IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ブリヂストンの特許一覧

<>
  • 特許-タイヤ 図1
  • 特許-タイヤ 図2
  • 特許-タイヤ 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-09
(45)【発行日】2022-09-20
(54)【発明の名称】タイヤ
(51)【国際特許分類】
   B60C 11/00 20060101AFI20220912BHJP
   B60C 11/03 20060101ALI20220912BHJP
   B60C 5/00 20060101ALI20220912BHJP
【FI】
B60C11/00 H
B60C11/03 100C
B60C11/03 B
B60C5/00 H
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019108443
(22)【出願日】2019-06-11
(65)【公開番号】P2020199893
(43)【公開日】2020-12-17
【審査請求日】2021-12-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000005278
【氏名又は名称】株式会社ブリヂストン
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】佐橋 耕平
(72)【発明者】
【氏名】藤田 俊吾
【審査官】増永 淳司
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-213745(JP,A)
【文献】特開2015-171835(JP,A)
【文献】特開2015-168274(JP,A)
【文献】特開2015-113040(JP,A)
【文献】特開2014-213742(JP,A)
【文献】特開2009-001204(JP,A)
【文献】特開2016-040156(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 11/00
B60C 11/03
B60C 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トレッド踏面部のうち、タイヤ赤道部に対してタイヤ幅方向に沿う車両外側に位置する外側踏面部に、タイヤ周方向に連続して延びる外側主溝が2つ形成され、
前記トレッド踏面部のうち、タイヤ赤道部に対してタイヤ幅方向に沿う車両内側に位置する内側踏面部に、タイヤ周方向に連続して延びる内側主溝が2つ形成され、
タイヤ幅方向で互いに隣り合う前記外側主溝および前記内側主溝により区画された中央陸部は、タイヤ周方向に連続して延び、
2つの前記外側主溝により区画された外側陸部、および2つの前記内側主溝により区画された内側陸部にそれぞれ、外側共鳴器、および内側共鳴器が各別にタイヤ周方向に沿って複数ずつ形成され、
前記外側共鳴器は、
タイヤ周方向に延びる第1縦溝と、
前記第1縦溝より内容積が小さく、かつ前記第1縦溝におけるタイヤ周方向の両端部から互いに逆向きにタイヤ幅方向に延び、2つの前記外側主溝に各別に開口した第1枝溝、および第2枝溝と、を備え、
前記内側共鳴器は、
タイヤ周方向に延びる第2縦溝と、
前記第2縦溝より内容積が小さく、かつ前記第2縦溝から互いに逆向きにタイヤ幅方向に延び、2つの前記内側主溝に各別に開口した第3枝溝、および第4枝溝と、を備え
2つの前記外側主溝のうち、タイヤ幅方向の外側に位置する第1外側主溝の溝幅は、2つの前記外側主溝、および2つの前記内側主溝のなかで最も溝幅が広くなっている、タイヤ。
【請求項2】
前記外側共鳴器の数は、前記内側共鳴器の数より多い、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記外側共鳴器のタイヤ周方向の大きさは、前記内側共鳴器のタイヤ周方向の大きさより小さい、請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記第1枝溝、および前記第2枝溝はそれぞれ、前記第1縦溝から前記外側主溝に向かうに従い、前記第1縦溝に対してタイヤ周方向に離れる向きに延びている、請求項1から3のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記第1縦溝は、タイヤ周方向の一方側に位置する第1部分と、タイヤ周方向の他方側に位置する第2部分と、を備え、
