(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-08
(45)【発行日】2022-09-16
(54)【発明の名称】移動通信システムにおけるQoS Flowの設定方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/24 20090101AFI20220909BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220909BHJP
【FI】
H04W28/24
H04W72/04 110
(21)【出願番号】P 2019560370
(86)(22)【出願日】2018-05-08
(86)【国際出願番号】 KR2018005285
(87)【国際公開番号】W WO2018208068
(87)【国際公開日】2018-11-15
【審査請求日】2021-02-24
(31)【優先権主張番号】10-2017-0057434
(32)【優先日】2017-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】ヒョンホ・イ
(72)【発明者】
【氏名】キスク・クウォン
(72)【発明者】
【氏名】サンジュン・ムン
(72)【発明者】
【氏名】ジュンシン・パク
(72)【発明者】
【氏名】ボムシク・ペ
(72)【発明者】
【氏名】ジチョル・イ
【審査官】永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-510360(JP,A)
【文献】Ericsson,Reflective QoS and Flow-ID[online],3GPP TSG RAN WG2 #98 R2-1704379,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1704379.zip>,2017年05月06日
【文献】Qualcomm Incorporated,Further consideration of SDAP header[online],3GPP TSG RAN WG2 #98 R2-1705058,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1705058.zip>,2017年05月06日
【文献】Ericsson,QoS and SDAP layer aspects in NR[online],3GPP TSG RAN WG2 #98 R2-1705116,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1705116.zip>,2017年05月06日
【文献】Intel Corporation (email discussion rapporteur),TP from [97bis#15][NR] QoS message flows[online],3GPP TSG RAN WG2 #98 R2-1704805,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1704805.zip>,2017年05月07日
【文献】3GPP TS 23.501 V0.4.0,Internet<URL:http://www.3gpp.org/DynaReport/23501.htm>,2017年04月,pp. 53-56, 60
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムの基地局によって行われる方法において、
SMF(session management function)エンティティからAMF(access and mobility management function)エンティティを通じ、QoS(quality of service)フロー(flow)に関するQoSプロファイルを受信する段階と、
前記QoSプロファイルが、前記QoSフロー上のトラフィックに反映式(reflective)QoSが適用されることを指示する情報を含んでいるのかを判断する段階と、
端末に、前記判断に基づいて、前記QoSフローに関連するDRB(data radio bearer)を設定するメッセージを送信する段階であって、前記QoSプロファイルが前記QoSフロー上のトラフィックに前記反映式QoSが適用されることを指示する前記情報を含んでいないと、前記メッセージは、前記DRBに対するQFI(QoS flow identifier)及びRQI(reflective QoS indication)を伝えるためのヘッダーを省略(omit)するDRB設定を知らせる段階と、
前記端末に、前記メッセージに基づいて前記DRB上でダウンリンクデータを送信する段階と、を含む、方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記SMFエンティティから前記AMFエンティティを通じ、アップリンクデータに対する送信レベルマーキング(transport level marking)に関連する情報を受信する段階と、
前記端末から前記アップリンクデータを受信する段階と、
UPF(user plane function)エンティティに、前記アップリンクデータに対する前記送信レベルマーキングを前記受信されたアップリンクデータに適用し、送信する段階と、をさらに含み、
前記アップリンクデータに対する送信レベルマーキングに関連する情報は、DSCP(differentiated services code point)値を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
無線通信システムの基地局において、
送受信部と、
前記送受信部に接続される制御部と、を含み、
前記制御部は、
SMF(session management function)エンティティからAMF(access and mobility management function)エンティティを通じ、QoS(quality of service)フロー(flow)に関するQoSプロファイルを受信し、
前記QoSプロファイルが、前記QoSフロー上のトラフィックに反映式(reflective)QoSが適用されることを指示する情報を含んでいるのかを判断し、
前記判断に基づいて、前記QoSフローに関連するDRB(data radio bearer)を設定するメッセージが端末に送信され、前記QoSプロファイルが前記QoSフロー上のトラフィックに前記反映式QoSが適用されることを指示する前記情報を含んでいないと、前記メッセージは、前記DRBに対するQFI(QoS flow identifier)及びRQI(reflective QoS indication)を伝えるためのヘッダーを省略(omit)するDRB設定を知らせ、
前記メッセージに基づいて、前記DRB上でダウンリンクデータを前記端末に送信するように設定される、基地局。
【請求項4】
前記制御部は、
前記SMFエンティティから前記AMFエンティティを通じ、アップリンクデータに対する送信レベルマーキング(transport level marking)に関連する情報を受信し、
前記端末から前記アップリンクデータを受信し、
UPF(user plane function)エンティティに、前記アップリンクデータに対する前記送信レベルマーキングを前記受信されたアップリンクデータに適用し、送信するように、さらに設定され、
前記アップリンクデータに対する送信レベルマーキングに関連する情報は、DSCP(differentiated services code point)値を含む、請求項3に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に電子機器に関し、具体的には移動通信システムにおいてQoS(quality of service)flowを設定する方法を用いる電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
改善された5G通信システム又はpre-5G通信システムを開発するための努力が成りつつあり、5G通信システム又はpre-5G通信システムは、4Gネットワーク以後(Beyond 4G Network)通信システム又はLTEシステム以後(Post LTE)のシステムと呼ばれている。
【0003】
高いデータ送信率を達成するために、5G通信システムは超高周波(mmWave)帯域(例えば、60ギガ(60GHz)帯域のような)での具現が考慮されている。超高周波帯域での電波の経路損失の緩和及び電波の伝達距離を増加させるために、ビームフォーミング(beamforming)、巨大配列多重入出力(massive MIMO)、全次元多重入出力(Full Dimensional MIMO:FD-MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が5G通信システムで考慮される技術である。
