(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-13
(45)【発行日】2022-09-22
(54)【発明の名称】商品サンプルの提示システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20220914BHJP
【FI】
G06Q30/06 340
(21)【出願番号】P 2018083031
(22)【出願日】2018-04-24
【審査請求日】2021-04-22
(73)【特許権者】
【識別番号】394008329
【氏名又は名称】国際化工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119725
【氏名又は名称】辻本 希世士
(74)【代理人】
【識別番号】100072213
【氏名又は名称】辻本 一義
(74)【代理人】
【識別番号】100168790
【氏名又は名称】丸山 英之
(72)【発明者】
【氏名】神末 宗和
【審査官】緑川 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-149022(JP,A)
【文献】特開平08-161293(JP,A)
【文献】特開平10-207941(JP,A)
【文献】実開昭62-100076(JP,U)
【文献】特開2003-296617(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの食器を含んでいる食器セットを示すサンプル画像を表示端末に表示することによって、前記食器セットの商品サンプルを顧客に提示する商品サンプルの提示システムであって、
前記表示端末におけるユーザ操作に基づいて、盆に対する前記食器セットのレイアウトと、少なくとも1つの食材を含んでいる食材セットの前記食器セットに対する盛り付けとをシミュレートするシミュレーション手段と、
前記シミュレーション手段のシミュレーション結果に基づいて、前記盆を示す盆画像、前記食器セットを構成する前記少なくとも1つの食器を示す少なくとも1つの食器画像、及び前記食材セットを構成する前記少なくとも1つの食材を示す少なくとも1つの食材画像を含む前記サンプル画像を表示するように、前記表示端末の表示部を制御する表示制御手段
とを備え
、
前記シミュレーション手段は、前記ユーザ操作に基づいて、相似画像として拡大、縮小するように前記食材画像を変形するとともに、縦横の比率を変更するように拡大、縮小し、前記食材画像を変形する変形手段を有し、
前記表示制御手段は、実物のサイズ比に対応し、前記少なくとも1つの食器画像、及び前記盆画像を表示する一方、前記ユーザ操作に基づき前記変形手段によって変形される前記食材画像を表示するように、前記表示端末の前記表示部を制御する、商品サンプルの提示システム。
【請求項2】
少なくとも1つの前記盆に対応する少なくとも1つの盆画像データと、少なくとも1つの前記食器に対応する少なくとも1つの食器画像データと、少なくとも1つの前記食材に対応する少なくとも1つの食材画像データとを、各々対応する商品情報と関連付けて格納する格納手段と、
前記ユーザ操作によって入力される検索条件に該当する前記商品情報を前記格納手段から検索する検索手段
とを更に備え、
前記表示制御手段は、
前記検索手段の検索結果に基づいて、少なくとも1つの前記盆、少なくとも1つの前記食器、及び少なくとも1つの前記食材に各々対応するサムネイル画像を前記ユーザ操作によって選択可能に表示するように、前記表示部を制御し、
前記ユーザ操作によって選択される各前記サムネイル画像に対応する、前記盆画像、前記食器画像及び前記食材画像を表示するように、前記表示部を制御する
請求項1に記載の商品サンプルの提示システム。
【請求項3】
前記検索手段の検索結果に基づいて、前記ユーザ操作によって選択可能に前記表示部に表示され、前記ユーザ操作によって選択される少なくとも1つの前記サムネイル画像をブックマークするブックマーク手段
を更に備え、
前記表示制御手段は、
前記ブックマーク手段によってブックマークされる前記少なくとも1つのサムネイル画像を前記ユーザ操作によって選択可能に表示し、前記ユーザ操作によって選択される各前記サムネイル画像に対応する、前記盆画像、前記食器画像及び前記食材画像を表示するように、前記表示部を制御する
請求項2に記載の商品サンプルの提示システム。
【請求項4】
前記検索手段は、少なくとも1つの前記食器画像データについて前記商品情報を検索するとき、予め定められた複数種類の前記検索条件について、入力された前記検索条件に該当しない前記食器画像データの前記商品情報だけを前記格納手段に格納されている全ての前記食器画像データの前記商品情報から排除し、残りの前記食器画像データの前記商品情報は全て前記検索条件に該当するものとして前記食器画像データの前記商品情報を検索する、請求項2又は請求項3に記載の商品サンプルの提示システム。
【請求項5】
前記シミュレーション手段は、
前記表示制御手段の制御によって前記表示部に表示される各前記食器画像及び各前記食材画像の表示位置を前記ユーザ操作に基づいて再設定する位置設定手段を有する
請求項1から
請求項4のいずれか1項に記載の商品サンプルの提示システム。
【請求項6】
前記位置設定手段によって再設定される各前記表示位置を示す位置データ、及び前記シミュレーション結果に対応する前記サンプル画像を示すサンプル画像データの少なくとも一方を保存する保存手段
を更に備える
請求項5に記載の商品サンプルの提示システム。
【請求項7】
前記保存手段に保存される各前記位置データ又は前記サンプル画像データに対する送信要求に応じて、前記送信要求を発した前記表示端末に各前記位置データ又は前記サンプル画像データを送信する送信手段
を更に備える
