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特許7141539背負いカバン用ショルダーベルト及び背負いカバン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-13
(45)【発行日】2022-09-22
(54)【発明の名称】背負いカバン用ショルダーベルト及び背負いカバン
(51)【国際特許分類】
   A45F 3/04 20060101AFI20220914BHJP
   A45C 13/30 20060101ALI20220914BHJP
【FI】
A45F3/04 300
A45C13/30 Z
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021541839
(86)(22)【出願日】2019-08-27
(86)【国際出願番号】 JP2019033517
(87)【国際公開番号】W WO2021038719
(87)【国際公開日】2021-03-04
【審査請求日】2021-08-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000000310
【氏名又は名称】株式会社アシックス
(74)【代理人】
【識別番号】110001748
【氏名又は名称】特許業務法人まこと国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂倉 弘靖
(72)【発明者】
【氏名】橋本 雄二
(72)【発明者】
【氏名】新坂上 朝也
【審査官】沖原 有里奈
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-065462(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0034372(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45F 3/04
A45F 3/12
A45C 13/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カバン本体に取り付けて使用され、肩対応部位と胸対応部位が連設されて長状を成している背負いカバン用ショルダーベルトであって、
前記肩対応部位が、長手方向に延びる長状間隙を介して短手方向に並んだ内側帯状部と外側帯状部を有し、
前記外側帯状部の長手方向長さが、前記内側帯状部の長手方向長さよりも小さい、背負いカバン用ショルダーベルト。
【請求項2】
カバン本体に取り付けて使用され、肩対応部位と胸対応部位が連設されて長状を成している背負いカバン用ショルダーベルトであって、
前記肩対応部位が、長手方向に延びる長状間隙を介して短手方向に並んだ内側帯状部と外側帯状部を有し、
前記外側帯状部の長手方向における曲げ剛性が、前記内側帯状部の長手方向における曲げ剛性よりも大きい、背負いカバン用ショルダーベルト。
【請求項3】
前記内側帯状部の長手方向中間点における短手方向長さ、前記外側帯状部の長手方向中間点における短手方向長さ及び前記長状間隙の長手方向中間点における短手方向長さが、略同じである、請求項1または2に記載の背負いカバン用ショルダーベルト。
【請求項4】
前記長状間隙の短手方向長さが、その長手方向中間点を含む中途領域において略均等である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の背負いカバン用ショルダーベルト。
【請求項5】
前記肩対応部位の長手方向長さが、前記肩対応部位と胸対応部位を合わせた長手方向長さの0.25倍~0.8倍である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の背負いカバン用ショルダーベルト。
【請求項6】
前記肩対応部位が、カバン本体に取り付け可能な端部を有し、
前記内側帯状部及び外側帯状部が、それぞれ前記肩対応部位の端部にて集合されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の背負いカバン用ショルダーベルト。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載のショルダーベルトと、カバン本体と、を有し、
前記ショルダーベルトの肩対応部位の端部が、前記カバン本体の上方部に取り付けられ、且つ、前記ショルダーベルトの胸対応部位の端部が、前記カバン本体の下方部に取り付けられている、背負いカバン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、背負いカバンに使用されるショルダーベルトなどに関する。
