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特許7138484音響プロファイル情報生成装置、コントローラ、マルチチャンネルオーディオ装置、およびコンピュータで読み取り可能なプログラム
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  • 特許-音響プロファイル情報生成装置、コントローラ、マルチチャンネルオーディオ装置、およびコンピュータで読み取り可能なプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-08
(45)【発行日】2022-09-16
(54)【発明の名称】音響プロファイル情報生成装置、コントローラ、マルチチャンネルオーディオ装置、およびコンピュータで読み取り可能なプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04S 7/00 20060101AFI20220909BHJP
【FI】
H04S7/00 320
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2018105649
(22)【出願日】2018-05-31
(65)【公開番号】P2019212993
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2021-03-26
(73)【特許権者】
【識別番号】309039716
【氏名又は名称】株式会社ディーアンドエムホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100104570
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 光弘
(72)【発明者】
【氏名】今濱 由晴
【審査官】堀 洋介
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-100360(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0382128(US,A1)
【文献】特表2013-541275(JP,A)
【文献】特開2005-286903(JP,A)
【文献】特開2008-061137(JP,A)
【文献】特開2007-251484(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04S 1/00- 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置であって、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え、
前記音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の遅延時間を含んでおり、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカそれぞれの聴取位置からの距離を含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの聴取位置からの距離と、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの聴取位置からの距離との比率に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された前記音響プロファイル情報に含まれている当該チャンネルのオーディオ信号の遅延時間をカスタマイズする
ことを特徴とする音響プロファイル情報生成装置。
【請求項2】
マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置であって、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え、
前記音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の音量レベルを含んでおり、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカそれぞれの聴取位置からの距離を含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの聴取位置からの距離と、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの聴取位置からの距離との比率に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された前記音響プロファイル情報に含まれている当該チャンネルのオーディオ信号の音量レベルをカスタマイズする
ことを特徴とする音響プロファイル情報生成装置。
【請求項3】
マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置であって、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え、
前記音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の遅延時間を含んでおり、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカの設置部屋のサイズを含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている設置部屋のサイズと、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている設置部屋のサイズとの比率に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された前記音響プロファイル情報に含まれている当該チャンネルのオーディオ信号の遅延時間をカスタマイズする
ことを特徴とする音響プロファイル情報生成装置。
【請求項4】
マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置であって、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え、
前記音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の音量レベルを含んでおり、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカの設置部屋のサイズを含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている設置部屋のサイズと、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている設置部屋のサイズとの比率に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された前記音響プロファイル情報に含まれている当該チャンネルのオーディオ信号の音量レベルをカスタマイズする
ことを特徴とする音響プロファイル情報生成装置。
【請求項5】
請求項1ないしのいずれか一項に記載の音響プロファイル情報生成装置であって、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカそれぞれの音響特性を含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている当該チャンネに対応するスピーカの音響特性と、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの音響特性とを比較し、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの音響特性が、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの音響特性ではカバーされない周波数帯域を含んでいる場合、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている各スピーカの音響特性を参照し、当該周波数帯域をカバーするスピーカがあるならば、当該チャンネルに対応するスピーカに加えて、当該周波数帯域をカバーするスピーカを、当該チャンネルのオーディオ信号の出力先とする出力先情報を生成し、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報に含める
ことを特徴とする音響プロファイル情報生成装置。
【請求項6】
マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置であって、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカそれぞれの音響特性を含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている当該チャンネに対応するスピーカの音響特性と、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの音響特性とを比較し、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの音響特性が、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの音響特性ではカバーされない周波数帯域を含んでいる場合、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている各スピーカの音響特性を参照し、当該周波数帯域をカバーするスピーカがあるならば、当該チャンネルに対応するスピーカに加えて、当該周波数帯域をカバーするスピーカを、当該チャンネルのオーディオ信号の出力先とする出力先情報を生成し、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報に含める
ことを特徴とする音響プロファイル情報生成装置。
【請求項7】
マルチチャンネルオーディオ装置を操作するためのコントローラであって、
請求項1ないし6のいずれか一項に記載の音響プロファイル情報生成装置と、
前記音響プロファイル情報生成装置の前記音響プロファイル情報生成手段により生成された音響プロファイル情報を前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報設定手段と、を備えている
ことを特徴とするコントローラ。
【請求項8】
請求項7に記載のコントローラであって、
前記音響プロファイル情報生成装置の前記音響プロファイル情報生成手段により生成された音響プロファイル情報を所定のサーバにアップロードする音響プロファイル情報アップロード手段をさらに備え、
前記音響プロファイル情報生成装置の前記音響プロファイル情報取得手段は、
ユーザにより指定された利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに前記所定のサーバからダウンロードする
ことを特徴とすることを特徴とするコントローラ。
【請求項9】
マルチチャンネルオーディオ装置であって、
請求項1ないし6のいずれか一項に記載の音響プロファイル情報生成装置と、
前記音響プロファイル情報生成装置の前記音響プロファイル情報生成手段により生成された音響プロファイル情報に従いマルチチャンネルオーディオ信号を制御するオーディオ制御手段と、を備えている
ことを特徴とすることを特徴とするマルチチャンネルオーディオ装置。
【請求項10】
請求項9記載のマルチチャンネルオーディオ装置であって、
前記音響プロファイル情報生成装置の前記音響プロファイル情報生成手段により生成された音響プロファイル情報を所定のサーバにアップロードする音響プロファイル情報アップロード手段をさらに備え、
前記音響プロファイル情報生成装置の前記音響プロファイル情報取得手段は、
ユーザにより指定された利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに所定のサーバからダウンロードする
ことを特徴とすることを特徴とするマルチチャンネルオーディオ装置。
【請求項11】
コンピュータで読み取り可能なプログラムであって、
前記プログラムは、前記コンピュータを、マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置として機能させ、
前記音響プロファイル情報生成装置は、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え
前記音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の遅延時間を含んでおり、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカそれぞれの聴取位置からの距離を含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの聴取位置からの距離と、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの聴取位置からの距離との比率に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された前記音響プロファイル情報に含まれている当該チャンネルのオーディオ信号の遅延時間をカスタマイズする
ことを特徴とするコンピュータで読み取り可能なプログラム。
【請求項12】
コンピュータで読み取り可能なプログラムであって、
前記プログラムは、前記コンピュータを、マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置として機能させ、
前記音響プロファイル情報生成装置は、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え、
前記音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の音量レベルを含んでおり、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカそれぞれの聴取位置からの距離を含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの聴取位置からの距離と、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの聴取位置からの距離との比率に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された前記音響プロファイル情報に含まれている当該チャンネルのオーディオ信号の音量レベルをカスタマイズする
ことを特徴とするコンピュータで読み取り可能なプログラム。
【請求項13】
コンピュータで読み取り可能なプログラムであって、
前記プログラムは、前記コンピュータを、マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置として機能させ、
前記音響プロファイル情報生成装置は、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え、
前記音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の遅延時間を含んでおり、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカの設置部屋のサイズを含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている設置部屋のサイズと、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている設置部屋のサイズとの比率に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された前記音響プロファイル情報に含まれている当該チャンネルのオーディオ信号の遅延時間をカスタマイズする
ことを特徴とするコンピュータで読み取り可能なプログラム。
【請求項14】
コンピュータで読み取り可能なプログラムであって、
前記プログラムは、前記コンピュータを、マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置として機能させ、
前記音響プロファイル情報生成装置は、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え、
前記音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の音量レベルを含んでおり、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカの設置部屋のサイズを含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている設置部屋のサイズと、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている設置部屋のサイズとの比率に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された前記音響プロファイル情報に含まれている当該チャンネルのオーディオ信号の音量レベルをカスタマイズする
ことを特徴とするコンピュータで読み取り可能なプログラム。
【請求項15】
コンピュータで読み取り可能なプログラムであって、
前記プログラムは、前記コンピュータを、マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置として機能させ、
