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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-12
(45)【発行日】2022-09-21
(54)【発明の名称】エレベータ
(51)【国際特許分類】
   B66B 1/46 20060101AFI20220913BHJP
   B66B 1/14 20060101ALI20220913BHJP
【FI】
B66B1/46 A
B66B1/14 L
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021130739
(22)【出願日】2021-08-10
【審査請求日】2021-08-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100207826
【弁理士】
【氏名又は名称】尾畑 誠治
(72)【発明者】
【氏名】濱口 萌子
(72)【発明者】
【氏名】新井 晋治
(72)【発明者】
【氏名】物部 愛
【審査官】太田 義典
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-162307(JP,A)
【文献】特開2015-151253(JP,A)
【文献】国際公開第2020/084660(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 1/00- 1/52
B66B 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗りかご又は乗場に設けられ、接触操作により操作を検出する複数の接触検出部と、前記複数の接触検出部のそれぞれに対応する操作を非接触により検出する複数の非接触検出部と、を有する操作盤と、
前記接触検出部又は前記非接触検出部の検出に基づいて、操作を受け付ける制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記接触検出部によって操作が受け付けられた場合、前記複数の非接触検出部の少なくとも1つの操作を受け付けない、無効モードを実行し、
前記非接触検出部によって所定の非接触操作を検出した場合、前記無効モードを終了する、
ことを特徴とする、エレベータ。
【請求項2】
前記無効モードにより操作を受け付けない前記非接触検出部は、操作が受け付けられた前記接触検出部に対応する前記非接触検出部を含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載のエレベータ。
【請求項3】
前記無効モードにより操作を受け付けない前記非接触検出部は、操作が受け付けられた前記接触検出部に対応する前記非接触検出部に隣接する前記非接触検出部を含む、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のエレベータ。
【請求項4】
前記所定の非接触操作は、前記無効モードにおいて操作を受け付けない前記非接触検出部以外の前記非接触検出部への非接触操作である、
ことを特徴とする、請求項1乃至3に記載のエレベータ。
【請求項5】
前記所定の非接触操作は、前記無効モードにおいて操作を受け付けない前記非接触検出部より下に配置される前記非接触検出部への非接触操作である、
ことを特徴とする、請求項1乃至3に記載のエレベータ。
【請求項6】
前記所定の非接触操作は、少なくとも1つの前記非接触検出部への所定時間以上継続する非接触操作である、
ことを特徴とする、請求項1乃至3に記載のエレベータ。
【請求項7】
前記所定の非接触操作は、少なくとも2以上の前記非接触検出部への非接触操作である、
ことを特徴とする、請求項1乃至3に記載のエレベータ。
【請求項8】
前記操作盤は、前記乗りかごに設けられ、
前記制御部は、前記接触検出部又は前記非接触検出部の検出に基づいて、前記乗りかごの行先階を登録する操作を受け付け、
前記所定の非接触操作は、前記乗りかごの運転方向に属する前記行先階に対応する前記非接触検出部への非接触操作である、
ことを特徴とする、請求項1乃至3に記載のエレベータ。
【請求項9】
前記接触検出部と、前記接触検出部に対応する前記非接触検出部は、水平方向に隣接する、
ことを特徴とする、請求項1乃至8に記載のエレベータ。
【請求項10】
前記接触検出部と、前記接触検出部に対応する前記非接触検出部は、一体で構成される、
ことを特徴とする、請求項1乃至8に記載のエレベータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータに関し、特に、非接触による操作が可能な操作盤を備えたエレベータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、エレベータは、操作ボタンを接触又は非接触により操作することで、操作を受け付ける(例えば、特許文献1)。ところで、特許文献1のようなエレベータは、例えば、操作ボタンを接触操作した後、周囲のセンサを誤って操作してしまう可能性があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-151253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、課題は、接触操作の後に、非接触による誤操作を抑制するエレベータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
