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  • 特許-足趾着地矯正シート 図1
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  • 特許-足趾着地矯正シート 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-09
(45)【発行日】2022-09-20
(54)【発明の名称】足趾着地矯正シート
(51)【国際特許分類】
   A43B 17/00 20060101AFI20220912BHJP
   A43B 13/14 20060101ALI20220912BHJP
【FI】
A43B17/00 E
A43B13/14 B
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2018144458
(22)【出願日】2018-07-13
(65)【公開番号】P2020011006
(43)【公開日】2020-01-23
【審査請求日】2021-06-15
(73)【特許権者】
【識別番号】506298024
【氏名又は名称】野中 英子
(74)【代理人】
【識別番号】100167081
【弁理士】
【氏名又は名称】本谷 孝夫
(72)【発明者】
【氏名】野中 英子
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2008/0127515(US,A1)
【文献】特開2008-301937(JP,A)
【文献】特開2013-162831(JP,A)
【文献】特開2004-097401(JP,A)
【文献】特開2010-125100(JP,A)
【文献】特開2004-008627(JP,A)
【文献】特開平08-224106(JP,A)
【文献】特表2019-524419(JP,A)
【文献】登録実用新案第3027262(JP,U)
【文献】登録実用新案第3175544(JP,U)
【文献】国際公開第2018/044954(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43B 1/00- 23/30
A43C 1/00- 19/00
A43D 1/00-999/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴の中敷きの様に靴やサンダル等の履物に敷き置いて、上面が足裏に直接当接する形で使用されるシート体であって、
前記シート体の甲部に相対する部位に前記履物の甲部覆いが配置されて前記シート体と前記甲部覆いによって囲われた足挿入部を構成し、
前記シート体の上面における足趾側端部から踵側端部迄、略直線畝状に所定の高さで連なる歩行重心感触リブを設け、
前記足挿入部に足を挿入して前記履物を装着した場合、前記歩行重心感触リブは、前記足裏の第三趾反射区から湧泉反射区を経て踵腹反射区中心に当接する
ことを特徴とする足趾着地矯正シート。
【請求項2】
前記第三趾を根元までアーチ状にくぐらせて、左右の趾間穴に配置され、前記第三趾の根元反射区に当接されるように形成してある半ループ紐体からなる筋膜刺激帯を設けてあることを特徴とする、請求項1に記載の足趾着地矯正シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴やスリッパの足裏当接面に敷き置いて使用される足趾着地矯正シートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、健康スリッパ、ダイエット関連の履物、靴の中敷パッド等は、足裏全体のツボを刺激することを目途したものだった。
なお、足裏全体に貼る粘着シート、足裏踏みマット、マッサージローラー等も、足裏全体のツボを刺激するマッサージグッズとして知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-153701公報
【文献】実用新案登録第3003707号公報
【文献】実用新案登録第3146751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それには、次のような問題点があった。
イ.足裏の第三趾を一点刺激出来るものがなかった。
ロ.足裏の第三趾反射区から湧泉反射区を経て踵腹反射区中心へ至る略直線状の歩行重心当接ラインに沿って一直線に圧をかけるものがなかった。
ハ.第三趾の左右の根元反射区の趾間穴を刺激出来る筋膜刺激帯が設けてあるものがなかった。
本発明はこれらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下の説明において、足指を足趾と呼び、足の親指から小指側へ順に第一趾、第二趾、第三趾、第四趾、第五趾と呼び、緩やかに盛り上がった踵域を踵腹と呼び、第一趾と第五趾の根元から数センチ後方まで円やかに盛り上がっている領域を各々第一趾丘、第五趾丘と呼び、第一趾丘と第五趾丘に挟まれて、5本の足趾を内側へ曲げた時に自ずと生じる凹みの中央部のツボを通称に即して湧泉と呼ぶ。
