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特許7140890視聴者端末、視聴者端末の制御方法、視聴者端末の制御プログラム、および、記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-12
(45)【発行日】2022-09-21
(54)【発明の名称】視聴者端末、視聴者端末の制御方法、視聴者端末の制御プログラム、および、記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/437 20110101AFI20220913BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20220913BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20220913BHJP
【FI】
H04N21/437
H04N21/442
H04L67/02
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021101972
(22)【出願日】2021-06-18
【審査請求日】2021-06-18
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 2020年10月15日 https://live.nicovideo.jp/watch/lv328242799 https://www.youtube.com/watch?v=0H5mb1KEDBwにて発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 2021年3月24日 https://dwango.co.jp/news/press-release/2021/0324/news-542.htmlにて発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 2021年4月1日 https://dwango.co.jp/ https://www.nnn.ed.nico/ https://www.nnn.ed.nico/login?next_url=https%3A%2F%2Fwww.nnn.ed.nico%2Fpricing https://www.nnn.ed.nico/register?next_url=https%3A%2F%2Fwww.nnn.ed.nico%2Fpricingにて発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 2021年5月19日 https://www.nnn.ed.nico/courses/732/chapters/15291 https://www.nnn.ed.nico/courses/979/chapters/13064にて発表
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】598138327
【氏名又は名称】株式会社ドワンゴ
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】川上 量生
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-318250(JP,A)
【文献】特開2009-130876(JP,A)
【文献】特開2019-074917(JP,A)
【文献】特開2019-106695(JP,A)
【文献】特許第6883140(JP,B1)
【文献】国際公開第2016/009864(WO,A1)
【文献】米国特許第08427396(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/10
H04N 7/14 - 7/173
H04N 7/20 - 7/56
H04N 21/00 -21/858
H04L 51/00 -51/58
H04L 67/00 -67/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1視聴者が使用する視聴者端末であって、
サーバに第1視聴者のログイン要求情報を送信し、前記サーバからログイン完了の通知を受けたことに基づいて、前記第1視聴者が使用する第2端末から前記サーバに対して送信した送信情報の少なくとも一部を要求する情報取得部と、ここにおいて、前記送信情報の少なくとも一部は、コンテンツの視聴切り替え要求情報、配信停止要求情報、および、視聴要求情報のうちの少なくとも1つを含み、前記第2端末は、前記視聴者端末とは異なる端末であり、
前記送信情報の少なくとも一部に基づいて、前記第1視聴者が前記第2端末を用いて選択したコンテンツが有るか判断する判断部と、を備え、
前記判断部は、前記第1視聴者が前記第2端末を用いて選択したコンテンツが有るときに、前記第2端末を用いて選択したコンテンツの視聴要求情報を前記サーバに送信する、視聴者端末。
【請求項2】
前記第1視聴者が装着したことを検出するセンサを更に備え、
前記情報取得部は、前記センサにより前記第1視聴者が装着したことが検出されたことに基づいて、前記サーバに前記ログイン要求情報を送信する、請求項1記載の視聴者端末。
【請求項3】
前記判断部は、前記送信情報の少なくとも一部に、前記視聴切り替え要求情報、前記配信停止要求情報、および、前記視聴要求情報のいずれかの受信時刻が含まれるときに、前記受信時刻から、前記第1視聴者が前記サーバにログインした時刻までの経過時間が、所定時間以内であるときに、前記第1視聴者が選択したコンテンツが有ると判断する、請求項1記載の視聴者端末。
【請求項4】
前記判断部は、前記第1視聴者の操作に応じて前記送信情報の少なくとも一部を前記サーバに要求可能である、請求項1記載の視聴者端末。
【請求項5】
第1視聴者が使用する視聴者端末の制御方法であって、
サーバに第1視聴者のログイン要求情報を送信し、前記サーバからログイン完了の通知を受けたことに基づいて、前記第1視聴者が使用する第2端末から前記サーバに対して送信した送信情報の少なくとも一部を要求し、ここにおいて、前記送信情報の少なくとも一部は、コンテンツの視聴切り替え要求情報、配信停止要求情報、および、視聴要求情報のうちの少なくとも1つを含み、前記第2端末は、前記視聴者端末とは異なる端末であり、
前記送信情報の少なくとも一部に基づいて、前記第1視聴者が前記第2端末を用いて選択したコンテンツが有るか判断し、
前記第1視聴者が前記第2端末を用いて選択したコンテンツが有るときに、前記第2端末を用いて選択したコンテンツの視聴要求情報を前記サーバに送信する、視聴者端末の制御方法。
【請求項6】
第1視聴者が使用する視聴者端末の制御プログラムであって、
コンピュータを、
サーバに第1視聴者のログイン要求情報を送信し、前記サーバからログイン完了の通知を受けたことに基づいて、前記第1視聴者が使用する第2端末から前記サーバに対して送信した送信情報の少なくとも一部を要求する手段と、ここにおいて、前記送信情報の少なくとも一部は、コンテンツの視聴切り替え要求情報、配信停止要求情報、および、視聴要求情報のうちの少なくとも1つを含み、前記第2端末は、前記視聴者端末とは異なる端末であり、
前記送信情報の少なくとも一部に基づいて、前記第1視聴者が前記第2端末を用いて選択したコンテンツが有るか判断する手段と、
前記第1視聴者が前記第2端末を用いて選択したコンテンツが有るときに、前記第2端末を用いて選択したコンテンツの視聴要求情報を前記サーバに送信する手段と、
して機能させる視聴者端末の制御プログラム。
【請求項7】
第1サーバに第1視聴者のログイン要求情報を送信し、前記第1サーバからログイン完了の通知を受けたことに基づいて、前記第1サーバに対して第2サーバにおける前記第1視聴者の第2ユーザ情報の少なくとも一部を要求する情報取得部と、ここにおいて、前記第2ユーザ情報の少なくとも一部は、コンテンツの視聴切り替え要求情報、配信停止要求情報、および、視聴要求情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第2ユーザ情報の少なくとも一部に基づいて、前記第1視聴者が前記第2サーバにおいて選択したコンテンツが有るか判断する判断部と、を備え、
前記判断部は、前記第1視聴者が選択したコンテンツが有ときに、前記選択されたコンテンツの視聴要求情報を前記第1サーバに送信する、視聴者端末。
【請求項8】
前記第1視聴者が装着したことを検出するセンサを更に備え、
前記情報取得部は、前記センサにより前記第1視聴者が装着したことが検出されたことに基づいて、前記第1サーバに前記ログイン要求情報を送信する、請求項7記載の視聴者端末。
【請求項9】
前記判断部は、前記第2ユーザ情報の少なくとも一部に、前記視聴切り替え要求情報、前記配信停止要求情報、および、前記視聴要求情報のいずれかの受信時刻が含まれるときに、前記受信時刻から、前記第1視聴者が前記第1サーバにログインした時刻までの経過時間が、所定時間以内であるときに、前記第1視聴者が選択したコンテンツが有ると判断する、請求項7記載の視聴者端末。
【請求項10】
前記判断部は、前記第1視聴者の操作に応じて前記第2ユーザ情報の少なくとも一部を前記第1サーバに要求可能である、請求項7記載の視聴者端末。
【請求項11】
第1サーバに第1視聴者のログイン要求情報を送信し、前記第1サーバからログイン完了の通知を受けたことに基づいて、前記第1サーバに対して第2サーバにおける前記第1視聴者の第2ユーザ情報の少なくとも一部を要求し、ここにおいて、前記第2ユーザ情報の少なくとも一部は、コンテンツの視聴切り替え要求情報、配信停止要求情報、および、視聴要求情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第2ユーザ情報の少なくとも一部に基づいて、前記第1視聴者が前記第2サーバにおいて選択したコンテンツが有るか判断し、
前記第1視聴者が選択したコンテンツが有るときに、前記選択されたコンテンツの視聴要求情報を前記第1サーバに送信する、視聴者端末の制御方法。
【請求項12】
コンピュータを、
第1サーバに第1視聴者のログイン要求情報を送信し、前記第1サーバからログイン完了の通知を受けたことに基づいて、前記第1サーバに対して第2サーバにおける前記第1視聴者の第2ユーザ情報の少なくとも一部を要求する手段と、ここにおいて、前記第2ユーザ情報の少なくとも一部は、コンテンツの視聴切り替え要求情報、配信停止要求情報、および、視聴要求情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第2ユーザ情報の少なくとも一部に基づいて、前記第1視聴者が前記第2サーバにおいて選択したコンテンツが有るか判断する手段と、
前記第1視聴者が選択したコンテンツが有るときに、前記選択されたコンテンツの視聴要求情報を前記第1サーバに送信する手段と、して機能させる視聴者端末の制御プログラム。
【請求項13】
請求項6又は請求項12に記載の視聴者端末の制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視聴者端末、視聴者端末の制御方法、視聴者端末の制御プログラム、および、記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータや携帯端末などを用いてコンテンツ配信サーバにアクセスし、様々なコンテンツを楽しむことが可能である。また、ICT(Information and Communication Technology)を利用した教育システムの実現が進められている。例えば、教育システムにおいて、サーバは、収録済みのコンテンツやリアルタイムの教育コンテンツを、インターネット経由で生徒の端末へ配信することができる。生徒は、自身のパーソナルコンピュータやタブレット端末などの通信端末を用いてコンテンツを視聴することが可能であり、従来の対面型の授業に比べて場所や時間の制約を受けずに学習をすることができる。
【0003】