エレベータは、乗りかご又は乗場に設けられ、接触操作により操作を検出する複数の接触検出部と、前記複数の接触検出部のそれぞれに対応する操作を非接触により検出する複数の非接触検出部と、を有する操作盤と、前記接触検出部又は前記非接触検出部の検出に基づいて、操作を受け付ける制御部と、を備え、前記制御部は、前記接触検出部によって操作が受け付けられた場合、前記複数の非接触検出部の少なくとも1つの操作を受け付けない、無効モードを実行し、前記非接触検出部によって所定の非接触操作を検出した場合、前記無効モードを終了する、ことを特徴とする。
【0006】
また、エレベータは、前記無効モードにより操作を受け付けない前記非接触検出部は、操作が受け付けられた前記接触検出部に対応する前記非接触検出部を含む、という構成でもよい。
【0007】
また、エレベータは、前記無効モードにより操作を受け付けない前記非接触検出部は、操作が受け付けられた前記接触検出部に対応する前記非接触検出部に隣接する前記非接触検出部を含む、という構成でもよい。
【0008】
また、エレベータは、前記所定の非接触操作は、前記無効モードにおいて操作を受け付けない前記非接触検出部以外の前記非接触検出部への非接触操作である、という構成でもよい。
【0009】
また、エレベータは、前記所定の非接触操作は、前記無効モードにおいて操作を受け付けない前記非接触検出部より下に配置される前記非接触検出部への非接触操作である、という構成でもよい。
【0010】
また、エレベータは、前記所定の非接触操作は、少なくとも1つの前記非接触検出部への所定時間以上継続する非接触操作である、という構成でもよい。
【0011】
また、エレベータは、前記所定の非接触操作は、少なくとも2以上の前記非接触検出部への非接触操作である、という構成でもよい。
【0012】
また、エレベータは、前記操作盤は、前記乗りかごに設けられ、前記制御部は、前記接触検出部又は前記非接触検出部の検出に基づいて、前記乗りかごの行先階を登録する操作を受け付け、前記所定の非接触操作は、前記乗りかごの運転方向に属する前記行先階に対応する前記非接触検出部への非接触操作である、という構成でもよい。
【0013】
また、エレベータは、前記接触検出部と、前記接触検出部に対応する前記非接触検出部は、水平方向に隣接する、という構成でもよい。
【0014】
また、エレベータは、前記接触検出部と、前記接触検出部に対応する前記非接触検出部は、一体で構成される、という構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本発明の一実施形態であるエレベータの乗りかご内の構成を示す図である。
図2図2は、本発明の一実施形態であるエレベータに適用される操作盤の構成を示す図である。
図3図3は、図2に示す非接触検出部と同検出部の検出領域の位置関係を示す模式図である。
図4図4は、本発明の一実施形態であるエレベータに適用される制御ブロック図である。
図5図5は、本発明の一実施形態であるエレベータの制御を示すフロー図である。
図6図6は、本発明の第1変形例であるエレベータの制御を示すフロー図である。
図7図7は、本発明の第2変形例であるエレベータの制御を示すフロー図である。
図8図8は、本発明の第3変形例であるエレベータの制御を示すフロー図である。
図9図9は、本発明の第4変形例であるエレベータの制御を示すフロー図である。
図10図10は、本発明の第5変形例であるエレベータの接触検出部と非接触検出部を示す模式図である。
図11図11は、本発明の第6変形例であるエレベータの乗場の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態であるエレベータ10について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において、図中に示す「X」は扉22Aに垂直な水平方向Xを示し、「Y」は上下方向Yを示し、「Z」は水平方向X,および上下方向Yに各々直交する水平方向Zを示すものとする。
【0017】
1.構成
図1は、本発明の一実施形態であるエレベータの乗りかご内の構成を示す図である。
【0018】
図1に示すように、エレベータ10の乗りかご22は、乗降口27と、乗降口27に隣接する袖壁22-1を備える。また、乗降口27には、扉22Aが設置される。さらに、袖壁22-1の2点鎖線で示す位置に操作盤28が設けられている。
【0019】
なお、操作盤28は、このような構成に限られず、乗りかご22の側壁や背面に設けられてもよい。
