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特許7138737モバイルゲームのマクロユーザ監視方法及びその装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-08
(45)【発行日】2022-09-16
(54)【発明の名称】モバイルゲームのマクロユーザ監視方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/12 20130101AFI20220909BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20220909BHJP
   A63F 13/75 20140101ALI20220909BHJP
【FI】
G06F21/12 310
A63F13/35
A63F13/75
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021019044
(22)【出願日】2021-02-09
(65)【公開番号】P2021128772
(43)【公開日】2021-09-02
【審査請求日】2021-02-09
(31)【優先権主張番号】10-2020-0018625
(32)【優先日】2020-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522257469
【氏名又は名称】エヌエイチエヌ クラウド コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】イ チャンユル
【審査官】小林 秀和
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1915802(KR,B1)
【文献】国際公開第2019/099714(WO,A1)
【文献】特開2006-018820(JP,A)
【文献】特開2008-059404(JP,A)
【文献】特開2005-025517(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/12
A63F 13/35
A63F 13/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルコンピュータのプロセッサが監視モジュールを利用してエミュレータモジュールを介して仮想の端末機で実行されるモバイルゲームに対するモバイルゲームのマクロ使用を監視する方法において、
オペレーティングシステムモジュール上で前記エミュレータモジュールを実行し、
前記実行されたエミュレータモジュールでモバイルオペレーティングシステムの仮想の端末機を生成し、
前記生成された仮想の端末機を介して前記モバイルオペレーティングシステム上で前記モバイルゲームを実行し、
前記モバイルゲームの実行後、監視モジュールインストールされているかどうかを確認し、
前記監視モジュールを前記オペレーティングシステムモジュール上で実行し、
前記実行された監視モジュールが、前記モバイルゲームの表示画面内に少なくとも一領域に表示された識別部を周期的に確認し、
前記実行された監視モジュールが、前記モバイルゲームに対するモバイルゲームのマクロを探知し、
前記モバイルゲームのマクロが検出されると、前記監視モジュールが、前記識別部又は前記識別部から識別されたユーザ情報をモバイルゲームのサービスサーバに送信し、前記モバイルゲームを強制終了すること、
を含む、モバイルゲームのマクロユーザ監視方法。
【請求項2】
前記実行された監視モジュールが、前記モバイルゲームの表示画面内に少なくとも一領域に表示された識別部を周期的に確認することは、
前記モバイルゲームを実行時、ユーザ情報をモバイルゲームのサービスサーバに送信し、
前記監視モジュールが、前記モバイルゲームのサービスサーバから前記ユーザ情報に基づく識別情報を受信し、
前記監視モジュールが、前記識別情報に基づいて前記モバイルゲームの識別部が正常に表示されているか確認し、
前記監視モジュールが、前記モバイルゲームのサーバに前記識別部正常な表示かどうかを送信し、
前記監視モジュールが、前記モバイルゲームのサーバからユーザ識別の確認を受信すること、
を含む、請求項1に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視方法。
【請求項3】
前記エミュレータモジュールと、前記監視モジュールと、前記モバイルゲームのマクロとは、前記オペレーティングシステムモジュール上の同じレベルで実行される、
請求項1に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視方法。
【請求項4】
前記識別部は、カラーコードで暗号化されたステガノグラフィーイメージであり、
前記ステガノグラフィーイメージは、生成時刻情報及びユーザ情報を含む、
請求項1に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視方法。
【請求項5】
前記モバイルオペレーティングシステム上で前記モバイルゲームを実行することは、前記仮想の端末機の表示画面内の一部領域に前記ステガノグラフィーイメージを表示することを含む、請求項4に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視方法。
【請求項6】
前記実行された監視モジュールが、前記モバイルゲームの表示画面内に少なくとも一領域に表示された識別部を周期的に確認することは、
前記監視モジュールが前記モバイルゲームのサービスサーバから受信した復号化コード
を獲得し、
前記監視モジュールが前記復号化コードに基づいて前記ステガノグラフィーイメージを復号化して前記ユーザ情報を検出すること、
を含む、請求項4に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視方法。
【請求項7】
前記モバイルオペレーティングシステム上で前記モバイルゲームを実行することは、前記モバイルゲームがモバイルゲームのサーバから受信したUUID又はGUIDに基づいて、前記識別部を生成することを含む、請求項6に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視方法。
【請求項8】
前記実行された監視モジュールが、前記モバイルゲームの表示画面内に少なくとも一領域に表示された識別部を周期的に確認することは、前記監視モジュールが前記モバイルゲームと前記監視モジュールが同一であるパーソナルコンピュータで実行中であるか否かを前記識別部に基づいて周期的に確認することをさらに含む、請求項7に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視方法。
【請求項9】
前記モバイルゲームが前記監視モジュールインストールされているかどうかを確認することは、前記エミュレータモジュールが、前記監視モジュールがインストールされていないと、前記モバイルゲームを強制終了することをさらに含む、請求項1に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視方法。
【請求項10】
パーソナルコンピュータのプロセッサが監視モジュールを利用して第1エミュレータモジュールを介して実行される第1モバイルゲーム、又は第2エミュレータモジュールを介して実行される第2モバイルゲームに対するモバイルゲームのマクロを使用するユーザを監視する方法であって、
前記第1エミュレータモジュール及び前記第2エミュレータモジュールを実行し、
前記第1エミュレータモジュールで第1仮想の端末機を生成し、前記第2エミュレータモジュールで第2仮想の端末機を生成し、
前記第1仮想の端末機を介して前記第1モバイルゲームを実行し、前記第2仮想の端末機を介して前記第2モバイルゲームを実行し、
前記第1モバイルゲーム又は前記第2モバイルゲームの実行時、前記監視モジュールインストールされているかどうかを確認して実行し、
前記実行された監視モジュールが、モバイルゲームのマクロを探知し、
前記監視モジュールが前記モバイルゲームのマクロ実行が探知されると、前記第1モバイルゲーム内に表示された第1識別部を利用して第1ユーザを識別し、前記第2モバイルゲーム内に表示された第2識別部を利用して第2ユーザを識別し、
前記監視モジュールが第1ユーザ情報又は第2ユーザ情報を識別し、識別された前記第1モバイルゲーム又は前記第2モバイルゲームを強制終了すること、
を含む、モバイルゲームのマクロユーザ監視方法。
【請求項11】
モバイルゲームのマクロユーザ監視装置であって、
モバイルゲームのサービスサーバとデータを送受信する通信プロセッサと、
モバイルゲーム、前記モバイルゲームを互換して実行させるエミュレータモジュール、前記モバイルゲームに対するモバイルゲームのマクロを監視する監視モジュールを保存するメモリと、
前記監視モジュールを利用してエミュレータモジュールを介して実行されるモバイルゲームに対するモバイルゲームのマクロを使用するユーザを監視するプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、
前記エミュレータモジュールを実行し、
前記実行されたエミュレータモジュールを介して仮想の端末機を生成し、
前記生成された仮想の端末機を介して前記モバイルゲームを実行し、
前記実行されたモバイルゲームが、前記監視モジュールインストールされているかどうかを確認して実行し、
前記実行された監視モジュールがモバイルゲームのマクロ実行を探知し、
前記監視モジュールを介して前記モバイルゲームのマクロ実行を検出すると、前記モバイルゲームの画面内に少なくとも一部領域に表示された識別部を利用してユーザ情報を識別し、
