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特許7139413無線通信システムにおいてチャンネル状態情報参照信号を送受信する方法、及びこのための装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-09
(45)【発行日】2022-09-20
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてチャンネル状態情報参照信号を送受信する方法、及びこのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/06 20060101AFI20220912BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20220912BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20220912BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220912BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20220912BHJP
【FI】
H04B7/06 984
H04L27/26 114
H04L27/26 420
H04W24/10
H04W72/04 136
H04W16/28
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2020509411
(86)(22)【出願日】2018-07-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-06-25
(86)【国際出願番号】 KR2018008296
(87)【国際公開番号】W WO2019017751
(87)【国際公開日】2019-01-24
【審査請求日】2019-10-30
(31)【優先権主張番号】62/535,243
(32)【優先日】2017-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/541,115
(32)【優先日】2017-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/554,586
(32)【優先日】2017-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100108903
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 和広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(72)【発明者】
【氏名】カン チウォン
(72)【発明者】
【氏名】パク チョンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】イ キルポム
(72)【発明者】
【氏名】キム キチュン
(72)【発明者】
【氏名】ユン ソクヒョン
【審査官】齊藤 晶
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-525808(JP,A)
【文献】特開2017-028708(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0180194(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0301511(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0005767(US,A1)
【文献】国際公開第2013/050895(WO,A1)
【文献】Samsung,Discussions on fine time/frequency tracking for NR,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #89bis R1-1707980,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1707980.zip>,2017年05月15日
【文献】Samsung,Discussions on CSI-RS design for NR MIMO,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #89 R1-1707970,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1707970.zip>,2017年05月15日
【文献】CATT,Views on CSI framework,3GPP TSG RAN WG1 NR-AdHoc#2 R1-1710060,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710060.zip>,2017年06月27日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/06
H04L 27/26
H04W 24/10
H04W 72/04
H04W 16/28
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムで基地局がCSI(Channel State Information)-RS(reference signal)を転送する方法であって、
時間(time)または周波数(frequency)のうちの少なくとも一つのトラッキング(tracking)のために設定された複数のCSI-RSリソース(resources)に対するアンテナポートが同一であることを示す制御情報により前記複数のCSI-RSリソースに対する前記制御情報を設定する段階と、
前記制御情報を端末に転送する段階と、
前記制御情報に基づいて前記複数のCSI-RSリソース(resources)について同じアンテナポートを介して、前記CSI-RSを前記端末に転送する段階とを含み、
前記複数のCSI-RSリソースは単一スロット設定さ
前記複数のCSI-RSリソースは前記単一スロットにおいて異なるシンボル位置にそれぞれ位置し
前記複数のCSI-RSリソースの一つのみが前記単一スロットの中の単一シンボルに位置し、
前記単一スロットの中の前記複数のCSI-RSリソースの異なるシンボル位置は連続していない、方法。
【請求項2】
前記端末はRRC連結状態(connected state)である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記CSI-RSは周期的(periodic)CSI-RSである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のCSI-RSリソースのそれぞれは、同一の周期(periodicity)に設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のCSI-RSリソースに、CDM(code division multiplexing)は適用されない、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のCSI-RSリソースのそれぞれの周波数領域密度(density)は1より大きい、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のCSI-RSリソースは、前記トラッキング及び報告レイヤ(L1)-参照信号受信電力(RSRP)の両方(both)のためには設定されない、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記トラッキングのために用いられる複数のCSI-RSリソースの中の第1CSI-RSリソースは、(i)CSI獲得(acquisition)に用いられる第2CSI-RSリソース、(ii)ビーム管理のために用いられる第3CSI-RSリソースまたは(iii)同期信号(synchronization signal/physical broadcast channel block(SSB)とQCL(quasi co-locating)設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のCSI-RSリソースと関連した時間領域測定制限(time domain measurement restriction)は、設定されない、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のCSI-RSリソースと報告設定(report setting)とのリンケージ(linkage)は、設定されない、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のCSI-RSリソースと特定の報告設定(report setting)とのリンケージ(linkage)は、設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記特定の報告設定(report setting)は、ナル報告設定(null reporting setting)である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記CSI-RSの時間領域(time domain)の密度(density)と関連した情報を前記端末から受信する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
無線通信システムで、端末がCSI(Channel State Information)-RS(reference signal)を受信する方法であって、
時間(time)または周波数(frequency)のうちの少なくとも一つのトラッキング(tracking)のために設定された複数のCSI-RSリソースに対するアンテナポートが同一であることを示す制御情報を含む前記複数のCSI-RSリソースに対する前記制御情報を基地局から受信する段階と、
前記制御情報に基づいて前記複数のCSI-RSリソース(resource)についての同一アンテナポートを介して、前記CSI-RSを前記基地局から受信する段階と、
前記CSI-RSに基づいて、前記時間または前記周波数のうちの少なくとも一つに対するトラッキングを遂行する段階とを含み、
前記複数のCSI-RSリソース単一スロット設定さ
前記複数のCSI-RSリソースは前記単一スロットにおいて異なるシンボル位置にそれぞれ位置し
前記複数のCSI-RSリソースの一つのみが前記単一スロットの中の単一シンボルに位置し、
前記単一スロットの中の前記複数のCSI-RSリソースの異なるシンボル位置は連続していない、方法。
【請求項15】
無線通信システムで、CSI(Channel State Information)-RS(reference signal)を受信する端末であって、
無線信号を送受信するためのRF(Radio Frequency)モジュールと、
前記RFモジュールと機能的に連結されているプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
時間(time)または周波数(frequency)のうちの少なくとも一つのトラッキング(tracking)のために設定された複数のCSI-RSリソースに対するアンテナポートが同一であることを示す設定情報を含む設定情報を基地局から受信し、
前記設定情報に基づいて前記複数のCSI-RSリソースについて同一アンテナポートを介して前記CSI-RSを前記基地局から受信し、
前記CSI-RSに基づいて前記時間又は前記周波数の少なくとも一つをトラッキングするように構成され、
前記複数のCSI-RSリソースは単一スロット設定さ
前記複数のCSI-RSリソースは前記単一スロットにおいて異なるシンボル位置にそれぞれ位置し
前記複数のCSI-RSリソースの一つのみが前記単一スロットの中の単一シンボルに位置し、
前記単一スロットの中の前記複数のCSI-RSリソースの異なるシンボル位置は連続していない、基地局。
【請求項16】
前記端末はRRC連結状態(connected state)である、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記CSI-RSは周期的(periodic)CSI-RSである、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記複数のCSI-RSリソースのそれぞれは、同一の周期(periodicity)に設定される、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のCSI-RSリソースに、CDM(code division multiplexing)は適用されない、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記複数のCSI-RSリソースのそれぞれの周波数領域密度(density)は1より大きい、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記複数のCSI-RSリソースは、前記トラッキング及び報告レイヤ(L1)-参照信号受信電力(RSRP)の両方(both)のためには設定されない、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、無線通信システムに関し、より詳細にはチャンネル状態情報(channel state information、CSI)-参照信号(Reference signal、RS)を送受信する方法、及びこれを支援する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムは、ユーザの活動性を保証しつつ、音声サービスを提供するために開発された。しかし、移動通信システムは、音声だけでなく、データサービスまで領域を拡張し、現在は爆発的なトラフィックの増加により、資源の不足現象が引き起こされ、ユーザがより高速のサービスを要求するため、より発展した移動通信システムが求められている。
【0003】
次世代移動通信システムの要求条件は、大きく爆発的なデータトラフィックの収容、ユーザ当たり転送率の画期的な増加、大幅に増加した連結デバイス数の収容、非常に低い端対端遅延(End-to-End Latency)、高エネルギー効率を支援できなければならない。このために、二重連結性(Dual Connectivity)、大規模多重入出力(Massive MIMO:Massive Multiple Input Multiple Output)、全二重(In-band Full Duplex)、非直交多重接続(NOMA:Non-Orthogonal Multiple Access)、超広帯域(Super wideband)支援、端末ネットワーキング(Device Networking)等、多様な技術が研究されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、時間/周波数トラッキングのために用いられるRS(例:TRS)を設計(design)する方法を提供することに目的がある。
【0005】
また、本明細書は、TRSに対する設定(configuration)を明示的または暗示的に提供する方法を提案する。
【0006】
本明細書で解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及しないまた別の技術的課題は、以下の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書は、無線通信システムにおいてCSI-RSを送受信する方法を提供する。
【0008】
具体的に、基地局によって遂行される方法は、CSI-RSリソースセット(resource set)に含まれる全てのCSI-RSリソース(resource)に対するアンテナポートが同一であることを示す制御情報を設定する段階と、前記CSI-RSリソースセットは、時間(time)または周波数(frequency)のうちの少なくとも一つのトラッキング(tracking)のために用いられ、前記設定された制御情報を端末に転送する段階と、前記全てのCSI-RSリソース(resource)を介して、前記CSI-RSを前記端末に転送する段階とを含むことを特徴とする。
【0009】
また、本明細書において、前記アンテナポートは1-portであることを特徴とする。
【0010】
また、本明細書において、前記端末はRRC連結状態(connected state)の端末であることを特徴とする。
【0011】
また、本明細書において、前記CSI-RSは周期的(periodic)CSI-RSであることを特徴とする。
【0012】
また、本明細書において、前記全てのCSI-RSリソースは、同一の周期(periodicity)に設定されることを特徴とする。
【0013】
また、本明細書において、前記全てのCSI-RSリソースは、一つのスロット(slot)または複数のスロットで設定されることを特徴とする。
【0014】
また、本明細書において、前記複数のスロットは、連続的な(consecutive)スロットであることを特徴とする。
【0015】
また、本明細書において、前記全てのCSI-RSリソースが前記一つのスロットで設定される場合、前記全てのCSI-RSリソースに対するシンボル位置(symbol location)は、互いに異なることを特徴とする。
【0016】
また、本明細書において、前記全てのCSI-RSリソースにCDM(code division multiplexing)が適用されないことを特徴とする。
【0017】
また、本明細書において、各CSI-RSリソースの周波数領域の密度(density)は1より大きいことを特徴とする。
【0018】
また、本明細書において、前記CSI-RSリソースセット(resource set)は、前記トラッキング及びビーム管理(beam management)の両方(both)のためには設定されないことを特徴とする。
【0019】
また、本明細書において、前記トラッキングのために用いられるCSI-RSリソースは、CSI獲得(acquisition)のために用いられるCSI-RSリソース、ビーム管理のために用いられるCSI-RSリソースまたはSSB(SS/PBCHブロック)とQCL(quasi co-locating)設定されることを特徴とする。
【0020】
また、本明細書において、前記CSI-RSと関連した時間領域測定制限(time domain measurement restriction)は、「オフ(OFF)」に設定されることを特徴とする。
【0021】
また、本明細書において、前記CSI-RSリソースセットは、報告設定(report setting)とリンケージ(linkage)が設定されないことを特徴とする。
【0022】
また、本明細書において、前記CSI-RSリソースセットは、特定の報告設定(report setting)とリンケージ(linkage)が設定されることを特徴とする。
【0023】
また、本明細書において、前記特定の報告設定(report setting)は、ヌル報告設定(null reporting setting)であることを特徴とする。
【0024】
また、本明細書において、前記方法は、前記CSI-RSの時間領域(time domain)に対する密度(density)と関連した情報を前記端末から受信する段階をさらに含むことを特徴とする。
【0025】
また、本明細書において、前記時間領域(time domain)は、同一のスロット(slot)または連続的なスロットであることを特徴とする。
【0026】
また、本明細書は、無線通信システムで、CSI(Channel State Information)-RS(reference signal)を受信する方法において、端末によって遂行される方法は、CSI-RSリソースセット(resource set)に含まれる全てのCSI-RSリソース(resource)に対するアンテナポートが同一であることを示す制御情報を基地局から受信する段階と、前記CSI-RSリソースセットは、時間(time)または周波数(frequency)のうちの少なくとも一つのトラッキング(tracking)のために用いられ、前記全てのCSI-RS CSI-RSリソース(resource)を介して、前記CSI-RSを前記基地局から受信する段階と、前記受信されたCSI-RSに基づいて、時間または周波数のうちの少なくとも一つに対するトラッキングを遂行する段階とを含むことを特徴とする。
【0027】
また、本明細書において、無線通信システムで、CSI(Channel State Information)-RS(reference signal)を転送する基地局において、無線信号を送受信するためのRF(Radio Frequency)モジュールと、前記RFモジュールと機能的に連結されているプロセッサを含み、前記プロセッサは、CSI-RSリソースセット(resource set)に含まれる全てのCSI-RSリソース(resource)に対するアンテナポートが同一であることを示す制御情報を設定し、前記CSI-RSリソースセットは、時間(time)または周波数(frequency)のうちの少なくとも一つのトラッキング(tracking)のために用いられ、前記設定された制御情報を端末に転送し、前記全てのCSI-RSリソース(resource)を介して、前記CSI-RSを前記端末に転送するように設定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本明細書は、TRSを新たに定義し、端末の時間/周波数トラッキングをより正確に遂行することができるようにする。
【0029】
本発明で得ることができる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及しないまた別の効果は、以下の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部に含まれる、添付図は、本発明に対する実施例を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的特徴を説明する。
【0031】
図1】本明細書で提案する方法が適用されることができるNRの全体的なシステム構造の一例を示す図である。
図2】本明細書で提案する方法が適用されることができる無線通信システムでアップリンクフレームとダウンリンクフレームとの間の関係を示す。
図3】本明細書で提案する方法が適用されることができる無線通信システムで支援するリソースグリッド(resource grid)の一例を示す。
図4】本明細書で提案する方法が適用されることができる自己完結的(self-contained)サブフレームの構造の一例を示す。
