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特許7140478気象分布表示装置、気象分布表示方法および気象分布表示プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-12
(45)【発行日】2022-09-21
(54)【発明の名称】気象分布表示装置、気象分布表示方法および気象分布表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   G01W 1/02 20060101AFI20220913BHJP
   G06T 11/60 20060101ALI20220913BHJP
   G09B 29/00 20060101ALI20220913BHJP
   G09B 29/10 20060101ALI20220913BHJP
【FI】
G01W1/02 C
G06T11/60 300
G09B29/00 F
G09B29/10 A
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2017169248
(22)【出願日】2017-09-04
(65)【公開番号】P2019045325
(43)【公開日】2019-03-22
【審査請求日】2020-05-22
【審判番号】
【審判請求日】2021-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】599147746
【氏名又は名称】株式会社島津ビジネスシステムズ
(74)【代理人】
【識別番号】100102037
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 裕之
(74)【代理人】
【識別番号】100149962
【弁理士】
【氏名又は名称】阿久津 好二
(72)【発明者】
【氏名】奥山 哲史
(72)【発明者】
【氏名】有本 淳吾
(72)【発明者】
【氏名】谷澤 宏樹
【合議体】
【審判長】石井 哲
【審判官】樋口 宗彦
【審判官】渡戸 正義
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-9374(JP,A)
【文献】特開2017-142856(JP,A)
【文献】特開2014-142847(JP,A)
【文献】特開2014-240754(JP,A)
【文献】特開2016-81110(JP,A)
【文献】特開2013-186691(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01W1/00-1/18
G06F3/01-3/0489
G06T1/00-1/40
G06T3/00-5/50
G06T9/00-19/20
G09B23/00-29/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯装置の表示部に気象分布を表示させる気象分布表示装置であって、
現実空間に固定的な基準平面と基準点を仮想的に設定する基準設定部と、
地図を示す地図データを取得する地図データ取得部と、
気象分布を示す気象データを取得する気象データ取得部と、
前記携帯装置に一体に備えられたカメラと、
前記カメラの撮像方向を検出する検出器と
前記基準点と前記携帯装置との相対位置関係を算出する相対位置関係算出部と、
前記地図データに基づいて立体感を有する地図画像を示す二次元の地図画像データを生成するとともに、前記気象データに基づいて地図画像に重畳されかつ気象分布に対応する立体感を有する気象画像を示す二次元の気象画像データを生成する画像データ生成部とを備え、
前記基準設定部は、現実空間に固定的な第1の基準平面を仮想的に設定し、前記第1の基準面上に前記基準点を設定し、前記地図画像を前記第1の基準平面に仮想的に配置し、
前記相対位置関係算出部は、前記カメラにより得られる合焦した被写体の画像を示す逐次的に取得される撮像データ、および前記検出器により検出される撮像方向に基づいて、前記カメラから前記基準点に向かう方向および前記基準点と前記カメラとの間の距離を前記相対位置関係として算出し、
前記画像データ生成部は、前記地図画像データおよび前記気象画像データを合成することにより合成画像データを生成し、生成された前記合成画像データに基づく合成画像を前記表示部に表示させるとともに、前記相対位置関係の変化に応じて、地図画像および気象画像の位置、大きさおよび向きの少なくとも1つが変化するように前記地図画像データおよび前記気象画像データを変化させ、さらに前記画像 データ生成部は、前記基準平面に仮想的に配置された前記地図画像が前記携帯装置の位置から視認された際に認識可能な地図画像を示す前記地図画像データを、前記相対位置関係、および前記地図データに基づいて生成するとともに、前記基準平面の仮想的な地図画像に重畳するように前記基準平面に仮想的に配置された気象画像が前記携帯装置の位置から視認された際に認識可能な気象画像を示す前記気象画像データを、前記相対位置関係および前記気象データに基づいて生成する気象分布表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気象分布を表示する気象分布表示装置、気象分布表示方法および気象分布表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、テレビ放送またはインターネット等の情報配信メディアにより気象情報の配信が行われている。