(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-12
(45)【発行日】2022-09-21
(54)【発明の名称】動画配信装置、動画配信方法、及び動画配信プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/262 20110101AFI20220913BHJP
H04N 21/83 20110101ALI20220913BHJP
【FI】
H04N21/262
H04N21/83
(21)【出願番号】P 2022007718
(22)【出願日】2022-01-21
【審査請求日】2022-01-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】598138327
【氏名又は名称】株式会社ドワンゴ
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】白石 千晶
(72)【発明者】
【氏名】小林 洋一
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-047483(JP,A)
【文献】特開2019-068408(JP,A)
【文献】特開2021-170788(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/10
H04N 7/14 - 7/173
H04N 7/20 - 7/56
H04N 21/00 -21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の生放送のコンテンツを第1の配信者端末から取得するコンテンツ取得部と、
前記第1の生放送のコンテンツの進行時刻に関するシナリオを前記第1の配信者端末又は
ネットワークに接続された前記第1の配信者端末とは異なる端末から取得するシナリオ取得部と、
前記第1の生放送のコンテンツを視聴者の視聴者端末に配信するコンテンツ配信部と、
前記第1の生放送のコンテンツの配信中に前記シナリオの記載に基づく所定の条件を満たしたことに応答して、前記視聴者端末に表示される第2の生放送に関する通知を出力する進行管理部と、
を備え、
前記コンテンツ取得部は、第2の生放送のコンテンツを第2の生放送の配信者が使用する第2の配信者端末から取得し、
前記コンテンツ配信部は、前記第2の生放送のコンテンツを配信
し、
前記第2の生放送のコンテンツは、前記第1の生放送のコンテンツの終了後に配信されるコンテンツであり、前記第1の生放送のコンテンツと関連するコンテンツである、
動画配信装置。
【請求項2】
前記進行管理部は、前記シナリオに基づいて、前記視聴者端末に表示される第2の生放送の配信を設定するための入力キーを含む通知を出力する、
請求項1に記載の動画配信装置。
【請求項3】
前記進行管理部は、視聴者のユーザ情報に基づいて、前記視聴者端末に表示される第2の生放送の開催を促すリコメンドを出力する、
請求項1又は2に記載の動画配信装置。
【請求項4】
前記進行管理部は、視聴者のユーザ情報に基づいて、前記第1の生放送を視聴していない視聴者の視聴者端末に表示される第2の生放送の視聴を促す通知を出力する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の動画配信装置。
【請求項5】
前記進行管理部は、前記第2の生放送の配信に基づいて、前記第2の生放送の配信者のインセンティブを付与するように前記第2の生放送の配信者に関連付けられたインセンティブに関する情報を更新する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の動画配信装置。
【請求項6】
前記進行管理部は、前記シナリオに基づいて、前記視聴者端末に表示される第2の生放送の配信を設定するための入力キーを含む通知の出力よりも前に、前記視聴者端末に表示される第2の生放送が開催できることを示す事前通知を出力する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の動画配信装置。
【請求項7】
前記進行管理部は、前記視聴者端末から、前記第1の生放送の終了後に第2の生放送を配信することを前記第1の生放送が終了する前に予約することを示す第2の生放送の配信予約を受け付ける、
請求項6に記載の動画配信装置。
【請求項8】
所定の期間に第2の生放送の開催設定がされなかった場合、第2の生放送のコンテンツを生成する生成部を更に備え、
前記コンテンツ配信部は、前記生成部により生成される第2の生放送のコンテンツを配信する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の動画配信装置。
【請求項9】
第1の生放送のコンテンツを第1の配信者端末から取得するステップと、
前記第1の生放送のコンテンツの進行時刻に関するシナリオを前記第1の配信者端末又は
ネットワークに接続された前記第1の配信者端末とは異なる端末から取得するステップと、
前記第1の生放送のコンテンツを視聴者の視聴者端末に配信するステップと、
前記第1の生放送のコンテンツの配信中に前記シナリオの記載に基づく所定の条件を満たしたことに応答して、前記視聴者端末に表示される第2の生放送に関する通知を出力するステップと、
第2の生放送のコンテンツを第2の生放送の配信者が使用する第2の配信者端末から取得するステップと、
前記第2の生放送のコンテンツを配信するステップと、
を備え、
前記第2の生放送のコンテンツは、前記第1の生放送のコンテンツの終了後に配信されるコンテンツであり、前記第1の生放送のコンテンツと関連するコンテンツである、
情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
第1の生放送のコンテンツを第1の配信者端末から取得するコンテンツ取得手段と、
前記第1の生放送のコンテンツの進行時刻に関するシナリオを前記第1の配信者端末又は
ネットワークに接続された前記第1の配信者端末とは異なる端末から取得するシナリオ取得手段と、
前記第1の生放送のコンテンツを視聴者の視聴者端末に配信するコンテンツ配信手段と、
前記第1の生放送のコンテンツの配信中に前記シナリオの記載に基づく所定の条件を満たしたことに応答して、前記視聴者端末に表示される第2の生放送に関する通知を出力する進行管理手段と、
して機能させる動画配信プログラムであって、
前記コンテンツ取得手段は、第2の生放送のコンテンツを第2の生放送の配信者が使用する第2の配信者端末から取得し、
前記コンテンツ配信手段は、前記第2の生放送のコンテンツを配信
し、
前記第2の生放送のコンテンツは、前記第1の生放送のコンテンツの終了後に配信されるコンテンツであり、前記第1の生放送のコンテンツと関連するコンテンツである、
動画配信プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画配信装置、動画配信方法、及び動画配信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークを介した生放送のコンテンツの配信が一般的に行われている。同じ嗜好の人は、同じ生放送を視聴することが多い。
【0003】
同じ生放送のコンテンツの視聴者同士が生放送のコンテンツの配信後に語り合うことができるように、非特許文献1に記載されている二次会番組を作る機能が提供されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】“ニコニコヘルプ 二次会番組とは?”、[online]、[令和3年12月15日検索]、インターネット<https://qa.nicovideo.jp/faq/show/16021?site_domain=default>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、二次会番組を作るためのボタンは、生放送のコンテンツの配信者が表示の指示を入力したタイミングで表示される。二次会番組を作るためのボタンの表示は配信者に委ねられているので、ボタンの表示の有無及びボタンの表示タイミング等は、生放送のコンテンツ毎にばらつく。そのため、二次会番組を開催し易くするサービスが望まれている。
