(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-09
(45)【発行日】2022-09-20
(54)【発明の名称】電子装置およびその動作方法
(51)【国際特許分類】
B65G 61/00 20060101AFI20220912BHJP
【FI】
B65G61/00 510
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021092908
(22)【出願日】2021-06-02
(62)【分割の表示】P 2020135021の分割
【原出願日】2020-08-07
【審査請求日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】10-2020-0082317
(32)【優先日】2020-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ホ・ユン・ソン
(72)【発明者】
【氏名】スン・グ・ユ
(72)【発明者】
【氏名】スン・ハン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ジ・ホ・チャン
(72)【発明者】
【氏名】サン・ボム・キム
(72)【発明者】
【氏名】ハン・シャム・ジョン
【審査官】大塚 多佳子
(56)【参考文献】
【文献】特許第6043105(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 61/00
G06Q 10/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
誤配送感知のための電子装置の動作方法であって、
第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報を用いて、配送員端末の位置を感知する段階と、
前記配送員端末から配送完了情報を獲得する段階と、
前記第1位置情報に対する互いに異なる測定時点に基づいて第1ラインを抽出する段階と、
前記第2位置情報および前記第3位置情報に対する同一な測定時点に基づいて第2ラインを抽出する段階と、
前記第1ラインおよび前記第2ラインと配送住所との間のマッチング可否を基に物品に対する誤配送の有無を決定する段階と、を含
み、
前記第1位置情報は、衛星との通信に基づいて決定される前記配送員端末の位置情報を含み、
前記第2位置情報は、基地局との通信に基づいて決定される前記配送員端末の位置情報を含み、
前記第3位置情報は、前記第1位置情報および前記第2位置情報のうち少なくとも1つに基づいて補正された前記配送員端末の位置情報を含むことを特徴とする、動作方法。
【請求項2】
前記第1位置情報、前記第2位置情報および前記第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号の強度が基準値以上変化するか否かを感知する段階と、
前記基準値以上変化する前の前記第1位置情報に基づいて互いに異なる測定時点に基づいて第3ラインを抽出する段階と、
前記基準値以上変化する前の第2位置情報および第3位置情報に対する同一な測定時点に基づいて第4ラインを抽出する段階と、
前記第3ラインおよび前記第4ラインと前記配送住所との間のマッチング可否を基に前記物品に対する誤配送の有無を決定する段階をさらに含む、請求項1に記載の動作方法。
【請求項3】
前記第1位置情報、前記第2位置情報および前記第3位置情報間の距離は、同一時間であるとき、基準距離以内に対応することを特徴とする、請求項1に記載の動作方法。
【請求項4】
誤配送として決定された場合、アラームメッセージを伝送する段階をさらに含み、
前記アラームメッセージは、前記配送住所に過去配送完了した場合に撮影された第1イメージ情報と前記配送住所に現在配送完了した場合に撮影された第2イメージ情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載の動作方法。
【請求項5】
前記配送完了情報は、
前記第2イメージ情報が前記配送員端末を介して前記電子装置にアップロードされた以後獲得されることを特徴とする、請求項4に記載の動作方法。
【請求項6】
前記第1位置情報、前記第2位置情報および前記第3位置情報間の離隔距離および中間位置が特定条件に対応する場合、前記第1位置情報、前記第2位置情報および前記第3位置情報から第1ポリゴンを抽出する段階と、
前記第1ポリゴンと前記配送住所との間のマッチング可否を基に物品に対する誤配送の有無を決定する段階をさらに含む、請求項1に記載の動作方法。
【請求項7】
前記特定条件は、
前記配送住所に対応する配送環境によって可変的に決定されることを特徴とする、請求項6に記載の動作方法。
【請求項8】
前記第1位置情報、前記第2位置情報および前記第3位置情報のうち少なくとも一つに関連した信号の強度が基準値以上変化するか否かを感知する段階と、
前記基準値以上変化する前の前記第1位置情報、前記第2位置情報および前記第3位置情報間の離隔距離および中間位置が特定条件に対応する場合、前記第1位置情報、前記第2位置情報および前記第3位置情報から第2ポリゴンを抽出する段階と、
前記第2ポリゴンと前記配送住所との間のマッチング可否を基に物品に対する誤配送の有無を決定する段階と、をさらに含む、請求項6に記載の動作方法。
【請求項9】
前記第2ポリゴンに関連した特定条件は、前記第1ポリゴンに関連した特定条件と同一な基準が適用されることを特徴とする、請求項8に記載の動作方法。
【請求項10】
前記誤配送の有無を決定する段階は、
前記第1位置情報、前記第2位置情報および前記第3位置情報が前記配送完了情報を獲得した瞬間から基準時間以内にモニタリングされた位置情報を含む場合、前記誤配送の有無を決定する段階を含む、請求項1に記載の動作方法。
【請求項11】
前記誤配送の有無を決定する段階は、
前記基準時間以内にモニタリングされた位置情報の個数が基準個数以上に対応する場合、前記誤配送の有無を決定する段階を含む、請求項
10に記載の動作方法。
【請求項12】
請求項1の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体。
【請求項13】
誤配送感知のための配送員端末の動作方法であって、
前記配送員端末の位置情報を電子装置に伝送する段階と、
配送完了に対応して撮影されたイメージ情報を前記電子装置に伝送する段階と、
前記イメージ情報が前記電子装置に伝送された後、配送完了情報を前記電子装置に伝送する段階と、
前記位置情報と配送住所に基づいて誤配送として決定された場合、誤配送に関連したアラームメッセージを出力する段階を含み、
前記誤配送は、
配送員端末に関連した第1位置情報に対する互いに異なる測定時点に基づいて抽出された第1ラインおよび前記配送員端末に関連した第2位置情報および第3位置情報に対する同一な測定時点に基づいて抽出された第2ラインと前記配送住所との間のマッチング可否を基に決定されることを特徴と
し、
前記第1位置情報は、衛星との通信に基づいて決定される前記配送員端末の位置情報を含み、
前記第2位置情報は、基地局との通信に基づいて決定される前記配送員端末の位置情報を含み、
前記第3位置情報は、前記第1位置情報および前記第2位置情報のうち少なくとも1つに基づいて補正された前記配送員端末の位置情報を含むことを特徴とする、動作方法。
【請求項14】
誤配送感知のための電子装置であって、
配送員端末から配送完了情報を受信する通信デバイス(communication device)と、
第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報を用いて配送員端末の位置を感知し、前記第1位置情報に対する互いに異なる測定時点に基づいて第1ラインを抽出し、前記第2位置情報および前記第3位置情報に対する同一な測定時点に基づいて第2ラインを抽出し、前記第1ラインおよび前記第2ラインと配送住所との間のマッチング可否を基に物品に対する誤配送の有無を決定する制御部(controller)と、を含
み、
前記第1位置情報は、衛星との通信に基づいて決定される前記配送員端末の位置情報を含み、
前記第2位置情報は、基地局との通信に基づいて決定される前記配送員端末の位置情報を含み、
