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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-13
(45)【発行日】2022-09-22
(54)【発明の名称】カップを処理するための装置および方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 43/34 20060101AFI20220914BHJP
   B29C 43/18 20060101ALI20220914BHJP
【FI】
B29C43/34
B29C43/18
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021519583
(86)(22)【出願日】2019-10-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(86)【国際出願番号】 IB2019058549
(87)【国際公開番号】W WO2020075059
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2021-05-26
(31)【優先権主張番号】102018000009295
(32)【優先日】2018-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】507015435
【氏名又は名称】サクミ コオペラティヴァ メッカニチ イモラ ソシエタ コオペラティヴァ
【住所又は居所原語表記】Via Selice Provinciale,17/A,I-40026 IMOLA(Bologna),Italy
(74)【代理人】
【識別番号】100159905
【弁理士】
【氏名又は名称】宮垣 丈晴
(74)【代理人】
【識別番号】100142882
【弁理士】
【氏名又は名称】合路 裕介
(74)【代理人】
【識別番号】100158610
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 新吾
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【弁理士】
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】プッチ,ファブリッツィオ
(72)【発明者】
【氏名】パッリネッロ,フィオレンツォ
【審査官】田代 吉成
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-327650(JP,A)
【文献】特開2011-51345(JP,A)
【文献】特開平1-257048(JP,A)
【文献】特公昭38-24594(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 43/34
B29C 43/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップ(2)を処理するための装置(1)であって、各カップ(2)は、底壁(22)と上縁との間に延びる収容本体(21)と、前記収容本体(21)に向けられた背面(23B)およびカプセルを形成するために蓋(7)を受け入れるように適合された前面(23A)を有し且つ前記上縁に接続された環状フランジ(23)と、を備え、前記装置(1)は、
対応するカップ(2)を収納するように構成された少なくとも1つのポケット(50)と、
シールプロファイル(230)を形成するために、前記少なくとも1つのポケット(50)内の前記カップ(2)の前記環状フランジ(23)の少なくとも前記背面(23B)または前記前面(23A)にプロセスを適用するように構成された少なくとも1つのツール(31)と、を備え
前記少なくとも1つのツール(31)が、前記環状フランジ(23)から材料を除去して前記シールプロファイル(230)を形成するように構成されたフライス盤を含む、装置(1)。
【請求項2】
対応する複数のカップ(2)を収容するように構成された複数のポケット(50)と、
前記複数のカップ(2)を受け取り前記複数のカップ(2)を前記複数のポケット(50)の対応するそれぞれのポケット(50)に配置するように構成されたインフィードステーション(4)と、
前記シールプロファイル(230)が形成された前記複数のカップ(2)を前記装置(1)の出口に解放するように構成されたアウトフィードステーション(6)と、を備え、
前記少なくとも1つのツール(31)は、シールプロファイル(230)を形成するために、前記複数のポケット(50)の対応するそれぞれのポケット(50)内のカップ(2)の前記環状フランジ(23)の前記背面(23B)に前記プロセスを適用するように構成される、請求項1に記載の装置(1)。
【請求項3】
回転式カルーセル(5)を備え、前記複数のポケット(50)が前記カルーセル(5)上で角度的に間隔を置いて配置されている、請求項2に記載の装置(1)。
【請求項4】
カップ(2)を処理するための装置(1)であって、各カップ(2)は、底壁(22)と上縁との間に延びる収容本体(21)と、前記収容本体(21)に向けられた背面(23B)およびカプセルを形成するために蓋(7)を受け入れるように適合された前面(23A)を有し且つ前記上縁に接続された環状フランジ(23)と、を備え、前記装置(1)は、
対応するカップ(2)を収納するように構成された少なくとも1つのポケット(50)と、
シールプロファイル(230)を形成するために、前記少なくとも1つのポケット(50)内の前記カップ(2)の前記環状フランジ(23)の少なくとも前記背面(23B)または前記前面(23A)にプロセスを適用するように構成された少なくとも1つのツール(31)と、
対応する複数のカップ(2)を収容するように構成された複数のポケット(50)と、
前記複数のカップ(2)を受け取り前記複数のカップ(2)を前記複数のポケット(50)の対応するそれぞれのポケット(50)に配置するように構成されたインフィードステーション(4)と、
前記シールプロファイル(230)が形成された前記複数のカップ(2)を前記装置(1)の出口に解放するように構成されたアウトフィードステーション(6)と、を備え、
前記少なくとも1つのツール(31)は、シールプロファイル(230)を形成するために、前記複数のポケット(50)の対応するそれぞれのポケット(50)内のカップ(2)の前記環状フランジ(23)の前記背面(23B)に前記プロセスを適用するように構成され、前記装置(1)は、
回転式カルーセル(5)を備え、前記複数のポケット(50)が前記カルーセル(5)上で角度的に間隔を置いて配置されており、前記装置(1)は、
前記複数のポケット(50)の各ポケット(50)について、前記カルーセル(50)と一体に回転し且つ前記ポケット(50)内の前記カップ(2)の前記環状フランジ(23)にプロセスを適用するように構成された回転ツール(31)を含む、装置(1)。
【請求項5】
前記少なくとも1つのツール(31)が、前記カップ(2)の前記環状フランジ(23)の前記背面(23B)に機械的な力を加えるように構成される、請求項1から4のいずれか1項に記載の装置(1)。
【請求項6】
カップ(2)を処理するための装置(1)であって、各カップ(2)は、底壁(22)と上縁との間に延びる収容本体(21)と、前記収容本体(21)に向けられた背面(23B)およびカプセルを形成するために蓋(7)を受け入れるように適合された前面(23A)を有し且つ前記上縁に接続された環状フランジ(23)と、を備え、前記装置(1)は、
対応するカップ(2)を収納するように構成された少なくとも1つのポケット(50)と、
シールプロファイル(230)を形成するために、前記少なくとも1つのポケット(50)内の前記カップ(2)の前記環状フランジ(23)の少なくとも前記背面(23B)または前記前面(23A)にプロセスを適用するように構成された少なくとも1つのツール(31)と、を備え、前記装置(1)はさらに、
前記少なくとも1つのツール(31)に関連付けられた対応する当接要素(32)を含み、
前記少なくとも1つのツール(31)が本体(310)および前記本体(310)から突出する1つまたは複数の突起(311)を含み、
前記少なくとも1つのツール(31)および前記対応する当接要素(32)が、それらが離間している開構成と、それらが互いに近接しており且つ前記当接要素が前記環状フランジ(23)の前記前面(23A)と接触しており、前記少なくとも1つのツール(31)の前記1つまたは複数の突起(311)が前記環状フランジ(23)を貫通してその中に前記シールプロファイル(230)を刻印する閉構成との間で移動可能である、装置(1)。
【請求項7】
前記当接要素(32)は、その対称軸に対して半径方向に対称であり、前記環状フランジ(23)の前記前面(23A)に対して当接するように構成された接触表面(322)と、前記接触表面(322)から突出し且つ前記閉構成では、少なくとも部分的に前記カップ(2)の前記収容本体(21)に入り、対応する前記ポケット内の前記カップ(2)にセンタリング効果を提供するセンタリング本体(323)と、を備える、請求項6に記載の装置(1)。
【請求項8】
前記少なくとも1つのツール(31)が、前記少なくとも1つのツール(31)を加熱するように構成されたそれぞれの加熱要素を含む、請求項1から7のいずれか1項に記載の装置(1)。
【請求項9】
前記少なくとも1つのポケット(50)内の前記カップ(2)の前記環状フランジ(23)を加熱するように構成された少なくとも1つのヒータを含む、請求項1から8のいずれか1項に記載の装置(1)。
【請求項10】
前記装置に固有であり且つ前記少なくとも1つのツール(31)を制御するように構成された制御ユニットを含む、請求項1から9のいずれか1項に記載の装置(1)。
【請求項11】
前記少なくとも1つのツール(31)が、前記環状フランジ(23)の前記背面(23B)から材料を除去するように構成されている、請求項1から10のいずれか1項に記載の装置(1)。
【請求項12】
前記少なくとも1つのツール(31)が複数の処理要素を含み、前記装置が、選択されたシールプロファイル(230)のタイプに応じて、前記複数の処理要素の一部を選択的にオンにするようにプログラムされた制御ユニットを含む、請求項1から11のいずれか1項に記載の装置(1)。
【請求項13】
前記複数の処理要素は、表面上に分散されてレーザエミッタ(312)のアレイを形成するレーザエミッタ(312)を含む、請求項12に記載の装置(1)。
【請求項14】
製品を収容することを目的としたカプセルを製造するためのラインであって、