【0006】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであって、第1の生放送のコンテンツに関連する第2の生放送のコンテンツを配信し易くするサービスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様による動画配信装置は、第1の生放送のコンテンツを第1の配信者端末から取得するコンテンツ取得部と、前記第1の生放送のコンテンツの進行時刻に関するシナリオを前記第1の配信者端末又は前記第1の配信者端末とは異なる端末から取得するシナリオ取得部と、前記第1の生放送のコンテンツを視聴者の視聴者端末に配信するコンテンツ配信部と、前記シナリオが所定の条件を満たしたことに応答して、前記視聴者端末に表示される第2の生放送に関する通知を出力する進行管理部と、を備え、前記コンテンツ取得部は、第2の生放送のコンテンツを第2の生放送の配信者が使用する第2の配信者端末から取得し、前記コンテンツ配信部は、前記第2の生放送のコンテンツを配信する。
【0008】
本発明の第2態様による動画配信装置においては、前記進行管理部は、前記シナリオに基づいて、前記視聴者端末に表示される第2の生放送の配信を設定するための入力キーを含む通知を出力する。
【0009】
本発明の第3態様による動画配信装置においては、前記進行管理部は、視聴者のユーザ情報に基づいて、前記視聴者端末に表示される第2の生放送の開催を促すリコメンドを出力する。
【0010】
本発明の第4態様による動画配信装置においては、前記進行管理部は、視聴者のユーザ情報に基づいて、前記第1の生放送を視聴していない視聴者の視聴者端末に表示される第2の生放送の視聴を促す通知を出力する。
【0011】
本発明の第5態様による動画配信装置においては、前記進行管理部は、前記第2の生放送の配信に基づいて、前記第2の生放送の配信者のインセンティブを付与するように前記第2の生放送の配信者に関連付けられたインセンティブに関する情報を更新する。
【0012】
本発明の第6態様による動画配信装置においては、前記進行管理部は、前記シナリオに基づいて、前記視聴者端末に表示される第2の生放送の配信を設定するための入力キーを含む通知の出力よりも前に、前記視聴者端末に表示される第2の生放送が開催できることを示す事前通知を出力する。
【0013】
本発明の第7態様による動画配信装置においては、前記進行管理部は、前記視聴者端末から前記第1の生放送の終了後に第2の生放送を配信することを前記第1の生放送が終了する前に予約することを示す第2の生放送の配信予約を受け付ける。
【0014】
本発明の第8態様による動画配信装置は、所定の期間に第2の生放送の開催設定がされなかった場合、第2の生放送のコンテンツを生成する生成部を更に備え、前記コンテンツ配信部は、前記生成部により生成される第2の生放送のコンテンツを配信する。
【0015】
本発明の第9態様による動画配信方法は、第1の生放送のコンテンツを第1の配信者端末から取得するステップと、前記第1の生放送のコンテンツの進行時刻に関するシナリオを前記第1の配信者端末又は前記第1の配信者端末とは異なる端末から取得するステップと、前記第1の生放送のコンテンツを視聴者の視聴者端末に配信するステップと、前記シナリオが所定の条件を満たしたことに応答して、前記視聴者端末に表示される第2の生放送に関する通知を出力するステップと、第2の生放送のコンテンツを第2の生放送の配信者が使用する第2の配信者端末から取得するステップと、前記第2の生放送のコンテンツを配信するステップと、を備える。
【0016】
本発明の第10態様による動画配信プログラムは、コンピュータを、第1の生放送のコンテンツを第1の配信者端末から取得するコンテンツ取得手段と、前記第1の生放送のコンテンツの進行時刻に関するシナリオを前記第1の配信者端末又は前記第1の配信者端末とは異なる端末から取得するシナリオ取得手段と、前記第1の生放送のコンテンツを視聴者の視聴者端末に配信するコンテンツ配信手段と、前記シナリオが所定の条件を満たしたことに応答して、前記視聴者端末に表示される第2の生放送に関する通知を出力する進行管理手段と、して機能させ、前記コンテンツ取得手段は、第2の生放送のコンテンツを第2の生放送の配信者が使用する第2の配信者端末から取得し、前記コンテンツ配信手段は、前記第2の生放送のコンテンツを配信する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、第1の生放送のコンテンツに関連する第2の生放送のコンテンツを配信し易くするサービスを提供する動画配信装置、動画配信方法、及び動画配信プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、実施形態の動画配信装置を含む動画配信システムの概略的構成を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態の動画配信装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。
【
図3】
図3は、生放送のコンテンツの進行時刻に関するシナリオの一例を概略的に示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態の視聴者端末に表示される動画配信画像の表示例を概略的に示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態の動画配信装置において、生放送のコンテンツを配信する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図6】
図6は、実施形態の動画配信装置において、事前通知を出力する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施形態の動画配信装置において、リコメンドを出力する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図8】
図8は、実施形態の動画配信装置において、設定通知を出力する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図9】
図9は、実施形態の動画配信装置において、配信通知を出力する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図10】
図10は、実施形態の動画配信装置において、第2の生放送のコンテンツを生成する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、実施形態の動画配信装置、動画配信方法、及び動画配信プログラムについて、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1は、実施形態の動画配信装置を含む動画配信システムの概略的構成を示す図である。
【0021】
動画配信システムは、動画配信装置1、配信者端末2、及び視聴者端末3を備えている。動画配信装置1は、ネットワークを介して配信者端末2及び視聴者端末3と通信可能に接続され得る。なお、
図1では、3台の視聴者端末3が図示されているが、視聴者端末3の数は図示した数に限定されるものではなく、ゼロでもあり得る。
図1では、1台の配信者端末2が図示されているが、配信者端末2の数は複数台であってもよく、図示した数に限定されるものではない。
【0022】
動画配信装置1は、ネットワークを介して動画配信サービスを提供するサーバ装置である。動画配信装置1は、コンピュータを含む電子機器である。動画配信装置1は、配信者端末2から受信した生放送のコンテンツデータに基づいて、生放送のコンテンツデータを視聴者端末3に配信する。動画配信装置1は、生放送のコンテンツの進行を管理し、配信者端末2と視聴者端末3に生放送のコンテンツの進行過程に応じたデータを送信する。進行過程は、時刻又は経過時間に基づくコンテンツの進行状況を示す。
【0023】