前記第3位置情報は、前記第1位置情報および前記第2位置情報のうち少なくとも1つに基づいて補正された前記配送員端末の位置情報を含むことを特徴とする、電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、誤配送感知のための電子装置およびその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一日平均数十万件の物品の配送が進行されており、その中で、誤配送関連比率は低い水準で管理されている。ただし、低い比率と関係なく、物品の誤配送を経験した顧客は、配送サービスを提供する会社に対する否定的な認識を有し得る。これにより、配送サービスを提供する会社は、誤配送を減らすために、配送員教育の強化および配送時の留意事項表示のような多様な試みをしている。ただし、このような試みは、リアルタイムで誤配送を感知し、配送員にお知らせを提供しないため、誤配送に関連して効率的な解決方法にならない。これにより、配送員の位置をリアルタイムで感知して誤配送に関連したアラームメッセージを提供することによって、訂正配送を誘導できる、正確かつ効率的な技術が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
開示された実施形態は、電子装置およびその動作方法を開示しようとする。本実施形態が達成しようとする技術的課題は、前述したような技術的課題に限定されず、以下の実施形態からさらに他の技術的課題が類推され得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1実施形態によって、誤配送感知のための電子装置の動作方法は、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つを用いて、配送員端末の位置をモニタリングする段階と、前記配送員端末から配送完了情報を獲得する段階と、配送住所と前記配送員端末の位置を基に、配送員による物品(item)の誤配送の有無を感知する段階と、を含むことができる。
【0005】
第2実施形態によって、誤配送感知のための配送員端末の動作方法は、前記配送員端末の位置情報を電子装置に伝送する段階と、配送員から配送完了情報を獲得する場合、前記配送完了情報を前記電子装置に伝送する段階と、前記位置情報と配送住所を基に物品の配送が誤配送と判断された場合、誤配送に関連したアラームメッセージを出力する段階と、を含むことができる。
【0006】
第3実施形態によって、誤配送感知のための電子装置は、配送員端末から配送完了情報を受信する通信デバイス(communication device)と、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つを用いて配送員端末の位置をモニタリングし、配送住所と前記配送員端末の位置を基に配送員による物品(item)の誤配送の有無を感知する制御部(controller)と、を含むことができる。
【0007】
第4実施形態によって、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、上述した方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した非一時的な記録媒体を含む。
【0008】
その他実施形態の具体的な事項は、詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、電子装置は、配送員端末の位置をモニタリングすることができ、配送完了情報が獲得された瞬間、配送住所と配送員端末の位置を基に、配送員による物品の誤配送の有無を感知することができる。これによって、リアルタイムで誤配送が感知されて、アラームメッセージを通じて訂正配送が誘導されることによって、より正確にかつ効率的に配送サービスを管理することができる。
【0010】
発明の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されていないさらに他の効果は、請求範囲の記載から当該技術分野における通常の技術者に明確に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る配送システムを示す。
【
図2】
図2は、電子装置の動作方法の一実施形態を示す。
【
図3】
図3は、電子装置および配送員端末の動作の一実施形態を示す。
【
図4】
図4は、位置情報を用いて第1ラインと第2ラインを抽出する一実施形態を示す。
【
図5】
図5は、位置情報を用いて第1ポリゴンを抽出する一実施形態を示す。
【
図6】
図6は、位置情報を用いて第3ラインと第4ラインを抽出する一実施形態を示す。
【
図7】
図7は、位置情報を用いて第1ポリゴンを抽出する一実施形態を示す。
【
図8】
図8は、電子装置が誤配送の有無を感知する一実施形態を示す。
【
図9】
図9は、電子装置が誤配送の有無を感知する一実施形態を示す。
【
図10】
図10は、電子装置が誤配送の有無を感知する一実施形態を示す。
【
図11】
図11は、配送員端末に表示されるアラームメッセージに関連した一実施形態を示す。
【
図12】
図12は、一実施形態に係る電子装置のブロック図を示す。
【
図13】
図13は、配送員端末が動作する方法の一実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施形態において使用される用語は、本開示での機能を考慮しつつ、できるだけ現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現等によって変わり得る。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明の部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本開示において使用される用語は、単純な用語の名称でなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたる内容に基づいて定義されなければならない。
【0013】
明細書全体において或る部分が何らかの構成要素を「含む」というとき、これは、特に反対になる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」等の用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアまたはソフトウェアで具現されたり、ハードウェアとソフトウェアの結合で具現され得る。
【0014】
明細書全体において記載された「a、b、およびcのうち少なくとも1つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、c全部」を包括することができる。
【0015】
以下で言及される「端末」は、ネットワークを介してサーバーや他の端末に接続できるコンピュータや携帯用端末で具現され得る。ここで、コンピュータは、例えば、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)等を含み、携帯用端末は、例えば、携帯性と移動性が保障される無線通信装置であって、IMT(International Mobile Telecommunication)、CDMA(Code Division Multiple Access)、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)等の通信基盤端末、スマートフォン、タブレットPC等のようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0016】
以下では、添付の図面を参照して本開示の実施形態について本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかしながら、本開示は、様々な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0017】
以下では、図面を参照して本開示の実施形態を詳細に説明する。
【0018】
【0019】
図1を参照すると、配送システムは、電子装置10、配送員端末30およびネットワーク20を含むことができる。
図1に示された配送システムは、本実施形態に関連して構成要素のみが図示されている。したがって、
図1に示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がさらに含まれ得ることを本実施形態に関連した技術分野における通常の知識を有する者なら理解することができる。
【0020】
電子装置10と配送員端末30は、ネットワーク20内で互いに通信することができる。ネットワーク20は、近距離通信網(Local Area Network;LAN)、広域通信網(Wide Area Network;WAN)、付加価値通信網(Value Added Network;VAN)、移動通信網(mobile radio communication network)、衛星通信網およびこれらの相互組合せを含み、