【0020】
エレベータ10の利用者は、操作盤28を操作することにより、乗りかご22の行先階を登録する。また、エレベータ10の利用者は、操作盤28を操作することにより、扉22Aの戸開閉に関する操作を入力する。
【0021】
図2は、本発明の一実施形態であるエレベータに適用される操作盤の構成を示す図である。
【0022】
図2に示すように、操作盤28は、かご22の行先階の登録又は解除の操作を検出する機能を有する行先階操作部30が設けられている。行先階操作部30は、行先階の登録又は解除を接触式で操作する、複数の接触検出部31A,31B,31C,…(以下、特に区別する必要が無い場合は接触検出部「31」と表記)が上下方向Yに沿って配置される。
【0023】
ここで、接触検出部31は、従来公知の押釦であるが、このような構成に限られず、他の接触式の操作を検出する装置、例えば静電容量式のタッチセンサにより構成される釦であってもよい。
【0024】
また、行先階操作部30は、行先階の登録又は解除を非接触式で操作する、複数の非接触検出部32A,32B,32C,…(以下、特に区別する必要が無い場合は非接触検出部「32」と表記)が上下方向Yに沿って配置される。
【0025】
なお、非接触検出部32は、複数の接触検出部31のそれぞれに対応して設けられ、接触検出部31と、対応する非接触検出部32は、同じ行先階を登録又は解除する操作を検出する機能を有する。さらに、接触検出部31と、対応する非接触検出部32は、水平方向Zに隣接するように設けられる。
【0026】
具体的には、図2に示す接触検出部31Bと対応する非接触検出部32Bは、同じ行先階である2階を登録する機能を有し、さらに接触検出部31Bと非接触検出部32Bは、水平方向Zに隣接するように設けられている。
【0027】
非接触検出部32には矩形状の孔が設けられ、各孔の奥側には、投光器と受光器が一体になった反射型光電センサがそれぞれ格納される。反射型光電センサは、投光器から光を照射し、受光器が受光する物体からの反射光の受光量の変化に基づいて物体の有無を検出する。また、各矩形孔は、透光性を有する保護プレート36A,36B,36C,…(以下、特に区別する必要が無い場合は保護プレート「36」と表記)によって各々覆われている。なお、非接触検出部32はこのような構成に限られず、他の非接触操作を検出する装置、例えば超音波センサや、静電容量センサにより構成されてもよい。
【0028】
本実施形態では、受光器側の受光量(センサの感度)を調整し、予め設定されている検出領域Pの物体を検出可能に構成されている。ここで、図3は、非接触検出部32と検出領域Pの位置関係を示す模式図である。図3では、非接触検出部32および検出領域P以外の構成については適宜省略して示している。また、図3では、ハッチングを付して検出領域Pを図示している。
【0029】
図3に示すように、検出領域Pは、非接触検出部32から水平方向Xに第1所定距離L1だけ離れた位置から水平方向Xに第2所定距離L2だけ離れた位置までを含む空間領域に設定される。
【0030】
第1所定距離L1としては、2cm≦L1≦3cmとなるように設定するのが好ましい。これにより、視覚障がいのある利用者が操作盤28の位置を手探りで探すような場合や利用者が不意に非接触検出部32に触れてしまったような場合において、利用者の指などに非接触検出部32が反応して誤って操作されるのを抑制できる。
【0031】
また、第2所定距離L2としては、4cm≦L2≦10cmとなるように設定するのが好ましい。これにより、検出領域Pが操作盤28付近に限られるため、乗りかご22内が混雑しているときなどに利用者の身体の一部や持ち物などを非接触検出部32が誤検知し難くできる。この結果、乗りかご22内が混雑しているときなどに利用者の身体の一部や持ち物などが非接触検出部32に近接し、誤って操作されるのを抑制できる。
【0032】
なお、検出領域Pはこのような構成に限られず、例えば、非接触検出部32から水平方向Xに第2所定距離L2だけ離れた位置までの空間領域に設定されてもよい。
【0033】
図2に示すように、検出領域Pに利用者が手Uをかざすなどの所定操作を行うことで、後述する制御装置46に検出信号が送信され、非接触検出部32が予め設定された時間(例えば、0.3秒)以上の操作を検知すると、後述する無効モードでないことを条件に、操作を受け付ける。
【0034】
なお、非接触検出部32は、このような構成に限られず、例えば、非接触検出部32が操作を検知すると、後述する無効モードでないことを条件に、直ちに操作を受け付ける、という構成でもよい。
【0035】
ここで、「操作を受け付ける」とは、非接触検出部32に対応する階を行先階として登録することである。また、操作を受け付けた非接触検出部32に対応する階が、既に行先階として登録されている場合には、「操作を受け付ける」とは、既に登録されている行先階を解除することである。
【0036】