【背景技術】
【0002】
背負いカバンは、通常、物品を入れる収容空間を有する袋状のカバン本体と、前記カバン本体を背中で背負うために前記カバン本体に取り付けられた左右一対のショルダーベルトと、を有する。
一般的に、ショルダーベルトは、背負いカバンを背負った際に、使用者の肩部(以下、単に「肩部」という場合がある)に当たる肩対応部位と、使用者の胸部(以下、単に「胸部」という場合がある)に当たる胸対応部位と、胸対応部位とカバン本体の間に介在される連結部位と、を有する。
例えば、特許文献1には、長手方向と直行する方向で切った断面において、肩対応部位及び胸対応部位を両端部及び中央部の3部分から構成し、両端部に略円柱状のパッド材が配置され、中央部に少なくとも帯状テープが配置されているバッグ用のショルダーベルトが開示されている。
非特許文献1には、SALEWA(サレワ)社製のリュックサック(商品名「APEX CLIMB 25 BP」など)が開示されている。このバックの一対のショルダーベルトは、肩対応部位及び胸対応部位が2本のベルトで構成され、その2本のベルトが複数の箇所で橋渡し的に連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第4023954号公報
【非特許文献】
【0004】
【文献】2019年8月10日検索、インターネットURL:http://salewa.jp/equipment/
【発明の概要】
【0005】
特許文献1のショルダーベルトは、両端部が中央部で連結されているため、肩対応部位が肩部の形状に沿い難い。このため、特許文献1の背負いカバンを背負った使用者が腕を振りながら歩くと、ショルダーベルトの肩対応部位が肩部からずれる、或いは、肩部に局所的な荷重が加わるようになる。
また、非特許文献1のショルダーベルトは、複数の箇所で連結された2本のベルトで肩対応部位及び胸対応部位が構成されている。非特許文献1の背負いカバンのショルダーベルトは、比較的軽量である。しかし、前記ショルダーベルトは、2本のベルトが連結されているために、実質的には1本のベルトと同様に機能し、背負ったときの使用感は良好とは言えず改善の余地がある。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、肩対応部位が肩部からずれ難く、さらに、局所的な荷重が肩部に加わることを防止できる背負いカバン用ショルダーベルト及び背負いカバンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第1のショルダーベルトは、カバン本体に取り付けて使用され、肩対応部位と胸対応部位が連設されて長状を成している背負いカバン用ショルダーベルトであって、前記肩対応部位が、長手方向に延びる長状間隙を介して短手方向に並んだ内側帯状部と外側帯状部を有し、前記外側帯状部の長手方向長さが、前記内側帯状部の長手方向長さよりも小さい
また、本発明の第2のショルダーベルトは、カバン本体に取り付けて使用され、肩対応部位と胸対応部位が連設されて長状を成している背負いカバン用ショルダーベルトであって、前記肩対応部位が、長手方向に延びる長状間隙を介して短手方向に並んだ内側帯状部と外側帯状部を有し、前記外側帯状部の長手方向における曲げ剛性が、前記内側帯状部の長手方向における曲げ剛性よりも大きい。
【0008】
本発明の別の局面によれば、背負いカバンを提供する。
この背負いカバンは、上記いずれかのショルダーベルトと、カバン本体と、を有し、前記ショルダーベルトの肩対応部位の端部が、前記カバン本体の上方部に取り付けられ、且つ、前記ショルダーベルトの胸対応部位の端部が、前記カバン本体の下方部に取り付けられている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の背負いカバン用ショルダーベルトは、使用者の肩部からずれ難く、さらに、局所的な荷重が肩部に加わることを防止できる。本発明のショルダーベルトが組み込まれた背負いカバンは、良好な使用感を使用者に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1実施形態に係る背負いカバンの斜視図。
図2】同背負いカバンの左側面図。
図3】同背負いカバンの正面図。
図4】同背負いカバンを使用者が背負ったときの状態を表した正面図。
図5】第1実施形態のショルダーベルトの正面図。
図6】同ショルダーベルトの肩対応部位の拡大正面図。
図7図6のVII-VII線で切断した端面図。
図8図6のVIII-VIII線で切断した断面図。