図1に示された各ネットワーク構成の主体が互いに円滑に通信ができるようにする包括的な意味のデータ通信網であり、有線インターネット、無線インターネットおよびモバイル無線通信網を含むことができる。無線通信は、例えば、無線ラン(Wi-Fi)、ブルートゥース(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)低エネルギー(Bluetooth low energy)、ジグビー、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、赤外線通信(IrDA,infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等があり得るが、これに限定されるものではない。
【0021】
電子装置10は、物品配送サービスのためのプラットフォームを提供することができる。電子装置10は、物品配送サービスを提供するためのアプリケーションを配送員端末30に提供することができる。この際、電子装置10は、物品配送サービスを提供するサーバーに含まれ得る。具体的に、電子装置10は、物品の配送要請に対応して複数の配送員の中から選択された配送員の配送員端末30に物品の配送を割り当てることができる。この際、電子装置10は、選択された配送員の配送員端末30に物品に関連した情報を提供することができる。ここで、物品に関連した情報は、物品の配送のために必要な情報であって、一例として、運送状番号および購買者情報を含むことができる。ここで、運送状番号は、物品の運送に関する諸般事項に関連した情報を含む固有の番号であり得、購買者情報は、購買者の名前、電話番号および配送住所のような購買者の個人情報を含むことができる。
【0022】
配送員は、配送員端末30を用いて電子装置10から物品の配送を割り当てられ得る。それぞれの配送員は、固有の配送員端末30を少なくとも1つ有しており、配送員端末30は、配送進行状態に関連した情報を電子装置10に伝送することができ、これによって、関連情報がアップデートされ得る。電子装置10は、配送員端末30に設置されたアプリケーションを用いて配送に関連した情報を獲得することができる。例えば、配送員端末30は、配送員から配送完了情報を入力されてもよく、配送員端末30は、ネットワーク20を用いて電子装置10に関連情報を伝送することができる。他の例として、電子装置10は、配送員端末30に設置されたアプリケーションを介して配送員端末30の位置情報をモニタリングすることができる。
【0023】
電子装置10は、配送員端末30の位置をモニタリングすることができ、配送員端末から配送完了情報を獲得した瞬間、配送住所と配送員端末の位置を基に、配送員による物品の誤配送の有無を感知することができる。以下、電子装置10と配送員端末30による誤配送の感知に対する具体的な過程を記載する。
【0024】
【0025】
段階S210で、電子装置は、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つを用いて、配送員端末の位置をモニタリングすることができる。電子装置は、配送員端末に設置されたアプリケーションを用いて配送員端末の位置情報を獲得することができる。この際、第1位置情報は、衛星との通信に基づいて決定される配送員端末の位置情報を含むことができ、第2位置情報は、基地局との通信に基づいて決定される配送員端末の位置情報を含むことができる。また、第3位置情報は、第1位置情報および第2位置情報のうち少なくとも1つに基づいて補正された配送員端末の位置情報を含むことができる。例えば、第1位置情報は、配送員端末と衛星との間の通信に基づいて決定される配送員端末のGPS位置情報を含むことができ、第2位置情報は、配送員端末と基地局との間の通信に基づいて決定される配送員端末のネットワークGPS位置情報を含むことができる。また、第3位置情報は、第1位置情報が第2位置情報または他の情報に基づいて補正された位置情報を含むことができる。この際、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報は、配送員端末の位置を示す座標情報だけでなく、時間情報を一緒に含むことができる。
【0026】
電子装置は、配送員端末に設置されたアプリケーションを用いて反復的に配送員端末の位置情報を獲得することができる。例えば、電子装置は、第1位置情報に基づいて3秒間隔で配送員端末の位置情報を獲得することができるか、または第2位置情報に基づいて3秒間隔で配送員端末の位置情報を獲得することができるか、または第3位置情報に基づいて3秒間隔で配送員端末の位置情報を獲得することができる。
【0027】
段階S220で、電子装置は、配送員端末から配送完了情報を獲得することができる。配送員は、配送住所に物品を配送した場合、配送員端末で配送完了ボタンを選択することができ、電子装置は、アプリケーションを介して配送完了情報を獲得することができる。
【0028】
電子装置は、配送完了情報を獲得した瞬間、モニタリングした配送員端末の位置情報を連結することができる。具体的に、電子装置は、配送完了情報を獲得した瞬間、配送完了情報を獲得する前に特定時間の間モニタリングした配送員端末の位置情報を連結することができる。例えば、電子装置は、配送完了情報を獲得する前に3分間モニタリングした配送員端末の位置情報60個を連結することができる。より具体的に、電子装置は、第1位置情報に基づいて3分間モニタリングした配送員端末の位置情報60個を連結することができる。また、電子装置は、第2位置情報に基づいて3分間モニタリングした配送員端末の位置情報60個を連結することができる。電子装置は、第3位置情報に基づいて3分間モニタリングした配送員端末の位置情報60個を連結することができる。
【0029】
段階S230で、電子装置は、配送住所と配送員端末の位置を基に、配送員による物品の誤配送の有無を感知することができる。
【0030】
第1位置情報が配送完了情報を獲得した瞬間から基準時間(例:10分)以内にモニタリングされた位置情報を含む場合、電子装置は、誤配送の有無を感知することができる。もし第1位置情報が配送完了情報を獲得した瞬間から基準時間以外にモニタリングされた位置情報を含む場合、電子装置は、誤配送の有無を判断できないことを出力することができる。例えば、10:00に配送完了情報を獲得した場合、第1位置情報が10:12にモニタリングされた位置情報を含む場合、電子装置は、誤配送の有無を判断できないことを出力することができるか、または第1位置情報が10:04にモニタリングされた位置情報を含む場合、電子装置は、誤配送の有無を感知することができる。すなわち、配送完了情報を獲得した瞬間から基準時間が経過した場合、信頼性および正確度を考慮して電子装置は、誤配送の有無を判断できないことを出力することができる。また、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報の個数が基準個数(例:20個)以上に対応する場合、電子装置は、誤配送の有無を感知することができる。例えば、モニタリングされた第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報の個数が18個である場合、電子装置は、誤配送の有無を判断できないことを出力することができる。これは、モニタリングされた位置情報の個数が基準個数より小さい場合、位置情報の正確度が低いおそれがあるためである。また、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報に対応する配送員端末のそれぞれの位置が基準距離(例:75m)以内に対応する場合、電子装置は、誤配送の有無を感知することができる。例えば、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報に対応する配送員端末のそれぞれの位置が90m離隔した場合、電子装置は、誤配送の有無を判断できないことを出力することができる。これは、モニタリングされた位置が基準距離より離隔した場合、位置情報の信頼性が低いおそれがあるためである。このように、電子装置は、一定の要件を満たさない場合、誤配送の有無を判断できないことを出力することができるか、または一定の要件を満たす場合、誤配送の有無を判断した結果を出力することができる。ここで、基準時間、基準個数、基準距離は、実験を通じて事前に最適化した数値であり得る。
【0031】
配送住所は、購買者が入力した住所を基に決定された住所であって、以下、
図4~
図10のように地図上に配送住所の形状が表示され得る。この際、配送住所の形状は、配送住所が位置する建物の領域または配送住所を基準として一定の距離以内の領域を含むことができる。例えば、建物の領域は、建物の外郭情報を含み、配送住所の形状は、配送住所が位置する建物の外郭情報を含むことができる。他の例として、配送住所の形状は、配送住所を基準として半径1m以内の領域を含むことができる。
図4~
図10のような配送住所の形状は、一例に過ぎず、配送住所の実際形状に対応する形状が地図上に表示され得る。
【0032】
電子装置は、前述したように、配送員端末の位置をモニタリングすることができる。電子装置は、モニタリングした配送員端末の位置情報と配送住所のマッチング可否を基に、配送員による物品の誤配送の有無を感知することができる。