図5】本発明が適用されることができる無線通信システムにおけるトランシーバーユニットのモデルを例示する。
図6】CSI関連手続の一例を示すフローチャートである。
図7】ビーム関連測定モデルの一例を示す概念図である。
図8】DL BM手続関連のTxビームの一例を示す図である。
図9】SSBを用いたDL BM手続の一例を示すフローチャートである。
図10】CSI-RSを用いたDL BM手続の一例を示す図である。
図11】端末の受信ビーム決定過程の一例を示すフローチャート図である。
図12】基地局の転送ビーム決定過程の一例を示すフローチャートである。
図13図10の動作と関連した時間及び周波数領域でのリソース割り当ての一例を示す図である。
図14】SRSを用いたUL BM手続の一例を示す図である。
図15】SRSを用いたUL BM手続の一例を示すフローチャートである。
図16】PUSCHベースのCSI報告の情報ペイロード(payload)の一例を示す。
図17】短いPUCCHベースのCSI報告の情報ペイロードに対する一例を示す。
図18】長いPUCCHベースのCSI報告の情報payloadに対する一例を示す。
図19】ビーム失敗復旧手続の一例を示すフローチャートである。
図20】本明細書で提案する時間/周波数トラッキングのための基地局の動作を示すフローチャートである。
図21】本明細書で提案する時間/周波数トラッキングのための端末の動作を示すフローチャートである。
図22】本明細書で提案する方法が適用されることができる無線通信装置のブロック構成図を例示する。
図23】本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構成図を例示する。
図24】本明細書で提案する方法が適用されることができる無線通信装置のRFモジュールの一例を示す図である。
図25】本明細書で提案する方法が適用されることができる無線通信装置のRFモジュールのまた別の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明に係る好ましい実施形態を添付図を参照として詳細に説明する。添付図と共に以下に開示する詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明しようとするものであり、本発明が実施されることができる唯一な実施形態を示しようとするものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者は、本発明がこのような具体的な細部事項なくとも、実施されることができるということを知っている。
【0033】
いくつかの場合、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置は省略されるか、各構造及び装置の中核機能を中心としたブロック図の形式で示すことができる。
【0034】
本明細書で、基地局は端末と直接的に通信を遂行するネットワークの終端ノード(terminal node)としての意味を有する。本文書で基地局によって遂行されるものと説明された特定の動作は、場合によっては基地局の上位ノード(upper node)によって遂行されてもよい。すなわち、基地局を含む多数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークで端末との通信のために遂行される多様な動作は、基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって遂行され得ることは自明である。「基地局(BS:Base Station)」は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved-NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)、gNB(general NB)等の用語によって代替し得る。また、「端末(Terminal)」は、固定又は移動性を有し得、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal), MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、 MTC(Machine-Type communication)装置、M2M(Machine-to-Machine)装置、D2D(Device-to-Device)装置等の用語に代替し得る。
【0035】
以下で、ダウンリンク(DL:downlink)は基地局から端末への通信を意味し、アップリンク(UL:uplink)は端末から基地局への通信を意味する。ダウンリンクで、送信機は基地局の一部であり、受信機は端末の一部であり得る。アップリンクで、送信機は端末の一部であり、受信機は基地局の一部であり得る。
【0036】
以下の説明で使用される特定の用語は、本発明の理解を助けるために提供され、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想を外れない範囲で他の形態に変更され得る。
【0037】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)、NOMA(non-orthogonal multiple access)等のような様々な無線接続システムに用いられることができる。CDMAはUTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現できる。TDMAは、GSM(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)のような無線技術で具現できる。OFDMAは、IEEE 802.11 (Wi-Fi)、IEEE 802.16 (WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(evolved UTRA)等のような無線技術で具現できる。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(evolved UMTS)の一部であって、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC-FDMAを採用する。LTE-A(advanced)は3GPP LTEの進化である。
【0038】
本発明の実施例は、無線接続システムであるIEEE 802、3GPP、及び3GPP2のうち少なくとも一つに開示された標準文書によって裏付けられることができる。すなわち、本発明の実施例のうち、本発明の技術的思想を明確に示すために説明していない段階または部分は、前記文書により裏付けられることができる。また、本文書で開示している全ての用語は、前記標準文書によって説明されることができる。
【0039】
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE-Aを中心に記述するが、本発明の技術的特徴がこれに制限されるわけではない。
用語の定義
【0040】
eLTE eNB:eLTE eNBは、EPC(Evolved Packet Core)及びNGC(Next Generation Core)に対する連結を支援するeNBの進化(evolution)である。
【0041】
gNB:NGCとの連結だけでなく、NRを支援するノード。
【0042】
新たなRAN:NRまたはE-UTRAを支援するか、またはNGCと相互作用する無線アクセスネットワーク。
【0043】
ネットワークスライス(network slice):ネットワークスライスは、終端間の範囲と共に特定要求事項を要求する特定市場シナリオに対して最適化されたソリューションを提供するようにoperatorにより定義されたネットワーク。
【0044】
ネットワーク機能(network function):ネットワーク機能は、よく定義された外部インターフェースとよく定義された機能的動作を有するネットワークインフラ内での論理的ノード。
【0045】
NG-C:新たなRANとNGCとの間のNG2レファレンスポイント(reference point)に使われる制御平面インターフェース。
【0046】
NG-U:新たなRANとNGCとの間のNG3レファレンスポイント(reference point)に使われるユーザ平面インターフェース。
【0047】
非独立型(Non-standalone)NR:gNBがLTE eNBをEPCに制御プレーン連結のためのアンカーとして要求するか、またはeLTE eNBをNGCに制御プレーン連結のためのアンカーとして要求する配置構成。
【0048】
非独立型E-UTRA:eLTE eNBがNGCに制御プレーン連結のためのアンカーとしてgNBを要求する配置構成。
【0049】
ユーザ平面ゲートウェイ:NG-Uインターフェースの終端点。
システム一般
【0050】
図1は、本明細書で提案する方法が適用できるNRの全体的なシステム構造の一例を示した図である。
【0051】
図1を参照すると、NG-RANはNG-RAユーザ平面(新たなAS sublayer/PDCP/RLC/MAC/PHY)及びUE(User Equipment)に対する制御平面(RRC)プロトコル終端を提供するgNBで構成される。
【0052】
前記gNBは、Xnインターフェースを通じて相互連結される。
【0053】
また、前記gNBは、NGインターフェースを通じてNGCに連結される。
【0054】
より具体的には、前記gNBはN2インターフェースを通じてAMF(Access and Mobility Management Function)に、N3インターフェースを通じてUPF(User Plane Function)に連結される。
【0055】
NRヌメロロジー(Numerology)及びフレーム(frame)構造
【0056】
NRシステムでは、多数のヌメロロジー(numerology)が支援できる。ここで、ヌメロロジーはサブキャリア間隔(subcarrier spacing)とCP(Cyclic Prefix)オーバーヘッドにより定義できる。この際、多数のサブキャリア間隔は基本サブキャリア間隔を整数N(または、μ)にスケーリング(scaling)することにより誘導できる。また、非常に高い搬送波周波数で非常に低いサブキャリア間隔を利用しないと仮定されても、用いられるヌメロロジーは周波数帯域と独立に選択できる。
【0057】
また、NRシステムでは多数のヌメロロジーに従う多様なフレーム構造が支援できる。
【0058】
以下、NRシステムで考慮できるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)ヌメロロジー及びフレーム構造を説明する。
【0059】
NRシステムで支援される多数のOFDMヌメロロジーは、表1のように定義できる。
【0060】
【表1】
【0061】
NRシステムにおけるフレーム構造(frame structure)と関連して、時間領域の多様なフィールドのサイズは
の時間単位の倍数として表現される。
【0062】
ここで、
であり、
である。ダウンリンク(downlink)及びアップリンク(uplink)転送は
の区間を有する無線フレーム(radio frame)で構成される。ここで、無線フレームは各々
の区間を有する10個のサブフレーム(subframe)で構成される。
【0063】
この場合、アップリンクに対する1セットのフレーム及びダウンリンクに対する1セットのフレームが存在することができる。
【0064】
図2は、本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムにおけるアップリンクフレームとダウンリンクフレームとの間の関係を示す。
【0065】
図2に示すように、端末(User Equipment、UE)からのアップリンクフレーム番号iの転送は、
【0066】
該当端末での該当ダウンリンクフレームの開始より
以前に始めなければならない。
【0067】
ヌメロロジーμに対して、スロット(slot)はサブフレーム内で
の増加する順に番号が付けられて、無線フレーム内で
の増加する順に番号が付けられる。1つのスロットは
の連続するOFDMシンボルで構成され、
は用いられるヌメロロジー及びスロット設定(slot configuration)によって決定される。サブフレームでスロット
の開始は同一サブフレームでOFDMシンボル
の開始と時間的に整列される。
【0068】
全ての端末が同時に送信及び受信できるものではなく、これはダウンリンクスロット(downlink slot)またはアップリンクスロット(uplink slot)の全てのOFDMシンボルが利用できないことを意味する。
【0069】
表2はヌメロロジーμでの一般(normal)CPに対するスロット当たりOFDMシンボルの数を示し、表3はヌメロロジーμでの拡張(extended)CPに対するスロット当たりOFDMシンボルの数を示す。
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】
NR物理資源(NR Physical Resource)
【0073】
NRシステムにおける物理資源(physical resource)と関連して、アンテナポート(antenna port)、資源グリッド(resource grid)、資源要素(resource element)、資源ブロック(resource block)、キャリアパート(carrier part)などが考慮できる。
【0074】
以下、NRシステムで考慮できる前記物理資源に対して具体的に説明する。
【0075】
まず、アンテナポートと関連して、アンテナポートはアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルが同一なアンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャンネルから推論できるように定義される。1つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルの広範囲特性(large-scale property)が他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルから類推できる場合、2つのアンテナポートはQC/QCL(quasico-locatedまたはquasi co-location)関係にいるということができる。ここで、前記広範囲特性は遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数シフト(Frequency shift)、平均受信パワー(Average received power)、受信タイミング(Received Timing)のうち、1つ以上を含む。
【0076】
図3は、本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムで支援する資源グリッド(resource grid)の一例を示す。
【0077】
図3を参考すると、資源グリッドが周波数領域上に
サブキャリアで構成され、1つのサブフレームが14・2μOFDMシンボルで構成されることを例示的に記述するが、これに限定されるものではない。
【0078】
NRシステムにおいて、転送される信号(transmitted signal)は
サブキャリアで構成される1つまたはその以上の資源グリッド及び
のOFDMシンボルにより説明される。
【0079】
ここで、
である。前記
は最大転送帯域幅を示し、これは、ヌメロロジーだけでなく、アップリンクとダウンリンクとの間にも変わることができる。
【0080】
この場合、図3のように、ヌメロロジーμ及びアンテナポートp別に1つの資源グリッドが設定できる。
【0081】
ヌメロロジーμ及びアンテナポートpに対する資源グリッドの各要素は資源要素(resource element)と称され、インデックス対
により固有的に識別される。ここで、
は周波数領域上のインデックスであり、
はサブフレーム内でシンボルの位置を称する。
【0082】
スロットで資源要素を称する時には、インデックス対
が用いられる。
【0083】
ここで、
である。ヌメロロジーμ及びアンテナポートpに対する資源要素
は複素値(complex value)
に該当する。混同(confusion)する危険がない場合、または特定アンテナポートまたはヌメロロジーが特定されない場合には、インデックスp及びμはドロップ(drop)されることができ、その結果、複素値は
または
になることができる。また、物理資源ブロック(physical resource block)は周波数領域上の
連続的なサブキャリアとして定義される。周波数領域上で、物理資源ブロックは0から
まで番号が付けられる。この際、周波数領域上の物理資源ブロック番号(physical resource block number)
と資源要素
との間の関係は、数式1のように与えられる。
【0084】
【数1】
【0085】
また、キャリアパート(carrier part)と関連して、端末は資源グリッドのサブセット(subset)のみを用いて受信または転送するように設定できる。
【0086】
この際、端末が受信または転送するように設定された資源ブロックの集合(set)は周波数領域上で0から
まで番号が付けられる。
【0087】
自己完備(Self-contained)サブフレーム構造
【0088】
図4は、本発明が適用できる無線通信システムにおける自己完備(Self-contained)サブフレーム構造を例示する図である。
【0089】
TDDシステムにおけるデータ転送レイテンシー(latency)を最小化するために5世帯(5G:5generation)new RATでは図4のような自己完備(self-contained)サブフレーム構造を考慮している。
【0090】
図4で斜線を施した領域(シンボルインデックス0)はダウンリンク(DL)制御領域を示し、黒色部分(シンボルインデックス13)はアップリンク(UL)制御領域を示す。陰影表示のない領域はDLデータ転送のために使われることもでき、またはULデータ転送のために使われることもできる。このような構造の特徴は、1つのサブフレーム内でDL転送とUL転送が順次に進行されて、サブフレーム内でDLデータが転送され、UL ACK/NACKも受信できる。結果的に、データ転送エラー発生時にデータ再転送までかかる時間を減らすようになり、これによって、最終データ伝達のlatencyを最小化することができる。
【0091】
このようなself-containedサブフレーム構造で、基地局とUEが送信モードから受信モードへの転換過程、または受信モードから送信モードへの転換過程のための時間ギャップ(time gap)が必要である。このためにself-containedサブフレーム構造で、DLからULに転換される時点の一部OFDMシンボルがガード区間(GP:guard period)に設定されるようになる。
【0092】
アナログビームフォーミング(Analog beamforming)
【0093】
ミリメートル波(Millimeter Wave、mmW)では波長が短くなって同一面積に多数個のアンテナ要素(antenna element)の設置が可能である。即ち、30GHz帯域で波長は1cmであって、4X4(4by4)cmのパネル(panel)に0.5ラムダ(lambda)(即ち、波長)間隔で2-次元配列形態に総64(8x8)のantenna element設置が可能である。したがって、mmWでは多数個のantenna elementを使用してビームフォーミング(BF:beamforming)利得を高めてカバレッジを増加させるか、または歩留り(throughput)を高めようとする。
【0094】
この場合にantenna element別に転送パワー及び位相調節が可能であるようにトランシーバーユニット(TXRU:Transceiver Unit)を有すれば、周波数資源別に独立したビームフォーミングが可能である。しかしながら、100余個のantenna element全てにTXRUを設置するには価格面で実効性が落ちる問題を有するようになる。
【0095】
したがって、1つのTXRUに多数個のantenna elementをマッピングし、アナログ位相シフター(analog phase shifter)でビーム(beam)の方向を調節する方式が考慮されている。このようなanalog BF方式は全帯域で1つのbeam方向のみを作ることができるので、周波数選択的BFを行うことができないという短所がある。
【0096】
デジタル(Digital)BFとanalog BFの中間形態に、Q個のantenna elementより少ない個数であるB個のTXRUを有するハイブリッドビームフォーミング(hybrid BF)を考慮することができる。この場合にB個のTXRUとQ個のantenna elementの連結方式によって差はあるが、同時に転送することができるbeamの方向はB個以下に制限される。
【0097】
以下、図面を参照してTXRUとantenna elementの連結方式の代表的な一例を説明する。
【0098】
図5は、本発明が適用できる無線通信システムにおけるトランシーバーユニットモデルを例示する。
【0099】
TXRU仮想化(virtualization)モデルはTXRUの出力信号とantenna elementsの出力信号との関係を示す。antenna elementとTXRUとの相関関係によって図5(a)のようにTXRU仮想化(virtualization)モデルオプション-1:サブ-配列分割モデル(sub-array partition model)と、図5(b)のようにTXRU仮想化モデルオプション-2:全域連結(full-connection)モデルとに区分できる。
【0100】
図5(a)を参照すると、サブ-配列分割モデル(sub-array partition model)の場合、antenna elementは多重のアンテナ要素グループに分割され、各TXRUはグループのうちの1つと連結される。この場合にantenna elementは1つのTXRUのみに連結される。
【0101】
図5(b)を参照すると、全域連結(full-connection)モデルの場合、多重のTXRUの信号が結合されて単一のアンテナ要素(または、アンテナ要素の配列)に伝達される。即ち、TXRUが全てのアンテナelementに連結された方式を示す。この場合に、アンテナelementは全てのTXRUに連結される。
【0102】
図5で、qは1つの列(column)内のM個のような偏波(co-polarized)を有するアンテナ要素の送信信号ベクトルである。wは広域TXRU仮想化加重値ベクトル(wideband TXRU virtualization weight vector)であり、Wはアナログ位相シフター(analog phase shifter)により掛けられる位相ベクトルを示す。即ち、Wによりanalog beamformingの方向が決定される。xは、M_TXRU個のTXRUの信号ベクトルである。
