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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-12
(45)【発行日】2022-09-21
(54)【発明の名称】表示制御方法及び表示制御装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 35/00 20060101AFI20220913BHJP
   B60W 60/00 20200101ALI20220913BHJP
   B60W 50/14 20200101ALI20220913BHJP
   B60W 30/10 20060101ALI20220913BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20220913BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20220913BHJP
【FI】
B60K35/00 A
B60K35/00 Z
B60W60/00
B60W50/14
B60W30/10
G09G5/36 520M
G09G5/00 510A
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021519223
(86)(22)【出願日】2019-05-15
(86)【国際出願番号】 JP2019019410
(87)【国際公開番号】W WO2020230313
(87)【国際公開日】2020-11-19
【審査請求日】2021-10-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】中尾 光
(72)【発明者】
【氏名】森本 明
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 宏亮
(72)【発明者】
【氏名】中村 昌平
(72)【発明者】
【氏名】石丸 秀行
【審査官】田村 耕作
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-169431(JP,A)
【文献】特開2018-197691(JP,A)
【文献】特開2017-128306(JP,A)
【文献】国際公開第2018/220828(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/038903(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/047176(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 35/00
B60W 60/00
B60W 50/14
B60W 30/10
G09G 5/377
G09G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両の挙動を制御して車線変更を行う制御システムに用いられる表示制御方法において、
前記自車両の前方の光景に重畳させて画像を表示するヘッドアップディスプレイに、車両を示す図形である第1車両アイコンと、前記第1車両アイコンの上側に配置される第1文字列とで構成される第1画像を表示し、
前記自車両の計器を表示するメータユニットに設けられたメータディスプレイに、車両を示す図形である第2車両アイコンと、前記第2車両アイコンの下側に配置され、前記第1文字列を含む第2文字列とで構成される第2画像を表示する
表示制御方法。
【請求項2】
前記第1文字列は、前記制御システムがドライバに対して通知する内容を示し、
前記第2文字列は、前記第1文字列と、前記第1文字列を通知する理由を示す第3文字列とを含み、
前記メータディスプレイのみに、前記第3文字列が表示される
請求項1記載の表示制御方法。
【請求項3】
前記第1文字列と前記第2文字列とが同時に表示されるように、前記ヘッドアップディスプレイに対する前記第1画像の表示と、前記メータディスプレイに対する前記第2画像の表示とを行い、
前記第1文字列及び前記第2文字列の表示に合わせて、ドライバに報知音を出力する
請求項1又は2記載の表示制御方法。
【請求項4】
前記第1車両アイコンは、前記自車両と同一車線を走行する先行車両を示し、
前記第1画像には、前記自車両のドライバが前方を見たような前記自車両の前方の走行状況が表され、
前記第2車両アイコンは、前記自車両を示し、
前記第2画像には、前記自車両を上方から見たような前記自車両の周囲の走行状況が表される
請求項1から3のいずれか一項に記載の表示制御方法。
【請求項5】
前記制御システムが前記車線変更を行うことがでない期間に該当している場合には、
前記第2文字列は、前記制御システムによって現在行われている制御状態の内容を示す
請求項1から4のいずれか一項記載の表示制御方法。
【請求項6】
前記第2文字列は、透過状態で、前記第2画像に含まれる他の要素に対して重畳的に表示される
請求項5記載の表示制御方法。
【請求項7】
前記制御システムが前記ドライバに対して前記車線変更を提案する場合、
前記第1文字列と前記第2文字列とが同時に表示されるように、前記ヘッドアップディスプレイに対する前記第1画像の表示と、前記メータディスプレイに対する前記第2画像の表示とを行う
請求項2記載の表示制御方法。
【請求項8】
前記制御システムが前記ドライバに対して提案する前記車線変更の内容が、第1回目の車線変更と、前記第1回目の車線変更に続いて行う第2回目の車線変更とを含む場合、
前記第1回目の車線変更において表示される前記第2文字列は、前記第1文字列と、前記第3文字列とを含み、
前記第2回目の車線変更において表示される前記第2文字列は、前記第1文字列を含み、前記第3文字列を含まない
請求項7記載の表示制御方法。
【請求項9】
前記ドライバがステアリングから手を離すことができる第1モード中に、前記ドライバが前記ステアリングに手を添えなくてはならない第2モードへと移行する移行条件が成立した場合、
前記第1文字列と前記第2文字列とが同時に表示されるように、前記ヘッドアップディスプレイに対する前記第1画像の表示と、前記メータディスプレイに対する前記第2画像の表示とを行い、
前記第1文字列は、前記ステアリングを持つことを前記ドライバに促す内容を含む
請求項2記載の表示制御方法。
【請求項10】
自車両の挙動を制御して車線変更を行う制御システムに用いられる表示制御装置において、
前記自車両の前方の光景に重畳させて画像を表示するヘッドアップディスプレイと、前記自車両の計器を表示するメータユニットに設けられたメータディスプレイとを制御するコントローラを有し、
前記コントローラは、
前記ヘッドアップディスプレイに、車両を示す図形である第1車両アイコンと、第1車両アイコンの上側に配置される第1文字列とで構成される第1画像を表示し、
前記メータディスプレイに、車両を示す図形である第2車両アイコンと、前記第2車両アイコンの下側に配置され、前記第1文字列を含む第2文字列とで構成される第2画像を表示する
