(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-09
(45)【発行日】2022-09-20
(54)【発明の名称】VR手挟まれ危険体感装置及びVR手挟まれ危険体感システム
(51)【国際特許分類】
G09B 9/00 20060101AFI20220912BHJP
【FI】
G09B9/00 Z
(21)【出願番号】P 2021097202
(22)【出願日】2021-06-10
【審査請求日】2021-06-10
(73)【特許権者】
【識別番号】390014568
【氏名又は名称】東芝プラントシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001092
【氏名又は名称】弁理士法人サクラ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小川 健三
【審査官】石原 豊
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2020-0053876(KR,A)
【文献】ACSEL2010 プレス挟まれ安全体感装置,アジアクリエイト株式会社[online],2021年03月06日,https://web.archive.org/web/20210306014239/https://asia-create.jp/products/post-34,特に本文、図を参照。[検索日2022年7月14日]
【文献】鈴木謙太郎ほか,触覚と視覚を連動させたローラー巻き込み事故疑似体験装置の開発,第22回日本バーチャルリアリティ学会大会論文集,2017年09月29日,特に本文、図を参照。
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 1/00- 9/56
G09B17/00-19/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体内に、上下動可能に収容された衝撃付与部材と、
前記筐体両側の側部に設けられ、手の指先部分を挿入可能とされた指先挿入部と、
前記衝撃付与部材を上昇させた状態で保持するとともに、トリガー信号によって保持状態を開放して前記衝撃付与部材を落下させる保持機構と、
前記衝撃付与部材が下降した際に所定位置で停止させるストッパーと、
VRの映像に同期して前記保持機構に前記トリガー信号を送り、前記衝撃付与部材を落下させる制御部と、
を具備したことを特徴とするVR手挟まれ危険体感装置。
【請求項2】
前記衝撃付与部材は、前記筐体に係止された樹脂製の板体からなり、上面側に金属製の補強部材が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のVR手挟まれ危険体感装置。
【請求項3】
前記衝撃付与部材は、四隅の角部の近傍に配設され側方に向けて突出するピンを具備し、当該ピンが、前記筐体の四隅に立設された柱に上下方向に沿って設けられたガイド溝に係止されて上下動可能とされている
ことを特徴とする請求項2に記載のVR手挟まれ危険体感装置。
【請求項4】
前記補強部材は、前記衝撃付与部材の長手方向に沿って配設された断面形状が略コ字状の溝形鋼からなり、当該溝形鋼の平行する2辺のうちの一方の辺が前記衝撃付与部材に固定され、他方の辺が前記保持機構に保持される
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のVR手挟まれ危険体感装置。
【請求項5】
前記衝撃付与部材と前記補強部材の合計重量は、1.5kg乃至
2.5kgの範囲であり、前記衝撃付与部材の落下高さは25mm乃至45mmの範囲である
ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載のVR手挟まれ危険体感装置。
【請求項6】
前記保持機構は、非通電時に磁力を発生させて前記衝撃付与部材を保持し、通電時に磁力を消滅させて前記衝撃付与部材を開放する電磁ホルダから構成されている
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のVR手挟まれ危険体感装置。
【請求項7】
前記指先挿入部に、指先の挿入深さを制限する奥行きストッパーが設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のVR手挟まれ危険体感装置。
【請求項8】
前記奥行きストッパーは、前記指先挿入部への指先の挿入深さを、15mm乃至30mmに制限する
ことを特徴とする請求項7に記載のVR手挟まれ危険体感装置。
【請求項9】
筐体と、前記筐体内に、上下動可能に収容された衝撃付与部材と、前記筐体両側の側部に設けられ、手の指先部分を挿入可能とされた指先挿入部と、前記衝撃付与部材を上昇させた状態で保持するとともに、トリガー信号によって保持状態を開放して前記衝撃付与部材を落下させる保持機構と、前記衝撃付与部材が下降した際に所定位置で停止させるストッパーと、VRの映像に同期して前記保持機構に前記トリガー信号を送り、前記衝撃付与部材を落下させる制御部と、を具備したVR手挟まれ危険体感装置と、
