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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-14
(45)【発行日】2022-09-26
(54)【発明の名称】ファンクラブサービス管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220915BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022002005
(22)【出願日】2022-01-11
【審査請求日】2022-01-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511309241
【氏名又は名称】株式会社Wing of Freedom
(74)【代理人】
【識別番号】100136250
【弁理士】
【氏名又は名称】立石 博臣
(74)【代理人】
【識別番号】100198719
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 良裕
(72)【発明者】
【氏名】益 利光
【審査官】牧 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特許第6964817(JP,B1)
【文献】特開2002-149803(JP,A)
【文献】特開2003-141415(JP,A)
【文献】特開2013-015926(JP,A)
【文献】特開2019-049807(JP,A)
【文献】特開2019-106132(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンクラブサービス管理システムであって、
クライアント端末と、
インターネットを介して前記クライアント端末に接続される管理サーバと、
を備え、
前記管理サーバは、
会員限定サービスにログインするためのログインページのページリクエストを前記クライアント端末から受信し、
前記ページリクエストに応答して、前記ログインページのリソースを前記クライアント端末に送信し、
前記ログインページを介して入力された認証情報とログインリクエストとを前記クライアント端末から受信し、
前記ログインリクエストに応答して、前記認証情報からログイン会員及び前記ログイン会員の会員ランクを特定し、前記会員ランクに応じた会員限定サービスの予約ページのリソースを前記クライアント端末に送信し、
前記予約ページは、前記会員限定サービスの1日あたりの提供可能数をカレンダーの対応日の欄に表示するカレンダー画面を含み、
前記管理サーバは、
前記カレンダー画面を介して選択された予約日及び予約リクエストを前記クライアント端末から受信し、
前記予約リクエストに応答して、前記ログイン会員に前記予約日を関連付けて登録すると共に前記予約日の提供可能数を更新し、予約が完了したことを示す予約完了ページのリソースを前記クライアント端末に送信し、
前記予約ページは、前記会員限定サービスの提供先として前記ログイン会員と前記ログイン会員以外の第三者との一方を選択する機能を含み、
前記予約ページにおいて、前記第三者が選択された場合には、前記会員限定サービスの提供先である前記第三者の送付先を入力させるための入力ボックスが表示されることを特徴とするファンクラブサービス管理システム。
【請求項2】
前記会員限定サービスは、ファンレター返信サービスと、交換日記サービスとを含み、
前記会員ランクは、レギュラー会員と、プレミアム会員とを含み、
前記管理サーバは、
前記認証情報に基づいて前記ログイン会員を前記レギュラー会員であると特定した場合には、前記ファンレター返信サービスの第1予約ページをクライアント端末に送信し、
前記認証情報に基づいて前記ログイン会員を前記プレミアム会員であると特定した場合には、前記交換日記サービスの第2予約ページをクライアント端末に送信することを特徴とする請求項1に記載のファンクラブサービス管理システム。
【請求項3】
前記会員限定サービスは、ボイスレターサービスを更に含み、
前記会員ランクは、プラチナ会員を更に含み、
前記管理サーバは、前記認証情報に基づいて前記ログイン会員を前記プラチナ会員であると特定した場合には、前記ボイスレターサービスの第3予約ページをクライアント端末に送信することを特徴とする請求項2に記載のファンクラブサービス管理システム。
【請求項4】
インターネットを介してクライアント端末に接続される管理サーバであって、
会員限定サービスにログインするためのログインページのページリクエストを前記クライアント端末から受信し、
前記ページリクエストに応答して、前記ログインページのリソースを前記クライアント端末に送信し、
前記ログインページを介して入力された認証情報とログインリクエストとを前記クライアント端末から受信し、
前記ログインリクエストに応答して、前記認証情報からログイン会員及び前記ログイン会員の会員ランクを特定し、前記会員ランクに応じた会員限定サービスの予約ページであって前記会員限定サービスの1日あたりの提供可能数をカレンダーの対応日の欄に表示するカレンダー画面を含む予約ページのリソースを前記クライアント端末に送信し、
前記カレンダー画面を介して選択された予約日及び予約リクエストを前記クライアント端末から受信し、