前記第1部分、および前記第2部分のうちのいずれか一方は、他方に対してタイヤ幅方向に張り出している、請求項1から4のいずれか1項に記載のタイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、トレッド踏面部に、タイヤ周方向に連続して延びる複数の主溝と、タイヤ幅方向で互いに隣り合う主溝同士の間に配設された共鳴器と、が形成されたタイヤが知られている。このタイヤでは、走行時に、主溝と路面との間を流れる空気の一部を共鳴器に導入することで、気柱共鳴の発生を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-171835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来のタイヤでは、例えばSUV等の比較的車高の高い車両の場合、旋回走行時に、前輪のタイヤのうち、旋回外側に位置するタイヤのトレッド踏面部の中でも、特にタイヤ赤道部より車両外側に位置する外側踏面部に大きな接地圧がかかり、旋回走行時の操縦安定性を確保することが困難になるおそれがあった。
【0005】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、旋回走行時の操縦安定性を向上させることができるタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るタイヤは、トレッド踏面部のうち、タイヤ赤道部に対してタイヤ幅方向に沿う車両外側に位置する外側踏面部に、タイヤ周方向に連続して延びる外側主溝が2つ形成され、前記トレッド踏面部のうち、タイヤ赤道部に対してタイヤ幅方向に沿う車両内側に位置する内側踏面部に、タイヤ周方向に連続して延びる内側主溝が2つ形成され、タイヤ幅方向で互いに隣り合う前記外側主溝および前記内側主溝により区画された中央陸部は、タイヤ周方向に連続して延び、2つの前記外側主溝により区画された外側陸部、および2つの前記内側主溝により区画された内側陸部にそれぞれ、外側共鳴器、および内側共鳴器が各別にタイヤ周方向に沿って複数ずつ形成され、前記外側共鳴器は、タイヤ周方向に延びる第1縦溝と、前記第1縦溝より内容積が小さく、かつ前記第1縦溝におけるタイヤ周方向の両端部から互いに逆向きにタイヤ幅方向に延び、2つの前記外側主溝に各別に開口した第1枝溝、および第2枝溝と、を備え、前記内側共鳴器は、タイヤ周方向に延びる第2縦溝と、前記第2縦溝より内容積が小さく、かつ前記第2縦溝から互いに逆向きにタイヤ幅方向に延び、2つの前記内側主溝に各別に開口した第3枝溝、および第4枝溝と、を備える。
【0007】
この発明では、外側陸部、および内側陸部にそれぞれ、外側共鳴器、および内側共鳴器が各別にタイヤ周方向に沿って複数ずつ形成されているので、走行時に、外側主溝、および内側主溝と路面との間を流れる空気の一部が、第1枝溝、若しくは第2枝溝、および第3枝溝、若しくは第4枝溝を通して、第1縦溝、および第2縦溝に各別に導入されることとなり、外側主溝、および内側主溝と路面との間を流れる空気の振動を減衰することが可能になり、気柱共鳴の発生を抑制することができる。
タイヤ幅方向で互いに隣り合う外側主溝および内側主溝により区画された中央陸部が、タイヤ周方向に連続して延びているので、直進走行時に、トレッド踏面部のなかで最も接地長さが長くなるタイヤ赤道部付近の接地面積を確保することが可能になり、トレッド踏面部に外側共鳴器および内側共鳴器を形成したことによる操縦安定性の悪化を防ぐことができる。
【0008】
外側共鳴器の第1枝溝、および第2枝溝が、第1縦溝におけるタイヤ周方向の両端部から互いに逆向きにタイヤ幅方向に延びているので、タイヤ周方向で互いに隣り合う2つの外側共鳴器に区画された外側区画陸部のタイヤ周方向の大きさが、2つの外側共鳴器におけるタイヤ周方向の全長と同じになる。これにより、外側区画陸部のタイヤ周方向の長さが長く確保され、2つの外側主溝により区画された外側陸部全体の剛性を確保することが可能になり、旋回走行時に、前輪のタイヤのうち、旋回外側に位置するタイヤの外側踏面部に生ずる接地圧を抑えることができる。
外側共鳴器が、前述の第1枝溝、および第2枝溝を備えることから、タイヤ周方向で互いに隣り合う2つの外側区画陸部が、少なくともタイヤ周方向の端部が、タイヤ幅方向の位置を異ならせて、同じタイヤ周方向の位置に位置するように配設されることとなり、旋回走行時に、これらの外側区画陸部を、タイヤ幅方向およびタイヤ周方向の双方向で互いに支持させ合うことが可能になり、外側区画陸部の剛性を高めることができる。
以上より、旋回走行時の操縦安定性を確保することができる。
