(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-07
(45)【発行日】2022-09-15
(54)【発明の名称】シェーバとシェービング特性を検出する方法
(51)【国際特許分類】
B26B 21/40 20060101AFI20220908BHJP
B26B 21/14 20060101ALI20220908BHJP
【FI】
B26B21/40 Z
B26B21/14 Z
(21)【出願番号】P 2019566172
(86)(22)【出願日】2018-06-01
(86)【国際出願番号】 EP2018064437
(87)【国際公開番号】W WO2019001894
(87)【国際公開日】2019-01-03
【審査請求日】2021-04-22
(32)【優先日】2017-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507020417
【氏名又は名称】ビック・バイオレクス・エス・エー
(74)【代理人】
【識別番号】110001656
【氏名又は名称】特許業務法人谷川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ツェジェニディス,アネスティス
(72)【発明者】
【氏名】クリサンサコポウロス,ニコラオス
(72)【発明者】
【氏名】スコドラス,エヴァンゲロス
(72)【発明者】
【氏名】ボジキス,イオアニス
(72)【発明者】
【氏名】グラシアス,スピロス
【審査官】城野 祐希
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2002/0189102(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0167241(US,A1)
【文献】特開平06-091070(JP,A)
【文献】特開平11-290561(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26B 21/40
B26B 21/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シェービングシステムであって、
ハンドル(530)と、
前記ハンドル(530)に結合された皮膚接触面(502)を有する カートリッジ(520)と、
前記皮膚接触面(502)に結合された1つ以上のブレード(509)と、
ユーザの皮膚表面に対する皮膚接触面の動き、または前記ユーザの前記皮膚表面に対して前記皮膚接触表面によって加えられる力を検出するように構成された一つ以上のセンサ(511)と、を備え、前記一つ以上のセンサ(511)の少なくとも1つが、ソケット(513)と、前記ソケット内で回転可能なボール(512)とを含む、シェービングシステム。
【請求項2】
前記一つ以上のセンサ(511)に動作可能に結合されたプロセッサ(540)をさらに含み、前記プロセッサ(540)は、前記ソケット(513)内の前記ボール(512)の回転に少なくとも部分的に基づいて前記一つ以上のブレード(509)でとられたシェービングストロークの数を判定するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プロセッサ(540)は、前記判定されたシェービングストロークの数が閾値を超える場合、アラートを生成するか、または自動的に1つ以上の新しいシェービングコンポーネントを注文するように構成されている、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記1つ以上のセンサに動作可能に結合されたプロセッサ(540)をさらに含み、前記プロセッサは、検出された動きに基づいて、ユーザのシェービング技術を分析するように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記プロセッサ(540)は、前記ユーザのシェービングストロークの長さ、前記ユーザのシェービングストロークの頻度、前記ユーザのシェービングストロークのテンポ、または前記ユーザのシェービングストロークの力のうちの少なくとも1つに基づいてアラートを生成するように構成されている、請求項
2~4のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年6月29日に出願された米国仮特許出願第62/526,681号、2017年6月29日に出願された米国仮特許出願第62/526,551号、および2017年11月29日に出願された米国仮特許出願第62/592,121号の利益を主張し、そのそれぞれの開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の態様は、概してシェービング技術に関し、具体的には、センサを備えたシェーバの実施形態に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の説明
シェーバは一般に、ハンドルと、ハンドルの一端に取り付けられたかみそりカートリッジを含む。かみそりカートリッジは、体毛を剃るための少なくとも1つのブレードを含む。ユーザは、ハンドルを保持し、体の表面から体毛が除去されるまで、剃る体の領域、例えば顔を横切ってかみそりを繰り返し移動させる。剃毛は多くの人々の衛生管理の日常的な部分であり得るが、一部の人々は効率的な方法で剃らない可能性がある。たとえば、特定の領域を過剰に剃って皮膚を刺激する人もいれば、剃っている間に自分自身を切ったり、体毛の一部を見逃したりする人もいる。一部の人々は、切断または刺激を引き起こす可能性を高める方法でシェーバを保持したり、シェーバを動かしたりする場合がある。他の人は、特定の領域をオーバーシェービングおよび/またはアンダーシェービングに導く非効率的または不安定なストローク技術を持っている場合がある。さらに、シェーバの使用が増えると、ブレードが鈍くなり、シェーバの効果が低下し、皮膚の刺激が増加する。この効果の欠如にもかかわらず、ユーザはしばしば鈍いブレードのシェーバを使い続ける。本開示の実施形態は、より良い剃毛習慣を促進し、これらの問題のいくつかおよび他の問題に対処し、ユーザにとってより効率的で楽しい剃毛体験を作り出すことができる。
【0004】
前述の一般的な説明と以下の詳細な説明の両方は、例示的かつ説明的なものにすぎず、特許請求される特徴を制限するものではない。本明細書で使用される用語「含む(comprises)」、「含んでいる(comprising)」、または他の変形は、要素の列記を含むプロセス、方法、物品、または装置がそれらのみを含まないように、非排他的な包含を網羅することを意図するが、明示的に列記されていないか、そのようなプロセス、方法、物品、または装置に固有のものではない他の要素を含めることができる。さらに、「例示的」という用語は、「理想」ではなく「例」の意味で本明細書で使用される。本明細書で開示または請求されるすべての数値(すべての開示値、制限、および範囲を含む)は、開示された数値から+/-10%の変動(異なる変動が指定されない限り)を有することができることに留意されたい。さらに、クレームでは、値、制限、および/または範囲は、値、制限、および/または範囲+/-10%を意味する。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態は、シェービングシステムに関する。シェービングシステムは、ハンドル、かみそりカートリッジ、および1つ以上のセンサを有するシェーバを含むことができ、1つ以上のセンサは、シェーバまたはユーザの身体部分の少なくとも1つの特性を検出し、特性を表すセンサ信号を生成する。プロセッサは、1つ以上のセンサに動作可能に結合されてもよく、センサ信号を分析してシェービングセッションの状態を判定するための少なくとも1つのアルゴリズムを保存してもよい。インジケータをプロセッサに動作可能に結合することができ、インジケータは、シェービングセッションの状態に関するフィードバックをユーザに提供するように構成することができる。
【0006】
システムの様々な実施形態は、以下の特徴のうちの1つ以上を含み得る。シェーバは2つ以上のセンサを含むことができ、2つ以上のセンサは近接センサと加速度計を含むことができる。プロセッサまたはインジケータの少なくとも一方はベース上に配置されてもよく、ベースはシェーバから分離されていてもよい。プロセッサまたはインジケータの少なくとも一方は、電話またはコンピュータのいずれかに配置できる。プロセッサまたはインジケータの少なくとも一方は、シェーバの一部として組み込むことができる。シェーバは2つ以上のセンサを含むことができ、少なくとも1つのセンサがハンドルに配置され、少なくとも1つのセンサがかみそりカートリッジに配置されることがある。かみそりカートリッジは、ブレードをさらに備えてもよく、1つ以上のセンサの少なくとも1つがブレードに配置されてもよい。
【0007】
本開示の実施形態は、ハンドルを有するシェーバ、かみそりカートリッジ、およびシェーバでシェービングストロークがいつ取られるかを判定するための1つ以上のセンサおよびスイッチを含むシェービングシステムに向けられてもよい。
【0008】
システムの様々な実施形態は、以下の特徴のうちの1つ以上を含み得る。スイッチには2つの電気接点が含まれ得る。2つの電気接点は、2つの電気接点が互いに間隔を空けて開回路を形成する第1の構成と、2つの電気接点が互いに接触して閉回路を形成する第2の構成との間で移行するように構成されてもよい。システムは、第2の構成から第1の構成へのいくつかの移行に基づいて、シェーバで取られたシェービングストロークの数を判定するように構成されたプロセッサをさらに含むことができる。プロセッサは、所定のシェービングストローク中に2つの電気接点が互いに間隔を空けている時間に基づいて各シェービングストロークの長さを判定するように構成されてもよい。プロセッサは、判定されたシェービングストローク数が閾値を超えると、アラートを生成するか、少なくとも1つの新しいかみそりカートリッジを自動的に注文するように構成されてもよい。プロセッサは、シェーバでとられた判定されたシェービングストロークの数に少なくとも部分的に基づいて、異なるかみそりカートリッジを購入するための推奨をユーザに準備するように構成されてもよい。
【0009】
本開示のさらなる実施形態は、シェービングシステムに向けられ得る。システムは、ハンドルと、ハンドルに結合された皮膚接触面を有するカートリッジとを含んでもよい。1つ以上のブレードが皮膚接触面に結合されてもよい。1つ以上のセンサは、ユーザの皮膚表面に対する皮膚接触表面の動き、またはユーザの皮膚表面に対して皮膚接触表面によって及ぼされる力を検出するように構成されてもよい。
【0010】
システムの様々な実施形態は、以下の特徴のうちの1つ以上を含み得る。1つ以上のセンサのうちの少なくとも1つは、ソケットと、ソケット内で回転可能なボールとを含み得る。システムはまた、1つ以上のセンサに動作可能に結合されたプロセッサを含んでもよく、プロセッサは、ソケット内のボールの回転に少なくとも部分的に基づいて、1つ以上のブレードで取られたシェービングストロークの数を判定するように構成されてもよい。プロセッサは、判定されたシェービングストローク数が閾値を超えたときにアラートを生成するか、1つ以上の新しいシェービングコンポーネントを自動的に注文するように構成されてもよい。プロセッサは、1つ以上のセンサに動作可能に結合されてもよく、プロセッサは、検出された動きに基づいてユーザのシェービング技術を分析するように構成されてもよい。プロセッサは、ユーザのシェービングストロークの長さ、ユーザのシェービングストロークの頻度、ユーザのシェービングストロークのテンポ、またはユーザのシェービングストロークの力の少なくとも1つに基づいてアラートを生成するように構成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付図面は、開示された実施形態を示し、説明とともに、開示された実施形態の原理を説明するのに役立つ。本明細書には多くの態様および実施形態が記載されている。当業者は、特定の態様または実施形態の特徴を、本開示で説明する他の態様または実施形態のいずれかまたはすべての特徴と併せて使用できることを容易に認識するであろう。図面において、
【0012】
【
図1】
図1は、本開示の様々な実施形態による、例示的なシェービング装置を示す。
【0013】
【
図2】
図2は、本開示の様々な実施形態による例示的なベースを示す。
【0014】
【
図3】
図3は、本開示の様々な実施形態による、鏡または他の適切な表面、例えばユーザの浴室の壁に取り付けられた例示的なベースを示す。
【0015】
【
図4】
図4は、本開示の様々な実施形態による、例示的なシェービング方法を描写するフローチャートである。
【0016】
【
図5】