【0103】
ここで、アンテナポートとTXRUとのマッピングは、一対一(1-to-1)または一対多(1-to-many)でありうる。
【0104】
図5で、TXRUとアンテナ要素との間のマッピング(TXRU-to-element mapping)は1つの例示を示すものであり、本発明はこれに限定されるものではなく、ハードウェア観点で、その他の多様な形態に具現できるTXRUとアンテナ要素との間のマッピングにも本発明が同一に適用できる。
【0105】
チャンネル状態情報フィードバック(CSI feedback)
【0106】
LTEシステムを含んだ大部分のcellular systemで、端末はチャンネル推定のためのパイロット信号(reference signal)を基地局から受信してCSI(channel state information)を計算し、これを基地局に報告する。
【0107】
基地局は端末からフィードバックを受けたCSI情報に基づいてデータ信号を転送する。
【0108】
LTEシステムにおける端末がフィードバックするCSI情報にはCQI(channel quality information)、PMI(precoding matrix index)、RI(rank indicator)がある。
【0109】
CQIフィードバックは基地局がデータを転送する時、どんなMCS(modulation & coding scheme)を適用するかに対するガイドを提供しようとする目的(link adaptation用途)で基地局に提供する無線チャンネル品質情報である。
【0110】
基地局と端末との間に無線品質が高ければ、端末は高いCQI値をフィードバックして、基地局は相対的に高いmodulation orderと低いchannel coding rateを適用してデータを転送し、反対の場合、端末は低いCQI値をフィードバックして基地局は相対的に低いmodulation orderと高いchannel coding rateを適用してデータを転送する。
【0111】
PMIフィードバックは、基地局が多重アンテナを設置した場合、どんなMIMO precoding schemeを適用するかに対するガイドを提供しようとする目的で基地局に提供するpreferred precoding matrix情報である。
【0112】
端末は、パイロット信号から基地局と端末との間のdownlink MIMO channelを推定して、基地局がどんなMIMO precodingを適用すればいいのかをPMIフィードバックを通じて推薦する。
【0113】
LTEシステムではPMI構成において行列形態に表現可能なlinear MIM Oprecodingのみ考慮する。
【0114】
基地局と端末は多数のprecoding行列で構成されたコードブックを共有しており、コードブック内に各々のMIMO precoding行列は固有のindexを有している。
【0115】
したがって、端末はコードブック内で最も好むMIMO precoding行列に該当するインデックスをPMIとしてフィードバックすることによって、端末のフィードバック情報量を最小化する。
【0116】
PMI値が必ずしも1つのインデックスのみからなるべきではない。一例に、LTEシステムで送信アンテナポート数が8個である場合、2つのインデックス(first PMI & second PMI)を結合しなければ、最終的な8tx MIMO precoding行列を導出できないように構成されている。
【0117】
RIフィードバックは、基地局と端末が多重アンテナを設置してspatial multiplexingを通じてのmulti-layer転送可能な場合、端末が好む転送layerの数に対するガイドを提供しようとする目的で基地局に提供する好む転送layer数に対する情報である。
【0118】
RIは、PMIと非常に密接な関係を有する。それは転送レイヤ数によって基地局は各々のレイヤにどんなprecodingを適用しなければならないのか分からなければならないためである。
【0119】
PMI/RIフィードバック構成において、single layer転送を基準にPMIコードブックを構成した後、layer別にPMIを定義してフィードバックすることができるが、このような方式は転送レイヤの数の増加によってPMI/RIフィードバック情報量が格段に増加する短所がある。
【0120】
したがって、LTEシステムでは各々の転送レイヤの数に従うPMIコードブックを定義した。即ち、R-layer転送のためにサイズNt x R行列のN個をコードブック内に定義する(ここで、Rはlayer数、Ntは送信アンテナポート数、Nはコードブックのサイズ)。
【0121】
したがって、LTEでは転送レイヤの数に関わらず、PMIコードブックのサイズが定義される。結局、このような構造でPMI/RIを定義するので、転送レイヤ数(R)は、結局、precoding行列(Nt x R行列)のrank値と一致するようになるので、rank indicator(RI)という用語を使用するようになった。
【0122】
本明細書で記述されるPMI/RIは、必ずしもLTEシステムにおけるPMI/RIのようにNt x R行列で表現されるprecoding行列のインデックス値とprecoding行列のrank値を意味するものに制限されるものではない。
【0123】
本明細書に記述されるPMIは転送端で適用可能なMIMO precoderのうち、好むMIMO precoder情報を示すものであって、そのprecoderの形態がLTEシステムでのように行列で表現可能なlinear precoderのみに限定されるものではない。また、本明細書で記述されるRIはLTEでのRIより広い意味で、好む転送レイヤ数を示すフィードバック情報を全て含む。
【0124】
CSI情報は全体システム周波数領域で求められることもでき、一部の周波数領域で求められることもできる。特に、広帯域システムでは端末別に好む一部の周波数領域(e. g. subband)に対するCSI情報を求めてフィードバックすることが有用でありうる。
【0125】
LTEシステムでCSIフィードバックは、uplinkチャンネルを通じてなされるが、一般的に、周期的なCSIフィードバックはPUCCH(physical uplink control channel)を通じてなされ、非周期的なCSIフィードバックはuplink dataチャンネルであるPUSCH(physical uplink shared channel)を通じてなされる。
【0126】
非周期的なCSIフィードバックは、基地局がCSIフィードバック情報を希望する時のみに一時的にフィードバックすることを意味するものであって、基地局がPDCCH/ePDCCHのようなdownlink control channelを通じてCSIフィードバックをtriggerする。
【0127】
LTEシステムでは、CSIフィードバックがtriggerされた時、端末がどんな情報をフィードバックしなければならないかが図8のようにPUSCH CSI reporting modeに区分されており、端末がどんなPUSCH CSI reporting modeで動作すべきかは上位階層メッセージを通じて端末に予め知らせる。
【0128】
CSI関連手続(Channel State Information related Procedure)
【0129】
NRシステムで、CSI-RS(channel state information-reference signal)は時間及び/又は周波数トラッキング(time/frequency tracking)、CSI計算(computation)、L1(layer 1)-RSRP(reference signal received power)計算(computation)、及び移動性(mobility)のために使われる。
【0130】
本明細書で使われる‘A及び/又はB’と‘A/B’は‘AまたはBのうちの少なくとも1つを含む’と同一な意味として解釈できる。
【0131】
前記CSI computationはCSI獲得(acquisition)と関連し、L1-RSRP computationはビーム管理(beam measurement、BM)と関連する。
【0132】
CSI(channel state information)は、端末とアンテナポートとの間に形成される無線チャンネル(または、リンクともいう)の品質を示すことができる情報を通称する。
【0133】
CSI関連手続に対する端末の動作に対して説明する。
【0134】
図6は、CSI関連手続の一例を示したフローチャートである。
【0135】
前記のようなCSI-RSの用途のうちの1つを遂行するために、端末(例:user equipment、UE)はCSIと関連した設定(configuration)情報をRRC(radio resource control)signalingを通じて基地局(例:general Node B、gNB)から受信する(S610)。
【0136】
前記CSIと関連したconfiguration情報はCSI-IM(interference measurement)資源(resource)関連情報、CSI測定設定(measurement configuration)関連情報、CSI資源設定(resource configuration)関連情報、CSI-RS資源(resource)関連情報、またはCSI報告設定(report configuration)関連情報のうち、少なくとも1つを含むことができる。
【0137】
前記CSI-IM資源関連情報は、CSI-IM資源情報(resource information)、CSI-IM資源セット情報(resource set information)などを含むことができる。
【0138】
CSI-IM resource setはCSI-IM resource set ID(identifier)により識別され、1つのresource setは少なくとも1つのCSI-IM resourceを含む。
【0139】
各々のCSI-IM resourceは、CSI-IM resourceIDにより識別される。
【0140】
前記CSI resource configuration関連情報は、NZP(non zero power)CSI-RS resource set、CSI-IM resource set、またはCSI-SSB resource setのうち、少なくとも1つを含むグループを定義する。
【0141】
即ち、前記CSI resource configuration関連情報はCSI-RS resource set listを含み、前記CSI-RS resource set listはNZPCSI-RS resource set list、CSI-IM resource set list、またはCSI-SSB resource set listのうち、少なくとも1つを含むことができる。
【0142】
前記CSI resource configuration関連情報はCSI-Resource Config IEで表現できる。
【0143】
CSI-RS resource setはCSI-RS resource set IDにより識別され、1つのresource setは少なくとも1つのCSI-RS resourceを含む。
【0144】
各々のCSI-RS resourceは、CSI-RS resource IDにより識別される。
【0145】
表4のように、NZP CSI-RS resource set別にCSI-RSの用途を示すparameter(例:BM関連‘repetition’ parameter、tracking関連‘trs-Info’ parameter)が設定できる。
【0146】
表4は、 NZP CSI-RS resource set IEの一例を示す。
【0147】
【表4】
【0148】
表4で、repetition parameterは同一なbeamの反復転送有無を示すparameterであって、NZP CSI-RS resource set別にrepetitionが‘ON’または‘OFF’なのかを指示する。
【0149】
本明細書で使われる転送ビーム(Tx beam)は、spatial domain transmission filterと、受信ビーム(Rx beam)はspatial domain reception filterと同一な意味として解釈できる。
【0150】
例えば、表4のrepetition parameterが‘OFF’に設定された場合、端末はresource set内のNZP CSI-RS resourceが全てのシンボルで同一なDL spatial domain transmission filterと同一なNrofportsに転送されると仮定しない。
【0151】
そして、higher layer parameterに該当するrepetition parameterはL1 parameterの‘CSI-RS-Resource Rep’に対応する。
【0152】
前記CSI報告設定(report configuration)関連情報は時間領域行動(time domain behavior)を示す報告設定タイプ(reportConfigType)parameter及び報告するためのCSI関連quantityを示す報告量(report Quantity)parameterを含む。
【0153】
前記時間領域行動(time domain behavior)はperiodic、aperiodic、またはsemi-persistentでありうる。
【0154】
そして、前記CSI report configuration関連情報はCSI-ReportConfig IEで表現されることができ、以下の表5はCSI-ReportConfig IEの一例を示す。
【0155】
【表5】
【0156】
そして、前記端末は前記CSIと関連したconfiguration情報に基づいてCSIを測定(measurement)する(S620)。
【0157】
前記CSI測定は、(1)端末のCSI-RS受信過程(S621)と、(2)受信されたCSI-RSによりCSIを計算(computation)する過程(S622)を含むことができる。
【0158】
前記CSI-RSに対するシーケンス(sequence)は以下の数式2により生成され、pseudo-random sequence C(i)の初期値(initialization value)は数式3により定義される。
【0159】
【数2】
【0160】
【数3】
【0161】
数式2及び3で、
はradio frame内スロット番号(slot number)を示し、pseudo-random sequence generatorは
である各OFDMシンボルの開始でCintに初期化される。
【0162】
そして、lはスロット内OFDM symbol numberであり、
はhigher-layer parameter scramblingIDと同一である。
【0163】
そして、前記CSI-RSはhigher layer parameter CSI-RS-ResourceMappingにより時間(time)及び周波数(frequency)領域でCSI-RS resourceのRE(resource element)マッピングが設定される。
【0164】
表6は、CSI-RS-ResourceMapping IEの一例を示す。
【0165】
【表6】
【0166】
表6で、密度(density、D)はRE/port/PRB(physical resource block)で測定されるCSI-RS resourceのdensityを示し、nrofPortsはアンテナポートの個数を示す。
【0167】
そして、前記端末は前記測定されたCSIを基地局に報告(report)する(S630)。
【0168】
ここで、表6のCSI-ReportConfigのquantityが‘none(または、No report)’に設定された場合、前記端末は前記reportを省略することができる。
【0169】
但し、前記quantityが‘none(または、No report)’に設定された場合にも前記端末は基地局にreportすることもできる。
【0170】
前記quantityが‘none’に設定された場合は、aperiodic TRSをtriggerする場合、またはrepetitionが設定された場合である。
【0171】
ここで、repetitionが‘ON’に設定された場合のみに前記端末のreportを省略するように定義することもできる。
【0172】
整理すると、repetitionが‘ON’及び‘OFF’に設定される場合、CSI reportは‘No report’、‘SSBRI(SSB Resource Indicator)及びL1-RSRP’、‘CRI(CSI-RS Resource Indicator)及びL1-RSRP’全て可能でありうる。
【0173】
または、repetitionが‘OFF’の場合には‘SSBRI及びL1-RSRP’または‘CRI及びL1-RSRP’のCSI reportが転送されるように定義され、repetition‘ON’の場合には‘No report’、‘SSBRI及びL1-RSRP’、または‘CRI及びL1-RSRP’が転送されるように定義できる
ビーム管理(Beam Management、BM)手続
【0174】
NR(New Radio)で定義するビーム管理(beam management、BM)手続について見る。
【0175】
BM手続は、ダウンリンク(downlink、DL)及びアップリンク(uplink、UL)の送/受信に用いられることができる基地局(例:gNB、TRP等)及び/又は端末(例:UE)のビームセット(set)を獲得して維持するためのL1(layer 1)/L2(layer 2)手続であって、下記のような手続及び用語を含むことができる。
【0176】
-ビーム測定(beam measurement):基地局またはUEが受信されたビーム形成信号の特性を測定する動作。
【0177】
-ビーム決定(beam determination):基地局またはUEが自身の送信ビーム(Txビーム)/受信ビーム(Rxビーム)を選択する動作。
【0178】
-ビームスイーピング(Beam sweeping):予め決定された方式で一定の時間間隔で送信及び/又は受信ビームを用いて空間領域をカバーする動作。
【0179】
-ビーム報告(beam report):UEがビーム測定に基づいてビーム形成された信号の情報を報告する動作。
【0180】
図7は、ビーム関連測定モデルの一例を示す概念図である。
【0181】
ビーム測定(beam measurement)のために、ダウンリンクでSSブロック(またはSS/PBCHブロック、SSB)またはCSI-RS(channel state information reference signal)が用いられ、アップリンクでSRS(sounding reference signal)が用いられる。
【0182】
RRC_CONNECTEDで、UEはセルの多数のビーム(または少なくとも一つのビーム)を測定し、UEは、測定の結果(RSRP、RSRQ、SINR等)をセルの品質(cell quality)を導出(derive)するために平均(average)することができる。
【0183】
これを通じて、UEは、検出されたビームのサブ-セット(sub-set)を考慮するように設定(configuration)されることができる。
【0184】
ビーム測定関連のフィルタリング(filtering)は、互いに異なる二つのレベル(ビームの品質を誘導する物理層(physical layer)で、且つ多重ビームでセルの品質を誘導するRRCレベル)で発生する。
【0185】
ビーム測定からのセルの品質は、サービングセル(serving cell)及び非-サービングセル(non-serving cell)に対して同じ方式で誘導される。
【0186】
もし、UEがgNBにより特定のビームに対する測定の結果を報告するように設定された場合、測定報告(measurement report)は、X個の最上のビーム(best beams)に対する測定の結果を含む。前記ビーム測定の結果は、L1-RSRP(Reference Signal Received Power)に報告されることができる。
【0187】
図7で、K個のビーム(gNBビーム1、gNBビーム2、...、gNBビームk)710は、gNBによりL3の移動性のために設定され、L1でUEにより検出されたSS(synchronization signal)ブロック(SSB)またはCSI-RSリソースの測定に対応する。
【0188】
図7で、層1のフィルタリング(layer 1 filtering)720は、ポイントAで測定された入力(input)の内部の層1のフィルタリングを意味する。
【0189】
また、ビームの統合/選択(Beam Consolidation/Selection)730は、ビームの特定の測定がセルの品質を誘導するために統合(または併合)される。
【0190】
セルの品質に対する層3のフィルタリング740は、ポイントBで提供された測定に対して遂行されるフィルタリングを意味する。
【0191】
UEは、少なくともポイントC、C1で新たな測定の結果が報告される毎に報告基準を評価する。
【0192】
Dは、無線インターフェースで転送された測定報告の情報(メッセージ)に該当する。
【0193】
L3のビームフィルタリング750は、ポイントAで提供される測定(ビームの特定の測定)に対してフィルタリングが遂行される。
【0194】
ビーム報告のためのビーム選択760は、ポイントEで提供された測定でX個の測定値が選択される。
【0195】
Fは、無線インターフェースで測定報告(転送された)に含まれたビーム測定の情報を示す。
【0196】
また、BM手続は、(1)SS(synchronization signal)/PBCH(physical broadcast channel)ブロックまたはCSI-RSを用いるDL BM手続と、(2)SRS(sounding reference signal)を用いるUL BM手続とに区分できる。
【0197】
また、各BM手続は、Txビームを決定するためのTxビームスイーピングとRxビームを決定するためのRxビームスイーピングとを含むことができる。
【0198】
DL BM手続
【0199】
まず、DL BM手続について見る。
【0200】
DL BM手続は、(1)基地局のbeamformed DL RS(reference signal)(例:CSI-RSまたはSSブロック(SSB))に対する転送と、(2)端末のビーム報告を含むことができる。
【0201】
ここで、ビーム報告は、好まれる(preferred)DL RS ID(identifier)(s)、及びこれに対応するL1-RSRP(Reference Signal Received Power)を含むことができる。
【0202】
前記DL RS IDは、SSBRI(SSB Resource Indicator)またはCRI(CSI-RS Resource Indicator)であり得る。
