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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-13
(45)【発行日】2022-09-22
(54)【発明の名称】一体型自家検査キット
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/10 20060101AFI20220914BHJP
   G01N 1/00 20060101ALI20220914BHJP
   C12M 1/00 20060101ALI20220914BHJP
   C12M 1/34 20060101ALI20220914BHJP
   C12Q 1/24 20060101ALI20220914BHJP
   C12Q 1/68 20180101ALI20220914BHJP
   G01N 1/28 20060101ALI20220914BHJP
   G01N 33/543 20060101ALI20220914BHJP
【FI】
G01N1/10 V
G01N1/00 101F
C12M1/00 A
C12M1/34 B
C12Q1/24
C12Q1/68
G01N1/28 J
G01N33/543 521
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022027817
(22)【出願日】2022-02-25
【審査請求日】2022-02-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0099715
(32)【優先日】2021-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522075047
【氏名又は名称】ハン キョンジュン
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ハン キョンジュン
【審査官】奥野 尭也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0205788(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0275475(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0189900(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0051235(US,A1)
【文献】国際公開第2013/141103(WO,A1)
【文献】米国特許第05869003(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0072960(US,A1)
【文献】特開2015-187601(JP,A)
【文献】特開2015-034806(JP,A)
【文献】国際公開第2017/130780(WO,A1)
【文献】特表2009-532675(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0141934(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0057271(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 1/04- 1/20
G01N 1/28- 1/44
A61B 10/00-10/06
G01N 33/48-33/98
G01N 21/75-21/83
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
診断試薬が貯蔵されている試薬容器と、第1ボディ及び第2ボディからなるケースの内部に、診断試薬が吸収される吸収部、及び吸収部で吸収された診断試薬と反応する診断部を含む診断ストリップが介在される診断キットと、からなる検査器具と、
前記試薬容器が挿入される容器挿入部、及び前記診断キットが挿入されるキット挿入部を含むサブボディと、
前記サブボディが挿入されるメインボディと、
前記メインボディの入口に締結及び分離され、メインボディを開放及び密閉させるキャップと、からなり、
前記試薬容器は、直管状の貯蔵部を含み、
前記貯蔵部の内周面には、多数個の突起が備えられ
前記試薬容器及び前記診断キットは、横に並列して前記サブボディに挿入され、
前記試薬容器及び前記診断キットは、ともに前記メインボディの入口方向に開口していることを特徴とする一体型自家検査キット。
【請求項2】
