(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-08
(45)【発行日】2022-09-16
(54)【発明の名称】スイングチェア
(51)【国際特許分類】
A63G 9/04 20060101AFI20220909BHJP
【FI】
A63G9/04
(21)【出願番号】P 2019522881
(86)(22)【出願日】2017-02-16
(86)【国際出願番号】 KR2017001679
(87)【国際公開番号】W WO2018084386
(87)【国際公開日】2018-05-11
【審査請求日】2020-02-12
(31)【優先権主張番号】10-2016-0146545
(32)【優先日】2016-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0171400
(32)【優先日】2016-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0008861
(32)【優先日】2017-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519149135
【氏名又は名称】株式会社デザインパーク開発
【氏名又は名称原語表記】DESIGN PARK DEVELOPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】(Magok-dong, Magok M Valley 7 Danji) 713-dong 404-ho, 133, Magokseoro, Gangseo-gu, Seoul 07798, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100174090
【氏名又は名称】和気 光
(72)【発明者】
【氏名】キム・ヨソブ
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04456244(US,A)
【文献】実開平03-078568(JP,U)
【文献】実開平04-071992(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0070066(KR,A)
【文献】特許第2967130(JP,B1)
【文献】特開2009-100992(JP,A)
【文献】米国特許第00109165(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63G 1/00-33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底から一定高さ以上に位置するように取り付ける支持台;
長く形成されて一側が前記支持台で仮想の第1回転軸を有し、回転できるように結合されるメイン作動部材;
長く形成されて一側が前記第1回転軸と平行に離隔された仮想の第2回転軸を有し、前記支持台に回転できるように結合されるサブ作動部材;
前記メイン作動部材または前記サブ作動部材のいずれか一つに結合される座席部;及び
長く形成されて前後方向に配置され、後方が前記メイン作動部材の他側と回転できるように結合され、前方が前記サブ作動部材の他側と回転できるように結合され、前記支持台、前記メイン作動部材及び前記サブ作動部材とともに密閉された仮想の四角形を成すように配置される回転連結部材を含み、
前記回転連結部材は、
使用者が前記座席部に着席した状態で操作できるように、前記座席部の下部の領域に配置され、長手方向に沿って一部が前方に突出して
踏み台の形態で形成され、前記サブ作動部材との結合地点を中心として上下回転され、
使用者
が前記座席部に着席した状態で足を利用して前記回転連結部材の突出した前記一部に力を加える操作によって前記回転連結部材と前記メイン作動部材の結合角度が変化し、前記メイン作動部材が前記仮想の四角形によって連動されて前記第1回転軸を中心として前後方向にスイングされるスイングチェア。
【請求項2】
前記回転連結部材は、
前方に外力が作用して下方に回転する場合、前記仮想の四角形で前記回転連結部材と前記メイン作動部材が結合された内角が増加する請求項1に記載のスイングチェア。
【請求項3】
前記回転連結部材は、
前記サブ作動部材との結合位置が長手方向に沿って調節できる請求項1に記載のスイングチェア。
【請求項4】
前記回転連結部材は、
長手方向に沿って前方に伸縮できるように構成される請求項1に記載のスイングチェア。
【請求項5】
