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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-09
(45)【発行日】2022-09-20
(54)【発明の名称】液晶表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20220912BHJP
   G02F 1/1343 20060101ALI20220912BHJP
【FI】
G02F1/1333 505
G02F1/1343
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018137515
(22)【出願日】2018-07-23
(65)【公開番号】P2020016682
(43)【公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-05-17
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】椎名 秀樹
【審査官】横井 亜矢子
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-083678(JP,A)
【文献】特開2014-119705(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0185516(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2005-0030273(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0284574(US,A1)
【文献】国際公開第2014/109259(WO,A1)
【文献】特開2002-287163(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/136-1/1368
G02F 1/1343-1/1345,1/135
G02F 1/133,1/1333,1/1334
G02F 1/1339-1/1341
G02F 1/1347
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域と額縁領域を有するTFT基板と、前記TFT基板と対向して配置した対向基板とを有し、前記TFT基板と前記対向基板との間に液晶が挟持された液晶表示装置であって、
前記表示領域は、第1の方向に延在する第1の辺と、前記第1の方向と直角方向の第2の方向に延在する第2の辺を有する矩形であり、
前記TFT基板の前記表示領域には、有機パッシベーション膜が形成され、前記有機パッシベーション膜の上に、前記有機パッシベーション膜と接触して、第1の透明導電膜によって第1の電極が形成され、前記第1の透明導電膜を覆って無機絶縁膜が形成され、
前記TFT基板の前記額縁領域には、前記有機パッシベーション膜が形成され、前記有機パッシベーション膜の上に、前記有機パッシベーション膜と接触して、前記第1の透明導電膜と同じ材料によって形成された平面状の第2の電極が島状に、フローティング状態で、複数形成され、
前記複数の第2の電極は前記第1の方向と前記第2の方向に配列し、
前記第1の方向における、前記第2の電極の幅をs1とし、前記第2の電極と前記第2の電極の間隔をd1としたとき、s1>2d1であり、
前記第2の方向における、前記第2の電極の幅をs2とし、前記第2の電極と前記第2の電極の間隔をd2としたとき、s2>2d2であることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記表示領域には、前記無機絶縁膜の上に第2の透明導電膜によって第3の電極が形成され
前記額縁領域には、前記無機絶縁膜の上に前記第2の透明導電膜によって第4の電極が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記第3の電極の上には、配向膜が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記第4の電極は、平面状態に、かつ、島状に、複数形成されていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記表示領域における前記第1の電極はコモン電極であり、
前記第3の電極は画素電極であることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記有機パッシベーション膜は、第1の有機パッシベーション膜及び第2の有機パッシベーション膜の2層構造となっていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記表示領域における前記第1の電極はコモン電極であり、
前記コモン電極は、前記第2の有機パッシベーション膜の上に形成され、
前記第1の有機パッシベーション膜と第2の有機パッシベーション膜の間には、前記表示領域における前記コモン電極と接続するコモン配線が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置に係り、特に液晶表示装置において、水分による表示領域での膜剥がれを対策した構成に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置では、表示領域に、画素電極及びTFTを有する画素がマトリクス状に形成されたTFT基板とブラックマトリクス等が形成された対向基板とが液晶を挟んで対向した構成となっている。そして、各画素において、液晶の透過率を制御することによって、画像を形成している。