前記試薬容器が、前記貯蔵部の一端に延長形成された拡管部をさらに含み、
前記拡管部の入口には、試薬容器に貯蔵される診断試薬の漏れを防止する密封カバーが取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の一体型自家検査キット。
【請求項3】
前記診断キットの一側には、診断試薬が診断ストリップに流入可能な流入孔が備えられ、
前記流入孔を密封させる密封シートがさらに備えれることを特徴とする請求項1に記載の一体型自家検査キット。
【請求項4】
前記メインボディの内部には、サブボディが挿入可能な収容部が備えられ、
前記メインボディの一側には、メインボディの回動を防止する固定部が備えられることを特徴とする請求項1に記載の一体型自家検査キット。
【請求項5】
前記キャップには、キャップの底面に放射状に突設されている離隔部が備えられ、
前記離隔部によって、サブボディの移動が制限されることにより、サブボディとキャップとの間に離隔空間が形成されることを特徴とする請求項1に記載の一体型自家検査キット。
【請求項6】
診断試薬が貯蔵されている試薬容器と、第1ボディ及び第2ボディからなるケースの内部に、診断試薬が吸収される吸収部、及び吸収部で吸収された診断試薬と反応する診断部を含む診断ストリッが介在される診断キットと、からなる検査器具と、
前記試薬容器が挿入される容器挿入部、及び前記診断キットが挿入されるキット挿入部を含むサブボディと、
前記サブボディが挿入されるメインボディと、
前記メインボディの入口に締結及び分離され、メインボディを開放及び密閉させるキャップと、からなり、
前記サブボディは、使用済みの検体採取用綿棒を収納して廃棄可能な複数の綿棒廃棄部をさらに含み、
前記試薬容器及び前記診断キットは、横に並列して前記サブボディに挿入され、
前記試薬容器及び前記診断キットは、ともに前記メインボディの入口方向に開口していることを特徴とする一体型自家検査キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一体型自家検査キットに係り、さらに詳しくは、数個の検査器具を一つに一体化させ、鼻腔及び口腔の検体や動物の分泌物を採取し、各種疾病の感染の有無を検査するとき、簡単かつ迅速に、また便利に感染病の診断検査を行うことができる一体型自家検査キットに関する。
【背景技術】
【0002】
ウイルス性呼吸器感染による呼吸器疾患は、最も発病率の高い疾病であり、全ての感染疾患の半分程度を占めており、代表的な呼吸器感染ウイルスとしては、アデノウイルス(adenovirus)、パラインフルエンザウイルス(parainfluenza virus、PIV)、RSウイルス(respiratory syncytial virus、RSV)、ライノウイルス(rhinovirus)、コロナウイルス(coronavirus)等が挙げられる。
【0003】
それで、呼吸器感染及び各種疾病の診断検査の必要性により、先制的な各種診断が行われており、その中で、感染病の診断検査に一般に用いられる分子診断は、体外診断の一つであって、疾病の原因になるバクテリア、ウイルス等の核酸(DNAとRNAまたはこれらの変形体)を検出して、感染源の原因及び感染の有無を検出する方法であり、正確な診断が可能であるが、大型の検査施設が備えられた実験室において主に用いられるので、診断検査時間が長くかかるという問題点があった。
【0004】
よって、使用者が簡単に診断検査が実施できる自家検査キットが開発されているが、自家検査キットの構成品の種類が多く、その使用に関し注意を要し、複雑であるという不都合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】大韓民国登録特許10-0356187号公報(2002.10.18. 公告)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、各種感染病の診断に必要な装置を小型化し、数個の検査器具を一つに一体化させ、簡単かつ迅速に、また便利に感染病の診断検査を行うことができる一体型自家検査キットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態による一体型自家検査キットは、診断試薬が貯蔵されている試薬容器と、第1ボディ及び第2ボディからなるケースの内部に、診断試薬が吸収される吸収部、及び吸収部で吸収された診断試薬と反応する診断部を含む診断ストリップが介在される診断キットと、からなる検査器具と、前記試薬容器が挿入される容器挿入部、及び前記診断キットが挿入されるキット挿入部を含むサブボディと、前記サブボディが挿入されるメインボディと、前記メインボディの入口に締結及び分離され、メインボディを開放及び密閉させるキャップと、からなり、前記試薬容器は、直管状の貯蔵部を含み、前記貯蔵部の内周面には、多数個の突起が備えられる。