図5は、本開示の様々な実施形態による、別の例示的なシェービング方法を描写するフローチャートである。
【0017】
【
図6】
図6は、本開示の様々な実施形態による例示的なシェーバを示す。
【0018】
【
図7】
図7は、本開示の様々な実施形態による例示的な方法の流れ図である。
【0019】
【
図8】
図8および
図9は、本開示の一例による、シェーバの内部構成要素を示すためにハンドルの一部が取り外されたシェーバの斜視図である。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【
図13】
図13は、シェービング構成時の
図8のシェーバの一部の側面断面図である。
【0024】
【0025】
【
図17】
図17は、本開示の別の実施例による、シェーバの内部構成要素を示すために、ハンドルの一部が取り外されたシェーバの上面図である。
【0026】
【
図18】
図18および
図19は、本開示の実施例による、スイッチを示すシェーバの上面断面図である。
【0027】
【
図20】
図20および
図21は、本開示の別の実施例による、スイッチを示すシェーバの側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に、以下に説明され、添付の図面に示される本開示の例示的な実施形態を詳細に参照する。可能な限り、同じまたは類似の部品を指すために、図面全体を通して同じ参照番号が使用される。
【0029】
本実施形態のさらなる目的および利点は、以下の説明に部分的に記載され、そして部分的にはその説明から明らかになり、または本実施形態の実施によって習得され得る。前述の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方は、例示および説明のみであり、特許請求の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
【0030】
本開示の実施形態は、体の一部が十分に剃られている場合、または剃られていない場合、効率的なシェービング技術および改善された剃毛体験を促進および助長し、剃毛習慣に関するフィードバックおよび/または提案をユーザに提供し、かつ/または例えば示すことによってユーザの剃毛をガイドするのを支援するシステムおよび方法を含む。例えば、本開示の態様は、ハンドル、かみそりカートリッジ、またはシェーバのブレードのうちの1つ以上の表面内に埋め込まれた、またはその表面に配置された1つ以上のセンサを含み得る。
【0031】
図1は、例示的なシェーバ100を描いている。シェーバ100は、ハンドル10と、少なくとも1つのブレード109を有するカミソリカートリッジ200とを含む。かみそりカートリッジ200は、ハンドル10に取り外し可能に固定されてもよい。シェーバ100は、使用中にシェーバ100および/またはユーザに関する情報を収集するように構成された1つ以上のセンサ20も含むことができる。例えば、センサ20は、速度、方向、身体への近接度、水分、pH、コンダクタンス、温度、および/または圧力を検出するように構成されてもよい。これらのパラメータの1つ以上を検出することにより、個々のセンサの種類またはセンサの種類の組み合わせにより、ユーザがシェーバをどのように持っているか、シェーバのユーザの体への近接度、ユーザの体に対するシェーバの向き、各シェービングストロークの速度、各シェービングストロークの長さ、各シェービングストロークが適用された顔の部分、ユーザがかみそりカートリッジを身体に適用する圧力の量、ユーザのハンドルを握る硬さ、一般的にシェービングセッション中のシェーバの動きに関する情報を提供できる。このような情報は、体の部位が適切に剃られているかどうかを判断するのに役立つ。いくつかの態様では、そのような情報は、たとえば、ユーザのスマートフォンまたは他のコンピューティングデバイスにロードされた関連モバイルアプリケーションを介して、ユーザに配信するための適切またはそうでなければ適切なコンテンツ(たとえば、教育またはプロモーション情報またはビデオ)を識別するのに役立つ。
【0032】
上記の情報を検出するために、センサ20はそれぞれ同じ種類のセンサであってもよいし、異なるセンサの種類の組み合わせであってもよい。例えば、センサ20は、1つ以上のジャイロスコープ、加速度計、圧力センサ(例えば、圧電センサ)、光センサ、コンダクタンスセンサ、温度センサ、および/または近接センサを含むことができる。ジャイロスコープは、シェーバ100の向き、ユーザがシェーバ100をどのように保持しているか、および/または身体の所定の部位に何回ストロークが適用されたかに関する情報を提供し得る。ジャイロスコープは、例えば、ユーザの顔の地図などの体の位置情報と組み合わせたときに、ユーザの体毛に沿ってシェービングストロークが適用されているのか、それとも逆方向に適用されているのかも示す。加速度計は、シェーバ100の速度(例えば、ユーザのシェービングストロークの速度)ならびにシェービングストロークの長さに関する情報(例えば、シェーバの動きの逆転を示す加速度の変化を介して)を提供し得る。圧力センサは、ユーザがシェーバ100のハンドル10をどのように保持しているか、かみそりカートリッジ200が身体にそれだけ強く当てられているか、ユーザの身体に沿ったシェービングストロークの均一性、またはユーザの体毛の種類に関する情報を提供する。圧力センサは、カートリッジ200がユーザの体に均等に押し付けられているかどうかを判定するのにも役立つ。例えば、かみそりが体の表面に沿って移動するにつれてより大きな抵抗を受ける場合、ストロークの方向により多くの圧力がカートリッジ200に加えられ、これはより硬いおよび/またはより太い体毛の種類ならびに/あるいは体のその部位に多くの毛が存在することを示すことができる。
【0033】
光センサは、シェーバ100が体に接近するとユーザの体によって光が遮られる可能性があるため、ユーザがハンドル10を保持している場所および/またはかみそりカートリッジ200の体に対する近接度を提供し得る。近接センサは、かみそりカートリッジ200の身体への近接度を示し得る。コンダクタンスセンサは、ユーザの皮膚が導電性である可能性があるため、かみそりカートリッジ200の身体への近接度を示し得る。温度センサは、ユーザの肌の温度を検出する。皮膚の温度は、剃毛プロセス中に変動する可能性があるため、皮膚の温度は、領域がどれだけ徹底的に剃られたかのインジケータとして機能する可能性がある。例えば、シェービングクリームまたはジェルが皮膚に適用されると、皮膚の温度が低下し、シェーバ100で1回以上ストロークした後、皮膚の温度が上昇する場合がある。特定のしきい値を超える温度の上昇は、体の領域が適切に剃られたことを示す場合があり、そのしきい値を超える皮膚温度の上昇は、皮膚刺激を示す場合がある。
【0034】
この情報および/または他の情報を判定するために、1つ以上のセンサ20がプロセッサに動作可能に結合されてもよい。例えば、プロセッサは、生のセンサデータを受信および分析するように構成されたソフトウェアおよび/または1つ以上のアルゴリズムを保存することができる。例示的なプロセッサの詳細は、以下でさらに説明される。
【0035】
シェーバ100は、1つ以上の上述のセンサと、現在知られているかまたは将来開発される任意のセンサとを含み得る。加えて、各種類のセンサから利用可能な情報の種類の説明は、例示目的のみであり、上記の説明に限定されない。上記の説明に関係なく、同じまたは実質的に同様の情報を提供するように、1つ以上のセンサを構成することができる。
【0036】
異なる種類のセンサの組み合わせが使用される場合、より正確な情報が利用可能になるか、より多くの種類の情報が利用可能になる場合がある。例えば、近接センサとジャイロスコープを組み合わせることにより、シェーバ100の向きだけでなく、身体に対するシェーバ100の相対的な向きに関する情報を提供することができる。近接センサと加速度計を組み合わせることで、ユーザのストロークのどの部分が実際に身体に接触するか、また接触時にシェーバ100がどの速度で移動するかについて、より正確な情報を得ることができ、それにより、体のどれだけの部分が剃られたか、したがって、体のその部分が追加の剃毛を必要とするかどうか、または追加の剃毛がそこで行われるべきでないかどうかを評価するのに役立つことができる。温度センサを追加すると、シェーバ100がその領域のユーザの肌を何回通過したかに関する追加情報が得られる場合がある。
【0037】
加速度計とジャイロスコープを組み合わせると、シェーバ100を使用してユーザが自分の体にどのくらいの速度でどの角度で近づくか、かつ/またはシェービングストロークがどのくらいの速度および角度で体に適用されるかに関する情報を提供できる。このデータの組み合わせは、個々のシェービングストロークの有効性に関する情報を提供し、ユーザがそのストロークで特定の量の体毛を切る可能性に関する情報、またはユーザがそのシェービング技術を使用して自分自身をカットする可能性に関する情報を提供する。本明細書で提供されるセンサの組み合わせは例示にすぎず、センサの種類の追加の組み合わせを使用して追加の情報を提供することができると考えられる。加えて、2つの異なるセンサの種類の組み合わせが主に記載されているが、3つ以上の異なる種類のセンサがシェーバ100に含まれてもよい。
【0038】
シェーバ100の任意の適切な部位に1つ以上のセンサ20を配置することができる。例えば、1つ以上のセンサ20は、ハンドル10、かみそりカートリッジ200、および/または1つ以上のブレード109に配置されてもよい。これらの場所のセンサは、たとえば、シェービングストロークの場所および/または効率を示す。いくつかの実施形態では、センサ20はハンドル10に配置され、シェーバ100の向き、身体と比較したシェーバ100の相対的な位置、および/またはユーザがシェーバ100のハンドル10をどのように保持しているかを示し得る。ハンドルに沿った異なる位置に複数のセンサ20を含めることにより、シェーバ100の向きに関するより多くの情報を提供できる。例えば、複数のジャイロスコープセンサ20を含むことは、ユーザがシェーバ100およびかみそりカートリッジ200を体に向かってまたは体から遠ざけて傾けているかどうか、かつどの角度で傾けているかを確認するのに役立ち得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、ハンドル10に加えて、またはハンドル10の代わりに、1つ以上のセンサ20がかみそりカートリッジ200に含まれてもよい。例えば、かみそりカートリッジ200が使用者の身体の近くにあるか、接触していることを検出するために、1つ以上の近接センサ20がかみそりカートリッジ200に含まれてもよい。ブレード109がユーザの身体に接触するときの皮膚の温度(例えば、刺激されているかどうか)を検出し、かつ/またはかみそりカートリッジ200が身体に接触しているかどうかを検出するために、1つ以上の温度センサ20がかみそりカートリッジ200に含まれてもよい。任意の適切な位置でシェーバ100に任意の適切な数のセンサ20を含めることができる。さらに、センサ200は、シェーバ100の表面に配置されてもよく、またはシェーバ100内に埋め込まれてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、シェーバ100内または上に直接組み込まれるのではなく、シェーバ100に取り付けおよび取り外しするように構成されたシェーバ100とは別の要素にセンサ20を含めることも考えられる。このようにして、センサシステムは、様々な異なるシェーバ100と交換可能に使用され得る。
【0041】
シェーバ100はまた、1つ以上のタイマーおよび/または全地球測位システム(GPS)を含み得る。例えば、タイマーは、所定のストロークの速度および/またはユーザが身体の特定の部位を剃るのに費やした時間の量を判定するのに役立ち得る。これは、そのエリアの剃毛の十分性を示すのに役立ち得る。また、各ストロークの速度および/または費やされた時間は、体毛の太さおよび/または剃毛される毛の種類、剃毛の妥当性ならびに/あるいは特定のカートリッジ200および/または特定のユーザ向けのブレード109の適合性を判定するのに有用な情報を示してもよい。タイマーを使用して、ユーザが剃毛に費やした合計時間を判定することもできる。GPSは、ユーザの身体に対するシェーバ100の位置、その向き、および/またはユーザの身体に沿った移動経路を判定するのに役立ち得る。繰り返すが、このデータは、身体の特定の領域がさらに剃毛を必要とするかどうかを判定するのに役立つ情報を提供し得る。便宜上、タイマーおよびGPSはそれぞれ、本明細書では一種のセンサ20と呼ばれる。
【0042】
