(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-09
(45)【発行日】2022-09-20
(54)【発明の名称】端末装置及びオーディオ出力方法
(51)【国際特許分類】
H04R 1/02 20060101AFI20220912BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20220912BHJP
【FI】
H04R1/02 102Z
H04N5/64 541N
(21)【出願番号】P 2020514564
(86)(22)【出願日】2020-02-04
(86)【国際出願番号】 CN2020074272
(87)【国際公開番号】W WO2021093187
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2020-03-10
(31)【優先権主張番号】201911120256.5
(32)【優先日】2019-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 肖爽
(72)【発明者】
【氏名】盧 世偉
(72)【発明者】
【氏名】呂 争榮
(72)【発明者】
【氏名】徐 兆前
【審査官】堀 洋介
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2010-0004541(KR,A)
【文献】西独国実用新案公開第29721578(DE,U)
【文献】西独国実用新案公開第08700002(DE,U)
【文献】特開2001-169377(JP,A)
【文献】特開平01-295576(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/02
H04N 5/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置であって、少なくとも、
筐体と、
オーディオ出力モジュールと、
前記オーディオ出力モジュールに接続され、前記オーディオ出力モジュールを第1位置と第2位置との間で移動させるように駆動し、前記第1位置が前記筐体内にあり、前記第2位置が前記筐体外にある駆動モジュールとを備え、
前記オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態である場合、前記オーディオ出力モジュールを前記第2位置に移動させるよう駆動し、
前記オーディオ出力モジュールが前記オーディオ出力状態から抜けた場合、前記オーディオ出力モジュールを前記第1位置に移動させるように駆動
し、
前記端末装置は、
前記筐体に位置し、前記オーディオ出力モジュールに可動に接続され、前記第1位置と前記第2位置との間で移動するようにオーディオ出力モジュールを規制するように構成されるストッパモジュールを更に備え、
前記ストッパモジュールは、
前記筐体に設けられる弧状ストッパ溝と、
前記弧状ストッパ溝内に位置し前記弧状ストッパ溝内で移動できる第3端と、前記オーディオ出力モジュールに接続される第4端とを有する連結竿とを備え、
前記第3端が前記弧状ストッパ溝内の第3位置に位置する時、前記オーディオ出力モジュールは前記第1位置まで移動し、
前記第3端が前記弧状ストッパ溝内の第4位置に位置する時、前記オーディオ出力モジュールは、前記第2位置まで移動し、ここで、前記第4位置と前記端末装置の中心点との距離は、前記第3位置と前記端末装置の中心点との距離よりも大きいことを特徴とする、
端末装置。
【請求項2】
前記端末装置は、
前記筐体に固定されて取り付けられる回転竿を更に備え、
前記オーディオ出力モジュールは、回転本体と、前記回転本体に取り付けられるオーディオ出力アセンブリとを備え、
前記回転本体は、前記回転竿に可動に接続され、
前記駆動モジュールは、前記回転本体に接続され、前記回転本体を、前記回転竿を中心として前記第1位置と前記第2位置との間で回転するように駆動するように構成されることを特徴とする
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記回転本体は、前記第1位置に回転された場合、筐体内に位置し、
前記回転本体が前記第2位置に回転された場合、前記回転本体の第1領域は、前記筐体外に露出し、前記回転本体の第2領域は、前記筐体内に位置し、
前記オーディオ出力アセンブリは、前記第1領域に設けられ、前記第1領域と前記第2領域は、前記回転本体の全ての領域を構成することを特徴とする
請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記オーディオ出力アセンブリは、
前記回転竿との距離が第1距離であり、周波数閾値未満のオーディオ信号を出力するように構成される第1出力サブアセンブリと、
前記回転竿との距離が第2距離であり、前記周波数閾値を超えるオーディオ信号を出力するように構成される第2出力サブアセンブリと、を備え、
前記第1距離は、前記第2距離を超えることを特徴とする
請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記オーディオ出力アセンブリは、
前記回転竿との距離が第3距離である第3出力サブアセンブリと、
前記回転竿との距離が第4距離である第4出力サブアセンブリと、を更に備え、前記第3出力サブアセンブリの寸法は、前記第4出力サブアセンブリの寸法よりも大きく、前記第3出力サブアセンブリの最大出力音量は、前記第4出力サブアセンブリの最大出力音量よりも大きく、前記第3距離は前記第4距離よりも大きいことを特徴とする
請求項3に記載の端末装置。
【請求項6】
前記筐体は、第1端と前記第1端に対向して設けられる第2端とを有する第1表面を備え、
前記回転竿が前記第1端に設けられた場合、前記回転本体を回転竿の周りに回転して前記第1領域を前記第2端の設置方向から露出し始め、
前記回転竿が前記第2端に設けられた場合、前記回転本体を回転竿の周りに回転して前記第1領域を前記第1端の設置方向から露出し始めることを特徴とする