このような配信においては、主として平面の地図に気象分布が重畳して表示される。例えば非特許文献1においては、降水量の分布が日本列島およびその周辺領域を示す二次元の地図に重畳して表示される。また、例えば非特許文献2においては、静止気象衛星により観測された雲の分布が日本列島およびその周辺領域を示す二次元の地図に重畳して表示される。さらに、非特許文献3には、地図情報等の種々のデータを三次元的に可視化する可視化ソフトウエアが紹介されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】気象庁、“レーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻):全国”、[online]、[平成29年8月15日検索]、インターネット〈URL:http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/〉
【文献】気象庁、“気象衛星”、[online]、[平成29年8月15日検索]、インターネット〈URL:http://www.jma.go.jp/jp/gms/〉
【文献】サイバネットシステム株式会社、“汎用可視化ソフトウエアAVS”、[online]、[平成29年8月15日検索]、インターネット〈URL:http://www.cybernet.co.jp/avs/products/〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献3において紹介された可視化ソフトウエアによれば、三次元的に可視化された対象物の画像を表示装置の画面上に表示させることができる。また、このような可視化ソフトウエアでは、マウスにより対象物を見る視点の位置を変更することにより視点の位置に応じた画像を表示させることが可能である。しかしながら、使用者は、画面上に表示された画像から対象物と視点との相対的な位置関係を把握することは困難である。
【0005】
本発明の目的は、地図上の気象分布の画像を三次元的に表示可能であるとともに使用者に地図と視点との相対的な位置関係を容易に把握させることが可能な気象分布表示装置、気象分布表示方法および気象分布表示プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)第1の発明に係る気象分布表示装置は、携帯装置の表示部に気象分布を表示させる気象分布表示装置であって、現実空間に固定的な基準位置を仮想的に設定する基準設定部と、地図を示す地図データを取得する地図データ取得部と、気象分布を示す気象データを取得する気象データ取得部と、基準位置と携帯装置との相対位置関係を算出する相対位置関係算出部と、地図データに基づいて立体感を有する地図画像を示す二次元の地図画像データを生成するとともに、気象データに基づいて地図画像に重畳されかつ気象分布に対応する立体感を有する気象画像を示す二次元の気象画像データを生成する画像データ生成部とを備え、画像データ生成部は、地図画像データおよび気象画像データを合成することにより合成画像データを生成し、生成された合成画像データに基づく合成画像を表示部に表示させるとともに、相対位置関係の変化に応じて、地図画像および気象画像の位置、大きさおよび向きの少なくとも1つが変化するように地図画像データおよび気象画像データを変化させる。
【0007】
この気象分布表示装置においては、現実空間に固定的な基準位置が仮想的に設定され、基準位置と携帯装置との相対位置関係が算出される。地図を示す地図データが取得され、地図データに基づいて立体感を有する地図画像を示す二次元の地図画像データが生成される。また、気象分布を示す気象データが取得され、気象データに基づいて地図画像に重畳されかつ気象分布に対応する立体感を有する気象画像を示す二次元の気象画像データが生成される。地図画像データおよび気象画像データを合成することにより合成画像データが生成され、生成された合成画像データに基づく合成画像が表示部に表示される。
【0008】
この構成によれば、立体感を有する地図画像に重畳するように気象画像を携帯装置の表示部に表示することができる。また、基準位置と携帯装置との相対位置関係が変化することにより、その変化に応じて地図画像および気象画像の位置、大きさおよび向きの少なくとも1つが変化する。そのため、使用者は、携帯装置を操作して基準位置に対する携帯装置の相対位置関係を変化させることにより、合成画像における地図画像および気象画像の所望の部分を所望の角度で表示部に表示させることができる。ここで、使用者は、携帯装置の位置を視点の位置として直感的に認識し、基準位置に対する視点の位置を容易に把握することができる。したがって、地図上の気象分布の画像を三次元的に表示するとともに、使用者に地図画像と視点との相対的な位置関係を容易に把握させることが可能となる。