図9】背負いカバンを使用者が背負ったときの肩部付近を拡大した部分拡大斜視図。
図10図9のX-X線で切断した参考断面図。
図11】第2実施形態に係るショルダーベルトの正面図。
図12】第2実施形態に係る背負いカバンの正面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明について図面を参照しつつ説明する。
本明細書において、「下限値XXX~上限値YYY」で表される数値範囲は、下限値XXX以上上限値YYY以下を意味する。前記数値範囲が別個に複数記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「任意の下限値~任意の上限値」を設定できるものとする。
【0012】
[第1実施形態]
<背負いカバンの概要>
図1は、第1実施形態の背負いカバンAの斜視図、図2は、前記背負いカバンAの左側面図、図3は、前記背負いカバンAの正面図である。図4は、使用者が前記背負いカバンAを背負ったときの状態を参考的に表した正面図である。
【0013】
図1乃至図3を参照して、本発明の背負いカバンAは、物品を入れる収容空間を有するカバン本体9と、前記カバン本体9に取り付けられた左右一対のショルダーベルト1,1と、を有する。
本発明の背負いカバンAは、リュックサック、ランドセルなどの通学用バッグ、ビジネスバッグなどとして利用される。
カバン本体9は、内部に物品を収容できるような袋状に形成されている。カバン本体9は、布、合成樹脂シート、皮革、合成皮革などの従来公知の基材によって前記袋状に形成されている。カバン本体9の具体的な形状は、特に限定されず、従来に準じて適宜設計できる。
図示例では、背負いカバンAとして、日常生活で使用できるリュックサックを例示している。
【0014】
ショルダーベルト1,1の肩対応部位2の端部が、それぞれカバン本体9の上方部に取り付けられ、ショルダーベルト1,1の胸対応部位3の端部が、それぞれカバン本体9の下方部に取り付けられている。なお、胸対応部位3の端部は、カバン本体9の下方部に直接取り付けられていてもよいが、通常、ショルダーベルト1,1の胸対応部位3に連結部位4が設けられ、その連結部位4を介して胸対応部位3の端部がカバン本体9に取り付けられる。
【0015】
<背負いカバン用ショルダーベルト>
本発明の背負いカバン用ショルダーベルト1は、前記のようにカバン本体9に取り付けて使用される。
典型的には、左右一対のショルダーベルト1,1が、カバン本体9の背負い面側に取り付けられる。必要に応じて、左右一対のショルダーベルト1,1の間に架け渡されるハーネス部材11が設けられていてもよい。
左右一対のショルダーベルト1,1は、左右非対称形であってもよいが、通常、図3に示すように、左右対称形である。
一対のショルダーベルト1は、左右対称形であるため、以下、一方(紙面左側)のショルダーベルト1の構成について詳述する。他方のショルダーベルト1の構成は、前記一方のショルダーベルト1の構成の説明を左右反転させて解釈すれば足りる。
【0016】
ショルダーベルト1の全体形状は、1つの方向が十分に大きい長状である。本明細書において、前記1つの方向(長状のショルダーベルト1が延びる方向)を、「長手方向」といい、前記長手方向と略直交する方向を「短手方向」という。
ショルダーベルト1は、全体的に柔軟であり、力を加えると任意に変形する。
ショルダーベルト1は、肩対応部位2及び胸対応部位3を有し、必要に応じて連結部位4をさらに有する。
肩対応部位2は、図4に示すように、背負いカバンAを背負った際に使用者の肩部に当たる部位をいい、胸対応部位3は、背負いカバンAを背負った際に使用者の胸部に当たる部位をいう。また、連結部位4は、ショルダーベルト1の胸対応部位3をカバン本体9に取り付けるための部位をいう。
【0017】
図5は、一対のショルダーベルト1の正面図、図6は、紙面左側のショルダーベルト1のうち肩対応部位2を拡大した正面図、図7は、肩対応部位2の長手方向中間点において肩対応部位2を短手方向に沿って切断した端面図、図8は、肩対応部位2の外側帯状部を長手方向に沿って切断した断面図である。なお、端面図は、切断面のみの形状を表し、切断面より奥側の形状を表していない断面図である。
【0018】
図1乃至図6を参照して、ショルダーベルト1は、上側から下側に向かって順に、肩対応部位2、胸対応部位3及び連結部位4を有する。肩対応部位2の端部2a(上端部)は、カバン本体9に取り付け可能である。縫製などの手段によってカバン本体9の上方部に容易に取り付けることができるように、肩対応部位2の端部2aは、薄肉状に形成されている(図8参照)。