プラスチックカップ(2)を成形するように構成された成形機であって、各カップ(2)が、底壁(22)と上縁との間に延びる収容本体(21)と、前記収容本体(21)に向けられた背面(23B)および前記背面(23B)の反対側にある前面(23A)とを有する、前記上縁に接続された環状フランジ(23)と、を有する成形機と、
請求項1から13のいずれか1項に記載の前記プラスチックカップ(2)を処理するための装置(1)と、を備えるライン。
【請求項15】
前記成形機が圧縮成形によって前記カップ(2)を成形するように構成される、請求項14に記載のライン。
【請求項16】
前記カップ(2)にコーヒーまたはその他の固体または液体製品を充填するように構成された充填機と、
各カップ(2)の前記前面(23A)に蓋を適用してカプセルを形成するように構成されたアプリケータ機と、をさらに備える、請求項14または15に記載のライン。
【請求項17】
前記ラインは、前記シールプロファイル(230)が形成され且つ前記カップ(2)を処理するための前記装置(1)の前記アウトフィードステーション(6)によって解放された前記カップ(2)を前記充填機のインフィードステーションへ移送するように構成されている、請求項16に記載のライン。
【請求項18】
コーヒーまたは固体または液体を問わず他の製品で満たされ且つそれぞれの蓋で閉じられて対応するカプセルを形成するように適合されたプラスチックカップ(2)を処理するための方法であって、各カップ(2)は、底壁(22)と上縁との間に延在する収容本体(21)と、前記収容本体(21)に向けられた背面(23B)およびカプセルを形成するために蓋(7)を受け入れるように適合された前面(23A)とを有する、前記上縁に接続された環状フランジ(23)と、を含み、前記方法は、
前記カップ(2)を受け取り、各カップ(2)を前記装置(1)のポケット(50)に配置するステップと、
前記装置(1)の少なくとも1つのツール(31)によってシールプロファイル(230)を形成するために、前記ポケット(50)内の前記カップ(2)の前記環状フランジ(23)の少なくとも前記背面(23B)または前記前面(23A)にプロセスを適用するステップであって、前記少なくとも1つのツール(31)が、前記環状フランジ(23)から材料を除去するように構成されたフライス盤を含む、ステップと、
前記シールプロファイル(230)が形成された前記カップ(2)を解放するステップと、を含む方法。
【請求項19】
前記プロセスを適用する前記ステップが、前記カップ(2)の前記環状フランジ(23)の前記前面(23A)を処理して、前記蓋(7)を溶接するのに適した刻み付き領域を形成するステップを含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばコーヒーで満たされ且つ蓋で閉じられてコーヒーカプセルを形成するように適合されたプラスチックカップを処理するための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
煎じ出し(infusion)による飲料製造の分野で知られているのは、例えばコーヒーなどの煎じ出し材料を収容するカプセルの使用である。カプセルはカップおよび蓋を備え、飲料を煎じるために熱湯または蒸気がカプセルに供給される特定の飲料製造機に配置されるように設計されている。
【0003】
これらの飲料製造機では、加圧環境を得ることを可能にする気密シールをカプセルに設ける必要がある。多くの場合、気密シールはカップの環状フランジ状リムに形成される。
【0004】
従来技術において知られているのは、カプセルの環状フランジ状リムに気密シールを形成するためのいくつかの装置および方法である。
【0005】
特許文書WO2007/122208A1およびWO2016/007006A2は、カプセルのフランジに取り付けられたシール要素を形成するために、予め形成されたカプセルのフランジ上にある量のシール材料を射出成形することによるシールの製造を記載している。カプセルにある量のシール材料を塗布してシールを形成することは、製造プロセスを複雑にし、ある量のシール材料を準備し、カプセルに材料を塗布し、材料を成形するステップを必要とするという欠点を有し、これらすべてがより長い処理時間およびより高い製造コストをもたらす。
【0006】
特許文書WO2013046014A1は、シール要素がフランジ付きリムから突出し且つ射出成形または熱成形によって好ましくはカプセルと一体として単一の部品として成形される三角形の突起を含む解決策を記載している。この種の解決策では、シール要素の製造は高速であるが、要求される形状のシール要素を得るために必要な金型の形状は必然的に複雑になる。金型の複雑な形状は、金型内の汚れの蓄積、得られる形状の不正確さ、気泡の形成をもたらす空気の完全な抽出の困難さなど、いくつかの問題を引き起こす。さらに、すべての形状に専用の金型が必要なため、シール要素は非常に限られた範囲の形状で形成され得る。
【0007】
特許文書WO2016075321A1は、カプセルを成形および充填するステップの後に、カプセルのフランジ付きリムに蓋を適用するステップが続き、その間に、フランジ付きリム(少なくとも部分的にポリマー材料でできている)を変形させるために蓋およびフランジ付きリムが第1のツールと第2のツールとの間で押し潰されて厚い部分と薄い部分を生成する解決策を提案しており、第1および第2のツールは好ましくは加熱されている。
【0008】
この解決策にはいくつかの欠点がある。まず、成形ステップの後、フランジ付きリムが冷え、そして、蓋を付ける機械に到達するまでに冷える。したがって、それをかなりの精度で変形できるようにするには、周囲温度に近い温度(通常は低い)からフランジを構成するプラスチックが軟化する温度まで再加熱する必要がある。この後続の加熱ステップには、無視できない量のエネルギーの消費が含まれる。さらに、カプセル製造プロセスの最後に(つまり、蓋が適用されるときに)シールが形成されるという事実は、シールの製造に何らかの欠陥があると、そのシールに欠陥があるカプセルにつながり、カプセル全体(つまり、カプセルの本体だけでなく、カプセルに含まれる飲料成分と蓋も)を排除する必要があることを意味する。
【発明の概要】
【0009】
本発明の目的は、従来技術の上記の欠点を克服するために、飲料製造装置で飲料を製造することを目的としたカプセルを処理するための装置および方法を提供することである。
【0010】
この目的は、添付の特許請求の範囲で特徴付けられるように、本開示の装置、ライン、および方法によって達成される。
【0011】
本開示の装置は、製品で満たされるように適合されたプラスチックカップの処理を対象としている。カップは、次に、当該カップに適用される蓋によって閉じられてカプセルを成形する。蓋は、適用されると、カプセル内の製品を密封する。一実施形態では、カップ(または少なくとも、動作可能なように蓋と接触しているカップの部分)は、蓋よりも硬く、蓋は可撓性であってもよい。
【0012】
可能な用途では、製品は固体(例えば、粉末または粒状の形態)、または液体またはクリーム状である。可能な用途では、製品は食品(固体、粉末または粒状の形態、またはクリーム状)である。一の用途では、製品は煎じ出し製品であり、この場合、カプセルは、圧力要素とカプセルとの相互作用によって飲料を製造するように構成された機械に挿入されて、密閉された環境を作り出すことを意図している。例えば、製品はコーヒーであってもよく、以下では、説明の便宜上、カプセルに充填できる唯一の製品としてコーヒーに開示の範囲を限定することなく、コーヒーカプセルについて言及がなされる。
【0013】
カップは、プラスチック材料(例えば、ポリマーまたは複合材料など)および/または金属材料(例えば、アルミニウム)でできていてもよい。
【0014】
各カップは、底壁と上縁の間に延びる収容本体を含む。各カップはまた、収容本体に向けられた背面と、カプセルを成形するために蓋を受け入れるように適合された前面とを有する環状フランジ(またはフランジ状リム)を含む。環状フランジは収容本体の上縁に接続されている。環状フランジは収容本体から半径方向に延びている。したがって、カップの本体は、コーヒーまたは他の煎じ出し材料で満たされることを意図したくぼみを規定する。
【0015】
装置は、好ましくは、カップを受け入れる(または収容する)ように構成された複数のポケットを備える。
【0016】
複数のポケットは、カップが挿入されるキャビティを含んでもよい(またはキャビティの形態であってもよい)。例えば、カップは、カップの底壁がポケットの底に載った状態で挿入されてもよい。この場合、ポケットに受け入れられたカップは、くぼみが上を向くように方向付けられる(すなわち、カップの本体によって規定される凹面は上向きになる)。
【0017】
追加的に、または代替的に、これらのポケットは、対応する表面上でカップを支持可能に受け入れるための平らな支持表面を含んでもよい(またはこのような平らな支持表面の形態であってもよい)。例えば、環状フランジの前面は、対応するポケットの平らな支持表面で支持され得る。この場合、ポケットに受け入れられたカップは、くぼみが下を向くように方向付けられる(すなわち、カップの本体によって規定される凹面は下向きになる)。
【0018】
この装置は、好ましくは、(すでに成形された)カップを受け取り、それらを複数のポケットの対応するポケットに配置するように構成されたインフィードステーションを備える。
【0019】
装置は、シールプロファイルを形成するために、複数のポケットのそれぞれのポケットの内側に収容される(または受け入れられる、または支持される)カップの環状フランジにプロセスを適用するように構成された少なくとも1つのツールを含む。「シールプロファイル」という表現は、カプセルがコーヒーマシンの圧力要素と相互作用するときにシールを生成するように構成された環状フランジの領域を意味するために使用される。
【0020】
好ましくは、ツールは、カップの環状フランジの背面にプロセスを適用するように構成される。事実上、カプセルが使用されるコーヒーマシンでは、圧力要素は(少なくとも1つの可能な実施形態では)環状フランジの背面と接触する役割を担う。それにもかかわらず、一実施形態では、少なくとも1つのツールは、カップの環状フランジの前面に(もまた、または当該前面にのみ)プロセスを適用するように構成される。事実上、前面に対するプロセスは環状フランジの弾性を増加させ、コーヒーマシンの圧力要素が背面に接触すると、領域を変形させてシールを生成する。この場合も、シールプロファイルが形成される。
【0021】
一実施形態では、少なくとも1つのツールは、カップの環状フランジの背面および前面の両方にプロセスを適用するように構成される。このようにして、背面シールプロファイルが背面に生成され、前面シールプロファイルが前面に生成される。
【0022】