前記回転連結部材において、前記サブ作動部材との結合地点から前方の端までの長さをaとし、前記サブ作動部材との結合地点から前記メイン作動部材との結合地点までの長さをbとした場合、前記aの長さが前記bの長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載のスイングチェア。
【請求項6】
前記回転連結部材は、
前記サブ作動部材との結合地点の前方に別途操作ハンドルが備えられ、使用者が座席部に着席した状態で接近可能な位置で配置される請求項
1に記載のスイングチェア。
【請求項7】
前記メイン作動部材は、
長手方向に沿う少なくとも一部はワイヤの形態で形成される請求項1に記載のスイングチェア。
【請求項8】
前記座席部は、
前記メイン作動部材上に固定結合される請求項
7に記載のスイングチェア。
【請求項9】
前記メイン作動部材は、
長手方向に沿って前記座席部の下部に配置された領域がフレーム形態で形成される請求項
8に記載のスイングチェア。
【請求項10】
前記サブ作動部材は、
ワイヤの形態で形成される請求項
8に記載のスイングチェア。
【請求項11】
長く形成されて一側が前記支持台に連結され、他側が前記座席部に連結される別途の補助支持部材をさらに含む請求項
7に記載のスイングチェア。
【請求項12】
前記補助支持部材は、
ワイヤの形態で形成される請求項
11に記載のスイングチェア。
【請求項13】
前記メイン作動部材は、フレーム形態で形成され、
前記サブ作動部材は、ワイヤの形態で形成される請求項1に記載のスイングチェア。
【請求項14】
前記座席部は、
前記メイン作動部材の下部に固定結合される請求項
13に記載のスイングチェア。
【請求項15】
前記座席部は、
前記サブ作動部材の下部に固定結合される請求項
13に記載のスイングチェア。
【請求項16】
前記メイン作動部材は、ワイヤの形態で形成され、
前記サブ作動部材は、フレーム形態で形成される請求項1に記載のスイングチェア。
【請求項17】
前記座席部は、前記メイン作動部材の下部に固定結合される請求項
16に記載のスイングチェア。
【請求項18】
前記メイン作動部材及び前記サブ作動部材は、フレーム形態で形成される請求項1に記載のスイングチェア。
【請求項19】
前記第1回転軸及び前記第2回転軸は、前後方向に離隔配置されて前記支持台に結合される請求項
18に記載のスイングチェア。
【請求項20】
前記座席部または前記回転連結部材の少なくともいずれか一つに取っ手がさらに備えられる請求項1に記載のスイングチェア。
【請求項21】
前記メイン作動部材は、複数個で構成されて前記第1回転軸上に離隔配置され、
前記座席部は、前記メイン作動部材の間に固定結合される請求項1に記載のスイングチェア。
【請求項22】
前記サブ作動部材は、複数個で構成されて前記第2回転軸上に離隔配置され、
前記座席部は、前記サブ作動部材の間に固定結合される請求項1に記載のスイングチェア。
【請求項23】
前記座席部は、搖りかごをさらに含む請求項1に記載のスイングチェア。
【請求項24】
前記座席部または前記回転連結部材は、
あん摩手段をさらに含む請求項1に記載のスイングチェア。
【請求項25】
前記座席部は、
身体情報を測定する手段をさらに含む請求項1に記載のスイングチェア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイングチェアに係り、より詳しくは、使用者の外力によって別途動力源がなくても容易にスイングできるスイングチェアに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なぶらんこは、使用者が座席部に着席して全身を前後に振って慣性力を生じさせることで、ぶらんこを前方または後方に回転させる。
【0003】
しかし、前記一般的なぶらんこは、初期に慣性力を得るため、ぶらんこを後方に回転させた後、前方へ進む過程を繰り返すと同時に、足を前方または後方に振りながら慣性力を維持しなければならないので、ぶらんこを使い難いし、不便という問題点があった。
【0004】
また、一般的に使われる、自動に搖れるぶらんこは、モーターのような別途駆動装置と複雑なギアなどをぶらんこに加えてぶらんこを回転させるので、その構成が複雑で、製造原価が上昇し、別途電気料が発生する問題点があった。
【0005】
したがって、このような問題点を解決するための方法が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するために案出された発明であって、スイングチェアを支持台、メイン作動部材、サブ作動部材、座席部及び回転連結部材で構成し、スイングチェアが作動する構造を単純化しようとする。
【0007】
