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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-13
(45)【発行日】2022-09-22
(54)【発明の名称】センサシステム
(51)【国際特許分類】
   G01S 17/931 20200101AFI20220914BHJP
   G01S 17/86 20200101ALI20220914BHJP
   G01S 17/87 20200101ALI20220914BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20220914BHJP
【FI】
G01S17/931
G01S17/86
G01S17/87
G08G1/16 C
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018096094
(22)【出願日】2018-05-18
(65)【公開番号】P2019200177
(43)【公開日】2019-11-21
【審査請求日】2021-04-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】綿野 裕一
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 重之
【審査官】仲野 一秀
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/118076(WO,A1)
【文献】特開2012-202990(JP,A)
【文献】特開2017-173298(JP,A)
【文献】特開2016-131367(JP,A)
【文献】特開2018-78467(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 7/48-7/51
17/00-17/95
G01C 3/00-3/32
G08G 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されるセンサシステムであって、
前記車両の外部における第一領域の情報を取得する第一センサユニットと、
前記車両の外部においてその一部が前記第一領域と重なる第二領域の情報を取得する第二センサユニットと、
前記第一センサユニットの情報取得レートと第二センサユニットの情報取得レートを変更可能な制御装置と、
を備えており、
前記制御装置は、発熱量を抑制するための保護機能が有効とされた結果として前記第一センサユニットと前記第二センサユニットの一方のセンサユニットの情報取得レートが所定値よりも下がると、他方のセンサユニットの情報取得レートを高くする、
センサシステム。
【請求項2】
車両に搭載されるセンサシステムであって、
前記車両の外部における第一領域の情報を取得する第一センサユニットと、
前記車両の外部においてその一部が前記第一領域と重なる第二領域の情報を取得する第二センサユニットと、
前記第一センサユニットの情報取得レートと第二センサユニットの情報取得レートを変更可能な制御装置と、
を備えており、
前記制御装置は、前記第一センサユニットと前記第二センサユニットの一方のセンサユニットの動作温度が所定値を超えると、当該一方のセンサユニットの情報取得レートを低下させ、他方のセンサユニットの情報取得レートを高くする、
センサシステム。
【請求項3】
前記他方のセンサユニットがLiDARセンサユニットである場合、検出光を出射する光源の数を増やすことにより、または検出光の走査周波数を高くすることにより、前記情報取得レートを高くする、
請求項1または2に記載のセンサシステム。
【請求項4】
前記他方のセンサユニットがカメラユニットである場合、フレームレートを高くすることにより、前記情報取得レートを高くする、
請求項1または2に記載のセンサシステム。
【請求項5】
前記一方のセンサユニットは、LiDARセンサユニットあるいはカメラユニットである、
請求項1からのいずれか一項に記載のセンサシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されるセンサシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両の運転支援技術を実現するためには、当該車両の外部の情報を検出するためのセンサを車体に搭載する必要がある。そのようなセンサの例としては、LiDAR(Light Detection and Ranging)センサやカメラが挙げられる(例えば、特許文献1を参照)。車両の運転支援技術が高度化するにつれ、単位時間当たりに取得される情報量(情報取得レート)が増加する傾向にある。情報取得レートが高くなるにつれて、センサからの発熱量が無視できなくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-185769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、車両に搭載されたセンサシステムの発熱量を抑制しつつ、情報取得能力の低下も抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するための一態様は、車両に搭載されるセンサシステムであって、