【0203】
図8は、DL BM手続関連のTxビームの一例を示す図である。
【0204】
図8に示すように、SSBビームとCSI-RSビームは、ビーム測定のために用いられることができる。
【0205】
ここで、測定メトリック(measurement metric)は、リソース(resource)/ブロック(block)別のL1-RSRPである。
【0206】
SSBは、概略的(coarse)なビーム測定のために用いられ、CSI-RSは、精密(fine)なビーム測定のために用いられることができる。
【0207】
また、SSBは、TxビームスイーピングとRxビームスイーピングの両方に用いられることができる。
【0208】
SSBを用いたRxビームスイーピングは、多数のSSBバーストにわたって(across)、同一のSSBRIに対してUEがRxビームを変更しながら遂行されることができる。
【0209】
ここで、一つのSSバーストは、一つまたはそれ以上のSSBを含み、一つのSSバーストセットは、一つまたはそれ以上のSSBバーストを含む。
【0210】
SSBを用いたDL BM手続
【0211】
図9は、SSBを用いたDL BM手続の一例を示すフローチャートである。
【0212】
SSBを用いたビーム報告(beam report)に対する設定は、RRC連結状態(またはRRC連結モード)でCSI/ビーム設定時に遂行される。
【0213】
表7のCSI-ResourceConfig IEのように、SSBを用いたBM設定は別に定義されず、SSBをCSI-RSリソースのように設定する。
【0214】
表7は、CSI-ResourceConfig IEの一例を示す。
【0215】
【表7】
【0216】
表7で、csi-SSB-ResourceSetListのパラメータは、一つのリソースセットでビームの管理及び報告のために用いられるSSBリソースのリストを示す。
【0217】
端末は、BMのために用いられるSSBリソースを含むCSI-SSB-ResourceSetListを含むCSI-ResourceConfig IEを基地局から受信する(S910)。
【0218】
ここで、SSBリソースセットは、{SSBx1、SSBx2、SSBx3、SSBx4、…}に設定されることができる。
【0219】
SSB indexは、0から63まで定義されることができる。
【0220】
また、前記端末は、前記CSI-SSB-ResourceSetListに基づいて、SSBリソースを前記基地局から受信する(S920)。
【0221】
また、SSBRI及びL1-RSRPに対する報告と関連したCSI-RS reportConfigが設定された場合、前記端末は、最上のSSBRI及びこれに対応するL1-RSRPを基地局に(ビーム)報告する(S930)。
【0222】
即ち、前記CSI-RS reportConfig IEのreportQuantityが「ssb-Index-RSRP」に設定された場合、端末は基地局に最上のSSBRI及びこれに対応するL1-RSRPを報告する。
【0223】
また、端末は、SSB(SS/PBCHブロック)と同一のOFDMシンボルでCSI-RSリソースが設定され、「QCL-TypeD」が適用可能な場合、前記端末は、CSI-RSとSSBが「QCL-TypeD」の観点から、quasi co-locatedと仮定することができる。
【0224】
ここで、前記QCL TypeDは、空間Rxのパラメータの観点から、アンテナポートの間にQCLされていることを意味することができる。端末がQCL Type Dの関係にある複数のDLアンテナポートを受信する時には同一の受信ビームを適用しても構わない。
【0225】
また、端末は、SSBのREと重なるREでCSI-RSが設定されると期待しない。
【0226】
CSI-RSを用いたDL BM手続
【0227】
端末は、(上位層のパラメータ)繰り返し(repetition)が「ON」に設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSetの設定を受けた場合、前記端末は、NZP-CSI-RS-ResourceSet内の少なくとも一つのCSI-RSリソースは、同一のダウンリンク空間領域転送フィルタ(downlink spatial domain transmission filter)に転送されると仮定することができる。
【0228】
即ち、NZP-CSI-RS-ResourceSet内の少なくとも一つのCSI-RSリソースは、同一のTxビームを介して転送される。
【0229】
ここで、NZP-CSI-RS-ResourceSet内の少なくとも一つのCSI-RSリソースは、互いに異なるOFDMシンボルに転送されるか、または互いに異なる周波数領域に(即ち、FDMに)転送されることができる。
【0230】
前記少なくとも一つのCSI-RSリソースがFDMされる場合は、マルチパネル(multi-panel)端末の場合である。
【0231】
また、繰り返し(repetition)が「ON」に設定された場合は、端末のRxビームスイーピング手続と関連する。
【0232】
端末は、NZP-CSI-RS-Resourceset内の全てのCSI-RSリソースでperiodicityAndOffsetに互いに異なる周期(periodicity)を受信すると期待しない。
【0233】
また、前記繰り返し(repetition)が「OFF」に設定されると、端末は、NZP-CSI-RS-ResourceSet内の少なくとも一つのCSI-RSリソースが同一のダウンリンク空間領域転送フィルタ(downlink spatial domain transmission filter)に転送されると仮定しない。
【0234】
即ち、NZP-CSI-RS-ResourceSet内の少なくとも一つのCSI-RSリソースは、互いに異なるTxビームを介して転送される。
【0235】
繰り返し(Repetition)が「OFF」に設定された場合は、基地局のTxビームスイーピング手続と関連する。
【0236】
また、前記繰り返しのパラメータは、L1 RSRPまたは「No Report(またはNone)」の報告を有するCSI-ReportConfigと連係したCSI-RSリソースセットに対してのみ設定されることができる。
【0237】
もし、端末がreportQuantityが「cri-RSRP」または「none」に設定されたCSI-ReportConfigの設定を受け、チャンネルの測定のためのCSI-ResourceConfig(上位層のパラメータresourcesForChannelMeasurement)が上位層のパラメータ「trs-Info」を含まず、上位層のパラメータ「repetition」に設定(repetition=ON)されたNZP-CSI-RS-ResourceSetを含む場合、前記端末は、NZP-CSI-RS-ResourceSet内の全てのCSI-RSリソースに対して上位層のパラメータ「nrofPorts」を有する同じ番号のポート(1-ポートまたは2-ポート)のみで構成されることができる。
【0238】
より具体的に、CSI-RSの用途について見ると、特定のCSI-RSリソースセットに繰り返しのパラメータが設定され、TRS_infoが設定されていない場合、CSI-RSは、ビーム管理(beam management)のために用いられる。
【0239】
また、繰り返しのパラメータが設定されず、TRS_infoが設定された場合、CSI-RSは TRS(tracking reference signal)のために用いられる。
【0240】
さらに、繰り返しのパラメータが設定されず、TRS_infoが設定されていない場合、CSI-RSは、CSI獲得のために用いられる。
【0241】
図10は、CSI-RSを用いたDL BM手続の一例を示す図である。
【0242】
図10aは、端末のRxビームの決定(または改善)手続を示し、図10bは、基地局のTx beamの決定手続を示す。
【0243】
また、図10aの場合、繰り返しのパラメータが「ON」に設定された場合であり、図10bの場合、繰り返しのパラメータが「OFF」に設定された場合である。
【0244】
図10a及び図11を参考し、端末のRxビームの決定過程について見る。
【0245】
図11は、端末の受信ビームの決定過程の一例を示すフローチャートである。
【0246】
端末は、上位層のパラメータの繰り返しを含むNZP CSI-RSリソースセットIEをRRCシグナリングを介して基地局から受信する(S1110)。
【0247】
ここで、前記繰り返しのパラメータは、「ON」に設定される。
【0248】
また、前記端末は、繰り返し「ON」に設定されたCSI-RSリソースセット内のリソースを基地局の同一のTxビーム(またはDL空間領域転送フィルタ)を介して、互いに異なるOFDMシンボルで繰り返し受信する(S1120)。
【0249】
これを介して、前記端末は、自身のRxビームを決定する(S1130)。
【0250】
ここで、前記端末は、CSI報告を省略するか、またはCRI/L1-RSRPを含むCSI報告を基地局転送する(S1140)。
【0251】
この場合、CSI report configのreportQuantityは、「No report(またはNone)」または「CRI及びL1-RSRP」に設定されることができる。
【0252】
即ち、前記端末は、繰り返し「ON」に設定された場合、CSI報告を省略することもできるか、またはビームペア関連の好むビームに対するID情報(CRI)及びこれに対する品質値(L1-RSRP)を報告することができる。
【0253】
図10b及び図12を参考し、基地局のTxビームの決定過程について見る。
【0254】
図12は、基地局の転送ビームの決定過程の一例を示すフローチャートである。
【0255】
端末は、上位層のパラメータの繰り返しを含むNZP CSI-RSリソースセットIEをRRCシグナリングを介して基地局から受信する(S1210)。
【0256】
ここで、前記繰り返しのパラメータは、「OFF」に設定され、基地局のTxビームスイーピング手続と関連する。
【0257】
また、前記端末は、繰り返し「OFF」に設定されたCSI-RSリソースセット内のリソースを基地局の互いに異なるTxビーム(DL空間領域転送フィルタ)を介して受信する(S1220)。
【0258】
さらに、前記端末は、最上の(best)ビームを選択(または決定)し(S1230)、選択されたビームに対するID及び関連の品質情報(例:L1-RSRP)を基地局に報告する(S1240)。
【0259】
この場合、CSI report configのreportQuantityは、「CRI + L1-RSRP」に設定されることができる。
【0260】
即ち、前記端末は、CSI-RSがBMのために転送される場合、CRIとこれに対するL1-RSRPを基地局に報告する。
【0261】
図13は、図10の動作と関連した時間及び周波数領域でのリソース割り当ての一例を示す図である。
【0262】
即ち、CSI-RSリソースセットに繰り返し「ON」が設定された場合、複数のCSI-RSリソースが同一の送信ビームを適用して繰り返して用いられ、CSI-RSリソースセットに繰り返し「OFF」が設定された場合、互いに異なるCSI-RSリソースが互いに異なる送信ビームに転送されることを見ることができる。
【0263】
DL BM関連のビーム指示(beam indication)
【0264】
端末は、少なくともQCL(Quasi Co-location)指示の目的のために、最大M個の候補(candidate)の転送設定指示(Transmission Configuration Indication、TCI)状態(state)に対するリストをRRC設定を受けることができる。ここで、Mは64であり得る。
【0265】
各TCI stateは、一つのRSセットに設定されることができる。
【0266】
少なくともRSセット内の空間QCL目的(QCL Type D)のためのDL RSのそれぞれのIDは、SSB、P-CSI RS、SP-CSI RS、A-CSI RS等のDL RS typeのうちの一つを参照することができる。
【0267】
少なくとも空間QCLの目的のために用いられるRSセット内のDL RSのIDの初期化(initialization)/アップデート(update)は、少なくとも明示的シグナリング(explicit signaling)を介して遂行されることができる。
【0268】
表8は、TCI-State IEの一例を示す。
【0269】
TCI-State IEは、一つまたは二つのDL reference signal(RS)の対応するquasi co-location(QCL)typeと関連させる。
【0270】
【表8】
【0271】
表8で、bwp-Idのパラメータは、RSが位置されるDL BWPを示し、cellのパラメータはRSが位置されるキャリアを示し、referencesignalのパラメータは、該当ターゲットアンテナポートに対してquasi co-locationのソースになる参照アンテナポートあるいはこれを含む参照信号を示す。前記ターゲットアンテナポートは、CSI-RS、PDCCH DMRS、又はPDSCH DMRSであり得る。一例として、NZP CSI-RSに対するQCL参照のRS情報を指示するために、NZP CSI-RSのリソース設定情報に該当TCI state IDを指示することができる。また別の一例として、PDCCH DMRSアンテナポートに対するQCL参照の情報を指示するために、各CORESETの設定にTCI state IDを指示することができる。また別の一例として、PDSCH DMRSアンテナポートに対するQCL参照の情報を指示するために、DCIを介してTCI state IDを指示することができる。
【0272】
QCL(Quasi-Co Location)
【0273】
アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが運ばれるチャンネルが同一のアンテナポート上の他のシンボルが運ばれるチャンネルから推論されることができるように定義される。一つのアンテナポート上のシンボルが運ばれるチャンネルの特性(property)が他のアンテナポート上のシンボルが運ばれるチャンネルから類推できる場合、二つのアンテナポートはQC/QCL(quasi co-locatedあるいはquasi co-location)関係にあるといえる。
【0274】
ここで、前記チャンネルの特性は、遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数シフト(Frequency shift)、平均受信パワー(Average received power)、受信タイミング(Received Timing)、空間RXのパラメータ(Spatial RX parameter)のうちの一つ以上を含む。ここで、空間Rxのパラメータは、到来角(angle of arrival)のような空間的な(受信)チャンネル特性のパラメータを意味する。
【0275】
端末は、該当端末及び与えられたサービングセル(serving cell)に対して意図されたDCIを有する検出されたPDCCHによってPDSCHをデコーディングするために、上位層のパラメータPDSCH-Config内のM個までのTCI-State configurationのリストに設定されることができる。前記Mは、UE capabilityに依存する。
【0276】
それぞれのTCI-Stateは、一つまたは二つのDL参照信号とPDSCHのDM-RSポートとの間のquasi co-locationの関係を設定するためのパラメータを含む。
【0277】
Quasi co-locationの関係は、第一のDL RSに対する上位層のパラメータqcl-Type1と、第二のDL RSに対するqcl-Type2(設定された場合)に設定される。
【0278】
二つのDL RSの場合、参照が同一のDL RSまたは互いに異なるDL RSであるかに関係なく、QCL typeは同一ではない。
【0279】
各DL RSに対応するquasi co-location typeは、QCL-Infoの上位層のパラメータqcl-Typeによって与えられ、次の値のうちの一つを取ることができる。
【0280】
-「QCL-TypeA」:{Doppler shift、Doppler spread、average delay、delay spread}
【0281】
-「QCL-TypeB」:{Doppler shift、Doppler spread}
【0282】
-「QCL-TypeC」:{Doppler shift、average delay}
【0283】
-「QCL-TypeD」:{Spatial Rx parameter}
【0284】
例えば、ターゲットアンテナポートが特定のNZP CSI-RSである場合、該当NZP CSI-RSアンテナポートは、QCL-Type Aの観点からは、特定のTRSと、QCL-Type Dの観点からは、特定のSSBとQCLされたと指示/設定されることができる。このような指示/設定を受けた端末は、QCL-TypeA TRSで測定されたDoppler、delay値を用いて、該当NZP CSI-RSを受信し、QCL-TypeD SSBの受信に用いられた受信ビームを該当NZP CSI-RSの受信に適用することができる。
【0285】
UEは、8個までのTCI stateをDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のcodepointにマッピングするために用いられる活性化命令(activation command)を受信する。
【0286】
UL BM手続
【0287】
UL BMは、端末の具現によって、Txビーム-Rxビーム間のビームの相互関係(beam reciprocity)(またはビームの関連性(beam correspondence))が成立できるか、または成立できない。
【0288】
もし、基地局と端末の両方でTxビーム-Rxビーム間の相互関係が成立する場合、DLビームペアを介してULビームペアを合わせることができる。
【0289】
しかし、基地局と端末のいずれか一つでもTxビーム-Rxビーム間の相互関係が成立しない場合、DLビームペアの決定と別個に、ULビームペアの決定過程が必要である。
【0290】
また、基地局と端末はいずれもビームの関連性を維持している場合にも、端末が好む(preferred)ビームの報告を要求しなくても、基地局はDL Txビームの決定のためにUL BM手続を用いることができる。
【0291】
UL BMは、beamformed UL SRS転送を介して遂行されることができ、「SRS-SetUse」のパラメータが「BeamManagement」に設定される。
【0292】
同様に、UL BM手続も、端末のTxビームスイーピングと基地局のRxビームスイーピングとに区分できる。
【0293】
端末は、(上位層のパラメータ)SRS-ResourceSetにより設定される一つまたはそれ以上のSounding Reference Symbol(SRS)リソースセットを(上位層のシグナリング、RRCシグナリング等を介して)設定を受けることができる。
【0294】
それぞれのSRSリソースセットに対して、UEはK≧1 SRSリソース(上位層のパラメータSRS-リソース)が設定されることができる。
【0295】
ここで、Kは自然数であり、Kの最大値は、SRS_capabilityにより指示される。
【0296】
SRSリソースセットのUL BMの適用可否は、(上位層のパラメータ) SRS-SetUseにより設定される。
【0297】
前記SRS-SetUseが「BeamManagement(BM)」に設定されると、与えられた時間インスタンス(time instant)に複数のSRSリソースセットのそれぞれに一つのSRSリソースのみ転送されることができる。
【0298】
図14は、SRSを用いたUL BM手続の一例を示す図である。
【0299】
具体的に、図14aは、基地局のRxビームの決定手続を示し、図14bは、端末のTxビームの決定手続を示す。
【0300】
図15は、SRSを用いたUL BM手続の一例を示すフローチャートである。
【0301】
まず、端末は、「ビーム管理」に設定された(上位層のパラメータ)使用量パラメータを含むRRCシグナリング(例:SRS-Config IE)を基地局から受信する(S1510)。
【0302】
表9は、SRS-Config IE(Information Element)の一例を示し、SRS-Config IEは、SRS転送設定のために用いられる。
【0303】
前記SRS-Config IEは、SRS-ResourcesのリストとSRS-ResourceSetのリストとを含む。
【0304】
各SRSリソースセットは、SRS-resourceのセットを意味する。
【0305】
ネットワークは、設定されたaperiodicSRS-ResourceTrigger(L1 DCI)を用いて、SRSリソースセットの転送をトリガーする。
【0306】
【表9-1】
【0307】
【表9-2】
【0308】
表9で、使用量(usage)は、SRSリソースセットがビーム管理のために用いられるか、codebookベースまたはnon-codebookベースの転送のために用いられるかを指示する上位層のパラメータを示す。
【0309】
前記使用量のパラメータ(usage parameter)は、L1のパラメータ「SRS-SetUse」に対応する。
【0310】
「spatialRelationInfo」は、参照RSとターゲットSRSとの間の空間関係(spatial relation)の設定を示すパラメータである。
【0311】
ここで、参照RSは、L1のパラメータ「SRS-SpatialRelationInfo」に該当するSSB、CSI-RSまたはSRSになることができる。
【0312】
前記使用量は、SRSリソースセット別に設定される。
【0313】
また、前記端末は、前記SRS-Config IEに含まれたSRS-SpatialRelation Infoに基づいて転送すべきSRSリソースに対するTxビームを決定する(S1520)。
【0314】
ここで、SRS-SpatialRelation Infoは、SRSリソース別に設定され、SRSリソース別にSSB、CSI-RSまたはSRSで用いられるビームと同じビームを適用するかを示す。
【0315】
また、各SRSリソースにSRS-SpatialRelationInfoが設定されるか、または設定されないことがある。
【0316】
もし、SRSリソースにSRS-SpatialRelationInfoが設定されると、SSB、CSI-RSまたはSRSで用いられるビームと同じビームを適用して転送する。
【0317】
しかし、SRSリソースにSRS-SpatialRelationInfoが設定されないと、前記端末は任意にTxビームを決定し、決定されたTxビームを介してSRSを転送する(S1530)。
【0318】