一実施形態では、前面に対するプロセスはまた、蓋シールの品質を改善するために有用であり得る。事実上、支持表面を部分化すると単位圧力(specific pressure)が増加し、これは蓋の圧着にプラスの効果をもたらす。したがって、一実施形態では、少なくとも1つのツールは、環状フランジの前面に、蓋を溶接するのに適した刻み付き領域を形成するように構成される。
【0023】
装置は、好ましくは、シールプロファイルが形成されたカップを装置の出口に供給するように構成されたアウトフィードステーションを備える。
【0024】
したがって、本開示は、カップ自体のフランジの材料を処理することによってシールプロファイルを形成するために、予め形成されたカップを処理するための装置(すなわち、機械)を提供する。この種の装置にはいくつかの利点がある。1つまたは複数の専用ツールが存在するため、装置は、フランジを高レベルの精度で処理して、高品質のシールプロファイルを生成することを可能にする。さらに、本開示の装置のおかげで、複雑な形状であっても高品質のシールプロファイルを形成することが可能である。異なる材料および/または色でも品質は高い。したがって、この装置は、形状自体の設計およびプロセス機能の変更において大きな自由度を提供する。
【0025】
さらに、成形機は、単純な形状のカップを生成するのに非常に単純で経済的であり得る(カップは、その後、本開示の装置によって後成形(post-formed)されて、複雑な形状のシールプロファイルを形成することができる)。この装置は、成形機と比較して非常に限られたコストであり、当該コストは、金型の複雑さを省き、金型を変更する必要なしにシール領域の形状を変更できる柔軟性から回収できることに留意すべきである。さらに、専用の機械の使用は、シール要素の製造を成形、充填、蓋の適用のステップから空間的および時間的に分離することを可能にし、プロセスロジスティクスの点でかなりの利点がある。事実上、それは、柔軟性を高め、排除率(欠陥のあるピースの数)を低くすることを可能にする。さらに、装置は、成形機の後に、ラインに設置することができ、(追加の熱を提供する必要なしに)フランジがまだ柔らかく変形しやすいときに、まだ高いカップの温度を最大限に活用することができる。
【0026】
装置は、好ましくは、回転式カルーセルを含む。複数のポケットは、好ましくは、カルーセル上に角度的に間隔をおいて配置されている(カルーセル上に取り付けられている)。
【0027】
複数のポケットの各ポケットについて、装置は、好ましくは、カルーセルと一体として回転し且つ当該ポケットの内部に収容された(または受け入れられた、または支持された)カップの環状フランジの背面(または前面)にプロセスを適用するように構成されるツールを含む。したがって、少なくとも1つのツールがカルーセルに取り付けられている。好ましくは、カルーセルに取り付けられた各ポケットは、そのポケットに配置されたカップの環状フランジを処理するように構成されたツールを備えている。
【0028】
一実施形態では、少なくとも1つのツールは、カップの環状フランジの背面(または前面)に機械的な力を加えるように構成される。少なくとも1つのツールは、環状フランジの外周に沿ってカプセルの環状フランジと相互作用することができるように、環状形状を有する。一実施形態では、少なくとも1つのツールは、環状フランジの材料を動かすことによってシール要素を形成するように構成される。一実施形態では、少なくとも1つのツールは、当接要素をツールに押し付けると環状フランジの一部が変位する(下がる)ように、当接要素上の突起に対応するキャビティを含む。
【0029】
一実施形態では、少なくとも1つのツールは、薄い領域および厚い領域を生成するように環状フランジの材料を押し潰すことによってシール要素を形成するように構成される。一実施形態では、少なくとも1つのツールは、少なくとも1つのツールと対応する当接要素との間で環状フランジを押し潰すことによって局所的な薄化をもたらすように構成される。
【0030】
一実施形態では、少なくとも1つのツールは、本体と、本体から延びる1つまたは複数の突起(または隆起)とを含む。一実施形態では、本体は環状形状を有する。一実施形態では、1つまたは複数の突起は、環状形状である(例えば、ツールは、同心リングのような形状の複数の突起を有する)。1つまたは複数の突起は成形領域を規定する。1つまたは複数の突起は、フランジの背面を貫通することによってフランジを薄くするように構成される。一実施形態では、少なくとも1つの突起は、角度の付いた表面を含む。
【0031】
一実施形態では、装置は、少なくとも1つのツールに関連付けられた対応する当接要素を含む。
【0032】
(複数のポケットに配置された)複数のツールを含む実施形態では、装置は、対応する複数の当接要素を含む。
【0033】
一実施形態では、少なくとも1つのツールおよび対応する当該要素は、それらが離間している開構成と、それらが互いに接近して当該要素が環状フランジの前面と接触し且つ少なくとも1つのツールの1つまたは複数の突起が環状フランジを貫通し、その中のシールプロファイルを刻印する(impressing)閉構成と、の間で移動可能である。一実施形態では、少なくとも1つのツールは、開構成と閉構成との間で当接要素に向かって(および当接要素から離れるように)当該ツールを動かすためのそれぞれのアクチュエータ(例えば、機械式、油圧式または空気圧式)を備える。一実施形態では、少なくとも1つのツールに対応する当接要素は、開構成と閉構成との間でツールに向かって(およびツールから離れるように)当該当接要素を動かすためのそれぞれのアクチュエータ(例えば、機械式、油圧式または空気圧式)を備える。したがって、一実施形態では、シールプロファイルは、フランジの材料を変位させるように、ツールと当接要素との間でフランジを押し潰すことによって得られる。より具体的には、ツールの突起(または複数の突起)は、フランジの局所的な薄化を引き起こす。
【0034】
一実施形態では、当接要素は、その対称軸に対して半径方向に対称である。
【0035】
一実施形態では、当接要素は、フランジの前面に対して当接ように構成された接触表面を含む。接触表面は、好ましくは平面(すなわち、平坦)である。当接要素は、環状フランジの外周に沿ってカプセルの環状フランジと相互作用することができるように、環状形状を有する。一実施形態では、当接要素は、接触表面から突出するセンタリング本体を含む。閉構成では、センタリング本体は、少なくとも部分的にカップの収容本体に入り、したがって、カップにセンタリング効果を提供する。
【0036】
好ましくは、少なくとも1つのツールは、少なくとも1つのツールを加熱するように構成されたそれぞれの加熱要素を含む。加熱要素は、ツールの内部に配置された電気抵抗器を含んでもよい。加熱要素は、(環状フランジと接触している)少なくとも1つのツールを振動させるように構成された1つまたは複数の超音波エミッタを備えてもよい。このようにして、ツールは熱を環状フランジに伝達する(したがって、環状フランジを柔らかにして処理を容易にする)。この実施形態では、シール要素を形成するためにフランジを処理することは、熱成形を含み得る。
【0037】
一実施形態では、当接要素は、当接要素を加熱するように構成された加熱要素を含む。加熱要素は、当接要素の内部に配置された電気抵抗器を含んでもよい。加熱要素は、(環状フランジと接触している)当接要素を振動させるように構成された1つまたは複数の超音波エミッタを備えてもよい。
【0038】
一実施形態では、複数のポケットの各ポケットについて、装置は、当該ポケット内に配置されたカップの環状フランジを加熱するように構成されたヒーターを備える。ヒーターは、空気を加熱し、それをポケットに配置されたカップに向けるように構成されたファンおよび1つまたは複数の電気抵抗器を備えてもよい。ヒーターは、ポケット(したがって、ポケット内に配置されたカップ)を振動させ、それによって摩擦による熱を生成するように構成された超音波エミッタを備えてもよい。この実施形態では、シール要素を形成するためにフランジを処理することは、熱成形を含み得る。
【0039】
他の実施形態では、フランジからシール要素を得るために使用されるプロセスは、(フランジ、ツール、または当接要素を加熱せずに実行される)コールドプロセスである。
【0040】
一実施形態では、装置は制御ユニットを含む。制御ユニットは、少なくとも1つのツールを制御するように構成される。
【0041】
制御ユニットは、好ましくは、装置に固有のものである。したがって、装置によってフランジに実行されるプロセスは、カップの成形、充填、および蓋の溶接プロセスとは独立して制御することができる。
【0042】
一実施形態では、少なくとも1つのツールは、シールプロファイルを形成するために環状フランジの背面(または前面)から材料を除去するように構成されたフライス盤(milling cutter)を含む。一実施形態では、フライス盤は環状プロファイルを有する。一実施形態では、フライス盤は環状経路に沿って移動可能である。
【0043】
一実施形態では、装置は、少なくとも1つのツールに関連付けられた超音波放射装置を含む。一実施形態では、超音波放射装置は、ツールに含まれる(例えば、ツールの本体に含まれる)。超音波放射装置は、環状フランジと接触している少なくとも1つのツールを振動させることによって環状フランジを加熱するように構成される。
【0044】
一実施形態では、装置は、少なくとも1つの当接要素に関連付けられた超音波放射装置を含む。
【0045】
一実施形態では、ツール(またはむしろ各ツール)は、形成されるシールプロファイルのタイプ(形状)に応じて選択的に駆動することができる複数の処理要素を含む。
【0046】
一実施形態では、複数の処理要素は、レーザエミッタを含んでもよい。他の実施形態では、複数の処理要素は、いくつかの例を与えるために、熱風のジェットまたはマイクロカッタを含んでもよい。以下、説明を簡単にするために、本開示の範囲を限定することを意図することなく、レーザエミッタを使用する例を参照する。
【0047】
一実施形態では、レーザエミッタは、少なくとも1つのツールに関連付けられている。一実施形態では、レーザエミッタは、ツールの表面に配置されている。レーザエミッタは、環状フランジの背面に(向けられた)レーザ光線を放射するように構成されている。一実施形態では、レーザ光線を使用して、機械的プロセスの前にフランジを加熱することができる。シールプロファイルはまた、レーザ加工プロセスによって形成されてもよい。
【0048】
一実施形態では、装置は制御ユニットを含む。制御ユニットは、複数のレーザエミッタを(選択的に)オンにするようにプログラムされている。より具体的には、制御ユニットは、ユーザ設定タイプのシールプロファイルに応じて、複数のエミッタの一部をオンにするようにプログラムされている。一実施形態では、制御ユニットのメモリは、異なるタイプ(形状、形態)のシールプロファイルに対応する複数のパターンを含み、制御ユニットは、ユーザが選択したシールプロファイルのタイプに対応するパターンに沿ってレーザエミッタをオンにするように構成される。