1つ以上のセンサ20を使用して検出されたデータを分析して、ユーザの身体の部位が適切な量だけ(例えば、スポットを見逃したか、きれいな剃毛が達成されたか、または追加の剃毛が不要か、もしくは刺激を引き起こす可能性があるかどうか)かつ/または適切なストローク数で剃毛されたかどうかを示すことができる。いくつかの実施形態では、適切な数のストロークが適用されたかどうかは、ストロークが身体に適用された角度および/またはストロークが適用された圧力を考慮に入れてもよい。たとえば、より多くの圧力をかけると、適切なひげそりを実現するために必要なストロークが少なくなる。ただし、ユーザがより多くの圧力をかけると、鈍いブレードが示され、適切なひげそりを達成するために必要なストローク数に影響を与える可能性がある。いくつかの実施形態では、ストロークの方向を考慮して、剃毛の十分性、例えば、ストロークが体毛に沿って適用されたのか、それとも体毛と逆方向に適用されたのかを判定することができる。
【0043】
所定の身体の部位における剃毛の妥当性の判定は、シェーバ100によって検出されない情報、例えば、ユーザが持っている体毛の種類、ユーザの所望の剃毛のレベル(例えば、ユーザが無精ひげを残したいか、きれいに毛を剃りたいか、または特定の領域に毛を残したいかどうか)を考慮してもよい。他の情報には、適用されたクリームまたはジェルの種類、ユーザの剃毛履歴、ユーザの体の形状、ユーザの体の毛の密度、ブレード109の使用履歴(例えば、それらがどれだけ鋭いか新しいか)、使用するシェーバ100の種類、ユーザの肌の特徴(例:通常、乾燥、または敏感)、ユーザの年齢(例:ユーザの肌の感度または毛の質に影響を与える可能性がある)、またはその他の適切な情報または情報の組み合わせが含まれ得る。以下でさらに説明するように、この情報の一部またはすべてをユーザが入力し、センサ20からのデータとともに評価することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、シェーバ100によって検出されたデータは、シェービングセッションの前および/または間に撮影されたユーザの画像と併せて分析されてもよい。データは、画像および/または剃毛されるべきユーザの身体の部位、例えば顔のマッピングと併せて分析されてもよい。たとえば、剃毛を実行する前に、ユーザは自分のスマートフォンまたはコンピュータにアプリケーションをダウンロードしてもよい。アプリケーションは、剃毛する関連する身体部分の1枚以上の写真を撮影またはアップロードするようにユーザに促す場合がある。いくつかの実施形態では、アプリケーションは、複数の異なる角度で、および/またはユーザの身体の部位クローズアップおよび/または広角ビューで撮影された写真を要求してもよい。アプリケーションは、例えば、カメラが身体の部位に対して異なる角度で移動するとき、またはユーザがカメラに対して身体の部位を移動するとき、身体の部位のビデオを追加的または代替的に要求してもよい。ユーザの画像をキャプチャするために使用されるカメラデバイスは、スマートフォンまたはコンピュータに内蔵または接続されたカメラ、あるいは画像をダウンロードしてからハードまたは無線接続を介してアプリケーションにアップロードできる別のカメラである。
【0045】
写真情報はデータベースに保存されてもよく、写真情報に基づいて、ユーザの顔の三次元(3D)モデルが生成されてもよい。いくつかの実施形態では、解剖学的特徴に対応する特定のランドマークおよび/またはデジタルフラッグポストが生成され得る。いくつかの実施形態では、撮影された身体の部位は、剃毛部位に分割され得る。たとえば、ユーザは身体の部位のどの領域を剃毛するかを定義できる。または、アプリケーションは、一般的にまたは特定のユーザの平均的な剃毛パターンを表す部位に画像を自動的に分割できる。
【0046】
剃毛中、シェーバ100のセンサ20によって生成されたデータは、ユーザの身体の部位についての保存された写真データに関連付けられ得る。したがって、身体の部位に対するシェーバ100の位置および/または適用されるシェービングストロークの数に関する情報は、ユーザの身体の部位の3Dマップに関連付けられ得る。このように、アプリケーションは、ユーザの身体の部位の異なる部分がどれだけ剃られたか、かつ適切な剃毛がその身体の部位で達成される前に、もしあれば、ユーザがどれだけ追加の剃毛を実行する必要があるかを追跡できる。
【0047】
上述のように、センサ20によって検出されない追加情報、たとえば、ユーザの毛の種類、毛の太さ、所望の剃毛レベルなども、特定の身体の部位における剃毛の十分性を評価するために身体の部位の3Dマップおよび/またはセンサ20からのデータと併せて考慮することができる。
【0048】
例示的な実施形態では、剃毛される部位の画像は、剃毛プロセス中にキャプチャされ得ることが考えられる。例えば、いくつかの実施形態では、カメラ技術および/またはスキャン技術は、シェーバ100および/またはベース30(例えば、使用していないときにかみそりが載る充電台)の一部として組み込まれてもよい。例示的なベース30が
図2に示されている。
図2のベース30は、シェーバ100を受け入れるように設計されているが、ベース30は、任意の適切なサイズおよび/または形状であり得、シェーバ100を保持するように構成されてもされなくてもよい。いくつかの実施形態では、別個のベースは、シェービングセッション中に、ユーザが、例えば、ユーザの視界内にある棚、流し台、キャビネット、鏡、または任意の適切な表面にベースを取り付けまたは座らせることができるように構成され得る。例えば、
図3は、ミラー40に取り付けられた例示的なベース30’を示す。例示的なベースは、例えば、剃毛の前および/または剃毛中に剃毛されるユーザの身体の部位をスキャンすることができるカメラおよび/またはレーザを含むことができる。スキャンは、シェービングセッションの前および/またはその間に断続的または連続的であり得る。ベースにより捕捉される追加情報は、例えば、剃毛される身体の部位、シェービングセッションの進行、および/またはユーザのシェービング技術を含み得る。いくつかの態様では、元の写真情報によって生成された3Dマップは、ベースによってキャプチャされた画像によって更新されてもよいし、ベースによってキャプチャされた画像から新しい3Dマップが生成されてもよい。いくつかの実施形態では、ベースによってキャプチャされた情報は、センサ20からのデータ、ユーザによってアプリケーションにアップロードされたデータ、および/または剃毛されている身体の部位の以前に取得された画像(たとえば、最初にアプリケーションにアップロードされたユーザの画像)とともに分析されてもよい。
【0049】
一部の実施形態では、ユーザは、ベースに加えて、またはベースの代わりに、シェービングセッションの前および/または最中に剃毛される身体の部位の画像をキャプチャするために、自分のスマートフォン、コンピュータ、または他のカメラデバイスを使用してもよい。この情報は、ベースに関して上記で説明したように使用できる。
【0050】
いくつかの実施形態では、シェーバ100は、剃毛されている身体の部位に関するデータをキャプチャすることができるイメージング技術、例えば、レーザスキャンまたはカメラスキャン技術を含むことができる。例えば、シェーバ100が身体の部位を剃毛するために使用されるとき、シェーバ100は、現在剃毛されている場所、剃毛されている領域の毛の量、または他の適切な情報に関するスキャンされたデータをキャプチャし得る。再び、この情報は、センサ20からのデータ、ユーザによってアプリケーションにアップロードされたデータ、および/または剃毛されている身体の部位の以前に取得された画像(例えば、アプリケーションに最初にアップロードされたユーザの画像)と併せて分析されてもよい。
【0051】
センサ20でキャプチャされたデータ、ユーザがアップロードした画像情報、シェーバ100、別のベース、および/または外部カメラ(スマートフォン上、コンピュータ上など)でスキャンまたはカメラ技術によってキャプチャされたデータ、ならびに/あるいはユーザによって入力されたデータは、メモリに格納され、かつ/またはプロセッサによって分析されて、身体の部位が適切に剃毛されたかどうかを判定することができる。いくつかの実施形態では、センサ20からのデータおよび/またはシェーバ100上のスキャン技術は、別個のベースおよび/またはスマートフォンまたはコンピュータに送信され得る。いくつかの実施形態では、別個のベース上のスキャン技術によってキャプチャされた情報は、スマートフォンまたはコンピュータに送信されるか、ベース上のメモリに保存されてもよい。外部カメラまたはスマートフォンもしくはコンピュータのカメラでキャプチャされた情報は、外部ベースに送信されるか、スマートフォンまたはコンピュータに送信および/またはそれに維持される。例示的な実施形態では、ユーザによって入力された情報、センサ20からのデータ、および/または他のスキャンまたはイメージングデータは、受信データを分析して決定するように構成されたソフトウェアを備えたプロセッサを有するベース、コンピュータ、またはスマートフォンに送信されて、体の部位が十分に剃られているかどうか、特定の領域でさらに剃毛が提案されているかどうか、かつ/または体の部位が過剰に剃られているかどうかを判定することができる。プロセッサおよび/またはメモリは、シェービングシステムの任意のコンポーネント、たとえば、シェーバ100、ベース、スマートフォン、またはコンピュータに配置することができ、シェービングシステムのコンポーネントは、保存または検出されたデータを分析用にプロセッサに送信することができる。
【0052】
このデータの分析に基づいて、1つ以上のコンポーネントが剃毛の十分性に関してユーザに指示を提供する場合がある。表示は、電話器にダウンロードされたアプリケーションを介して提供される。たとえば、ユーザは、剃毛を開始する前に、コンピュータまたはスマートフォンでアプリケーションを開くことができる。ユーザが剃毛を行うと、シェービングセッションに関する情報が生成および分析され、分析の結果がアプリケーションを介してユーザに表示される。たとえば、アプリケーションに顔の写真が表示され、顔の領域がユーザにさらに剃毛が必要であるか、十分に剃毛されているかと示される場合がある。チャート、テキスト、色、ライト、写真、またはその他の適切な視覚補助は、ユーザが剃毛する必要がある場所と剃毛する必要がない場所、特定の領域での剃毛の残りまたは達成の割合、またはその他の適切なフィードバックを示す。いくつかの実施形態では、アプリケーションは、視覚フィードバックの代わりに、または視覚フィードバックに加えて、聴覚フィードバックまたは触覚フィードバックを提供してもよい。たとえば、振動または音は、体の部位が適切に剃られたことを示すことができる。いくつかの実施形態では、声は、剃る場所および剃らない場所に関してユーザに指示することができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、光、騒音、振動、および/または他の視覚的、触覚的、または聴覚的フィードバックが別個のベースに提供されてもよい。たとえば、領域が十分に剃られたときにライトが点灯するか、ライトが緑色から赤色に変わり、特定の部位をさらに剃毛するか、剃毛を停止するかを示す。または、ベース上の画面に、アプリケーションに関して上記で説明したものと同様の視覚的インジケータが表示される場合がある。または、前述のようにベースによって振動または音が生成される場合がある。いくつかの実施形態では、声は、剃る場所および剃らない場所に関してユーザに指示することができる。
【0054】
いくつかの実施形態では、上記のフィードバックは、シェーバ100に組み込まれてもよい。例えば、シェーバ100は、身体の部位が十分に剃られたときに振動または音を発し、ライトは所定の領域の剃毛の十分性を示し、かつ/または画面は、例えば、割合レベルまたはその他の適切な指標を提供することにより、領域を剃毛する必要があるかどうかを示し得る。いくつかの実施形態では、声は、剃る場所および剃らない場所に関してユーザに指示することができる。
【0055】
このようにして、シェーバ100を使用することにより、剃毛する場所、剃毛しない場所、および/またはシェービングセッションの進行に関するリアルタイムのフィードバックをユーザに提供することができる。このガイダンスとフィードバックは、身体の部位の一部がアンダーシェービングまたはオーバーシェービングされないようにシェービングセッションをガイドするのに役立ち、刺激や毛の一部の欠落のリスクを減らす。シェービングシステムの複数のコンポーネントがユーザにフィードバックを提供できることも考えられる。
【0056】
他のフィードバックがユーザに提供されてもよいことも考えられる。たとえば、シェーバ100を保持する方法、シェービングストロークを減速または加速するかどうか、シェーバ100で身体に近づく角度、シェーバ100で身体の部位に適用する圧力の程度、または他の適切なフィードバックもしくは提案されたシェービング技術がユーザに提供されてもよい。フィードバックには、たとえば、ユーザの剃毛習慣や毛の種類に基づいて、特定のユーザにより適していると判定された異なるハンドル、カートリッジ、またはブレードに関する提案も含まれ得る。この情報は、ユーザの剃毛体験を最適化し、より効率的かつ/または快適な剃毛体験をユーザに提供するのに役立ち得る。