【0009】
(2)画像データ生成部は、基準位置に仮想的に配置された地図画像が携帯装置の位置から視認された際に認識可能な地図画像を示す地図画像データを、相対位置関係および地図データに基づいて生成するとともに、基準位置の仮想的な地図画像に重畳するように基準位置に仮想的に配置された気象画像が携帯装置の位置から視認された際に認識可能な気象画像を示す気象画像データを、相対位置関係および気象データに基づいて生成してもよい。この場合、立体感を有する地図画像を示す地図画像データおよび立体感を有する気象画像を示す気象画像データを容易に生成することができる。
【0010】
(3)基準設定部は、基準位置として現実空間に固定的な第1の基準平面を仮想的に設定し、地図画像は第1の基準平面に仮想的に配置され、相対位置関係算出部は、第1の基準平面上の予め定められた基準点と携帯装置の位置との相対位置関係を算出してもよい。この場合、合成画像において、気象画像が地図画像と同一の高さに表示される。これにより、使用者は、地図画像の各地域と当該地域に対応する気象画像との関係を容易に認識することができる。
【0011】
(4)気象データ取得部により取得される気象データは、互いに異なる種類の第1および第2の気象分布を示し、基準設定部は、現実空間に固定されかつ第1の基準平面と所定の位置関係を有する仮想的な第2の基準平面をさらに設定し、画像データ生成部は、仮想的な地図画像に重畳するように第1の基準平面上に仮想的に配置された第1の気象分布に対応する第1の気象画像および第2の基準平面上に仮想的に配置された第2の気象分布に対応する第2の気象画像が携帯装置の位置から視認される際に認識可能な気象画像を示す気象画像データを、相対位置関係および気象データに基づいて生成してもよい。
【0012】
この場合、気象分布の種類に応じて第1の気象画像と第2の気象画像とを合成画像における異なる高さに表示することができる。また、第1の気象画像は地図画像と同一の高さに表示されるので、使用者は、地図画像の各地域と当該地域に対応する第1の気象画像との関係を容易に認識することができる。
【0013】
(5)気象データ取得部は、所定の時間間隔で気象データ取得を取得し、画像データ生成部は、気象データ取得部により気象データが取得されるごとに生成される気象画像データを更新してもよい。この場合、時間経過に伴う気象データの変化に追従して合成画像における気象画像を更新することができる。
【0014】
(6)携帯装置は、カメラと、カメラの撮像方向を検出する検出器とを含み、相対位置関係算出部は、カメラにより得られる合焦した被写体の画像を示す撮像データおよび検出器により検出される撮像方向に基づいて、カメラから基準位置に向かう方向および基準位置とカメラとの間の距離を相対位置関係として算出してもよい。この場合、基準位置と携帯装置との相対位置関係を容易に算出することができる。
【0015】
(7)相対位置関係算出部は、カメラの位置を携帯装置の位置として相対位置関係を算出してもよい。この場合、撮像データに基づいて携帯装置の位置をより容易に算出することができる。また、使用者は、カメラの位置を視点の位置として直感的に認識し、基準位置に対する視点の位置をより容易に把握することができる。
【0016】
(8)検出器は、重力方向を検出する加速度センサと、地磁気の方向を検出する電子コンパスとを含み、相対位置関係算出部は、加速度センサおよび電子コンパスの検出結果に基づいてカメラから基準位置に向かう方向を算出してもよい。この場合、互いに直交する2方向において、カメラの方向を容易に検出することができる。これにより、カメラから基準位置に向かう方向を容易に算出することができる。
【0017】
(9)基準設定部は、所定の時点において携帯装置に対して所定の位置関係を有する仮想的な位置を基準位置として設定してもよい。この場合、基準位置を容易に設定することができる。
【0018】
(10)気象データは、気象に関する場所的分布を含んでもよい。この場合、使用者は、合成画像を視認することにより気象に関する場所的分布を認識することができる。
【0019】
(11)第2の発明に係る気象分布表示方法は、携帯装置の表示部に気象分布を表示させる気象分布表示方法であって、現実空間に固定的な基準位置を仮想的に設定するステップと、地図を示す地図データを取得するステップと、気象分布を示す気象データを取得するステップと、基準位置と携帯装置との相対位置関係を算出するステップと、地図データに基づいて立体感を有する地図画像を示す二次元の地図画像データを生成するステップと、気象データに基づいて地図画像に重畳されかつ気象分布に対応する立体感を有する気象画像を示す二次元の気象画像データを生成するステップと、地図画像データおよび気象画像データを合成することにより合成画像データを生成するステップと、生成された合成画像データに基づく合成画像を表示部に表示させるステップとを含み、合成画像を表示部に表示させるステップは、相対位置関係の変化に応じて、地図画像および気象画像の位置、大きさおよび向きの少なくとも1つが変化するように地図画像データおよび気象画像データを変化させることを含む。
