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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-12
(45)【発行日】2022-09-21
(54)【発明の名称】収集具
(51)【国際特許分類】
   B65F 1/14 20060101AFI20220913BHJP
【FI】
B65F1/14 A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020138977
(22)【出願日】2020-07-29
(65)【公開番号】P2021193051
(43)【公開日】2021-12-23
【審査請求日】2020-08-11
【審判番号】
【審判請求日】2021-05-21
(31)【優先権主張番号】P 2019215810
(32)【優先日】2019-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2019240188
(32)【優先日】2019-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020097249
(32)【優先日】2020-05-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020118078
(32)【優先日】2020-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516336688
【氏名又は名称】株式会社源兵衛
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 健一
【合議体】
【審判長】佐々木 芳枝
【審判官】田合 弘幸
【審判官】冨永 達朗
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-167004(JP,A)
【文献】登録実用新案第3217300(JP,U)
【文献】特開2003-292102(JP,A)
【文献】米国特許第8834023(US,B1)
【文献】登録実用新案第3113842(JP,U)
【文献】特開平10-329905(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65F 1/00-1/16
A44C 5/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側に廃棄物を収容する袋の開口端部を囲繞するように配置され前記袋の開口端部が掛止される枠体と、
少なくとも1つのワイヤと、
前記少なくとも1つのワイヤの端部に設けられ、前記袋の開口端部が前記枠体に掛止された状態で前記枠体と前記袋の開口端部とを纏めて挟持するクリップと、
前記少なくとも1つのワイヤを支持し被固定部に固定される固定部と、を備え、
前記枠体は、
可撓性材料から形成された細長の円環状に湾曲した板材と、
板材の長手方向における一端側に取着され板材の長手方向における他端部を保持する保持具と、を有し、
前記板材は、細長の矩形板状であり、
前記保持具は、
矩形板状であり前記板材の前記一端側に固定された主片と、
前記主片の短手方向における両側から前記主片の厚さ方向に沿った同一方向へ延出した2つの矩形板状の延出片と、を有し、
前記板材の他端部を前記板材の長手方向に沿って摺動自在に保持し、
環状に湾曲させた前記板材の内側の面積が前記袋の開口端部の面積よりも小さくなるように前記板材の他端部を保持した状態で、前記袋の開口端部を環状に湾曲させた前記板材の内側に挿通させ、前記袋の開口端部を前記板材の外側へ折り返し、その後、前記袋の開口端部を環状に湾曲させた前記板材の外側に配置する、或いは、環状に湾曲させた前記板材の内側の面積が前記袋の開口端部の面積よりも小さくなるように前記板材の一端端部を保持した状態で、前記袋の開口端部の内側に配置した後、前記板材の他端部を手放すと、前記板材の復元力により、前記板材の内側の面積が広がるように変形し、前記袋の開口端部を内側から押圧する、
収集具。
【請求項2】
内側に廃棄物を収容する袋の開口端部を囲繞するように配置され前記袋の開口端部が掛止される枠体と、
少なくとも1つのワイヤと、
前記少なくとも1つのワイヤの端部に設けられ、前記袋の開口端部が前記枠体に掛止された状態で前記枠体と前記袋の開口端部とを纏めて挟持するクリップと、
前記少なくとも1つのワイヤを支持し被固定部に固定される固定部と、を備え、
前記枠体は、
可撓性材料から形成された細長の円環状に湾曲した板材と、
板材の長手方向における一端側に取着され板材の長手方向における他端部を保持する保持具と、を有し、
前記板材は、細長の矩形板状であり、
前記保持具は、
前記板材の前記一端側の前記板材の厚さ方向における両面側それぞれにおける短手方向の両端部に固定された2対のガイド部を有し、前記板材の他端部を前記板材の長手方向に沿って摺動自在に保持し、
環状に湾曲させた前記板材の内側の面積が前記袋の開口端部の面積よりも小さくなるように前記板材の他端部を保持した状態で、前記袋の開口端部を環状に湾曲させた前記板材の内側に挿通させ、前記袋の開口端部を前記板材の外側へ折り返し、その後、前記袋の開口端部を環状に湾曲させた前記板材の外側に配置する、或いは、環状に湾曲させた前記板材の内側の面積が前記袋の開口端部の面積よりも小さくなるように前記板材の一端端部を保持した状態で、前記袋の開口端部の内側に配置した後、前記板材の他端部を手放すと、前記板材の復元力により、前記板材の内側の面積が広がるように変形し、前記袋の開口端部を内側から押圧する、
収集具。
【請求項3】
内側に廃棄物を収容する袋の開口端部を囲繞するように配置され前記袋の開口端部が掛止される枠体と、
少なくとも1つのワイヤと、
前記少なくとも1つのワイヤの端部に設けられ、前記袋の開口端部が前記枠体に掛止された状態で前記枠体と前記袋の開口端部とを纏めて挟持するクリップと、
前記少なくとも1つのワイヤを支持し被固定部に固定される固定部と、を備え、
前記枠体は、
可撓性材料から形成された細長の円環状に湾曲した板材と、
板材の長手方向における一端側に取着され板材の長手方向における他端部を保持する保持具と、を有し、
前記板材は、細長の矩形板状であり、
前記保持具は、
矩形板状であり一端面に厚さ方向および前記一端面に直交する方向へ窪んだ前記板材の前記一端側が嵌入される凹部が形成された本体部と、
前記本体部と連続一体に形成され前記本体部における前記一端面と直交する一対の端面側それぞれから前記板材の厚さ方向における両面側へ延在する一対のガイド片と、を有し、
前記板材の他端部を前記板材の長手方向に沿って摺動自在に保持し、
環状に湾曲させた前記板材の内側の面積が前記袋の開口端部の面積よりも小さくなるように前記板材の他端部を保持した状態で、前記袋の開口端部を環状に湾曲させた前記板材の内側に挿通させ、前記袋の開口端部を前記板材の外側へ折り返し、その後、前記袋の開口端部を環状に湾曲させた前記板材の外側に配置する、或いは、環状に湾曲させた前記板材の内側の面積が前記袋の開口端部の面積よりも小さくなるように前記板材の一端端部を保持した状態で、前記袋の開口端部の内側に配置した後、前記板材の他端部を手放すと、前記板材の復元力により、前記板材の内側の面積が広がるように変形し、前記袋の開口端部を内側から押圧する、
収集具。
【請求項4】
内側に廃棄物を収容する袋の開口端部を囲繞するように配置され前記袋の開口端部が掛止される枠体と、
少なくとも1つのワイヤと、
前記少なくとも1つのワイヤの端部に設けられ、前記袋の開口端部が前記枠体に掛止された状態で前記枠体と前記袋の開口端部とを纏めて挟持するクリップと、
前記少なくとも1つのワイヤを支持し被固定部に固定される固定部と、を備え、
前記枠体は、
可撓性材料から形成された細長の円環状に湾曲した板材と、
板材の長手方向における一端側に取着され板材の長手方向における他端部を保持する保持具と、を有し、
前記板材は、細長の矩形板状であり、
前記保持具は、