【0057】
シェーバ100は、センサ20に電力を供給するため、かつ/またはカメラもしくはスキャナー、触覚フィードバックデバイス、ライト、スクリーン、またはシェーバ100に含まれ得る他のインジケータに電力を供給するための使い捨てまたは再充電可能なバッテリを含み得る。いくつかの実施形態において、シェーバ100は、使用前にユーザが係合するためのオン/オフスイッチ、ボタン、またはデバイスを有してもよい。他の実施形態では、シェーバ100は、例えば、ユーザによる動きまたは把持、またはスタンドまたはベースからのシェーバ100の取り外しに応じて、自動オン機能を有してもよい。
【0058】
例示的なシェーバ100は
図4に示すように使用してもよい。当業者は、
図4に示された方法の1つ以上のステップが、省略され得るか、または
図4に示される順序でなく実行され得ることを認識するであろう。最初に、ユーザは、シェービングアプリケーションをスマートフォンまたはコンピュータにダウンロードできる(ステップ300)。次に、ユーザは、ステップ301でユーザプロファイルを完成させることができる。ユーザプロファイルの完成には、一連の質問またはプロンプトへの回答が含まれる場合がある。ユーザプロファイル内の例示的な質問には、ユーザが持つ毛の種類に関する質問、ユーザの剃毛の所望のレベル(ユーザが、無精ひげを残したいか、きれいに毛を剃りたいか、または特定の領域に毛を残したいかどうか)、、通常使用されるクリームまたはジェルの種類、ユーザの剃毛履歴、ユーザの体の形状、ユーザの体の毛の密度、ユーザのブレード109の使用履歴(たとえば、それらがどれだけ鋭いか新しいか)、ユーザが持っているシェーバ100の種類、ユーザの肌の特徴(例:通常、乾燥、敏感)、ユーザの年齢(例:ユーザの肌の感度や毛の質に影響を与える可能性がある)、あるいは任意のその他の適切な情報または情報の組み合わせが含まれ得る。ユーザは、任意の適切な手段で情報を入力できる。たとえば、ユーザはシェービングアプリケーションに情報を入力するか、カメラを起動してシェーバの種類のバーコードをスキャンできる。ユーザは、たとえば質問に対する回答が時間とともに変化する場合など、アプリケーションに戻って後日回答を変更できる場合がある。
【0059】
方法はまた、ステップ302で剃毛される身体の部位の1つ以上の画像を提供することを含むことができる。これには、上記のように、スマートフォン、コンピュータ、外部カメラ、またはシェーバベースの1つ以上を使用して、既存の写真またはビデオをアップロードする、かつ/または新しい写真および/またはビデオを生成することが含まれる。ステップ301および302は交換可能であり得ると考えられる。さらに、ユーザが既存のシェービングプロファイルを持っている場合、ステップ301および302は完全に省略されてもよい。
【0060】
ユーザプロファイルは、画像や情報を完了すると、ステップ303で、ユーザは、剃毛を開始することができる。上述のように、剃毛される部位の画像は、剃毛プロセス中にキャプチャされ得る。いくつかの実施形態では、シェービングプロセス中にキャプチャされた画像が、ユーザが以前に取得してユーザのプロファイルに保存した画像と一致しない場合、ユーザは、ユーザが剃毛を終了したときにアプリケーションによって新しいプロファイル画像を取得するように促される。これは、たとえば、ユーザが体重を増減した場合、手術を受けた場合、および/または剃毛する身体の部位の輪郭に影響を与えた怪我またはその他の変化を経験した場合に発生する可能性がある。
【0061】
ユーザが剃毛するとき、シェーバ100、別個のベース、および/またはアプリケーションからフィードバックを受信して、所与の領域における剃毛の妥当性を判定することができる(ステップ304)。フィードバックに基づいて、ユーザは身体の部位の特定の領域で剃毛を継続または中止することができる。ユーザは、身体の部位のすべての領域について適切な剃毛が達成されたことをフィードバックが示すまで、ステップ303および/または304を繰り返し実行することができる。その時点で、ステップ305で、剃毛が完了したと示されると、ユーザは剃毛を停止することができる。
【0062】
シェービングプロセス中、シェービングシステムは、
図5に示されるステップを実行してもよい。ユーザが剃毛を開始すると、シェーバ100のセンサがデータの検出を開始する(ステップ400)。このデータは、シェーバ100上のセンサ20から分析のためにプロセッサに送信されてもよい。プロセッサは、シェーバ100、別個のベース、スマートフォン、コンピュータ、または任意の他の適切なコンポーネント上に配置されてもよい。プロセッサは、ステップ402で、センサからのデータを分析するように構成されたソフトウェアをロードすることができる。プロセッサは、データベースに保存されたデータを分析するように構成することもでき、それは、以前または同時に取得されたユーザの身体の部位の画像を含むユーザプロファイルからの情報を含み得る。分析に基づいて、プロセッサは、剃毛の妥当性を判断することができる(ステップ403)。次に、ステップ404で、ユーザの剃毛の妥当性をユーザに示すためにインジケータを起動することができる。インジケータは、例えば視覚的、聴覚的、または触覚的であってもよい。インジケータは、ユーザが身体の部位の特定の領域で剃毛を継続するか中止するかについての情報を提供する場合がある。
【0063】
最終的に、インジケータは、ステップ405のユーザが剃毛を停止する必要があることを示してもよい。ステップ404および405は、分析されたデータが、ユーザがそれ以前ではなく完全に剃毛を停止すべきであることを示した後にのみインジケータが提供されるように組み合わせることができると考えられる。または、
図5に示されるように、シェービングプロセスをガイドするために、かつ/または行われるように残っているあるいは完了した剃毛の量または割合、および/またはどの部位をまだ剃る必要があるかを示す剃毛指示を伝えるインジケータが提供され得る。
【0064】
図6および
図7は、本開示の追加の実施形態を示している。
図6は、フィードバックを提供するためのセンサを備えた例示的なシェーバ500を示している。シェーバ100と同様に、シェーバ500は、ハンドル530と、1つ以上のブレード509を有するカートリッジ520とを含む。シェーバ500はまた、少なくとも1つのセンサ511を含み得る(
図6は、4つのセンサ511a~511dを備えたシェーバ500を示す)。各センサ511は、シェーバ511の動きおよび/またはカートリッジ520に対して加えられる力を追跡するように構成され得る。
【0065】
例えば、各センサ511は、ソケット513内に(任意の方向に)回転可能なボール512を含むことができる。ボール512はまた、以下により詳細に説明されるように、ソケット513内で横方向に移動し、ソケット513に出入りするように構成されてもよい。ソケット513に対するボール512の回転、横方向の動き、および/または引込みは、例えばシェーバ500の動きおよび使用を追跡するために、1つ以上の追加のセンサをトリガするように構成されてもよい。例えば、ソケット513内のボール512の回転を使用して、シェービングストローク中のシェーバ500のシェービング距離および/または速度を判定することができる。別の例では、ソケット513内のボール512の回転の開始/停止は、ストローク持続時間を定義するために使用することができ、シェービングセッション中に取られたストロークの数をカウントするために使用することもできる。
【0066】
センサ511は、コンピュータポインタを制御するために使用されるトラックボールおよびローラーマウスと実質的に同様の原理で動作し得る。例えば、各センサ511は、ローラーまたはホイールを使用して、ソケット513内のボール512の動き(回転)を記録するように構成されてもよい。これらの表面に対するボールの摩擦により小さな駆動ホイールが回転する場合があり、センサ511はXおよび/またはY軸の動きとして記録する。車輪には、車輪の回転に応じてオン/オフ信号を打つ小さなワイヤ接触ディスクがあり得る。次に、プロセッサ540は、信号内のパルスをシェーバ500の動きとして変換することができる。プロセッサ540は、シェーバ500に動作可能に結合され得る。一実施形態では、プロセッサ540は、シェーバ500から離れて配置されてもよい。そのような場合、シェーバ500は、プロセッサ540との間でデータを送受信するための電子機器を含み得る。他の実施形態では、プロセッサ540は、シェーバ500内、例えば、ハンドル530および/またはカートリッジ520内に配置されてもよい。1つの代替実施形態では、接触ディスクは、穴がマークされたホイールと交換されてもよい。LEDライトは穴を通して表示され、光学センサによって読み取られる。光が穴を通過してセンサに達するか、回転するホイールによって遮られると、シェーバ500の動きの記録に変換されるパルスが生成される場合がある。
【0067】
いくつかの実施形態では、ボール512のコアは、金属、合金、またはプラスチック材料を含むことができ、ボール512の外面は、肌の表面を把持するのに十分な摩擦を有する材料(例えば、ゴムまたは他のポリマーコーティング)で覆われ得る。追加的または代替的に、ボール512は、ユーザの快適性を確保するために潤滑コーティングを含んでもよい。他の実施形態では、ボール512の全体(例えば、コアおよび外面)は、ゴムまたは皮膚上で同様の摩擦を示す別の材料から形成されてもよい。ボール512は、例えば、約0.1mmから約5.0mm、約0.5mmから約4.5mm、約1.0mmから約4.0mm、約2.0mmから約3.0mm、約5.0mm未満、約2.5mm未満、約1.0mm未満、約0.1mm超、約1.0mm超、または約2.5mm超を含む任意の適切な直径を有することができるが、他の適切な範囲および値も利用できる。
【0068】
センサ511は、シェーバ500の任意の部分に統合されてもよい。例えば、センサ511はカートリッジ520内にあってもよい。
図1および
図2に示す実施形態では、4つのセンサ511(511a~511dとして示されている)がある。しかしながら、任意の適切な数のセンサが利用されてもよい。例えば、追加のセンサをカートリッジ520の周囲に配置して、ユーザのシェービング習慣をより強固に理解することができます。一実施形態では、カートリッジ520は、センサ511のグリッド(例えば、4×4グリッド、8×8グリッドなど)を含むことができる。
【0069】
センサ511は、カートリッジ520の皮膚接触面に配置されてもよい。
図6および
図7に示す実施形態では、4つのセンサ511a~511dは、カートリッジ520の皮膚接触面502の角に配置される。皮膚接触面502は、前縁504、後縁506、第1の側面508、および第2の側面510によって画定され得る。後縁506は、前縁504と実質的に平行であってもよく、後縁506は、シェービングストローク中に前縁504に追従してもよい。第1の側面508は、第2の側面510と実質的に平行であってよく、第1の側面508と第2の側面510はそれぞれ、前縁504と後縁506のそれぞれと実質的に垂直であってよい。
【0070】
いくつかの実施形態では、センサ511は自己洗浄式であってもよい。例えば、1つ以上の流体導管をソケット513に結合し、ソケット513を通して流体を洗い流して、ソケット513およびボール512から毛、シェービング剤、および他の汚染物質を除去することができる。他の例では、センサ511は、カートリッジ520を流水下に置くか、またはカートリッジ520をある量の水に浸すことでソケット513およびボール512を洗浄するのに十分であるように方向付けられ得る。いくつかの例では、ボール512をモータに取り外し可能に連結することができ、これは、洗浄機能中にユーザによって起動されると、ボール512を回転させて、カートリッジ520が流水に保持されているか、水没している間に洗浄を容易にすることができる。
【0071】
ある時点で、ボール512は、ソケット513に毛やその他の障害物が存在するために回転できない場合がある。そのような回転不能は、シェーバ500、関連するベース、またはシェーバ500に関連するモバイルアプリケーションからの音声、視覚、または触覚フィードバックなどのエラーを生成する可能性がある。しかしながら、ボール512が回転できないことは、検知機能を完全に機能させなくても、シェーバ500が通常のシェービング活動に使用され続ける能力をやめさせたり、妨げたりすることはない。
【0072】
