(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-13
(45)【発行日】2022-09-22
(54)【発明の名称】支持フレーム、バックライトモジュール及び組立方法、ディスプレイスクリーン並びに電子機器
(51)【国際特許分類】
G02F 1/13357 20060101AFI20220914BHJP
G02F 1/1333 20060101ALI20220914BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20220914BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20220914BHJP
【FI】
G02F1/13357
G02F1/1333
F21S2/00 443
G09F9/00 324
(21)【出願番号】P 2021047113
(22)【出願日】2021-03-22
【審査請求日】2021-03-22
(31)【優先権主張番号】202010670827.9
(32)【優先日】2020-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】李 金▲澤▼
(72)【発明者】
【氏名】周 振▲東▼
【審査官】鈴木 俊光
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111240089(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111123572(CN,A)
【文献】特開2004-272237(JP,A)
【文献】国際公開第2011/148696(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/13357
G02F 1/1333
F21S 2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バックライトモジュールに適用される支持フレームであって、
前記支持フレームには、
その厚さ方向に貫通する取付キャビティが形成され、前記支持フレームは、
前記バックライトモジュールにおける発光コンポーネントと接続するためのフレームと、
前記フレームに接続されるとともに、前記取付キャビティに向かって突出し、前記バックライトモジュールにおける発光コンポーネントを載置するための突出部材と、を含み、
前記突出部材には、軸方向が前記
厚さ方向と平行である第1の光透過孔が設けられ
、
前記フレームは、
前記突出部材と接続するための第1のセグメントと、
前記厚さ方向に沿って配置される上部と下部とを含み、前記上部が前記下部に対して前記取付キャビティに向かって突出する第2のセグメントと、を含む、
ことを特徴とする支持フレーム。
【請求項2】
前記フレームは、前記取付キャビティに直面する内壁と、前記内壁と反対
側の面に位置する外壁と、前記内壁と前記外壁とに接続される底壁と、を含み、
前記突出部材は、前記外壁及び/又は前記底壁に接続されるとともに、前記フレームから離れた方向に延びる接続部と、
前記底壁の下方に位置するとともに前記接続部に接続され、前記取付キャビティに向かって突出する支持部と、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の支持フレーム。
【請求項3】
前記支持部に前記第1の光透過孔と遮光台とが設けられ、
前記遮光台は、前記第1の光透過孔に連通する貫通孔を有し、前記遮光台は、前記突出部材に載置された発光コンポーネントに嵌合される、
ことを特徴とする請求項2に記載の支持フレーム。
【請求項4】
前記支持部のエッジから前記第1の光透過孔までの距離が2ミリメートル以上である、
ことを特徴とする請求項3に記載の支持フレーム。
【請求項5】
バックライトモジュールであって、
発光コンポーネントと、請求項1~
4のいずれかに記載の支持フレームと、を含み、
前記発光コンポーネントは、前記支持フレームの取付キャビティ内に設けられるとともに、前記支持フレームのフレームに接続され、
前記発光コンポーネントに第2の光透過孔が設けられ、前記発光コンポーネントは、前記第2の光透過孔が前記支持フレームの第1の光透過孔に連通するように、前記支持フレームの突出部材に当接する、
ことを特徴とするバックライトモジュール。
【請求項6】
前記フレームは、底壁を含み、前記突出部材は、支持部を含み、
前記発光コンポーネントは、前記フレームの底壁に接続されるとともに前記支持部に当接する反射部材を含む、
ことを特徴とする請求項
5に記載のバックライトモジュール。
【請求項7】
前記反射部材は、第1の部分と第2の部分とを含み、前記第1の部分のエッジは、前記第2の部分のエッジに対して
前記取付キャビティに向かう方向へ引っ込んでおり、
前記第1の部分は、前記支持部に当接され、前記第2の部分は、前記フレームの底壁に接続される、
ことを特徴とする請求項
6に記載のバックライトモジュール。
【請求項8】
前記支持部に遮光台が設けられ、前記反射部材に前記第2の光透過孔が設けられ、前記反射部材は、前記第2の光透過孔によって前記遮光台に嵌合される、
ことを特徴とする請求項
6に記載のバックライトモジュール。
【請求項9】
前記フレームは、第1のセグメントと第2のセグメントとを含み、前記第2のセグメントと前記反射部材との間に取付切欠きが形成され、
前記発光コンポーネントは、光源と、前記光源に接続されるフレキシブル回路基板と、をさらに含み、前記光源は、前記取付キャビティ内に設けられ、前記フレキシブル回路基板は、前記取付切欠きから前記支持フレームの外部に延びる、
