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特許7137820船外推進ボートのための船尾のプラットフォームアセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-07
(45)【発行日】2022-09-15
(54)【発明の名称】船外推進ボートのための船尾のプラットフォームアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B63B 27/16 20060101AFI20220908BHJP
   B63H 21/30 20060101ALI20220908BHJP
   B63B 3/00 20060101ALI20220908BHJP
【FI】
B63B27/16
B63H21/30 A
B63B3/00 A
【請求項の数】 6
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018095336
(22)【出願日】2018-05-17
(65)【公開番号】P2019001455
(43)【公開日】2019-01-10
【審査請求日】2021-04-30
(31)【優先権主張番号】102017000053937
(32)【優先日】2017-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】518174499
【氏名又は名称】オパクマーレ・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ
【氏名又は名称原語表記】OPACMARE S.r.l.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】アンドレア・フルラン
【審査官】中川 隆司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/199314(WO,A2)
【文献】米国特許出願公開第2017/0066510(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0075952(US,A1)
【文献】特表2015-504813(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0192466(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0212576(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63B 27/16
B63H 21/30
B63B 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1対の固定された側方の支持翼(11)と、側方の支持翼(11)に隣接して配置された移動可能なプラットフォーム(13)と、それぞれの側方の支持翼(11)内に収容されて移動可能なプラットフォーム(13)を移動させる移動機構(20;20’;20”)と、を備えることに特徴を有する、船外推進ボート(B)のための船尾のプラットフォームアセンブリであって、移動可能なプラットフォーム(13)は、側方の支持翼(11)の上端に隣接して配置される上昇終点位置と、側方の支持翼(11)に関して、予め決められた方向を保ち、近接関係を維持した下降終点位置と、の間を直線的に並進可能であって、平面視において、アセンブリは、移動可能なプラットフォーム(13)及び側方の支持翼(11)によって三方を覆われた空間(R)を囲うと共に
移動可能なプラットフォーム(13)は、互いにスライド可能に連結される第1の支持部(205)及び第2の支持部(206)を有する支持構造を備え、移動機構(20)は、側方の支持翼(11)のフレーム(201)に接続されるリンク機構(202,203,204)と、側方の支持翼(11)に配置されるスライドガイド(210)と、リンク機構(202,203,204)を制御するためのアクチュエータ(211)と、を備え、第1の支持部(205)は、側方の支持翼(11)に関して予め決められた方向を保ちながら、曲線経路に沿って移動することができるように、リンク機構(202,203,204)に接続され、第2の支持部(206)は、第1の支持部(205)によって駆動されて、スライドガイド(210)に沿って並進できるようにスライドガイド(210)に連結される、船外推進ボート(B)のための船尾のプラットフォームアセンブリ。
【請求項2】
少なくとも1つの側方の支持翼(11)に並行して配置されて、移動の間、移動可能なプラットフォーム(13)と平行な関係を保つように移動機構(20;20’;20”)に接続される、複数の移動可能なステップ(15a,15b)を備える、請求項に記載のアセンブリ。
