(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-12
(45)【発行日】2022-09-21
(54)【発明の名称】ブラインド
(51)【国際特許分類】
E06B 9/326 20060101AFI20220913BHJP
E06B 9/262 20060101ALI20220913BHJP
【FI】
E06B9/326
E06B9/262
(21)【出願番号】P 2018239097
(22)【出願日】2018-12-21
【審査請求日】2021-10-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000134958
【氏名又は名称】株式会社ニチベイ
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】特許業務法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】野作 重高
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-196754(JP,A)
【文献】国際公開第2015/163417(WO,A1)
【文献】特開平10-008860(JP,A)
【文献】特開平11-173038(JP,A)
【文献】特開2005-076361(JP,A)
【文献】特開平10-046953(JP,A)
【文献】特開平08-232559(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/24-9/388
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドボックスと、
前記ヘッドボックスから開閉可能に吊り下げられる遮蔽材と、
前記遮蔽材を開放方向及び閉塞方向に移動可能な駆動力を伝達する開閉軸と、
前記開閉軸に駆動力を伝達可能なプーリと、
前記遮蔽材を回転可能な駆動力を伝達する回転軸と、
前記回転軸に駆動力を伝達する駆動ギアと、
前記駆動ギアと連動することで回転を伝達可能な入力ギアと、
前記プーリに一端が巻取可能に連結された操作コードと、
前記入力ギアと一体的に回転可能な操作棒と
を具備し、
前記プーリは、付勢部材によって前記操作コードの巻取方向に付勢されており、
前記操作コードは、前記操作棒に対する操作により前記プーリから巻解き可能であ
り、
前記プーリは、前記操作コードの巻解きにより回転して前記開閉軸に前記駆動力を伝達可能である
ブラインド。
【請求項2】
請求項1に記載のブラインドであって、
前記入力ギアと前記操作棒とは、係合可能に、かつ、当該操作棒に対する操作により当該係合を解除可能に連結されている
ブラインド。
【請求項3】
請求項2に記載のブラインドであって、
前記操作コードの他端は、前記操作
棒に連結される
ブラインド。
【請求項4】
請求項2または3に記載のブラインドであって、
前記ヘッドボックスは、前記操作棒の端部よりも大径の誘導部を有し、
前記入力ギアは、前記誘導部から連続した位置に設けられ、前記操作棒の端部が係合する係合部と、を有する
ブラインド。
【請求項5】
請求項4に記載のブラインドであって、
前記操作棒の端部の端面及び前記係合部の係合端部のうち、一方は磁性体で形成され、他方は磁石が設けられる
ブラインド。
【請求項6】
請求項1に記載のブラインドであって、
前記入力ギアは前記操作棒の端部に固定されており、前記操作棒に対する操作によって、前記入力ギアと前記駆動ギアとの連動を解除可能である
ブラインド。
【請求項7】
請求項6に記載のブラインドであって、
前記操作コードの他端は、前記入力ギアに連結される
ブラインド。
【請求項8】
請求項6または7に記載のブラインドであって、
前記ヘッドボックスは、前記入力ギアを収容する収容部を有し、当該収容部は、前記入力ギアが当接することで前記入力ギアの所定量以上の移動を規制する当接部を有する
ブラインド。
【請求項9】
請求項8に記載のブラインドであって、
収容部は、入り口が入力ギアよりも大径であり、奥に向かって傾斜する誘導部を有する
ブラインド。
【請求項10】
請求項8または9に記載のブラインドであって、
前記操作棒は、その側面に環状の凹部を有し、
前記収容部は、前記凹部に係合することで前記操作棒を前記収容部に固定する凸部を有する
ブラインド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラインドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、昇降操作時におけるブラインドの急落等の事故を防止するための技術が知られている。
【0003】