矩形板状であり前記板材の前記一端側において前記板材の厚さ方向における両側から前記板材を挟持する一対の挟持片と、
前記一対の挟持片における前記一対の挟持片それぞれの厚さ方向に直交する第1方向側の端部を連結する連結片と、
前記一対の挟持片の前記第1方向とは直交する第2方向における両端部それぞれから前記一対の挟持片の厚さ方向において、対向する挟持片側とは反対側へ延在するガイド片と、を有し、
前記板材の他端部を前記板材の長手方向に沿って摺動自在に保持し、
環状に湾曲させた前記板材の内側の面積が前記袋の開口端部の面積よりも小さくなるように前記板材の他端部を保持した状態で、前記袋の開口端部を環状に湾曲させた前記板材の内側に挿通させ、前記袋の開口端部を前記板材の外側へ折り返し、その後、前記袋の開口端部を環状に湾曲させた前記板材の外側に配置する、或いは、環状に湾曲させた前記板材の内側の面積が前記袋の開口端部の面積よりも小さくなるように前記板材の一端端部を保持した状態で、前記袋の開口端部の内側に配置した後、前記板材の他端部を手放すと、前記板材の復元力により、前記板材の内側の面積が広がるように変形し、前記袋の開口端部を内側から押圧する、
収集具。
【請求項5】
内側に廃棄物を収容する袋の開口端部を囲繞するように配置され前記袋の開口端部が掛止される枠体と、
少なくとも1つのワイヤと、
前記少なくとも1つのワイヤの端部に設けられ、前記袋の開口端部が前記枠体に掛止された状態で前記枠体と前記袋の開口端部とを纏めて挟持するクリップと、
前記少なくとも1つのワイヤを支持し被固定部に固定される固定部と、を備え、
前記枠体は、
可撓性材料から長尺に形成され、長手方向における一端側に長手方向に沿って長尺のスリットが穿設されるとともに、長手方向における他端部から延出する矩形板状の舌片部が設けられた板材からなり、
前記舌片部は、前記スリットの延在方向に沿って移動自在に前記スリットに嵌入され、
環状に湾曲させた前記板材の内側の面積が前記袋の開口端部の面積よりも小さくなるように前記板材の他端部を保持した状態で、前記袋の開口端部を環状に湾曲させた前記板材の内側に挿通させ、前記袋の開口端部を前記板材の外側へ折り返し、その後、前記袋の開口端部を環状に湾曲させた前記板材の外側に配置する、或いは、環状に湾曲させた前記板材の内側の面積が前記袋の開口端部の面積よりも小さくなるように前記板材の一端端部を保持した状態で、前記袋の開口端部の内側に配置した後、前記板材の他端部を手放すと、前記板材の復元力により、前記板材の内側の面積が広がるように変形し、前記袋の開口端部を内側から押圧する、
収集具。
【請求項6】
前記舌片部は、前記舌片部の先端部における、前記舌片部の延出方向に直交する方向における両端部それぞれから突出する2つの突出部を有する、
請求項5に記載の収集具。
【請求項7】
前記枠体には、前記袋の開口端部が外側へ折り返された状態で前記袋の開口端部の折り返し部分が掛止され、
前記クリップは、前記袋の折り返し部分が前記枠体に掛止された状態で前記枠体と前記袋の開口端部および前記折り返し部分とを纏めて挟持する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の収集具。
【請求項8】
可撓性材料から長尺に形成され、長手方向における一端側に長手方向に沿ってスリットが穿設されるとともに、長手方向における他端部から延出する矩形板状の舌片部が設けられた板材からなり、前記枠体の内側に配置される補助枠体を更に備える、
請求項1から7のいずれか1項に記載の収集具。
【請求項9】
前記固定部は、前記被固定部に設けられた金属製の部材に吸着可能な永久磁石を有する、
請求項1から8のいずれか1項に記載の収集具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収集具に関する。
【背景技術】
【0002】
一対の吊下げ把手部を有する樹脂製袋を塵入れとして利用するための袋ホルダとして、樹脂製袋の口を開放させた状態で室内の壁面、家具類の天板等に設けられたフックから樹脂製袋を吊下げる袋ホルダが提案されている(例えば特許文献1参照)。この袋ホルダは、左右両側に係止部を有し、係止部に一対の吊下げ把手部が引っ掛けられることによって樹脂製袋の口を開放状態に保持しつつ樹脂製袋を吊下げるホルダ本体と、前述のフックに引っ掛けられホルダ本体を吊下げる紐、ワイヤ等と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-51137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された袋ホルダは、一対の吊下げ把手部を有する袋にしか適用できない。このため、吊下げ把手部がない袋についても塵入れとして再利用するための技術が要請されている。
【0005】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、廃棄物を収集するために利用することができる袋のバリエーションを増やすことができる収集具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る収集具は、
内側に廃棄物を収容する袋の開口端部を囲繞するように配置され前記袋の開口端部が掛止される枠体と、
少なくとも1つのワイヤと、
前記少なくとも1つのワイヤの端部に設けられ、前記袋の開口端部が前記枠体に掛止された状態で前記枠体と前記袋の開口端部とを纏めて挟持するクリップと、
前記少なくとも1つのワイヤを支持し被固定部に固定される固定部と、を備え、
前記枠体は、
可撓性材料から形成された細長の円環状に湾曲した板材と、
板材の長手方向における一端側に取着され板材の長手方向における他端部を保持する保持具と、を有し、
前記板材は、細長の矩形板状であり、
前記保持具は、
矩形板状であり前記板材の前記一端側に固定された主片と、
前記主片の短手方向における両側から前記主片の厚さ方向に沿った同一方向へ延出した2つの矩形板状の延出片と、を有し、前記板材の他端部を前記板材の長手方向に沿って摺動自在に保持し、環状に湾曲させた前記板材の内側の面積が前記袋の開口端部の面積よりも小さくなるように前記板材の他端部を保持した状態で、前記袋の開口端部を環状に湾曲させた前記板材の内側に挿通させ、前記袋の開口端部を前記板材の外側へ折り返し、その後、前記袋の開口端部を環状に湾曲させた前記板材の外側に配置する、或いは、環状に湾曲させた前記板材の内側の面積が前記袋の開口端部の面積よりも小さくなるように前記板材の一端端部を保持した状態で、前記袋の開口端部の内側に配置した後、前記板材の他端部を手放すと、前記板材の復元力により、前記板材の内側の面積が広がるように変形し、前記袋の開口端部を内側から押圧する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、枠体が、内側に廃棄物を収容する袋の開口端部を囲繞するように配置され、袋の開口端部が掛止される。そして、複数のワイヤそれぞれの長手方向における一端部に設けられたクリップが、袋の折り返し部分が枠体に掛止された状態で枠体と袋の開口端部とを纏めて挟持する。これにより、吊下げ把手部が無い袋であっても、廃棄物を収集するために利用することができるので、その分、廃棄物を収集するために利用することができる袋のバリエーションを増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態1に係る収集具の斜視図である。
図2】実施の形態1に係る枠体を示し、(A)は平面図であり、(B)は一部を拡大した斜視図である。
図3】本発明の実施の形態2に係る収集具の斜視図である。
図4】実施の形態2に係る枠体を示し、(A)は一部の平面図であり、(B)は平面図である。
図5】実施の形態3に係る枠体を示し、(A)は一部の平面図であり、(B)は平面図である。
図6】本発明の実施の形態4に係る枠体を示し、(A)は一部の平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は他の方向から見た一部の側面図である。
図7】実施の形態4に係る枠体の平面図である。