前記識別されたユーザ情報又は識別部を前記モバイルゲームのサービスサーバに送信するように前記通信プロセッサを制御する、
モバイルゲームのマクロユーザ監視装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、
前記モバイルゲームを実行時、ユーザ情報をモバイルゲームのサービスサーバに送信し、
前記監視モジュールが前記モバイルゲームのサービスサーバから前記ユーザ情報に基づく識別情報を受信し、
前記監視モジュールが前記識別情報に基づいて前記モバイルゲームの識別部が正常に表示されているか確認し、
前記監視モジュールが前記モバイルゲームのサーバに前記識別部正常な表示かどうかを送信し、
前記監視モジュールが前記モバイルゲームのサーバからユーザ識別の確認を受信するように制御する、請求項11に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視装置。
【請求項13】
前記エミュレータモジュールと前記監視モジュールと前記モバイルゲームのマクロとは、オペレーティングシステムモジュール上の同じレベルで実行される、請求項11に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視装置。
【請求項14】
前記識別部は、カラーコードで暗号化されたステガノグラフィーイメージであり、
前記ステガノグラフィーイメージは、生成時刻情報及びユーザ情報を含む、請求項11に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、
前記仮想の端末機の表示画面内の一部領域に前記ステガノグラフィーイメージを表示するように制御する、請求項14に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視装置。
【請求項16】
前記プロセッサは、
前記監視モジュールが前記モバイルゲームのサービスサーバから受信した復号化コードを獲得し、前記監視モジュールが前記復号化コードに基づいて前記ステガノグラフィーイメージを復号化して前記ユーザ情報を検出するように制御する、請求項15に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視装置。
【請求項17】
前記プロセッサは、
前記モバイルゲームがモバイルゲームのサーバから受信したUUID又はGUIDに基づいて、前記識別部を生成するように制御する、請求項11に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視装置。
【請求項18】
前記プロセッサは、
前記監視モジュールが前記モバイルゲームと前記監視モジュールが同一のパーソナルコンピュータで実行中であるか否かを前記識別部に基づいて周期的に確認するように制御する、請求項17に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視装置。
【請求項19】
前記プロセッサは、
前記エミュレータモジュールが、前記監視モジュールがインストールされていないと、前記モバイルゲームを強制終了するように制御する、請求項11に記載のモバイルゲームのマクロユーザ監視装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイルゲームのマクロを使用するユーザ監視方法及びそのシステムに関する。より詳細には、エミュレータを利用してモバイルゲームを実行中に、ゲームのマクロ使用が見つかると、マクロユーザを識別し、マクロの使用を抑制するためのモバイルゲームのマクロを使用するユーザ監視方法及びそのシステムである。
【背景技術】
【0002】
一般に、スマートフォン(smart phone)、タブレットPC(tablet PC)、PDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)等のスマート機器(smart device)は、特定の目的と機能を有するアプリケーションプログラム(application program、応用プログラム、以下、本明細書で「アプリケーション」と称する)を機器にインストールして実行させることができることが特徴である。
【0003】
また、コンピュータゲームは、プレイヤーがコンピューティングデバイスと相互作用しながら、プロセッサに所定の演算を行うようにし、そして典型的には、その結果をスクリーン或いはディスプレイデバイス上にディスプレイし、プレイヤーに楽しみを与えるゲームである。
【0004】
ところが、最近のモバイル環境の発達により、コンピュータゲームのうちスマート機器で実行されるモバイルゲーム(Mobile game)が注目されており、その市場もまた伸び率が著しい。
【0005】
しかし、モバイルゲームの技術が急激に発展するにつれて、高性能のモバイルゲームが市販されており、旧型のスマート機器を使用するユーザは、最新のモバイルゲームを駆動し難いという問題がある。
【0006】
また、最近市販されたモバイルゲームのうちの一部は、一定のタームを置いて重要な状況でのみゲームを行う必要があり、複数のモバイルゲームを同時にしなければならない必要がある場合がある。このような場合、パーソナルコンピュータで仕事をしているユーザは、仕事をしながら持続的にスマート機器を確認しなければならず、仕事に対する能率が低下するという問題がある。
【0007】
そのため、パーソナルコンピュータでモバイルゲームを実行することができるエミュレータが開発され、サービスされている。
【0008】
このようなエミュレータは、パーソナルコンピュータの一部リソースを利用してパーソナルコンピュータ内に仮想のスマート機器を生成し、既存のスマート機器で実行される環境と同様に仮想のスマート機器でモバイルゲームを実行する機能を提供する。
【0009】
しかしながら、モバイルゲームにおける特徴のうちの一つは、長時間のプレー時間が必要であり、プレー時間による補償の差が発生するという点である。また、最近のMMORPG(大規模多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)の場合、繰り返しのモンスター狩りを通じたレベルアップとアイテムの獲得は、既に一つの公式化した内容である。このような点を利用し、いくつかのハッカーは、繰り返してゲームプレーを代わりにすることができるマクロやオートプログラムの開発を通じて、ゲーマーが席を離れている間にパーソナルコンピュータが繰り返してゲームを代わりに実行させるプログラムを開発した。
【0010】
このようなモバイルゲームでのマクロの使用は、高いレベルや補償物を得るための努力の個人的な軽減程度だけで使用されるものではなく、商業的な目的で使用されることにより、ゲーム内プレーの流れを妨害し、ユーザのオフライン取引を助長し、製作会社とユーザの全てに損害を与えることになる。また、これは、公正ではない競争であって、善良なゲーマーは正常の方法ではゲームで競争に勝つことができない非正常の状況を誘発する。これは、ゲームの全体的な楽しみである「競争」の要素を大きく軽減する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】韓国公開特許公報第10-2007-0039415号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、エミュレータを利用してモバイルゲームを実行中に、ゲームのマクロ使用が見つかると、マクロユーザを識別するモバイルゲームのマクロを使用するユーザ監視方法及びそのシステムを実現化することにその目的がある。
【0013】
また、本発明は、モバイルゲームのマクロ使用を抑制するモバイルゲームのマクロを使用するユーザ監視方法及びそのシステムを実現化することにその目的がある。
【0014】
さらに、本発明は、複数のエミュレータを利用してモバイルゲームを実行中に、ゲームのマクロ使用が見つかると、複数のマクロユーザを識別し、モバイルゲームのマクロ使用を抑制するモバイルゲームのマクロを使用するユーザ監視方法及びそのシステムを実現化することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
パーソナルコンピュータのプロセッサが監視モジュールを利用してエミュレータモジュールを介して仮想の端末機で実行されるモバイルゲームに対するモバイルゲームのマクロ使用を監視する方法において、オペレーティングシステムモジュール上で前記エミュレータモジュールを実行するステップと、前記実行されたエミュレータモジュールでモバイルオペレーティングシステムの仮想の端末機を生成するステップと、前記生成された仮想の端末機を介して前記モバイルオペレーティングシステム上で前記モバイルゲームを実行するステップと、前記モバイルゲームの実行後、監視モジュールのインストール可否確認のステップと、前記監視モジュールを前記オペレーティングシステムモジュール上で実行するステップと、前記実行された監視モジュールが、前記モバイルゲームの表示画面内に少なくとも一領域に表示された識別部を周期的に確認するステップと、前記実行された監視モジュールが、前記モバイルゲームに対するモバイルゲームのマクロを探知するステップと、前記モバイルゲームのマクロが検出されると、前記監視モジュールが、前記識別部又は前記識別部から識別されたユーザ情報をモバイルゲームのサービスサーバに送信し、前記モバイルゲームを強制終了するステップと、を含むことを特徴とする。
【0016】