靴の中敷きの様に靴やサンダル等の履物に敷き置いて、上面が足裏に当接する形で使用されるシート体であって、その上面において、第三趾反射区から湧泉反射区を経て踵腹反射区中心へ至る略直線状の歩行重心当接ラインに沿って、高さ及び幅が共に約十数ミリ径を有して、畝状に連なる凸ライン、即ち歩行重心感触リブを設けてあって、身体の全体バランスを取るために、後ろの踵と共に前の5つの趾腹を常に接地すべく意識化を強制されながら習慣化されていくのであり、第三趾の根元反射区において、第三趾を根元までアーチ状にくぐらせて、左右の趾間穴に当接される形で形成してある半ループ紐体、即ち筋膜刺激帯を設けてあり、歩行中に足を交わす一歩毎に趾間穴を押圧し、趾間穴沿いの地下一帯を走るリンパ腺を刺激して、筋膜の血流を活発化せしめる。
なお、歩行重心感触リブの形状は、細い蒲鉾型、丸棒型、小球体片又は小半球体片の一列連結型であっても同様の効果が得られる。その材質はプラスチック、天然石又は人口石等、身体重を受け止める強さがあれば良く、特に木材の場合はアロマ液を浸潤させてアロマ効果を追加することもできる。
以上を特徴とする足趾着地矯正シートである。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、第三趾反射区から湧泉反射区を経て踵腹反射区中心へ至る略直線状の歩行重心当接ラインに沿って一直線に集中して圧をかけて刺激することにより、5つの足趾と5つの趾腹全体を常に地面に接地すべく意識化を矯正されながら習慣化されていくことにより、足趾全体が宙に浮かずに地面に着くことで全身の姿勢が安定していく。足裏全体の感覚が蘇り、それによって全身のバランスが調整出来て歪みが改善される。身体本来の感覚が蘇り軸が整えられる。さらに膝や股関節、骨盤、助骨、頭蓋骨をルーツのラインに綺麗に納めることで、より美容効果につながる。
又、第三趾の左右の根元反射区の趾間穴に筋膜刺激帯を設けることにより、歩行中に交わす一歩毎に趾間穴を押圧して重点的に刺激出来て、趾間穴沿いの地下一帯を走るリンパ腺を刺激することに繋がり筋膜の血流を活性化し身体全体の筋膜の調整となり、身体の不快症状が改善し全身の左右のバランスも整えられて美容的な効果も期待出来る。
また、ゴルフなどのスポーツやヨガやピラティスなどの身体を動かす運動の時にもパフォーマンスアップにつながる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】足裏面の部位名を示した平面図。
図2】本発明において、歩行重心感触リブの各種を示す斜視図。
図3】本発明を使用している状態を示す斜視図。
図4】本発明における筋膜刺激帯の使用状態を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図1から図4を利用して説明する。
イ.靴の中敷きの様に靴やサンダル等の履物に敷き置いて、上面が足裏に当接する形で使用されるシート体(A)であって、その上面において、第三趾反射区(13)から湧泉反射区(14)を経て踵腹反射区(15)へ至る略直線状の歩行重心当接ラインに沿って、高さ及び幅が共に約十数ミリ径を有して、畝状に連なる凸ライン、即ち歩行重心感触リブ(16)を設けてあって、身体の全体バランスを取るために、後ろの踵と共に前の5つの趾腹(7)を常に接地すべく意識化を強制されながら習慣化されていく。
ロ.第三趾(4)の根元反射区において、第三趾(4)を根元までアーチ状にくぐらせて、左右の趾間穴(8)に当接される形で形成してある半ループ紐体、即ち筋膜刺激帯(17)を設けてあり、歩行中に足を交わす一歩毎に趾間穴(8)を押圧し、趾間穴(8)沿いの地下一帯を走るリンパ腺を刺激して、筋膜の血流を活発化せしめる。
ハ.歩行重心感触リブ(16)の形状は、細い蒲鉾型、丸棒型、小球体片又は小半球体片の一列連結型であっても同様の効果が得られる。その材質はプラスチック、天然石又は人口石等、布や糸や毛糸など身体重を受け止める強さがあれば良い。
二.特に木材や布などのアロマ液を浸潤させることが可能な材質の場合は、足裏からアロマを付着させて血管に浸透させてアロマ効果を促すことができる。
本発明は以上の構成である。
本発明を使用するときは、シート体(A)を靴やサンダルやスリッパ等の履物に敷き置いて、日常生活で使用する。
また、歩行重心感触リブ(16)の刺激が強く感じる時は、歩行重心感触リブ(16)の上に更に低反発クッションや柔らかい布等を敷き置いて、足裏への衝撃を軽減し、履き心地良いものにして使用する。
ゴルフなどのスポーツやヨガやピラティスなどの身体を動かす運動の時にもパフォーマンスアップに活用する。
【符号の説明】
【0009】
1 足趾 2 第一趾 3 第二趾 4 第三趾 5 第四趾
6 第五趾 7 趾腹 8 趾間穴 9 踵腹 10 第一趾丘
11 第五趾丘 12 湧泉 13 第三趾反射区 14 湧泉反射区
15 踵腹反射区 16 歩行重心感触リブ 17 筋膜刺激帯 A シート体
図1
図2
図3
図4