コンテンツの視聴者は、例えばHMD(Head mount display)を装着してコンテンツを視聴することにより、コンテンツで表示されている場所にいるかのような臨場感を体感することもできる。
例えば特許文献1では、非透過型のHMDにおいて、ユーザの入力を容易にする方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-63540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、視聴者がパーソナルコンピュータ等で視聴中のコンテンツについて、HMDで視聴した方がより楽しめると考えたときに、コンテンツの途中からHMDでの視聴に切り替えたいとの要望があり得る。このような場合には、視聴者がコンテンツを視聴する機器をパーソナルコンピュータ等からHMDへスムーズに変更できることが望ましい。
【0006】
本発明は上記事情を鑑みて成されたものであって、視聴者がコンテンツを視聴する機器を切り替えるときの動作を円滑に行うことができる視聴者端末、視聴者端末の制御方法、視聴者端末の制御プログラム、記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様による視聴者端末は、サーバに第1視聴者のログイン要求情報を送信し、前記サーバからログイン完了の通知を受けたことに基づいて、前記第1視聴者が使用する第2端末から前記サーバに対して送信した送信情報の少なくとも一部を要求する情報取得部と、前記送信情報の少なくとも一部に基づいて、前記第1視聴者が前記第2端末を用いて選択したコンテンツが有るか判断する判断部と、を備え、前記判断部は、前記第1視聴者が選択した前記コンテンツがあるときに、前記コンテンツの視聴要求情報を前記サーバに送信する。
【0008】
本発明の第2態様による視聴者端末の制御方法は、サーバに第1視聴者のログイン要求情報を送信し、前記サーバからログイン完了の通知を受けたことに基づいて、前記第1視聴者が使用する第2端末から前記サーバに対して送信した送信情報の少なくとも一部を要求し、前記送信情報の少なくとも一部に基づいて、前記第1視聴者が前記第2端末を用いて選択したコンテンツが有るか判断し、前記第1視聴者が選択した前記コンテンツがあるときに、前記コンテンツの視聴要求情報を前記サーバに送信する。
本発明の第3態様による視聴者端末の制御プログラムは、コンピュータに第2態様による視聴者端末の制御方法を実行させる。
【0009】
本発明の第4態様による視聴者端末は、第1サーバに第1視聴者のログイン要求情報を送信し、前記第1サーバからログイン完了の通知を受けたことに基づいて、前記第1サーバに対して第2サーバにおける前記第1視聴者の第2ユーザ情報の少なくとも一部を要求する情報取得部と、前記第2ユーザ情報の少なくとも一部に基づいて、前記第1視聴者が前記第2サーバにおいて選択したコンテンツが有るか判断する判断部と、を備え、前記判断部は、選択した前記コンテンツがあるときに、前記コンテンツの視聴要求情報を前記第1サーバに送信する。
【0010】
本発明の第5態様による視聴者端末の制御方法は、第1サーバに第1視聴者のログイン要求情報を送信し、前記第1サーバからログイン完了の通知を受けたことに基づいて、前記第1サーバに対して第2サーバにおける前記第1視聴者の第2ユーザ情報の少なくとも一部を要求し、前記第2ユーザ情報の少なくとも一部に基づいて、前記第1視聴者が前記第2サーバにおいて選択したコンテンツが有るか判断し、選択した前記コンテンツがあるときに、前記コンテンツの視聴要求情報を前記第1サーバに送信する。
【0011】
本発明の第6態様による視聴者端末の制御プログラムは、第2態様による視聴者端末の制御方法をコンピュータに実行させる。
本発明の第7態様による記録媒体は、第3態様による視聴者端末の制御プログラム又は第6態様によるコンテンツ配信プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、視聴者がコンテンツを視聴する機器を切り替えるときの動作を円滑に行うことができる視聴者端末、視聴者端末の制御方法、視聴者端末の制御プログラム、および、記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、第1実施形態のコンテンツ配信サーバを含むコンテンツ配信システムの概略的構成を示す図である。
図2図2は、図1に示すコンテンツ配信システムの視聴者端末の一構成例を概略的に示す図である。
図3図3は、図1に示すコンテンツ配信システムの第2サーバの一構成例を概略的に示す図である。
図4図4は、図1に示すコンテンツ配信システムのHMDの一構成例を概略的に示す図である。
図5図5は、図1に示すコンテンツ配信システムの第1サーバの一構成例を概略的に示す図である。
図6図6は、第1実施形態のコンテンツ配信サーバが搭載されたコンテンツ配信システムの動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。
図7図7は、第1実施形態のコンテンツ配信サーバが搭載されたコンテンツ配信システムの動作の他の例を説明するためのタイミングチャートである。
図8図8は、第2実施形態の視聴者端末の一構成例を概略的に示す図である。
図9図9は、第2実施形態の視聴者端末を含むコンテンツ配信システムの動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。
図10図10は、第2実施形態の視聴者端末を含むコンテンツ配信システムの動作の他の例を説明するためのタイミングチャートである。
図11図11は、第2実施形態の変形例の視聴者端末を用いたコンテンツ配信システムの動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。
図12図12は、第2実施形態の変形例の視聴者端末を用いたコンテンツ配信システムの動作の他の例を説明するためのタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、実施形態の視聴者端末、および視聴者端末を含むコンテンツ配信システム、視聴者端末の制御方法、視聴者端末の制御プログラム、および、記録媒体について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、第1実施形態のコンテンツ配信サーバを含むコンテンツ配信システムの概略的構成を示す図である。
【0015】
コンテンツ配信システムは、第1サーバ10と、第2サーバ20と、視聴者端末(第2端末)30A、30Bと、HMD(第1端末)40A、40Bと、を含む。
第1サーバ10は、ネットワークを介して、少なくとも第2サーバ20およびHMD40A、40Bと通信可能に接続され得るコンテンツ配信サーバである。
第2サーバ20は、ネットワークを介して、少なくと第1サーバ10および視聴者端末30A、30Bと通信可能に接続され得るコンテンツ配信サーバである。
【0016】
なお、図1では、2台の視聴者端末30A、30Bと2台のHMD40A、40Bとが図示されているが、視聴者端末30A、30BおよびHMD40A、40Bの数は図示した数に限定されるものではなく、それぞれ3台以上であってもよく、ゼロであるタイミングもあり得る。
【0017】
視聴者端末30AとHMD40Aとは共通の視聴者(第1視聴者)により利用され得る。視聴者端末30BとHMD40Bとは共通の視聴者(第2視聴者)により利用され得る。
【0018】
図2は、図1に示すコンテンツ配信システムの視聴者端末の一構成例を概略的に示す図である。
視聴者端末30A、30Bは、コンピュータなどの電子デバイスであって、例えば、テレビ受像機(インターネットテレビを含む)、PC(Personal Computer)、モバイル端末(例えば、タブレット、スマートフォン、ラップトップ、フィーチャーフォン、ポータブルゲーム機、デジタルミュージックプレイヤー、電子書籍リーダなど)、VR(Virtual Reality)端末、AR(Augmented Reality)端末などであり得るが、これらに限られない。
【0019】
視聴者端末30A、30Bの各々は、例えば、少なくとも1つのプロセッサを含む制御部34と、プロセッサにより実行されるプログラムが記録されたメモリ31と、を備え、ソフトウエアにより又はソフトウエアとハードウエアとの組み合わせにより種々の機能を実現可能に構成されている。プロセッサは、典型的にはCPU(Central Processing Unit)および/またはGPU(Graphics Processing Unit)であるが、マイコン、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはDSP(Digital Signal Processor)、などであってもよい。
【0020】
メモリ31は、視聴者端末30A、30Bの動作を実現するためにプロセッサによって実行されるプログラムを格納し、当該プロセッサによって使用されるデータなどを一時的に(若しくは非一時的に)格納することができる。なお、視聴者端末30A、30Bで実行されるプログラムは、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録された態様で提供され得る。
【0021】
視聴者端末30A、30Bの各々は、通信部32と、操作部33と、表示部35と、スピーカ36と、を更に備えている。
視聴者端末30A、30Bは、例えば視聴者による操作部33の操作に応じて、通信部32にて第2サーバ20から動画データや音響データなどのコンテンツデータを受信し、表示部35やスピーカ36などにより視聴者へコンテンツを提示することが可能である。
【0022】
図3は、図1に示すコンテンツ配信システムの第2サーバの一構成例を概略的に示す図である。
第2サーバ20は、第3取得部21と、第4取得部22と、ユーザ管理部23と、出力部25と、配信制御部24と、配信部26と、ユーザ情報蓄積部DB3と、コンテンツ情報蓄積部DB4と、を備えている。なお、ユーザ情報蓄積部DB3と、コンテンツ情報蓄積部DB4とは第2サーバ20の外部の構成であってもよく、その場合には第2サーバ20がユーザ情報蓄積部DB3とコンテンツ情報蓄積部DB4とにアクセス可能に構成される。
【0023】
第2サーバ20は、上記構成の機能を実現するプログラムを実行するプロセッサと、プログラムを格納したメモリと、を備え得る。プロセッサは、典型的にはCPU(Central Processing Unit)および/またはGPU(Graphics Processing Unit)であるが、マイコン、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはDSP(Digital Signal Processor)、などであってもよい。また、メモリは、第2サーバ20の動作を実現するためにプロセッサによって実行されるプログラムを格納し、当該プロセッサによって使用されるデータなどを一時的に(若しくは非一時的に)格納することができる。なお、第2サーバ20で実行されるプログラムは、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録された態様で提供され得る。
【0024】
また、第2サーバ20は、さらに、ネットワークに接続可能な通信部(図示せず)と、大容量のデータを蓄積するためのデータ記憶部を備え得る。データ記憶部はユーザ情報蓄積部DB3と、コンテンツ情報蓄積部DB4とを含み得る。データ記憶部は、第2サーバ20に内蔵されてもよいし、第2サーバ20に外付けされてもよい。データ記憶部は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などの不揮発性記憶媒体を含み得る。
【0025】
ユーザ情報蓄積部DB3には、例えば、ユーザ識別情報(ユーザ名、ユーザ生体情報、パスワードなど)、ユーザ種別(権限の異なる複数レベルのユーザ種別)、コンテンツの視聴履歴情報(視聴者からの種々の要求情報および要求情報の受信時刻を含み得る)、ログイン履歴情報(視聴者からのログイン要求情報の受信時刻およびログイン完了時刻の情報を含み得る)等のユーザ情報(第2ユーザ情報)が、関連付けられて記録されている。なお、ユーザには視聴者、配信者、管理者など、権限の異なる複数の利用者が含まれ得る。
