IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ グスタフ・エルンストマイアー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフトの特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-14
(45)【発行日】2022-09-26
(54)【発明の名称】蛇腹用の支持材
(51)【国際特許分類】
   D03D 15/283 20210101AFI20220915BHJP
   D03D 1/00 20060101ALI20220915BHJP
【FI】
D03D15/283
D03D1/00 Z
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019563772
(86)(22)【出願日】2018-05-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-16
(86)【国際出願番号】 EP2018062005
(87)【国際公開番号】W WO2018210655
(87)【国際公開日】2018-11-22
【審査請求日】2020-08-13
(31)【優先権主張番号】102017111024.0
(32)【優先日】2017-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】319013997
【氏名又は名称】グスタフ・エルンストマイアー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100139527
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 克礼
(74)【代理人】
【識別番号】100164781
【弁理士】
【氏名又は名称】虎山 一郎
(72)【発明者】
【氏名】ハンブッシュ・フィリップ
【審査官】川口 裕美子
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-097100(JP,A)
【文献】特開平10-274290(JP,A)
【文献】特許第3075803(JP,B2)
【文献】特開昭63-288243(JP,A)
【文献】特開2005-097786(JP,A)
【文献】特許第6072538(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D03D 15/47
D03D 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも部分的に互いに交差した糸条からできた織物を含む蛇腹用の支持材において、
前記糸条は、芳香族ポリエステルおよび以下に挙げられる材料:
- ビスコース
- ウール
- コットン
- 芳香族ポリアミド
の少なくとも1種でできた繊維を有する撚糸または非撚糸から形成されており、
前記織物が、100g/m~300g/mの比重量を有し、
前記糸が、30%~60%の芳香族ポリエステルを含み、
前記糸が、30%~50%の芳香族ポリアミドを含み、
前記芳香族ポリエステルが、4-ヒドロキシ安息香酸および6-ヒドロキシナフタレン-2-カルボン酸の重縮合物である
ことを特徴とする、蛇腹用の支持材。
【請求項2】
前記糸が、10%~30%のビスコースを含むことを特徴とする、請求項1に記載の支持材。
【請求項3】
前記糸が、芳香族ポリエステル、ビスコースおよび芳香族ポリアミドからなることを特徴とする、請求項1または2に記載の支持材。
【請求項4】
前記糸が、Nm40/2~Nm70/2の番手を有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか一つに記載の支持材。
【請求項5】
前記織物が、縦方向に走る経糸と、経糸に対して横方向に走る緯糸とを有し、該織物の糸密度が、1cm当たり27本~31本の経糸、および1cm当たり19本~23本の緯糸であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一つに記載の支持材。
【請求項6】