【0009】
ここで、前記外側共鳴器の数は、前記内側共鳴器の数より多くてもよい。
【0010】
この場合、外側共鳴器の数が、内側共鳴器の数より多いので、接地時に、内側共鳴器と比べて外側共鳴器を路面との間に位置させやすくすることができる。これにより、内側主溝で発生する気柱共鳴と比べて、走行時の通過騒音に対する寄与が大きい外側主溝で発生する気柱共鳴の発生を確実に抑制することが可能になり、通過騒音を効果的に低減することができる。
【0011】
また、前記外側共鳴器のタイヤ周方向の大きさは、前記内側共鳴器のタイヤ周方向の大きさより小さくてもよい。
【0012】
この場合、外側共鳴器のタイヤ周方向の大きさが、内側共鳴器のタイヤ周方向の大きさより小さいので、接地時に、内側共鳴器と比べて外側共鳴器を路面との間に位置させやすくすることができる。これにより、内側主溝で発生する気柱共鳴と比べて、走行時の通過騒音に対する寄与が大きい外側主溝で発生する気柱共鳴の発生を確実に抑制することが可能になり、通過騒音を効果的に低減することができる。
【0013】
また、前記第1枝溝、および前記第2枝溝はそれぞれ、前記第1縦溝から前記外側主溝に向かうに従い、前記第1縦溝に対してタイヤ周方向に離れる向きに延びてもよい。
【0014】
この場合、第1枝溝、および第2枝溝がそれぞれ、第1縦溝から外側主溝に向かうに従い、第1縦溝に対してタイヤ周方向に離れる向きに延びているので、タイヤ周方向で互いに隣り合う2つの外側共鳴器に区画された外側区画陸部の角部が概ね全て鈍角になる。これにより、接地時に、外側区画陸部に局所的に過度に大きな接地圧がかかる部分が生ずるのを防ぐことが可能になり、外側区画陸部の偏摩耗を抑制することができる。
第1枝溝、および第2枝溝がそれぞれ、第1縦溝から外側主溝に向かうに従い、第1縦溝に対してタイヤ周方向に離れる向きに延びていることから、路面上の水が、2つの外側主溝のうちの一方から他方に向けて流れる過程において、タイヤ周方向の同じ向きに流れることとなり、排水性能を確保することができる。
【0015】
また、2つの前記外側主溝のうち、タイヤ幅方向の外側に位置する第1外側主溝の溝幅は、2つの前記外側主溝、および2つの前記内側主溝のなかで最も溝幅が広くなってもよい。
【0016】
この場合、2つの外側主溝のうち、タイヤ幅方向の外側に位置する第1外側主溝の溝幅が、2つの外側主溝、および2つの内側主溝のなかで最も溝幅が広くなっているので、旋回走行時に、前輪のタイヤのうち、旋回外側に位置するタイヤの外側踏面部における第1外側主溝の開口周縁部に、大きな接地圧を生じさせて、路面に対するエッジ効果を発揮させることが可能になり、旋回走行時の操縦安定性を確実に確保することができる。
この構成において、2つの外側主溝の溝幅の合計が、2つの内側主溝の溝幅の合計より大きくなっている場合には、旋回走行時に、外側踏面部の広範囲にわたって路面に対するエッジ効果を発揮させることができる。
【0017】
また、前記第1縦溝は、タイヤ周方向の一方側に位置する第1部分と、タイヤ周方向の他方側に位置する第2部分と、を備え、前記第1部分、および前記第2部分のうちのいずれか一方は、他方に対してタイヤ幅方向に張り出してもよい。
【0018】
この場合、第1部分、および第2部分のうちのいずれか一方が、他方に対してタイヤ幅方向に張り出しているので、外側区画陸部に多くの角部を設けることが可能になり、路面に対して外側区画陸部が発揮するエッジ効果を高めることが可能になり、旋回走行時の操縦安定性を確実に確保することができる。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、旋回走行時の操縦安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係るタイヤのタイヤ幅方向に沿う断面図である。
図2図1に示すタイヤのトレッド踏面部およびバットレス部の展開図である。
図3図2に示すタイヤのIII-III線矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図1から図3を参照し、本発明の一実施形態に係るタイヤ1を説明する。
タイヤ1は、タイヤ径方向の外端部に位置するトレッド部15と、トレッド部15におけるタイヤ幅方向の両端部側からタイヤ径方向の内側に向けて延びる一対のサイドウォール部16と、トレッド部15とサイドウォール部16とを接続する一対のバットレス部12と、サイドウォール部16におけるタイヤ径方向の内端部に接続されたビード部17と、を備えている。ビード部17に、ビードコア17aが埋設されている。トレッド部15に、ベルト18が埋設されている。トレッド部15のうち、タイヤ径方向の外側を向く外周面が、トレッド踏面部11となっている。トレッド部15、バットレス部12、サイドウォール部16、およびビード部17に、カーカスプライ19が一体に埋設されている。カーカスプライ19は、ビードコア17a回りに折り返されている。