支持台、メイン作動部材、サブ作動部材及び回転連結部材を密閉された仮想の四角形を成すように配置し、メイン作動部材及び座席部が前記仮想の四角形によって連動され、第1回転軸を中心として前方向に移動させようとする。
【0008】
第3回転軸を基準として回転連結部材の前方の長さを長く形成し、後方の長さを短く形成することで、てこの原理で使用者が小さい力を加えるだけでも回転連結部材が大きい力で回転され、使用者が着席した座席部を前方向に容易に移動させることで、老弱者の下半身運動を目的としてスイングチェアを利用できるようにする。
【0009】
回転連結部材に別途の操作ハンドルを備えることで、使用者が踏み台を踏まずに操作ハンドルを前後方向に移動させることで、座席部を前後方向にスイングできるようにする。
【0010】
座席部または回転連結部材に取っ手を取り付け、保護者が前記取っ手を利用して子供や老弱者が着席したスイングチェアを前後方向にスイングできるようにする。
【0011】
メイン作動部材またはサブ作動部材をワイヤまたはフレームの形態で選択的に構成することにより、多様な形態のスイングチェアを製造しようとする。
【0012】
本出願の課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されていない別の課題は、以下の記載から当業者にとって明確に理解できる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成するための本発明のスイングチェアは、底から一定高さ以上に位置するように取り付ける支持台、長く形成されて一側が前記支持台で仮想の第1回転軸を有し、回転できるように結合されるメイン作動部材、長く形成されて一側が前記第1回転軸と平行に離隔された仮想の第2回転軸を有し、前記支持台に回転できるように結合されるサブ作動部材、前記メイン作動部材または前記サブ作動部材のいずれか一つに結合される座席部、及び長く形成されて前後方向に配置され、後方が前記メイン作動部材の他側と回転できるように結合され、前方が前記サブ作動部材の他側と回転できるように結合され、前記支持台、前記メイン作動部材及び前記サブ作動部材とともに密閉された仮想の四角形を成すように配置される回転連結部材を含み、使用者の操作によって前記回転連結部材と前記メイン作動部材の結合角度が変化し、前記メイン作動部材が前記仮想の四角形によって連動されて前記第1回転軸を中心として前後方向にスイングされることが好ましい。
【0014】
回転連結部材は、長手方向に沿って一部が前方に突出して形成されることが好ましい。
【0015】
回転連結部材は、前記サブ作動部材との結合地点を中心として上下回転されることが好ましい。
【0016】
回転連結部材は、前方に外力が作用して下方に回転する場合、前記仮想の四角形で前記回転連結部材と前記メイン作動部材が結合された内角が増加することが好ましい。
【0017】
回転連結部材は、前記サブ作動部材との結合位置が長手方向に沿って調節できることが好ましい。
【0018】
回転連結部材は、長手方向に沿って前方に伸縮できるように構成されることが好ましい。
【0019】
回転連結部材は、使用者が前記座席部に着席した状態で操作できるように配置されることが好ましい。
【0020】
回転連結部材は、長手方向に沿う前方が踏み台の形態で形成され、使用者が前記座席部に着席した状態で足を利用して操作できることが好ましい。
【0021】
回転連結部材は、前記サブ作動部材との結合地点の前方に別途操作ハンドルが備えられ、使用者が座席部に着席した状態で接近可能な位置で配置されることが好ましい。
【0022】
メイン作動部材は、長手方向に沿う少なくとも一部はワイヤの形態で形成されることが好ましい。
【0023】
座席部は前記メイン作動部材上に固定結合されることが好ましい。
【0024】
メイン作動部材は、長手方向に沿って前記座席部の下部に配置された領域がフレーム形態で形成されることが好ましい。
【0025】
サブ作動部材は、ワイヤの形態で形成されることが好ましい。
【0026】
長く形成されて一側が前記支持台に連結され、他側が前記座席部に連結される別途の補助支持部材をさらに含むことができる。
【0027】
補助支持部材は、ワイヤの形態で形成されることが好ましい。
【0028】
メイン作動部材は、フレーム形態で形成され、前記サブ作動部材はワイヤの形態で形成されることが好ましい。
【0029】
座席部は、前記メイン作動部材の下部に固定結合されることが好ましい。
【0030】
座席部は、前記サブ作動部材の下部に固定結合されることが好ましい。
【0031】
メイン作動部材は、ワイヤの形態で形成され、前記サブ作動部材は、フレーム形態で形成されることが好ましい。
【0032】
座席部は、前記メイン作動部材の下部に固定結合されることが好ましい。