前記実行された監視モジュールが、前記モバイルゲームの表示画面内に少なくとも一領域に表示された識別部を周期的に確認するステップは、前記モバイルゲームを実行時、ユーザ情報をモバイルゲームのサービスサーバに送信するステップと、前記監視モジュールが、前記モバイルゲームのサービスサーバから前記ユーザ情報に基づく識別情報を受信するステップと、前記監視モジュールが、前記識別情報に基づいて前記モバイルゲームの識別部が正常に表示されているか確認するステップと、前記監視モジュールが、前記モバイルゲームのサーバに前記識別部の正常可否を送信するステップと、前記監視モジュールが、前記モバイルゲームのサーバからユーザ識別の確認を受信するステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
前記エミュレータモジュールと、前記監視モジュールと、前記モバイルゲームのマクロとは、前記オペレーティングシステムモジュール上の同じレベルで実行されることを特徴とする。
【0018】
前記識別部は、カラーコードで暗号化されたステガノグラフィーイメージであり、前記ステガノグラフィーイメージは、生成時刻情報及びユーザ情報を含むことを特徴とする。
【0019】
前記モバイルオペレーティングシステム上で前記モバイルゲームを実行するステップは、前記仮想の端末機の表示画面内の一部領域に前記ステガノグラフィーイメージを表示するステップを含むことを特徴とする。
【0020】
前記実行された監視モジュールが、前記モバイルゲームの表示画面内に少なくとも一領域に表示された識別部を周期的に確認するステップは、前記監視モジュールが前記モバイルゲームのサービスサーバから受信した復号化コードを獲得するステップと、前記監視モジュールが前記復号化コードに基づいて前記ステガノグラフィーイメージを復号化し、前記ユーザ情報を検出するステップとを含むことを特徴とする。
【0021】
前記モバイルオペレーティングシステム上で前記モバイルゲームを実行するステップは、前記モバイルゲームがモバイルゲームのサーバから受信したUUID又はGUIDに基づいて、前記識別部を生成するステップを含むことを特徴とする。
【0022】
前記実行された監視モジュールが、前記モバイルゲームの表示画面内に少なくとも一領域に表示された識別部を周期的に確認するステップは、前記監視モジュールが前記モバイルゲームと前記監視モジュールが同一であるパーソナルコンピュータで実行中であるか否かを前記識別部に基づいて周期的に確認するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0023】
前記モバイルゲームが前記監視モジュールのインストール可否確認のステップは、前記エミュレータモジュールが、前記監視モジュールがインストールされていないと、前記モバイルゲームを強制終了するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0024】
パーソナルコンピュータのプロセッサが監視モジュールを利用して第1エミュレータモジュールを介して実行される第1モバイルゲーム、又は第2エミュレータモジュールを介して実行される第2モバイルゲームに対するモバイルゲームのマクロを使用するユーザを監視する方法であって、前記第1エミュレータモジュール及び前記第2エミュレータモジュールを実行するステップと、前記第1エミュレータモジュールで第1仮想の端末機を生成し、前記第2エミュレータモジュールで第2仮想の端末機を生成するステップと、前記第1仮想の端末機を介して前記第1モバイルゲームを実行し、前記第2仮想の端末機を介して前記第2モバイルゲームを実行するステップと、前記第1モバイルゲーム又は前記第2モバイルゲームの実行時、前記監視モジュールのインストール可否を確認して実行するステップと、前記監視モジュールが前記モバイルゲームのマクロ実行が探知されると、前記第1モバイルゲーム内に表示された第1識別部を利用して第1ユーザを識別し、前記第2モバイルゲーム内に表示された第2識別部を利用して第2ユーザを識別するステップと、前記監視モジュールが第1ユーザ情報又は第2ユーザ情報を識別し、識別された前記第1モバイルゲーム又は前記第2モバイルゲームを強制終了するステップと、を含むことを特徴とする。
【0025】
モバイルゲームのマクロユーザ監視装置であって、モバイルゲームのサービスサーバとデータを送受信する通信プロセッサと、モバイルゲーム、前記モバイルゲームを互換して実行させるエミュレータモジュール、前記モバイルゲームに対するモバイルゲームのマクロを監視する監視モジュールを保存するメモリと、前記監視モジュールを利用してエミュレータモジュールを介して実行されるモバイルゲームに対するモバイルゲームのマクロを使用するユーザを監視するプロセッサとを含み、前記プロセッサは、前記エミュレータモジュールを実行し、前記実行されたエミュレータモジュールを介して仮想の端末機を生成し、前記生成された仮想の端末機を介して前記モバイルゲームを実行し、前記実行されたモバイルゲームが、前記監視モジュールのインストール可否を確認して実行し、前記実行された監視モジュールがモバイルゲームのマクロ実行を探知し、前記監視モジュールを介して前記モバイルゲームのマクロ実行を検出すると、前記モバイルゲームの画面内に少なくとも一部領域に表示された識別部を利用してユーザ情報を識別し、前記識別されたユーザ情報又は識別部を前記モバイルゲームのサービスサーバに送信するように前記通信プロセッサを制御することを特徴とする。
【0026】
前記プロセッサは、前記モバイルゲームを実行時、ユーザ情報をモバイルゲームのサービスサーバに送信し、前記監視モジュールが前記モバイルゲームのサービスサーバから前記ユーザ情報に基づく識別情報を受信し、前記監視モジュールが前記識別情報に基づいて前記モバイルゲームの識別部が正常に表示されているか確認し、前記監視モジュールが前記モバイルゲームのサーバに前記識別部の正常可否を送信し、前記監視モジュールが前記モバイルゲームのサーバからユーザ識別の確認を受信するように制御することを特徴とする。
【0027】
前記エミュレータモジュールと前記監視モジュールと前記モバイルゲームのマクロとは、前記オペレーティングシステムモジュール上の同じレベルで実行されることを特徴とする。
【0028】
前記識別部は、カラーコードで暗号化されたステガノグラフィーイメージであり、前記ステガノグラフィーイメージは、生成時刻情報及びユーザ情報を含むことを特徴とする。
【0029】
前記プロセッサは、前記仮想の端末機の表示画面内の一部領域に前記ステガノグラフィーイメージを表示するように制御することを特徴とする。
【0030】
前記プロセッサは、前記監視モジュールが前記モバイルゲームのサービスサーバから受信した復号化コードを獲得し、前記監視モジュールが前記復号化コードに基づいて前記ステガノグラフィーイメージを復号化して前記ユーザ情報を検出するように制御することを特徴とする。
【0031】
前記プロセッサは、前記モバイルゲームがモバイルゲームのサーバから受信したUUID又はGUIDに基づいて、前記識別部を生成するように制御することを特徴とする。
【0032】
前記プロセッサは、前記監視モジュールが前記モバイルゲームと前記監視モジュールが同一のパーソナルコンピュータで実行中であるか否かを前記識別部に基づいて周期的に確認するように制御することを特徴とする。
【0033】
前記プロセッサは、前記エミュレータモジュールが、前記監視モジュールがインストールされていないと、前記モバイルゲームを強制終了するように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0034】
本発明のモバイルゲームのマクロを使用するユーザ監視方法及びそのシステムは、エミュレータを利用してモバイルゲームを実行中にゲームマクロの使用が見つかると、マクロユーザを識別することができる。
【0035】
また、本発明のモバイルゲームのマクロを使用するユーザ監視方法及びそのシステムは、モバイルゲームのマクロ使用を抑制することができる。
【0036】
さらに、本発明のモバイルゲームのマクロを使用するユーザ監視方法及びそのシステムは、複数のエミュレータを利用してモバイルゲームを実行中にゲームのマクロ使用が見つかると、複数のマクロユーザを識別し、モバイルゲームのマクロの使用を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視システムのブロック図である。
図2】本発明の実施例によるパーソナルコンピュータのブロック図である。
図3】本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法のフローチャートである。
図4】本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロユーザを監視する際のディスプレイ部の画面を示す。
図5】本発明の一実施例による識別部の一例であるステガノグラフィーを説明するための様子である。
図6図3の識別部を利用してユーザを識別する方法のフローチャートである。
図7】本発明の別の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法のフローチャートである。
図8】本発明の別の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザを監視する際のディスプレイ部の画面を示す。