さらに、操作盤28には、接触又は非接触による操作を受け付けたことを利用者に報知する報知部33A,33B,33C,…(以下、特に区別する必要が無い場合は報知部「33」と表記)を有する。より具体的には、図2に示すように、報知部33は、接触検出部31の表面に行先階を示す数字の形をした透光部が設けられており、内部に設けられた不図示のランプが点灯することによって発光可能に構成される。
【0037】
報知部33は、接触検出部31を押下する操作や、非接触検出部32に手をかざす動作などの操作により、行先階が登録されると、点灯又は点滅し、既に登録されている行先階が解除されると、消灯するように構成される。このような構成によれば、接触検出部31又は非接触検出部32を介して操作を行った際に、操作が受け付けられているか否かを利用者が目視確認することができる。図2では、報知部33Bにハッチングを付して点灯状態を模式的に示している。
【0038】
また、報知部33の透光部は凸文字で構成される。これにより、視覚障がいのある利用者が凸文字に触れることで行先階を示す数字を認識し、希望する行先階を円滑に登録することができる。
【0039】
行先階操作部30の下部には、かご扉22Aの開閉操作を行う開釦41と閉釦42が並設されている。また、行先階操作部30の上部には、外部との連絡を行うための連絡釦43が設けられている。なお、これらの各釦41~43は、何れも、従来公知の押釦であるが、非接触検出部32と同様の構成を採用することとしても構わない。
【0040】
操作盤28は、さらに、表示部44を有する。表示部44は、例えば、液晶ディスプレイからなり、例えば、かご22の移動方向やかご22の通過階、その他乗客に報知する情報を表示する。表示部44は、行先階操作部30の上方に設けられている。かご操作盤28には、また、音声を出力するスピーカー(不図示)が内蔵されている。
【0041】
図4は、本発明の一実施形態であるエレベータに適用される制御ブロック図である。
【0042】
制御装置46は、エレベータ10の運転制御全般を統括して行うコンピュータであり、CPUなどの制御部46aと、メモリ、HDDなどの記憶部46bを備える。記憶部46bには、例えば、巻上機(不図示)の駆動制御、行先階の登録制御などを行うための各種制御プログラムが格納されている。制御部46aが、これらのプログラムを読み出して実行することにより、制御装置46によるエレベータ10の円滑な運転が実現される。
【0043】
本実施形態のエレベータ10では、後述する操作登録制御も制御装置46によって行われる。制御装置46の記憶部46bには、操作登録制御プログラムが格納されており、制御部46aが当該制御プログラムを読み出し、後述する制御に従って操作(例えば、行先階を登録する操作)を受け付け、記憶部46bに登録する。
【0044】
乗りかご22に設けられる操作盤28は、制御装置46と電気的に接続されている。操作盤28は、接触検出部31、非接触検出部32、報知部33を備える。
【0045】
接触検出部31と非接触検出部32は、制御部46aに操作検出信号を送信し、報知部33は、制御部46aからの指令に基づいて、点灯又は点滅する。
【0046】
2.動作
図5は、本発明の一実施形態であるエレベータの制御を示すフロー図である。以下、エレベータ10における制御について、図5を参照しながら説明する。
【0047】
図5に示すフローは、本実施形態においては、接触検出部31の操作を受け付けると開始し(ステップS1)、制御部46aは、操作が受け付けられた接触検出部31に対応する非接触検出部32及び隣接する非接触検出部32の操作を受け付けない、無効モードを実行する(ステップS2)。
【0048】
具体的には、無効モードは、接触検出部31Bの操作を受け付けた場合には、対応する非接触検出部32B及び、非接触検出部32Bに対して上下方向Zに隣接する非接触検出部32A,32Cへの非接触式の操作を無効とする。
【0049】
ここで、「接触検出部31の操作を受け付ける」とは、本実施形態においては、接触検出部31を押下することにより、接触検出部31に対応する階を行先階として登録することである。また、操作を受け付けた接触検出部31に対応する階が、既に行先階として登録されている場合には、「接触検出部31の操作を受け付ける」とは、接触検出部31を2度連続して押下することにより、既に登録されている行先階を解除することとしてもよい。
【0050】
さらに、ステップS1において、接触検出部31の操作を受け付けたときは、対応する報知部33が消灯している場合には、点灯又は点滅してもよいし、対応する報知部が点灯している場合には、消灯してもよい。これにより、接触検出部31の操作が受け付けられたことを、利用者に報知することができる。
【0051】
また、無効モードにおいて操作を受け付けない非接触検出部32が非接触の操作を検出した場合には、対応する報知部33を所定時間(例えば、3秒)だけ点滅させ、その後、消灯させてもよい。これにより、非接触検出部32の非接触操作が受け付けられなかったことを、利用者に報知することができる。
【0052】