【0020】
この構成によれば、使用者は、携帯装置を操作して基準位置に対する携帯装置の相対位置関係を変化させることにより、合成画像における地図画像および気象画像の所望の部分を所望の角度で表示部に表示させることができる。使用者は、携帯装置の位置を視点の位置として直感的に認識し、基準位置に対する視点の位置を容易に把握することができる。したがって、地図上の気象分布の画像を三次元的に表示するとともに、使用者に地図画像と視点との相対的な位置関係を容易に把握させることが可能となる。
【0021】
(12)第3の発明に係る気象分布表示プログラムは、携帯装置の表示部への気象分布の表示を処理装置により実行可能な気象分布表示プログラムであって、現実空間に固定的な基準位置を仮想的に設定する処理と、地図を示す地図データを取得する処理と、気象分布を示す気象データを取得する処理と、基準位置と携帯装置との相対位置関係を算出する処理と、地図データに基づいて立体感を有する地図画像を示す二次元の地図画像データを生成する処理と、気象データに基づいて地図画像に重畳されかつ気象分布に対応する立体感を有する気象画像を示す二次元の気象画像データを生成する処理と、地図画像データおよび気象画像データを合成することにより合成画像データを生成する処理と、生成された合成画像データに基づく合成画像を表示部に表示させる処理とを、処理装置に実行させ、合成画像を表示部に表示させる処理は、相対位置関係の変化に応じて、地図画像および気象画像の位置、大きさおよび向きの少なくとも1つが変化するように地図画像データおよび気象画像データを変化させることを含む。
【0022】
この構成によれば、使用者は、携帯装置を操作して基準位置に対する携帯装置の相対位置関係を変化させることにより、合成画像における地図画像および気象画像の所望の部分を所望の角度で表示部に表示させることができる。使用者は、携帯装置の位置を視点の位置として直感的に認識し、基準位置に対する視点の位置を容易に把握することができる。したがって、地図上の気象分布の画像を三次元的に表示するとともに、使用者に地図画像と視点との相対的な位置関係を容易に把握させることが可能となる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、地図上の気象分布の画像を三次元的に表示するとともに使用者に地図と視点との相対的な位置関係を容易に把握させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の実施の形態に係る気象分布表示装置を含む携帯装置の構成を示すブロック図である。
図2】基準平面の設定方法の一例を示す図である。
図3】合成画像の表示の一例を示す図である。
図4】レンズの位置が変化したときの合成画像の変化を示す図である。
図5】レンズの位置が変化したときの合成画像の変化を示す図である。
図6】レンズの方向が変化したときの合成画像の変化を示す図である。
図7】レンズの方向が変化したときの合成画像の変化を示す図である。
図8】気象分布表示プログラムにより行われる気象分布表示処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態に係る気象分布表示装置、気象分布表示方法および気象分布表示プログラムについて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】
(1)携帯装置の構成
図1は、本発明の実施の形態に係る気象分布表示装置を含む携帯装置の構成を示すブロック図である。携帯装置100は、例えば携帯端末等の移動可能なスマートデバイス(smart device)であり、気象分布を示す気象データを配信する気象サーバ200と通信可能に構成される。気象データは、雨、雪、雲、雷、風、波、気温または気圧等の気象が場所に対応付けられたデータであり、観測または予測により得られる。本実施の形態においては、気象データは、降水量の観測値、気象レーダにより観測される降水強度の分布および気象衛星により観測される雲の分布である。
【0027】
気象データは、降水量の予測値、予測される降水強度分布または予測される雲の分布であってもよい。あるいは、気象データは、降雪量、風向風速、気温、地上気温分布、高層気温分布、地上気圧分布、高層気圧分布、地上風分布、高層風分布(鉛直成分を含む)、雷発生確度分布、竜巻発生確度分布、推計気象の天気分布、震度観測点の震度または津波観測点の津波高さ等の観測値もしくは予報値であってもよい。なお、地震に関するデータも場所に対応付けることが可能である。したがって、本実施の形態において、気象データは、地震に関するデータを含んでもよい。
【0028】
携帯装置100は、気象分布表示装置10、加速度センサ20、電子コンパス30、カメラ40、位置方向算出部50、記憶部60、通信部70および表示部80を含む。また、携帯装置100は、図示しないCPU(中央演算処理装置)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリメモリ)および記憶装置を含む。ROMまたは記憶装置には、システムプログラム、位置方向算出プログラムおよび気象分布表示プログラムが記憶される。
