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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-08
(45)【発行日】2022-09-16
(54)【発明の名称】RFコネクタ組立体
(51)【国際特許分類】
   H05K 9/00 20060101AFI20220909BHJP
   H01R 13/6581 20110101ALI20220909BHJP
【FI】
H05K9/00 K
H01R13/6581
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020533138
(86)(22)【出願日】2020-01-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-31
(86)【国際出願番号】 CN2020070969
(87)【国際公開番号】W WO2021077633
(87)【国際公開日】2021-04-29
【審査請求日】2020-06-09
(31)【優先権主張番号】201911018386.8
(32)【優先日】2019-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520206449
【氏名又は名称】サンウェイ コミュニケーション(ジアンスー) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100098729
【弁理士】
【氏名又は名称】重信 和男
(74)【代理人】
【識別番号】100163212
【氏名又は名称】溝渕 良一
(74)【代理人】
【識別番号】100204467
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 好文
(74)【代理人】
【識別番号】100148161
【弁理士】
【氏名又は名称】秋庭 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100156535
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 多恵子
(74)【代理人】
【識別番号】100195833
【弁理士】
【氏名又は名称】林 道広
(72)【発明者】
【氏名】リー,レン ヂー
(72)【発明者】
【氏名】ワン,スタンレー
【審査官】小林 大介
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108155499(CN,A)
【文献】特開2013-207161(JP,A)
【文献】実開昭63-140697(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第109103629(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第103326190(CN,A)
【文献】中国実用新案第202168323(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 9/00
H01R 13/6581-13/659
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
RF用ケーブルと、オスコネクタと、メスコネクタと、回路基板と、を含み、前記オスコネクタがオスベース部を備え、前記メスコネクタがメスベース部を備えるRFコネクタ組立体であって、前記オスコネクタが前記オスベース部を覆設するシールドカバーをさらに含み、前記シールドカバーが前記RF用ケーブルのアースと導通し;前記メスコネクタは、シールドフレームをさらに含み、前記メスベース部が前記シールドフレーム内に設けられ、前記シールドフレームが全周に渡ってシームレスな構造であり、前記シールドフレームの底端が前記回路基板と接触することで、環状の接触領域を画成し、
前記シールドフレームの底端には、前記シールドフレームの全周にわたって、外側に延びるガード部を有し、
前記シールドカバーは、天板と、前記天板の対向する側部から前記メスコネクタ側に延びる一対の板状部と、を含み、前記一対の板状部の底端が前記ガード部の頂面に当接することを特徴とする、RFコネクタ組立体。
【請求項2】
前記接触領域は、前記シールドフレームと前記回路基板のグランドと導通する領域であることを特徴とする、請求項1に記載のRFコネクタ組立体。