【0026】
コンテンツ情報蓄積部DB4には、例えば、第2サーバ20が視聴者端末30A、30Bに配信可能な複数のコンテンツデータが記録されている。コンテンツデータは、記録された日時、タイトル、配信者、出演者、ジャンル、タグ、視聴履歴などの情報と、動画データや音声データなどとが関連付けられた状態で、コンテンツ情報蓄積部DB4に格納されている。
【0027】
第3取得部21は、ネットワークを介して視聴者端末30A、30Bから第2サーバ20に供給された情報を取得する。第3取得部21は、例えば、ログイン要求情報、ログアウト要求情報、視聴要求情報、停止要求情報、視聴切り替え要求情報、コメント等、その他種々の入力情報および要求情報を視聴者端末30A、30Bから取得することができる。ログイン要求情報およびログアウト要求情報は、ユーザ識別情報を含み得る。視聴要求情報および停止要求情報は、ユーザ識別情報と、コンテンツ識別情報と、を含み得る。視聴切り替え要求情報は、ユーザ識別情報を含み得、視聴を切り替える機器として複数の候補がある場合には、視聴機器情報を更に含み得る。
【0028】
第4取得部22は、ネットワークを介して第1サーバ10から第2サーバ20に供給された情報を取得することができる。第4取得部22は、例えば、ユーザ情報の要求情報を第1サーバ10から取得することができる。
【0029】
ユーザ管理部23は、第3取得部21で取得した情報および第4取得部22で取得した情報に基づいて、ユーザ情報蓄積部DB3に格納するユーザ情報や、ユーザ情報の要求情報や、視聴切り替え要求情報、ログイン要求情報、ログアウト要求情報、視聴要求情報、停止要求情報等、コンテンツの視聴者からの種々の他の要求情報を取得するとともに、必要に応じてユーザ情報蓄積部DB3のユーザ情報を更新することができる。
【0030】
ユーザ管理部23は、例えば、第3取得部21からログイン要求情報を取得したときに、取得したログイン要求情報に含まれるユーザ識別情報と、ユーザ情報蓄積部DB3に格納された情報とを照合してログインの処理を行う。ユーザ情報蓄積部DB3に格納された情報とユーザ識別情報とを照合した結果、ユーザ登録されたユーザの識別情報であると判定したときに、ユーザ情報蓄積部DB3にログインした日時を記録し、ログイン完了した旨の通知を出力部25へ送信する。
【0031】
ユーザ管理部23は、例えば、第3取得部21からコンテンツの視聴要求情報を取得したときに、取得した視聴要求に含まれるユーザ識別情報とコンテンツ識別情報とを用いてユーザ情報蓄積部DB3から視聴要求されたコンテンツの視聴履歴を取得する。ユーザ管理部23は、取得した視聴履歴の情報を視聴要求情報とともに配信制御部24に送信する。
【0032】
ユーザ管理部23は、例えば、第3取得部21から視聴切り替え要求情報を取得したときに、視聴切り替え要求情報を配信制御部24に送信する。なお、ユーザ管理部13は、視聴切り替え要求情報を取得したときに、視聴者端末30A、30Bの表示部35に切り替えのために配信を停止するか否かの確認メッセージを表示させる指令を、出力部25を介して視聴者端末30A、30Bへ出力し、視聴者端末30A、30Bから切り替える旨の応答が取得された後に、視聴切り替え要求情報を配信制御部24に送信してもよい。
【0033】
ユーザ管理部23は、視聴切り替え要求情報を受信した時刻をユーザ識別情報と関連付けて、履歴としてユーザ情報蓄積部DB3に記録してもよい。ユーザ管理部23は、視聴切り替え要求情報に含まれるユーザ識別情報を用いて、ユーザ情報蓄積部DB3に格納されたユーザ情報の少なくとも一部(ユーザ識別情報と、視聴切り替え要求情報を受信した時刻、視聴を中断した(視聴機器の切り替えを要求した)コンテンツの識別情報および視聴履歴とを含む)を取得し、視聴切り替え要求情報とともに出力部25を介して第1サーバ10へ送信する。
【0034】
また、ユーザ管理部23は、例えば、第3取得部21から配信の停止要求情報を取得したときに、停止要求情報を配信制御部24に送信する。ユーザ管理部23は、配信の停止要求情報を受信した時刻をユーザ識別情報と関連付けて、履歴としてユーザ情報蓄積部DB3に記録してもよい。
【0035】
出力部25は、視聴者端末30A、30Bおよび第1サーバ10に対して、ユーザ管理部23から供給された情報を出力することができる。出力部25は、例えば、ユーザ管理部23から供給されたログイン完了した旨の通知を、ユーザ識別情報に対応する視聴者端末30A、30Bに出力する。また出力部25は、ユーザ管理部23から供給されたユーザ情報の少なくとも一部を第1サーバ10へ出力する。
【0036】
配信制御部24は、ユーザ管理部23から受信した視聴履歴の情報と視聴要求情報とを用いて、配信部26が対応する視聴者端末30A、30Bに視聴要求されたコンテンツを配信するように制御する。このとき、視聴履歴の情報から視聴要求されたコンテンツを途中まで視聴された情報が含まれる場合には、配信制御部24は配信部26を制御して、コンテンツの視聴が中断された位置から視聴再開されるように配信する。
【0037】
また、配信制御部24は、ユーザ管理部23から視聴切り替え要求情報を受信したとき、および、配信の停止要求情報を受信したときに、視聴切り替え要求情報および停止要求情報に含まれるユーザ識別情報を用いて、対応するユーザの視聴者端末30A、30Bへのコンテンツの配信を停止することができる。
【0038】
なお、第2サーバ20は、図示しない配信者端末からリアルタイムで供給されるコンテンツを配信可能に構成されてもよい。その場合には、第2サーバ20は、配信者端末から供給されるコンテンツデータを取得する取得部(図示せず)と、例えばコンテンツデータと視聴者端末30A、30Bから入力されたコメント等の入力情報とを用いた表示用コンテンツデータを生成する生成部(図示せず)と、を更に備え、表示用コンテンツデータを視聴者端末30A、30Bに配信可能に構成され得る。
【0039】
図4は、図1に示すコンテンツ配信システムのHMDの一構成例を概略的に示す図である。
HMD40A、40Bは、視聴者端末であって、例えば視聴者の頭部に装着されて用いられる電子デバイスであって、例えば、ポータブルゲーム機やデジタルミュージックプレイヤー等の携帯端末、VR(Virtual Reality)端末、AR(Augmented Reality)端末などの視聴者端末であり得る。
【0040】
HMD40A、40Bの各々は、例えば、少なくとも1つのプロセッサを含む制御部44と、プロセッサにより実行されるプログラムが記録されたメモリ41と、を備え、ソフトウエアにより又はソフトウエアとハードウエアとの組み合わせにより種々の機能を実現可能に構成されている。プロセッサは、典型的にはCPU(Central Processing Unit)および/またはGPU(Graphics Processing Unit)であるが、マイコン、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはDSP(Digital Signal Processor)、などであってもよい。
【0041】
メモリ41は、HMD40A、40Bの動作を実現するためにプロセッサによって実行されるプログラムを格納し、当該プロセッサによって使用されるデータなどを一時的に(若しくは非一時的に)格納することができる。なお、HMD40A、40Bで実行されるプログラムは、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録された態様で提供され得る。
【0042】
HMD40A、40Bの各々は、通信部42と、操作部43と、表示部45と、センサ46と、スピーカ47と、を更に備えている。
センサ46は種々のセンサを含み得る。センサ46は例えば圧力センサを含み、視聴者がHMD40A、40Bを装着したときに視聴者の額に接触する部分に加えられる圧力を検出してもよい。また、センサ46は例えば光学センサを含み、視聴者の頭部とHMD40A、40Bとの距離を検出してもよい。また、センサ46は、視聴者の指紋、静脈、顔、音声、虹彩などにより視聴者を特定する生体情報センサを含み、視聴者の個別の生体情報を取得してもよい。センサ46は検出した情報を制御部44に供給する。
【0043】
制御部44は、センサ46から取得される情報を用いて、HMD40A、40Bが視聴者に装着されたか否かを判断し、視聴者がHMD40A、40Bを装着したと判断した後にコンテンツの視聴のための動作を開始することができる。制御部44は、例えば、視聴者がHMD40A、40Bを装着したとの判断に基づいて、通信部42から第1サーバ10へログイン要求を送信してもよい。
【0044】
制御部44は、例えば視聴者による操作部43の操作に応じて、通信部42から第1サーバ10へ視聴要求を送信し、通信部42にて第1サーバ10から動画データや音響データなどのコンテンツデータを受信し、受信したコンテンツデータを用いて表示部45やスピーカ47などにより視聴者へコンテンツを提供することが可能である。
【0045】
図5は、図1に示すコンテンツ配信システムの第1サーバの一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態において、第1サーバ10は、第1端末からの情報を取得する第1取得部と、第2サーバから供給される情報を取得する第2取得部と、前記第1端末を利用する第1視聴者の第1ユーザ情報と、前記第2サーバにおける前記第1視聴者の第2ユーザ情報とが関連付けられて記録されたユーザ情報蓄積部と、前記第1端末からの要求に応じて、前記ユーザ情報蓄積部に記録された前記第2ユーザ情報に基づいて、前記第1視聴者が前記第2サーバを用いて選択したコンテンツがあるか判断するユーザ管理部と、前記第1視聴者が前記第2サーバにおいて選択したコンテンツがあるときに、選択した前記コンテンツを前記第1端末へ配信する配信部と、を備えたコンテンツ配信サーバである。
【0046】
第1サーバ10は、第1取得部11と、第2取得部12と、ユーザ管理部13と、出力部15と、配信制御部14と、配信部16と、ユーザ情報蓄積部DB1と、コンテンツ情報蓄積部DB2と、を備えている。なお、ユーザ情報蓄積部DB1と、コンテンツ情報蓄積部DB2とは第1サーバ10の外部の構成であってもよく、その場合には第1サーバ10がユーザ情報蓄積部DB1とコンテンツ情報蓄積部DB2とにアクセス可能に構成される。
【0047】
第1サーバ10は、上記構成の機能を実現するプログラムを実行するプロセッサと、プログラムを格納したメモリと、を備え得る。プロセッサは、典型的にはCPU(Central Processing Unit)および/またはGPU(Graphics Processing Unit)であるが、マイコン、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはDSP(Digital Signal Processor)、などであってもよい。また、メモリは、第1サーバ10の動作を実現するためにプロセッサによって実行されるプログラムを格納し、当該プロセッサによって使用されるデータなどを一時的に(若しくは非一時的に)格納する。なお、第1サーバ10で実行されるプログラムは、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録された態様で提供され得る。
【0048】
また、第1サーバ10は、さらに、ネットワークに接続可能な通信部(図示せず)と、大容量のデータを蓄積するためのデータ記憶部を備え得る。データ記憶部はユーザ情報蓄積部DB1と、コンテンツ情報蓄積部DB2とを含み得る。データ記憶部は、第1サーバ10に内蔵されてもよいし、第1サーバ10に外付けされてもよい。データ記憶部は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などの不揮発性記憶媒体を含み得る。
【0049】