肩対応部位2は、前記端部2aから少なくとも2本の帯状部6,7に分割されている。換言すると、肩対応部位2は、少なくとも2本の帯状部6,7から構成され、それらの帯状部6,7は、カバン本体9に取り付け可能な前記端部2aにおいて集合されている。
【0019】
また、肩対応部位2を構成する少なくとも2本の帯状部6,7は、胸対応部位3において集合されている。
連結部位4は、ベルトの如き態様である。連結部位4の上端部は、胸対応部位3の端部3aに取り付けられている。連結部位4の下端部4aは、カバン本体9に取り付けるための端部である。連結部位4には、その長手方向長さを変えることができるように、バックル41が具備されている。
【0020】
ショルダーベルト1の肩対応部位2及び胸対応部位3は、連続して略帯状を成している。つまり、肩対応部位2から胸対応部位3にかけて、比較的厚みの大きい略帯状に形成されている。なお、帯状は、正面視で長手方向に延びる細長い略長方形状をいう。
ショルダーベルト1は、肩対応部位2から胸対応部位3にかけて略ストレートであってもよいが、図5に示す例では、胸対応部位3は肩対応部位2に対して外側に少し屈曲されている。従って、ショルダーベルト1は、全体的には、下方に向かうに従って外側に少し曲がった略湾曲帯状に形成されている。かかる形状により、図4に示すように、背負いカバンAを背負った際に、ショルダーベルト1の胸対応部位3が使用者の胸部及び脇部に沿うようになる。
【0021】
ここで、本明細書において、「略」は、本発明の属する技術分野において許容される範囲を含むことを意味する。一般に柔軟な材料から形成されるショルダーベルト1は、精密機器のように厳密な形状とならない場合が多い。このため、本明細書において説明するショルダーベルト1の各部の形状、位置関係、方向性及び寸法並びに定義的な記載は、厳密な意味に解釈されるべきでないことに留意されたい。
【0022】
前記肩対応部位2の長手方向長さ及び胸対応部位3の長手方向長さは、適宜設定できる。使用者の肩部へのフィット性が向上することから、肩対応部位2の長手方向長さは、肩対応部位2と胸対応部位3を合わせた長手方向長さの0.25倍~0.8倍であることが好ましく、さらに、前記合わせた長手方向長さの0.4倍~0.6倍であることがより好ましい。
肩対応部位2の長手方向長さは、肩対応部位2の端部2a(カバン本体9の上方部に取り付けられる端部)から、肩対応部位2と胸対応部位3の境界までの直線長さをいい、胸対応部位3の長手方向長さは、肩対応部位2と胸対応部位3の境界から、胸対応部位3の端部3aまでの直線長さをいう。
【0023】
肩対応部位2を構成する前記少なくとも2本の帯状部6,7は、長状間隙8を介して短手方向に並んで配置されており、互いに独立している。
具体的には、肩対応部位2は、短手方向に並設され且つそれぞれ独立した複数の帯状部6,7から構成されている。図示例では、肩対応部位2は、内側に配置された帯状部6(内側帯状部6)と、外側に配置された帯状部7(外側帯状部7)と、から構成されている。
長手方向に延びる内側帯状部6と外側帯状部7は、長手方向に延びる長状間隙8が介在した状態で、短手方向に並んで配置されている。換言すると、内側帯状部6と外側帯状部7は、その間の長状間隙8によって完全に分離され、且つ互いに独立している。
【0024】
別の観点では、図6に示すように、内側帯状部6は、短手方向で向かい合った第1縁6-1(以下、内第1縁6-1という)と第2縁6-2(以下、内第2縁6-2という)で画成される。外側帯状部7は、短手方向で向かい合った第1縁7-1(以下、外第1縁7-1という)と第2縁7-2(以下、外第2縁7-2という)で画成される。長状間隙8は、前記内第1縁6-1と、前記外第1縁7-1と、外第1縁7-1の上側端7-1tと内第1縁6-1の上側端6-1tの間に連続した上縁tと、外第1縁7-1の下側端7-1bと内第1縁6-1の下側端6-1bの間に連続した下縁bと、によって囲われた空間からなる。
前記上縁tと前記下縁bの間には、両縁t,bを橋渡し的に接続する部材が存在しない。同様に、前記内第1縁6-1と前記外第1縁7-1の間には、両縁6-1,7-1を橋渡し的に接続する部材が存在しない。従って、内側帯状部6と外側帯状部7は、独立して動くことができる。
【0025】
前記内第1縁6-1及び内第2縁6-2は、長手方向と略平行に延在され、前記外第1縁7-1及び外第2縁7-2も長手方向と略平行に延在されている。前記上縁tは、外第1縁7-1の上側端7-1tから内第1縁6-1の上側端6-1tに向かって上向きに傾斜されている。前記下縁bは、外第1縁7-1の下側端7-1bから内第1縁6-1の下側端6-1bに向かって下向きに傾斜されている。
【0026】