表示制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御方法及び表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘッドアップディスプレイとメータディスプレイとを用いて、自車両のドライバに情報を表示する技術が知られている(例えば特許文献1)。特許文献1には、ヘッドアップディスプレイに画像を表示するときには、メータディスプレイにヘッドアップディスプレイと同じ画像を表示する内容が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-221730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ヘッドアップディスプレイの画像の表示位置とメータディスプレイの画像の表示位置とが異なるため、ヘッドアップディスプレイとメータディスプレイとでは、画像に対するドライバの視認特性が相違する。特許文献1に記載された技術のように、ヘッドアップディスプレイとメータディスプレイとにそれぞれ同じ画像を表示した場合、ドライバが必要な情報を認識することができない可能性がある。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドライバがヘッドアップディスプレイとメータディスプレイとから情報を適切に把握することできる表示制御方法及び表示制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る表示制御方法は、ヘッドアップディスプレイに、車両を示す図形である第1車両アイコンと、第1車両アイコンの上側に配置された第1文字列とで構成される第1画像を表示する。また、表示制御方法は、メータディスプレイに、車両を示す図形である第2車両アイコンと、第2車両アイコンの下側に配置され、第1文字列を含む第2文字列とで構成される第2画像を表示する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ドライバがヘッドアップディスプレイとメータディスプレイとから情報を適切に把握することできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本実施形態に係る表示制御装置が適用された制御システムを示すブロック図である。
図2図2は、自車両の運転席前方の様子を模式的に示す説明図である。
図3図3は、第1情報画像と第2情報画像とを説明する説明図である。
図4A図4Aは、システム提案の自動車線変更により先行車両を追い越す状況において、第1車線から第2車線へと至る自車両の一連の動きを示す説明図である。
図4B図4Bは、システム提案の自動車線変更により先行車両を追い越す状況において、第2車線から第1車線へと至る自車両の一連の動きを示す説明図である。
図5A図5Aは、システム提案の自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図5B図5Bは、システム提案の自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図5C図5Cは、システム提案の自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図5D図5Dは、システム提案の自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図5E図5Eは、システム提案の自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図6A図6Aは、システム提案の自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図6B図6Bは、システム提案の自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図6C図6Cは、システム提案の自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図6D図6Dは、システム提案の自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図6E図6Eは、システム提案の自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図7図7は、経路に沿って自動車線変更を行う状況において、第3車線から出口路へと至る自車両の一連の動きを示す説明図である。
図8A図8Aは、経路に沿って自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図8B図8Bは、経路に沿って自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図8C図8Cは、経路に沿って自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図8D図8Dは、経路に沿って自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図8E図8Eは、経路に沿って自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図8F図8Fは、経路に沿って自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図8G図8Gは、経路に沿って自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図8H図8Hは、経路に沿って自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図8I図8Iは、経路に沿って自動車線変更を行う場合に表示される第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
図9図9は、第2情報画像の一例を示す説明図である。
図10図10は、ハンズオンモードからハンズオフモードに移行する場合での第1情報画像と第2情報画像との一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0010】
本実施形態に係る表示制御装置及び表示制御方法を、自車両の挙動を制御して自動運転を行う制御システム(車両制御システム)に適用して説明する。自動運転とは、例えば、ブレーキ、アクセル、ステアリングなどのアクチュエータのうち、少なくとも一つのアクチュエータが乗員の操作なしに制御されている状態のことを指す。そのため、その他のアクチュエータが乗員の操作により作動していたとしても構わない。また、自動運転とは、加減速制御、横位置制御などのいずれかの制御が実行されている状態であればよい。また、本実施形態における手動運転とは、例えば、ブレーキ、アクセル、ステアリングを乗員が操作している状態のことを指す。なお、自車両は、自動運転と手動運転とを切り替えることができるものであってもよい。
【0011】
自動運転の一例は、自動車線変更である。自動車線変更とは、制御システムが自車両の挙動を制御することで、自車両が走行する自車線から、自車線に隣接する左右の隣接車線のうち一方の隣接車線へと自車両が車線変更を行うことをいう。
【0012】
図1及び図2を参照して、制御システムの構成を説明する。制御システムは、コントローラ10と、自車位置推定装置20と、地図取得装置21と、周囲情報検出装置22と、車速センサ23と、ステアリングスイッチ24と、タッチセンサ25と、ウインカスイッチ26とを備えている。また、制御システムは、ステアリングアクチュエータ30、アクセルペダルアクチュエータ31と、ブレーキアクチュエータ32とを備えている。さらに、制御システムは、メータディスプレイ35と、ヘッドアップディスプレイ40とを備えている。
【0013】
制御システムが適用される自車両の室内には、ドライバの前方にステアリング1が配置され、ステアリング1の前方にインストルメントパネル3が配置されている。インストルメントパネル3には、ドライバに自車両の計器を表示するメータユニット5が設けられている。インストルメントパネル3の前方には、ウインドシールド4が配置されている。
【0014】