請求項6に記載の商品サンプルの提示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品サンプルの提示システムに関し、特に、表示端末に食器セットのサンプル画像を表示することによって、食器セットの商品サンプルを顧客に提示する商品サンプルの提示システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
表示端末に商品のサンプル画像を表示することによって、商品サンプルを顧客に提示する提示システムとして、特許文献1には、指輪、宝石などの身飾品の提示システムが記載されている。特許文献1に記載の提示システムは、サーバと、当該サーバにインターネットを介して接続される表示端末とを備えている。サーバは、多数の身飾品に関する商品情報とサンプル画像とが関連付けられた検索対象データを保持する。
【0003】
表示端末のオペレータは、顧客の好みに合致しそうな身飾品を検索対象データから検索するように、検索条件を入力する。検索条件に該当する身飾品があると、サーバは、当該身飾品の商品情報とサンプル画像とを表示端末に送信する。表示端末は、サーバから送信された商品情報とサンプル画像とを表示部に表示する。
【0004】
以上のような提示システムを食器販売に応用すると、顧客の好みに合致しそうな食器のサンプル画像を表示端末に表示することができ、商品サンプルを顧客に提示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の提示システムを食器販売に応用しても、1つ1つの食器の商品サンプルを提示できるだけであって、いくつかの食器を含む食器セットが実際に使用されているときの状態を顧客に示すことはできない。従って、顧客は、当該食器セットを使用して料理が提供されるときの状態を具体的なイメージとして把握することができず、顧客に対して商品を効果的にアピールすることができない。なお、食器セットとは、一人が一回の食事で使用するのに適した食器の集合体をいう。食器セットの代表例としては、1つの飯碗、1つの汁椀、1つ又は2つの皿、1つ又は2つの鉢を含む食器セットが挙げられる。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示端末に食器セットを示すサンプル画像を表示し、食器セットの商品サンプルを顧客に提示するときに、商品を効果的にアピールできる提示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願に開示する商品サンプルの提示システムは、少なくとも1つの食器を含んでいる食器セットを示すサンプル画像を表示端末に表示することによって、前記食器セットの商品サンプルを顧客に提示する。当該提示システムは、シミュレーション手段と、表示制御手段とを備える。前記シミュレーション手段は、前記表示端末におけるユーザ操作に基づいて、盆に対する前記食器セットのレイアウトと、前記食器セットに対する食材セットの盛り付けとをシミュレートする。前記食材セットは、少なくとも1つの食材を含む。前記表示制御手段は、前記シミュレーション手段のシミュレーション結果に基づいて、前記サンプル画像を表示するように、前記表示端末の表示部を制御する。前記サンプル画像は、前記盆を示す盆画像、前記食器セットを構成する前記少なくとも1つの食器を示す少なくとも1つの食器画像、及び前記食材セットを構成する前記少なくとも1つの食材を示す少なくとも1つの食材画像を含む。前記シミュレーション手段は、前記ユーザ操作に基づいて、相似画像として拡大、縮小するように前記食材画像を変形するとともに、縦横の比率を変更するように拡大、縮小し、前記食材画像を変形する変形手段を有する。前記表示制御手段は、実物のサイズ比に対応し、前記少なくとも1つの食器画像、及び前記盆画像を表示する一方、前記ユーザ操作に基づき前記変形手段によって変形される前記食材画像を表示するように、前記表示端末の前記表示部を制御する。
【0009】
本願に開示する提示システムは、格納手段と、検索手段とを更に備える。前記格納手段は、少なくとも1つの前記盆に対応する少なくとも1つの盆画像データと、少なくとも1つの前記食器に対応する少なくとも1つの食器画像データと、少なくとも1つの前記食材に対応する少なくとも1つの食材画像データとを、各々対応する商品情報と関連付けて格納する。前記検索手段は、前記ユーザ操作によって入力される検索条件に該当する前記商品情報を前記格納手段から検索する。そして、本願に開示する提示システムにおいては、前記表示制御手段は、前記検索手段の検索結果に基づいて、少なくとも1つの前記盆、少なくとも1つの前記食器、及び少なくとも1つの前記食材に各々対応するサムネイル画像を前記ユーザ操作によって選択可能に表示するように、前記表示部を制御する。また、前記表示制御手段は、前記ユーザ操作によって選択される各前記サムネイル画像に対応する、前記盆画像、前記食器画像及び前記食材画像を表示するように、前記表示部を制御する。
【0010】
また、本願に開示する提示システムは、ブックマーク手段を更に備える。前記ブックマーク手段は、前記検索手段の検索結果に基づいて、前記ユーザ操作によって選択可能に前記表示部に表示され、前記ユーザ操作によって選択される少なくとも1つの前記サムネイル画像をブックマークする。そして、本願に開示する提示システムにおいて、前記表示制御手段は、前記ブックマーク手段によってブックマークされる前記少なくとも1つのサムネイル画像を前記ユーザ操作によって選択可能に表示し、前記ユーザ操作によって選択される各前記サムネイル画像に対応する、前記盆画像、前記食器画像及び前記食材画像を表示するように、前記表示部を制御する。
【0011】