ユーザ情報蓄積部DB1には、例えば、ユーザ識別情報(ユーザ名、ユーザ生体情報、HMD識別情報、パスワードなど)、ユーザ種別(権限の異なる複数レベルのユーザ種別)、コンテンツの視聴履歴情報(視聴者からの種々の要求情報および要求情報の受信時刻の情報を含み得る)、ログイン履歴情報(視聴者からのログイン要求情報の受信時刻およびログイン完了時刻の情報を含み得る)等の第1サーバ10のユーザ情報(第1ユーザ情報)と、第2サーバ20のユーザ情報(第2ユーザ情報)の少なくとも一部と、が関連付けられて記録されている。なお、ユーザには視聴者、配信者、管理者など、権限の異なる複数の利用者が含まれ得る。
【0050】
ユーザ情報蓄積部DB1に格納される第2サーバ20のユーザ情報の少なくとも一部は、例えば、第2サーバ20の提供するコンテンツ配信サービスと、第1サーバ10の提供するコンテンツ配信サービスとの両方を利用するユーザが、第1サーバ10のユーザ登録時若しくはユーザ情報更新時に供給した情報であってもよい。また、第1サーバ10において、後述するユーザ管理部13が、ユーザ情報蓄積部DB1に格納された第2サーバ20のユーザ情報の更新情報を周期的に(若しくは、所定のタイミングで)第2サーバ20に要求し、ユーザ情報蓄積部DB1に格納されたユーザ情報を更新してもよい。
【0051】
コンテンツ情報蓄積部DB2には、例えば、第1サーバ10がHMD40A、40Bに配信可能な複数のコンテンツデータが記録されている。コンテンツデータは、記録された日時、タイトル、配信者、出演者、ジャンル、タグ、視聴履歴などの情報と、動画データや音声データなどとが関連付けられた状態で、コンテンツ情報蓄積部DB2に格納されている。
【0052】
なお、コンテンツ情報蓄積部DB2に格納されている複数のコンテンツデータと、第2サーバ20のコンテンツ情報蓄積部DB4に格納されている複数のコンテンツデータとは少なくとも一部が重複している。また、第2サーバ20と第1サーバ10とは、共通のコンテンツ情報蓄積部を利用しても構わない。その場合には、共通のコンテンツ情報蓄積部に格納されたコンテンツデータは、第2サーバ20に用いられ得るデータと第1サーバ10に用いられ得るデータとを特定するための識別情報を含んでいてもよい。
【0053】
第1取得部11は、ネットワークを介して、視聴者がHMD40A、40Bに入力した入力情報や要求情報を取得する。第1取得部11は、例えば、ログイン要求情報、ログアウト要求情報、視聴要求情報、停止要求情報、視聴継続要求情報、その他種々の入力情報および要求情報をHMD40A、40Bから取得することができる。ログイン要求情報およびログアウト要求情報は、ユーザ識別情報を含み得る。視聴要求情報および停止要求情報は、ユーザ識別情報と、コンテンツ識別情報と、を含み得る。視聴継続要求情報は、視聴継続確認に対する応答を識別する情報を含む。
【0054】
第2取得部12は、ネットワークを介して、第2サーバ20が1サーバ10に送信した情報を取得する。第2取得部12は、例えば、第2サーバ20のユーザ情報(第2ユーザ情報)の少なくとも一部を、第2サーバ20から取得することができる。第2ユーザ情報の少なくとも一部は、第2サーバ20がコンテンツの視聴切り替え要求情報、コンテンツの視聴要求情報、および、コンテンツの停止要求情報の少なくともいずれかを受信した時刻の情報、これらの要求情報に含まれるコンテンツの識別情報などの所定期間の履歴情報を含み得る。
【0055】
ユーザ管理部13は、第1取得部11で取得した情報および第2取得部12で取得した情報に基づいて、ユーザ情報蓄積部DB1に格納するユーザ情報や、ログイン要求情報、ログアウト要求情報、視聴要求情報、停止要求情報等、コンテンツの視聴者からの種々の他の要求情報を取得するとともに、必要に応じてユーザ情報蓄積部DB1のユーザ情報(第1ユーザ情報および第2ユーザ情報)を更新することができる。
【0056】
ユーザ管理部13は、例えば、第1取得部11からログイン要求情報を取得したときに、取得したログイン要求情報に含まれるユーザ識別情報と、ユーザ情報蓄積部DB1に格納された情報とを照合してログインの処理を行う。ユーザ情報蓄積部DB1に格納された情報とユーザ識別情報とを照合した結果、ユーザ登録されたユーザの識別情報であると判定したときに、ユーザ情報蓄積部DB1にログインした日時を記録し、ログイン完了した旨の通知を出力部15へ送信する。
【0057】
ユーザ管理部13は、例えば、第1取得部11からコンテンツの視聴要求情報を取得したときに、取得した視聴要求に含まれるユーザ識別情報とコンテンツ識別情報とを用いてユーザ情報蓄積部DB1から視聴要求されたコンテンツの視聴履歴を取得する。ユーザ管理部13は、取得した視聴履歴の情報を視聴要求情報とともに配信制御部14に送信する。
【0058】
ユーザ管理部13は、例えば、第2取得部12から視聴切り替え要求情報と、第2サーバ20のユーザ情報の少なくとも一部とを取得したときに、ユーザ情報蓄積部DB1にアクセスして、第2サーバ20のユーザ情報に含まれるユーザ識別情報に関連付けられた情報を更新する。例えば視聴切り替え要求情報に含まれるユーザ識別情報に対応するユーザがログイン中であるときには、ユーザ管理部13は、視聴者端末30A、30Bで視聴中断したコンテンツの視聴を継続するか確認するメッセージを視聴者に提示する指令を、出力部15を介して対応するHMD40A、40Bへ送信する。
【0059】
ユーザ管理部13は、例えばログインが完了した視聴者について、ユーザ情報蓄積部DB1に格納されたユーザ情報を確認し、視聴者端末30A、30Bの操作により第2サーバ20で選択されたコンテンツがある場合、視聴者端末30A、30Bで視聴中断したコンテンツの視聴を継続するか確認するメッセージを視聴者に提示する指令を、出力部15を介してHMD40A、40Bへ送信する。
【0060】
ユーザ管理部13は、例えば、ログインが完了した視聴者について、第2サーバ20で視聴切り替え要求情報を受信した履歴が有る場合、第2サーバ20で視聴切り替え要求情報を受信した時刻から、第1サーバ10でログインが完了した時刻(若しくはログイン要求情報を受信した時刻)までの経過時間が所定時間以内であるときに、当該視聴者が第2サーバ20で選択したコンテンツがある(第2サーバ20で視聴切り替え要求をしたコンテンツを選択した)と判断することができる。
【0061】
また、ユーザ管理部13は、例えば、ログインが完了した視聴者について、第2サーバ20で視聴の停止要求情報を受信した時刻から、第1サーバ10でログインが完了した時刻(若しくはログイン要求情報を受信した時刻)までの経過時間が所定時間以内であるときに、当該視聴者は第2サーバ20で選択したコンテンツがある(第2サーバ20で視聴の停止要求をしたコンテンツを選択した)と判断することができる。
【0062】
ユーザ管理部13は、視聴者端末30A、30Bで視聴中断したコンテンツの視聴を継続する旨の応答を第1取得部11から受信したときには、視聴中断したコンテンツの視聴履歴の情報と、当該コンテンツの視聴要求情報とを配信制御部14に送信する。
【0063】
出力部15は、ユーザ管理部13から供給された情報を所定の宛先に出力する。出力部15は、例えば、ユーザ管理部13から供給されたログイン完了した旨の通知や視聴を継続するか確認するメッセージをユーザに提示する指令を、ユーザ識別情報に対応するHMD40A、40B出力する。
【0064】
配信制御部14は、ユーザ管理部13から視聴履歴の情報と視聴要求情報とを用いて、配信部16が、視聴要求されたコンテンツを対応するHMD40A、40Bに配信するように制御する。このとき、視聴履歴の情報から視聴要求されたコンテンツを途中まで視聴された情報が含まれる場合には、配信制御部14は配信部16を制御して、コンテンツの視聴が中断された位置から視聴再開されるように配信する。
【0065】
なお、第1サーバ10は、図示しない配信者端末からリアルタイムで供給されるコンテンツを配信可能に構成されてもよい。その場合には、第1サーバ10は、配信者端末から供給されるコンテンツデータを取得する取得部(図示せず)と、例えばコンテンツデータとHMD40A、40Bから入力されたコメント等の入力情報とを用いた表示用コンテンツデータを生成する生成部(図示せず)と、を更に備え、表示用コンテンツデータをHMD40A、40Bに配信可能に構成され得る。また、第2サーバ20と第1サーバ10とは、図示しない配信者端末からリアルタイムで供給される共通のコンテンツを配信可能に構成されてもよい。その場合には、第2サーバ20と第1サーバ10とは、配信者端末からの入力情報、視聴者端末30A、30Bからの入力情報、HMD40A、40Bからの入力情報を共有してもよい。
【0066】
図6は、第1実施形態のコンテンツ配信サーバが搭載されたコンテンツ配信システムの動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。
ここでは、視聴者端末30AおよびHMD40Aの共通の利用者である第1視聴者が、第2サーバ20が提供する動画配信サービスを利用中に視聴機器の変更を要求し、視聴機器を視聴者端末30AからHMD40Aに切り替える場合のコンテンツ配信システムの動作の一例について説明する。
【0067】
最初に、第1視聴者は、視聴者端末30Aから第2サーバ20へログイン要求情報を送信する(ステップSA1)。
第2サーバ20は、視聴者端末30Aから受信したログイン要求情報に基づいて、第1視聴者のログイン処理を行い、ログインが完了したことを視聴者端末30Aへ送信する(ステップSA2)。
【0068】
続いて、第1視聴者は、視聴者端末30Aを操作して視聴したいコンテンツを選択し、第2サーバ20へ視聴要求情報を送信する(ステップSA3)。
第2サーバ20は、視聴者端末30Aから受信した視聴要求情報に基づいて、第1視聴者に選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータをコンテンツ情報蓄積部DB2から取得し、視聴者端末30Aに配信する(ステップSA4)。
【0069】
第1視聴者は、視聴者端末30Aでコンテンツを視聴しているときに(若しくは視聴を開始するときに)、第2サーバ20に視聴切り替え要求情報を送信(視聴機器を変更するコンテンツを選択)することができる(ステップSA5)。このとき、切り替え後の視聴機器として第1視聴者が選択し得る選択肢が複数ある場合には、第1視聴者は、視聴機器を特定して視聴切り替えの要求を行ってもよい。
【0070】
第2サーバ20は、視聴者端末30Aから切り替え要求情報を受信すると、例えば、視聴者端末30Aの表示部35に、切り替えのために配信を停止するか否かの確認メッセージを視聴者端末30Aに表示させ、視聴者端末30Aから切り替える旨の応答が取得された後に、視聴切り替え要求情報に含まれる情報に基づいて視聴者端末30Aへのコンテンツ配信を停止する(ステップSA6)。
【0071】
第2サーバ20は、視聴切り替え要求情報を受信した時刻と、第1視聴者が視聴機器を変更したコンテンツの視聴履歴と、をユーザ識別情報と関連付けて、ユーザ情報蓄積部DB3に記録し、視聴切り替え要求情報に含まれるユーザ識別情報を用いて、ユーザ情報蓄積部DB3に格納されたユーザ情報(第2ユーザ情報)の少なくとも一部(ユーザ識別情報と、視聴切り替え要求情報を受信した時刻、視聴機器を変更したコンテンツの識別情報および視聴履歴とを含む)を取得し、視聴切り替え要求情報とともに第1サーバ10へ送信する(ステップSA7)。
【0072】
第1サーバ10は、第2サーバ20から視聴切り替え要求情報と、第2サーバ20のユーザ情報(第2ユーザ情報)の少なくとも一部とを取得したときに、ユーザ情報蓄積部DB1にアクセスして、第2サーバ20のユーザ情報(第2ユーザ情報)に含まれるユーザ識別情報に関連付けられた情報を更新する(ステップSA8)。
【0073】
第1視聴者は、例えば視聴者端末30Aで視聴切り替え要求をした後に、HMD40Aを起動する(ステップSA9)。なお、第1視聴者がHMD40Aを起動するタイミングは視聴者端末30Aで視聴切り替え要求をした後に限定されるものではなく、視聴者端末30Aで視聴切り替え要求をするときに既に起動されていても構わない。