コントローラ10は、CPU(中央処理装置)、メモリ、及び入出力部を備える汎用のマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータには、表示制御装置及び制御システムとして機能させるためのコンピュータプログラム(表示制御プログラム及び制御プログラム)がインストールされている。コンピュータプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータは、制御システムが備える複数の情報処理回路として機能する。なお、本実施形態では、ソフトウェアによって制御システムが備える複数の情報処理回路を実現する例を示すが、もちろん、後述する各情報処理を実行するための専用のハードウェアを用意して、情報処理回路を構成することも可能である。また、複数の情報処理回路を個別のハードウェアにより構成してもよい。コントローラ10が備える複数の情報処理回路の詳細については後述する。
【0015】
自車位置推定装置20は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)、オドメトリなどの位置推定技術を利用して、自車両の絶対位置を計測する。自車位置推定装置20は、位置検出センサを用いて、自車両の絶対位置、すなわち、所定の基準点に対する自車両の位置、車速、加速度、操舵角、姿勢を計測する。自車位置推定装置20には、GPS受信器、慣性航法装置、ブレーキペダルやアクセルペダルに設けられたセンサ、車輪速センサやヨーレートセンサなど車両の挙動を取得するセンサ、レーザレーダ、カメラなどが含まれている。自車位置推定装置20は、計測した自車両の位置情報をコントローラ10に出力する。
【0016】
地図取得装置21は、自車両が走行する道路の構造を示す地図情報を取得する。地図取得装置21が取得する地図情報には、車線の絶対位置、車線の接続関係、相対位置関係などの道路構造の情報、交通規則、道路標識などが含まれる。地図取得装置21は、地図情報を格納した地図データベースを所有してもよいし、クラウドコンピューティングにより地図情報を外部の地図データサーバから取得してもよい。また、地図取得装置21は、車車間通信、路車間通信を用いて地図情報を取得してもよい。地図取得装置21は、取得した地図情報をコントローラ10に出力する。
【0017】
周囲情報検出装置22は、自車両に搭載された複数の異なる種類の物体検出センサを備える。物体検出センサは、例えば、レーザレンジファインダーやレーザレーダ、ミリ波レーダ、カメラなどである。周囲情報検出装置22は、これらの物体検出センサを用いて、自車両の周囲における物体を検出する。周囲情報検出装置22は、他車両、バイク、自転車、歩行者を含む移動物体、及び駐車車両を含む静止物体を検出する。例えば、周囲情報検出装置22は、移動物体及び静止物体の自車両に対する位置、姿勢(ヨー角)、大きさ、速度、加速度、ジャーク、減速度、ヨーレートを検出する。周囲情報検出装置22は、車車間通信、路車間通信を用いて周囲情報を取得してもよい。周囲情報検出装置22は、検出した情報をコントローラ10に出力する。
【0018】
車速センサ23は、自車両の車速を検出する。車速センサ23は、検出した自車両の車速をコントローラ10に出力する。
【0019】
ステアリングスイッチ24は、ドライバの操作に応じた操作信号を出力する。ステアリングスイッチ24は、ステアリング1に設けられている。ステアリングスイッチ24は、ドライバの操作に応じた操作信号をコントローラ10に出力する。
【0020】
タッチセンサ25は、ステアリング1に設けられ、ドライバの手がステアリング1に触れていることを検出する。タッチセンサ25としては、静電容量の変化を検出する静電容量タイプのセンサを用いることができる。タッチセンサ25は、ドライバの手がステアリング1に触れている場合には、所定の検出信号をコントローラ10に出力する。
【0021】
ウインカスイッチ26は、ウインカ(方向指示器)34を作動させる作動信号を出力するスイッチであり、ドライバによって操作される。ウインカスイッチ26は、ドライバによって操作されると、ウインカ34の作動信号をコントローラ10に出力する。
【0022】
ステアリングアクチュエータ30は、ステアリング1の操舵角を制御する。ステアリングアクチュエータ30は、コントローラ10によって制御される。
【0023】
アクセルペダルアクチュエータ31は、アクセルペダルの踏み量を制御する。アクセルペダルアクチュエータ31は、コントローラ10によって制御される。
【0024】
ブレーキアクチュエータ32は、ブレーキペダルの踏み量を調整する。ブレーキアクチュエータ32は、コントローラ10によって制御される。
【0025】
メータディスプレイ35は、メータユニット5に配置される。メータディスプレイ35は、所定の画像をドライバに視認可能に表示する。ドライバは、メータディスプレイ35に表示される画像から、各種の情報を認識することができる。メータディスプレイ35は、例えば液晶パネルで構成されている。メータディスプレイ35に表示される画像は、コントローラ10によって制御される。
【0026】
メータディスプレイ35は、自車両の計器を示す画像を表示する。計器を示す画像としは、タコメータを示すタコメータ画像36、及びスピードメータを示すスピードメータ画像37を含む。タコメータ画像36は、メータディスプレイ35の全領域のうち、左側の領域に表示される。スピードメータ画像37は、メータディスプレイ35の全領域のうち、右側の領域に表示される。
【0027】
メータディスプレイ35は、制御システムがドライバに対して通知する情報を示す第2情報画像38を表示する。第2情報画像38は、メータディスプレイ35の全領域のうち、中央の領域に表示される。すなわち、第2情報画像38は、タコメータ画像36と、スピードメータ画像37との間に表示される。
【0028】
なお、タコメータ及びスピードメータは、アナログ計器で構成してもよく、メータディスプレイ35は、第2情報画像38のみを表示してもよい。
【0029】
ヘッドアップディスプレイ40は、インストルメントパネル3内に配置されている。ヘッドアップディスプレイ40は、虚像による遠方表示によって、所定の画像をドライバに視認可能に表示する。ヘッドアップディスプレイ40から照射された表示光は、インストルメントパネル3に設けられた開口(図示せず)を介して、ウインドシールド4に投射される。この表示光はウインドシールド4で反射して、ドライバのアイポイントに届く。これにより、ドライバは、ウインドシールド4の外側に虚像を視認する。このように、ヘッドアップディスプレイ40は、ウインドシールド4に向けて画像を照射することによって、自車両の前方の景色に重畳させて虚像(画像)を表示する。
【0030】
ヘッドアップディスプレイ40は、制御システムがドライバに対して通知する情報を示す第1情報画像41を表示する。ドライバは、ヘッドアップディスプレイ40が表示する第1情報画像41と、ウインドシールド4を通して見える自車両の前方の光景とを同時に視認することができる。
【0031】
図3を参照し、ヘッドアップディスプレイ40に表示する第1情報画像41と、メータディスプレイ35に表示する第2情報画像38とを説明する。
【0032】
第1情報画像41は、先行車両アイコン41aと、第1文字列41bと、モード表示アイコン41cと、第1レーンマーカアイコン41dと、矢印アイコン41eとを主体に構成されている。
【0033】
先行車両アイコン41aは、自車両と同一車線を走行する先行車両を示す図形である。
【0034】
第1文字列41bは、ひらがな、漢字、数字、記号などの1つ以上の文字を含み、例えば文章である。また、第1文字列41bは、文字と同等な役目を果たす絵文字(ピクトグラム)を含んでもよい。
【0035】