前記予約リクエストに応答して、前記ログイン会員に前記予約日を関連付けて登録すると共に前記予約日の提供可能数を更新し、予約が完了したことを示す予約完了ページのリソースを前記クライアント端末に送信し、
前記予約ページは、前記会員限定サービスの提供先として前記ログイン会員と前記ログイン会員以外の第三者との一方を選択する機能を含み、
前記予約ページにおいて、前記第三者が選択された場合には、前記会員限定サービスの提供先である前記第三者の送付先を入力させるための入力ボックスが表示されることを特徴とする管理サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファンクラブサービス管理システムに関し、より詳細には、ファンクラブ会員に特典として付与される会員限定サービスを管理するファンクラブサービス管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ファンクラブの運営システムやファンクラブの情報提供方法に関する技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、アーティスト又はタレント等の芸能人を中心に組織されたファンクラブの運営にあたり、ファンクラブ会員に携帯電話を持たせて会員とファンクラブ事務局間の携帯電話による双方向通信を行うファンクラブ運営システムが開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、ファンクラブから所属会員に対する情報を、インターネットを利用して通知し、かつ、インターネットのホームページをファンクラブ代行業者がファンクラブに代わって開設することなどが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2001-325396号公報
【文献】特開2001-229275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ファンクラブ会員の特典として、アーティストやタレントからファンレターに対する返事をもらえる特典や、アーティストやタレントと交換日記を行える特典などを提供することが考えられる。また、声優のファンクラブにおいては、ファンクラブ会員の特典としてボイスレター(ビデオ又は音声)をもらえる特典が考えられる。
【0007】
しかしながら、アーティストや声優を含むタレントのファンクラブには、多くの会員が入会することが予想されるため、全会員に対して上述したような特典を一律に付与するのは現実的ではない。
【0008】
これに対して、特典が付与されるファンクラブ会員を一定の条件下(例えば、年会費の額に応じた会員ランク)で限定することが考えられる。ただ、特典が付与されるファンクラブ会員を限定できたとしても、特典を受け取る希望日が同日に集中したような場合には、アーティストやタレントが対応できないという問題が生じる。
【0009】
そこで、本発明は、アーティストやタレントに大きな負荷をかけることなく、アーティストやタレントと双方向にやりとりできる機会をファンクラブ会員に特典として付与することが可能なファンクラブサービス管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、ファンクラブサービス管理システムであって、クライアント端末と、インターネットを介して前記クライアント端末に接続される管理サーバと、を備え、前記管理サーバは、会員限定サービスにログインするためのログインページのページリクエストを前記クライアント端末から受信し、前記ページリクエストに応答して、前記ログインページのリソースを前記クライアント端末に送信し、前記ログインページを介して入力された認証情報とログインリクエストとを前記クライアント端末から受信し、前記ログインリクエストに応答して、前記認証情報からログイン会員及び前記ログイン会員の会員ランクを特定し、前記会員ランクに応じた会員限定サービスの予約ページのリソースを前記クライアント端末に送信し、前記予約ページは、前記会員限定サービスの1日あたりの提供可能数をカレンダーの対応日の欄に表示するカレンダー画面を含み、前記管理サーバは、前記カレンダー画面を介して選択された予約日及び予約リクエストを前記クライアント端末から受信し、前記予約リクエストに応答して、前記ログイン会員に前記予約日を関連付けて登録すると共に前記予約日の提供可能数を更新し、予約が完了したことを示す予約完了ページのリソースを前記クライアント端末に送信することを特徴とするファンクラブサービス管理システムを提供している。
【0011】
ここで、前記予約ページは、前記会員限定サービスの提供先として前記ログイン会員と前記ログイン会員以外の第三者との一方を選択する機能を含み、前記管理サーバは、前記予約ページを介して指定された送付先を指定送付先として前記クライアント端末から受信し、前記ログイン会員と前記予約日と前記指定送付先とを関連付けて登録するのが好ましい。
【0012】
また、前記会員限定サービスは、ファンレター返信サービスと、交換日記サービスとを含み、前記会員ランクは、レギュラー会員と、プレミアム会員とを含み、前記管理サーバは、前記認証情報に基づいて前記ログイン会員を前記ノーマル会員であると特定した場合には、前記ファンレター返信サービスの第1予約ページをクライアント端末に送信し、前記認証情報に基づいて前記ログイン会員を前記プレミアム会員であると特定した場合には、前記交換日記サービスの第2予約ページをクライアント端末に送信するのが好ましい。