前記車両の外部における第一領域の情報を取得する第一センサユニットと、
前記車両の外部においてその一部が前記第一領域と重なる第二領域の情報を取得する第二センサユニットと、
前記第一センサユニットの情報取得レートと第二センサユニットの情報取得レートを変更可能な制御装置と、
を備えており、
前記制御装置は、前記第一センサユニットと前記第二センサユニットの一方のセンサユニットの情報取得レートが所定値よりも下がると、他方のセンサユニットの情報取得レートを所定値よりも高くする。
【0006】
一方のセンサユニットの情報取得レートが所定値未満である原因としては、当該センサユニットの発熱量を抑制するための保護機能が有効とされている事態か、当該センサユニットの動作に何らかの異常が生じている事態が考えられる。この場合、特に第一領域と第二領域が重なっている重複領域において、両センサユニットによる検出を前提とした情報取得能力の低下が生じる。しかしながら、他方のセンサユニットの情報取得レートを高くすることにより、一方のセンサユニットの情報処理レートの低下を補い、重複領域における情報取得能力の低下を抑制できる。したがって、車両に搭載されたセンサシステムの発熱量を抑制しつつ、情報取得能力の低下も抑制できる。
【0007】
前記他方のセンサユニットがLiDARセンサユニットである場合、検出光を出射する光源の数を増やすことにより、または検出光の走査周波数を高くすることにより、前記情報取得レートを高くしうる。
【0008】
前記他方のセンサユニットがカメラユニットである場合、フレームレートを高くすることにより、前記情報取得レートを高くしうる。
【0009】
前記一方のセンサユニットは、LiDARセンサユニットあるいはカメラユニットでありうる。
【0010】
本明細書において、「センサユニット」とは、所望の情報検出機能を備えつつ、それ自身が単体で流通可能な部品の構成単位を意味する。
【0011】
本明細書において、「運転支援」とは、運転操作(ハンドル操作、加速、減速)、走行環境の監視、および運転操作のバックアップの少なくとも一つを少なくとも部分的に行なう制御処理を意味する。すなわち、衝突被害軽減ブレーキ機能やレーンキープアシスト機能のような部分的な運転支援から完全自動運転動作までを含む意味である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施形態に係るセンサシステムの機能的構成を示している。
図2図1のセンサシステムが搭載される車両を示している。
図3図1のセンサシステムの動作フローを示している。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付の図面を参照しつつ、実施形態の例について以下詳細に説明する。以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
【0014】
図1は、一実施形態に係るセンサシステム1の機能的構成を示している。センサシステム1は、車両に搭載される。
【0015】
センサシステム1は、LiDARセンサユニット2を備えている。LiDARセンサユニット2は、非可視光を出射する構成、および当該非可視光が少なくとも車両の外部に存在する物体に反射した結果の戻り光を検出する構成を備えている。LiDARセンサユニット2は、必要に応じて出射方向(すなわち検出方向)を変更して当該非可視光を掃引する走査機構を備えうる。非可視光として例えば波長905nmの赤外光が使用されうる。
【0016】
LiDARセンサユニット2は、例えば、ある方向へ非可視光を出射したタイミングから戻り光を検出するまでの時間に基づいて、当該戻り光に関連付けられた物体までの距離を取得できる。また、そのような距離データを検出位置と関連付けて集積することにより、戻り光に関連付けられた物体の形状に係る情報を取得できる。これに加えてあるいは代えて、出射光と戻り光の波長の相違に基づいて、戻り光に関連付けられた物体の材質などの属性に係る情報を取得できる。
【0017】
センサシステム1は、カメラユニット3を備えている。カメラユニット3は、車両の外部の情報として画像を取得するための装置である。画像は、静止画像と動画像の少なくとも一方を含みうる。カメラユニット3は、可視光に感度を有するカメラを備えていてもよいし、赤外光に感度を有するカメラを備えていてもよい。
【0018】
LiDARセンサユニット2とカメラユニット3は、単一のセンサモジュールを構成するように共通のハウジングに収容されて、車両における適宜の箇所に搭載されうる(例えば、図2に示される車両の左前隅部LF)。あるいは、LiDARセンサユニット2とカメラユニット3は、それぞれ独立した二つのセンサモジュールの一部を構成しうる。当該二つのセンサモジュールは、車両における離れた二箇所に搭載されうる(例えば、図2に示される車両の左前隅部LFと右前隅部RF、あるいは左前隅部LFと左後隅部LB)。
【0019】
図1に示されるように、LiDARセンサユニット2の検出可能領域LAとカメラユニット3の検出可能領域CAは、一部が重複している(重複領域OA)。LiDARセンサユニット2は、第一センサユニットの一例である。カメラユニット3は、第二センサユニットの一例である。LiDARセンサユニット2の検出可能領域LAは、第一領域の一例である。カメラユニット3の検出可能領域CAは、第二領域の一例である。
【0020】