第1文字列41bは、制御システムがドライバに対して通知する内容を示している。第1文字列41bの内容は、制御システムからの要求、例えば自動車線変更などを実行するためのドライバへの操作指示の内容であったり、制御システムが行いたいこと、例えばこれから実行される自動車線変更の制御内容であったりする。すなわち、制御システムは、第1文字列41bを用いて、制御システムからの要求又は制御システムが行いたいことをドライバに通知する。この第1文字列41bは、後述する第2文字列38bの一部と同一となる関係を有している。
【0036】
第1文字列41bは、先行車両アイコン41aの上側に配置される。より具体的には、第1文字列41bは、第1情報画像41を構成する要素のうち、最も上側に配置される。
【0037】
モード表示アイコン41cは、ハンズオフモードであるのか、それともハンズオンモードであるのかを示す図形である。ハンズオフモードは、自動運転中に、ドライバがステアリング1から手を離すことができるモード(第1モード)である。一方、ハンズオンモードは、自動運転中に、ドライバがステアリング1に手を添えなくてはならないモード(第2モード)である。モード表示アイコン41cには、ステアリングのみを表した第1ステアリング図形と、ステアリング及びステアリングに添えられた手を示す第2ステアリング図形との2種類が用意されている。第1ステアリング図形は、現在のモードがハンズオフモードである場合に用いられる。第2ステアリング図形は、現在のモードがハンズオフモードである場合に用いられる。第1ステアリング図形は、例えば青色で表示され、第2ステアリング図形は、例えば緑色(ステアリング部分のみ)で表示される。
【0038】
第1レーンマーカアイコン41dは、自車線の境界を示す左右のレーンマーカを示す図形である。第1レーンマーカアイコン41dに示される左側のレーンマーカにより、自車線と、自車線の左側に隣接する隣接車線又は路肩との境界が示される。同様に、第1レーンマーカアイコン41dに示される右側のレーンマーカにより、自車線と、自車線の右側に隣接する隣接車線又は路肩との境界が示される。
【0039】
矢印アイコン41eは、自動車線変更を案内する矢印である。この矢印アイコン41eは、矢印の基端側(図形の下側)から矢印の先端側(図形の上側)に至る途中で折れ曲がるような形状を有し、自車線から第1レーンマーカアイコン41dを跨いで隣接車線に向かうような矢印とされている。すなわち、矢印アイコン41eは、自動車線変更によって自車両が車線を遷移する様子を模式的に示す矢印であり、これによって、自動車線変更を案内する。
【0040】
第1情報画像41は、先行車両アイコン41a及び第1レーンマーカアイコン41dにより、自車両の前方の走行状況を示す。この第1情報画像41は、ドライバが前方を見たときの自車両の前方の走行状況を表すように生成されている。
【0041】
第1情報画像41において、自車両の前方の走行状況は2次元的に示される。これは、第1情報画像41がヘッドアップディスプレイ40に表示されることを理由とする。すなわち、2次元的な表現を用いることで、情報量を制限し、第1情報画像41に対する視認性を高めている。
【0042】
第1情報画像41は、所定のタイミングで生成され、新たな第1情報画像41が生成される度に、ヘッドアップディスプレイ40に表示される第1情報画像41が更新される。
【0043】
なお、第1情報画像41は、常に、先行車両アイコン41a、第1文字列41b、モード表示アイコン41c、第1レーンマーカアイコン41d及び矢印アイコン41eの全てを含む必要はない。第1情報画像41は、先行車両アイコン41a、第1文字列41b、モード表示アイコン41c、第1レーンマーカアイコン41d及び矢印アイコン41eの一部又は全部を含めばよい。
【0044】
第1情報画像41に示される自車両の前方の走行状況には、自車両が実際に走行している現実の走行状況が反映される。したがって、先行車両が実際に存在していない場合には、第1情報画像41は、先行車両アイコン41aを含まない。
【0045】
また、第1文字列41b及び矢印アイコン41eには、制御システムの制御内容が反映される。すなわち、制御システムから要求がなければ、第1情報画像41は、第1文字列41b及び矢印アイコン41eを含まない。
【0046】
第2情報画像38は、自車両アイコン38aと、第2文字列38bと、第2レーンマーカアイコン38cと、周囲車両アイコン38dとを主体に構成されている。
【0047】
自車両アイコン38aは、自車両を示す図形である。
【0048】
第2文字列38bは、ひらがな、漢字、数字、記号などの1つ以上の文字を含み、例えば文章である。また、第2文字列38bは、文字と同等な役目を果たす絵文字(ピクトグラム)を含んでもよい。
【0049】
第2文字列38bは、第1文字列41bと同様、制御システムがドライバに対して通知する内容を示している。具体的には、第2文字列38bは、第1文字列41bと、その他の文字列(第3文字列)とを含んでいる。第3の文字列の内容は、第1文字列41bを通知する理由である。すなわち、制御システムは、第2文字列38bを用いて、制御システムからの要求又は制御システムが行いたいこと、並びに、その理由などをドライバに通知する。第2文字列38bは、第1文字列41bの他に第3文字列を含む点で、第1文字列41bよりも情報量が多い。
【0050】
このように、第2文字列38bは、第1文字列41bを含む。ここで、第2文字列38bが第1文字列41bを含むとの意味は、第1情報画像41に表示される要素(第1文字列41b)を第2文字列38bの一部としてみなすという意味ではなく、文字の連なりが第1文字列41bと同一となる文字列を第2文字列38bが含むという意味である。ただし、上述した第2文字列38bは、あくまでも一例であり、このような条件に拘束されることなく、任意の文字(文章)で構成することも可能である。
【0051】
第2文字列38bは、自車両アイコン38aの下側に配置される。換言すれば、第2文字列38bは、第2情報画像38を構成する要素のうち、最も下側に配置される。
【0052】
第2レーンマーカアイコン38cは、自車両が走行する道路に含まれる1つ以上の車線の境界を示すレーンマーカを示す図形である。
【0053】
周囲車両アイコン38dは、自車両の周囲を走行する周囲車両を示す図形である。周囲車両は、先行車両と、隣接車線を走行する隣接車両とを含む。
【0054】
第2情報画像38は、自車両アイコン38a、第2レーンマーカアイコン38c及び周囲車両アイコン38dにより、自車両及び自車両の周囲の走行状況を示す。自車両の周囲は、自車両の前方、自車両の左右の側方、及び自車両の後方を含む。この第2情報画像38は、自車両を上方後方より俯瞰したときの自車両の周囲の走行状況を表すように生成されている。なお、自車両の周囲の走行状況が分かればよいので、走行状況は表す視点は、少なくとも自車両の上方であればよい。
【0055】
第2情報画像38において、自車両の周囲の走行状況は3次元的に示される。3次元的な表現を用いることで、二次元的な表現よりも情報量が増す。したがって、第2情報画像38は、第1情報画像41よりも、多様な情報をドライバに伝えることができる。
【0056】
第2情報画像38は、所定のタイミングで生成され、新たな第2情報画像38が生成される度に、メータディスプレイ35に表示される第2情報画像38が更新される。
【0057】
なお、第2情報画像38は、常に、自車両アイコン38a、第2文字列38b、第2レーンマーカアイコン38c及び周囲車両アイコン38dの全てを含む必要はない。第2情報画像38は、自車両アイコン38a、第2文字列38b、第2レーンマーカアイコン38c及び周囲車両アイコン38dの一部又は全部を含めばよい。
【0058】