前記音響プロファイル情報生成装置は、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカそれぞれの音響特性を含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている当該チャンネに対応するスピーカの音響特性と、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの音響特性とを比較し、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの音響特性が、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの音響特性ではカバーされない周波数帯域を含んでいる場合、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている各スピーカの音響特性を参照し、当該周波数帯域をカバーするスピーカがあるならば、当該チャンネルに対応するスピーカに加えて、当該周波数帯域をカバーするスピーカを、当該チャンネルのオーディオ信号の出力先とする出力先情報を生成し、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報に含める
ことを特徴とするコンピュータで読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のスピーカを用いたマルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用する音響プロファイル情報の生成技術に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のスピーカを用いてマルチチャンネルオーディオ信号を再生するマルチチャンネルオーディオ装置が知られている。例えば、特許文献1に記載のマルチチャンネルオーディオ装置は、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、オーディオ信号を増幅して、このチャンネルに対応するスピーカから出力している。
【0003】
また、マルチチャンネルオーディオ装置のなかには、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、オーディオ信号の音響プロファイル情報(音響特性、遅延時間、音量レベル)を設定できるものがある。例えば、特許文献2に記載のマルチチャンネルオーディオ装置は、スピーカ毎に、スピーカから出力されたテスト信号をユーザの聴取位置に設置されたマイクで集音し、その遅延時間、減衰率を測定する。そして、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、このチャンネルに対応するスピーカから出力されるオーディオ信号がユーザの聴取位置で最適となるように、オーディオ信号の音響プロファイル情報を設定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-367290号公報
【文献】特開2000-354300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にオーディオ信号の音響プロファイル情報を設定可能なマルチチャンネルオーディオ装置において、各チャンネルのオーディオ信号の音響プロファイル情報を自身の好みにカスタマイズするには煩雑な作業を伴う。このため、プロのオーディオ評論家、アマチュアのオーディオ愛好家等の第三者の音響プロファイル情報を利用して、それらの人の再生環境において構築されている音響と同じ音響をユーザの再生環境においても手軽に再現できれば便利である。
【0006】
しかしながら、プロのオーディオ評論家、アマチュアのオーディオ愛好家等の第三者の音響プロファイル情報を利用しても、その再生環境(各スピーカから聴取位置までの距離、各スピーカの音響特性等)がユーザの再生環境と異なると、ユーザが期待するマルチチャンネルオーディオ信号の再生とならない場合がある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、マルチチャンネルオーディオ装置に設定する好みの音響プロファイル情報をより簡単に生成することができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明では、利用したいマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、この音響プロファイル情報が前提とする再生環境とユーザの再生環境との相違に基づいてチャンネル毎にカスタマイズすることにより、マルチチャンネルオーディオ装置に設定する好みの音響プロファイル情報を生成する。
【0009】
例えば、本発明の第1の態様は、
マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置であって、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え
前記音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の遅延時間を含んでおり、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカそれぞれの聴取位置からの距離を含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの聴取位置からの距離と、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの聴取位置からの距離との比率に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された前記音響プロファイル情報に含まれている当該チャンネルのオーディオ信号の遅延時間をカスタマイズする。
また、本発明の第2の態様は、
マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置であって、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え、
前記音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の音量レベルを含んでおり、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカそれぞれの聴取位置からの距離を含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの聴取位置からの距離と、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの聴取位置からの距離との比率に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された前記音響プロファイル情報に含まれている当該チャンネルのオーディオ信号の音量レベルをカスタマイズする。
マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置であって、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え、
前記音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の遅延時間を含んでおり、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカの設置部屋のサイズを含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている設置部屋のサイズと、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている設置部屋のサイズとの比率に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された前記音響プロファイル情報に含まれている当該チャンネルのオーディオ信号の遅延時間をカスタマイズする。
また、本発明の第4の態様は、
マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置であって、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え、
前記音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の音量レベルを含んでおり、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカの設置部屋のサイズを含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている設置部屋のサイズと、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている設置部屋のサイズとの比率に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された前記音響プロファイル情報に含まれている当該チャンネルのオーディオ信号の音量レベルをカスタマイズする。
また、本発明の第5の態様は、
マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成装置であって、