より具体的に、「SRS-ResourceConfigType」が「周期的」に設定されたP-SRSについて、
【0319】
(1)SRS-SpatialRelationInfoが「SSB/PBCH」に設定される場合、UEはSSB/PBCHの受信のために用いた空間領域Rxフィルタと同一の(或いは該当フィルタから生成された)空間領域転送フィルタを適用し、該当SRSリソースを転送する。
【0320】
または、(2)SRS-SpatialRelationInfoが「CSI-RS」に設定される場合、UEは、周期的CSI-RSまたはSP CSI-RSの受信のために用いられる同一の空間領域転送フィルタを有するSRSリソースを転送する。
【0321】
または、(3)SRS-SpatialRelationInfoが「SRS」に設定される場合、UEは、周期的SRSの転送のために用いられる同一の空間領域転送フィルタを適用し、該当SRSリソースを転送する。
【0322】
「SRS-ResourceConfigType」が「SP-SRS」または「AP-SRS」に設定された場合にも、前記と同様に適用されることができる。
【0323】
さらに、前記端末は、基地局からSRSに対するフィードバックを次の三つの場合のように、受信を受けるか、又は受信を受けないことがある(S1540)。
【0324】
第一に、SRSリソースセット内の全てのSRSリソースに対して、Spatial_Relation_Infoが設定される場合、端末は、基地局が指示したビームでSRSを転送する。
【0325】
例えば、Spatial_Relation_Infoが全て同一のSSB、CRIまたはSRIを指示する場合、端末は同一のビームでSRSを繰り返し転送する。
【0326】
この場合は、基地局がRxビームを選択する用途であって、図4aに対応する。
【0327】
第二に、SRSリソースセット内の全てのSRSリソースに対して、Spatial_Relation_Infoが設定されないことがある。
【0328】
この場合、端末は自由にSRSビームを変えながら、転送することができる。
【0329】
即ち、この場合は、端末がTxビームを選択する用途であって、図4bに対応する。
【0330】
最後に、SRSリソースセット内の一部のSRSリソースに対してのみSpatial_Relation_Infoが設定されることができる。
【0331】
この場合、設定されたSRSリソースに対しては、指示されたビームでSRSを転送し、Spatial_Relation_Infoが設定されていないSRSリソースに対しては、端末が任意にTxビームを適用して転送することができる。
CSI測定及び報告(CSI measurement and reporting)手続
【0332】
NRシステムは、より柔軟で動的なCSI measurement及びreportingを支援する。
【0333】
前記CSI measurementはCSI-RSを受信し、受信されたCSI-RSをcomputationしてCSIをacquisitionする手続を含むことができる。
【0334】
CSI measurement及びreportingのtime domain behaviorとして、aperiodic/semi-persistent/periodic CM(channel measurement)及びIM(interference measurement)が支援される。
【0335】
CSI-IMの設定のために4port NZP CSI-RS RE patternを用いる。
【0336】
NRのCSI-IM基盤IMRはLTEのCSI-IMと類似のデザインを有し、PDSCH rate matchingのためのZP CSI-RS resourceとは独立に設定される。
【0337】
そして、NZP CSI-RS基盤IMRで各々のportは(好ましいchannel及び)precoded NZP CSI-RSを有するinterference layerをemulateする。
【0338】
これは、multi-user caseに対してintra-cell interference measurementに対するものであって、MU interferenceを主にtargetする。
【0339】
基地局は、設定されたNZP CSI-RS基盤IMRの各port上でprecoded NZP CSI -RSを端末に転送する。
【0340】
端末はresource setで各々のportに対してchannel/interference layerを仮定し、interferenceを測定する。
【0341】
チャンネルに対して、どんなPMI及びRI feedbackもない場合、多数のresourceはsetで設定され、基地局またはネットワークはchannel/interference measurementに対してNZP CSI-RS resourceのsubsetをDCIを通じて指示する。
【0342】
resource setting及びresource setting configurationに対し、より具体的に説明する。
【0343】
資源セッティング(resource setting)
【0344】
各々のCSI resource setting‘CSI-ResourceConfig’は(higher layer parameter csi-RS-ResourceSetListにより与えられた)S≧1 CSI resource setに対するconfigurationを含む。
【0345】
ここで、CSI resource settingは、CSI-RS-resourcesetlistに対応する。
【0346】
ここで、Sは設定されたCSI-RS resource setの数を示す。
【0347】
ここで、S≧1 CSI resource setに対するconfigurationは(NZP CSI-RSまたはCSI-IMで構成された)CSI-RS resourceを含む各々のCSI resource setとL1-RSRP computationに使われるSS/PBCH block(SSB)resourceを含む。
【0348】
各CSI resource settingは、higher layer parameter bwp-idにより識別されるDL BWP(bandwidthpart)に位置する。
【0349】
そして、CSI reporting settingにリンクされた全てのCSI resource settingは同一なDL BWPを有する。
【0350】
CSI-ResourceConfig IEに含まれるCSI resource setting内でCSI-RS resourceのtime domain behaviorはhigher layer parameter resourceTypeにより指示され、aperiodic、periodic、またはsemi-persistentに設定できる。
【0351】
Periodic及びsemi-persistent CSI resource settingに対し、設定されたCSI-RS resource setの数(S)は‘1’に制限される。
【0352】
Periodic及びsemi-persistent CSI resource settingに対し、設定された周期(periodicity)及びスロットオフセット(slot off set)はbwp-idにより与えられるように、関連したDL BWPのnumerologyから与えられる。
【0353】
UEが同一なNZP CSI-RS resource IDを含む多数のCSI-ResourceConfigに設定される時、同一なtime domain behaviorはCSI-ResourceConfigに対して設定される。
【0354】
UEが同一なCSI-IM resource IDを含む多数のCSI-ResourceConfigに設定される時、同一なtime domain behaviorはCSI-ResourceConfigに対して設定される。
【0355】
次は、channel measurement(CM)及びinterference measurement(IM)のための1つまたはその以上のCSI resource settingはhigher layer signalingを通じて設定される。
【0356】
-interference measurementに対するCSI-IM resource。
【0357】
-interference measurementに対するNZPCSI-RS資源。
【0358】
-channel measurementに対するNZPCSI-RS資源。
【0359】
即ち、CMR(channel measurement resource)はCSI acquisitionのためのNZP CSI-RSであり、IMR(Interference measurement resource)はCSI-IMとIMのためのNZP CSI-RSでありうる。
【0360】
ここで、CSI-IM(または、IMのためのZP CSI-RS)は主にinter-cell interference measurementに対して使われる。
【0361】
そして、IMのためのNZP CSI-RSは主にmulti-userからintra-cell interference measurementのために使われる。
【0362】
UEはチャンネル測定のためのCSI-RS resource及び1つのCSI reportingのために設定されたinterference measurementのためのCSI-IM/NZP CSI-RS resourceが資源別に‘QCL-TypeD’と仮定することができる。
【0363】
資源セッティング設定(resource setting configuration)
【0364】
説明したように、resource settingはresource set listを意味することができる。
【0365】
aperiodic CSIに対し、higher layer parameter CSI-AperiodicTriggerStateを使用して設定される各トリガー状態(trigger state)は各々のCSI-ReportConfigがperiodic、semi-persistentまたはaperiodic resource settingにリンクされる1つまたは多数のCSI-ReportConfigと関連する。
【0366】
1つのreporting settingは最大3個までのresource settingと連結できる。
【0367】
-1つのresource settingが設定されれば、(higher layer parameter resourcesForChannelMeasurementにより与えられる)resource settingはL1-RSRP computationのためのchannel measurementに対するものである。
【0368】
-2つのresource settingが設定されれば、(higher layer parameter resourcesForChannelMeasurementにより与えられる)最初のresource settingはchannel measurementのためのものであり、(csi-IM-ResourcesForInterferenceまたはnzp-CSI-RS-ResourcesFor Interferenceにより与えられる)第2のresource settingはCSI-IMまたはNZP CSI-RS上で遂行されるinterference measurementのためのものである。
【0369】
-3個のresource settingが設定されれば、(resourcesForChannel Measurementにより与えられる)最初のresource settingはchannel measurementのためのものであり、(CSI-IM-ResourcesForInterferenceにより与えられる)第2のresource settingはCSI-IM基盤interference measurementのためのものであり、(nzp-CSI-RS-ResourcesForInterferenceにより与えられる)第3のresource settingはNZP CSI-RS基盤interference measurementのためのものである。
【0370】
Semi-persistentまたはperiodic CSIに対し、各CSI-ReportConfigはperiodicまたはsemi-persistent resource settingにリンクされる。
【0371】
-(resourcesForChannelMeasurementにより与えられる)1つのresource settingが設定されれば、前記resource settingはL1-RSRP computationのためのchannel measurementに対するものである。
【0372】
-2つのresource settingが設定されれば、(resourcesForChannel Measurementにより与えられる)最初のresource settingはchannel measurementのためのものであり、(higher layer parameter csi-IM-ResourcesForInterferenceにより与えられる)第2のresource settingはCSI-IM上で遂行されるinterference measurementのために使われる。
【0373】
CSI measurement関連CSI computationに対して説明する。
【0374】
干渉測定がCSI-IM上で遂行されれば、チャンネル測定のための各々のCSI-RS resourceは対応するresource set内でCSI-RS resource及びCSI-IM resourceの順序によりCSI-IM resourceと資源別に関連する。
【0375】
チャンネル測定のためのCSI-RS resourceの数はCSI-IM resourceの数と同一である。
【0376】
そして、interference measurementがNZP CSI-RSで遂行される場合、UEはチャンネル測定のためのresource setting内で関連したresource setで1つ以上のNZP CSI-RS resourceに設定されることと期待しない。
【0377】
Higher layer parameter nzp-CSI-RS-ResourcesForInterferenceが設定された端末は、NZP CSI-RS resource set内に18個以上のNZP CSI-RS portが設定されることと期待しない。
【0378】
CSI測定のために、端末は以下の事項を仮定する。
【0379】
-干渉測定のために設定された各々のNZP CSI-RS portは干渉転送階層に該当する。
【0380】
-干渉測定のためのNZP CSI-RS portの全ての干渉転送レイヤはEPRE(energy per resource element)割合を考慮する。
【0381】
-チャンネル測定のためのNZP CSI-RS resourceのRE(s)上で異なる干渉信号、干渉測定のためのNZP CSI-RS resourceまたは干渉測定のためのCSI-IM resource。
【0382】
CSI報告(Reporting)手続に対し、より具体的に説明する。
【0383】
CSI報告のために、UEが使用することができるtime及びfrequency資源は基地局により制御される。
【0384】
CSI(channel state information)は、チャンネル品質指示子(channel quality indicator、CQI)、プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator、PMI)、CSI-RS resource indicator(CRI)、SS/PBCH block resource indicator(SSBRI)、layer indicator(LI)、rank indicator(RI)、またはL1-RSRPのうち、少なくとも1つを含むことができる。
【0385】
CQI、PMI、CRI、SSBRI、LI、RI、L1-RSRPに対し、端末はN≧1 CSI-ReportConfig reporting setting、M≧1 CSI-ResourceConfig resource setting、及び1つまたは2つのtrigger stateのリスト(aperiodicTriggerStateList及びsemiPersistentOnPUSCH-TriggerStateListにより提供される)でhigher layerにより設定される。
【0386】
前記aperiodicTriggerStateListで、各trigger stateはchannel及び選択的にinterferenceに対するresource set IDを指示する関連したCSI-ReportConfigsリストを含む。
【0387】
前記semiPersistentOnPUSCH-TriggerStateListで、各trigger stateは1つの関連したCSI-ReportConfigが含まれる。
【0388】
そして、CSI reportingのtime domain behaviorは、periodic、semi-persistent、aperiodicを支援する。
【0389】
以下、periodic、semi-persistent(SP)、aperiodic CSI reportingに対して各々説明する。
【0390】
Periodic CSI reportingは、short PUCCH、long PUCCH上で遂行される。
【0391】
Periodic CSI reportingの周期(periodicity)及びスロットオフセット(slot offset)はRRCに設定されることができ、CSI-ReportConfig IEを参考する。
【0392】
次に、SP CSI reportingは、short PUCCH、long PUCCH、またはPUSCH上で遂行される。
【0393】
Short/long PUCCH上でSP CSIである場合、周期(periodicity)及びスロットオフセット(slot offset)はRRCに設定され、別途のMAC CEにCSI報告がactivation/deactivationされる。
【0394】
PUSCH上でSP CSIである場合、SP CSI reportingのperiodicityはRRCに設定されるが、slot offsetはRRCに設定されず、DCI(format 0_1)によりSP CSI reportingは活性化/不活性化(activation/deactivation)される。
【0395】
最初のCSI報告タイミングは、DCIで指示されるPUSCH time domain allocation値に従い、後続するCSI報告タイミングはRRCに設定された周期に従う。
【0396】
PUSCH上でSP CSI reportingに対し、分離されたRNTI(SP-CSIC-RNTI)が使われる。
【0397】
DCI format 0_1はCSI request fieldを含み、特定configured SP-CSI trigger stateをactivation/deactivationすることができる。
【0398】
そして、SP CSI reportingは、SPS PUSCH上でdata転送を有するmechanismと同一または類似の活性化/不活性化を有する。
【0399】
次に、aperiodic CSI reportingはPUSCH上で遂行され、DCIによりtriggerされる。
【0400】
AP CSI-RSを有するAP CSIの場合、AP CSI-RS timingはRRCにより設定される。
【0401】
ここで、AP CSI reportingに対するtimingはDCIにより動的に制御される。
【0402】
NRは、LTEでPUCCH基盤CSI報告に適用されていた多数のreporting instanceでCSIを分けて報告する方式(例えば、RI、WB PMI/CQI、SB PMI/CQIの順に転送)が適用されない。
【0403】
代わりに、NRはshort/long PUCCHで特定CSI報告が設定できないように制限し、CSI omission ruleが定義される。
【0404】
そして、AP CSI reporting timingと関連して、PUSCH symbol/slot locationはDCIにより動的に指示される。そして、candidate slot offsetはRRCにより設定される。
【0405】
CSI reportingに対し、slot offset(Y)はreporting setting別に設定される。
【0406】
UL-SCHに対し、slot offset K2は別個に設定される。
【0407】
2つのCSI latency class(low latency class、high latency class)は、CSI computation complexityの観点で定義される。
【0408】
Low latency CSIの場合、最大4ports Type-I codebookまたは最大4-ports non-PMI feedback CSIを含むWB CSIである。
【0409】
High latency CSIは、low latency CSIを除外した他のCSIをいう。
【0410】
Normal端末に対し、(Z、z’)はOFDM symbolのunitで定義される。
【0411】
Zは、Aperiodic CSI triggering DCIを受信した後、CSI報告を遂行するまでの最小CSI processing timeを示す。
【0412】
z’は、channel/interferenceに対するCSI-RSを受信した後、CSI報告を遂行するまでの最小CSI processing timeを示す。
【0413】
追加的に、端末は同時にcalculationすることができるCSIの個数をreportする。
【0414】
PUSCHを用いたCSI報告(CSI reporting using PUSCH)
【0415】
図16は、PUSCHベースのCSI報告の情報ペイロード(payload)の一例を示す。
【0416】
NZBIは、Type IIのPMIコードブックに対して、層別のノンゼロ広帯域振幅係数(non-zero wideband amplitude coefficients)の個数に対する指示を示すパラメータである。
【0417】
DCIに対するデコーディングが成功される場合、端末はサービングセル(c)のPUSCHを用いて、非周期的CSI報告を遂行する。
【0418】
PUSCHで遂行される非周期的CSI報告は、広帯域及びサブバンドサブバンドの周波数細分性(frequency granularity)を支援する。
【0419】
PUSCHで遂行される非周期的CSI報告は、Type I及びTypeIIのCSIを支援する。