【0013】
また、前記会員限定サービスは、ボイスレターサービスを更に含み、前記会員ランクは、プラチナ会員を更に含み、前記管理サーバは、前記認証情報に基づいて前記ログイン会員を前記プラチナ会員であると特定した場合には、前記ボイスレターサービスの第3予約ページをクライアント端末に送信するのが好ましい。
【0014】
また、本発明は、インターネットを介してクライアント端末に接続される管理サーバであって、会員限定サービスにログインするためのログインページのページリクエストを前記クライアント端末から受信し、前記ページリクエストに応答して、前記ログインページのリソースを前記クライアント端末に送信し、前記ログインページを介して入力された認証情報とログインリクエストとを前記クライアント端末から受信し、前記ログインリクエストに応答して、前記認証情報からログイン会員及び前記ログイン会員の会員ランクを特定し、前記会員ランクに応じた会員限定サービスの予約ページであって前記会員限定サービスの1日あたりの提供可能数をカレンダーの対応日の欄に表示するカレンダー画面を含む予約ページのリソースを前記クライアント端末に送信し、前記カレンダー画面を介して選択された予約日及び予約リクエストを前記クライアント端末から受信し、前記予約リクエストに応答して、前記ログイン会員に前記予約日を関連付けて登録すると共に前記予約日の提供可能数を更新し、予約が完了したことを示す予約完了ページのリソースを前記クライアント端末に送信することを特徴とする管理サーバを更に提供している。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、カレンダー画面を介して選択された予約日及び予約リクエストがクライアント端末から管理サーバに送信される。管理サーバでは、予約リクエストに応答して、ログイン会員と予約日とが関連付けられて登録され、さらに、予約日の提供可能数も更新される。そのため、アーティストやタレントが1日に提供する会員限定サービスの数を制限しつつ、会員の希望日に会員限定サービスを提供することが可能になる。したがって、アーティストやタレントに大きな負荷をかけることなく、アーティストやタレントと双方向にやりとりできる機会をファンクラブ会員に特典として付与することが可能である。
【0016】
なお、本発明のファンクラブサービス管理システムのように、アーティストやタレントに大きな負荷をかけることなく、アーティストやタレントと双方向にやりとりできる機会をファンクラブ会員に特典として付与することができる点は上述した特許文献1,2には全く開示されていない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態によるファンクラブサービス管理システムの概略構成図。
図2】ファンクラブ会員の会員情報を会員別に記録するデータベースを示す図。
図3】会員限定サービスの提供可能数を提供日別に記録するデータベースを示す図。
図4】会員限定サービスの予約フローを示すシーケンス図。
図5】予約専用サイトへのログインページの一例を示す図。
図6】予約ページ内に表示されるカレンダー画面の一例を示す図。
図7】カレンダー画面で会員限定サービスの提供日が指定される様子を示す図。
図8】予約完了ページの一例を示す図。
図9】指定された提供日の提供可能数が更新されたデータベースを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<1.実施形態>
本発明の実施形態によるファンクラブサービス管理システムについて図1から図9に基づき説明する。以下では、本発明によるファンクラブサービス管理システムの一例として、図1に示すファンクラブサービス管理システム1を例示する。
【0019】
図1に示すように、ファンクラブサービス管理システム1は、クライアント端末2(2A,2B,2C…)と、管理サーバ3とを備えて構成される。クライアント端末2A,2B,2C,…は、いずれも同じ構成を備えているため、以下ではクライアント端末2と総称して説明を進める。
【0020】
クライアント端末2は、一般的なスマートフォンやタブレット端末などによって構成される。クライアント端末2は、表示機能及び操作入力機能を備えたタッチパネルディスプレイ(以下、単にタッチパネルとも称する)を備えている。また、クライアント端末2は、携帯電話ネットワークやWiFiを介してインターネットに接続する通信機能を備えている。
【0021】
クライアント端末2には、ウェブページにアクセスするためのウェブブラウザがインストールされている。クライアント端末2は、ウェブブラウザを介して会員限定サービスの予約専用サイトにアクセスする。
【0022】
管理サーバ3は、各クライアント端末2からの種々のリクエストに応じてファンクラブサービスを提供するソフトウェアプログラムを実行するサーバコンピュータである。管理サーバ3は、ファンクラブサービスの提供者(運営者)によって管理されている。
【0023】
具体的には、管理サーバ3は、クライアント端末2との間でインターネットを介して各種の通信を行う通信機能を備えている。また、管理サーバ3は、2つのデータベースDB1,DB2との双方にアクセス可能に構成されている。
【0024】
データベースDB1は、ファンクラブに入会している各会員に関する会員情報を記録するデータベースである。