外第1縁7-1と上縁tは、略角張って連続していてもよく、或いは、図6などの正面図に示すように、緩やかな曲線を描いて連続していてもよい。外第1縁7-1と下縁bも同様に、略角張って連続していてもよく、或いは、図6などの正面図に示すように、緩やかな曲線を描いて連続していてもよい。前記のように曲線を描いて連続している外第1縁7-1と上縁tの境界(この境界は、概念上、外第1縁7-1の上側端7-1tに相当する)及び外第1縁7-1と下縁bの境界(この境界は、概念上、外第1縁7-1の下側端7-1bに相当する)は、明瞭に表れないため、本明細書では、その曲線の略中間点をそれぞれの境界と見做すものとする。
内第1縁6-1と上縁tは、図6などの正面図に示すように、略角張って連続していてもよく、或いは、緩やかな曲線を描いて連続していてもよい。内第1縁6-1と下縁bも同様に、図6などの正面図に示すように、略角張って連続していてもよく、或いは、緩やかな曲線を描いて連続していてもよい。前記略角張って連続している内第1縁6-1と上縁tの境界(この境界は、概念上、内第1縁6-1の上側端6-1tに相当する)及び内第1縁6-1と下縁bの境界(この境界は、概念上、内第1縁6-1の下側端6-1bに相当する)は、それぞれの角部である。
【0027】
上縁tが外第1縁7-1から内第1縁6-1に向かって上向きに傾斜されていること、及び/又は、下縁bが外第1縁7-1から内第1縁6-1に向かって下向きに傾斜されていることにより、外第1縁7-1の長手方向長さは、内第1縁6-1の長手方向長さよりも小さい。なお、外第1縁7-1の長手方向長さは、外第1縁7-1の上側端7-1tから下側端7-1bまでの直線長さをいい、内第1縁6-1の長手方向長さは、内第1縁6-1の上側端6-1tから下側端6-1bまでの直線長さをいう。外側帯状部7は外第1縁7-1と外第2縁7-2で画成され且つ内側帯状部6は内第1縁6-1と内第2縁6-2で画成されているので、外側帯状部7の長手方向長さは、内側帯状部6の長手方向長さよりも小さくなっている。
外側帯状部7の長さが内側帯状部6よりも小さく形成されていることにより(換言すると、内側帯状部6の長さが外側帯状部7の長さよりも大きく形成されていることにより)、背負いカバンAを背負った際に、ショルダーベルト1の内側帯状部6及び外側帯状部7が使用者の肩部に沿って湾曲し、内側帯状部6及び外側帯状部7が肩部からずれ難くなる。
【0028】
外側帯状部7の長手方向長さ(外第1縁7-1の長手方向長さに相当)及び内側帯状部6の長手方向長さ(内第1縁6-1の長手方向長さに相当)の具体的寸法は、適宜設定される。前記長さが余りに小さいと、外側帯状部7と内側帯状部6が互いに独立して動き難くなり(一方の帯状部の動きに他方の帯状部が追従し易くなる)、前記長さが余りに大きいと、外側帯状部7の動きを内側帯状部6が規制できず、外側帯状部7が使用者の肩部から外れ落ちるおそれがある。かかる観点から、外側帯状部7の長手方向長さ及び内側帯状部6の長手方向長さは、それぞれ独立して、例えば、100mm~400mmであり、好ましくは、150mm~350mmである。かかる長さの範囲により、背負いカバンAを背負った使用者が、歩行した際に外側帯状部7が過度に動くことを防止できる。
なお、外側帯状部7が内側帯状部6の長さよりも小さい場合、内側帯状部6と外側帯状部7の長さの差(この差=内側帯状部6の長手方向長さ-外側帯状部7の長手方向長さ)は、例えば、5mm~50mmであり、好ましくは、10mm~30mmである。
【0029】
また、外側帯状部7の短手方向長さ(外第1縁7-1と外第2縁7-2の短手方向における間隔に相当)及び内側帯状部6の短手方向長さ(内第1縁6-1と内第2縁6-2の短手方向における間隔に相当)は、同じでもよく、或いは、いずれか一方が他方よりも大きくてもよい。例えば、外側帯状部7の長手方向中間点における短手方向長さ及び内側帯状部6の長手方向中間点における短手方向長さが、略同じとされている。さらに、外側帯状部7の短手方向長さ及び内側帯状部6の短手方向長さは、前記長手方向中間点を含む中途領域においても略同じとされていることが好ましい。この好ましい例では、外側帯状部7と内側帯状部6は、長手方向の略全体に亘って短手方向長さが略同じとされている。この場合、外第1縁7-1と内第1縁6-1は、長手方向と略平行に延在されている。
外側帯状部7と内側帯状部6の短手方向長さが略同じであることにより、背負いカバンAを背負ったときに、外側帯状部7と内側帯状部6が同様な挙動で変形し易くなる。
【0030】
さらに、長状間隙8の短手方向長さ(内第1縁6-1と外第1縁7-1の短手方向間隔に相当)と、外側帯状部7の短手方向長さ及び内側帯状部6の短手方向長さとは、同じでもよく、或いは、いずれかが大きくてもよい。