【0049】
一実施形態では、装置は、複数のポケットが配置されているダイブロック(好ましくは固定されている、すなわち回転式ではない)を含む。
【0050】
一実施形態では、インフィードステーションは、ダイブロック上のポケットにカップを配置するように構成される。一実施形態では、インフィードステーションは、ダイブロック上のポケットにカップを配置するように構成されたアーム(または複数のアーム)からなる。
【0051】
一実施形態では、ポケットに配置されたカップは同時に処理される。事実上、装置は、各ポケットのためのツール(および、好ましくはそれぞれの当接要素)を含む。ツールは、カップを収容するポケットを取り囲む複数の環状鋳型を有する単一刻印成形機(single-impression moulding machine)によって規定することができる。ダイブロック自体がツールを規定してもよい。一実施形態では、当接要素は、カウンターダイブロックに統合されている。一実施形態では、制御ユニットは、フランジをダイブロックのツール(すなわち、鋳型)に押し付けるように、カウンターダイブロックをダイブロックの近くに移動させるようにプログラムされている。一実施形態では、制御ユニットは、フランジをダイブロックのツール(すなわち、鋳型)に押し付けるように、ダイブロックをカウンターダイブロックの近くに移動させるようにプログラムされている。このように、シールプロファイルは、ダイブロックとカウンターダイブロックとの間で刻印(impression)を生成することによって形成される。
【0052】
一実施形態では、アウトフィードステーションは、シールプロファイルが形成された後、ポケットからカップを取り除くように構成される。一実施形態では、アウトフィードステーションは、ダイブロック上のポケットからカップを取り除くように構成されたアーム(または複数のアーム)からなる。一実施形態では、アーム(または複数のアーム)は、カップをダイブロックに配置すること、およびそれらを取り除くことの両方の機能を有する(したがって、インフィードステーションおよびアウトフィードステーションは、単一のアーム/複数のアームに統合される)。
【0053】
一実施形態では、装置は、少なくとも1つのツールを含む処理ユニットを含む。一実施形態では、複数のポケットは、処理ユニットに対して(好ましくはコンベヤベルト上で)移動可能である。一実施形態では、処理ユニットは、カップを収容するポケットがコンベヤベルトの処理領域に位置する(すなわち、通過する)ときに、一度に1つのカップのフランジを処理するように構成される。例えば、少なくとも1つのツールは、環状フランジの背面の半分(すなわち、半円)を処理するようにそれぞれ構成された第1および第2のツールを含んでもよい。第1および第2のツールは、開位置(一方がコンベヤベルトの一方の側に配置され且つ他方が反対側に配置されて、間隔を空けて配置される)と閉位置(互いに近接する)との間で移動可能である。制御ユニットは、コンベヤベルトが移動している間、第1および第2のツールを開位置に保ち、コンベヤベルトが停止するとそれらを閉位置に持って行き、ツールがカップに接触してシールプロファイルを形成することを可能にするように構成されている。第1および第2のツールが閉位置にあるとき、制御ユニットはまた、当接要素をより近くに動かして、それを環状フランジの前面と接触させることができる。当接要素は、環状フランジを第1および第2のツールに押し付けるように構成されてもよい。
【0054】
この開示はまた、コーヒーカプセルを製造するためのラインに関する。
【0055】
一実施形態では、ラインは、カップを成形するように構成された成形機を含む。一実施形態では、成形機は、カップが成形される成形キャビティを規定する複数の金型を備える。好ましくは、成形機は、圧縮成形によってカップを成形するように構成される。
【0056】
一実施形態では、成形機は、射出成形によってカップを成形するように構成される。一実施形態では、成形機は、熱成形によってカップを成形するように構成される。一実施形態では、成形機は、射出圧縮成形によってカップを成形するように構成される。
【0057】
一実施形態では、ラインは、(上記のタイプの)カップを処理するための装置を含む。
【0058】
一実施形態では、ラインは、カップをコーヒー(および/または煎じ出し飲料用の他の材料)で満たすように構成された充填機を含む。
【0059】
一実施形態では、ラインは、カップを成形機からカップを処理するための装置に移送するように構成される。
【0060】
一実施形態では、ラインは、(カップを処理するための装置のアウトフィードステーションによって解放される)シールプロファイルが形成されたカップを充填機のインフィードステーションに移送するように構成される。
【0061】
一実施形態では、ラインは、各カップの前面に蓋を適用してカプセルを形成するように構成されたアプリケータ機を含む。一実施形態では、アプリケータ機は、蓋をカップに溶接するように構成された溶接装置を備える。一実施形態では、溶接機は、少なくとも1つのツールの当接部としても機能する。
【0062】
この開示はまた、コーヒーで満たされ且つ蓋で閉じられてコーヒーカプセルを形成するように適合されたプラスチックカップを処理するための方法を提供する。
【0063】
一実施形態では、この方法は、カップを処理するための装置のインフィードステーションでカップを受け取るステップを含む。
【0064】
一実施形態では、この方法は、カップを装置のそれぞれのポケットに配置するステップを含む。
【0065】
一実施形態では、この方法は、シールプロファイルを形成するように、複数のポケットのうちの対応するポケットの内側に収容される(または受け入れられる、または支持される)カップの環状フランジの背面(または前面)にプロセスを適用するステップを含む。一実施形態では、プロセスは、装置の少なくとも1つのツールによって実行される。
【0066】
一実施形態では、この方法は、シールプロファイルが形成されたカップを装置のアウトフィードステーションに解放するステップを含む。
【0067】
一実施形態では、プロセスを適用するステップ中に、少なくとも1つのツールが、カップの環状フランジの背面(または前面)に機械的な力を加える。一実施形態では、ツールは、本体と、当該本体から延在し且つプロセスを適用するステップ中に環状フランジを貫通してその中のシールプロファイルを刻印する1つまたは複数の突起とを含む。
【0068】
一実施形態では、ツールは、本体と、当該本体から延在する1つまたは複数の突起とを含み、プロセスを適用するステップ中に、1つまたは複数の突起は、(特定のアクチュエータによって)環状プロファイルに沿って移動する。
【0069】
一実施形態では、プロセスを適用するステップ中に、ツールは、対応する当接要素に対して当接する。
【0070】
一実施形態では、当接要素およびそれに関連付けられたツールは、それらが環状フランジと接触していない開構成と、(接触表面を有する)当接要素が環状フランジの前面と接触しており且つツールの1つまたは複数の突起が環状フランジを貫通してその中のシールプロファイルを刻印する閉構成との間で移動可能である。一実施形態では、プロセスを適用するステップの間、当接要素およびツールは閉構成にある。
【0071】
一実施形態では、当接要素は、プロセスを適用するステップの間に、フランジの前面に対して当接する接触表面と、接触表面から突出するセンタリング本体とを含む。一実施形態では、プロセスを適用するステップ中に、センタリング本体は、少なくとも部分的にカップの収容本体に入り、したがって、カップにセンタリング効果を提供する。
【0072】
一実施形態では、シールプロファイルは、フランジの材料を変位させることによって形成される。変位は、押し潰しまたは除去によって得られてもよい。
【0073】
一実施形態では、プロセスを適用するステップは、(フライス盤によって)シールプロファイルを形成するために、環状フランジの背面(または前面)から材料を除去するステップを含む。
【0074】
一実施形態では、この方法は、少なくとも1つのツールを加熱するステップを含む。一実施形態では、少なくとも1つのツールを加熱するステップは、プロセスを適用するステップに先行する。一実施形態では、少なくとも1つのツールを加熱するステップは、プロセスを適用するステップと同時に行われる。一実施形態では、少なくとも1つのツールを加熱するステップは、少なくとも1つのツールの超音波振動を含む。一実施形態では、少なくとも1つのツールを加熱するステップは、電気抵抗器によって少なくとも1つのツールを加熱することを含む。
【0075】
一実施形態では、この方法は、ポケットに配置されたカップの環状フランジを加熱するステップを含む。一実施形態では、環状フランジを加熱するステップは、プロセスを適用するステップに先行する。一実施形態では、環状フランジを加熱するステップは、プロセスを適用するステップと同時に行われる。一実施形態では、カップの環状フランジを加熱するステップは、カップの超音波振動を含む。
【0076】
一実施形態では、この方法は、少なくとも1つのツールを振動させる超音波を放射するステップを含む。一実施形態では、超音波を放射するステップは、(ツールの取り外しを容易にするために)プロセスを適用するステップの後に続く。一実施形態では、超音波を放射するステップは、(フランジを加熱するために)プロセスを適用するステップに先行する。
【0077】
一実施形態では、この方法は、少なくとも1つのツールに関連付けられた複数のレーザエミッタによってレーザ光線を放射するステップを含む。一実施形態では、レーザ光線を放射するステップは、(フランジを加熱するために)プロセスを適用するステップに先行する。一実施形態では、レーザ光線を放射するステップは、プロセスを適用するステップに含まれる。
【0078】
一実施形態では、この方法は、ユーザによって選択されるシールプロファイルを設定するステップを含む。一実施形態では、レーザ光線を放射するステップは、ユーザ設定されたシールプロファイルに応じて、複数のエミッタの一部をオンにすることを含む。
【0079】
一実施形態では、この方法(すなわち、プロセスを適用するステップ)は、シールプロファイルを生成するために、加圧された液体を環状フランジに向けるステップを含む。
【図面の簡単な説明】
【0080】
これらおよび他の特徴は、添付の図面に非限定的な例として示されている、好ましい実施形態の以下の詳細な説明からより明らかになるであろう。
図1】本開示によるカップを処理するための装置を示す。