【0033】
メイン作動部材及び前記サブ作動部材は、フレーム形態で形成されることが好ましい。
【0034】
第1回転軸及び前記第2回転軸は、前後方向に離隔配置されて前記支持台に結合されることが好ましい。
【0035】
座席部または前記回転連結部材の少なくともいずれか一つに取っ手がさらに備えられることが好ましい。
【0036】
メイン作動部材は複数個で構成されて前記第1回転軸上に離隔配置され、前記座席部は、前記メイン作動部材の間に固定結合されることが好ましい。
【0037】
サブ作動部材は複数個で構成されて前記第2回転軸上に離隔配置され、前記座席部は、前記サブ作動部材の間に固定結合されることが好ましい。
【0038】
座席部は、搖りかごをさらに含むことができる。
【0039】
座席部または前記回転連結部材は、あん摩手段をさらに含むことができる。
【0040】
座席部は、身体情報を測定する手段をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0041】
前記課題を解決するための本発明のスイングチェアは、次のような効果がある。
【0042】
第一、スイングチェアを支持台、メイン作動部材、サブ作動部材、座席部及び回転連結部材で構成してスイングチェアを製作する構造を単純化し、その製造費用を節減することができる効果がある。
【0043】
第二、てこの原理を利用して使用者が踏み台に小さい力を加えるだけでも、別途動力源なしにスイングチェアが前方または後方に容易にスイングできるようにすることで、老弱者の下半身運動を目的としてスイングチェアを利用できる効果がある。
【0044】
第三、回転連結部材に別途操作ハンドルを備えるので、使用者が踏み台を踏まないし、操作ハンドルを前後方向に移動させることで、座席部を前後方向にスイングさせることができる効果がある。
【0045】
第四、使用者が子供や老弱者である場合、保護者が取っ手を前方または後方に移動させてスイングチェアをスイングさせることができる効果がある。
【0046】
第五、座席部に搖りかごを備えることで、幼い赤ん坊の面倒を見られる効果がある。
【0047】
第六、座席部または回転連結部材にあん摩手段を備え、使用者の疲れを解消できる効果がある。
【0048】
第七、座席部に身体情報を測定できる手段を備え、老弱者の健康状態を認知できる効果がある。
【0049】
本発明の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されていない別の効果は、請求範囲の記載から当業者にとって明確に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
以下で説明する本出願の実施例の詳細な説明だけでなく、要約は添付の図面を参照して読む時もっと理解することができる。本出願を例示するための目的として、図面には実施例が図示されている。しかし、本出願は図示された正確な配置と手段に限定されないことを理解しなければならない。
【0051】
【
図1】本発明の第1実施例によるスイングチェアの全体模様を示す図面;
【0052】
【
図2】本発明による第1実施例ないし第6実施例によるスイングチェアに共通して適用される作動構造を示す図面;
【
図3】本発明による第1実施例ないし第6実施例によるスイングチェアに共通して適用される作動構造を示す図面;
【0053】
【
図4】本発明の第1実施例によるスイングチェアが作動する模様を示す図面;
【
図5】本発明の第1実施例によるスイングチェアが作動する模様を示す図面;
【
図6】本発明の第1実施例によるスイングチェアが作動する模様を示す図面;
【0054】
【
図7】本発明の第1実施例によるスイングチェアに搖りかご及び取っ手が取り付けられた模様を示す図面;
【0055】
【
図8】本発明の第1実施例によるスイングチェアにあん摩手段が取り付けられた模様を示す図面;
【0056】
【
図9】本発明の第2実施例によるスイングチェアの全体模様を示す図面;
【0057】
【
図10】本発明の第2実施例によるスイングチェアの側面図;
【0058】
【
図11】本発明の第5実施例及び第6実施例によるスイングチェアの全体模様を示す図面;
【0059】
【
図12】本発明の第5実施例及び第6実施例によるスイングチェアの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
以下、本発明の目的が具体的に実現できる本発明の好ましい実施例を添付の図面を参照して説明する。本実施例を説明するにあたり、同一構成に対しては同一名称及び同一符号が使われ、これによる付加説明は省略する。また、本発明の実施例を説明するにあたり、図面に図示された構成は詳細な説明を理解し易くするための例示であって、その形状に対しては制限されずに多様であってもよく、これによって権利範囲が制限されないことを明示する。