【0003】
TFT基板及び対向基板にはポリイミドによる配向膜が形成され、この配向膜に対して配向処理を行い、液晶の初期配向の方向を決めている。配向膜の製造条件によっては、配向膜と、配向膜の下に形成された窒化シリコン等で形成された無機膜との接着力が問題になることがある。この問題は、TFT基板と対向基板を接着するシール材が形成された部分において問題になる。
【0004】
特許文献1には、シール材が形成された領域において、配向膜と無機膜との間にITO(Indium Tin Oxide)膜を配置することによって、シール部における配向膜の剥離の問題を対策する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-9637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
液晶表示装置を構成するTFT基板には、種々の導電膜や絶縁膜が積層されている。絶縁膜には、シリコン酸化膜(以後SiO膜で代表させる)や窒化シリコン膜(以後SiN膜で代表させる)で形成された無機膜や、アクリルあるいはポリイミドで形成された有機膜が使用されている。
【0007】
液晶表示装置では、画素電極とコモン電極との間に電圧を印加することによって液晶の配向を制御している。TFT基板には、画素に映像信号を供給するための映像信号線やTFTを制御する走査線が形成されているが、特に、映像信号線や走査線とコモン電極との浮遊容量を低減するために、映像信号線とコモン電極との間に有機膜が1.5μmから4μm程度に厚く形成されている。
【0008】
さらに、液晶表示装置には、タッチセンサ機能を内蔵した品種もあり、この場合、タッチセンサの電極と画像表示のための電極との間の浮遊容量を低減するために、さらに有機膜が追加され、有機膜が2層に形成される場合がある。
【0009】
有機膜は水分を含有しやすい。有機膜が厚く形成されると、含有水分も多くなる。この水分が液晶表示装置の動作期間に有機膜から離脱すると、有機膜の上に積層された種々の膜の膜剥がれを引き起こす。このような膜剥がれが表示領域で生ずると、表示機能を損ない、その時点で製品不良となる場合が多い。
【0010】
本願発明の課題は、特に表示領域における水分による膜剥がれが生ずるまでの時間を出来るだけ長くすることであり、これによって、製品寿命を長くすることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上記課題を克服するものであり、代表的な手段は次のとおりである。
【0012】
表示領域と額縁領域を有するTFT基板と、前記TFT基板と対向して配置した対向基板とを有し、前記TFT基板と前記対向基板との間に液晶が挟持された液晶表示装置であって、前記TFT基板の前記額縁領域には、有機パッシベーション膜が形成され、前記有機パッシベーション膜の上に、前記有機パッシベーション膜と接触して、複数の第1の透明導電膜が島状にフローティング状態で配置され、前記複数の第1の透明導電膜を覆って無機絶縁膜が形成されていることと特徴とする液晶表示装置。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】液晶表示装置の平面図である。
図2】表示領域の平面図である。
図3図2のA-A断面図である。
図4】タッチセンサの構成を示す平面図である。
図5】画像表示とタッチセンサの動作期間の関係を示す図である。
図6図2のB-B断面図である。
図7】本発明の課題を示す表示領域の平面図である。
図8図7のC-C断面図である。
図9】TFT基板の平面図である。
図10図9のD-D断面図である。
図11】表示領域における膨れの状態を示す断面図である。
図12】本発明の実施例1を示すTFT基板の平面図である。
図13図12のE-E断面図である。
図14】本発明の作用を示す断面図である。
図15】第1のITO膜の形状を示す平面図である。
図16】本発明の実施例2を示すTFT基板の平面図である。
図17図16のF-F断面図である。
図18】実施例2の作用を示す断面図である。
図19】実施例3における額縁領域の断面図である。
図20】実施例3の作用を示す断面図である。
図21】他の例における実施例3の作用を示す断面図である。
図22】本発明の実施例4の課題を示す断面図である。
図23】本発明の実施例4を示す断面図である。
図24】本発明の実施例4の他の例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に実施例を用いて本発明の内容を詳細に説明する。
【実施例1】
【0015】
図1は本発明が適用される液晶表示装置の概略平面図である。図1において、TFT基板100と対向基板200がシール材150によって接着し、シール材150に囲まれた領域に表示領域90が形成されている。シール材150を含む、周辺領域が額縁領域95になっている。TFT基板100において、走査線91が横方向(x方向)に延在して縦方向(y方向)に配列し、映像信号線92が縦方向に延在して横方向に配列し、走査線91と映像信号線92で囲まれた領域に画素93が形成されている。
【0016】