いくつかの実施形態では、ボール512の動きを使用して、シェーバ500が使用されていることをプロセッサ540に示すことができる。したがって、センサ511は、シェーバ500の他の電子システムを「起動する」ためのスイッチとして使用することができる。スイッチとしてのセンサ511の使用は、シェーバ100の電子システムが、例えばシェービングセッション中に必要な場合にのみ使用されることを保証することにより、エネルギーを節約するのに役立ち得る。
【0073】
シェーバ500は、シェーバ500の様々な電子機器に電力を供給するために、ハンドル530またはカートリッジ520にバッテリを含むことができる。バッテリは、例えば、ACプラグ、USBプラグ、誘導充電方法などを含む、任意の適切なメカニズムによって充電されてもよい。他の実施形態では、電池は交換可能な使い捨て電池(例えば、単四電池)であってもよい。さらに別の例では、バッテリは、ボール512を介して充電されてもよく、カートリッジ520を受け入れるように構成されたベース内の対応する電気接点と接触すると、充電接点として機能し得る。
【0074】
代替の実施形態では、センサ511はボールを含まなくてもよく、代わりに光学センサであってもよい。光センサは、1つ以上のLEDおよびフォトダイオードの撮像アレイを利用して、下にある皮膚表面に対するカートリッジ520の動きを検出することができる。
【0075】
いくつかの実施形態では、センサ511は、ロードセルまたは圧電センサを介してカートリッジ520に加えられている力を検出するように構成されてもよい。例えば、ソケット513内のボール512の変位は、ロードセルまたは圧電センサによる垂直および/またはせん断剃毛力を示している場合がある。また、センサ511とは別の追加のセンサをシェーバ500に結合して、カートリッジ520に加えられる力(例えば、せん断力と垂直力)を検出することも考えられる。
【0076】
上述のように、シェーバ500は、1つ以上のプロセッサ540を含むか、そうでなければ結合され得る。センサ511により捕捉されたデータは、メモリに保存され、プロセッサ540により分析され得る。いくつかの実施形態では、シェーバ500上のセンサ511からのデータは、有線または無線機構により別個のベースおよび/またはスマートフォンもしくはコンピュータに送信されてもよい。いくつかの実施形態では、別個のベース上のスキャン技術によってキャプチャされた情報は、スマートフォンまたはコンピュータに送信されるか、ベース上のメモリに保存されてもよい。例示的な実施形態では、センサ511からのデータは、受信したデータを分析してユーザのシェービング技術、ユーザが取得したシェービングストローク(またはシェービングストローク中にシェーバ500が移動した距離またはシェーバ500の速度)、および/またはユーザが剃毛のパフォーマンスと快適性を最適化するために1つ以上の専用アイテムから利益を得るかどうかに関する情報をユーザに提供するように構成されたソフトウェアを備えたプロセッサ540を有するベース、コンピュータ、またはスマートフォンに送信され得る。プロセッサおよび/またはメモリは、シェービングシステムの任意のコンポーネント、例えば、シェーバ500自体、シェーバ500がドッキングされるベース、スマートフォン、またはコンピュータに配置されてもよく、シェービングシステムのコンポーネントは分析のためにプロセッサに保存または検出されたデータを送信してもよい。
【0077】
上述のように、プロセッサ540は、経時的にセンサ511から受信した入力に基づいてシェーバ500の使用を判定してもよい。例えば、プロセッサ540は、シェーバ500が移動した全体の距離および/またはシェーバ500が使用されたシェービングストロークの回数を追跡し得る。例えば、プロセッサ540が、シェーバ500が1つ以上のボール512の回転に基づいて(シェーバ500の移動距離に変換できる)、または計算されたシェービングストロークの計算数に基づいて、シェーバ500が使用閾値を超えたと判定する場合、プロセッサ540は、アラートを生成し、かつ/または例えば交換カートリッジ520または交換シェーバ500などの交換部品を自動的に注文することができる。
【0078】
センサ511a~511dのそれぞれから受信した追跡データの違いは、プロセッサ540が、ユーザによってとられたシェービングストロークを分析するのに役立ち得る。例えば、シェービングストロークの過程で、カートリッジ520の周りに配置されたボール512の様々な動きは、プロセッサ540が、ユーザが、剃毛中の前縁504、後縁506、第1の側面508、および第2の側面510のうちの1つ以上に過度の力を加えていると判定するのに役立ち得る。不均一な力の適用は、切り傷、皮膚の刺激、および/または過度のシェービングストロークを引き起こす可能性がある。同様に、ボール512の動きは、プロセッサ540が、ユーザのシェービングストロークが横方向の動き(例えば、カートリッジ500の1つ以上のブレード509に平行な方向の動き)の成分を含むと判断するのに役立ち得る。そのような横方向の動き、または横方向の動きの成分を含むひげそりストロークは、ユーザの皮膚に刻み目および/または切り傷をもたらす可能性がある。したがって、そのような場合、プロセッサ540は、シェービングストロークを調整するか、シェーバ500の移動方向を変更するために、ユーザに通知または他のフィードバックを提供するように構成されてもよい。したがって、プロセッサ540は、本明細書で説明されるさまざまなフィードバック機構を介して、そのような異常についてユーザに警告することができる。たとえば、プロセッサ540が、センサ511cおよび511dがセンサ511aおよび511bよりも長い移動距離を登録することを示す場合、プロセッサ540は、ユーザに前縁504へのユーザのシェービングストロークの偏りを通知する。したがって、プロセッサ540は、様々なセンサ511の起動履歴を評価して、所与のユーザのシェービング技術で観察される皮膚/カートリッジ接触行動を判定することができる。
【0079】
プロセッサ540は、センサ511からのデータを分析して、シェービングストロークの効率、またはユーザのシェービング技術の効率を判定することもできる。例えば、プロセッサ540は、センサ511からの追跡データを分析して、シェービングストローク中にユーザが効率的または最適な経路を取っているか(または、曲がりすぎているか、直線すぎているか)、シェービングストロークが長すぎるか短すぎるか、および/またはストロークのテンポが適切かどうかを判定する。したがって、プロセッサ540は、ユーザがシェービングストロークに望ましくない休止を組み込んでいるかどうか、および/またはシェービングストロークが速すぎるか遅すぎるかを判定することができる。プロセッサ540は、力の測定値に基づいて、ユーザがストロークの任意の部分であまりにも多くの力を加えているのか、あまりにも少ない力をかけているのかを判定することもできる。
【0080】
最適でないシェービング技術および/またはシェーバ500がその推奨される耐用年数の終わりに近づいていることをユーザに通知するために、さまざまなメカニズムを使用することができる。たとえば、ユーザは、剃毛の開始前にコンピュータまたはスマートフォンでアプリケーションを開くことができる。ユーザが剃毛を行うと、シェービングセッションに関する情報が生成および分析され、分析の結果がアプリケーションを介してユーザに表示される。たとえば、アプリケーションに顔の写真が表示され、顔の領域がユーザにさらに剃毛が必要であるか、十分に剃毛されていると示される場合がある。チャート、テキスト、色、ライト、写真、またはその他の適切な視覚補助は、ユーザが剃毛する必要がある場所と剃毛する必要がない場所、特定の領域での剃り残しの割合または達成した割合、または、例えば、ユーザが速すぎる、遅すぎるシェービングストロークを使用しているか、シェービングストローク中に力を使いすぎているか、力をかけなさすぎているか、シェービングストローク中に最適ではないパスを使用しているか、および/またはテンポユーザのシェービングストロークの改善が可能かどうかを含む、その他の適切なフィードバックを示す。いくつかの実施形態では、アプリケーションは、視覚フィードバックの代わりに、または視覚フィードバックに加えて、聴覚フィードバックまたは触覚フィードバックを提供してもよい。たとえば、振動または音は、体の部位が適切に剃られたことを示す場合がある。いくつかの実施形態では、音声は、ユーザの顔のどの部分が炎症を起こすようになるかについてユーザに指示することができる。
【0081】
いくつかの実施形態では、光、騒音、振動、および/または他の視覚的、触覚的、または聴覚的フィードバックが別個のベースに提供されてもよい。たとえば、1つ以上のブレード509が鈍すぎる場合、またはユーザが不充分なテクニックを使用している場合、ライトが点灯するか、ライトが緑色から赤色に変わり、同じ情報を示します。または、ベース上の画面に、アプリケーションに関して上記で説明したものと同様の視覚的インジケータが表示される場合がある。または、前述のようにベースによって振動または音が生成される場合がある。
【0082】
いくつかの実施形態では、上述のフィードバックは、シェーバ500に組み込まれてもよい。例えば、シェーバ500は、例えば、シェーバ500がその耐用年数の終わり近くにあると判定されたときに振動するか、音を発することがある。他の例では、このような情報を伝えるために異なる色のLEDを使用できる。たとえば、緑色のLEDは、シェーバの残存耐用年数がたとえば50~100%であることを示し、黄色のLEDは、シェーバの残存耐用年数がたとえば25~50%であることを示し、赤いLEDは、シェーバの残存耐用年数が25%未満であることを示すことができる。様々な実施形態において、他の配色および割合も使用できることを理解されたい。
【0083】
このようにして、シェーバ500は、シェービング技術およびシェーバ500またはカートリッジ520の残存耐用年数に関するリアルタイムのフィードバックをユーザに提供し得る。このガイダンスとフィードバックは、ユーザの剃毛体験を改善し、使用済みのシェービング機器を交換するためのシェービングセッションのガイドに役立つことができる。
【0084】
上述のように、プロセッサ540は、マーチャントユニット(図示せず)に連絡することにより交換注文を自動化するか、一定時間内にシェーバ500に関連するベースまたは携帯電話の表示を介してユーザに督促を提供することができる。例えば、プロセッサ540が、シェーバ500またはカートリッジ520がその推奨される耐用年数の終わりに近づいていると判定すると、プロセッサ540は、交換用シェーバおよび/または交換用カートリッジを注文または注文を督促することができる。交換または督促は、たとえば、ユーザが所定のシェービングセッション中に使用する剃毛の頻度およびユーザが使用するストローク数などの累積ユーザ情報に基づくことができる。このユーザ情報は、プロセッサ540がシェーバ500またはカートリッジ520が推奨される耐用年数の終わりに達する時期を推定し、したがって交換部品を注文して、シェーバ500またはカートリッジ520が推奨される耐用年数の終わりに達する前に到着するのに役立ち得る。ベースアプリケーションまたはモバイルアプリケーションは、蓄積されたユーザ情報を表示または伝達することもできる。
【0085】
本明細書で説明される様々なセンサによって収集されたデータは、さらなる研究および分析に使用されるシェーバ500の製造業者に送信され得る。いくつかの実施形態では、ユーザは製造業者にこのデータを収集する許可を与える必要がある場合がある。
【0086】
例示的な方法600が
図7に示されている。当業者は、方法600の1つ以上のステップが
図7に示された順序以外で実行され得るか、または完全に削除され得ることを認識するであろう。方法600は、ステップ602で開始することができ、ここで、プロセッサ540は、ユーザが剃毛中にセンサ511から入力を受信することができる。次いで、方法はステップ604に進み、プロセッサ540は、センサ511からのデータを分析することができる。分析されたデータに基づいて、プロセッサ540はステップ606に進み、シェーバ500またはセンサ511を含むカートリッジ520の交換が必要かどうかを、例えば、それぞれ、所定の移動距離またはシェービングストロークに対するシェーバ500の計算された移動距離またはシェーバ500によって取られたシェービングストローク数に基づいて判定することができる。プロセッサ540が交換が必要であると判定した場合、方法600はステップ608に進み、アラートが生成されてユーザに送信されるか、プロセッサ540が交換部品の注文を自動的に開始する。方法600は、ステップ608からステップ610に進むことができる。プロセッサ540がステップ606で交換部品が不要であると判断した場合、方法600はステップ606からステップ610に進むこともできる。ステップ610で、プロセッサ540は、ユーザのシェービング技術が最適ではないかどうかを判定することができる。そうでない場合、方法はステップ602に戻ることができる。しかし、ユーザのシェービング技術で特定された問題が1つ以上ある場合、方法600はステップ612に進み、本明細書に開示されたさまざまなフィードバック機構を介してユーザにそのような問題を通知できる。