下記特許文献1には、昇降コードを巻き付ける第1の巻取ドラムと連動回転する回転軸を同軸に外嵌し回転軸と連動回転する第2の巻取ドラムと、一端が第2の巻取ドラムに係止され第2の巻取ドラムに巻き付けられる一方、ヘッドボックスを貫通し他端がヘッドボックス外に垂下する引出コードと、ヘッドボックスに付設されボトムレール及びスラットの自重により生ずる引出コードの張力に抗して引出コードを制動する制動手段(ストッパ)と、ブラインドの下降速度を減速する減速手段(ブレーキ)と、を備えたブラインドが開示されている。
【0004】
上記特許文献1の技術によれば、ブラインドを下降するために制動手段の制動を解除すると、ボトムレール及びスラットの自重で第1の巻取ドラムが回転して昇降コードの巻き下げを許容し、減速手段がブラインドの下降速度を減速することにより、ブラインド急落による事故を未然に防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ブラインドを上昇させるためには、第2の巻取ドラムに巻き取られた引出コードを引き出し続ける必要があり、ブラインドを上限位置まで引き上げたときは引き出しコードが操作棒下端から大きく垂れ下がることになるため、安全性や意匠性に課題があった。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、昇降操作時における安全性を確保しながらも意匠性に優れたブラインドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るブラインドは、ヘッドボックスと、上記ヘッドボックスから開閉可能に吊り下げられる遮蔽材と、上記遮蔽材を開放方向及び閉塞方向に移動可能な駆動力を伝達する開閉軸と、上記開閉軸に駆動力を伝達可能なプーリと、上記遮蔽材を回転可能な駆動力を伝達する回転軸と、上記回転軸に駆動力を伝達する駆動ギアと、上記駆動ギアと連動することで回転を伝達可能な入力ギアと、上記プーリに一端が巻取可能に連結された操作コードと、上記入力ギアと一体的に回転可能な操作棒とを有する。上記プーリは、付勢部材によって上記操作コードの巻取方向に付勢されている。上記操作コードは、上記操作棒に対する操作により上記プーリから巻解き可能である。
【0009】
この構成により、操作コードの一端をプーリに巻取可能に連結し、付勢部材によってプーリを操作コード巻取方向に付勢し、更に、遮蔽材を回転させて角度を調整可能な操作棒(操作ロッド)の操作により操作コードをプーリから巻解き可能としたことで、遮蔽材を引き上げたときも操作コードが垂れ下がることなくプーリに巻取られるため、安全性を確保できる。また、ユーザが操作棒を操作しないかぎり操作コードが露出しないため、意匠性に優れる。ここで遮蔽材の「開閉」「開放」「閉塞」とは、それぞれ、横型ブラインドにおける「昇降」「上昇」「下降」を指す場合もあるし、縦型ブラインドにおける「開閉」「開放」「閉塞」を指す場合もある。
【0010】
上記入力ギアと上記操作棒とは、係合可能に、かつ、当該操作棒に対する操作により当該係合を解除可能に連結されていてもよい。
【0011】
これにより、操作棒の操作によって、入力ギアと操作棒との係合を解除可能としたことで、操作棒を引き操作したときは、操作コードをプーリから巻解くことができ、操作棒を引き操作しないときは、操作棒の操作で駆動ギアを回転させて駆動軸に駆動力を伝達し、遮蔽材を回転することができる。
【0012】
上記操作コードの他端は、上記操作棒に連結されてもよい。
【0013】
これにより、操作棒を引き操作することで、操作コードをプーリから引き出し、ブラインドの開閉(昇降)を行なうことができる。
【0014】
上記ヘッドボックスは、上記操作棒の端部よりも大径の誘導部を有してもよく、この場合上記入力ギアは、上記誘導部から連続した位置に設けられ上記操作棒の端部が係合する係合部を有してもよい。
【0015】
これにより、ヘッドボックスに操作棒端部よりも大径の誘導部を設け、入力ギアに操作棒端部が係合する係合部を形成することで、操作棒を引き操作した後、操作コードの巻取り方向への付勢力で操作棒が元の位置に戻るとき、誘導部に誘導されながら操作棒端部が入力ギアと係合する状態に復帰することができる。
【0016】
上記操作棒の端部の端面及び上記係合部の係合端部のうち、一方は磁性体で形成され、他方は磁石が設けられてもよい。
【0017】
これにより、付勢部材の付勢力を補助して操作棒をより確実に入力ギアに係合させることができる。
【0018】
上記入力ギアは上記操作棒の端部に固定されており、上記操作棒に対する操作によって、上記入力ギアと上記駆動ギアとの連動を解除可能であってもよい。
【0019】
これにより、端部に入力ギアを固定した操作棒の操作によって、入力ギアと駆動ギアとの連動を解除可能としたことで、操作棒を引き操作したときは、操作コードをプーリから巻解くことができ、操作棒を引き操作しないときは、操作棒の操作で駆動ギアを回転させて駆動軸に駆動力を伝達し、遮蔽材を回転することができる。
【0020】
上記操作コードの他端は、上記入力ギアに連結されてもよい。