請求項3に記載の端末装置。
【請求項7】
前記筐体は、前記第1表面に隣接する第2表面を更に備え、
前記端末装置は、
前記第2表面に設けられるスクリーンを更に備え、
前記オーディオ出力モジュールは2つがあり、それぞれ前記スクリーンの両側に設けられることを特徴とする
請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
オーディオ出力方法であって、
端末装置におけるオーディオ出力モジュールのオーディオ出力状態を検出すること
であって、前記端末装置は、請求項1から7のいずれか1項に記載の端末装置である、ことと、
前記オーディオ出力モジュールが前記オーディオ出力状態である場合、駆動モジュールにより、前記オーディオ出力モジュールを筐体内の第1位置から前記筐体外の第2位置に移動させるように駆動することと、
前記第2位置にある前記オーディオ出力モジュールがオーディオ信号を外へ出力することと、
前記オーディオ出力モジュールが前記オーディオ出力状態から抜けた場合、駆動モジュールにより、前記オーディオ出力モジュールを前記第2位置から前記第1位置に移動させるように駆動することとを含む、前記オーディオ出力方法。
【請求項9】
駆動モジュールにより、前記オーディオ出力モジュールを前記筐体内の第1位置から前記筐体外の第2位置に移動させるように駆動することは、
前記駆動モジュールにより、前記オーディオ出力モジュールにおける回転本体を、筐体内に固定的に取り付けられる回転竿を中心として、前記筐体内の第1位置から前記筐体外の第2位置に回転するように駆動することを含むことを特徴とする
請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
駆動モジュールにより、前記オーディオ出力モジュールを前記第2位置から前記第1位置に移動させるように駆動することは、
前記駆動モジュールにより、前記オーディオ出力モジュールにおける回転本体を、筐体内に固定的に取り付けられる回転竿を中心として前記第2位置から前記第1位置に回転するように駆動することを含むことを特徴とする
請求項
8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年11月15日に中国特許局に提出された出願番号が201911120256.5である中国特許出願の優先権を要求し、その全ての内容は引用によって本出願に結合される。
【0002】
本出願の実施例は、オーディオ技術分野に関し、特に、端末装置及びオーディオ出力方法に関する。
【背景技術】
【0003】
端末装置の継続的な成長及び科学技術の進歩に伴い、端末装置は、知能化、機能の多様化が進行している。従来の端末装置における機能モジュールの設計は、ユーザのニーズを満たすことができない。例えば、従来のテレビ内のスピーカーは、テレビの筐体内に固定されているため、ユーザのニーズを満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、端末装置及びオーディオ出力方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の実施例の第1態様によれば、端末装置を提供し、該端末装置は、
筐体と、
オーディオ出力モジュールと、
前記オーディオ出力モジュールに接続され、前記オーディオ出力モジュールを第1位置と第2位置との間で移動させるように駆動し、前記第1位置が前記筐体内にあり、前記第2位置が前記筐体外にある駆動モジュールとを備え、
前記オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態である場合、前記オーディオ出力モジュールを前記第2位置に移動させるよう駆動し、
前記オーディオ出力モジュールが前記オーディオ出力状態から抜けた場合、前記オーディオ出力モジュールを前記第1位置に移動させるように駆動する。
【0006】
一実施例において、前記端末装置は、
前記筐体に固定されて取り付けられる回転竿を更に備え、
前記オーディオ出力モジュールは、回転本体と、前記回転本体に取り付けられるオーディオ出力アセンブリとを備え、
前記回転本体は、前記回転竿に可動に接続され、
前記駆動モジュールは、前記回転本体に接続され、前記回転本体を、前記回転竿を中心として前記第1位置と前記第2位置との間で回転するように駆動するように構成される。
【0007】
一実施例において、前記回転本体は、前記第1位置に回転された場合、筐体内に位置し、
前記回転本体が前記第2位置に回転された場合、前記回転本体の第1領域は、前記筐体外に露出し、前記回転本体の第2領域は、前記筐体内に位置し、
前記オーディオ出力アセンブリは、前記第1領域に設けられ、前記第1領域と前記第2領域は、前記回転本体の全ての領域を構成する。
【0008】
一実施例において、前記オーディオ出力アセンブリは、
前記回転竿との距離が第1距離であり、周波数閾値未満のオーディオ信号を出力するように構成される第1出力サブアセンブリと、
前記回転竿との距離が第2距離であり、前記周波数閾値を超えるオーディオ信号を出力するように構成される第2出力サブアセンブリと、を備え、
前記第1距離は、前記第2距離を超える。
【0009】
一実施例において、前記オーディオ出力アセンブリは、
前記回転竿との距離が第3距離である第3出力サブアセンブリと、
前記回転竿との距離が第4距離である第4出力サブアセンブリと、を更に備え、前記第3出力サブアセンブリの寸法は、前記第4出力サブアセンブリの寸法よりも大きく、前記第3出力サブアセンブリの最大出力音量は、前記第4出力サブアセンブリの最大出力音量よりも大きく、前記第3距離は前記第4距離よりも大きい。
【0010】
一実施例において、前記筐体は、第1端と前記第1端に対向して設けられる第2端とを有する第1表面を備え、
前記回転竿が前記第1端に設けられた場合、前記回転本体を回転竿の周りに回転して前記第1領域を前記第2端の設置方向から露出し始め、
前記回転竿が前記第2端に設けられた場合、前記回転本体を回転竿の周りに回転して前記第1領域を前記第1端の設置方向から露出し始める。