前記VRの映像を見るためのヘッドマウントディスプレイと、
前記ヘッドマウントディスプレイに危険体感のための前記VRの映像を表示するとともに、前記VRの映像に同期して前記制御部に前記衝撃付与部材を落下させるための信号を送るVR信号送出部と、
を具備したことを特徴とするVR手挟まれ危険体感システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、VR手挟まれ危険体感装置及びVR手挟まれ危険体感システムに関する。
【背景技術】
【0002】
工場等では、労働災害を防止するため、作業従事者に危険を体感させ、災害防止の感度を上げる危険体感教育を実施している。従来の危険体感教育は、実機に近い設備や環境を再現し、安全対策を講じた上で危険を体感する方法を用いていた。
【0003】
しかし、実機に近い設備や環境を再現すると体感設備が大掛かりになる上、安全対策を講じているが被災するリスクもある。このため、VR(バーチャルリアリティ)を用いた危険体感システムを導入しつつある。なお、VRによる危険体感システムにおいて、視覚だけでは迫力のあるリアルな労働災害の再現に限界があるため、聴覚・触覚・痛覚などを同時に利用することで、効果を上げている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、よりリアリティーのある危険体験を安全に体感することのできるVR手挟まれ危険体感装置及びVR手挟まれ危険体感システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のVR手挟まれ危険体感装置は、筐体と、前記筐体内に、上下動可能に収容された衝撃付与部材と、前記筐体両側の側部に設けられ、手の指先部分を挿入可能とされた指先挿入部と、前記衝撃付与部材を上昇させた状態で保持するとともに、トリガー信号によって保持状態を開放して前記衝撃付与部材を落下させる保持機構と、前記衝撃付与部材が下降した際に所定位置で停止させるストッパーと、VRの映像に同期して前記保持機構に前記トリガー信号を送り、前記衝撃付与部材を落下させる制御部と、を具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、よりリアリティーのある危険体験を安全に体感することのできるVR手挟まれ危険体感装置及びVR手挟まれ危険体感システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係るVR手挟まれ危険体感装置の正面側の構成を模式的に示す図。
【
図2】
図1のVR手挟まれ危険体感装置の落下板が落下した状態を模式的に示す図。
【
図3】
図1のVR手挟まれ危険体感装置のC-C断面構成を模式的に示す図。
【
図4】
図3のVR手挟まれ危険体感装置の落下板が落下した状態を模式的に示す図。
【
図5】
図1のVR手挟まれ危険体感装置の落下板の上面の構成を模式的に示す図。
【
図6】
図1のVR手挟まれ危険体感装置の使用状態を模式的に示す図。
【
図7】実施形態における危険体感の場面の例を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態に係るVR手挟まれ危険体感装置及びVR手挟まれ危険体感システムを、図面を参照して説明する。
【0010】
図1乃至5は、実施形態に係るVR手挟まれ危険体感装置100の構成を示すもので、
図1は正面側から見た図、
図2は
図1のVR手挟まれ危険体感装置100の落下板が落下した状態を示す図、
図3は
図1のVR手挟まれ危険体感装置100のC-C断面構成を示す図、
図4は
図3のVR手挟まれ危険体感装置100の落下板が落下した状態を示す図、
図5は
図1のVR手挟まれ危険体感装置100の落下板の上面の構成を示す図である。
【0011】
VR手挟まれ危険体感装置100は、略直方体状に組まれ、筐体を構成するフレーム101を具備している。このフレーム101は、例えば、アルミニウム等の金属製の角パイプ等から構成されている。このフレーム101の両側側面の下端部分には、手の指先を挿入するための間隙である指先挿入部102が設けられている。指先挿入部102の上方には、上下動可能とされた落下板110が配設されている。なお、
図1、
図3では、落下板110を上昇させた状態を示し、
図2、
図4では、落下板110を落下させた状態を示している。
【0012】
図5に示すように、本実施形態において、落下板110は、例えば、ポリカーボネイト等の樹脂からなる矩形状の板体から構成されている。この落下板110は、その縦横の寸法がフレーム101の内側の寸法より若干小さくされており、フレーム101の内側で上下動可能とされている。また、落下板110の長手方向の端
部付近の四隅には、夫々短手方向に沿って突出するピン112が設けられている。
【0013】
一方、フレーム101を構成する4隅に立設された柱部分には、上下方向に沿ってガイド溝119が設けられており、4本のピン112の先端側が、各ガイド溝119内に挿入され、係止されている。これらのピン112とガイド溝119によって、落下板110がフレーム101内で位置決めされた状態で上下に移動可能とされている。また、落下板110をポリカーボネイト等の樹脂製の平板とすることによって、手の指先が落下板110に挟まれた際に怪我をしないよう考慮されている。