また、本願に開示する提示システムにおいて、前記検索手段は、少なくとも1つの前記食器画像データについて前記商品情報を検索するとき、予め定められた複数種類の前記検索条件について、入力された前記検索条件に該当しない前記食器画像データの前記商品情報だけを前記格納手段に格納されている全ての前記食器画像データの前記商品情報から排除し、残りの前記食器画像データの前記商品情報は全て前記検索条件に該当するものとして前記食器画像データの前記商品情報を検索する。
【0012】
また、本願に開示する提示システムにおいて、前記シミュレーション手段は、位置設定手段を有する。前記位置設定手段は、前記表示制御手段の制御によって前記表示部に表示される各前記食器画像及び各前記食材画像の表示位置を前記ユーザ操作に基づいて再設定する。
【0013】
また、本願に開示する提示システムは、保存手段を更に備える。前記保存手段は、前記位置設定手段によって再設定される各前記表示位置を示す位置データ、及び前記シミュレーション結果に対応する前記サンプル画像を示すサンプル画像データの少なくとも一方を保存する。
【0014】
また、本願に開示する提示システムは、送信手段を更に備える。前記送信手段は、前記保存手段に保存される各前記位置データ又は前記サンプル画像データに対する送信要求に応じて、前記送信要求を発した前記表示端末に各前記位置データ又は前記サンプル画像データを送信する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の提示システムによれば、表示端末におけるユーザ操作に基づいて、盆に対する食器セットのレイアウトと、食器セットに対する食材セットの盛り付けとがシミュレートされ、シミュレーション結果に基づいて、サンプル画像が表示端末の表示部に表示される。サンプル画像は、盆を示す盆画像、食器セットを構成する少なくとも1つの食器を示す少なくとも1つの食器画像、及び食材セットを構成する少なくとも1つの食材を示す少なくとも1つの食材画像を含む。
【0016】
以上によって、実際の商品サンプルを持ち歩くことなく食器セットの商品サンプルを顧客に提示することができ、実際に商品サンプルを持ち歩く場合と比較して、より多量の商品サンプルを容易に提示できる。また、サンプル画像は、食器セットに盛り付けされた食材画像を含む。従って、顧客は、食器セットを使用して料理が提供されるときの状態を具体的なイメージとして把握することができ、顧客に対して商品を効果的にアピールできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態に係る提示システムを示すブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るサンプル画像を示す概略図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る格納手段を示すブロック図である。
【
図4】表示部に表示される初期画面を示す概略図である。
【
図5】表示部に表示される検索画面を示す概略図である。
【
図6】表示部に表示される盆選択画面を示す概略図である。
【
図7】表示部に表示される食器選択画面を示す概略図である。
【
図8】表示部に表示される食材選択画面を示す概略図である。
【
図9】表示部に表示されるシミュレーション画面を示す概略図である。
【
図10】表示部に表示されるマイトレー画面を示す概略図である。
【
図11】表示部に表示されるブックマーク画面を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る商品サンプルの提示システムに関する実施の形態について、添付の図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するのに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この形態に限定されるものではない。
【0019】
[基本原理]
以下、
図1、
図2を参照して、本発明の基本原理を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る商品サンプルの提示システムを示すブロック図である。
図2は、本発明の実施形態に係るサンプル画像を示す概略図である。
【0020】
図1、
図2に示すように、実施形態に係る提示システムは、表示端末1と、サーバ装置2とを備える。当該提示システムは、食器セット32を示すサンプル画像30を表示端末1に表示することによって、食器セット32の商品サンプルを顧客に提示する。食器セット32は、少なくとも1つの食器(D)を含んでいる。なお、食器セット32とは、一人が一回の食事で使用するのに適した食器の集合体をいう。食器セット32の代表例としては、1つの飯碗、1つの汁椀、1つ又は2つの皿、1つ又は2つの鉢を含む食器セットが挙げられる。
【0021】
実施形態においては、表示端末1とサーバ装置2とは、インターネット3を介して通信可能に接続されるコンピュータであり、各々、中央処理装置と、記憶装置と、ルータなどの通信機器に接続するインタフェースとを有している。表示端末1は、実施形態においては、パソコン、又はスマートフォンなどの携帯情報端末であり、表示部11と、表示制御手段12と、操作部13とを有する。表示部11は、例えば液晶表示装置である。表示制御手段12は、画像を表示するように表示部11を制御する。表示端末1の中央処理装置は、コンピュータプログラムを実行することによって、表示制御手段12として機能する。操作部13は、例えばキーボード、マウス又はタッチセンサを含み、表示端末1に対するユーザ操作を受け付ける。
【0022】
また、
図1に示すように、当該提示システムは、シミュレーション手段21を備える。実施形態においては、シミュレーション手段21の機能は、サーバ装置2に実装されるウェブアプリケーションが提供する。具体的には、表示端末1において動作するウェブブラウザ上でシミュレーション手段21の少なくとも一部の機能が実現される。すなわち、表示端末1の中央処理装置とサーバ装置2の中央処理装置とが協調して、シミュレーション手段21の機能を実現する。
