(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-14
(45)【発行日】2022-09-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/32 20120101AFI20220915BHJP
【FI】
G06Q50/32
(21)【出願番号】P 2020127659
(22)【出願日】2020-07-28
【審査請求日】2021-07-19
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坪内 孝太
(72)【発明者】
【氏名】日暮 立
(72)【発明者】
【氏名】金森 研太
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 潤一
【審査官】竹下 翔平
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-204155(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0018014(US,A1)
【文献】特開2013-091409(JP,A)
【文献】特開2012-134924(JP,A)
【文献】国際公開第2012/056900(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の処理に用いられる情報であって、ユーザが所有する端末装置により検知され当該端末装置から送信される端末送信情報を収集する収集部と、
前記収集部によって収集された前記端末送信情報の履歴である履歴情報に基づいて、前記端末装置が検知してから前記所定の処理に利用可能となるまでの遅延状況を推定する推定部と
、
を備え
、
前記推定部は、
前記端末送信情報の遅延が発生する外的要因に関する情報を検出した場合、当該情報に基づいて、前記遅延状況の推定結果を補正すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記推定部は、
前記ユーザの属性毎に前記遅延状況を推定すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記推定部は、
前記端末装置により前記端末送信情報が送信された地域毎に前記遅延状況を推定すること
を特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記推定部は、
前記端末装置により前記端末送信情報が送信された時間毎に前記遅延状況を推定すること
を特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記推定部は、
前記端末装置により前記端末送信情報が送信された曜日毎に前記遅延状況を推定すること
を特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記推定部は、
前記遅延状況として、前記端末装置が検知してから前記所定の処理に利用可能となっていない前記端末送信情報の数を示す遅延数を推定すること
を特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記推定部は、
前記遅延数を推定する推定処理が行われる処理タイミングから所定の期間内において前記収集部が収集した前記端末送信情報の前記遅延数を推定すること
を特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記推定部は、
前記所定の処理に利用可能となっていない前記遅延数として、前記収集部によって収集されていない前記端末送信情報の数を推定すること
を特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記履歴情報に基づいて、前記端末送信情報の過去の収集状況のパターンを示す収集パターンを特定する特定部をさらに備え、
前記推定部は、
前記収集部によって収集された今回の前記端末送信情報の収集状況が前記収集パターンから逸脱した場合に、前記端末送信情報の収集が遅延していると推定すること
を特徴とする請求項1~8のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記推定部は、
外部装置から前記端末装置に対して所定の配信情報が配信されたことを検出した場合、当該配信情報に基づいて、前記遅延状況の推定結果を補正すること
を特徴とする請求項1~9のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記推定部は、
所定の情報サービスにおいて話題となるイベント情報を検出した場合、当該イベント情報に基づいて、前記遅延状況の推定結果を補正すること
を特徴とする請求項1~10のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記推定部は、
過去の推定結果である前記遅延状況と、最新の推定結果である前記遅延状況との比較結果に基づいて、最新の推定結果である前記遅延状況における遅延原因を推定すること
を特徴とする請求項1~11のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記端末送信情報は、
所定の条件が満たされた際に前記端末装置から送信される情報であること