【0087】
図8~
図13は、別の実施形態を示している。
図8~
図13は、例えば湿式シェーバなどのシェーバ701を示しており、そのブレードは電気モータによって駆動されない。しかしながら、他の例では、シェーバ701のブレードは、モータによって駆動、支援、または振動されてもよい。シェーバ701は、ハンドル702およびシェービングカートリッジ703を含み得る。いくつかの例では、シェービングカートリッジ703の一部または全体は、モータによって駆動、支援、または振動されてもよい。シェービングカートリッジ703は、1つ以上のブレード704を含む使い捨てシェービングカートリッジであり得、シェービングカートリッジ703は、ハンドル702に連結され、ハンドル702から解放され得る。ハンドル702は、長手方向軸710に沿って近位端705から遠位端706まで延びることができる。
【0088】
シェービングカートリッジ703は、ハンドル702に対して旋回および並進するように構成されてもよい。例えば、遠位端706に配置されたプッシャ712は、シェービングカートリッジ703が長手方向軸710に沿って前後に並進することを可能にし得る。プッシャ712は、ハンドル702内の対応するガイド714(例えば、トラック、溝、または凹部)と係合する嵌合特徴を含むことができる。プッシャ712は、図示しないバネまたは他の弾性部材によって遠位端706に向かって付勢されてもよい。プッシャ712の遠位方向の付勢は、シェービングカートリッジ703を
図12に示す静止位置に付勢し得る。シェーバ701が使用されている間、プッシャ712は、近位方向の力を受け(例えば、ユーザの顔から)、シェービングカートリッジ703と共に、対応するガイド714に沿って近位方向に移動し得る。
【0089】
シェーバ701は、とりわけ、例えば、シェーバ701で取られたシェービングストロークの数、シェービングセッションの長さ、剃毛された身体の領域、シェービングストロークの長さ、すすぎ時のユーザによるシェーバの「タッピング」、および/またはシェービングカートリッジ703に加えられる力、及びその結果としてユーザが剃毛した肌を含むが、これらに限定されない、シェーバ701に関連する他の使用特性などの追跡を助けることができるスイッチ716(
図10~
図13に示す)を含むことができる。
【0090】
ここで
図11を参照すると、例えば、スイッチ716は、第1の電気接点718(例えば、導電性ピン)および第2の電気接点720を含み得る。一例では、プッシャ712は、プラスチックまたはその他の非金属または非導電性材料で形成されてもよい。この例では、第2の電気接点720は、非導電性プッシャ712の外面に取り付けられた、または非導電性プッシャ712から延びる導電性材料(例えば、導電性ピン)であり得る。別の例では、プッシャ712は、金属または別の導電性材料で形成されてもよく、プッシャ712自体が第2の電気接点720として機能してもよい。いくつかの実施形態では、スイッチ716は、第1の電気接点および/または第2の電気接点720に関連付けられた歪みゲージを含み得る。そのような実施形態では、スイッチ716は、第1の電気接点718によって第2の電気接点720に加えられる力を測定するように構成されてもよい。
【0091】
第1の電気接点718は、シェーバ701の遠位端706でまたはそれに隣接して、ハンドル702上またはハンドル702内に(例えば、溶接、接着剤、機械的、または他の適切な機構により)固定され得る。第2の電気接点720は、プッシャ712の遠位に面する部分(例えば、半径方向外向きに突出するか、そうでなければプッシャ712の残りの部分に依存するフランジ)に(例えば、溶接、接着剤、機械、または他の適切な機構によって)結合され得る。
図12に示すシェーバ701の静止位置では、第1の電気接点718および第2の電気接点720は、互いに接触して閉回路構成を形成してもよい。使用の間、シェービングストローク(例えば、
図13に示すシェービング位置)中に、プッシャ要素712は、
図12に示す静止位置の近位にあり得る。これにより、第1の電気接点718と第2の電気接点720の分離が容易になり、スイッチ716の開回路構成がもたらされる。
【0092】
代替例では、プッシャ712を近位端705に向かって移動させると(例えば、
図13の両側矢印で概略的に示す距離だけプッシャ712を動かすことにより)、スイッチ716を開回路構成から閉回路構成に移動させることができる。言い換えると、代替例では、2つの電気接点を含むスイッチ716は、静止構成で互いに間隔をあけることができ、シェービングストロークでシェーバ701を使用すると、2つの電気接点718、720をシェーバ701のストロークを示す閉回路構成に押し込むことができる。スイッチ716はカートリッジ703上にもあってもよい。例えば、スイッチ716は、カートリッジ703の皮膚接触面上のボタンまたはレバーであり得る。
【0093】
本明細書では単一のスイッチ716のみを図示および説明しているが、当業者は、2つ以上のスイッチ716を設けることができることを容易に認識するであろう。例えば、いくつかの実施形態では、プッシャ712の両側に2つのスイッチ716を設けることができる。そのような実施形態では、シェーバ701は、組み込みの冗長性を有することができ、例えば、2つのスイッチ712のいずれかが故障した場合、それにより、ハンドル702の寿命を延ばすことができる。さらに、そのような実施形態では、スイッチ716は、ユーザが剃毛される皮膚にカートリッジ703を均等に適用しているかどうかを検出するように構成されてもよい。例えば、カートリッジが不均一に適用される場合、2つのスイッチ716のうちの一方のみが閉じられてもよく、一方で他方のスイッチ716は開いたままである。
【0094】
図13を新たに参照すると、第1の電気接点716は、近位に延びる突出部718Aとともに描かれている。いくつかの実施形態、例えば、スイッチ716が力の測定を行うように構成され得る実施形態(以下により詳細に説明される)では、突起718Aは、第1の電気接点718の残りの部分に入れ子式に引き込まれるように構成され得る。ここで、引き込まれる距離は、ユーザがカートリッジ703に加える力に相当する。
【0095】
図17および
図18において、例えば、シェーバ701は、以下に詳述されるように、ハンドル702、カートリッジ703、プッシャ712、およびプリント回路基板(PCB)722を含み得る。この例では、スイッチ1016は、所定の距離D1だけ互いに分離された少なくとも2つの第1の電気接点1018(例えば、導電性ピン)を含むことができる。第2の電気接点1020(
図18を参照)は、プラスチックまたはその他の非金属もしくは非導電性のプッシャ712に取り付けられるか、そうでなければ固定されてもよい。第2の電気接点1020は、プッシャ712と往復運動するように構成されてもよい。加えて、第2の電気接点1020は、第1の電気接点1018間の分離距離(すなわち、距離D1)にわたる最大幅を有し得る。
図18および19に示すように、第2の電気接点1020は、実質的に細長い構成を含み得、第2の電気接点1020の遠位端は、頂点で終わるように構成され得る。その結果、第2の電気接点1020は、シェービングストローク中に2つの間隔を空けた第1の電気接点1018を電気的に接続するように構成され得る(
図18)。すなわち、シェーバ701が
図19に示す静止位置にあるとき、スイッチ1016は開回路構成にあり得、
図18に示すシェーバ701がシェービング位置に移動されるとき(例えば、
図19の両側矢印によって概略的に示される距離を移動することにより)、閉回路構成にあり得る。上述のように、閉回路構成は、例えば、シェービングストロークが実行されていることを示し得る。
【0096】
ここで、
図20および
図21を参照すると、別の例示的なスイッチ機構が詳細に示されており、プッシャ712は、金属または導電性材料から形成されている。したがって、プッシャ712自体が第2の電気接点1020として機能して、第1の電気接点1018を電気的に接続し、回路を閉じる。
【0097】
図17~
図21に示す例では、スイッチ1016の状態は、ケーブルまたはワイヤ721(
図8に示される)を介してPCB722のメモリ726および/またはプロセッサ730に(例えば、開回路構成であろうと閉回路構成であろうと)通信され得る。もう一度
図8および
図9を参照すると、シェーバ701はまた、ハンドル702内にプリント回路基板(PCB)722を含み得る。スイッチ716は、例えばケーブルまたはワイヤ721などであるがこれらに限定されない任意の適切な手段を介してPCB722に結合されてもよい。PCB722は、ポリイミド、PEEK、または透明導電性ポリエステルフィルムなどのフレキシブルプラスチック基板上に取り付けられた複数の電子デバイスを有するフレキシブルプリント回路またはフレックス回路を含むことができる。場合によっては、フレックス回路は、ポリエステルまたは別の適切なフレキシブル基板上のスクリーン印刷された銀回路であってもよい。PCB722は、バッテリ724(または他の適切な電源)に結合されてもよく、スイッチ716の状態を経時的に記録するように構成されたメモリ726(たとえば、フラッシュメモリ)を含んでもよい。バッテリ724は、例えば、ACプラグ、USBプラグ、誘導充電方法などを含む、任意の適切なメカニズムにより充電され得る。他の例では、バッテリ724は、交換可能な使い捨てバッテリ(例えば、コインセルまたは単四バッテリ)であってもよい。例えば、ハンドル702は、バッテリ724を誘導的に再充電するために再充電ベースに配置されてもよい。別の例では、ハンドル702は、有線充電器を介して電源に動作可能に結合され得る。
【0098】
一例において、メモリ726は、経時的なスイッチ716の状態(例えば、スイッチ716が閉回路構成にあろうと開回路構成にあろうと)および各構成の各発生に関連するそれぞれの持続時間を記憶するように構成され得る。特に、メモリ726は、スイッチ716が開構成にある頻度(シェービングストロークが実行されたことを示す)を記憶し、また、スイッチ716が開構成の各発生に関連する期間(シェービングストロークの持続時間)を追跡し得る。メモリ726は、ユーザのシェービング技術におけるパターンの識別を容易にするために、シェービングセッションのコースおよび/または複数のシェービングセッションのコースにわたってシェービングストロークの頻度および持続時間を記憶してもよい。メモリ726に保存された情報は、マイクロプロセッサ730(以下により詳細に説明する)または特定用途向け集積回路(ASIC)を含むがこれらに限定されない、現在既知または今後開発される適切なメカニズムを介して取得することができる。
【0099】
PCB722はまた、とりわけブルートゥース(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)低エネルギー(BLE)、赤外線、セルラーネットワーク、および無線ネットワークなどの1つ以上のワイヤレスモダリティを介して情報を送信するように構成される無線通信モジュール728を含むことができる。一例では、無線通信モジュール728は、メモリ726に保存されたデータをプロセッサ750に送信してもよい。PCB722は、入力デバイス732に結合されたプロセッサ730も含むことができる。入力デバイス732は、ハンドル702の外面に配置されてもよく、例えば、シェーバ701のユーザによって押されるように構成されたボタンであってもよい。入力デバイス732はボタンとして示されているが、いくつかの実施形態では、入力デバイス732は、例えば、指紋センサまたはユーザの手または指の存在を検出するように構成された熱センサなどの適切なセンサであり得る。
【0100】
プロセッサ750は、シェーバ701に動作可能に結合され得る。一例では、プロセッサ750は、例えばスマートフォン、スマートデバイス、コンピュータ、またはハンドル702の充電ベースを含むがこれに限定されない他の適切な電子デバイスなど、シェーバ701から遠隔に配置されてもよい。他の例では、プロセッサ750は、シェーバ701内、例えば、ハンドル702および/またはカートリッジ703内に配置されてもよい。
【0101】
入力デバイス732は、様々なファームウェアを実行するようにハンドル702内のプロセッサ730に命令するように構成され得る。例えば、入力デバイス732を第1の閾値時間(例えば、2秒)押すと、コントローラ730を開始して、無線通信モジュール728を以前に関連付けられたデバイス(例えば、以前に同期されたブルートゥース(登録商標)対応電話)とペアリングする。他の例では、第2の閾値時間を超える(例えば、5秒を超える)入力デバイス732を押すと、コントローラ730を開始して、無線通信モジュール728が、以前に同期されていないブルートゥース(登録商標)対応デバイスなどの新しいデバイスとペアリングできる、「発見可能モード」に無線通信モジュール728を設定することができる。