さらに、無効モードにおいて操作を受け付けない非接触検出部32が非接触の操作を検出した場合の報知は、このような構成に限られず、例えば、報知部33を所定時間(例えば、3秒)だけ、操作を受け付けた場合と異なる点灯色で点灯させてもよいし、操作が受け付けられなかったことを示すブザー音を、スピーカーから鳴動させてもよい。さらにまた、表示部44やスピーカーを用いて、操作が受け付けられなかった旨を報知してもよい。
【0053】
次に、制御部46aは、ステップS2の後に、無効モードにおいて操作を受け付けない非接触検出部32以外の非接触検出部32への非接触操作を検出したか否かを判定する(ステップS3)。
【0054】
ここで、非接触操作を検出したか否かは、検出領域Pにおいて利用者の手などの遮蔽物を検出したか否かを指す。
【0055】
無効モードにおいて操作を受け付けない非接触検出部32以外の非接触検出部32への非接触操作を検出していない場合(ステップS3でNO)は、無効モードを継続し、ステップS3を繰り返す。
【0056】
他方、無効モードにおいて操作を受け付けない非接触検出部32以外の非接触検出部32への非接触操作を検出した場合(ステップS3でYES)は、無効モードを終了し(ステップS4)、フローを終了する。
【0057】
3.本実施形態のまとめ
以上により、本実施形態に係るエレベータ10は、乗りかご22に設けられ、接触操作により操作を検出する複数の接触検出部31と、複数の接触検出部31のそれぞれに対応する操作を非接触により検出する複数の非接触検出部32と、を有する操作盤28と、接触検出部31又は非接触検出部32の検出に基づいて、操作を受け付ける制御部46aと、を備え、制御部46aは、接触検出部31によって操作が受け付けられた場合、複数の非接触検出部32の少なくとも1つの操作を受け付けない、無効モードを実行し、非接触検出部32によって所定の非接触操作を検出した場合、無効モードを終了する。
【0058】
本実施形態の構成によれば、接触操作の後に、所定の非接触操作が検出されるまで無効モードが実行されることから、非接触による誤操作を抑制することができる。
【0059】
また、本実施形態に係るエレベータ10は、無効モードにより操作を受け付けない非接触検出部32は、操作が受け付けられた接触検出部31に対応する非接触検出部32を含む、という構成である。
【0060】
本実施形態の構成によれば、接触操作により受け付けられた操作が、非接触による誤操作で解除されることを抑制することができる。
【0061】
また、本実施形態に係るエレベータ10は、無効モードにより操作を受け付けない非接触検出部32は、操作が受け付けられた接触検出部31に対応する非接触検出部32に隣接する非接触検出部32を含む、という構成である。
【0062】
本実施形態の構成によれば、接触操作をした利用者の手などが、周囲の非接触検出部32を誤って操作してしまうことを抑制することができる。
【0063】
また、視覚障がいのある利用者が、接触操作をした後に、操作した接触検出部31に隣接する接触検出部31の凸文字を確認することで、希望する行先階を登録できたことを確認することがある。本実施形態の構成によれば、隣接する接触検出部31の凸文字を確認する場合でも、非接触検出部32を誤って操作してしまうことを抑制することができる。
【0064】
また、本実施形態に係るエレベータ10は、所定の非接触操作は、無効モードにおいて操作を受け付けない非接触検出部32以外の非接触検出部32への非接触操作である、という構成である。
【0065】
本実施形態の構成によれば、接触操作が受け付けられた後に、非接触操作を希望する他の利用者が操作を開始することが想定されるため、このような場合に円滑な非接触操作を実現することができる。
【0066】
また、本実施形態に係るエレベータ10は、接触検出部31と、接触検出部31に対応する非接触検出部32は、水平方向Zに隣接する、という構成である。
【0067】
本実施形態の構成によれば、一般に広く操作方法や機能が認識されている接触検出部31と、非接触検出部32との対応関係が明確となり、円滑な操作を実現することができる。
【0068】
なお、エレベータ10は、上記の実施形態の構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、修正、又は変形が可能である。例えば、下記の変形例の構成を選択し、上記の実施形態の構成に採用することも可能である。
【0069】
4.変形例
(1)上記の実施例に係るエレベータ10においては、所定の非接触操作は、無効モードにおいて操作を受け付けない非接触検出部32以外の非接触検出部32への非接触操作である、という構成である。しかしながら、エレベータ10は、このような構成に限られない。
【0070】
例えば、第1変形例に係るエレベータ10は、所定の非接触操作は、無効モードにおいて操作を受け付けない非接触検出部32より下に配置される非接触検出部32への非接触操作である、という構成でもよい。
【0071】
図6は、本発明の第1変形例であるエレベータの制御を示すフロー図である。以下、エレベータ10における制御について、図6を参照しながら説明する。