図7は、肩対応部位2の長手方向中間点で切断した端面のみを表した断面図(端面図)である。図7に示すように、例えば、長状間隙8の長手方向中間点における短手方向長さ8W、外側帯状部7の長手方向中間点における短手方向長さ7W及び内側帯状部6の長手方向中間点における短手方向長さ6Wは、略同じとされている。また、長状間隙8の短手方向長さ8Wは、その長手方向中間点を含む中途領域において略均等とされていることが好ましい。
長状間隙8の短手方向長さ8W、外側帯状部7の短手方向長さ7W及び内側帯状部6の短手方向長さ6Wが略同じであることにより、背負いカバンAを背負ったときに、外側帯状部7と内側帯状部6が互いに独立して動き易くなる。
【0031】
外側帯状部7の短手方向長さ及び内側帯状部6の短手方向長さの具体的寸法は、適宜設定できる。前記長さが余りに小さいと、背負いカバンAを背負った際に、外側帯状部7及び内側帯状部6を通じて肩部に加わる荷重が大きくなりすぎるおそれがあり(外側帯状部7及び内側帯状部6が肩部に食い込み過ぎるおそれがあり)、前記長さが余りに大きいと、外側帯状部7及び内側帯状部6の正面形状が大きくなり過ぎる。かかる観点から、外側帯状部7の短手方向長さ及び内側帯状部6の短手方向長さは、それぞれ独立して、例えば、10mm~40mmであり、好ましくは、20mm~30mmである。
【0032】
また、長状間隙8の短手方向長さの具体的寸法は、適宜設定できる。前記長さが余りに小さいと、外側帯状部7と内側帯状部6が近過ぎて背負いカバンAを背負った際に外側帯状部7と内側帯状部6が重なるおそれあり、前記長さが余りに大きいと、外側帯状部7と内側帯状部6が離れ過ぎて外側帯状部7が使用者の肩部から外れるおそれがある。かかる観点から、長状間隙8の短手方向長さは、例えば、5mm~60mmであり、好ましくは、20mm~30mmである。
ただし、前記外側帯状部7、内側帯状部6及び長状間隙8の各短手方向長さが長手方向において略均等でない場合には、前記各短手方向長さの具体的寸法は、各最大値を採用するものとする。
【0033】
また、曲がり易さの観点では、外側帯状部7と内側帯状部6は、長手方向における曲げ剛性が略同じでもよく、いずれか一方が他方よりも曲げ剛性が大きくてもよい。好ましくは、外側帯状部7の長手方向における曲げ剛性が、内側帯状部6の長手方向における曲げ剛性よりも大きい。長手方向における曲げ剛性は、図2に示す側面視で外側帯状部7及び内側帯状部6をそれぞれ長手方向に沿って曲げたときの、曲がり易さである。前記好ましい例である、曲げ剛性が大きい外側帯状部7は、内側帯状部6よりも長手方向に沿って曲げ難い。
外側帯状部7の長手方向における曲げ剛性が内側帯状部6のそれよりも大きいことにより、背負いカバンAを背負ったときに、肩部の負担を軽減できる。
前記外側帯状部7の曲げ剛性を内側帯状部6のそれよりも大きくする方法としては、(a)内側帯状部6の形成材料よりも剛性の大きい材料で外側帯状部7を形成する、(b)内側帯状部6及び外側帯状部7を曲げ剛性が同じ材料で形成するが、外側帯状部7を形成する材料の厚みを大きくする、などの方法が挙げられる。
【0034】
図7及び図8を参照して、外側帯状部7の曲げ剛性を大きくするために、外側帯状部7に剛性部材51が設けられている。他方、内側帯状部6には前記剛性部材51が設けられていない。
前記剛性部材51としては、例えば、人力で曲げることができる程度であって比較的硬い合成樹脂製板状体を用いることができる。
合成樹脂製板状体からなる剛性部材51は、図7及び図8に示すように、外側帯状部7の短手方向及び長手方向の略全体に亘って延在するように、細長い長方形状に形成されている。前記合成樹脂製板状体としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂;ポリスチレン、アクリロニトリルスチレン共重合樹脂などのスチレン系樹脂;ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂;ポリ塩化ビニルなどの塩化ビニル系樹脂;などの汎用的な樹脂製の板を用いることができる。
【0035】
また、外側帯状部7及び内側帯状部6は、肩部の負担を軽減するために、緩衝材52を具備することが好ましい。緩衝材52としては、スポンジなどの発泡樹脂、エラストマーやゴムなどの弾性材料又はその弾性材料の発泡体、比較的大きな厚みのワタ(綿)や不織布などのクッション材などが挙げられる。
図7及び図8を参照して、外側帯状部7の断面構造は、例えば、発泡樹脂などからなる緩衝材52と、緩衝材52に添えられた板状の剛性部材51(合成樹脂製板状体)と、裏地シート53と、表地シート54と、を有する。