【0004】
システムのネットワーク改善のために、5G通信システムでは進化された小型セル、改善した小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network:cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、機器間の通信(Device to Device communication:D2D)、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(Coordinated Multi-Points)、及び受信干渉除去(interference cancellation)などの技術開発が成りつつある。これ以外にも、5Gシステムでは進歩されたコーディング変調(Advanced Coding Modulation:ACM)方式である FQAM (Hybrid FSK(frequency shift keying)and QAM (quadrature amplitude modulation)Modulation)及びSWSC(Sliding Window Superposition Coding)と、進歩された接続技術であるFBMC(Filter Bank Multi Carrier)、NOMA(nonorthogonal multiple access)、及びSCMA(sparsecode multiple access)などが開発されている。
【0005】
一方、インターネットは事物などの分散された構成要素の間に情報を取り交わして処理するIoT(Internet of Things、事物インターネット)網に進化しつつある。クラウドサーバーなどとの接続を通じるビックデータ(Big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(Internet of Everything)技術も台頭している。IoTを具現するため、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインターフェース技術、及び保安技術のような技術要素が要求され、最近には事物間の接続のためのセンサーネットワーク(sensor network)、マシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)、MTC(Machine Type Communication)などの技術が研究されている。IoT環境では接続された事物で生成されたデータを収集、分析する知能型IT(Internet Technology)サービスが提供されることができる。IoTは既存のIT(information technology)技術と多様な産業間の融合及び複合を介してスマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカー又はコネクテッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスなどの分野に応用されることができる。
【0006】
これに、5G通信システムをIoT網に適用するための多様な試みが成っている。例えば、センサーネットワーク(sensor network)、マシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)、MTC(Machine Type Communication)などの技術がビームフォーミング、MIMO、及びアレイアンテナなどの技法によって具現されていることである。前述したビックデータ処理技術としてクラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)が適用されることも5G技術とIoT技術の融合の一例と言える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように5G技術及び5G通信システムが台頭されることによって、多様なQoS要求を満足させるための要求がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、少なくとも上述した問題点を解消して以下に記述される長所を提供するためのことである。
【0009】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムで基地局の方法が提供される。前記方法はネットワークエンティティから端末のQoS(quality of service)フローが反映式QoS(reflective QoS)に係ることを指示する情報を受信する段階と、前記ネットワークエンティティから受信された情報に基づいて前記端末で前記QoSフローのトラフィックを伝達するためのDRB(data radio bearer)を設定する段階と、及び前記端末で前記DRBを介してデータを送信する段階と、を含む。
【0010】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムで基地局が提供される。前記基地局は送受信部及び前記送受信部と接続され、ネットワークエンティティから端末のQoS(quality of service)フローが反映式QoS(reflective QoS)に係ることを指示する情報を受信し、前記ネットワークエンティティから受信された情報に基づいて前記端末で前記QoSフローのトラフィックを伝達するためのDRB(data radio bearer)を設定し、及び前記端末で前記DRBを介してデータを送信するように設定された制御部を含む。
【0011】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムでネットワークエンティティの方法が提供される。前記方法は端末のためのQoSフローが反映式QoSに係るか判断する段階と、及び基地局で前記判断に基づいて前記QoSフローが前記反映式QoSに係ることを指示する情報を送信する段階と、を含み、前記端末で前記QoSフローのトラフィックを伝達するためのDRBが前記基地局で送信された情報に基づいて前記基地局によって設定される。
【0012】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムでネットワークエンティティが提供される。前記ネットワークエンティティは送受信部及び前記送受信部と接続されて端末のためのQoSフローが反映式QoSに係るか判断し、及び基地局で前記判断に基づいて前記QoSフローが前記反映式QoSに係ることを指示する情報を送信するように設定された制御部を含み、前記端末で前記QoSフローのトラフィックを伝達するためのDRBが前記基地局で送信された情報に基づいて前記基地局によって設定される。
【0013】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムで第1ネットワークエンティティの方法が提供される。前記方法は第2ネットワークエンティティから端末のダウンリンクパケットに対する送信レベルマーキングに係る情報を受信する段階と、第3ネットワークエンティティから前記端末のダウンリンクデータを受信する段階と、及び前記第2ネットワークエンティティから受信された情報に基づいて前記ダウンリンクパケットに対する前記送信レベルマーキングを適用することによって前記ダウンリンクデータを基地局で送信する段階と、を含む。
【0014】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムで第1ネットワークエンティティが提供される。前記第1ネットワークエンティティは送受信部及び前記送受信部と接続されて第2ネットワークエンティティから端末のダウンリンクパケットに対する送信レベルマーキングに係る情報を受信し、第3ネットワークエンティティから前記端末のダウンリンクデータを受信し、及び前記第2ネットワークエンティティから受信された情報に基づいて前記ダウンリンクパケットに対する前記送信レベルマーキングを適用することによって前記ダウンリンクデータを基地局で送信するように設定された制御部を含む。
【0015】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムで基地局の方法が提供される。前記方法は第1ネットワークエンティティから端末のアップリンクパケットのための送信レベルマーキングに係る情報を受信する段階と、前記端末からアップリンクデータを受信する段階と、及び前記アップリンクデータに前記送信レベルマーキングを適用することによって前記アップリンクデータを第2ネットワークエンティティで送信する段階と、を含む。
【0016】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムで基地局が提供される。前記基地局は送受信部及び前記送受信部と接続されて第1ネットワークエンティティから端末のアップリンクパケットのための送信レベルマーキングに係る情報を受信し、前記端末からアップリンクデータを受信し、及び前記アップリンクデータに前記送信レベルマーキングを適用することによって前記アップリンクデータを第2ネットワークエンティティで送信するように設定された制御部を含む。