ことを特徴とする請求項
6~
8のいずれかに記載のバックライトモジュール。
【請求項10】
前記第2のセグメントは、上部と下部とを含み、前記光源は、前記取付キャビティ内で前記上部の下方に位置する、
ことを特徴とする請求項
9に記載のバックライトモジュール。
【請求項11】
前記フレキシブル回路基板は、前記第2のセグメントの底壁に接続される、
ことを特徴とする請求項
9に記載のバックライトモジュール。
【請求項12】
前記発光コンポーネントは、光源と、前記光源に接続されるフレキシブル回路基板と、をさらに含み、
前記光源は、前記取付キャビティ内に設けられ、前記フレキシブル回路基板は、前記支持フレームの上方から前記支持フレームの外部に延びる、
ことを特徴とする請求項
6~
8のいずれかに記載のバックライトモジュール。
【請求項13】
請求項
6~
12のいずれかに記載のバックライトモジュールを組立するためのバックライトモジュールの組立方法であって、
発光コンポーネントにおける反射部材を突出部材の支持部に配置するステップと、
前記反射部材とフレームの底壁とを接続するステップと、を含む、
ことを特徴とするバックライトモジュールの組立方法。
【請求項14】
前記反射部材は第2の光透過孔を含み、前記支持
部に遮光台が設けられ、反射部材を支持部に配置するステップは、
前記反射部材を、前記取付キャビティの前記支持部から離れた側から斜めに挿入し、前記反射部材の第2の光透過孔を遮光台に嵌合させるステップを含む、
ことを特徴とする請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
前記フレームは、第1のセグメントと第2のセグメントとを含み、前記反射部材とフレームの底壁とを接続するステップは、前記反射部材と前記第1のセグメントの底壁とを接続するステップを含む、
ことを特徴とする請求項
13に記載の方法。
【請求項16】
前記発光コンポーネントは、光源と、フレキシブル回路基板と、をさらに含み、前記方法は、
光源及びフレキシブル回路基板を、前記支持フレームの前記突出部材から離れた側から前記支持フレームの取付キャビティ内に入れ、前記フレキシブル回路基板を、前記第2のセグメントと前記反射部材とで形成された取付切欠きから前記取付キャビティの外部に突出させるステップと、
前記フレキシブル回路基板と前記第2のセグメントの底壁とを接続するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
請求項
5~
12のいずれかに記載のバックライトモジュールを含む、
ことを特徴とするディスプレイスクリーン。
【請求項18】
請求項
17に記載のディスプレイスクリーンを含む、
ことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、液晶ディスプレイスクリーンの技術分野に関し、特に支持フレーム、バックライトモジュール及び組立方法、ディスプレイスクリーン並びに電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ体験を最適化するために、ディスプレイスクリーンの表示面積はますます大きくなっている。これは、通常、ディスプレイスクリーンの画面占有率を向上させ、ディスプレイスクリーンのサイズを大きくすることで実現される。
【0003】
液晶ディスプレイスクリーンについては、ディスプレイスクリーンの内部に光透過孔を設けることで画面占有率を向上させることができる。この場合、ディスプレイスクリーンの光透過孔に対応する部分は、カメラなどのモジュールとの連携に用いられ、画像が表示されない。ディスプレイスクリーンの光透過孔周りに対応する部分には画像を表示することができる。しかしながら、液晶ディスプレイスクリーンのサイズを大きくすると、ディスプレイスクリーンの重量が増加し、さらに電子機器全体の重量が増加する。これにより、ユーザが電子機器を長時間手持ちしたり携帯したりするのは不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、関連技術における技術的欠点を解決するために、支持フレーム、バックライトモジュール及び組立方法、ディスプレイスクリーン並びに電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様に係る支持フレームによれば、当該支持フレームは、バックライトモジュールに適用され、前記支持フレームには、その厚さ方向に貫通する取付キャビティが形成され、前記支持フレームは、
前記バックライトモジュールにおける発光コンポーネントと接続するためのフレームと、
前記フレームに接続されるとともに、前記取付キャビティに向かって突出し、前記バックライトモジュールにおける発光コンポーネントを載置するための突出部材と、を含み、
前記突出部材には、軸方向が前記厚さ方向と平行である第1の光透過孔が設けられ、
前記フレームは、
前記突出部材と接続するための第1のセグメントと、
前記厚さ方向に沿って配置される上部と下部とを含み、前記上部が前記下部に対して前記取付キャビティに向かって突出する第2のセグメントと、を含む。
【0006】
一実施例において、前記フレームは、前記取付キャビティに直面する内壁と、前記内壁と反対側の面に位置する外壁と、前記内壁と前記外壁とに接続される底壁と、を含み、
前記突出部材は、前記外壁及び/又は前記底壁に接続され、前記フレームから離れた方向に延びる接続部と、
前記底壁の下方に位置するとともに前記接続部に接続され、前記取付キャビティに向かって突出する支持部と、を含む。