【0074】
第1視聴者がHMD40Aを装着すると、HMD40Aは第1サーバ10へログイン情報を送信する。HMD40Aは、例えばセンサ46から取得される情報を用いて、HMD40Aが第1視聴者に装着されたか否かを判断し、視聴者がHMD40Aを装着したと判断した後に第1サーバ10へログイン要求情報を送信してもよい(ステップSA10)。
【0075】
第1サーバ10は、HMD40Aからログイン要求情報を受信すると、ログイン要求情報に含まれるユーザ識別情報と、ユーザ情報蓄積部DB1に格納された情報とを照合してログインの処理を行う。ユーザ情報蓄積部DB1に格納された情報とユーザ識別情報とを照合した結果、ユーザ登録された第1視聴者の識別情報であると判定したときに、ユーザ情報蓄積部DB1にログインした日時を記録し、ログイン完了した旨の通知をHMD40Aへ送信する(ステップSA11)。
【0076】
第1サーバ10は、HMD40Aの第1視聴者のログインが完了した後に、ユーザ情報蓄積部DB1に格納された第1視聴者のユーザ情報(第1ユーザ情報および第2ユーザ情報を含む)を確認し、第1視聴者が視聴者端末30Aで視聴機器の変更要求をしたコンテンツがあるとき、第2サーバ20が視聴切り替え要求を受信した時刻から、第1視聴者の第1サーバ10へのログインが完了した時刻(若しくはログイン要求情報を受信した時刻)までの経過時間が所定時間以内であるか(第1視聴者が第2サーバ20において選択したコンテンツがあるか)判断する(ステップSA12)。
【0077】
第1視聴者が第2サーバ20において選択したコンテンツがあるときには、第1サーバ10は、視聴者端末30Aで視聴機器を変更したコンテンツ(第1視聴者が第2サーバ20において選択したコンテンツ)の視聴を継続するか確認するメッセージを、HMD40Aに表示させて第1視聴者に提示する(ステップSA13)。
【0078】
第1視聴者は、HMD40Aを操作して、視聴機器を変更したコンテンツの視聴を継続する要求を第1サーバ10へ送信する(ステップSA14)
第1サーバ10は、HMD40Aの操作により、第1視聴者から視聴機器を変更したコンテンツの視聴を継続する要求を受信すると、ユーザ情報蓄積部DB3に格納された第2サーバ20のユーザ情報(第2ユーザ情報)の少なくとも一部(ユーザ識別情報と、視聴切り替え要求情報を受信した時刻、視聴を中断したコンテンツの識別情報および視聴履歴とを含む)に基づいて、第1視聴者が視聴者端末30Aで視聴機器を変更したコンテンツを、視聴を中断した位置からHMD40Aへ配信開始する(ステップSA15)。
【0079】
上記のように視聴者がコンテンツを視聴する機器を切り替えることにより、視聴者は切り替え後の視聴機器にてコンテンツを選び直す手順が不要となり、異なる視聴機器でコンテンツの視聴を継続するときの動作を円滑に行うことができる。
【0080】
図7は、第1実施形態のコンテンツ配信サーバが搭載されたコンテンツ配信システムの動作の他の例を説明するためのタイミングチャートである。
ここでは、視聴者端末30AおよびHMD40Aの共通の利用者である第1視聴者が、第2サーバ20が提供する動画配信サービスを利用した後に、視聴機器をHMD40Aに切り替える場合のコンテンツ配信システムの動作の一例について説明する。
【0081】
この例では、ステップSB1-SB4は、上述のステップSA1-SA4と同様である。
第1視聴者は、視聴者端末30Aでのコンテンツ視聴を中断する(視聴機器を変更する)ときには、例えば、視聴者端末30Aを操作して停止要求情報を第2サーバ20に送信する(ステップSB5)。
【0082】
第2サーバ20は、視聴者端末30Aから停止要求情報を受信すると、停止要求情報に含まれる情報に基づいて、視聴者端末30Aへのコンテンツ配信を停止する(ステップSB6)。
第2サーバ20は、停止要求情報を受信した時刻と、第1視聴者が中断したコンテンツの視聴履歴と、をユーザ識別情報と関連付けて、ユーザ情報蓄積部DB1に記録する。
【0083】
第1視聴者は、例えば視聴者端末30Aで視聴停止要求をした後に、HMD40Aを起動する(ステップSB7)。なお、第1視聴者がHMD40Aを起動するタイミングは視聴者端末30Aで視聴停止要求をした後に限定されるものではなく、視聴者端末30Aで視聴停止要求をするときに既に起動されていても構わない。
【0084】
第1視聴者がHMD40Aを装着すると、HMD40Aは第1サーバ10へログイン情報を送信する。HMD40Aは、例えばセンサ46から取得される情報を用いて、HMD40Aが第1視聴者に装着されたか否かを判断し、視聴者がHMD40Aを装着したと判断した後に第1サーバ10へログイン要求情報を送信してもよい(ステップSB8)。
【0085】
第1サーバ10は、HMD40Aからログイン要求情報を受信すると、ログイン要求情報に含まれるユーザ識別情報と、ユーザ情報蓄積部DB1に格納された情報とを照合してログインの処理を行う。ユーザ情報蓄積部DB1に格納された情報とユーザ識別情報とを照合した結果、ユーザ登録され第1視聴者の識別情報であると判定したときに、ユーザ情報蓄積部DB1にログインした日時を記録し、ログイン完了した旨の通知をHMD40Aへ送信する(ステップSB9)。
【0086】
第1サーバ10は、第1視聴者のログインが完了した後に、第2サーバ20に対してユーザ情報の要求情報を送信する(ステップSB10)。
第2サーバ20は、ユーザ情報の要求情報に含まれるユーザ識別情報を用いて、ユーザ情報蓄積部DB3に格納されたユーザ情報(第2ユーザ情報)の少なくとも一部(ユーザ識別情報と、停止要求情報を受信した時刻、視聴を中断したコンテンツの識別情報および視聴履歴とを含む)を取得し、第1サーバ10へ送信する(ステップSB11)。
【0087】
第1サーバ10は、第2サーバ20から第2サーバ20のユーザ情報(第2ユーザ情報)の少なくとも一部を取得したときに、ユーザ情報蓄積部DB1にアクセスして、第2サーバ20のユーザ情報(第2ユーザ情報)に含まれるユーザ識別情報に関連付けられた情報を更新する(ステップSB12)。
【0088】
第1サーバ10は、ユーザ情報蓄積部DB1に格納された第1視聴者のユーザ情報(第1ユーザ情報および第2ユーザ情報を含む)を確認し、第1視聴者が視聴者端末30Aで視聴を中断したコンテンツがあるとき、第2サーバ20が停止要求を受信した時刻から、第1サーバ10で第1視聴者のログインが完了した時刻(若しくはログイン要求情報を受信した時刻)までの経過時間が所定時間以内であるか(第1視聴者が第2サーバ20において選択したコンテンツがあるか)判断する(ステップSB13)。
【0089】
第1視聴者が第2サーバ20において選択したコンテンツがある場合には、第1サーバ10は、視聴者端末30Aで視聴中断したコンテンツ(第1視聴者が第2サーバ20において選択したコンテンツ)の視聴を継続するか確認するメッセージを、HMD40Aに表示させて第1視聴者に提示する(ステップSB14)。
【0090】
第1視聴者は、HMD40Aを操作して、視聴中断したコンテンツの視聴を継続する要求を第1サーバ10へ送信する(ステップSB15)
第1サーバ10は、第1視聴者から視聴中断したコンテンツの視聴を継続する要求を受信すると、ユーザ情報蓄積部DB1に格納された第2サーバ20のユーザ情報(第2ユーザ情報)の少なくとも一部(ユーザ識別情報と、停止要求情報を受信した時刻、視聴を中断したコンテンツの識別情報および視聴履歴とを含む)に基づいて、第1視聴者が視聴者端末30Aで視聴を中断した(停止要求をした)コンテンツを、視聴を中断した位置からHMD40Aへ配信開始する(ステップSB16)。
【0091】
上記のように視聴者がコンテンツを視聴する機器を切り替えることにより、視聴者は切り替え後の視聴機器にて視聴中断したコンテンツを選び直す手順が不要となり、異なる視聴機器でコンテンツの視聴を継続するときの動作を円滑に行うことができる。
【0092】
すなわち、本実施形態によれば、視聴者がコンテンツを視聴する機器を切り替えるときの動作を円滑に行うことができるコンテンツ配信サーバ、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信プログラム、および、記録媒体を提供することができる。
【0093】
次に、第2実施形態の視聴者端末、視聴者端末の制御方法、および、視聴者端末の制御プログラムについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、上述の第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態において、第1サーバ10、第2サーバ20、視聴者端末30A、30B、および、HMD40A、40Bの構成は、コンテンツの視聴機器を切り替えるときの動作において上述の第1実施形態と異なっている。
【0094】
図8は、第2実施形態の視聴者端末の一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態において、HMD40A、40Bは制御部44の構成において上述の第1実施形態と異なっている。
制御部44は、情報取得部44Aと、判断部44Bとを備えている。
情報取得部44Aは、視聴者がHMD40A、40Bを装着したと判断されたことに基づいて、コンテンツの視聴のための動作を開始することができる。情報取得部44Aは、例えば、視聴者がHMD40A、40Bを装着したとの判断に基づいて、通信部42から当該視聴者の第1サーバ10へログイン要求情報を送信してもよい。
【0095】
また、情報取得部44Aは、ネットワークを介して第1サーバ10に所定の情報を要求するとともに、第1サーバ10がHMD40A、40Bに送信した所定の情報を取得することができる。情報取得部44Aは、例えば、第1サーバ10からログインが完了した旨の通知を受信したことに基づいて、若しくは、視聴者による操作部43の操作に応じて、第2サーバ20における視聴者のユーザ情報(第2ユーザ情報)の少なくとも一部を、第1サーバ10に対して要求するとともに、第1サーバ10から第2サーバ20における視聴者のユーザ情報(第2ユーザ情報)の少なくとも一部を取得することができる。
【0096】
第2ユーザ情報の少なくとも一部は、第2サーバ20が視聴者から受信した要求情報(コンテンツの視聴切り替え要求情報、コンテンツの視聴要求情報、コンテンツの配信停止要求情報)およびこれら要求情報の受信時刻の情報(コンテンツの視聴切り替え要求情報を受信した時刻の情報、コンテンツの視聴要求情報を受信した時刻の情報、および、コンテンツの停止要求情報を受信した時刻の情報の少なくともいずれか)、これらの要求情報に含まれるコンテンツの識別情報などを含む、所定期間の履歴情報を含み得る。
【0097】
判断部44Bは、例えばセンサ46から取得される情報を用いて、HMD40A、40Bが視聴者に装着されたか否かを判断することができる。
また、判断部44Bは、情報取得部44Aが取得した第2ユーザ情報の少なくとも一部に基づいて、視聴者が第2サーバ20において選択したコンテンツがあるか否かを判断することができる。
【0098】
判断部44Bは、例えば、第2ユーザ情報の少なくとも一部に、コンテンツの視聴切り替え要求情報、コンテンツの視聴要求情報、および、コンテンツの停止要求情報のいずれかの受信時刻の情報が含まれる場合、当該受信時刻から、視聴者が第1サーバ10にログインした時刻(ログイン完了時刻)までの経過時間が所定時間以内であるときに、視聴者が第2サーバ20で選択したコンテンツがあると判断することができる。
【0099】
判断部44Bは、例えば、視聴者が第2サーバ20で選択したコンテンツがあると判断したときに、又は、視聴者による操作部43の操作に応じて、通信部42から第1サーバ10へ視聴要求を送信することができる。
制御部44は、通信部42を介して第1サーバ10から動画データや音響データなどのコンテンツデータを受信し、受信したコンテンツデータを用いて表示部45やスピーカ47などにより視聴者へコンテンツを提示することが可能である。
【0100】