【0008】
また、本発明の実施形態による一体型自家検査キットは、前記試薬容器が、前記貯蔵部の一端に延長形成された拡管部をさらに含み、前記拡管部の入口には、試薬容器に貯蔵される診断試薬の漏れを防止する密封カバーが取り付けられる。
【0009】
また、本発明の実施形態による一体型自家検査キットは、前記診断キットの一側には、診断試薬が診断ストリップに流入可能な流入孔が備えられ、前記流入孔を密封させる密封シートがさらに備えれる。
【0010】
また、本発明の実施形態による一体型自家検査キットは、前記メインボディの内部に、サブボディが挿入可能な収容部が備えられ、前記メインボディの一側に、メインボディの回動を防止する固定部が備えられる。
【0011】
また、本発明の実施形態による一体型自家検査キットは、前記キャップに、キャップの底面に放射状に突設されている離隔部が備えられ、前記離隔部によって、サブボディの移動が制限されることにより、サブボディとキャップとの間に離隔空間が形成される。
【0012】
また、本発明の実施形態による一体型自家検査キットは、診断試薬が貯蔵されている試薬容器と、第1ボディ及び第2ボディからなるケースの内部に、診断試薬が吸収される吸収部、及び吸収部で吸収された診断試薬と反応する診断部を含む診断ストリップが介在される診断キットと、からなる検査器具と、前記試薬容器が挿入される容器挿入部、及び前記診断キットが挿入されるキット挿入部を含むサブボディと、前記サブボディが挿入されるメインボディと、前記メインボディの入口に締結及び分離され、メインボディを開放及び密閉させるキャップと、からなり、前記サブボディは、使用済みの検体採取用綿棒を収納して廃棄可能な複数の綿棒廃棄部をさらに含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一体型自家検査キットによれば、試薬容器と診断キットのような各種感染病の診断に必要な検査器具を挿入保管できるサブボディをメインボディ内に構成することにより、一つの一体型自家検査キットだけで、簡単かつ迅速に、また便利に各種感染病を診断検査することができる。
【0014】
また、本発明の一体型自家検査キットによれば、使用過程中、試薬容器の貯蔵部に突設された突起が綿棒と接触し、綿棒で採取された検体が綿棒から容易に分離され、診断試薬に円滑に流れ込んで、診断試薬と混ざることにより、診断試薬と検体の反応を促進させることができる。
【0015】
また、本発明の一体型自家検査キットによれば、前記サブボディに、使用済みの検体採取用綿棒を収納して廃棄できる複数の綿棒廃棄部を含むことにより、ウイルスが付着している可能性のある検体採取用綿棒を、効果的かつ安全に廃棄することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態による一体型自家検査キットの分解斜視図である。
図2】本発明の実施形態による一体型自家検査キットの結合斜視図である。
図3図2のA-A線による断面図である。
図4】本発明の実施形態による一体型自家検査キットにおいて、診断キットの斜視図である。
図5】本発明の実施形態による一体型自家検査キットにおいて、サブボディの平面図である。
図6】本発明の実施形態による一体型自家検査キットにおいて、メインボディに固定部が結合される状態を示す状態図である。
図7】本発明の実施形態による一体型自家検査キットの使用状態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付した図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0018】
図1及び図2を参照すると、本発明の一体型自家検査キット1は、検査器具100、サブボディ200、メインボディ300、及びキャップ400を含む。
【0019】
以下、それぞれの構成別に、本発明の具体的な内容について説明する。
【0020】
前記検査器具100は、使用者の検体を通じて、各種感染病の診断検査を実施するための構成であり、試薬容器120と診断キット140からなる。
【0021】
具体的に、図3に示すように、前記試薬容器120は、診断試薬DRが貯蔵されている構成であり、直管状の貯蔵部121と、前記貯蔵部121の一端に延長形成された截頭円錐形の拡管部122と、で構成される。
【0022】
また、前記貯蔵部121の内周面には、多数個の突起123が略ジグザグ状に備えられている。
【0023】