【0011】
一実施例において、前記筐体は、前記第1表面に隣接する第2表面を更に備え、
前記端末装置は、
前記第2表面に設けられるスクリーンを更に備え、
前記オーディオ出力モジュールは2つがあり、それぞれ前記スクリーンの両側に設けられる。
【0012】
一実施例において、前記端末装置は、
前記筐体に位置し、前記オーディオ出力モジュールに可動に接続され、前記前記第1位置と前記第2位置との間で移動するようにオーディオ出力モジュールを規制するように構成されるストッパモジュールを更に備える。
【0013】
一実施例において、前記ストッパモジュールは、
前記筐体に設けられる弧状ストッパ溝と、
前記弧状ストッパ溝内に位置し前記弧状ストッパ溝内で移動できる第3端と、前記オーディオ出力モジュールに接続される第4端とを有する連結竿とを備え、
前記第3端が前記弧状ストッパ溝内の第3位置に位置する時、前記オーディオ出力モジュールは前記第1位置まで移動し、
前記第3端が前記弧状ストッパ溝内の第4位置に位置する時、前記オーディオ出力モジュールは、前記第2位置まで移動し、ここで、前記第4位置と前記端末装置の中心点との距離は、前記第3位置と前記端末装置の中心点との距離よりも大きい。
【0014】
本出願の実施例の第2態様によれば、オーディオ出力方法を提供し、該方法は、
端末装置におけるオーディオ出力モジュールのオーディオ出力状態を検出することと、
前記オーディオ出力モジュールが前記オーディオ出力状態である場合、駆動モジュールにより、前記オーディオ出力モジュールを筐体内の第1位置から前記筐体外の第2位置に移動させるように駆動することと、
前記第2位置にある前記オーディオ出力モジュールがオーディオ信号を外へ出力することと、
前記オーディオ出力モジュールが前記オーディオ出力状態から抜けた場合、駆動モジュールにより、前記オーディオ出力モジュールを前記第2位置から前記第1位置に移動させるように駆動することとを含む。
【0015】
一実施例において、駆動モジュールにより、前記オーディオ出力モジュールを前記筐体内の第1位置から前記筐体外の第2位置に移動させるように駆動することは、
前記駆動モジュールにより、前記オーディオ出力モジュールにおける回転本体を、筐体内に固定的に取り付けられる回転竿を中心として、前記筐体内の第1位置から前記筐体外の第2位置に回転するように駆動することを含む。
【0016】
一実施例において、駆動モジュールにより、前記オーディオ出力モジュールを前記第2位置から前記第1位置に移動させるように駆動することは、
前記駆動モジュールにより、前記オーディオ出力モジュールにおける回転本体を、筐体内に固定的に取り付けられる回転竿を中心として前記第2位置から前記第1位置に回転するように駆動することを含む。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例が提供する技術的解決手段は以下の有益な効果を有することができる。
【0018】
本出願の実施例は、オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態である場合だけ、オーディオ出力モジュールを筐体内から筐体外に移動させるように駆動する。従って、オーディオ出力モジュールを筐体内に隠すことに比べて、本出願は、オーディオ出力モジュールのオーディオ出力状態に応じて、オーディオ出力モジュールの位置を調整し、オーディオ信号を出力する時、オーディオ出力モジュールを筐体外に露出させることで、オーディオ出力に対する遮蔽を低減させ、オーディオ出力効果を更に向上させると共に、オーディオ信号を出力しない時、オーディオ出力モジュールを筐体内に収納することで、オーディオ出力モジュールを保護し、筐体外での端末装置の損傷の確率を低下させ、端末装置の設置空間を低減させることもできる。また、オーディオ出力モジュールが筐体内と筐体外との間で移動できるため、オーディオ出力モジュールの設計を更に知能化し、ユーザの体験を向上させる。
【0019】
以上の一般的な記述および後述する詳細な説明は、説明のための例示的なものに過ぎず、本出願の実施例を制限するためのものでないことは、理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】一例示的な実施例による端末装置を示す第1概略図である。
【
図2】一例示的な実施例による端末装置における駆動モジュールを示す概略図である。
【
図4】一例示的な実施例による端末装置を示す第2概略図である。
【
図5】一例示的な実施例による端末装置を示す第3概略図である。
【
図6】一例示的な実施例による端末装置を示す第4概略図である。
【
図7】一例示的な実施例による端末装置を示す第5概略図である。
【
図8】一例示的な実施例による端末装置を示す第6概略図である。
【
図9】一例示的な実施例による端末装置を示す第7概略図である。
【
図10】一例示的な実施例によるオーディオ出力方法を示すフローチャートである。
【
図11】一例示的な実施例による端末装置を示すブロック図である。
【0021】
ここで添付した図面は、明細書に引き入れて本明細書の一部分を構成し、本開示に合う実施例を示し、かつ、明細書とともに本発明の原理を解釈することに用いられる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、また、説明中の例を図面に示している。以下の記述は図面に係る場合、別途にて示さない限り、異なる図面における同じ数字は、同じまたは類似する要素を表す。下記例示的な実施例にで記述する実施形態は、本発明の実施例と一致する全ての実施形態を示すものではない。逆に、それらは、添付の特許請求の範囲に詳述したような本発明のいくつかの方面と一致する装置および方法の例だけである。
【0023】
図1は一例示的な実施例による端末装置を示す第1概略図である。
図1に示すように、端末装置は、少なくとも、
筐体101と
オーディオ出力モジュール102と、