【0033】
実施形態によれば、電子装置は、第1位置情報に基づいて第1ラインを抽出することができる。また、電子装置は、第2位置情報および第3位置情報に基づいて第2ラインを抽出することができる。第1ラインと第2ラインを抽出する具体的な過程は、以下、
図4で詳しく説明する。電子装置は、第1ラインと第2ラインのうち少なくとも1つが地図上で配送住所とマッチングされるか否かを基に、物品の誤配送の有無を感知することができる。この際、第1ラインと第2ラインのうち少なくとも1つが地図上で配送住所とマッチングされる場合、電子装置は、物品が配送住所に配送されたものと判断するか、または第1ラインと第2ラインが、いずれも、地図上で配送住所でなく、他の住所とマッチングされる場合、電子装置は、物品が、配送住所でなく、他の住所に誤って配送される誤配送と判断することができる。または、電子装置は、第1ラインと第2ラインを基に配送員端末の位置が信頼できないと判断することができる。これに関する詳しい説明は、以下、
図8~
図10で記載する。
【0034】
実施形態によれば、電子装置は、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報に対応する配送員端末のそれぞれの位置が特定条件に対応する場合、第1ポリゴンを抽出することができる。第1ポリゴンを抽出する具体的な過程は、以下、
図5で詳しく説明する。電子装置は、第1ポリゴンが地図上で配送住所とマッチングされるか否かを基に、物品の誤配送の有無を感知することができる。この際、第1ポリゴンが地図上で配送住所とマッチングされる場合、電子装置は、物品が配送住所に配送されたものと判断し、第1ポリゴンが、地図上で配送住所でなく、他の住所とマッチングされる場合、電子装置は、物品が、配送住所でなく、他の住所に誤って配送される誤配送と判断することができる。または、電子装置は、第1ポリゴンを基に配送員端末の位置が信頼できないと判断することができる。これに関する詳しい説明は、以下、
図8~
図10で記載する。
【0035】
実施形態によれば、電子装置は、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号が基準値以上変化するか否かをモニタリングすることができる。例えば、配送員が建物室内に進入した場合、配送員端末と衛星との間の送受信される信号の強度または信号の個数が変化し得る。この際、信号の強度または信号の個数が基準値以上変化した場合、電子装置は、配送員が室内に進入したと判断することができる。電子装置は、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号が基準値以上変化した場合、配送員が室内に進入したと判断することができる。これにより、電子装置は、基準値以上変化する前に、第1位置情報に基づいて第3ラインを抽出することができ、また、基準値以上変化する前に、第2位置情報および第3位置情報に基づいて第4ラインを抽出することができる。第3ラインと第4ラインを抽出する具体的な過程は、以下、
図6で詳しく説明する。電子装置は、第3ラインと第4ラインのうち少なくとも1つが、地図上で配送住所とマッチングされるか否かを基に、物品の誤配送の有無を感知することができる。この際、第3ラインと第4ラインのうち少なくとも1つが地図上で配送住所の形状とマッチングされる場合、電子装置は、物品が配送住所に配送されたと判断したり、または第3ラインと第4ラインが、いずれも、地図上で配送住所でなく、他の住所とマッチングされる場合、電子装置は、物品が、配送住所でなく、他の住所に誤って配送される誤配送と判断することができる。または、電子装置は、第1ラインと第2ラインを基に配送員端末の位置が信頼できないと判断することができる。これに関する詳しい説明は、以下、
図8~
図10で記載する。
【0036】
実施形態によれば、電子装置は、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号が基準値以上変化するか否かをモニタリングすることができる。例えば、配送員が建物の室内に進入した場合、配送員端末と衛星との間の送受信される信号の強度または信号の個数が変化し得る。この際、信号の強度または信号の個数が基準値以上変化した場合、電子装置は、配送員が室内に進入したと判断することができる。電子装置は、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号が基準値以上変化した場合、基準値以上変化する前の第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報に対応する配送員端末のそれぞれの位置が特定条件に対応する場合、第2ポリゴンを抽出することができる。第2ポリゴンを抽出する具体的な過程は、以下、
図7で詳しく説明する。電子装置は、第2ポリゴンが地図上で配送住所とマッチングされるか否かを基に、物品の誤配送の有無を感知することができる。この際、第2ポリゴンが地図上で配送住所とマッチングされる場合、電子装置は、物品が配送住所に配送されたと判断し、第2ポリゴンが、地図上で配送住所でなく、他の住所とマッチングされる場合、電子装置は、物品が、配送住所でなく、他の住所に誤って配送される誤配送と判断することができる。または、電子装置は、第2ポリゴンに基づいて配送員端末の位置が信頼できないと判断することができる。これに関する詳しい説明は、以下、
図8~
図10で記載する。
【0037】
実施形態によれば、電子装置は、第1ライン、第2ライン、第3ライン、第4ライン、第1ポリゴンおよび第2ポリゴンのうち少なくとも1つと配送住所との間のマッチング可否を基に、物品の誤配送の有無を感知することができる。電子装置は、第1ライン、第2ライン、第3ライン、第4ライン、第1ポリゴンおよび第2ポリゴンのうち少なくとも1つと配送住所がマッチングされる場合、物品が配送住所に配送されたと判断することができる。または電子装置は、第1ライン、第2ライン、第3ライン、第4ライン、第1ポリゴンおよび第2ポリゴンが、いずれも、地図上で配送住所でなく、他の住所とマッチングされる場合、配送住所でなく、他の住所に誤って配送される誤配送と判断することができる。または、電子装置は、第1ライン、第2ライン、第3ライン、第4ライン、第1ポリゴンおよび第2ポリゴンに基づいて配送員端末の位置が信頼できないと判断することができる。第1ライン、第2ライン、第3ライン、第4ライン、第1ポリゴンおよび第2ポリゴンのうち少なくとも1つと配送住所との間のマッチング可否を基に物品の誤配送の有無を感知する場合、電子装置が感知する誤配送の信頼性および正確度がさらに向上し得る。例えば、第1ライン、第2ラインおよび第1ポリゴンのうち少なくとも1つと配送住所との間のマッチング可否を基に誤配送の有無を感知するときより、第1ライン、第2ライン、第3ライン、第4ライン、第1ポリゴンおよび第2ポリゴンのうち少なくとも1つと配送住所との間のマッチング可否を基に物品の誤配送の有無を感知する場合、電子装置が感知する誤配送の信頼性および正確度がさらに向上し得る。これに関する詳しい説明は、以下、
図8~
図10で記載する。
【0038】
電子装置は、誤配送と判断した場合、配送員端末にアラームメッセージを伝送することができる。この際、アラームメッセージは、過去配送完了した情報、現在配送完了した情報および物品の配送に関連した情報のうち少なくとも1つを含むことができる。アラームメッセージに含まれる情報については、以下、
図11で詳しく記載する。
【0039】
電子装置は、リアルタイムで配送員の位置をモニタリングすることができ、配送員端末の位置情報の誤差を考慮して、第1ライン、第2ライン、第3ライン、第4ライン、第1ポリゴンおよび第2ポリゴンのうち少なくとも1つと配送住所を基に誤配送の有無を正確に感知し、配送員にアラームメッセージを提供することができる。したがって、配送員は、アラームメッセージによって訂正配送をすることで、顧客に正確な配送サービスが提供され得る。
【0040】
図3は、電子装置および配送員端末の動作の一実施形態を示す。配送員端末310にアプリケーションが設置され得、アプリケーションを介して配送員端末310と電子装置300は、関連データを送受信することができる。
【0041】