【0025】
図2に示すように、データベースDB1には、「会員ID」、「パスワード」、「Eメール」、「会員ランク」及び「サービス提供日」が関連付けられて記録されている。
【0026】
「会員ID」には、各会員を識別するための識別IDが記録されている。「パスワード」には、会員限定サービスの予約専用サイトにログインする際に必要なパスワードが記録されている。なお、パスワードは、ファンクラブの入会時(会員登録時)に登録される。「Eメール」には、ファンクラブ入会時(会員登録時)に登録された各会員のEメールアドレスが記録されている。
【0027】
また、「会員ランク」には、ファンクラブの年会費に応じた会員ランクが記録される。会員ランクは、ファンクラブの年会費に応じて「レギュラー」、「プレミアム」、「プラチナ」の3段階に分かれている。3つの会員ランクのうち、「レギュラー」の年会費が最も安く、「プラチナ」の年会費が最も高く設定されている。また、「プレミアム」の年会費は、「レギュラー」よりも高く、「プラチナ」よりも安く設定されている。
【0028】
レギュラー会員には、会員限定サービスとして「ファンレター返信サービス」の特典が付与される。「ファンレター返信サービス」は、レギュラー会員がアーティストやタレントに送ったファンレターに対して所定回数(例えば年に3回)返事を受け取ることが可能なサービスである。
【0029】
プレミアム会員には、会員限定サービスとして「交換日記サービス」の特典が付与される。「交換日記サービス」は、アーティストやタレントと所定回数(年に往復5回など)だけ交換日記を行えるサービスである。
【0030】
プラチナ会員には、会員限定サービスとして「ボイスレターサービス」が付与される。「ボイスレター」は、アーティストやタレントがプラチナ会員に対して音声や動画で個別メッセージを送るサービスである。
【0031】
「サービス提供日」には、後述の予約ページを介して予約した会員限定サービスの提供日が記録される。
【0032】
続いて、図3を参照しつつ、データベースDB2について説明する。なお、データベースDB2は、アーティストやタレントが会員限定サービスを1日に提供可能な提供可能数を記録するデータベースである。
【0033】
図3に示すように、データベースDB2には、「サービス提供日」及び「提供可能数」が関連付けられて記録されている。「サービス提供日」には、会員限定サービスを提供する年月日が記録されている。「提供可能数」には、「サービス提供日」に会員限定サービスを提供可能な提供可能数が記録されている。
【0034】
なお、上述したデータベースDB1及びデータベースDB2は、管理サーバ3の内部の記憶装置(SSDなどの不揮発性メモリ)に記憶されるようにしてもよい。あるいは、管理サーバ3の外部の記憶装置(外付けSSDやクラウド型Webデータベース)に記憶されるようにしてもよい。
【0035】
続いて、図4のシーケンス図を参照しつつ、ファンクラブ会員が会員限定サービスを予約する際の予約フローについて説明する。
【0036】
まず、クライアント端末2は、会員専用サイトのログインページのページリクエストを管理サーバ3に送信する(図4のステップS1)。なお、ページリクエストは、ログインページのURLがクライアント端末2のウェブブラウザ(アドレスバー)に入力されることで送信される。
【0037】
管理サーバ3は、ページリクエストに応答して、ログインページのリソースをクライアント端末2に送信する(ステップS2)。これに対して、クライアント端末2のウェブブラウザは、ログインページのリソースを用いて、図5に示すような入力ボックスを含むログインページを表示する(ステップS3)。
【0038】
図5に示す入力ボックスにおいて、会員ID及びパスワードが入力され、認証ボタンがタッチ操作されると、クライアント端末2は、ログインID及びパスワードを含む認証情報とログインリクエストを管理サーバ3に送信する(ステップS4)。
【0039】
管理サーバ3は、ログインリクエストに応答して認証処理を実行する(ステップS5)。認証処理において、管理サーバ3は、データベースDB1(図2参照)にアクセスし、クライアント端末2から受信した会員ID及びパスワードがデータベースDB1内の会員ID及びパスワードと一致するか否かを判定する。
【0040】
認証処理において会員ID及びパスワードが一致した場合、管理サーバ3は、認証された会員の会員IDに関連付けられた「会員ランク」を特定する。例えば、認証された会員の会員IDが「0001」であれば、「0001」に関連付けられた会員ランク「レギュラー」が特定される。また、認証された会員の会員IDが「0015」であれば、「0015」に関連付けられた会員ランク「プラチナ」が特定される。また、認証された会員の会員IDが「0023」であれば、「0023」に関連付けられた会員ランク「プレミアム」が特定される。
【0041】
そして、管理サーバ3は、会員ランク(レギュラー、プレミアム、プラチナ)に応じた会員限定サービス(ファンレター返信、交換日記、ボイスレター)の予約ページのリソースをクライアント端末2に送信する(ステップS6)。クライアント端末2のウェブブラウザは、予約ページのリソースを用いて、図6に示すカレンダー画面を含む予約ページを表示する(ステップS7)。
【0042】