【0029】
加速度センサ20は、地球の重力加速度の方向を検出する。電子コンパス30は、地磁気の方向を検出する。カメラ40は、レンズ41を有し、当該レンズ41を通して任意の被写体を撮像することにより、被写体の画像を示す撮像データを生成する。加速度センサ20および電子コンパス30は、カメラ40の撮像方向を検出する検出器の例である。
【0030】
位置方向算出部50の機能は、携帯装置100のCPUが位置方向算出プログラムをRAM上で実行することにより実現される。位置方向算出部50は、カメラ40により生成される撮像データ基づいて、被写体に対するレンズ41の相対的な位置を所定の時間間隔で逐次算出する。また、位置方向算出部50は、加速度センサ20により検出された重力加速度の方向および電子コンパス30により検出された地磁気の方向に基づいて、レンズ41の光軸の方向(以下、単にレンズ41の方向と呼ぶ。)を所定の時間間隔で逐次算出する。
【0031】
ここで、レンズ41の方向は、レンズ41の仰角および水平角により表される。レンズ41の仰角は、例えば加速度センサ20により検出される重力加速度の方向に直交する平面(水平面)に対してレンズ41の光軸が成す角度として定義される。レンズ41の水平角は、例えば水平面内において電子コンパス30により検出される地磁気の方向(南北方向)に対してレンズ41の光軸が成す角度として定義される。
【0032】
記憶部60は、上記のRAM、ROMおよび記憶装置により構成される。記憶部60には、地図を示す三次元の地図データが記憶される。地図データは、例えば、日本列島およびその周辺領域を示す。通信部70は、気象サーバ200と無線通信可能に構成される。表示部80は、例えばタッチパネルディスプレイを含み、種々の画像を表示する。
【0033】
気象分布表示装置10は、基準設定部1、相対位置関係算出部2、地図データ取得部3、地図画像データ生成部4、気象データ取得部5、気象画像データ生成部6および画像データ合成部7を含む。携帯装置100のCPUがROMまたは記憶装置に記憶された気象分布表示プログラムを実行することにより、気象分布表示装置10の構成要素(1~7)の機能が実現される。気象分布表示装置10の構成要素(1~7)の一部または全てが電子回路等のハードウエアにより構成されてもよい。
【0034】
基準設定部1は、初期動作として、現実空間に固定的な基準位置を仮想的に設定する。本実施の形態においては、基準設定部1は、カメラ40の視野内の現実空間に仮想的な基準平面を基準位置として設定する。基準平面上の所定の点(例えば中心点)に基準点が設定される。具体的には、カメラ40が起動し、カメラ40の視野内のいずれかの被写体に焦点が合ったときのレンズ41の位置および方向に基づいて基準平面が設定される。基準平面が設定された後、レンズ41の位置または方向が変化しても基準平面の位置は変化しない。基準平面の設定方法の詳細については後述する。
【0035】
相対位置関係算出部2は、位置方向算出部50により算出されたレンズ41の位置および方向に基づいて、基準設定部1により設定された基準平面の基準点とレンズ41との相対位置関係を算出する。基準点とレンズ41との相対位置関係は、レンズ41から基準点に向かう方向および基準点とレンズ41との間の距離を含む。
【0036】
地図データ取得部3は、記憶部60から三次元の地図データを取得する。気象サーバ200が地図データを配信する場合には、地図データ取得部3は、通信部70を介して気象サーバ200から地図データを取得してもよい。
【0037】
ここで、基準設定部1により設定された基準平面に三次元の地図画像が仮想的に配置される。地図画像データ生成部4は、地図データ取得部3により取得された三次元の地図データおよび相対位置関係算出部2により算出された相対位置関係に基づいて、カメラ40が現時点のレンズ41の位置から仮想的な三次元の地図画像を撮像することにより得られる二次元の地図画像を示す二次元の地図画像データを所定の時間間隔で逐次生成する。ここで、二次元の地図画像は立体感を有する画像である。
【0038】
気象データ取得部5は、通信部70を介して気象サーバ200から気象データを取得する。ここで、気象データに基づいて気象分布を視覚的に示す仮想的な三次元の気象画像が定義され、三次元の気象画像が基準平面の仮想的な三次元の地図画像に重畳するように基準平面上に仮想的に配置される。気象画像データ生成部6は、気象データ取得部5により取得された気象データおよび相対位置関係算出部2により算出された相対位置関係に基づいて、カメラ40が現時点のレンズ41の位置から仮想的な三次元の気象画像を撮像することにより得られる二次元の気象画像を示す二次元の気象画像データを所定の時間間隔で逐次生成する。ここで、二次元の気象画像は立体感を有する画像である。
【0039】