配信者端末2は、例えばビデオカメラ等のコンテンツソースに接続可能なコンピュータを含む電子機器である。配信者端末2は、例えば、テレビ受像機(インターネットテレビを含む)、PC(Personal Computer)、モバイル端末(例えば、タブレット、スマートフォン、ラップトップ、フィーチャーフォン、ポータブルゲーム機、デジタルミュージックプレイヤー、電子書籍リーダ等)、VR(Virtual Reality)端末、AR(Augmented Reality)端末等であり得るが、これらに限られない。
【0024】
配信者端末2は、例えば、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサにより実行されるプログラムが記憶されたメモリと、を備え、ソフトウエアにより又はソフトウエアとハードウエアとの組み合わせにより種々の機能を実現可能に構成されている。
【0025】
視聴者端末3は、コンピュータを含む電子機器である。視聴者端末3は、例えば、テレビ受像機(インターネットテレビを含む)、PC、モバイル端末(例えば、タブレット、スマートフォン、ラップトップ、フィーチャーフォン、ポータブルゲーム機、デジタルミュージックプレイヤー、電子書籍リーダ等)、VR端末、AR端末等であり得るが、これらに限られない。
【0026】
視聴者端末3は、例えば、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサにより実行されるプログラムが記憶されたメモリと、を備え、ソフトウエアにより又はソフトウエアとハードウエアとの組み合わせにより種々の機能を実現可能に構成されている。
【0027】
視聴者端末3は、動画配信装置1から生放送のコンテンツデータ等のコンテンツデータを受信し、図示しない表示手段や音響手段等により視聴者へコンテンツを提示することが可能である。
【0028】
図2は、実施形態の動画配信装置1の一構成例を概略的に示すブロック図である。
図1に示す動画配信装置1は、
図2に示すように制御部11と、通信部12と、記憶部13と、計時部14と、を備えている。
【0029】
制御部11は、動画配信装置1の中枢部分に相当するコンピュータを構成する。制御部11は、1以上のプロセッサを備える。プロセッサは、典型的にはCPU(Central Processing Unit)及び/又はGPU(Graphics Processing Unit)であるが、マイコン、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はDSP(Digital Signal Processor)等であってもよい。制御部11は、メモリを備える。メモリは、不揮発性のメモリ領域としてROM(Read Only Memory)を備える。メモリは、揮発性のメモリ領域としてRAM(Random Access Memory)を備える。プロセッサは、ROM、又は記憶部13に記憶されているプログラムをRAMに展開する。プロセッサがRAMに展開されるプログラムを実行することで、制御部11は、動画配信装置1の全体の動作を制御する。
【0030】
通信部12は、有線通信、又は無線通信を行うためのNIC(Network Interface Card controller)を備える通信インターフェースである。通信部12は、ネットワークを介して、配信者端末2及び視聴者端末3と通信を行う。
【0031】
記憶部13は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶媒体で実現され得る。記憶部13は、配信者端末2から受信したコンテンツデータを記憶する。コンテンツデータは、リアルタイム配信用の生放送の動画コンテンツデータ、タイムシフト配信の動画コンテンツデータ等の画像データを含み得る。タイムシフト配信は、録画された動画コンテンツをユーザの要求に応じて配信することを含む。動画コンテンツは、単にコンテンツともいう。記憶部13は、コンテンツデータをコンテンツ識別情報と関連付けて記憶する。コンテンツ識別情報は、各コンテンツを識別可能な情報であり、コンテンツID、又はコンテンツ名等の情報を含む。記憶部13は、コンテンツデータを配信者又は配信者端末2の識別情報(ユーザ識別情報)と関連付けて記憶してもよい。
【0032】
記憶部13は、コンテンツデータに関連付けられたシナリオデータを記憶する。シナリオは、コンテンツの進行時刻等に基づく予定表を示す。シナリオは、進行時刻、経過時間、又はイベントを含む。進行時刻は、コンテンツの配信開始時刻及び配信終了時刻、コンテンツに含まれる各イベントの開始時刻及び終了時刻、及び任意に設定された条件を示す時刻等を含む。イベントは、コンテンツの詳細を表す項目を示す。イベントは、例えば、オープニング、内容説明、フリートーク、アンケート、ゲーム、及びエンディング等を含む。イベントは、コンテンツの内容ともいう。経過時間は、コンテンツの開始時点からの経過時間、又は各イベントの開始時点からの経過時間を示す。記憶部13は、シナリオデータをコンテンツ識別情報と関連付けて記憶する。
【0033】
記憶部13は、視聴者又は視聴者端末3のユーザ情報を記憶する。ユーザ情報は、視聴者又は視聴者端末3の識別情報(ユーザ識別情報)、コンテンツの視聴情報、コンテンツの視聴履歴、及び生放送の主催履歴等を含み得る。ユーザ識別情報は、ユーザID、ユーザ名、又はユーザを示すアイコン等であり得る。視聴情報は、コンテンツの視聴状況を示す情報である。視聴状況は、コンテンツの視聴中、又はコンテンツからの退出等の状況を含む。退出は、コンテンツを視聴していたがコンテンツの終了前に視聴を終了したことを示す。退出は、コンテンツの視聴を終了し、別のコンテンツの視聴を始めたことを含む。コンテンツの視聴履歴は、過去に視聴したコンテンツの情報を含む。生放送の主催履歴は、過去に第1の生放送又は第2の生放送を主催者として配信したことを示す情報を含む。記憶部13は、視聴者又は視聴者端末3のユーザ情報と同様に、配信者又は配信者端末2のユーザ情報を記憶し得る。以下の説明において、「配信」するは、「送信」すると読み替えてもよい。
【0034】
計時部14は、クロック信号を生成するための発振回路及び可変PLL(Phase Locked Loop)、クロック信号のパルス数をカウントするカウンタ回路等から構成される。計時部14はカウントされるパルス数に基づいて時刻を計時する。なお、制御部11は、計時部14がカウントするパルス数に基づいたタイミングで各種制御を実行する。また、制御部11は、計時部14が計時する時刻に基づいて、コンテンツの開始時点からの経過時間をカウントしたり、予め定められた時間を経過したか否かを判別したりする。
【0035】
以下、制御部11の機能的な構成を説明する。制御部11は、コンテンツ取得部110、シナリオ取得部111、コンテンツ配信部112、ユーザ情報取得部113、進行管理部114、及び生成部115として機能する。各部は、制御部11、又はプロセッサと読み替え可能である。
【0036】
コンテンツ取得部110は、通信部12を介して配信者端末2から生放送のコンテンツデータを取得する。生放送のコンテンツデータは、第1の生放送のコンテンツデータ、及び第2の生放送のコンテンツデータを含む。
【0037】
第1の生放送は、配信者端末2により配信される生放送のコンテンツであり、メインコンテンツ、本放送、公式生放送、又は公式番組ともいう。第1の生放送は、第1のコンテンツともいう。第1の生放送の配信者は、第1の配信者ともいう。第1の配信者により使用される配信者端末2は、第1の配信者端末の一例である。
【0038】
第2の生放送は、第1の生放送に関連付けられた生放送のコンテンツを示す。第2の生放送は、第1の生放送の視聴者により配信される生放送のコンテンツを示す。この場合、第1の生放送の視聴者が第2の生放送の配信者となり得る。第2の生放送は、配信者端末2により配信される生放送のコンテンツであり、サブコンテンツ、サブ放送、二次会放送、又は二次会番組ともいう。第2の生放送は、第2のコンテンツともいう。第2の生放送の配信者は、第2の配信者ともいう。第2の配信者により使用される配信者端末2は、第2の配信者端末の一例である。コンテンツ取得部110は、コンテンツデータを記憶部13に記憶する。以下の説明において、「取得」するは、「受信」すると読み替えてもよい。