【0021】
これにより、操作棒を引き操作することで、入力ギアを介して操作コードをプーリから引き出し、ブラインドの開閉(昇降)を行なうことができる。
【0022】
上記ヘッドボックスは上記入力ギアを収容する収容部を有してもよく、当該収容部は、上記入力ギアが当接することで上記入力ギアの所定量以上の移動を規制する当接部を有してもよい。
【0023】
これにより、収容部に入力ギアが当接することでそれ以上の移動を規制する当接部を形成することで、操作棒を引き操作した後、操作コードの巻取り方向への付勢力で入力ギアが元の位置に戻るとき、入力ギアが駆動力を伝達可能な所定状態(中間ギアと螺合する位置)に復帰することができる。
【0024】
収容部は、入り口が入力ギアよりも大径であり、奥に向かって傾斜する誘導部を有してもよい。
【0025】
これにより、収容部の入り口を入力ギアよりも大径であり、奥に向かって傾斜するように誘導部を形成することで、操作棒を引き操作した後、操作コードの巻取り方向への付勢力で入力ギアが元の位置に戻るとき、入力ギアは誘導部に誘導されながら所定の位置に復帰することができる。
【0026】
上記操作棒は、その側面に環状の凹部を有してもよく、この場合上記収容部は、上記凹部に係合することで上記操作棒を上記収容部に固定する凸部を有してもよい。
【0027】
これにより、付勢部材の付勢力を補助して操作棒をより確実に収容部に固定させることができる。上記凸部の機能は、上記当接部が担ってもよい。
【発明の効果】
【0028】
以上説明したように、本発明によれば、昇降操作時における安全性を確保しながらも意匠性に優れたブラインドを提供することができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の第1実施形態におけるブラインドの正面図である。
【
図2】
図1のブラインドのスラットが途中位置まで上昇した状態を示した正面図である。
【
図4】上記ブラインドの操作ユニットの断面図である。
【
図8】上記ブラインドの回転ドラム近傍の断面図である。
【
図9】上記ブラインドの昇降動作を説明するための側面図である。
【
図10】上記ブラインドの昇降動作を説明するための側面図である。
【
図11】本発明の第1実施形態の変形例に係るブラインドの操作棒近傍の断面図である。
【
図12】本発明の第2実施形態に係るブラインドの操作ユニット近傍の断面図である。
【
図13】本発明の第3実施形態に係るブラインドの正面図である。
【
図14】本発明の第3実施形態に係るブラインドの略式平面図である。
【
図15】本発明の第3実施形態に係るブラインドの開閉動作を説明するための図である。
【
図16】本発明の第3実施形態に係るブラインドの開閉動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0031】
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
【0032】
[ブラインドの構成]
図1は、本発明の一実施形態におけるブラインド(横型ブラインド)の、スラットの水平時(全開時)かつ下限位置における正面図である。また
図2は、当該ブラインドの、スラットを途中位置まで上昇させた状態の正面図である。両図ではヘッドボックスのみ縦断面で示されている。また
図3は当該ブラインドの側面図である。
図3Aはブラインドのスラットの水平状態、
図3Bはスラットの傾動状態を示す。
【0033】
これらの図に示すように、ブラインド100は、ヘッドボックス1と、遮蔽材としての複数のスラット2と、複数の昇降コード11と、複数のラダーコード12とを有する。
【0034】
ヘッドボックス1は、例えばその上面から背面にかけて設けられたブラケット(図示せず)によって窓枠や壁等の所定面にネジ等により固定される。ヘッドボックス1の左側面には、ヘッドボックスキャップが着脱可能に設けられる。ヘッドボックス1は、例えばその右側面に操作ユニット9を有する。
【0035】
ラダーコード12は、ヘッドボックス1から垂下されており、ラダーコード12によって複数のスラット2が整列状態で支持されている。ラダーコード12の下端は、スラット2の下方に設けられたボトムレール13に連結される。
【0036】
図3に示すように、ラダーコード12は、ヘッドボックス1から垂下される前後の垂直コード12aと、上下方向(Y方向)において所定間隔を空けた位置で当該前後の垂直コード12a間に架設される中段コード12bとからなる。当該中段コード12bは、一対の僅かに上下に離れた上下コードからなり、当該上下コード間に上記スラット2が挿入され載置されることでスラット2が支持される。
【0037】
昇降コード11は、ヘッドボックス1から垂下され、スラット2の短手方向(
図1~3のZ方向)の中心部から配設され、その下端はボトムレール13に連結されている。
【0038】
図1及び