【0014】
図1乃至4にも示すように、落下板110の上側には、金属等からなる補強部材111が固定されている。本実施形態において、補強部材111は、断面形状がコ字状の溝形鋼から構成されている。この補強部材111は、落下板110の長手方向に沿って、短手方向の略中央部分に配設されている。補強部材111の長さは、落下板110の長手方向の長さより若干短くなっており、コ字状の平行する一方の側壁が落下板110に固定され、他方の側壁が電磁石ホルダ120に吸着されるようになっている。補強部材111は、落下板110と共に上下動し、その上昇位置では、フレーム101の天井板108に固定された電磁石ホルダ120によって磁力により吸着され、上昇位置で保持される構成となっている。本実施形態では、これらの落下板110と補強部材111とによって、指先に衝撃を与える衝撃付与部材が構成されているが、衝撃付与部材の構成は、かかるものに限定されるものではない。
【0015】
本実施形態では、衝撃付与部材である落下板110及び補強部材111を上昇位置で保持する保持機構としての電磁石ホルダ120は、非通電時に磁力による保持力を発揮し、通電により磁力による保持力を消失する構成となっているが、保持機構はこのような構成のものに限られるものではない。
【0016】
フレーム101内の下部には、複数(本実施形態では合計4つ)のストッパー用ラバー106が設けられている。そして、落下板110が落下した際に、これらのストッパー用ラバー106に、落下板110が接触することによって、落下板110の落下が所定位置で停止するようになっている。
【0017】
図1、
図2に示すように、フレーム101の両側の外側側面には、指先挿入部102の上部に位置するように、指先の挿入深さを制限する奥行きストッパー103が設けられている。本実施形態において、この奥行きストッパー103は、フレーム101の外側側面に固定された所定幅のアルミニウム製の角パイプ104と、この角パイプ104の外側に固定されたアルミニウム製の板材105とから構成されている。
図1に示す指先挿入部102の外側開口部と奥行きストッパー103の外側部分との距離Aは、本実施形態では62mmとされている。また、
図1に示す指先挿入部102の開口高さBは、本実施形態では20mmとされている。なお、
図3、
図4に示すように、フレーム101の下部には、床板107が設けられており、開口高さBは、この床板107の上面と奥行きストッパー103の下端部との間の距離となる。
【0018】
なお、指先挿入部102と奥行きストッパー103は、例えば、
図7に示すように、作業員が段ボール箱等を一人の人が両手で持った場合に、段ボール箱の底の部分を支える4本の指と、段ボール箱の側面に添えられる親指との位置関係を想定したものである。そして、指先挿入部102内に4本の指を挿入し、親指を奥行きストッパー103のアルミニウム製の板材105に当接させることによって、
図7に示すような手の状態を模擬できるようになっている。
【0019】
上記した奥行きストッパー103の寸法は、指の長さが一般的に80mmから90mmであることを考慮して、手が奥まで入らず、指先(例えば第1関節まで)だけが筐体の内部に入るように設定することが好ましく、挿入深さを例えば15mm乃至30mm程度とすることが好ましい。また、指先挿入部102の開口高さBは、無理やり指先挿入部102の中に手が入らないように手の甲の高さを考慮して設定することが好ましく、例えば15mm乃至25mm程度とすることが好ましい。
【0020】
さらに、落下板110及び補強部材111の合計の重量は、例えば1.5kg乃至2.5kg程度とすることが好ましく、本実施形態では、約2.5kg程度に設定している。また、これらの落下高さは、例えば25mm乃至45mm程度とすることが好ましく、本実施形態では、約37mmに設定している。上記の重量と落下高さは、落下板110及び補強部材111が落下して指先が挟まれた際に、衝撃と多少の痛みが感じ取れるように設定することが好ましい。落下板110及び補強部材111が落下した際に、指先に触れる程度では、危険を体感するという点で印象が弱くなるため、我慢しない程度の軽い痛みが感じられる設定となっている。
【0021】
また、落下板110及び補強部材111が落下した際に、指先への衝撃の強弱を決める要素としては、ストッパー用ラバー106の厚みが重要である。標準的な手の中指の高さは、10mm~12mm程度であるため、ストッパー用ラバー106の厚みはこれより若干小さめにすることが好ましい。このため、本実施形態では、ストッパー用ラバー106の厚みを9mmに設定している。これによって、適度な痛みが感じられ、かつ指がつぶれる等の危険性が生じることを回避することができる。
【0022】
なお、一旦ストッパー用ラバー106の上に落下した落下板110及び補強部材111は、指先挿入部102の中に手を入れてこれらを持ち上げることによって、上昇位置に戻すことができる。また、例えば、一端が落下板110又は補強部材111に固定され、他端がフレーム101の天井板108を貫通して外部に延在する引上げ用のレバー等を別途に設けても良い。