図8】本発明の実施の形態5に係る枠体を示し、(A)は一部の平面図であり、(B)は側面図である。
図9】本発明の実施の形態6に係る枠体を示し、(A)は一部の平面図であり、(B)は斜視図である。
図10】本発明の実施の形態7に係る収集具の概略構成図である。
図11】変形例に係る枠体を示し、(A)は一部の平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は他の方向から見た一部の側面図である。
図12】(A)は変形例に係る枠体の一部の平面図であり、(B)は変形例に係る枠体の一部の平面図である。
図13】変形例に係る収集具の斜視図である。
図14】(A)は変形例に係る枠体の一部の斜視図であり、(B)は他の変形例に係る枠体の一部の斜視図である。
図15】(A)は変形例に係る枠体の一部の平面図であり、(B)は他の変形例に係る枠体の一部の平面図であり、(C)は他の変形例に係る枠体の一部の側面図である。
図16】変形例に係る収集具を示し、(A)は斜視図であり、(B)は側面図である。
図17】変形例に係る枠体の一部の平面図である。
図18】変形例に係る枠体を示し、(A)は一部の平面図であり、(B)は(A)の一部を拡大した平面図である。
図19】変形例に係る枠体を示し、(A)は一部の平面図であり、(B)は(A)の一部を拡大した平面図である。
図20】変形例に係る枠体を示し、(A)は一部の斜視図であり、(B)は一部の側面図である。
図21】(A)は変形例に係る枠体の一部の斜視図であり、(B)は変形例に係る保持具の平面図であり、(C)は変形例に係る保持具の側面図である。
図22】(A)は変形例に係る枠体の一部の側面図であり、(B)は変形例に係る保持具の斜視図である。
図23】変形例に係る収集具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施の形態に係る収集具について図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係る収集具は、枠体と、複数のワイヤと、複数のワイヤそれぞれの長手方向における一端部に設けられたクリップと、複数のワイヤそれぞれの他端部を纏めて支持し被固定部に固定される固定部と、を備える。枠体は、内側に廃棄物を収容する袋の開口端部を囲繞するように配置され、袋の開口端部が外側へ折り返された状態で袋の開口端部の折り返し部分が掛止される。また、クリップは、袋の折り返し部分が枠体に掛止された状態で枠体と袋の開口端部とを纏めて挟持する。
【0010】
図1に示すように、本実施の形態に係る収集具1は、内側に廃棄物D1を収容する袋100と、枠体11と、3本のワイヤ13と、3つのクリップ12と、固定部14と、を備える。廃棄物D1としては、例えば建物の建設現場で排出される発泡スチロール、スポンジの端材等が挙げられる。なお、袋100に収容する対象は、廃棄物に限定されるものではなく、例えば商品等をラッピングするためのシート、荷造り紐等その他廃棄物以外の物品であってもよい。袋100は、ポリ塩化ビニルのような高分子樹脂、紙等から形成された袋である。なお、袋100としては、例えば布製の袋であってもよい。枠体11は、袋100の開口端部を囲繞するように配置され、袋100の開口端部が外側へ折り返された状態で袋の開口端部の折り返し部分100aが掛止される。枠体11は、例えば図2(A)に示すように、環状に並列する複数(図2(A)では4つ)の筒状部材111を有する。4つの筒状部材111は、それぞれ、可撓性を有するプラスチックから形成されており、長尺の本体部111aと、本体部111aの長手方向における一端部に設けられた連結部111bと、を有する。本体部111aは、図2(B)に示すように、長尺の有底円筒状であり、連結部111bは、外形が円柱状であり本体部111aの底壁111dに突設されている。ここで、連結部111bは、外径が本体部111aの内径と略同じ長さに設定されており、本体部111aの長手方向における一端側で隣接する本体部111aの内側111cに嵌入されることにより、隣接する2つの筒状部材111同士が連結される。
【0011】
図1に戻って、ワイヤ13は、例えば金属製、樹脂製のワイヤロープであり、長手方向における両端部それぞれにアイ131、132が設けられている。クリップ12は、2つの挟持片121、122と、2つの挟持片121、122を支持する支軸123と、2つの挟持片121、122の顎部121a、122aが互いに近づく方向へ付勢するリングバネ124と、を有する。リングバネ124における2つの挟持片121、122の間に位置する部分は、ワイヤ13のアイ131に挿通されている。そして、2つの挟持片121、122それぞれの把持部121b、122b3を指(通常、親指と人差指)で押し縮めることにより顎部121a、122aが開く。3つのクリップ12は、例えば枠体11の周方向に沿って略等間隔に並んだ3箇所それぞれに固定される。3つのクリップ12は、それぞれ、袋100の折り返し部分100aが枠体11に掛止された状態で枠体11と袋100の開口端部とを纏めて挟持する。これにより、袋100の開口端部が、枠体11に固定される。
【0012】
固定部14は、3本のワイヤ13それぞれのアイ132を纏めて支持し、被固定部に固定される。ここで、被固定部としては、天井材、壁材等の造営材が挙げられる。固定部14は、例えば扁平な本体部141と、本体部141の厚さ方向における一方側へ突出するフック142と、本体部141の厚さ方向における他端側に設けられ金属製の部材に吸着可能な永久磁石143と、を有する。永久磁石143としては、例えば袋100に収容される廃棄物D1の許容重量に応じた吸着力を有するものが採用される。フック142には、3本のワイヤ13それぞれのアイ132が掛止されている。
【0013】
本実施の形態に係る収集具1は、例えば建物の工事現場において、工事中の建物の天井、壁等の造営材に設けられた金属製の梁、鉄板等の部材に固定部14を吸着させることにより造営材に枠体11および袋100が吊された状態で使用される。
【0014】
以上説明したように、本実施の形態に係る収集具1によれば、枠体11が、内側に廃棄物D1を収容する袋100の開口端部を囲繞するように配置され、袋100の開口端部が外側へ折り返された状態で袋100の開口端部の折り返し部分100aが掛止される。そして、3本のワイヤ13それぞれに設けられたクリップ12が、袋100の折り返し部分100aが枠体11に掛止された状態で枠体11と袋100の開口端部とを纏めて挟持する。これにより、吊下げ把手部が無い袋100であっても、廃棄物D1を収集するために利用することができるので、その分、廃棄物D1を収集するために利用することができる袋100のバリエーションを増やすことができる。
【0015】
(実施の形態2)
本実施の形態に係る収集具は、可撓性材料から形成された細長の円環状に湾曲した板材と、 板材の長手方向における一端側に取着され板材の長手方向における他端部を保持する保持具と、を有する枠体を備える。例えば、図3に示すように、本実施の形態に係る収集具2001は、枠体2011を備える。なお、図3において、実施の形態1と同様の構成については図1と同一の符号を付している。ここで、クリップ12の2つの挟持片121、122の顎部121a、122aは、枠体2011の厚さ方向における両側から枠体2011と袋100とが重なった部分を挟持している。
【0016】
枠体2011は、図4(A)に示すように、可撓性材料から形成された細長の円環状に湾曲した板材2111と、板材2111の長手方向における一端側に取着され板材2111の長手方向における他端部を保持する保持具2112と、を有する。板材2111は、樹脂、紙等から形成され、長手方向における他端部(図4(A)の右側端部)に長手方向に沿って並列し板材2111を厚さ方向に貫通する複数(図4(A)では4つ)の孔2111aが貫設されている。保持具2112は、金属、樹脂等から形成され、矩形枠状の本体部2112aと、本体部2112aに重ねて配置されるピン2112bと、ピン2112bと連続一体に形成された軸部2112cと、軸部2112cを枢支する支持部2112dと、を有する。そして、保持具2112は、図4(B)に示すように、板材2111が環状に湾曲された状態で、ピン2112bを板材2111の孔2111aのいずれかに挿通されて板材2111の保持具2112側とは反対側の端部を保持する。