段階S301で、電子装置300は、配送員端末310の位置情報をモニタリングすることができる。この際、電子装置300は、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つを用いて配送員の位置情報を繰り返してモニタリングすることができる。例えば、電子装置300は、衛星と配送員端末との間の通信に基づいて10:00:03秒でX1位置、10:00:06秒でX2位置、10:00:09秒でX3位置~のように配送員の第1位置情報をモニタリングすることができる。他の例として、電子装置300は、基地局と配送員端末との間の通信に基づいて10:00:03秒でY1位置、10:00:06秒でY2位置、10:00:09秒でY3位置~のように配送員の第2位置情報をモニタリングすることができる。他の例として、電子装置300は、第1位置情報に基づいて補正された10:00:03秒でZ1位置、10:00:06秒でZ2位置、10:00:09秒でZ3位置~のように配送員の第3位置情報をモニタリングすることができる。ここで、X1、Y1およびZ1は、10:00:03秒での配送員端末の位置を示す位置情報であり、X2、Y2およびZ2は、10:00:06秒での配送員端末の位置を示す位置情報であり、X3、Y3およびZ3は、10:00:09秒での配送員端末の位置を示す位置情報である。この際、X1、Y1およびZ1は、同じ時間での配送員端末の位置を示す情報であるが、誤差によって互いに異なる座標を含むことができる。
【0042】
段階S303で、電子装置300は、配送員端末310に配送に関連した情報を伝送することができる。電子装置300は、配送員端末310の位置情報を考慮して物品を配送する配送員を選択することができ、選択された配送員に配送に関連した情報を伝送することができる。この際、配送に関連した情報は、運送状番号および購買者情報を含むことができる。
【0043】
段階S305で、配送員端末310は、アプリケーションを介して受信した配送に関連した情報をディスプレイに出力することができる。配送員は、配送員端末310を用いて配送住所に物品を配送することができる。
【0044】
段階S307で、配送員端末310は、物品の配送が完了した場合、配送員から配送完了情報を入力され得る。段階S309で、配送員端末310は、配送完了情報をアプリケーションを用いて電子装置300に伝送することができる。
【0045】
段階S311で、電子装置300は、配送完了情報を受信した瞬間、誤配送の有無を感知することができる。この際、電子装置300は、配送完了情報を受信した瞬間、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報に基づいて、誤配送の有無を判断できるかできないかを出力することができる。具体的に、第1位置情報が配送完了情報を獲得した瞬間から基準時間経過してモニタリングされた位置情報を含む場合、電子装置は、誤配送の有無を判断できないことを出力することができる。または、配送完了情報を獲得した瞬間から過去特定時間(例:3分)の間に獲得した第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報の個数が基準個数(例:20個)より小さい場合、電子装置は、誤配送の有無を判断できないことを出力することができる。または、配送完了情報を獲得した瞬間、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報に対応する配送員端末のそれぞれの位置が基準距離(例:75m)より離隔した場合、電子装置は、誤配送の有無を判断できないことを出力することができる。
【0046】
電子装置300が誤配送の有無を判断できる場合、電子装置は、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報に基づいて決定された配送員端末の位置と配送住所のマッチング可否を基に、誤配送の有無を感知することができる。
【0047】
段階S313で、電子装置300は、誤配送を感知した場合、アラームメッセージを配送員端末310に伝送することができる。電子装置300は、正常配送と感知した場合、アラームメッセージを配送員端末310に伝送しなくてもよい。段階S315で、配送員端末310は、ディスプレイを介してアラームメッセージを出力することができる。
【0048】
この際、アラームメッセージは、過去配送完了した情報、現在配送完了した情報および物品の配送に関連した情報のうち少なくとも1つを含むことができる。例えば、アラームメッセージは、過去配送完了した写真、現在配送完了した写真および配送住所のうち少なくとも1つを含むことができる。アラームメッセージを受信した配送員は、誤配送の有無を確認することができ、誤配送である場合、訂正配送を行うことができる。
【0049】
実施形態によれば、電子装置は、配送員端末のリアルタイム位置情報をモニタリングして、配送完了した瞬間、誤配送の有無を感知することができる。この際、電子装置は、リアルタイム位置情報の誤差を考慮して誤配送の有無を感知することによって、正確な情報を配送員に提供することができる。
【0050】
図4は、位置情報を用いて第1ラインと第2ラインを抽出する一実施形態を示す。
【0051】
配送員は、配送員端末で配送完了ボタンを選択することができ、電子装置は、配送完了情報を獲得した瞬間から過去特定時間(例:3分)の間の配送員端末の位置情報を確認して連結することができる。
【0052】
具体的に、電子装置は、配送完了情報を獲得した瞬間から過去特定時間の間の配送員端末の第1位置情報430を確認して連結することができる。この際、第1位置情報430は、配送員端末と衛星との間の通信に基づいて決定される配送員端末の位置情報を含むことができる。例えば、第1位置情報430は、3秒間隔で獲得された配送員端末の位置情報を含むことができる。
【0053】
また、電子装置は、配送完了情報を獲得した瞬間から過去特定時間の間の配送員端末の第2位置情報440を確認して連結することができる。第2位置情報440は、配送員端末と基地局との間の通信に基づいて決定される配送員端末の位置情報を含むことができる。例えば、第2位置情報440は、3秒間隔で獲得された配送員端末の位置情報を含むことができる。
【0054】
また、電子装置は、配送完了情報を獲得した瞬間から過去特定時間の間の配送員端末の第3位置情報450を確認して連結することができる。第3位置情報450は、第1位置情報および第2位置情報のうち少なくとも1つに基づいて補正された配送員端末の位置情報を含むことができる。例えば、第3位置情報450は、3秒間隔で獲得された第1位置情報が補正された配送員端末の位置情報を含むことができる。
【0055】
位置情報411は、電子装置が配送完了情報を獲得した瞬間、第1位置情報430に基づいて最後に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり得る。位置情報413は、位置情報411以前に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり得る。例えば、電子装置が10:10:08に配送完了情報を獲得した瞬間、位置情報411は、10:10:06に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり、位置情報413は、10:10:03に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり得る。
【0056】
位置情報421は、電子装置が配送完了情報を獲得した瞬間、第2位置情報440に基づいて最後に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり得る。例えば、電子装置が10:10:08に配送完了情報を獲得した瞬間、位置情報421は、電子装置が第2位置情報440に基づいて10:10:06に確認した配送員端末の位置に関連した情報であり得る。
【0057】
位置情報423は、電子装置が配送完了情報を獲得した瞬間、第3位置情報450に基づいて最後に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり得る。例えば、電子装置が10:10:08に配送完了情報を獲得した瞬間、位置情報423は、電子装置が第3位置情報450に基づいて10:10:06に確認した配送員端末の位置に関連した情報であり得る。
【0058】
この際、第1ライン410は、位置情報413から位置情報411の方向に既設定の長さ(例:6m)だけ延長した延長線であり得る。また、第2ライン420は、位置情報423から位置情報421の方向に既設定の長さ(例:6m)だけ延長した延長線であり得る。この際、延長した既設定の長さは、実験を通じて最適化した長さであって、配送環境によって可変になり得る。例えば、配送住所が都心で建物が密集した環境と、配送住所が都心の外で建物が密集しない環境の場合、既設定の長さは、相異に設定され得る。
【0059】
地図上で物品の配送住所が住所Bであれば、第1ライン410および第2ライン420のうち少なくとも1つと住所Bがマッチングされるので、電子装置は、配送員が配送住所に物品を正確に配送したと判断することができる。または、地図上で物品の配送住所が、住所Bでなく、住所Aであれば、第1ライン410および第2ライン420のうち少なくとも1つと住所Aがマッチングされないので、電子装置は、配送員が物品を誤配送したと判断することができる。