【0061】
図1を参照すれば、
本発明によるスイングチェアは、概略的に、支持台100、メイン作動部材200、サブ作動部材300、座席部400及び回転連結部材500を含む。
【0062】
本発明によるスイングチェアは、柱部50をさらに含んでもよく、前記柱部50はスイングチェアの荷重及び使用者の荷重を考慮して、本実施例のように、底で離隔されて一対で設けられることが好ましい。
【0063】
支持台100は、底から一定の高さ以上に位置するよう、柱部50の上部を連結するように設けられる。
【0064】
前記支持台100は、底から一定高さ以上に位置するよう、壁体と隣接した別の壁体の間に設けられてもよい。
【0065】
図1は、本発明の第1実施例によるスイングチェアの斜視図で、
図2及び
図3は、本発明による第1ないし第6実施例によるスイングチェアに共通して適用される作動構造を示す図面で、
図4ないし
図6は、本発明の第1実施例によるスイングチェアの作動方式の様態を示す図面である。
【0066】
図1及び
図4を参照すれば、
メイン作動部材200は長く形成され、一側が前記支持台100に仮想の第1回転軸L1を有して回転できるように結合される。そして、前記メイン作動部材200は複数個で構成され、前記第1回転軸L1上で水平に離隔して配置される。
【0067】
サブ作動部材300は長く形成され、一側が前記第1回転軸L1と一定距離平行に離隔された仮想の第2回転軸L2を有し、前記支持台100に回転できるように結合される。
すなわち、本実施例のように、サブ作動部材300は第1回転軸L1から上部側に平行に離隔されるよう、支持台100に回転できるように結合される。
そして、前記サブ作動部材300は複数個で構成され、第2回転軸L2上で水平に離隔して配置される。
【0068】
前記仮想の第1回転軸L1及び前記仮想の第2回転軸L2は、連結ホックやブラケットなどの回転できる様々な連結手段が用いられてもよい。
【0069】
図1及び
図4を参照すれば、
座席部400は、離隔して配置されたメイン作動部材200の間に固定して結合される。
【0070】
メイン作動部材200は、長手方向に沿う少なくとも一部はワイヤの形態で形成され、長手方向に沿って座席部400の下部に配置された領域は、フレーム形態で形成される。すなわち、本実施例におけるメイン作動部材200は、ワイヤ及びフレームで構成される。
【0071】
図示されたように、長手方向に沿うワイヤの形態のメイン作動部材200の上部は、支持台100に回転できるように連結され、前記ワイヤの形態のメイン作動部材200の下部は、座席部400に固定して結合され、フレームは座席部400の下部に結合される。
そして、座席部400がメイン作動部材200に安定的に取り付けられるために、補助支持部材270がさらに備えられる。前記補助支持部材270は、ワイヤの形態で長く形成され、一側が支持台100に回転できるように連結され、他側が座席部400に連結される。
【0072】
回転連結部材500は長く形成されて前後方向に配置され、後方がメイン作動部材200であるフレームの他側と仮想の第4回転軸L4を有するように回転できるように結合され、前方がサブ作動部材300の他側と仮想の第3回転軸L3を有するよう、回転できるように結合される。よって、前記回転連結部材500は、前記サブ作動部材300との結合地点である第3回転軸L3を中心として上下に回転できるように連結される。
【0073】
前記仮想の第3回転軸L3及び前記仮想の第4回転軸L4は、連結ホックやブラケットなど回転可能な様々な連結手段が使用されてもよい。
【0074】
これによって、
図2に図示されたように、回転連結部材500は、支持台100、メイン作動部材200及びサブ作動部材300とともに密閉された仮想の四角形を成すように配置される。
そして、図面には図示されていないが、メイン作動部材200が全部ワイヤの形態で形成されてもよい。この場合、ワイヤの形態であるメイン作動部材200の下部に別途の結合手段を利用して座席部400を設け、回転連結部材500の後方がワイヤ形態であるメイン作動部材200の他側と仮想の第4回転軸L4を有するよう、回転できるように結合される。
【0075】
回転連結部材500は、長手方向に沿って一部が前方に突出して形成されている。
本実施例において、回転連結部材500は、サブ作動部材300の他側と回転できるように結合された第3回転軸L3の前方に突出して延長された形態を有する。
【0076】