オーディオ出力モジュール102に接続され、オーディオ出力モジュール102を第1位置と第2位置との間で移動させるように駆動し、第1位置が筐体101内にあり、第2位置が筐体101外にある駆動モジュール103とを備え、
オーディオ出力モジュール102がオーディオ出力状態である場合、オーディオ出力モジュール102を第2位置に移動させるよう駆動し、
オーディオ出力モジュール102が前記オーディオ出力状態から抜けた場合、前記オーディオ出力モジュール102を前記第1位置に移動させるように駆動する。
【0024】
本出願の実施例において、端末装置は、携帯型装置と固定型装置を含むが、これらに限定されない。該携帯型装置は、ノートパソコン又はタブレットを含むが、これらに限定されない。該固定型装置は、テレビ又はデスクトップコンピュータを含むが、これらに限定されない。
【0025】
上記筐体の形状は、ユーザの需要に応じて設けられてもよい。例えば、端末装置がテレビである場合、筐体の形状を矩形にしてもよいが、本出願の実施例において、特に制限はない。
【0026】
上記オーディオ出力モジュールは、オーディオ信号を出力するために用いられ、それによって人間が音楽、ビデオ内の人物の対話などのような音声を聴き取れる。該オーディオ出力モジュールは駆動モジュールに接続され、第1位置と第2位置との間で移動できる。
【0027】
上記の第1位置と第2位置との間で移動することは、第1位置から第2位置まで移動すること又は、第2位置から第1位置まで移動することを含む、例えば、オーディオ信号の出力を必要とする時、オーディオ出力モジュールを、筐体内から筐体外に移動させるように駆動する。つまり、第1位置から第2位置まで移動する。オーディオ出力を必要としない時、オーディオ出力モジュールを、筐体外から筐体内に移動させるように駆動する。つまり、第2位置から第1位置まで駆動する。
【0028】
幾つかの実施例において、オーディオ出力モジュールが第1位置と第2位置との間で移動することは、オーディオ出力モジュールが回転及び/又は水平移動を介して第1位置と第2位置との間で移動する。ここで、オーディオ出力モジュールが回転を介して第1位置と第2位置との間で移動する時、オーディオ出力モジュールの移動軌跡は曲線となる。オーディオ出力モジュールが水平移動を介して第1位置と第2位置との間で移動する時、オーディオ出力モジュールの移動軌跡は直線となる。
【0029】
幾つかの実施例において、
図2に示すように、駆動モジュールは、モータ103aと、モータ103aに接続される回転ユニット103bとを備え、該回転ユニットは、モータによって、回転軸の軸心の周りを回転し、回転本体を動かして第1位置と第2位置との間で移動させる。
【0030】
上記モータは、逆方向の回転力を発生することができる。該モータは、同期モータ又は非同期モータを含むが、これらに限定されない。
【0031】
上記回転ユニットは、モータの発生した回転力によって、軸心の周りを逆方向へ回転して、オーディオ出力モジュールを動かして第1位置と第2位置との間で移動させることができる回転竿を含む。例えば、回転ユニットが第1方向へ回転する時、オーディオ出力モジュールを動かして第1位置から第2位置に移動させる。回転ユニットが第2方向へ回転する時、オーディオ出力モジュールを動かして第2位置から第1位置に移動させる。第1及び第2方向は互いに逆方向である。
【0032】
本出願の実施例において、オーディオ出力モジュールは、オーディオ出力状態である場合、筐体内から筐体外に移動し、オーディオ信号を出力することができる。オーディオ出力状態から抜けた場合、筐体外から筐体内に移動し、オーディオ出力モジュールはオーディオ信号を出力しない。
【0033】
上記オーディオ出力状態は、オーディオ出力モジュールがオーディオ信号を出力する必要があることを表す。上記オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態から抜けることは、オーディオ出力モジュールが現在、オーディオ信号を出力する必要がないことを表す。この時、端末装置は、端末装置のスクリーンで音声出力を必要としない操作を実行してもよい。例えば、端末装置において、情報を閲覧するか、又は端末装置において情報を書き込む。本出願の実施例において、特に制限はない。
【0034】
例示的には、端末装置のオンオフ状態に応じて、オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態であるかどうかを判定することができる。例えば、端末装置がテレビである場合、テレビがオン状態であると、オーディオ出力モジュールがオーディオ信号を出力する必要があることを表し、更に、オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態であると判定することができる。テレビがオフ状態であると、オーディオ出力モジュールがオーディオ信号を出力する必要がないことを表し、更に、オーディオ出力モジュールが既にオーディオ出力状態から抜けたと判定することができる。
【0035】
勿論、検出モジュールにより、オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態であるかを検出することもできる。本出願の実施例において、特に制限はない。ここで、該検出モジュールは音声センサを含むが、これに限定されない。
【0036】
例えば、テレビを例として、テレビがオン状態であるが、ユーザが音量をゼロにした場合、同様に、現在、オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態でないことを表す。
【0037】
図3に示すように、端末装置はスクリーンを備える。スクリーンが位置する面は、端末装置の正面である。スクリーンが位置する面に対向して設けられる面は、端末装置の背面である。端末装置の正面及び背面から見れば、従来のオーディオ出力モジュール102が筐体内に隠されており、且つ該オーディオ出力モジュール102が筐体内に固定されることが明らかになる。
【0038】