タイヤ1の外表面に、タイヤ1の、車両に対するタイヤ幅方向の装着向きが特定可能な図示されない明示部が形成されている。この明示部は、タイヤ1の例えばサイドウォール部16の外表面に形成されている。
【0022】
ここで、トレッド踏面部11とは、タイヤ1に正規内圧および正規荷重を加えた状態でのトレッド部15の接地面をいう。バットレス部12は、外表面が、トレッド踏面部11におけるタイヤ幅方向の外端部に連なり、かつタイヤ1に正規内圧および正規荷重を加えた状態でタイヤ1を回転させたときに、平滑な路面に接触しない部分となっている。
正規内圧とは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2008年度版の最大負荷能力に対応する空気圧であり、正規荷重とは、JATMAのYear Book2008年度版の単輪を適用した場合の最大負荷能力に相当する荷重である。日本以外では、正規内圧とは、後述する規格に記載されている単輪の最大荷重(最大負荷能力)に対応する空気圧であり、正規荷重とは、後述する規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)のことである。規格は、タイヤが生産又は使用される地域に有効な産業規格によって定められている。例えば、アメリカ合衆国では、”The Tire and Rim Association Inc. のYear Book ”であり、欧州では”The European Tire and Rim Technical OrganizationのStandards Manual”である。
【0023】
トレッド踏面部11に、外側主溝21、22、内側主溝23、24、外側共鳴器25、および内側共鳴器26が形成されている。
【0024】
外側主溝21、22は、タイヤ周方向に連続して延びている。外側主溝21、22は、トレッド踏面部11のうち、タイヤ赤道部CLに対してタイヤ幅方向に沿う車両外側に位置する外側踏面部11aに、タイヤ幅方向に間隔をあけて2つ形成されている。
内側主溝23、24は、タイヤ周方向に連続して延びている。内側主溝23、24は、トレッド踏面部11のうち、タイヤ赤道部CLに対してタイヤ幅方向に沿う車両内側に位置する内側踏面部11bに、タイヤ幅方向に間隔をあけて2つ形成されている。
【0025】
2つの外側主溝21、22のうち、タイヤ幅方向の外側に位置する第1外側主溝21の溝幅は、2つの外側主溝21、22、および2つの内側主溝23、24のなかで最も溝幅が広くなっている。2つの外側主溝21、22の溝幅の合計は、2つの内側主溝23、24の溝幅の合計より大きくなっている。
なお、2つの外側主溝21、22、および2つの内側主溝23、24の各幅は、例えば互いに同等にする等、適宜変更してもよい。また、2つの外側主溝21、22の溝幅の合計を、2つの内側主溝23、24の溝幅の合計以下としてもよい。
【0026】
2つの外側主溝21、22のうち、タイヤ幅方向の内側に位置する第2外側主溝22と、2つの内側主溝23、24のうち、タイヤ幅方向の内側に位置する第2内側主溝24と、により区画された中央陸部27は、タイヤ周方向に連続して延びている。中央陸部27のタイヤ幅方向の中央部は、タイヤ赤道部CL上に位置している。中央陸部27に、第2内側主溝24に開口し、車両内側から車両外側に向かうに従い、タイヤ周方向の一方側に向けて延びる第1サイプS1が、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。第1サイプS1は、タイヤ赤道部CLと交差している。
ここで、「サイプ」とは、溝内面のうち、互いに対向する一対の側面における少なくとも一部同士が、タイヤ1の接地時に互いに接触する程度の幅を有する溝のことをいう。
【0027】
2つの外側主溝21、22により区画された外側陸部28、および2つの内側主溝23、24により区画された内側陸部29に、外側共鳴器25、および内側共鳴器26が各別にタイヤ周方向に沿って複数ずつ形成されている。外側陸部28、および内側陸部29の各幅は、中央陸部27の幅より広くなっている。
【0028】