図9は、第2実施形態の視聴者端末を用いたコンテンツ配信システムの動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。
ここでは、視聴者端末30AおよびHMD40Aの共通の利用者である第1視聴者が、視聴者端末30Aにより視聴するコンテンツを選択した後、HMD40Aを装着して第1サーバ10にログインし、選択したコンテンツをHMD40Aで視聴する場合のコンテンツ配信システムの動作の一例について説明する。
【0101】
最初に、第1視聴者は、視聴者端末30Aから第2サーバ20へログイン要求情報を送信する(ステップSC1)。
第2サーバ20は、視聴者端末30Aから受信したログイン要求情報に基づいて、第1視聴者のログイン処理を行い、ログインが完了したことを視聴者端末30Aへ送信する(ステップSC2)。
【0102】
続いて、第1視聴者は、視聴者端末30Aを操作して視聴したいコンテンツを選択し、第2サーバ20へ視聴要求情報を送信する(ステップSC3)。
第2サーバ20は、視聴者端末30Aから受信した視聴要求情報に基づいて、第1視聴者に選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータをコンテンツ情報蓄積部DB2から取得し、視聴者端末30Aに配信する(ステップSC4)。
【0103】
なお、第1視聴者は、視聴者端末30Aでコンテンツを視聴しているとき(若しくは視聴を開始するとき、若しくは視聴を停止するとき)に、第2サーバ20に視聴切り替え要求情報を送信(視聴機器を変更するコンテンツを選択)することができる。このとき、切り替え後の視聴機器として第1視聴者が選択し得る選択肢が複数ある場合には、第1視聴者は、視聴機器を特定して視聴切り替えの要求を行ってもよい。
視聴者端末30Aから第2サーバ20への視聴要求情報に、視聴機器をHMD40Aに指定する情報(視聴切り替え要求情報)が含まれている場合には、第2サーバ20は上記ステップSC4を省略することができる。
【0104】
第2サーバ20は、視聴要求情報を受信した時刻(若しくは視聴切り替え要求情報を受信した時刻)と、第1視聴者が選択したコンテンツの識別情報および視聴履歴と、をユーザ識別情報と関連付けて、ユーザ情報蓄積部DB3に記録し、視聴切り替え要求情報に含まれるユーザ識別情報を用いて、ユーザ情報蓄積部DB3に格納されたユーザ情報(第2ユーザ情報)の少なくとも一部(ユーザ識別情報と、視聴要求情報(若しくは視聴切り替え要求情報)を受信した時刻、選択したコンテンツの識別情報および視聴履歴とを含む)を取得し、第1サーバ10へ送信する(ステップSC5)。
【0105】
なお、第2サーバ20は、所定の周期で第2ユーザ情報の少なくとも一部を第1サーバ10へ送信してもよく、所定の動作に基づいて第2ユーザ情報の少なくとも一部を第1サーバ10へ送信してもよく、第1サーバ10からの要求に応じて第2ユーザ情報の少なくとも一部を第1サーバ10へ送信してもよい。
【0106】
第1サーバ10は、第2サーバ20から第2ユーザ情報の少なくとも一部を取得したときに、ユーザ情報蓄積部DB1にアクセスして、第2サーバ20のユーザ情報(第2ユーザ情報)に含まれるユーザ識別情報に関連付けられた情報を更新する(ステップSC6)。
【0107】
第1視聴者は、例えば視聴者端末30Aで視聴要求や視聴切り替え要求をした後に、HMD40Aを起動してもよい。なお、第1視聴者がHMD40Aを起動するタイミングは視聴者端末30Aで視聴要求や視聴切り替え要求をした後に限定されるものではなく、視聴者端末30Aで視聴要求や視聴切り替え要求をするときに既に起動されていても構わない。
【0108】
第1視聴者がHMD40Aを装着すると、HMD40Aは第1サーバ10へログイン要求情報を送信する。HMD40Aは、例えばセンサ46から取得される情報を用いて、HMD40Aが第1視聴者に装着されたか否かを判断し、視聴者がHMD40Aを装着したと判断した後に第1サーバ10へログイン要求情報を送信してもよい(ステップSC7)。
【0109】
第1サーバ10は、HMD40Aからログイン要求情報を受信すると、ログイン要求情報に含まれるユーザ識別情報と、ユーザ情報蓄積部DB1に格納された情報とを照合してログインの処理を行う。ユーザ情報蓄積部DB1に格納された情報とユーザ識別情報とを照合した結果、ユーザ登録された第1視聴者の識別情報であると判定したときに、ユーザ情報蓄積部DB1にログインした日時を記録し、ログイン完了した旨の通知をHMD40Aへ送信する(ステップSC8)。
【0110】
第1サーバ10からログイン完了した旨の通知を受信すると、HMD40Aは、第1サーバ10に対して第1視聴者の第2ユーザ情報の少なくとも一部を要求する(ステップSC9)。
第1サーバ10は、HMD40Aからの要求に応じて、ユーザ情報蓄積部DB1に格納された第1視聴者の第2ユーザ情報の少なくとも一部を、HMD40Aへ送信する(ステップSC10)。
【0111】
HMD40Aは、第1サーバ10から受信した第1視聴者の第2ユーザ情報の少なくとも一部を確認し、第1視聴者が視聴者端末30Aで選択したコンテンツがあるか否か判断することができる。HMD40Aは、例えば、第2サーバ20が視聴要求(若しくは視聴切り替え要求)を受信した時刻から、第1視聴者の第1サーバ10へのログインが完了した時刻(若しくはログイン要求情報を受信した時刻)までの経過時間が所定時間以内であるか判断し、経過時間が所定時間以内であるときに、当該視聴要求(若しくは視聴切り替え要求)をしたコンテンツが、第2サーバ20において第1視聴者が選択したコンテンツであると判断することができる(ステップSC11)。
【0112】
ここで、第1視聴者が第2サーバ20において選択したコンテンツがあるときには、HMD40Aは、第1視聴者が第2サーバ20において選択したコンテンツの視聴を継続するか確認するメッセージを、HMD40Aに表示させて第1視聴者に提示してもよい。
この場合、第1視聴者は、HMD40Aを操作して、選択したコンテンツの視聴を継続する要求を第1サーバ10へ送信することができる。
【0113】
HMD40Aは、選択したコンテンツがあるとの判断に基づいて(若しくは第1視聴者の操作により)、第1視聴者が選択したコンテンツの視聴要求情報を第1サーバ10へ送信する(ステップSC12)。
第1サーバ10は、HMD40Aからの視聴要求情報(コンテンツの識別情報を含む)に基づいて、第1視聴者が視聴者端末30Aで選択したコンテンツを、HMD40Aへ配信する(ステップSC13)。
【0114】
続いて、第1サーバ10は、第2サーバ20に対して視聴の切替が完了した旨の通知を行ってもよい(ステップSC14)。第2サーバ20は、第1サーバ10から視聴の切替の完了通知を受信したことに基づいて、視聴者端末30Aに対する選択されたコンテンツの配信を停止することができる(ステップSC15)。なお、上述のステップSC4が省略されている場合には、ステップSC14およびステップSC15は省略されても構わない。
【0115】
上記のように視聴者が視聴するコンテンツを選択することにより、視聴者は視聴者端末30Aの操作によりHMD40Aで視聴するコンテンツを選択することができ、HMD40Aにてコンテンツを選ぶ操作が不要となり、HMD40Aでコンテンツを視聴するときの動作を円滑に行うことができる。
【0116】
図10は、第2実施形態の視聴者端末を用いたコンテンツ配信システムの動作の他の例を説明するためのタイミングチャートである。
ここでは、視聴者端末30AおよびHMD40Aの共通の利用者である第1視聴者が、HMD40Aを装着して第1サーバ10にログインした後、視聴者端末30Aにより視聴するコンテンツを選択し、HMD40Aを操作することにより選択したコンテンツをHMD40Aで視聴する場合のコンテンツ配信システムの動作の一例について説明する。
【0117】
第1視聴者がHMD40Aを装着すると、HMD40Aは第1サーバ10へログイン要求情報を送信する。HMD40Aは、例えばセンサ46から取得される情報を用いて、HMD40Aが第1視聴者に装着されたか否かを判断し、視聴者がHMD40Aを装着したと判断した後に第1サーバ10へログイン要求情報を送信してもよい(ステップSD1)。
【0118】
第1サーバ10は、HMD40Aからログイン要求情報を受信すると、ログイン要求情報に含まれるユーザ識別情報と、ユーザ情報蓄積部DB1に格納された情報とを照合してログインの処理を行う。ユーザ情報蓄積部DB1に格納された情報とユーザ識別情報とを照合した結果、ユーザ登録された第1視聴者の識別情報であると判定したときに、ユーザ情報蓄積部DB1にログインした日時を記録し、ログイン完了した旨の通知をHMD40Aへ送信する(ステップSD2)。
【0119】
第1サーバ10からログイン完了した旨の通知を受信すると、HMD40Aは、第1サーバ10に対して第1視聴者の第2ユーザ情報の少なくとも一部を要求する(ステップSD3)。
第1サーバ10は、HMD40Aからの要求に応じて、ユーザ情報蓄積部DB1に格納された第1視聴者の第2ユーザ情報の少なくとも一部を、HMD40Aへ送信する(ステップSD4)。
【0120】
HMD40Aは、第1サーバ10から受信した第1視聴者の第2ユーザ情報の少なくとも一部を確認し、第1視聴者が視聴者端末30Aで選択したコンテンツがあるか否か判断することができる。HMD40Aは、例えば、第2サーバ20が視聴要求(若しくは視聴切り替え要求)を受信した時刻から、第1視聴者の第1サーバ10へのログインが完了した時刻(若しくはログイン要求情報を受信した時刻)までの経過時間が所定時間以内であるか判断し、所定時間以内であるときに、当該視聴要求(若しくは視聴切り替え要求)をしたコンテンツが、第2サーバ20において第1視聴者が選択したコンテンツであると判断することができる(ステップSD5)。
【0121】
この例では、HMD40Aは、第2サーバ20において第1視聴者が選択したコンテンツはないと判断する。HMD40Aは、第2サーバ20において第1視聴者が選択したコンテンツがないときには、例えば、第1サーバ10へ選択されたコンテンツがないことを通知してもよく、第1視聴者に通常のメニュー画面を提示してもよい。
【0122】
後に、第1視聴者が、視聴者端末30Aから第2サーバ20へログイン要求情報を送信する(ステップSD6)。
第2サーバ20は、視聴者端末30Aから受信したログイン要求情報に基づいて、第1視聴者のログイン処理を行い、ログインが完了したことを視聴者端末30Aへ送信する(ステップSD7)。
【0123】
続いて、第1視聴者は、視聴者端末30Aを操作して視聴したいコンテンツを選択し、第2サーバ20へ視聴要求情報を送信する(ステップSD8)。
第2サーバ20は、視聴者端末30Aから受信した視聴要求情報に基づいて、第1視聴者に選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータをコンテンツ情報蓄積部DB2から取得し、視聴者端末30Aに配信する(ステップSD9)。
【0124】
なお、第1視聴者は、視聴者端末30Aでコンテンツを視聴しているとき(若しくは視聴を開始するとき、若しくはコンテンツの視聴の停止をするとき)に、第2サーバ20に視聴切り替え要求情報を送信(視聴機器を変更するコンテンツを選択)することができる。このとき、切り替え後の視聴機器として第1視聴者が選択し得る選択肢が複数ある場合には、第1視聴者は、視聴機器を特定して視聴切り替えの要求を行ってもよい。
視聴者端末30Aから第2サーバ20へのコンテンツの視聴要求情報に、視聴機器をHMD40Aに指定する情報(視聴切り替え要求情報)が含まれている場合には、第2サーバ20は上記ステップSD9を省略することができる。
【0125】
第2サーバ20は、視聴要求情報を受信した時刻(若しくは視聴切り替え要求情報を受信した時刻)と、第1視聴者が選択したコンテンツの識別情報および視聴履歴と、をユーザ識別情報と関連付けて、ユーザ情報蓄積部DB3に記録し、視聴切り替え要求情報に含まれるユーザ識別情報を用いて、ユーザ情報蓄積部DB3に格納されたユーザ情報(第2ユーザ情報)の少なくとも一部(ユーザ識別情報と、視聴要求情報(若しくは視聴切り替え要求情報)を受信した時刻、選択したコンテンツの識別情報および視聴履歴とを含む)を取得し、第1サーバ10へ送信する(ステップSD10)。