図4に示すように、端末装置はスクリーンを備える。スクリーンが位置する面は、端末装置の正面である。スクリーンが位置する面に対向して設けられる面は、端末装置の背面である。4aは端末装置の正面図であり、4bは端末装置の側面図であり、4cは端末装置の背面図である。背面図から分けるように、端末装置内に2つのオーディオ出力モジュール102が設けられ、オーディオ出力モジュール102がオーディオ出力状態から抜けた場合、端末装置は、駆動モジュールにより、オーディオ出力モジュール102を筐体内の第1位置に移動させるように駆動する。この場合、オーディオ出力モジュール102は、筐体内に隠され、オーディオ信号を出力しない。
【0039】
図5に示すように、端末装置はスクリーンを備える。スクリーンが位置する面は、端末装置の正面である。スクリーンが位置する面に対向して設けられる面は、端末装置の背面である。5aは端末装置の正面図であり、5bが端末装置の背面図である。端末装置内に2つのオーディオ出力モジュール102が設けられる。正面図及び背面図から分かるように、オーディオ出力モジュール102がオーディオ出力状態である場合、端末装置は、駆動モジュールにより、オーディオ出力モジュール102を筐体外の第2位置に移動させるように駆動する。端末装置内の2つのオーディオ出力モジュール102は両側から露出し、オーディオ信号を出力する。
【0040】
従って、本出願の実施例は、オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態である場合だけ、オーディオ出力モジュールを筐体内から筐体外に移動させるように駆動する。オーディオ出力に対する遮蔽を低減させ、オーディオ出力効果を更に向上させると共に、オーディオ信号を出力しない時、オーディオ出力モジュールを筐体内に収納することで、オーディオ出力モジュールを保護し、筐体外での端末装置の損傷の確率を低下させ、端末装置の設置空間を低減させることもできる。また、オーディオ出力モジュールが筐体内と筐体外との間で移動できるため、オーディオ出力モジュールの設計を更に知能化し、ユーザの体験を向上させる。
【0041】
一実施例において、
図6に示すように、端末装置は、
筐体101に固定されて取り付けられる回転竿104を更に備え、
オーディオ出力モジュールは、回転本体102aと、回転本体102aに取り付けられるオーディオ出力アセンブリ102bとを備え、
回転本体102aは、回転竿104に可動に接続され、
駆動モジュール103は、回転本体102aに接続され、回転本体102aを、回転竿104を中心として第1位置と第2位置との間で回転するように駆動するように構成される。
【0042】
本出願の実施例において、回転本体は、回転竿に可動に接続される。回転本体は筐体に対して移動可能である。駆動モジュールは、オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態である場合、回転本体を、回転竿を中心として第2位置に回転するように駆動し、オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態から抜けた場合、回転本体を、回転竿を中心として第1位置に回転するように駆動することができる。
【0043】
上記回転本体が回転竿の周りを回転することは、回転本体に環状構造が設けられ、回転竿が該環状構造を貫通し、回転本体が回転竿の周りを回転するようにすることを含む。
【0044】
本出願の実施例の回転本体は、筐体において、回転竿の周りを回転することができるため、回転本体が第1位置と第2位置との間で回転することを実現させることができ、端末装置をよりスマートにする。
【0045】
一実施例において、回転本体は、第1位置に回転された場合、筐体内に位置し、
回転本体が第2位置に回転された場合、回転本体の第1領域は、筐体外に露出し、回転本体の第2領域は、筐体内に位置し、
オーディオ出力アセンブリは、第1領域に設けられ、第1領域と第2領域は、回転本体の全ての領域を構成する。
【0046】
本出願の実施例において、オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態から抜けた場合、回転本体は第1位置に回転され、回転本体全体は、筐体内に位置する。在オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態である場合、回転本体は第2位置に回転される。この場合、回転本体全体が筐体外に露出することなく、第1領域のみは筐体外に露出し、第2領域は、筐体内に隠される。また、筐体外に露出する第1領域にオーディオ出力アセンブリが設けられる。
【0047】
つまり、オーディオ信号の出力を必要としない場合、回転本体を筐体内に回転させることができる。オーディオ信号の出力を必要とする場合、回転本体におけるオーディオ出力アセンブリが設けられる第1領域のみを筐体外に回転させることができる。従って、回転本体全体を筐体外に回転させるという形態に比べて、回転本体の筐体外へ回転ための領域を減少させ、設置空間を更に低減させることができる。
【0048】
一実施例において、オーディオ出力アセンブリは、
回転竿との距離が第1距離であり、周波数閾値未満のオーディオ信号を出力するように構成される第1出力サブアセンブリと、
回転竿との距離が第2距離であり、周波数閾値を超えるオーディオ信号を出力するように構成される第2出力サブアセンブリと、を備え、
第1距離は、第2距離を超える。
【0049】
上記第1出力サブアセンブリは、周波数閾値未満のオーディオ信号を出力するためのものであり、第2出力サブアセンブリは、周波数閾値を超えるオーディオ信号を出力するためのものである。つまり、第1出力サブアセンブリと第2出力ユニットを比較すると、第1出力サブアセンブリはオーディオ信号における低音部分を出力するためのものであり、第2出力サブアセンブリは、オーディオ信号における高音部分を出力するためのものである。
【0050】
本出願の実施例において、第1出力サブアセンブリと回転竿との距離は、第2出力サブアセンブリと回転竿との距離を超える。つまり、第1出力サブアセンブリは、回転竿から離れる一端に設けられ、第2出力サブアセンブリは、回転竿に近接する一端に設けられる。
