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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-12
(45)【発行日】2022-09-21
(54)【発明の名称】電子モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01R 4/58 20060101AFI20220913BHJP
   H05K 7/06 20060101ALI20220913BHJP
【FI】
H01R4/58 C
H05K7/06 C
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019031846
(22)【出願日】2019-02-25
(65)【公開番号】P2020136219
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2021-05-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】柳田 弥希
(72)【発明者】
【氏名】江島 巧
【審査官】松原 陽介
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-103927(JP,A)
【文献】実開平03-091649(JP,U)
【文献】特開2008-021488(JP,A)
【文献】特開平11-185854(JP,A)
【文献】特開2013-048505(JP,A)
【文献】特開2012-129030(JP,A)
【文献】特開2005-353371(JP,A)
【文献】特開2000-323220(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 4/58-4/72
H01R 13/40-13/533
H05K 7/02-7/10
H01H 37/76
H01H 69/02
H01H 85/00-85/62
H01H 87/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内外に通じる挿通孔が設けられている筐体と、
ヒューズのコネクタに嵌め込まれる短冊状の接続端子を有し、該接続端子は、前記挿通孔に挿通されることによって、該接続端子の長手方向の一端部が前記筐体の外側に露出しているバスバーと
を備える車両用の電子モジュールであって、
前記筐体は、該筐体の内側における前記挿通孔の周縁部に第1の平坦面を有し、
前記接続端子は、前記一端部よりも長手方向の他端側に、幅方向に延設された延設部を有し、
該延設部は、前記筐体の内側から前記第1の平坦面に接触する第2の平坦面を有し、
前記接続端子は、前記幅方向の両側に延設された2つの前記延設部を有し、
前記周縁部に、2つの前記延設部が嵌め込まれている2つの凹部を有する支持部が、筐体の内側に向けて突設されており、
前記2つの凹部は、前記第1の平坦面及び、前記延設部の両面に接触する内面を有してい
電子モジュール。
【請求項2】
各延設部は、
矩形状をなし、
前記接続端子の長手方向の中途から他端に亘って設けられており、
前記第2の平坦面に延設方向に隣り合う角部が面取りされている
請求項に記載の電子モジュール。
【請求項3】
前記延設部は前記接続端子の長手方向の中途に設けられている
請求項1に記載の電子モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は筐体とバスバーとを備える車両用の電子モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両には、リレーのような電子部品が装着される筐体を備える電子モジュールが搭載されている。
特許文献1には、リレーの接点をバスバーと電気的に接続し、該バスバーに放熱機構を備えることで、バスバーを電流経路と放熱経路に兼用でき、リレーの放熱性を向上できる電源装置が開示されている。
【0003】
電子モジュールが備えるバスバーには、ヒューズが接続されることがある。このような電子モジュールにおいては、例えば、筐体の天板に挿通孔が設けられている。バスバーは短冊状の接続端子を有する。バスバーの接続端子は、接続端子の長手方向の一端部が筐体の外側に露出するようにして、挿通孔に挿通されている。
ヒューズはメス型のコネクタを備える。バスバーとヒューズとの接続は、バスバーの接続端子の、筐体から露出している端部が、ヒューズのコネクタに嵌め込まれることによってなされる。
【0004】
ヒューズが切れた場合、作業者は、バスバーの接続端子の長手方向にヒューズを引っ張ることによって、バスバーからヒューズを取り外す。次に、作業者は、新しいヒューズをバスバーに接続する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2014-79093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のバスバーは、筐体にネジ留めされている。
しかしながら、電子モジュールの組み立ての利便性のために、又は、電子モジュールの使用中の温度変化による変形に追随するために、バスバーが筐体に固定されていない場合がある。