【0420】
SP(semi-persistent)CSIトリガー状態を活性化するDCIのフォーマット0_1に対するデコーディングが成功された場合、端末はPUSCHに対するSP CSIの報告を遂行する。
【0421】
DCIフォーマット0_1は、活性化または非活性化するSP CSIトリガー状態を示すCSI要求フィールド(request field)を含む。
【0422】
PUSCHに対するSP CSI報告は、広帯域及びサブバンドの周波数細分性を有するType I及びType IIのCSIを支援する。
【0423】
SP CSI報告に対するPUSCHリソース及びMCS(Modulation and Coding Scheme)は、UL DCIにより半永久的に割り当てられる。
【0424】
PUSCHに対するCSI報告は、PUSCH上のULデータと多重化(multiplexing)されることができる。
【0425】
また、PUSCHに対するCSI報告は、ULデータと多重化なく遂行されることができる。
【0426】
PUSCH上でType I及びType IIのCSIに対して、CSI報告は、図16に示すように、二つのパート(パート1及びパート2)を含む。
【0427】
パート1(1610)は、パート2(1620)の情報ピット数を識別するのに用いられる。パート1は、パート2の以前に全体が転送される。
【0428】
-Type IのCSIフィードバックに対して、パート1は、(報告された場合)RI、(報告された場合)CRI、第一のコードワード(codeword)のCQIを含む。
【0429】
パート2はPMIを含み、RI>4である時、第二のコードワードに対するCQIを含む。
【0430】
-Type IIのCSIフィードバックに対して、パート1は固定されたペイロードサイズを有し、RI、CQI及びType IIのCSIに対する層当たりノンゼロ広帯域振幅係数の個数に対する指示(NZBI)を含む。
【0431】
パート1で、RI、CQI及びNZBIは別にエンコーディングされる。
【0432】
パート2は、Type IIのCSIのPMIを含む。
【0433】
パート1とパート2は別にエンコーディングされる。
【0434】
PUSCH上で運ばれるType IIのCSI報告は、PUCCHフォーマット1、3または4で運ばれる全てのType IIのCSI報告と独立に計算される。
【0435】
上位層の媒介変数reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssb-Index-RSRP」値のうち一つに設定されると、CSIフィードバックは一つの(単一)パートで構成される。
【0436】
PUCCHに対して設定されたが、PUSCHで転送されるType I及びType IIのCSI報告に対して、エンコーディングスキーム(encoding scheme)は、PUCCHのエンコーディング方式に従う。
【0437】
PUSCHでCSI報告が二つのパートを含み、報告すべきCSIペイロードがCSI報告のために割り当てられたPUSCHリソースで提供するペイロードの大きさよりも不足した場合、端末は、パート2のCSIの一部を省略することができる。
【0438】
パート2のCSIの省略(omission)は、優先順位によって決定され、Priority 0が最も高い優先順位であり、優先順位
は、最も低い優先順位を有する。
【0439】
PUCCHを用いたCSI報告(CSI reporting using PUCCH)
【0440】
端末は、PUCCH上で周期的なCSI報告を遂行するために、上位層により半静的に(semi-statically)構成される。
【0441】
端末は、関連したCSI測定リンク及びCSIリソース設定が上位層に設定された一つ以上の上位層に設定されたCSI報告設定指示に該当する多数の周期的CSI報告に対して上位層に設定されることができる。
【0442】
PUCCHフォーマット2、3または4で、周期的CSI報告は、広帯域単位でType IのCSIを支援する。
【0443】
PUSCH上でSP CSIに対して、端末は、選択命令を運ぶPDSCHに対応するHARQ-ACKがスロットnで転送された後、スロット
から始めて適用されたPUCCHでSPCSI報告を遂行する。
【0444】
前記選択命令は、関連するCSIリソース設定が設定される一つ以上の報告設定指示を含む。
【0445】
PUCCHでSP CSI報告はType IのCSIを支援する。
【0446】
PUCCHフォーマット2に対するSP CSI報告は、広帯域の周波数細分性を有するType IのCSIを支援する。PUCCHフォーマット3または4で、SP CSI報告は、広帯域の周波数細分性を有するTypeIのサブバンドCSI及びType IIのCSIを支援する。
【0447】
PUCCHが広帯域の周波数細分性を有するType IのCSIを運ぶとき、PUCCHフォーマット2及びPUCCHフォーマット3または4によって運ばれるCSIペイロードは、(報告された場合)RI、(報告された場合)CRIと関係なく同一である。
【0448】
PUCCHフォーマット3または4で、Type IのCSIサブバンド報告の場合、ペイロードは二つのpartに分離される。
【0449】
第一のパート(パート1)は、(報告された場合)RI、(報告された場合)CRI、第一のコードワードのCQIを含む。
【0450】
第二のパート(パート2)はPMIを含み、RI>4であるとき、第二のコードワードに対するCQIを含む。
【0451】
PUCCHフォーマット3または4で運ばれるSP CSI報告は、Type IIのCSIフィードバックを支援するが、Type IIのCSIフィードバックのパート1のみ支援する。
【0452】
Type IIを支援するPUCCHフォーマット3または4で、CSI報告は、UE capabilityに依存することができる。
【0453】
PUCCHフォーマット3または4で運ばれるType IIのCSI報告(パート1のみ該当)は、PUSCHで運ばれるType IIのCSI報告と独立に計算される。
【0454】
端末がPUCCHフォーマット2、3または4でCSI報告に設定されるとき、それぞれのPUCCHリソースは、それぞれの候補(candidate)UL BWPに対して設定される。
【0455】
端末がPUCCHでactive SP CSI report configurationの設定を受け、非活性化命令(deactivationcommand)を受信しない場合、CSI報告が行われるBWPがactive BWPであるときにCSI報告が遂行され、そうでない場合、CSI報告は一時中止される。前記動作は、P CSI on PUCCHの場合も同様に適用される。PUSCHベースのSP CSI報告に対して、BWP switchingが発生すると、該当CSI報告は自動的に非活性化されるものと理解する。
【0456】
表10は、PUCCHフォーマットの一例を示す。
【0457】
【表10】
【0458】
表10で、
はOFDMシンボルでPUCCH転送の長さを示す。
【0459】
また、PUCCH転送の長さに応じて、PUCCHフォーマットは短いPUCCHまたは長いPUCCHに区分される。
【0460】
表10で、PUCCHのフォーマット0及び2は、短いPUCCHと、PUCCHフォーマット1、3及び4は、長いPUCCHと呼ばれることができる。
【0461】
以下、PUCCHベースのCSI報告に対して、短いPUCCHベースのCSI報告及び長いPUCCHベースのCSI報告に区分し、より具体的に見る。
【0462】
図17は、短いPUCCHベースのCSI報告の情報ペイロードに対する一例を示す。
【0463】
短いPUCCHベースのCSI報告は、広帯域CSI報告に対してのみ用いられる。
【0464】
短いPUCCHベースのCSI報告は、(ブラインドデコーディングを避けるために)与えられたスロットで、RI/CRIと関係なく、同一の情報ペイロードを有する。
【0465】
前記情報ペイロードのサイズは、CSI-RSリソースセット内で設定されたCSI-RSの最も多いCSI-RSポートに応じて互いに異なることができる。
【0466】
PMIとCQIを含むペイロードがRI/CQIと多様化されるとき、パディングビット(padding bit)は、互いに異なるRI/CRI値と関連したペイロードを等しくするためのエンコーディングに先だって、RI/CRI/PMI/CQIに追加される。
【0467】
また、RI/CRI/PMI/CQIは、必要な場合、パディングビットと共にエンコーディングされることができる。
【0468】
次に、長いPUCCHベースのCSI報告について見る。
【0469】
図18は、長いPUCCHベースのCSI報告の情報ペイロードに対する一例を示す。
【0470】
前記長いPUCCHベースのCSI報告は、広帯域報告に対して、短いPUCCHと同一のソリューションを用いることができる。
【0471】
また、長いPUCCHベースのCSI報告は、RI/CRIと関係なく、同一のペイロードを有する。
【0472】
さらに、サブバンド報告に対して、Two-part encoding(For Type I)が適用される。
【0473】
Part 1(1810)は、ポートの数、CSI type、RI制限等によって固定されたペイロードを有し、パート2(1820)は、パート1によって多様なペイロードのサイズを有することができる。
【0474】
CRI/RIは、PMI/CQIのペイロードを決定するために、第一にデコーディングされることができる。
【0475】
また、CQIi(i=1、2)は、i番目(i-th)のコードワード(codeword、CW)に対するCQIに対応する。
【0476】
長いPUCCHに対して、Type IIのCSI報告は、パート1のみ運ばれることができる。
【0477】
ビーム失敗検出(beam failure detection、BFD)及びビーム失敗復旧(beam failure recovery、BFR)手続き
【0478】
次に、ビーム失敗検出(beam failure detection)及びビーム失敗復旧(beam failure recovery)手続について見る。
【0479】
ビームフォーミングされた(Beamformed)システムで、RLF(Radio Link Failure)は、端末の回転(rotation)、移動(movement)またはbeam blockageによってよく発生し得る。
【0480】
従って、RLFがよく発生することを防止するために、BFRがNRで支援される。
【0481】
BFRは、無線リンク失敗復旧(radio link failure recovery)手続と類似し、端末が新しい候補ビームを知る場合に支援されることができる。
【0482】
理解の便宜のために、(1)無線リンクモニタリング(radio linkmonitoring)、及び(2)リンク復旧(link recovery)手続について、まず簡略に見る。
【0483】
無線リンクモニタリング(radio link monitoring)
【0484】
プライマリセル(Primary cell)のダウンリンク無線リンクの品質は、上位層にout-of-syncまたはin-syncの状態を指示するための目的で端末によってモニタリングされる。
【0485】
本明細書で用いるセルは、コンポーネントキャリア(component carrier)、キャリア、BW等で表現されることもできる。
【0486】
端末は、プライマリセル上のactive DL BWP以外のDL BWPでダウンリンク無線リンクの品質をモニタリングする必要はない。
【0487】
端末は、上位層のパラメータfailureDetectionResourcesによって無線リンクのモニタリングのための(上位層のパラメータ)RadioLinkMonitoringRSの対応するセットを介して、リソースインデックスのセットを有するSpCellの各DL BWPに対して設定されることができる。
【0488】
CSI-RS resource configuration index(csi-RS-Index)またはSS/PBCH block index(ssb-Index)を有する上位層のパラメータRadioLinkMonitoringRSが端末に提供される。
【0489】
RadioLinkMonitoringRSが端末に提供されず、端末がCSI-RS及び/又はSS/PBCHブロックのうちの一つ以上を含む一つ以上のRSを含むPDCCHに対するTCI-stateが提供される場合、
【0490】
-PDCCHに対するactive TCI-stateが一つのRSのみを含む場合、UEはPDCCHに対するactive TCI-stateに対して提供されたRSを無線リンクのモニタリングのために用いる。
【0491】
-PDCCHに対するactive TCI-stateが二つのRSを含む場合、端末は、一つのRSはQCL-TypeDを有し、端末が無線リンクのモニタリングのために一つのRSを用いると期待する。ここで、端末は、二つのRSがいずれもQCL-TypeDを有すると期待しない。
【0492】
-端末は、非周期的RSを無線リンクのモニタリングのために用いない。
【0493】
下記の表11は、RadioLinkMonitoringConfig IEの一例を示す。
【0494】
前記RadioLinkMonitoringConfig IEは、ビーム失敗及び/又はセル無線リンク失敗(cell radio link failure)の検出のための無線リンクのモニタリングを設定するために用いる。
【0495】
【表11】
【0496】
表11で、beamFailureDetectionTimerのパラメータは、ビーム失敗検出のためのタイマーである。
【0497】
beamFailureInstanceMaxCountのパラメータは、どのぐらいビーム失敗のイベント後に端末がビーム失敗復旧をトリガーするかを示す。
【0498】
Value n1は、1 beam failure instanceに対応し、value n2は、2 beam failure instancesに対応する。ネットワークが該当フィールドを再構成する場合、端末はon-goingbeamFailureDetectionTimer及びbeamFailureInstanceMaxCountと関連したカウンターをリセットする。
【0499】
もし、該当フィールドが存在しない場合、端末はビーム失敗復旧をトリガーしない。
【0500】
表12は、BeamFailureRecoveryConfig IEの一例を示す。
【0501】
前記BeamFailureRecoveryConfig IEは、ビーム失敗検出の状況で、ビーム失敗復旧のためのRACHリソースと、候補ビームをUEに設定するために用いられる。
【0502】
【表12】
【0503】
表12で、beamFailureRecoveryTimerのパラメータは、ビーム失敗復旧のためのタイマーを示すパラメータであって、その値はmsに設定される。
【0504】
candidateBeamRSListのパラメータは、復旧のための候補ビームと関連したRA(random access)のパラメータを識別するための参照信号(CSI-RS及び/又はSSB)のリストを示す。
【0505】
RecoverySearchSpaceIdのパラメータは、BFR RAR(random access response)のために用いられる検索空間(search space)を示す。
【0506】
無線リンクの品質が無線リンクのモニタリングのためのリソースのセット内の全てのリソースに対する臨界値Qoutより悪いとき、UEの物理層は、無線リンクの品質が評価されるフレームで、上位層にout-of-syncを指示する。
【0507】
無線リンクのモニタリングのためのリソースセット内の任意のリソースに対する無線リンクの品質が臨界値Qinよりもよい場合、UEの物理層は、無線リンクの品質が評価されるフレームで、in-syncを上位層に指示する。
【0508】
リンク復旧(link recovery)手続
【0509】
サービングセルに対して、端末は上位層のパラメータfailureDetectionResourcesによって、周期的CSI-RSリソース設定インデックスのq0セットと、サービングセル上で無線リンクの品質測定のためのcandidateBeamRSListによって、周期的CSI-RSリソース設定インデックス及び/又はSS/PBCHブロックインデックスのq1セットが提供される。
【0510】
もし、端末がfailureDetectionResourcesの提供を受けることができない場合、端末は、自身がPDCCHのモニタリングのために用いる各コントロールリソースセットに対するTCI状態により指示されるRSセット内のRSインデックスと同一の値を有するSS/PBCHブロックインデックス及び周期的なCSI-RSリソース設定インデックスを含むようにq0セットを決定する。
【0511】
臨界値Qout_LRは、上位層のパラメータrlmInSyncOutOfSyncThresholdのデフォルト値と、上位層のパラメータrsrp-ThresholdSSBによって提供される値にそれぞれ対応する。
【0512】
端末の物理層は、臨界Qout_LRに対するリソース設定(resource configuration)のqoセットによって無線リンクの品質を評価する。
【0513】
セットq0に対して、端末は自身によってモニターされるPDCCHのDM-RSの受信と、quasi co-locateされている周期的CSI-RSリソース設定と、SSBによってのみ無線リンクの品質を評価する。
【0514】
端末は、SS/PBCHブロックから得られたL1-RSRP測定値にQin_LRの臨界値を適用する。
【0515】
端末は、それぞれのCSI-RSの受信電力をpowerControlOffsetSSによって提供された値にスケーリングした後、CSI-RSのリソースに対して獲得されたL1-RSRPの測定値にQin_LRの臨界値を適用する。
【0516】
端末の物理層は、UEが無線リンクの品質を評価するために用いるセット内のすべての対応するリソース構成に対する無線リンクの品質が臨界値Qout_LRより悪いとき、上位層に指示を提供する。
【0517】
前記物理層は、無線リンクの品質が周期的CSI-RSの構成または端末が無線リンクの品質を評価するために用いるq0セットで、SS/PBCHブロックの最短周期と2msecとの間の最大値に決定される周期を有する臨界Qout_LRより悪いとき、上位層に知らせる。
【0518】
上位層からの要求によって、端末はq1セットから周期的なCSI-RS構成インデックス及び/又はSS/PBCHブロックインデックスと、対応する臨界値よりも大きいかまたは同一である、相応するL1-RSRPの測定値を上位層に提供する。
【0519】
端末は、コントロールリソースセットでPDCCHをモニタリングするためにrecoverySearchSpaceIdによって提供される検索空間セットとリンクを介してコントロールリソースセットが提供されることができる。
【0520】
もし、端末がrecoverySearchSpaceIdの提供を受ける場合、端末はrecoverySearchSpaceIdによって提供される検索空間セットと関連した制御リソースセットでPDCCHをモニタリングするためにまた別の検索空間が提供されると期待しない。
【0521】
前記で見たBFD(beam failure detection)及びBFR(beam failure recovery)手続について続いて説明する。
【0522】
ビーム失敗がserving SSBまたはCSI-RS上で検出されるとき、サービング基地局に新しいSSBまたはCSI-RSを指示するために用いられるビーム失敗復旧手続がRRCにより設定されることができる。
【0523】
RRCは、ビーム失敗検出及び復旧手続に対して、BeamFailureRecoveryConfigを設定する。
【0524】
図19は、ビーム失敗復旧手続の一例を示すフローチャートである。
【0525】
BFR手続は、(1)ビーム失敗検出段階(S1910)、(2)新しいビーム識別段階(S1920)、(3)BFRQ(Beam failure recovery request)段階(S1930)、及び(4)基地局からBFRQに対する応答をモニタリングする段階(S1940)を含むことができる。
【0526】
ここで、(3)の段階、即ち、BFRQ転送のために、PRACH preambleまたはPUCCHが用いられることができる。
【0527】
前記の(1)の段階、即ち、ビーム失敗検出についてより具体的に見る。
【0528】
全てのサービングビームのBLER(block error rate)が臨界値以上であるとき、ビーム失敗インスタンスと呼ばれる。
【0529】
端末がモニタリングすべきRS(qo)は、RRCによって明示的に設定されるか、または暗示的にコントロールチャンネルのためのビームRSによって決定される。
【0530】
上位層にビーム失敗インスタンスの指示は周期的であり、指示の間隔はBFD(beam failure detection)RSの最も低い周期によって決定される。
【0531】
もし、評価がビーム失敗インスタンスのBLER臨界値より低いとき、上位層への指示は遂行されない。
【0532】
N個の連続的なビーム失敗インスタンスが発生する場合、ビーム失敗が宣言(declare)される。
【0533】
ここで、Nは、RRCにより設定されるNrofBeamFailureInstanceのパラメータである。
【0534】
1-ポートのCSI-RS及びSSBがBFD RSセットに対して支援される。
【0535】
次に、(2)の段階、即ち、新しいビームの指示について見る。
【0536】
ネットワーク(NW)は、一つまたは多数のPRACHリソース/シーケンスを端末に設定することができる。
【0537】
PRACHシーケンスは、少なくとも一つの新しい候補ビーム(candidate beam)にマッピングされる。
【0538】
端末は、L1-RSRPがRRCに設定された臨界値(threshold)以上である候補ビームの間で新しいビームを選択し、前記選択されたビームを介して、PRACHを転送する。このとき、端末がどのビームを選択するかは端末具現のイッシュであり得る。
【0539】
次に、(3)及び(4)の段階、即ち、BFRQ転送及びBFRQに対する応答のモニタリングについて見る。
【0540】
端末は、ウィンドウ(window)の時間持続区間(time duration)及びBFRQに対する基地局の応答をモニタリングするために、RRCによってdedicated CORESETが設定されることができる。
【0541】
端末は、PRACH転送の4スロット後にモニタリングを始める。
【0542】
端末は、dedicated CORESETがビーム失敗復旧要求でUE-識別された候補ビームのDL RSと空間QCLされていると仮定する。
【0543】
もし、タイマーが満了となるか、またはPRACH転送の数が最大数に到達すると、端末は、BFR手続を中断する。
【0544】
ここで、PRACH転送の最大数とタイマーは、RRCに設定される。
【0545】