TFT基板100は対向基板200よりも大きく形成され、TFT基板100と対向基板200が重なっていない部分は端子領域160となっている。端子領域160は、液晶表示装置に電源や信号を供給するためのフレキシブル配線基板400が接続している。
【0017】
図2は、TFT基板100における画素93の平面図である。図2はIPS方式の液晶表示装置における画素93である。図2において、走査線91が横方向(x方向)に延在して縦方向(y方向)に配列している。映像信号線92は、縦方向に延在しているが、櫛歯状の画素電極113が形成された部分では、y方向に対してφ、あるいは-φ傾いて延在している。画素電極113は走査線91と映像信号線92に囲まれた領域に形成されている。画素電極113は、櫛歯電極部と、スルーホール130を有するコンタクト部から形成されている。画素電極113の下層側には、容量絶縁膜を挟んでコモン電極111が平面状に形成されている。
【0018】
画素電極113は、映像信号線92と同様、y方向に対してθだけ傾いて形成されている。配向膜の配向方向(AL)はy方向である。これによって、画素電極113に信号電圧が印加された場合に、液晶の回転方向を規定し、ドメインの発生を防止している。映像信号線92および走査線91の下層には、絶縁膜を挟んで半導体層102が形成されている。半導体層102が走査線91の下を通過するときにTFTが形成される。この場合は、走査線91がゲート電極の役割を有する。したがって、図2では、TFTが2個形成されている。
【0019】
図2において、半導体層102はスルーホール120において映像信号線92と接続し、スルーホール125において、ソース電極107と接続している。ソース電極107は、スルーホール130において、画素電極113と接続している。
【0020】
図3図2のA-A断面図である。図3において、ガラスで形成されたTFT基板100に下地膜101が形成されている。下地膜101は、一般には、SiO膜とSiN膜の積層構造となっている。TFT基板100からの不純物が半導体層102を汚染しないようにするためである。
【0021】
図2において、下地膜101の上に半導体層102が形成されている。半導体層102はCVDで形成されたa-Si膜をエキシマレーザによってポリシリコンに変換したものである。なお、下地膜101を構成するSiO膜、SiN膜、ポリシリコンに変換されるa-Si膜は原料を変えながら、連続してCVDによって形成される。半導体層102を覆ってゲート絶縁膜103が形成されている。ゲート絶縁膜103はTEOS(テトラエチルオルソシリケート tetraethyl orthosilicate)を原料としてCVDによって形成されたSiO膜である。
【0022】
図3において、ゲート絶縁膜103の上にゲート電極104、すなわち、走査線91が形成されている。ゲート電極104を覆って例えばSiNによって層間絶縁膜104が形成されている。層間絶縁膜104の上にドレイン電極106となる映像信号線92、及び、画素電極113と接続するソース電極107が形成される。映像信号線92(ドレイン電極106)及びソース電極107は同時に形成され、例えば、チタン(Ti)-アルミニウム(Al)-チタン(Ti)の積層構造である。
【0023】
映像信号線92(ドレイン電極107)、ソース電極107を覆って第1有機パッシベーション膜108を例えば、アクリル樹脂によって形成する。このアクリル樹脂は、例えば、感光性のポジ型のレジストで形成される。第1有機パッシベーション膜108の上のコモン電極あるいは、タッチセンサのRx電極となる電極にコモン電圧あるいはタッチセンサ信号を入力するための、コモン配線109が形成される。コモン配線109は、例えば、モリブデン(Mo)-アルミニウム(Al)-モリブデン(Mo)等の積層膜が使用される。第1有機パッシベーション膜108は映像信号線92とコモン配線109間の浮遊容量を低減するために、2.5μmと、厚く形成される。
【0024】
第1有機パッシベーション膜108にスルーホール131を形成し、後で形成される画素電極113とソース電極107との導通を可能にする。スルーホール131の内側には、コモン配線109と同じ材料で同じプロセスによって、第1台座131を形成し、ソース電極107と画素電極113との接続を確実にしている。なお、コモン配線109と第1台座1091とは絶縁されている。
【0025】
コモン配線109及び第1有機パッシベーション膜108を覆って第2有機パッシベーション膜110を例えばアクリル樹脂によって形成する。このアクリル樹脂も、例えば、感光性のポジ型のレジストで形成される。第2有機パッシベーション膜110の上にコモン電極111を、ITOによって形成する。なお、液晶表示装置をタッチセンサとして動作させる期間には、コモン電極111は、タッチセンサのセンサ電極Rxとなる。コモン電極111をタッチセンサのセンサ電極Rxとして作用させる場合、複数個の画素にわたるコモン電極111を纏めて、センサ電極Rxとしている。第2有機パッシベーション膜110は、コモン電極111あるいはコモン配線109と映像信号線92等との浮遊容量を低減させるために、1.5μm程度と厚く形成される。なお、このような構成によれば、コモン電極111と映像信号線92との間には、厚さ2.5μmの第1有機パッシベーション膜108と厚さ1.5μmの第2有機パッシベーション膜110との合計厚さの、約4μmのアクリル樹脂が存在することになり、映像信号線92とコモン電極111との容量を小さくすることが出来る。
【0026】