図1に図示されたように、回転連結部材500は、長手方向に沿って突出して形成された前方が踏み台の形態で形成されるか、前記回転連結部材500に別途踏み台520を備えて使用者が座席部400に着席した状態で足を利用して操作できるように配置及び構成される。
【0077】
図2、
図4及び
図5を参照すれば、
使用者が座席部400に着席して回転連結部材500に備えられた踏み台520を押す外力を伝える場合、回転連結部材500とメイン作動部材200が結合された内角Aが増加する方向へと回転連結部材500が回転される。すなわち、スイングチェアが停止した状態で回転連結部材500とメイン作動部材200が結合された内角AがA+αに増加するように回転連結部材500が回転される。
【0078】
図3及び
図5を参照すれば、
回転連結部材500は、サブ作動部材300との結合地点である第3回転軸L3を中心として上下に回転できるように連結される。
【0079】
ここで、踏み台520と第3回転軸L3の間の距離をaとし、前記第3回転軸L3と第4回転軸L4の間の距離をbとし、使用者が座席部400に着席した状態で回転連結部材500の踏み台520に垂直方向に押す力Fを加えると、てこの原理a*F=b*F'によって、回転連結部材500の後方が垂直方向に浮き上がる力F'=a/b*Fになって、実際に回転連結部材500が回転される力Fx=a/b*F*sinθになる。
まとめると、使用者が回転連結部材500の前方に形成された踏み台520に垂直方向に押す力Fを加えると、回転連結部材500の後方はFxの力で回転する。
したがって、回転連結部材500は、回転連結部材500とメイン作動部材200が結合された内角Aが増加する方向に回転され、メイン作動部材200及び座席部400が仮想の四角形によって連動され、仮想の垂直線を基準として第1回転軸L1を中心に前方に移動される。
【0080】
本発明によるスイングチェアは、回転連結部材500が長手方向に沿って前方に伸縮できるように構成される。すなわち、第3回転軸L3から回転連結部材500の前方の端までの長さであるaを短く形成することも、長く形成することもできる。
【0081】
また、サブ作動部材300の他端が回転連結部材500に結合される第3回転軸L3の位置を調節することもできる。すなわち、bの長さを短く形成することも、長く形成することもできる。
【0082】
本発明によるスイングチェアの回転連結部材500は、前記aの長さを長く形成し、前記bの長さを短く形成することが好ましい。
前に検討したように、使用者が回転連結部材500の前方に形成された踏み台520に、垂直方向に押す力Fを加えると、回転連結部材500が回転される力Fx=a/b*F*sinθになる。よって、aの値が大きいほど、そしてbの値が小さいほど、Fを小さい力で加えても回転連結部材500が回転される力Fxの値は大きくなる。
したがって、回転連結部材500のaの長さを長く形成し、bの長さを短く形成することで、使用者が踏み台520に小さい力を加えるだけでも回転連結部材500が大きい力で回転され、結果的に使用者が着席した座席部400が前方に容易に移動する。
【0083】
前記のように、てこの原理を利用して使用者が踏み台520に小さい力を加えるだけでも座席部400が前方または後方に容易にスイングするので、老弱者の下半身運動を目的として本発明によるスイングチェアを利用できる効果がある。
【0084】
図2及び
図6を参照すれば、
メイン作動部材200及び座席部400が前方向に移動した後は、位置エネルギーが運動エネルギーに変換しながら、慣性によってメイン作動部材200及び座席部400が後方向に移動する。
この場合、回転連結部材500とメイン作動部材200が結合された内角Aが減少する方向へと回転連結部材500が回転する。つまり、回転連結部材500とメイン作動部材200が結合された内角AがA-αに減少されるよう、回転連結部材500が回転され、メイン作動部材200及び座席部400が仮想の四角形によって連動され、仮想の垂直線を基準として第1回転軸L1を中心に後方に移動する。
以後、慣性によって、メイン作動部材200及び座席部400はまた、
図5に図示されたように戻るようになるが、この場合、慣性力が弱くなって前記
図5に図示された様態よりは移動が少なくなる。すなわち、回転連結部材500とメイン作動部材200の結合された内角A+αより小さい角度で回転連結部材500が回転された状態にある。
したがって、この時、使用者が再び踏み台520に押す力Fを加えると、第3回転軸L3を中心として回転連結部材500の後方が浮き上がる力Fxが増加するので、回転連結部材500は