裏地シート53及び表地シート54としては、織布、編布、不織布などの繊維を含むシート(繊維シート)、繊維シートの一部分又は全面に樹脂などの繊維以外の材料が付加された繊維複合シート、合成樹脂シートなどの各種のシートを用いることができる。特に、表地シート54は、通気性などを考慮して、メッシュ布、メッシュシート(穴あきシート)を用いることが好ましい。
【0036】
重ね合わせた緩衝材52と剛性部材51の周囲を裏地シート53と表地シート54で包み込み、表地シート54の端部を止着することよって、図7に示すような断面構造の外側帯状部7が構成される。なお、前記表地シート54の端部の止着は、縫製や接着剤を用いた接着などによって行われる。なお、図7及び図8の太線は、縫製止着したときの縫糸を示す。必要に応じて、表地シート54の端を隠すために、その表地シート54の端部にバイアステープ55を止着してもよい。
内側帯状部6の断面構造は、図7に示すように、外側帯状部7の断面構造と同様であるが、内側帯状部6は剛性部材51を有さない点で外側帯状部7と異なっている。
【0037】
[背負いカバンの使用]
上記ショルダーベルト1が取り付けられた背負いカバンAは、図4に示すように、ショルダーベルト1を使用者の肩部に掛けて使用される。
図9は、背負いカバンAを使用者が背負ったときの一方のショルダーベルト1及び肩部付近を拡大した斜視図であり、図10は、その断面図である。
本発明のショルダーベルト1は、肩対応部位2が長状間隙8を介して短手方向に並んだ内側帯状部6と外側帯状部7を有する。この内側帯状部6と外側帯状部7は、互いに独立して動き得る。このため、図4図9及び図10に示すように、内側帯状部6と外側帯状部7が内外においてそれぞれ肩部に密着する。カバン本体9に入れられた物品の重量に起因した荷重が、肩対応部位2を通じて使用者の肩部に加わるが、前述のように、肩対応部位2が内側帯状部6と外側帯状部7に分離されているので、肩部に加わる荷重を分散することができる。かかるショルダーベルト1を有する背負いカバンAは、良好な使用感を使用者に与えることができる。
【0038】
使用時に、内側帯状部6と外側帯状部7が肩部上で重なってしまうと、前記荷重の分散効果が低減するが、長状間隙8の短手方向長さが5mm~60mmとされていることにより、両帯状部が上下に重なり難くなる。
また、外側帯状部7及び内側帯状部6の各長手方向長さが上述のように100mm~400mmとされていることにより、使用者が腕を大きく振って歩いても外側帯状部7が肩部からずれ落ち難くなる。
【0039】
さらに、外側帯状部7の長手方向長さが内側帯状部6よりも長手方向長さよりも小さく形成されているので、図10に示すように、外側帯状部7及び内側帯状部6がそれぞれ肩部の上面に面接触するようになる。
詳しくは、一般に、人間の肩部には僧帽筋が存在するので、肩部の上面は、首から三角筋に向かって下向きに傾斜している。本発明のように肩対応部位2が分離された外側帯状部7及び内側帯状部6を有する場合、背負いカバンAを背負った際、外側帯状部7が三角筋の内側付近に対応し且つ内側帯状部6が僧帽筋に対応するようになる。盛り上がった僧帽筋に対応する内側帯状部6の長手方向長さが大きく且つ僧帽筋よりも下がった箇所に対応する外側帯状部7の長手方向長さが小さいので、図10に示すように、外側帯状部7の下面及び内側帯状部6の下面がそれぞれ肩部の上面に面接触するようになる。
このように外側帯状部7及び内側帯状部6がそれぞれ肩部に面接触することにより、肩部に局所的な圧力が加わり難くなる。本発明のショルダーベルト1は前記局所的な圧力が加わり難いので、より一層、良好な使用感を使用者に与えることができる。
【0040】
[第2実施形態]
上記第1実施形態のショルダーベルト1は、肩対応部位2の少なくとも2本の帯状部6,7(内側帯状部6及び外側帯状部7)がその上端部において集合されているが、例えば、図11に示すように、内側帯状部6の上端部6a及び外側帯状部7の上端部7aが分離されていてもよい。この場合、内側帯状部6の上端部及び外側帯状部7の上端部は、いずれもカバン本体9に取り付け可能な端部を構成する。
前記内側帯状部6の端部及び外側帯状部7の端部が分離されている点を除いて、第2実施形態のショルダーベルト1は、上記第1実施形態と同様である。従って、第2実施形態のショルダーベルト1の構成及び効果については、その説明を省略し、第1実施形態の用語及び符号をそのまま援用している。
【0041】
図12は、第2実施形態のショルダーベルト1をカバン本体9に取り付けた背負いカバンAの正面図である。
第2実施形態のショルダーベルト1の内側帯状部6の上端部6aと外側帯状部7の上端部7aを、それぞれカバン本体9の所定位置に止着することにより、図12に示すような背負いカバンAが得られる。