【0051】
別の実施例において、オーディオ出力アセンブリは、
回転竿との距離が第3距離である第3出力サブアセンブリと、
回転竿との距離が第4距離である第4出力サブアセンブリと、を更に備え、第3出力サブアセンブリの寸法は、第4出力サブアセンブリの寸法よりも大きく、第3出力サブアセンブリの最大出力音量は、第4出力サブアセンブリの最大出力音量よりも大きく、前記第3距離は前記第4距離よりも大きい。
【0052】
本出願の実施例は、回転本体の筐体外に露出する面積は、回転竿との距離の増大に伴って増大する。また、第3出力サブアセンブリの寸法は、第4出力サブアセンブリの寸法よりも大きい。従って、回転本体に第3出力サブアセンブリ及び第4出力サブアセンブリを設ける時、第3出力サブアセンブリを回転竿から離れる一端に設け、第4出力サブアセンブリを回転竿に近接する一端に設けることができる。
【0053】
図7に示すように、回転竿104は回転本体の先端に設けられる。回転本体の先端から底端まで、オーディオ出力アセンブリの出力サブアセンブリの寸法は、小さいものから大きいものまでになる。従って、第3出力サブアセンブリ及び第4出力サブアセンブリを設ける時、第3出力サブアセンブリ102b2と回転竿との第3距離は、第4出力サブアセンブリ102b1と回転竿との第4距離よりも大きい。
【0054】
一実施例において、筐体は、第1端と前記第1端に対向して設けられる第2端とを有する第1表面を備え、
回転竿が第1端に設けられる時、回転本体を回転竿の周りに回転して第1領域を第2端の設置方向から露出し始め、
回転竿が第2端に設けられる時、回転本体を回転竿の周りに回転して第1領域を第1端の設置方向から露出し始める。
【0055】
本出願の実施例において、オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態である場合、回転本体が回転竿の周りを回転する過程において、回転本体における第1領域が露出し始め、第1領域全体を筐体外に露出させる。
【0056】
上記回転竿は、筐体の第1表面の第1端に設けられてもよいし、第1端に対向する第2端に設けられてもよい。回転竿が第1端に設けられる時、回転本体の第1領域は、第2端の設置方向から露出し始める。回転竿が第2端に設けられる時、回転本体の第1領域は、第1端の設置方向から露出し始める。つまり、回転竿の設置方向及び回転本体の露出開始方向は互いに逆方向である。
【0057】
図6に示すように、回転竿104は第1端に設けられ、回転本体の第1領域は、第2端の設置方向から露出し始める。
【0058】
図8に示すように、端末装置はスクリーンを備える。スクリーンが位置する面は、端末装置の正面である。スクリーンが位置する面に対向して設けられる面は、端末装置の背面である。8aは端末装置の正面図であり、8bが端末装置の背面図である。第1表面は、スクリーンが位置する面に隣接する4つの表面の1つである。回転竿104は、第1表面の第2端に設けられる。駆動モジュール103は、回転本体を回転するように駆動し、回転本体の第1領域を第1表面の第1端の設置方向から露出し始める。
【0059】
図9に示すように、第3出力サブアセンブリ102b2は、回転竿から離れる一端に設けられ、第4出力サブアセンブリ102b1は、回転竿に近接する一端に設けられる。つまり、第4出力サブアセンブリ102b1と回転竿104との距離は、第3出力サブアセンブリ102b2と回転竿104との距離よりも小さい。
【0060】
一実施例において、筐体は、第1表面に隣接する第2表面を更に備え、
端末装置は、
第2表面に設けられるスクリーンを更に備え、
オーディオ出力モジュールは2つがあり、それぞれ前記スクリーンの両側に設けられる。
【0061】
本出願の実施例において、端末装置はスクリーンを備え、オーディオ出力モジュールは2つがあり、それぞれ前記スクリーンの両側に設けられる。
【0062】
図3及び
図4に示すように、オーディオ出力モジュール102は、スクリーンの両側に設けられる。オーディオ出力モジュール102はオーディオ出力状態である場合、それぞれスクリーンの両側から露出する。従って、1つのオーディオ出力モジュールを設けるという形態に比べて、スクリーンの両側にそれぞれオーディオ出力モジュールを設けることで、端末装置に発生したオーディオ信号を重ねて、オーディオ信号の出力効果を向上させることができる。
【0063】
一実施例において、端末装置は、
筐体に位置し、オーディオ出力モジュールに可動に接続され、前記第1位置と前記第2位置との間で移動するようにオーディオ出力モジュールを規制するように構成されるストッパモジュールを更に備える。
【0064】
本出願の実施例において、ストッパモジュールは、駆動モジュールによるオーディオ出力モジュールの移動駆動において、オーディオ出力モジュールが第1位置まで移動してから移動し続けないように規制するか、又は、オーディオ出力モジュールが第2位置まで移動してから移動し続けないように規制する。従って、ストッパモジュールを設けることで、オーディオ出力モジュールの移動位置をより正確にする。
【0065】
一実施例において、ストッパモジュールは、
筐体に設けられる弧状ストッパ溝と、
弧状ストッパ溝内に位置し弧状ストッパ溝内で移動できる第3端と、オーディオ出力モジュールに接続される第4端とを有する連結竿とを備え、
第3端が弧状ストッパ溝内の第3位置に位置する時、オーディオ出力モジュールは第1位置まで移動し、
第3端が前記弧状ストッパ溝内の第4位置に位置する時、オーディオ出力モジュールは、第2位置まで移動し、ここで、第4位置と端末装置の中心点との距離は、第3位置と端末装置の中心点との距離よりも大きい。
【0066】
上記連結竿の第3端は、弧状ストッパ溝内で移動できる。連結竿の第4端は、オーディオ出力モジュールに接続される。駆動モジュールは、オーディオ出力モジュールを、第1位置と第2位置との間で移動させるように駆動する時、連結竿を動かして移動させ、更に連結竿の第3端を動かして弧状ストッパ溝内の第3位置と第4位置との間で移動させる。