図5に図示された様態よりさらに大きい角度で回転する。すなわち、回転連結部材500とメイン作動部材200が結合された内角A+αよりさらに大きい角度で回転連結部材500が回転され、結果的に、座席部400が前方に大きく移動する。
【0085】
前記のような過程を通して、本発明によるスイングチェアのメイン作動部材200及び座席部400が前方または後方にスイングするようになる。
まとめると、
図4に図示されたように、スイングベンチが停止した状態で使用者が座席部400に着席して踏み台520に力を加えれば、
図5に図示されたように、座席部400が前方に移動し、以後、慣性によって
図6に図示されたように、座席部400が後方に移動し、また慣性によって座席部400が
図5に図示されたことより少し移動した状態である時、使用者が再び踏み台520に力を加えると、座席部400は前方または後方に大きくスイングし続ける。
メイン作動部材200及び座席部400がスイングされた後は慣性力が大きくなるので、使用者は座席部400が前方に移動された状態で、踏み台520を弱い力で踏んだだけでも座席部400は大きくスイングする。
【0086】
前記のように、本発明によるスイングベンチは、別途動力源なくても踏み台520に力を加えるだけで容易にスイングされる。
【0087】
本実施例のように、メイン作動部材200及び前記メイン作動部材200の前方に設けられたサブ作動部材300がいずれもワイヤの形態で構成された場合、座席部400はサブ作動部材300ではなく、メイン作動部材200に設けられなければならない。
もし、座席部400がサブ作動部材300に設けられれば、使用者が踏み台520に力を加えて回転連結部材500が第3回転軸L3を中心として回転されて前記回転連結部材500の後方が上昇すれば、ワイヤの形態であるメイン作動部材200が収縮され、曲がるようになるので、本実施例におけるスイングベンチが作動しないためである。
【0088】
図7を参照すれば、
座席部400または回転連結部材500には取っ手900がさらに備えられてもよい。
したがって、使用者が子供や老弱者である場合、保護者が取っ手900を把持し、前方または後方に移動させると、踏み台520に力を加えなくても座席部400は前方または後方にスイングするようになる。
前記取っ手900の形態は限定されず、座席部400または回転連結部材500の様々な位置で様々な形態で形成されてもよいことは勿論である。
【0089】
座席部400には搖りかご600がさらに備えられてもよく、前記搖りかご600は赤ん坊が落ちないように別途結合手段によって座席部400に固定されることが好ましい。
この場合、赤ん坊を搖りかご600に横たえて保護者が取っ手900を前方または後方に移動させ、座席部400をゆっくりスイングすることができるし、幼い赤ん坊を搖りかご600に横たえた状態で保護者が座席部400に着席し、踏み台520を踏んで座席部400をスイングさせる場合、赤ん坊と保護者が顔を合わせることができるので、赤ん坊の情緒に役立つ効果を得られる。
【0090】
回転連結部材500には、サブ作動部材300との結合地点である第3回転軸L3の前方に別途操作ハンドル(未図示)が備えられてもよい。前記操作ハンドルは、前述した取っ手900に取り替えられてもよく、使用者が座席部400に着席した状態で接近可能な位置で配置されるように形成されることが好ましい。
したがって、使用者は座席部400に着席した状態で、踏み台520を踏まずに、操作ハンドル(未図示)を把持して前方または後方に移動させることにより、座席部400を前後方向にスイングすることができる。
【0091】
図8を参照すれば、
座席部400または回転連結部材500は、あん摩手段700をさらに含んでもよい。
前記あん摩手段700は、電動式で作動する振動ローラー、指圧ローラーなどが使われてもよく、複数個の突起が形成された指圧板などが使われてもよい。
【0092】
実施例では、図面に図示されたように、座席部400に電動式で作動する振動ローラー、指圧ローラーなどのあん摩機能を有する装置を内蔵してもよく、前記座席部400の上面に複数個の突起が形成された指圧パッド(未図示)を設けてもよい。
【0093】
また、図面に図示されたように、踏み台520の代わりに、上面に複数個の突起が形成された指圧板720を設けてもよく、電動式で作動する指圧ローラー(未図示)などを設けてもよい。
【0094】
したがって、使用者は、本実施例によるスイングチェアを使用しながら、あん摩を受ける効果を得られる。
【0095】
図面には図示していないが、座席部400には身体情報を測定できる手段がさらに備えられてもよい。
前記身体情報を測定できる手段は、超小型心拍数測定機、超小型体脂肪測定機、腕時計用血圧測定機、超小型カロリー消耗測定機など、体積が小さく、簡単に身体情報を測定できる手段が使われることが好ましい。