この場合、切れたヒューズの取り換えの際に作業者がヒューズを引っ張ると、バスバーがヒューズの引っ張りに伴ってガタつく。この結果、ヒューズをバスバーから円滑に取り外すことができないので、作業性が悪化する。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、筐体とバスバーとを備える車両用の電子モジュールであって、前記バスバーに接続されるヒューズの取り換え時の作業性を向上させることができる電子モジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の実施形態に係る電子モジュールは、内外に通じる挿通孔が設けられている筐体と、ヒューズのコネクタに嵌め込まれる短冊状の接続端子を有し、該接続端子は、前記挿通孔に挿通されることによって、該接続端子の長手方向の一端部が前記筐体の外側に露出しているバスバーとを備える車両用の電子モジュールであって、前記筐体は、該筐体の内側における前記挿通孔の周縁部に第1の平坦面を有し、前記接続端子は、前記一端部よりも長手方向の他端側に、幅方向に延設された延設部を有し、該延設部は、前記筐体の内側から前記第1の平坦面に接触する第2の平坦面を有する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、筐体とバスバーとを備える車両用の電子モジュールにおいて、前記バスバーに接続されるヒューズの取り換え時の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本実施形態1に係る電子モジュールを示す側面図である。
図2図2は、本実施形態1に係る電子モジュールのアッパーケースの天板を部分的に示す断面図である。
図3図3は、本実施形態1に係る電子モジュールのアッパーケースの天板を部分的に示す下面図である。
図4図4は、図3におけるIV-IV線による電子モジュールのアッパーケースの天板の断面図である。
図5図5は、本実施形態1に係る電子モジュールのバスバーの接続端子を示す斜視図である。
図6図6は、本実施形態2に係る電子モジュールのアッパーケースの天板を部分的に示す断面図である。
図7図7は、本実施形態2に係る電子モジュールのバスバーの接続端子を示す斜視図である。
図8図8は、本実施形態3に係る電子モジュールのバスバーの接続端子を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[本発明の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0012】
(1)本開示の実施形態に係る電子モジュールは、内外に通じる挿通孔が設けられている筐体と、ヒューズのコネクタに嵌め込まれる短冊状の接続端子を有し、該接続端子は、前記挿通孔に挿通されることによって、該接続端子の長手方向の一端部が前記筐体の外側に露出しているバスバーとを備える車両用の電子モジュールであって、前記筐体は、該筐体の内側における前記挿通孔の周縁部に第1の平坦面を有し、前記接続端子は、前記一端部よりも長手方向の他端側に、幅方向に延設された延設部を有し、該延設部は、前記筐体の内側から前記第1の平坦面に接触する第2の平坦面を有する。
【0013】
本実施形態にあっては、筐体の内外に通じる挿通孔が筐体に設けられている。
バスバーは短冊状の接続端子を有する。接続端子の長手方向の一端部は、挿通孔に挿通されることによって、筐体の外側に露出している。バスバーとヒューズとの接続は、接続端子の一端部がヒューズのコネクタに嵌め込まれることによってなされる。
【0014】
ヒューズの取り換えの際、ヒューズはバスバーの接続端子の長手方向に引っ張られてバスバーから取り外される。
筐体の内側における挿通孔の周縁部には第1の平坦面がある。バスバーの接続端子には接続端子の幅方向に延設された延設部がある。延設部が有する第2の平坦面が筐体の内側から筐体の第1の平坦面に接触するので、ヒューズの取り換え時にバスバーがヒューズの引っ張りに伴ってガタつくことを抑制することができる。故に、ヒューズをバスバーから円滑に取り外すことができる。
従って、ヒューズの取り換え時の作業性を向上させることができる。
【0015】
(2)本開示の実施形態に係る電子モジュールは、前記接続端子は、前記幅方向の両側に延設された2つの前記延設部を有し、前記周縁部に、2つの前記延設部が嵌め込まれている2つの凹部を有する支持部が、筐体の内側に向けて突設されており、前記2つの凹部は、前記第1の平坦面及び、前記延設部の両面に接触する内面を有している。
【0016】
本実施形態にあっては、バスバーの接続端子の幅方向の両側において、2つの第1の平坦面と2つの第2の平坦面とが接触するので、ヒューズの取り換え時にバスバーがヒューズの引っ張りに伴ってガタつくことを更に抑制することができる。
また、バスバーの接続端子の2つの延設部が、筐体に設けられている支持部の2つの凹部に嵌め込まれているので、バスバーの接続端子の厚み方向のガタツキを抑制することができる。
【0017】
(3)本開示の実施形態に係る電子モジュールは、各延設部は、矩形状をなし、前記接続端子の長手方向の中途から他端に亘って設けられており、前記第2の平坦面に延設方向に隣り合う角部が面取りされている。
【0018】
本実施形態にあっては、延設部の角部が面取りされるので、バスバーの美観を向上させることができる。また、延設部の角部が筐体の凹部の周縁部に干渉しないので、延設部を凹部に嵌め込み易い。