本実施形態のショルダーベルト1は内側帯状部6及び外側帯状部7の端部6a,7aが分離されているので、その端部6a,7aにて内側帯状部6及び外側帯状部7をそれぞれカバン本体9の所定位置に取り付けることができる。このため、完成品である背負いカバンAにおける内側帯状部6の長手方向長さ及び外側帯状部7の長手方向長さを、背負いカバンAの組み立て時に調整できる。
上記第1実施形態のように、内側帯状部6及び外側帯状部7の上端部が集合されているショルダーベルト1にあっては、ショルダーベルト1の製造時点で、内側帯状部6の長手方向長さ及び外側帯状部7の長手方向長さが設計規格通りに形成されている。このため、第1実施形態のショルダーベルト1は、ショルダーベルト1をカバン本体9に取り付ける際に各帯状部の長さを調整する必要がなく、背負いカバンAを大量生産する際に好適である。
【0042】
[第3実施形態]
上記各実施形態では、カバン本体9に一対のショルダーベルト1が取り付けられている背負いカバンAを例示したが、これに限定されない。
例えば、本発明の背負いカバンは、1つのショルダーベルトがカバン本体に取り付けられているものでもよい(図示せず)。このような1本のショルダーベルトを備える背負いカバンは、片掛け式カバンとも呼ばれる。
【0043】
[その他]
上述した各実施形態の説明には、以下の態様が含まれる。
上記ショルダーベルト1の外側帯状部7の長手方向長さが、上記内側帯状部6の長手方向長さよりも小さい。ショルダーベルト1を肩部に掛けた際には、外側帯状部7が肩部の外側に且つ内側帯状部6が肩部の内側に位置するようになる。人間の肩部は首から三角筋に向かって下向きに傾斜しているので、前記外側帯状部7の長手方向長さ<前記内側帯状部6の長手方向長さの関係により、外側帯状部7及び内側帯状部6がいずれも肩部の上面に面接触し易くなる。このため、肩部に加わる圧力が分散され、良好な使用感を使用者に与え得る。
【0044】
上記ショルダーベルト1の外側帯状部7の長手方向における曲げ剛性が、上記内側帯状部6の長手方向における曲げ剛性よりも大きい。人間の肩部は首から三角筋に向かって下向きに傾斜しているので、外側帯状部7よりも内側帯状部6の方が肩部に与える圧力が小さい。前記外側帯状部7の長手方向における曲げ剛性>前記内側帯状部6の長手方向における曲げ剛性の関係により、内側帯状部6の方が肩部に比較的柔らかく密着するので、背負いカバンAを背負ったときに、肩部の負担を軽減できる。
【0045】
上記ショルダーベルト1の内側帯状部6の長手方向中間点における短手方向長さ、上記外側帯状部7の長手方向中間点における短手方向長さ及び上記長状間隙8の長手方向中間点における短手方向長さが、略同じである。かかる関係により、外側帯状部7と内側帯状部6が互いに干渉し合うことなく独立して動き易くなる。このため、背負いカバンAを背負った際に、外側帯状部7と内側帯状部6が、内外に離れた状態でそれぞれ肩部に密着するようになり、肩部に加わる荷重が分散される。
【0046】
上記ショルダーベルト1の長状間隙8の短手方向長さが、その長手方向中間点を含む中途領域において略均等である。長状間隙8において分離された外側帯状部7と内側帯状部6は、長手方向両端側においては干渉し合わないが、長手方向中間点においては干渉し合うおそれがある。外側帯状部7と内側帯状部6を分離する長状間隙8の短手方向長さが、その長手方向の中途領域において略均等であることにより、外側帯状部7と内側帯状部6が互いに干渉し合うことを防止できる。
【0047】
上記ショルダーベルト1の肩対応部位2の長手方向長さが、前記肩対応部位2と胸対応部位3を合わせた長手方向長さの0.25倍~0.8倍である。肩対応部位2の長手方向長さが前記範囲であることにより、肩対応領域2が、肩部の背面、上面及び正面に亘って接するようになり、肩部にフィットし易くなる。かかる肩対応領域2を有するショルダーベルト1は、使用者に良好な使用感を与え得る。
【0048】
上記ショルダーベルト1の肩対応部位2が、カバン本体9に取り付け可能な端部2aを有し、上記内側帯状部6及び外側帯状部7が、それぞれ前記肩対応部位2の端部2aにて集合されている。かかるショルダーベルト1は、端部2aをカバン本体9に取り付けることにより、適切に設計された内側帯状部6及び外側帯状部7を有する背負いカバンAを製造できる。
【符号の説明】
【0049】
1 背負いカバン用ショルダーベルト
2 肩対応部位
3 胸対応部位
4 連結部位
6 内側帯状部
7 外側帯状部
8 長状間隙
9 カバン本体
A 背負いカバン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12