第2情報画像38上の自車両の周囲の走行状況には、自車両が実際に走行している現実の走行状況が反映される。したがって、周囲車両が実際に存在していない場合には、第2情報画像38は、周囲車両アイコン38dを含まない。また、第2レーンマーカアイコン38cは、自車両が実際に走行している道路上の車線数と対応する。
【0059】
また、第2文字列38bには、制御システムの制御内容が反映される。すなわち、制御システムから要求がなければ、第2情報画像38は、第2文字列38bを含まない。
【0060】
再び図1を参照し、コントローラ10の詳細を説明する。コントローラ10は、複数の情報処理回路として、経路生成部11と、自動走行処理部12と、車両制御部13と、画像生成部14と、表示制御部15と、スピーカ制御部16と、ウインカ制御部17とを備えている。
【0061】
経路生成部11は、ドライバが予め設定した目的地までの経路を生成する。経路生成部11は、生成した経路を自動走行処理部12に出力する。なお、経路生成部11は、外部装置によって生成された経路を取得してもよい。
【0062】
また、自動走行処理部12は、自動車線変更を行うために必要な各種の処理を行う。自動車線変更は、自動走行処理部12(制御システム)がドライバに提案して自動車線変更を行うシステム提案の状況と、ドライバの提案を受けて自動車線変更を行うドライバ提案の状況とを含む。
【0063】
システム提案の自動車線変更は、先行車両を追い越すために車線変更が必要と判断した場合に発生する。また、これ以外にも、システム提案の自動車線変更は、経路生成部11によって生成された経路を維持するために車線変更が必要と判断した場合に発生する。これに対して、ドライバ提案の自動車線変更は、ドライバが車線変更を希望する方向にウインカスイッチ26を操作した場合に発生する。
【0064】
自動走行処理部12は、自車位置推定装置20、地図取得装置21、周囲情報検出装置22及び車速センサ23から出力される情報に基づいて、自車両の位置、周囲車両の位置、自車両と先行車両との相対速度などを算出する。自動走行処理部12は、自車両の位置、周囲車両の位置、自車両と先行車両との相対速度、経路生成部11が生成した経路などに基づいて必要な演算を行う。自動走行処理部12の演算には、ステアリングスイッチ24、タッチセンサ25及びウインカスイッチ26から出力される情報も利用される。そして、自動走行処理部12は、自動車線変更及びこれに付随する処理に必要な制御指令を、車両制御部13、画像生成部14、表示制御部15、スピーカ制御部16及びウインカ制御部17に出力する。
【0065】
車両制御部13は、自動走行処理部12からの制御指令に応じて、ステアリングアクチュエータ30などを制御する。車両制御部13の制御に応じてステアリングアクチュエータ30などが動作することで、自車両の挙動が制御され、これにより、自動車線変更を行うことができる。
【0066】
画像生成部14は、第1情報画像41及び第2情報画像38を生成する。第1情報画像41は、自車位置推定装置20、地図取得装置21、周囲情報検出装置22及び車速センサ23から出力される情報に基づいて、自車両の前方の走行状況を表すように生成される。同様に、第2情報画像38は、自車位置推定装置20、地図取得装置21、周囲情報検出装置22及び車速センサ23から出力される情報に基づいて、自車両の周囲の走行状況を表すように生成される。
【0067】
加えて、画像生成部14は、自動走行処理部12からの制御指令、すなわち、ドライバに通知する情報に基づいて、第1文字列41bを含むように第1情報画像41を生成する。同様に、画像生成部14は、自動走行処理部12からの制御指令、すなわち、ドライバに通知する情報に基づいて、第2文字列38bを含むように第2情報画像38を生成する。
【0068】
表示制御部15は、画像生成部14が生成した第1情報画像41をヘッドアップディスプレイ40に表示する。また、表示制御部15は、画像生成部14が生成した第2情報画像38をメータディスプレイ35に表示する。
【0069】
スピーカ制御部16は、自動走行処理部12からの制御指令に応じて、スピーカ33を制御する。スピーカ制御部16に制御されることで、ドライバに対する報知音がスピーカ33から出力される。
【0070】
ウインカ制御部17は、自動走行処理部12からの制御指令に応じて、ウインカ34を制御する。スピーカ制御部16によってウインカ34が制御されることで、左右いずれかのウインカ34が動作する。
【0071】
コントローラ10を構成する複数の情報処理回路のうち、画像生成部14及び表示制御部15は、本実施形態に係る表示制御装置を構成する。また、画像生成部14及び表示制御部15によって行われる各種の処理は、本実施形態に係る表示制御方法を構成する。
【0072】
以下、図4A及び図4Bを参照し、先行車両を追い越す状況を例に、システム提案の自動車線変更の流れを説明する。
【0073】
図4Aに示すように、自車両100は、第1車線L1を走行する先行車両110を追い越すために、第1車線L1から第1車線L1の右側に隣接する第2車線L2へと自動車線変更する。この自動車線変更において、自動走行処理部12の制御の流れは、以下を含む。
(1)ドライバに自動車線変更を提案する(タイミングta1)
(2)自動車線変更に対するドライバの承諾を受け付ける(タイミングta2)
(3)自動車線変更の開始に先立ち、車線変更を行う方向のウインカ34を作動させる(タイミングta3)
(4)自動車線変更を完了する(タイミングta4)
【0074】
図4Bに示すように、自車両100は、第2車線L2を走行して先行車両110を追い越した後、第2車線L2から第1車線L1へと自動車線変更する。この自動車線変更において、自動走行処理部12の制御の流れは、以下を含む。
(1)ドライバに自動車線変更を提案する(タイミングta5)
(2)自動車線変更に対するドライバの承諾を受け付ける(タイミングta6)
(3)自動車線変更の開始に先立ち、車線変更を行う方向のウインカ34を作動させる(タイミングta7)
(4)自動車線変更を完了する(タイミングta8)
【0075】
自動車線変更及びこれに付随する処理に伴って自動走行処理部12が行う制御には、上述したような複数の過程が含まれる。ヘッドアップディスプレイ40に表示される第1情報画像41、及びメータディスプレイ35に表示される第2情報画像38は、制御の各過程に応じて遷移する。
【0076】
第1車線L1から第2車線L2への自動車線変更の場合、第1情報画像41及び第2情報画像38は、5つの過程に応じて遷移する。
【0077】
タイミングta1の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容を主体に構成される(図5A)。タイミングta1からタイミングta2の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容と、ドライバに自動車線変更を提案する内容とを主体に構成される(図5B)。タイミングta2からタイミングta3の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容と、自動車線変更に対するドライバの承諾を受け付けたことを示す内容とを主体に構成される(図5C)。タイミングta3からタイミングta4の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容と、自動車線変更を実行していることを示す内容とを主体に構成される(図5D)。タイミングta4以降の過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容を主体に構成される(図5E)。
【0078】
第2車線L2から第1車線L1への自動車線変更の場合、第1情報画像41及び第2情報画像38は、5つの過程に応じて遷移する。