【0060】
実施形態によれば、互いに異なる位置情報を用いて配送員が配送住所に到達したか否かを判断するので、電子装置が物品の誤配送を感知する正確性がさらに向上し得る。
【0061】
図5は、位置情報を用いて第1ポリゴンを抽出する一実施形態を示す。
【0062】
配送員は、配送員端末で配送完了ボタンを選択することができ、電子装置は、配送完了情報を獲得した瞬間から過去特定時間(例:3分)の間の配送員端末の位置情報を確認して連結することができる。
【0063】
具体的に、電子装置は、配送完了情報を獲得した瞬間から過去特定時間の間の配送員端末の第1位置情報530を確認して連結することができる。この際、第1位置情報530は、配送員端末と衛星との間の通信に基づいて決定される配送員端末の位置情報を含むことができる。例えば、第1位置情報530は、3秒間隔で獲得された配送員端末の位置情報を含むことができる。
【0064】
また、電子装置は、配送完了情報を獲得した瞬間から過去特定時間の間の配送員端末の第2位置情報540を確認して連結することができる。第2位置情報540は、配送員端末と基地局との間の通信に基づいて決定される配送員端末の位置情報を含むことができる。例えば、第2位置情報540は、3秒間隔で獲得された配送員端末の位置情報を含むことができる。
【0065】
また、電子装置は、配送完了情報を獲得した瞬間から過去特定時間の間の配送員端末の第3位置情報550を確認して連結することができる。第3位置情報550は、第1位置情報および第2位置情報のうち少なくとも1つに基づいて補正された配送員端末の位置情報を含むことができる。例えば、第3位置情報550は、3秒間隔で獲得された第1位置情報が補正された配送員端末の位置情報を含むことができる。
【0066】
この際、位置情報511は、電子装置が配送完了情報を獲得した瞬間、第1位置情報530に基づいて最後に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり得る。また、位置情報513は、電子装置が配送完了情報を獲得した瞬間、第2位置情報540に基づいて最後に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり得る。また、位置情報515は、電子装置が配送完了情報を獲得した瞬間、第3位置情報550に基づいて最後に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり得る。例えば、電子装置が10:10:08に配送完了情報を獲得した瞬間、位置情報511は、第1位置情報530に基づいて10:10:06に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり、位置情報513は、第2位置情報540に基づいて10:10:06に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり、位置情報515は、第3位置情報550に基づいて10:10:06に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり得る。
【0067】
ここで、第1ポリゴンは、位置情報511、位置情報513および位置情報515が特定条件に対応する場合に抽出され得る。具体的に、i)位置情報511、位置情報513および位置情報515間の離隔距離D1、D2、D3が、一定距離(例:15m)より小さく、ii)位置情報511と位置情報513との間の中間点1、位置情報513と位置情報515との間の中間点2、位置情報515と位置情報511との間の中間点3が、半径R1(例:4m)である円の内部に含まれる場合、第1ポリゴンが抽出され得る。この際、一定距離と半径R1は、実験を通じて最適化した値であって、配送環境により可変になり得る。
【0068】
例えば、位置情報511と位置情報513との間の離隔距離D1が15mより小さく、位置情報513と位置情報515との間の離隔距離D2が15mより小さく、位置情報515と位置情報511との間の離隔距離D3が15mより小さくてもよい。それだけでなく、位置情報511と位置情報513との間の中間点1、位置情報513と位置情報515との間の中間点2、位置情報515と位置情報511との間の中間点3が、半径R1(例:4m)である円の内部に含まれる場合、第1ポリゴンが抽出され得る。
【0069】
第1ポリゴンが配送住所とマッチングされる場合、電子装置は、配送員が配送住所に物品を正確に配送したと判断することができる。しかしながら、第1ポリゴンが配送住所とマッチングされない場合、電子装置は、配送員が物品を誤配送したと判断することができる。
【0070】
図6は、位置情報を用いて第3ラインと第4ラインを抽出する一実施形態を示す。
【0071】
配送員は、配送員端末で配送完了ボタンを選択することができ、電子装置は、配送完了情報を獲得した瞬間から過去特定時間(例:3分)の間配送員端末の位置情報を確認して連結することができる。第1位置情報630、第2位置情報640、第3位置情報650に関連して重複する内容は、前述した記載を参照する。
【0072】
図4とは異なって、配送員がビルの内部に進入した場合、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号が基準値以上変化し得る。例えば、配送員が20階ビルの内部に進入した場合、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号の強度が基準値以上減少し得る。具体的に、衛星と通信する信号の強度が基準値以上減少した場合、電子装置は、配送員がビルの内部に進入したと判断することができる。他の例として、配送員が20階ビルの内部に進入した場合、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号の個数が基準値以上減少し得る。具体的に、一定時間の間衛星と通信する信号の個数が基準値以上減少した場合、電子装置は、配送員がビルの内部に進入したと判断することができる。
【0073】
電子装置は、配送員がビルの内部に進入したと判断された位置情報を除いた位置情報630を用いて第3ライン610を抽出することができる。すなわち、電子装置は、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号が基準値以上変化する前の第1位置情報630を用いて第3ライン610を抽出することができる。この際、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号が基準値以上変化する前の位置情報は、配送員がビルの内部に進入する前の位置に関連した情報であり得る。例えば、配送員が10:10:08にビルの内部に進入したと判断された場合、電子装置は、第1位置情報630のうち配送員がビルの内部に進入する前の位置情報611、613を用いて第3ライン610を抽出することができる。この際、位置情報611は、第1位置情報630に基づいて10:10:06に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり、位置情報613は、第1位置情報630に基づいて10:10:03に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり得る。
【0074】
また、電子装置は、配送員がビルの内部に進入したと判断された位置情報を除いた位置情報640、650を用いて第4ライン620を抽出することができる。すなわち、電子装置は、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号が基準値以上変化する前の第2位置情報640および第3位置情報650を用いて第4ライン620を抽出することができる。この際、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号が基準値以上変化する前の位置情報は、配送員がビルの内部に進入する前の位置に関連した情報であり得る。例えば、配送員が10:10:08にビルの内部に進入したと判断された場合、電子装置は、第2位置情報640中で配送員がビルの内部に進入する前の位置情報621と第3位置情報650のうち配送員がビルの内部に進入する前の位置情報623を用いて第4ライン620を抽出することができる。この際、位置情報621は、第2位置情報に基づいて10:10:06に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり、位置情報623は、第3位置情報に基づいて10:10:06に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり得る。
【0075】