図9図7の識別部を利用してユーザを識別する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明は、様々な変換を加え得、様々な実施例を有し得るが、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明に詳しく説明しようとする。本発明の効果及び特徴、並びにそれらを達成する方法は、図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確になるはずだ。しかしながら、本発明は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、様々な形態で実現化され得る。以下の実施例において、第1、第2等の用語は、限定的な意味ではなく、1つの構成要素を別の構成要素と区別する目的として使用された。また、単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。さらに、含む又は有する等の用語は、明細書上に記載された特徴、或いは構成要素が存在することを意味し、1つ以上の異なる特徴又は構成要素が付加される可能性を予め排除するものではない。また、図では、説明の便宜のために、構成要素が、その大きさが誇張又は縮小し得る。例えば、図で示されている各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜のために任意に示しているので、本発明が必ずしも図示されたところに限定されるのではない。
【0039】
以下、添付図を参照として、本発明の実施例を詳細に説明することとし、図を参照して説明する際に、同一又は対応する構成要素は同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することとする。
【0040】
<モバイルゲームのマクロユーザ監視システム(1)>
【0041】
図1は、本発明の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視システムのブロック図であり、図2は、本発明の実施例によるパーソナルコンピュータのブロック図である。
【0042】
図1を参照すると、実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視システム1は、パーソナルコンピュータ100、端末機200、モバイルゲームのアプリケーション提供サーバ300、モバイルゲームのサービスサーバ400、及びモバイルゲームのエミュレーティングサービス提供サーバ500を含むことができる。
【0043】
-モバイルゲームのアプリケーション提供サーバ300
【0044】
まず、モバイルゲームのアプリケーション提供サーバ300は、アプリケーションの供給者がアプリケーションを登録すると、端末機200及びパーソナルコンピュータ100の要請によって、前記登録されたアプリケーションを送信するサーバであって、端末機200のオペレーティングシステム、メーカー、又は通信会社が運営するアプリケーションストアの少なくとも一つであり得る。
【0045】
ここで、アプリケーションは、端末機200にインストールされ、付加的な機能を行う全ての応用プログラムが該当し得、例えば、モバイルゲームアプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション、メッセンジャーアプリケーション等がこれに該当し得る。
【0046】
以下、説明の便宜のために、モバイルアプリケーションをモバイルゲームに限定して説明するが、以下でのモバイルゲームに対する説明は、通常の技術者が容易に発明できる範囲で一般の他のアプリケーションに適用できる。
【0047】
-モバイルゲームのサービスサーバ400
【0048】
次に、モバイルゲームのサービスサーバ400は、前記モバイルゲームを実行するために必要なデータを端末機200及びパーソナルコンピュータ100と送受信する役割のサーバであって、モバイルゲームの供給者が運営するサーバであり得る。
【0049】
このようなモバイルゲームのサービスサーバ400は、モバイルゲームが端末機200で実行されることが適するように、モバイルゲームサービスを提供することができる。
【0050】
また、モバイルゲームのサービスサーバ400は、パーソナルコンピュータ100でモバイルゲームのマクロを使用するユーザを監視することができる。モバイルゲームのサービスサーバ400は、モバイルゲームのマクロ使用が探知されると、ユーザのモバイルゲームのマクロ使用を抑制することができる。モバイルゲームのサービスサーバ400がパーソナルコンピュータ100でモバイルゲームのマクロ使用を監視して抑制する詳しい方法は後述する。
【0051】
このようなモバイルゲームのサービスサーバ400は、少なくとも一つ以上のメモリと、少なくとも一つ以上のプロセッサを含む少なくとも一つ以上のコンピューティング装置であって、プロセッサは、メモリに保存されたプログラムを実行し、モバイルゲームのマクロ使用を監視して抑制する方法を行うことができる。
【0052】
-モバイルゲームのエミュレーティングサービス提供サーバ500
【0053】
次に、モバイルゲームのエミュレーティングサービス提供サーバ500は、モバイルゲームをパーソナルコンピュータ(PC)であるモバイルゲームの駆動装置100で実行できるようにエミュレータを提供するサーバであり得る。
【0054】
詳細には、モバイルゲームのエミュレーティングサービス提供サーバ500は、モバイルゲームがパーソナルコンピュータで実行されるように互換するプログラムであるエミュレータを送信することができ、エミュレータが実行された後、必要なデータをパーソナルコンピュータと送受信することができる。
【0055】
また、モバイルゲームのエミュレーティングサービス提供サーバ500は、パーソナルコンピュータでエミュレータを実行した後、多重ディスプレイ機能の実行時に必要なデータもまた送受信することもできる。
【0056】
-端末機200
【0057】
次に、端末機200は、モバイルゲームを実行する装置であり得る。
【0058】
モバイルゲームは、端末機200のために作製されたものであるため、端末機200は、別途のエミュレータモジュールなく、モバイルゲームのアプリケーション提供サーバ300からモバイルゲームをダウンロードした後に実行できる。
【0059】
このような端末機200は、スマートフォン(smart phone)、携帯電話、デジタル放送用端末機200、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、タブレットPC(tablet PC)、ウェアラブルデバイス(wearable device)、及びガラス型端末機(smart glass)等が該当し得る。
【0060】
-パーソナルコンピュータ100
【0061】
次に、パーソナルコンピュータ100は、オペレーティングシステムモジュールで運営される別途のエミュレータモジュールをインストールし、エミュレータモジュールを介してモバイルゲームを実行する装置であり得る。また、パーソナルコンピュータ100は、オペレーティングシステムモジュールで運営される別途の監視モジュールをインストールし、エミュレータモジュールが実行される時に監視モジュールが実行される装置であり得る。
【0062】
詳細には、パーソナルコンピュータ100は、デスクトップPC、ラップトップパソコン(laptop computer)、ウルトラブック(ultrabook)のようなパーソナルコンピュータであって、モバイルゲームとは仕様、オペレーティングシステム等が異なり、モバイルゲームのアプリケーション提供サーバからモバイルゲームをダウロードしても、それ自体としては実行できない。
【0063】
従って、パーソナルコンピュータ100は、モバイルゲームを実行することができるようにする補助プログラムであるエミュレータモジュールをエミュレーティングサービス提供サーバ500から(又は、別途のサーバから)ダウンロードした後、エミュレータモジュールを実行し、実行されたエミュレータモジュールを介してモバイルゲームを実行することができる。ここで、エミュレータモジュールは、モバイルで動作するアプリケーションをモバイルと異なるオペレーティングシステムで動作するパーソナルコンピュータ100で実行されるようにするエミュレータプログラムの少なくとも一部であり得る。
【0064】
詳細には、パーソナルコンピュータ100は、エミュレーティングサービス提供サーバ500からエミュレータモジュールをダウンロードしてメモリにインストールした後、プロセッサがエミュレータモジュールを実行してオペレーティングシステム内にモバイルオペレーティングシステムとして動作する仮想の端末機を生成することができる。
【0065】
その後、パーソナルコンピュータ100は、生成された仮想の端末機を介してモバイルゲームのアプリケーション提供サーバ300にアクセスし、モバイルゲームアプリケーションをダウンロードしてインストールすることができ、プロセッサは、モバイルオペレーティングシステムとして動作する仮想の端末機でモバイルゲームを実行して、モバイルゲームのサービスサーバ400とデータをやり取りしてモバイルゲームを実行することができる。
【0066】
また、パーソナルコンピュータ100のプロセッサは、モバイルゲームがエミュレータモジュールの仮想の端末機で実行されると、モバイルゲームから監視モジュールのインストールを要請されることができる。パーソナルコンピュータ100は、監視モジュールのインストール要請によって、モバイルゲームのサービスサーバ400から監視モジュールをダウンロードしてインストールした後、監視モジュールを実行することができる。
【0067】
ここで、監視モジュールは、パーソナルコンピュータ100のオペレーティングシステムで実行され、モバイルオペレーティングシステムとして動作する仮想の端末機又は/及び仮想の端末機を介して実行されるモバイルゲームアプリケーションを監視することができる保安プログラムの少なくとも一部であり得る。
【0068】
従って、メモリには監視モジュールがインストールされて保存され、プロセッサはパーソナルコンピュータ100のオペレーティングシステムに基づいて、前記監視モジュールをメモリから読み出して実行し、仮想の端末機又は/及びモバイルゲームアプリケーションの監視を行うことができる。
【0069】
-パーソナルコンピュータの構成
【0070】