【0102】
一例では、シェーバ701が使用されていることをプロセッサ730に示すために、閉構成から開構成へのスイッチ716の移行(代替例ではその逆)を使用することができる。例えば、検出されたシェービングストロークの閾値数に応じて、プロセッサ730は、ユーザがシェーバ701を入力デバイス732を介してブルートゥース(登録商標)対応デバイスとペアリングすることを怠った場合でも、上記の1つ以上のペアリングプロトコルを開始してもよく、そのようなペアリングはまだ実現可能でる。したがって、いくつかの例では、スイッチ716を使用して、シェーバ701または付随する電子デバイスの他の電子システムを「起動」することができる。スイッチ716を使用して他の電子システムを作動させると、シェーバ701の電子システムが必要な場合、例えばシェービングセッション中にのみ使用されることを確実にすることにより、エネルギーの節約に役立ち得る。
【0103】
いくつかの例では、シェーバ701は、ロードセルまたは圧電センサを介してカートリッジ703に加えられている力を検出するように構成されてもよい。例えば、プッシャ712の変位は、ロードセルまたは圧電センサによる垂直および/またはせん断剃毛力を示し得る。また、カートリッジ703に対して加えられる力(例えば、せん断力および垂直力)を検出するために、追加のセンサがシェーバ701に結合され得ることが考えられる。
【0104】
上述のように、シェーバ701は、1つ以上のプロセッサ750を含むか、そうでなければ結合され得る。スイッチ716/プロセッサ730によってキャプチャされ、メモリ726に保存されたデータは、プロセッサ750と通信され、分析されてもよい。いくつかの例では、メモリ726からのデータは、有線または無線のメカニズムにより、別個のベースおよび/またはスマートフォンまたはコンピュータに送信され得る。いくつかの例では、別のベースのスキャンテクノロジーによってキャプチャされた情報は、スマートフォンまたはコンピュータに送信されるか、ベースのメモリに保存される。いくつかの例では、スイッチ716からのデータは、受信したデータを分析してユーザによってとられたシェービングストロークの回数、ユーザのシェービング技術、および/またはユーザが剃毛のパフォーマンスと快適性を最適化するために1つ以上の特殊な品目から利益を得るかどうかに関する情報をユーザに提供するように構成されたソフトウェアを備えたプロセッサ750を有するベース、コンピュータ、またはスマートフォンに送信され得る。プロセッサおよび/またはメモリは、シェーバシステムの任意のコンポーネント、例えば、シェーバ701自体、シェーバ701がドッキングされるベース、スマートフォン、またはコンピュータに配置されてもよく、シェービングシステムのコンポーネントは、分析のためにプロセッサに保存または検出されたデータ送信してもよい。
【0105】
上述のように、プロセッサ750は、時間の経過とともにスイッチ716から受信した入力に基づいてシェーバ701の使用を葉判定することができる。例えば、プロセッサ750は、シェーバ701(および特にカートリッジ703)が使用されたいくつかのシェービングストロークを追跡してもよい。プロセッサ750が、スイッチ716が閉回路構成から開回路構成に移行した回数に基づいて(例えば、計算されたシェービングストロークの計算数に基づいて)シェーバ701が使用閾値を超えたと判断すると、プロセッサ750はアラートを生成し、かつ/または例えば交換用カートリッジ703などの交換用部品を自動的に注文する。
【0106】
最適ではないシェービング技術をユーザに通知するため、および/またはシェーバ701が推奨される耐用年数の終わりに近づいていることを通知するために、さまざまな機構を使用することができる。たとえば、ユーザは、剃毛の開始前にコンピュータまたはスマートフォンでアプリケーションを開くことができる。ユーザが剃毛を行うと、シェービングセッションに関する情報が生成および分析され、分析の結果がアプリケーションを介してユーザに表示される。チャート、テキスト、色、ライト、写真、またはその他の適切な視覚資料は、ユーザが速すぎるシェービングストロークを使用しているか、遅すぎるシェービングストロークを使用しているか、および/またはユーザのシェービングストロークのテンポを改善できるかどうかを示す。いくつかの例では、アプリケーションは、視覚フィードバックの代わりに、または視覚フィードバックに加えて、聴覚または触覚フィードバックを提供する場合がある。また、シェーバ701がスマートデバイス(例えば、スマートフォン、タブレットなど)に接続される例では、スマートデバイスは、様々な特性(例えば、体毛の密度)を判定するのを容易にするため、ユーザの肌の画像を取得するように構成されてもよく、ストロークデータ(ストロークの数と長さ)と共に、異なるシェービングカートリッジ703および/または異なるシェービング方式をユーザに提案する。取得された画像は、スマートデバイス上でローカルに処理されるか、リモートプロセッサに送信され、取得された画像から情報を抽出するために適切なアルゴリズムが使用される。
【0107】
いくつかの例では、ライト、ノイズ、振動、および/または他の視覚的、触覚的、または聴覚的フィードバックが別個のベースに提供されてもよい。例えば、1つ以上のブレード704があまりにも鈍い場合、またはユーザが不十分な技術を利用している場合、ライトが照らされるか、ライトが緑色から赤色に変わり、同じ情報を示す場合がある。さらに、ベースの画面に同様の視覚的インジケータが表示されるか、ベースによって振動または音が生成される場合がある。
【0108】
いくつかの例では、上記のフィードバックは、シェーバ701に組み込まれてもよい。例えば、シェーバ701は、カートリッジ703がその耐用年数の終わりに近づいている可能性があると判定されたときに振動するか音を発することがある。他の例では、そのような情報を伝えるために異なる色のLEDを使用できる。例えば、緑色のLEDは、カートリッジ703の残存耐用年数が例えば50%~100%であることを示してもよく、黄色のLEDは、カートリッジ703の残存耐用年数が例えば25%~50%であることを示してもよく、赤色のLEDは、カートリッジ703の残存耐用年数が例えば25パーセント未満であることを示してもよい。様々な例で他の配色と割合も使用できることを理解されたい。いくつかの例では、そのようなLEDまたは他の視覚的フィードバック機構は、ハンドル702上に提供されるか、ハンドル702内に組み込まれてもよい。
【0109】
シェーバ701は、シェービング技術およびシェーバ701またはカートリッジ703の残存耐用年数に関するリアルタイムのフィードバックをユーザに提供し得る。このリアルタイムのフィードバックは、シェービングセッションをガイドして剃毛体験を改善し、使用済みのシェービング機器を交換するのに役立ち得る。
【0110】
上述のように、プロセッサ750は、マーチャントユニット(図示せず)に連絡することにより交換注文を自動化するか、一定時間内にシェーバ701に関連するベースまたは携帯電話の表示を介してユーザに督促を与えることができる。例えば、プロセッサ750が、シェーバ701またはカートリッジ703がその推奨される耐用年数の終わりに近づいていると判定すると、プロセッサ750は、交換用シェーバおよび/または交換用カートリッジを注文または注文を督促することができる。置換または督促は、たとえば、特定のシェービングセッション中にユーザが剃毛する頻度およびユーザが使用するストローク数などの蓄積されたユーザ情報に基づいてもよい。このユーザ情報は、シェーバ701またはカートリッジ703がその推奨される耐用年数の終わりに達する時期を推定する際にプロセッサ750を支援し、したがって、シェーバ701またはカートリッジ703がその推奨耐用年数の終わりに到達する前にユーザが指定した場所に到着してユーザがすぐに利用できるように交換用部品を注文できる。ベースアプリケーションまたはモバイルアプリケーションは、蓄積されたユーザ情報を表示または伝達することもできる。前述のユーザ情報を使用して、たとえば、以下により詳細に説明するように、剃毛の品質または快適性を犠牲にせずに、別の種類のカートリッジ703に(例えば、704の代わりに702付きブレード)切り替えることによりコスト効率を実現するなど、ユーザに推奨事項を提供することもできる。
【0111】
本明細書で説明される様々なセンサによって収集されたデータは、さらなる研究および分析のために使用されるようにシェーバ701の製造業者に送信されてもよい。いくつかの例では、ユーザは製造業者にこのデータを収集する許可を与える必要がある可能性がある。
【0112】
プロセッサ750はまた、シェービングストロークデータを収集するために使用されるカートリッジ703とは異なるカートリッジ703を購入して使用するためのユーザに対する推奨を準備するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ750は、収集されたシェービングストロークデータおよびシェービングストロークデータを収集するために使用されるカートリッジ703のタイプに基づいて、ユーザがより多いまたはより少ないブレード704を有するカートリッジ703を購入することを推奨するように構成されてもよい。
【0113】
プロセッサ750はまた、スイッチ716からのデータを分析して、ユーザのシェービングストロークが長すぎるか短すぎるか、および/またはストロークのテンポが適切であるかどうかを判定することができる。したがって、プロセッサ750は、ユーザがシェービングストロークに望ましくない休止を組み込んでいるかどうか、および/またはシェービングストロークが速すぎるか遅すぎるかを判定することができる。上記で示唆したように、プロセッサ750は、ユーザによって加えられるシェービング力、およびカートリッジ703がユーザの身体部分を横切って均一に平らに動くかどうかを判定するように構成されてもよい。
【0114】
例示的な方法760が
図14に示されている。当業者は、方法760の1つ以上のステップが
図14に示された順序以外で実行され得るか、または完全に削除され得ることを認識するであろう。方法760は、ステップ761で開始することができ、ここで、プロセッサ730または750は、ユーザがシェービング中にスイッチ716から入力を受信することができる。次いで、方法はステップ762に進み、プロセッサ730または750はスイッチ716からのデータを分析することができる。分析されたデータに基づいて、プロセッサ730または750はステップ763に進み、シェーバ701またはカートリッジ703が、例えば所定数のシェービングストロークに対するシェーバ701によって行われたシェービングストロークの数に基づいて交換が必要かどうかを判定する。プロセッサ730または750が交換が行われるべきであると判定した場合、方法760はステップ764に進み、そこでアラートが生成されてユーザに送信されるか、プロセッサ750が交換部品の注文を自動的に開始する。方法760は、ステップ764からステップ765に進むことができる。プロセッサ730または750がステップ763で交換部品が不要であると判断した場合、方法760はステップ763からステップ765に進むこともできる。ステップ765で、プロセッサ730または750は、ユーザシェービング技術または経験が最適ではないかどうかを決定することができる。たとえば、比較的安価なオプションが存在する可能性があるときに、使用されているシェーバ701の部分がより高価になる可能性がある場合、ユーザのシェービング経験は最適ではない可能性がある。そうでない場合、方法はステップ761に戻ることができる。しかし、ユーザのシェービング技術で特定された1つ以上の問題があり得る場合、方法760はステップ766に進み得、本明細書に開示されたさまざまなフィードバックメカニズムを介してユーザにそのような問題を通知できる。
【0115】
方法800が
図15に示され、