を特徴とする請求項1~12のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記端末送信情報は、
前記端末装置の位置情報であり、前記端末装置の位置変化が所定値以上となった場合に送信される情報であること
を特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
所定の処理に用いられる情報であって、ユーザが所有する端末装置により検知され当該端末装置から送信される端末送信情報を収集する収集工程と、
収集された前記端末送信情報の履歴である履歴情報に基づいて、前記端末装置が検知してから前記所定の処理に利用可能となるまでの遅延状況を推定する推定工程と
、
を含
み、
前記推定工程は、
前記端末送信情報の遅延が発生する外的要因に関する情報を検出した場合、当該情報に基づいて、前記遅延状況の推定結果を補正すること
を特徴とする情報処理方法。
【請求項16】
所定の処理に用いられる情報であって、ユーザが所有する端末装置により検知され当該端末装置から送信される端末送信情報を収集する収集手順と、
収集された前記端末送信情報の履歴である履歴情報に基づいて、前記端末装置が検知してから前記所定の処理に利用可能となるまでの遅延状況を推定する推定手順と
、
をコンピュータに実行させ
、
前記推定手順は、
前記端末送信情報の遅延が発生する外的要因に関する情報を検出した場合、当該情報に基づいて、前記遅延状況の推定結果を補正すること
を特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが所有する端末装置から位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて各種情報処理を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、位置情報は、ユーザが移動した時に端末装置からサーバへ送信される場合がある。このため、例えば、ユーザが職場等の同一ビル内に滞在している間は位置情報を検知するもののサーバへは送信されないという事態が起こり得る。つまり、ユーザがビルを出るまで、端末装置で検知した位置情報の送信が遅延するおそれがある。このような課題は、位置情報に限らず、所定の条件を満たした際に端末装置からサーバ装置へ送信される情報であれば共通して起こり得る。
【0005】
例えば、ユーザに対してニュース等の号外通知が送信された場合に、かかる号外通知に対するユーザの応答が集中することで、サーバの処理負荷が大きくなることで遅延が発生するおそれがある。つまり、端末側では情報を正常に送信したものの、サーバ側の原因で遅延が発生するおそれがあった。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、端末装置から送信される情報の遅延状況を高精度に推定することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る情報処理装置は、収集部と、推定部とを備える。前記収集部は、所定の処理に用いられる情報であって、ユーザが所有する端末装置により検知され当該端末装置から送信される端末送信情報を収集する。前記推定部は、前記収集部によって収集された前記端末送信情報の履歴である履歴情報に基づいて、前記端末装置が検知してから前記所定の処理に利用可能となるまでの遅延状況を推定する。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、端末装置から送信される情報の遅延状況を高精度に推定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るユーザ端末の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
(実施形態)
〔情報処理の概要〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理方法の概要について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す図である。
【0012】
図1では、ユーザが所有する端末装置100と、情報処理装置1とを示している。実施形態に係る情報処理方法は、情報処理装置1によって実行される。具体的には、情報処理方法では、過去に端末装置100から収集した端末送信情報の履歴を元に、端末送信情報の遅延状況を推定する。
【0013】
なお、遅延状況は、最新の端末送信情報の遅延状況や、過去に収集した端末送信情報の遅延状況を含む。また、遅延状況は、例えば、遅延している端末送信情報の数(あるいは率)を示す遅延数(あるいは遅延率)である。具体的には、遅延数は、端末装置100から送信されたにもかかわらず情報処理装置1側で端末送信情報を受信(収集)できていない端末送信情報の数や、端末装置100により検知されたにもかかわらず端末装置100が送信できていない端末送信情報の数である。
【0014】
なお、
図1では、端末送信情報の一例として、ユーザの位置情報を収集し、かかる位置情報の遅延状況を推定する場合について説明する。
【0015】
ここで、従来技術では、位置情報は、ユーザが移動した時(移動距離が所定値以上の時)に端末装置からサーバへ送信される場合がある。このため、例えば、ユーザが職場等の同一ビル内に滞在している間は位置情報を検知するもののサーバへは送信されないという事態が起こり得る。つまり、ユーザがビルを出るまで、端末装置で検知した位置情報が送信されないため、サーバが収集する位置情報に遅延が生じるおそれがある。このような遅延により、従来は、位置情報の正確な数をサーバがリアルタイムに把握することが難しかった。