この際、第3ライン610は、位置情報613から位置情報611の方向に既設定の長さ(例:6m)だけ延長した延長線であり得る。また、第4ライン620は、位置情報623から位置情報621の方向に既設定の長さ(例:6m)だけ延長した延長線であり得る。この際、延長した既設定の長さは、実験を通じて最適化した長さであって、配送環境により可変になり得る。
【0076】
地図上で物品の配送住所が住所Bであれば、第3ライン610および第4ライン620のうち少なくとも1つと住所Bがマッチングされるので、電子装置は、配送員が配送住所に物品を正確に配送したと判断することができる。または、地図上で物品の配送住所が、住所Bでなく、住所Aであれば、第3ライン610および第4ライン620のうち少なくとも1つと住所Aがマッチングされないので、電子装置は、配送員が物品を誤配送したと判断することができる。
【0077】
実施形態によれば、互いに異なる位置情報を用いて配送員が配送住所に到達したか否かを判断するので、電子装置が物品の誤配送を感知する正確性がさらに向上し得る。
【0078】
図7は、位置情報を用いて第1ポリゴンを抽出する一実施形態を示す。
【0079】
配送員は、配送員端末で配送完了ボタンを選択することができ、電子装置は、配送完了情報を獲得した瞬間から過去特定時間(例:3分)の間配送員端末の位置情報を確認して連結することができる。第1位置情報730、第2位置情報740、第3位置情報750に関連して重複する内容は、前述した記載を参照する。
【0080】
図5とは異なって、配送員がビルの内部に進入した場合、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号が基準値以上変化し得る。例えば、配送員が20階ビルの内部に進入した場合、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号の強度が基準値以上減少し得る。具体的に、衛星と通信する信号の強度が基準値以上減少した場合、電子装置は、配送員がビルの内部に進入したと判断することができる。他の例として、配送員が20階ビルの内部に進入した場合、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号の個数が基準値以上減少し得る。具体的に、一定時間の間衛星と通信する信号の個数が基準値以上減少した場合、電子装置は、配送員がビルの内部に進入したと判断することができる。
【0081】
電子装置は、配送員がビルの内部に進入したと判断された位置情報を除いた位置情報711、713、715を用いて第2ポリゴンを抽出することができる。具体的に、電子装置は、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号が基準値以上変化する前の位置情報を用いて第2ポリゴンを抽出することができる。この際、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つに関連した信号が基準値以上変化する前の位置情報は、配送員がビルの内部に進入する前の位置に関連した情報であり得る。例えば、配送員が10:10:08にビルの内部に進入したと判断された場合、電子装置は、第1位置情報730のうち配送員がビルの内部に進入する前の位置情報711、第2位置情報740のうち配送員がビルの内部に進入する前の位置情報713および第3位置情報750のうち配送員がビルの内部に進入する前の位置情報715を用いて第2ポリゴンを抽出することができる。この際、位置情報711は、第1位置情報に基づいて10:10:06に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり、位置情報713は、第2位置情報に基づいて10:10:06に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり、位置情報715は、第3位置情報に基づいて10:10:06に確認された配送員端末の位置に関連した情報であり得る。
【0082】
第2ポリゴンは、位置情報711、位置情報713および位置情報715が特定条件に対応する場合に抽出され得る。具体的に、i)位置情報711、位置情報713および位置情報715間の離隔距離D4、D5、D6が、一定距離(例:15m)より小さく、ii)位置情報711と位置情報713との間の中間点1、位置情報713と位置情報715との間の中間点2,位置情報715と位置情報711との間の中間点3が、半径R2(例:4m)である円の内部に含まれる場合、第2ポリゴンが抽出され得る。この際、一定距離と半径R2は、実験を通じて最適化した値であって、配送環境によって可変になり得る。
【0083】
例えば、位置情報711と位置情報713との間の離隔距離D4が15mより小さく、位置情報713と位置情報715との間の離隔距離D5が15mより小さく、位置情報715と位置情報711との間の離隔距離D6が15mより小さくてもよい。それだけでなく、位置情報711と位置情報713との間の中間点1、位置情報713と位置情報715との間の中間点2、位置情報715と位置情報711との間の中間点3が、半径R2(例:4m)である円の内部に含まれる場合、第2ポリゴンが抽出され得る。
【0084】
第2ポリゴンが配送住所とマッチングされる場合、電子装置は、配送員が配送住所に物品を正確に配送したと判断することができる。しかしながら、第2ポリゴンが配送住所とマッチングされない場合、電子装置は、配送員が物品を誤配送したと判断することができる。
【0085】
図8~
図10は、電子装置が誤配送の有無を感知する一実施形態を示す。
【0086】
電子装置が位置情報に基づいて第1ライン810、910、1010、第2ライン820、920、1020、第3ライン830、930、1030、第4ライン840、940、1040、第1ポリゴン850、950、1050および第2ポリゴン860、960、1060のうち少なくとも1つを抽出する具体的な過程は、前述した内容を参照する。
【0087】
配送員は、物品を地図上で住所Aに配送することができる。この際、電子装置は、配送員端末の位置をモニタリングすることができ、配送員端末から配送完了情報を獲得する瞬間、第1ライン810、910、1010、第2ライン820、920、1020、第3ライン830、930、1030、第4ライン840、940、1040、第1ポリゴン850、950、1050および第2ポリゴン860、960、1060のうち少なくとも1つを抽出することができる。電子装置は、位置情報から6個の情報(第1ライン、第2ライン、第3ライン、第4ライン、第1ポリゴン、第2ポリゴン)を抽出することができ、6個の情報を利用するとき、誤配送の信頼性および正確度が向上し得る。
【0088】
この際、第1ライン810、910、1010、第2ライン820、920、1020、第3ライン830、930、1030、第4ライン840、940、1040、第1ポリゴン850、950、1050および第2ポリゴン860、960、1060のうち少なくとも1つが、配送住所である住所Aとマッチングされる場合、電子装置は、配送員が正確な住所に物品を配送したと判断することができる。
図8を参照すると、配送員端末の位置から抽出された第2ライン820および第1ポリゴン850が、配送住所である住所Aとマッチングされるので、電子装置は、配送員が正確な住所に物品を配送したと判断することができる。
【0089】
または、第1ライン810、910、1010、第2ライン820、920、1020、第3ライン830、930、1030、第4ライン840、940、1040、第1ポリゴン850、950、1050および第2ポリゴン860、960、1060のうち少なくとも1つが、配送住所だけでなく、他の住所ともマッチングされない場合、電子装置は、配送員端末の位置情報が信頼できないと判断することができる。
図9は、配送員端末の位置から抽出された第1ライン910、第2ライン920、第3ライン930、第4ライン940、第1ポリゴン950および第2ポリゴン960が全部配送住所である102棟とマッチングされない場合を示す一実施形態である。配送員端末の位置情報に基づいて抽出された第1ライン910、第2ライン920、第3ライン930、第4ライン940、第1ポリゴン950および第2ポリゴン960が、配送住所である102棟でなく、アパート団地に形成された庭園とマッチングされる場合であって、電子装置は、配送員端末の位置情報が信頼できないと判断することができる。この際、アパート団地に形成された庭園は、住所が確認されない一例であり得る。このような場合、電子装置は、誤配送に関連したアラームメッセージを配送員端末に伝送しなくてもよい。
【0090】
または、第1ライン810、910、1010、第2ライン820、920、1020、第3ライン830、930、1030、第4ライン840、940、1040、第1ポリゴン850、950、1050および第2ポリゴン860、960、1060のうち少なくとも1つが、配送住所である住所Aでなく、他の住所Dとマッチングされる場合、電子装置は、配送員が物品を誤配送したと判断することができる。