利用対象のマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、当該音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに取得する音響プロファイル情報取得手段と、
前記マルチチャンネルオーディオ装置によって再生されるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を記憶する再生環境情報記憶手段と、
前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報および前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報の相違に基づいて、前記音響プロファイル情報取得手段により取得された音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズすることにより、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報を生成する音響プロファイル情報生成手段と、を備え、
前記再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される複数のスピーカそれぞれの音響特性を含んでおり、
前記音響プロファイル情報生成手段は、
マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている当該チャンネに対応するスピーカの音響特性と、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの音響特性とを比較し、前記音響プロファイル情報取得手段により音響プロファイル情報とともに取得された再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの音響特性が、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている当該チャンネルに対応するスピーカの音響特性ではカバーされない周波数帯域を含んでいる場合、前記再生環境情報記憶手段に記憶されている再生環境情報に含まれている各スピーカの音響特性を参照し、当該周波数帯域をカバーするスピーカがあるならば、当該チャンネルに対応するスピーカに加えて、当該周波数帯域をカバーするスピーカを、当該チャンネルのオーディオ信号の出力先とする出力先情報を生成し、前記マルチチャンネルオーディオ装置に設定する音響プロファイル情報に含める。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、利用したいマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、この音響プロファイル情報が前提とする再生環境情報とユーザの再生環境情報との相違に基づいてチャンネル毎にカスタマイズするので、音響プロファイル情報が前提とする再生環境とユーザの再生環境とが異なる場合でも、ユーザが期待するマルチチャンネルオーディオ信号の再生を実現することができる。したがって、本発明によれば、マルチチャンネルオーディオ装置に設定する好みの音響プロファイル情報をより簡単に生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の一実施の形態に係るマルチチャンネルオーディオシステム1の概略構成図である。
図2図2は、音響プロファイル情報管理サーバ5の概略機能構成図である。
図3図3は、音響プロファイル情報記憶部51の登録内容例を模式的に表した図である。
図4図4は、マルチチャンネルオーディオ装置2の概略機能構成図である。
図5図5は、コントローラ4の概略機能構成図である。
図6図6は、コントローラ4の動作を説明するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態に係るマルチチャンネルオーディオシステム1の概略構成図である。
【0014】
図示するように、本実施の形態に係るマルチチャンネルオーディオシステム1は、アクセスポイント6およびWAN、LAN等のネットワーク7を介して音響プロファイル情報管理サーバ5に接続されている。
【0015】
音響プロファイル情報管理サーバ5は、プロのオーディオ評論家やアマチュアのオーディオ愛好家などが作成した音響プロファイル情報を、この音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに管理している。ここで、音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の音響特性、遅延時間、音量レベル、および出力先チャンネルの情報を含んでいる。また、再生環境情報は、各スピーカから聴取位置までの距離、および各スピーカの音響特性を含んでいる。
【0016】
マルチチャンネルオーディオシステム1は、マルチチャンネルオーディオ装置2と、マルチチャンネルオーディオ装置2に接続された複数台のスピーカ3と、マルチチャンネルオーディオ装置2をリモート操作するためのコントローラ4と、を備えている。なお、本実施の形態では、5.1chのマルチチャンネルオーディオ信号を再生するマルチチャンネルオーディオシステム1を例示しており、マルチチャンネルオーディオ装置2には、FR(Front Right)チャンネル、FL(Front Left)チャンネル、C(Center)チャンネル、SR(Surround Right)チャンネル、SL(Surround Left)チャンネル、およびSW(Sub Woofer)チャンネルに対応した6台のスピーカ3が接続されている。
【0017】
マルチチャンネルオーディオ装置2は、マルチチャンネルオーディオ信号を再生し、再生したマルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、このチャンネルのオーディオ信号を、このチャンネルに対応付けられて設定されている音響プロファイル情報に含まれている音響特性、遅延時間、および音量レベルに従って制御して、この音響プロファイル情報に含まれている出力先チャンネルに対応するスピーカ3に出力する。
【0018】
コントローラ4は、アクセスポイント6およびネットワーク7を介して音響プロファイル情報管理サーバ5に接続されており、ユーザの指示に従い、所望の音響プロファイル情報を、この音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードしたり、マルチチャンネルオーディオ装置2に設定されている音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報とともに音響プロファイル情報管理サーバ5へアップロードしたりする。また、コントローラ4は、音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードした音響プロファイル情報を、この音響プロファイル情報とともにダウンロードした再生環境情報とマルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報との相違に基づいてチャンネル毎にカスタマイズする。これにより、マルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境に適合させた音響プロファイル情報を生成し、この音響プロファイル情報をマルチチャンネルオーディオ装置2に設定する。
【0019】
図2は、音響プロファイル情報管理サーバ5の概略機能構成図である。
【0020】
図示するように、音響プロファイル情報管理サーバ5は、ネットワークインターフェース部50と、音響プロファイル情報記憶部51と、音響プロファイル情報管理部52と、を備えている。
【0021】
ネットワークインターフェース部50は、ネットワーク7およびアクセスポイント6を介してコントローラ4と通信するためのインターフェースである。
【0022】
音響プロファイル情報記憶部51には、プロのオーディオ評論家やアマチュアのオーディオ愛好家などが作成した音響プロファイル情報が、この音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報とともに記憶されている。
【0023】
図3は、音響プロファイル情報記憶部51の登録内容例を模式的に表した図である。
【0024】
図示するように、音響プロファイル情報記憶部51には、プロのオーディオ評論家やアマチュアのオーディオ愛好家などが作成した音響プロファイル情報毎にレコード510が記憶されている。レコード510は、このレコード510を識別するためのIDを登録するフィールド511と、このレコード510に登録されている音響プロファイル情報の作成者名を登録するフィールド512と、このレコード510に登録されている音響プロファイル情報が対象とするマルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル数を登録するフィールド513と、音響プロファイル情報を登録するフィールド514と、このレコード510に登録されている音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を登録するフィールド515と、を有する。