NR(New Radio)システムは、微細な(fine)時間/周波数トラッキング(time/frequency tracking)のための参照信号(reference signal、RS)を設計(design)する方法と、前記時間/周波数トラッキング用RSを端末に設定(または指示)する方法を定義する。
【0546】
より具体的に、RRC連結(またはRRC_connected state)の以前、端末は、PBCH(physical broadcast channel)DMRS(demodulation reference signal)、PSS(primary synchronization signal)、SSS(secondary synchronizationsignal)等のような初期接続(initial access)のための信号を用いて、時間及び/又は周波数トラッキングを遂行することができる。
【0547】
ここで、時間/周波数トラッキングは、端末で信号の送受信と関連して時間/周波数を合わせる(または追跡する)手続を意味することができる。
【0548】
本明細書で用いる「A及び/又はB」の表現は、「A又はBのうちの少なくとも一つを含む」と同一の意味と解釈され得る。
【0549】
また、RRC連結が確立された場合(またはRRC connected state)、端末は、より精密な時間/周波数トラッキングのためのRSを基地局から設定を受けることができる。
【0550】
RRC連結状態は、RRC連結モードとも表現されることができる。
【0551】
以下で、時間/周波数トラッキングのために用いられるRSを「TRS(tracking reference signal)」と表現することとする。
【0552】
TRSを端末に設定するために二つの方法が考慮されることができる。
【0553】
第一の方法は、TRSと名称される(他のRSとは区分される)別途のRSを規定した後、これを明示的に(explicit)設定する方法である。
【0554】
第二の方法は、CSI-RS設定(のうちの一部)を用いて、トラッキング用途のRSを設定すると、端末が自体的に時間/周波数トラッキングの精度を向上させる方法である。
【0555】
即ち、第一の方法は、TRSに対する明示的設定方法を言い、第二の方法は、TRSに対する暗示的設定方法を言うことができる。
【0556】
また、NRで定義するTRSは、LTEで定義されたCRS(cell-specific RS)と、時間/周波数トラッキング機能という側面で同一であるが、TRSはセル固有(cell-specific)に転送されないという点で、LTEのCRSと差異点がある。
【0557】
それでは、本明細書で提案するTRSの設計方法及びTRSの設定方法について具体的に見る。
【0558】
基地局は端末に下記の特徴((1)乃至(4))を有するCSI-RSを時間/周波数トラッキング用に明示的にまたは暗示的に設定することができる。
【0559】
(1)単一または複数の1-ポート(single or multiple 1-port)CSI-RSリソース
【0560】
前記1-ポートCSI-RSリソースは、周期的であり、特定の信号とQCL(quasi co-location)されることができる。
【0561】
CSI-RSリソースは、CSI-RSの転送(または受信)パターンを示すものであって、少なくとも一つのRE(s)を含み、アンテナポート、CDM(code division multiplexing)方式等と関連する。
【0562】
前記複数の(1-ポート)CSI-RSリソースは、同一の周期を有し、同一のスロット(slot)または連続的なスロットで転送される特徴を有する。
【0563】
例えば、複数のCSI-RSリソース間のスロットオフセット(slot offset)は、0、1または2に設定されることができる。
【0564】
複数のCSI-RSリソース間のスロットオフセットが同一である場合、スロット内で各CSI-RSリソースのシンボル(symbol)の位置は互いに異なり、シンボルの位置は非-連続的な(non-consecutive)特徴、即ち、互いに異なるCSI-RSリソースのシンボルの位置は一定値以上のシンボル間隔を有する特徴をさらに有することができる。
【0565】
即ち、端末は、CSI-RS(リソース)が連続的な(consecutive)シンボルに存在する場合を期待しない。
【0566】
または、もしCSI-RSが連続的なシンボルに存在する場合、該当CSI-RSは、TRS用途ではない他の用途に(例えば、ビーム管理)用いられると定義されることができる。
【0567】
さらに、前記複数のCSI-RSリソースの間には、QCL(quasi-co-located)されていることが仮定(または指示)されることができる。
【0568】
(2)特定のREパターンの特徴を有することができる。
【0569】
No CDM(code division multiplexing)が定義されることができる。即ち、TRSまたはTRS用途のCSI-RSが時間及び周波数軸に1 RE(リソース要素)のみ占めることができる。
【0570】
また、周波数領域密度(frequency domain density)は、1 RE/RB/portよりも大きいか、または同一であり得る。
【0571】
さらに、時間領域密度(time domain density)は、1RE/slot/portよりも大きいか、または同一であり得る。
【0572】
もし、時間領域密度が1よりも大きい場合、CSI-RSが存在するシンボルが非-連続的な特徴を有する場合に限定されることができる。即ち、連続的なシンボルに存在するパターンは排除されることができる。
【0573】
(3)TRSの設定は、ビーム管理(BM)に用いられるCSI-RSリソースタイプに設定される場合のみに限定して設定(または適用)されることができる。
【0574】
即ち、1-ポートリソースの場合であっても、CSI獲得(acquisition)のためのCSI-RSタイプは、TRS用途に用いられることができないように制限されることができる。
【0575】
(4)TRS用途のCSI-RSは、周期的にまたは半永続的(semi-persistent)に転送され、時間領域測定制限(time domain measurement restriction)が「OFF」となる特徴を有することができる。
【0576】
前記で見た方法のうち、多数の1-ポートCSI-RSリソースを併合(aggregation)してTRSを設定する方法で、前記CSI-RSリソースは、すべてQCLされることを仮定(または指示)すると見た。
【0577】
これは、Doppler、Delay、Gain等のようなチャンネルの長期間特性(long term property)と共に同一のビームを用いて転送するという観点から、空間Rxパラメータの観点からも、QCLされるということを意味することができる。
【0578】
さらに、TRSを構成するCSI-RSの間には、短期間チャンネル特性(short term channel property)(例えば、phase offset、delay profile)も同一であることを保証(guarantee)することがより好ましい。
【0579】
または、該当CSI-RSリソースまたはポートの間には、互いに異なるリソース(またはポート)で経る無線チャンネルから相互間のチャンネルを推定(または推論(infer))することができるようにすることがより好ましい。
【0580】
参考までに、アンテナポート(antenna port)は、アンテナポート上のシンボルが運ばれるチャンネルが同一のアンテナポート上の他のシンボルが運ばれるチャンネルから推論されることができるように定義される。
【0581】
従って、前記複数の1-port CSI-RSリソースの間にはQCLよりも強い連関(association)関係が仮定(または指示)されることがより好ましい。
【0582】
前記連関(association)関係の一例として、同一のアンテナポートであることを仮定(または指示)する方法、またはアンテナポート/リソース間の短期間チャンネル特性まで同一であると指示するか、または相互間の同一のチャンネルと推論(infer)できるという関係を指示する新たな用語を定義(例えば、GCL:genuine co-location、IAP:identical antenna port)することができる。
【0583】
これを通じて、前記CSI-RSリソース(またはポート)間の該当関係(GCLまたはIAP)であることを仮定(または指示)する方法がさらに定義されることができる。
【0584】
GCL(genuine co-location):一つのアンテナポート上のシンボルが伝達されるチャンネルの(短期的及び長期的)特性が他のアンテナポート上のシンボルが運ばれるチャンネルから推論されることができる場合、二つのアンテナポートはGCLされると定義される。
【0585】
IAP(IAP:identical antenna port):一つのアンテナポート上のシンボルが伝達されるチャンネルが他のアンテナポート上のシンボルが転送されるチャンネルから推論されることができる場合、二つのアンテナポートが同一であると定義される。
【0586】
または、既存に定義された関係であるQCLで定義された6つのパラメータ(delay spread、Doppler spread、Doppler shift、average gain、average delay、及びspatial Rxのパラメータ)以外に新しい(short-term)チャンネルのパラメータ(例:delay profile、Doppler profile、phase offset、instantaneous gain等)を追加した後、該当CSI-RSリソース(またはポート)間に前記新しいチャンネルパラメータに対して(まで)QCLされることを仮定(または指示)することができる。
【0587】
また別の実施例として、TRS設定において、下記のような方法がさらに定義されることができる。
【0588】
(1)CSI獲得及びビーム管理の用途と定義されたリソース設定のうちの一部リソース設定(のうちの前記で見た(1)乃至(4)の特徴を有するCSI-RSリソース)がTRS用途に設定されることができる。
【0589】
TRS用途のリソース設定は、次の特徴を通じて区別できる。
【0590】
-どんな報告設定とも、リンケージ(linkage)のないリソース設定(resource setting without linkage to any reporting settings)、または
【0591】
-ヌル報告設定とリンケージ(linkage)を有するリソース設定(resource setting with linkage to NULL reporting setting)、または
【0592】
ここで、ヌル報告設定は、(端末が基地局に)何ら情報も報告していないことを指示する報告設定(a report setting indicating that an UE does not need to report any information to a gNB)を意味することができる。
【0593】
-TRS品質のフィードバック(例:L1-RSRP)に対する報告設定とリンケージ(linkage)を有するリソース設定(resource setting with linkage to reporting setting for TRS quality feedback)
【0594】
上記特徴は、他のリソース設定とは異なり、TRS用途のRSは端末のチャンネル推定性能を高めるために用いられ、端末の報告用途として活用される必要がないためである。
【0595】
但し、例外的に、TRS品質を基地局が確認するための目的でRSRP報告等を報告設定に設定することもできる。
【0596】
従って、報告設定(report setting)が設定されていないリソース設定(及び/またはTRS品質報告が設定されたリソース設定)を介して、基地局が(周期的に)TRSを転送する場合、端末は該当リソースを介して時間/周波数トラッキングを遂行することができる。
【0597】
報告が除外された(またはCSI-RS品質報告が設定された)リソース設定は、TRS用途だけでなく、Rxビーム選択/改善の用途としても用いられることができる。
【0598】
即ち、基地局が同じビームでCSI-RSを繰り返して(互いに異なるシンボルに)転送する場合、端末は受信ビーム(Rx beam)を変更しながら、Rxビーム選択/改善(例:P-3用途)を遂行することができる。
【0599】
この場合、(改善された)受信ビームに対するビーム品質情報(L1-RSRPまたはCQI)を端末が基地局に報告する手続が追加されることもできる。
【0600】
前記P-3動作と、精密な時間/周波数トラッキングの動作は、基地局のRS転送設定の側面で前記内容と同一であり得る。
【0601】
但し、端末の動作の側面で、前者は端末の受信ビームを変えながら信号を受信するため、トラッキングは可能ではないが、ビームの選択は可能である。
【0602】
また、後者は、端末が同じビームで受信しながらトラッキングの性能を高めることができるが、端末のビームの選択は可能ではないことがある。
【0603】
前記の二つの用途に対する区分のために、次の方式がさらに定義されることができる。
【0604】
-基地局がリソース設定にP-3用途であるか、またはTRS用途であるかを区分する指示子(indicator)を追加することができる。
【0605】
-P-3用途の場合、CSI-RSは連続的なシンボルに転送され、TRS用途の場合、CSI-RSは不連続的なシンボルまたは一定のシンボル間隔をおいて転送される特徴を通じて、暗示的に(implicit)区分されることができる。
【0606】
-P-3用途に用いるCSI-RSシンボルに対して、端末が(受信)ビームを変えながらCSI-RSを受信するため、他の信号(またはチャンネル、例:PDSCH)と周波数領域の多重化(frequency domain multiplexing、FDM)されて同時に受信されることを許可しない。
【0607】
しかし、TRS用途の場合、端末の(受信)ビームの変更がないので、他の信号(またはチャンネル)とFDMとなり、同時受信を許可するという特徴を通じて、暗示的に区分できる。
【0608】
もし、CSI-RSとPDSCHが多重化(multiplexing)される場合、前記特徴は、該当CSI-RSシンボルがPDSCHレートマッチングされるか否かを介して指示されることができる。
【0609】
参考までに、前記P-3用途は、comb Xの形態で転送される単一のシンボルCSI-RSを介しても可能である。
【0610】
その理由は、一つのシンボル区間の間、X回だけサブシンボルの形態の繰り返し信号が形成されるためである。
【0611】
-P-3用途の場合、非周期的にCSI-RSが転送され、TRS用途の場合、周期的或いは半永続的に(semi-persistent)CSI-RSが転送される特徴を通じて、暗示的に区分されることができる。
【0612】
または、P-3用途であるか、またはTRS用途であるかに対する曖昧さ(ambiguity)を除去するために、TRS用途のCSI-RSリソースは、CSI/ビーム管理フレームワークに含まれるリソース設定とは別に設定されるか、またはTRSをCSI-RSと区分されるRSと定義(即ち、互いに異なるアンテナポートと定義)することもできる。
【0613】
このとき、TRSリソース(またはポート)は、それぞれCSI/ビーム管理フレームワークで設定されるリソース設定またはリソースセット単位のNZP CSI-RSリソースとQCLリンケージが指示されることができる。
【0614】
即ち、CSI-RSビーム(グループ)別に精密な時間/周波数トラッキングのためのリソースがQCLリンケージを介して設定されることができる。
【0615】
前記QCLリンケージは、CSI-RSビームに該当するCSI-RSリソース(またはポートまたはビーム)の単位であってもよい。
【0616】
また、ビームフォーミングを介した同期化信号転送単位であるSS(synchronization signal)ブロック(グループ)単位でTRSとのQCLリンケージが指示(または設定)されることができる。
【0617】
さらに、ビーム及び/又はTRP(transmission reception point)別の精密な時間/周波数トラッキングのために複数のTRSリソースがRRCに設定された場合、リソースのオーバーヘッドを調節するために(サービングビームに該当する)、特定のTRSリソースのみ測定、受信、活性化、モニター、レートマッチングされるように指示されることができる。
【0618】
このような指示は、PDCCH受信ビームの設定のためのCSI-RSリソース(またはSSブロック)とPDCCH DMRS間の空間QCL指示の情報により暗示的に可能であり得る。
【0619】
即ち、PDCCH受信のために特定のCSI-RSリソース(またはSSブロック)とPDCCH DMRSとの間のQCL情報が(MAC CE等に)指示された場合、該当CSI-RSリソース(またはSSブロック)に対するQCL連結が既に設定されたTRSリソースのみを受信、測定、活性化、レートマッチングするようにすることができる。
【0620】
複数個のPDCCH受信ビームが設定される場合、該当CSI-RSリソース(或いはSSブロック)の全てまたは一部(例えば、プライマリPDCCHのみ限定)に対して連結されたTRSリソースが受信、測定、活性化、モニター、レートマッチングされることができる。
【0621】
または、PDSCHビームを基準にTRSリソースが受信、測定、活性化、モニター、レートマッチングされるように設定されることもできる。
【0622】
この場合、PDSCHビームは、DCIによってダイナミックに変更されることができる。従って、変更される可能性のある複数の候補CSI-RS(或いはSSブロック)ビーム/リソースに対して連結されたTRSが(全て)受信、測定、活性化、モニター、レートマッチングされるように設定されることもできる。
【0623】
前記候補CSI-RS(或いはSSブロック)ビーム/リソースは、(i)端末が報告した(複数個の)好むビームインデックス(例:CRIまたは、CRI+port selection PMI)により決定されるか、または(ii)基地局が直/間接的に指定することができる。
【0624】
ここで、(ii)の場合、TRSの受信、測定、活性化、モニター、レートマッチングを遂行するTRSリソースが直接的に指示されるか、または間接的にQCLリンケージされたCSI-RSリソースまたはSSブロックが指示されることができる。
【0625】
もし、TRSリソースを間接的に指示する場合、該当CSI-RS(またはSSブロック)は、PDSCH転送が可能なTRP及び/又はビームの集合情報として指示されることができる。
【0626】
これは、PDSCHビームで指示可能なCSI-RS(またはSSブロック)リソース情報と一致することができる。
【0627】
例えば、10個のCSI-RSリソース(ビーム)がRRCに設定された場合、(端末のビーム関連のフィードバック情報に応じて)MAC CEにそのうち4個のCSI-RSリソースを選択して指示した後、2 bit DCIにダイナミックに4個のうち一つのCSI-RSリソースをPDSCH DMRSとの(空間)QCLに指示することができる。
【0628】
このとき、前記MAC CEに指示する4個のCSI-RSリソースがPDSCH転送可能なビーム候補であるため、前記MAC CEに指示されたCSI-RSリソースとQCL設定されているTRSリソースに対してのみTRS受信/測定/活性化/モニター/レートマッチングを遂行するようにし、残りの6個のCSI-RSリソース(ビーム)とQCL設定されているTRSリソースに対しては、TRS受信/測定/活性化/モニター/レートマッチングを遂行しないようにすることができる。
【0629】
即ち、PDSCH DMRSとCSI-RSとの間の空間QCL指示のために、MAC CEに指示されるリソースと、QCLされた1ポート、高密度CSI-RSのみ(自動的に)活性化できる。
【0630】
このとき、該当TRS(または1ポート高密度CSI-RS)の転送周期及びスロットオフセットなどは、RRCに予め設定されることができる。
【0631】
前記レートマッチングの動作は、データ転送チャンネルであるPDSCHまたはPUSCHに対して、該当TRS RE(s)を除いてREマッピングを遂行することによって、該当TRSからデータチャンネルが受ける干渉及びデータチャンネルが該当TRSに及ぼす干渉を制御する動作を意味する。
【0632】
レートマッチングの観点から、干渉制御のために、PDCCH/PDSCHビームだけでなく、該当ビームの周辺のビームまで含んでTRSのレートマッチングが遂行されるようにすることもできる。
【0633】
指示(または設定)されたPDCCH/PDSCHビームID(例:PDCCH/PDSCH DMRSとspatial QCLされたCSI-RSリソースまたはSSブロックID)によって、レートマッチングを遂行すべきビームIDセットまたはTRSセットがネットワークによって(RRCメッセージに)設定されるか、またはどんな規則(via table、formula等)として予め定義されることができる。
【0634】
例えば、PDCCH/PDSCH(候補)ビームで指示した(または端末によって報告された)CRI(またはSSブロックID)=Xであるとき、TRSのレートマッチングが遂行されるCSI-RSリソースインデックス(またはSSブロックIDs)が設定されるか、または規則として予め定義されることができる。
【0635】
このとき、該当CSI-RSリソース(またはSSブロック)とQCLされたTRSは、レートマッチングされることができる。
【0636】
また別の例として、RRCに設定された複数のTRSリソースのうち、レートマッチングを遂行するリソースは、MAC CE及び/又はDCIを用いてより動的に直接的または間接的に指示されることができる。
【0637】
間接的に指示する方法は、DCIに最終指示するPDSCH候補CSI-RSビームをMAC CEにアップデートするとき、アップデートされたPDSCH候補ビーム及び(特定の規則またはRRC設定によって予め定義された)周辺のビームとQCLされたTRSをレートマッチングするようにすることができる。
【0638】
前記で、TRSの用途のCSI-RSリソースとビーム管理/CSI獲得用途のCSI-RSリソースを明示的または暗示的に区分して設定する方法について見た。
【0639】
ここで、特定のCSI-RSリソースは、複数の用途に対して用いられることができる。
【0640】
例えば、周期的、1ポート、高周波数密度、(multi-symbol)の特徴を有するCSI-RSリソースをリソース設定を介して設定を受けた端末は、該当リソースを介して、(受信)ビームの選択/補正をしたり(またはしながら同時に)時間/周波数トラッキングのために用いることができる。
【0641】
この場合、前記で見た内容は、TRS専用(dedicated)ではないTRS兼用のリソースとも解釈可能である。
【0642】