このようなパーソナルコンピュータ100は、インターフェース部110、入力部120、ディスプレイ部130、メモリ140、通信部150、及びプロセッサ160を含むことができる。但し、図2に示す構成要素は、パーソナルコンピュータ100を実現化することにおいて必須のものではないため、本明細書上で説明されるパーソナルコンピュータ100は、前記で挙げられた構成要素よりも多いか、又は少ない構成要素を有し得る。
【0071】
具体的には、まず、インターフェース部110は、パーソナルコンピュータ100に接続される様々な種類の外部機器とのデータ通路の役割を行うことができる。例えば、インターフェース部110は、入力装置(例えば、マウス、キーボード等)と接続され、ユーザの入力を受信することができる。
【0072】
また、インターフェース部110は、ディスプレイ装置(例えば、モニター)と接続され、グラフィックイメージを送信する役割をすることができる。
【0073】
このようなインターフェース部110は、有/無線ヘッドセットポート(port)、外部充電器ポート(port)、有/無線データポート(port)、メモリ140カード(memory card)ポート、識別モジュールが備えられた装置を接続するポート(port)、オーディオI/O(Input/Output)ポート(port)、ビデオI/O(Input/Output)ポート(port)、イヤホンポート(port)の少なくとも一つを含むことができる。また、インターフェース部110は、ブルートゥース(登録商標)やワイファイ等の近距離の無線通信モジュールを含むこともある。
【0074】
次に、入力部120は、ユーザの入力を感知することができる。
【0075】
詳細には、入力部120は、パーソナルコンピュータ100をオン(on)/オフ(off)させる実行入力や、各種エミュレータモジュールに対する設定、実行入力及びモバイルゲームに対する設定、実行入力や、監視モジュールに対する設定、実行入力等を感知することができる。
【0076】
例えば、入力部120は、パーソナルコンピュータ100に配置された各種ボタンを含むことができる。また、ディスプレイ部130又はディスプレイ装置と共に結合されたタッチセンサを含むことができる。さらに、インターフェース部110を介して接続されたマウス、キーボード等の入力装置を含むこともある。
【0077】
次に、ディスプレイ部130は、グラフィックイメージをディスプレイすることができる。
【0078】
詳細には、ディスプレイ部130は、エミュレータモジュール関連のグラフィックイメージ、モバイルゲーム関連のグラフィックイメージ、及び監視モジュール関連のグラフィックイメージ等をディスプレイすることができる。
【0079】
このようなディスプレイ部130は、パーソナルコンピュータに装着されたディスプレイであってもよく、インターフェース部110を介して接続されたディスプレイ 装置であってもよい。
【0080】
また、ディスプレイ部130は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(3D display)、電子インクディスプレイ(e-ink display)の少なくとも一つを含むことができる。
【0081】
次に、メモリ140は、パーソナルコンピュータ100で駆動される多数の応用プログラム及びパーソナルコンピュータ100の動作のためのデータ、コマンドを保存することができる。
【0082】
詳細には、メモリ140は、モバイルゲームの駆動のためのエミュレータモジュールに関するプログラムを保存することができ、エミュレータを介して実行可能なモバイルゲームアプリケーション及びモバイルゲームのマクロプログラムを監視して、モバイルゲームのユーザを識別する監視モジュールを保存することができる。
【0083】
このようなメモリ140は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュドライブ、ハードドライブ等の様々な保存機器であってもよく、インターネット(internet)上で前記メモリ140の保存機能を行うウェブストレージ(web storage)であってもよい。
【0084】
次に、通信部150は、モバイルアプリケーション提供サーバ300、モバイルゲームのサービスサーバ400、モバイルゲームのエミュレーティングサービス提供サーバ500の少なくとも一つのサーバと有/無線通信することができる。
【0085】
詳細には、通信部150は、モバイルゲームアプリケーション提供サーバ300からモバイルゲームアプリケーションをダウンロードすることができ、モバイルゲームのサービスサーバ400とモバイルゲームの実行のための各種データとモバイルゲームのマクロユーザの識別及び抑制のための各種データを送受信することができ、モバイルゲームエミュレーティング提供サーバからエミュレータを受信し、エミュレータを実行するために必要な各種データを送受信することができる。
【0086】
最後に、各ユニットの全般的な動作を制御し、エミュレータモジュール、モバイルゲーム、及び監視モジュールを実行するプロセッサ160を含むことができる。
【0087】
詳細には、プロセッサ160は、エミュレータモジュールを実行し、エミュレータモジュールを介して仮想の端末機を生成した後、生成された仮想の端末機を介してモバイルゲームを実行することができる。また、プロセッサ160は、監視モジュールを実行し、監視モジュールを介してモバイルゲームのマクロプログラムを探知した後、モバイルゲームのマクロプログラムを探知すると、モバイルゲームのユーザを識別し、識別されたユーザのモバイルゲームを強制終了することができる。
【0088】
このようなプロセッサ160は、ASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、制御器(controllers)、マイクロコントローラ(micro-controllers)、マイクロプロセッサ(microprocessors)、その他の機能を行うための電気的ユニットの少なくとも一つを利用して実現化できる。
【0089】
<一実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法>
【0090】
図3は、本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法のフローチャートであり、図4は、本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロユーザを監視する際のディスプレイ部の画面を示し、図5は、本発明の一実施例による識別部の一例であるステガノグラフィーを説明するための様子であり、図6は、図3の識別部を利用してユーザを識別する方法のフローチャートである。
【0091】
本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、パーソナルコンピュータ100のプロセッサ160がパーソナルコンピュータ100の動作にベースになるオペレーティングシステムで実行される監視モジュールプログラム40(以下、「監視モジュール」)を利用して、エミュレータモジュール20を介して実行されるモバイルゲームアプリケーション30(以下、「モバイルゲーム」)に対するモバイルゲームのマクロ(M)を使用するユーザを監視する過程を説明する。
【0092】
以下の説明では、プロセッサ160がモバイルゲーム30のコマンドによって動作することはモバイルゲーム30が動作することを包含するものとして説明し、同様にエミュレータモジュール20と監視モジュール40もまたプロセッサ160により実行されるが、エミュレータモジュール20と監視モジュール40が直接動作することを包含するものとして説明することとする。
【0093】
図3及び図4を参照すると、本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、プロセッサ160がメモリのエミュレータモジュール20を実行するステップ(S100)を含むことができる。より具体的には、エミュレータモジュール20は、パーソナルコンピュータ100のメモリのオペレーティングシステムモジュール10上にインストールできる。プロセッサ20は、オペレーティングシステムモジュール10を利用してエミュレータモジュール20を実行することができる。
【0094】
また、本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、エミュレータモジュール20で仮想の端末機を生成するステップ(S200)を含むことができる。
【0095】
より具体的には、モバイルゲーム30は、端末機専用のアプリケーションであるため、パーソナルコンピュータ100のオペレーティングシステムモジュール10上では実行できない。従って、エミュレータモジュール20は、モバイルゲーム30が実行できる環境を備えたモバイルオペレーティングシステムの仮想の端末機を生成することができる。
【0096】
また、本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、仮想の端末機を介してモバイルゲーム30を実行するステップ(S300)を含むことができる。
【0097】
また、本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、モバイルゲーム30が監視モジュール40のインストール可否(監視モジュール40がインストールされているかどうか)を確認するステップ(S400)を含むことができる。
【0098】
より具体的には、モバイルゲーム30は、実際の端末機で実行されているか、エミュレータモジュールを介した仮想の端末機で実行されているか把握できる。
【0099】
一例として、モバイルゲーム30は、実行されている通信環境が実際の端末機に関する通信環境であるか、パーソナルコンピュータに関する通信環境であるか判断し、エミュレータモジュールを介した仮想の端末機で実行されるかを判断することができる。