第2パッシベーション膜110にスルーホール132を形成し、後で形成される画素電極113とソース電極107との導通を可能にする。スルーホール132の内側には、コモン電極111と同じ材料で同じプロセスによって、第2台座1111を形成し、ソース電極107と画素電極113との接続を確実にしている。なお、コモン電極111と第2台座1111とは絶縁されている。
【0027】
コモン電極111等を覆って容量絶縁膜112が形成させる。容量絶縁膜112の厚さは、75nm乃至120nm程度である。容量絶縁膜112は、コモン電極111と画素電極113との間の保持容量を大きくするために、薄く形成される。
【0028】
容量絶縁膜112を覆って画素電極113が形成される。画素電極113の形状は図2に示すとおりである。画素電極113はITOで形成され、厚さは例えば、50乃至100nm程度である。画素電極113はスルーホール130(131、132)内に延在して、ソース電極107と接続する。なお、スルーホール130内には、第1台座1091、第2台座1111が存在し、ソース電極107と画素電極113との接続を確実にしている。
【0029】
画素電極113を覆って配向膜114が形成されている。配向膜114としては、ラビングによって配向処理された配向膜、あるいは、偏光紫外線によって配向処理された光配向膜が用いられる。IPS方式の場合は、プレティルト角が必要ないので、光配向処理が適している。
【0030】
画素電極113に映像信号が印加されると、図3に示すように、液晶層300を通過する電気力線が発生し、これによって液晶分子301が回転し、液晶層300の光透過率が制御される。画素113毎に液晶層300を透過するバックライトからの量が異なるので、画像が形成される。
【0031】
図3において、液晶層300を挟み、TFT基板100と対向して対向基板200が配置されている。対向基板200には、カラーフィルタ201とブラックマトリクス202が形成されている。カラーフィルタ201は、画素電極113と対応して、画素の透過領域に形成され、カラー画像の形成を可能としている。一方、スルーホール130部分やTFT部分はブラックマトリクス202によって覆い、画像のコントラストを維持している。
【0032】
カラーフィルタ201及びブラックマトリクス202を覆ってオーバーコート膜203が形成されている。オーバーコート膜203はカラーフィルタ201の顔料が液晶層300中に析出することを防止することと、表面を平滑にすることである。オーバーコート膜203を覆って配向膜204が形成されている。配向膜204の配向処理は、TFT基板100側の配向膜114と同じである。
【0033】
図4は、図3に示す液晶表示装置に組み込まれているタッチセンサの構成を示す平面図である。タッチセンサには自己容量方式と相互容量方式とが存在する。自己容量方式は、人の指先と電極との容量変化を検出するもので、各検出位置における電極はRx電極1個でよい。相互容量方式は、2個の電極間に電界を発生させ、人の指先が触れることによって生ずる電界の変化を検出するものである。各検出位置における電極は2個必要なので、引き回し配線が多くなる。図4は、自己容量方式のタッチセンサ方式を示す模式平面図である。
【0034】
図4において、シール材150で囲まれた表示領域90内にセンサ電極Rxが横方向と縦方向に配列している。各センサ電極Rxには、端子領域160に延在するコモン配線109から電圧を供給される。図4におけるRxは各検出位置におけるタッチ位置検出用のセンサ電極であり、図2及び図3に示すコモン電極を複数画素分まとめたものである。図4では、Rxは横方向(x方向)に3個、縦方向(y方向)に5個記載されているが、これは、図を複雑化しないためであり、実際の製品では、センサ電極Rxは例えば、表示領域90内において、横方向に60乃至70個、縦方向に60乃至70個存在している。
【0035】
図5は、タッチセンサ付液晶表示装置の動作を示す図である。図5において、1フレーム期間Tfは、画像表示期間Tdとタッチセンサ期間Tsに分割されている。画像表示期間Tdにおいては、コモン電極111には、コモン配線109を介してコモン電圧が供給される。一方、タッチセンサ期間においては、コモン配線109を介してセンサ電圧が供給される。画像表示期間Tdとタッチセンサ期間は、図1におけるフレキシブル配線基板400に配置されるドライバICによって切り替えられる。
【0036】
図6図2のB-B断面図である。図6の層構成は図3で説明したのと同様である。図6において、TFT基板100の上に下地膜101が形成され、その上にゲート絶縁膜103が形成され、その上に層間絶縁膜105が形成されている。層間絶縁膜105の上に映像信号線92が形成され、映像信号線92を覆って第1有機パッシベーション膜108が形成されている。第1有機パッシベーション膜108の上に、コモン配線109が形成され、コモン配線109を覆って第2有機パッシベーション膜110が形成されている。
【0037】
第2有機パッシベーション膜110の上に、センサ電極Rxの役割も兼用するコモン電極111がITOによって形成される。コモン電極111の上に容量絶縁膜112が形成され、その上に画素電極113が形成されている。画素電極13を覆って配向膜114が形成されている。各電極や各絶縁膜の構成は図3で説明したとおりである。
【0038】