【請求項3】
側方の支持翼(11)に配置されるガイド(215,216)に連結されてリンク機構(202,203,204;202’)に連結されるスライダー又はスリッパー(217,218)のそれぞれに強固に接続される複数のステップ(15a,15b)を備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
1対の固定された側方の支持翼(11)と、側方の支持翼(11)に隣接して配置された移動可能なプラットフォーム(13)と、それぞれの側方の支持翼(11)内に収容されて移動可能なプラットフォーム(13)を移動させる移動機構(20;20’;20”)と、を備えることに特徴を有する、船外推進ボート(B)のための船尾のプラットフォームアセンブリであって、移動可能なプラットフォーム(13)は、側方の支持翼(11)の上端に隣接して配置される上昇終点位置と、側方の支持翼(11)に関して、予め決められた方向を保ち、近接関係を維持した下降終点位置と、の間を直線的に並進可能であって、平面視において、アセンブリは、移動可能なプラットフォーム(13)及び側方の支持翼(11)によって三方を覆われた空間(R)を囲うと共に
移動機構(20’)は、パンタグラフのリンク機構(202’)と、側方の支持翼(11)に接続される上端部(x1’,x2’)と、移動可能なプラットフォーム(13)に接続される下端部(x3’,x4’,x5’)と、を備え、
側方の支持翼(11)に配置されるガイド(215,216)に連結されてリンク機構(202,203,204;202’)に連結されるスライダー又はスリッパー(217,218)のそれぞれに強固に接続される複数のステップ(15a,15b)を備える、船外推進ボート(B)のための船尾のプラットフォームアセンブリ。
【請求項5】
1対の固定された側方の支持翼(11)と、側方の支持翼(11)に隣接して配置された移動可能なプラットフォーム(13)と、それぞれの側方の支持翼(11)内に収容されて移動可能なプラットフォーム(13)を移動させる移動機構(20;20’;20”)と、を備えることに特徴を有する、船外推進ボート(B)のための船尾のプラットフォームアセンブリであって、移動可能なプラットフォーム(13)は、側方の支持翼(11)の上端に隣接して配置される上昇終点位置と、側方の支持翼(11)に関して、予め決められた方向を保ち、近接関係を維持した下降終点位置と、の間を直線的に並進可能であって、平面視において、アセンブリは、移動可能なプラットフォーム(13)及び側方の支持翼(11)によって三方を覆われた空間(R)を囲うと共に
移動機構(20”)は、リニアアクチュエータ(202”)と、側方の支持翼(11)に接続される上端部と、移動可能なプラットフォーム(13)に接続される下端部(203”)と、を備え、
アセンブリは、側方の支持翼(11)に配置されたガイド(211’)に連結されて側方の支持翼(11)に蝶番で取り付けられた同一のロッド(207”)に接続されるスライダー又はスリッパー(202”,210”)のそれぞれに強固に接続される複数のステップ(15a,15b)をさらに備える、
船外推進ボート(B)のための船尾のプラットフォームアセンブリ。
【請求項6】
船体(H)と、船体の船尾の端部(SE)に位置する少なくとも1つの船外のモータ(M)と、を備え、船外のモータ(M)が、移動可能なプラットフォーム(13)と、側方の支持翼(11)と、船体の船尾の端部(SE)と、によって覆われた空間内に位置するように配置される、請求項1からのいずれか1つに記載の船尾のプラットフォームアセンブリ(10)をさらに備える、船外推進ボート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、船外推進ボートのための船尾のプラットフォームアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
ボートの船外のエンジンは、通常、実際のエンジン、変速機、及びプロペラを含み、船尾梁の外側に取り付けられるように構成される、独立のユニットを意味する。船外のモータは、ボートをタックする能力を提供するために、垂直軸の周りを回転できるように、ボートに取り付けられており、通常、プロペラが配置される下部を持ち上げることができるように水平軸の周りで裏返される能力を有する。
【0003】
関節でつながれた平行四辺形機構によってモバイルプラットフォームが設けられた、船内に推進力を備えるボートのための船尾のプラットフォームアセンブリが知られている。これらのプラットフォームアセンブリは、エンジンがあることにより、船外推進ボートに取り付けるのに適していない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、船外に推進力を備えるボートに適する船尾のプラットフォームアセンブリを提供することである。