【0007】
一実施例において、前記支持部に前記第1の光透過孔と遮光台とが設けられ、
前記遮光台は、前記第1の光透過孔に連通する貫通孔を有し、前記遮光台は、前記突出部材に載置された発光コンポーネントに嵌合される。
【0008】
一実施例において、前記支持部のエッジから前記第1の光透過孔までの距離が2ミリメートル以上である。
【0010】
本開示の実施例の第2の態様に係るバックライトモジュールによれば、前記バックライトモジュールは、発光コンポーネントと、上記の第1の態様に係る支持フレームと、を含み、
前記発光コンポーネントは、前記支持フレームの取付キャビティに設けられるとともに、前記支持フレームのフレームに接続され、
前記発光コンポーネントに第2の光透過孔が設けられ、前記発光コンポーネントは、前記第2の光透過孔が前記支持フレームの第1の光透過孔に連通するように、前記支持フレームの突出部材に当接する。
【0011】
一実施例において、前記フレームは底壁を含み、前記突出部材は支持部を含み、
前記発光コンポーネントは、前記フレームの底壁に接続されるとともに前記支持部に当接する反射部材を含む。
【0012】
一実施例において、前記反射部材は、第1の部分と第2の部分とを含み、前記第1の部分のエッジは、前記第2の部分のエッジに対して前記取付キャビティに向かう方向へ引っ込んでおり、
前記第1の部分は、前記支持部に当接され、前記第2の部分は、前記フレームの底壁に接続される。
【0013】
一実施例において、前記支持部に遮光台が設けられ、前記反射部材に前記第2の光透過孔が設けられ、前記反射部材は、前記第2の光透過孔によって前記遮光台に嵌合される。
【0014】
一実施例において、前記フレームは、第1のセグメントと第2のセグメントとを含み、前記第2のセグメントと前記反射部材との間に取付切欠きが形成され、
前記発光コンポーネントは、光源と、前記光源に接続されるフレキシブル回路基板と、をさらに含み、前記光源は前記取付キャビティ内に設けられ、前記フレキシブル回路基板は、前記取付切欠きから前記支持フレームの外部に延びる。
【0015】
一実施例において、前記第2のセグメントは、上部と下部とを含み、前記光源は、前記取付キャビティ内で前記上部の下方に位置する。
【0016】
一実施例において、前記フレキシブル回路基板は、前記第2のセグメントの底壁に接続される。
【0017】
一実施例において、前記発光コンポーネントは、光源と、前記光源に接続されるフレキシブル回路基板と、をさらに含み、
前記光源は、前記取付キャビティ内に設けられ、前記フレキシブル回路基板は、前記支持フレームの上方から前記支持フレームの外部に延びる。
【0018】
本開示の実施例の第3の態様に係るバックライトモジュールの組立方法は、上記の第2の態様に係るバックライトモジュールを組立するためのものであり、前記方法は、
発光コンポーネントにおける反射部材を突出部材の支持部に配置するステップと、
前記反射部材とフレームの底壁とを接続するステップと、を含む。
【0019】
一実施例において、前記反射部材は、第2の光透過孔を含み、前記支持部に遮光台が設けられ、反射部材を支持部に配置するステップは、
前記反射部材を、前記取付キャビティの前記支持部から離れた側から斜めに挿入し、前記反射部材の第2の光透過孔を遮光台に嵌合させるステップを含む。
【0020】
一実施例において、前記フレームは、第1のセグメントと第2のセグメントとを含み、前記反射部材とフレームの底壁とを接続するステップは、前記反射部材と前記第1のセグメントの底壁とを接続するステップを含む。
【0021】
一実施例において、前記発光コンポーネントは、光源と、フレキシブル回路基板と、をさらに含み、前記方法は、
光源及びフレキシブル回路基板を、前記支持フレームの前記突出部材から離れた側から前記支持フレームの取付キャビティ内に入れ、前記フレキシブル回路基板を、前記第2のセグメントと前記反射部材とで形成された取付切欠きから前記取付キャビティの外部に突出させるステップと、
前記フレキシブル回路基板と前記第2のセグメントの底壁とを接続するステップと、をさらに含む。
【0022】
本開示の実施例の第4の態様に係るディスプレイスクリーンによれば、前記ディスプレイスクリーンは、上記の第2の態様に係るバックライトモジュールを含む。
【0023】
本開示の実施例の第5の態様に係る電子機器によれば、前記電子機器は、上記の第4の態様に係るディスプレイスクリーンを含む。
【発明の効果】
【0024】
本開示に係る支持フレーム、バックライトモジュール及び組立方法、ディスプレイスクリーン並びに電子機器は、少なくとも以下の有益な効果を有する。
本開示の実施例に係る支持フレームは、バックライトモジュールに適用されるものである。ここで、フレームは、バックライトモジュールにおける発光コンポーネントと接続するためのものであり、突出部材は、発光コンポーネントを載置して、バックライトモジュールにおける発光コンポーネントの支持を実現するためのものである。突出部材に第1の光透過孔を設けることで、当該支持フレームは、内部に穴が開けられたディスプレイスクリーンをサポートするバックライトモジュールに合わせることができ、ディスプレイスクリーンの高い画面占有率のニーズを満たすことができる。また、突出部材とフレームの実現形態を採用することで、支持フレームの実体構造を大幅に減少させ、支持フレーム用材料を減少させて支持フレームの重量を低減させることができる。これにより、当該支持フレームを用いたバックライトモジュールの重量が減少する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