図6において、液晶層300を挟んで対向基板200が形成され、対向基板200には、カラーフィルタ201とブラックマトリクス202が形成されている。カラーフィルタ201は画素電極113と対応した場所に形成され、コモン配線109や映像信号線92と対応する部分にはブラックマトリクス202が形成されている。カラーフィルタ201及びブラックマトリクス202を覆ってオーバーコート膜203が形成され、オーバーコート膜203を覆って配向膜204が形成されている。
【0039】
図7は本発明が解決しようとする課題を示す画素部の平面図である。図7の構成は図2で説明したのと同様である。図7図2と異なる点は、画素電極113が形成された部分において、コモン電極111と画素電極113が形成されている容量絶縁膜112とコモン電極111の間に空乏500が生じていることである。つまり、容量絶縁膜112が膨れている。
【0040】
図8図7のC-C断面図である。図8において、コモン電極111あるいはセンサ電極Rx(以後コモン電極で代表させる)と容量絶縁膜112が剥離し、コモン電極111と容量絶縁膜112との間に空乏500が生じている。容量絶縁膜112にこのような膨れが生ずると、画素電極113とコモン電極111との間で形成される液晶層300を通過する電界が変化するので、映像信号を忠実に再現しなくなる。また、画素電極113とコモン電極111との間に形成される保持容量が小さくなり、所定の期間、画素電極が信号電圧を保持できなくなるので、フリッカーが生ずる。図8に示すような膨れの原因は、外部から第1有機パッシベーション膜108あるいは第2有機パッシベーション膜110を透過してくる水分によるものである。
【0041】
図9は外部からの水分の侵入を説明するTFT基板111の平面図である。図9において、表示領域90の周辺が額縁領域95である。額縁領域95の外側に端子領域160が形成されている。額縁領域95には、端部にまで、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110が延在しているので、これらの有機パッシベーション膜の側壁から水分が侵入する。図9におけるwは水分を示す。コーナー部においては、水分が2辺から侵入するので、特に水分の影響が出やすい。
【0042】
図10は、図9のD-D断面図である。図10において、領域95が額縁領域であり、領域90が表示領域である。額縁領域95における層構造の基本構成は図3で説明した表示領域90における層構成と同じである。図10において、TFT基板100の上に下地膜101が形成され、その上にゲート絶縁膜103が形成されている。ゲート絶縁膜103の上には、表示領域90においては走査線91が形成され、額縁領域95においては、引出し線115が形成されている。なお、後で説明するブラックマトリクス202に形成される溝2021を遮光するための遮光膜116もゲート絶縁膜103の上に形成されている。引出し線115等を覆って層間絶縁膜105が形成されている。層間絶縁膜105の上に、表示領域90においては映像信号線92等が形成され、また、額縁領域95においては、映像信号線92と同じ層に引出し線も形成されることもあるが、図10では省略されている。
【0043】
図10において、層間絶縁膜105の上に第1有機パッシベーション膜108が形成され、その上に第2有機パッシベーション膜110が形成されている。第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110の構成については、図3において説明したとおりである。第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110はTFT基板100側の端部にまで形成されているので、端面から水分が内部に侵入する。
【0044】
侵入した水分が液晶層付近に到達することを防止するために、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110は溝状スルーホール140によって分断されている。そして、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110を、水分を透過しない、SiNで形成された容量絶縁膜112によって、溝状スルーホール140の内壁まで覆うことによって、水分が表示領域90に侵入することを防止している。容量絶縁膜112を覆って配向膜114が形成されている。
【0045】
図10において、TFT基板100側と対向基板200側との間に液晶層300が挟持され、TFT基板100側と対向基板200側とはシール材150によって接着している。対向基板200側において、額縁領域95にはブラックマトリクス202が形成され、表示領域90側にはカラーフィルタ201が形成されている。ブラックマトリクス202は樹脂で形成されており、ブラックマトリクス202は対向基板200の端部にまで形成されているので、ブラックマトリクス202を通して外部から水分が侵入する可能性がある。この水分の侵入経路を分断するために、ブラックマトリク溝2021が表示領域90を囲むように形成されている。ブラックマトリクス溝2021の部分はバックライト光が透過するので、遮光のために、TFT基板100側に遮光膜116が形成されている。
【0046】
表示領域90においては、ブラックマトリクス202の端部と重複して、カラーフィルタ201が形成され、額縁領域95においても、部分的にカラーフィルタ台座2011が島状に形成されている。カラーフィルタ台座2011は、柱状スペーサ250の高さを調整するためである。カラーフィルタ201及びブラックマトリクス202を覆ってオーバーコート膜203が形成されている。オーバーコート膜203の上には配向膜204が形成されている。