前記で見た1ポート、短い周期、スロット内のmulti-symbol、周波数密度>1の特徴を有するCSI-RSリソースと解釈され得る。
【0643】
前記では、基地局が端末にTRSを設定する方法について具体的に見た。
【0644】
以下で、基地局がTRS密度/パターンを決定するために助ける情報(例:助け情報)を端末が報告する方法についてさらに見る。
【0645】
このような助け情報の例示として、UE receiver capability及び/又はchannel estimator capability情報(例えば、2D補間可否、正確度等)が考慮されることができる。
【0646】
前記助け情報は、制御情報、補助情報等で表現されることもできる。
【0647】
端末のチャンネルの推定時、時間領域と周波数領域に2D補間を遂行する端末の場合、ドップラーの推定のために一つのスロット内に複数個のシンボルにTRSを転送する必要があるが、そうでない端末の場合、単一のシンボルにTRSを転送するだけでも充分である。
【0648】
前記助け情報の一例として、時間/周波数のTRS密度(或いはパターン)情報を考慮することができる。
【0649】
前記時間密度の情報は、ドップラー拡散の程度または端末の移動速度の情報に代替されることもできる。
【0650】
また、周波数密度の情報は、遅延拡散の程度に代替されることもできる。
【0651】
複数個のCSI-RSリソースを(同一または連続的なスロット内で)アグリゲーション(aggregation)してTRSを設定する場合、好むCSI-RSリソース(セット)情報を基地局に転送して要求する時間(及び/又は周波数)密度及びパターンの情報を報告することもできる。
【0652】
例えば、CSI-RSリソース1(6th symbol)及びCSI-RSリソース2(12th symbol)がTRS用途に指示された場合、端末は{1}、{2}、{1,2}のうち要求されるリソース(組み合わせ)を選択して基地局に報告することもできる。
【0653】
ここで、互いに異なるCSI-RSリソースは、互いに異なる時間/周波数密度を有することもでき、このうち一つ(或いは多数個)のリソースを選択することによって要求される密度を報告する効果を得ることができる。
【0654】
また、前記助け情報は、TRS帯域幅情報、要求されるTRS転送周期情報等を考慮することができる。
【0655】
また、前記で見た助け情報に対する例示の任意の組み合わせを通じて、該当助け情報が構成されることもできる。。
【0656】
前記助け情報は、UE capability signalingのように、UEがネットワークの接続時に報告(または転送)する情報であるか、またはRRC連結の確立後にon-demandで要求する情報であり得る。
【0657】
後者(UE capability)の場合、基地局が既に設定した(default)TRSのBW、時間/周波数密度、周期等が端末に不十分であるか、または既に設定したTRSがない場合、端末がUL信号を基地局に転送し、TRS設定(または転送)の要求及び/又は密度、周期、BW調整等に対する要求を遂行することができる。
【0658】
ここで、前記UL信号は、PRACHやビーム失敗復旧用ULチャンネル(例:PRACHを有するFDMed/CDMedチャンネル、PUCCHの特定のフォーマット(以下、便宜上「BRCH」と呼ぶこととする))を介して転送されることができる。
【0659】
この場合、下記の三つの手続が全て可能であり得る。
【0660】
(手続1):PRACH/BRCHを介してUL信号を転送した後、端末が基地局から応答と共にPUSCHリソースの設定を受けると、前記端末は、前記設定を受けたPUSCHリソースを介して、TRS設定の要求及び/又は密度、周期、BW調整の情報を前記基地局に転送することができる。
【0661】
(手続2):PRACH/BRCHに前記目的の別途のリソースを定義し、(前記リソースはPRACH/BRCHリソースとCDM、FDM、及び/又はTDMされるか、メッセージフィールドを介して区分されることができる)、端末が前記リソースを介して転送するUL信号を介して、基地局はTRS設定の要求及び/又は密度、周期、BW調整要求の情報を端末から受信することができる。
【0662】
(手続3):PRACH/BRCHに前記目的の別途のリソースを定義し(前記リソースはPRACH/BRCHリソースとCDM、FDM及び/又はTDMされるか、メッセージフィールドを介して区分されることができる)、端末が前記リソースを介して転送する信号を介して基地局はTRS設定の要求を受信し、端末に詳細要求の情報を転送すべきPUSCHリソースを割り当てることができる。
【0663】
端末は、前記割り当てられたPUSCHリソースを介して要求される密度、周期、BW(調整)の情報を転送することができる。
【0664】
また別の一例として、前記UL信号は、power headroom report(PHR)及び/又はバッファー状況報告(buffer status report)等のような特定のUL信号を転送する形態で共に転送するか、または別途に転送されるように定義されることができる。
【0665】
また、前記情報の報告トリガリング条件(reporting triggering condition)は、別途に定義されることができる。
【0666】
図20は、本明細書で提案する時間/周波数トラッキングのための基地局の動作を示すフローチャートである。
【0667】
まず、基地局は、CSI-RSリソースセット(resource set)に含まれる全てのCSI-RSリソース(resource)に対するアンテナポートが同一であることを示す制御情報を設定する(S2010)。
【0668】
ここで、前記CSI-RSリソースセットは、時間(time)または周波数(frequency)のうちの少なくとも一つのトラッキング(tracking)のために用いられることができる。
【0669】
即ち、前記トラッキング用途のCSI-RSは、「TRS(tracking RS)」と呼ばれることができる。
【0670】
また、前記基地局は、設定された制御情報を端末に転送する(S2020)。
【0671】
さらに、前記基地局は、前記全てのCSI-RSリソースを介して、前記CSI-RSを端末に転送する(S2030)。
【0672】
特に、前記アンテナポートは、1-ポートであり得、前記端末は、RRC連結状態(connected state)であり得る。
【0673】
前記全てのCSI-RSリソースは、同一の周期(periodicity)に設定されることができる。
【0674】
前記全てのCSI-RSリソースは、一つのスロット(slot)または複数のスロットで設定されることができ、前記複数のスロットは、連続的な(consecutive)スロットであり得る。
【0675】
前記全てのCSI-RSリソースが前記一つのスロットで設定される場合、前記CSI-RSリソースに対するシンボル位置(symbol location)は互いに異なることができる。
【0676】
前記全てのCSI-RSリソースのそれぞれに対する周波数領域の密度(density)は1よりも大きいことができる。
【0677】
前記CSI-RSリソースセット(resource set)は前記トラッキング及びビーム管理(beam management)の両方(both)のために設定されない。
【0678】
また、前記トラッキングのために用いられるCSI-RSリソースは、CSI獲得(acquisition)のために用いられるCSI-RSリソース、ビーム管理のために用いられるCSI-RSリソースまたはSSB(SS/PBCHブロック)とQCL(quasi co-locating)設定されることができる。
【0679】
前記CSI-RSは周期的(periodic)CSI-RSであり得る。
【0680】
また、前記CSI-RSと関連した時間領域測定制限(time domain measurement restriction)は、「オフ(OFF)」に設定されることができる。
【0681】
さらに、周期的CSI-RSに対するCSI-RSリソースセットは、報告設定(report setting)とリンケージ(linkage)が設定されない。
【0682】
また、前記CSI-RSリソースセットは、特定の報告設定(reportsetting)とリンケージ(linkage)が設定されることができ、前記特定の報告設定(report setting)は、ナル報告設定(null reporting setting)であり得る。
【0683】
さらに、前記基地局は、前記CSI-RSの時間領域(time domain)に対する密度(density)と関連した情報を前記端末から受信することができる。
【0684】
このとき、前記時間領域(time domain)は同一のスロット(slot)または連続的なスロットであり得る。
【0685】
図21は、本明細書で提案する時間/周波数トラッキングのための端末の動作を示すフローチャートである。
【0686】
まず、端末は、CSI-RSリソースセット(resource set)に含まれる全てのCSI-RSリソース(resource)に対するアンテナポートが同一であることを示す制御情報を基地局から受信する(S2110)。
【0687】
ここで、前記CSI-RSリソースセットは、時間(time)または周波数(frequency)のうちの少なくとも一つのトラッキング(tracking)のために用いられることができる。
【0688】
また、前記端末は、前記全てのCSI-RS CSI-RSリソース(resource)を介して前記CSI-RSを前記基地よくから受信する(S2120)。
【0689】
ここで、前記全てのCSI-RSリソースに対するアンテナポート(antenna port)は同一に設定されることができる。
【0690】
特に、前記アンテナポートは1-portであり得、前記端末の状態はRRC連結状態(connected state)であり得る。
【0691】
前記全てのCSI-RSリソースに対する周期(periodicity)は同一に設定されることができる。
【0692】
前記全てのCSI-RSリソースは、一つのスロット(slot)または複数のスロットで設定されることができ、前記複数のスロットは、連続的な(consecutive)スロットであり得る。
【0693】
前記全てのCSI-RSリソースが前記一つのスロットで設定される場合、前記CSI-RSリソースに対するシンボル位置(symbol location)は互いに異なることができる。
【0694】
前記全てのCSI-RSリソースは、それぞれに対する周波数領域密度(density)は1より大きいことができる。
【0695】
前記CSI-RSリソースセット(resource set)は、前記トラッキング及びビーム管理(beam management)の両方(both)のために設定されない。
【0696】
また、前記トラッキングのために用いられるCSI-RSリソースは、CSI獲得(acquisition)またはビーム管理のために用いられるCSI-RSリソースとQCL(quasi co-locating)設定されることができる。
【0697】
前記CSI-RSは周期的(periodic)CSI-RSであり得る。
【0698】
また、前記端末は、前記受信されたCSI-RSに基づき、時間または周波数のうちの少なくとも一つに対するトラッキングを遂行する(S2130)。
【0699】
本発明が適用されることができる装置一般
【0700】
図22は、本明細書で提案する方法が適用されることができる無線通信装置のブロック構成図を例示する。
【0701】
図22を参照すると、無線通信システムは基地局2210と基地局領域内に位置した多数の端末2220とを含む。
【0702】
前記基地局と端末は、それぞれ無線装置で表現されることもできる。
【0703】
基地局は、プロセッサ(processor)2211、メモリ(memory)2212、及びRFモジュール(radio frequency module)1613を含む。プロセッサ2211は、前記図1乃至図21で提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの層は、プロセッサにより具現されることができる。メモリはプロセッサと連結され、プロセッサを駆動するための多様な情報を格納する。RFモジュールはプロセッサと連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0704】
端末は、プロセッサ2221、メモリ2222、及びRFモジュール2223を含む。
【0705】
プロセッサは、前記図1乃至図21で提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの層は、プロセッサにより具現されることができる。メモリはプロセッサと連結され、プロセッサを駆動するための多様な情報を格納する。RFモジュールはプロセッサと連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0706】
メモリ2212、2222は、プロセッサ2211、2221の内部または外部にあり得、よく知られている多様な手段でプロセッサと連結されることができる。
【0707】
また、基地局及び/又は端末は、一つのアンテナ(single antenna)または多重アンテナ(multiple antenna)を有することができる。
【0708】
アンテナ2214、2224は、無線信号を送信及び受信する機能をする。
【0709】
図23は、本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構成図を例示する。
【0710】
特に、図23は、前記図22の端末をより詳細に例示する図である。
【0711】
図23を参照すると、端末はプロセッサ(またはデジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)2310、RFモジュール(RF module)(またはRFユニット)2335、パワー管理モジュール(power management module)2305、アンテナ(antenna)2340、バッテリー(battery)2355、ディスプレイ(display)2315、キーパッド(keypad)2320、メモリ(memory)2330、SIMカード(SIM(Subscriber Identification Module)card)2325(この構成は選択的である)、スピーカー(speaker)2345、及びマイクロフォン(microphone)2350を含んで構成されることができる。端末はまた、単一のアンテナまたは多重のアンテナを含むことができる。
【0712】
プロセッサ2310は、前記図1乃至図21で提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの層は、プロセッサにより具現されることができる。
【0713】
メモリ2330はプロセッサと連結され、プロセッサの動作と関連した情報を格納する。メモリはプロセッサの内部または外部にあり得、よく知られている多様な手段でプロセッサと連結されることができる。
【0714】
ユーザは、例えば、キーパッド2320のボタンを押すか(或いはタッチするか)、またはマイクロフォン2350を用いた音声駆動(voice activation)によって電話番号などのような命令情報を入力する。プロセッサは、このような命令情報を受信し、電話番号に電話をかけるなど、適切な機能を遂行するように処理する。駆動上のデータ(operationaldata)は、SIMカード2325またはメモリ2330から抽出することができる。また、プロセッサは、ユーザが認知し、また便宜のために命令情報または駆動情報をディスプレイ2315上にディスプレイすることができる。
【0715】
RFモジュール2335はプロセッサに連結され、RF信号を送信及び/又は受信する。プロセッサは通信を開始するために、例えば、音声通信データを構成する無線信号を転送するように命令情報をRFモジュールに伝達する。RFモジュールは、無線信号を受信及び送信するために、受信機(receiver)及び送信機(transmitter)で構成される。アンテナ2340は、無線信号を送信及び受信する機能をする。無線信号を受信するとき、RFモジュールはプロセッサにより処理するために信号を伝達し、基底帯域に信号を変換することができる。処理された信号は、スピーカー2345を介して出力される可聴または可読情報に変換されることができる。
【0716】
図24は、本明細書で提案する方法が適用されることができる無線通信装置のRFモジュールの一例を示す図である。
【0717】
具体的に、図24は、FDD(Frequency Division Duplex)システムで具現できるRFモジュールの一例を示す。
【0718】
まず、転送経路で、図22及び図23で記述されたプロセッサは、転送されるデータをプロセッシングして、アナログ出力信号を送信機2410に提供する。
【0719】
送信機2410内で、アナログ出力信号は、デジタル対アナログの変換(ADC)により引き起こされるイメージを除去するために、低域通過フィルタ(Low Pass Filter、LPF)2411によりフィルタリングされ、アップコンバート(Mixer)2412により基底帯域からRFにアップコンバージョンし、可変利得増幅器(Variable Gain Amplifier、VGA)2413により増幅され、増幅された信号は、フィルタ2414によりフィルタリングされ、電力増幅器(Power Amplifier、PA)2415によりさらに増幅され、デュプレクサ2450/アンテナスイッチ2460を介してルーティングされ、アンテナ2470を介して転送される。
【0720】
また、受信経路で、アンテナは外部から信号を受信して受信された信号を提供し、この信号はアンテナスイッチ2460/デュプレクサ2450を介してルーティングされ、受信機2420に提供される。
【0721】
受信機2420内で、受信された信号は低雑音増幅器(Low NoiseAmplifier、LNA)2423により増幅され、帯域通過フィルタ2424によりフィルタリングされ、ダウンコンバート(Mixer)2425によりRFから基底帯域にダウンコンバージョンする。
【0722】
前記ダウンコンバージョンした信号は、低域通過フィルタ(LPF)2426によりフィルタリングされ、VGA2427により増幅されてアナログ入力信号を獲得し、これは、図22及び図23で記述されたプロセッサに提供される。
【0723】
また、局部発振器 (local oscillator、LO)発生器2440は、送信及び受信のLO信号を発生及びアップコンバート2412及びダウンコンバート2425にそれぞれ提供する。
【0724】
さらに、位相ロックループ(Phase Locked Loop、PLL)2430は、適切な周波数で送信及び受信のLO信号を生成するために、プロセッサから制御情報を受信し、制御信号をLO発生器2440に提供する。
【0725】
また、図24に示された回路は図24に示された構成と異なって配列されることもできる。
【0726】
図25は、本明細書で提案する方法が適用されることができる無線通信装置のRFモジュールのまた別の一例を示す図である。
【0727】
具体的に、図25はTDD(Time Division Duplex)システムで具現できるRFモジュールの一例を示す。
【0728】
TDDシステムにおけるFRモジュールの送信機2510及び受信機2520は、FDDシステムにおけるRFモジュールの送信機及び受信機の構造と同一である。
【0729】
以下、TDDシステムのRFモジュールは、FDDシステムのRFモジュールと差のある構造についてのみ見ることとし、同一の構造については図24の説明を参照することとする。
【0730】
送信機の電力増幅器(Power Amplifier、PA)2515により増幅された信号は、バンド選択スイッチ(Band Select Switch)2550、バンド通過フィルタ(BPF)2560、及びアンテナスイッチ2570を介してルーティングされ、アンテナ2580を介して転送される。
【0731】
また、受信経路で、アンテナは外部から信号を受信し、受信された信号を提供し、この信号はアンテナスイッチ2570、バンド通過フィルタ2560、及びバンド選択スイッチ2550を介してルーティングされ、受信機2520に提供される。
【0732】
以上で説明された実施例は、本発明の構成要素と特徴が所定の形態で結合されたものである。各構成要素または特徴は、別途の明示的言及がない限り、選択的なものと考慮されるべきである。各構成要素または特徴は他の構成要素や特徴と結合されていない形態で実施されることができる。また、一部構成要素及び/又は特徴を結合し、本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更され得る。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、または他の実施例の対応する構成または特徴と交換されてもよい。特許請求範囲で明示的な引用関係がない請求項を結合して実施例を構成するか、出願後の補正により新たな請求項に含ませることができることは自明である。
【0733】
本発明に係る実施例は、多様な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合等により具現できる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、一つまたはそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ等により具現できる。
【0734】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明された機能または動作を遂行するモジュール、手続、関数などの形態で具現できる。ソフトウェアのコードは、メモリに格納され、プロセッサにより駆動できる。前記メモリは、前記プロセッサの内部または外部に位置し、既に公知となった多様な手段により前記プロセッサとデータをやり取りすることができる。
【0735】
本発明は、本発明の必須的特徴を外れない範囲で他の特定の形態で具体化できることは通常の技術者にとって自明である。従って、前述した詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈されてはならず、例示的なものと考慮されるべきである。本発明の範囲は、添付された請求項の合理的解釈によって決定されなければならず、本発明の等価的範囲内での全ての変更は、本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0736】
本発明の無線通信システムで参照信号をマッピングする案は、3GPP LTE/LTE-Aシステム、5Gシステム(New RATシステム)に適用される例を中心に説明したが、以外にも多様な無線通信システムに適用することが可能である。
図1
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