【0072】
図6に示すフローは、第1変形例においては、接触検出部31の操作を受け付けると開始し(ステップS11)、制御部46aは、無効モードを実行する(ステップS12)。
【0073】
次に、制御部46aは、ステップS12の後に、無効モードにおいて操作を受け付けない非接触検出部32より下に配置される非接触検出部32への非接触操作を検出したか否かを判定する(ステップS13)。
【0074】
具体的には、図2において、無効モード実行中は非接触検出部32Cが操作を受け付けないこととすると、操作を受け付けない非接触検出部32Cより下に配置される非接触検出部32A又は非接触検出部32Bへの非接触操作を検出したか否かを判定する。
【0075】
無効モードにおいて操作を受け付けない非接触検出部32より下に配置される非接触検出部32への非接触操作を検出していない場合(ステップS13でNO)は、無効モードを継続し、ステップS13を繰り返す。
【0076】
他方、無効モードにおいて操作を受け付けない非接触検出部32より下に配置される非接触検出部32への非接触操作を検出した場合(ステップS13でYES)は、無効モードを終了し(ステップS14)、フローを終了する。
【0077】
第1変形例の構成によれば、接触操作が受け付けられた後に操作を終了し、操作した手を降ろす時に、操作を受け付けない非接触検出部32より下に配置される非接触検出部32への非接触操作が検出されることが想定され、このような場合に、次の利用者の円滑な非接触操作を実現することができる。
【0078】
(2)また、例えば、第2変形例に係るエレベータ10は、所定の非接触操作は、少なくとも1つの非接触検出部32への所定時間以上継続する非接触操作である、という構成でもよい。
【0079】
図7は、本発明の第2変形例であるエレベータの制御を示すフロー図である。以下、エレベータ10における制御について、図7を参照しながら説明する。
【0080】
図7に示すフローは、第2変形例においては、接触検出部31の操作を受け付けると開始し(ステップS21)、制御部46aは、無効モードを実行する(ステップS22)。
【0081】
次に、制御部46aは、ステップS22の後に、少なくとも1つの非接触検出部32が所定時間以上(例えば、0.5秒)、非接触操作を検出したか否かを判定する(ステップS23)。
【0082】
なお、非接触操作を所定時間以上検出したか否かを判定する非接触検出部32は、特に限られないが、例えば、無効モードにおいて操作を受け付けない非接触検出部32以外の非接触検出部32に限定してもよい。
【0083】
少なくとも1つの非接触検出部32が所定時間以上、非接触操作を検出していない場合(ステップS23でNO)は、無効モードを継続し、ステップS23を繰り返す。
【0084】
他方、少なくとも1つの非接触検出部32が所定時間以上、非接触操作を検出した場合(ステップS23でYES)は、無効モードを終了し(ステップS24)、フローを終了する。
【0085】
第2変形例の構成によれば、接触操作が受け付けられた後に、非接触操作を希望する他の利用者が操作を開始することが想定されるため、このような場合に円滑な非接触操作を実現することができる。
【0086】
(3)また、例えば、第3変形例に係るエレベータ10は、所定の非接触操作は、少なくとも2以上の非接触検出部32への非接触操作である、という構成でもよい。
【0087】
図8は、本発明の第3変形例であるエレベータの制御を示すフロー図である。以下、エレベータ10における制御について、図8を参照しながら説明する。
【0088】
図8に示すフローは、第3変形例においては、接触検出部31の操作を受け付けると開始し(ステップS31)、制御部46aは、無効モードを実行する(ステップS32)。
【0089】
次に、制御部46aは、ステップS32の後に、少なくとも2以上の非接触検出部32が非接触操作を検出したか否かを判定する(ステップS33)。
【0090】
なお、非接触操作を検出したか否かを判定する非接触検出部32は、特に限られないが、例えば、無効モードにおいて操作を受け付けない非接触検出部32以外の非接触検出部32に限定してもよい。
【0091】
少なくとも2以上の非接触検出部32が非接触操作を検出したか否かの判定は、同時に少なくとも2以上の非接触検出部32が非接触操作を検出したか否かを判定してもよいし、所定時間内(例えば、1秒)に少なくとも2以上の非接触検出部32が非接触操作を検出したか否かを判定することとしてもよい。
【0092】
少なくとも2以上の非接触検出部32が非接触操作を検出していない場合(ステップS33でNO)は、無効モードを継続し、ステップS33を繰り返す。
【0093】
他方、少なくとも2以上の非接触検出部32が非接触操作を検出した場合(ステップS33でYES)は、無効モードを終了し(ステップS34)、フローを終了する。
【0094】
第3変形例の構成によれば、接触操作が受け付けられた後に、非接触操作を希望する他の利用者が非接触検出部32を選択するために手などをかざしたことが想定されるため、このような場合に円滑な非接触操作を実現することができる。