【0025】
音響プロファイル情報管理部52は、ネットワークインターフェース部50を介して、音響プロファイル情報記憶部51に記憶されているレコード510をネットワーク7上に公開する。そして、ネットワークインターフェース部50を介してマルチチャンネルオーディオシステム1からダウンロード要求を受け付けると、このダウンロード要求で指定されているIDを有するレコード510に登録されている音響プロファイル情報および再生環境情報をダウンロード要求元のマルチチャンネルオーディオシステム1に送信する。
【0026】
また、音響プロファイル情報管理部52は、ネットワークインターフェース部50を介してマルチチャンネルオーディオシステム1からアップロード要求を受け付けると、音響プロファイル情報記憶部51に新たなレコード510を追加して、このレコード510のフィールド511に、自動生成したIDを登録するとともに、フィールド512~515に、このアップロード要求に含まれている作成者名、チャンネル数、音響プロファイル情報、および再生環境情報を登録する。
【0027】
図4は、マルチチャンネルオーディオ装置2の概略機能構成図である。
【0028】
図示するように、マルチチャンネルオーディオ装置2は、コントローラインターフェース部20と、マルチチャンネルオーディオコンテンツ記憶部21と、音響プロファイル情報記憶部22と、音響プロファイル情報受付部23と、スピーカ接続部24と、マルチチャンネルオーディオ再生部25と、オーディオ制御部26と、を備えている。
【0029】
コントローラインターフェース部20は、コントローラ4と通信するためのインターフェースである。
【0030】
マルチチャンネルオーディオコンテンツ記憶部21には、マルチチャンネル(本実施の形態では5.1ch)に対応したオーディオコンテンツが記憶されている。
【0031】
音響プロファイル情報記憶部22には、マルチチャンネルオーディオ装置2に設定された音響プロファイル情報(本実施の形態では5.1chオーディオ信号を構成するFRチャンネル、FLチャンネル、Cチャンネル、SRチャンネル、SLチャンネル、およびSWチャンネル各々のオーディオ信号の音響特性、遅延時間、音量レベル、および出力先チャンネルの情報)が記憶されている。
【0032】
音響プロファイル情報受付部23は、コントローラインターフェース部20を介して、コントローラ4から受け付けた音響プロファイル情報設定要求に含まれている音響プロファイル情報を音響プロファイル情報記憶部22に記憶する。
【0033】
スピーカ接続部24は、チャンネル毎に該当チャンネルに対応するスピーカ3を接続するための接続端子を有する。本実施の形態では、FRチャンネル対応のスピーカ3を接続するためのFRチャンネル接続端子24-1と、FLチャンネル対応のスピーカ3を接続するためのFLチャンネル接続端子24-2と、Cチャンネル対応のスピーカ3を接続するためのCチャンネル接続端子24-3と、SRチャンネル対応のスピーカ3を接続するためのSRチャンネル接続端子24-4と、SLチャンネル対応のスピーカ3を接続するためのSLチャンネル接続端子24-5と、SWチャンネル対応のスピーカ3を接続するためのSWチャンネル接続端子24-6と、を有する。
【0034】
マルチチャンネルオーディオ再生部25は、コントローラインターフェース部20を介して、コントローラ4から受け付けた再生要求で指定されているオーディオコンテンツをマルチチャンネルオーディオコンテンツ記憶部21から読み出す。そして、このオーディオコンテンツに基づいてマルチチャンネルオーディオ信号を再生する。
【0035】
オーディオ制御部26は、マルチチャンネルオーディオ再生部25により再生されたマルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、このチャンネルのオーディオ信号を、音響プロファイル情報記憶部22に記憶されている音響プロファイル情報に含まれているこのチャンネルのオーディオ信号の音響特性、遅延時間、および音量レベルに従って制御する。そして、この音響プロファイル情報に含まれているこのチャンネルのオーディオ信号の出力先チャンネルに対応するスピーカ接続部24の接続端子24-1~24-6に出力する。
【0036】
図5は、コントローラ4の概略機能構成図である。
【0037】
図示するように、コントローラ4は、ネットワークインターフェース部40と、オーディオ装置インターフェース部41と、マンマシンインターフェース部42と、利用プロファイル情報記憶部43と、再生環境情報記憶部44と、設定プロファイル情報記憶部45と、音響プロファイル情報ダウンロード処理部46と、音響プロファイル情報アップロード処理部47と、音響プロファイル情報生成部48と、リモート操作コマンド送信部49と、主制御部30と、を備えている。
【0038】
ネットワークインターフェース部40は、アクセスポイント6およびネットワーク7を介して音響プロファイル情報管理サーバ5と通信するためのインターフェースである。
【0039】
オーディオ装置インターフェース部41は、マルチチャンネルオーディオ装置2と通信するためのインターフェースである。
【0040】
マンマシンインターフェース部42は、ユーザに情報を表示したり、ユーザから操作を受け付けたりするためのインターフェースであり、例えばタッチパネルで構成される。
【0041】
利用プロファイル情報記憶部43には、音響プロファイル情報管理サーバ5から取得した音響プロファイル情報(本実施の形態では、5.1chオーディオ信号を構成するFRチャンネル、FLチャンネル、Cチャンネル、SRチャンネル、SLチャンネル、SWチャンネル各々のオーディオ信号の音響特性、遅延時間、音量レベル、および出力先チャンネルの情報)が、この音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報(本実施の形態では、5.1chオーディオ信号を構成するFRチャンネル、FLチャンネル、Cチャンネル、SRチャンネル、SLチャンネル、SWチャンネル各々の対応スピーカから聴取位置までの距離、および各対応スピーカ3の音響特性)とともに記憶される。
【0042】
再生環境情報記憶部44には、マルチチャンネルオーディオシステム1の各スピーカ3から聴取位置までの距離および各スピーカ3の音響特性を含む、マルチチャンネルオーディオシステム1におけるマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報が記憶されている。ここで、各スピーカ3から聴取位置までの距離は、コントローラ4に測距センサを搭載して、スピーカ3毎にこの測距センサを利用して測定するようにしてもよい。あるいは、上述の特許文献2(特開2000-354300号公報)のように、マルチチャンネルオーディオ装置2が、スピーカ3毎に、スピーカ3から出力されたテスト信号を、ユーザの聴取位置に設置されたマイクで集音して遅延時間を測定し、その測定結果をコントローラ4に送信するようにしてもよい。また、各スピーカ3の音響特性は、ネットワーク7に接続されている不図示のサーバから取得するようにしてもかまわない。
【0043】
設定プロファイル情報記憶部45には、マルチチャンネルオーディオ装置2に設定する音響プロファイル情報(本実施の形態では、5.1chオーディオ信号を構成するFRチャンネル、FLチャンネル、Cチャンネル、SRチャンネル、SLチャンネル、およびSWチャンネル各々のオーディオ信号の音響特性、遅延時間、および出力先チャンネルの情報)が記憶されている。
【0044】
音響プロファイル情報ダウンロード処理部46は、ネットワークインターフェース部40を介して音響プロファイル情報管理サーバ5から音響プロファイル情報およびこの音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報をダウンロードして、これらの情報を利用プロファイル情報記憶部43に記憶する。
【0045】
音響プロファイル情報アップロード処理部47は、設定プロファイル情報記憶部45に記憶されている音響プロファイル情報および再生環境情報記憶部44に記憶されている再生環境情報を、ネットワークインターフェース部40を介して音響プロファイル情報管理サーバ5にアップロードする。
【0046】
音響プロファイル情報生成部48は、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されている音響プロファイル情報を、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されているこの音響プロファイル情報が前提とする再生環境情報と、再生環境情報記憶部44に記憶されているマルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報との相違に基づいて、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズする。これにより、マルチチャンネルオーディオ装置2に設定する音響プロファイル情報を生成して設定プロファイル情報記憶部45に記憶する。
【0047】
リモート操作コマンド送信部49は、オーディオ装置インターフェース部41を介してマルチチャンネルオーディオ装置2に、上述の音響プロファイル情報設定要求を含む各種リモート操作コマンドを送信する。