【0047】
また、オーバーコート膜203の上には、通常状態におけるTFT基板100と対向基板200の間隔を規定するための第1柱状スペーサ250と、対向基板200が押し圧力を受けた場合に、TFT基板100と対向基板200との間隔を規定するための第2柱状スペーサ260が形成されている。つまり、通常状態では、第1柱状スペーサ250はTFT基板200側と接触しているが、第2柱状スペーサ260はTFT基板100側と接触していない。
【0048】
第1柱状スペーサ250は、カラーフィルタ台座2011の上に形成されているので、第1柱状スペーサ250と第2柱状スペーサ260を同じ高さに形成したとしても、第1柱状スペーサ250がTFT基板100側と接触し、第2柱状スペーサ260はTFT基板100側と接触しないようにすることが出来る。
【0049】
また、オーバーコート膜203の上には、対向基板200の端部において、液晶表示パネルを、スクライビングによって、マザー基板から分離することを容易にするための壁状スペーサ270が、第1柱状スペーサ250及び第2柱状スペーサ260と同時に同じ材料によって形成されている。壁状スペーサ270にもカラーフィルタ台座2011が形成されている。
【0050】
図10に示すように、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110の端部は外気にさらされているので、この部分から水分が内部に侵入する。第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110は合計で4μm程度と厚いために、多量の水分が侵入しやすい。水分の侵入経路を分断するために、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110に溝状スルーホール140が形成され、さらに、溝状スルーホール140の内壁を含み、SiNで形成された容量絶縁膜112によって、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション110膜を覆っている。
【0051】
しかし、溝状スルーホール140等において、容量絶縁膜112に欠陥が生じていると、この欠陥を通過して水分が侵入し、表示領域90の液晶層300付近に到達する。図11は、外部からの水分が額縁領域95及び表示領域90に到達したときの様子を示す断面図である。図11では第1有機パッシベーション膜108は省略されているが、水分は、第1有機パッシベーション膜108を通しても侵入する。図11において、額縁領域95においては、容量絶縁膜112が第2有機パッシベーション膜110の上に形成されている。図11の左側に示す額縁領域95の構成において、第2有機パッシベーション膜110と容量絶縁膜112の接着力は比較的強く、第2有機パッシベーション膜110と容量絶縁膜112の間の膜剥がれは生じにくい。
【0052】
一方、図11の右側の図におけるような表示領域90における構成においては、第2有機パッシベーション膜110の上にITOで形成されたコモン電極111が存在し、その上にSiNで形成された容量絶縁膜112が存在し、その上にITOで形成された画素電極113が存在している。以後コモン電極111を形成するITOを第1ITO膜10、画素電極113を形成するITOを第2ITO膜20とも呼ぶ。
【0053】
図11の右側の図において、第2有機パッシベーション膜110に侵入してきた水分はコモン電極111を透過する。コモン電極111と容量絶縁膜112の間の接着力は、比較的弱い。したがって、水分の存在によって剥離しやすく、空乏500が発生する。空乏500が仮に額縁領域95で発生しても、ただちに不良になることは無い。しかし、表示領域90で発生すると、その製品はただちに不良となる。
【0054】
図12は、本発明による実施例1におけるTFT基板100の構成を示す平面図である。図12図9と異なる点は、島状に形成された第1ITO膜10が額縁領域95に存在している点である。図12におけるwは図9と同様、外部からの水分を示す。
【0055】
図13は、図12のE-E断面図である。図13図10と異なる点は、額縁領域95において、第2有機パッシベーション膜110とSiNで形成された容量絶縁膜112との間に、コモン電極111と同じプロセスで形成された第1ITO膜10が存在していることである。つまり、第2有機パッシベーション膜110、第1ITO膜10、容量絶縁膜112の積層構造は額縁領域95と表示領域90とで同じである。図13のその他の構成は図10と同じである。
【0056】
図14は、本発明の実施例1の作用を示す模式断面図である。図14において、左側の図が額縁領域95の断面図であり、右側の図が表示領域90の断面図である。図14に左側の図に示す額縁領域95において、第2有機パッシベーション膜110に外部からの水分wが浸透してきている。水分は第1ITO膜10を透過する。第1ITO膜10と容量絶縁膜112との接着力は強くはない。そうすると、水分の存在しによって、容量絶縁膜112が第1ITO膜10から剥離し、額縁領域において空乏500が発生する。
【0057】
一方、図14の右側の図で示す、表示領域90の断面構成は、図11と同じである。図14図11と異なる点は、外部から浸透してきた水分の一部が額縁領域95においてトラップされ、表示領域90に浸透する量が小さくなるということである。額縁領域95でトラップされた水分は額縁領域95において膨れを生じさせるが、これがただちに製品不良となることは無い。