【0017】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムで第1ネットワークエンティティの方法が提供される。前記方法は端末のダウンリンクパケットに対する送信レベルマーキングに係る第1情報を第2ネットワークエンティティで送信する段階と、前記端末のアップリンクパケットに対する送信レベルマーキングに係る第2情報を基地局で送信する段階と、を含む。
【0018】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムで第1ネットワークエンティティが提供される。前記第1ネットワークエンティティは送受信部及び前記送受信部と接続されて端末のダウンリンクパケットに対する送信レベルマーキングに係る第1情報を第2ネットワークエンティティで送信し前記端末のアップリンクパケットに対する送信レベルマーキングに係る第2情報を基地局で送信するように設定された制御部を含む。
【発明の効果】
【0019】
本開示の実施形態によれば、Reflective QoS、Flexible QoS及び非標準QoS Classを適用することによって5G通信システムに対する多様なQoS要求が満足されることができる。ひいては、バックホール区間でのQoS差別化のためにTransport level markingが5G通信システムにも適用されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
上述した内容外にも本開示の特定実施形態に対する他の様態、特徴、効果は以下の具体的な説明とともに伴う図面から自明に導出されることができ、このような図面は以下の通りである:
【
図1】一実施形態による5Gシステムを示した図面である。
【
図2】一実施形態によるReflective QoSの図面である。
【
図3】一実施形態によるPDU(protocol data unit)session establishment手続きに対する方法のフローチャートである。
【
図4】一実施形態によるPDU session modification手続きのフローチャートである。
【
図5】一実施形態によるSMF(session management function)がUEで伝達するQoS ruleの図面である。
【
図6】一実施形態によるSMFがRANで伝達するQoS profileを説明する図面である。
【
図7】一実施形態によるSMFがUPF(user plane function)で伝達するQoS ruleを説明する図面である。
【
図8】一実施形態による DL/UL(downlink/uplink)でのdataパケットの伝達手続きの方法に対するフローチャートである。
【
図9】一実施形態によるUEのQoS FlowのRQ(reflective QoS)サポート可否と種類によるDL packet処理方法に対するフローチャートである。
【
図12】一実施形態によるネットワークエンティティの図面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本開示の実施形態は添付図面を参照して以下に説明されるだろう。しかし、本開示の実施形態は特定実施形態に制限されず、本開示のすべての修正、変更、同等な装置及び方法、及び/又は代案的な実施形態を含むことに解釈されなければならない。図面の説明で、類似の要素に対しては類似の参照符号が用いられる。
【0022】
本願に用いられた用語“有する(have)”、“有することができる(may have)”、“含む(include)”及び“含むことができる(may include)”は対応する特徴部(例えば、数値、機能、動作又は部品のような要素)の存在を示し、追加機能の存在を排除しない。
【0023】
本願に用いられた用語“A又はB”、“A又は/及びBのうちの少なくとも一つ”又は“一つ以上のA又は/及びB”はそれらと共に列挙された項目のすべての可能な組み合せを含む。例えば、“A又はB”、“A及びBのうちの少なくとも一つ”又は“A又はBのうちの少なくとも一つ”は(1)一つ以上のAを含むか、(2)一つ以上のBを含むか、(3)少なくとも一つのA及び少なくとも一つのBを含むことを意味する。
【0024】
本明細書で用いられた“第1”及び“第2”のような用語は重要度又は手順にかかわらず対応する構成要素を用いることができ、構成要素を制限せず構成要素を他の構成要素と区別するために用いられる。これら用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別するために用いられることができる。例えば、第1ユーザ装置及び第2ユーザ装置は手順又は重要度にかかわらず他のユーザ装置を示すことができる。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しないなら第1構成要素は第2構成要素で命名されることができ、類似に第2構成要素も第1構成要素で命名されることができる。
【0025】
構成要素(例えば、第1構成要素)が他の構成要素(例えば、第2構成要素)と“(作動的又は通信的に)結合される”又は“接続される”場合、構成要素は直接的に構成されることができることを理解するだろう。他の構成要素と結合された他の構成要素を有することができ、その構成要素と異なる構成要素の間の中間(intervening)構成要素(例えば、第3構成要素)があれば良い。反対に、構成要素(例えば、第1構成要素)が他の構成要素(例えば、第2構成要素)と“直接結合されて”いるか“直接接続されて”いる時、当該構成要素と対象構成要素中間に他の構成要素(例えば、第3の構成要素)が存在しないことが理解されるだろう。
【0026】
本明細書で用いられる“設定される(又は構成される)”という表現は“適合な(suitable for)”、“能力を有する(having the capacity to)”、“設計された(designed to)”、“適応する(adapted to)”、“作る(made to)”又は“可能である(capable of)”と相互交換的に用いられることができる。状況により“設定される(構成される)”という用語が必ずハードウェア水準で“特別に設計された”を意味することではない。代りに、“~から構成された装置”という表現は装置が特定状況で他の装置又は部品と共に“可能である(capable of)”と言うことを意味することができる。例えば、“A、B及びCを行うように設定された(configured to or set to)プロセッサ”はメモリー装置に記憶された一つ以上のソフトウェアプログラムを行うことで対応する動作を行うことができる専用プロセッサ(例えば、内装プロセッサ)又は汎用プロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU:central processing unit)又はアプリケーションプロセッサ(AP:application processor))を意味することができる。
【0027】
本開示の多様な実施形態を説明するのに用いられた用語は特定実施形態を説明するためのことで本開示を制限しようとすることではない。単数の表現は文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。技術的や科学的な用語を含んでここで用いられるすべての用語は異なるように定義されない限り、関連技術分野の通常の技術者によって一般的に理解されることと同一な意味を有する。一般的に用いられる事前に定義された用語は関連技術の文脈的意味と同一又は類似の意味を有することで解釈されなければならなく、本明細書で明確に定義されない限り理想的や誇張された意味を有することで解釈されてはいけない。場合によって、本文書で定義された用語であっても本開示の実施形態を排除するように解釈されない。
【0028】
本明細書で用いられる用語“モジュール”は例えば、ハードウェア、ソフトウェア及びファームウェアのうちの一つを含むユニット又はこれらのうちの2つ以上の組み合せを意味することができる。“モジュール”という用語は例えば、“ユニット”、“ロジック”、“論理ブロック”、“コンポネント”又は“回路”という用語と互換的に用いられることができる。“モジュール”は集積構成要素の最小単位又はその一部であれば良い。“モジュール”は一つ以上の機能又はその一部を行うための最小ユニットであれば良い。“モジュール”は機械的又は電子的に具現されることができる。例えば、本開示による“モジュール”はASIC(application-specific integrated circuit)チップ、FPGA(field-programmable gate array)、及び以前に行われた動作又は以後に開発される動作を行うためのプログラマブルロジック装置のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0029】