図15は、ハンドル702内のプロセッサ730によって実行されるように構成された様々なファームウェアプロトコルを示している。方法800は、シェーバ701が電力を節約するように構成された「スリープモード」にあるとき、ステップ802で始まり得る。方法800はステップ804に進むことができ、ここでプロセッサ730は、入力装置732が第1の閾値期間、例えば2秒より長く押し下げられたか、またはスイッチ716が所定の時間の閾値より長く開構成に置かれたかを判定することができる。プロセッサ730が、入力デバイス732が第1の閾値期間より長く押されている、またはスイッチ716が所定の時間の閾値より長い間開構成に置かれていると判定した場合、方法800はステップ805に進むことができ、そこで、バッテリ724への接続またはバッテリ724の電力レベルが判定され得る。バッテリ724が比較的低い電力レベルを有する(ステップ806)か、または完全に切断されていると判定される場合、方法800はステップ808に進み、そこでREDLED、または他の低バッテリ表示が起動され、ステップ802に戻って、プロセッサ730がスリープモードに入ることができるようにする。いくつかの例では、バッテリ724は、例えば、バッテリ724が無線通信モジュール728を介してプロセッサ750に少なくとも10分間の接続性を提供できないとプロセッサ730が判断した場合、低電力レベルを有すると定義され得る。
【0116】
しかしながら、ステップ805で、バッテリ724が例えばシェービングセッション(ステップ810)を進めるのに十分な電力レベルを有するとプロセッサ730が判定した場合、方法800はステップ812に進み、緑色LEDまたは他の十分なバッテリーレベルを示す表示がが、アクティブになる。
【0117】
バッテリ724がシェービングセッションを続行するのに十分な電力を有するとプロセッサ730が判定すると(ステップ812)、方法800は、
図15のケース1、ケース2、およびケース3として識別される3つの潜在的経路のいずれか1つに進むことができる。
【0118】
ケース1(ステップ814)は、スイッチ716が(たとえば、5秒を超えるなどの)長時間にわたって開かれた場合(たとえば、比較的長いプッシャ割り込み)に発生する可能性がある。ユーザが最初に長いシェービングストロークで剃毛を始めると、比較的長いプッシャ割り込みが発生する場合がある。あるいは、比較的長いプッシャ割り込みは、ユーザが剃毛する皮膚に対して、またはユーザの手のひらでカートリッジ703を押して、例えば、シェーバ701内の電子機器を「目覚めさせる」ことによって生じ得る。代替の実施形態では、ケース1(ステップ814)は、第1の閾値期間よりも長い第2の閾値期間よりも長い間、ユーザが入力デバイス732を起動した結果として生じ得る。第2の閾値期間は、一例では5秒であってもよく、または別の適切な期間であってもよい。第2の閾値期間の代わりに、プロセッサ730は、ステップ814で、例えば、入力デバイス732の複数の迅速かつ連続的な起動、または短時間で複数回および/または迅速に開閉するスイッチ716などの異なるコマンドに応答してもよい。プロセッサ730がステップ814で肯定的な判定を行った場合、方法800はステップ816に進み、無線通信モジュール728(例えば、ブルートゥース(登録商標)低エネルギー送信機)が起動され、ステップ818に進み、第1の青色LED表示が起動されて、無線通信モジュール728が「発見可能」モードであることを示す。ステップ820で、無線通信モジュール728は、例えばデバイスハウジング上またはハンドル702内のブルートゥース(登録商標)低エネルギー受信機などの互換性のある受信機を検索することができる。検索は、たとえば、1秒に1回のレート、または他の適切なレートで実行できる。ステップ822で互換性のあるデバイスが見つかった場合、方法800はステップ824に進み、シェーバ701と互換性のあるデバイスが互いにペアリングされる。ステップ826で、第2の青色LED表示(例えば、複数の点滅ライト)を起動して、ペアリングが成功したことを示すことができる。次に、方法800はステップ828aに進み、プロセッサ730は、プロセッサ750によって実行されるアプリケーションを介して提供される命令に従うことができる。しかし、ステップ822で互換性のあるデバイスが見つからない場合、方法800は代わりにステップ830に進み、適切な数の試行、例えば所定の期間内に30回の試行が、互換性のあるデバイスを見つけるために行われる。所定回数の試行の後、互換性のあるデバイスが見つからない場合、方法800はステップ802に進み、プロセッサ730はスリープモードに入ることができる。
【0119】
プロセッサ730がスイッチ716がもう1回開いていることを検出した場合、方法800は、ケース2に従って進むことができ、各開の持続時間は、ケース1に関連して上述した「長いプッシャ割り込み」よりも短い。例えば、ステップ832で、プロセッサ730が、スイッチ716が閉じられる前に、例えば5秒より短い期間開かれたと判定した場合、方法800は、ステップ834に進み、スイッチ716が開くごとにおよび開かれている期間に関連するデータの保存を開始し得る。場合によっては、データは、各開および各閉に関連付けられた日付および/またはタイムスタンプ(すなわち、スイッチ716の作動に関連付けられた信号の立ち上がりおよび立ち下がりエッジ)を含むことができる。加えて、または代替として、方法800はステップ836に進み、そこでプロセッサ730は、シェーバ701が適切な無線通信モジュール(例えば、ブルートゥース(登録商標)低エネルギー)とペアリングされているかどうかを判定する。プロセッサ730が適切なペアリングが存在すると判断した場合、方法800はステップ828bに進み、プロセッサ730は、プロセッサ750によって実行されるアプリケーションを介してそれに提供される命令に従うことができる。
【0120】
プロセッサ730がスイッチ716の状態の変化の検出に失敗した場合、すなわち、スイッチ716が、例えば1分、2分、それ以上などのケース1に関連して上述した期間よりも長い所定の期間、開いたまたは閉じたままである場合、方法800は、ステップ802で、シェーバ701の電子機器をスリープモードにするために進むことができる。
【0121】
方法900が
図16に示され、
図16は、プロセッサ750によって実行されるように構成された様々なソフトウェアプロトコルを示している。方法900は、ステップ902で開始することができ、例えば、スマートフォン、スマートデバイス、またはコンピュータにインストールされたモバイルアプリケーションを開始することができる。この方法は、ステップ904に進むことができ、アプリケーションは、デバイス上でブルートゥース(登録商標)または別の無線プロトコルをオンにするようにユーザに促すことができる。加えて、または代替として、方法900はステップ906に進み、そこでデバイスIDが選択され得る。次に、方法900はステップ908に進むことができ、そこでデバイスとシェーバ701との間の接続が行われ得る。この方法は、ステップ908から、バッテリ情報がアプリケーションに表示され得るステップ910、および/またはメニューがユーザに提示され得るステップ912に進むことができる。
図16に示すように、メニューには(a)「フラッシュメモリからデータを取得」、(b)「リアルタイムデータ(ストローク)を取得」、(c)「アプリを終了」、および/または(d)「フラッシュメモリを削除する」が含まれ得る。ステップ912で、ユーザが「フラッシュメモリからデータを取得する」を選択した場合、方法はステップ914に進み、プロセッサ750はシェーバ701のメモリ726を読み取り、ステップ916で保存データのファイル(.csvファイルなど)へのエクスポートを開始する。方法900はステップ918に進み、フラッシュメモリを削除するかどうかを選択するようにユーザに促すことができる。ステップ918で、ユーザが「いいえ」を選択した場合、ステップ920で方法900はステップ922に進み、メニュー912に戻ることができる。しかし、ステップ918で、ユーザが「はい」を選択した場合、ステップ924で方法900はステップ926に進んでメモリ726を消去することができる。次いで、方法900は、ステップ926からステップ922の「終了」に進むことにより終了され得る。
【0122】
ステップ912で、ユーザが「リアルタイムデータ(ストローク)を取得する」を選択した場合、方法900はステップ928に進むことができ、そこで、例えば、とられたシェービングストロークの数および長さを含むリアルタイムストロークデータが収集され、スマートフォン、スマートデバイス、またはコンピュータの画面を介してユーザに表示され得る。次いで、方法900は、ステップ928からステップ922の「終了」に進むことにより終了され得る。
【0123】
ステップ912で、ユーザが「アプリを終了する」を選択した場合、方法900はステップ930に進み、このアクションの確認を要求することができる。ユーザがステップ932で「いいえ」を選択した場合、方法900はステップ922の「終了」に進むことにより終了することができる。ユーザがステップ934でアプリケーションを終了することを確認した場合、シェーバ701との接続、たとえばブルートゥース(登録商標)接続はステップ936で切断され、アプリケーションはステップ938で閉じられ得る。ステップ912で、ユーザが「フラッシュメモリの削除」を選択した場合、方法900は上記のステップ918に進むことができる。ステップ922に進むことにより方法900が終了する各インスタンスにおいて、方法900は、ステップ912に関連して上述したメニューにユーザを戻すことができる。
【0124】
本開示の例は、シェーバの外形を変更したり余分な構成要素を追加したりすることなく、剃毛中のユーザのストローク習慣およびシェービング技術を定量的および/または定性的に追跡および分析するのに役立ち得る。実際、プッシャはすでにシェーバの不可欠な部分である可能性があり、ストロークデータを収集するには、剃毛機構または剃毛体験の最小限の変更が必要である。必要なすべてまたは実質的にすべての電子機器をシェーバ(たとえば、ハンドル702)に埋め込むことができるため、ユーザを妨げる可能性のあるかさばるハンドルや突出したコンポーネントは必要ない。加えて、シェーバの再利用可能な部分内に電子機器を配置することは、例えば使い捨てカートリッジに電子機器を入れるのとは対照的に、長期の使用コストを削減するのに役立ち得る。
【0125】
上記で詳述したように、本開示の実施形態は、シェーバ701に関連付けられ、シェーバ701で行われたストローク数、シェービングセッションの長さ、剃毛された身体の領域、シェービングストロークの長さ、および/またはシェービングカートリッジ703に加えられる力、ならびにその結果、ユーザが剃毛した皮膚に関連するデータを取得するように構成される1つ以上のセンサ(例えば、スイッチ716)について考えている。1つ以上のプロセッサ730/750は、(適切なアルゴリズムを介して)スイッチ716の開閉に関連するデータ、ならびにスイッチ716の各開閉に関連する期間を分析してシェービングセッションの長さを決定するように構成され得る。いくつかの実施形態では、スイッチ716から取得されたデータから判定された情報は、例えば、スマートフォン、スマートデバイス、および/またはコンピュータの画面を介してユーザに表示されてもよい。データはまた、適切な第三者、例えば、シェーバ701またはそのコンポーネントの製造業者に送信されてもよい。
【0126】
シェービングストローク数およびストローク持続時間(たとえば、所定のセッション中のスイッチ716の開閉の分析から得られた)を履歴データと比較することにより剃毛された身体の領域。例えば、脇の下のシェービングセッションは、一般に、顔のシェービングセッションに一般的に関連付けられたシェービングストロークの20%を含むことが考えられる。
【0127】
本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、特に明記しない限り、本開示が属する技術分野の当業者に一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で使用される単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、文脈からそうでないことが明確に示されない限り、複数形への言及を含む。したがって、例えば、「1つのセンサ」への言及は複数のそのようなセンサを含み、「そのセンサ」への言及は1つ以上のセンサおよび当業者に既知のその同等物などへの言及を含み得る。
【0128】
本開示の多くの特徴および利点は詳細な明細書から明らかであり、したがって、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の精神および本開示の範囲内にあるそのような特徴および利点をすべて包含するものとする。さらに、多数の変更および変形が当業者には容易に思い浮かぶので、本開示を図示および説明した正確な構造および動作に限定することは望ましくなく、したがって、すべての適切な変形および等価物は、本開示の範囲内で、利用可能であってもよい。
【0129】
さらに、当業者は、本開示の基礎となる概念が、本開示のいくつかの目的を実行するための他の構造、方法、およびシステムを設計するための基礎として容易に使用できることを理解するであろう。したがって、特許請求の範囲は、前述の説明によって限定されると見なされるべきではない。