図2A-2B】図1の装置の可能な実施形態のツールおよび対応する当接要素を、それぞれ、カップにシールプロファイルを刻印するための閉構成およびシールプロファイルが形成された後の開構成で示す。
図3A-3B】それぞれ、閉構成および開構成における、図2Aおよび2Bのツールおよび対応する当接要素の可能な変形実施形態を示す。
図4A-4B】それぞれ、閉構成および開構成における、図2Aおよび2Bのツールおよび対応する当接要素の可能な変形実施形態を示す。
図5A-5B】それぞれ、閉構成および開構成における、図2Aおよび2Bのツールおよび対応する当接要素の可能な変形実施形態を示す。
図6A-6B】それぞれ、閉構成および開構成における、図2Aおよび2Bのツールおよび対応する当接要素の可能な変形実施形態を示す。
図7-9】図1の装置のツールの可能な変形実施形態を示す。
図9A-9C】対応するそれぞれの処理位置における図9のツールを示す。
図10A】ツールの可能な変形実施形態を示す。
図10B図10Aの変形実施形態によって形成されるカップであって、その上に蓋が付けられたカップを示す。
図11図1の装置のカルーセルの斜視図を示す。
図12】カップがその中に収納された図11のカルーセルのポケットの軸方向断面を示す。
図13図11のカルーセルのポケットの上面図を示す。
図14図11のカルーセルの変形実施形態を示す。
図15】可能な変形実施形態における、カップがその中に収容されたカルーセルポケットを示す。
【発明を実施するための形態】
【0081】
添付の図面を参照して、数字1は、カップ2を処理するための装置を示す。
【0082】
各カップは、収容本体21を含む。各カップは底壁22を含む。各カップは、環状フランジ、すなわち、フランジ状リム23を含む。環状フランジ23は、カップの軸A周りに延びる。環状フランジ23は、収容本体21に面する背面23Bを有する。環状フランジ23は、背面23Bの反対側の前面23Aを有する。上面23Aは、(カップが充填された後)蓋7を受け入れてカプセルを形成するように適合されている。
【0083】
一実施形態では、装置1は、処理カルーセル5を含む。装置1は、処理カルーセル5上に配置された複数の処理ポケット50を備える。好ましくは、これらのポケット50は、処理カルーセル5上で角度的に等間隔に配置されている。これらのポケット50は、処理中のカップ2を収容するように構成される。処理カルーセル5は、その回転軸Cを中心に回転する。各処理ポケット50について、装置1は処理ステーション10を備える。処理ステーション10は、対応するポケット50に収容されたカップ2を処理するように構成される。
【0084】
装置1は、インフィードステーション4を備える。一実施形態では、インフィードステーション4は、インフィードカルーセルのように構成されている。インフィードカルーセルは、その回転軸Bを中心に回転する。インフィードカルーセルは、複数の挿入ポケット40を備える。インフィードカルーセルは、カップ2を処理カルーセル5に供給するように構成されている。したがって、予め形成されたカップ2は、挿入ポケット40に供給され、そこから処理カルーセル5のポケット50に供給される。
【0085】
装置1は、アウトフィードステーション6を備える。一実施形態では、アウトフィードステーション6は、アウトフィードカルーセルのように構成されている。アウトフィードカルーセルは、その回転軸Dを中心に回転する。アウトフィードカルーセルは、複数のアウトフィードポケット60を備える。アウトフィードカルーセルは、シールプロファイルが形成されたカップ2をカルーセル5から受け取るように構成されている。したがって、シールプロファイルが形成されたカップ2は、処理カルーセル5のポケット50から解放され、アウトフィードポケット60に配置される。
【0086】
処理カルーセル5の各ポケット50について、装置1は、それぞれのツール31を備える(ツールは、好ましくは、ポケット50に対応する処理ステーション10に含まれる)。ツール31は、対応するポケット50内に配置されている。ツール31は、処理カルーセル5と一体として、その回転軸Cの周りで回転する。
【0087】
一実施形態では、ツール31は、対応するポケット50の内側のカップ2のフランジ23の背面23B上にシールプロファイル230を形成するように構成される。
【0088】
一実施形態では、ツール31は、対応するポケット50の内側のカップ2のフランジ23の前面23A上にシールプロファイル230を形成するように構成される。
【0089】
処理カルーセル5の各ポケット50について、装置1は、それぞれの当接要素32を備える(当接要素32は、好ましくは、ポケット50に対応する処理ステーション10に含まれる)。当接要素32は、対応するポケット50のツール31に関連付けられている。
【0090】
処理カルーセル5の各ポケット50について、装置1はまた、ポケット50内でのカップ2のセンタリングを容易にするように構成されたそれぞれのセンタリング装置8を備えてもよい。センタリング装置8はカルーセル5に接続されている。図示の実施形態では、センタリング装置8は、カップ2が収容される中央キャビティを規定する。より具体的には、センタリング装置8は、第1の部分および第2の部分を含み、これらの各々は、カップが中に収容されるキャビティの半分の範囲を定める。第1の部分および第2の部分は、互いに近づいたり離れたりするように移動することができる。
【0091】
一実施形態では、ツール31は、その対称軸を中心に対称的に延びる。一実施形態では、ツール31は、本体310を含む。
【0092】
一実施形態では、ツール31は、本体310から突出する少なくとも1つの突起(または隆起)311を含む。一実施形態では、少なくとも1つの突起311は、環状形状を有する。一実施形態では、少なくとも1つの突起311は、壊れた(broken)環状プロファイルを有する。一実施形態では、ツール31は、突起311を含む。一実施形態では、ツール31は、(互いに間隔を置いて配置されている)2つの突起311を含む。一実施形態では、ツール31は、(互いに間隔を置いて配置されている)3つの突起311を含む。一実施形態では、ツール31は、(互いに間隔を置いて配置されている)4つの突起311を含む。一実施形態では、1つまたは複数の突起311は、三角形の形状である。一実施形態では、1つまたは複数の突起311は、台形の形状である。
【0093】
一実施形態では、当接要素32は、本体320を含む。一実施形態では、当接要素32は、平坦な接触表面322を備える。接触表面322は、(ツール31の当接部として機能する)環状フランジ23の上面23Aと接触するように構成される。
【0094】
一実施形態では、ツール31および対応する当接要素32は、開構成と閉構成との間で移動可能である。開構成では、ツール31および対応する当接要素32は、互いに間隔を置いて配置されている。開構成は、カップ2をポケット50に挿入するのに、およびカップ2をポケット50から取り除くのに適している。閉構成では、ツール31および対応する当接要素32は互いに近接している。当接要素32はフランジ23の上面23Aと接触し、一方、ツール31の少なくとも1つの突起311はフランジ23の背面23Bを貫通してそれを変形させ、その中にシールプロファイル230を刻印する。一実施形態では、環状フランジ23は、少なくとも1つの突起311が貫通する厚い領域を有する。一実施形態では、閉構成では、平坦な接触表面322は、前面23Aを変形させることなく前面23Aと接触する。
【0095】
ツール31と当接要素32の少なくとも一方は、カルーセル5に対して移動可能であり、開構成と閉構成との間で配置される。より具体的には、各ツール31について、装置1は、ツール31をカルーセル5の軸Cと平行に動かすように構成されたそれぞれのアクチュエータ314(例えば、減速ギアモータ)を備える。代替的に、または追加的に、各当接要素32について、装置1は、当接要素32をカルーセル5の軸Cと平行に動かすように構成されたそれぞれのアクチュエータ324(例えば、減速ギアモータ)を備えてもよい。
【0096】
一実施形態では、ツール31および当接要素32は、カルーセル5に接続されている(すなわち、カルーセルに取り付けられている)。この実施形態では、ツール31のアクチュエータ314および/または当接要素のアクチュエータ324もまた、カルーセル5に取り付けられている。
【0097】
一実施形態では、カルーセル5は、当接要素32が取り付けられている上部プレート5Aと、ツール31が取り付けられている下部プレート5Bとを備える。上部プレート5Aは下部プレート5Bに平行であり、回転軸C周りに回転する。ツール31は、下部プレート5Bに対して(アクチュエータ314によって)下部プレート5Bに向かっておよび離れるように移動可能であり、および/または当接要素32は、上部プレート5Aに対して(アクチュエータ324によって)上部プレート5Aに向かっておよび離れるように移動可能であり、追加的にまたは代替的に、上部プレート5Aおよび下部プレート5Bは、互いに対して、互いに向かっておよび互いから離れるように移動可能である。
【0098】
一実施形態では、カルーセル5の各ポケット50は、カップ2の底壁22を支持可能に受け入れるための支持要素35を備える。一実施形態では、支持要素35は、(ポケット50に含まれる)ばね34によって支持表面340に接続されている。支持要素35は、ばね34によって支持表面340に対して移動可能である。このようにして、ツール31が当接要素32から離れるとき、ばね34はカップをポケット50から押し出す。カルーセル5が上部プレート5Aおよび下部プレート5Bを含む場合、支持要素35、ばね34および支持表面340は、好ましくは、下部プレート5Bに接続されている。ツール31は、固定してまたは移動可能に支持表面340に取り付けられ得る。
【0099】
一実施形態では、ツール31は、本体310にくり抜かれたキャビティ312を含む。
【0100】
一実施形態では、当接要素32は、当接要素32の本体320から(すなわち、接触表面322から)突出する少なくとも1つの突起(または隆起)321を備える。一実施形態では、当接要素32は、隆起321を含む。一実施形態では、少なくとも1つの突起321は、環状形状を有する。一実施形態では、少なくとも1つの突起321は、壊れた環状プロファイルを有する。一実施形態では、当接要素32は、(互いに間隔を置いて配置されている)2つの隆起321を含む。一実施形態では、当接要素32は、(互いに間隔を置いて配置されている)3つの隆起321を含む。一実施形態では、当接要素32は、(互いに間隔を置いて配置されている)4つの隆起321を含む。一実施形態では、閉構成では、当接要素32の1つまたは複数の突起321は、環状フランジ23の前面23Aを貫通して、その中に形状を刻印する。
【0101】