【0017】
本実施の形態に係る収集具2001によれば、ピン2112bにより板材2111の端部を固定するので、枠体2011の形状を安定させることができる。
【0018】
(実施の形態3)
本実施の形態に係る収集具は、可撓性材料から形成された細長の円環状に湾曲した板材と、板材の長手方向における一端側に取着され板材の長手方向における他端部を保持する2つの環状の保持具と、を有する枠体を備え、保持具が、板材の端部を摺動自在に保持する。例えば図5(A)および(B)に示すように、本実施の形態に係る枠体3011は、可撓性材料から形成された細長の円環状に湾曲した板材3111と、板材3111の長手方向における一端側に取着され板材3111の長手方向における他端部を保持する2つの環状の保持具3112、3113と、を有する。板材3111は、実施の形態2に係る板材2111と同様に、樹脂、紙等から形成されている。樹脂としては、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)を採用することができる。また、板材3111の厚さは、例えば1.5mm程度に設定することができる。保持具3112は、樹脂、紙等から環状に形成され、一部が板材3111の前述の一端部に固定されている。そして、保持具3112、3113は、それぞれ、図5(B)に示すように、板材3111が環状に湾曲された状態で、内側に挿通される板材3111の保持具3112、3113側とは反対側の他端部を保持する。なお、板材3111に設けられる環状の保持具の数は、2つに限定されるものではなく、1つだけであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、板材3111における少なくとも両端部近傍は、保持具3112、3113側の端部と保持具3112、3113とは反対側の他端部とが互いに接触した状態において摩擦抵抗が小さくなるような表面処理が施されていてもよい。
【0019】
ここで、本実施の形態に係る収集具の使用方法について説明する。まず、枠体3011を、その内側の面積が袋100の開口部の面積よりも小さくなるように板材3111の端部を保持した状態で、袋100の開口端部を枠体3011の内側に挿通させ、袋100の開口端部を枠体3011の外側へ折り返す。そして、袋100の折り返し部分100aを、枠体3011の外側に配置する。次に、枠体3011の板材3111の端部を手放すと、板材3111の復元力により、枠体3011の内側の面積が広がるように変形し、袋100の折り返し部分100aを内側から押圧した状態となる。そして、保持具3113を、それが板材3111における保持具3112側とは反対側の端部を覆う位置に配置する。このようにして、袋100が枠体3011に堅固に固定される。
【0020】
また、本実施の形態に係る収集具の他の使用方法としては、まず、枠体3011を、その内側の面積が袋100の開口部の面積よりも小さくなるように板材3111の端部を保持した状態で、袋100の開口端部の内側に配置し、袋100の開口端部を枠体3011の内側へ折り返す。なお、袋100の開口端部は折り返さなくてもよい。次に、枠体3011の板材3111の端部を手放すと、板材3111の復元力により、枠体3011の内側の面積が広がるように変形し、袋100の開口端部を内側から押圧した状態となる。そして、保持具3113を、それが板材3111における保持具3112側とは反対側の端部を覆う位置に配置する。
【0021】
本実施の形態に係る枠体3011によれば、板材3111の湾曲方向を定期的に変更しながら使用することができるので、板材3111の復元力を長期間維持することができる。従って、使用時において、枠体3011により袋100の折り返し部分100aまたは開口端部を内側から押圧する力を長期間維持することができる。
【0022】
(実施の形態4)
本実施の形態に係る収集具は、可撓性材料から形成された細長の板材と、板材の長手方向における一端側に取着された断面コ字状の保持具と、保持具に装着されるピンと、を有する。例えば図6(A)乃至(C)に示すように、本実施の形態に係る枠体4011は、可撓性材料から形成された細長の板材4111と、板材4111の長手方向における一端側に取着された保持具4112と、保持具4112に装着されるL字ピン4113と、を有する。板材4111は、前述の板材2111と同様に、樹脂、紙等から形成されている。保持具4112は、矩形板状であり板材4111に固定された主片4112aと、主片4112aの短手方向における両側から主片4112aの厚さ方向に沿った同一方向へ延出した2つの矩形板状の延出片4112bと、を有する。主片4112aと延出片4111bとは、連続一体に形成されている。2つの延出片4112bには、それぞれ、厚さ方向に貫通する貫通孔4112cが貫設されている。そして、L字ピン4113が、2つの延出片4112bそれぞれに設けられた貫通孔4112cに挿通されている。
【0023】
図7に示すように、板材4111が環状に湾曲された状態で、板材4111の保持具4112側とは反対側の他端部が保持具4112の内側に配置された状態で、L字ピン4113が延出片4111bの貫通孔4111cに挿通されることにより、板材4111の端部が保持具4112に保持される。なお、L字ピン4113には、例えば細長の円筒状部材(図示せず)が被せられていてもよい。この場合、円筒状部材は、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)から形成されていることが好ましい。
【0024】
ここで、本実施の形態に係る収集具の使用方法について説明する。まず、枠体4011を、その内側の面積が袋100の開口部の面積よりも小さくなるように板材4111の端部を保持した状態で、袋100の開口端部を枠体4011の内側に挿通させ、袋100の開口端部を枠体4011の外側へ折り返す。そして、袋100の折り返し部分100aを、枠体4011の外側に配置する。次に、枠体4011の板材4111の端部を手放すと、板材4111の復元力により、枠体4011の内側の面積が広がるように変形し、袋100の折り返し部分100aを内側から押圧した状態となる。このようにして、袋100が枠体4011に堅固に固定される。
【0025】
また、本実施の形態に係る収集具の他の使用方法としては、まず、枠体4011を、その内側の面積が袋100の開口部の面積よりも小さくなるように板材4111の端部を保持した状態で、袋100の開口端部の内側に配置し、袋100の開口端部を枠体4011の内側へ折り返す。なお、袋100の開口端部は折り返さなくてもよい。次に、枠体4011の板材4111の端部を手放すと、板材4111の復元力により、枠体4011の内側の面積が広がるように変形し、袋100の開口端部を内側から押圧した状態となる。
【0026】
(実施の形態5)
本実施の形態に係る収集具は、可撓性材料から形成された細長の板材と、板材の長手方向における一端側に取着された断面コ字状の第1保持具と、環状の第2保持具と、を有する枠体を備える。例えば図8(A)および(B)に示すように、本実施の形態に係る枠体5011は、実施の形態4で説明した保持具4112と、環状の保持具5113と、を有する。なお、図8(A)および(B)において、実施の形態4と同様の構成については図6(A)および(B)と同一の符号を付している。保持具5113は、樹脂、紙等から環状に形成され、図8(B)に示すように内側に保持具4112が挿通される大きさに形成されている。そして、板材4111が環状に湾曲された状態で、板材4111の保持具4112側とは反対側の他端部近傍の部分が保持具4112の内側に配置された状態で、保持具5113が板材4111における保持具4112側とは反対側の端部を覆う位置に配置されることにより、板材4111の端部が保持具4112、5113に保持される。
【0027】