【0058】
したがって、図14の構成では、表示領域90に浸透する水分は少なくなり、表示領域90において膨れが発生するまでの時間が長くなる。表示領域90において膨れが発生するまでの時間が、期待される製品寿命よりも長くなれば、問題は生じないことになる。
【0059】
図15は、額縁領域95に形成される第1ITO膜10の形状を示す例である。図15において、第1ITO膜10のパターンは、例えば径s1が10μmの正方形で、あり、パターンとパターンの間隔d1は例えば、2.5μmである。図15において、第1ITO膜10は必ずしも正方形である必要はない。図15において、s1とs2は異なっていてもよく、d1とd2は異なっていても良い。いずれにしても、d1<s1、d2<s2であり、より好ましくは、d1<s1/2、d2<s2/2である。
【0060】
図15において、各ITO膜10は電気的にはフロートでもよい。シールド効果を持たせたい場合は、各ITO膜10を平面上で接続し、スルーホールを介して下層のコモン配線109と接続するか、個々のITO膜10毎にスルーホールを介してコモン配線109と接続すればよい。
【実施例2】
【0061】
図16は、本発明による第2の実施例を示す、TFT基板100の平面図である。図16が実施例1を示す図12と異なる点は、額縁領域95に形成した第1ITO膜10を、連続して、帯状に表示領域90を囲むように形成した点である。図10における第1ITO膜10は、シールド電極の役割も兼ねているので、アース電圧あるいはコモン電圧が印加されている。
【0062】
図17は、図16のF-F断面図である。図17が実施例1における図13と異なる点は、額縁領域95において、第1ITO膜10が連続して形成され、この第1ITO膜10がアース電位またはコモン電位に接続していることである。これによって、例えば、引出し線115に印加される走査信号をシールドすることが出来る。その他の構成は図13と同じである。
【0063】
図18は本実施例における作用を示す模式断面図である。図14は、額縁領域95において、第1ITO膜10が連続して形成されている他は図14と同じである。すなわち、額縁領域95において、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110を透過してきた水分の一部をトラップすることによって、表示領域90において、コモン電極111と容量絶縁膜112との間に剥離が生ずるまでの時間を長くし、製品寿命を延ばすことが出来る。
【実施例3】
【0064】
図19は、本発明の実施例3を示す断面図である。図19は、実施例2における図16のF-F断面に相当する断面図である。図19図17と異なる点は、額縁領域95において、容量絶縁膜112の上に第2ITO膜20が形成されている点である。第2ITO膜20が存在することによって、配向膜114の下層膜との接着性を向上させる。すなわち、配向膜114は、容量絶縁膜112との接着よりもITO膜との接着のほうが、接着強度が大きい。
【0065】
図19において、第2ITO膜20は第1ITO膜10とほぼ同じ範囲に連続して形成されている。第2ITO膜20もアース電位あるいはコモン電位に接続され、シールド効果を担っている。図19の構成では、第1ITO膜10と第2ITO膜20の両方でシールドしているので、シールド効果は高い。
【0066】
図20は実施例3における本発明の効果を示す模式断面図である。第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110を透過してきた水分の一部は額縁領域95においてトラップされ、額縁領域95において、第1ITO膜10と容量絶縁膜112の間に膨れを生じさせるが、その分、表示領域90において、容量絶縁膜112がコモン電極111から剥離するまでの時間を長くすることが出来、製品寿命を延ばすことが出来る。
【0067】
図20では、第2ITO膜20は連続して形成されているが、図21に示すように、額縁領域95において、第2ITO膜20は分離されて形成されている場合も効果は同じである。また、図20では、第1ITO膜10は連続して形成されているが、実施例1に示すように、第1ITO膜10が島状に複数形成されている場合も効果は同じである。
【実施例4】
【0068】
実施例1乃至3は、水分が第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110の端部から液晶表示パネル内に侵入した場合に表示領域90において膨れが発生するまでの時間を出来るだけ長くする構成である。実施例4は、液晶表示パネル内のコモン電極あるいは画素電極付近に水分が侵入しないようにする構成を与えるものである。
【0069】
実施例1乃至3の構成においても、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110は容量絶縁膜112によって覆われているので、容量絶縁膜112に欠陥が無ければ、水分は、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110内に閉じ込められ、表示領域90において膨れ等を起こすことは無い。しかし、実際には、有機パッシベーション膜を覆う容量絶縁膜112には欠陥が発生し、この部分から水分が表示領域等に浸透する。
【0070】