前記織物が、斜文織りを有することを特徴とする、請求項1~5のいずれか一つに記載の支持材。
【請求項7】
前記織物が、帯電防止繊維を有することを特徴とする、請求項1~6のいずれか一つに記載の支持材。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一つに記載の支持材を含む蛇腹材料。
【請求項9】
前記支持材が、少なくとも片側のコーティングを有することを特徴とする、請求項8に記載の蛇腹材料。
【請求項10】
請求項8または9に記載の蛇腹材料を含む蛇腹。
【請求項11】
請求項1~7のいずれか一つに記載の支持材の、蛇腹の製造のための使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念による支持材に関する。さらに、本発明は、請求項11の特徴を有する蛇腹材料、ならびに請求項13の特徴による、そのような蛇腹材料を有する蛇腹に関する。
【背景技術】
【0002】
実際の使用において、蛇腹には時々高い機械的負荷および熱的負荷がかかる。この場合に、なかでも折り畳み縁部、折り畳み角部、または折り畳みマチ部は、摩耗作用が起こり得ることに加えて、特に各折り目の側面が継続的に相対的に旋回することによる動的屈曲を原因とする高い摩耗が生じる。ドイツ実用新案第202014003941号(特許文献1)からは、少なくとも一部の領域で互いに交差した糸条からできた織物を有する蛇腹用の支持材が明らかになる。経糸または緯糸だけでなく斜めに走る糸条の省略も見込んだ織物用の特殊な製織方式(Bindungsformel)によって、支持材は負荷の軽減が図られるとされている。
【0003】
これにより、屈曲荷重は個々の折り畳み縁部、折り畳み角部、または折り畳みマチ部に集中せずに、それに対して支持材のより広い領域に分散される。このために、織物は、時には費用のかかる製織方式に基づく。蛇腹に使用する場合に、予め決められたパターンは、時には費用のかかる構造方向を守る必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】ドイツ実用新案第202014003941号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の課題は、包括的な支持材および対応する蛇腹材料と、それらから作製された蛇腹を、その長期耐久性が全体的に高められるようにさらに発展させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決策は、本発明によれば請求項1の特徴を有する支持材にある。さらに、上記課題は、請求項11の特徴を有する蛇腹材料、ならびに請求項13の特徴による蛇腹によって解決される。有利な形態は、それぞれの従属下位請求項の主題である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
ここで、本発明は、織物の糸条を、芳香族ポリエステル、特に4-ヒドロキシ安息香酸および6-ヒドロキシナフタレン-2-カルボン酸の重縮合によって製造された芳香族ポリエステルでできた繊維を少なくとも有する撚糸または非撚糸から形成するという根本的な考えに根ざしている。それにより、上記繊維は、好ましくは以下の分子構造:
【0008】
【化1】
を有する液晶ポリマー(FKPまたはLCP=「Liquid Crystal Polymer(液晶ポリマー)」)から形成されている。
【0009】
上記芳香族ポリエステルは繊維材料として存在することから、それを織布に直接使用することが可能となる。芳香族ポリエステルの他に、本発明による支持材は、以下に挙げられる材料:
- ビスコース
- ウール
- コットン
- 芳香族ポリアミド、特にアラミド
の少なくとも1種でできたさらに別の繊維を含む。
【0010】
芳香族ポリエステルの使用によって、高い強度、特に引張強さおよび引裂力、ならびに非常に良好な耐屈曲性(Knickbestaendigkeit)を示す支持材にとって非常に有利な特性を達成することができる。本発明による支持材の組成に応じて、DIN53351に準拠したベーリー(Bally)の試験に従って、これが裂け目を生ずるか、または穴を形成するまでに500000回を超えて1000000回までの屈曲サイクルの耐性を達成することができた。それに対して、市販の蛇腹材料は、DIN53351に準拠したベーリーの試験に従って、機能しなくなるまでに40000回から100000回までの屈曲サイクルに達する明らかにより低い耐久度を有する。