ここの図面は、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示に適した実施例を示しており、明細書と共に、本開示の原理を説明するのに用いられる。
【
図1】関連技術における支持フレームの概略構造図である。
【
図2】例示的な一実施例に係る支持フレームの概略斜視図である。
【
図3】例示的な一実施例に係る支持フレームの上面図である。
【
図4-1】異なる例示的な実施例に係る支持フレームの部分構造断面図である。
【
図4-2】異なる例示的な実施例に係る支持フレームの部分構造断面図である。
【
図4-3】異なる例示的な実施例に係る支持フレームの部分構造断面図である。
【
図5】例示的な別の実施例に係る支持フレームの部分構造断面図である。
【
図6】例示的な一実施例に係るバックライトモジュールの分解概略図である。
【
図7-1】例示的な一実施例に係るバックライトモジュールの上面図である。
【
図7-2】例示的な一実施例に係るバックライトモジュールの底面図である。
【
図8】例示的な一実施例に係る発光コンポーネントの概略構造図である。
【
図9】例示的な一実施例に係る発光部材と支持フレームが接続された後の上面図である。
【
図10】例示的な一実施例に係る反射部材の上面図である。
【
図11】例示的な一実施例に係るバックライトモジュールの高さ方向に沿った断面図である。
【
図12】例示的な別の実施例に係るバックライトモジュールの高さ方向に沿った断面図である。
【
図13】例示的な一実施例に係るバックライトモジュールの組立方法のフローチャートである。
【
図14】例示的な別の実施例に係るバックライトモジュールの組立方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
ここで、図面に示されている例示的な実施例を詳しく説明する。以下の説明は、図面に係る場合に、他の説明がない限り、異なる図面における同一の数字は、同一又は類似する要素を表す。以下の例示的な実施例に記載されている実施形態は、本開示と一致する全ての実施形態を表すものではない。それらは、添付の特許請求の範囲に詳しく記載された本開示の一部と一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0027】
本開示で使用される用語は、単に特定の実施例を説明することを目的とし、本開示を制限するものではない。特に定義しない限り、本開示で使用される技術用語または科学用語は、当技術分野で一般的な技能を有する者が理解する一般的な意味であるべきである。本開示および特許請求の範囲で使用される「1つ」または「一」などの類似語も、数の制限を意味するものではなく、少なくとも1つ存在することを意味する。特に指摘しない限り、「含む」または「含める」などの類似語が、「含む」または「含める」より前に現れる構成要素またはオブジェクトが、「含む」または「含める」より後ろに列挙される構成要素またはオブジェクトとその同等物をカバーすることを意味し、他の構成要素またはオブジェクトを除外するものではない。「接続」または「連結」などの類似語は物理的または機械的な接続に限定されるものではなく、直接的にしろ間接的にしろ電気的な接続を含むことができる。文脈で他の意味が明確に示されない限り、本開示及び特許請求の範囲に使用される単数形の「一種」、「前記」及び「当該」は、複数形も含むことを意味する。なお、本文で使用される「及び/又は」という用語とは、一つ又は複数の関連する挙げられた項目の任意又は全ての可能な組み合わせを指すことも理解されたい。
【0028】
本開示の実施例の技術案を説明する前に、まず、以下の説明では、上、下、頂、底などの方位は、いずれもディスプレイスクリーンの使用方位を基準とすることを明らかにする。具体的には、ディスプレイスクリーンの画像が表示される側は「上」または「頂」であり、ディスプレイスクリーンの電子機器内部に位置する側は「下」または「底」である。
【0029】
液晶ディスプレイスクリーンは、下から上に順番に設置されたバックライトモジュールと、表示パネルと、保護カバーと、を含む。バックライトモジュールは、光線を液晶ディスプレイスクリーンの光源として出力するためのものである。表示パネルには複数の画素点を有し、各画素点のそれぞれには液晶層と駆動層とを有する。駆動層が液晶層に電場を印加して液晶の反転を制御することにより、バックライトモジュールで出力された光線が液晶層を通過するか、液晶層によって遮蔽される。これにより、画素点の発光や消灯を実現し、画像表示を実現する。保護カバーは表示パネルを覆い、保護の役割を果たす。
【0030】
ここで、バックライトモジュールは、光線を出力するための発光コンポーネントと、発光コンポーネントを取り付けるための支持フレームと、を含む。
【0031】
図1は、関連技術における支持フレームの概略構造図である。
図1に示すように、支持フレームは、フレーム110と、フレーム110に接続された底板120と、を含む。ここで、フレーム110はキャビティを囲み、底板120はキャビティの片側を閉じ、キャビティの底板120と反対する他側が開放されている。
【0032】
発光コンポーネントは、フレーム110で囲まれるキャビティ内に設けられるとともに、底板120に配置される。すなわち、底板120は、発光コンポーネントを載置する役割を果たす。通常、底板120は、金属板(例えば、鉄板、アルミニウム板など)から選ばれる。
【0033】
ディスプレイスクリーンの画面占有率を向上させるために、バックライトモジュールには、導光コンポーネント及び底板120を上から下に貫通する光透過孔(