一実施形態では、閉構成では、当接要素の1つまたは複数の突起321が、環状フランジ323の材料をツールのキャビティ312に押し込み、環状フランジの材料を変位させることによってシールプロファイル320を生成する。
【0102】
一実施形態では、当接要素32は、その対称軸を中心にして半径方向に対称である。一実施形態では、当接要素32は、接触表面322から(および本体320から)突出するセンタリング本体323を備える。一実施形態では、閉構成のセンタリング本体323は、(少なくとも部分的に)カップ2の収容本体21に入る。このようにして、センタリング本体323は、ポケット50内のカップ2にセンタリング効果を提供し、その結果、カップ2の軸Aは、当接要素32の対称軸およびツール31の対称軸に対応するようになる。
【0103】
一実施形態では、ツール31は、第1の部分31Aおよび第2の部分31Bを含む。一実施形態では、ツール31は、複数の部分を含む。一実施形態では、各部分31A、31Bは、フランジ23に向かって、およびフランジ23から離れるように独立して移動可能である。一実施形態では、制御ユニットは、要求されるシールプロファイル230の形状に応じて、第1の部分31Aのみ、または第2の部分31Bのみ、または第1の部分31Aおよび第2の部分31Bの両方を連続して駆動する(すなわち、閉構成に移動する)ようにプログラムされている。ツールを2つ以上の部分に分割することは、シールプロファイルの生成に高レベルの柔軟性をもたらすことを可能にする。特に、形状を簡単に変更して複雑な形状を高精度で生成できる。
【0104】
一実施形態では、装置は、各ポケット用のセンタリングツール33を備える。センタリングツール33は、センタリング装置8の代わりに、またはそれと組み合わせて提供され得る。一実施形態では、センタリングツール33は環状形状を有する。一実施形態では、センタリングツール33は、ツール31を取り囲む。
【0105】
一実施形態では、制御ユニットは、最初にセンタリングツール33を駆動して(それをフランジ23と接触させ)、次にツール31を駆動するようにプログラムされている。
【0106】
一実施形態では、センタリングツール33は、ツール31の第1の部分31Aを取り囲み、第1の部分は、第2の部分31Bを取り囲む。一実施形態では、制御ユニットは、最初にセンタリングツール33を駆動して(それをフランジ23と接触させ)、次に第1の部分31Aを駆動するように(必要に応じて、第2の部分31Bが続く)プログラムされている。一実施形態では、制御ユニットは、最初にセンタリングツール33を駆動して(それをフランジ23と接触させ)、次に第2の部分31Bを駆動するように(必要に応じて、第1の部分31Aが続く)プログラムされている。一実施形態では、制御ユニットは、最初にセンタリングツール33を駆動して(それをフランジ23と接触させ)、次に第1の部分31Aおよび第2の部分31Bを同時に駆動するようにプログラムされている。
【0107】
一実施形態では、ツール31は、複数のレーザエミッタ312を含む。一実施形態では、ツール31は、フランジ23の背面23Bの光学的処理によってシールプロファイル230を形成するように構成される。一実施形態では、ツール31は、フランジ23の前面23Aの光学的処理によってシールプロファイル230を形成するように構成される。
【0108】
一実施形態では、ツール31は、複数のノズル313を備える。一実施形態では、ツール31は、加圧液体をフランジ23の背面23Bに向けることによってシールプロファイル230を形成するように構成される。一実施形態では、ツール31は、加圧液体をフランジ23の前面23Aに向けることによってシールプロファイル230を形成するように構成される。一実施形態では、制御ユニットは、要求されるシールプロファイル230の形状に応じて、複数のノズル313の一部を駆動する。
【0109】
参照のために英数字の順にリストされている以下の段落は、本発明を説明する非限定的な例示的なモードである。
【0110】
A000.
製品を充填し且つ蓋で閉じられてカプセルを形成するように適合されたプラスチックカップを処理するための装置であって、各カップは、底壁と上縁との間に延びる収容本体と、収容本体に向けられた背面およびカプセルを形成するために蓋を受け入れるように適合された前面を有する環状フランジと、を含み、装置は、
カップを受け入れる(または収納する)ように構成された少なくとも1つのポケットと、
シールプロファイルを形成するために、ポケットに受け入れられた(または収容された)カップの環状フランジの少なくとも背面または前面にプロセスを適用するように構成された少なくとも1つのツールと、を備える。
【0111】
A00.
対応する複数のカップを受け入れる(または収容する)ように構成された複数のポケットを含む、段落A000の装置。
【0112】
A0.
複数のカップ(または1つのカップ)を受け取り、それらを複数のポケットの対応するそれぞれのポケット(または少なくとも1つのポケット)に配置する(または当該ポケットでそれらを支持する)ように構成されたインフィードステーションを含む、段落A000または段落A00の装置。
【0113】
A.
シールプロファイルが形成された複数のカップ(または1つのカップ)を装置の出口に供給するように構成されたアウトフィードステーションを含む、段落A000からA0のいずれか1つに記載の装置。
【0114】
A1.
少なくとも1つのツールが、カップの環状フランジの背面に機械的な力を加えるように構成される、段落A000からAのいずれか1つに記載の装置。
【0115】
A1.1.
少なくとも1つのツールが、カップの環状フランジの前面に機械的な力を加えるように構成される、段落A000からA1のいずれか1つに記載の装置。
【0116】
A2.
各ツールについて、当該ツールに関連付けられた当接要素を含む、段落A000からA1.1のいずれか1つに記載の装置。
【0117】
A2.1.
当接要素がその対称軸を中心に半径方向に対称である、段落A2の装置。
【0118】
A2.2.
当接要素がセンタリング本体を含む、段落A2または段落A2.1の装置。
【0119】
A2.3.
ツールが本体と当該本体から延びる1つまたは複数の突起とを含む、段落A2からA2.2のいずれか1つに記載の装置。
【0120】
A2.3.1.
1つまたは複数の突起が半径方向に対称である、段落A2.3の装置。
【0121】
A2.3.1.1.
1つまたは複数の突起が環状プロファイルを有する、段落A2.3.1の装置。
【0122】
A2.3.2.
1つまたは複数の突起が(特定のアクチュエータによって)環状プロファイルに沿って移動可能である、段落A2.3または段落A2.3.1.1の装置。
【0123】
A2.3.3.
当接要素およびそれに関連付けられたツールが、それらが環状フランジと接触していない開構成と、(接触表面を備える)当接要素が環状フランジの前面と接触しており且つツールの1つまたは複数の突起が環状フランジを貫通してその中にシールプロファイルを刻印する閉構成との間で移動可能である、段落A2.3からA2.3.2のいずれか1つに記載の装置。
【0124】
A2.3.3.1.
当接要素が、フランジの前面に対して接触するように構成された接触表面と、接触表面から突出し且つ閉構成では少なくとも部分的にカップの収容本体に入り、カップにセンタリング効果を提供するセンタリング本体と、を備える、A2.3.3に記載の装置。
【0125】
A2.3.4.
ツールは、フランジの材料を押し潰すことによってシールプロファイルを形成するように構成されている、段落A2.3からA2.3.3.1のいずれか1つに記載の装置。
【0126】
A2.4.
ツールが本体および当該本体に形成されたキャビティを含み、当接要素が少なくとも1つの本体および当該本体から突出し且つキャビティ内のフランジの材料を変位させ、それによってシールプロファイルを刻印するように構成された少なくとも1つの突起を含む、段落A2からA2.3.4のいずれか1つに記載の装置。
【0127】
A2.4.1.
当接要素の1つまたは複数の突起およびツールのキャビティが半径方向に対称である、段落A2.4の装置。
【0128】
A2.4.1.1.
当接要素の1つまたは複数の突起およびツールのキャビティが環状プロファイルを有する、段落A2.4.1の装置。
【0129】
A2.4.2.
当接要素の1つまたは複数の突起が(特定のアクチュエータによって)環状プロファイルに沿って移動可能である、段落A2.4または段落A2.4.1.1の装置。
【0130】
A2.4.3.
当接要素およびそれに関連付けられたツールが、それらが環状フランジと接触していない開構成と、(接触表面を有する)当接要素が環状フランジの前面と接触しており且つツールの1つまたは複数の突起が環状フランジの材料の変位を引き起こし、それによってその中のシールプロファイルを刻印する閉構成との間で移動可能である、段落A2.4からA2.4.2のいずれか1つに記載の装置。
【0131】
A2.4.3.1.
当接要素が、フランジの前面に対して接触するように構成された接触表面と、接触表面から突出し且つ閉構成では少なくとも部分的にカップの収容本体に入り、カップにセンタリング効果を提供するセンタリング本体と、を備える、A2.4.3に記載の装置。
【0132】
A2.4.4.
ツールは、フランジの材料を変位させることによってシールプロファイルを形成するように構成される、段落A2.4からA2.4.3.1のいずれか1つに記載の装置。
【0133】
A3.
少なくとも1つのツールおよび対応する当接要素を開位置と閉位置との間で移動させるための回路(油圧式または空気圧式)を備える、段落A2からA2.4.4のいずれか1つに記載の装置。
【0134】
A4.
少なくとも1つのツールが加熱される、段落A000からA3のいずれか1つに記載の装置。
【0135】
A4.1.
少なくとも1つのツールがそれぞれの加熱要素を含む、段落A4に記載の装置。
【0136】
A4.1.1.
加熱要素が、ツールの本体に統合された1つまたは複数の電気抵抗器を含む、段落A4.1の装置。
【0137】
A4.2.
各ツールについて、(超音波振動によって少なくとも1つのツールを加熱するために)少なくとも1つのツールを振動させるように構成された1つまたは複数の超音波エミッタを含む、段落A4または段落A4.1の装置。
【0138】
A5.
各ポケット(または少なくとも1つのポケット)について、ポケットに受け入れられた(または収容された)カップのフランジを加熱するように構成されたヒータを含む、段落A000からA4.2のいずれか1つに記載の装置。
【0139】
A5.1.
ヒータが、空気を加熱するための複数の電気抵抗器と、加熱された空気をカップのフランジに向けるように構成されたファンとを備える、段落A5に記載の装置。
【0140】
A5.2.