図2に示すように、ヘッドボックス1の内部には、その長手方向(X方向)にそれぞれ延在する開閉軸4及び回転軸6と、開閉軸4が一体回転するように貫通し、それぞれが昇降コード11を巻取り可能に昇降コード11の一端が連結された複数の昇降ドラム3と、回転軸6が一体回転するように貫通し、それぞれがラダーコード12を傾動可能にラダーコード12の一端が連結された2つの回転ドラム5と、開閉軸4の回転を拘束するストッパ8と、開閉軸4の回転を減速するブレーキ7とが設けられている。開閉軸4は、ヘッドボックス1に隣接する操作ユニット9内にまで達しており、操作ユニット9による開閉軸4の回転操作が可能となっている。
【0039】
詳細は後述するが、操作ユニット9(後述の操作棒10)に対するユーザの操作(引き操作)により、開閉軸4が回転し昇降ドラム3の外周面上に昇降コード11が巻き取られ、または昇降ドラム3の外周面から昇降コード11が巻き解かれることで、スラット2がボトムレール13上に積層されながら昇降される。
【0040】
また同じく操作ユニット9(操作棒10)に対するユーザの操作(回転操作)により、回転軸6が回転し回転ドラム5(昇降ドラム3とは非連動)の所定角度範囲の回転に連動してラダーコード12が傾動することでスラット2が回転する。これによりスラット2の傾斜角(スラット2間の開放状態と閉塞状態)が調整される。
【0041】
図8に示すように、回転ドラム5は、開閉軸4から独立してドラム受け36に回転可能に支持され、回転ドラムギア33、中間ギア35、回転軸ギア34を介して回転軸6と接続されている。また回転ドラム5には、巻回されたラダーコード12の所定量以上の傾動を規制するラダークラッチ32が設けられている。
【0042】
(操作ユニットの詳細)
次に、上記操作ユニット9の詳細について説明する。
図4は、操作ユニット9の断面図である。また
図5は
図4のA-A断面図、
図6は
図4のB-B断面図、
図7は
図4のC-C断面図である。また
図8は、上記ブラインド100の回転ドラム5近傍の断面図である。
図5乃至
図7においては、各
図Aがブラインド100の非操作時、各
図Bがブラインド100の操作時をそれぞれ示す。また
図8Aはスラット2が水平な状態、
図8Bはスラット2の全閉(垂直)状態を示す。
【0043】
図3乃至
図7に示すように、操作ユニット9は、操作ユニットケース15と、操作ユニットケース15に内蔵されたプーリ16と、当該プーリ16に巻き取り/巻き解き可能に連結された操作コード14と、操作コード14の他端に連結された操作棒10とを有する。
【0044】
操作ユニット9は、操作棒10を引き下げ操作することによりスラット2を昇降動作させるものである。例えば、最下降位置まで引き下げられたスラット2を上昇させる際には、操作棒10を引き下げることでその引き下げた分だけスラット2を上昇させることができる。その状態で操作コード10を離すと操作棒10のみが巻き取られ、その巻き取り後にもう一度引き下げることによりスラット2を再び上昇させることができる。またスラット2が最上昇位置まで上昇し操作棒10が巻き取られた状態において、操作棒10を少し引いて戻すと、一定速度を維持してスラット2を自動的に最下降位置まで降下させることができる。
【0045】
操作棒10の上端に連結された操作コード14は、プーリ16に巻き取り/巻き解き可能に巻回され、後述するぜんまいバネ17(
図7参照)により常に巻き取られる付勢力が加わっている。
【0046】
操作ユニットケース15は、
図4に示されるように第1ケース15aと第2ケース15bとに分割可能にされており、その内部にプーリ16を含むクラッチ機構が内蔵されている。
【0047】
図4乃至
図7に示すように、操作ユニットケース15は、プーリ16と、ぜんまいバネ17と、中継軸21と、固定軸22と、クラッチドラム20と、クラッチピン24と、ガイドワッシャ19と、カムドライブ18と、連動部材23とを備える。
【0048】
プーリ16は、第2ケース15bの固定軸22により相対回転可能に軸支されており、操作コード14が巻回可能にその一端部が連結されている。ぜんまいバネ17は、一端がプーリ16に固定され、他端が第2ケース15bに固定されており、プーリ16に操作コード14が巻き取られる巻取方向の付勢力を常時付与する。
【0049】
中継軸21は一端が固定軸22に嵌入し、他端がクラッチドラム20の中空部に嵌入してこれを相対回転不能に支持している。
図5に示されるように、クラッチドラム20は、中空円筒状をなしており、その周壁にクラッチバネが嵌合している。クラッチピン24は、円柱状をなしており、径方向に沿って進退することにより連動部材23に対しプーリ16の回転の伝達/非伝達を行う。
【0050】
図4に示すように、ガイドワッシャ19は中空円盤状をなし、その中空部にクラッチドラム20が嵌合し、相対回転可能に支持されている。また、
図5に示すように、ガイドワッシャ19は、一方の面にクラッチピン24の進退動作を案内する突起と、カムドライブ18と一体回転するための突起とをそれぞれ有する。