LiDARセンサユニット2は、所定の情報取得レートで検出可能領域LA内の情報を取得し、当該情報に対応する検出信号LS1を出力する。カメラユニット3は、所定の情報取得レートで検出可能領域CA内の情報を取得し、当該情報に対応する検出信号CS1を出力する。本明細書において、「情報取得レート」とは、単位時間あたりに取得される情報量を意味する。
【0021】
センサシステム1は、制御装置4を備えている。制御装置4は、入力インターフェース41、プロセッサ42、出力インターフェース43、および通信バス44を備えている。入力インターフェース41、プロセッサ42、および出力インターフェース43は、通信バス44を介して信号やデータのやり取りが可能とされている。
【0022】
LiDARセンサユニット2から出力された検出信号LS1とカメラユニット3から出力された検出信号CS1は、入力インターフェース41に入力される。
【0023】
プロセッサ42は、入力インターフェース41に入力された検出信号LS1と検出信号CS1を取得し、所定の情報処理を実行するように構成されている。「検出信号を取得する」という表現は、入力インターフェース41に入力された検出信号を、適宜の回路構成を介して所定の情報処理が可能な状態にすることを意味する。
【0024】
プロセッサ42は、出力インターフェース43を介してLiDARセンサユニット2へ制御信号LS2を送信するように構成されている。制御信号LS2は、LiDARセンサユニット2の動作を制御するための信号であり、少なくともLiDARセンサユニット2の情報取得レートを制御する機能を有している。
【0025】
同様に、プロセッサ42は、出力インターフェース43を介してカメラユニット3へ制御信号CS2を送信するように構成されている。制御信号CS2は、カメラユニット3の動作を制御するための信号であり、少なくともカメラユニット3の情報取得レートを制御する機能を有している。
【0026】
すなわち、制御装置4は、LiDARセンサユニット2の情報取得レートとカメラユニット3の情報取得レートを変更可能である。
【0027】
LiDARセンサユニット2は、動作温度が所定値を上回った場合に、自律的に情報取得レートを低下させて熱故障を回避する保護機能を備えうる。例えば、LiDARセンサユニット2は、複数の光源から出射される複数の検出光ビームによって検出可能領域LAを監視する構成と、少なくとも一つの光源から出射される少なくとも一本の検出光ビームで検出可能領域LAを走査して情報を検出する構成の少なくとも一方を備えうる。前者の場合、検出光ビームを出射する光源の数を減らすことにより情報取得レートが低下する。後者の場合、検出光ビームの走査周波数を下げることにより情報取得レートが低下する。このような保護機能自体は周知であるので、構成についての詳細な説明は省略する。
【0028】
カメラユニット3は、動作温度が所定値を上回った場合に、自律的に情報取得レートを低下させて熱故障を回避する保護機能を備えうる。例えば、カメラユニット3は、単位時間あたりに取得する検出可能領域CAの画像数に対応するフレームレートを低くすることにより、情報取得レートが低下する。このような保護機能自体は周知であるので、構成についての詳細な説明は省略する。
【0029】
上記のように構成されたセンサシステム1において、制御装置4のプロセッサ42は、図3に示される処理を実行可能に構成されている。
【0030】
まず、プロセッサ42は、入力インターフェース41に入力された検出信号LS1に含まれるデータ量に基づいて、LiDARセンサユニット2の情報取得レートを特定する(STEP1)。
【0031】
続いて、プロセッサ42は、入力インターフェース41に入力された検出信号CS1に含まれるデータ量に基づいて、カメラユニット3の情報取得レートを特定する(STEP2)。
【0032】
STEP1とSTEP2の順序は逆でもよいし、STEP1とSTEP2が同時に行なわれてもよい。
【0033】
続いて、プロセッサ42は、特定されたLiDARセンサユニット2の情報取得レートとカメラユニット3の情報取得レートの一方が所定値未満であるかを判断する(STEP3)。
【0034】
一方のセンサユニットの情報取得レートが所定値未満であると判断されると(STEP3においてY)、プロセッサ42は、他方のセンサユニットの情報取得レートを高くする処理を行なう(STEP4)。
【0035】
例えば、STEP1において特定されたLiDARセンサユニット2の情報取得レートが所定値未満であると判断されると、プロセッサ42は、STEP2において特定されたカメラユニット3の情報取得レートを高くするように制御信号CS2を生成し、出力インターフェース43を介してカメラユニット3へ送信する。具体的には、制御信号CS2により、カメラユニット3のフレームレートを上げる動作が行なわれる。
【0036】
STEP1において特定されたLiDARセンサユニット2の情報取得レートが所定値未満である原因としては、LiDARセンサユニット2の発熱量を抑制するための保護機能が有効とされている事態か、LiDARセンサユニット2の動作に何らかの異常が生じている事態が考えられる。この場合、特にLiDARセンサユニット2の検出可能領域LAとカメラユニット3の検出可能領域CAが重なっている重複領域OAにおいて、両センサユニットによる検出を前提とした情報取得能力の低下が生じる。しかしながら、カメラユニット3の情報取得レートを高くすることにより、LiDARセンサユニット2の情報処理レートの低下を補い、重複領域OAにおける情報取得能力の低下を抑制できる。