【0039】
シナリオ取得部111は、通信部12を介してシナリオ供給用端末から第1の生放送のコンテンツデータに関連付けられたシナリオデータを取得する。シナリオ取得部111は、通信部12を介してシナリオ供給用端末から第2の生放送のコンテンツデータに関連付けられたシナリオデータを取得してもよい。シナリオ供給用端末は、第1の配信者により使用される配信者端末2であってもよく、第1の配信者により使用される配信者端末2、とは異なる端末であってもよい。第1の配信者により使用される配信者端末2、とは異なる端末は、第2の配信者により使用される配信者端末2であってもよい。第1の配信者により使用される配信者端末2、とは異なる端末は、配信者端末2とは異なるシナリオ供給用端末であってもよい。シナリオ供給用端末を介して第1の生放送のコンテンツデータに関連付けられたシナリオデータを供給する者は、第1の配信者であってもよいし、第1の配信者とは異なるシナリオを管理する特定の者であってもよいし、その他の任意の者であってもよい。
【0040】
コンテンツ配信部112は、通信部12を介して視聴者端末3に生放送のコンテンツデータを配信する。例えば、コンテンツ配信部112は、ネットワークを介して視聴者端末3からの配信要求を取得する。コンテンツ配信部112は、視聴者端末3から受信した配信要求に応答して、配信要求を受けたコンテンツデータを記憶部13から取得し、視聴者端末3へコンテンツデータを配信する。視聴者端末3からの配信要求は、ユーザ識別情報と、コンテンツ識別情報とを含み得る。ユーザ識別情報は、配信要求を入力したユーザを識別する情報である。以下の説明において、「応答して」は「基づいて」と読み替えてもよい。
【0041】
コンテンツ配信部112は、例えば、計時部14から得られる時間情報と、コンテンツデータの配信時刻、又はシナリオデータに基づいて、コンテンツデータの配信の開始及び終了を管理してもよい。なお、コンテンツ配信部112は、コンテンツデータが受信されたことにより、リアルタイムでコンテンツの配信を開始し、配信用コンテンツデータが終了したことによりコンテンツの配信を終了するように、リアルタイム配信の開始及び終了を管理してもよい。
【0042】
なお、コンテンツ配信部112は、配信済みのコンテンツデータを直ちに破棄してもよいが、例えば、リプレイ、又はスローモーション再生を可能とするために所定期間バッファリングしていてもよい。
【0043】
ユーザ情報取得部113は、通信部12を介して視聴者のユーザ情報を視聴者端末3から取得する。ユーザ情報取得部113は、通信部12を介して配信者のユーザ情報を配信者端末2から取得する。
【0044】
進行管理部114は、記憶部13に記憶されるシナリオデータに基づいて、コンテンツの進行を管理する。進行管理部114は、シナリオデータに基づいて、コンテンツの進行過程に応じたデータを、通信部12を介して配信者端末2及び視聴者端末3の少なくとも何れか一方に出力する。コンテンツの進行過程に応じたデータは、コンテンツの切り替わりタイミングと次のコンテンツの内容とを示す切替情報を含んでもよい。進行管理部114は、コンテンツが開始してからの経過時間が予定表に定められたコンテンツの切り替わり時間の所定時間前に達した場合に切替情報を配信者端末2及び視聴者端末3の少なくとも何れか一方に出力する。また、コンテンツの進行過程に応じたデータは、シナリオに対するコンテンツの進行過程を示す進捗情報を含んでもよい。進行管理部114は、例えば数秒間隔で定期的に進捗情報を配信者端末2及び視聴者端末3に出力する。
【0045】
進行管理部114は、記憶部13に記憶されるシナリオデータに基づいて、シナリオが所定の条件を満たしたことに応答して、視聴者端末3に第2の生放送に関する通知を出力する。第2の生放送に関する通知は、視聴者端末3に表示される通知である。進行管理部114は、第2の生放送に関する通知を配信者端末2に出力してもよい。第2の生放送に関する通知は、配信者端末2に表示される通知でもあり得る。所定の条件は、シナリオデータに設定された時刻、経過時間、又はイベントに基づく条件を含む。例えば、所定の条件は、「13:00」、「コンテンツの配信開始時点から15分経過後」、「エンディング開始時」、「フリートーク終了時刻の10分前」等を含む。所定の条件は、配信者端末2及び視聴者端末3の操作により出力された操作指示に基づく条件を含む。例えば、所定の条件は、「アンケートに回答したこと」、「生放送の予約をしたこと」、「生放送の設定をしたこと」等を含む。
【0046】
第2の生放送に関する通知は、第2の生放送の設定に関する通知、第2の生放送に関するリコメンド、第2の生放送の配信に関する通知、及び第2の生放送に関する事前通知等の少なくとも何れか1つの通知を含む。
【0047】
第2の生放送の設定に関する通知は、第2の生放送が開催できることを示す通知、及び第2の生放送の配信を設定するための入力キー等を含む。第2の生放送が開催できることを示す通知は、例えば、「第2の生放送を作る」等のテキストデータを含む。入力キーは、入力ボタンを含む。第2の生放送の配信を設定するための入力キーは、第2の生放送の配信者となり、第2の生放送を開催する設定のためのキーである。第2の生放送の配信を設定するための入力キーは、第2の生放送設定ボタンともいう。第2の生放送の設定に関する通知は、テキスト表示、アイコン表示、記号表示等、任意の表示態様であってよい。以下の説明では、第2の生放送の設定に関する通知は、設定通知ともいう。また、「開催」は、設定、又は配信と読み替えてもよい。
【0048】
第2の生放送に関するリコメンドは、第2の生放送の開催を促す通知等を含む。第2の生放送に関するリコメンドは、例えば、「第2の生放送を作りませんか」等のテキストデータを含む。第2の生放送に関するリコメンドは、テキスト表示、アイコン表示、記号表示等、任意の表示態様であってよい。以下の説明では、第2の生放送に関するリコメンドは、リコメンドともいう。
【0049】
第2の生放送の配信に関する通知は、第2の生放送が開催される予定であることを示す通知、第2の生放送の開催が決定したことを示す通知、及び第2の生放送が開催されたことを示す通知等の第2の生放送の視聴を促す通知を含む。第2の生放送の配信に関する通知は、第2の生放送のタイトル、配信者、又は内容等を含んでもよい。第2の生放送の配信に関する通知は、第1の生放送から退出した視聴者の視聴者端末3に表示される通知である。第2の生放送の配信に関する通知は、例えば、「第2の生放送が配信されます」、「第2の生放送に参加しませんか」等のテキストデータを含む。第2の生放送の配信に関する通知は、プッシュ通知であってもよい。プッシュ通知は、テキスト表示、アイコン表示、記号表示等、任意の表示態様であってよい。以下の説明では、第2の生放送の配信に関する通知は、配信通知ともいう。また、「視聴」は、「参加」と読み替えてもよい。
【0050】
第2の生放送に関する事前通知は、第2の生放送が開催できることを示す事前通知を含む。第2の生放送に関する事前通知は、第2の生放送が開催可能であることを事前に知らせる通知、及び第2の生放送の配信予約ができることを事前に知らせる通知等を含む。第2の生放送の配信予約は、第1の生放送の終了後に第2の生放送を配信することを第1の生放送が終了する前に予約することを示す。第2の生放送に関する事前通知は、例えば、「第2の生放送の設定ができます」、又は「第2の生放送の配信予約ができます」等のテキストデータを含む。第2の生放送に関する事前通知は、第2の生放送の配信予約を受け付けるための入力キーを含んでもよい。第2の生放送の配信予約を受け付けるための入力キーは、第2の生放送の配信者となる予約を設定するためのキーである。第2の生放送の配信予約を受け付けるための入力キーは、第2の生放送予約ボタンともいう。第2の生放送に関する事前通知は、設定通知よりも前に進行管理部114によって出力される通知である。第2の生放送に関する事前通知は、テキスト表示、アイコン表示、記号表示等、任意の表示態様であってよい。以下の説明では、第2の生放送に関する事前通知は、単に、事前通知ともいう。