本開示による電子装置は、例えば、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピューター(PC)、携帯電話、ビデオフォン、電子ブックリーダー(e-book reader)、デスクトップのうちの少なくとも一つを含むことができる。PC、ラップトップPC、ネットブックコンピューター、ワークステーション、サーバー、個人携帯情報端末(PDA)、携帯用マルチメディアプレーヤー(PMP)、MPEG-1オーディオレイヤー-3(MP3)プレーヤー、モバイル医療機器、カメラ及びウェアラブル装置。ウェアラブル装置はアクセサリータイプ(例えば、時計、指輪、腕輪、アンクレット、ネックレス、メガネ、コンタクトレンズ又はHMD(Head-mounted Device))、ファブリック又は衣類一体型(例えば、電子衣類)、身体装着型(例えば、スキンパッド又はタトゥー)、及び生体移植型(例えば、移植型回路)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0030】
電子装置は家電製品であれば良い。家電機器は、例えば、テレビ、DVD(digital video disk)プレーヤー、オーディオ、冷蔵庫、エアコン、真空清掃器、オーブン、電子レンジ、洗濯機、エアクリーナー、セットトップボックス、ホームオートメーションコントロールパネル、保安コントロールパネル、TVボックス(例えば、Samsung HomeSyncTM、Apple TVTM 又はGoogle TVTM)、ゲームコンソール(例えば、XboxTM及びPlayStationTM)、電子辞典、電子キー、キャムコーダ及び電子写真フレームのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0031】
電子装置は多様な医療装置(例えば、多様な携帯用医療測定装置(血糖モニタリング装置、心臓搏動数モニタリング装置、血圧測定装置、体温測定装置など)、 磁氣共鳴血管造影術(MRA)、磁氣共鳴映像(MRI)、コンピューター断層撮影(CT)機械及び超音波機械)、ナビゲーション装置、GPS(Global Positioning System)受信機、EDR(Event Data Recorder)、飛行データ記録器(FDR)、車両インフォテーンメント装置、船舶用電子装置(例えば、船舶用ナビゲーション装置及びジャイロコンパス)、航空電子工学、保安装置、自動車ヘッドユニット、家庭用ロボット又は産業、銀行の現金自動預け払い機(ATM)、商店のPOS(Point of Sales)装置又はIoT装置(例えば、電球、多様なセンサー、電気又はガス計量器、スプリンクラー装置、火事報知機、温度調節装置、街燈、トースター、スポーツ用品、お湯タンク、ヒーター、ボイラーなど)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0032】
電子装置は家具又は建物/構造の一部、電子ボード、電子署名受信装置、プロジェクター及び多様な種類の測定装置(例えば、水道メートル、電気メートル、ガス計量器及び電波測定器)のうちの少なくとも一つを含むことができる。電子装置は前述の多様な装置のうちの一つ又はその以上の組み合せあれば良い。電子装置はさらにフレキシブルデバイスであれば良い。また、電子装置は前述した機器に限定されず、新しい技術開発による電子装置を含むことができる。
【0033】
以下、添付された図面を参照して電子装置に対して説明する。本文書で、ユーザという用語は電子装置を用いる人又は電子装置を用いる装置(例えば、人工知能電子装置)を指称することができる。
【0034】
本開示の実施形態によって、本明細書に添付された図面を参照してQoS flowの設定方法及び装置を具体的に説明する。
【0035】
図1は、一実施形態による5Gシステムを示す図面である。
【0036】
図1を参照すれば、5Gシステムは、UE(user equipment、110)、RAN(radio access network、115)、UPF(user plane function、120)、DN(data network、125)、UDM(user data management、130)、AMF(access & mobility function、135)、SMF(session management function、140)、PCF(policy control function、145)、AF(application function、150)及びAUSF(authentication server function、155)を含むことができる。
【0037】
5GシステムはOTTの多様なQoS要求を満足させるためにReflective QoS、Flexible QoS及び非標準QoS Classを用いる。そして、バックホール区間でのQoS 差別化のためにLTEでも用いられたTransport level markingを用いる。
【0038】
図2は、一実施形態によるReflective QoSの図面である
【0039】
1) RQ
【0040】
RQは受信したダウンリンクデータパケットに基づいて、端末がUL QoS規則を生成する方式である。一つのPDU sessionではRQを用いるQoS flowと、そうではないQoS flowがいずれもあり得る。
【0041】
RQ活性化(activation)方式には以下の2つがある。
【0042】
-Reflective QoS Activation via User Plane
【0043】
UPF120が外部DNから変更しようとするQoS Ruleに該当するIP(internet protocol)flowのパケットを受信すれば、UPF120は受信したDLパケットのencapsulation headerにReflective QoS Indication(RQI)fieldを1と設定してN3 interfaceで伝達する。RQI fieldが設定されたDLパケットを受信したUE110は受信したDLパケットのIP及びTCP(transmission control protocol)又はUDPヘッダの情報を用いてUL用QoS ruleを作る。
【0044】
-Reflective QoS Activation via Control Plane
【0045】
UE110がRQIを含むQoSルールをSMF140から受信し、このQoS RuleにマッチングするDLパケットを受信すれば、UE110は受信したDLパケットからUL QoS Ruleを生成する。
【0046】
2) Flexible QoS
【0047】
QoSの単位であるEPS(evolved packet system)bearerとData Radio Bearer(DRB)の関係が1:1であったLTE対比、5GシステムではQoS FlowとDRBとの関係がn:1(n>=1)が可能である。例えば、多数のQoS FlowがQoS要求事項を満足させると、1個のDRBを用いて5G基地局(RAN 115)からUE110でパケットを伝達することができる。RAN115がQoS FlowのDRB関係を決定と接続をしたが、5G システム中心網(5G Core Network(5GC))はその接続関係が分からない。
【0048】
3) 非標準(non-standardized)QoS Class
【0049】
定められたQoS ClassのみをサポートしたLTEに比べ、5GシステムはQoS classを制限せず定義することができる。これを可能にするようにするために5Gシステムでは2つの5G QoS Indicator(5QI)を用いる。
【0050】
-標準化された5QI(Standardized 5QI)
【0051】
標準化された5QIが指称するQoS characteristic、すなわち、Resource Type、Priority Level、packet delay budget(PDB)、Packet Error Rate(PER)が予め5Gシステムの装置、User Plane function(UPF 120)、UE110、RAN115に設定されていて別途のシグナリング無しに5QIだけでもQoS characteristicが分かる5QIを言う。
【0052】
-非標準化された5QI(Non-standardized 5QI)
【0053】
非標準化された5QIが指称するQoS characteristicは5GCが必要により動的に決定し、その決定されたQoS characteristicを5QIと共に5Gシステムの装置に伝達する。
【0054】
非標準化された5QIを用いると、5Gシステムでは予め定められたQoS class外で自由に QoS Classを定義することができる。
【0055】
4) Transport level packet marking
【0056】