ここで、本実施の形態に係る収集具の使用方法について説明する。まず、枠体5011を、その内側の面積が袋100の開口部の面積よりも小さくなるように板材4111の端部を保持した状態で、袋100の開口端部を枠体5011の内側に挿通させ、袋100の開口端部を枠体5011の外側へ折り返す。そして、袋100の折り返し部分100aを、枠体5011の外側に配置する。次に、枠体5011の板材4111の端部を手放すと、板材4111の復元力により、枠体5011の内側の面積が広がるように変形し、袋100の折り返し部分100aを内側から押圧した状態となる。そして、保持具5113を、それが板材4111における保持具4112側とは反対側の端部を覆う位置に配置する。このようにして、袋100が枠体5011に堅固に固定される。
【0028】
また、本実施の形態に係る収集具の他の使用方法としては、まず、枠体5011を、その内側の面積が袋100の開口部の面積よりも小さくなるように板材4111の端部を保持した状態で、袋100の開口端部の内側に配置し、袋100の開口端部を枠体5011の内側へ折り返す。なお、袋100の開口端部は折り返さなくてもよい。次に、枠体5011の板材4111の端部を手放すと、板材4111の復元力により、枠体5011の内側の面積が広がるように変形し、袋100の開口端部を内側から押圧した状態となる。そして、保持具5113を、それが板材4111における保持具4112側とは反対側の端部を覆う位置に配置する。
【0029】
(実施の形態6)
本実施の形態に係る収集具は、可撓性材料から長尺に形成され、長手方向における一端側に長手方向に沿ってスリットが穿設されるとともに長手方向における他端部から延出する矩形板状の舌片部が設けられた板材からなる枠体を備える。例えば図9(A)および(B)に示すように、本実施の形態に係る枠体16011は、長尺矩形板状の板材16111と、摺動部材16112と、を有する。板材16111は、長手方向における一端側に長手方向に沿ってスリット16111aが穿設され、長手方向における他端部にそこから延出する舌片部16111bが設けられている。板材16111は、樹脂、紙等から形成され、短手方向の幅W160が例えば45mm乃至55mm程度に設定されている。スリット16111aは、板材16111の短手方向における略中央部に位置しており、その短手方向の幅W161は、9mm乃至11mm、即ち、板材16111の短手方向の幅の20%程度に設定されている。スリット16111aの長手方向の長さW163は、例えば板材16111の長手方向の長さが1mであれば、245mm乃至255mm程度に設定される。スリット16111aの舌片部16111b側とは反対側の端縁から、板材16111の舌片部16111b側とは反対側の端縁までの長さW164は、例えば90mm乃至110mmに設定される。また、舌片部16111bの幅W162は、スリット16111aの幅W161よりも短く、例えば8mm程度に設定される。
【0030】
摺動部材16112は、板材16111の舌片部16111b側の端部に設けられており、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)または超高分子ポリエチレンを主成分とする材料から形成されたテープからなる。なお、摺動部材16112が超高分子ポリエチレンを主成分とするテープ材料から形成されたテープである場合、例えば作新工業株式会社製のSaxinニューライト(登録商標)粘着テープを採用することができる。
【0031】
枠体16011は、図9(B)に示すように、板材16111が環状に湾曲された状態で、舌片部16111bが板材16111のスリット16111aに内側から嵌入されることにより形成される。
【0032】
ここで、本実施の形態に係る収集具の使用方法について説明する。まず、板材16111を湾曲させてその舌片部16111bを内側からそのスリット16111aに嵌入させるとともに、板材16111の内側の面積が袋100(図1参照)の開口部の面積よりも小さくなるように板材16111の端部を把持する。次に、袋100の開口端部を枠体16011の内側に挿通させ、袋100の開口端部を枠体16011の外側へ折り返すことにより、袋100の折り返し部分100a(図1参照)を、枠体16011の外側に配置する。そして、枠体16011の板材16111の端部を手放すと、板材16111の復元力により、舌片部16111bがスリット16111a内を移動して枠体16011の内側の面積が広がるように変形し、袋100の折り返し部分100aを内側から押圧した状態となる。このようにして、袋100が枠体16011に堅固に固定される。
【0033】
また、本実施の形態に係る収集具の他の使用方法としては、まず、板材16111を湾曲させてその舌片部16111bを内側からそのスリット16111aに嵌入させるとともに、板材16111の内側の面積が袋100の開口部の面積よりも小さくなるように板材16111の端部を把持する。次に、枠体16011を袋100の開口端部の内側に配置し、袋100の開口端部を枠体16011の内側へ折り返す。なお、袋100の開口端部は折り返さなくてもよい。次に、枠体16011の板材16111の端部を手放すと、板材16111の復元力により、枠体16011の内側の面積が広がるように変形し、袋100の開口端部を内側から押圧した状態となる。
【0034】
本実施の形態に係る枠体16011によれば、板材16111の湾曲方向を定期的に変更しながら使用することができるので、板材16111の復元力を長期間維持することができる。従って、使用時において、枠体16011により袋100の折り返し部分100aまたは開口端部を内側から押圧する力を長期間維持することができる。
【0035】
(実施の形態7)
本実施の形態に係る収集具は、可撓性を有する樹脂材料から管状に形成されたダクトの開口端部を囲繞するように配置され、ダクトの開口端部が掛止される枠体を備える。
【0036】
図10に示すように、本実施の形態に係る収集具18001は、実施の形態6で説明した枠体16011と、枠体16011をダクト18100に固定するためのクリップ18012と、を備える。なお、枠体16001は、実施の形態6で説明した枠体16001と同じである。ダクト18100は、例えばポリエチレンのような樹脂材料から形成された可撓性を有する管状シートである。この収集具18001は、まず、図9(B)に示すように、板材16111を湾曲させてその舌片部16111bを内側からそのスリット16111aに嵌入させるとともに、板材16111の内側の面積がダクト18100の開口部の面積よりも小さくなるように板材16111の端部を把持する。次に、ダクト18100の開口端部を枠体16011の内側に挿通させ、ダクト18100の開口端部を枠体16011の外側へ折り返すことにより、ダクト18100の折り返し部分18100aを、枠体16011の外側に配置する。そして、枠体16011の板材16111の端部を手放すと、板材16111の復元力により、舌片部16111bがスリット16111a内を移動して枠体16011の内側の面積が広がるように変形し、ダクト18100の折り返し部分18100aを内側から押圧した状態となる。このようにして、ダクト18100が枠体16011に堅固に固定される。クリップ18012は、枠体16011とダクト18100の折り返し部分18100aとダクト18100の折り返し部分18100aの基端部分とを挟持している。なお、クリップ18012は、クリップ18012を取り付けない状態で、ダクト18100が枠体16011に十分堅固に固定されている場合、無くてもよい。
【0037】
また、本実施の形態に係る収集具18001にダクト18100を取り付ける他の方法として、まず、板材16111を湾曲させてその舌片部16111bを内側からそのスリット16111aに嵌入させるとともに、板材16111の内側の面積がダクト18100の開口端部の面積よりも小さくなるように板材16111の端部を把持する。次に、枠体16011をダクト18100の開口端部の内側に配置し、ダクト18100の開口端部を枠体16011の内側へ折り返す。なお、ダクト18100の開口端部は折り返さなくてもよい。次に、枠体16011の板材16111の端部を手放すと、板材16111の復元力により、枠体16011の内側の面積が広がるように変形し、ダクト18100の開口端部を内側から押圧した状態となる。