図10を参照すると、配送員端末の位置から抽出された第2ライン1020および第1ポリゴン1050が、配送住所である住所Aでなく、他の住所である住所Dとマッチングされるので、電子装置は、配送員が物品を誤配送したものと感知することができる。
【0091】
図11は、配送員端末に表示されるアラームメッセージに関連した一実施形態を示す。
【0092】
電子装置は、配送員が物品を誤配送したものと感知した場合、配送員端末にアラームメッセージを伝送することができ、配送員は、配送員端末を介してアラームメッセージを確認することができる。この際、アラームメッセージは、過去配送完了した情報、現在配送完了した情報および物品の配送に関連した情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0093】
具体的に、アラームメッセージは、領域1110で過去配送完了した写真と現在配送完了した写真を含むことができる。過去配送完了した写真と現在配送完了した写真を用いて、配送員は、物品を誤配送したかを確認することができる。また、アラームメッセージは、領域1120で物品の配送住所および購買者情報を含むことができ、領域1130で配送住所が地図上に表示された情報を含むことができる。これにより、配送員は、物品を誤配送したかを確認することができる。また、アラームメッセージは、領域1140で配送員が誤配送の有無を選択できるボタンを含むことができる。これにより、配送員が物品を誤配送した場合、「いいえ、間違っています」ボタンを選択するか、または配送員が物品を正確に配送した場合、「はい、正しいです」ボタンを選択することができる。
【0094】
図12は、一実施形態に係る電子装置のブロック図を示す。
【0095】
電子装置1200は、一実施形態によって、通信デバイス(communication device)1210および制御部(controller)1220を含むことができる。
図12に示された電子装置1200は、本実施形態に関連した構成要素のみが図示されている。したがって、
図12に示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がさらに含まれ得ることを本実施形態に関連した技術分野における通常の知識を有する者なら理解することができる。電子装置1200は、前述した電子装置に関する内容を含むことができるところ、重複する内容については、説明を省略する。
【0096】
通信デバイス1210は、有線/無線通信を行うための装置であって、外部の電子装置と通信することができる。外部の電子装置は、端末またはサーバーになり得る。また、通信デバイス1210が利用する通信技術には、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、LTE(Long Term Evolution)、5G、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、ブルートゥース(登録商標)(BluetoothTM)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)等があり得る。
【0097】
制御部1220は、電子装置1200の全般的な動作を制御し、データおよび信号を処理することができる。制御部1220は、少なくとも1つのハードウェアユニットから構成され得る。また、制御部1220は、メモリに保存されたプログラムコードを実行して生成される1つ以上のソフトウェアモジュールにより動作することができる。制御部1220は、プロセッサーおよびメモリを含むことができるところ、プロセッサは、メモリに保存されたプログラムコードを実行して電子装置1200の全般的な動作を制御し、データおよび信号を処理することができる。
【0098】
制御部1220は、配送員端末の位置をモニタリングすることができ、配送住所と配送員端末の位置を基に配送員による物品の誤配送の有無を感知することができる。具体的に、制御部1220は、第1位置情報、第2位置情報および第3位置情報のうち少なくとも1つを用いて配送員端末の位置をリアルタイムでモニタリングすることができ、配送員端末の位置と配送住所のマッチング可否を基に物品の誤配送の有無を感知することができる。この際、制御部は、物品が誤配送されたと判断した場合、配送員端末にアラームメッセージを伝送することができる。アラームメッセージは、過去配送完了した情報、現在配送完了した情報および物品の配送に関連した情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0099】
図13は、配送員端末が動作する方法の一実施形態を示す。
【0100】
配送員端末と電子装置に関連して前述した内容と重複する内容については記載を省略する。
【0101】
段階S1310で、配送員端末は、位置情報を電子装置に伝送することができる。
【0102】
段階S1320で、配送員端末は、配送完了情報を配送員から入力される場合、配送完了情報を電子装置に伝送することができる。配送員は、物品を配送住所に配送完了した場合、配送員端末で配送完了ボタンを選択することができ、配送員端末は、配送完了情報を電子装置に伝送することができる。
【0103】
段階S1330で、位置情報と配送住所を基に物品の配送が誤配送と判断された場合、配送員端末は、誤配送に関連したアラームメッセージを出力することができる。電子装置が配送員端末の位置と配送住所を基に誤配送と判断した場合、電子装置は、アラームメッセージを配送員端末に伝送することができ、配送員端末は、アラームメッセージを出力することができる。この際、アラームメッセージは、過去配送完了した情報、現在配送完了した情報および物品の配送に関連した情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0104】
前述した実施形態に係る電子装置または端末は、プロセッサー、プログラムデータを保存し実行するメモリ、ディスクドライブのような永久保存部(permanent storage)、外部装置と通信する通信ポート、タッチパネル、キー(key)、ボタン等のようなユーザインタフェース装置等を含むことができる。ソフトウェアモジュールまたはアルゴリズムで具現される方法は、前記プロセッサー上で実行可能なコンピュータが読み取り可能なコードまたはプログラム命令にてコンピュータが読み取り可能な記録媒体上に保存され得る。ここで、コンピュータが読み取り可能な記録媒体として、磁気記憶媒体(例えば、ROM(read-only memory)、RAM(random-Access memory)、フロッピーディスク、ハードディスク等)および光学的読み取り媒体(例えば、シーディーロム(CD-ROM)、ディーブイディー(DVD:Digital Versatile Disc))等がある。コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散して、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードが保存され実行され得る。媒体は、コンピュータにより読み取り可能であり、メモリに保存され、プロセッサーで実行され得る。
【0105】
本実施形態は、機能的なブロック構成および多様な処理段階で示され得る。このような機能ブロックは、特定の機能を実行する多様な個数のハードウェアまたは/およびソフトウェア構成で具現され得る。例えば、実施形態は、1つ以上のマイクロプロセッサーの制御または他の制御装置により多様な機能を実行できる、メモリ、プロセッシング、ロジック(logic)、ルックアップテーブル(look-up table)等のような直接回路構成を採用することができる。構成要素がソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素で実行され得ることと同様に、本実施形態は、データ構造、プロセス、ルーチンまたは他のプログラミング構成の組合せで具現される多様なアルゴリズムを含み、C、C++、ジャバ(Java)、アセンブラ(assembler)等のようなプログラミングまたはスクリプティング言語で具現され得る。機能的な側面は、1つ以上のプロセッサーで実行されるアルゴリズムで具現され得る。また、本実施形態は、電子的な環境設定、信号処理、および/またはデータ処理等のために従来技術を採用することができる。「メカニズム」、「要素」、「手段」、「構成」のような用語は、広く使用され得、機械的および物理的な構成に限定されるものではない。前記用語は、プロセッサー等と連携してソフトウェアの一連の処理(routines)の意味を含むことができる。
【0106】
前述した実施形態は、1つの例示に過ぎず、後述する請求項の範囲内で他の実施形態が具現され得る。