ヒータが(超音波振動によってカップを加熱するために)カップを振動させるように構成された1つまたは複数の超音波エミッタを備える、段落A5または段落A5.1の装置。
【0141】
A6.
少なくとも1つのツールを制御するように構成された制御ユニットを含む、段落A000からA5.2のいずれか1つに記載の装置。
【0142】
A6.1.
制御ユニットが好ましくは装置に固有である、段落A6の装置。
【0143】
A7.
少なくとも1つのツールが、環状フランジの背面から材料を除去してシールプロファイルを形成するように構成されたフライス盤を含む、段落A000からA6.1のいずれか1つに記載の装置。
【0144】
A7.1.
フライス盤が、環状シールプロファイルを形成するために環状フライス盤プロファイルを有する、段落A7の装置。
【0145】
A7.2.
フライス盤は、環状シールプロファイルを形成するために環状経路に沿って移動可能なフライス盤ビットを含む、段落A7または段落A7.1の装置。
【0146】
A7.3.
フライス盤は、その回転軸を中心に(特定のアクチュエータによって)回転する、段落A7からA7.2のいずれか1つに記載の装置。
【0147】
A8.
少なくとも1つのツールに関連付けられ且つ少なくとも1つのツールを振動させるように構成された超音波エミッタを含む、段落A000からA7.3のいずれか1つに記載の装置。
【0148】
A9.
各ポケット(または少なくとも1つのポケット)内に、少なくとも1つのツールに関連付けられた複数のレーザエミッタを含む、段落AからA8のいずれか1つに記載の装置。
【0149】
A9.1.
複数のレーザエミッタをオンにするようにプログラムされた制御ユニットを含み、制御ユニットは、ユーザ設定されたシールプロファイルのタイプに応じて、複数のエミッタの一部をオンにするように構成される、段落A9の装置。
【0150】
A9.1.1.
制御ユニットが、そのメモリ内に、環状フランジを処理するための形状に対応する1つまたは複数のパターンを含み、処理形状を選択するためにユーザから信号を受信し、レーザエミッタを駆動して、ユーザが選択した処理形状に対応するパターンに応じたレーザ光線を放射するようにプログラムされている、段落A9の装置。
【0151】
A10.
ツールが、加圧液体タンクに接続され且つ加圧液体を環状フランジに向けてシールプロファイルを形成するように構成された複数のノズルを含む、段落A000からA9.1.1のいずれか1つに記載の装置。
【0152】
A11.
少なくとも1つのツールが複数の部分を含み、複数の部分の各部分が、複数の部分の他の部分とは独立してフランジに向かって、およびフランジから離れるように移動可能である、段落A000からA10のいずれか1つに記載の装置。
【0153】
A11.1.
複数の部分が第1の部分および第2の部分からなる、段落A11に記載の装置。
【0154】
A11.2.
複数の部分が環状形状であり、互いに同心である、段落A11または段落A11.1の装置。
【0155】
A11.3.
要求されるシールプロファイルの形状に応じて、所定の順序で複数の部分の1つまたは複数の部分を駆動するようにプログラムされた制御ユニットを含む、段落A11からA11.2のいずれか1つに記載の装置。
【0156】
A12.
装置が成形機に組み込まれ、成形機が対応するそれぞれの量の材料またはプリフォームからカップを成形するように構成される、段落A000からA10のいずれか1つに記載の装置。
【0157】
A12.1.
成形機が、カップを成形するように構成された複数の金型を含み、少なくとも1つのツール(および存在する場合には対応する当接要素)が金型に組み込まれている、段落A12に記載の装置。
【0158】
A12.1.1.
少なくとも1つのツールが、金型の壁から伸縮自在に突出してシールプロファイルを刻印するように構成される、段落A12.1の装置。
【0159】
A12.1.1.1.
カップが形成されると、金型の壁から伸縮自在に突出するように少なくとも1つのツール(および存在する場合には対応する当接要素)を駆動するようにプログラムされた制御ユニットを含む、段落A12.1.1の装置。
【0160】
A12.
環状形状を有する少なくとも1つのセンタリングツールを含む、段落A000からA12.1.1.1のいずれか1つに記載の装置。
【0161】
A12.1.
少なくとも1つのセンタリングツールが少なくとも1つのツールを取り囲む、段落A12の装置。
【0162】
A12.1.
少なくとも1つのツールを駆動する前に、少なくとも1つのセンタリングツールを駆動する(それをフランジと接触させる)ようにプログラムされた制御ユニットを含む、段落A12の装置。
【0163】
A13.
成形されたカプセルを装置の出口に供給するように構成されたアウトフィードステーションを含む、段落A000からA12.1.1.1のいずれか1つに記載の装置。
【0164】
A13.1.
装置が、カプセルを形成するためにカップに蓋を適用するように構成された蓋アプリケータ機に組み込まれている、段落A13に記載の装置。
【0165】
A13.1.1.
蓋アプリケータ機が、蓋をカップに溶接するように構成された溶接機を含み、溶接機が少なくとも1つのツールの当接要素としても機能する、段落A13.1の装置。
【0166】
A14.
回転式カルーセルを含み、複数のポケット(または少なくとも1つのポケット)がカルーセル上で角度的に間隔を置いて配置されている、段落A00からA13.1.1のいずれか1つに記載の装置。
【0167】
A14.1.
複数のポケットの各ポケットについて、カルーセルと一体に回転し且つポケットに受け入れられた(または収容された)カップの環状フランジの背面にプロセスを適用するように構成された回転ツールを含む、段落A14の装置。
【0168】
A15.
複数のポケットが配置されているダイブロックを含む、段落A000からA13.1.1のいずれか1つに記載の装置。
【0169】
A15.1.
ダイブロックが固定されている、段落A15の装置。
【0170】
A15.2.
複数のポケットの各ポケットのためのそれぞれのツールを含み、複数のポケットのすべてのポケットのツールが、複数のポケットの対応するそれぞれのポケットに受け取られた(または収容された)すべてのカップに同時にプロセスを適用するように構成される、段落A15または段落A15.1の装置。
【0171】
A16.
少なくとも1つのツールを含む処理ユニットを含み、複数のポケット(または少なくとも1つのポケット)が処理ユニットに対して移動可能である、段落A000からA13.1.1のいずれか1つに記載の装置。
【0172】
A16.1.
コンベヤベルトを含み、複数のポケット(または少なくとも1つのポケット)がコンベヤベルト上で移動可能である、段落A16の装置。
【0173】
A16.1.1.
処理ユニットは、対応するポケットがコンベヤベルトの処理領域にあるときに、一度に1つのフランジを処理するように構成される、段落A16.1の装置。
【0174】
B00.
カプセルを製造するためのラインであって、
プラスチックカップを成形するように構成された成形機であって、各カップが底壁と上縁との間に延びる収容本体と、収容本体に向けられた背面および当該背面の反対側の前面を有する環状フランジとを含む、成形機と、
前述の段落のいずれかに記載のプラスチックカップ(2)を処理するための装置(1)と、を含む。
【0175】
B0.
カップに製品を充填するように構成された充填機を含み、製品は、用途に応じて、コーヒーまたは他の煎じ出し製品、または他の固体、液体またはクリーム状の食品、または他のタイプの製品(例えば、薬)であり得る、段落B00のライン。
【0176】
B.
各カップの前面に蓋を適用してそれぞれのカプセルを形成するように構成された、アプリケータ機を含む、段落B0または段落B00のライン。
【0177】
B1.
成形機が、
カップを受け入れる(または収容する)ように構成された複数のポケットと、
複数のポケットのそれぞれのポケット(または少なくとも1つのポケット)に受け入れられた(または収容された)カップの環状フランジの背面にプロセスを適用してシールプロファイルを形成するように構成された少なくとも1つのツールと、を含む、段落B00からBのいずれか1つのライン。
【0178】
B1.1.
複数のポケット(または少なくとも1つのポケット)内に、カプセルを成形するためのそれぞれの金型(または1つの金型)と、(各ポケットについて)ツールとを含み、ツールは、それが金型内に後退した静止位置と、それが金型から伸縮自在に突出する作業位置と、を有する、段落B1のライン。
【0179】
B1.2.
当該ラインは、シールプロファイルが形成され且つ成形機のアウトフィードステーションによって解放されたカップを充填機のインフィードステーションに移送するように構成されている、段落B1およびB1.1のライン。
【0180】
B2.
当該ラインは、シールプロファイルが形成され且つカップを処理するための装置のアウトフィードステーションによって解放されたカップを充填機のインフィードステーションに移送するように構成されている、段落B00からB1.2のいずれか1つのライン。
【0181】
B3.
アプリケータ機が、
カップを受け入れる(または収容する)ように構成された複数のポケットと、
シールプロファイルを形成するために、複数のポケットのそれぞれのポケットに受け入れられた(または収容された)カップの環状フランジの背面にプロセスを適用するように構成された少なくとも1つのツールと、を備える、段落B00からB1.2のいずれか1つのライン。
【0182】
B3.1.
蓋をカップの前面に溶接するように構成された溶接機であって、少なくとも1つのツールの当接要素としても機能する溶接機を含む、段落B3のライン。
【0183】
B3.1.1.
溶接機および少なくとも1つのツールを(好ましくは同時に)それらがカップから離間した静止位置から、溶接機がカップの前面に接触しており且つカップの背面にシールプロファイルを形成するために少なくとも1つのツールがカップの背面に接触している作業位置に移動するようにプログラムされた制御ユニットを含む、段落B3.1のライン。
【0184】
B4.
成形機が圧縮成形によってカップを成形するように構成される、段落B00からB3.1.1のいずれか1つのライン。
【0185】
B5.
成形機が射出成形によってカップを成形するように構成される、段落B00からB3.1.1のいずれか1つのライン。
【0186】
B6.