LTEではBackhaul網(P-GWとeNB間のデータ送信のための網)でQoS差別化のためにTransport level markingを用いる。Transport level markingはLTEのGateway(GW)とeNBがLTEのQoS Class Index(QCI)とARPに基づいてbackhaul網のL3又はL2階層headerにQoS差別化markingをすることである。例えば、GWやeNBはEPS bearerのQCIとARPを考慮してouter IP headerにDifferentiated Services Code Point(以下、 DSCP)fieldに適合した値をmarkingする。5Gシステムでもバックホール網でのQoS提供のためにRAN115とUPF120がTransport level packet markingをする。
【0057】
ただ、Reflective QoS使用によって、端末110のDLパケット処理の負担が増加することができる。Per Packet inspection及び新規IP flowの検出負担が増加し、5G速度向上による時間当り処理しなければならない端末のパケットの処理負担が増加することができる。QoS情報を端末に伝達するための毎headerは、例えば、QoS flow id(QFI)とReflective QoS Indication(RQI)伝達するために無線区間で新しいheaderを用いることによって、QFIとRQIの伝達が必要ではない場合は、無線リソースの浪費が発生(e.g.IoT 装置)する問題がある。5Gシステムでバックホール区間にQoSを提供する方案が必要であれば良い。5Gは新しいQoS classをサポートしやすくするために非標準化された(Non-Std.)5QIが可能であり、5QIとDSCP mappingを予め設定しにくくなる問題があり得る。
【0058】
これに、本開示は、Reflective QoS使用による端末のDLパケット処理負担増加を解決するために、UE110のRQサポート可否とRQ種類伝達、CNのUEのRQサポート可否及びQoS要求事項を考慮したQoS Flow別のRQサポート可否とサポート種類決定機能、Core Network(CN)のUEへのQoS Flow別のRQサポート可否とRQ種類伝達及びUE110のQoS FlowのRQサポート可否とサポート種類によるDL packet処理差別化機能を提供することができる。
【0059】
また、本開示は、無線リソース浪費発生問題を解決するために、CNのRAN115でのQoS Flow 別のRQサポート可否とRQ種類伝達、RAN115のQoS FlowのRQサポート可否とRQ種類によるQoS Flow to DRB mapping機能及びRANのQoS FlowのRQサポート可否とRQ種類によるDRBのRQサポートヘッダ設定機能を提供することができる。
【0060】
また、本開示は、5Gシステムで提供するバックホール区間の例で、CNのQoS要求事項、UPF120とRAN115間のN3 path状況を考慮したQoS Flow生成の時のtransport level marking値の決定機能、CNのUPF120とRAN115でのQoS Flow別のtransport level marking値の伝達機能を提供することができる。
【0061】
第1実施形態-PDU Session establishment手続き
【0062】
図3は、一実施形態によるPDU(protocol data unit)session establishment手続きに対する方法のフローチャートである。
【0063】
1. [UE→AMF] Session establishment requestを伝達してsession設置をリクエストする。Session establishment requestはUEが支援可能なRQ種類を含む(302)。RQ種類はRQ未支援(Not support)、RQ via C(RQ via control plane、RQvC)だけ支援(RQvC only)、RQ via U(RQ via user plane、RQvU)だけ支援(RQvU only)。RQ via CとRQ via Uのいずれもサポート可能(RQvCvU)の種類が可能である。
【0064】
2.(AMF)AMFがSMFを選択する(304)。
【0065】
3. [AMF→SMF]手続き2で選択したSMFでPDU session establish requestを伝達する(306)。
【0066】
4. [SMF→UDM]SMFはUDMにUEのsubscription情報をリクエストして受ける(308)。
【0067】
5. PDU session認証手続き(310)
【0068】
6.(SMF)SMFがPCFを選択することができる。この時、SMFはPCFにUEが用いるQoS Policyを受けることができる(312、314)。
【0069】
7.(SMF)SMFはUEと DN間のsessionが用いるUPFを選択する(316)。
【0070】
8.(SMF→PCF)SMFはPCFにUEが用いるQoS Policy ruleを受けることができる(318)。SMFはUEが手続き1のRQサポート可否及び種類と手続き6のPCFのQoS policyを考慮し、[第3実施形態]の項目と[第4実施形態]を決定する。
【0071】
手続き6のPCFの QoS policyとUPFとRAN間のbackhaul状態を考慮して[第4実施形態]と[第5実施形態]のUL及びDL Transport level packet markingを決定する。
【0072】
9.(SMF→UPF)手続き5でsession establishment手続きを実行した場合、SMFはUPFにN4 session modification requestをする。N4 session modification requestは手続き8で決定した[第5実施形態]を含む(320)。
【0073】
10.(SMF→AMF)SMFはAMFにSM responseを伝達する。SM Responseは次を含むことができる。Cause、N2 SM information、N1 SM information。N2 SM informationはPDU Session ID、QoS Profile(s)、CN Tunnel Infoを含む。N1 SM informationはPDU Session Establishment Accept(Authorized QoS Rule、SSC(session and service continuity) mode、S-NSSAI(single network slice selection assistance information)、allocated IPv4 address)を含む(322)。
【0074】
QoS ProfileはRANセッションに用いられるQoS Flowの[第4実施形態]を含む。
【0075】
Authorized QoS ruleはUEセッションに用いられるQoS Flowの[第3実施形態]を含む。
【0076】
11.(AMF→RAN)AMFがRANにN2 PDU Session Requestを伝達する。AMFはPDU Session IDとPDU Session Establishment Acceptを含むNAS messageをRANに伝達する(324)。
【0077】
12.(RAN→UE)RANは[第6実施形態]と共にDRB設定をする(326)。
【0078】
RANは手続き11で受信した NAS message(PDU Session ID、N1 SM information(PDU Session Establishment Accept))をUEに伝達する。
【0079】
13.(RAN→AMF)手続き11のリクエストに対する応答(328)
【0080】
14.(AMF→SMF)SM Request(N2 SM information)を伝達する(332)。
【0081】
15.(SMF→UPF)SMFはPDU sessionが作られていなかったらUPFにN4 Session Establishmentメッセージを伝達してPDU session生成をリクエストし、作られていると、N4 Session Modificationを伝達してPDU session変更をリクエストする(334)。
【0082】
N4 Session EstablishmentとN4 Session Modificationは[第5実施形態]を含む。
【0083】
16.(SMF→AMF)手続き14の応答(336)
【0084】
17.(SMF→UE)IPv6設定情報を伝達することができる(338)。
【0085】
18.PDU session establishmentがNon-3GPP accessから3GPP accessへのhandoverの場合、non-3GPP accessにあったsessionをreleaseする(342)。
【0086】
19.UDMがSMF id、SMF address、DNNを保存する(344)。
【0087】
第2実施形態-PDU Session modification手続き