【0016】
例えば、ユーザに対してニュース等の号外通知が送信された場合に、かかる号外通知に対するユーザの応答が集中することで、サーバの処理負荷が大きくなることで遅延が発生するおそれがある。つまり、端末側では情報を正常に送信したものの、サーバ側の原因で遅延が発生するおそれがあった。
【0017】
そこで、実施形態に係る情報処理方法では、過去に収集した位置情報の収集状況に基づいて、位置情報の遅延状況を推定する。
【0018】
具体的には、まず、情報処理方法では、各ユーザが所有する端末装置100から位置情報を収集する(ステップS1)。そして、情報処理方法では、収集した位置情報を日時毎や、地域(ビル等の建物を含む)毎、曜日毎に集計する。
図1では、集計結果として、特定の日時、地域、曜日における位置情報の数が100データ(
図1に示す「今回」)であったとする。なお、情報処理方法は、さらに、ユーザのコンテキスト毎に位置情報を集計してもよい。
【0019】
つづいて、情報処理方法では、過去の位置情報の履歴である履歴情報に基づいて、今回の位置情報の遅延状況を推定する(ステップS2)。例えば、履歴情報の中から、今回の収集条件と同条件、すなわち、上記した特定の日時、地域、曜日における位置情報を抽出する。
図1では、履歴情報から抽出された特定の日時、地域、曜日における位置情報の数が400データ(
図1に示す「過去」)であったとする。つまり、履歴情報に基づけば、上記した特定の日時、地域、曜日における位置情報が今回も約400データが収集されるはずである。
【0020】
しかしながら、
図1に示すように、情報処理装置1は、今回、上記した特定の日時、地域、曜日における位置情報を100データした収集できていない。すなわち、情報処理方法では、遅延状況として、上記した特定の日時、地域、曜日における位置情報が約300データ遅延していると推定する。
【0021】
すなわち、実施形態に係る情報処理方法では、履歴情報に基づいて、過去に同条件で収集した場合の端末送信情報の数を今回収集されるべき端末送信情報の数として予測し、予測した数と、今回実際に収集した数との比較結果に基づいて遅延状況を推定する。
【0022】
このように、履歴情報を用いることで、端末装置100から送信される情報の遅延状況を高精度に推定することができる。この結果、例えば、特定の日時、地域、曜日における位置情報の遅延数を推定できるため、かかる遅延数を考慮することで、位置情報の正確な数をリアルタイムに把握することができる。
【0023】
なお、
図1では、特定の日時、地域、曜日における過去の位置情報の数と、今回の位置情報の数との比較結果により遅延状況を推定する場合を示したが、例えば、履歴情報に基づいて、収集した位置情報の数と、遅延した位置情報の数との比を予め算出しておき、かかる比に基づいて、今回の位置情報の遅延数を推定してもよい。
【0024】
具体的には、情報処理方法では、上記した比が3:1であり、今回収集した位置情報の数が100データであった場合、遅延数が300データであると推定する。
【0025】
なお、詳細は後述するが、実施形態に係る情報処理方法では、履歴情報に基づき、ユーザの属性毎や、端末送信情報が送信され地域毎、時間毎、曜日毎に収集されるべき端末送信情報の数を予測することで、ユーザの属性毎、地域毎、時間毎、曜日毎に遅延状況を推定することができる。
【0026】
また、実施形態に係る情報処理方法では、履歴情報に基づいて、遅延状況の周期性を推定してもよい。例えば、情報処理方法では、ユーザの職種の情報に基づいて、昼間が夜間よりも遅延数が多い(あるいは少ない)といった周期性や、月曜日から木曜日までは職場における遅延数が多く、金曜日は居酒屋における遅延数が多いといった周期性を推定してもよい。
【0027】
また、実施形態に係る情報処理方法では、号外通知等の不定期に配信される配信情報や、SNS等で話題となる(バズる)イベント情報を検出し、かかる情報に基づいて、予測される収集数を補正する処理を行うこともできる。
【0028】
また、詳細は後述するが、実施形態に係る情報処理方法では、日時毎や、地域(ビル等の建物を含む)毎、曜日毎、ユーザのコンテキスト毎に遅延状況を推定することで、遅延原因を推定することも可能である。
【0029】
〔情報処理システム〕
次に、
図2を用いて、上記の情報処理装置1を含む情報処理システムについて説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムSの構成を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システムSには、情報処理装置1と、複数台のユーザ端末100とが含まれる。これらの各種装置は、インターネット等の所定のネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。
【0030】
情報処理装置1は、上述した情報処理を実行する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置1は、ユーザ端末100から端末送信情報を収集する処理や、端末送信情報の履歴である履歴情報に基づいて端末送信情報の遅延状況を推定する処理等を実行する。
【0031】