【0005】
本目的において、当該発明の対象は、1対の固定された側方の支持翼と、側方の支持翼に隣接して配置される移動可能なプラットフォームと、それぞれの側方の支持翼内に収容されて移動可能なプラットフォームを移動させる移動機構と、を備えることに特徴を有し、移動可能なプラットフォームは、側方の支持翼の上端に隣接して配置される上昇終点位置と、側方の支持翼に関して、予め決められた方向を保ち、近接関係を維持した下降終点位置との間で移動可能であって、平面視において、アセンブリは、移動可能なプラットフォーム及び側方の支持翼によって三方を覆われた空間を囲う、船外推進ボートのための船尾のプラットフォームアセンブリである。
【0006】
このタイプの構成において、囲う空間が、船外のエンジンを収容して、移動可能なプラットフォームが下降又は上昇したとき船外のエンジンとの衝突を避けるのに十分であるように、プラットフォーム及び側方の支持翼の大きさを決めることができる。
【0007】
同時に、どの上昇位置であっても、ボートからプラットフォームへの接近の容易性を保つことができる。好ましくは、下降したときプラットフォームがエンジンの前方で連続的に延びるため、泳ぐ人がプロペラに接触することを、妨げるか又は少なくとも制限するセーフティバリアとしても機能する。
【0008】
当該発明の好ましい実施形態は、本説明全体の一部として意図される従属クレームにおいて定義される。
【0009】
当該発明に係るアセンブリの更なる特徴及び利点は、例示的で制限しない目的でのみ提供される添付の図面を参照して作成された当該発明の実施形態の以下の詳細な説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】当該発明に係るプラットフォームアセンブリが設けられたボートの平面図
図2】第1の操作位置における、図1のボートの縦端面図
図3】2つの異なる操作位置における、図1のボートの側方立面図
図4】2つの異なる操作位置における、図1のボートの側方立面図
図5図2の位置における、プラットフォームアセンブリの移動機構の側方立面図
図6図5の機構の平面図
図7図3の位置における機構の側方立面図
図8a図4の位置における機構の側方立面図
図8b図4の位置における機構の様々な断面図
図8c図4の位置における機構の様々な断面図
図8d図4の位置における機構の様々な断面図
図8e図4の位置における機構の様々な断面図
図8f図4の位置における機構の様々な断面図
図8g図4の位置における機構の様々な断面図
図9a】様々な操作位置における、プラットフォームアセンブリの移動機構の第2実施形態の側方立面図
図9b】様々な操作位置における、プラットフォームアセンブリの移動機構の第2実施形態の側方立面図
図9c】様々な操作位置における、プラットフォームアセンブリの移動機構の第2実施形態の側方立面図
図10a】プラットフォームアセンブリの移動機構の第3実施形態の側方立面図
図10b】プラットフォームアセンブリの移動機構の第3実施形態の側方立面図
図10c】プラットフォームアセンブリの移動機構の第3実施形態の側方立面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1から図4に関して、船外に推進力を備えるボートBが示される。図2において、LGは水位線を示す。Hは船体を示し、Mはそれぞれのボートのエンジンを示す。エンジンMは、船尾の端部SEに形成されるエンジンシャフトPに配置される。エンジンMは、1つ又は並んで配置される2つ以上であってもよく、エンジンMは、船外のタイプ、すなわち、実際のエンジンと、変速機と、プロペラとを含み、ボートの船尾の端部SEの外側に取り付けられるように構成された、独立のユニットである。PHは、エンジン頭部を示し、Sは、下方のプロペラPRで終わるそれぞれのエンジンMの脚部を示す。それぞれのエンジンMは、ボートが回転できるように垂直軸の周りを回転可能に取り付けられる。さらに、それぞれのエンジンMは、プロペラPRが上昇できるように船尾の端部SEと平行な水平軸の周りを回転してもよい。
【0012】
ボートの船尾の端部SEにおいて、全体として10で示される船尾のプラットフォームアセンブリが取り付けられる。アセンブリ10は、ボートの船尾の端部SEから縦方向に延びて、エンジンシャフトPの反対側においてボートBの長さの方向におけるエンジンMの少なくとも最大延長限度に達するような大きさの1対の支持翼11を備える。それぞれの側方の支持翼は、カバー12を備える。側方の支持翼11は、ボートの船尾の端部に固定される。
【0013】
アセンブリ10は、側方の支持翼11に隣接して配置される移動可能なプラットフォーム13をさらに備える。移動可能なプラットフォーム13は、側方の支持翼11の上端に隣接して配置される、(図2に示す)上昇終点位置と、側方の支持翼11に関して、予め決められた方向を保ち、近接関係を維持した(図4に示す)下降終点位置との間で移動してもよい。図1の平面図によると、アセンブリ10は、移動可能なプラットフォーム13及び側方の支持翼によって三方を覆われた空間Rを囲う。プラットフォームアセンブリ10がボートに取り付けられるとき、船外のエンジンMは、移動可能なプラットフォーム13と、側方の支持翼11と、船体の船尾の端部SEとによって覆われた空間内に配置される。
【0014】
移動可能なプラットフォーム13と協働するように移動可能で、さらに、移動の間、移動可能なプラットフォーム13と平行な関係を保つように構成される、複数の移動可能なステップ15a,15bが、少なくとも1つの側方の支持翼11と並行して配置される。ステップ15a,15bは、一方のステップと他方のステップとの間の高さの差が移動可能なプラットフォーム13とボートの歩行面PCとの間の高さの差に比例するように配置される。
【0015】
それぞれの側方の支持翼11の内側に、翼11を超えて突き出ている部分が移動可能なプラットフォーム13を移動させる移動機構20が収容される。例示の目的において、図2から図4では、支持翼11のカバー12は、全体の移動機構20を示すために、透明で示される。
【0016】
図5から図8a-8gにおいて、移動機構の考えられる実施形態が示される。
【0017】
本機構は、側方の支持翼11の内側に配置されてボートの支持構造に固定される固定フレーム201と、x1及びx2のそれぞれでフレーム201に蝶番で取り付けられる端部を有する1対のロッド202及び203を備える。ロッド202及び203の反対側の端部は、x3及びx4のそれぞれで四角部材204のアームに蝶番で取り付けられる。
【0018】
ロッド202の自由端もまた、x3で移動可能なプラットフォーム13の第1の支持部205に蝶番でさらに取り付けられる。四角部材204の他方のアームは、x5で長さを調節可能な部材204bの一端に蝶番で取り付けられ、その自由端は、x6で第1の支持部205に蝶番で取り付けられる。
【0019】
移動可能なプラットフォーム13は、第1の支持部205にスライド可能に連結される第2の支持部206をさらに備える。プラットフォーム13の歩行面207は、第2の支持部205に固定される。
【0020】
第2の支持部206は、移動機構のフレーム201に設けられるガイド溝210でスライドするように配置されるスライダー209に、接続部材208によって接続される。
【0021】
x7でフレーム201に蝶番で取り付けられる一端と、x8でロッド203の一方に蝶番で取り付けられる他端とを有するリニアアクチュエータ211は、機構の移動を制御するために設けられる。
【0022】
上述の機構により、アクチュエータ211を作動させることで、移動可能なプラットフォーム13の第1の支持部205は、フレーム201、ひいては側方の支持翼に関して予め決められた方向を保って曲線の軌道に沿って移動する。第2の支持部206は、第1の支持部205で引っ張ることで垂直に並進し、一方、第1の支持部205は、第2の支持部206に沿ってスライドする。このように、移動可能なプラットフォーム13の歩行面207は、垂直の並進移動を行い、側方の支持翼11に沿って並進する。
【0023】
移動機構のフレーム201は、スライダー217及び218がスライド可能に連結される1対の垂直材215及び216をさらに備える。第1のスライダー217は、それと一体的な1対のスライダー218a及び218bを通じてロッド202及び203に接続され、ロッド202及び203のそれぞれに形成されるガイド溝219a及び219bにスライド可能に連結される。第1の支持部205の並進移動をガイドするガイド溝210も、スライダー217と一体的に形成される。
【0024】
第2のスライダー218は、第2のスライダー218に蝶番で取り付けられる一端と、x8でロッド203に蝶番で取り付けられる他端とを有する接続ロッド221によって1つのロッド203に接続される。それぞれのステップ15a,15bは、それぞれのスライダーに固定される。
【0025】
このようにして、ボートの歩行面PCから移動可能なプラットフォーム13へ、逆もまた同様に、徐々にそしてなだらかに、人の通路を作るために、ステップ15a,15bが移動可能なプラットフォームと協働して移動させることができるようになる。特定の位置において、移動可能なプラットフォーム13、ステップ15a,15b、及びボートの歩行面PCは、同一平面(図3及び図7)に位置することができる。
【0026】
図9aから図9cにおいて、20’で示される移動機構の代替実施形態がここで説明される。
【0027】
本機構は、パンタグラフ関節を形成するために、互いに蝶番で取り付けられる複数のロッド202’を備える。上方の対のロッド202’は、固定フレーム201’に固定されるヒンジ点x1’を有し、他方のロッド202’は、フレーム201’に形成されるガイド溝203’内でスライドするヒンジ点x2’を有する。
【0028】
パンタグラフ関節の他端において、下方の対のロッド202’は、移動可能なプラットフォーム13に固定されるヒンジ点x3’を有し、他方のロッド202’は、プラットフォーム13に形成されるガイド溝204’内でスライドするヒンジ点x4’を有する。
【0029】
下方の対のロッド202’の間の中央の旋回点x5’も、移動可能なプラットフォーム13に形成されるそれぞれのガイド溝205’でガイドされる。
【0030】
ガイド206’も、旋回するロッド202’の旋回を直線軌道に沿ってガイドするために設けられる。
【0031】
上述の構成によって、常に同じ方向を維持してプラットフォームが直線軌道に沿って移動することを確実に行うことができる。
【0032】
図10aから図10cにおいて、20”で示される移動機構の更なる実施形態が説明される。
【0033】
機構20”は、機構のフレーム201”と一体的に配置されるリニアアクチュエータ202”を備える。アクチュエータ202”の移動可能な端部203”は、移動可能なプラットフォーム13に固定される。この場合、移動可能なプラットフォーム13の移動は、アクチュエータ202”によって、直接的に制御される。移動可能なプラットフォーム13を正しくガイドするために、本プラットフォームをフレーム201”に接続する伸縮自在な構造204”が設けられる。
【0034】
ステップ15a,15bの移動は、以下のように行われる。
【0035】
ピン205”は、伸縮自在な構造と協働するように移動する伸縮自在な構造204”に結合される。ステップ15aは、本ピン205”に強固に連結される。前記ピン205”は、x1”でフレーム201’に蝶番で取り付けられるロッド207”に設けられる第1のガイド溝206”にスライド可能に連結される。ロッド207”は、第2のガイド溝208”を有し、第2のガイド溝208”には第2のピン209”がスライド可能に連結され、第2のピン209”は、スライダー210”と一体的であって、スライダー210”は、フレーム201”に配置されるガイド211”にスライドして連結されて、移動可能なプラットフォーム13の移動方向と平行に延びる。スライダー210”は、第2のステップ15bに固定される。
【0036】
一実施形態では、移動可能なプラットフォーム13及びエンジンMのそれぞれの位置を確認して、移動及びエンジンの始動を許可するか又は許可しない制御システムも設けられる。
【0037】
例えば、オペレータがプラットフォームを下降させるコマンドを作動するとき、制御システムは、(例えばセンサによって)モータの位置を確認することができる。エンジンが上昇したプロペラに位置決めされたとき、制御システムは、これらのプロペラとの衝突を避けるために、プラットフォームの下降を許可しない。エンジンが下降したプロペラに位置決めされたとき、代わりに、制御システムは、プラットフォームの下降を許可する。
【0038】
エンジンが上昇してオペレータがエンジンを始動するコマンドを作動するとき、制御システムは、プラットフォームの位置を確認することもできる。プラットフォームが最上昇の位置にあるとき、制御システムは、エンジンの下降及び始動を許可する。代わりにプラットフォームが部分的に又は完全に下降するとき、制御システムはエンジンの下降及び始動を許可しない。
【0039】
当該発明は、ここで説明されて示される実施形態に限定されるのではなく、むしろ、当業者にとって適切であると思われて、次のクレームによって定義される当該発明の範囲に含まれると理解される、数多くの考えられる変形例に応じて、部分の形状及び配置や、構造上及び動作的な詳細に関する修正を行うことができると考えられる。特に、移動機構の実施形態は、説明したものに限定されず、場合によっては、例えばギアやチェーンやベルトの変速機等の追加の運動部材を適用した追加の構成が考えられる。さらに、移動可能なプラットフォームが側方の支持翼から離れすぎることなく移動する(例えば数cm未満)ならば、移動可能なプラットフォームが正確な並進移動を行うのではなく僅かに曲線移動を行うように、プラットフォームアセンブリを構成することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図8c
図8d
図8e
図8f
図8g
図9a
図9b
図9c
図10a
図10b
図10c