【0051】
カムドライブ18は、中空円盤状をなし、その中空部にクラッチドラム20が嵌合し、相対回転可能に支持されている。カムドライブ18には、プーリ16の突起が挿通されてプーリ16と一体回転可能に係合する開口が設けられると共に、一方の面にクラッチピン24を進退移動させるカム面を有する突起と、ガイドワッシャ19の突起に当接可能な突起とが設けられている。カムドライブ18はガイドワッシャ19と互いに相対回転可能であるが、ガイドワッシャ19の突起とカムドライブ18の突起とが当接した際には相対回転が規制される。連動部材23は、第1ケース15a内において回転軸6が相対回転不能に嵌合しており、クラッチピン24と係合可能に径内方向に突出する係合部を内周面に有する。
【0052】
図4及び
図6に示すように、操作ユニット9には、上記回転軸6に駆動力を伝達する駆動ギア26と、当該駆動ギア26と連動することで回転を伝達可能な入力ギア28とが設けられる。上記操作棒10は、当該入力ギア28と一体的に回転可能とされており、上記操作コード14は、操作棒10に対する操作により上記プーリ16から巻解き可能である。
【0053】
図6に示すように、入力ギア28と操作棒10とは、係合可能に、かつ、当該操作棒10に対する操作により当該係合を解除可能に連結されている。
【0054】
すなわち、操作ユニット9の下部には、操作棒10の上端部よりも大径の誘導部29が形成されており、入力ギア28の下部の、当該誘導部29から連続した位置には、操作棒10の端部が係合する係合部30が形成されている。誘導部29は操作棒10が引き下げられた後にぜんまいバネ17の付勢力でヘッドボックス1側へ戻る際に、操作棒10の先端を係合部30へ案内し、係合部30は当該先端と一体回転可能に係合する。
【0055】
操作棒10の上部表面と、係合部30の内周面は、例えば非円形面(多角形面)とされる。また当該係合部30の上端には、操作棒10の上端の周縁部と当接し操作棒10の上方向への移動を規制する当接部31が形成されている。
【0056】
また入力ギア28と駆動ギア26との間には、両者を接続する中間ギア25が設けられている。
【0057】
操作棒10の上端に連結された操作コード14は、入力ギア28とプーリ16との間においてガイドローラ27によって案内される。
【0058】
[ブラインドの動作]
次に、以上のように構成されたブラインド100の動作を説明する。
【0059】
(スラットの昇降動作)
まず、スラット2の昇降動作について説明する。
図9及び
図10は、当該昇降動作を説明するためのブラインド100の側面図である。
【0060】
図9Aに示されるように既にスラット2が最下降位置まで降下された状態においては、
図5Aに示されるようにクラッチピン24が連動部材23の係合部と係合していない状態となっている。
【0061】
ここで操作者が
図9Bに示すように操作棒10を把持して引き下げ始める。すると、
図5Bに示すように、操作コード14が巻き解かれてプーリ16が回転し、ぜんまいバネ17が回転に応じて縮径することとなる(
図7参照)。
【0062】
続いて、プーリ16はカムドライブ18と一体回転し始め、カムドラム18の内側の突起がガイドワッシャ19を回転させると、ガイドワッシャ19に挟まれたクラッチピン24がカムドラム18の傾斜によって押し上げられ、連動部材23の内側の凹凸と係合する。
【0063】
そのままプーリ16の回転はカムドライブ18を介してクラッチピン24を回転させ、更に連動部材23を回転させる。これにより開閉軸4が回転して、昇降ドラム3が昇降コード11を巻き取ることにより、
図9Bに示すように、スラット2が上昇する。
【0064】
操作者が操作棒10の引き下げ操作を止めると、開閉軸4はスラット2の自重で下降方向に回転しようとするが、ストッパ8が作動して回転を停止する。このとき、ぜんまいバネ17の付勢力でプーリ16は逆方向に回転し、クラッチピン24に対するカムドライブ18による押し上げがなくなるが、クラッチピン24はガイドワッシャ19に挟まれたままカムドライブ18とともに時計回りに回転し、ストッパ8によって停止している連動部材23の凹凸によって押し下げられ、プーリ16と連動部材23は相対回転が可能となって、プーリ16のみが回転する。
【0065】
これにより、
図9Cに示すように、開閉軸4はストッパ8によって停止し、操作コード14がプーリ16に巻取られ、ヘッドボックス1に収容され露出しない状態となる。
【0066】
操作者はこのような操作棒10の引き下げ操作を複数回繰り返すことにより、
図10A乃至Cに示すように、スラット2を最上昇位置まで上昇させることができる。
【0067】
また、操作棒10の引き出し操作後に操作棒10の先端部がヘッドボックス1に戻る際には、
図6Bの状態から
図6Aの状態となり、操作棒10の先端が誘導部29によって誘導されながら、係合部30内に挿入される。