【0088】
図4は、一実施形態によるPDU session modification手続きのフローチャートである。
【0089】
1.手続きの開始は以下の通りである。
【0090】
A. UE initiates the PDU session modification procedure by the transmission of a PDU Session Modification over N1(402)
【0091】
B. PCF initiates the PDU-CAN Session Modification procedure upon policy decision triggered by DPI’s Traffic Detection notification or upon AF requests(404、406)。
【0092】
C.UDM sends Insert Subscriber Data message to SMF(408)
【0093】
D.SMF may decide to modify PDU session。
This procedure also may be triggered based on locally configured policy(410)
【0094】
E.(R)AN sends the N2 message(PDU session ID、SM information) to the AMF。The SM information includes the QFI and a notification indicating that the QoS targets cannot be fulfilled。The AMF sends the SM Request(SM information) message to the SMF(412、414)。
【0095】
2.(SMF→PCF)SMFはPCFに変更されたQoS Policyをリクエストし、PCFはSMFに変更されたQoS Policyを伝達する。SMFはUEが[第1実施形態]の手続き1のRQサポート可否及び種類とPCFのQoS policyを考慮し、[第3実施形態]の項目と[第4実施形態]を決定する(416)。
【0096】
手続き6のPCFのQoS policyとUPFとRAN間のbackhaul状態を考慮して[第4実施形態]と[第5実施形態]のUL及びDL Transport level packet markingを決定する。
【0097】
3.(SMF→AMF)SMFがAMFにSM Request(N2 SM information(PDU Session ID、QoS Profile、Session-AMBR)、N1 SM Container(PDU Session Modification Command(PDU session ID、QoS rule、Session-AMBR)))メッセージを伝達する(418)。
【0098】
N2 SM informationはPDU Session ID、QoS Profile(s)、Session AMBRを含む。
【0099】
N1 SM informationはPDU Session Modification command(PDU session id、QoS Rule、Session AMBRを含む。
【0100】
QoS ProfileはRANセッションに用いられるQoS Flowの[第4実施形態]を含む。
【0101】
Authorized QoS ruleはUEセッションに用いられるQoS Flowの[第3 実施形態]を含む。
【0102】
4.(AMF→RAN)AMFはRANにN2 PDU Session Requestメッセージを伝達する(420)。
【0103】
N2 PDU Session Requestは手続き3のN2 SM informationを含む。
【0104】
NAS messageは手続き3のPDU Session Modification commandを含む。
【0105】
5.(RAN→UE)RANのDRB設定変更(422)
【0106】
UEに手続き4のNAS messageを伝達する。
【0107】
手続き3で伝達したN2 SM informationによってDRB設定が変更されることができる。この時は[第6実施形態]と共にDRB設定ができる。
【0108】
6.(RAN→AMF)手続き4の応答(424)
【0109】
7.(AMF→SMF)手続き3の応答(426)
【0110】
8.(SMF→UPF)SMFはUPFにN4 Session Modificationを伝達してPDU session変更をリクエストすることができる(428)。
【0111】
N4 Session Modificationは[第5実施形態]を含む。
【0112】
9.(SMF→PCF)SMFはPCFにQoS policyが設定されたことを知らせることができる(430)。
【0113】
第3実施形態-SMFがUEに伝達するQoS Rule
【0114】
SMFはUEにUL trafficの区別とQoS保障の時に用いるQoS Ruleを伝達する。UEで伝達するQoS ruleは以下の内容を含むことができる。
図5は、一実施形態によるSMF(session management function)がUEで伝達するQoS ruleの図面である。
【0115】
-QoS Rule ID(502):QoS Rule制御の時、UEに設定されたQoS rule 区別のための識別番号
【0116】
-QoS Flow ID(QFI)(504):このQoS ruleが指示するQoS Flowを区別するためにDLパケットにマーキングされてUEに伝達され、またはUL trafficのQoS処理のためにULパケットにUEがマーキングする識別番号。標準指定5QIを用いる場合、QFIは5QIと同じ値であれば良い。
【0117】
-QoS Flow Template(506):UL trafficをQoS Ruleに該当するQoS Flowを選択時、適用するpacket filterのセット。Default QoS rule又はReflective QoSサポートする場合、省略されることができる。
【0118】
-Precedence Value(508):このQoS RuleをUL trafficに適用する手順
【0119】
-5G QoS Characteristic Indication(5QI、510):このQoS ruleが指示するQoS flowが5G systemで処理される時、受けるようになるQoS処理特性を指示する識別子。5QIは標準で指定した値又はSMFが任意で選択した値であれば良い。標準指定値に対しては5QIが省略されることができる。
【0120】
-QoS parameters(512):このQoS ruleが指示するQoS flowがQoS処理特性に必要なパラメーター。Flow type、Priority Level、Packet Delay budget、Packet Error Rate、Guaranteed Flow Bitrate、Maximum Flow Bitrate、Notification Controlであれば良い。端末に予め知られている場合には一つ以上のQoSパラメーターが省略されることができる。
【0121】
-Reflective QoS Support(514):このQoS Ruleが指示するQoS FlowがサポートするReflective QoSの種類。Reflective QoSタイプはNot Support/Reflective QoS via Control plane/Reflective QoS via User Planeのうちのいずれか一つであれば良い。
【0122】
第4実施形態-SMFがRANに伝達するQoS profile
【0123】
SMFはRANにDL及びUL trafficのQoS保障時に用いるQoS特性を示すQoS Profileを伝達する。
【0124】
図6は、一実施形態によるSMFがRANへ伝達するQoS profileを説明する図面である。
【0125】
-QoS Rule ID(602):QoS Rule制御時、UEに設定されたQoS rule区別のための識別番号
【0126】
-QoS Flow ID(QFI)(604):このQoS ruleが指示するQoS Flowを区別するためにDLパケットにマーキングされてUEに伝達し、またはUL trafficの QoS処理のためにULパケットにUEがマーキングする識別番号
【0127】
-5G QoS Characteristic Indication(5QI)(606):このQoS ruleが指示するQoS flowが5G systemで処理される時、受けるようになるQoS 処理特性を指示する識別子。5QIは標準で指定した値又はSMFが任意で選択した値段であれば良い。標準指定値に対しては5QIが省略されることができる。
【0128】