【0100】
また、モバイルゲーム30は、エミュレータモジュールを介した仮想の端末機で実行されたものと判断されると、オペレーティングシステムモジュール10上に監視モジュール40がインストールされているか確認することができる。
【0101】
この場合、モバイルゲーム30は、監視モジュール40がインストールされていないと実行を中断し、監視モジュール40のインストールを要請又は進行できる。但し、別の実施例において、モバイルゲーム30は、モバイルのオペレーティングシステム上で行われるものであって、オペレーティングシステムモジュール10に監視モジュール40のインストール可否を判断できないことがあるので、前記監視モジュール40のインストール可否をエミュレータモジュール20に委任できる。
【0102】
即ち、エミュレータモジュール20は、モバイルゲーム30の実行時にオペレーティングシステムモジュール10にモバイルゲームの監視モジュール40がインストールされているか検出すると、モバイルゲーム30の実行を進行することができ、インストールされていないことを検出すると、モバイルゲーム30の実行を停止することができる。
【0103】
また、オペレーティングシステムモジュール10で実行される監視モジュール40は、モバイルゲームのサービスサーバ400で提供できる。さらに、監視モジュール40は、オペレーティングシステムモジュール10で管理者権限を有することができる。
【0104】
一例として、監視モジュール40は、管理者権限を利用してVM(Virtual Machine)を探知することができる。パーソナルコンピュータ100にVMがインストールされ、VMを利用してモバイルゲームを実行する場合、監視モジュール40がモバイルゲームを認識することができず、VM内のモバイルゲームのマクロプログラムを探知することができないためである。
【0105】
この場合、監視モジュール40は、モバイルゲームが実行されないようにすることができる。別の例として、監視モジュール40は、管理者権限を利用してモバイルゲームが実行されなくても、オペレーティングシステムモジュール10が実行されると自動で実行できる。
【0106】
また、本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、監視モジュール40がモバイルゲーム30内に表示された識別部31を周期的に確認するステップ(S500)を含むことができる。
【0107】
より具体的には、図4のように識別部の表示領域31は、モバイルゲームの表示領域30の下端に位置し得るが、これに制限されるわけではなく、モバイルゲームの表示領域30上にどの領域に関係なく配置できる。
【0108】
また、識別部の表示領域に表示された識別部31は、ユーザ情報を含んで表示されることができる。
【0109】
ここで、ユーザ情報は、識別部の生成時刻情報又はユーザの固有ID情報を含むことができる。即ち、識別部31は、モバイルゲーム30を実行したユーザのアカウントを確認することができる構成を含むことができる。
【0110】
実施例において、識別部31は、ユーザ情報を示す構成を透かしの形態で表示することができる。
【0111】
また、識別部31は、ユーザが認知できないように暗号化されていることがある。一例として、識別部31は、ユーザ情報を示す構成をステガノグラフィーで暗号化して表示できる。ここで、ステガノグラフィーは、伝達しようとするユーザ情報をイメージファイルに暗号化して隠す深層暗号化技法である。
【0112】
図5のように、モバイルゲーム30は、暗号化された識別部(a)を表示することができる。モバイルゲームのサービスサーバ400で暗号化された識別部(a)を復号化すると、図5の(b)のようにユーザ情報が分かる。
【0113】
このような識別部(a)の暗号化方法は、カラーコード(color code)方法を用いることができる。
【0114】
詳細には、モバイルゲーム30は、カラーコード(color code)暗号化方法を行って、伝達しようとするユーザ情報を示す構成を定められた範囲の第1カラー画素に変調し、変調された第1カラー画素と任意の第2カラー画素とを合成し、一つのステガノグラフィーイメージで構成されることができる。
【0115】
モバイルゲームのサービスサーバ400は、カラーコードを復調する復号化コードを介してステガノグラフィーイメージを定められた範囲のカラー画素を復調し、伝達しようとするメッセージを抽出することができる。
【0116】
また、モバイルゲーム30は、識別部31であるステガノグラフィーの固有性を付与するために、UUID(universally unique identifier)又はGUID(Globally Unique Identifier)等の固有のキーをモバイルゲームのサービスサーバ400でゲームの実行時に周期的に提供されることができる。
【0117】
また、モバイルゲーム30は、固有のキーを、前記ユーザ情報を示す構成と結合し、ステガノグラフィーを生成する際、ステガノグラフィーの生成時刻を共に暗号化することができる。
【0118】
これに制限されるわけではなく、ユーザ情報は、識別部の生成時刻情報又はユーザの固有ID情報以外の追加情報を含むことができる。
【0119】
実施例において、監視モジュール40は、モバイルゲーム30に周期的に表示される識別部31を確認すると、監視モジュール40とモバイルゲーム30が同一のパーソナルコンピュータ100で実行されていることを確認することができる。
【0120】
実施例によって、監視モジュール40は、モバイルゲームのサービスサーバ400から前記固有のキーによるカラーコード復号化コードを周期的に受信され、前記識別部31を復号化し、前記ユーザ情報とカラーコード生成時刻を獲得することができる。また、監視モジュール40は、カラーコードの生成時刻を現在の時刻と比較し、所定の時間内にあるか確認し、監視モジュール40とモバイルゲーム30が同一のパーソナルコンピュータ100で実行されているか確認できる。
【0121】
また、監視モジュール40は、エミュレータモジュール20の仮想の端末機の実行によるログイン時又は/及びモバイルゲームの実行のためにログイン時のユーザアカウント等のユーザ情報を既に保存しておいた後、復号化を介して獲得されたユーザ情報と比較し、監視モジュール40とモバイルゲーム30が同一のパーソナルコンピュータ100で実行されているか確認できる。
【0122】
さらに、本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、監視モジュール40がモバイルゲームのマクロ(M)の実行を探知するステップ(S600)を含むことができる。より具体的には、モバイルゲームのマクロ(M)は、オペレーティングシステムモジュール10上で実行されることができる。
【0123】
モバイルゲームのマクロ(M)は、エミュレータモジュール20を介して実行されるモバイルゲーム30をユーザの代わりに行うプログラムであり得る。即ち、モバイルゲームのマクロ(M)は、製作会社と他のユーザに損害を与える不法プログラムであり得る。
【0124】
監視モジュール40は、オペレーティングシステムモジュール10上にインストール又は実行されているモバイルゲームのマクロ(M)を探知することができる。監視モジュール40がモバイルゲームのマクロ(M)を探知する詳しい方法は、従来技術に従うことができる。
【0125】
実施例において、監視モジュール40は、オペレーティングシステムモジュール10上でエミュレータモジュール20の仮想の端末機とデータを送受信する第1プログラムを検出すると、前記第1プログラムをモバイルゲームのマクロ(M)として検出することができる。
【0126】
また、実施例において、監視モジュール40は、オペレーティングシステムモジュール10上で実行される第2プログラムが仮想の端末機の表示画面上にユーザの入力と対応する信号を発生させると、前記第2プログラムをモバイルゲームのマクロ(M)として検出できる。
【0127】
さらに、本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、モバイルゲームのマクロ(M)の実行が探知されると、監視モジュール40がモバイルゲーム30内に表示された識別部31を利用してユーザを識別するステップ(S700)を含むことができる。
【0128】
より具体的には、図6を参照すると、識別部を利用してユーザを識別する方法(S700)は、モバイルゲーム30がユーザ情報をモバイルゲームのサービスサーバ400に送信するステップ(S710)を含むことができる。
【0129】
また、識別部を利用してユーザを識別する方法(S700)は、監視モジュール40がモバイルゲームのサービスサーバ400からユーザ情報に基づく識別情報を受信するステップ(S720)を含むことができる。
【0130】
詳細には、モバイルゲームのサービスサーバ400は、受信したユーザ情報と一致するパーソナルコンピュータ100のIPアドレスを検索することができる。モバイルゲームのサービスサーバ400は、検索されたIPアドレスでユーザ情報に基づいて識別情報を生成することができる。
【0131】
一例として、識別情報は、ユーザの固有のキーを利用して生成した識別部31のメッセージであり得る。モバイルゲームのサービスサーバ400は、生成した識別情報を監視モジュール40に送信できる。
【0132】
また、識別部31を利用してユーザを識別する方法(S700)は、監視モジュール40が識別情報に基づいてモバイルゲーム30の識別部31が正常に表示されているか確認するステップ(S730)を含むことができる。
【0133】
一例として、監視モジュール40は表示された識別部31を復号化したメッセージのうち、ユーザの固有ID情報と識別情報の固有ID情報とを比較し、同一であるか確認することができる。