【0048】
そして、主制御部30は、コントローラ4の各部40~49を統括的に制御する。
【0049】
図6は、コントローラ4の動作を説明するためのフロー図である。
【0050】
このフローは、主制御部30がマンマシンインターフェース部42を介してユーザの操作を受け付けることにより開始される。
【0051】
まず、主制御部30は、マンマシンインターフェース部42を介して受け付けたユーザの操作内容を解析する(S100)。ユーザの操作内容がダウンロード操作ならば(S100で「DL操作」)、主制御部30は、音響プロファイル情報ダウンロード処理部46に音響プロファイル情報のダウンロードを指示する。
【0052】
これを受けて、音響プロファイル情報ダウンロード処理部46は、マルチチャンネルオーディオシステム1のチャンネル数(本実施の形態では5.1ch)の指定を伴うリスト要求を、ネットワークインターフェース部40を介して音響プロファイル情報管理サーバ5に送信する。ここで、音響プロファイル情報管理サーバ5において、音響プロファイル情報管理部52は、ネットワークインターフェース部50を介してコントローラ4から受信したリスト要求で指定されているチャンネル数がフィールド513に登録されているレコード510を音響プロファイル情報記憶部51から検索する。そして、検索したレコード510のフィールド511、512に登録されているIDおよび作成者名のリストをコントローラ4に送信する。これにより、音響プロファイル情報ダウンロード処理部46は、マルチチャンネルオーディオシステム1のチャンネル数に対応した音響プロファイル情報のIDおよび作成者が記載されたリストを取得する(S101)。
【0053】
つぎに、音響プロファイル情報ダウンロード処理部46は、取得したリストをマンマシンインターフェース部42に表示して、ユーザからダウンロードする音響プロファイル情報の選択を受け付ける(S102)。それから、音響プロファイル情報ダウンロード処理部46は、ユーザにより選択された音響プロファイル情報のIDの指定を伴うダウンロード要求を、ネットワークインターフェース部40を介して音響プロファイル情報管理サーバ5に送信する。ここで、音響プロファイル情報管理サーバ5において、音響プロファイル情報管理部52は、ネットワークインターフェース部50を介してコントローラ4から受信したダウンロード要求で指定されているIDがフィールド511に登録されているレコード510を音響プロファイル情報記憶部51から検索する。そして、検索したレコード510のフィールド514、515に登録されている音響プロファイル情報および再生環境情報をコントローラ4に送信する。これにより、音響プロファイル情報ダウンロード処理部46は、音響プロファイル情報およびこの音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオ信号の再生環境情報を音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードして利用プロファイル情報記憶部43に記憶する(S103)。
【0054】
また、主制御部30は、マンマシンインターフェース部42を介して受け付けたユーザの操作内容がアップロード操作ならば(S100で「UL操作」)、音響プロファイル情報アップロード処理部47に音響プロファイル情報のアップロードを指示する。
【0055】
これを受けて、音響プロファイル情報アップロード処理部47は、ユーザのユーザ名(作成者名)と、マルチチャンネルオーディオシステム1のチャンネル数(本実施の形態では5.1ch)と、設定プロファイル情報記憶部45に記憶されている音響プロファイル情報と、再生環境情報記憶部44に記憶されている再生環境情報と、を含むアップロード要求を、ネットワークインターフェース部40を介して音響プロファイル情報管理サーバ5に送信する。ここで、音響プロファイル情報管理サーバ5の音響プロファイル情報管理部52は、ネットワークインターフェース部50を介してコントローラ4からアップロード要求を受信すると、音響プロファイル情報記憶部51に新たなレコード510を追加して、このレコード510のフィールド511に、自動生成したIDを登録するとともに、他のフィールド512~515に、このアップロード要求に含まれているユーザ名、チャンネル数、音響プロファイル情報、および再生環境情報を登録する。これにより、音響プロファイル情報アップロード処理部47は、マルチチャンネルオーディオ装置2用にカスタマイズした音響プロファイル情報およびこの音響プロファイル情報が前提とするマルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報を音響プロファイル情報管理サーバ5にアップロードする(S110)。
【0056】
また、主制御部30は、マンマシンインターフェース部42を介して受け付けたユーザの操作内容が音響プロファイル情報生成操作ならば(S100で「生成操作」)、音響プロファイル情報生成部48に、マルチチャンネルオーディオ装置2に設定する音響プロファイル情報の生成を指示する。
【0057】
これを受けて、音響プロファイル情報生成部48は、マルチチャンネルオーディオ装置2が再生するマルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル(本実施の形態では、FRチャンネル、FLチャンネル、Cチャンネル、SRチャンネル、SLチャンネル、およびSWチャンネルの5.1ch)のなかから、未選択のチャンネルを選択する(S120)。
【0058】
つぎに、音響プロファイル情報生成部48は、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されている音響プロファイル情報に含まれている選択チャンネルのオーディオ信号の出力先チャンネルを、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されているこの音響プロファイル情報が前提とする再生環境情報と、再生環境情報記憶部44に記憶されているマルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報との相違に基づいてカスタマイズする(S121)。
【0059】
具体的には、再生環境情報記憶部44に記憶されているマルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報に含まれている選択チャンネルの対応スピーカ3の音響特性における周波数帯域が、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されている再生環境情報に含まれている選択チャンネルの対応スピーカ3の音響特性における周波数帯域をカバーしているか否かを判断する。
【0060】
そして、カバーしている場合は、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されている音響プロファイル情報に含まれている選択チャンネルのオーディオ信号の出力先チャンネルを、そのまま、マルチチャンネルオーディオ装置2に設定する音響プロファイル情報に含める選択チャンネルのオーディオ信号の出力先チャンネルとする。
【0061】
一方、カバーしていない場合は、再生環境情報記憶部44に記憶されているマルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報に含まれている各チャンネル対応のスピーカ3の音響特性を参照し、カバーしていない周波数帯域をカバーしているスピーカ3を検索する。このようなスピーカ3があるならば、このスピーカ3の対応チャンネルを、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されている音響プロファイル情報に含まれている選択チャンネルのオーディオ信号の出力先チャンネルとともに、マルチチャンネルオーディオ装置2に設定する音響プロファイル情報に含める選択チャンネルのオーディオ信号の出力先チャンネルとする。
【0062】
つぎに、音響プロファイル情報生成部48は、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されている音響プロファイル情報に含まれている選択チャンネルのオーディオ信号の遅延時間を、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されているこの音響プロファイル情報が前提とする再生環境情報と、再生環境情報記憶部44に記憶されているマルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報との相違に基づいてカスタマイズする(S123)。ここで、S121でカスタマイズされた選択チャンネルのオーディオ信号の出力先チャンネルが複数ある場合は、出力先チャンネル毎に、選択チャンネルのオーディオ信号の遅延時間をカスタマイズする。
【0063】