【0079】
タイミングta5の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容を主体に構成される(図6A)。タイミングta5からタイミングta6の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容と、ドライバに自動車線変更を提案する内容とを主体に構成される(図6B)。タイミングta6からタイミングta7の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容と、自動車線変更に対するドライバの承諾を受け付けたことを示す内容とを主体に構成される(図6C)。タイミングta7からタイミングta8の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容と、自動車線変更を実行していることを示す内容とを主体に構成される(図6D)。タイミングta8以降の過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容を主体に構成される(図6E)。
【0080】
図5A図5E及び図6A図6Eに示すように、第1情報画像41は、先行車両アイコン41a及び第1レーンマーカアイコン41dを含み、自車両100の前方の走行状況を示す。また、第2情報画像38は、自車両アイコン38a、第2レーンマーカアイコン38c及び周囲車両アイコン38dを含み、自車両100の周囲の走行状況を示す。
【0081】
また、第1情報画像41は、第1文字列41bを含み、第2情報画像38は、第2文字列38bを含む。以下、第1文字列41b及び第2文字列38bの一例を説明する。
【0082】
図5Bにおいて、第1文字列41bは、「(絵文字)で右に車線変更します」からなる。第1文字列41bに含まれる絵文字は、ステアリングスイッチ24上に印された絵文字と対応しており、ステアリングスイッチ24の操作を促す意味を有している(以下同じ)。「(絵文字)で右に車線変更します」は、ドライバに自動車線変更を提案する内容を示している。
【0083】
図5Bにおいて、第2文字列38bは、「前方に遅い車があります」、「安全を確認してください」及び「(絵文字)で右に車線変更します」からなる。「(絵文字)で右に車線変更します」は、ドライバに自動車線変更を提案する内容を示している。「前方に遅い車があります」は、自動車線変更の提案に対する理由を示している。「安全を確認してください」は、ドライバに安全確認を提案する内容を示している。このように、第2文字列38bは、第1文字列41b(「(絵文字)で右に車線変更します」)を含んでいる。換言すれば、第1文字列41bは、第2文字列38bの一部と同一となる。
【0084】
一方、図6Bにおいて、第1文字列41bは、「(絵文字)で左に車線変更します」からなる。「(絵文字)で左に車線変更します」は、ドライバに自動車線変更を提案する内容を示している。
【0085】
図6Bにおいて、第2文字列38bは、「安全を確認してください」及び「(絵文字)で左に車線変更します」からなる。「(絵文字)で左に車線変更します」は、ドライバに自動車線変更を提案する内容を示している。「安全を確認してください」は、ドライバに安全確認を提案する内容を示している。このように、第2文字列38bは、第1文字列41bを含んでいる。
【0086】
ただし、図6Bの表示シーンは、第1車線L1から第2車線L2への車線変更(第1回目の自動車線変更)に続く、第2車線L2から第1車線L1への車線変更(第2回目の自動車線変更)に対応する。第2回目の自動車線変更は、自車両100がもともと走行していた第1車線L1へと復帰するものであるから、ドライバは第2回目の自動車線変更が行われる理由を既に把握していると考えられる。そこで、第2回目の自動車線変更の場合、第2文字列38bは、理由を示す文字列を含んでいない。
【0087】
画像生成部14及び表示制御部15は、自動走行処理部12からの制御指令に応じて、上述したように第1情報画像41と第2情報画像38との生成及び表示を行う。この際、表示制御部15は、第1文字列41bと第2文字列38bとが同時に表示されるように、第1情報画像41の表示及び第2情報画像38の表示を行う。
【0088】
また、スピーカ制御部16は、自動走行処理部12からの制御指令に応じて、スピーカ33を制御する。これにより、スピーカ33は、第1文字列41b及び第2文字列38bの表示に合わせて、ドライバに報知音をから出力する。
【0089】
次に、図7を参照し、経路生成部11によって生成された経路を維持する状況を例に、システム提案の自動車線変更の流れを説明する。自車両100は、本線から分岐する出口路L4に向かうため、第3車線L3から第2車線L2へ自動車線変更し、第2車線L2から第1車線L1へ自動車線変更し、第1車線L1から出口路L4へと自動車線変更する。
【0090】
この自動車線変更において、自動走行処理部12の制御の流れは、以下を含む。
(1)ドライバに自動車線変更を提案する(タイミングtb1)
(2)自動車線変更に対するドライバの承諾を受け付ける(タイミングtb2)
(3)第2車線L2への自動車線変更の開始に先立ち、車線変更を行う方向のウインカ34を作動させる(タイミングtb3)
(4)第2車線L2への自動車線変更を完了する(タイミングtb4)
(5)第1車線L1への自動車線変更の開始に先立ち、車線変更を行う方向のウインカ34を作動させる(タイミングtb5)
(6)第1車線L1への自動車線変更を完了する(タイミングtb6)
(7)出口路L4の分岐点と自車両100との間の距離が、予め定められた第1距離に到達したことを判断する(タイミングtb7)
(8)出口路L4への自動車線変更に先立ち、出口路L4に進む方向のウインカ34を作動させる(タイミングtb8)
(9)自車両100が分岐点へと到達したことを判断する(タイミングtb9)
(10)出口路L4への自動車線変更を完了する(タイミングtb10)
【0091】
自動車線変更及びこれに付随する処理に伴って自動走行処理部12が行う制御には、上述したような複数の過程が含まれる。ヘッドアップディスプレイ40に表示される第1情報画像41、及びメータディスプレイ35に表示される第2情報画像38は、制御の各過程に応じて遷移する。
【0092】
第3車線L3から出口路L4へと至る自動車線変更において、第1情報画像41及び第2情報画像38は、11の過程に応じて遷移する。
【0093】
タイミングtb1の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容を主体に構成される(図示せず)。タイミングtb1からタイミングtb2の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容と、ドライバに自動車線変更を提案する内容とを主体に構成される(図8A)。タイミングtb2からタイミングtb3の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容と、自動車線変更に対するドライバの承諾を受け付けたことを示す内容とを主体に構成される(図8B)。タイミングtb3からタイミングtb4の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容と、自動車線変更を実行していること示す内容とを主体に構成される(図8C)。
【0094】