【0095】
(4)また、例えば、第4変形例に係るエレベータ10は、操作盤28は、乗りかご22に設けられ、制御部46aは、接触検出部31又は非接触検出部32の検出に基づいて、乗りかご22の行先階を登録する操作を受け付け、所定の非接触操作は、乗りかご22の運転方向に属する行先階に対応する非接触検出部32への非接触操作である、という構成でもよい。
【0096】
図9は、本発明の第4変形例であるエレベータの制御を示すフロー図である。以下、エレベータ10における制御について、図9を参照しながら説明する。
【0097】
図9に示すフローは、第4変形例においては、接触検出部31の操作を受け付けると開始し(ステップS41)、制御部46aは、無効モードを実行する(ステップS42)。
【0098】
次に、制御部46aは、ステップS42の後に、乗りかご22の運転方向に属する行先階に対応する非接触検出部32が非接触操作を検出したか否かを判定する(ステップS43)。
【0099】
ここで、乗りかご22の運転方向に属する行先階に対応する非接触検出部32とは、具体的に図2においては、乗りかご22が4階に停止しており、下方向が運転方向である場合には、運転方向に属する行先階は1階、2階、3階を指し、対応する非接触検出部32は、非接触検出部32A,32B,32Cを指す。
【0100】
乗りかご22の運転方向に属する行先階に対応する非接触検出部32が非接触操作を検出していない場合(ステップS43でNO)は、無効モードを継続し、ステップS43を繰り返す。
【0101】
他方、乗りかご22の運転方向に属する行先階に対応する非接触検出部32が非接触操作を検出した場合(ステップS43でYES)は、無効モードを終了し(ステップS44)、フローを終了する。
【0102】
第4変形例の構成によれば、接触操作が受け付けられた後に、非接触操作を希望する他の利用者が操作を開始することが想定されるため、このような場合に円滑な非接触操作を実現することができる。
【0103】
(5)また、上記の実施例に係るエレベータ10においては、接触検出部31と、接触検出部31に対応する非接触検出部32は、水平方向Zに隣接する、という構成である。しかしながら、エレベータ10は、このような構成に限られない。
【0104】
例えば、第5変形例に係るエレベータ10は、接触検出部31と、接触検出部31に対応する非接触検出部32は、一体で構成される、という構成でもよい。
【0105】
具体的には、図10に示すように、エレベータ用押しボタンスイッチ7は、行先階操作部30の開口に嵌設されるボタンガイド14と、利用者によって操作される押しボタン13とを有する。また、エレベータ用押しボタンスイッチ7は、押しボタン13の裏面と対向する位置に、プリント基板16を有する。プリント基板16の押しボタン13の裏面と対向する面には、押しボタン13の操作によってONする接触検出部31と、検出領域Pにある利用者の指等を検出する非接触検出部32と、接触検出部31がONしたこと又は非接触検出部32が検出したことを発光することによって報知する複数の報知部33が取り付けられている。
【0106】
また、エレベータ用押しボタンスイッチ7は、押しボタン13の裏面側に、押しボタン13をX方向に可動させる可動機構20を有する。図10において、可動機構20は、複数の圧縮バネである。なお、可動機構20は、リンク機構やゴム等、押しボタン13をX方向に可動させることが可能なものであれば、公知の他の機構であっても良い。また、図5の検知手段18は、赤外線式光電センサの場合、押しボタン13の表面全体又は一部は赤外線を透過可能に構成される。
【0107】
第5変形例の構成によれば、接触検出部31と、非接触検出部32と、報知部33が同一のプリント基板16上に実装されるため、エレベータ用押しボタンスイッチ7の薄型化を図ることができる。
【0108】
また、エレベータ10は、例えば、接触検出部31と、接触検出部31に対応する非接触検出部32は、上下方向Yに隣接する、という構成でもよい。ただし、エレベータ10は、非接触検出部32は、対応する接触検出部31の近傍に設けられることが望ましい。
【0109】
(6)また、上記の実施例に係るエレベータ10においては、操作盤28は、乗りかご22に設けられる、という構成である。しかしながら、エレベータ10は、このような構成に限られない。
【0110】
例えば、第6変形例に係るエレベータ10は、操作盤28Aは、乗場50に設けられる、という構成でもよい。
【0111】
具体的には、図11に示すように、エレベータ10の乗場50は、乗降口27Aと、乗降口27Aに隣接する壁面26Aを備える。また、壁面26Aに操作盤28Aが設けられている。さらに、操作盤28Aは、乗りかご22を乗場50に呼ぶための接触検出部31D,31E、非接触検出部32D,32Eが配置される。なお、接触検出部31D及び非接触検出部32Dは上階へ向かう乗りかご22を呼ぶ、上呼びの入力操作を行う機能を有し、接触検出部31E及び非接触検出部32Eは下階へ向かう乗りかご22を呼ぶ、下呼びの入力操作を行う機能を有する。さらに、操作盤28Aは、接触又は非接触による操作を受け付けたことを利用者に報知する報知部33D,33Eを有する。