【0134】
また、識別部31を利用してユーザを識別する方法(S700)は、監視モジュール40はモバイルゲーム30の識別部31の正常可否(正常な表示かどうか)をモバイルゲームのサービスサーバ400に送信するステップ(S740)を含むことができる。
【0135】
さらに、識別部31を利用してユーザを識別する方法(S700)は、監視モジュール40がモバイルゲームのサービスサーバ400からユーザ識別の確認を受信するステップ(S750)を含むことができる。
【0136】
即ち、モバイルゲームのサービスサーバ400は、監視モジュール40が確認した識別部31の正常可否に応じて、前記識別部31が正常であると、ユーザ識別を確認したというメッセージを監視モジュール40に送信でき、モバイルゲームマクロを使用するユーザを識別することができる。
【0137】
また、本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、モバイルゲームのマクロを使用するユーザが識別されると、モバイルゲームを強制終了するステップ(S800)を含むことができる。一例として、モバイルゲームのサービスサーバ400は、モバイルゲームのマクロを使用するユーザのモバイルゲームを強制終了させたり、モバイルゲームのサービス提供を中断することができる。
【0138】
従って、本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロを使用するユーザ監視方法は、エミュレータモジュール10を利用してモバイルゲームを実行中にゲームマクロの使用が見つかると、マクロユーザを識別することができる。また、本発明の一実施例によるモバイルゲームのマクロを使用するユーザ監視方法は、モバイルゲームのマクロ使用を抑制することができる。
【0139】
図7は、本発明の別の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法のフローチャートであり、図8は、本発明の別の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザを監視する際のディスプレイ部の画面を示し、図9は、図7の識別部を利用してユーザを識別する方法のフローチャートである。
【0140】
図7を参照すると、本発明の別の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、パーソナルコンピュータ100のプロセッサ160が監視モジュール40を利用して第1エミュレータモジュール20aを介して実行される第1モバイルゲーム30a、又は第2エミュレータモジュール20bを介して実行される第2モバイルゲーム30bに対するモバイルゲームのマクロ(M)を使用するユーザを監視することができる。
【0141】
図7及び図8を参照すると、本発明の別の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、第1エミュレータモジュール20a及び第2エミュレータモジュール20bを実行するステップ(S1100)を含むことができる。より具体的には、第1エミュレータモジュール20a及び第2エミュレータモジュール20bは、パーソナルコンピュータ100のオペレーティングシステムモジュール10上にインストールできる。プロセッサ20は、オペレーティングシステムモジュール10を利用して第1エミュレータモジュール20a又は第2エミュレータモジュール20bを実行することができる。
【0142】
また、本発明の別の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、第1エミュレータモジュール20aで第1仮想の端末機を生成し、第2エミュレータモジュール20bで第2仮想の端末機を生成するステップ(S1200)を含むことができる。より具体的には、第1モバイルゲーム30a及び第2モバイルゲーム30bは、端末機専用のアプリケーションであるので、パーソナルコンピュータ100のオペレーティングシステムモジュール10上では実行できない。従って、第1エミュレータモジュール20aは、第1モバイルゲーム30aが実行できる環境を備えた第1仮想の端末機を生成することができる。さらに、第2エミュレータモジュール20bは、第2モバイルゲーム30bが実行できる環境を備えた第2仮想の端末機を生成することができる。
【0143】
また、本発明の別の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、第1仮想の端末機を介して第1モバイルゲーム30aを実行し、第2仮想の端末機を介して第2モバイルゲーム30bを実行するステップ(S1300)を含むことができる。
【0144】
さらに、本発明の別の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、第1モバイルゲーム30a及び第2モバイルゲーム30bが監視モジュール40のインストール可否を確認するステップ(S1400)を含むことができる。
【0145】
より具体的には、第1モバイルゲーム30a及び第2モバイルゲーム30bは、実際の端末機で実行されているか、エミュレータモジュールを介した仮想の端末機で実行されているか把握できる。
【0146】
一例として、第1モバイルゲーム30a及び第2モバイルゲーム30bは、実行されている通信環境が、実際の端末機に関する通信環境であるか、パーソナルコンピュータに関する通信環境であるか判断し、エミュレータモジュールを介した仮想の端末機で実行されるかを判断することができる。
【0147】
第1モバイルゲーム30a及び第2モバイルゲーム30bは、エミュレータモジュールを介した仮想の端末機で実行されると、オペレーティングシステムモジュール10上に監視モジュール40がインストールされているか確認できる。
【0148】
この場合、第1モバイルゲーム30a及び第2モバイルゲーム30bは、監視モジュール40がインストールされていないと実行を中断し、監視モジュール40のインストールを要請又は進行することができる。
【0149】
また、監視モジュール40は、モバイルゲームのサービスサーバ400で提供されることができる。さらに、監視モジュール40は、オペレーティングシステムモジュール10で管理者権限を有することができる。一例として、監視モジュール40は、管理者権限を利用してVM(Virtual Machine)を探知することができる。パーソナルコンピュータ100にVMがインストールされ、VMを利用してモバイルゲームを実行する場合、監視モジュール40がモバイルゲームを認識することができず、VM内のモバイルゲームのマクロプログラムを探知することができないためである。この場合、監視モジュール40は、モバイルゲームが実行されないようにすることができる。
【0150】
別の例として、監視モジュール40は、管理者権限を利用してモバイルゲームが実行されなくても、オペレーティングシステムモジュール10が実行されると、自動で実行されることができる。
【0151】
また、本発明の別の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、監視モジュール40が第1モバイルゲーム30a内に表示された第1識別部31a及び第2モバイルゲーム30b内に表示された第2識別部31bを周期的に確認するステップ(S1500)を含むことができる。
【0152】
より具体的には、図8のように、第1識別部31a及び第2識別部31bは、それぞれ第1モバイルゲーム30a及び第2モバイルゲーム30bの下端に位置し得るが、これに制限されるわけではなく、第1モバイルゲーム30a及び第2モバイルゲーム30b上に、領域に関係なく配置できる。
【0153】
第1識別部31a及び第2識別部31bは、それぞれ第1ユーザ情報及び第2ユーザ情報を含むことができる。第1ユーザ情報及び第2ユーザ情報は、それぞれの識別部の生成時刻情報又はユーザの固有ID情報を含むことができる。
【0154】
即ち、第1識別部31a及び第2識別部31bは、第1及び第2ユーザを区分することができる構成であり得る。また、第1識別部31a及び第2識別部31bは、透かしの形態で認識され得る。さらに、第1識別部31a及び第2識別部31bは、ユーザが認知できないように暗号化されていることがある。
【0155】
一例として、第1識別部31a及び第2識別部31bは、ステガノグラフィーであり得る。ステガノグラフィーは、伝達しようとするユーザ情報をイメージファイルに暗号化して隠す深層暗号化技法である。図5のように、第1モバイルゲーム30a及び第2モバイルゲーム30bは、暗号化された識別部(a)を表示することができる。暗号化された識別部(a)を復号化すると、図5の(b)のようにユーザ情報が分かる。
【0156】
識別部(a)の暗号化方法は、カラーコード(color code)を用いることができる。カラーコード(color code)は、伝達しようとするメッセージを定められた範囲のカラー画素に変調し、変調されたカラー画素と任意のカラー画素と共に、一つのステガノグラフィーイメージで構成されることができる。
【0157】
カラーコードは、ステガノグラフィーイメージを定められた範囲のカラー画素を復調し、伝達しようとするメッセージを抽出することができる。また、第1モバイルゲーム30a及び第2モバイルゲーム30bは、それぞれ第1識別部31a及び第2識別部31bであるステガノグラフィーの固有性を付与するために、UUID又はGUID等の固有のキーをサーバで提供されることができる。
【0158】
第1モバイルゲーム30a及び第2モバイルゲーム30bは、それぞれ固有のキーを利用してステガノグラフィーを生成する際、ステガノグラフィーの生成時刻を共に暗号化できる。これに制限されるわけではなく、ユーザ情報は識別部の生成時刻情報又はユーザの固有ID情報以外の追加情報を含むことができる。