【0023】
図2のシミュレーション結果画面100に示すように、シミュレーション手段21は、表示端末1におけるユーザ操作に基づいて、盆(31)に対する食器セット32のレイアウトと、食器セット32に対する食材セット33の盛り付けとをシミュレートする。食材セット33は、少なくとも1つの食材(E)を含んでいる。表示制御手段12は、シミュレーション手段21のシミュレーション結果に基づいて、サンプル画像30を表示するように、表示部11を制御する。
【0024】
サンプル画像30は、盆画像31、少なくとも1つの食器画像D、及び少なくとも1つの食材画像Eを含む。盆画像31は、盆を示す。少なくとも1つの食器画像Dは、食器セット32を構成する少なくとも1つの食器を示す。少なくとも1つの食材画像Eは、食材セット33を構成する少なくとも1つの食材を示す。実施形態では、盆画像31、食器画像D、食材画像Eは、斜視画像である。
【0025】
また、
図2においては、食器セット32は、4つの皿に対応する第1食器画像D1、第2食器画像D2、第3食器画像D3、第4食器画像D4と、鉢に対応する第5食器画像D5とを含む。食材セット33は、パイを含む惣菜を示す第1食材画像E1と、カツを含む惣菜を示す第2食材画像E2と、スープを示す第3食材画像E3と、パンを示す第4食材画像E4と、サラダを示す第5食材画像E5とを含む。盆画像31のサイズと食器画像Dのサイズとの比は、実物のサイズ比に対応している。例えば、盆の実物の横、縦のサイズが40×30(cm)であり、飯碗の実物の径が10(cm)であれば、対応する盆画像31の横サイズと食器画像Dの横サイズとの比は、4:1になる。
【0026】
以上、
図1、
図2を参照して説明したように、実施形態によれば、表示端末1におけるユーザ操作に基づいて、盆(31)に対する食器セット32のレイアウトと、食器セット32に対する食材セット33の盛り付けとがシミュレーション手段21によってシミュレートされ、シミュレーション手段21のシミュレーション結果に基づいて、サンプル画像30を表示するように、表示部11が表示制御手段12によって制御される。サンプル画像30は、盆を示す盆画像31、食器セット32を構成する少なくとも1つの食器を示す少なくとも1つの食器画像D、及び食材セット33を構成する少なくとも1つの食材を示す少なくとも1つの食材画像Eを含む。
【0027】
以上によって、実際の商品サンプルを持ち歩くことなく食器セット32の商品サンプルを顧客に提示することができ、実際の商品サンプルを持ち歩く場合と比較して、より多量の商品サンプルを容易に提示できる。また、
図2に示すように、サンプル画像30は、食器セット32に盛り付けされた食材画像Eを含む。従って、顧客は、食器セット32を使用して料理が提供されるときの状態を具体的なイメージとして把握することができ、顧客に対して商品を効果的にアピールできる。
【0028】
また、表示端末1は、プリンタに接続可能であり、プリンタによって、サンプル画像30を記録用紙に形成し、出力することができる。サンプル画像30を記録用紙に形成するときに、盆画像31及び食器画像Dを実寸に対応する寸法に形成することができ、顧客に対して商品の実寸に即した食器セット32の商品サンプルを提示できる。
【0029】
[サーバ装置2]
図1に示すように、サーバ装置2は、格納手段22と、検索手段23と、保存手段24と、送信手段25と、ブックマーク手段26とを更に有する。
【0030】
[格納手段22]
次に、
図3を参照して、格納手段22を詳細に説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る格納手段22を示すブロック図である。
図3に示すように、格納手段22は、少なくとも1つの盆(31)に対応する少なくとも1つの盆画像データ31Dと、少なくとも1つの食器(D)に対応する少なくとも1つの食器画像データ32Dと、少なくとも1つの食材(E)に対応する少なくとも1つの食材画像データ33Dとを、各々対応する商品情報34と関連付けて格納する。商品情報34は、後述の盆検索画面、食器検索画面60、及び食材検索画面において入力可能な検索条件に対応する情報を含む。なお、格納手段22には、箸又はカトラリーを示す食器画像データ32Dを商品情報34と関連付けて格納することもできる。
【0031】
[検索手段23]
次に、
図4~
図8を参照して、検索手段23を詳細に説明する。
図4は、表示部11に表示される初期画面50を示す概略図である。
図5は、表示部11に表示される食器検索画面60を示す概略図である。
図6は、表示部11に表示される盆選択画面70を示す概略図である。
図7は、表示部11に表示される食器選択画面80を示す概略図である。
図8は、表示部11に表示される食材選択画面90を示す概略図である。
【0032】
検索手段23は、ユーザ操作によって入力される検索条件に該当する商品情報34を格納手段22から検索する。そして、表示制御手段12は、検索手段23の検索結果に基づいて、少なくとも1つの盆(31)、少なくとも1つの食器(D)、及び少なくとも1つの食材(E)に各々対応するサムネイル画像をユーザ操作によって選択可能に表示するように、表示部11を制御する。
【0033】
具体的には、
図4に示すように、表示端末1においてブラウザを立ち上げ、インターネット3を介してサーバ装置2にアクセスすると、表示部11に初期画面50が表示される。初期画面50は、第1検索アイコン51、第2検索アイコン52、第3検索アイコン53、閲覧アイコン54、保存アイコン55、送信アイコン56を含む。表示制御手段12は、ユーザ操作を受付可能に、第1検索アイコン51、第2検索アイコン52、第3検索アイコン53、閲覧アイコン54、保存アイコン55、送信アイコン56を表示するように、表示部11を制御する。例えば、各アイコンがマウスクリックされることによって、各アイコンに対応付けられた処理が実行される。