【請求項3】
前記シールドカバーは、前記シールドフレームと導通することを特徴とする、請求項1に記載のRFコネクタ組立体。
【請求項4】
前記シールドカバーは、天板を含み、前記天板のエッジに周縁板が設けられ、前記周縁板がケーブル引込口を備えた全周にわたる閉鎖構造であることを特徴とする、請求項1に記載のRFコネクタ組立体。
【請求項5】
前記オスベース部に1個のオス信号端子が設けられ、前記メスベース部に前記オス信号端子と嵌め合う1個のメス信号端子15が設けられることを特徴とする、請求項1に記載のRFコネクタ組立体。
【請求項6】
前記オスベース部に複数のオス信号端子が設けられ、隣接する2個の前記オス信号端子は、前記シールドカバーと導通する仕切り板によって隔離され;前記メスコネクタ内において、前記メスベース部の数と前記シールドフレームの数が各々複数であり、前記メスベース部と前記シールドフレームは、一対一に配置され、各前記メスベース部に前記オス信号端子に嵌め合う1個のメス信号端子が設けられ、隣接する2個の前記シールドフレームが固結され、前記仕切り板が各信号端子間で互いに信号干渉を発生させないように、隣接する2個の前記シールドフレームの間に挿入されることを特徴とする、請求項1に記載のRFコネクタ組立体。
【請求項7】
前記仕切り板は、各々両側の前記シールドフレームと接触して導通することを特徴とする、請求項に記載のRFコネクタ組立体。
【請求項8】
前記シールドカバーは、天板を含み、前記仕切り板の頂面の各領域が前記天板と接触して導通していることを特徴とする、請求項に記載のRFコネクタ組立体。
【請求項9】
前記天板のエッジに周縁板が設けられ、前記周縁板は、ケーブル引込口を備えた全周にわたる閉鎖構造であり、前記仕切り板の前端面と前記周縁板との間に隙間を有し、または、前記仕切り板の前端面の少なくとも一部分が前記周縁板に当接して導通することを特徴とする、請求項に記載のRFコネクタ組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号伝送部品の技術分野に関し、特に、RFコネクタ組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
RFコネクタ組立体は、通常RF用ケーブルと、オスコネクタと、メスコネクタと、回路基板と、を含み、RF用ケーブルがオスコネクタに接続されて導通してオスコネクタ組立体を構成し、メスコネクタが回路基板に取り付けられてメスコネクタ組立体を構成し、オスコネクタがオスベース部と、オスベース部に設けられたオス信号端子と、を含み、メスコネクタがメスベース部と、メスベース部に設けられたメス信号端子と、を含む。
【0003】
従来のRFコネクタ組立体には、電界漏れ、信号干渉などの問題があり、RFコネクタ組立体の電気的特性に著しく影響を及ぼしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、電気的特性に優れたRFコネクタ組立体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するため次の技術的手段を講じた。
RF用ケーブルと、オスコネクタと、メスコネクタと、回路基板と、を含み、オスコネクタがオスベース部を備え、メスコネクタがメスベース部を備えるRFコネクタ組立体であって、オスコネクタがオスベース部を覆設するシールドカバーをさらに含み、シールドカバーがRF用ケーブルのアースと導通し;メスコネクタは、シールドフレームをさらに含み、メスベース部がシールドフレーム内に設けられ、シールドフレームが全周に渡ってシームレスな構造であり、シールドフレームの底端が回路基板と接触することで、環状の接触領域を画成する。
【発明の効果】
【0006】
本発明のシールドフレームは、全周に渡ってシームレスな構造であり、シールドフレームの底端が回路基板と接触することで環状の接触領域を画成するため、メスコネクタの信号が横方向に漏れないようにでき、シールドカバーの存在により信号がシールドフレームの上方からの漏れ及びシールドフレームの上方からくる信号干渉を防止でき、したがって嵌め合うオス信号端子とメス信号端子を完全な遮蔽の動作環境にあり、RFコネクタ組立体のシールド性能を効果的に向上させ、RFコネクタ組立体に優れた電気的特性を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施例1に係るRFコネクタ組立体の構造を示す模式図である。
図2】本発明の実施例1に係るRFコネクタ組立体内のオスコネクタの構造を示す模式図である。
図3】本発明の実施例1に係るRFコネクタ組立体内のシールドカバーの構造を示す模式図である。
図4】本発明の実施例1に係るRFコネクタ組立体内のメスコネクタの構造を示す模式図である。
図5】本発明の実施例1に係るRFコネクタ組立体内の回路基板の簡易模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態および添付図面を参照しつつ本発明の技術的内容、達成される目的および効果を詳細に説明する。
【0009】
図1乃至図5を参照すると、RF用ケーブル1と、オスコネクタ2と、メスコネクタ3と、回路基板4と、を含み、オスコネクタ2がオスベース部5を備え、メスコネクタ3がメスベース部6を備えるRFコネクタ組立体であって、オスコネクタ2がオスベース部5を覆設するシールドカバー7をさらに含み、シールドカバー7がRF用ケーブル1のアースと導通し;メスコネクタ3は、シールドフレーム8をさらに含み、メスベース部6がシールドフレーム8内に設けられ、シールドフレーム8が全周に渡ってシームレスな構造であり、シールドフレーム8の底端が回路基板4と接触することで、環状の接触領域を画成する。
【0010】
上記の描写からも分かるように、本発明の有利な効果は、シールドフレーム8が全周に渡ってシームレスな構造であり、シールドフレーム8の底端が回路基板4と接触することで環状の接触領域を画成するため、メスコネクタ3の信号が横方向に漏れないようにでき、シールドカバー7の存在により信号がシールドフレーム8の上方からの漏れ及びシールドフレーム8の上方からくる信号干渉を防止でき、したがって嵌め合うオス信号端子14とメス信号端子15を完全な遮蔽の動作環境にあり、RFコネクタ組立体のシールド性能を効果的に向上させ、RFコネクタ組立体に優れた電気的特性を持たせることができることである。
【0011】
さらに、前記接触領域は、前記シールドフレーム8と前記回路基板4のグランドと導通する領域9である。
【0012】
上記に記載した内容から分かるように、シールドフレーム8と回路基板4との間で閉ループ状の接地領域を形成するため、シールドフレーム8と回路基板4との間の微細な隙間から信号が漏れるリスクを徹底的に排除できることで、RFコネクタ組立体のシールド性能をより高め、RFコネクタ組立体の電気的特性を最適化させることができる。
【0013】
さらに、前記シールドカバー7は、前記シールドフレーム8と導通する。
【0014】
上記に記載した内容から分かるように、オスコネクタ2がメスコネクタ3に接続された後、シールドカバー7とシールドフレーム8は導通して二重シールド構造を形成でき、RFコネクタ組立体のシールド性能及び電気的特性を向上げるのに有利になる。
【0015】
さらに、前記シールドフレーム8の底端には、外側に延びるガード部10を有し、前記シールドカバー7の底端が前記ガード部10の頂面に当接する。
【0016】
上記に記載した内容から分かるように、ガード部10は、シールドフレーム8と回路基板4の導通面積を増すことで、信号漏れのリスクをさらに低減でき;シールドカバー7の底端は、ガード部10の頂面に当接することで、前記二重シールド構造を最適化でき、RFコネクタ組立体のシールド性能及び電気的特性をさらに高めることができる。
【0017】
さらに、前記シールドカバー7は、天板11を含み、前記天板11のエッジに周縁板12が設けられ、前記周縁板12がケーブル引込口13を備えた全周にわたる閉鎖構造である。
【0018】
上記に記載した内容から分かるように、上記構造のシールドカバー7は、オスコネクタ2のシールド性能を大幅に向上できることで、RFコネクタ組立体の電気的特性を高めることができる。
【0019】
さらに、前記オスベース部5に1個のオス信号端子14が設けられ、前記メスベース部6に前記オス信号端子14と嵌め合う1個のメス信号端子15が設けられる。
【0020】
上記に記載した内容から分かるように、前記RF同軸コネクタ組立体は、単一チャネルの信号伝送組立体である。
【0021】
さらに、前記オスベース部5に複数のオス信号端子14が設けられ、隣接する2個の前記オス信号端子14は、前記シールドカバー7と導通する仕切り板16によって隔離され;前記メスコネクタ3内において、メスベース部6の数とシールドフレーム8の数が各々複数であり、メスベース部6とシールドフレーム8は、一対一に配置され、各前記メスベース部6に前記オス信号端子14に嵌め合う1個のメス信号端子15が設けられ、隣接する2個の前記シールドフレーム8が固結され、前記仕切り板16が各信号端子間で互いに信号干渉を発生させないように、隣接する2個の前記シールドフレーム8の間に挿入される。
【0022】
上記に記載した内容から分かるように、前記RF同軸コネクタ組立体は、マルチチャネルの信号伝送組立体であり、かつ各信号チャネルが異なる完全な遮蔽構造内にあるため、RFコネクタ組立体のシールド性能を大幅に向上し、したがってRFコネクタ組立体の電気的特性への最適化を実現する。
【0023】
さらに、前記仕切り板16は、各々両側の前記シールドフレーム8と接触して導通する。
【0024】
上記に記載した内容から分かるように、隣接する2個の信号端子間の信号干渉をこのようにしてさらに遮断することができ、したがってRFコネクタ組立体の電気的特性を高めることができる。
【0025】
さらに、前記シールドカバー7は、天板11を含み、前記仕切り板16の頂面の各領域が前記天板11と接触して導通している。
【0026】
上記に記載した内容から分かるように、仕切り板16とシールドカバー7の導通は安定しており、仕切り板16が隣接する2個のオス信号端子14間の信号干渉をより良好に遮断できる。
【0027】
さらに、前記仕切り板16は、前記オスベース部5とインサート成形により一体化される。
【0028】
上記に記載した内容から分かるように、仕切り板16とオスベース部5との連結は、安定している。
【0029】
さらに、前記天板11のエッジに周縁板12が設けられ、前記周縁板12は、ケーブル引込口13を備えた全周にわたる閉鎖構造であり、前記仕切り板16の前端面と前記周縁板12との間に隙間17を有し、または、前記仕切り板16の前端面の少なくとも一部分が前記周縁板12に当接して導通する。
【0030】
上記に記載した内容から分かるように、前記仕切り板16の前端面と前記周縁板12の間に隙間17を有する時、オスベース部5の成形が容易になり、オスコネクタ2の加工難易度を低下し;前記仕切り板16の前端面の少なくとも一部分が前記周縁板12に当接して導通した時、コネクタ組立体のシールド性能を更に高めることができる。
【実施例1】
【0031】
図1乃至図5を参照すると、本発明の実施例1は、RF用ケーブル1と、オスコネクタ2と、メスコネクタ3と、回路基板4と、を含み、オスコネクタ2がオスベース部5を備え、メスコネクタ3がメスベース部6を備えるRFコネクタ組立体であって、オスコネクタ2がオスベース部5を覆設するシールドカバー7をさらに含み、シールドカバー7がRF用ケーブル1のアースと導通し;メスコネクタ3は、シールドフレーム8をさらに含み、メスベース部6がシールドフレーム8内に設けられ、シールドフレーム8が全周に渡ってシームレスな構造であり、全周に渡ってシームレスな構造のシールドフレーム8は、絞り加工、冷間鍛造加工、粉末冶金により作製可能であり、シールドフレーム8の底端が回路基板4と接触することで、環状の接触領域を画成することである。好ましくは、前記接触領域は、前記シールドフレーム8と前記回路基板4のグランドと導通する領域9である。
【0032】
前記オスコネクタ2が前記メスコネクタ3に接続された後、前記シールドカバー7と前記シールドフレーム8は導通することが好ましく、代替的に前記シールドカバー7と前記シールドフレーム8はスナップフィットで結合されると共に導通を実現する。
【0033】
さらに、前記シールドフレーム8の底端には、外側に延びるガード部10を有し、前記シールドカバー7の底端が前記ガード部10の頂面に当接し、前記ガード部10の底端が回路基板4と接触する。
【0034】
具体的に、前記シールドカバー7は、天板11を含み、前記天板11のエッジに周縁板12が設けられ、前記周縁板12がケーブル引込口13を備えた全周にわたる閉鎖構造である。シールドカバー7は、ケーブル引込口13以外の領域を多方向からシールドすることができ、信号漏れおよび信号干渉を効果的に防止でき、RFコネクタ組立体のシールド効果を高めるのに有利になる。
【0035】
本実施例において、前記オスベース部5に1個のオス信号端子14が設けられ、前記メスベース部6に前記オス信号端子14と嵌め合う1個のメス信号端子15が設けられ、すなわち、本実施例は単一チャネルの信号伝送組立体である。
【実施例2】
【0036】