外側共鳴器25は、タイヤ周方向に延びる第1縦溝31と、第1縦溝31より内容積が小さく、かつ第1縦溝31におけるタイヤ周方向の両端部から互いに逆向きにタイヤ幅方向に延び、2つの外側主溝21、22に各別に開口した第1枝溝32、および第2枝溝33と、を備えている。
本実施形態では、第1枝溝32、および第2枝溝33はサイプとなっている。なお、第1枝溝32、および第2枝溝33は、溝内面のうち、互いに対向する一対の側面同士が、タイヤ1の接地時に互いに接触しない溝であってもよい。
【0029】
第1縦溝31は、タイヤ周方向の一方側から他方側に向かうに従い、タイヤ幅方向の内側に向けて延びている。第1縦溝31の幅は、第1外側主溝21の幅より狭くなっている。図3に示されるように、第1縦溝31におけるタイヤ周方向の両端部31cの深さは、タイヤ周方向の外側に向かうに従い、浅くなっている。
【0030】
第1縦溝31は、タイヤ周方向の一方側に位置する第1部分31aと、タイヤ周方向の他方側に位置する第2部分31bと、を備えている。第1部分31a、および第2部分31bそれぞれの長さは互いに同等になっている。第1部分31aの幅は、タイヤ周方向の全長にわたって同等になっている。第2部分31bの幅は、タイヤ周方向の一方側から他方側に向かうに従い、狭くなっている。第2部分31bにおける第1部分31aとの接続部分であるタイヤ周方向の一方側の端部は、第1部分31aに対してタイヤ幅方向の外側に張り出している。第2部分31bにおけるタイヤ周方向の一方側の端部のうち、第1部分31aからタイヤ幅方向に張り出した部分は、タイヤ幅方向の外側に向かうに従い、タイヤ周方向の他方側に向けて延びている。第2部分31bにおけるタイヤ周方向の他方側の端部は、タイヤ周方向に尖る鋭角になっておらず幅を有している。
【0031】
なお、第2部分31bにおけるタイヤ周方向の一方側の端部は、第1部分31aに対してタイヤ幅方向の内側に張り出してもよいし、タイヤ幅方向の両側に張り出してもよい。また、第1部分31aにおけるタイヤ周方向の他方側の端部が、第2部分31bに対してタイヤ幅方向に張り出してもよい。また、第1部分31a、および第2部分31bの双方に、このような張り出し部分を形成しなくてもよい。
【0032】
第1枝溝32は、第1部分31aにおけるタイヤ周方向の一方側の端部から、第1外側主溝21に向かうに従い、タイヤ周方向の一方側に向けて延びている。
第2枝溝33は、第2部分31bにおけるタイヤ周方向の他方側の端部から、第2外側主溝22に向かうに従い、タイヤ周方向の他方側に向けて延びている。第2枝溝33は、中央陸部27の第1サイプS1と同一直線上に位置している。第2枝溝33のタイヤ幅方向に対する傾斜角度は、第1枝溝32のタイヤ幅方向に対する傾斜角度より小さくなっている。
【0033】
以上より、第1枝溝32、および第2枝溝33はそれぞれ、第1縦溝31から外側主溝21、22に向かうに従い、第1縦溝31に対してタイヤ周方向に離れる向きに延びている。また、タイヤ周方向で互いに隣り合う2つの外側共鳴器25により画成された外側区画陸部34の角部は、全て鈍角となっている。
【0034】
タイヤ周方向で互いに隣り合う2つの外側共鳴器25は、タイヤ周方向の端部が、タイヤ幅方向の位置を異ならせて、同じタイヤ周方向の位置に位置するように配設されている。図示の例では、タイヤ周方向の一方側に位置する外側共鳴器25における第2枝溝33、および第1縦溝31のタイヤ周方向の他方側の端部31cが、タイヤ周方向の他方側に位置する外側共鳴器25における第1枝溝32、および第1縦溝31のタイヤ周方向の一方側の端部31cに対して、タイヤ幅方向の内側で、かつ同じタイヤ周方向の位置に位置している。
そして、外側区画陸部34は、タイヤ周方向の一方側から他方側に向かうに従い、タイヤ幅方向の内側に向けて延びるとともに、タイヤ周方向の中央部34aでタイヤ幅方向にくびれている。
【0035】
内側共鳴器26は、タイヤ周方向に延びる第2縦溝36と、第2縦溝36より内容積が小さく、かつ第2縦溝36から互いに逆向きにタイヤ幅方向に延び、2つの内側主溝23、24に各別に開口した第3枝溝37、および第4枝溝38と、を備えている。
第3枝溝37、および第4枝溝38はそれぞれ、第2縦溝36のタイヤ周方向の両端部に接続されている。
本実施形態では、第3枝溝37、および第4枝溝38はサイプとなっている。なお、第3枝溝37、および第4枝溝38は、溝内面のうち、互いに対向する一対の側面同士が、タイヤ1の接地時に互いに接触しない溝であってもよい。
【0036】
第2縦溝36は、タイヤ周方向の一方側から他方側に向かうに従い、タイヤ幅方向の外側に向けて延びている。第2縦溝36の幅は、第1外側主溝21の幅より狭くなっている。