画像データ合成部7は、地図画像データ生成部4により生成される二次元の地図画像データ、気象画像データ生成部6により生成される二次元の気象画像データおよびカメラ40により生成される撮像データを合成することにより合成画像データを生成する。また、画像データ合成部7は、合成された合成画像データに基づく合成画像を表示部80に表示させる。表示される合成画像における地図および気象画像の大きさ、位置および方向は、レンズ41の位置および方向により変化する。このように、地図画像データ生成部4、気象画像データ生成部6および画像データ合成部7が画像データ生成部の例である。
【0040】
(2)合成画像の表示
図2は、基準平面の設定方法の一例を示す図である。図1の基準設定部1は、カメラ40の起動後、図2に示すように、レンズ41から光軸42の方向に600mm離間した仮想的な点を基準点R1として設定する。また、基準設定部1は、基準点R1を含みかつ水平面に平行な800mm×800mmの仮想的な平面を基準平面R2として設定する。さらに、基準設定部1は、基準平面R2から予め定められた高さに、水平面に平行な800mm×800mmの仮想的な平面を上空平面R3として設定する。基準平面R2および上空平面R3は、それぞれ第1および第2の基準平面の例である。
【0041】
図3は、合成画像の表示の一例を示す図である。図3に示すように、基準平面R2には、三次元の地図画像が仮想的に配置されている。図1の地図画像データ生成部4は、カメラ40が現時点のレンズ41の位置から基準平面R2に配置された仮想的な三次元の地図画像を撮像することにより得られる二次元の地図画像を示す二次元の地図画像データを生成する。図3の例では、レンズ41は地図画像の南上方に位置する。また、レンズ41と基準平面R2との距離が比較的大きいため、地図画像の全体がカメラ40の視野に含まれる。そのため、南上方から三次元の地図画像の全体を撮像することにより得られる二次元の地図画像を示す二次元の地図データが生成される。
【0042】
また、図3の例では、三次元の気象画像として、降水量および降水強度の分布を示す画像が基準平面R2に仮想的に配置され、雲の分布を示す画像が上空平面R3に仮想的に配置されている。図1の気象画像データ生成部6は、カメラ40が現時点のレンズ41の位置から基準平面R2および上空平面R3に配置された仮想的な気象画像を撮像することにより得られる二次元の気象画像を示す二次元の気象画像データを生成する。
【0043】
生成される気象画像データは、降水量を示す降水量画像G1、降水強度の分布を示す降水強度分布画像G2および雲の分布を示す雲分布画像G3を含む。降水量画像G1は、1または複数の円柱により構成される画像であり、円柱の高さおよび色により降水量を示す。降水強度分布画像G2は、所定の降水強度を有する地域を示す領域(ポリゴン)の画像である。雲分布画像G3は、雲の位置を示すポリゴンの画像である。なお、気象データが風向風速である場合には、気象画像は風車の画像または粒子の画像であってもよい。この場合、風車の回転の態様または粒子の飛散の態様により風向風速を表すことができる。
【0044】
図1の画像データ合成部7は、生成された二次元の地図画像データ、二次元の気象画像データおよび撮像データを合成することにより合成画像データを生成する。また、画像データ合成部7は、生成された合成画像データに基づいて、合成画像を表示部80に表示させる。基準点R1とレンズ41との相対位置関係が変化した場合、その変化に対応するように表示部80に表示される合成画像の大きさ、位置または方向が変化する。
【0045】
使用者は、表示部80を視認することにより、基準平面R2に仮想的に配置された三次元の地図画像を認識するとともに、基準平面R2の地図画像の各地域に重畳するように基準平面R2および上空平面R3に仮想的に配置された当該地域の気象画像を認識することができる。また、使用者は、基準平面R2よりも外の領域には、カメラ40により撮像された被写体の画像を認識することができる。
【0046】
図4および図5は、レンズ41の位置が変化したときの合成画像の変化を示す図である。図4の例では、太い点線の矢印で示すように、レンズ41の位置が図3における位置から基準点R1に近づくように移動される。この場合、使用者は、基準平面R2に仮想的に配置された地図画像を基準点R1により近い位置から認識することとなる。そのため、基準点R1とレンズ41との距離に基づいて合成画像データが更新される。更新された合成画像データに基づいて、拡大された合成画像が表示部80に表示される。
【0047】
図4の例では、地図画像における近畿地方および中部地方が拡大表示されるとともに、これらの地域に対応する降水量画像G1および降水強度分布画像G2が拡大表示される。なお、基準点R1とレンズ41との距離が所定値以上小さい場合には、上空平面R3がカメラ40の視野内に含まれなくなるため、図4の例のように、表示部80に雲分布画像G3が表示されない。
【0048】
図5の例では、太い点線の矢印で示すように、レンズ41の位置が図4における位置から地図画像における東方に移動される。この場合、使用者は、基準平面R2に仮想的に配置された地図画像をより東方から認識することとなる。そのため、レンズ41から基準点R1に向かう方向および基準点R1とレンズ41との距離に基づいて合成画像データが更新される。更新された合成画像データに基づいて、より東方から見た地域(図5の例では中部地方および関東地方)に対応する合成画像が表示部80に表示される。