【0159】
監視モジュール40は、第1モバイルゲーム30aに周期的に表示される第1識別部31aを確認するか、第2モバイルゲーム30bに周期的に表示される第2識別部31bを確認すると、監視モジュール40と第1モバイルゲーム30a又は監視モジュール40と第2モバイルゲーム30bが同一のパーソナルコンピュータ100で実行されていることを確認することができる。
【0160】
また、本発明の別の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、監視モジュール40がモバイルゲームのマクロ(M)の実行を探知するステップ(S1600)を含むことができる。より具体的には、モバイルゲームのマクロ(M)は、オペレーティングシステムモジュール10上で実行できる。モバイルゲームのマクロ(M)は、エミュレータモジュール20を介して実行される第1モバイルゲーム30a又は第2モバイルゲーム30bをユーザの代わりに行うプログラムである。
【0161】
即ち、モバイルゲームのマクロ(M)は、製作会社と他のユーザに損害を与える不法プログラムである。監視モジュール40は、オペレーティングシステムモジュール10上にインストール又は実行されているモバイルゲームのマクロ(M)を探知することができる。監視モジュール40がモバイルゲームのマクロ(M)を探知する詳しい方法は、従来技術に従うことができる。
【0162】
また、本発明の別の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、モバイルゲームのマクロ(M)の実行が探知されると、監視モジュール40が第1モバイルゲーム30a内に表示された第1識別部31aを利用して第1ユーザを識別し、第2モバイルゲーム30b内に表示された第2識別部31bを利用して第2ユーザを識別するステップ(S1700)を含むことができる。
【0163】
より具体的には、図9を参照すると、第1識別部を利用して第1ユーザを識別し、第2識別部を利用して第2ユーザを識別する方法(S1700)は、第1モバイルゲーム30aが第1ユーザ情報をモバイルゲームのサービスサーバ400に送信し、第2モバイルゲーム30bが第2ユーザ情報をモバイルゲームのサービスサーバ400に送信するステップ(S1710)を含むことができる。
【0164】
また、第1識別部を利用して第1ユーザを識別し、第2識別部を利用して第2ユーザを識別する方法(S1700)は、監視モジュール40がモバイルゲームのサービスサーバ400から第1ユーザ情報に基づいた第1識別情報を受信し、第2ユーザ情報に基づいた第2識別情報を受信するステップ(S1720)を含むことができる。
【0165】
詳細には、モバイルゲームのサービスサーバ400は、受信した第1ユーザ情報と一致するパーソナルコンピュータのIPアドレスを検索し、受信した第2ユーザ情報と一致するパーソナルコンピュータのIPアドレスを検索することができる。
【0166】
モバイルゲームのサービスサーバ400は、検索されたIPアドレスで第1ユーザ情報及び第2ユーザ情報に基づいて、それぞれ第1識別情報及び第2識別情報を生成することができる。
【0167】
一例として、第1識別情報及び第2識別情報は、それぞれ第1ユーザの固有のキー及び第2ユーザの固有のキーを利用して生成した第1識別部及び第2識別部のメッセージであり得る。モバイルゲームのサービスサーバ400は、生成した第1識別情報及び第2識別情報を監視モジュール40に送信することができる。
【0168】
また、第1識別部を利用して第1ユーザを識別し、第2識別部を利用して第2ユーザを識別する方法(S1700)、監視モジュール40が第1識別情報に基づいて第1モバイルゲーム30aの第1識別部31aが正常に表示されているか確認し、第2識別情報に基づいて第2モバイルゲーム30bの第2識別部31bが正常に表示されているか確認するステップ(S1730)を含むことができる。
【0169】
一例として、監視モジュール40は、表示された第1識別部31aを復号化したメッセージのうち、第1ユーザの固有ID情報と識別情報の固有ID情報とを比較し、同一であるか確認し、表示された第2識別部31bを復号化したメッセージのうち、第2ユーザの固有ID情報と識別情報の固有ID情報とを比較し、同一であるか確認することができる。
【0170】
また、第1識別部を利用して第1ユーザを識別し、第2識別部を利用して第2ユーザを識別する方法(S1700)は、監視モジュール40が第1モバイルゲーム30aの第1識別部31aの正常可否をモバイルゲームのサービスサーバ400に送信し、第2モバイルゲーム30bの第2識別部31bの正常可否をモバイルゲームのサービスサーバ400に送信するステップ(S1740)を含むことができる。
【0171】
さらに、第1識別部を利用して第1ユーザを識別し、第2識別部を利用して第2ユーザを識別する方法(S1700)は、監視モジュール40がモバイルゲームのサービスサーバ400から第1ユーザ識別の確認、及び第2ユーザ識別の確認を受信するステップ(S1750)を含むことができる。
【0172】
即ち、モバイルゲームのサービスサーバ400は、監視モジュール40が確認した第1識別部31aの正常可否に応じて、正常であると第1ユーザ識別の確認メッセージを監視モジュール40に送信でき、モバイルゲームのマクロを使用する第1ユーザを識別することができる。
【0173】
また、モバイルゲームのサービスサーバ400は、監視モジュール40が確認した第2識別部31bの正常可否に応じて、正常であると第2ユーザ識別の確認メッセージを監視モジュール40に送信でき、モバイルゲームのマクロを使用する第2ユーザを識別することができる。
【0174】
さらに、本発明の別の実施例によるモバイルゲームのマクロユーザ監視方法は、モバイルゲームのマクロを使用する第1ユーザ又は第2ユーザが識別されると、モバイルゲームを強制終了するステップ(S1800)を含むことができる。
【0175】
一例として、モバイルゲームのサービスサーバ400は、モバイルゲームのマクロを使用する第1ユーザの第1モバイルゲーム、又はモバイルゲームのマクロを使用する第1ユーザの第1モバイルゲームを強制終了させたり、モバイルゲームのサービス提供を中断することができる。
【0176】
従って、本発明の別の実施例によるモバイルゲームのマクロを使用するユーザ監視方法は、複数のエミュレータを利用してモバイルゲームを実行中にゲームマクロの使用が見つかると、マクロ複数のユーザを識別し、モバイルゲームのマクロ使用を抑制することができる。
【0177】
以上、説明された本発明による実施例は、様々なコンピュータの構成要素を介して実行できるプログラムコマンドの形態で実現化され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録できる。前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、プログラムコマンド、データファイル、データ構造等を単独又は組み合わせて含むことができる。前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されるプログラムコマンドは、本発明のために特別に設計されて構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知となって使用可能なものであり得る。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピーディスク、並びに磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM及びDVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気-光媒体(magneto-optical medium)、及びROM、RAM、フラッシュメモリ等のような、プログラムコマンドを保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラムコマンドの例には、コンパイラーによって作られるような機械語コードだけでなく、インタープリター等を使用してコンピュータによって実行できる高級の言語コードも含まれる。ハードウェア装置は、本発明による処理を行うために一つ以上のソフトウェアモジュールに変更され得、その逆も同様である。
【0178】
本発明で説明する特定の実行は一実施例であって、どんな方法でも本発明の範囲を限定するわけではない。明細書の簡潔さのために、従来の電子的な構成、制御システム、ソフトウェア、前記システムの他の機能的な側面の記載は省略され得る。また、図に示された構成要素間の線の接続、又は接続部材は、機能的な接続及び/又は物理的又は回路的接続を例示的に示したものであって、実際の装置では代替可能であるか、更なる様々な機能的な接続、物理的な接続、又は回路接続として示され得る。また、「必須の」、「重要に」などのように具体的な言及がなければ、本発明の適用のために必ずしも必要な構成要素ではないことがある。
【0179】
また、説明した本発明の詳細な説明では、本発明の好ましい実施例を参照として説明したが、該当技術分野の熟練した当業者又は該当技術分野において通常の知識を有する者であれば、後述する特許請求の範囲に記載されている本発明の思想及び技術領域から外れない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更させ得ることを理解すべきである。従って、本発明の技術的範囲は、明細書の詳細な説明に記載された内容に限定されるわけではなく、特許請求の範囲により定められなければならない。
図1
図2
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図7
図8
図9