【0051】
進行管理部114は、記憶部13に記憶される視聴者のユーザ情報に基づいて、視聴者端末3にリコメンドを出力する。例えば、進行管理部114は、視聴者の生放送の主催履歴に基づいて、リコメンドを出力する。進行管理部114は、過去に第1の生放送又は第2の生放送を主催者として配信したことのある視聴者の視聴者端末3にリコメンドを出力する。
【0052】
進行管理部114は、記憶部13に記憶される視聴者のユーザ情報に基づいて、視聴者端末3に配信通知を出力する。例えば、進行管理部114は、視聴者のコンテンツの視聴情報に基づいて、第1の生放送から退出した視聴者の視聴者端末3に配信通知を出力する。例えば、進行管理部114は、視聴者のコンテンツの視聴情報が「退出」を示す場合、当該視聴者の視聴者端末3に「第2の生放送が配信されます」等の配信通知を出力する。第1の生放送から退出した視聴者は、第1の生放送を視聴していない視聴者の一例である。
【0053】
進行管理部114は、記憶部13に記憶されるユーザ識別情報を参照し、第2の生放送の配信に基づいて、第2の生放送を配信した第2の配信者にインセンティブを付与する。進行管理部114は、前記第2の生放送の配信に基づいて、第2の配信者のインセンティブを付与するように第2の配信者に関連付けられた配信者スコアを更新してもよい。配信者スコアは、ポイント、スコア、リベート、特典、又は報酬等のインセンティブに関する情報の一例である。例えば、進行管理部114は、第2の配信者の配信者端末2に関連付けられたポイント、又はスコアについて、5ポイント、又は10点等を増やすように更新する。例えば、進行管理部114は、第2の配信者の配信者端末2に関連付けられたリベート、特典、又は報酬について、新たに付与するように更新する。
【0054】
進行管理部114は、シナリオに基づいて、設定通知を視聴者端末3に出力する。例えば、進行管理部114は、記憶部13に記憶されるシナリオデータに基づいて、設定通知の出力タイミングに、設定通知を出力する。進行管理部114は、例えば、シナリオデータが「エンディング開始時」に設定通知を出力することを示す場合、第1の生放送の進行がエンディング開始時に到達したことに応答して、設定通知を出力する。
【0055】
進行管理部114は、シナリオに基づいて、事前通知を視聴者端末3に出力する。例えば、進行管理部114は、記憶部13に記憶されるシナリオデータに基づいて、シナリオが第2の生放送を設定可能であることを示す場合、設定通知の出力よりも前に、事前通知を出力する。
【0056】
進行管理部114は、第2の生放送の配信予約を受け付ける。第2の生放送の配信予約は、第2の配信者となる視聴者により入力される第2の生放送の配信を予約するための予約指示を含む。例えば、予約指示は、第2の生放送予約ボタンの選択に基づく指示である。進行管理部114は、第2の配信者となる視聴者により入力される予約指示を、第2の配信者となる視聴者の視聴者端末3から受信する。進行管理部114は、予約指示を受信したことに応答して、第2の生放送の予約フラグを記憶部13に設定する。予約フラグは、第2の生放送の予約がされたか否かを示す1ビット情報である。例えば、予約フラグ「1」は、第2の生放送の予約がされたことを示し、予約フラグ「0」は、第2の生放送の予約がされていないことを示す。
【0057】
進行管理部114は、第2の生放送の開催設定を受け付ける。第2の生放送の開催設定は、第2の配信者となる視聴者により入力される第2の生放送を配信するための開催設定指示を含む。例えば、開催設定指示は、第2の生放送設定ボタンの選択に基づく指示である。進行管理部114は、第2の配信者となる視聴者により入力される開催設定指示を、第2の配信者となる視聴者の視聴者端末3から受信する。進行管理部114は、開催設定指示を受信したことに応答して、第2の生放送の開催フラグを記憶部13に設定する。開催フラグは、第2の生放送の開催設定がされたか否かを示す1ビット情報である。例えば、開催フラグ「1」は、第2の生放送の開催設定がされたことを示し、開催フラグ「0」は、第2の生放送の開催設定がされていないことを示す。第2の生放送の開催設定は、第2の生放送のコンテンツを受信することを含んでもよい。なお、進行管理部114は、第2の生放送の予約を受け付けた後に、予約指示を入力した視聴者から第2の生放送のコンテンツを受信した場合、予約フラグを「0」に変更し、開催フラグを「1」に設定してもよい。
【0058】
生成部115は、所定の期間に第2の生放送の開催設定がされなかった場合、第2の生放送のコンテンツを生成する。所定の期間は、例えば、第1の生放送のコンテンツの配信終了時刻から5分間、又は10分間等を含む。所定の期間は、予め設定されてもよく、配信者、又は管理者等により適宜設定されてもよい。例えば、生成部115は、第1の生放送のコンテンツの配信終了時刻から5分間、視聴者端末から第2の生放送の開催設定がされなかった場合、第2の生放送のコンテンツを自動生成する。生成部115は、自動生成した第2の生放送のコンテンツを記憶部13に保存してもよい。コンテンツ配信部112は、生成部115により生成された第2の生放送のコンテンツデータを配信先の視聴者端末3へ配信する。
【0059】
生放送のコンテンツのシナリオについて説明する。
図3は、生放送のコンテンツの進行時刻に関するシナリオの一例を概略的に示す図である。
【0060】
図3に示すシナリオには、向き矢印で示す経過時間に沿って、生放送のコンテンツに含まれるイベントが配置されている。具体的には、
図3に示すシナリオは、開始時点(0:00)から2分間はオープニングであり、オープニング後の3分間は内容説明であることを示している。
図3に示すシナリオは、コンテンツの開始時点から1時間28分経過時にコンテンツが終了することを示している。経過時間は、時刻に読み替えてもよい。この場合、シナリオは、コンテンツの開始時刻から各イベントの開始時刻及び終了時刻を示し、コンテンツの開始時刻から1時間28分後の時刻にコンテンツが終了することを示す。シナリオは、イベントと関連付けられた経過時間又は時刻と、イベントと関連付けられていない経過時間又は時刻を含んでもよい。イベントと関連付けられていない経過時間又は時刻は、配信者又は管理者等により任意に設定されてもよい。
【0061】
配信通知が表示される動画配信画像について説明する。
図4は、視聴者端末3に表示される動画配信画像の表示例を概略的に示す図である。
【0062】
図4に示した例では、動画配信画像は、生放送のコンテンツを表示するエリアA1、第2の生放送設定ボタンを表示するエリアA2、第2の生放送の参加を促すテキストメッセージを表示するエリアA3、及び第2の生放送に関する情報を表示するエリアA4を少なくとも含む。第2の生放送に関する情報は、第2の生放送のタイトル、第2の配信者を識別する情報等を含んでもよい。エリアA4は、第2の生放送が複数設定された場合、複数の第2の生放送に関する情報を表示してもよい。
図4は、第2の生放送が1つ設定された場合の例を示す。他の第2の生放送に関する情報を表示するエリアには、例えば、「準備中」等のテキストデータを表示してもよい。
【0063】
図4により、動画配信装置1から供給される配信通知に基づく視聴者端末3の表示例について説明したが、視聴者端末3における表示例はこれに限定されるものではない。
【0064】
動画配信装置1の動作について説明する。
以下で説明する処理手順は一例にすぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。処理手順は、実施形態に応じて各処理の省略または置換が可能であり、新たな処理の追加も可能である。
【0065】
図5は、実施形態の動画配信装置1において、生放送のコンテンツを配信する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0066】
コンテンツ取得部110は、第1の生放送のコンテンツを第1の配信者により使用される配信者端末2から取得する(ステップS1)。コンテンツ取得部110は、第1の生放送のコンテンツを記憶部13に保存する。
【0067】
シナリオ取得部111は、シナリオデータを第1の生放送のコンテンツの進行時刻に関するシナリオ供給用端末から取得する(ステップS2)。ステップS2では、例えば、シナリオ取得部111は、第1の生放送のコンテンツデータに関連付けられたシナリオデータを第1の配信者により使用される配信者端末2から取得する。シナリオ取得部111は、シナリオデータを記憶部13に保存する。
【0068】
コンテンツ配信部112は、第1の生放送のコンテンツを視聴者の視聴者端末3に配信する(ステップS3)。ステップS3では、例えば、コンテンツ配信部112は、視聴者端末3により第1の生放送の配信要求を受信する。コンテンツ配信部112は、第1の生放送の配信要求に含まれるコンテンツ識別情報に基づいて、記憶部13に保存される第1の生放送のコンテンツデータを取得する。コンテンツ配信部112は、第1の生放送のコンテンツデータを配信先の視聴者端末3へ配信する。
【0069】
進行管理部114は、シナリオが第1の所定の条件を満たしたことに応答して、事前通知を出力する(ステップS4)。第1の所定の条件は、例えば、シナリオに第2の生放送が含まれることである。進行管理部114は、第1の生放送のコンテンツに関連付けられたシナリオに第2の生放送が含まれるか否かを判定する。シナリオに第2の生放送が含まれることは、シナリオに第2の生放送がイベントとして設定されていること、又はシナリオに第2の生放送が設定可能であることが示されていること等を含む。シナリオに第2の生放送が設定可能であることは、第2の生放送が予約可能であること、又は第2の生放送が予約されていることと読み替えてもよい。ステップS4では、例えば、進行管理部114は、シナリオに基づいて、シナリオに第2の生放送が含まれるか否かを判定する。進行管理部114は、判定結果に基づいて、事前通知を出力する。
【0070】
進行管理部114は、第1の生放送のコンテンツの進行が第2の所定の条件を満たしたことに応答して、リコメンドを出力する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、進行管理部114は、シナリオに基づいて、第1の生放送のコンテンツの進行が第2の所定の条件を満たしたか否かを判定する。進行管理部114は、判定結果に基づいて、リコメンドを出力する。第2の所定の条件は、例えば、第1の生放送のコンテンツの進行がシナリオに設定された設定時刻に到達することである。設定時刻は、第1の生放送のコンテンツの開始時点からの所定の経過時間であってもよい。設定時刻は、コンテンツに含まれるイベントの前後であってもよい。例えば、設定時刻は、第1の生放送のコンテンツの終了時刻の10分前、エンディングの開始時刻、又はエンディングの終了時刻の5分前等である。
【0071】
進行管理部114は、第1の生放送のコンテンツの進行が第3の所定の条件を満たしたことに応答して、設定通知を出力する(ステップS6)。ステップS6では、例えば、進行管理部114は、シナリオに基づいて、第1の生放送のコンテンツの進行が第3の所定の条件を満たしたか否かを判定する。進行管理部114は、判定結果に基づいて、設定通知を出力する。第3の所定の条件は、例えば、第1の生放送のコンテンツの進行がシナリオに設定された設定時刻に到達することである。設定時刻は、第1の生放送のコンテンツの開始時点からの所定の経過時間であってもよい。設定時刻は、コンテンツに含まれるイベントの前後であってもよい。例えば、設定時刻は、第1の生放送のコンテンツの終了時刻、エンディングの開始時刻、又はエンディングの終了時刻等である。
【0072】
進行管理部114は、第1の生放送のコンテンツの進行が第4の所定の条件を満たしたことに応答して、配信通知を出力する(ステップS7)。ステップS7では、例えば、進行管理部114は、シナリオに基づいて、第1の生放送のコンテンツの進行が第4の所定の条件を満たしたか否かを判定する。進行管理部114は、判定結果に基づいて、配信通知を出力する。第4の所定の条件は、例えば、第1の生放送のコンテンツの進行がシナリオに設定された設定時刻に到達することである。設定時刻は、第1の生放送のコンテンツの開始時点からの所定の経過時間であってもよい。設定時刻は、コンテンツに含まれるイベントの前後であってもよい。例えば、設定時刻は、第1の生放送のコンテンツの終了時刻、エンディングの開始時刻、又はエンディングの終了時刻等である。第4の所定の条件は、例えば、第2の生放送の予約を受け付けたこと、又は第2の生放送の設定を受け付けたことであってもよい。
【0073】
進行管理部114は、第2の生放送の予約を受け付けたか否か、又は第2の生放送の開催設定を受け付けたか否かを判定する(ステップS8)。ステップS8では、例えば、進行管理部114は、記憶部13に記憶される予約フラグ、又は開催フラグに「1」が設定されているか否かを判定する。進行管理部114は、予約フラグ、又は開催フラグに「1」が設定されている場合に、第2の生放送の予約又は開催設定を受け付けたと判定する。進行管理部114により所定の期間に第2の生放送の予約又は開催設定を受け付けたと判定された場合(ステップS8:YES)、処理は、ステップS8からステップS10に遷移する。進行管理部114により所定の期間に第2の生放送の予約又は開催設定を受け付けていないと判定された場合(ステップS8:NO)、処理は、ステップS8からステップS9に遷移する。第2の生放送の予約又は開催設定を受け付けていないと判定することは、第2の生放送の予約又は開催設定がされなかったことの一例である。
【0074】
生成部115は、シナリオが第5の所定の条件を満たしたことに応答して、第2の生放送のコンテンツを生成する(ステップS9)。ステップS9では、例えば、生成部115は、シナリオに基づいて、第1の生放送のコンテンツの進行が第5の所定の条件を満たしたか否かを判定する。第5の所定の条件は、例えば、所定の期間に第2の生放送の開催設定がされなかったことである。所定の期間は、例えば、第1の生放送のコンテンツの終了時刻から所定の時間が経過するまでの期間である。所定の期間は、例えば、第1の生放送のコンテンツの終了時刻から5分間等である。所定の期間は、例えば、イベントの終了時刻から所定の時間が経過するまでの期間であってもよい。所定の期間は、例えば、配信者又は管理者等により設定される設定時刻から所定の時間が経過するまでの期間であってもよい。ステップS9では、例えば、生成部115は、開催フラグに基づいて、所定の期間に第2の生放送の開催設定がされたか否かを判定する。生成部115は、判定結果に基づいて第2の生放送のコンテンツを生成する。
【0075】
コンテンツ取得部110は、第2の生放送のコンテンツを第2の配信者により使用される配信者端末2から取得する(ステップS10)。コンテンツ取得部110は、第2の生放送のコンテンツを記憶部13に保存する。
【0076】
コンテンツ配信部112は、第2の生放送のコンテンツを配信する(ステップS11)。ステップS11では、例えば、コンテンツ配信部112は、視聴者端末3により第2の生放送の配信要求を受信する。コンテンツ配信部112は、第2の生放送の配信要求に含まれるコンテンツ識別情報に基づいて、記憶部13に保存される第2の生放送のコンテンツデータを取得する。コンテンツ配信部112は、第2の生放送のコンテンツデータを配信先の視聴者端末3へ配信する。
【0077】
進行管理部114は、第2の生放送の配信に基づいて、第2の配信者端末にインセンティブを付与する(ステップS12)。ステップS12では、例えば、進行管理部114は、第2の生放送の配信に基づいて、記憶部13に記憶されるユーザ識別情報を参照し、第2の生放送を配信した第2の配信者を特定する。進行管理部114は、特定した第2の配信者の配信者端末2に関連付けられたポイント、又はスコア等の配信者スコアについて、第2の配信者のインセンティブを付与するように更新する。
【0078】
図6は、実施形態の動画配信装置1において、事前通知を出力する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0079】
進行管理部114は、シナリオに基づいて、第1の所定の条件を満たしたか否かを判定する(ステップSA1)。進行管理部114によりシナリオが第1の所定の条件を満たしたと判定された場合(ステップSA1:YES)、処理は、ステップSA1からステップSA2に遷移する。進行管理部114によりシナリオが第1の所定の条件を満たしていないと判定された場合(ステップSA1:NO)、処理は終了する。
【0080】
進行管理部114は、シナリオが第1の所定の条件を満たしたことに応答して、事前通知を出力する(ステップSA2)。
【0081】
進行管理部114は、第2の生放送の予約を受け付けたか否かを判定する(ステップSA3)。ステップA3では、例えば、進行管理部114は、視聴者による事前通知に含まれる第2の生放送予約ボタンに対する操作に基づいて入力情報を取得する。進行管理部114は、視聴者により入力された入力情報に基づいて第2の生放送の予約を受け付ける。なお、第2の生放送予約ボタンは、事前通知と別々に視聴者端末3に表示されてもよい。事前通知が第2の生放送予約ボタンを含まない場合は、ステップSA3及びステップSA4は省略可能である。第2の生放送予約ボタンが事前通知と独立して表示される場合、事前通知を第2の生放送予約ボタンと読み替えてステップSA1からSA4を実行する。
【0082】
進行管理部114により第2の生放送の予約を受け付けたと判定された場合(ステップSA3:YES)、処理は、ステップSA3からステップSA4に遷移する。進行管理部114により第2の生放送の予約を受け付けていないと判定された場合(ステップSA3:NO)、処理は終了する。
【0083】
進行管理部114は、予約フラグを「1」に設定する(ステップSA4)。予約フラグを「1」に設定することは、第2の生放送の予約を受け付けることの一例である。なお、進行管理部114は、第2の生放送の予約を受け付けていない場合、事前通知を繰り返し出力してもよい。
【0084】
図7は、実施形態の動画配信装置1において、リコメンドを出力する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0085】
進行管理部114は、シナリオに基づいて、第2の所定の条件を満たしたか否かを判定する(ステップSB1)。進行管理部114によりシナリオが第2の所定の条件を満たしたと判定された場合(ステップSB1:YES)、処理は、ステップSB1からステップSB2に遷移する。進行管理部114によりシナリオが第2の所定の条件を満たしていないと判定された場合(ステップSB1:NO)、処理は終了する。
【0086】
進行管理部114は、シナリオが第2の所定の条件を満たしたことに応答して、記憶部13からユーザ情報を取得する(ステップSB2)。ステップSB2では、例えば、進行管理部114は、視聴者端末3の視聴者のユーザ情報を取得する。
【0087】
進行管理部114は、視聴者端末3の視聴者のユーザ情報に基づいて視聴者端末3の視聴者に生放送の主催履歴があるか否かを判定する(ステップSB3)。ステップSB2では、例えば、進行管理部114は、視聴者端末3の視聴者のユーザ情報から視聴者端末3のユーザ識別情報に関連付けられた生放送の主催履歴を取得する。進行管理部114は、生放送の主催履歴に基づいて、視聴者端末3の視聴者に生放送の主催履歴があるか否かを判定する。進行管理部114により視聴者端末3の視聴者に生放送の主催履歴があると判定された場合(ステップSB3:YES)、処理は、ステップSB3からステップSB4に遷移する。進行管理部114により視聴者端末3の視聴者に生放送の主催履歴がないと判定された場合(ステップSB3:NO)、処理は終了する。
【0088】
進行管理部114は、判定結果に基づいて生放送の主催履歴がある視聴者の視聴者端末3にリコメンドを出力する(ステップSB4)。なお、進行管理部114は、すべての視聴者の視聴者端末3にリコメンドを出力してもよい。この場合、ステップSB2及びステップSB3は省略可能である。
【0089】
図8は、実施形態の動画配信装置1において、設定通知を出力する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0090】
進行管理部114は、シナリオに基づいて、第3の所定の条件を満たしたか否かを判定する(ステップSC1)。進行管理部114によりシナリオが第3の所定の条件を満たしたと判定された場合(ステップSC1:YES)、処理は、ステップSC1からステップSC2に遷移する。進行管理部114によりシナリオが第3の所定の条件を満たしていないと判定された場合(ステップSC1:NO)、処理は終了する。
【0091】
進行管理部114は、シナリオが第3の所定の条件を満たしたことに応答して、視聴者端末3に設定通知を出力する(ステップSC2)。
【0092】
図9は、実施形態の動画配信装置1において、配信通知を出力する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0093】
進行管理部114は、シナリオに基づいて、第4の所定の条件を満たしたか否かを判定する(ステップSD1)。進行管理部114によりシナリオが第4の所定の条件を満たしたと判定された場合(ステップSD1:YES)、処理は、ステップSD1からステップSD2に遷移する。進行管理部114によりシナリオが第4の所定の条件を満たしていないと判定された場合(ステップSD1:NO)、処理は終了する。
【0094】
進行管理部114は、シナリオが第4の所定の条件を満たしたことに応答して、記憶部13からユーザ情報を取得する(ステップSD2)。ステップSD2では、例えば、進行管理部114は、視聴者端末3の視聴者のユーザ情報を取得する。
【0095】
進行管理部114は、視聴者端末3の視聴者のユーザ情報に基づいて視聴者端末3の視聴者が第1の生放送から退出したか否かを判定する(ステップSD3)。ステップSD3では、例えば、進行管理部114は、視聴者端末3の視聴者のユーザ情報から視聴者端末3のユーザ識別情報に関連付けられた第1の生放送のコンテンツの視聴情報を取得する。進行管理部114は、視聴情報に基づいて、視聴者端末3の視聴者が第1の生放送から退出したか否かを判定する。進行管理部114により視聴者端末3の視聴者が第1の生放送から退出したと判定された場合(ステップSD3:YES)、処理は、ステップSD3からステップSD4に遷移する。進行管理部114により第1の生放送から退出していないと判定された場合(ステップSD3:NO)、処理は終了する。視聴者が第1の生放送から退出したと判定することは、視聴者が第1の生放送を視聴していないと判定することを含む。視聴者が第1の生放送から退出していないと判定することは、視聴者が第1の生放送を視聴していること、又は第1の生放送を視聴中であることを判定することを含む。
【0096】
進行管理部114は、判定結果に基づいて、第1の生放送を視聴していない視聴者の視聴者端末3に配信通知を出力する(ステップSD4)。なお、進行管理部114は、すべての視聴者の視聴者端末3に配信通知を出力してもよい。この場合、ステップSD2及びステップSD3は省略可能である。
【0097】
図10は、実施形態の動画配信装置1において、第2の生放送のコンテンツを生成する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0098】
生成部115は、シナリオに基づいて、第5の所定の条件を満たしたか否かを判定する(ステップSE1)。生成部115によりシナリオが第5の所定の条件を満たしたと判定された場合(ステップSE1:YES)、処理は、ステップSE1からステップSE2に遷移する。進行管理部114によりシナリオが第5の所定の条件を満たしていないと判定された場合(ステップSE1:NO)、処理は終了する。
【0099】
生成部115は、シナリオが第5の所定の条件を満たしたことに応答して、第2の生放送のコンテンツを生成する(ステップSE2)。生成部115は、第2の生放送のコンテンツを記憶部13に保存する。
【0100】
なお、生成部115により生成された第2の生放送のコンテンツは、進行管理部114によりコンテンツの進行が管理されてもよいし、生成部115によりコンテンツの進行が管理されてもよい。
【0101】
上記のように、本実施形態によれば、動画配信装置は、第1の生放送のコンテンツを第1の配信者端末から取得する。動画配信装置は、第1の生放送のコンテンツの進行時刻に関するシナリオを第1の配信者端末又は第1の配信者端末とは異なる端末から取得する。動画配信装置は、第1の生放送のコンテンツを視聴者の視聴者端末に配信する。動画配信装置は、シナリオが所定の条件を満たしたことに応答して、視聴者端末に表示される第2の生放送に関する通知を出力する。動画配信装置は、第2の生放送のコンテンツを第2の生放送の配信者が使用する第2の配信者端末から取得する。動画配信装置は、第2の生放送のコンテンツを配信する。
これにより、動画配信装置は、第1の生放送の配信者に委ねられることなく第2の生放送に関する通知を出力することができる。そのため、動画配信装置は、第2の生放送に関する通知により、視聴者に第2の生放送を開催又は視聴させるきっかけを与えることができる。このように、動画配信装置は、第1の生放送のコンテンツに関連する第2の生放送のコンテンツを配信し易くすることができる。
【0102】
本実施形態によれば、動画配信装置は、シナリオに基づいて、視聴者端末に表示される第2の生放送の配信を設定するための入力キーを含む通知を出力する。
これにより、動画配信装置は、第2の生放送の配信を設定するための入力キーを含む第2の生放送の設定に関する通知を決まったタイミングで出力することができる。そのため、動画配信装置は、第2の生放送の設定に関する通知の有無及びタイミング等といった出力態様が配信者に委ねらえることを防ぐことができる。動画配信装置は、視聴者に第2の生放送の設定に関する通知の表示タイミングを予期させることができるので、視聴者に第2の生放送を開催させるきっかけを与えることができる。このように、動画配信装置は、第1の生放送のコンテンツに関連する第2の生放送のコンテンツを配信し易くすることができる。
【0103】
本実施形態によれば、動画配信装置は、視聴者のユーザ情報に基づいて、視聴者端末に表示される第2の生放送の開催を促すリコメンドを出力する。
これにより、動画配信装置は、第2の生放送の開催を促すリコメンドを見た視聴者に第2の生放送を開催させるきっかけを与えることができる。動画配信装置は、第2の生放送が開催される可能性を高めることができる。
視聴者のユーザ情報は生放送の主催履歴を含む。この場合、動画配信装置は、視聴者の生放送の主催履歴に基づいて、第2の生放送の開催を促すリコメンドを出力する。
これにより、動画配信装置は、過去に第1の生放送又は第2の生放送を主催者として配信したことのある視聴者の視聴者端末に第2の生放送の開催を促すリコメンドを出力することができる。過去に第1の生放送又は第2の生放送を主催者として配信したことのある視聴者は再度第2の生放送を開催する可能性があるので、動画配信装置は、第2の生放送が開催される可能性を高めることができる。このように、動画配信装置は、第1の生放送のコンテンツに関連する第2の生放送のコンテンツを配信し易くすることができる。
【0104】
本実施形態によれば、動画配信装置は、視聴者のユーザ情報に基づいて、第1の生放送を視聴していない視聴者の視聴者端末に表示される第2の生放送の視聴を促す通知を出力する。
これにより、動画配信装置は、第2の生放送の視聴を促す通知を見た視聴者に第2の生放送を視聴するきっかけを与えることができる。動画配信装置は、第2の生放送の視聴者を増やすことで、第2の生放送が盛り上がる可能性を高めることができる。
【0105】
第1の生放送を視聴していない視聴者は第1の生放送から退出した視聴者を含む。この場合、動画配信装置は、第1の生放送から退出した視聴者の視聴者端末に第2の生放送の配信に関する通知を出力する。
これにより、動画配信装置は、第1の生放送から退出して視聴を中止した視聴者に第2の生放送を視聴するきっかけを与えることができる。第1の生放送から退出した視聴者の中には、第2の生放送を視聴する可能性のある視聴者もいるので、動画配信装置は、第2の生放送の視聴者を増やすことができる。
【0106】
本実施形態によれば、動画配信装置は、第2の生放送の配信に基づいて、第2の生放送の配信者のインセンティブを付与するように第2の生放送の配信者に関連付けられたインセンティブに関する情報を更新する。
これにより、動画配信装置は、第2の配信者となり得る視聴者に、第2の生放送を開催する動機付けを与えることができる。そのため、動画配信装置は、第1の生放送のコンテンツに関連する第2の生放送のコンテンツを配信し易くすることができる。
【0107】
本実施形態によれば、動画配信装置は、シナリオに基づいて、視聴者端末に表示される第2の生放送の配信を設定するための入力キーを含む通知の出力よりも前に、視聴者端末に表示される第2の生放送が開催できることを示す事前通知を出力する。
これにより、動画配信装置は、第2の生放送の配信を設定するための入力キーを含む通知を出力する前に、第2の生放送を開催する意思又は第2の生放送が開催された際に視聴する意思を視聴者に持たせることができる。動画配信装置は、第2の生放送の配信を設定するための入力キーを含む通知を出力する前に第1の生放送から退出する視聴者に対して、事前通知により第2の生放送が開催される可能性を知らせることができる。
【0108】
本実施形態によれば、動画配信装置は、視聴者端末から、第1の生放送の終了後に第2の生放送を配信することを第1の生放送が終了する前に予約することを示す第2の生放送の配信予約を受け付ける。
これにより、動画配信装置は、第1の生放送の視聴者による第2の生放送の予約を受け付けることで、視聴者による第2の生放送の主催し忘れを防ぐことができる。
本実施形態によれば、動画配信装置は、所定の期間に第2の生放送の開催設定がされなかった場合、第2の生放送のコンテンツを生成する。動画配信装置は、生成される第2の生放送のコンテンツを配信する。
これにより、動画配信装置は、第2の生放送を自動で開催し、第2の生放送が開催されないことを防ぐことができる。動画配信装置は、第2の生放送の主催を躊躇する視聴者に対して、開催された第2の生放送を視聴するきっかけを与えることができる。
【0109】
なお、動画配信装置1が記憶部13を備える例について説明したが、これに限定されない。記憶部13は、動画配信装置1とは異なる装置に含まれていてもよい。
【0110】
なお、動画配信装置は、動画配信装置1を例に説明したように1つの装置で実現されてもよいし、複数の装置に機能を分散させたシステムによって実現されてもよい。
【0111】
プログラムは、電子機器に記憶された状態で譲渡されてよいし、電子機器に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記録媒体に記録された状態で譲渡されてもよい。記録媒体は、非一時的な有形の媒体である。記録媒体は、コンピュータ可読媒体である。記録媒体は、CD-ROM、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
【0112】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0113】
1…動画配信装置、2…配信者端末、3…視聴者端末、11…制御部、12…通信部、13…記憶部、14…計時部、110…コンテンツ取得部、111…シナリオ取得部、112…コンテンツ配信部、113…ユーザ情報取得部、114…進行管理部、115…生成部。
【要約】
【課題】 第1の生放送のコンテンツに関連する第2の生放送のコンテンツを配信し易くするサービスを提供する。
【解決手段】 実施形態による動画配信装置は、第1の生放送のコンテンツを第1の配信者端末から取得するコンテンツ取得部と、第1の生放送のコンテンツの進行時刻に関するシナリオを前記第1の配信者端末又は前記第1の配信者端末とは異なる端末から取得するシナリオ取得部と、第1の生放送のコンテンツを視聴者の視聴者端末に配信するコンテンツ配信部と、シナリオが所定の条件を満たしたことに応答して、視聴者端末に表示される第2の生放送に関する通知を出力する進行管理部と、を備え、コンテンツ取得部は、第2の生放送のコンテンツを第2の生放送の配信者が使用する第2の配信者端末から取得し、コンテンツ配信部は、第2の生放送のコンテンツを配信する。
【選択図】
図4