カレンダー画面には、各サービス提供日における各提供可能数が残数として表示されている。図6の例では、16日に「残30」、17日「残30」及び28日に「残50」が表示される。これらの残数は、データベースDB2のサービス提供日の提供可能数の値が表示される。
【0043】
クライアント端末2においてカレンダー画面のサービス提供日をタッチすることで、当該サービス提供日にファンクラブ限定サービスが予約される。
【0044】
具体的には、図7に示すように、「残30」の16日がタッチされると、クライアント端末2は、予約日(2022年2月16日)を管理サーバ3に送信する(ステップS8)。
【0045】
管理サーバ3は、データベースDB1にアクセスし、認証会員の会員IDにサービス提供日(2022年2月16日)を関連付けて記録し、データベースDB1を更新する(ステップS9)。
【0046】
また、管理サーバ3は、データベースDB2にアクセスし、サービス提供日(2022年2月16日)の提供可能数をデクリメントして提供可能数を「29」に変更し、データベースDB2を更新する(ステップS10)。
【0047】
図9には更新後のデータベースDB2が示されている。図3及び図9のデータベースDB2を比較すると明らかなように、サービス提供日(2022年2月16日)の提供可能数が「30」から「29」に更新されている。
【0048】
管理サーバ3は、予約完了ページのリソースをクライアント端末2に送信する(ステップS11)。クライアント端末2のウェブブラウザは、予約完了ページのリソースを用いて、図8に示すような予約完了ページを表示する(ステップS12)。予約完了ページには、サービス提供日(2022年2月16日)と、会員限定サービスの内容(ファンレター返信サービス)とが表示される。
【0049】
上述した実施形態によれば、図6に示すカレンダー画面を介して選択された予約日と予約リクエストとがクライアント端末2から管理サーバ3に送信される(図4のステップS8)。そして、管理サーバ3では、予約リクエストに応答して、認証されたログイン会員とサービス提供日とが関連付けられて登録され(ステップS9)、かつ、サービス提供日の提供可能数が更新される(ステップS10)。
【0050】
そのため、アーティストやタレントが1日に提供する会員限定サービスの数を制限しつつ、ファンクラブ会員の希望日に会員限定サービスを提供することができる。したがって、アーティストやタレントに大きな負荷をかけることなく、アーティストやタレントと双方向にやりとりできる機会をファンクラブ会員に特典として付与することが可能である。
【0051】
また、上述した実施形態によれば、会員ランク(レギュラー、プレミアム、プラチナ)が特定され、特定された会員ランクに応じた予約ページのリソースが管理サーバ3からクライアント端末2に送信される。そのため、会員専用サイトへログインした直後に、会員ランクに応じた予約ページをクライアント端末2の画面に表示させることができる。したがって、会員は、自身の会員ランクを特に意識することなく、会員ランクに応じた会員限定サービスを予約することが可能である。
【0052】
<2.変形例>
本発明によるファンクラブサービス管理システムは上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
【0053】
例えば、上述した実施形態では、会員専用サイトにログインしたログイン会員自身に会員限定サービスが提供される場合を前提に説明したが、これに限定されない。ログイン会員のみならず、ログイン会員以外に会員限定サービスが提供されるようにしてもよい。
【0054】
具体的には、予約ページにおいて、会員限定サービスの提供先としてログイン会員とログイン会員以外の第三者との一方を選択できるようすればよい。そして、ログイン会員以外の第三者が選択された場合には、第三者の送付先(Eメールアドレス等)を入力させるための入力ボックスを表示するようにすればよい。かかる変形例によれば、例えば、プラチナ会員がボイスレターを第三者(友人)にプレゼントすることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0055】
以上のように本発明によるファンクラブサービス管理システムは、会員ランクに応じた会員限定サービスを予約するのに適している。
【符号の説明】
【0056】
1 ファンクラブサービス管理システム
2 クライアント端末
3 管理サーバ
DB1,DB2 データベース
【要約】
【課題】アーティストやタレントに大きな負荷をかけることなく、アーティストやタレントと双方向にやりとりできる機会をファンクラブ会員に特典として付与することが可能なファンクラブサービス管理システムの提供。
【解決手段】ファンクラブサービス管理システムは、クライアント端末2と、管理サーバ3とを備える。管理サーバ3は、ログインページを介して入力された認証情報に基づいてログイン会員及び会員ランクを特定し(S5)、会員ランクに応じた会員限定サービスの予約ページのリソースをクライアント端末2に送信する(S6)。予約ページは、会員限定サービスの1日あたりの提供可能数をカレンダーの対応日の欄に表示するカレンダー画面を含む。管理サーバ2は、予約リクエストに応答して、ログイン会員に予約日を関連付けて登録する(S9)と共に、予約日の提供可能数を更新する(S10)。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9