図1において121は底板120上の光透過孔を示す)が設けられる。当該光透過孔は、電子機器におけるフロントカメラに合わせて、ディスプレイスクリーンの光透過孔外に対応する部分に画像を正常に表示することができる。
【0034】
さらに、一部の実施例において、高い画面占有率及び軽量化を両立させるために、液晶ディスプレイスクリーンの保護カバー及び/又は表示パネルにおける基板の厚さを小さくする。
【0035】
しかしながら、本開示の実施例において、液晶ディスプレイスクリーンの高い画面占有率及び軽量化を両立させるために、異なる解決策を提供し、具体的には、支持フレーム、バックライトモジュール及び組立方法、ディスプレイスクリーン並びに電子機器を提供する。以下、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0036】
図2は、例示的な一実施例に係る支持フレームの概略斜視図であり、
図3は、例示的な一実施例に係る支持フレームの上面図である。
図4-1~
図4-3は、異なる例示的な実施例に係る支持フレームの部分構造断面図である。
【0037】
本開示の実施例は、バックライトモジュールに適用され、具体的には、支持バックライトモジュールにおける発光コンポーネントに適用される支持フレームを提供する。
【0038】
図2に示すように、支持フレーム200には、設定方向200xに貫通する取付キャビティ230が形成される。ここで、ディスプレイスクリーンに当該支持フレーム200を含むバックライトモジュールを採用する場合、取付キャビティ230は上下に貫通する。
【0039】
支持フレーム200は、具体的には、バックライトモジュールにおける発光コンポーネントと接続するためのフレーム210を含む。
図3を参照すると、フレーム210は、取付キャビティ230を囲むように頭と尾とが順次に接続された4つの側辺210xを含む。
【0040】
支持フレーム200は、発光コンポーネントを載置するための突出部材220をさらに含む。突出部材220は、フレーム210に接続されるとともに、取付キャビティ230に向かって突出する。選択可能に、突出部材220は、フレーム210の少なくとも1つの側辺210xに接続される。
【0041】
ここで、突出部材220の設置位置は特に限定されない。例えば、突出部材220は、フレーム210の2つの辺の交差箇所に設けられ、フレーム210の2つの側辺210xに接続される(
図3に示す)。または、突出部材220は、フレーム210の1つの辺に設けられ、フレーム210の1つの側辺210xに接続される。
【0042】
一例において、
図4-1~
図4-3を参照すると、フレーム210は、取付キャビティ(図示せず)に直面する内壁211、内壁と反対する外壁212、内壁211と外壁212とに接続される底壁213及び頂壁、を含む。突出部材220は、接続部222と、支持部223と、を含み、接続部222は、フレーム210の外壁212及び/又は底壁213に接続される。
【0043】
図4-1に示すように、接続部222はフレーム210の底壁213に接続される。
図4-2に示すように、接続部222はフレーム210の外壁212に接続される。または、
図4-3に示すように、接続部222は、接続された側壁222aと端面222bとを備え、側壁222aがフレーム210の外壁212に接続され、端面がフレーム210の底壁213に接続される。
【0044】
選択可能に、フレーム210はプラスチックフレームであり、突出部材220は金属部材である。この場合、突出部材220は、接着剤によりフレーム210に接続されるか、または突出部材220とフレーム210とが射出成形される。フレーム210と突出部材220との堅固な接続を確保するために、接続部222のフレーム210と接続する部分に接着剤用穴224が設けられる。接着または射出成形のプロセスで、接着剤またはフレーム210を射出成形する樹脂は接着剤用穴224に入ることができる。これにより、接着剤用穴224は、接続部222とフレーム210との接続面積を増大させ、フレーム210と突出部材220との接続強度を向上させる。ここで、接着剤用穴224の密度が高いほど、突出部材220とフレーム210との接続安定性が強くなる。
【0045】
接続部222は、フレーム210から離れた方向に延び、すなわち接続部222は下方に延びている。この場合、接続部222に接続された支持部223は、底壁213の下方に位置することができる。さらに、支持部223が取付キャビティ230に向かって突出しており、このように、支持部223は発光コンポーネントを安定的に載置することができる。
【0046】
本開示の実施例において、突出部材220は取付キャビティ230に向かって突出し、取付キャビティ230を閉塞していない。すなわち、突出部材220は、支持フレーム200の底板の一部を形成する。このようにすることで、支持フレームの実体構造を大幅に減少させ、支持フレーム用材料を減少させて支持フレームの重量を低減させることができる。これにより、当該支持フレームを用いたバックライトモジュールの重量が減少する。
【0047】
一実施例において、引き続き
図2を参照し、突出部材220に第1の光透過孔221が設けられ、第1の光透過孔221の軸方向221xが設定方向200xと平行である。ここで、第1の光透過孔221の軸方向が設定方向200xと略平行である(例えば、軸方向221xと設定方向200xとのなす角度が10°以下である)場合も、第1の光透過孔221の軸方向221xが設定方向200xと平行であると考える。
【0048】