【0049】
図6および図7は、レンズ41の方向が変化したときの合成画像の変化を示す図である。図6の例では、太い点線の矢印で示すように、レンズ41の水平角が図5の方向から地図画像における東方に回転される。この場合、使用者は、基準平面R2に仮想的に配置された地図画像をより東方に認識することとなる。そのため、レンズ41から基準点R1に向かう方向に基づいて合成画像データが更新される。更新された合成画像データに基づいて、より東方に見た地域(図6の例では東北地方および北海道)に対応する合成画像が表示部80に表示される。
【0050】
図7の例では、太い点線の矢印で示すように、レンズ41の仰角が図5の方向から下方に回転される。この場合、使用者は、基準平面R2に仮想的に配置された地図画像をより下方に認識することとなる。そのため、レンズ41から基準点R1に向かう方向に基づいて合成画像データが更新される。更新された合成画像データに基づいて、より下方に見た地域(図7の例では北海道)に対応する合成画像が表示部80に表示される。
【0051】
(3)気象分布表示処理
図8は、気象分布表示プログラムにより行われる気象分布表示処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。まず、基準設定部1は、レンズ41の焦点がカメラ40の視野内のいずれかの被写体に合ったか否かを判定する(ステップS1)。レンズ41の焦点がいずれの被写体にも合っていない場合、基準設定部1は、レンズ41の焦点がいずれかの被写体に合うまで待機する。レンズ41の焦点がカメラ40の視野内のいずれかの被写体に合った場合、基準設定部1は、位置方向算出部50により算出されるレンズ41の位置および方向に基づいて基準点、基準平面および上空平面を設定する(ステップS2)。
【0052】
次に、地図データ取得部3は、記憶部60から三次元の地図データを取得する(ステップS3)。気象データ取得部5は、通信部70を介して気象サーバ200から気象データを取得する(ステップS4)。ステップS4は、気象サーバ200から配信される気象データを更新するための割り込み処理であり、所定の時間間隔ごとに実行される。所定の時間間隔は、例えば5分間隔であってもよいし、1時間間隔であってもよい。続いて、相対位置関係算出部2は、位置方向算出部50により算出されるレンズ41の位置および方向に基づいて、ステップS2で設定された基準点とレンズ41との相対位置関係を算出する(ステップS5)。
【0053】
その後、地図画像データ生成部4は、ステップS3で取得された三次元の地図データおよびステップS5で算出された相対位置関係に基づいて、二次元の地図画像データを生成する(ステップS6)。また、気象画像データ生成部6は、ステップS4で取得された気象データおよびステップS5で算出された相対位置関係に基づいて、二次元の気象画像データを生成する(ステップS7)。ステップS6,S7は、いずれが先に実行されてもよいし、同時に実行されてもよい。
【0054】
画像データ合成部7は、カメラ40から撮像データを取得する(ステップS8)。ステップS8は、ステップS4~S7のいずれかの時点で実行されてもよい。また、画像データ合成部7は、ステップS6で生成された地図画像データ、ステップS7で生成された気象画像データおよびステップS8で取得された撮像データを合成することにより合成画像データを生成する(ステップS9)。その後、画像データ合成部7は、ステップS9で生成された合成画像データに基づく合成画像を表示部80に表示させ(ステップS10)、ステップS4に戻る。
【0055】
使用者により気象分布表示処理の終了が指示されるまでステップS4~S10が繰り返される。これにより、基準点とレンズ41との相対位置関係が変化するごとに表示される合成画像の大きさ、位置または方向が更新される。また、気象サーバ200から配信される気象データが更新されることにより、合成画像における気象画像が更新される。なお、ステップS4の実行タイミングが気象データの取得タイミングでない場合には、ステップS4,S7はスキップされる。
【0056】
(4)効果
本実施の形態に係る気象分布表示装置10においては、立体感を有する地図画像に重畳するように気象画像を携帯装置100の表示部80に表示することができる。また、基準平面とレンズ41との相対位置関係が変化することにより、その変化に応じて地図画像および気象画像の位置、大きさおよび向きの少なくとも1つが変化する。そのため、使用者は、携帯装置100を操作して基準平面に対するレンズ41の相対位置関係を変化させることにより、合成画像における地図画像および気象画像の所望の部分を所望の角度で表示部80に表示させることができる。ここで、使用者は、レンズ41の位置を視点の位置として直感的に認識し、基準平面に対する視点の位置を容易に把握することができる。したがって、使用者に地図画像と視点との相対的な位置関係を容易に把握させることができる。
【0057】