このような容量絶縁膜112の欠陥は、図22に示すように、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110の端部において生じやすい。図22図10の第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110に形成された溝状スルーホール140付近の拡大断面図である。図22において第1有機パッシベーション膜108の端部のテーパ角θ1及び第2有機パッシベーション膜の端部のテーパ角θ2は45度以上である。このように、テーパ角が大きいと、この部分において、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110を覆う容量絶縁膜112にクラック1121等が発生する。そうすると、このクラック1121部分から水分が液晶層300側に浸透することになる。なお、テーパ角θ1、θ2等は、厚さ方向において、スルーホール内壁の中央部分における接線で定義する。
【0071】
このような、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110を覆う容量絶縁膜112の欠陥を防止するには、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110のテーパ角を小さくすればよい。図23は、この例を示す断面図である。図23において、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110には、ハーフエッチング技術を用いてスルーホールが形成されている。すなわち、溝状スルーホール140は2段階露光によって開口されている。あるいは、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110の溝状スルーホールの内壁には、段部が形成されているということも出来る。
【0072】
溝状スルーホール140の内壁を2段階にすることによって、内壁をなめらかに形成することが出来るとともに、壁のテーパ角θ3及びθ4も小さくすることが出来る。図23においては、例えば、壁のテーパ角θ3及びθ4は40度以下に抑え込むことが出来る。したがって、溝状スルーホール140の端部における容量絶縁膜112のクラック1121等を防止することが出来る。これによって、水分が表示領域の、特にコモン電極111及び画素電極113付近に浸透することを防止し、表示領域90における膜剥がれあるいは膨れを防止することが出来る。なお、テーパ角θ3、θ4等は、厚さ方向において、対応するスルーホール内壁の中央部分における接線で定義する。
【0073】
図24は、実施例4と実施例1乃至3とを組み合わせた構成を示す断面図である。図24において、第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110の各々に形成された溝状スルーホール140の内壁は、ハーフエッチングによって2段階の構成となっている。したがって、容量絶縁膜112にクラック等の欠陥は生じにくい。しかし、容量絶縁膜112の欠陥を完全に抑え込むのは困難である。
【0074】
そこで、図24では、溝状スルーホール140よりも表示領域側の第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110に第1ITO膜10を形成することによって、実施例1乃至3で説明した効果によって、表示領域90において膨れが発生するまでの時間を長くし、製品寿命を延ばす構成としている。
【0075】
図22乃至図24では、有機パッシベーション膜は第1有機パッシベーション膜108及び第2有機パッシベーション膜110から構成されているが、有機パッシベーション膜が1層のみで形成されている場合も同様に、ハーフエッチング技術によって、溝状スルーホール140の内壁を2段構成とすることによって、同様な効果を得ることが出来る。
【符号の説明】
【0076】
10…第1ITO膜、 20…第2ITO膜、 90…表示領域、 91…走査線、 92…映像信号線、 93…画素、 95…額縁領域、 100…TFT基板、 101…下地膜、 102…半導体層、 103…ゲート絶縁膜、 104…ゲート電極、 105…層間絶縁膜、 106…ドレイン電極、 107…ソース電極、 108…第1有機パッシベーション膜、 109…コモン配線、 110…第2有機パッシベーション膜、 111…コモン電極、 112…容量絶縁膜、 113…画素電極、 114…配向膜、 115…引出し配線、 116…遮光膜、 120…スルーホール、 125…スルーホール、 131…第1有機パッシベーション膜スルーホール、 132…第2有機パッシベーション膜スルーホール、 130…スルーホール、 140…溝状スルーホール、 150…シール材、 160…端子領域、 200…対向基板、 201…カラーフィルタ、 202…ブラックマトリクス、 203…オーバーコート膜、 204…配向膜、 250…第1柱状スペーサ、 260…第2柱状スペーサ、 270…壁状スペーサ、 300…液晶、 301…液晶分子、 400…フレキシブル配線基板、 500…空乏、 1091…第1台座、 1111…第2台座、 1121…クラック、 2011…カラーフィルタ台座、 2021…ブラックマトリクス溝、 Rx…センサ電極
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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