タイミングtb4からタイミングtb5の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容と、第2回目の自動車線変更を予告する内容とを主体に構成される(図8D)。タイミングtb5からタイミングtb6の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容と、自動車線変更を実行していることを示す内容と主体に構成される(図8E)。タイミングtb6からタイミングtb7の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容と、自動車線変更を連続的に行っていることを示す内容とを主体に構成される(図8F)。
【0095】
タイミングtb7からタイミングtb8の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容と、出口路L4に進むことを予告する内容とを主体に構成される(図8G)。タイミングtb9からタイミングtb10の前までの過程では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容と、自動車線変更を実行していることを示す内容と主体に構成される(図8H)。タイミングtb10以降では、第1情報画像41及び第2情報画像38は、走行状況を示す内容を主体に構成される(図8I)。
【0096】
図8A図8Iに示すように、第1情報画像41は、先行車両アイコン41a及び第1レーンマーカアイコン41dを含み、自車両100の前方の走行状況を示す。また、第2情報画像38は、自車両アイコン38a、第2レーンマーカアイコン38c及び周囲車両アイコン38dを含み、自車両100の周囲の走行状況を示す。
【0097】
また、第1情報画像41は、第1文字列41bを含み、第2情報画像38は、第2文字列38bを含む。以下、第1文字列41b及び第2文字列38bの一例を説明する。
【0098】
図8Bにおいて、第1文字列41bは、「(絵文字)で出口に向かいます」からなる。「(絵文字)で出口に向かいます」は、ドライバに自動車線変更を提案する内容を示している。
【0099】
図8Bにおいて、第2文字列38bは、「この先、左方向出口です」、「安全を確認してくだい」及び「(絵文字)で出口に向かいます」を含む。「(絵文字)で出口に向かいます」は、ドライバに自動車線変更を提案する内容を示している。「この先、左方向出口です」は、自動車線変更の提案に対する理由を示している。「安全を確認してください」は、ドライバに安全確認を提案する内容を示している。このように、第2文字列38bは、第1文字列41b(「(絵文字)で出口に向かいます」)を含んでいる。換言すれば、第1文字列41bは、第2文字列38bの一部と同一となる。
【0100】
一方、図8Dにおいて、第1文字列41bは、「続けて、車線変更します」からなる。「続けて、車線変更します」は、自動車線変更を続けて行うことを通知する内容を示している。
【0101】
図8Dにおいて、第2文字列38bは、「続けて、車線変更します」及び「(絵文字)長押しでキャンセル」からなる。「続けて、車線変更します」は、自動車線変更を続けて行うことを通知する内容を示している。「(絵文字)長押しでキャンセル」は、自動車線変更の中止方法を通知する内容を示している。このように、第2文字列38bは、第1文字列41bを含んでいる。
【0102】
ただし、図8Dの表示シーンは、第3車線L3から第2車線L2への車線変更(第1回目の自動車線変更)に続く、第2車線L2から第1車線L1への車線変更(第2回目の自動車線変更)に対応する。したがって、ドライバは、第2回目の自動車線変更が行われる理由を既に把握していると考えられる。そこで、第2回目の自動車線変更の場合、第2文字列38bは、理由に対応する文字列を含んでいない。
【0103】
以下、第1情報画像41及び第2情報画像38の異なる形態について説明する。
【0104】
図9を参照し、第2情報画像38の異なる形態を説明する。自動走行処理部12は、経路生成部11が生成した経路と連動して自車両を走行させる連動制御(ナビゲーション連動制御)を行っている。自動走行処理部12は、この連動制御の中で、上述した自動車線変更を行う。しかしながら、自動走行処理部12は、所定の条件、例えば渋滞を判定すると自動車線変更の機能を禁止する。
【0105】
自動車線変更を行うことができない期間に該当している場合、第2情報画像38の第2文字列38bは、自動走行処理部12によって現在行われている制御状態の内容を示している。図9において、第2文字列38bは、ナビゲーション連動制御が行われていることを示す「ナビ連動制御中(絵文字)」で構成されている。ここで、「ナビ連動制御」は、ナビゲーション連動制御の略称である。
【0106】
この場合、第2文字列38bは、透過状態で、第2情報画像38に含まれる他の要素、例えばレーンマーカ3cなどに対して重畳的に表示される。
【0107】
次に、第1情報画像41及び第2情報画像38の異なる形態を説明する。制御システムには、ハンズオフモード及びハンズオンモードの二つのモードがある。ハンドズオフモード中に、ハンズオンモードへと移行する移行条件が成立した場合に、画像生成部14及び表示制御部15は、ステアリングを持つことをドライバに促す所定の表示を行う。
【0108】
具体的には、画像生成部14及び表示制御部15は、第1文字列41bと第2文字列38bとが同時に表示されるように、第1情報画像41と第2情報画像38との生成及び表示を行う。例えば、図10に示すように、第1文字列41bは、「ハンドルを持ってください」からなる。第2文字列38bは、「ハンドルを持ってください」及び「合流部があります」からなる。
【0109】
このように本実施形態に係る表示制御方法は、ヘッドアップディスプレイ40に、先行車両アイコン41aと、先行車両アイコン41aの上側に配置される第1文字列41bとで構成される第1情報画像(第1画像)41を表示する。また、この表示制御方法は、メータディスプレイ35に、自車両アイコン38aと、自車両アイコン38aの下側に配置され、第1文字列41bを含む第2文字列38bとで構成される第2情報画像(第2画像)38を表示する。
【0110】
ドライバは、視線を自車両の前方から下方へと移し、ヘッドアップディスプレイ40の第1情報画像41を視認する。また、メータディスプレイ35の第2情報画像38を視認する場合、ドライバは、ヘッドアップディスプレイ40よりもさらに下方へと移す必要がある。このように、ヘッドアップディスプレイ40では、メータディスプレイ35よりも少ない視線移動で、ドライバに情報を伝達することができる。そして、このような視認特性の違いに関わらず、以下に示すように、ドライバがヘッドアップディスプレイ40とメータディスプレイ35とから情報を適切に把握することできる。
【0111】
ヘッドアップディスプレイ40に表示される第1情報画像41の中で、第1文字列41bは先行車両アイコン41aよりも上側に配置されているため、ドライバは、第1情報画像41の中で第1文字列41bを先行して視認することになる。このため、ドライバに対して第1文字列41bを積極的に視認させることができる。加えて、第1文字列41bは、第2情報画像38の第2文字列38bと比較して情報量(文字数)が少ない。よって、ドライバは、その第1文字列41bを簡単に読み取ることができる。
【0112】
メータディスプレイ35の表示領域の中で、第2文字列38bは自車両アイコン38aよりも下側に配置されている。第2情報画像38を見るために視線を下方へと移す際に、ドライバは、自車両アイコン38aを視認し、その後に第2文字列38bを視認することとなる。ドライバは、ヘッドアップディスプレイ40の第1情報画像41を事前に視認しているため、第2情報画像38に表示される第2文字列38bの一部(第1文字列41b)を把握している。したがって、第2情報画像38を視認させるにあたっては、自車両アイコン38aを先行して視認させることで、第2情報画像38に表示される自車両アイコン38aの情報を積極的に視認させることができる。加えて、第2文字列38bは、第1文字列41b以外の文字列を含むことができる。よって、第1文字列41bを確認的に伝達することができ、かつ、第2文字列38bの固有の情報もドライバに伝達することができる。