ユーザ端末100は、ユーザによって利用される端末装置である。ユーザ端末100は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。
【0032】
ユーザ端末100は、自己が備えるセンサにより端末送信情報を検出する処理や、端末送信情報を情報処理装置1へ送信する処理を実行する。
【0033】
〔ユーザ端末の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係るユーザ端末100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係るユーザ端末100の構成例を示す図である。
図3に示すように、ユーザ端末100は、通信部200と、制御部300と、記憶部400と、入力部500と、表示部600とを有する。
【0034】
入力部500は、ユーザから各種操作を受け付ける。例えば、入力部500は、キーボードやマウス等で構成される。表示部600は、各種情報を表示する。例えば、表示部600は、液晶ディスプレイ等で構成される。
【0035】
通信部200は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部200は、ネットワークNと有線または無線で接続され、情報処理装置1との間で情報の送受信を行う。
【0036】
記憶部400は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0037】
(制御部)
制御部300は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部300は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0038】
図3に示すように、制御部300は、取得部310と、送信部320とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0039】
(取得部)
取得部310は、ユーザ端末100により検知された端末送信情報を取得する。例えば、端末送信情報には、ユーザに関する情報であり、ユーザの実際の行動に関する情報や、ユーザのネットワーク上での行動に関する情報等が含まれる。
【0040】
ユーザの実際の行動に関する情報とは、例えば、ユーザの現在地を示す位置情報(あるいは位置情報の変遷)である。取得部310は、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星の受信信号に基づき測位される位置や、ユーザの周辺に配置されたビーコンを利用した位置を位置情報として取得する。
【0041】
また、ユーザのネットワーク上での行動に関する情報とは、例えば、所定の検索サービスにおける検索行動の情報(検索クエリ等)や、電子商取引サービスにおける購買行動に関する情報(購入した物品や、検索した物品等)、配信されたコンテンツに対するユーザの応答行動に関する情報(動画の視聴や、広告の閲覧、メールの開封等)である。
【0042】
また、端末送信情報は、ユーザ端末100が備える各種センサによって検知された情報であってもよい。かかる情報として、例えば、加速度センサや、ジャイロセンサ等により検知された情報等であってもよい。
【0043】
(送信部)
送信部320は、取得部310が取得した端末送信情報を情報処理装置1へ送信する。送信部320による端末送信情報の送信タイミングは、任意であってよい。例えば、送信部320は、端末送信情報を取得する都度、情報処理装置1へ送信してもよく、一定間隔毎(例えば、1日毎)に端末送信情報をまとめて情報処理装置1へ送信してもよい。
【0044】
また、送信部320は、所定の条件が満たされた際に端末送信情報を送信してもよい。例えば、送信部320は、端末送信情報が位置情報である場合、ユーザ端末100の位置変化が所定値以上となった場合に、情報処理装置1へ送信する。また、送信部320は、端末送信情報が所定のセンサにより検出したセンサ情報である場合、かかるセンサの検出値が所定値以上である場合に、情報処理装置1へ送信する。
【0045】
また、送信部320は、端末送信情報を送信する際、送信日時や、曜日、送信場所等の情報を紐付けて送信する。
【0046】
〔情報処理装置の構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置1の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す図である。
図4に示すように、情報処理装置1は、通信部2と、制御部3と、記憶部4とを有する。
【0047】
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部2は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ユーザ端末100との間で情報の送受信を行う。
【0048】
記憶部4は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図4に示すように、記憶部4は、ユーザ情報40と、履歴情報41とを記憶する。
【0049】
ユーザ情報40は、ユーザに関する情報である。
図5は、ユーザ情報40の一例を示す図である。
図5に示すように、ユーザ情報40には、「ユーザID」、「ジオグラフィック属性」、「デモグラフィック属性」および「サイコグラフィック属性」等といった項目が含まれる。