【0037】
同様に、STEP2において特定されたカメラユニット3の情報取得レートが所定値未満であると判断されると、プロセッサ42は、STEP1において特定されたLiDARセンサユニット2の情報取得レートを高くするように制御信号LS2を生成し、出力インターフェース43を介してLiDARセンサユニット2へ送信する。具体的には、制御信号LS2により、検出光ビームを出射する光源の数を増やされる動作と、検出光ビームの走査周波数を上げる動作の少なくとも一方が行なわれる。
【0038】
STEP2において特定されたカメラユニット3の情報取得レートが所定値未満である原因としては、カメラユニット3の発熱量を抑制するための保護機能が有効とされている事態か、カメラユニット3の動作に何らかの異常が生じている事態が考えられる。この場合、特にLiDARセンサユニット2の検出可能領域LAとカメラユニット3の検出可能領域CAが重なっている重複領域OAにおいて、両センサユニットによる検出を前提とした情報取得能力の低下が生じる。しかしながら、LiDARセンサユニット2の情報取得レートを高くすることにより、カメラユニット3の情報処理レートの低下を補い、重複領域OAにおける情報取得能力の低下を抑制できる。
【0039】
したがって、車両に搭載されたセンサシステム1の発熱量を抑制しつつ、情報取得能力の低下も抑制できる。
【0040】
一方のセンサユニットの情報取得レートが所定値以上であると判断されると(STEP3においてN)、プロセッサ42は、処理を終了する。
【0041】
これまで説明したプロセッサ42の機能は、メモリと協働して動作する汎用マイクロプロセッサにより実現されうる。汎用マイクロプロセッサとしては、CPU、MPU、GPUが例示されうる。汎用マイクロプロセッサは、複数のプロセッサコアを含みうる。メモリの例としては、ROMやRAMが挙げられる。ROMには、後述する処理を実行するプログラムが記憶されうる。当該プログラムは、人工知能プログラムを含みうる。人工知能プログラムの例としては、ディープラーニングによる学習済みニューラルネットワークが挙げられる。汎用マイクロプロセッサは、ROMに記憶されたプログラムの少なくとも一部を指定してRAM上に展開し、RAMと協働して上記の処理を実行しうる。あるいは、前述したプロセッサ42の機能は、マイクロコントローラ、FPGA、ASICなどの専用集積回路によって実現されてもよい。
【0042】
制御装置4は、車両における任意の位置に配置されうる。制御装置4は、車両における中央制御処理を担うメインECUなどによって実現されてもよいし、メインECUと各センサユニットの間に介在するサブECUによって実現されてもよい。
【0043】
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示にすぎない。上記の実施形態に係る構成は、本発明の趣旨を逸脱しなければ、適宜に変更・改良されうる。
【0044】
上記の実施形態における第一センサユニットの一例としてのLiDARセンサユニットは、カメラユニットまたはミリ波センサユニットによって置き換えられうる。
【0045】
ミリ波センサは、ミリ波を発信する構成、および当該ミリ波が車両の外部に存在する物体に反射した結果の反射波を受信する構成を備えうる。ミリ波の周波数の例としては、24GHz、26GHz、76GHz、79GHzなどが挙げられる。ミリ波センサは、例えば、ある方向へミリ波を発信したタイミングから反射波を受信するまでの時間に基づいて、当該反射波に関連付けられた物体までの距離を取得できる。また、そのような距離データを検出位置と関連付けて集積することにより、反射波に関連付けられた物体の動きに係る情報を取得できる。
【0046】
上記の実施形態における第二センサユニットの一例としてのカメラユニットは、LiDARセンサユニットまたはミリ波センサユニットによって置き換えられうる。
【0047】
上記の実施形態においては、LiDARセンサユニット2は、発熱量を自律的に抑制するための保護機能を備えている。しかしながら、LiDARセンサユニット2は、動作温度が所定値を超えた場合に異常信号を出力するように構成されうる。この場合、当該異常信号は、制御装置4の入力インターフェース41に入力される。プロセッサ42は、異常信号の入力に応じて、LiDARセンサユニット2の情報取得レートを下げるための制御信号LS2を生成し、出力インターフェース43を介してLiDARセンサユニット2へ送信する。
【0048】
上記の実施形態においては、カメラユニット3は、発熱量を自律的に抑制するための保護機能を備えている。しかしながら、カメラユニット3は、動作温度が所定値を超えた場合に異常信号を出力するように構成されうる。この場合、当該異常信号は、制御装置4の入力インターフェース41に入力される。プロセッサ42は、異常信号の入力に応じて、カメラユニット3の情報取得レートを下げるための制御信号CS2を生成し、出力インターフェース43を介してカメラユニット3へ送信する。
【符号の説明】
【0049】
1:センサシステム、2:LiDARセンサユニット、3:カメラユニット、4:制御装置、CA:カメラユニットの検出可能領域、LA:LiDARセンサユニットの検出可能領域、OA:重複領域
図1
図2
図3