本発明によるスイングチェアは、踏み台520を弱い力で踏んでも軽くスイング可能な構成を有するので、老弱者が運動を目的としてスイングチェアを用いる場合、運動効果の他に前記身体情報の測定手段を利用して現在の健康状態を認識できる効果がある。
【0096】
以下、サブ作動部材300がメイン作動部材200の前方に位置するように、支持台100に設けられたことを基準として本発明によるスイングチェアの第2実施例ないし第6実施例によるスイングチェアの構成及び作動方式について説明する。
また、前述した
図2及び
図3に関するスイングチェアの作動構造に対する内容は、後述する本発明による第2実施例ないし第6実施例によるスイングチェアに共通して適用される。
【0097】
図9及び
図10には、本発明の第2実施例によるスイングチェアの模様が図示されている。
第2実施例におけるスイングチェアと
図1及び
図4ないし
図6で説明した第1実施例によるスイングチェアとの相違点は、メイン作動部材200が曲がらない剛性材質のフレーム形態で形成される点である。
前記のように、メイン作動部材200がフレーム形態で形成される構成を除いて、本実施例におけるスイングベンチの構成及び作動方式は、前述した
図2ないし
図6の第1実施例によるスイングベンチの構成及び作動方式と類似である。
したがって、使用者が踏み台520に力を加えれば、回転連結部材500が回転しながら座席部400が前方または後方にスイングする。
【0098】
第3実施例によるスイングチェア(未図示)は、
図9及び
図10において、座席部400が離隔して配置されたワイヤ形態のサブ作動部材300に別途結合手段によって固定結合される形態である。
前記のように、座席部400がワイヤ形態のサブ作動部材300に別途結合手段によって固定結合された場合、使用者が踏み台520に力を加えて回転連結部材500が第3回転軸L3を中心として回転され、前記回転連結部材500の後方が上昇してもフレーム形態のメイン作動部材200は曲がらないので、本実施例におけるスイングベンチは、前後方向にスイングする。
【0099】
第4実施例によるスイングチェア(未図示)は、
図1及び
図4ないし
図6に図示された第1実施例のスイングチェアにおいて、サブ作動部材300がフレーム形態で形成される形態である。
したがって、本実施例でも、使用者が踏み台520を踏めば、
図4ないし
図6のように、座席部400が前後方向にスイングされる。
前記のような場合は、座席部400が前方に位置したフレーム形態のサブ作動部材300ではなく、後方に位置したワイヤ形態のメイン作動部材200に固定結合されなければならない。
もし、座席部400がサブ作動部材300に結合された場合、使用者が踏み台520に力を加えて回転連結部材500の後方が上昇すれば、ワイヤの形態であるメイン作動部材200が曲がって、スイングベンチが作動しないためである。
【0100】
図11及び
図12には、本発明の第5実施例及び第6実施例によるスイングチェアの模様が図示されている。
本実施例におけるスイングチェアは、メイン作動部材200及びサブ作動部材300がいずれも曲がらない剛性材質のフレーム形態で形成される。
前記メイン作動部材200の上部及び前記サブ作動部材300の上部は、支持台100に設けられたブラケット90などの連結手段によってそれぞれ第1回転軸L1及び第2回転軸L2を有するよう、回転できるように結合される。
そして、前記メイン作動部材200の上部及び前記サブ作動部材300の上部が互いに干渉しないように、第1回転軸L1及び第2回転軸L2は、前後方向に離隔して配置されることが好ましい。
第3回転軸L3及び第4回転軸L4に回転できるように結合される回転連結部材500は、内側プレート550及び外側プレート560の形態で構成されてもよい。
【0101】
第5実施例のスイングチェアは、座席部400がメイン作動部材200に固定結合され、第6実施例のスイングチェアは、座席部400がサブ作動部材300に固定結合される形態である。
したがって、前記第5実施例及び第6実施例におけるスイングベンチの場合も、使用者が踏み台520部に力を加えれば、回転連結部材500が回転しながら座席部400が前方または後方にスイングする。
【0102】
以上のように、本発明による好ましい実施例を検討し、前述した実施例以外も本発明がその主旨や範疇を脱することがなく別の特定形態で具体化できるという事実は、該当技術に通常の知識を有する者には自明である。したがって、上述した実施例は、制限的なものではなく例示的なものとして思われなければならず、これによって、本発明は上述した説明に限定されず、添付の請求項の範疇及びその同等範囲内で変更されることもできる。