【0050】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「ジオグラフィック属性」は、自宅の位置や、職場の位置、頻繁に利用する施設の位置等といったユーザの位置に関わる情報である。「デモグラフィック属性」は、年齢や、収入、職業等といったユーザの社会経済的な情報である。「サイコグラフィック属性」は、価値観や、ライフスタイル、性格、好み等といったユーザの心理学的な情報である。
【0051】
履歴情報41は、過去に収集した端末送信情報に関する情報である。
図6は、履歴情報41の一例を示す図である。
図6に示すように、履歴情報41には、「ユーザID」および「端末送信情報」といった項目が含まれる。
【0052】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「端末送信情報」は、収集部30がユーザ端末100から収集した各種の端末送信情報が含まれる情報である。
【0053】
(制御部)
制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部3は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0054】
図4に示すように、制御部3は、収集部30と、特定部31と、推定部32とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0055】
(収集部)
収集部30は、ユーザ端末100から端末送信情報を収集する。ここで、端末送信情報を収集するとは、情報処理装置1で所定の処理に利用可能となることを指す。つまり、ユーザ端末100から送信され、情報処理装置1側で端末送信情報を利用可能となった場合に収集が完了する。
【0056】
換言すれば、端末送信情報がユーザ端末100から送信されたたものの、ネットワークNやサーバ装置(情報処理装置1)の負荷により端末送信情報を所定の処理に利用できない場合には、収集が完了していない状態となる。すなわち、かかる場合には、端末送信情報が遅延している状態となる。
【0057】
収集部30は、収集した端末送信情報を推定部32へ出力するとともに、履歴情報41として記憶部4に記憶する。
【0058】
(特定部)
特定部31は、記憶部4に記憶された履歴情報41に基づいて、端末送信情報の過去の収集状況のパターンを示す収集パターンを特定する。例えば、特定部31は、日付毎の収集パターンを特定する。具体的には、特定部31は、日付や、時間帯、曜日、場所毎の収集パターンを特定する。
【0059】
具体的には、特定部31は、各年の○月○日の収集パターンや、毎週○曜日の収集パターン、○○地域の収集パターン等を特定する。
【0060】
(推定部)
推定部32は、履歴情報41に基づいて、ユーザ端末100が検知してから所定の処理に利用可能となるまでの端末送信情報の遅延状況を推定する。例えば、推定部32は、遅延状況として、ユーザ端末100が検知してから所定の処理に利用可能となっていない端末送信情報の数を示す遅延数を推定する。例えば、推定部32は、遅延数の推定処理が行われる処理タイミングから所定の期間内に収集した端末送信情報の数に基づいて遅延数を推定する。
【0061】
具体的には、推定部32は、過去に400個の位置情報を収集しているにも関わらず、100個の位置情報しか収集できていない場合には、約300個の位置情報に遅延が発生していると推定する。
【0062】
なお、収集できていない端末送信情報とは、ユーザ端末100から送信が完了しているものの、ネットワークNの負荷等により情報処理装置1で利用可能となっていない状態や、ユーザ端末100から送信されていない状態を含む。
【0063】
また、推定部32は、遅延数に代えて、遅延率を推定してもよい。具体的には、推定部32は、過去に400個の位置情報を収集しているにも関わらず、100個の位置情報しか収集できていない場合には、収集すべき端末送信情報のうち75%は遅延している(あるいは25%は遅延していない)と推定する。
【0064】
また、推定部32は、遅延が発生する外的要因に関する情報を検出し、かかる情報に基づいて遅延状況を推定してもよい。例えば、推定部32は、外部装置からユーザ端末100に対して所定の配信情報(ニュースの号外等)が配信されたことを検出した場合、かかる配信情報に基づいて、遅延状況の推定結果を補正する。
【0065】
具体的には、推定部32は、300個の端末送信情報に遅延が発生しているとの推定結果を例に挙げた場合において、かかる端末送信情報の収集タイミングの所定期間内に配信情報が配信されたことを検出した場合には、推定結果である300個の遅延数を300個よりも多い数(350個等)に補正する。
【0066】
これは、ユーザが配信情報に対してなんらかの応答(検索行動や、配信情報の閲覧要求等)が集中することで、ネットワークNや外部装置(情報処理装置1を含む)の負荷が増大してしまうため、通常より遅延数が増加する可能性が高いためである。
【0067】
また、配信情報の他にも、推定部32は、例えば、所定の情報サービス(ソーシャルネットワークサービス:SNS等)において話題となるイベント情報を検出した場合、イベント情報に基づいて、遅延状況の推定結果を補正することもできる。
【0068】
これは、イベント情報によりSNS等への書き込みが一時的に増大することで、ネットワークNや外部装置の負荷が増大してしまい、通常より遅延数が増加する可能性が高いためである。
【0069】
このように、配信情報やイベント情報に基づいて遅延状況の推定結果を補正することで、遅延状況を高精度に推定することができる。
【0070】
また、推定部32による遅延状況の推定処理の一例として、例えば、推定部32は、特定部31が履歴情報41に基づき特定した過去の収集パターンに基づいて遅延状況を推定する。
【0071】
具体的には、推定部32は、今回収集した端末送信情報の収集状況が過去の収集パターンから逸脱する場合、今回収集した端末送信情報に遅延が発生していると推定する。
【0072】
例えば、推定部32は、履歴情報41に基づき特定した過去の月曜日から金曜日までの収集パターンと、最新の月曜日から金曜日までの収集パターンとを比較し、遅延が発生している曜日を推定する。
【0073】
また、推定部32は、ユーザの属性毎に遅延状況を推定してもよい。ユーザの属性としては、例えば、ジオグラフィック属性、デモグラフィック属性、サイコグラフィック属性等がある。
【0074】
また、推定部32は、ユーザ端末100により端末送信情報が送信された地域毎や、時間毎、曜日毎に遅延状況を推定してもよい。
【0075】
また、推定部32は、推定結果である遅延状況に基づいて、遅延原因を推定してもよい。例えば、推定部32は、過去の推定結果である遅延状況と、最新の推定結果である遅延状況の比較結果に基づいて、最新の推定結果である遅延状況における遅延原因を推定する。
【0076】
具体的には、推定部32は、過去の遅延数よりも最新の遅延数が多い場合には、新たな遅延原因が生じていることを推定する。また、推定部32は、例えば、遅延原因に関する情報(例えば、ニュースの号外等)を外部装置から取得し、遅延原因の内容を推定してもよい。
【0077】
また、推定部32は、ユーザのコンテキスト毎(例えば、属性毎や、ユーザの状況毎、デバイス毎)に遅延状況を推定し、ユーザのコンテキスト毎に遅延原因を推定してもよい。具体的には、推定部32は、ユーザの属性に紐づく情報(特定の属性が反応しやすいニュース等)を遅延原因の内容として推定する。
【0078】
例えば、推定部32は、20代のユーザの遅延数が多い場合には、20代が興味を持つイベントの発生が遅延原因であると推定する。かかる場合、推定部32は、ニュース等の情報から、かかるイベントに関連するイベント情報を検出し、検出したイベント情報を遅延原因として紐付ける処理等を行う。
【0079】
例えば、推定部32は、特定の地域に所在するユーザの遅延数が多い場合には、かかる地域を通信エリアとする基地局の混雑が遅延原因であると推定する。
【0080】
また、推定部32は、ユーザが所有する端末装置100のデバイスコンテキスト毎(例えば、オペレーティングシステムの種別毎)に遅延状況を推定し、かかる推定結果からデバイスコンテキスト毎の遅延原因を推定してもよい。
【0081】
〔処理手順〕
次に、
図7を用いて、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理の手順について説明する。
図7は、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
【0082】
図7に示すように、まず、収集部30は、今回の端末送信情報を収集する(ステップS101)。
【0083】
続いて、特定部31は、履歴情報41に基づいて、過去の端末送信情報の収集状況のあターンを示す収集パターンを特定する(ステップS102)。
【0084】
続いて、推定部32は、今回の端末送信情報の収集状況が、特定した過去の収集パターンから逸脱する場合(ステップS103:Yes)、今回の端末送信情報に遅延が発生していると推定し(ステップS104)、処理を終了する。
【0085】
一方、推定部32は、今回の端末送信情報の収集状況が、特定した過去の収集パターンから逸脱していない場合(ステップS103:No)、今回の端末送信情報に遅延が発生していないと推定し(ステップS105)、処理を終了する。
【0086】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、収集部30と、推定部32とを備える。収集部30は、所定の処理に用いられる情報であって、ユーザが所有する端末装置により検知され当該端末装置100から送信される端末送信情報を収集する。推定部32は、収集部30によって収集された端末送信情報の履歴である履歴情報41に基づいて、端末装置100が検知してから所定の処理に利用可能となるまでの遅延状況を推定する。
【0087】
これにより、端末装置100から送信される情報の遅延状況を高精度に推定することができる。
【0088】
また、推定部32は、ユーザの属性毎に遅延状況を推定する。
【0089】
これにより、ユーザの属性毎に遅延状況を高精度に推定することができる。
【0090】
また、推定部32は、端末装置100により端末送信情報が送信された地域毎に遅延状況を推定する。
【0091】
これにより、端末送信情報が送信された地域毎に遅延状況を高精度に推定することができる。
【0092】
また、推定部32は、端末装置100により端末送信情報が送信された時間毎に遅延状況を推定する。
【0093】
これにより、端末送信情報が送信された時間毎に遅延状況を推定することができる。
【0094】
また、推定部32は、端末装置100により端末送信情報が送信された曜日毎に遅延状況を推定する。
【0095】
これにより、端末送信情報が送信された曜日毎に遅延状況を推定することができる。
【0096】