-QoS parameters(608):このQoS ruleが指示するQoS flowがQoS処理特性に必要なパラメーター。Flow type、Priority Level、Packet Delay budget、Packet Error Rate、Guaranteed Flow Bitrate、Maximum Flow Bitrate、Notification Controlであれば良い。RANに予め知られている場合には一つ以上のQoSパラメーターが省略されることができる(例えば、標準指定5QI使用時)。
【0129】
-Reflective QoS Support(610):このQoS Ruleが指示するQoS FlowがサポートするReflective QoSの種類。Not Support/Reflective QoS via Control plane/Reflective QoS via User Planeのうちのいずれか一つであれば良い。
【0130】
-Transport level packet marking(612):Transport level packet marking in the uplink e.g.DiffServ Code Point(DSCP)、to be applied for the traffic identified for this QoS Flow、which can be DSCP value、MPLS(multiprotocol label switching)TOS(type of service)value。QoS characteristicとARP及びUPFとRAN間のbackhaul状態(expected congestion level、expected RTT between UPF and RAN)を考慮して決定されることができる。
【0131】
第5実施形態-SMFがUPFに伝達するQoS Rule
【0132】
SMFはUPFにDL trafficの区別とQoS保障時に用いるQoS Ruleを伝達する。
図7は、一実施形態によるSMFがUPF(user plane function)へ伝達するQoS ruleを説明する図面である。
【0133】
-QoS Rule ID(702):QoS Rule制御時、UEに設定されたQoS rule区別のための識別番号
【0134】
-QoS Flow ID(QFI)(704):このQoS ruleが指示するQoS Flowを区別するためにUPFがDLパケットにマーキングする識別番号。標準指定5QIを用いる場合、QFIは5QIと同一な値であれば良い。
【0135】
-QoS Flow Template(706):DL trafficをQoS Ruleに該当するQoS Flowを選択時、適用するpacket filterのセット。Default QoS ruleの場合、省略されることができる。
【0136】
-Precedence Value(708):このQoS RuleをDL trafficに適用する手順
【0137】
-5G QoS Characteristic Indication(5QI、710):このQoS ruleが指示するQoS flowが5G systemで処理される時、受けるようになるQoS処理特性を指示する識別子。5QIは標準で指定した値又はSMFが任意で選択した値であれば良い。標準指定値に対しては5QIが省略されることができる。
【0138】
-QoS parameters(712):QoS flowに当たるDRB設定のための追加QoS parameter情報。詳細項目にはFlow Type(GBR(guaranteed bit rate)/non GBR)、Priority、Packet Delay Budget、Packet Error Rate、Guaranteed Flow Bit Rate(例えば、GBR QoS flow)、Maximum Flow Bit Ratetとなることができる。
【0139】
-Transport level packet marking(714):Transport level packet marking in the downlink e.g.DiffServ Code Point、to be applied for the traffic identified for this QoS Flow、which can be DSCP value及び/又はMPLS TOS value。QoS characteristicとARP及びUPFとRAN間のbackhaul状態(expected congestion level、expected RTT between UUP and RAN)を考慮して決定されることができる。
【0140】
第6実施形態-RANのQoS FlowのRQサポート可否と種類によるData Radio Bearer設定動作
【0141】
PDU Sessionが伝達する1個又は複数のQoS Flowの1個又は複数のQOS Profileを受信したRANはQoS flowはUEとRANの間に伝達することに用いるData Radio Bearer(DRB)数とData Radio Bearer(DRB)の設定を決定する。
【0142】
RANはQoS Profileを参照してある1個のDRBを介して伝達する1個又は複数のDL QoS flowがDL QFIとRQIを伝達する必要がないと決定された場合、RANはDRB設定時、QFIとRQI伝達のためのUu headerを用いられないように決定することができる。この場合、このDRB設定をUEに知らせなければならない。
【0143】
QFIとRQI伝達のためのUu headerを用いられないように決定することができる場合は以下の通りである。
【0144】
1) DRBを介して1個のQoS Flowが伝達し、このQoS flowがRQをサポートしない場合(i.e. RQ support element in QoS Profile=Not support)
【0145】
2) DRBを介して1個のQoS Flowが伝達し、このQoS flowがRQサポートし、その種類がRQvCの場合(i.e. RQ support element in QoS Profile=RQvC)
【0146】
3) DRBを介して伝達する複数のQOS FLowがいずれもRQをサポートしない場合
【0147】
第7実施形態-Dataパケット伝達手続き
【0148】
図8は、一実施形態によるDL/UL(downlink/uplink)でのdataパケットの伝達手続きの方法に対するフローチャートである。
【0149】
1.UPFがDNからDL data packetを受ける(802)。
【0150】
2.UPFがDNから受けたDownlink data packetに[第5実施形態]のQoS ruleを適用する。すなわち、UPFは受信したdata packetのIP flow情報に基づいて適用するQoS flowをサーチする(すなわち、mapping)する。UPFはmappingされたQoS Flow idをdata packetのN3 headerに表示する。UPFはMappingされたRQIをdata packetのN3 headerに表示することができる。UPFはQoS Ruleに含まれたTransport level packet marking(すなわち、DSCP marking、MPLS marking)をする(804)。
【0151】
3.UPFはdataパケットをRANに伝達する。この時、data packetはN3 headerにQFI、RQIがmarkingされていて、outer header(i.e. outer IP、L2 header)にはTransport level packet markingされている(806)。
【0152】
4.受信したRANはDL packetのQFIによって[第6実施形態]を介して設定されたDRBを適用する。すなわち、DRB適用によってQFI及びRQI用Uu headerを用いることもでき、それとも、省略することができる(808)。
【0153】
5.UEはDL data packetを受信し、受信したDL data packetに基づいて[第8実施形態]の動作を行う。すなわち、QOS flowのRQサポート可否と種類にしたがってUE UL QoS rule(i.e.UL TFT(uplink traffic flow template))を更新(UL TFTにpacket filter追加又は除去)する(810)。
【0154】
6.UEはUL traffic発生時、前記手続き5で更新されたUL QoS ruleを適用してIP flow to QoS flow mappingをし、UL DRBの設定によってQoS flow idをUu headerに表示し、または省略することができる。UEはUL data packetをUuを介してRANへ伝達する(812)。
【0155】
7.RANは受信したUL packetの[第4実施形態]のQoS Profileによって、UL N3 headerにQFI markingとTransport level packet markingをする(814)。
