bの延在方向(例えば、正のZ方向)は互いに反対する。即ち、第1の資材出し入れ機構332Aの延在方向と第2の資材出し入れ機構332Bの延在方向となす角度は180度である。また、本発明は、第1の資材出し入れ機構332A及び第2の資材出し入れ機構332Bがフォークであるのを例として挙げられたが、他の実施形態において、第1の資材出し入れ機構332A及び第2の資材出し入れ機構332Bとしては、キャプチャーや吸盤であってもよいが、本発明は第1の資材出し入れ機構332A及び第2の資材出し入れ機構332Bの具体例に制限されないのは留意されたい。そのように、本発明は、複数の資材出し入れ機構(第1の資材出し入れ機構332A及び第2の資材出し入れ機構332B)によって、資材Pの出し入れ速度を向上させることができる。
【0023】
ところで、本発明に係る第1の資材出し入れ機構332A及び第2の資材出し入れ機構332Bはいずれもベース体331に配置されるため、資材出し入れモジュール33のベース体331が主軸Aに従って回転するとき、第1の資材出し入れ機構332A及び第2の資材出し入れ機構332Bは同時に回転するようになる。また、第1の資材出し入れ機構332A及び第2の資材出し入れ機構332Bが同時に回転するため、第1の資材出し入れ機構332A及び第2の資材出し入れ機構332Bは互いに干渉することはない。また、他の実施形態において、さらに追加の資材出し入れ機構を含んでよい。例えば、第3の資材出し入れ機構(図示されない)及び第4の資材出し入れ機構(図示されない)を含んでもよい。かつ、資材出し入れモジュール33における隣り合う資材出し入れ機構同士をなす角度は互いに同等であってもよいが、本発明はこの例に制限されない。
【0024】
例えば、
図7に示した実施形態では、制御装置4は、実行コマンドに基づいて、第1の資材出し入れ機構332Aが第1の搬送モジュール11に位置する保管待ちの資材PAを取得するように第1の資材出し入れ機構332Aを制御し得る。制御装置4は、実行コマンドに基づいて、第1の保管ユニット212を第1の資材出し入れ位置まで回転するように連れていくか及び/または第2の保管ユニット222を第2の資材出し入れ位置まで回転するように連れていくために、第1の回転ユニット211及び/または第2の回転ユニット221を制御し得る。制御装置4は、実行コマンドに基づいて、資材出し入れモジュール33を所定位置に移動させるように昇降変位モジュール31及び/または回転モジュール32を制御し得る。制御装置4は、実行コマンドに基づいて、保管待ちの資材PAを第1の保管ユニット212または第2の保管ユニット222に入れ込むように第1の資材出し入れ機構332Aを制御し得る。かつ、制御装置4は、実行コマンドに基づいて、第1の保管ユニット212または第2の保管ユニット222に位置する引き取り待ちの資材PBを第2の搬送モジュール12に搬送するように、第2の資材出し入れ機構332Bを制御し得る。
【0025】
さらに、
図8を参照されたい。
図8は、本発明に係る第1の実施形態の保管設備的斜視模式図である。
図8と
図1との比較から分かるように、
図8の実施形態において、保管装置2はさらに追加の保管モジュールを含んでもよい。例えば、保管装置2はさらに、第3の保管モジュール23、第4の保管モジュール24、第5の保管モジュール25及び第6の保管モジュール26を含んでもよい。第1の保管モジュール21、第3の保管モジュール23及び第5の保管モジュール25は、第1の中心軸C1に垂直となる第1の直線L1に沿って排列され、第2の保管モジュール22、第4の保管モジュール24及び第6の保管モジュール26は、第2の中心軸C2に垂直となる第2の直線L2に沿って排列され、かつ、第1の直線L1と第2の直線L2とは平行になる。また、第1の実施形態では、昇降変位モジュール31の第1の移動方向(例えば、Y方向)は、第1の中心軸C1及び第2の中心軸C2に平行となり、かつ、水平変位モジュール34の第2の移動方向(例えば、X方向)は、第1の直線L1及び第2の直線L2に平行となるのが留意されたい。即ち、第1の保管モジュール21、第2の保管モジュール22、第3の保管モジュール23、第4の保管モジュール24、第5の保管モジュール25及び第6の保管モジュール26は、第2の移動方向(例えば、X方向)に平行となる方向に沿って順序に配列されてもよい。
[第2の実施形態]
【0026】
まず、
図9及び
図10を参照されたい。
図9及び
図10はそれぞれ、本発明第2の実施形態の保管設備を示す斜視模式図である。本発明にかかる第2の実施形態は、保管設備Uを提供する。
図9と
図1との比較から分かるように、第2の実施形態と第1の実施形態との最大の相違点では、第2の実施形態における第1の保管モジュール21及び第2の保管モジュール22の配列方式、並びに資材出し入れモジュール33の配列方式は、第1の実施形態と違う点にある。また、第2の実施形態における他の構成は、第1の実施形態と大体同様であるため、ここでは繰り返さない。
【0027】