成形機が熱成形によってカップを成形するように構成される、段落B00からB3.1.1のいずれか1つのライン。
【0187】
B7.
成形機が射出圧縮成形によってカップを成形するように構成される、段落B00からB3.1.1のいずれか1つのライン。
【0188】
C000.
製品を充填し且つ蓋で閉じられてカプセルを形成するように適合されたプラスチックカップを処理するための方法であって、各カップは、底壁と上縁との間に延びる収容本体と、収容本体に向けられた背面およびカプセルを形成するために蓋を受け入れるように適合された前面を有する環状フランジとを含み、この方法は、
カップを装置の少なくとも1つのポケットに配置するステップと、
少なくとも1つのツールによってシールプロファイルを形成するために、少なくとも1つのポケットに受け入れられた(または収容された)カップの環状フランジの少なくとも背面または前面にプロセスを適用するステップと、を含む。
【0189】
C00.
配置するステップの間に、複数のカップが、プロセスが適用される装置の複数のポケットのそれぞれに配置される、段落C000の方法。
【0190】
C0.
装置のインフィードステーションを介して、カップを受け取り、それらを複数のポケットのそれぞれのポケット(または少なくとも1つのポケット)に配置するステップを含む、段落C000または段落C00の方法。
【0191】
C.
装置のアウトフィードステーションを介して、複数のポケットからカップを(または少なくとも1つのポケットからカップを)抽出するステップを含む、段落C000からC0までのいずれか1つに記載の方法。
【0192】
C1.
プロセスを適用するステップの間に、少なくとも1つのツールがカップの環状フランジの背面に機械的な力を加える、段落C000または段落Cの方法。
【0193】
C1.1.
プロセスを適用するステップの間に、少なくとも1つのツールがカップの環状フランジの前面に機械的な力を加える、段落C000または段落C1の方法。
【0194】
C2.
プロセスを適用するステップの間に、ツールが対応する当接要素に対して当接する、段落C000からC1のいずれか1つに記載の方法。
【0195】
C2.1.
ツールが本体および当該本体から延びる1つまたは複数の突起を含み、プロセスを適用するステップ中に、1つまたは複数の突起が環状プロファイルに沿って(特定のアクチュエータによって)移動可能である、段落C2の方法。
【0196】
C2.2.
当接要素およびそれに関連付けられたツールが、それらが環状フランジと接触していない開構成と、(接触表面を有する)当接要素が環状フランジの前面と接触しており且つ少なくとも1つのツールが環状フランジの背面と接触してシールプロファイルを刻印する閉構成との間で移動可能であり、プロセスを適用するステップ中、当接要素とツールは閉構成にある、段落C2または段落C2.1の方法。
【0197】
C2.2.2.
当接要素が、プロセスを適用するステップの間、フランジの前面と当接する接触表面と、接触表面から突出し且つプロセスを適用するステップの間、少なくとも部分的にカップの収容本体に入りカップにセンタリング効果を提供するセンタリング本体とを含む、段落C2.2の方法。
【0198】
C3.
ツールがフランジの材料を押し潰すことによって(プロセスを適用するステップの間)シールプロファイルを形成する、段落C000からC2.2.2のいずれか1つに記載の方法。
【0199】
C3.1.
ツールが、本体と、当該本体から延在し且つプロセスを適用するステップの間、環状フランジを貫通してその中のシールプロファイルを刻印する1つまたは複数の突起と、を含む、段落C3の方法。
【0200】
C30.
ツールがフランジの材料を変位させることによって(プロセスを適用するステップ中に)シールプロファイルを形成する、段落C000からC2.2.2のいずれか1つに記載の方法。
【0201】
C30.1.
ツールが本体に形成されたキャビティを含み、当接要素が、(ツールおよび当接要素が閉構成にある)プロセスを適用するステップ中に、環状フランジの材料をくぼみの中で変位させ、それによってその中にシールプロファイルを刻印する少なくとも1つの突起を含む、段落C30の方法。
【0202】
C4.
少なくとも1つのツールを加熱するステップを含む、段落C000からC3.1のいずれか1つに記載の方法。
【0203】
C4.1.
少なくとも1つのツールを加熱するステップが、プロセスを適用するステップに先行する(または同時に行われる)、段落C4の方法。
【0204】
C4.2.
少なくとも1つのツールを加熱するステップが、少なくとも1つのツールの超音波振動を含む、段落C4または段落C4.1の方法。
【0205】
C5.
ポケットに受け入れられた(または収容された)カップの環状フランジを加熱するステップを含む、段落C000からC4.1のいずれか1つに記載の方法。
【0206】
C5.1.
カップの環状フランジを加熱するステップが、プロセスを適用するステップに先行する(または同時に行われる)、段落C5の方法。
【0207】
C5.2.
カップの環状フランジを加熱するステップがカップの超音波振動を含む、段落C5または段落C5.1の方法。
【0208】
C7.
プロセスを適用するステップが、シールプロファイルを形成するために環状フランジの背面から材料を除去するステップを含む、段落C000からC5.2のいずれか1つに記載の方法。
【0209】
C7.1.
材料を除去するステップが、環状経路に沿ってフライス盤ビットを移動させるステップを含む、段落C7の方法。
【0210】
C7.2.
材料を除去するステップが、フライス盤をその回転軸周りに回転させるステップを含む、段落C7または段落C7.1の方法。
【0211】
C8.
少なくとも1つのツールを振動させる超音波を放射するステップを含む、段落C000からC7.2のいずれか1つに記載の方法。
【0212】
C8.1.
超音波を放射するステップがプロセスを適用するステップの後に続く、段落C8の方法。
【0213】
C8.2.
超音波を放射するステップが、プロセスを適用するステップに先行する、またはそれと同時に行われる、段落C8の方法。
【0214】
C9.
少なくとも1つのツールに関連付けられた複数のレーザエミッタによってレーザ光線を放射するステップを含む、段落C000からC8.2のいずれか1つに記載の方法。
【0215】
C9.1.
レーザ光線を放射するステップが、プロセスを適用するステップに先行する、段落C9の方法。
【0216】
C9.2.
レーザ光線を放射するステップが、プロセスを適用するステップに含まれる、段落C9の方法。
【0217】
C9.3.
ユーザが選択したシールプロファイルを設定するステップを含み、レーザ光線を放射するステップが、ユーザ設定のシールプロファイルに応じて複数のエミッタの一部をオンにすることを含む、段落C9からC9.2のいずれか1つに記載の方法。
【0218】
C10.
シールプロファイルを生成するために、加圧液体を環状フランジに向けるステップを含む、段落C000からC9.3のいずれか1つに記載の方法。
【0219】
C11.
プロセスを適用するステップが、少なくとも1つのツールを構成する複数の部分の1つまたは複数の部分を駆動すること(すなわち、それらをフランジに向かって移動させてフランジと当接させること)を含む、段落C000からC10のいずれか1つに記載の方法。
【0220】
C11.1.
プロセスを適用するステップが、少なくとも1つのツールの第1の部分を駆動して、次に、少なくとも1つのツールの第2の部分を駆動することを含む、段落C11の方法。
【0221】
C12.
プロセスを適用するステップは、測定された量の材料またはプリフォームからカップを成形するように構成された成形機の金型の内部で、カップを成形するステップの後に実行される、段落CからC10のいずれか1つに記載の方法。
【0222】
C12.1.
金型から少なくとも1つのツールを伸縮自在に抽出するステップを含む、段落C12の方法。
【0223】
C13.
ポケットの内側でカップをセンタリングするステップを含み、当該ステップは、センタリングツールを駆動するステップを含む、段落C000からC12.1のいずれか1つに記載の方法。
【0224】
C13.1.
センタリングするステップがプロセスを適用するステップに先行する、段落C13の方法。
【0225】
C13.2.
溶接機によってカップの前面に蓋を溶接するステップを含み、プロセスを適用するステップが溶接するステップと同時である、段落C000からC13.1のいずれか1つに記載の方法。
【0226】
C13.2.1.
溶接機が少なくとも1つのツールの当接部としても機能する、段落C13.2の方法。
【0227】
C14.
回転式カルーセル上の複数のポケット(または少なくとも1つのポケット)を回転させるステップを含む、段落C000からC13.1.1のいずれか1つに記載の方法。
【0228】
C14.1.
プロセスを適用するステップが、カルーセルと一体として回転する対応するそれぞれのツールによって各ポケット(または少なくとも1つのポケット)内で実行される、段落C14の方法。
【0229】
C15.
プロセスを適用するステップが、複数のポケットのそれぞれのポケットに受け取られた(または収容された)複数のカップを同時に処理するステップを含む、段落C000からC13.1.1のいずれか1つに記載の方法。
【0230】
C15.1.
プロセスを適用するステップの前に複数のポケットにカップを配置するステップと、プロセスを適用するステップの後に複数のポケットからカップを取り出すステップとを含む、段落C15の方法。
【0231】
C16.
コンベヤベルト上の複数のポケット(または少なくとも1つのポケット)を移動させるステップを含む、段落C000からC13.1.1のいずれか1つに記載の方法。
【0232】
C16.1.
プロセスを適用するステップが、対応するポケットがコンベヤベルトの処理領域にあるときに(1つのカップの)1つのフランジを処理するステップを含む、段落C16の方法。
【0233】
C17.
プロセスを適用するステップが、カップの環状フランジの前面を処理して、蓋を溶接するのに適した刻み付き領域を形成するステップを含む、段落C000からC16.1のいずれか1つに記載の方法。
【0234】
C18.
製品が、用途に応じて、コーヒーまたは他の煎じ出し製品、または他の固体、液体またはクリーム状の食品、または他のタイプの製品(例えば、薬)であり得る、段落C000からC17のいずれか1つに記載の方法。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0235】
【文献】WO2007/122208A1
【文献】WO2016/007006A2
【文献】WO2013046014A1
【文献】WO2016075321A1
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15