【0023】
図6に、上記構成のVR手挟まれ危険体感装置100を用いたVR手挟まれ危険体感システムの構成を示す。このVR手挟まれ危険体感システムは、VR手挟まれ危険体感装置100と、VR手挟まれ危険体感装置100の動作を制御する制御部200と、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)300と、VR信号送出部400とを具備している。
【0024】
VR信号送出部400は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)及びこれにインストールされたソフトウェア等から構成することができる。制御部200は、VR信号送出部400からの信号によりVR手挟まれ危険体感装置100の電磁石ホルダ120への通電状態をオン・オフするリレー等から構成されている。本実施形態では、電磁石ホルダ120が非通電時に磁力による保持力を発揮し、通電により磁力による保持力を消失する構成となっているため、VR信号送出部400からの所定の信号により制御部200が電磁石ホルダ120にトリガー信号として通電し、この通電により電磁石ホルダ120の保持力を消失させて落下板110及び補強部材111を落下させる。
【0025】
図6に示すように、被験者は、VR手挟まれ危険体感装置100の両側に設けられた指先挿入部102に指先を挿入した状態とする。この状態は、前述したように、
図7(a)に示すように、段ボール箱等を一人の人が両手で持った場合等を模擬している。そして、ヘッドマウントディスプレイ300を装着する。この場合、被験者は、少なくともVR手挟まれ危険体感装置100の指先挿入部102に挿入する指には、軍手等の手袋をはめていることが好ましい。
【0026】
VR信号送出部400からは、ヘッドマウントディスプレイ300に対してVR(バーチャルリアリティ)の映像信号が送出され、被験者は、ヘッドマウントディスプレイ300に映し出されるVR(バーチャルリアリティ)映像を見ることができる。また、制御部200は、ヘッドマウントディスプレイ300に映し出されるVRの映像に同期してVR信号送出部400から送出される信号に基づき、VRの映像にて手が挟まれる瞬間に、VR手挟まれ危険体感装置100の電磁石ホルダ120に対して所定の信号(トリガー信号)を送り、落下板110及び補強部材111を落下させ、指先挿入部102に挿入されている指先に対して落下板110及び補強部材111の落下による衝撃力を体感させる。
【0027】
これによって、被験者は、ヘッドマウントディスプレイ300を装着した状態で、ヘッドマウントディスプレイ300に表示されるVRの映像に同期して、VRの映像で手が挟まれる状況を見ながら手が挟まれる恐怖と手が挟まれた時の衝撃を安全に体感することができる。
【0028】
また、本実施形態では、フレーム101が金属製であり、補強部材111も金属製であり、かつ、金属製のものをある程度の高さから実際に落下させてある程度の衝撃力を発生させるので、落下板110及び補強部材111を落下させた際に、部材同士が衝突する大きな音を聞くことができ、振動も感じることができ、一段とリアリティーのある危険体感を経験することができる。さらに、VR手挟まれ危険体感装置100及びこれを用いたVR手挟まれ危険体感システムを、非常にコンパクトに構成することができるので、広い場所を必要とすることなく、例えば、会議室等の室内にてリアリティーのある危険体感を経験することができる。
【0029】
図7(a)、(b)は、上記構成のVR手挟まれ危険体感システムによる手挟まれ危険体感の場面の例を示すものである。
図7の例では、ある程度の重量物が入った段ボール箱等を一人の人が両手で持って階段を上る場合に、階段で転び床と荷物との間に指が挟まれた場合を示している。
【0030】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0031】
100……VR手挟まれ危険体感装置、101……フレーム、102……指先挿入部、103……奥行きストッパー、104……アルミニウム製の角パイプ、105……アルミニウム製の板材、106……ストッパー用ラバー、107……床板、108……天井板、109……ガイド溝、110……落下板、111……補強部材、112……ピン、120……電磁石ホルダ、200……制御部、300……ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、400……VR信号送出部。
【要約】
【課題】よりリアリティーのある危険体験を安全に体感することのできるVR手挟まれ危険体感装置及びVR手挟まれ危険体感システムを提供する。
【解決手段】筐体と、前記筐体内に、上下動可能に収容された衝撃付与部材と、前記筐体両側の側部に設けられ、手の指先部分を挿入可能とされた指先挿入部と、前記衝撃付与部材を上昇させた状態で保持するとともに、トリガー信号によって保持状態を開放して前記衝撃付与部材を落下させる保持機構と、前記衝撃付与部材が下降した際に所定位置で停止させるストッパーと、VRの映像に同期して前記保持機構に前記トリガー信号を送り、前記衝撃付与部材を落下させる制御部と、を具備したVR手挟まれ危険体感装置。
【選択図】
図1