このようにすることで、第1の光透過孔221は、電子機器における支持フレーム200の下方に設けられる光学モジュール(例えばカメラ、赤外線放射装置など)に合わせることができ、光学モジュールは、第1の光透過孔221を通過した光線を受光することができる。これにより、当該バックライトモジュールは、高い画面占有率の表示パネルに合わせることができる。なお、フレーム210に光透過孔を直接設ける方式に比べて、突出部材220に第1の光透過孔221を設ける方式は、フレーム210における側辺210xの幅を増加させない。これにより、当該支持フレーム200を有するディスプレイスクリーンの黒いベゼル領域の幅を小さくし、ディスプレイスクリーンの画面占有率をさらに向上させる。
【0049】
選択可能に、
図3を参照すると、支持部223に第1の光透過孔221が設けされる。ここで、第1の光透過孔221から支持部223のエッジまでの距離が2ミリメートル以上である。特に、突出部材220が金属部材である場合、このようにすることで、第1の光透過孔221を打ち抜く際に支持部223に皺が発生して突出部材220の性能に影響を与えることを回避する。
【0050】
さらに、支持部223に遮光台225が設けられ、遮光台225は、上方に突出して支持部223に設けられる。かつ、遮光台225は、第1の光透過孔221に連通する貫通孔226を有する。当該遮光台は、支持部223に載置された発光コンポーネントに嵌合され、発光コンポーネントと支持部223との接続安定性を向上させる。
【0051】
一実施例において、フレーム210は、突出部材と接続するための第1のセグメントと、発光コンポーネントにおける光源に合わせるための第2のセグメントとを含む。
図5は、例示的な別の実施例に係る支持フレームの部分構造断面図である。
図5に示すように、第2のセグメント210aは、設定方向200xに沿って分布する上部と下部とを含む。ここで、上部は、下部に対して取付キャビティ230に向かって突出する。これにより、第2のセグメント210aは、逆「L」字状に形成される。このようにすることで、光源は第2のセグメント210aの上部の下方に取り付けることができ、これにより第2のセグメント210は、発光コンポーネントにおける光源を遮蔽することができ、光源を保護する役割を果たす。
【0052】
選択可能に、発光コンポーネントにおける光源は、バックライトモジュールの一辺に沿って設けられる。この場合、第2のセグメント210aはフレーム210の1つの側辺210xであり、第1のセグメントはフレーム210の残りの側辺210xである。
【0053】
要約すると、本開示の実施例に係る支持フレームはバックライトモジュールに適用される。支持フレーム200のフレーム210は、バックライトモジュールにおける発光コンポーネントと接続するためのものであり、突出部材220は、発光コンポーネントを載置するためのものであり、これにより、支持フレーム200は、発光コンポーネントを取り付ける役割を果たす。
【0054】
そして、支持フレーム200における突出部材220は、取付キャビティ230に向かって突出し、この場合、突出部材220が取付キャビティ230を閉塞していない。このようにすることで、支持フレームの実体構造を大幅に減少させ、支持フレームの重量を低減させることができる。これにより、当該支持フレームを含むバックライトモジュールの重量が減少する。
【0055】
また、突出部材220に第1の光透過孔221を設けることで、当該支持フレーム200は、内部に穴が開けられるディスプレイスクリーンをサポートするバックライトモジュールに合わせることができ、ディスプレイスクリーンの高い画面占有率のニーズを満たすことができる。
【0056】
上記の支持フレームに基づいて、本開示の実施例は、バックライトモジュールをさらに提供する。
図6は、例示的な一実施例に係るバックライトモジュールの分解概略図であり、
図7-1及び
図7-2は、例示的な一実施例に係るバックライトモジュールの上面図及び底面図である。
【0057】
図6に示すように、当該バックライトモジュールは、上記の支持フレーム200及び発光コンポーネント300を含む。
【0058】
発光コンポーネント300には、上下に貫通する第2の光透過孔310が設けられる。本開示の実施例において、発光コンポーネント300は支持フレーム200に接続される。
図7-1及び
図7-2を参照すると、発光コンポーネント300が取付キャビティ230内に設けられるとともに、フレーム210に接続される。かつ、発光コンポーネント300は、第2の光透過孔310が第1の光透過孔221に連通するように、突出部材220に当接する。
【0059】
このように、フレーム210及び突出部材220と発光コンポーネント300との二重支持作用により、支持フレーム200と発光コンポーネント300との安定的な接続を確保する。
【0060】
上記によれば、本開示の実施例において、支持フレーム200の突出部材220は、発光コンポーネント300を支持できるだけでなく、光学モジュールに合わせた光透過孔をも設けることができ、ディスプレイスクリーンの高い画面占有率のニーズを満たすことができる。そして、関連技術における支持フレーム100がフレーム110と底板120とを含む方式に比べて、本開示の実施例に係る支持フレーム200は、フレーム210と突出部材220との構造により、支持フレーム200の実体構造を減少させてバックライトモジュールの重量を低減する。さらに、当該バックライトモジュールを用いた液晶ディスプレイスクリーンの重量を低減する。
【0061】
図8は、例示的な一実施例に係る発光コンポーネントの概略構造図である。