【0067】
オーディオ出力モジュールが第1位置まで移動した場合、第3端は、弧状ストッパ溝内の第3位置まで移動する。この場合、第3端は、弧状ストッパ溝内で移動し続けることができなくなり、更に、オーディオ出力モジュールが移動し続けることを制限することができる。オーディオ出力モジュールが第2位置まで移動した場合、第3端は、弧状ストッパ溝内の第4位置まで移動する。この場合、第4端は、弧状ストッパ溝内で移動し続けることができなくなり、更に、オーディオ出力モジュールが移動し続けることを制限することができる。従って、第1位置と第2位置との間で移動するようにオーディオ出力モジュールを規制する。
【0068】
図10は、一例示的な実施例によるオーディオ出力方法を示すフローチャートである。
図10に示すように、方法は、
端末装置におけるオーディオ出力モジュールのオーディオ出力状態を検出するステップS201と、
オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態である場合、駆動モジュールにより、オーディオ出力モジュールを筐体内の第1位置から筐体外の第2位置に移動させるように駆動し、第2位置にあるオーディオ出力モジュールがオーディオ信号を外へ出力するステップS202と、
オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態から抜けた場合、駆動モジュールにより、オーディオ出力モジュールを第2位置から第1位置に移動させるように駆動するステップS203とを含む。
【0069】
本出願の実施例は、オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態である場合だけ、オーディオ出力モジュールを筐体内から筐体外に移動させるように駆動する。従って、オーディオ出力モジュールを筐体内に隠すことに比べて、本出願は、オーディオ出力モジュールのオーディオ出力状態に応じて、オーディオ出力モジュールの位置を調整し、オーディオ信号を出力する時、オーディオ出力モジュールを筐体外に露出させることで、オーディオ出力に対する遮蔽を低減させ、オーディオ出力効果を更に向上させると共に、オーディオ信号を出力しない時、オーディオ出力モジュールを筐体内に収納することで、オーディオ出力モジュールを保護し、筐体外での端末装置の損傷の確率を低下させ、端末装置の設置空間を低減させることもできる。また、オーディオ出力モジュールが筐体内と筐体外との間で移動できるため、オーディオ出力モジュールの設計を更に知能化し、ユーザの体験を向上させる。
【0070】
一実施例において、駆動モジュールにより、オーディオ出力モジュールを筐体内の第1位置から筐体外の第2位置に移動させるように駆動することは、
駆動モジュールにより、オーディオ出力モジュールにおける回転本体を、筐体内に固定的に取り付けられる回転竿を中心として筐体内の第1位置から筐体外の第2位置に回転するように駆動することを含む。
【0071】
一実施例において、駆動モジュールにより、オーディオ出力モジュールを第2位置から第1位置に移動させるように駆動することは、
駆動モジュールにより、オーディオ出力モジュールにおける回転本体を、筐体内に固定的に取り付けられる回転竿を中心として第2位置から第1位置に回転するように駆動することを含む。
【0072】
上記実施例における方法について、該方法を実行する端末装置に関わる実施例において詳細に説明したため、ここで、詳細な説明を省略する。
【0073】
本出願の実施例における「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」は記述及び区分を容易にするためのものに過ぎず、他の特別な意味を有するものではない。
【0074】
図11は一例示的な実施例による端末装置を示すブロック図である。例えば、端末装置は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージング装置、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタント等であってもよい。
【0075】
図11に示すように、端末装置は、処理ユニット802、メモリ804、電源ユニット806、マルチメディアユニット808、入力/出力(I/O)インタフェース812、センサユニット814及び通信ユニット816のうちの1つ又は複数を備えてもよい。
【0076】
処理ユニット802は一般的には、端末操作の全体操作を制御する。例えば、表示、通話呼、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作を制御する。処理ユニット802は、命令を実行するための1つ又は複数のプロセッサ820を備えてもよい。それにより上記方法の全て又は一部のステップを実行する。なお、処理ユニット802は、他のユニットとのインタラクションのために、1つ又は複数のモジュールを備えてもよい。例えば、処理ユニット802はマルチメディアモジュールを備えることで、マルチメディアユニット808と処理ユニット802とのインタラクションに寄与する。
【0077】
メモリ804は、各種のデータを記憶することで端末装置における操作をサポートするように構成される。これらのデータの例として、端末装置上で操作れる如何なるアプリケーション又は方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、イメージ、ビデオ等を含む。メモリ804は任意のタイプの揮発性または不揮発性記憶装置、あるいはこれらの組み合わせにより実現される。例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、読出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクもしくは光ディスクを含む。
【0078】