【0011】
本発明の基本的な発明思想の特に好ましいさらなる実施形態によれば、支持材の糸は、30%~60%の芳香族ポリエステルを含み得る。この範囲に限定することによって、本発明による支持材のただでさえ既に有利な特性をさらに改善することができた。
【0012】
特に、上記糸は、残りの繊維材料に対して好ましい比率を維持するために、35%~45%の芳香族ポリエステルを含み得る。
【0013】
特に好ましくは、上記糸は、40%の芳香族ポリエステルを含み得る。
【0014】
さらなる繊維材料として芳香族ポリアミドを使用することに関して、支持材の糸は、30%~50%の芳香族ポリアミドを含み得る。芳香族ポリアミドは、一般的にアラミド、特にパラアラミドまたはメタアラミドとして存在し得る。その高い強度に加えて、芳香族ポリアミドは、本発明による支持材が防火技術的要求を満たすことを助ける非常に有利な難燃剤であることが明らかである。さらに、芳香族ポリアミドは、特にポリアクリルニトリルでできた別の繊維と比べてわずかな脆性しか有しない。
【0015】
特に、上記糸は、残りの繊維材料に対して有利な比率を維持するために、35%~45%の芳香族ポリアミドを含み得る。
【0016】
特に好ましくは、上記糸は、40%の芳香族ポリアミドを含み得る。
【0017】
本発明による支持材の好ましいさらなる実施形態によれば、織物の糸が10%~30%のビスコースを含む場合に有利であるとみなされる。本明細書で使用されるべきビスコースは、特に好ましくはビスコースFR(「Flame Retardant(難燃性)」)、すなわち難燃性のビスコース繊維とし得る。それは、とりわけ防火技術的要求を満たすことに鑑みて、特に芳香族ポリアミドでできた繊維、特にアラミド繊維と好ましくは組み合わされる。ビスコースは、特定の範囲で支持材のしなやかさを高め、これにより、起こり得る脆性を有利に抑える。さらに、ビスコースは本発明による支持材内で接着支持材として働くので、該支持材に、例えば持続的なコーティングを容易に付与することができる。
【0018】
特に、上記糸は、残りの繊維材料に対して好ましい比率を維持するために、15%~25%のビスコースを含み得る。
【0019】
特に好ましくは、上記糸は、20%のビスコースを含み得る。
【0020】
本発明の範囲においては、ビスコースをウールによって補うか、または上述の規模で置き換えることができる。ビスコースのウールによる置き換えは、上記と類似のまたは同じ特性を有する。
【0021】
本発明の範囲においては、ビスコースをコットンによって補うか、または上述の規模で置き換えることができる。ビスコースのコットンによる置き換えは、上記と類似のまたは同じ特性を有し、その際、コットンは炎の存在下で赤熱を示し得る。支持材が最高の防火技術的要求を満たすべきであるか、または満たさねばならない限り、コットンの割合は、最大20%に減らすか、または完全に省くことが望ましい。
【0022】
本発明による支持材のための有利な組成によれば、その糸は、芳香族ポリエステルおよびビスコースと、芳香族ポリアミド、特にアラミドとをもっぱら含み得る。特に好ましくは、上記糸は、40%の芳香族ポリエステルおよび20%のビスコースと、40%の芳香族ポリアミド、特にパラアラミドまたはメタアラミドの形態のアラミドとを含むことができ、これにより、本発明による支持材のための耐久性に関して非常に有利な比率が可能となる。
【0023】
本発明による支持材の織物のための好ましい比重量は、100g/m~300g/mの範囲に見られる。これによって、特に蛇腹材料としての使用目的の場合に、材料の厚さに関して100g/m未満および300g/m超の値ではもはや得られない有利な性能が生じる。ここで、例えば重量が300g/mを上回る場合に、織物は硬すぎ、柔軟性がなく、かつ厚すぎて、必要な屈曲能力が保証されない。それに対して、100g/m未満では、薄すぎ、柔らかすぎ、かつ軽すぎて、例えば折り目の形状保持に関する要求を満たすことができない。
【0024】
特に、所望の性能に関して好ましい比率を得るために、織物の坪量は150g/m~250g/mに達し得る。
【0025】
特に好ましくは、織物の坪量は200g/mとし得る。
【0026】
支持材の織物に加工された糸に関して、その番手は、Nm40/2~Nm70/2とし得ることが見込まれる本発明によれば、好ましくはNm40/1~Nm70/1の範囲内の番手を有する、単一の、したがって撚られていない糸も使用できる。
【0027】
特に、所望の性能に関して好ましい比率を得るために、上記糸は、Nm50/2~Nm60/2またはNm50/1~Nm60/1の番手を有し得る。
【0028】
特に好ましくは、上記糸は、Nm55/2またはNm55/1の番手を有し得る。
【0029】
織物は通常、縦方向に走る経糸と、これらの経糸に対して横方向に走る緯糸を有する。糸密度に関して、これが1cm当たり27本~31本の経糸である場合に有利であるとみなされる。すなわち、経糸の本数は、1センチメートルに対して27本~31本の糸条または糸である。
【0030】
特に、所望の性能に関して好ましい比率を得るために、織物の糸密度は、1cm当たり28本~30本の経糸とし得る。
【0031】
特に好ましくは、織物の糸密度は、1cm当たり29本の経糸とし得る。
【0032】
糸密度に関してこの関連で、これが1cm当たり19本~23本の緯糸である場合に有利であるとみなされる。すなわち、緯糸の本数は、1センチメートルに対して19本~23本の糸条または糸である。
【0033】
特に、所望の性能に関して好ましい比率を得るために、織物の糸密度は、1cm当たり20本~22本の緯糸とし得る。
【0034】
特に好ましくは、織物の糸密度は、1cm当たり21本の緯糸とし得る。
【0035】
上記織物の可能な織り方に関して、この織物が斜文織り、特に製織方式K2/1を有する斜文織りを示す場合に有利であるとみなされる。上側にある糸条の本数に関して、経糸と緯糸のどちらが上回るかに応じて、織物はさらに経斜文または緯斜文とし得る。「2/1」の経糸と緯糸の好ましい分配によって、上面に緯糸より多くの経糸を有する有利な経斜文が生ずる。
【0036】
斜文織り(「斜文(Koeper)」または「ツイル(Twill)」)に基づいて、この織り方に典型的な互いに平行に走る斜めの線(斜文線)を有するパターンが生ずる。この斜文線の方向に応じて、織物は、Sグレードの斜文(左上から右下へ)またはZグレードの斜文(左下から右上へ)を有し得る。実際のパターンは、階段状に配置された経糸と緯糸の組織点の配置によって生ずる。織物の糸密度に応じて、斜文織りは、例えば丈夫なものから粗いものを経て、柔らかいものまで様々とし得る、それぞれの要求に適合可能な特性を支持材に与える。
【0037】
基本的に、特定の利点は、斜文織りによる織物の高い強度にあり、それにより、特に蛇腹材料としての使用において、耐荷重性および耐久度に関して相応の利点がもたらされる。
【0038】
もちろん、本発明による支持材の織物は、1種または複数の帯電防止繊維を有してもよい。これらは一般に、静電帯電する特性をごくわずかしか有しない、またはその特性が存在しない合成繊維とし得る。このために基本的に、繊維が導電性であるか、または帯電防止特性を伴うようにすべての繊維を仕上げ加工できる。このようにして、起こり得る支持材の静電帯電を効果的に防ぐことができる。
【0039】
静電帯電は、例えば蛇腹の個々の折り目の側面の間で生じ得るような、例えば摩擦によって生じ得る。
【0040】
本明細書に示される本発明による支持材は、その強度および耐屈曲性に関して非常に有利な特性を有するので、例えば蛇腹の場合に、特に製品の屈曲荷重を受ける領域において極めて長い耐用期間を達成することができる。
【0041】
さらに、本発明は、上記の本発明による支持材を含むか、またはこの支持材から形成することができる蛇腹材料に関する。したがって、本発明による蛇腹材料は、もっぱら蛇腹の製造に用いられる。
【0042】
本発明による蛇腹材料によりもたらされる利点は、本発明による支持材を示すことに関連して既に上記でより詳細に説明したので、ここではまず上記の実施形態をここに参照されたい。
【0043】