第2縦溝36は、タイヤ周方向の一方側に位置する第3部分36aと、タイヤ周方向の他方側に位置する第4部分36bと、を備えている。第3部分36a、および第4部分36bの各幅は、タイヤ周方向の一方側から他方側に向かうに従い、狭くなっている。第3部分36aにおける第4部分36bとの接続部分は、第4部分36bに対してタイヤ幅方向の外側に向けて張り出している。第3部分36aの深さは、第4部分36bの深さより浅くなっている。
【0037】
内側陸部29に、第4部分36bにおけるタイヤ周方向の他方側の端部からタイヤ周方向の他方側に向けて延びる接続枝溝36cが形成されている。接続枝溝36cの内容積は、第2縦溝36の内容積より小さい。
本実施形態では、接続枝溝36cはサイプとなっている。なお、接続枝溝36cは、溝内面のうち、互いに対向する一対の側面同士が、タイヤ1の接地時に互いに接触しない溝であってもよい。
図示の例では、内側共鳴器26は、第4部分36b、および接続枝溝36cそれぞれにおけるタイヤ径方向の外端部よりタイヤ径方向の内側に位置する部分からタイヤ幅方向の外側に向けて張り出し、トレッド踏面部11に開口していない隠れ溝26aを備えている。なお、隠れ溝26aを有しない内側共鳴器26を採用してもよい。
【0038】
第3枝溝37は、第3部分36aにおけるタイヤ周方向の一方側の端部から、第2内側主溝24に向かうに従い、タイヤ周方向の一方側に向けて延びている。第3枝溝37は、中央陸部27の第1サイプS1を通る直線に対してほぼ平行でかつ近接している。
第4枝溝38は、接続枝溝36cにおけるタイヤ周方向の他方側の端部から、2つの内側主溝23、24のうち、タイヤ幅方向の外側に位置する第1内側主溝23に向かうに従い、タイヤ周方向の他方側に向けて延びている。第4枝溝38のタイヤ幅方向に対する傾斜角度は、第3枝溝37のタイヤ幅方向に対する傾斜角度よりわずかに大きくなっている。
なお、第4枝溝38は、接続枝溝36cを介さず直接、第4部分36bにおけるタイヤ周方向の他方側の端部に接続されてもよい。
【0039】
以上より、第3枝溝37、および第4枝溝38はそれぞれ、第2縦溝36から内側主溝23、24に向かうに従い、第2縦溝36に対してタイヤ周方向に離れる向きに延びている。また、タイヤ周方向で互いに隣り合う2つの内側共鳴器26により画成された内側区画陸部39の角部は、全て鈍角となっている。
【0040】
タイヤ周方向で互いに隣り合う2つの内側共鳴器26は、タイヤ周方向の端部が、タイヤ幅方向の位置を異ならせて、同じタイヤ周方向の位置に位置するように配設されている。図示の例では、タイヤ周方向の一方側に位置する内側共鳴器26における第4枝溝38が、タイヤ周方向の他方側に位置する内側共鳴器26における第3枝溝37に対して、タイヤ幅方向の外側で、かつ同じタイヤ周方向の位置に位置している。
そして、内側区画陸部39は、タイヤ周方向の一方側から他方側に向かうに従い、タイヤ幅方向の外側に向けて延びるとともに、タイヤ周方向の中央部39aでタイヤ幅方向にくびれている。
【0041】
外側共鳴器25の数は、内側共鳴器26の数より多くなっている。外側共鳴器25のタイヤ周方向の大きさは、内側共鳴器26のタイヤ周方向の大きさより小さくなっている。図示の例では、トレッド踏面部11において、1つの内側共鳴器26が位置しているタイヤ周方向の領域に、1つの外側共鳴器25の全体と、この外側共鳴器25に対してタイヤ周方向の両側で隣り合う2つの外側共鳴器25の各一部と、が位置している。
なお、外側共鳴器25の数を、内側共鳴器26の数以下としてもよく、また、外側共鳴器25のタイヤ周方向の大きさを、内側共鳴器26のタイヤ周方向の大きさ以上としてもよい。
【0042】
内側陸部29におけるタイヤ幅方向の内端部に、第2内側主溝24に開口した第2サイプS2が、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。第2サイプS2は、第3枝溝37と平行になっている。第2サイプS2は、中央陸部27の第1サイプS1と同一直線上に位置している。第2サイプS2の長さは、第3枝溝37より短くなっている。
内側陸部29におけるタイヤ幅方向の外端部に、第1内側主溝23に開口した第3サイプS3が、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。第3サイプS3は、第4枝溝38と平行になっている。第3サイプS3の長さは、第4枝溝38より短くなっている。第3サイプS3、および第2サイプS2それぞれのタイヤ周方向の位置は、互いに異なっている。
【0043】