電源ユニット806は端末装置の様々なユニットに電力を提供する。電源ユニット806は、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び端末装置のための電力生成、管理、分配に関連する他のユニットを備えてもよい。
【0079】
マルチメディアユニット808は、端末装置とユーザとの間に出力インタフェースを提供するためのスクリーンを備える。幾つかの実施例において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を含む。スクリーンは、タッチパネルを含むと、タッチパネルとして実現され、ユーザからの入力信号を受信する。タッチパネルは、タッチ、スライド及びパネル上のジェスチャを感知する1つ又は複数のタッチセンサを備える。タッチセンサは、タッチ又はスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチ又はスライド操作に関連する持続時間及び圧力を検出することもできる。幾つかの実施例において、マルチメディアユニット808は、フロントカメラ及び/又はリアカメラを備える。端末装置が、撮影モード又は映像モードのような操作モードであれば、フロントカメラ及び/又はリアカメラは外部からのマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラ及びリアカメラは固定した光学レンズシステム又は焦点及び光学ズーム能力を持つものであってもよい。
【0080】
I/Oインタフェース812は、処理ユニット802と周辺インタフェースモジュールとの間のインタフェースを提供する。上記周辺インタフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、スタートボタン及びロックボタンを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0081】
センサユニット814は、1つ又は複数のセンサを備え、端末装置のために様々な状態の評価を行うように構成される。例えば、センサユニット814は、端末装置のオン/オフ状態、ユニットの相対的な位置決めを検出することができる。例えば、ユニットが端末装置のディスプレイ及びキーパッドである。センサユニット814は端末装置又は端末装置における1つのユニットの位置の変化、ユーザと端末装置との接触の有無、端末装置の方位又は加速/減速及び端末装置の温度の変動を検出することもできる。センサユニット814は近接センサを備えてもよく、いかなる物理的接触もない場合に周囲の物体の存在を検出するように構成される。センサユニット814は、CMOS又はCCD画像センサのような光センサを備えてもよく、結像に適用されるように構成される。幾つかの実施例において、該センサユニット814は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ又は温度センサを備えてもよい。
【0082】
通信ユニット816は、端末装置と他の機器との有線又は無線方式の通信に寄与するように構成される。端末装置は、WiFi(登録商標)、2G又は3G、又はそれらの組み合わせのような通信規格に基づいた無線ネットワークにアクセスできる。一例示的な実施例において、通信ユニット816は放送チャネルを経由して外部放送チャネル管理システムからの放送信号又は放送に関連する情報を受信する。一例示的な実施例において、通信ユニット816は、近接場通信(NFC)モジュールを更に備えることで近距離通信を促進する。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術及び他の技術に基づいて実現される。
【0083】
例示的な実施例において、端末装置は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理機器(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又は他の電子素子により実現され、上記方法を実行するように構成されてもよい。
【0084】
当業者は明細書を検討し、ここで開示した発明を実践した後、本発明のその他の実施方案を容易に思いつくことができる。本出願は、本発明の実施例のいかなる変形、用途、又は適応的な変化を含むことを目的としており、いかなる変形、用途、又は適応的な変化は、本発明の実施例の一般的な原理に基づいて、且つ本発明の実施例において公開されていない本技術分野においての公知常識又は慣用技術手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なものを開示しており、本発明の保護範囲と主旨は、特許請求の範囲に記述される。
【0085】
本発明の実施例は、上記で説明した、また図面において示した精確な構造に限定されず、その範囲を逸脱しない前提のもとで種々の変更及び修正を行うことができることを理解すべきである。本発明の実施例の範囲は付された特許請求の範囲によってのみ限定される。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本出願の実施例は、オーディオ出力モジュールがオーディオ出力状態である場合だけ、オーディオ出力モジュールを筐体内から筐体外に移動させるように駆動する。従って、オーディオ出力モジュールを筐体内に隠すことに比べて、本出願は、オーディオ出力モジュールのオーディオ出力状態に応じて、オーディオ出力モジュールの位置を調整し、オーディオ信号を出力する時、オーディオ出力モジュールを筐体外に露出させることで、オーディオ出力に対する遮蔽を低減させ、オーディオ出力効果を更に向上させると共に、オーディオ信号を出力しない時、オーディオ出力モジュールを筐体内に収納することで、オーディオ出力モジュールを保護し、筐体外での端末装置の損傷の確率を低下させ、端末装置の設置空間を低減させることもできる。また、オーディオ出力モジュールが筐体内と筐体外との間で移動できるため、オーディオ出力モジュールの設計を更に知能化し、ユーザの体験を向上させる。