本発明による蛇腹材料の好ましいさらなる実施形態によれば、支持材は、少なくとも片側のコーティングを有し得る。すなわち、支持材の少なくとも1つの上面または上側面上の、少なくとも一部の領域でコーティングを施与され得る。もちろん、そのようなコーティングは、両側に配置してもよく、この点では支持材の相対する両方の上側面上の少なくとも一部の領域に配置してもよい。コーティングは、織物の表面上に施してもよく、かつ/またはこれを少なくとも部分的に染みこませてもよい。
【0044】
可能なコーティングとしては、例えば、流体に対する織物の気密性ならびに/または攻撃性媒体および/もしくは温度に対するその耐性を改善するコーティングが考えられる。このためには、例えばPUコーティングおよび/またはシリコーンコーティングのような仕上げが適している。表面の少なくとも部分的なアルミニウムコーティングも考えられる。そのコーティングにより、ウェブフレーム(例えばPVC製)を、コーティングされた織物と熱的に溶着し得ること、縫い合わせ得ること、または接着し得ることも可能となる。
【0045】
最後に、本発明は、上記の本発明による蛇腹材料を含むか、またはこの蛇腹材料から形成されている蛇腹に関する。
【0046】
本発明による蛇腹によりもたらされる利点は、本発明による支持材および/または本発明による蛇腹材料の提供に関連して既に上記でより詳細に説明したので、ここでは上記の実施形態をここに参照されたい。
【0047】
本発明の範囲においては、蛇腹とは、周囲側に閉じた構成とも少なくとも片側が開いた構成とも解釈される。こうして、本発明の意味における蛇腹は、個々のまっすぐなまたは湾曲した、特に多重に湾曲した壁部を形成し得る。
なお、本願は、特許請求の範囲に記載の発明に関するものであるが、他の態様として以下も包含し得る。
1.少なくとも部分的に互いに交差した糸条からできた織物を含む蛇腹用の支持材、特に蛇腹支持材において、
前記糸条は、芳香族ポリエステルおよび以下に挙げられる材料:
- ビスコース
- ウール
- コットン
- 芳香族ポリアミド、特にアラミド
の少なくとも1種でできた繊維を有する撚糸または非撚糸から形成されている
ことを特徴とする、蛇腹用の支持材。
2.前記糸が、30%~60%、特に35%~45%、好ましくは40%の芳香族ポリエステルを含むことを特徴とする、上記1に記載の支持材。
3.前記糸が、30%~50%、特に35%~45%、好ましくは40%の芳香族ポリアミドを含むことを特徴とする、上記1または2に記載の支持材。
4.前記糸が、10%~30%、特に15%~25%、好ましくは20%のビスコースを含むことを特徴とする、上記1~3のいずれか一つに記載の支持材。
5.前記糸が、芳香族ポリエステルおよびビスコースと、芳香族ポリアミドとをもっぱら含み、特に40%の芳香族ポリエステルおよび20%のビスコースと、40%の芳香族ポリアミドとを含むことを特徴とする、上記1~4のいずれか一つに記載の支持材。
6.前記織物が、100g/m ~300g/m 、特に150g/m ~250g/m 、好ましくは200g/m の比重量を有することを特徴とする、上記1~5のいずれか一つに記載の支持材。
7.前記糸が、Nm40/2~Nm70/2、特にNm50/2~Nm60/2、好ましくはNm55/2またはNm40/1~Nm70/1、特にNm50/1~Nm60/1、好ましくはNm55/1の番手を有することを特徴とする、上記1~6のいずれか一つに記載の支持材。
8.前記織物が、縦方向に走る経糸と、経糸に対して横方向に走る緯糸とを有し、該織物の糸密度が、1cm当たり27本~31本、特に28本~30本、好ましくは29本の経糸、および1cm当たり19本~23本、特に20本~22本、好ましくは21本の緯糸であることを特徴とする、上記1~7のいずれか一つに記載の支持材。
9.前記織物が、特に製織方式K2/1による、斜文織りを有することを特徴とする、上記1~8のいずれか一つに記載の支持材。
10.前記織物が、帯電防止繊維を有することを特徴とする、上記1~9のいずれか一つに記載の支持材。
11.上記1~10のいずれか一つに記載の支持材を含む蛇腹材料。
12.前記支持材が、少なくとも片側のコーティングを有することを特徴とする、上記12に記載の蛇腹材料。
13.上記11または12に記載の蛇腹材料を含む蛇腹。