【0126】
なお、第2サーバ20は、所定の周期で第2ユーザ情報の少なくとも一部を第1サーバ10へ送信してもよく、所定の動作に基づいて第2ユーザ情報の少なくとも一部を第1サーバ10へ送信してもよく、第1サーバ10からの要求に応じて第2ユーザ情報の少なくとも一部を第1サーバ10へ送信してもよい。
【0127】
第1サーバ10は、第2サーバ20から第2ユーザ情報の少なくとも一部を取得したときに、ユーザ情報蓄積部DB1にアクセスして、第2サーバ20のユーザ情報(第2ユーザ情報)に含まれるユーザ識別情報に関連付けられた情報を更新する(ステップSD11)。
【0128】
第1視聴者は、例えば視聴者端末30Aで視聴要求や視聴切り替え要求をした後に、HMD40Aを操作して、第1サーバ10へユーザ情報の要求をすることができる。
HMD40Aは、第1視聴者の操作に応じて、第1サーバ10に対して第1視聴者の第2ユーザ情報の少なくとも一部を要求する(ステップSD12)。
第1サーバ10は、HMD40Aからの要求に応じて、ユーザ情報蓄積部DB1に格納された第1視聴者の第2ユーザ情報の少なくとも一部を、HMD40Aへ送信する(ステップSD13)。
【0129】
HMD40Aは、第1サーバ10から受信した第1視聴者の第2ユーザ情報の少なくとも一部を確認し、第1視聴者が視聴者端末30Aで選択したコンテンツがあるか否か判断することができる。HMD40Aは、例えば、第2サーバ20が視聴要求(若しくは視聴切り替え要求)を受信した時刻から、第1視聴者の第1サーバ10へのログインが完了した時刻(若しくはログイン要求情報を受信した時刻)までの時間が所定時間以内であるか判断し、所定時間以内であるときに、当該視聴要求(若しくは視聴切り替え要求)をしたコンテンツが、第2サーバ20において第1視聴者が選択したコンテンツであると判断することができる(ステップSD14)。
【0130】
ここで、第1視聴者が第2サーバ20において選択したコンテンツがあるときには、HMD40Aは、第1視聴者が第2サーバ20において選択したコンテンツの視聴を継続するか確認するメッセージを、HMD40Aに表示させて第1視聴者に提示してもよい。
この場合、第1視聴者は、HMD40Aを操作して、選択したコンテンツの視聴を継続する要求を第1サーバ10へ送信することができる。
【0131】
HMD40Aは、選択したコンテンツがあるとの判断に基づいて(若しくは第1視聴者の操作により)、第1視聴者が選択したコンテンツの視聴要求情報を第1サーバ10へ送信する(ステップSD15)。
第1サーバ10は、HMD40Aからの視聴要求情報(コンテンツの識別情報を含む)に基づいて、第1視聴者が視聴者端末30Aで選択したコンテンツを、HMD40Aへ配信する(ステップSD16)。
【0132】
続いて、第1サーバ10は、第2サーバ20に対して視聴の切替が完了した旨の通知を行ってもよい(ステップSD17)。第2サーバ20は、第1サーバ10から視聴の切替の完了通知を受信したことに基づいて、視聴者端末30Aに対する選択されたコンテンツの配信を停止することができる(ステップSD18)。なお、上述のステップSD9が省略されている場合には、ステップSD17およびステップSD18は省略されても構わない。
【0133】
上記のように視聴者が視聴するコンテンツを選択することにより、視聴者は視聴者端末30Aの操作によりHMD40Aで視聴するコンテンツを選択することができ、HMD40Aにてコンテンツを選ぶ操作が不要となり、HMD40Aでコンテンツを視聴するときの動作を円滑に行うことができる。
すなわち、本実施形態によれば、視聴者がコンテンツを視聴する機器を切り替えるときの動作を円滑に行うことができる視聴者端末、視聴者端末の制御方法、視聴者端末の制御プログラム、および、記録媒体を提供することができる。
【0134】
(変形例)
以下に、上記第2実施形態の視聴者端末、視聴者端末の制御方法、および、視聴者端末の制御プログラムの変形例について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、上述の第2実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例では、コンテンツ配信システムは、システムサーバ50と、視聴者端末30A、30Bと、HMD40A、40Bとを含む。
【0135】
システムサーバ50は、上述の第1サーバ10および第2サーバ20の機能を含み得る。システムサーバ50は、例えば、図示しないコンテンツ情報蓄積部を備え、視聴者端末30A、30Bに対してコンテンツ情報蓄積部に記録されたコンテンツを配信するサービスと、HMD40A、40Bに対してコンテンツ情報蓄積部に記録されたコンテンツを配信するサービスとを提供することが可能である。
また、システムサーバ50は、視聴者端末30AとHMD40Aとを利用する第1視聴者のユーザ情報と、視聴者端末30BとHMD40Bとを利用する第2視聴者のユーザ情報とを記録したユーザ情報蓄積部(図示せず)を備えている。
【0136】
システムサーバ50のユーザ情報蓄積部には、例えば、ユーザ識別情報(ユーザ名、ユーザ生体情報、視聴者端末識別情報、HMD識別情報、パスワードなど)、ユーザ種別(権限の異なる複数レベルのユーザ種別)、コンテンツの視聴履歴情報(視聴者からの種々の要求情報および要求情報の受信時刻の情報を含み得る)、ログイン履歴情報(視聴者からのログイン要求情報の受信時刻およびログイン完了時刻の情報を含み得る)等のユーザ情報が記録され得る。
なお、視聴者からの要求情報は、コンテンツの視聴切り替え要求情報、コンテンツの視聴要求情報、コンテンツの停止要求情報などの種々の要求情報、選択されたコンテンツの識別情報が含まれ得る。ユーザには視聴者、配信者、管理者など、権限の異なる複数の利用者が含まれ得る。
【0137】
システムサーバ50は、例えば視聴者端末30Aを利用する際の第1視聴者のユーザ識別情報と、HMD40Aを利用する際の第1視聴者のユーザ識別情報とを関連付けて(若しくは共通のユーザ識別情報として)、ユーザ情報蓄積部に記録することができる。すなわち、第1視聴者は、視聴者端末30Aでシステムサーバ50が提供するサービスを利用しているときと、HMD40Aでシステムサーバ50が提供するサービスを利用しているときとのいずれの場合にも、システムサーバ50のユーザ情報蓄積部に記録された自身のユーザ情報に基づくサービスを受けることができる。
【0138】
図11は、第2実施形態の変形例のコンテンツ配信システムの動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。
ここでは、視聴者端末30AおよびHMD40Aの共通の利用者である第1視聴者が、視聴者端末30Aにより視聴するコンテンツを選択した後、HMD40Aを装着してシステムサーバ50にログインし、選択したコンテンツをHMD40Aで視聴する場合のコンテンツ配信システムの動作の一例について説明する。
【0139】
最初に、第1視聴者は、視聴者端末30Aからシステムサーバ50へログイン要求情報を送信する(ステップSE1)。
システムサーバ50は、視聴者端末30Aから受信したログイン要求情報に基づいて、第1視聴者のログイン処理を行い、ログインが完了したことを視聴者端末30Aへ送信する(ステップSE2)。
【0140】
続いて、第1視聴者は、視聴者端末30Aを操作して視聴したいコンテンツを選択し、システムサーバ50へ視聴要求情報を送信する(ステップSE3)。
システムサーバ50は、視聴者端末30Aから受信した視聴要求情報に基づいて、第1視聴者に選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータをコンテンツ情報蓄積部(図示せず)から取得し、視聴者端末30Aに配信する(ステップSE4)。
【0141】
なお、第1視聴者は、視聴者端末30Aでコンテンツを視聴しているとき(若しくは視聴を開始するとき、若しくは視聴を停止するとき)に、システムサーバ50に視聴切り替え要求情報を送信(視聴機器を変更するコンテンツを選択)することができる(ステップSE5)。このとき、切り替え後の視聴機器として第1視聴者が選択し得る選択肢が複数ある場合には、第1視聴者は、視聴機器を特定して視聴切り替えの要求を行ってもよい。
【0142】
視聴者端末30Aからシステムサーバ50への視聴要求情報(ステップSE3)に、ステップSE5の視聴機器をHMD40Aに指定する情報(視聴切り替え要求情報)が含まれている場合には、第1視聴者はステップSE5を省略することができ、システムサーバ50は上記ステップSE4を省略することができる。
システムサーバ50は、視聴要求情報を受信した時刻(若しくは視聴切り替え要求情報を受信した時刻)と、第1視聴者が選択したコンテンツの識別情報および視聴履歴と、をユーザ識別情報と関連付けて、ユーザ情報蓄積部(図示せず)に記録する。
【0143】
第1視聴者は、例えば視聴者端末30Aで視聴要求や視聴切り替え要求をした後に、HMD40Aを起動してもよい。なお、第1視聴者がHMD40Aを起動するタイミングは視聴者端末30Aで視聴要求や視聴切り替え要求をした後に限定されるものではなく、視聴者端末30Aで視聴要求や視聴切り替え要求をするときに既に起動されていても構わない。
【0144】
第1視聴者がHMD40Aを装着すると、HMD40Aはシステムサーバ50へログイン要求情報を送信する。HMD40Aは、例えばセンサ46から取得される情報を用いて、HMD40Aが第1視聴者に装着されたか否かを判断し、視聴者がHMD40Aを装着したと判断した後にシステムサーバ50へログイン要求情報を送信してもよい(ステップSE6)。
【0145】
システムサーバ50は、HMD40Aからログイン要求情報を受信すると、ログイン要求情報に含まれるユーザ識別情報と、ユーザ情報蓄積部に格納された情報とを照合してログインの処理を行う。ユーザ情報蓄積部に格納された情報とユーザ識別情報とを照合した結果、ユーザ登録された第1視聴者の識別情報であると判定したときに、ユーザ情報蓄積部にログインした日時を記録し、ログイン完了した旨の通知をHMD40Aへ送信する(ステップSE7)。
【0146】
システムサーバ50からログイン完了した旨の通知を受信すると、HMD40Aは、システムサーバ50に対して、第1視聴者が視聴者端末30Aから送信したユーザ情報(送信情報)の少なくとも一部を要求する(ステップSE8)。
システムサーバ50は、HMD40Aからの要求に応じて、ユーザ情報蓄積部に格納されている視聴者端末30Aからのユーザ情報(送信情報)の少なくとも一部を、HMD40Aへ送信する(ステップSE9)。
【0147】
送信情報の少なくとも一部は、視聴者端末30Aからシステムサーバ50への要求情報(コンテンツの配信の停止要求情報、視聴切り替え要求情報、視聴要求情報などの要求情報、および、選択したコンテンツの識別情報および視聴履歴)、システムサーバ50が視聴者端末30Aから要求情報を受信した時刻、が含まれ得る。
【0148】
HMD40Aは、上記要求情報のいずれかの受信時刻が含まれるときに、要求情報の受信時刻から、HMD40Aがシステムサーバ50にログインした時刻までの経過時間が、所定時間以内であるときに、視聴者端末30Aにより選択されたコンテンツがあると判断する。
【0149】
HMD40Aは、システムサーバ50から受信したユーザ情報(送信情報)の少なくとも一部を確認し、第1視聴者が視聴者端末30Aで選択したコンテンツがあるか否か判断することができる。HMD40Aは、例えば、システムサーバ50が視聴者端末30Aから視聴要求(若しくは視聴切り替え要求、若しくは停止要求)を受信した時刻から、HMD40Aのシステムサーバ50へのログインが完了した時刻(若しくはログイン要求情報を受信した時刻)までの経過時間が所定時間以内であるか判断し、経過時間が所定時間以内であるときに、当該視聴要求(若しくは視聴切り替え要求、若しくは停止要求)をしたコンテンツが、視聴者端末30Aを用いて第1視聴者が選択したコンテンツであると判断することができる(ステップSE10)。