【0019】
(4)本開示の実施形態に係る電子モジュールは、前記延設部は前記接続端子の長手方向の中途に設けられている。
【0020】
本実施形態にあっては、延設部がバスバーの接続端子の長手方向の中途に設けられているので、接続端子に延設部を設けるために用いられる材料の量を低減することができる。この結果、バスバーの軽量化を図ることができる。
【0021】
[本発明の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る電子モジュールを、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0022】
(実施形態1)
以下においては、電子部品として、例えばリレーが装着される車両用の電子モジュールを例として本実施形態を説明する。
【0023】
図1は、本実施形態1に係る電子モジュール1を示す側面図である。電子モジュール1は、例えば、EV(Electric Vehicle)の電池パックPの外側に取り付けられる。電子モジュール1は筐体2を備える。筐体2の外面には、車両を走行させる状態でON状態に切り換えられ、車両を走行させない状態ではOFF状態に切り換えられるリレー(不図示)を筐体2に装着するための装着部20が設けられている。
【0024】
筐体2は、例えばザイロン(登録商標)からなり、ロウアーケース3と、ロウアーケース3を覆うアッパーケース4とからなる。即ち、本実施形態に係る電子モジュール1はロウアーケース3の底板30が電池パックPと対向するように取り付けられる。より詳しくは、アッパーケース4には四隅に、有底筒状の脚部40が夫々設けられており、各脚部40の底には貫通孔(図示せず)が形成されている。例えば、脚部40の前記貫通孔にネジを挿通させて電池パックPに螺合させることによって、電子モジュール1を電池パックPに取り付けることができる。
【0025】
以下、説明の便宜上、電子モジュール1と電池パックPとの対向方向において、電子モジュール1側を上側とし、電池パックP側を下側とする。
図2は、本実施形態1に係る電子モジュール1のアッパーケース4の天板41を部分的に示す断面図である。
図3は、本実施形態1に係る電子モジュール1のアッパーケース4の天板41を部分的に示す下面図である。
図4は、図3におけるIV-IV線による電子モジュール1のアッパーケース4の天板41の断面図である。
図2は、図3におけるII-II線に天板41の断面図でもある。図2及び図3には、後述する挿通孔42の近傍が図示されている。
【0026】
図2及び図4に示すように、アッパーケース4の天板41は適宜の厚みを有する。図2図4に示すように、天板41には挿通孔42が設けられている。
挿通孔42はアッパーケース4の内外に通じる。挿通孔42は一方向に長い矩形状をなす。
以下では、挿通孔42の長辺に沿う方向(図2及び図3夫々に向かって左右方向)を左右方向といい、挿通孔42の短辺に沿う方向(図4に向かって左右方向)を前後方向という。図2及び図4夫々に向かって天板41の上側/下側はアッパーケース4の外側/内側である。
【0027】
アッパーケース4の内側において、天板41の挿通孔42の周縁部に、支持部43が設けられている。支持部43は、挿通孔42の2つの長辺に沿って配されている2つの壁体431と、挿通孔42の2つの短辺に向かって配されている2つのブロック432とを有する。壁体431及びブロック432は、天板41の内面から下向きに突出している。
【0028】
2つの壁体431の内面は、壁体431の下端から挿通孔42の下端(壁体431の上端)に亘って、前後方向に狭まるようなテーパ状をなす。
2つのブロック432は挿通孔42の左右両端に位置している。各ブロック432には、左右方向に延びる溝状の凹部44が設けられている。凹部44の底面441は、第1の平坦面である。左側(右側)のブロック432の凹部44は、凹部44の右端部(左端部)が開放されている。
【0029】
図5は、本実施形態1に係る電子モジュール1のバスバー5の接続端子51を示す斜視図である。
図2及び図5に示すように、バスバー5はバスバー本体50及び接続端子51を備える。
バスバー本体50は板状をなす。バスバー本体50の周縁部から接続端子51が立ち上がっている。
【0030】
接続端子51は短冊状をなす。図2においては、接続端子51の長手方向の一端部が天板41から上向きに突出している。以下では、接続端子51の長手方向の一端部/他端部を上端部511/下端部512という。接続端子51の下端部512は、バスバー本体50に一体である。
接続端子51の概ね上半分は、幅方向の両端部夫々がプレス加工によって同一方向に凹まされている。
【0031】
接続端子51は2つの延設部52を有する。2つの延設部52は、接続端子51の幅方向の両側に延設されている。各延設部52は矩形状をなす。各延設部52は、接続端子51の接続端子51の下半分の全長に亘り、接続端子51の下半分に面一である。バスバー本体50は、接続端子51の2つの延設部52に亘る。各延設部52の上端面521は第2の平坦面である。
【0032】