また、前記拡管部122の入口には、試薬容器120に貯蔵される診断試薬DRの漏れを防止するために、密封カバー124が取り付けられる。
【0024】
また、前記密封カバー124の一側には、拡管部122の入口において、密封カバー124の分離作業を容易にするためのフラップ124aがさらに含まれてもよい。
【0025】
前記診断キット140は、図4に示すように、第1ボディ141及び第2ボディ142からなるケース143の内部に診断ストリップ150が介在されている。
【0026】
一方、前記診断キット140は、外部の汚染源からの汚染を防止するために、後述するサブボディ200のキット挿入部220に挿入される構造を採用しているが、さらに確かな汚染防止のために、診断ストリップ150の部分まで全て密閉する構造からなってもよい
【0027】
前記診断キット140の一側には、診断試薬DRが診断ストリップ150に流入可能な流入孔144が備えられ、前記流入孔144を密封させる密封シート145がさらに備えられる。
【0028】
また、前記診断キット140は、流入孔144から流入した診断試薬DRに対して、診断ストリップ150が反応した診断結果が目視で識別できるように透明材質からなってもよい。
【0029】
前記診断ストリップ150は、診断キット140の内部において、診断試薬DRに反応し、検査対象者の感染病感染の有無を判断できるように、診断試薬DRが吸収される吸収部151、及び吸収部151で吸収された診断試薬DRと反応する診断部152を含んで構成される。
【0030】
本発明の実施形態において、前記診断ストリップ150の診断部152は、ニトロセルロースのような素材からなり、診断試薬DRとの結合反応により起こる反応結果(例えば、発色の有無)を観察して、疾病感染の有無等を診断することができる。
【0031】
前記サブボディ200は、横に並列して試薬容器120と診断キット140を収容するための構成であり、試薬容器120が挿入される容器挿入部210、及び診断キット140が挿入されるキット挿入部220を含んで構成される。挿入された試薬容器120及び診断キット140は、ともにメインボディ300の入口方向に開口している。
【0032】
また、前記サブボディ200は、使用済みの検体採取用綿棒Sを収納して廃棄できる複数の綿棒廃棄部230を含んでもよく、これにより、ウイルスが付着している可能性のある検体採取用綿棒Sを、効果的かつ安全に廃棄することができる。
【0033】
また、前記サブボディ200は、診断キット140がキット挿入部220に挿入された状態で、診断ストリップ150の診断結果を目視で確認できるように透明材質からなってもよい。
【0034】
他の実施形態として、前記容器挿入部210が、試薬容器120の形状に対応する形状になっていることから、前記容器挿入部210に試薬容器120が挿入される代わりに、その内部空間に診断試薬DRが直接貯蔵されてもよい。
【0035】
この場合、前記密封カバー124は、サブボディ200の端面に直接付着して構成されてもよい。
【0036】
前記メインボディ300は、サブボディ200が挿入されるように、内部に収容部310を含んで構成され、診断ストリップ150の診断結果を目視で確認できるように透明材質からなる。
【0037】
また、前記メインボディ300は、円筒状からなり、一側には、固定部320を含んでもよい。
【0038】
前記固定部320は、円筒状のメインボディ300を横向きにした場合、メインボディ300が遊動することを防止するように多角状からなってもよい。
【0039】
また、前記固定部320は、図1に示すように、メインボディ300の一側に一体型で備えられてもよく、または、図6に示すたように、別途に作製されるが、内部に収容溝321が設けられ、メインボディ300の一側に結合されてもよい。
【0040】
一方、前記固定部320は、上記した構造に限定されず、メインボディ300の遊動を防止可能な構造であれば、様々な変形実施が可能である。
【0041】
前記キャップ400は、メインボディ300の入口に締結及び分離され、メインボディ300を開放及び密閉させることができる。
【0042】
前記キャップ400は、内周面にメインボディ300の入口に形成された螺旋構造に対応する螺旋構造が形成されており、これにより、締結及び分離され、キャップ400の底面には、離隔部420が備えられている。
【0043】
前記離隔部420は、キャップ400の底面に放射状に突設されており、前記離隔部420によって、サブボディ200の移動が制限されることにより、サブボディ200とキャップ400との間に離隔空間が形成されるようになる。
【0044】
また、前記離隔空間は、本発明の一体型自家検査キット1を使用するにあたって、試薬容器120から排出された診断試薬DRが貯蔵される空間になり、これにより、診断試薬DRが流入孔144から診断キット140に流入されるようになる。