【0113】
また、本実施形態に係る表示制御方法において、第1文字列41bは、制御システムがドライバに対して通知する内容を示す。第2文字列38bは、第1文字列41bと、第1文字列41bを通知する理由を示す第3文字列とを含む。そして、メータディスプレイ35のみに、第3文字列が表示される。
【0114】
ドライバは、第2文字列38bを視認することで、第1文字列41bがどのような理由に基づいて通知されたかを認識することができる。また、ヘッドアップディスプレイ40には、必要最低限の情報しか表示したくないという要求がある。メータディスプレイ35のみに第3文字列を表示することで、ヘッドアップディスプレイ40に対する上記の要求を満たしつつも、必要な情報をドライバに通知することができる。
【0115】
また、本実施形態に係る表示制御方法は、第1文字列41bと第2文字列38bとが同時に表示されるように、ヘッドアップディスプレイ40に対する第1情報画像41の表示と、メータディスプレイ35に対する第2情報画像38の表示とを行う。この場合、表示制御方法は、第1文字列41b及び第2文字列38bの表示に合わせて、ドライバに報知音を出力する。
【0116】
報知音を出力することで、ドライバの意識を第1文字列41b及び第2文字列38bに向けることができる。これにより、第1文字列41b及び第2文字列38bをドライバに対して効果的に認識させることができる。
【0117】
また、第1文字列41b及び第2文字列38bの表示を終了する場合には、ドライバに対する注意喚は不要とである。そのため、表示の場合に限り報知音を出力することで、報知音の出力回数を抑制し、ドライバが感じる煩わしさを軽減することができる。すなわち、本実施形態の表示制御方法では、第1文字列41b及び第2文字列38bの表示を終了する場合、報知音を出力しないこととしている。
【0118】
また、本実施形態に係る表示制御方法において、先行車両アイコン41aは、自車両と同一車線を走行する先行車両を示す。第1情報画像41には、自車両のドライバが前方を見たような自車両の前方の走行状況が表される。一方、自車両アイコン38aは、自車両を示す。第2情報画像38には、自車両を上方から見たような自車両の周囲の走行状況が表される。
【0119】
第2情報画像38において、自車両アイコン38aの上側及び左右には、走行状況が表示される。自車両アイコン38aの下側に第2文字列38bを表示することで、走行状況と、第2文字列38bとを協調性よく表示することができる。
【0120】
また、第2情報画像38には、自車両を後方から俯瞰した状態で走行状況が表示されるため、自車両アイコン38aよりも下側には余裕がある。一方、第1情報画像41には、ドライバからの視点で先行車両が二次元的に表示されるため、先行車両アイコン41aよりも上側に余裕がある。それぞれの情報画像の特性に応じて、文字列の配置が最適化されているので、ドライバに対して情報を適切に通知することができる。
【0121】
また、本実施形態に係る表示制御方法において、制御システムが自動車線変更を行うことがでない期間に該当している場合には、第2文字列38bは、制御システムによって現在行われている制御状態の内容を示す。この場合、第2文字列38bは、透過状態で、第2情報画像38に含まれる他の要素に対して重畳的に表示される。
【0122】
自動車線変更の機能が制限されている場合であっても、第2文字列38bから、現在の制御状態をドライバに認識させることができる。また、透過状態で重畳的に表示されるので、ドライバが煩わしさいと感じる表示を抑制することができる。
【0123】
また、本実施形態に係る表示制御方法において、制御システムがドライバに対して自動車線変更を提案する場合、第1文字列41bと第2文字列38bとが同時に表示されるように、ヘッドアップディスプレイ40に対する第1情報画像41の表示と、メータディスプレイ35に対する第2情報画像38の表示とを行う。
【0124】
この方法によれば、自動車線変更に関する情報をドライバに適切に通知することができる。
【0125】
また、本実施形態に係る表示制御方法において、制御システムがドライバに対して提案する自動車線変更の内容は、第1回目の自動車線変更と、第1回目の自動車線変更に続いて行う第2回目の自動車線変更とを含む。この場合、第1回目の自動車線変更において表示される第2文字列38bは、第1文字列41bと、第1文字列41bを通知する理由を示す第3文字列とを含む。一方、第2回目の自動車線変更において表示される第2文字列38bは、第1文字列41bを含み、第3文字列を含まない。
【0126】
第1回目の自動車線変更が行われているため、第2回目の自動車線変更では、どのような理由で自動車線変更が行われるか、ドライバは当然に認識している。そのため、第2回目の自動車線変更に対応する第2文字列38bが第3文字列を含まないことで、ドライバが煩わしいと感じる表示を低減させることができる。
【0127】
また、本実施形態に係る表示制御方法は、ハンズオフモード中に、ハンズオンモードへと移行する移行条件が成立した場合を含む。この場合、表示制御方法は、第1文字列41bと第2文字列38bとが同時に表示されるように、第1情報画像41の表示と第2情報画像38の表示とを行う。そして、第1文字列41bは、ステアリング1を持つことをドライバに促す内容を含む。
【0128】
これにより、ハンズオフモードからハンズオンモードへの移行に合わせて、ステアリング1を持つことをドライバに促すことができる。
【0129】
また、本実施形態に係る表示制御装置は、ヘッドアップディスプレイ40とメータディスプレイ35とを制御するコントローラ10を有する。コントローラ10は、ヘッドアップディスプレイ40に、先行車両アイコン41aと、先行車両アイコン41aの上側に配置される第1文字列41bとで構成される第1情報画像(第1画像)41を表示する。また、コントローラ10は、メータディスプレイ35に、自車両アイコン38aと、自車両アイコン38aの下側に配置され、第1文字列41bを含む第2文字列38bとで構成される第2情報画像(第2画像)38を表示する。
【0130】
本実施形態に係る表示制御装置は、上述した表示制御方法と対応する技術的特徴を備え、表示制御方法と同様の効果を奏する。
【0131】
本発明は以上説明した本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【0132】
例えば、ヘッドアップディスプレイに表示される第1画像において、車両アイコンは、車両を表す図形であればよく、先行車両を示すものに限られない。また、メータディスプレイに表示される第2画像において、車両アイコンは、車両を表す図形であればよく、自車両を示すものに限られない。
【符号の説明】
【0133】
10 コントローラ
11 経路生成部
12 自動走行処理部
13 車両制御部
14 画像生成部
15 表示制御部
16 スピーカ制御部
17 ウインカ制御部
20 自車位置推定装置
21 地図取得装置
22 周囲情報検出装置
23 車速センサ
24 ステアリングスイッチ
25 タッチセンサ
26 ウインカスイッチ
30 ステアリングアクチュエータ
31 アクセルペダルアクチュエータ
32 ブレーキアクチュエータ
33 スピーカ
34 ウインカ
35 メータディスプレイ
40 ヘッドアップディスプレイ
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図8G
図8H
図8I
図9
図10