図2及び図4に示すように、バスバー5の接続端子51は天板41の挿通孔42に挿通されており、接続端子51の上端部511はアッパーケース4の上側に露出している。2つの延設部52は左右方向に並ぶ。2つの延設部52は2つの凹部44に一対一対応で嵌め込まれている。凹部44の前後2つの内面442(図3参照)は、延設部52の前後の両面に接触している。延設部52の上端面521は、下側から凹部44の底面441に接触している。
【0033】
電子モジュール1を組み立てる場合、接続端子51は、アッパーケース4の内側から外側に向けて天板41の挿通孔42に挿通される。支持部43に囲まれている部分はアッパーケース4の内側から外側に向けて狭まり、支持部43の2つの壁体431の内面が接続端子51の挿通を案内するので、接続端子51の挿通孔42への挿通は容易である。
【0034】
バスバー5は挿通孔42に挿通されることによって位置決めされるが、例えば筐体2にネジ留めされない。故に、電子モジュール1を組み立てる場合にバスバー5の位置をある程度調整することができる。また、電子モジュール1の使用中に、温度変化によるバスバー5の変形を、バスバー5の位置ずれによって、ある程度吸収することができる。
【0035】
バスバー5には図示しないヒューズが接続される。バスバー5とヒューズとの接続は、 バスバー5の接続端子51の上端部511がヒューズの雌型のコネクタ(不図示)に嵌め込まれることによってなされる。
【0036】
ヒューズが切れた場合、作業者はヒューズを上方向に引っ張ることによって、バスバー5の接続端子51からヒューズを取り外す。
ヒューズを取り外す際、ヒューズのコネクタとバスバー5の接続端子51との摩擦によって、接続端子51に上方向の外力が加えられる。しかしながら、2つの延設部52夫々の上端面521が、下側から凹部44の底面441に接触するので、バスバー5のガタツキを抑制することができる。故に、ヒューズをバスバー5から円滑に取り外すことができる。
従って、ヒューズの取り換え時の作業性を向上させることができる。
【0037】
また、バスバー5の2つの延設部52が、アッパーケース4に設けられている支持部43の2つの凹部44に嵌め込まれているので、バスバー5の接続端子51の厚み方向のガタツキを抑制することができる。
【0038】
なお、支持部43が設けられていなくてもよい。この場合、アッパーケース4の天板41の内面を第1の平坦面として利用してもよい。
2つの延設部52は何れか一方でもよいが、バスバー5に2つの延設部52が設けられている方が、バスバー5に1つの延設部52が設けられている場合に比べて、バスバー5のガタツキをより抑制することができる。
【0039】
次に、実施形態2,3を説明する。実施形態2,3の電子モジュール1は、実施形態1の電子モジュール1と略同様である。実施形態2,3の電子モジュール1は、実施形態1の電子モジュール1の作用効果と略同様の作用効果を奏する。以下では、実施形態1との差異について説明し、その他、実施形態1と同一の構成要素には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
【0040】
(実施形態2)
図6は、本実施形態2に係る電子モジュール1のアッパーケース4の天板41を部分的に示す断面図である。図6には、挿通孔42の近傍が図示されている。
図7は、本実施形態2に係る電子モジュール1のバスバー5の接続端子51を示す斜視図である。
【0041】
バスバー5の接続端子51の左側(右側)の延設部52の左上(右上)の角部は面取りされている。本実施形態では、各延設部52の角部にはC面取り加工が施されている。故に、延設部52の上端部には、延設部52の延設方向に上端面521に隣り合うC面522が設けられている。
延設部52の角部が面取りされているので、バスバー5の美観を向上させることができる。
なお、延設部52の角部にR面取り加工が施されてもよい。この場合、延設部52の上端部には、延設部52の延設方向に上端面521に隣り合うR面が設けられる。
【0042】
延設部52を凹部44に嵌め込む際、延設部52の角部が凹部44の周縁部に干渉しないので、延設部52を凹部44に嵌め込み易い。つまり、電子モジュール1は組み立て易い。
【0043】
(実施形態3)
図8は、本実施形態3に係る電子モジュール1のバスバー5の接続端子51を示す斜視図である。
バスバー5の接続端子51の各延設部52は直角三角形状をなし、接続端子51の長手方向の中途に設けられている。延設部52の斜辺を除く2辺の内、一方は上端面521に対応し、他方は接続端子51に連続している。
バスバー本体50は、接続端子51の全幅に亘る。
従って、バスバー5に2つの延設部52及びバスバー本体50を設けるために用いられる材料の量を低減することができる。この結果、バスバー5を軽量化することができる。
なお、各延設部52は直角三角形状に限定されず、例えば矩形状でもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 電子モジュール
2 筐体
20 装着部
3 ロウアーケース
30 底板
4 アッパーケース
40 脚部
41 天板
42 挿通孔
43 支持部
431 壁体
432 ブロック
44 凹部
441 底面(第1の平坦面)
442 内面
5 バスバー
50 バスバー本体
51 接続端子
511 上端部(一端部)
512 下端部
52 延設部
521 上端面(第2の平坦面)
522 C面
P 電池パック
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8