【0150】
ここで、視聴者端末30Aを用いて第1視聴者が選択したコンテンツがあるときには、HMD40Aは、視聴者端末30Aを用いて第1視聴者が選択したコンテンツの視聴を継続するか確認するメッセージを、HMD40Aに表示させて第1視聴者に提示してもよい。
この場合、第1視聴者は、HMD40Aを操作して、選択したコンテンツの視聴を継続する要求をシステムサーバ50へ送信することができる。
【0151】
HMD40Aは、視聴者端末30Aを用いて第1視聴者が選択したコンテンツがあるとの判断に基づいて(若しくはHMD40Aにおける第1視聴者の操作により)、第1視聴者が選択したコンテンツの視聴要求情報をシステムサーバ50へ送信する(ステップSE11)。
【0152】
システムサーバ50は、HMD40Aからの視聴要求情報(コンテンツの識別情報を含む)に基づいて、第1視聴者が視聴者端末30Aで選択したコンテンツを、HMD40Aへ配信する(ステップSE12)。
続いて、システムサーバ50は、視聴者端末30Aに対する選択されたコンテンツの配信を停止することができる(ステップSE13)。なお、上述のステップSE4が省略されている場合には、ステップSE13は省略されても構わない。
【0153】
上記のように視聴者が視聴するコンテンツを選択することにより、視聴者は視聴者端末30Aの操作によりHMD40Aで視聴するコンテンツを選択することができ、HMD40Aにてコンテンツを選ぶ操作が不要となり、HMD40Aでコンテンツを視聴するときの動作を円滑に行うことができる。
【0154】
図12は、第2実施形態の変形例の視聴者端末を用いたコンテンツ配信システムの動作の他の例を説明するためのタイミングチャートである。
ここでは、視聴者端末30AおよびHMD40Aの共通の利用者である第1視聴者が、HMD40Aを装着してシステムサーバ50にログインした後、視聴者端末30Aにより視聴するコンテンツを選択し、HMD40Aを操作することにより選択したコンテンツをHMD40Aで視聴する場合のコンテンツ配信システムの動作の一例について説明する。
【0155】
第1視聴者がHMD40Aを装着すると、HMD40Aはシステムサーバ50へログイン要求情報を送信する。HMD40Aは、例えばセンサ46から取得される情報を用いて、HMD40Aが第1視聴者に装着されたか否かを判断し、視聴者がHMD40Aを装着したと判断した後にシステムサーバ50へログイン要求情報を送信してもよい(ステップSF1)。
【0156】
システムサーバ50は、HMD40Aからログイン要求情報を受信すると、ログイン要求情報に含まれるユーザ識別情報と、ユーザ情報蓄積部(図示せず)に格納された情報とを照合してログインの処理を行う。ユーザ情報蓄積部に格納された情報とユーザ識別情報とを照合した結果、ユーザ登録された第1視聴者の識別情報であると判定したときに、ユーザ情報蓄積部にログインした日時を記録し、ログイン完了した旨の通知をHMD40Aへ送信する(ステップSF2)。
【0157】
システムサーバ50からログイン完了した旨の通知を受信すると、HMD40Aは、システムサーバ50に対して、視聴者端末30Aから送信されたユーザ情報(送信情報)の少なくとも一部を要求する(ステップSF3)。
システムサーバ50は、HMD40Aからの要求に応じて、ユーザ情報蓄積部に格納されている視聴者端末30Aからのユーザ情報(送信情報)の少なくとも一部を、HMD40Aへ送信する(ステップSF4)。
【0158】
HMD40Aは、システムサーバ50から受信したユーザ情報(送信情報)の少なくとも一部を確認し、第1視聴者が視聴者端末30Aで選択したコンテンツがあるか否か判断することができる。HMD40Aは、例えば、システムサーバ50視聴者端末30から視聴要求(若しくは視聴切り替え要求、若しくは停止要求)を受信した時刻から、HMD40Aで第1視聴者のシステムサーバ50へのログインが完了した時刻(若しくはログイン要求情報を受信した時刻)までの経過時間が所定時間以内であるか判断し、所定時間以内であるときに、当該視聴要求(若しくは視聴切り替え要求、若しくは停止要求)をしたコンテンツが、視聴者端末30Aにより第1視聴者が選択したコンテンツであると判断することができる(ステップSF45)。
【0159】
この例では、HMD40Aは、視聴者端末30Aにより第1視聴者が選択したコンテンツはないと判断する。HMD40Aは、視聴者端末30Aにより第1視聴者が選択したコンテンツがないときには、例えば、システムサーバ50へ選択されたコンテンツがないことを通知してもよく、第1視聴者に通常のメニュー画面を提示してもよい。
後に、第1視聴者が、視聴者端末30Aからシステムサーバ50へログイン要求情報を送信する(ステップSF6)。
【0160】
システムサーバ50は、視聴者端末30Aから受信したログイン要求情報に基づいて、第1視聴者のログイン処理を行い、ログインが完了したことを視聴者端末30Aへ送信する(ステップSF7)。
続いて、第1視聴者は、視聴者端末30Aを操作して視聴したいコンテンツを選択し、システムサーバ50へ視聴要求情報を送信する(ステップSF8)。
【0161】
システムサーバ50は、視聴者端末30Aから受信した視聴要求情報に基づいて、第1視聴者に選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータをコンテンツ情報蓄積部(図示せず)から取得し、視聴者端末30Aに配信する(ステップSF9)。
なお、第1視聴者は、視聴者端末30Aでコンテンツを視聴しているとき(若しくは視聴を開始するとき、若しくはコンテンツの視聴の停止をするとき)に、システムサーバ50に視聴切り替え要求情報を送信(視聴機器を変更するコンテンツを選択)することができる。このとき、切り替え後の視聴機器として第1視聴者が選択し得る選択肢が複数ある場合には、第1視聴者は、視聴機器を特定して視聴切り替えの要求を行ってもよい。
【0162】
視聴者端末30Aからシステムサーバ50へのコンテンツの視聴要求情報に、視聴機器をHMD40Aに指定する情報(視聴切り替え要求情報)が含まれている場合には、システムサーバ50は上記ステップSF9を省略することができる。
システムサーバ50は、視聴要求情報を受信した時刻(若しくは視聴切り替え要求情報を受信した時刻)と、第1視聴者が選択したコンテンツの識別情報および視聴履歴と、をユーザ識別情報と関連付けて、ユーザ情報蓄積部に記録する。
【0163】
第1視聴者は、例えば視聴者端末30Aで視聴要求や視聴切り替え要求をした後に、HMD40Aを操作して、システムサーバ50へユーザ情報の要求をすることができる。
HMD40Aは、第1視聴者の操作に応じて、システムサーバ50に対して、視聴者端末30Aから送信されたユーザ情報(送信情報)の少なくとも一部を要求する(ステップSF10)。
システムサーバ50は、HMD40Aからの要求に応じて、ユーザ情報蓄積部に格納された、視聴者端末30Aから送信されたユーザ情報(送信情報)の少なくとも一部を、HMD40Aへ送信する(ステップSF11)。
【0164】
送信情報の少なくとも一部は、視聴者端末30Aからシステムサーバ50への要求情報(コンテンツの配信の停止要求情報、視聴切り替え要求情報、視聴要求情報などの要求情報の受信時刻の情報、選択したコンテンツの識別情報および視聴履歴)、システムサーバ50が視聴者端末30Aから要求情報を受信した時刻、が含まれ得る。
【0165】
HMD40Aは、システムサーバ50から受信したユーザ情報(送信情報)の少なくとも一部を確認し、第1視聴者が視聴者端末30Aで選択したコンテンツがあるか否か判断することができる。HMD40Aは、例えば、システムサーバ50が視聴者端末30Aから視聴要求(若しくは視聴切り替え要求、若しくは停止要求)を受信した時刻から、HMD40Aで第1視聴者のシステムサーバ50へのログインが完了した時刻(若しくはログイン要求情報を受信した時刻)までの時間が所定時間以内であるか判断し、所定時間以内であるときに、当該視聴要求(若しくは視聴切り替え要求、若しくは停止要求)をしたコンテンツが、視聴者端末30Aにおいて第1視聴者が選択したコンテンツであると判断することができる(ステップSF12)。
【0166】
ここで、視聴者端末30Aにおいて第1視聴者が選択したコンテンツがあるときには、HMD40Aは、視聴者端末30Aにおいて第1視聴者が選択したコンテンツの視聴を継続するか確認するメッセージを、HMD40Aに表示させて第1視聴者に提示してもよい。
この場合、第1視聴者は、HMD40Aを操作して、選択したコンテンツの視聴を継続する要求をシステムサーバ50へ送信することができる。
【0167】
HMD40Aは、選択したコンテンツがあるとの判断に基づいて(若しくは第1視聴者によるHMD40Aの操作により)、第1視聴者が選択したコンテンツの視聴要求情報をシステムサーバ50へ送信する(ステップSD13)。
システムサーバ50は、HMD40Aからの視聴要求情報(コンテンツの識別情報を含む)に基づいて、第1視聴者が視聴者端末30Aで選択したコンテンツを、HMD40Aへ配信する(ステップSF14)。
【0168】
続いて、システムサーバ50は、視聴者端末30Aに対する選択されたコンテンツの配信を停止することができる(ステップSF18)。なお、上述のステップSF9が省略されている場合には、ステップSF18は省略されても構わない。
上記のように視聴者が視聴するコンテンツを選択することにより、視聴者は視聴者端末30Aの操作によりHMD40Aで視聴するコンテンツを選択することができ、HMD40Aにてコンテンツを選ぶ操作が不要となり、HMD40Aでコンテンツを視聴するときの動作を円滑に行うことができる。
【0169】
すなわち、本実施形態によれば、視聴者がコンテンツを視聴する機器を切り替えるときの動作を円滑に行うことができる視聴者端末、視聴者端末の制御方法、視聴者端末の制御プログラム、および、記録媒体を提供することができる。
【0170】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0171】
10…第1サーバ(コンテンツ配信サーバ)、11…第1取得部、12…第2取得部、13…ユーザ管理部、14…配信制御部、15…出力部、16…配信部、20…第2サーバ(コンテンツ配信サーバ)、21…第3取得部、22…第4取得部、23…ユーザ管理部、24…配信制御部、25…出力部、26…配信部、30A、30B…視聴者端末(第2端末)、31…メモリ、32…通信部、33…操作部、34…制御部、35…表示部、36…スピーカ、40A、40B…HMD(第1端末)、41…メモリ、42…通信部、43…操作部、44…制御部、45…表示部、46…センサ、47…スピーカ、50…システムサーバ。DB1、DB3…ユーザ情報蓄積部、DB2、DB4…コンテンツ情報蓄積部
【要約】
【課題】 視聴者がコンテンツを視聴する機器を切り替えるときの動作を円滑に行うことができるコンテンツ配信サーバを提供する。
【解決手段】 実施形態によるコンテンツ配信サーバは、第1端末40Aからの情報を取得する第1取得部11と、第2サーバ20から供給される情報を取得する第2取得部12と、第1端末40Aを利用する第1視聴者の第1ユーザ情報と、第2サーバ20における第1視聴者の第2ユーザ情報とが関連付けられて記録されたユーザ情報蓄積部D1と、第1端末40Aにより第1視聴者がログインしたときに、ユーザ情報蓄積部D1に記録された第2ユーザ情報に基づいて、第1視聴者が第2サーバ20を用いて選択したコンテンツがあるか判断するユーザ管理部13と、第1視聴者が第2サーバ20において選択したコンテンツがあるときに、選択したコンテンツを第1端末40Aへ配信する配信部16と、を備える。
【選択図】 図6
図1
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図5
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図10
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図12