【0156】
8.RANはUL packetをN3を介してUPFへ伝達する(816)。
【0157】
9.UPFは受信したUP packetをDNで伝達する(818)。
【0158】
第8実施形態-UEのQoS FlowのRQサポート可否と種類によるDL packet処理動作
【0159】
図9は、一実施形態によるUEのQoS FlowのRQ(reflective QoS)サポート可否と種類によるDL packet処理方法に対するフローチャートである。
【0160】
0.UEはDL packetを受信すると、DLパケット処理動作を開始する。
【0161】
1.UEは受信したDL packetのUu headerの QFI又はどんなDRBを介してDL packetが伝達したかによってDL packetが属したQoS flowが分かる(910)。
【0162】
2.UEは1で確認したDL packetが属したQoS Flowが[第3実施形態]のUL QOS Ruleを参照し、RQをサポートするQoS flowであるか確認する(915)。
【0163】
3.RQサポート可否QoS flowの場合、RQ種類がRQvCであるかRQvUであるか確認する(920)。
【0164】
4.RQvUの場合(すなわち、RQvCではない場合)、DL packetのUu headerに RQIフィールドが設定されているか確認する(925)。
【0165】
5.RQvCの場合、DL packetの data header(inner IP headerとinner TCP又はUDP header)が指示するIP flowがQoS Flowが属したQoS RuleのUL TFTに新しいIP flowであるか確認する(935)。
【0166】
6.RQvUであり、RQIが設定されていない場合、DL packetの data headerが指示するIP flowがQoS Flowが属したQoS RuleのUL TFTに新しいIP flowであるか確認する(930)。
【0167】
7.RQvUでRQIが設定されている場合、DL packetのdata headerが指示するIP flowがQoS Flowが属したQoS RuleのUL TFTに新しいIP flowであるか確認する(940)。
【0168】
8.RQvUでRQIが設定されていなく、手続き6で新規IP flowで判断した場合、受信したDL packetが指称するIP flowのpacket filterを、既存のRQを介して作ったQoS ruleのpacket filterで削除する(945)。
【0169】
9.RQvUでRQIが設定されていなく、手続き7で新規IP flowで判断した場合、受信したDL packetが指称するIP flowのpacket filterと受信したQoS flow idを有するUL QoS ruleを作る(950)。
【0170】
10.RQvCであり、手続き5で新規IP flowと判断した場合、受信したDL packetが指称するIP flowのpacket filterと受信したQoS flow idを有するUL QoS ruleを作る(955)。
【0171】
11.処理が終了されたDL packetをUEの上位階層で伝達する(960)。
【0172】
12.手続きを終了する。
【0173】
UEのpacket処理負担(computation load)を軽減させて、UEの早いDL パケット処理をできるようになる。また、QoSサポートのための無線リソースの使用を節約することができ、5Qバックホール網で多様なQoS要求事項とバックホール網状況を反映したQoSを保障することができる効果がある。
【0174】
【0175】
端末1000は上述した電子機器のうちの一つであれば良く、送受信部1020及び端末100の全般的な動作を制御する制御部1010を含むことができる。そして、前記送受信部1020は送信部1023及び受信部1025を含むことができる。また、端末は送受信部1020と制御部1010外にも記憶部(例えば、メモリー)をさらに含むこともできる。
【0176】
送受信部1020は他のネットワークエンティティと信号を送受信することができる。
【0177】
制御部1010は前記で記述した図面3、4、8、9の方法を行うように各ブロック間の信号フローを制御することができる。一方、前記制御部1010及び送受信部1020は必ず別途のモジュールに具現されなければならないのではなく、又は単一チップ又はsystem on chipなどのような形態で一つの構成部で具現されることができることは勿論である。そして、前記制御部1010及び送受信部1020は電気的に接続されることができる。そして、例えば、制御部1010は回路(circuit)、アプリケーション特定(application-specific)回路、又は少なくとも一つのプロセッサ(processor)であれば良い。また、端末1000の動作は当該プログラムコードを記憶したメモリー装置を端末内の任意の構成部で具備することによって実現することができる。端末1000は上述したモジュールのうちの一つを含むことができる。
【0178】
【0179】
基地局1100は上述した電子機器のうちの一つであれば良く、送受信部1120及び基地局の全般的な動作を制御する制御部1110を含むことができる。前記送受信部1120は送信部1123 及び受信部1125を含むことができる。基地局1100は送受信部1120と制御部1110の以外にも記憶部をさらに含むこともできる。
【0180】
送受信部1120は他のネットワークエンティティと信号を送受信することができる。
【0181】
制御部1110は図面3、4、8、9の方法を行うように各ブロック間の信号フローを制御することができる。
【0182】
前記制御部1110及び送受信部1120は必ず別途のモジュールで具現されなければならないのではなく、又は単一チップ又はsystem on chipなどのような形態で一つの構成部で具現されることができることは勿論である。前記制御部1110及び送受信部1120は電気的に接続されることができる。そして、例えば、制御部1110は回路(circuit)、アプリケーション特定(application-specific)回路、又は少なくとも一つのプロセッサ(processor)であれば良い。基地局の動作は当該プログラムコードを記憶したメモリー装置を基地局内の任意の構成部で具備することによって実現することができる。基地局1100は上述したモジュールのうちの一つを含むことができる。
【0183】
図12は、一実施形態によるネットワークエンティティの図面である。
【0184】
ネットワークエンティティ1200は送受信部1220及び基地局の全般的な動作を制御する制御部1210を含むことができる。前記送受信部1220は送信部1223及び受信部1225を含むことができる。ネットワークエンティティ1200は送受信部1220と制御部1210の以外にも記憶部をさらに含むこともできる。
【0185】
送受信部1220は他のネットワークエンティティと信号を送受信することができる。
【0186】
制御部1210は図面3、4、8、9の方法を行うように各ブロック間の信号フローを制御することができる。
【0187】
前記制御部1210及び送受信部1220は必ず別途のモジュールで具現されなければならないのではなく、又は単一チップ又はsystem on shipなどのような形態で一つの構成部で具現されることができることは勿論である。前記制御部1210及び送受信部1220は電気的に接続されることができる。そして、例えば、制御部1210は回路(circuit)、アプリケーション特定(application-specific)回路、又は少なくとも一つのプロセッサ(processor)であれば良い。基地局1200の動作は当該プログラムコードを記憶したメモリー装置を基地局内の任意の構成部で具備することによって実現することができる。
【0188】
本発明の一実施形態によれば、端末(UE:User Equipment)のpacket処理負担(computation load)を軽減させて、QoSサポートのための無線資源の使用を節約する効果がある。また、本発明の一実施形態によれば、5Gバックホール網で多様なQoS要求事項とバックホール網状況を反映したQoSを保障する効果がある。
【0189】
本開示の特定実施例を参照して示されて説明されたが、当業者は本開示の範囲を逸脱せず形態及び詳細事項の多様な変更が成ることができることを理解するだろう。それゆえ、本開示の範囲は実施形態に制限されることに定義されてはいけなく、添付された請求範囲及びその等価物によって定義されなければならない。
【符号の説明】
【0190】
1010 制御部
1020 送受信部
1023 送信部
1025 受信部
1110 制御部
1120 送受信部
1123 送信部
1125 受信部
1210 制御部
1220 送受信部
1223 送信部
1225 受信部