第3サイプS3、および第2サイプS2は、内側共鳴器26の第2縦溝36に対して、タイヤ幅方向の位置を異ならせて、同じタイヤ周方向の位置に位置している。第2サイプS2と第2縦溝36とのタイヤ幅方向の距離は、第3サイプS3と第2縦溝36とのタイヤ幅方向の距離より長くなっている。
第2サイプS2は、内側区画陸部39において、タイヤ幅方向にくびれているタイヤ周方向の中央部39aよりタイヤ周方向の一方側に位置する部分のタイヤ周方向の中央部に位置し、第3サイプS3は、内側区画陸部39において、タイヤ周方向の中央部39aよりタイヤ周方向の他方側に位置する部分のタイヤ周方向の中央部に位置している。
【0044】
トレッド踏面部11において、第1外側主溝21と、トレッド踏面部11におけるタイヤ幅方向に沿う車両外側の端縁OEと、の間に位置する外側ショルダー陸部41に、第1外側主溝21から前記車両外側の端縁OEに至る第4サイプS4が、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。外側ショルダー陸部41に、タイヤ周方向の全周にわたって連続して延び、第4サイプS4に交差した第5サイプS5が形成されている。外側ショルダー陸部41のうち、第5サイプS5からタイヤ幅方向の外側に離れた部分から前記車両外側の端縁OEを超えて車両外側のバットレス部12に至る第6サイプS6が、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。第6サイプS6は、タイヤ周方向で互いに隣り合う第4サイプS4同士の間に位置している。
【0045】
トレッド踏面部11において、第1内側主溝23と、トレッド踏面部11におけるタイヤ幅方向に沿う車両内側の端縁IEと、の間に位置する内側ショルダー陸部42に、第1内側主溝23から前記車両内側の端縁IEに至る第7サイプS7が、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。第7サイプS7は、前記車両内側の端縁IEを超えて車両内側のバットレス部12に至っている。内側ショルダー陸部42に、タイヤ周方向の全周にわたって連続して延び、第7サイプS7に交差した第8サイプS8が形成されている。内側ショルダー陸部42に、第8サイプS8からタイヤ幅方向の外側に向けて延び、前記車両内側の端縁IEに至る第9サイプS9が、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。第9サイプS9は、前記車両内側の端縁IEを超えて車両内側のバットレス部12に至っている。第9サイプS9は、タイヤ周方向で互いに隣り合う第7サイプS7同士の間に位置している。
【0046】
以上説明したように、本実施形態に係るタイヤ1によれば、外側陸部28、および内側陸部29にそれぞれ、外側共鳴器25、および内側共鳴器26が各別にタイヤ周方向に沿って複数ずつ形成されているので、走行時に、外側主溝21、22、および内側主溝23、24と路面との間を流れる空気の一部が、第1枝溝32、若しくは第2枝溝33、および第3枝溝37、若しくは第4枝溝38を通して、第1縦溝31、および第2縦溝36に各別に導入されることとなり、外側主溝21、22、および内側主溝23、24と路面との間を流れる空気の振動を減衰することが可能になり、気柱共鳴の発生を抑制することができる。
【0047】
タイヤ幅方向で互いに隣り合う第2外側主溝22および第2内側主溝24により区画された中央陸部27が、タイヤ周方向に連続して延びているので、直進走行時に、トレッド踏面部11のなかで最も接地長さが長くなるタイヤ赤道部CL付近の接地面積を確保することが可能になり、トレッド踏面部11に外側共鳴器25および内側共鳴器26を形成したことによる操縦安定性の悪化を防ぐことができる。
【0048】
外側共鳴器25の第1枝溝32、および第2枝溝33が、第1縦溝31におけるタイヤ周方向の両端部31cから互いに逆向きにタイヤ幅方向に延びているので、タイヤ周方向で互いに隣り合う2つの外側共鳴器25に区画された外側区画陸部34のタイヤ周方向の大きさが、2つの外側共鳴器25におけるタイヤ周方向の全長と同じになる。これにより、外側区画陸部34のタイヤ周方向の長さが長く確保され、2つの外側主溝21、22により区画された外側陸部28全体の剛性を確保することが可能になり、旋回走行時に、前輪のタイヤ1のうち、旋回外側に位置するタイヤ1の外側踏面部11aに生ずる接地圧を抑えることができる。
【0049】