【0068】
そして、係合部30の内周面の多角形面に操作棒10の先端が係合することで、操作棒10と入力ギア28とが、係合解除状態から、一体回転可能に係合された状態へと復帰する。
【0069】
(スラットの傾動動作)
次に、上記操作棒10が上記係合部30に係合した状態におけるスラット2の傾動(回転)動作について説明する。
【0070】
図3A及び
図8Aに示すように、スラット2が水平な状態(全開状態)から、操作者が操作棒10を把持して
図3Bの矢印に示すように例えば時計回りに回転させると、操作棒10の先端に係合した入力ギア28が回転し、その駆動力が中間ギア25を介して駆動ギア26に伝達される(
図4及び
図6参照)。
【0071】
これにより、
図8Bに示すように、駆動ギア26と連動する回転軸6の回転が、回転軸ギア34、中間ギア35及び回転ドラムギア33を介して回転ドラム5へと伝達され、回転ドラム5の回転によってラダーコード12が巻き取られることでスラット2が傾動(回転)する。
【0072】
この際、
図8Bに示すように、規制部361にラダークラッチ32が当接すると、回転軸6を更に回転させても、回転ドラム5のみ回転してラダークラッチ32は回転しないため、これ以上、ラダーコード12は傾動しない。
【0073】
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態によれば、操作コード14の一端をプーリ16に巻取可能に連結し、ぜんまいバネ17によってプーリ16を操作コード14の巻取方向に付勢し、更に、スラット2を回転させて角度を調整可能な操作棒10(操作ロッド)の操作で操作コード14をプーリから巻解き可能としたことで、スラット2を引き上げたときも操作コード14が垂れ下がることなくプーリ16に巻取られるため、安全性を確保できる。また、ユーザが操作棒10を操作しないかぎり操作コード14が露出しないため、意匠性に優れる。
【0074】
また、操作棒10の操作によって、入力ギア18と操作棒10との係合を解除可能としたことで、操作者が操作棒10を引き下げ操作したときは、操作コード14をプーリ16から巻解くことができ、操作棒10を引き下げ操作しないときは、操作棒10の回転操作で駆動ギア26を回転させて回転軸6に駆動力を伝達し、スラット2を回転することができる。
【0075】
[第1実施形態の変形例]
上記操作棒10の構成は上述したものに限定されない。
図11は、上記第1実施形態の変形例に係るブラインド100の操作棒10近傍の断面図である。同
図Aが操作棒10の非操作時、同
図Bが操作棒10の引き下げ操作時の様子を示す。
【0076】
同図に示すように、上記係合部30の、操作棒10の係合端部(上記第1実施形態における当接部31)には、磁石37が設けられ、操作棒10の端部の端面は磁性体で形成されている。
【0077】
これにより、操作棒10の係合部30への係合時には、その先端が磁石37に吸着されるため、プーリ16に対するぜんまいバネ17の付勢力を補助して、操作棒10をより確実に入力ギア28(係合部30)に係合させることができる。なお、係合部30の係合端部を磁性体で形成し、操作棒10の端部の端面に磁石を設けてもよい。
【0078】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、上述の第1実施形態と同様の機能及び構成を有する要素については同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0079】
図12は本実施形態に係るブラインド100の操作ユニット9近傍の側面方向の断面図である。同
図Aが操作棒10の非操作時、同
図Bが操作棒10の引き下げ操作時の様子を示す。
【0080】
上述の第1実施形態では、入力ギア28はヘッドボックス1に設けられ、操作棒10の先端と係合可能及び係合解除可能とされていた。しかし本実施形態では、同図に示すように、入力ギア28は操作棒10の上端部に固定されており、操作コード14の他端は、当該入力ギア28に連結されている。
【0081】
そして同
図Aに示す操作棒10の非引き下げ操作時には、入力ギア28は、ヘッドボックス1内において、中間ギア25を介して駆動ギア26と連動可能に接続され、同
図Bに示す操作棒10の引き下げ操作時には、入力ギア28と駆動ギア26との連動が解除される。入力ギア28及び中間ギア26は、例えばかさ歯車として構成されるが、これに限られない。ここで中間ギア25は必須ではなく、入力ギア28と駆動ギア26が直接螺合されていてもよい。
【0082】
ヘッドボックス1には、入力ギア28を収容する収容部38が形成される。当該収容部38の入口は、入力ギア28よりも大径であり、奥に向かって傾斜する誘導部として形成されている。これにより、操作棒10を引き下げ操作した後、操作コード14の巻取り方向への付勢力で入力ギア28が元の位置に戻るとき、入力ギア28は当該誘導部に誘導されながら収容部38に復帰することができる。