図8に示すように、発光コンポーネント300は、反射部材320と、反射部材320に設けられた導光部材330と、導光部材330の横に位置する光源340と、光源340に接続されたフレキシブル回路基板350と、導光部材330に設けられた光学素子グループ(例えば、拡散シートやプリズムなど)とを含む。第2の光透過孔310は、光学素子グループ、導光部材330及び反射部材320を上から下に貫通する。
【0062】
一実施例において、反射部材320は、支持フレーム200に接続されるとともに、発光コンポーネント300における導光部材330及び光学素子グループなどを支持するためのものである。
【0063】
図9は、例示的な一実施例に係る発光部材が支持フレームに接続された上面図である。
図9に示すように、反射部材320は、フレーム210の下方に位置し、かつ反射部材320がフレーム210の底壁(
図9の視点では底壁を示していない)に接続される。また、反射部材320の下面は支持部223に当接する。ここで、支持フレーム200の構造と組み合わせると、接続部222が下方に延びているため、支持部223と底壁213との間に反射部材320を載置するのに十分な空間が形成され、反射部材320がフレーム210底壁に接続されるとともに反射部材320に載置されることが実現される。このように、フレーム210と反射部材320との接続、及び突出部材220と反射部材320との接続により、発光コンポーネント300と支持フレーム200との接続安定性を確保する。
【0064】
また、突出部材220の支持部223に遮光台225が設けられる場合に、反射部材320は、第2の光透過孔310によって遮光台225に嵌合される。このように、遮光台225によって、反射部材320と突出部材220との安定的な接続をさらに確保する。
【0065】
また、発光コンポーネント300全体は、第2の光透過孔310によって遮光台225に嵌合される。遮光台225によって、発光コンポーネント300から出力された光線が第1の光透過孔221を通過することを回避し、第1の光透過孔221に合わせた光学モジュールの動作を妨害することを回避する。選択可能に、遮光台225の高さが発光コンポーネント300の厚さ以上であり、遮光台225の外壁に反射塗料が塗布されている。
【0066】
図10は、例示的な一実施例に係る反射部材の上面図である。反射部材320と支持フレーム200との組立方式を簡素化するために、本開示の実施例は、反射部材320の構造を改良した。
図10に示すように、反射部材320は、第1の部分321と第2の部分322とを含む。ここで、第1の部分321のエッジは第2の部分322のエッジに対して引っ込んでおり、第1の部分321は支持部223に当接され、第2の部分322はフレームの底壁に接続される。選択可能に、第2の部分322のエッジには、枠210の底壁を接続する粘着テープ322xが設けられる。
【0067】
エッジを引っ込めて形成された第1の部分321を採用することで、反射部材320が支持部に当接した後、フレーム210の底壁の下方に挿入することができ、支持フレーム200に対する反射部材320の位置を微調整しやすくなり、組立が容易になる。
【0068】
一実施例において、フレーム210は、反射部材320と接続するための第1のセグメントと、反射部材320に接続されず、反射部材320との間に取付切欠きが形成される第2のセグメントと、を含む。
【0069】
図11は、例示的な一実施例に係るバックライトモジュールの高さ方向に沿った断面図である。
図11に示すように、反射部材320は、フレーム210の第2のセグメント210aの下方まで延びておらず、第2のセグメント210aとの間に取付切欠き210bが形成されている。フレキシブル回路基板350は、取付切欠き210bから支持フレームの外部に延びる。取付切欠き210bを介してフレキシブル回路基板350がフレームから引き出されて、外部モジュールに接続される。選択可能に、フレキシブル回路基板350が第2のセグメント210aの底壁に接続されることで、発光コンポーネントと支持フレームとの接続安定性をさらに向上させる。
【0070】
さらに、第2のセグメント210aの上部は、第2のセグメント210aの下部に対して取付キャビティ230に向かって突出する。この場合、発光コンポーネント300は、フリップ方式を採用し、その光源340がフレキシブル回路基板350の上方に位置する。発光コンポーネント300が支持フレーム200に組立てられた後、光源340が取付キャビティ230内に設けられるとともに、第2のセグメント210aの上部の下方に位置する。これにより、フレーム210は、光源340の構造安定性を確保し、光源340が外力によって破壊されることを回避することができる。
【0071】
図12は、例示的な別の実施例に係るバックライトモジュールの高さ方向に沿った断面図である。当該
図12に示す方式では、反射部材320とフレーム210との間に取付切欠きを形成する必要がない。発光コンポーネント300は、フォーマル方式を採用し、その光源340がフレキシブル回路基板350の下方に設けられる。発光コンポーネント300が支持フレーム200に組立てられた後、光源340が取付キャビティ230内に位置し、フレキシブル回路基板350は、支持フレーム200の上方から支持フレーム200の外部に延びて、外部のコンポーネントに接続される。
【0072】
要約すると、本開示の実施例に係るバックライトモジュールにおいて、フレーム210及び突出部材220によって支持フレーム200を形成することにより、バックライトモジュールの軽量化を実現する。フレーム210及び突出部材220と発光コンポーネント300における反射部材320との接続方式により、支持フレーム200と発光コンポーネント300との接続安定性を確保する。そして、本開示の実施例に係るバックライトモジュールは、内部に穴が開けられた液晶ディスプレイスクリーンに適用され、ディスプレイスクリーンの画面占有率を向上させる。