【0034】
実施形態においては、第1検索アイコン51に対するユーザ操作によって、図示しない盆検索画面が表示部11に表示される。第2検索アイコン52に対するユーザ操作によって、
図5に示す食器検索画面60が表示部11に表示される。第3検索アイコン53に対するユーザ操作によって、図示しない食材検索画面が表示部11に表示される。閲覧アイコン54、保存アイコン55、送信アイコン56については後述する。
【0035】
図5に示すように、食器検索画面60は、食器に関する商品情報34に対する検索条件を入力するための画面であって、用途入力領域61A、カテゴリ入力領域61B、サイズ入力領域62、価格入力領域63、及び検索アイコン64を含む。表示制御手段12は、用途入力領域61A、カテゴリ入力領域61B、サイズ入力領域62、価格入力領域63をユーザ操作によってデータ入力可能に表示し、ユーザ操作を受付可能に、検索アイコン64を表示するように、表示部11を制御する。なお、盆検索画面、食材検索画面については、食器検索画面60と同様であるため、図示説明は省略する。
【0036】
実施形態においては、用途入力領域61Aは、プルダウンメニューであり、予め用意されている食器の用途を示す語句、例えば「飯碗」、「汁椀」、「皿」、「鉢」、・・・が、検索条件としてユーザ操作によって選択可能に表示される。サイズ入力領域62には、食器のサイズを示す数値が、検索条件として例えばテンキーによって入力可能である。価格入力領域63には、食器の価格を示す数値が、検索条件として例えばテンキーによって入力可能である。検索アイコン64は、検索処理の実行を指示するユーザ操作を受付可能に表示される。
【0037】
カテゴリ入力領域61Bは、実施形態においては、プルダウンメニューであり、予め用意されている食器のコーディネート、又は特殊素材についてのカテゴリを示す語句が、検索条件としてユーザ操作によって選択可能に表示される。例えば、上位カテゴリを示す語句:「シンプルモダン」、「和風」、「洋風」、「中華」、「病院・高齢者施設」、「UD食器・PPカバー」、「弁当箱・配食容器」、「高強化磁器・強化磁器」、「テーブルグッズ」、「キッズ&スクール」が検索条件として表示され、上位カテゴリに各々対応する下位カテゴリを示す語句、例えば「シンプルモダン」に対応する下位カテゴリを示す語句:「ウッディ」、「ミナモヴィータ」、・・・が検索条件として表示される。
【0038】
そして、各上位カテゴリ及び各下位カテゴリに少なくとも1つの食器を対応付けるように、商品情報34が設定されることによって、食器のコーディネート、又は特殊素材についてのカテゴリに関する検索条件を使用して、食器を検索できる。従って、食器セットのコーディネートが容易になり、顧客の利便性が向上される。
【0039】
検索手段23は、検索アイコン64が例えばマウスクリックされると、検索処理の実行を指示するユーザ操作を受け付けたものとして、検索処理を実行する。検索処理においては、入力された検索条件に該当する商品情報34が格納手段22から検索される。具体的には、入力された検索条件に該当しない商品情報34だけを排除し、残りの商品情報34は全て検索条件に該当するものとして商品情報34を格納手段22から検索する。
【0040】
表示制御手段12は、検索手段23の検索結果に基づいて、
図6~
図8に示すように、盆選択画面70、食器選択画面80又は食材選択画面90を表示するように、表示部11を制御する。
【0041】
図6に示すように、盆選択画面70は、図示しない盆検索画面に対応している。盆選択画面70には、少なくとも1つの盆(31)に対応する少なくとも1つのサムネイル画像Fがユーザ操作によって選択可能に表示される。当該少なくとも1つのサムネイル画像Fは、盆検索画面において入力された検索条件に該当する商品情報34に対応している。
図6においては、サムネイル画像Fとして、3種類の盆に対応する第1サムネイル画像F1、第2サムネイル画像F2、第3サムネイル画像F3が表示されている。また、盆選択画面70には、第1チェックボックス40が各サムネイル画像Fに対応して表示される。第1チェックボックス40は、第1サムネイル画像F1、第2サムネイル画像F2、第3サムネイル画像F3のいずれかを選択するためのユーザ操作を受け付ける。
【0042】
また、盆選択画面70には、第1サムネイル画像F1、第2サムネイル画像F2、第3サムネイル画像F3のうち、選択されたサムネイル画像Fを示す第4サムネイル画像F4が表示される。また、盆選択画面70は、第1サムネイル画像F1、第2サムネイル画像F2、第3サムネイル画像F3、第4サムネイル画像F4に各々対応する情報表示領域34Dを含む。情報表示領域34Dには、各サムネイル画像Fに対応する商品情報34の少なくとも一部が表示される。また、盆選択画面70には、確定ボタン65が表示される。確定ボタン65は、盆選択画面70における選択結果を確定するためのユーザ操作を受付可能に表示される。
【0043】
図7に示すように、食器選択画面80は、
図5に示す食器検索画面60に対応している。食器選択画面80には、少なくとも1つの食器(D)に対応する少なくとも1つのサムネイル画像Fがユーザ操作によって選択可能に表示される。当該少なくとも1つのサムネイル画像Fは、食器検索画面60において入力される検索条件に該当する商品情報34に対応している。
図7においては、サムネイル画像Fとして、4種類の飯碗に対応する第5サムネイル画像F5、第6サムネイル画像F6、第7サムネイル画像F7、第8サムネイル画像F8が表示されている。
【0044】
また、食器選択画面80には、第1チェックボックス40が各サムネイル画像Fに対応して表示される。第1チェックボックス40は、第5サムネイル画像F5、第6サムネイル画像F6、第7サムネイル画像F7、第8サムネイル画像F8の少なくとも1つを選択するためのユーザ操作を受け付ける。また、食器選択画面80には、第2チェックボックス41が表示される。第2チェックボックス41は、選択されたサムネイル画像Fに対応する食器画像Dを食器セット32に含ませるか否かを指定するためのユーザ操作を受け付ける。
【0045】
また、食器選択画面80は、第5サムネイル画像F5、第6サムネイル画像F6、第7サムネイル画像F7、第8サムネイル画像F8に各々対応する情報表示領域34Dを含む。情報表示領域34Dには、各サムネイル画像Fに対応する商品情報34の少なくとも一部が表示される。また、食器選択画面80には、確定ボタン65が表示される。確定ボタン65は、食器選択画面80における選択結果を確定するためのユーザ操作を受付可能に表示される。
【0046】
図8に示すように、食材選択画面90は、図示しない食材検索画面に対応している。食材選択画面90には、少なくとも1つの食材(E)に対応する少なくとも1つのサムネイル画像Fがユーザ操作によって選択可能に表示される。当該少なくとも1つのサムネイル画像Fは、食材検索画面において入力される検索条件に該当する商品情報34に対応している。
図8においては、サムネイル画像Fとして、4種類の食材に対応する第9サムネイル画像F9、第10サムネイル画像F10、第11サムネイル画像F11、第12サムネイル画像F12が表示されている。
【0047】
また、食材選択画面90には、第1チェックボックス40が各サムネイル画像Fに対応して表示される。第1チェックボックス40は、第9サムネイル画像F9、第10サムネイル画像F10、第11サムネイル画像F11、第12サムネイル画像F12の少なくとも1つを選択するためのユーザ操作を受け付ける。また、食材選択画面90には、第2チェックボックス41が表示される。第2チェックボックス41は、選択されたサムネイル画像Fに対応する食材画像Eを食材セット33に含ませるか否かを指定するためのユーザ操作を受け付ける。
【0048】
また、食材選択画面90は、第9サムネイル画像F9、第10サムネイル画像F10、第11サムネイル画像F11、第12サムネイル画像F12に各々対応する情報表示領域34Dを含む。情報表示領域34Dには、商品情報34の少なくとも一部が表示される。また、食材選択画面90には、確定ボタン65が表示される。確定ボタン65は、食材選択画面90における選択結果を確定するためのユーザ操作を受付可能に表示される。
【0049】
[シミュレーション手段21]
次に、
図1、
図9を参照して、シミュレーション手段21を詳細に説明する。
図9は、本発明の実施形態に係るシミュレーション画面110を示す概略図である。シミュレーション画面110には、ユーザ操作によって選択される各サムネイル画像Fに対応する、盆画像31、食器画像D及び食材画像Eが表示される。また、シミュレーション画面110は、第1リスト表示アイコン72、第2リスト表示アイコン73を含む。表示制御手段12は、ユーザ操作を受付可能に、第1リスト表示アイコン72、第2リスト表示アイコン73を表示するように、表示部11を制御する。第1リスト表示アイコン72、第2リスト表示アイコン73の機能については、後述する。
【0050】
また、シミュレーション手段21は、
図1に示すように、位置設定手段27及び変形手段28を有する。位置設定手段27は、表示制御手段12の制御によって表示部11に表示される各食器画像D及び各食材画像Eの表示位置をユーザ操作に基づいて再設定する。変形手段28は、ユーザ操作に基づいて、食材画像Eを拡大や縮小など変形する。
【0051】
図9においては、盆画像31と、皿を示す食器画像Dと、惣菜を示す食材画像Eとがシミュレーション画面110に表示されており、食器画像D及び食材画像Eは、ユーザ操作によって、表示位置が変更可能である。なお、盆画像31の表示位置は、予め決定されており、盆画像31は例えばシミュレーション画面110の中央に表示される。
【0052】
そして、シミュレーション画面110においては、ユーザは、例えばマウスドラッグによって、食器画像Dを矢印X1によって示されるように移動することができる。また、ユーザは、例えばマウスドラッグによって、食材画像Eを矢印X2によって示されるように移動することができる。以上のようなユーザ操作によって、位置設定手段27は食器画像Dと食材画像Eの表示位置を再設定する。そして、表示位置の再設定を繰り返すことによって、盆31に対する食器セット32のレイアウトがシミュレートされ、食器セット32に対する食材セット33の盛り付けがシミュレートされる。
【0053】
また、食材画像Eが例えばマウスクリックされ、当該食材画像Eが選択されると、拡縮アイコン57が表示部11に表示される。拡縮アイコン57は、食材画像Eを拡大又は縮小するように変形するためのユーザ操作を受付可能に表示される。食材画像Eを拡大又は縮小するとき、食材画像Eを相似画像として拡大、縮小してもよく、食材画像Eにおける縦横の比率を変更するように拡大、縮小してもよい。具体的には、拡縮アイコン57を例えばマウスドラッグすることによって、当該食材画像Eが変形される。
【0054】
以上のようにして、変形手段28は、ユーザ操作に基づいて、食材画像Eを変形する。従って、食器画像Dのサイズに適合するように、食材画像Eのサイズ及び外形を調節できる。また、シミュレーション手段21は、食器画像D又は食材画像Eが互いに重なり合うとき、選択された画像を重なり合っている相手方の画像の上の階層に表示するか下の階層に表示するかを設定する機能を有する。当該機能によれば、斜視画像である食器画像D又は食材画像Eにおける階層の上下関係を正しく設定できる。なお、盆画像31は、常に食器画像D及び食材画像Eの下の階層に表示される。
【0055】
以上、
図3~
図9を参照して説明したように、実施形態によれば、少なくとも1つの盆(31)に対応する少なくとも1つの盆画像データ31Dと、少なくとも1つの食器(D)に対応する少なくとも1つの食器画像データ32Dと、少なくとも1つの食材(E)に対応する少なくとも1つの食材画像データ33Dとが、格納手段22によって、各々対応する商品情報34と関連付けて格納される。また、検索手段23によって、ユーザ操作によって入力される検索条件に該当する商品情報34が格納手段22から検索される。
【0056】
また、検索手段23の検索結果に基づいて、少なくとも1つの盆(31)、少なくとも1つの食器(D)、及び少なくとも1つの食材(E)に各々対応するサムネイル画像Fをユーザ操作によって選択可能に表示するように、表示部11が制御される。また、ユーザ操作によって選択される各サムネイル画像Fに対応する、盆画像31、食器画像D及び食材画像Eを表示するように、表示部11が制御される。以上により、顧客の好みに合致しそうな食器セット32の商品サンプルを大量の商品サンプルの中から検索し、顧客に迅速に提示できる。
【0057】
また、
図3~
図9を参照して説明したように、実施形態によれば、シミュレーション手段21の位置設定手段27によって、各食器画像D及び各食材画像Eの表示位置がユーザ操作に基づいて再設定される。従って、マウスドラッグなどの簡単な操作によって食器セット32のレイアウトと、食材セット33の盛り付けとをシミュレートでき、商品を顧客に効果的にアピールするためのサンプル画像30を容易に作成できる。
【0058】
また、
図3~
図9を参照して説明したように、実施形態によれば、ユーザ操作に基づいて、食材画像Eが変形される。従って、食材画像Eを様々なサイズの食器(D)のサイズに適合するように自由に変形でき、様々なサイズの食器(D)に様々な食材(E)を盛り付けた状態を示すサンプル画像30を表示部11に表示でき、商品をより効果的に顧客にアピールできる。
【0059】
[保存手段24]
次に、
図1、
図2、
図10を参照して、保存手段24を説明する。
図10は、表示部11に表示されるマイトレー画面120を示す概略図である。
図1に示すように、保存手段24は、位置設定手段27によって再設定される各表示位置を示す位置データF、及びシミュレーション手段21のシミュレーション結果に対応するサンプル画像30を示すサンプル画像データ30Dの少なくとも一方を保存する。
【0060】
例えば、
図2に示すシミュレーション結果画面100において、保存アイコン55がマウスクリックされると、サンプル画像30を示すサンプル画像データ30Dが、サーバ装置2の記憶装置に記憶される。その結果、サンプル画像データ30Dが保存手段24に保存される。又は、サンプル画像30における少なくとも1つの食器画像D及び少なくとも1つの食材画像Eの各表示位置を示す位置データFが、サーバ装置2の記憶装置に記憶される。その結果、位置設定手段27によって再設定される各表示位置を示す位置データFが保存手段24に保存される。サンプル画像データ30Dは複数個が保存可能であり、位置データFも、複数のサンプル画像データ30Dに対応して、複数セットの位置データFが保存可能である。
【0061】
保存手段24に保存される位置データF又はサンプル画像データ30Dに対応するサンプル画像30は、閲覧アイコン54が例えばマウスクリックされることによって、
図10に示すように、マイトレー画面120として閲覧可能になる。
図10においては、マイトレー画面120は、2つのサンプル画像30に対応する2つのサムネイル画像Fと、データ表示アイコン58とを含む。2つのサムネイル画像Fは、位置データF又はサンプル画像データ30Dに基づいて、表示端末1の中央処理装置又はサーバ装置2の中央処理装置が生成する。
【0062】
実施形態においては、2つのサンプル画像30に対応するサムネイル画像Fである第13サムネイル画像F13と第14サムネイル画像F14とがユーザ操作受付可能にマイトレー画面120に表示されている。例えば、ユーザが第13サムネイル画像F13又は第14サムネイル画像F14をダブルクリックすることによって、ダブルクリックされたサムネイル画像Fに対応するサンプル画像30が
図2に示したシミュレーション結果画面100に表示される。
【0063】
また、データ表示アイコン58は、ユーザ操作を受付可能に各サムネイル画像Fに対応して表示されている。データ表示アイコン58が例えばマウスクリックされることによって、当該サムネイル画像Fに対応するサンプル画像30に含まれる盆(31)及び食器(D)の商品情報34と、当該サンプル画像30に含まれる盆(31)及び食器(D)の合計金額とが表示部11に表示される。合計金額は、商品情報34に含まれている価格情報に基づいて算出される。合計金額が表示されることによって、顧客に、盆及び食器セット32の購入費用を知らせることができ、顧客の利便性を向上させることができる。
【0064】
以上、
図1、
図2、
図10を参照して説明したように、実施形態によれば、位置設定手段27によって再設定される各表示位置を示す位置データF、及びシミュレーション手段21のシミュレーション結果に対応するサンプル画像30を示すサンプル画像データ30Dの少なくとも一方が保存手段24によって保存される。従って、オペレータが予め作成したサンプル画像30又は顧客が以前に作成したサンプル画像30を随時に表示部11に表示することができ、顧客の好みに合致しそうな商品サンプルを随時に提示することができる。
【0065】
[送信手段25]
次に、
図1、
図10を参照して、送信手段25を説明する。送信手段25は、保存手段24に保存される各位置データF又はサンプル画像データ30Dに対する送信要求に応じて、送信要求を発した表示端末1に各位置データF又はサンプル画像データDを送信する。具体的には、サーバ装置2の中央処理装置が、コンピュータプログラムを実行することによって、送信手段25として機能する。
【0066】
実施形態においては、表示端末1は、電子メールを送信するメーラーを備えている。送信アイコン56が例えばマウスクリックされることによって、表示制御手段12は、図示しないアドレス入力画面を表示するように、表示部11を制御する。アドレス入力画面において、送信先の電子メールアドレスが入力され、電子メールの送信指示がなされると、サーバ装置2に対して送信要求を発するためのURLリンクを含む電子メールがメーラーによって送信される。
【0067】
URLリンクを含む電子メールを受信した表示端末1において、電子メールが開封され、URLリンクが例えばマウスクリックされると、サーバ装置2に対して送信要求が発信される。サーバ装置2が当該送信要求を受信すると、送信手段25は、送信要求を発した表示端末1にURLリンクに対応する位置データF又はサンプル画像データ30Dを送信する。
【0068】
以上、
図1、
図10を参照して説明したように、実施形態によれば、保存手段24に保存される各位置データF又はサンプル画像データ30Dに対する送信要求に応じて、送信要求を発した表示端末1に各位置データF又はサンプル画像データ30Dが送信手段25によって送信される。従って、シミュレーション手段21によってシミュレーションを行った顧客以外の顧客もサンプル画像30を閲覧することができ、より多くの顧客に商品を効果的にアピールできる。また、販売者が推奨する食器セット32の商品サンプルをより多くの顧客に提示することができ、より多くの顧客に商品を効果的にアピールできる。
【0069】
[ブックマーク手段26]
次に、
図1、
図9、
図11を参照して、ブックマーク手段26を説明する。
図11は、表示部11に表示されるブックマーク画面130を示す概略図である。ブックマーク画面130は、リスト表示領域140を含む。ブックマーク手段26は、検索手段23の検索結果に基づいて、ユーザ操作によって選択可能に表示部11に表示され、ユーザ操作によって選択される少なくとも1つのサムネイル画像Fをブックマークする。具体的には、
図6~
図8の選択画面において、チェックされた第1チェックボックス40に対応するサムネイル画像Fが全てブックマークされる。ブックマークされたサムネイル画像Fのリストはサーバ装置2の記憶装置に記憶される。
【0070】
そして、
図9に示す第1リスト表示アイコン72に対するユーザ操作が行われると、
図11に示すように、ブックマークされたサムネイル画像Fのうち、盆画像31及び食器画像Dに対応するサムネイル画像Fが、リスト表示領域140に表示される。リスト表示領域140に表示されるサムネイル画像Fはユーザ操作を受付可能に表示される。リスト表示領域140に表示されるサムネイル画像Fがユーザ操作によって選択されると、表示制御手段12は、選択されたサムネイル画像Fに対応する、盆画像31又は食器画像Dを
図9に示すシミュレーション画面110に表示するように、表示部11を制御する
【0071】
また、
図9に示す第2リスト表示アイコン73に対するユーザ操作が行われると、ブックマークされたサムネイル画像Fのうち食材画像Eに対応するサムネイル画像Fが、リスト表示領域140に表示される。リスト表示領域140に表示されるサムネイル画像Fがユーザ操作によって選択されると、表示制御手段12は、選択されたサムネイル画像Fに対応する食材画像Eを
図9に示すシミュレーション画面110に表示するように、表示部11を制御する
【0072】
以上、
図1、
図9、
図11を参照して説明したように、実施形態によれば、検索手段23の検索結果に基づいて、ユーザ操作によって選択可能に表示部11に表示され、ユーザ操作によって選択される少なくとも1つのサムネイル画像Fがブックマーク手段26によってブックマークされる。また、ブックマーク手段26によってブックマークされる少なくとも1つのサムネイル画像Fがユーザ操作によって選択可能に表示され、ユーザ操作によって選択される各サムネイル画像Fに対応する、盆画像31、食器画像D及び食材画像Eを表示するように、表示部11が表示制御手段12によって制御される。
【0073】
従って、シミュレーション画面110に表示されていない盆及び食器も選択候補として保持することができる。また、選択候補として保持した盆及び食器だけを他の盆及び食器と区別してリスト表示領域140に表示できる。また、最終的な食器セット32に含まれる盆及び食器だけではなく、選択候補にされた盆及び食器に関する情報を収集することもでき、より効果的に顧客に対して商品をアピールできる。
【0074】
以上、図面(
図1~
図11)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1))。
【0075】
(1)上記実施形態においては、サーバ装置2に位置データF又はサンプル画像データ30Dが保存されたが、表示端末1に保存させることもできる。表示端末1に保存させることによって、メンテナンスによってサーバ装置2の情報が削除されても復元することができる。
【符号の説明】
【0076】
1…表示端末
11…表示部
12…表示制御手段
D…食器画像
21…シミュレーション手段
22…格納手段
23…検索手段
24…保存手段
25…送信手段
26…ブックマーク手段
27…位置設定手段
28…変形手段
30…サンプル画像
30D…サンプル画像データ
31…盆画像
31D…盆画像データ
32…食器セット
32D…食器画像データ
33…食材セット
33D…食材画像データ
34…商品情報