【0083】
また操作棒10の側面の入力ギア28近傍には、環状の凸形状からなる規制部40が形成されており、収容部38には、当該規制部40に当接して入力ギア28のそれ以上の移動(挿入)を規制する環状凸形状の当接部39が設けられる。これにより、操作棒10を引き下げ操作した後、操作コード14の巻取り方向への付勢力で入力ギア28が収容部38へ戻るとき、入力ギア28が駆動力を伝達可能な所定状態(中間ギア25と螺合する位置)に復帰することができる。
【0084】
さらに、操作棒10の側面の上記規制部40と連続する上部には、環状の凹部41が形成されており、上記当接部39は、当該凹部41に係合することで操作棒10を収容部38に固定することが可能である。これにより、ぜんまいバネ17の付勢力を補助して操作棒10をより確実にヘッドボックス1内(収容部38)に固定させることができる。なお当接部39とは別に凹部41と係合する凸部が設けられてもよい。
【0085】
このように、本実施形態においては、端部に入力ギア28を固定した操作棒10の操作によって、入力ギア28と駆動ギア26との連動を解除可能としたことで、操作棒10を引き操作したときは、操作コード14をプーリ16から巻解くことができ、操作棒10を引き操作しないときは、操作棒10の操作で駆動ギア26を回転させて回転軸6に駆動力を伝達し、スラット2を回転することができる。
【0086】
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、上述の第1及び第2実施形態と同様の機能及び構成を有する要素については同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0087】
上述の第1・第2実施形態では、本発明を横型ブラインドに適用した例を示したが、本実施形態では、本発明を縦型ブラインドに適用する。
【0088】
図13は、本実施形態に係るブラインドの正面図であり、
図14は本実施形態に係るブラインドの略式平面図である。
【0089】
同図に示すように、縦型ブラインド200は、窓枠等の固定部に固定されるヘッドレール(ヘッドボックス)1を有しており、ヘッドレール1内にはその長手方向を移動可能に複数のキャリア53が配列されている。各キャリア53のそれぞれからは、フックを介して遮蔽材としてのルーバー50が吊り下げ支持される。
【0090】
ヘッドレール1の一方の端部(例えば右端)には、ルーバー50の展開操作を行うための第1操作コード55及びルーバー50の畳み込み操作を行うための第2操作コード56が設けられている。
【0091】
ルーバー50の上記展開・畳み込み動作を行わせる開閉動作機構として、ヘッドレール1内の一方の端部(例えば右端)に、上記第1操作コード55が巻き掛けられる第1プーリ51と、上記第2操作コード56が巻き掛けられる第2プーリ52が設けられる。
【0092】
本実施形態では、第1操作コード55がルーバー50の展開動作を担い、第2操作コード56がルーバー50の畳み込み動作を担うことから、第1操作コード55の巻き掛け方向と、第2操作コード56の巻き掛け方向は逆方向とされる。
【0093】
そして、上記第1プーリ51及び第2プーリ52の回転に連動して回転する開閉軸57がヘッドレール1の長手方向に沿って各キャリア53を貫通して配設されている。開閉軸57の外周面にはネジ軸(スクリュー軸)が形成されており、該ネジ軸は、ヘッドレール1の他方の端部側に設けられ先頭キャリアとなるマスタキャリア53aに内蔵される雌ネジ(図示せず)に螺合している。
【0094】
また
図14に示すように、第1プーリ51には、第1プーリ51と開閉軸57とを連動回転させる第1連動部材58が接続され、第2プーリ52には、第2プーリ52と回転軸54とを連動回転させる第2連動部材59が接続される。
【0095】
開閉軸57は、第1連動部材58及び第2連動部材59とのみ一体回転し、他の部材内を挿通していている。すなわち、第1連動部材58及び第2連動部材59以外の部材は回転軸57からフリーな状態である。
【0096】
第1連動部材58及び第2連動部材59は、第1操作コード55(操作棒10)及び第2操作コード56の操作による第1プーリ51及び第2プーリ52の駆動力によってのみ動作し、第1連動部材58及び第2連動部材59側から第1プーリ51及び第2プーリ52側に駆動力は伝達されない。
【0097】
また
図14に示すように、ルーバー50の回転動作を行わせる回転動作機構として、上述の第1実施形態と同様に、第1操作コード55の他端には操作棒10が連結されており、ヘッドレール1には、その長手方向に沿って各キャリア53を貫通して回転軸54が配設され、当該回転軸54に駆動力を伝達する駆動ギア26と、当該駆動ギア26と連動することで回転を伝達可能な入力ギア28とが設けられる。
【0098】