【0073】
上記の実施例に係るバックライトモジュールに基づいて、本開示の実施例は、バックライトモジュールの組立方法を提供する。当該組立方法は、具体的には、上記実施例に係るバックライトモジュールの組立に使用される。
図13は、例示的な一実施例に係るバックライトモジュールの組立方法のフローチャートである。
図13に示すように、当該組立方法は、以下のステップ131及びステップ132を含む。
【0074】
ステップ131において、発光コンポーネントにおける反射部材を突出部材の支持部に配置する。
【0075】
具体的には、ステップ131は、反射部材を、取付キャビティの支持部から離れた側から斜めに挿入し、反射部材の第2の光透過孔を遮光台に嵌合させるステップを含む。反射部材の第2の部分をフレームの底壁に接続する必要があるので、反射部材の第2の部分の長さまたは幅のうち少なくとも一方のサイズがフレームの取付キャビティのサイズより大きくなっている。したがって、ステップ131では、取付キャビティにスムーズに挿入するために、反射部材を取付キャビティの軸方向に傾斜させる必要がある。
【0076】
ステップ132において、反射部材とフレームの底壁とを接続する。
【0077】
選択可能に、反射部材に粘着テープを予め設けるか、またはフレームの底壁に接着剤を予め塗布し、ステップ132において、外力の作用により反射部材をフレームの底壁に接着させる。そして、フレームが第1のセグメントと第2のセグメントとを含む場合、ステップ132では、反射部材と第1のセグメントの底壁とを接続すればよい。
【0078】
図14は、例示的な別の実施例に係るバックライトモジュールの組立方法のフローチャートである。フレームが第1のセグメントと第2のセグメントとを含む場合、
図14に示すように、当該組立方法は、以下のステップ133及びステップ134をさらに含む。
【0079】
ステップ133において、光源及びフレキシブル回路基板を、支持フレームの上方から支持フレームの取付キャビティ内に入れ、フレキシブル回路基板を、第2のセグメントと反射部材とで形成された取付切欠きから取付キャビティ外に突出させる。
【0080】
選択可能に、光源、フレキシブル回路基板及び導光部材の三者を予め一体に接続し、ステップ133では、光源、フレキシブル回路基板及び導光部材のそれぞれを取付キャビティに挿入する。ここで、光源が第2のセグメントの上部の下方に位置し、導光部材が反射部材の上方に位置するように位置を調整する。
【0081】
ステップ134において、フレキシブル回路基板と第2のセグメントの底壁とを接続する。
【0082】
選択可能に、フレキシブル回路基板またはフレームの底壁に粘着テープを予め設けるか、またはフレキシブル回路基板が取付切欠きを通過した後、接着剤を塗布してフレキシブル回路基板と第2のセグメントの底壁とを接続する。発光コンポーネントと支持フレームとの接続安定性をさらに向上させる。
【0083】
また、発光コンポーネントにおける拡散シート、プリズムなどの光学素子グループを、導光部材に順次に取り付ける。
【0084】
本開示の実施例に係るバックライトモジュールに基づいて、本開示の実施例は、ディスプレイスクリーン及び電子機器をさらに提供する。
【0085】
当該ディスプレイスクリーンは、上記のバックライトモジュールと、液晶表示パネルと、を含む。当該液晶表示パネルがバックライトモジュールの上方に設けられる。選択可能に、ディスプレイスクリーンは、COF(Chip On Flim)パッケージ方式、またはCOG(chip on glass)パッケージ方式を採用することができる。
【0086】
本開示の実施例に係るバックライトモジュールを採用するため、当該ディスプレイスクリーンは、フロントカメラなどの光学モジュールに合わせることができ、比較的高い画面占有率を実現することができる。同時に、バックライトモジュールは軽量であるという利点があるため、当該バックライトモジュールを用いたディスプレイスクリーンの重量を効果的に低減することができる。試験の結果、本開示の実施例に係る技術案を採用することにより、同一仕様のバックライトモジュールの重量は30%~40%減少し、同一仕様のディスプレイスクリーンの重量は10%~15%減少する。
【0087】
当該電子機器は、上記のディスプレイスクリーンを含む。ここで、電子機器の種類は、携帯電話、タブレット、ウェアラブル機器(スマートハンドリング、スマート腕時計など)、医療機器などを含むが、これらに限定されない。本開示の実施例に係るバックライトモジュールを採用することにより、関連技術における同じサイズを有するディスプレイスクリーンの電子機器に比べて、本開示の実施例は、ディスプレイスクリーンの重量を低減することにより、電子機器全体の重量を低減し、ユーザが当該電子機器を長時間手持ちしたり携帯したりするのは便利である。
【0088】
当業者は、明細書を考慮し、そして明細書に開示された内容を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到し得る。本開示は、本開示のあらゆる変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途または適応的変化は本開示の一般原則に従い、本開示に開示されていない本技術分野における周知技術または慣用技術手段を含む。明細書および実施例は、単に例示するものに過ぎず、本開示の真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲によって示される。