(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-14
(45)【発行日】2022-09-26
(54)【発明の名称】管理サーバ及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220915BHJP
【FI】
G06Q30/02 332
(21)【出願番号】P 2021201700
(22)【出願日】2021-12-13
【審査請求日】2021-12-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521545813
【氏名又は名称】株式会社ケルプ
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】特許業務法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】頃末 敬
(72)【発明者】
【氏名】村山 博之
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特許第6963702(JP,B1)
【文献】特開2020-030783(JP,A)
【文献】特開2009-157609(JP,A)
【文献】特開2012-145983(JP,A)
【文献】特開2002-083213(JP,A)
【文献】特開2006-277717(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショップで商品又はサービスを提供する提供者
が発行可能な優待情報を管理する提供者管理部と、
前記商品又は前記サービスを利用者に紹介する紹介者が利用する紹介者端末により前記利用者に提供され
、前記紹介者ごとに割り当てられた前記優待情報を管理する紹介者管理部と、
前記利用者が前記ショップで前記商品又は前記サービスの提供を受けるために、前記利用者が利用する利用者端末により、前記紹介者端末から提供された前記優待情報が
前記ショップで利用されたことを管理する利用者管理部と、
前記利用者が
前記ショップで前記優待情報を利用して支払った対価を含む支払情報を取得し、前記支払情報に紐づけられた前記優待情報を提供した前記紹介者に利益情報を提供する対価管理部と、を備える
管理サーバ。
【請求項2】
前記対価管理部は、前記
提供者が利用する提供者端末に対して、前記利用者が使用した前記優待情報に基づく紹介料を請求し、前記紹介者端末から請求された前記利益情報を提供するための処理を行う
請求項1に記載の管理サーバ。
【請求項3】
前記対価管理部は、前記利用者端末から支払われた前記紹介料の一部を前記利益情報として、前記紹介者が指定したアプリケーションサービス、又は口座に提供する
請求項2に記載の管理サーバ。
【請求項4】
前記対価管理部は、前記利益情報をポイント又は通貨で
提供する
請求項1~3のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項5】
前記利用者管理部は、前記優待情報に対して必要事項が入力された後に前記優待情報を有効化し、所定時間の経過後に前記優待情報を無効化する
請求項1~3のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項6】
前記提供者管理部は、前記優待情報の発行数、前記優待情報の利用数、及び前記優待情報の有効期限を管理し、前記
提供者が利用する提供者端末から前記優待情報の増減、又は前記有効期限の延長を受付ける
請求項4に記載の管理サーバ。
【請求項7】
前記提供者管理部は、有効化された前記優待情報を読み取ったことを前記提供者端末から通知されると、前記優待情報が読み取られた前記利用者端末の前記優待情報を無効化する
請求項4に記載の管理サーバ。
【請求項8】
ショップで商品又はサービスを提供する提供者
が発行可能な優待情報を管理する手順と、
前記商品又は前記サービスを利用者に紹介する紹介者が利用する紹介者端末により前記利用者に提供され
、前記紹介者ごとに割り当てられた前記優待情報を管理する手順と、
前記利用者が前記ショップで前記商品又は前記サービスの提供を受けるために、前記利用者が利用する利用者端末により、前記紹介者端末から提供された前記優待情報が
前記ショップで利用されたことを管理する手順と、
前記利用者が
前記ショップで前記優待情報を利用して支払った対価を含む支払情報を取得し、前記支払情報に紐づけられた前記優待情報を提供した前記紹介者に利益情報を提供する手順と、を
コンピューターに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理サーバ及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店等のショップで提供するサービス(食事等)を集約してWebサイトに掲載し、このWebサイトを通じて予約が行われた場合に、ショップにWebサイトへの掲載料を徴収するWebシステムが提供されている。このWebシステムでは、インターネット上でサービスが完結するので、Webサイトからショップにどれだけの人数を紹介できたか、実際にサービス利用の成約があったかを把握できることが重要である。そこで、インターネット予約やオペレーターを通じた電話予約により、予約数が管理されていた。また、実ショップでは、専用端末を設定しておき、来店者数をカウントするなどの方法が用いられることもあった。
【0003】
特許文献1には、顧客が投稿可能店についての口コミを投稿することを可能とし、顧客と友達関係にある者が、顧客が口コミを投稿した加盟店でクレジットカードを利用したか、または、代金を支払った場合に、口コミの効果があったと判断する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
また、近年のSNS(Social Networking Service)の普及により、特定の人物の発言が世間に大きく影響するようになった。そこで、SNSを通じて記事を発信する人物(以下、「紹介者」と呼ぶ)が、ある事業者のサービスを紹介することで、その事業者のサービスの利用者が増えることもある。ただし、事業者にとって、短期間に多数の利用者がサービスを利用しようとすると、サービス低下が懸念される。そこで、事業者は、紹介者に対して限られたサービスの紹介を依頼することがあった。この場合、事業者は紹介者に対し、サービスの利用者の利用件数に応じた謝礼を渡すことがあった。
【0006】
このように紹介者に謝礼を渡す仕組みは、いわゆるアフィリエイトシステムとして実現され、インターネット上では普及しているものの、実ショップやサービスにおけるアフィリエイトシステムは実現されていなかった。例えば、サービスの利用者は、ショップの情報をWebサイトで確認しても、インターネットを通じて予約するとは限らず、利用者が直接ショップに電話を掛けるなどして、予約することがあった。この場合、Webサイトの管理者は、予約があったことを確認できない。このため、従来のように紹介者が店やサービスを紹介しても、利用者が商品やサービスを購入する際には照会があったことと購買との関連性を把握できていなかった。
【0007】
そして、特許文献1に開示された技術は、SNS上で顧客と友達関係にある者が、顧客が口コミを投稿した加盟店で代金を支払った場合に口コミの効果があったと判断するにすぎない。このため、口コミを投稿した顧客に対して、利益を提供することはできなかった。
【0008】
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、商品又はサービスの紹介者に利益を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る管理サーバは、ショップで商品又はサービスを提供する提供者が発行可能な優待情報を管理する提供者管理部と、商品又はサービスを利用者に紹介する紹介者が利用する紹介者端末により利用者に提供され、紹介者ごとに割り当てられた優待情報を管理する紹介者管理部と、利用者がショップで商品又はサービスの提供を受けるために、利用者が利用する利用者端末により、紹介者端末から提供された優待情報がショップで利用されたことを管理する利用者管理部と、利用者が優待情報を利用して支払った対価を含む支払情報を取得し、支払情報に紐づけられた優待情報を提供した紹介者に利益情報を提供する対価管理部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、商品又はサービスの紹介者に利益を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施の形態に係るリファーラルマーケティングシステムの全体構成例を示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施の形態に係る制御部の内部構成例を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施の形態に係る管理データベースに格納されるテーブルの一例を示す図である。
【
図4】本発明の一実施の形態に係る計算機のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図5】本発明の一実施の形態に係る利用者側の処理の例を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の一実施の形態に係るチケット画面の表示例を示す図である。
【
図7】本発明の一実施の形態に係るショップ側の処理の例を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の一実施の形態に係るショップ側の処理の例を示すフローチャートである。
【
図9】本発明の一実施の形態に係るショップサイトのホーム画面の例を示す図である。
【
図10】本発明の一実施の形態に係る来店チェック画面の例を示す図である。
【
図11】本発明の一実施の形態に係るチケット管理画面の例を示す図である。
【
図12】本発明の一実施の形態に係るチケット詳細画面の例を示す図である。
【
図13】本発明の一実施の形態に係るショップ管理画面とショップ登録画面の例を示す図である。
【
図14】本発明の一実施の形態に係る請求管理画面と支払方法変更画面の例を示す図である。
【
図15】本発明の一実施の形態に係るショップ側の処理の例を示すフローチャートである。
【
図16】本発明の一実施の形態に係るショップ側の処理の例を示すフローチャートである。
【
図17】本発明の一実施の形態に係る紹介者サイトのホーム画面とメニュー画面の例を示す図である。
【
図18】本発明の一実施の形態に係るショップ一覧画面とカテゴリー一覧画面の例を示す図である。
【
図19】本発明の一実施の形態に係るお気に入り一覧画面の例を示す図である。
【
図20】本発明の一実施の形態に係るチケット一覧画面とチケット詳細画面の例を示す図である。
【
図21】本発明の一実施の形態に係るチケット発行画面とチケット追加発行画面の例を示す図である。
【
図22】本発明の一実施の形態に係るアカウント管理画面の例を示す図である。
【
図23】本発明の一実施の形態に係るポイント管理画面と振込申請画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
【0013】
[一実施の形態]
図1は、一実施の形態に係るリファーラルマーケティングシステム1の全体構成例を示すブロック図である。
リファーラルマーケティングシステム1は、商品の販売、又はサービスを提供するショップのショップ管理者、商品又はサービスを紹介する紹介者、紹介者から紹介された商品を購入するか又はサービスを受ける利用者、リファーラルマーケティングシステム1の全体を管理するシステム管理者により利用される。
【0014】
そして、リファーラルマーケティングシステム1は、管理サーバ2、利用者端末3、ショップ端末4、及び紹介者端末5を備える。管理サーバ2、利用者端末3、ショップ端末4、及び紹介者端末5は、管理サーバ2が管理するWebサイト、又はインターネットを通じて、各種のデータを送受信可能である。
【0015】
管理サーバ2は、制御部20、及び管理データベース26を備える。管理サーバ2により、各端末の全体の状況を把握することが可能である。制御部20は、管理データベース26を適宜、参照及び更新し、リファーラルマーケティングシステム1の全体を統括管理する機能を有している。また、制御部20が備える表示装置65(後述する
図4を参照)により、各端末の全体の状況が表示される。
【0016】
利用者端末3は、例えば、スマートフォン又はタブレット端末である。利用者端末3は、管理サーバ2のWebサイト又は利用者端末3にインストールされたアプリケーションプログラムにより、ショップ商品を購入し、又はサービスを受ける利用者に最適化された画面が表示される。利用者は、ショップを利用する際、紹介者から案内されたチケットをショップに提示することで、ショップから優待料金による商品の購入、又はサービスを受けることができる。
【0017】
ショップ端末4は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末である。ショップ端末4には、管理サーバ2のWebサイト又はショップ端末4にインストールされたアプリケーションプログラムにより、ショップに最適化されたショップ画面が表示される。ショップの管理者は、ショップ画面を通じて、ショップで提供可能なサービスの情報を入力したり、利用者が利用するサービスの承認を行ったりする。
【0018】
紹介者端末5は、例えば、PC、スマートフォン又はタブレット端末である。紹介者端末5には、管理サーバ2のWebサイト又は紹介者端末5にインストールされたアプリケーションプログラムにより、紹介者に最適化された画面が表示される。紹介者は、利用者に対して、ショップで利用可能なサービスの紹介をしてチケットを配信する。また、利用者がショップで商品を購入し、又はサービスを受けて対価を支払った時に、管理サーバ2から受け取る紹介ポイントを確認したりすることができる。
【0019】
ここで、
図1を参照して、各端末におけるデータの流れを説明する。ここでは、2種類のデータの流れとして、チケットの流れ、対価支払いの流れについて説明する。本実施形態では、金銭、ポイント等を「対価」と総称することがある。
【0020】
始めに、手順(A1)~(A4)にしたがってチケットの流れを説明する。
(A1)始めに、ショップ管理者は紹介者にチケットを発行する。この時、ショップ端末4から紹介者端末5に所定数のチケットが送信される。
(A2)紹介者は、利用者にチケットを配信する。この時、紹介者端末5から利用者端末3にチケットが配信される。
(A3)ショップは、チケットを持っている利用者に対して、商品を販売し、又はサービスを提供する。
(A4)利用者は、受け取ったチケットを使って、ショップで商品を購入し、又はサービスを受ける。
【0021】
次に、手順(B1)~(B5)にしたがって対価支払いの流れを説明する。
(B1)利用者は、手順(A4)と同じタイミングで、商品又はサービスの代金として対価を支払う。この時、利用者がショップに対価を支払う方法は、現金、クレジットカード、他社のポイント等のいずれであってもよい。
(B2)管理サーバ2は、ショップ端末4に対して紹介料の請求、利用者によるチケットの利用情報の提供を請求する。紹介料とは、リファーラルマーケティングシステム1により利用者、紹介者及びショップ管理者を仲介したシステム管理者にショップ管理者が支払う料金である。
(B3)ショップ端末4は、手順(B2)の管理サーバ2の請求に応じて、チケットの利用情報、対価の支払い情報を提供する。また、ショップ端末4は、クレジットカード会社等を介して、管理サーバ2に紹介料を支払う。
【0022】
(B4)管理サーバ2は、紹介者に対して、予め決められた紹介ポイントを付与する。紹介ポイントは、紹介者が紹介したショップで利用者がチケットを使う度に自動的に付与され、累積される。そして、紹介者は、紹介者端末5を通じて紹介ポイントを確認できる。
【0023】
(B5)紹介者は、紹介ポイントがたまると、システム管理者に対して謝礼の支払いを請求する。
(B6)システム管理者は、紹介者に謝礼を支払う。この時、管理サーバ2は、不図示の銀行システム等を利用して、紹介者の口座に請求された金額を謝礼として振り込む。また、管理サーバ2は、紹介者のIDに付与された紹介ポイントから、振り込んだ金額に相当する紹介ポイントを減じる。
【0024】
このような手順により、ショップを紹介した紹介者に対して、利益を与えることが可能となる。以下に、リファーラルマーケティングシステム1の各部の詳細な構成例及び動作例について説明する。
【0025】
図2は、制御部20の内部構成例を示すブロック図である。
制御部20は、アクセス制御部21、利用者管理部22、ショップ管理部23、及び紹介者管理部24を備える。
【0026】
アクセス制御部21は、リファーラルマーケティングシステム1を利用するユーザーのリファーラルマーケティングシステム1へのアクセスを制御する。対象とするユーザーは、利用者、ショップ管理者、紹介者であり、各ユーザーは事前に登録されたID、パスワードが正当である場合に、アクセスが許可される。このため、アクセス制御部21は、ユーザーの認証を行ったり、ユーザーのリファーラルマーケティングシステム1への新規登録を管理したりする。ユーザーの種類によって、利用者管理部22、ショップ管理部23、又は紹介者管理部24のいずれかに処理を振り分ける。
【0027】
利用者管理部22は、利用者端末3が表示可能なショップのWebサイトの情報を管理する。利用者管理部22は、利用者が利用する利用者端末3により、紹介者端末5から提供された優待情報が利用されたことを管理する。この優待情報の一例として、本実施形態では電子的なチケットが用いられる。このため、利用者管理部22は、紹介者が配信したチケットの利用状況、チケットを利用した利用者の情報を管理する。利用者管理部22は、利用者側チケット管理部22aを備える。
【0028】
利用者側チケット管理部22aは、利用者に発行されたチケットの有効期限、チケットの使用状態等を管理する。また、利用者管理部22は、チケットの利用時に入力された利用者の情報を管理データベース26に書き込む。
【0029】
ショップ管理部23は、ショップ端末4が表示可能なショップのWebサイトの情報を管理する機能を有する。ショップ管理部23は、商品又はサービスを提供するショップ管理者(提供者の一例)が利用するショップ端末4(提供者端末の一例)が発行可能な優待情報を管理する提供者管理部の一例として用いられる。ショップ管理部23は、ショップの情報、ショップが発行したチケットの情報、及びショップ管理者の情報を管理する。ショップ管理部23は、ショップ側チケット管理部23a及びショップ情報管理部23bを備える。
【0030】
ショップ側チケット管理部23aは、紹介者に発行可能なチケットの有効期限、優待料金等を管理する。また、ショップ側チケット管理部23aは、チケットの発行数、チケットの利用数、及びチケットの有効期限を管理し、ショップ端末4からチケットの増減、又は有効期限の延長を受付ける。ショップがチケットを発行したり、チケットの情報を編集したりすると、これらの情報が管理データベース26のチケットマスタ44に書き込まれる。
【0031】
ショップ情報管理部23bは、利用者及び紹介者が見ることが可能なWebサイトに掲載されるショップ情報を管理する。このWebサイトには、管理サーバ2により基本的なフォーマットが構築されており、ショップ管理者は必要な情報を入力するだけでWebサイトの体裁を整えることができる。ショップ管理者が物販を行ったり、飲食を提供したりする場合、これらのサービスを提供するショップの情報やサービスの内容が管理データベース26のショップマスタ42に書き込まれる。
【0032】
紹介者管理部24は、紹介者端末5が表示可能なWebサイトの情報を管理する機能を有する。紹介者管理部24は、商品又はサービスを利用者に紹介する紹介者が利用する紹介者端末5により利用者に提供されたチケットを管理する。この紹介者管理部24は、紹介者側チケット管理部24a、及び紹介者情報管理部24bを備える。
【0033】
紹介者側チケット管理部24aは、紹介者が紹介するショップから割り当てられたチケットを管理する。紹介者は、利用者を限定してチケットを渡すことができる。
紹介者情報管理部24bは、紹介者の個人情報を管理する。
【0034】
対価管理部25は、利用者がチケットを利用して支払った対価を含む支払情報を取得し、支払情報に紐づけられたチケットを提供した紹介者に利益情報を提供する。支払情報には、利用者がショップに支払った代金の情報の他、ショップ管理者がシステム管理者に支払う紹介料が含まれる。本実施形態では、利益情報の一例として、紹介ポイントが紹介者に付与される。対価管理部25は、ショップ端末4に対して、利用者が使用したチケットに基づく紹介料を請求し、請求した紹介料が支払われたことを管理する。また、対価管理部25は、紹介者端末5から請求された金額を振り込む処理を行う。このように、対価管理部25は、利用者がショップでチケットを使用した履歴、利用者によるショップへの対価の支払い状況、紹介者に付与した紹介ポイントの履歴、紹介者への支払いといった各種の対価情報を管理する。
【0035】
対価管理部25は、ショップ端末4から支払われた紹介料の一部を紹介ポイントとして、紹介者が指定したアプリケーションサービス又は口座に提供することが可能である。このため、紹介者が利用するアプリケーションサービスにポイントが追加されたり、銀行口座に紹介者が申請した金額が振り込まれたりする。このように対価管理部25は、紹介ポイントをポイント又は通貨で提供することを可能とする。このため、対価管理部25は、様々な方法で紹介者に利益を与えることができる。通貨としては、法定通貨、又は仮想通貨のいずれでもよい。
【0036】
図3は、管理データベース26に格納されるテーブルの一例を示す図である。
管理データベース26が備える各テーブルは、利用者サイド、ショップサイド、紹介者サイドで大きく分けられる。
【0037】
管理データベース26の利用者サイドには、利用者の情報を管理するためのテーブルがある。利用者の情報を管理するためのテーブルとして、利用者関連テーブル31がある。
利用者関連テーブル31は、利用者の情報として、紹介者ID、紹介者氏名、利用者氏名、利用者住所等の情報を含む。このように利用者関連テーブル31では、紹介者と利用者の情報が関連付けられている。また、利用者関連テーブル31には、チケットに相当する、発行済みURL、利用済みURLの情報が含まれている。
【0038】
管理データベース26のショップサイドには、ショップの情報を管理するためのテーブルがある。ショップの情報を管理するためのテーブルとして、ショップ関連テーブル41、ショップマスタ42、来店チェックテーブル43、チケットマスタ44、及び請求テーブル45がある。
【0039】
ショップ関連テーブル41は、ショップ管理者がショップのWebサイト又はアプリケーションにログインするために使用する認証情報を格納する。例えば、ショップ関連テーブル41には、ログイン用メールアドレスと、パスワードの項目が格納される。
【0040】
ショップマスタ42は、ショップのWebサイトに登録されるショップ情報を格納する。ショップ情報として、例えば、ショップ名、住所、ショップのホームページ情報、ショップの外観画像、ショップのロゴ画像等がある。ショップマスタ42に格納される各種情報は、ショップ管理者自身で適宜変更することが可能である。
【0041】
来店チェックテーブル43は、利用者が来店したことを管理するための来店情報を確認する。来店情報として、例えば、ショップが発行したチケットの発行済みURL、利用者が使用したチケットを表す使用済みURLがある。
チケットマスタ44は、ショップが発行したチケットの情報を管理するためのテーブルである。チケットの情報として、例えば、ショップID、チケットタイトル、通常価格、販売価格、発行数、利用者数、任意画像等の情報がある。任意画像には、例えば、商品又はサービスの画像が含まれる。
【0042】
請求テーブル45は、ショップ管理者がシステム管理者に支払う紹介料に関する情報を管理するためのテーブルである。紹介料に関する情報として、紹介料の支払い方法、システム管理者から請求された紹介料の請求額、手数料等の情報がある。
【0043】
管理データベース26の紹介者サイドには、紹介者の情報を管理するためのテーブルがある。紹介者の情報を管理するためのテーブルとして、紹介者関連テーブル51、紹介ポイントテーブル52、地域マスタテーブル53、機能テーブル54、及びカテゴリーテーブル55がある。
【0044】
紹介者関連テーブル51には、紹介者に関連する各種の情報として、ログイン用メールアドレス、パスワード、プロフィールテキスト、振込先情報、クレジットカード番号、住所、紹介者ID、紹介者氏名、プロフィール画像等の項目が格納される。紹介者関連テーブル51に格納される各種情報は、紹介者自身で適宜変更することが可能である。
【0045】
紹介ポイントテーブル52には、紹介者が謝礼としてショップ管理者から取得可能な紹介ポイント、管理サーバ2からのポイント支払い時に差し引かれる手数料の項目が格納される。ただし、謝礼としての紹介ポイントは、システム管理者から紹介者に提供される。
【0046】
地域マスタテーブル53には、地域区分の項目が格納される。例えば、関東エリアのような地方ごとの区分の項目に対して、茨城県、栃木県等の都道府県ごとの区分の項目が格納される。
【0047】
機能テーブル54には、紹介者が利用可能な機能の情報が格納される。例えば、機能テーブル54には、お気に入り情報、発行済みチケットの項目が格納される。
カテゴリーテーブル55には、紹介者が紹介するサービス、ショップ棟のカテゴリーが格納される。例えば、カテゴリーテーブル55には、士業サービス(弁護士、弁理士等)、ビューティーサービス(美容室、エステ等)、フードサービス(洋食・西洋料理等)等のカテゴリーの項目が格納される。
【0048】
次に、リファーラルマーケティングシステム1の各装置を構成する計算機60のハードウェア構成を説明する。
図4は、計算機60のハードウェア構成例を示すブロック図である。計算機60は、本実施の形態に係る情報処理装置として動作可能なコンピューターとして用いられるハードウェアの一例である。本実施の形態に係る情報処理装置は、計算機60(コンピューター)がプログラムを実行することにより、
図1及び
図2に示した各機能ブロックが連携して行うデータの送受信方法を実現する。
【0049】
計算機60は、バス64にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit)61、ROM(Read Only Memory)62、及びRAM(Random Access Memory)63を備える。さらに、計算機60は、表示装置65、入力装置66、不揮発性ストレージ67及びネットワークインターフェイス68を備える。
【0050】
CPU61は、本実施の形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM62から読み出してRAM63にロードし、実行する。RAM63には、CPU61の演算処理の途中で発生した変数やパラメーター等が一時的に書き込まれ、これらの変数やパラメーター等がCPU61によって適宜読み出される。ただし、CPU61に代えてMPU(Micro Processing Unit)を用いてもよい。CPU61により、
図2に示した制御部20の各機能が実現される。また、各端末における表示制御、入力制御等もCPU61により行われる。
【0051】
表示装置65は、例えば、液晶ディスプレイモニターであり、計算機60で行われる処理の結果等をユーザーに表示する。入力装置66には、例えば、キーボード、マウス等が用いられ、ユーザーが所定の操作入力、指示を行うことが可能である。本実施形態では、ユーザーとして、利用者、ショップ管理者、紹介者、及びシステム管理者が含まれる。
【0052】
不揮発性ストレージ67としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ又は不揮発性のメモリ等が用いられる。この不揮発性ストレージ67には、OS(Operating System)、各種のパラメーターの他に、計算機60を機能させるためのプログラムが記録されている。ROM62及び不揮発性ストレージ67は、CPU61が動作するために必要なプログラムやデータ等を記録しており、計算機60によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記憶媒体の一例として用いられる。管理データベース26は不揮発性ストレージ67に構築される。
【0053】
ネットワークインターフェイス68には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、NICの端子に接続されたLAN(Local Area Network)、専用線等を介して各種のデータを装置間で送受信することが可能である。各端末のデータの送受信は、ネットワークインターフェイス68を通じて行われる。
【0054】
<利用者側の処理の説明>
次に、利用者側の処理について、
図5と
図6を参照して説明する。
図5は、利用者側の処理の例を示すフローチャートである。
【0055】
始めに、利用者端末3が電子メール又はSNS等に記載されたURLを選択して、リファーラルマーケティングシステム1の利用者サイトにアクセスする(S1)。アクセス制御部21により、利用者情報が認証されると、利用者側チケット管理部22aは、利用者用のチケット画面U1を生成し、利用者端末3に送信する。そして、利用者端末3は、チケット画面U1を表示する。
【0056】
図6は、チケット画面U1の表示例を示す図である。
図5のステップS2では、
図6の左側に示すチケット画面U1が利用者端末3に表示される。利用者管理部22の利用者側チケット管理部22aは、チケットに対して必要事項(利用者氏名、郵便番号、住所、電話番号等の利用者情報)が入力された後にチケットを有効化し、所定時間の経過後にチケットを無効化する制御を行う。例えば、利用者側チケット管理部22aは、有効化されたチケットを読み取ったことをショップ端末4から通知されると、チケットが読み取られた利用者端末3のチケットを無効化する。
【0057】
チケット画面U1には、チケット発行有効期限が表示されるが、この時点でチケットは有効化されておらず、2次元コードがぼかして表示されている。利用者が、チケットを有効化するための情報を入力することで、チケットが有効化され、2次元コードが鮮明に表示される。チケットを有効化するために入力された情報(利用者氏名、郵便番号、住所、電話番号等)は、システム管理者により統計分析に用いられる他、個人情報を除いてショップ端末4に提供され、ショップ端末4での来店分析にも用いられる。
【0058】
また、チケット画面U1をショップに提示して受けられるサービスの情報がチケット画面U1に表示される。
図6では、イタリア料理が通常価格より割引されて提供されることが示される。
【0059】
再び、
図5の説明に戻る。
利用者側チケット管理部22aは、利用者関連テーブル31を参照して、チケットが既に利用されていたか否かを判断する(S3)。チケットが既に利用されていれば(S3のYES)、ステップS7に遷移する。チケットがまだ利用されていなければ(S3のNO)、利用者側チケット管理部22aは、チケットを有効化するための情報が入力されたか否かを判断する(S4)。チケットを有効化するための情報が入力されていなければ(S4のNO)、ステップS2に戻り、チケット画面U1が表示され続ける。
【0060】
利用者がチケットを有効化するための情報を入力し、
図6に示す「チケット有効化する」と書かれたボタンを押すと、入力された情報が利用者端末3から管理サーバ2に送られる。そして、チケットを有効化するための情報が入力されていれば(S4のYES)、利用者側チケット管理部22aは、チケットを有効化したチケット画面U1を表示する。チケット画面U1には、2次元コードがリーダーにより読取可能に表示される(S5)。
【0061】
図6の右側には、チケット画面U1に2次元コードが表示される様子が示されている。なお、2次元コードの表示時間は制限される。このため、表示時間内であれば、2次元コードの濃淡を時間変化させる等の動的表示を行わせる。動的表示された状態の2次元コードは、ショップの従業員が見るだけで、従業員は、有効であるか否かを判断することができる。また、有効な2次元コードが動的表示されることで、利用者は、スクリーンショットとして利用者端末3に2次元コードを保存し、紹介者に紹介されていない第三者に2次元コードを転送し、第三者がショップを利用する不正を防ぐことができる。
【0062】
利用者端末3は、チケットの有効期間(例えば、30分)が経過したか否かを判断する(S6)。有効期間内であれば(S6のNO)、利用者端末3は、ステップS5に戻り、チケットの2次元コードを表示し続ける。チケットの有効期間を超えると(S6のYES)、利用者端末3は、無効画面を表示し(S7)、本処理を終了する。無効画面とは、例えば、2次元コードを非表示にしたり、有効期間を超えたことを利用者に通知するメッセージを表示したりする画面である。
【0063】
<ショップ側の処理の説明>
次に、ショップ側の処理について、
図7~
図14を参照して説明する。
図7と
図8は、ショップ側の処理の例を示すフローチャートである。図中の接続子A,Bは、それぞれ同じ符号の接続子に処理がつながることを意味している。
【0064】
始めに、ショップ管理者は、ショップ端末4にログイン画面を表示する(S11)。ログイン画面の表示例は省略する。ショップ管理者が、リファーラルマーケティングシステム1のショップサイトに新規登録する場合(S12)、所定の審査が行われる(S13)。そして、審査結果が不合格であれば(S13のNG)、ショップ管理者に不合格がメールで連絡される(S14)。
【0065】
ショップ管理者が、ログイン用のパスワードを忘れた場合(S15)、ショップ端末4はパスワード再発行を管理サーバ2に依頼する。管理サーバ2のアクセス制御部21は、再発行したパスワードが記載された電子メールをショップ端末4に送信する(S16)。
【0066】
ステップS13で、審査結果が合格であれば(S13のOK)、以降の処理では、ステップS11のログイン画面からショップID、パスワードがログイン画面に入力される。あるいは、ショップ管理者は、ショップIDと、ステップS16で再発行されたパスワードをログイン画面に入力する。アクセス制御部21がショップIDとパスワードを認証すると、ショップ端末4がショップサイトにログインできる(S17)。ショップサイトは、Webサイト、又はショップ端末4にインストールされたアプリケーションによりショップ端末4に表示される。ショップ端末4がショップサイトにログインすると、
図9に示すホーム画面Sh1が表示される(S18)。
【0067】
図9は、ショップサイトのホーム画面Sh1の例を示す図である。
ショップサイトのホーム画面Sh1は、複数のメニュー項目を備える。メニュー項目として、来店チェック、チケット管理、ショップ管理、請求管理、お問合せ・サポートがある。ショップ管理者は、ホーム画面Sh1に表示された各メニュー項目を選択して押すと、メニュー項目に対応するメニュー画面が表示される。
【0068】
図7に戻って説明を続ける。
図7に示すステップS21,S31、
図8に示すステップS41,S51は、それぞれ
図9に示したショップサイトのホーム画面Sh1のメニュー項目を押した後の処理を表す。
図7では、ショップ管理者が、ホーム画面Sh1の来店チェックとチケット管理のメニュー項目を押した後の処理の例について説明する。
【0069】
利用者がショップに来店すると、ショップ管理者がホーム画面Sh1から来店チェック項目を選択し、来店チェックを行う(S21)。この時、
図2に示したショップ側チケット管理部23aは、
図10に示す来店チェック画面Sh11をショップ端末4に表示させる。そして、ショップ端末4に内蔵されるカメラが起動して、利用者が利用者端末3に表示させたチケット(2次元コード)を撮影する。
【0070】
ショップ側チケット管理部23aは、2次元コードを読み取ることができたか否かを判断する(S22)。ショップ側チケット管理部23aは、2次元コードを読み取ることができなかったと判断した場合、不図示のアラート画面をショップ端末4に表示させ(S23)、ショップ管理者にチケットを読み取ることができなかったことを通知した後、ステップS21の来店チェックに戻る。一方、ショップ側チケット管理部23aは、2次元コードを読み取ることができたと判断した場合、
図10に示す読取完了画面Sh12をショップ端末4に表示する(S24)。
【0071】
図10は、来店チェック画面Sh11の例を示す図である。
図10の左側には、ショップ管理者がホーム画面Sh1から来店チェック項目を選択した時にショップ端末4に表示される来店チェック画面Sh11が表示される。来店チェック画面Sh11には、「読み取る」の項目が表示される。始めに、ショップ管理者が、「読み取る」の項目を選択すると、ショップ端末4のカメラが起動する。
【0072】
ショップ側チケット管理部23aは、カメラが撮影した2次元コードの読み込みを完了すると、
図10の右側に示す読取完了画面Sh12が表示される。読取完了画面Sh12には、利用者の名前の他、「チケットをもぎる」の項目が表示される。ショップ管理者が、「チケットをもぎる」の項目を選択すると、
図10の下側に示すチケットもぎり完了画面Sh13が表示される。この時、ショップ側チケット管理部23aは、チケットが1枚使用されたことを管理データベース26に記録する。そして、
図2に示した対価管理部25は、ショップが利用者に請求する対価の情報を含む請求データを計上する(S26)。この請求データにより、ショップで利用されたチケットごとに対価の情報が管理される。その後、ステップS18に戻ってホーム画面Sh1が再び表示される。
【0073】
ショップ管理者は、ショップで発行するチケットの数量、チケットの情報等を管理する際には、ホーム画面Sh1からチケット管理項目を選択し、チケット管理を行う(S31)。この時、ショップ端末4では、
図11に示すチケット管理画面Sh21が表示される。ショップ管理者は、新規チケット発行か、発行済みチケットの詳細情報を確認するかを選択する。新規チケット発行が選択されると、ショップ側チケット管理部23aは、新規のチケットを発行する処理を行う(S32)。ショップ管理者は、紹介者に新規チケットを発行するために必要な情報を入力し、新規チケットを発行する操作を行うと、ショップ側チケット管理部23aが紹介者に新規チケットを発行する。その後、ステップS31に示すチケット管理画面Sh21に戻る。
【0074】
図11は、チケット管理画面Sh21の例を示す図である。
図11の左側に示すチケット管理画面Sh21には、「新しいチケットを発行する」の項目と、既に発行したチケットの内容を示す項目(料理の写真、料理の内容等を含む)とが表示される。ショップ管理者が「新しいチケットを発行する」の項目を選択すると、
図11の右側に示す新規チケット発行画面Sh22が表示される。
【0075】
新規チケット発行画面Sh22には、チケットを新規で発行するために必要な情報を入力するための入力欄が表示される。必要な情報として、例えば、ショップで提供するサービスの内容を示すチケットの名称、チケット発行数、紹介料、チケット有効期限、チケット詳細の他、提供可能なサービスの画像(例えば、料理の画像)、この画像を説明するテキスト等がある。上述したように紹介料とは、ショップ管理者が紹介者に支払う謝礼に相当する。そして、紹介料は、システム管理者がショップ管理者から預かったお金を紹介者に分配する金額を表している。例えば、利用者がチケットを使用してショップが利用者に料理を提供した場合、ショップ管理者は、500円の紹介料をシステム管理者に支払う。システム管理者により、手数料として20%の金額(100円)が引かれた謝礼に相当するポイント(400円相当)がシステム管理者から紹介者に付与される。
【0076】
ショップ管理者が新規チケット発行画面Sh22の下部にある「発行する」ボタンを押すと、ショップ側チケット管理部23aが新規チケットを発行する。新規チケット発行画面Sh22に入力された情報は、ショップ側チケット管理部23aが、
図3に示す管理データベース26のチケットマスタ44に保存する。
【0077】
再び、
図7に戻って処理を説明する。
ショップ管理者が発行済みチケットの詳細情報を確認する場合、
図12に示すチケット詳細画面Sh23を表示させる(S33)。ショップ管理者は、チケット詳細画面Sh23から利用者一覧の表示、追加発行、詳細画面情報の変更のいずれかを選択可能である。
【0078】
図12は、チケット詳細画面Sh23の例を示す図である。
図12の左側に示すチケット詳細画面Sh23には、ショップが発行したチケットの利用者に提供する料理の画像、ショップ名、チケットの詳細内容、販売価格、会員獲得ポイント、チケットの発行数、利用済みチケットの数の情報の他、「追加発行」、「チケット修正」の項目が含まれている。会員獲得ポイントは、ショップが新たに紹介者を獲得した時に管理サーバ2から付与されるポイントである。このポイントについても換金可能であるので、ショップは紹介者を増やそうとするモチベーションが喚起される。チケット詳細画面Sh23に表示される情報は、ショップ側チケット管理部23aが、
図3に示す管理データベース26のチケットマスタ44から読み出した情報である。
【0079】
図12では、飲食店が提供する料理の販売価格が割引される例を示したが、他にも様々な形態が想定される。例えば、士業の案内で1件成約するごとの所定金額がチケット詳細画面Sh23に示されてもよい。また、ジム等であれば、体験サービスを1回無料とする情報が表示されてもよい。
【0080】
ショップ管理者が利用済みチケットの数を示すエリアを選択すると、チケットを利用した利用者の一覧(不図示)が表示される(S34)。利用者の一覧は、ショップ側チケット管理部23aが管理データベース26のチケットマスタ44から読み出した情報である。ショップ管理者は、チケットを利用した利用者を確認し、利用者の傾向等を把握することができる。利用者の一覧が表示された後、再びステップS33に戻って、チケット詳細画面Sh23が表示される。
【0081】
ショップ管理者が「追加発行する」の項目を選択すると、
図12の右上に示すチケット追加発行画面Sh24が表示される(S35)。チケット追加発行画面Sh24に表示される情報は、ショップ側チケット管理部23aが管理データベース26のチケットマスタ44から読み出した情報である。チケット追加発行画面Sh24には、既に発行したチケットの数の他、チケット追加発行数の入力欄が表示される。ショップ管理者がチケット追加発行数を入力して、「発行する」の項目を選択すると、追加発行数のチケットが発行される。また、ショップ側チケット管理部23aは、追加したチケットの発行数を、
図3に示すチケットマスタ44に書き込む。
【0082】
ショップ管理者が「チケットを修正する」の項目を選択すると、
図12の右下に示すチケット詳細情報修正画面Sh25が表示される(S36)。チケット詳細情報修正画面Sh25は、
図11に示したチケット管理画面Sh21と同様の構成であるが、画面上部に「チケット修正」と表示される点が異なる。ショップ管理者は、チケット詳細情報修正画面Sh25を通じて、チケット管理画面Sh21で入力した各情報を修正することが可能である。このため、ショップ管理者は、チケットの発行数を増減したり、チケットの有効期限を変更したりすることができる。ショップ側チケット管理部23aは、修正したチケットの情報を、
図3に示すチケットマスタ44に書き込む。
【0083】
次に、
図8を参照して、
図7のステップS18のホーム画面Sh1のショップ管理と請求管理のメニュー項目をショップ管理者が押した後の処理の例について説明する。
【0084】
ステップS18にて、ショップ管理者がホーム画面Sh1からショップ管理のメニュー項目を選択すると、ショップ側チケット管理部23aがショップ端末4にショップ管理画面Sh31を表示する。ショップ管理者は、ショップ管理画面Sh31からショップ情報を管理することが可能となる(S41)。ショップ管理者がショップ管理画面Sh31を通じてショップ情報を入力した後(S42)、ステップS18に戻ってホーム画面Sh1が再び表示される。
【0085】
図13は、ショップ管理画面Sh31とショップ登録画面Sh32の例を示す図である。
図13の左側に示すショップ管理画面Sh31は、ショップ情報を管理するための画面である。ショップ情報としては、ショップ名、代表者名、メールアドレス、HP、セールスポイント、営業時間等が含まれる。ショップ管理者は、ショップ情報に変更がある場合、ショップ管理画面Sh31からショップ情報を変更することができる。ショップ情報管理部23bは、変更されたショップ情報を、
図3に示すショップマスタ42に書き込む。
【0086】
図13の右側に示すショップ登録画面Sh32は、ショップ管理者がリファーラルマーケティングシステム1にショップ情報を新規登録する時に用いられる画面である。ショップ登録画面Sh32の内容は、ショップ管理画面Sh31とほぼ同様である。
【0087】
再び、
図7及び
図8に戻って処理を説明する。
図7のステップS18にて、ショップ管理者がホーム画面Sh1から請求管理のメニュー項目を選択すると、請求管理画面Sh41が表示され、ショップ管理者が、管理サーバ2から受け取る請求情報を管理することが可能となる(S51)。請求情報は、ショップ管理者が、システム管理者からの請求を受けて、システム管理者に紹介料を支払うための情報である。ショップ管理者は、例えば、事前に登録したクレジットカードで紹介料を支払うことができる。
【0088】
ショップ管理者が請求照会を行う場合、
図14に示す請求管理画面Sh41が表示され(S53)、その後、ステップS18に移動し、ホーム画面Sh1に戻る。また、ショップ管理者が支払い方法変更を選択する場合、支払方法変更画面Sh42が表示される(S54)。ショップ管理者が支払方法の変更を完了すると、再びステップS51に戻り、請求管理画面Sh41が表示される。
【0089】
図14は、請求管理画面Sh41と支払方法変更画面Sh42の例を示す図である。
図14の左側に示す請求管理画面Sh41には、支払い方法、請求月、請求額合計、利用者ごとの利用者名および請求額が表示される。システム管理者は、ショップ管理者に対して紹介料の支払いを請求する。ショップが利用可能な支払い方法として、例えば、A社のクレジットカードが選択されている。図示しないが支払い方法としては、請求書を受領してから支払う紙媒体による方法や、銀行口座への振り込み等も選択可能である。ショップ側チケット管理部23aは、
図3のチケットマスタ44と請求テーブル45を参照して、請求管理画面Sh41に表示する情報を取得する。
【0090】
ショップ管理者は、請求管理画面Sh41を通じて、システム管理者から請求された金額を確認することができる。請求管理画面Sh41の下部には請求額と内訳が表示される。ショップで利用者がチケットを使用した時点で、紹介料が計上される。ショップ管理者は、支払い方法の変更を選択可能である。ショップ管理者が支払い方法の欄に表示される「変更する」を選択すると、支払方法変更画面Sh42に遷移する。
【0091】
図14の右側に示す支払方法変更画面Sh42には、選択可能なカード会社として、A社,B社,C社が示され、ショップで契約しているクレジットカードのカード番号、有効期限、及びセキュリティコードの入力欄が表示される。ショップ管理者が各入力欄に所定の情報を入力して、「更新する」ボタンを押すと、入力されたクレジットカードに支払方法が変更される。ショップ側チケット管理部23aは、変更された支払い方法を請求テーブル45に書き込む。
【0092】
<紹介者側の処理の説明>
次に、紹介者側の処理について、
図15~
図23を参照して説明する。
図15と
図16は、ショップ側の処理の例を示すフローチャートである。図中の接続子C,Dは、それぞれ同じ符号の接続子に処理がつながることを意味している。
【0093】
始めに、紹介者は、紹介者端末5にログイン画面を表示する(S61)。ログイン画面の表示例は省略する。紹介者が、リファーラルマーケティングシステム1のサイトに新規登録する場合(S62)、所定の審査が行われる(S63)。そして、審査結果が不合格であれば(S63のNG)、紹介者に不合格がメールで連絡される(S64)。
【0094】
紹介者が、ログイン用のパスワードを忘れた場合(S65)、紹介者端末5はパスワード再発行を管理サーバ2に依頼する。管理サーバ2のアクセス制御部21は、再発行したパスワードが記載された電子メールを紹介者端末5に送信する。
【0095】
ステップS63で、審査結果が合格であれば(S63のOK)、以降の処理では、ステップS61のログイン画面からショップID、パスワードがログイン画面に入力される。あるいは、紹介者は、ショップIDと、ステップS66で再発行されたパスワードをログイン画面に入力する。アクセス制御部21がショップIDとパスワードを認証すると、紹介者端末5が紹介者サイトにログインする(S67)。紹介者サイトは、Webサイト、又は紹介者端末5にインストールされたアプリケーションにより、紹介者端末5に表示される。紹介者サイトにログインすると、
図17に示すホーム画面Af1が表示される(S68)。
【0096】
図17は、紹介者サイトのホーム画面Af1とメニュー画面Af2の例を示す図である。
図17の左側に示すホーム画面Af1は、キーワード検索欄、人気ショップ選択欄、カテゴリー別選択欄、お気に入り選択欄等により構成される。紹介者は、ホーム画面Af1のキーワード検索欄にキーワードを入力して検索を実行すると検索結果が表示される。また、紹介者は、ホーム画面Af1に表示される一つのアイコンを選択すると、各アイコンに対応した所望の画面が表示される。
【0097】
図17の右側に示す紹介者サイトのメニュー画面Af2は、例えば、ホーム画面Af1の左上の「MENU」と表示された項目を紹介者が押すと表示される。メニュー画面Af2は、複数のメニュー項目を備える。メニュー項目として、紹介者がショップのカテゴリーから探すための項目、お気に入り登録したショップの項目、紹介者が発行したチケットの項目の他、紹介者が紹介するショップのエリアを選択するための項目、紹介者自身の情報を管理するためのマイページがある。事前に紹介者が住所を登録しておくと、登録された住所を含む周辺地域の情報が自動的に登録される。このため、紹介者は、馴染みのない地域にあるショップを除いて、ショップを絞り込むことができる。紹介者は、メニュー画面Af2に表示された各メニュー項目を選択して押すと、各メニュー画面が表示される。
【0098】
図15に戻って説明を続ける。
図15に示すステップS71,S72,S73,S74、
図16に示すステップS81,S91は、それぞれ
図9に示した紹介者サイトのホーム画面Af1のメニュー項目を押した後の処理の例を示している。
図15では、紹介者がショップを紹介する処理の例について説明する。
【0099】
紹介者が、ホーム画面Af1の上部にあるキーワード入力欄からキーワードを入力してキーワード検索を行うと(S71)、
図18に示すショップ一覧画面Af11に検索結果としてショップ情報が一覧表示される(S75)。
【0100】
紹介者が、ホーム画面Af1から「カテゴリーから探す」を選択すると、
図18に示すカテゴリー一覧画面Af12が表示され(S72)、カテゴリーからショップを選択することができる。紹介者が、カテゴリーを選択すると、ショップ一覧画面Af11が表示される(S75)。
【0101】
図18は、ショップ一覧画面Af11とカテゴリー一覧画面Af12の例を示す図である。
図18の左側に示すショップ一覧画面Af11には、ホーム画面Af1のキーワード入力欄に入力されたキーワードに一致又は類似するキーワードを含むショップの情報が一覧表示される。ショップ一覧画面Af11に表示される情報は、紹介者側チケット管理部24aがショップマスタ42から取得した情報である。なお、ショップ一覧画面Af11は、ホーム画面Af1以外にも他の画面から遷移して表示されることがある。
【0102】
図18の右側に示すカテゴリー一覧画面Af12には、ショップが分類されたカテゴリーの一覧が表示される。例えば、ショップの業種がフードサービスであれば、「洋食・西洋料理」、「和食・日本料理」のようにカテゴリー分けされて表示される。他にも美容に関する「ビューティー」のカテゴリー、専門家に関する「士業サービス」のカテゴリーが存在する。カテゴリー一覧画面Af12に表示される情報は、紹介者側チケット管理部24aがカテゴリーテーブル55から取得した情報である。カテゴリー一覧画面Af12からカテゴリーが選択されると、ショップ一覧画面Af11には、選択されたカテゴリーに含まれるショップの情報が一覧表示される。
【0103】
図15に戻って説明を続ける。
紹介者が、ホーム画面Af1の「お気に入りから探す」の項目を選択すると、
図19に示すお気に入り一覧画面Af13が表示される(S73)。例えば、紹介者は利用者に紹介したい複数のショップの候補を事前にお気に入りとして登録することができる。お気に入りの登録方法は、例えば、紹介者がショップを選択して、後述する
図20に示すチケット詳細画面Af22の上部にあるハート形のアイコン(「チケット詳細」の右側)を押す操作で行われる。選択されたショップの情報がお気に入りとして登録される。そして、紹介者は、例えば、
図17に示したホーム画面Af1の上部のメニューバーにあるハート形のアイコンを押す操作でお気に入り一覧画面Af13を表示可能である。紹介者は、お気に入り一覧画面Af13からお気に入りからショップの候補を選択可能となる。その後、紹介者がショップを選択すると、
図18に示すショップ一覧画面Af11が表示される。ショップ一覧画面Af11には、お気に入りから選択されたショップの情報が一覧表示される。
【0104】
図19は、お気に入り一覧画面Af13の例を示す図である。
お気に入り一覧画面Af13には、紹介者が事前に登録したショップの情報、又はショップで提供するサービスの情報等が一覧表示される。お気に入り一覧画面Af13に表示される情報は、紹介者側チケット管理部24aが機能テーブル54、及びショップマスタ42から取得した情報である。このため、紹介者は、気になっているショップやサービスの情報を容易に探すことができる。
【0105】
図15に戻って説明を続ける。
紹介者が、ホーム画面Af1の「人気ショップ」を選択すると、
図18に示すショップ一覧画面Af11が表示される(S74)。ショップ一覧画面Af11には、管理サーバ2により人気ショップとしてリストアップされたショップの情報が一覧表示される。
【0106】
ステップS73,74,75の後、紹介者側チケット管理部24aは、紹介者端末5にショップの詳細情報を表示する(不図示)。このため、紹介者は、ショップの詳細情報を確認できる。
【0107】
次に、紹介者は、チケットを発行する(S77)。この時、紹介者側チケット管理部24aは、
図20と
図21に示すチケット一覧画面Af21、チケット詳細画面Af22、チケット発行画面Af23の順に画面を遷移して、チケットの発行を制御する。
【0108】
図20は、チケット一覧画面Af21とチケット詳細画面Af22の例を示す図である。
図20の左側に示すチケット一覧画面Af21には、紹介者が発行したチケットがショップごと、又はサービスごとに一欄表示される。チケット一覧画面Af21は、例えば、
図17に示したホーム画面Af1の上部のメニューバーにある「Ticket」と表示されるアイコンを押す操作で表示可能である。他の画面からもメニューバーにある「Ticket」と表示されるアイコンを押す操作でチケット一覧画面Af21が表示される。紹介者は、チケット一覧画面Af21から任意のチケットを選択することができる。チケット一覧画面Af21に表示される情報は、紹介者側チケット管理部24aがショップマスタ42、及びチケットマスタ44から取得した情報である。
【0109】
図20の右側に示すチケット詳細画面Af22には、チケットの詳細情報が示されている。例えば、ショップのカテゴリー(イタリアン等)、店名、詳細内容、割引した販売価格、紹介者が獲得可能な会員獲得ポイント、ショップで管理されるチケットの残数が表示される。チケット詳細画面Af22に表示される情報は、紹介者側チケット管理部24aがショップマスタ42、及びチケットマスタ44から取得した情報である。紹介者は、利用者に発行するチケットの数量等を入力して、「発行する」のボタンを押すとチケットの発行方法を選択するための、
図21に示すチケット発行画面Af23に遷移する。なお、紹介者が発行したチケットを利用者が利用した時に、会員獲得ポイントに表示されるポイント数の紹介ポイントが管理サーバ2の対価管理部25から紹介者(紹介者のID)に付与される。
【0110】
なお、紹介者が初めてチケットを発行する場合、チケット一覧画面Af21が表示されない。この場合、紹介者がショップ一覧画面Af11からショップを選択すると、チケット詳細画面Af22が表示される。
【0111】
図15に戻って説明を続ける。
ステップS77にて紹介者がチケットを発行するため、チケット発行画面Af23が表示されると、紹介者は、チケットを発行する方法を複数の方法から選択することができる。チケットを発行する方法として、例えば、メール送信(S78)、SNS送信(S79)、URLリンクの発行(S80)の3種類の方法がある。紹介者がいずれかの方法を選択して、チケットを発行した後、再びステップS68に戻ってホーム画面Af1が表示される。
【0112】
図21は、チケット発行画面Af23とチケット追加発行画面Af24の例を示す図である。
図21の左側に示すチケット発行画面Af23は、紹介者がチケット詳細画面Af22から「発行する」のボタンを押すと表示される。チケット発行画面Af23には、紹介するショップ又はサービスの情報と共に、3種類のチケット発行方法が表示される。紹介者が「送る」ボタンを押すと、入力欄に入力されたメールアドレスにチケットが送られる。紹介者が「SNSで送る」ボタンを押すと、事前に登録したSNSにチケットが送られる。紹介者が「コピーする」ボタンを押すと、入力欄に入力されたURLのサイトにチケットが共有リンクされる。紹介者がチケットを発行すると、紹介者側チケット管理部24aが機能テーブル54に発行数を書き込む。
【0113】
図21の右側に示すチケット追加発行画面Af24は、紹介者がチケットを追加発行する際に表示される。紹介者は、既に発行したチケットの枚数を増やすとき、チケット追加発行画面Af24を表示させる。チケット追加発行画面Af24の「送信」の項目には、利用者にチケットを発行した数が表示され、「使用」の項目には利用者がチケットを使用した数が表示される。そして、「追加発行する」ボタンが押されると、チケット発行画面Af23が表示され、チケットを追加発行することができる。紹介者がチケットを追加発行すると、紹介者側チケット管理部24aが機能テーブル54に追加発行数を書き込む。
【0114】
図16に戻って説明を続ける。
図16では、紹介者のアカウント管理と、紹介ポイント管理の処理が行われる。
図15のステップS68にて、
図15のメニュー画面Af2に表示されるアカウント編集のメニュー項目を紹介者が選択すると、
図22に示すアカウント管理画面Af31が表示される。
【0115】
図22は、アカウント管理画面Af31の例を示す図である。
アカウント管理画面Af31には、紹介者の個人情報の他、紹介者の保有する銀行口座の情報、紹介者が保有する紹介ポイントの情報等が表示される。アカウント管理画面Af31に表示される情報は、紹介者情報管理部24bが紹介者関連テーブル51と紹介ポイントテーブル52を参照して取得した情報である。紹介者は、アカウント管理画面Af31を通じて、ポイントを通貨に替えて銀行口座に振り込む振込申請を行えるほか、登録メールアドレス、登録パスワード、振込先情報、住所を変更することが可能である。また、紹介者は、保有する紹介ポイントの詳細を確認することができる。
【0116】
図16に戻って説明を続ける。
紹介者は、アカウント管理画面Af31から不図示のプロフィール変更画面を表示させ、プロフィール情報を変更することができる(S82)。また、紹介者は、アカウント管理画面Af31からメールアドレスを変更したり(S83)、振込先を変更したり(S84)、住所を変更したり(S85)、プロフィール写真を変更したりする(S86)ことが可能である。その後、再びステップS68に戻ってホーム画面Af1が表示される。
【0117】
紹介者は、アカウント管理画面Af31からポイント管理の「詳細」を押すと、
図23に示すポイント管理画面Af32が表示される(S91)。紹介者は、ポイント管理画面Af32から振り込み申請を行うことができる(S92)。その後、再びステップS68に戻ってホーム画面Af1が表示される。
【0118】
図23は、ポイント管理画面Af32の例を示す図である。
図23の左側に示すポイント管理画面Af32には、現在、紹介者が保有しているポイント数の総計と、ポイントの履歴が表示される。ポイント管理画面Af32に表示される情報は、紹介者情報管理部24bが紹介ポイントテーブル52を参照して取得した情報である。ポイントの履歴には、チケットの利用者がショップを利用したことで加算されたポイントの加算日、及び加算ポイント数と、振り込み申請を行って紹介者に支払われたポイントの申請日、及び減算ポイント数とが表示される。紹介者は、「振込申請する」ボタンを押すと、振込申請画面Af33に遷移する。
【0119】
図23の右側に示す振込申請画面Af33は、紹介者がポイント管理画面Af32から「振込申請する」ボタンを押すと表示される。振込申請画面Af33には、紹介者が保有する現在の紹介ポイントの総数、振込申請額、手数料、振込金額等の情報が表示される。手数料は、リファーラルマーケティングシステム1におけるシステム利用料に相当する。紹介者は、振込申請画面Af33の下部に表示される「振込申請する」ボタンを押すと、
図2に示す対価管理部25により紹介者の口座に申請した金額が振り込まれる。
【0120】
ここで、対価管理部25の処理について説明する。
図1を参照して説明したように、手順(B1)~(B5)における処理のほとんどが対価管理部25により行われる。すなわち、対価管理部25は、ショップに対して紹介料を請求し、ショップから取得したチケットの利用情報、対価の支払い情報を管理データベース26に書き込む。対価管理部25は、ショップからシステム管理者に紹介料が支払われると、紹介者に紹介ポイントを付与する。また、対価管理部25は、紹介者から振込申請をされると、紹介ポイントを換金した謝礼に相当する金額を紹介者の口座に振り込み、紹介ポイントを減算する。
【0121】
以上説明した一実施の形態に係るリファーラルマーケティングシステム1では、紹介者が利用者に対してショップやサービスを紹介することで、利用者がショップでの商品、又はサービス利用への対価を支払うと、対価の一部が謝礼として紹介者に支払われる。この対価の一部は、紹介ポイントとして支払われ、紹介者は、紹介ポイントを累積して保有することができる。従来は紹介者が紹介したショップやサービスが実際に利用されても紹介者に利益を付与することができなかったが、リファーラルマーケティングシステム1により、紹介者に利益を与えることができる。
【0122】
また、システム管理者、ショップ管理者、紹介者、利用者の4者の端末で必要な処理が行われる。ショップ管理者、紹介者、利用者は、システム管理者から提供されるWebサイト、又は各自が使用する端末のアプリケーション上で処理を完結させることができ、新たな機器の導入を必要としない。
【0123】
また、紹介者は、ショップが発行を許可したチケットを、紹介者の知り合いにメールやSNSなどで送付できる。利用者は、紹介者から受け取ったチケットに付されたURLからショップやサービスの情報を閲覧し、利用者の情報を記入することでチケットが有効化される。ショップでは、有効化されたチケットを持つ利用者に対して、チケットに記載された料金で商品の販売、サービスの提供が行われる。このため、ショップは、紹介者により紹介された信用できる利用者に対して商品の販売、サービスの提供を行うことができ、利用者にとっては割引価格で商品の購入、サービスの提供を受けることができる。
【0124】
また、システム管理者は、ショップ、紹介者、利用者間で相互にやり取りされる情報を一元管理しており、利用者にサービスを提供したショップに対して、実際に利用者がチケットを使った際に、紹介料を請求する。そして、システム管理者は、ショップ管理者から紹介料が支払われると、紹介者に対して、紹介料から所定の経費(例えば、システム利用料)を引いた金額に相当する紹介ポイントを計上する処理を連動させる。このため、紹介者は、ショップを紹介し、チケットを発行した後、利用者がチケットを利用する度に紹介ポイントを得ることができる。また、紹介者は、任意のタイミングで紹介ポイントを換金することができる。
【0125】
なお、システム管理者が紹介者に提供する謝礼として紹介ポイントが用いられる。紹介ポイントと通貨との換金割合は任意に設定可能である。例えば、1ポイントを1円で使用可能に換金してもよい。
【0126】
また、紹介者が利用者に発行するチケットは、利用者が必要な情報を入力することで自動的に有効化される。スクリーンショットなどを防止するため、チケット表示画面には動的な要素を同時表示させる。このため、チケットが有効化されたことは、2次元コードの表示形態が変化することで示され、利用者及びショップ管理者の双方がチケットの有効化又は無効化を目視して確認できる。また、利用者が一旦使用したチケット、又は有効化して所定時間が経過したチケットは無効化され、再利用することはできない。
【0127】
また、上述した実施形態に係るリファーラルマーケティングシステム1は、特定の紹介者が限定された範囲(例えば、サークル、顔見知りの知り合い同士等)で商品又はサービスを紹介したり、チケットを発行したりするのに有用であるが、より広い範囲としてもよい。例えば、不特定多数の人が閲覧するSNSで商品又はサービスを紹介し、興味を示した利用者に対してチケットを発行してもよい。
【0128】
なお、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するためにシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、本実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0129】
1…リファーラルマーケティングシステム、2…管理サーバ、3…利用者端末、4…ショップ端末、5…紹介者端末、20…制御部、21…アクセス制御部、22…利用者管理部、22a…利用者側チケット管理部、23…ショップ管理部、23a…ショップ側チケット管理部、23b…ショップ情報管理部、24…紹介者管理部、24a…紹介者側チケット管理部、24b…紹介者情報管理部、25…対価管理部、26…管理データベース
【要約】
【課題】商品又はサービスの紹介者に利益を提供するリファーラルマーケティングシステムを提供する。
【解決手段】管理サーバ2は、商品又はサービスを提供する提供者が利用するショップ端末4が発行可能なチケットを管理するショップ側管理部23と、商品又はサービスを利用者に紹介する紹介者が利用する紹介者端末5により利用者に提供されたチケットを管理する紹介者管理部24と、利用者が利用する利用者端末3により、紹介者端末5から提供されたチケットが利用されたことを管理する利用者管理部22と、利用者がチケットを利用して支払った対価を含む支払情報を取得し、支払情報に紐づけられたチケットを提供した紹介者に利益情報を提供する対価管理部25と、を備える。
【選択図】
図2