【0045】
以下、図7を参照して、本発明の実施形態である一体型自家検査キット1の使用状態について説明する。
【0046】
まず、前記キャップ400により、メインボディ300を開放させる。また、前記密封カバー124を拡管部122の入口から取り外す。
【0047】
以降、検査対象者の口腔と鼻腔から、綿棒Sを用いて、検体を採取し、検体を採取した綿棒Sを、診断試薬DRが保管された試薬容器120の貯蔵部121に、一定の時間浸漬させ、前記綿棒Sを貯蔵部121において、一定時間の間、上下往復移動させる。
【0048】
このとき、前記貯蔵部121に突設された突起123が綿棒Sと接触し、綿棒Sで採取された検体が綿棒Sから容易に分離され、診断試薬DRに円滑に流れ込んで、診断試薬DRと混ざることにより、診断試薬DRと検体の反応を促進させることができる。
【0049】
また、使用済みの綿棒Sの取っ手部分を用いて、診断キット140の流入孔144を密封している密封シート145をパンチングして開放し、使用済みの綿棒Sは、綿棒廃棄部230に入れて廃棄する。
【0050】
以降、前記キャップ400を閉じて、メインボディ300の入口を閉鎖し、キャップ400が床面に向かうようにメインボディ300を立てる。
【0051】
ここで、前記キャップ400の離隔部420によって、メインボディ300とキャップ400との間には、離隔空間が形成され、離隔空間の間において、貯蔵部121に保管された診断試薬DRと検体の混合物が、キャップ400の内部に移動するようになる。
【0052】
これとともに、診断試薬DRと検体の混合物は、診断キット140の流入孔144から診断ストリップ150に移動される。
【0053】
前記診断試薬DRと検体の混合物は、吸収部151から診断部152に移動するようになり、一定の時間待ってから、メインボディ300を水平に横向きにし、さらに一定の時間待機する。
【0054】
このとき、前記固定部320は、メインボディ300を固定させ、メインボディ300の内部における診断試薬DRの流動を防止して、診断試薬DRと診断ストリップ150の円滑な反応を誘導することができる。
【0055】
これにより、前記診断ストリップ150の診断結果の信頼性を高めることができる。
【0056】
一方、上述した本発明の一体型自家検査キット1は、人体を対象として使用可能であるが、これに限定されず、家畜、鳥類、魚介類等の疾病感染の有無を検査する際に用いられることはもちろんである。
【0057】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の権利範囲は、これに限定されず、本発明の実施形態と実質的に均等な範囲にあるものまで、本発明の権利範囲が及ぼすものと理解されなければならず、本発明の精神を逸脱しない範囲内で、当該発明が属する技術分野における通常の知識を要する者によって様々な変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0058】
1 一体型自家検査キット
100 診断キット
120 試薬容器
121 貯蔵部
122 拡管部
123 突起
124 密封カバー
140 診断キット
141 第1ボディ
142 第2ボディ
143 ケース
144 流入孔
145 密封シート
150 診断ストリップ
151 吸収部
152 診断部
200 サブボディ
210 容器挿入部
220 キット挿入部
230 綿棒廃棄部
300 メインボディ
310 収容部
320 固定部
321 収容溝
400 キャップ
420 離隔部
DR 診断試薬
S 綿棒
【要約】      (修正有)
【課題】各種感染病の診断に必要な装置を小型化し、数個の検査器具を一つに一体化させ、簡単かつ迅速に、また便利に感染病の診断検査を行うことができる一体型自家検査キットを提供する。
【解決手段】診断試薬が貯蔵されている試薬容器120と、第1ボディ141及び第2ボディ142からなるケース143の内部に、診断試薬が吸収される吸収部151、及び吸収部151で吸収された診断試薬と反応する診断部152を含む診断ストリップ150が介在される診断キット100と、からなる検査器具と、試薬容器120が挿入される容器挿入部、及び前記診断キットが挿入されるキット挿入部を含むサブボディ200と、サブボディ200が挿入されるメインボディ300と、メインボディ300の入口に締結及び分離され、メインボディ300を開放及び密閉させるキャップ400と、からなることを特徴とする。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7