具体的には、出力先チャンネル各々について、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されている音響プロファイル情報に含まれている選択チャンネルのオーディオ信号の遅延時間をT1とし、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されている再生環境情報に含まれている出力先チャンネルの対応スピーカから聴取位置までの距離をD1とし、再生環境情報記憶部44に記憶されている再生環境情報に含まれている出力先チャンネルの対応スピーカから聴取位置までの距離をD2とした場合に、マルチチャンネルオーディオ装置2に設定する音響プロファイル情報に含める選択チャンネルのオーディオ信号の遅延時間(出力先チャンネルの対応スピーカに出力する選択チャンネルのオーディオ信号の遅延時間)を、T1+a1(D1-D2)、あるいは、T1×a2(D1/D2)とする。ここで、a1、a2は任意の係数である。
【0064】
つぎに、音響プロファイル情報生成部48は、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されている音響プロファイル情報に含まれている選択チャンネルのオーディオ信号の音量レベルを、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されているこの音響プロファイル情報が前提とする再生環境情報と、再生環境情報記憶部44に記憶されているマルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報との相違に基づいてカスタマイズする(S124)。ここで、S121でカスタマイズされた選択チャンネルのオーディオ信号の出力先チャンネルが複数ある場合は、出力先チャンネル毎に、選択チャンネルのオーディオ信号の音量レベルをカスタマイズする。
【0065】
具体的には、出力先チャンネル各々について、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されている音響プロファイル情報に含まれている選択チャンネルのオーディオ信号の音量レベルをR1とし、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されている再生環境情報に含まれている出力先チャンネルの対応スピーカから聴取位置までの距離をD1とし、再生環境情報記憶部44に記憶されている再生環境情報に含まれている出力先チャンネルの対応スピーカから聴取位置までの距離をD2とした場合に、マルチチャンネルオーディオ装置2に設定する音響プロファイル情報に含める選択チャンネルのオーディオ信号の音響特性における音量レベル(出力先チャンネルの対応スピーカに出力する選択チャンネルのオーディオ信号の音量レベル)を、R1+b1(D2-D1)、あるいは、R1×b2(D2/D1)とする。ここで、b1、b2は任意の係数である。
【0066】
つぎに、音響プロファイル情報生成部48は、マルチチャンネルオーディオ装置2が再生するマルチチャンネルオーディオ信号のすべてのチャンネルを選択したか否かを判断する(S125)。そして、未選択のチャンネルがあるならば(S125でNO)、S120に戻る。一方、すべてのチャンネルを選択済みならば(S125でYES)、以上のようにしてマルチチャンネルオーディオ装置2が再生するマルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎にカスタマイズされた、各チャンネルのオーディオ信号の出力先チャンネル、遅延時間、および音量レベルと、利用プロファイル情報記憶部43に記憶されている音響プロファイル情報に含まれている各チャンネルのオーディオ信号の音響特性と、を含む音響プロファイル情報を生成し、この音響プロファイル情報を設定プロファイル情報記憶部45に記憶する(S126)。
【0067】
また、主制御部30は、マンマシンインターフェース部42を介して受け付けたユーザの操作内容が音響プロファイル情報設定操作ならば(S100で「設定操作」)、リモート操作コマンド送信部49に、音響プロファイル情報のマルチチャンネルオーディオ装置2への設定を指示する。
【0068】
これを受けて、リモート操作コマンド送信部49は、設定プロファイル情報記憶部45に記憶されている音響プロファイル情報を含む音響プロファイル情報設定要求を生成し、この音響プロファイル情報設定要求をオーディオ装置インターフェース部41からマルチチャンネルオーディオ装置2に送信する(S130)。ここで、マルチチャンネルオーディオ装置2の音響プロファイル情報受付部23は、コントローラインターフェース部20を介してコントローラ4から音響プロファイル情報設定要求を受信すると、この音響プロファイル情報設定要求に含まれている音響プロファイル情報を音響プロファイル情報記憶部22に記憶する。これにより、音響プロファイル情報がマルチチャンネルオーディオ装置2に設定される。
【0069】
また、主制御部30は、マンマシンインターフェース部42を介して受け付けたユーザの操作内容が、マルチチャンネルオーディオコンテンツの再生、停止等といった、上述のダウンロード操作、アップロード操作、音響プロファイル情報生成操作、および音響プロファイル情報設定操作以外の操作ならば(S100で「その他操作」)、リモート操作コマンド送信部49に、その操作内容を指示する。
【0070】
これを受けて、リモート操作コマンド送信部49は、ユーザの操作内容に応じたリモート操作コマンドをオーディオ装置インターフェース部41からマルチチャンネルオーディオ装置2に送信する(S140)。
【0071】
以上、本発明の一実施の形態について説明した。
【0072】
本実施の形態において、コントローラ4は、音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードしたマルチチャンネルオーディオ信号の音響プロファイル情報を、この音響プロファイル情報が前提とする再生環境情報と、マルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報との相違に基づいてチャンネル毎にカスタマイズすることにより、マルチチャンネルオーディオ装置2に設定する音響プロファイル情報を生成する。このため、ダウンロードした音響プロファイル情報が前提とする再生環境とマルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境とが異なる場合でも、ユーザは、期待した音響空間を自己の再生環境において簡単に再現し、期待するマルチチャンネルオーディオ信号の再生を実現することができる。
【0073】
したがって、本実施の形態によれば、音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードした音響プロファイル情報に基づいて、マルチチャンネルオーディオ装置2に設定する好みの音響プロファイル情報をより簡単に生成することができる。
【0074】
また、本実施の形態において、音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の遅延時間を含んでおり、再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される各スピーカ3の聴取位置からの距離を含んでいる。そして、コントローラ4は、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードした音響プロファイル情報が前提とする再生環境情報に含まれているこのチャンネルの対応スピーカから聴取位置までの距離と、マルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報に含まれているこのチャンネルの対応スピーカから聴取位置までの距離との比率に基づいて、音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードした音響プロファイル情報に含まれているこのチャンネルのオーディオ信号の遅延時間をカスタマイズし、これをマルチチャンネルオーディオ装置2に設定する音響プロファイル情報に含めるこのチャンネルのオーディオ信号の遅延時間としている。
【0075】
したがって、本実施の形態によれば、音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードした音響プロファイル情報が前提とする再生環境およびマルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境において、各スピーカ3から聴取位置までの距離が異なる場合でも、ユーザが期待する各チャンネルのオーディオ信号の聴取位置への到来タイミングを実現することができる。
【0076】