また、推定部32は、遅延状況として、端末装置100が検知してから所定の処理に利用可能となっていない端末送信情報の数を示す遅延数を推定する。
【0097】
これにより、遅延状況として、端末送信情報の遅延数を高精度に推定することができる。
【0098】
また、推定部32は、遅延数を推定する推定処理が行われる処理タイミングから所定の期間内において収集部30が収集した端末送信情報の遅延数を推定する。
【0099】
これにより、所定期間内における遅延数を高精度に推定することができる。
【0100】
また、推定部32は、所定の処理に利用可能となっていない遅延数として、収集部30によって収集されていない端末送信情報の数を推定する。
【0101】
これにより、遅延数を高精度に推定することができる。
【0102】
また、情報処理装置1は、履歴情報41に基づいて、端末送信情報の過去の収集状況のパターンを示す収集パターンを特定する特定部31をさらに備える。推定部32は、収集部30によって収集された今回の端末送信情報の収集状況が収集パターンから逸脱した場合に、端末送信情報の収集が遅延していると推定する。
【0103】
これにより、遅延状況を高精度に推定することができる。
【0104】
また、推定部32は、外部装置から端末装置100に対して所定の配信情報が配信されたことを検出した場合、当該配信情報に基づいて、遅延状況の推定結果を補正する。
【0105】
これにより、遅延状況の推定結果の精度を向上させることができる。
【0106】
また、推定部32は、所定の情報サービスにおいて話題となるイベント情報を検出した場合、当該イベント情報に基づいて、遅延状況の推定結果を補正する。
【0107】
これにより、遅延状況の推定結果の精度を向上させることができる。
【0108】
また、推定部32は、過去の推定結果である遅延状況と、最新の推定結果である遅延状況との比較結果に基づいて、最新の推定結果である遅延状況における遅延原因を推定する。
【0109】
これにより、遅延原因を高精度に推定することができる。
【0110】
また、端末送信情報は、所定の条件が満たされた際に端末装置100から送信される情報である。
【0111】
これにより、所定の条件が満たされていないことを遅延原因とする遅延状況を高精度に推定することができる。
【0112】
また、端末送信情報は、端末装置100の位置情報であり、端末装置100の位置変化が所定値以上となった場合に送信される情報である。
【0113】
これにより、位置変化が無い(所定値未満)ことを遅延原因とする遅延状況を高精度に推定することができる。
【0114】
〔プログラム〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば
図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図8は、実施形態に係る情報処理装置1の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0115】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0116】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワーク(例えば、ネットワークN)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0117】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置といった入出力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0118】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0119】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部3の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部4内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、ネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0120】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0121】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0122】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0123】
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0124】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、収集部30は、収集手段や収集回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0125】
1 情報処理装置
2、200 通信部
3、300 制御部
4、400 記憶部
30 収集部
31 特定部
32 推定部
40 ユーザ情報
41 履歴情報
100 端末装置(ユーザ端末)
310 取得部
320 送信部
500 入力部
600 表示部
S 情報処理システム