外側共鳴器25が、前述の第1枝溝32、および第2枝溝33を備えることから、タイヤ周方向で互いに隣り合う2つの外側区画陸部34が、少なくともタイヤ周方向の端部が、タイヤ幅方向の位置を異ならせて、同じタイヤ周方向の位置に位置するように配設されることとなり、旋回走行時に、これらの外側区画陸部34を、タイヤ幅方向およびタイヤ周方向の双方向で互いに支持させ合うことが可能になり、外側区画陸部34の剛性を高めることができる。
以上より、旋回走行時の操縦安定性を確保することができる。
【0050】
外側共鳴器25の数が、内側共鳴器26の数より多いので、接地時に、内側共鳴器26と比べて外側共鳴器25を路面との間に位置させやすくすることができる。これにより、内側主溝23、24で発生する気柱共鳴と比べて、走行時の通過騒音に対する寄与が大きい外側主溝21、22で発生する気柱共鳴の発生を確実に抑制することが可能になり、通過騒音を効果的に低減することができる。
【0051】
外側共鳴器25のタイヤ周方向の大きさが、内側共鳴器26のタイヤ周方向の大きさより小さいので、接地時に、内側共鳴器26と比べて外側共鳴器25を路面との間に位置させやすくすることができる。これにより、内側主溝23、24で発生する気柱共鳴と比べて、走行時の通過騒音に対する寄与が大きい外側主溝21、22で発生する気柱共鳴の発生を確実に抑制することが可能になり、通過騒音を効果的に低減することができる。
【0052】
第1枝溝32、および第2枝溝33がそれぞれ、第1縦溝31から外側主溝21、22に向かうに従い、第1縦溝31に対してタイヤ周方向に離れる向きに延びているので、タイヤ周方向で互いに隣り合う2つの外側共鳴器25に区画された外側区画陸部34の角部が概ね全て鈍角になる。これにより、接地時に、外側区画陸部34に局所的に過度に大きな接地圧がかかる部分が生ずるのを防ぐことが可能になり、外側区画陸部34の偏摩耗を抑制することができる。
【0053】
第1枝溝32、および第2枝溝33がそれぞれ、第1縦溝31から外側主溝21、22に向かうに従い、第1縦溝31に対してタイヤ周方向に離れる向きに延びていることから、路面上の水が、2つの外側主溝21、22のうちの一方から他方に向けて流れる過程において、タイヤ周方向の同じ向きに流れることとなり、排水性能を確保することができる。
【0054】
2つの外側主溝21、22のうち、タイヤ幅方向の外側に位置する第1外側主溝21の溝幅が、2つの外側主溝21、22、および2つの内側主溝23、24のなかで最も溝幅が広くなっているので、旋回走行時に、前輪のタイヤ1のうち、旋回外側に位置するタイヤ1の外側踏面部11aにおける第1外側主溝21の開口周縁部に、大きな接地圧を生じさせて、路面に対するエッジ効果を発揮させることが可能になり、旋回走行時の操縦安定性を確実に確保することができる。
さらに、2つの外側主溝21、22の溝幅の合計が、2つの内側主溝23、24の溝幅の合計より大きくなっているので、旋回走行時に、外側踏面部11aの広範囲にわたって路面に対するエッジ効果を発揮させることができる。
【0055】
第1縦溝31における第1部分31a、および第2部分31bのうちのいずれか一方が、他方に対してタイヤ幅方向に張り出しているので、外側区画陸部34に多くの角部を設けることが可能になり、路面に対して外側区画陸部34が発揮するエッジ効果を高めることが可能になり、旋回走行時の操縦安定性を確実に確保することができる。
【0056】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0057】
前記実施形態では、第3枝溝37、および第4枝溝38がそれぞれ、第2縦溝36のタイヤ周方向の両端部に接続された構成を示したが、これに限らず例えば、第2縦溝36におけるタイヤ周方向の中間部に接続された構成等を採用してもよい。
第1枝溝32、および第2枝溝33はそれぞれ、第1縦溝31から外側主溝21、22に向かうに従い、互いのタイヤ周方向の距離が短くなる向きに延びてもよいし、タイヤ幅方向に真直ぐ延びてもよい。
外側共鳴器25、および内側共鳴器26は、前記実施形態に限らず、適宜変更してもよい。
【0058】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0059】
1 タイヤ
11 トレッド踏面部
11a 外側踏面部
11b 内側踏面部
21 第1外側主溝(外側主溝)
22 第2外側主溝(外側主溝)
23 第1内側主溝(内側主溝)
24 第2内側主溝(内側主溝)
25 外側共鳴器
26 内側共鳴器
27 中央陸部
28 外側陸部
29 内側陸部
31 第1縦溝
31a 第1部分
31b 第2部分
32 第1枝溝
33 第2枝溝
36 第2縦溝
37 第3枝溝
38 第4枝溝
CL タイヤ赤道部
図1
図2
図3