【0038】
ダクト18100は、その枠体16011に掛止された開口端部が業務用の掃除機18009の吸込口18009aの近傍に配置された状態で使用される。そして、掃除機18009の吸気ファン18091によりダクト18100内に空気の流れを生じさせて、ダクト18100内へ廃棄物を収集する。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば図11(A)乃至(C)に示すように、枠体6011が、可撓性材料から形成された先端部に弧状の切欠部6111aが形成された細長の板材6111と、板材6111の長手方向における一端側に取着された保持具6112と、を有するものであってもよい。保持具6112は、矩形板状であり板材6111に固定された主片6112aと、主片6112aの短手方向における両側から主片6112aの厚さ方向に沿った同一方向へ延出した2つの矩形板状の延出片6112bと、2つの延出片6112bの長手方向における一方の端部の間に架設されたカバー片6112cと、を有する。主片6112aと延出片6112bとカバー片6112cとは、連続一体に形成されている。この場合、板材6111が環状に湾曲された状態で、板材6111の保持具6112側とは反対側の他端部が保持具6112の主片6112a、延出片6112bおよびカバー片6112cで囲まれた部分に挿通された状態で、板材6111の保持具6112側とは反対側の他端部が保持具6112に保持される。このとき、板材6111における保持具6112側の一端部に弧状の切欠部6111aが設けられていることにより、板材6111の保持具6112側とは反対側の他端部が保持具6112に保持された状態で、板材6111における保持具6112側の一端部と保持具6112側とは反対側の他端部との接触面積を小さくすることができ、これらの端部間で生じる摩擦力を低減できる。従って、枠体6011をその内側の面積が変化するように変形させる際、板材6111における保持具6112側の一端部に対して保持具6112側とは反対側の他端部を円滑に摺動させることができる。
【0040】
また、板材6111に設けられた切欠部6111aの形状は弧状に限定されるものではなく、例えば図12(A)に示す枠体7011のように、板材7111に平面視矩形状の切欠部7111aが設けられているものであってもよい。なお図12において、図11で示した構成と同様の構成については図11と同一の符号を付している。
【0041】
或いは、図12(B)に示すように、枠体8011が、可撓性材料から形成された細長の板材6111と、板材6111の長手方向における一端側に取着された保持具8112と、保持具8112に装着されるL字ピン8113と、を有するものであってもよい。なお、図12(B)において、図11(A)で説明した構成と同様の構成については図11(A)と同一の符号を付している。保持具8112は、板材6111に固定された主片8112aと、主片8112aの短手方向における両側から主片8112aの厚さ方向に沿った同一方向へ延出した2つの矩形板状の延出片8112bと、を有する。主片8112aと延出片8111bとは、連続一体に形成されている。2つの延出片8112bには、それぞれ、厚さ方向に貫通する貫通孔8112cが貫設されている。そして、L字ピン8113が、2つの延出片8112bそれぞれに設けられた貫通孔8112cに挿通されている。
【0042】
実施の形態1乃至5では、3本のワイヤ13と3つのクリップ12とを備える例について説明したが、ワイヤ13は3本、クリップ3個に限定されるものではない。例えば図13に示す収集具9001のように、2本のワイヤ13とそれらに対応する2つのクリップ12とを備えるものであってもよい。或いは、例えば4本以上のワイヤ13とそれらに対応する4つ以上のクリップ12とを備えるものであってもよい。
【0043】
実施の形態5に係る枠体5011において、板材4111の端部に板材4111の摺動性能を高めるためのテープが貼り付けられているものであってもよい。例えば図14(A)に示す枠体10011のように、板材4111の端部の一部にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)または超高分子ポリエチレンを主成分とする材料から形成されたテープ10113が貼り付けられていてもよい。なお、超高分子ポリエチレンを主成分とするテープ材料から形成されたテープ10113としては、例えば作新工業株式会社製のSaxinニューライト(登録商標)粘着テープを採用することができる。ここで、テープ10113は、板材4111の端部の一部に貼り付けられていてもよいし、或いは、板材4111の端部の幅方向における全体を覆うように貼り付けられていてもよい。また、テープ10113が、板材4111の端部の幅方向における両端部のみに貼り付けられていてもよい。更には、テープが、保持具4112の延出片4112bにおける板材4111の先端側の端部に貼り付けられている構成であってもよい。また、テープ10113に加えて、板材4111における保持具4112が装着される側とは反対側の端部にも同種のテープが貼り付けられているものであってもよい。なお、保持具5113は、無くてもよい。
【0044】
或いは、図14(B)に示す枠体11011のように、板材4111の端部に超高分子ポリエチレンを主成分とする材料から形成されたクリップ11113が差し込まれたものであってもよい。なお、クリップ11113を形成する超高分子ポリエチレンを主成分とする材料としては、例えば作新工業株式会社製のSaxinニューライト(登録商標)射出成形品を採用することができる。また、クリップ11113は、PTFEから形成されていてもよい。更には、保持具4112の少なくとも延出片4112bが、前述の超高分子ポリエチレンを主成分とする材料から形成されていてもよい。なお、保持具5113は、無くてもよい。
【0045】
実施の形態4では、L字ピン4113が、保持具4112における板材4111の先端部側に装着される例について説明したが、L字ピンが装着される位置はこれに限定されない。例えば図15(A)に示す枠体12011のように、L字ピン12113が、保持具12112における板材4111の先端部側に装着されるものであってもよい。ここで、保持具12112は、板材4111に固定された主片12112aと、主片12112aの短手方向における両側から延出した2つの延出片12112bと、を有する。2つの延出片12112bにおける板材4111の先端部側の端部には、貫通孔12112cが貫設されている。そして、L字ピン12113が、2つの延出片12112bそれぞれに設けられた貫通孔12112cに挿通されている。
【0046】
また、図11(A)乃至(C)を用いて説明した変形例に係る枠体6011では、保持具6112が、2つの延出片6112bにおける板材6111の先端部側とは反対側の端部にカバー片6112cが設けられる例について説明した。但し、カバー片6112cの位置はこれに限定されるものではない。例えば図15(B)に示す枠体13011のように、カバー片13112cが、2つの延出片6112bにおける板材6111の先端部側の端部に架設されているものであってもよい。
【0047】