上記操作棒10は、当該入力ギア28と一体的に回転可能とされており、上記第1操作コード55は、操作棒10に対する操作により上記第1プーリ51から巻解き可能とされている。
【0099】
入力ギア28と操作棒10との係合手法は第1実施形態と同様であり、入力ギア28の内部には第1実施形態における係合部30や当接部31と同様の係合部や当接部が設けられる。またヘッドレール1には、第1実施形態における誘導部29と同様の誘導部が設けられてもよい。
【0100】
回転軸54の外周面には、長手方向に延びる溝が形成されており、各キャリア53は該溝に嵌合するウォームと、該ウォームに噛み合うウォームホイールを備え、該ウォームホイールの回転がフックに伝達し、フックによってルーバー50が鉛直軸の周りに回転することができるようになっている。
【0101】
各キャリア53は、マスタキャリア53aを先頭として、順次スペーサリンク60によって連結され、隣り合うキャリア53同士の間隔は、スペーサリンク60によって規定される最大間隔の範囲内で変化可能となっている。スペーサリンク60は、可撓性の金属または合成樹脂等の板状部材から構成することができる。
【0102】
次に、本実施形態におけるブラインド200の動作について説明する。上述したように、操作者が第2操作コード56を引くとルーバー50が畳み込まれ、操作者が第1操作コード55に連結された操作棒10を引くとルーバー50が展開する。またこの展開状態では、ヘッドレール1の入力ギア28に係合した操作棒10の回転操作により、ルーバー50の角度調整(ルーバ間の開閉)が可能である。
【0103】
図15は、本実施形態に係るブラインド200の畳み込み動作を説明するための図であり、
図16は、本実施形態に係るブラインド200の展開動作及び回転操作を説明するための図である。
【0104】
図15Aに示すルーバー50の展開状態から、操作者が第2操作コード56の引き下げ操作を行うと、開閉軸57の一方向(例えば右側面からみて時計回り:図面奥側)への回転によって、マスタキャリア53aがヘッドレール1の一方の端部へと接近するように、即ち畳み込み側に移動すると、マスタキャリア53aが隣り合うキャリア53に接近して、該キャリア53を押し、順次、後続のキャリアが押されて、ヘッドレール1の一方の端部に畳み込まれる。これによって、
図15Bに示すように、ルーバー50もヘッドレール1の一方の端部に畳み込まれる。
【0105】
一方、
図16Aに示すように、操作者が操作棒10を引き下げ操作すると、前記開閉軸57が上記畳み込み時とは逆方向(例えば右側面から見て反時計回り方向:図面手前側)へ回転して、開閉軸57に螺合するマスタキャリア53aがヘッドレール1の一方の端部から離れるように、即ち引き出し側に移動すると、スペーサリンク60を介して、後続のキャリア53が順次引き出される。これによって、ルーバー50は
図16Bに示すような展開状態となることができる。
【0106】
また、
図16Bの矢印に示すように、この展開状態において、操作者が操作棒10を回転操作すると、操作棒10の先端に係合した入力ギア28の駆動力が駆動ギア26を介して回転軸54へと伝達され、ルーバー50が回転しその角度を調整可能となる。
【0107】
このように、横型ブラインド100のみならず縦型ブラインド200においても入力ギア28及び駆動ギア26を設けることで、ルーバー50の回転操作が可能な操作棒10に対する引き下げ操作により、第1操作コード55を第1プーリ51から巻解いてルーバー50を開閉可能である。
【0108】
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
【0109】
特に、本発明における入力ギア及び駆動ギアの構成は上述の各実施形態で示した入力ギア28及び駆動ギア26の構成に限定されることなく、様々な変形が可能である。
【0110】
また、上述の第3実施形態では、第1実施形態と同様に操作棒10と入力ギア28とが係合及び係合解除可能に設けられた。しかし、第3実施形態において、第2実施形態と同様に入力ギア28が操作棒10の端部に固定されており、当該入力ギア28に螺合可能な駆動ギア(必要に応じて中間ギア)等の要素がヘッドレール1側に設けられてもよい。
【0111】
また第3実施形態では、操作棒10(第1操作コード55)がルーバーの展開用、第2操作コード56がルーバーの畳み込み用に各プーリ51及び52に巻き掛けられたが、第1操作コード55が畳み込み用、第2操作コード56が展開用とされてもよい。
【符号の説明】
【0112】
1…ヘッドボックス
2…スラット
3…昇降ドラム
4・57…開閉軸
5…回転ドラム
6・54…回転軸
10…操作棒
11…昇降コード
12…ラダーコード
14…操作コード
16…プーリ
26…駆動ギア
28…入力ギア
29…誘導部
30…係合部
31・39…当接部
37…磁石
38…収容部
40…規制部
41…凹部
50…ルーバー
100・200…ブラインド