また、本実施の形態において、音響プロファイル情報は、マルチチャンネルオーディオ信号を構成する各チャンネルのオーディオ信号の音量レベルを含んでおり、再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される各スピーカ3の聴取位置からの距離を含んでいる。そして、コントローラ4は、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードした音響プロファイル情報が前提とする再生環境情報に含まれているこのチャンネルの対応スピーカから聴取位置までの距離と、マルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報に含まれているこのチャンネルの対応スピーカ3から聴取位置までの距離との比率に基づいて、音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードした音響プロファイル情報に含まれているこのチャンネルのオーディオ信号の音量レベルをカスタマイズし、これをマルチチャンネルオーディオ装置2に設定する音響プロファイル情報に含めるこのチャンネルのオーディオ信号の音量レベルとしている。
【0077】
したがって、本実施の形態によれば、音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードした音響プロファイル情報が前提とする再生環境およびマルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境において、各スピーカから聴取位置までの距離が異なる場合でも、ユーザが期待する各チャンネルのオーディオ信号の音量レベルを実現することができる。
【0078】
また、本実施の形態において、再生環境情報は、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、このチャンネルの対応スピーカの音響特性を含んでいる。そして、コントローラ4は、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードした音響プロファイル情報が前提とする再生環境情報に含まれているこのチャンネルの対応スピーカの音響特性と、マルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報に含まれているこのチャンネルの対応スピーカ3の音響特性とを比較し、音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードした音響プロファイル情報が前提とする再生環境情報に含まれているこのチャンネルの対応スピーカの音響特性が、マルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報に含まれているこのチャンネルの対応スピーカ3の音響特性ではカバーされない周波数帯域を含んでいる場合、マルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報に含まれている各スピーカ3の音響特性を参照し、この周波数帯域をカバーするスピーカ3があるならば、このチャンネルの対応スピーカ3に加えて、この周波数帯域をカバーするスピーカ3を、このチャンネルのオーディオ信号の出力先チャンネルに設定して、マルチチャンネルオーディオ装置2に設定する音響プロファイル情報に含める。
【0079】
したがって、本実施の形態によれば、マルチチャンネルオーディオシステム1において、いずれかのチャンネルのスピーカ3の音響特性が、音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードした音響プロファイル情報が前提とする再生環境において、このチャンネルの対応スピーカの音響特性をカバーしきれていない場合でも、ユーザが期待するマルチチャンネルオーディオ信号の再生を実現することができる。
【0080】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0081】
例えば、上記の実施の形態では、再生環境情報に、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される各スピーカの聴取位置からの距離を含めている。しかし、本発明はこれに限定されない。マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される各スピーカの聴取位置からの距離に代えて、マルチチャンネルオーディオ信号の再生に利用される各スピーカの設置部屋のサイズを含めるようにしてもよい。そして、コントローラ4は、マルチチャンネルオーディオ信号のチャンネル毎に、音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードした音響プロファイル情報が前提とする再生環境情報に含まれている設置部屋のサイズと、マルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報に含まれている設置部屋のサイズとの比率に基づいて、音響プロファイル情報管理サーバ5からダウンロードした音響プロファイル情報に含まれているこのチャンネルのオーディオ信号の遅延時間および/または音量レベルをカスタマイズしてもよい。
【0082】
また、上記の実施の形態では、コントローラ4において、マルチチャンネルオーディオ装置2に設定する音響プロファイル情報を生成しているが、本発明はこれに限定されない。マルチチャンネルオーディオ装置2に設定する音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ装置2自身で生成するか、あるいは、音響プロファイル情報管理サーバ5で生成するようにしてもよい。
【0083】
例えば、コントローラ4の機能をマルチチャンネルオーディオ装置2に搭載する。そして、マルチチャンネルオーディオ装置2は、音響プロファイル情報管理サーバ5から音響プロファイル情報およびこの音響プロファイル情報が前提とする再生環境情報をダウンロードし、ダウンロードされた再生環境情報とマルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報との相違に基づいて、上述の要領によりダウンロードされた音響プロファイル情報をカスタマイズして、自マルチチャンネルオーディオ装置2に設定する。
【0084】
あるいは、コントローラ4の音響プロファイル情報生成部48を音響プロファイル情報管理サーバ5に搭載する。そして、音響プロファイル情報管理サーバ5は、コントローラ4から、利用する音響プロファイル情報のIDおよびマルチチャンネルオーディオシステム1の再生環境情報を含む音響プロファイル情報生成指示を受信すると、この音響プロファイル情報生成指示に含まれているIDに対応付けられて音響プロファイル情報記憶部51に記憶されている再生環境情報と、この音響プロファイル情報生成指示に含まれている再生環境情報との相違に基づいて、上述の要領によりこの音響プロファイル情報生成指示に含まれているIDに対応付けられて音響プロファイル情報記憶部51に記憶されている音響プロファイル情報をカスタマイズし、カスタマイズされた音響プロファイル情報を、マルチチャンネルオーディオ装置2に設定する音響プロファイル情報としてコントローラ4に送信する。
【0085】
また、上記の実施の形態において、図2図4図5に示す音響プロファイル情報管理サーバ5、マルチチャンネルオーディオ装置2、コントローラ4の機能構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP(Digital Signal Processor)等の計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPUと、メモリと、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等の補助記憶装置と、無線LANアダプタ等の通信装置と、スピーカと、を備えたPC等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することにより実現されるものでもよい。特に、コントローラ4は、スマートホン、タブレットPC等の携帯端末において、CPUが所定のプログラムを実行することにより実現されるものでもよい。
【符号の説明】
【0086】
1:マルチチャンネルオーディオシステム 2:マルチチャンネルオーディオ装置 3:スピーカ 4:コントローラ 5:音響プロファイル情報管理サーバ 6:アクセスポイント 7:ネットワーク 20:コントローラインターフェース部 21:マルチチャンネルオーディオコンテンツ記憶部 22:音響プロファイル情報記憶部 23:音響プロファイル情報受付部 24:スピーカ接続部 24-1:FRチャンネル接続端子 24-2:FLチャンネル接続端子 24-3:Cチャンネル接続端子 24-4:SRチャンネル接続端子 24-5:SLチャンネル接続端子 24-6:SWチャンネル接続端子 25:マルチチャンネルオーディオ再生部 26:オーディオ制御部 30:主制御部 40:ネットワークインターフェース部 41:オーディオ装置インターフェース部 42:マンマシンインターフェース部 43:利用プロファイル情報記憶部 44:再生環境情報記憶部 45:設定プロファイル情報記憶部 46:音響プロファイル情報ダウンロード処理部 47:音響プロファイル情報アップロード処理部 48:音響プロファイル情報生成部 49:リモート操作コマンド送信部 50:ネットワークインターフェース部 51:音響プロファイル情報記憶部 52:音響プロファイル情報管理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6