実施の形態4において、例えば図15(C)に示す枠体14011のような、L字ピンが装着されておらず、板材4111に固定された主片14112aと、主片14112aの短手方向における両側から延出した2つの延出片14112bと、を有する保持具14112を有するものであってもよい。ここで、延出片14112bにおける板材6111の先端部側の端部に丸みを帯びた部分(R形状の部分)14112cが形成されている。或いは、図16(A)に示す枠体15011のように、板材4111に固定された主片15112aと、主片15112aの短手方向における両側から延出した2つの延出片15112bと、を有し、板材4111の先端部側において、延出片15112bの端部が、主片15112aの端部よりも外方へ突出しているものであってもよい。ここで、延出片15112bにおける板材4111の先端部側の端部15112cに、図16(B)に示すように、丸みを帯びた部分(R形状の部分)が形成されていてもよい。本構成によれば、枠体15011に袋100を装着する場合において、袋100の折り返し部分100aを枠体15011の外側に配置して枠体15011の板材4111の端部を手放すとき、或いは、枠体15011を袋100の開口端部の内側に配置して枠体15011の板材4111の端部を手放すときに、板材4111の端部が2つの延出片15112bの間から脱離してしまうことを抑制できる。また、板材4111の保持具15112側とは反対側の端部における板材4111の延在方向と、保持具15112側の端部における板材4111の延在方向と、のなす角度が90度に近い状態となった場合に、板材4111の保持具15112側とは反対側の端部が2つの延出片15112bの長手方向における先端部の間に係止される。このため、枠体15011に袋100を装着する際にユーザが板材4111の保持具15112側とは反対側の端部を把持しておく負担が軽減される。
【0048】
実施の形態3乃至5およびこれらの変形例に係る枠体の先端部に、枠体を造営材に固定されたフック(図示せず)に掛止するための十字孔(図示せず)が形成されていてもよい。
【0049】
実施の形態6では、枠体16011の板材16111が、1つのスリット16111aと、対応する1つの舌片部16111bと、を有する例について説明した。但し、スリット、舌片部の数はそれぞれ1つに限定されるものではない。例えば図17に示す枠体17011のように、板材17111が、長手方向における一端側に長手方向に沿って互いに平行となるように2つのスリット17111aが穿設され、長手方向における他端部に2つのスリット17111aに対応する2つの舌片部17111bが設けられているものであってもよい。また、枠体17011は、板材17111の舌片部17111b側の端部に設けられた摺動部材17112を有するものであってもよい。ここで、板材17111は、その短手方向の幅W170が例えば65mm乃至75mm程度に設定されている。2つのスリット17111aは、それぞれ、板材17111の短手方向における端縁からの距離10mm程度の位置に設けられており、その短手方向の幅W171は、9mm乃至11mm程度に設定されている。2つのスリット17111aそれぞれの長手方向の長さW173は、例えば板材17111の長手方向の長さが1mであれば、245mm乃至255mm程度に設定される。また、2つのスリット17111aの間の距離W174は、例えば20mm程度に設定される。2つの舌片部17111bの幅W172は、スリット17111aの幅W171よりも短く、例えば8mm程度に設定される。
【0050】
実施の形態6において、例えば図18(A)および(B)に示すように、枠体19011が、2つの突出部19111cを有する舌片部19111bが設けられた板材19111を備えるものであってもよい。なお、図18において実施の形態6と同様の構成については、図9と同一の符号を付している。舌片部19111bは、その先端部における、舌片部19111bの延出方向および厚さ方向に直交する方向における両端部それぞれから突出する2つの突出部19111cを有する。ここで、突出部19111cの幅W191および長さW192は、それぞれ3mm程度に設定される。枠体19011の使用時において、まず、板材19111を環状に湾曲させてから舌片部19111bをその延出方向に沿った中心軸周りに少し捩った状態で、板材19111のスリット16111aに内側から嵌入する。その後、舌片部19111bを放すと、舌片部1911bが元の姿勢に復元されるとともに、2つの突出部19111cが板材19111におけるスリット16111aの外周部に係止される。
【0051】
また、例えば図19(A)および(B)に示すように、枠体20011が、2つの突出部19111cそれぞれに設けられ、回転軸J20が舌片部19111bの延出方向および厚さ方向に直交する方向と平行になるように配設されたベアリング20111aを更に備えるものであってもよい。
【0052】
これらの変形例に係る枠体17011、19011、20011によれば、実施の形態6に係る枠体16011と同様に、板材17111、19111、20111の湾曲方向を定期的に変更しながら使用することができるので、板材17111、19111、20111の復元力を長期間維持することができる。従って、使用時において、枠体17011、19011、20011により袋100の折り返し部分100aまたは開口端部を内側から押圧する力を長期間維持することができる。
【0053】
実施の形態4において、例えば図20(A)および(B)に示す枠体21011のような、L字ピンが装着されておらず、4つのガイド部21112A、21112Bを有する保持具を有するものであってもよい。ここで、2対のガイド部21112A、21112Bは、板材4111の一端側の板材4111の厚さ方向における両面側それぞれにおける短手方向の両端部に固定されている。ガイド部21112Aは、細長の矩形板状であり板材4111に固定される固定片21112bと、矩形板の1つの角部にテーパ部21112dが形成された形状を有し固定片21112bの短手方向における一端部から固定片21112bの厚さ方向における一方へ延在するガイド片21112aと、を有する。また、ガイド部21112Bは、細長の矩形板状であり板材4111に固定される固定片21112cと、固定片21112cの短手方向におけるガイド部21112Aとは反対側の他端部から固定片21112cの厚さ方向における一方へ延在するガイド片21112aと、を有する。
【0054】
また、例えば図21(A)に示す枠体22011のような板材4111の長手方向における一端部に装着される保持具22112を有するものであってもよい。ここで、保持具22112は、図21(B)および(C)に示すように、矩形板状の本体部22112bと、本体部22112bと連続一体に形成された一対のガイド片22112aと、を有する。本体部22112bには、一端面に厚さ方向および一端面に直交する方向へ窪み、板材4111の長手方向における一端側が嵌入される凹部22112cが形成されている。一対のガイド片22112aは、本体部22112bにおける凹部22112cが形成された一端面と直交する一対の端面側それぞれから板材4111の厚さ方向における両面側へ延在している。一対のガイド片22112aは、それぞれ、矩形板の2つの角部にテーパ部22112dが形成された形状を有する。ここで、本体部22112bの+p側の端部は、ガイド片22112aの+p側の端部よりも-p側に窪んでいる。これにより、枠体22011に袋100を装着する場合において、袋100の折り返し部分100aを枠体22011の外側に配置して枠体22011の板材4111の端部を手放すとき、或いは、枠体22011を袋100の開口端部の内側に配置して枠体22011の板材4111の端部を手放すときに、板材4111の端部が一対のガイド片22112aの間から脱離してしまうことを抑制できる。また、一対のガイド片22112aの短手方向における幅を短くすることができる。更に、板材4111の保持具22112側とは反対側の端部における板材4111の延在方向と、保持具22112側の端部における板材4111の延在方向と、のなす角度が90度に近い状態となった場合でも、板材4111の保持具22112側とは反対側の端部が一対のガイド片22112aの長手方向における先端部の間に係止される。このため、枠体22011に袋100を装着する際にユーザが板材4111の保持具22112側とは反対側の端部を把持しておく負担が軽減される。
【0055】