気象分布の種類に応じて気象画像を合成画像における適切な高さに配置することができる。例えば、降水量画像G1および降水強度分布画像G2は地図画像と同一の高さに配置され、雲分布画像G3は地図画像の上方の空間に配置される。これにより、使用者は、地図画像の各地域と当該地域に対応する降水量および降水強度の分布との関係を容易に認識するとともに、地図画像の上方の雲の分布を俯瞰的に認識することができる。
【0058】
第1の基準平面および第2の基準平面(上空平面)に表示する気象画像の種類および組み合わせは特に限定されないが、第1の基準平面には、降水強度分布、地上気温分布、地上気圧分布または地上風分布の気象データに対応する気象画像が表示されることが好ましい。一方、第2の基準平面には、雲分布、高層気温分布、高層気圧分布または高層風分布の気象データに対応する気象画像が表示されることが好ましい。これらの表示によれば、使用者は、実際の気象分布をより容易に視認することができる。
【0059】
(5)他の実施の形態
(a)上記実施の形態において、気象分布表示装置10がスマートデバイスに設けられるが、本発明はこれに限定されない。気象分布表示装置10は、パーソナルコンピュータまたはゲーム機器等の移動可能な電子機器に設けられてもよい。また、気象分布表示装置10は、携帯装置100と一体的に設けられずに、別体として設けられてもよい。
【0060】
(b)上記実施の形態において、基準点、基準平面および上空平面はカメラ40の起動時におけるレンズ41の位置および方向に基づいて設定されるが、本発明はこれに限定されない。基準点、基準平面および上空平面は、所望の時点で設定されてもよい。例えば、使用者が携帯装置100の特定のスイッチを操作することにより基準点、基準平面および上空平面が設定されてもよい。また、基準点、基準平面および上空平面は、レンズ41の位置および方向とは無関係に固定的に現実空間に設定されてもよい。
【0061】
(c)上記実施の形態において、基準平面と携帯装置との相対位置関係を算出するために、レンズ41の位置および方向が携帯装置100の位置および方向として扱われるが、本発明はこれに限定されない。携帯装置100の所望の部分の位置および方向が携帯装置100の位置および方向として扱われてもよい。
【0062】
(d)上記実施の形態において、加速度センサ20により検出される重力加速度の方向、電子コンパス30により検出される地磁気の方向およびカメラ40により生成される撮像データに基づいて携帯装置100の位置および方向が算出されるが、本発明はこれに限定されない。携帯装置100がGPS(Global Positioning System)等の衛星を用いた測位システムを有する場合には、測位システムにより取得された測位情報に基づいて携帯装置100の位置または方向が算出されてもよい。この場合、携帯装置100に加速度センサ20、電子コンパス30またはカメラ40が設けられなくてもよい。
【0063】
(e)上記実施の形態において、地図データ取得部3は三次元の地図データを取得するが、本発明はこれに限定されない。地図データ取得部3は二次元の地図データを取得してもよい。この場合、基準平面には、二次元の地図画像が仮想的に配置されることとなる。また、基準平面には、三次元ではなく二次元の気象画像が仮想的に配置されてもよい。
【0064】
(f)上記実施の形態においては、相対位置関係の変化に応じて地図画像の位置、大きさおよび向きの少なくとも1つが変化するように、地図データに基づいて地図画像データが生成される。また、相対位置関係の変化に応じて気象画像の位置、大きさおよび向きの少なくとも1つが変化するように、気象データに基づいて気象画像データが生成される。これらの地図画像データおよび気象画像データが合成されることにより合成画像データが生成される。しかしながら、本発明は、上記の例に限定されない。
【0065】
例えば、相対位置関係に依存せずに、地図データに基づいて地図画像データが生成され、気象データに基づいて気象画像データが生成され、地図画像データおよび気象画像データが合成されることにより合成画像データが生成されてもよい。この場合、相対位置関係の変化に応じて、合成画像における地図画像および気象画像の位置、大きさおよび向きの少なくとも1つが変化するように合成画像データが変化される。また、相対位置関係の変化に応じて、地図画像および気象画像の両方が視覚的に見て特定の基準位置付近に表示されるように合成画像データを生成する限りにおいて、種々の実施の形態の変形を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0066】
1…基準設定部,2…相対位置関係算出部,3…地図データ取得部,4…地図画像データ生成部,5…気象データ取得部,6…気象画像データ生成部,7…画像データ合成部,10…気象分布表示装置,20…加速度センサ,30…電子コンパス,40…カメラ,41…レンズ,42…光軸,50…位置方向算出部,60…記憶部,70…通信部,80…表示部,100…携帯装置,200…気象サーバ,G1…降水量画像,G2…降水強度分布画像,G3…雲分布画像,R1…基準点,R2…基準平面,R3…上空平面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8