なかでも、保管設備Uは、搬送装置1、保管装置2、資材出し入れ装置3、及び制御装置4を含む。制御装置4は、搬送装置1、保管装置2及び/または資材出し入れ装置3に電気的に接続される。保管装置2は、搬送装置1に近くて配置される。かつ、保管装置2は、第1の保管モジュール21、及び第2の保管モジュール22を含む。第1の保管モジュール21は、第1の回転ユニット211、及び第1の回転ユニット211に配置される第1の保管ユニット212を含む。第2の保管モジュール22は、第2の回転ユニット221、及び第2の回転ユニット221に配置される第2の保管ユニット222を含む。第1の回転ユニット211は、第1の保管ユニット212が回転するように第1の保管ユニット212を駆動し得て、第2の回転ユニット221は、第2の保管ユニット222が回転するように第2の保管ユニット222を駆動し得る。また、資材出し入れ装置3は、保管装置2及び搬送装置1と近くて配置される。かつ、資材出し入れ装置3は、第1の保管モジュール21と第2の保管モジュール22の間に配置される。資材出し入れ装置3は、昇降変位モジュール31と、回転モジュール32と、昇降変位モジュール31及び回転モジュール32に配置される資材出し入れモジュール33とを含む。昇降変位モジュール31は、資材出し入れモジュール33が第1の移動方向(例えば、Y方向)に沿って移動するように資材出し入れモジュール33を駆動し得て、回転モジュール32は、資材出し入れモジュール33が主軸Aに従って回転するように資材出し入れモジュール33を駆動し得る。
【0028】
続いて、再び
図9及び
図10を、
図11と一緒に参照されたい。
図11は、本発明第2の実施形態の保管設備を示す斜視模式図である。
図10と
図4との比較から分かるように、第2の実施形態の第1の保管モジュール21及び第2の保管モジュール22は、資材出し入れ装置3の周りに周設するように配列されるため、第2の実施形態の資材出し入れ装置3は水平変位モジュール34を含まなくてもよい。また、資材出し入れモジュール33は、ベース体331、ベース体331に配置される第1の資材出し入れ機構332A、及びベース体331に配置される第2の資材出し入れ機構332Bを含む。かつ、ベース体331に対して、第1の資材出し入れ機構332Aの延在方向(例えば、負のZ方向)と第2の資材出し入れ機構332Bの延在方向(例えば、正のZ方向)は互いに反対となる。また、本発明における第1の資材出し入れ機構332A及び第2の資材出し入れ機構332Bのいずれもベース体331に配置されるため、資材出し入れモジュール33のベース体331が主軸Aに従って回転する時、第1の資材出し入れ機構332A及び第2の資材出し入れ機構332Bは同時に回転するようになるのは留意されたい。また、第1の資材出し入れ機構332A及び第2の資材出し入れ機構332Bは同時に回転するため、第1の資材出し入れ機構332A及び第2の資材出し入れ機構332Bは互いに干渉することはない。
【0029】
また、第2の実施形態では、保管装置2はさらに第3の保管モジュール23、第4の保管モジュール24、第5の保管モジュール25及び第6の保管モジュール26を含んでもよい。第1の保管モジュール21、第3の保管モジュール23及び第5の保管モジュール25は、第1の円弧線R1に沿って排列され、第2の保管モジュール22、第4の保管モジュール24及び第6の保管モジュール26は、第2の円弧線R2に沿って排列される。また、特定の実施形態において、第1の円弧線R1の円心(図示されない)及び第2の円弧線R2の円心(図示されない)は、主軸Aに位置してもよいが、本発明はこの例に制限されない。
[実施形態による有益な効果]
【0030】
本発明による有益な効果の1つとしては、本発明が提供する保管設備Uは、「第1の保管ユニット212が第1の回転ユニット211の第1の中心軸C1に従って回転し得る」及び「第2の保管ユニット222が第2の回転ユニット221の第2の中心軸C2に従って回転し得る」という技術的手段によって、保管設備の資材出し入れ速度、及び保管設備の資材保管用容積を向上させることができることにある。さらに、停電のせいで、保管設備Uの作動さが停止したとしても、第1の保管槽2120及び/または第2の保管槽2220に置かれた資材Pを人工で取り出すのが容易であり、また、保管装置2の保守も容易である。
【0031】
以上に開示された内容は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、これにより本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。そのため、本発明の明細書及び添付図面の内容に基づき為された等価の技術変形は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0032】
U:保管設備
1:搬送装置
11:第1の搬送モジュール
12:第2の搬送モジュール
2:保管装置
21:第1の保管モジュール
211:第1の回転ユニット
212:第1の保管ユニット
2120:第1の保管槽
2120S:開け口
22:第2の保管モジュール
221:第2の回転ユニット
222:第2の保管ユニット
2220:第2の保管槽
2220S:開け口
23:第3の保管モジュール
24:第4の保管モジュール
25:第5の保管モジュール
26:第6の保管モジュール
27:第1の位置合わせ用センサーモジュール
3:資材出し入れ装置
31:昇降変位モジュール
32:回転モジュール
33:資材出し入れモジュール
331:ベース体
332:資材出し入れ機構
332A:第1の資材出し入れ機構
332B:第2の資材出し入れ機構
34:水平変位モジュール
35:第2の位置合わせ用センサーモジュール
4:制御装置
P:資材
PA:保管待ちの資材
PB:引き取り待ちの資材
A:主軸
C1:第1の中心軸
C2:第2の中心軸
L1:第1の直線
L2:第2の直線
R1:第1の円弧線
R2:第2の円弧線
X,Y,Z:方向