更に、例えば図22(A)に示す枠体23011のような板材4111の長手方向における一端部に装着される保持具23112を有するものであってもよい。ここで、保持具23112は、図22(B)に示すように、矩形板状であり板材4111の長手方向における一端側において板材4111の厚さ方向における両側から板材4111を挟持する一対の挟持片23112bと、一対の挟持片23112bにおける一対の挟持片23112bそれぞれの厚さ方向に直交する第1方向側、即ち、+p方向側の端部を連結する連結片23112cと、ガイド片23112aと、を有する。ガイド片23112aは、矩形板の1つの角部にテーパ部23112dが形成された形状を有する。また、ガイド片23112aは、一対の挟持片23112bの+p方向とは直交するq軸方向における両端部それぞれから一対の挟持片23112bの厚さ方向において、対向する挟持片23112b側とは反対側へ延在している。そして、保持具23112における一対の挟持片23112bの間に形成された隙間GA23に板材4111の端部を嵌入させることにより、保持具23112が板材4111に装着される。ここで、一対の挟持片23112bの+p側の端部は、ガイド片23112aの+p側の端部よりも-p側に窪んでいる。これにより、枠体22011に袋100を装着する場合において、袋100の折り返し部分100aを枠体22011の外側に配置して枠体22011の板材4111の端部を手放すとき、或いは、枠体22011を袋100の開口端部の内側に配置して枠体22011の板材4111の端部を手放すときに、板材4111の端部が一対のガイド片23112aの間から脱離してしまうことを抑制できる。また、一対のガイド片23112aの短手方向における幅を短くすることができる。更に、板材4111の保持具23112側とは反対側の端部における板材4111の延在方向と、保持具23112側の端部における板材4111の延在方向と、のなす角度が90度に近い状態となった場合でも、板材4111の保持具23112側とは反対側の端部が一対のガイド片23112aの長手方向における先端部の間に係止される。このため、枠体22011に袋100を装着する際にユーザが板材4111の保持具23112側とは反対側の端部を把持しておく負担が軽減される。
【0056】
ところで、実施の形態4に係る枠体4011は、板材4111を、保持具4112における2つの延出片4112bが延出する側が外方を向くように湾曲させて使用する。このため、収集具を長期間使用すると、板材4111が経時変化してしまい、板材4111における保持具4112側とは反対側の端部を保持具4112から解除しても、板材4111が湾曲した状態となってしまう虞がある。この場合、板材4111の復元力が低下してしまい、枠体4011が袋100の折り返し部分100aまたは開口端部を内側から押圧する力が低下してしまう。これに対して、図20乃至図22を用いて説明した各変形例によれば、ガイド片21112a、22112a、23112aが板材4111の厚さ方向における両面側に延出している。これにより、板材4111の湾曲方向を定期的に変更しながら使用することができるので、板材4111の復元力を長期間維持することができる。従って、使用時において、枠体21011、22011、23011により袋100の折り返し部分100aまたは開口端部を内側から押圧する力を長期間維持することができる。
【0057】
各実施の形態では、1つの枠体を備える収集具の例について説明したが、例えば図23に示す収集具24001のように、実施の形態6に係る枠体16011の内側に配置される補助枠体24011を備えるものであってもよい。ここで、補助枠体24011は、可撓性材料から長尺に形成され、長手方向における一端側に長手方向に沿ってスリット24111aが穿設されるとともに、長手方向における他端部から延出する矩形板状の舌片部24111bが設けられた板材24111からなる。
【0058】
本変形例に係る収集具24001は、まず、枠体16011を、その内側の面積が袋100の開口部の面積よりも小さくなるようにして枠体16011を保持した状態で、袋100の開口端部を枠体16011の内側に挿通させ、袋100の開口端部を枠体16011の外側へ折り返す。そして、袋100の折り返し部分100aを、枠体16011の外側に配置する。次に、枠体16011を手放すと、枠体16011の復元力により、枠体16011の内側の面積が広がるように変形し、袋100の折り返し部分100aを内側から押圧した状態となる。そして、補助枠体24011を、矢印AR24に示すように枠体16011の内側へ嵌入する。次に、補助枠体24011を手放すと、補助枠体24011の復元力により、補助枠体24011の内側の面積が広がるように変形し、袋100を枠体16011の内側に押し付ける状態となる。このようにして、袋100が枠体16011と補助枠体24011とで挟持された状態で枠体16011に堅固に固定される。
【0059】
実施の形態1において、枠体が、複数の可撓性を有する管体と、管体同士を接続するコネクタと、から構成されるものであってもよい。ここで、管体が、カッタ、鋏等により切断可能なゴム、エラストマ等の材料から形成されていてもよい。この場合、管体を所望の長さに切断して使用することが可能となる。
【0060】
実施の形態1乃至6では、固定部14が永久磁石143を備える例について説明したが、永久磁石143を備える構成に限定されるものではない。固定部が、永久磁石143の代わりに例えば建物の梁や建物の造営材に取り付けられた被掛止部に掛止させることができるフックを備えるものであってもよい。或いは、固定部が、建物の造営材に取り付けられたフックに掛止させることができる環状部材を有するものであってもよい。
【0061】
実施の形態1乃至6および各変形例では、ワイヤ13を備える例について説明したが、これに限らず、ワイヤが無い構成であってもよい。そして、クリップが、収集具を金属製の部材に吸着固定するための永久磁石を有するものであってもよい。ここで、クリップは、例えば2つの挟持片121、122における顎部121a、122a側とは反対側の端部のいずれか一方に永久磁石が配設されたものであってもよい。
【0062】
以上、本発明の各実施の形態および変形例について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施の形態及び変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、袋を利用した廃棄物の収集具として好適である。
【符号の説明】
【0064】
1,2001,9001,18001,24001:収集具、11,2011,3011,4011,5011,6011,7011,8011,10011,11011,12011,13011、14011,15011,16011,17011,19011,20011,21011,22011,23011:枠体、12,18012:クリップ、13:ワイヤ、14:固定部、100:袋、100a,18100a:折り返し部分、111:筒状部材、111a,141,2112a:本体部、111b:連結部、111c:内側、111d:底壁、121,122:挟持片、121a,122a:顎部、121b,122b:把持部、123:支軸、124:リングバネ、131,132:アイ、142:フック、143:永久磁石、2111,3111,4111,16111,17111,19111,20111,24111:板材、2111a:孔、2112,3112,3113,4112,5113,6112,8112,8113:保持具、2112b:ピン、2112c:軸部、2112d:支持部、4112a,6112a,8112a,15112a:主片、4112b,6112b,8112b,15112b:延出片、4112c,8112c:貫通孔、4113,8113:L字ピン、6112c:カバー片、16111a,17111a,24111a:スリット、16111b,17111b,19111b,24111b:舌片部、18100:ダクト、18009:掃除機、18009a:吸込口、18091:吸気ファン、19111c:突出部、20111a:ベアリング、21112a,22112a,23112a:ガイド片、21112d,23112d:テーパ部、22112c:凹部、23112b:挟持片、23112c:連結片、24011:補助枠体、D1:廃棄物
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