【0112】
第5変形例の構成によれば、乗場においても接触操作の後に、所定の非接触操作が検出されるまで無効モードが実行されることから、非接触による誤操作を抑制することができる。
【0113】
(7)また、上記の実施例に係るエレベータ10においては、無効モードにより操作を受け付けない非接触検出部32は、操作が受け付けられた接触検出部31に対応する非接触検出部32を含む、という構成である。さらに、上記の実施例に係るエレベータ10においては、無効モードにより操作を受け付けない非接触検出部32は、操作が受け付けられた接触検出部31に対応する非接触検出部32に隣接する非接触検出部32を含む、という構成である。しかしながら、エレベータ10は、このような構成に限られない。
【0114】
例えば、エレベータ10は、無効モードにより操作を受け付けない非接触検出部32は、操作が受け付けられた接触検出部31に対応する非接触検出部32のみである、という構成でもよい。また、エレベータ10は、無効モードにより操作を受け付けない非接触検出部32は、操作が受け付けられた接触検出部31に対応する非接触検出部32に隣接する非接触検出部32のみである、という構成でもよい。要は、無効モードにより操作を受け付けない非接触検出部32は、複数の非接触検出部32の少なくとも1つであればよい。
【0115】
(8)また、上記の実施例に係るエレベータ10においては、報知部33は、行先階を示す数字の形をした透光部が設けられており、内部に設けられた不図示のランプが点灯することによって発光可能に構成される。しかしながら、エレベータ10は、このような構成に限られない。
【0116】
例えば、報知部33は、表示部44であって、文字やイラスト、色などを表示することによって報知することができる。また、報知部33は、スピーカー又はブザーであって、音声や「ピッ、ピッ、・・・」という断続音、「ピ―」という連続音などを発することによって報知することができる。さらにまた、報知部33は、ランプ、表示部44、スピーカー、ブザーの種々の組合せにより構成することができる。
【0117】
(9)また、無効モードが継続されている間は、無効モードにおいて操作を受け付けない非接触検出部32に対応する報知部33を、操作を受け付けた場合と異なる点灯色で点灯させてもよいし、表示部44やスピーカーを用いて、無効モードである旨を報知してもよい。さらに、表示部44やスピーカーを用いて、無効モードが終了するための所定の非接触操作を促してもよい。
【0118】
これにより、利用者は、非接触検出部32への操作が受け付けられないことが、無効モードによって生じていることを認識することができる。
【0119】
(10)また、上記の実施例に係るエレベータ10においては、制御部46aは、非接触検出部32によって所定の非接触操作を検出した場合、無効モードを終了する、という構成である。しかしながら、エレベータ10は、このような構成に限られない。
【0120】
例えば、制御部46aは、非接触検出部32によって所定の非接触操作を検出した場合、又は、無効モードの実行開始から所定時間内(例えば、30秒)に非接触検出部32によって所定の非接触操作を検出しない場合、無効モードを終了する、という構成でもよい。
【0121】
これにより、接触操作が受け付けられた後、所定時間後に非接触操作を希望する他の利用者が操作を開始することが想定されるため、このような場合に円滑な非接触操作を実現することができる。
【符号の説明】
【0122】
7 エレベータ用押しボタンスイッチ
10 エレベータ
13 押釦
14 ボタンガイド
16 プリント基板
20 可動機構
22 乗りかご
22A 扉
27,27A 乗降口
28,28A 操作盤
30 行先階操作部
31,31A,31B,31C,31D,31E 接触検出部
32,32A,32B,32C,32D,32E 非接触検出部
41 開釦
42 閉釦
43 連絡釦
46 制御装置
50 乗場
L1 第1距離
L2 第2距離
P 検出領域
U 手
【要約】
【課題】 接触操作の後に、非接触による誤操作を抑制するエレベータを提供する。
【解決手段】 エレベータは、乗りかご又は乗場に設けられ、接触操作により操作を検出する複数の接触検出部と、複数の接触検出部のそれぞれに対応する操作を非接触により検出する複数の非接触検出部と、を有する操作盤と、接触検出部又は非接触検出部の検出に基づいて、操作を受け付ける制御部と、を備え、制御部は、接触検出部によって操作が受け付けられた場合、複数の非接触検出部の少なくとも1つの操作を受け付けない、無効モードを実行し、非接触検出部によって所定の非接触操作を検出した場合、無効モードを終了する、ことを特徴とする。
【選択図】 図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11