図1乃至図5を参照すると、本発明の実施例2は、RF用ケーブル1と、オスコネクタ2と、メスコネクタ3と、回路基板4と、を含み、オスコネクタ2がオスベース部5を備え、メスコネクタ3がメスベース部6を備えるRFコネクタ組立体であって、オスコネクタ2がオスベース部5を覆設するシールドカバー7をさらに含み、シールドカバー7がRF用ケーブル1のアースと導通し;メスコネクタ3は、シールドフレーム8をさらに含み、メスベース部6がシールドフレーム8内に設けられ、シールドフレーム8が全周に渡ってシームレスな構造であり、全周に渡ってシームレスな構造のシールドフレーム8は、絞り加工、冷間鍛造加工、粉末冶金により作製可能であり、シールドフレーム8の底端が回路基板4と接触することで、環状の接触領域を画成することである。好ましくは、前記接触領域は、前記シールドフレーム8と前記回路基板4のグランドと導通する領域9である。
【0037】
前記オスコネクタ2が前記メスコネクタ3に接続された後、前記シールドカバー7と前記シールドフレーム8は導通することが好ましく、代替的に前記シールドカバー7と前記シールドフレーム8はスナップフィットで結合されると共に導通を実現する。
【0038】
さらに、前記シールドフレーム8の底端には、外側に延びるガード部10を有し、前記シールドカバー7の底端が前記ガード部10の頂面に当接する。
【0039】
具体的に、前記シールドカバー7は、天板11を含み、前記天板11のエッジに周縁板12が設けられ、前記周縁板12がケーブル引込口13を備えた全周にわたる閉鎖構造である。シールドカバー7は、ケーブル引込口13以外の領域を多方向からシールドすることができ、信号漏れおよび信号干渉を効果的に防止でき、RFコネクタ組立体のシールド効果を高めるのに有利になる。
【0040】
本実施例は、マルチチャネルの信号伝送組立体であり、具体的に、前記オスベース部5に複数のオス信号端子14が設けられ、隣接する2個の前記オス信号端子14は、前記シールドカバー7と導通する仕切り板16によって隔離され;前記メスコネクタ3内において、メスベース部6の数とシールドフレーム8の数が各々複数であり、メスベース部6とシールドフレーム8は、一対一に配置され、各前記メスベース部6に前記オス信号端子14と嵌め合う1個のメス信号端子15が設けられ、隣接する2個の前記シールドフレーム8が固結され、前記仕切り板16が各信号端子間で互いに信号干渉を発生させないように、隣接する2個の前記シールドフレーム8の間に挿入される。ここで言及する各信号端子間とは、オス信号端子とオス信号端子との間で、メス信号端子とメス信号端子との間およびオス信号端子と非嵌合相手のメス信号端子との間を意味する。好ましくは、隣接する2個の前記シールドフレーム8は、導通して固定される。
【0041】
本実施例において、前記仕切り板16が前記オスベース部5に固定され、好ましくは、前記仕切り板16が、前記オスベース部5とインサート成形により一体化されることで、さらに加工しやすくなる。
【0042】
RFコネクタ組立体のシールド効果をさらに高めるため、オスコネクタ2とメスコネクタ3が嵌合された後、前記仕切り板16は、各々両側の前記シールドフレーム8と接触して導通する。
【0043】
仕切り板16とシールドカバー7をさらに安定して導通させるため、隣接する2個のオス信号端子14を十分に隔離し、前記仕切り板16の頂面の各領域が前記天板11と接触して導通する。
【0044】
本実施例において、オスベース部5の成形が容易になり、オスコネクタ2の加工難易度を低下するため、前記仕切り板16の前端面と前記周縁板12の間に隙間17を有する。ただし、RFコネクタ組立体のシールド性能をさらに高めるため、前記仕切り板16の前端面の少なくとも一部分が前記周縁板12に当接させて導通することを選択してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
上記をまとめると、本発明によって提案されるRFコネクタ組立体能は、嵌め合うオス/メス信号端子を異なる完全な遮蔽の動作環境にあり、RFコネクタ組立体のシールド性能を効果的に向上させ、RFコネクタ組立体に優れた電気的特性を持たせることができる。
【0046】
上記は、本発明の実施例に過ぎず、これにより本発明の特許範囲を限定することものではなく、本発明の明細書及び添付図面の内容を利用して行う均等範囲内の変形、または直接的あるいは間接的に関連技術分野に使用されるのは、同様に本発明の特許保護の範囲内に網羅される。
【符号の説明】
【0047】
1 RF用ケーブル
2 オスコネクタ
3 メスコネクタ
4 回路基板
5 オスベース部
6 メスベース部
7 シールドカバー
8 シールドフレーム
9 接地導通領域
10 ガード部
11 天板
12 周縁板
13 ケーブル引込口
14 オス信号端子
15 メス信号端子
16 仕切り板
17 隙間
図1
図2
図3
図4
図5