(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-14
(45)【発行日】2022-09-26
(54)【発明の名称】ナビゲーションに用いられる方法、装置、デバイス、及びコンピュータが読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G01C 21/36 20060101AFI20220915BHJP
【FI】
G01C21/36
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020185988
(22)【出願日】2020-11-06
【審査請求日】2020-11-11
(31)【優先権主張番号】201911086109.0
(32)【優先日】2019-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520362479
【氏名又は名称】モビリティー、アジア、スマート、テクノロジー、カンパニー、リミテッド
【氏名又は名称原語表記】MOBILITY ASIA SMART TECHNOLOGY CO. LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100187160
【氏名又は名称】副田 圭介
(74)【代理人】
【識別番号】100125151
【氏名又は名称】新畠 弘之
(72)【発明者】
【氏名】リー、リー
(72)【発明者】
【氏名】トアン、ニン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、ホイロン
(72)【発明者】
【氏名】フェイ、フェイ
【審査官】久保田 創
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-050698(JP,A)
【文献】特開2007-327975(JP,A)
【文献】特開2008-014818(JP,A)
【文献】特開2009-211253(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション機器のナビゲーション方法であって、
文脈確定モジュールが、前記ナビゲーション機器
の実行と関連する
情報を文脈
情報として確定することと、
照会受付モジュールが、文字列情報である照会を受け付けることと、
興味ポイント照会モジュールが、前記照会に基づき、地図データベースを用いて前記照会に関連する提供用興味ポイントを抽出することと、
タグ取得モジュールが、前記提供用興味ポイントにおいて、前記文脈
情報とマッチングする
前記提供用興味ポイントの対応する属性の情報を少なくとも1つのタグ
として取得することと、及び
提供モジュールが、前記少なくとも1つのタグ
の情報を出力装置に出力させることでユーザに提供することと、
を含み、
前記文脈確定モジュールが、前記文脈情報として確定することは、
環境文脈、時間文脈、及びユーザ文脈の少なくとも一つに関する文脈情報のうちの少なくとも1つを、前記ナビゲーション機器にカップリングされているセンサにより取得すること、又は前記ナビゲーション機器にカップリングされている通信デバイスにより取得すること、を含み、
前記環境文脈は、前記実行と関連する物理的環境と関連する文脈情報を示し、
前記時間文脈は、前記実行と関連する時間の文脈情報を示し、
前記ユーザ文脈は、前記実行と関連するユーザの文脈情報を示し、
前記タグ取得モジュールが、前記提供用興味ポイントにおいて前記文脈情報とマッチングする少なくとも1つのタグとして取得することは、
前記提供用興味ポイントに関連づけられた一群の候補タグを取得することと、
前記一群の候補タグそれぞれと前記文脈情報との組合せを点数化したマッチング度を生成することと、及び
前記マッチング度に基づき、前記一群の候補タグの中から、前記少なくとも1つのタグを確定することと、
を含み、
前記マッチング度は、前記ユーザが前記文脈情報に対応する条件において、前記提供用興味ポイントを選択する可能性を点数化したものである、ナビゲーション方法。
【請求項2】
前記提供用興味ポイントは、複数の提供用興味ポイントを含み、
前記複数の提供用興味ポイントには、タグとその点数が前記マッチング度に関するラベリングとして関連づけられており、
前記タグ取得モジュールが、前記一群の候補タグと前記文脈
情報との
前記マッチング度を確定することは、
前記一群の候補タグと前記文脈
情報との前記マッチング度に関するラベリングを取得すること、又は、前記一群の候補タグ
それぞれが有する属性の値に基づき、前記一群の候補タグと前記文脈
情報との前記マッチング度を確定することのうち、少なくとも1つによって、前記一群の候補タグと前記文脈
情報との前記マッチング度を確定することを含む、請求項
1に記載の
ナビゲーション方法。
【請求項3】
前記
ナビゲーション方法は、さらに、
目標興味ポイント確定モジュールが、前記複数の提供用興味ポイントにおける候補タグと前記文脈
情報との
前記マッチング度に基づき、前記複数の提供用興味ポイントの中から、前記文脈
情報とマッチングする目標興味ポイントを確定することと、
目標興味ポイント提供モジュールが、前記目標興味ポイントを提供することと、
を含む、請求項
2に記載の
ナビゲーション方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのタグは、前記提供用興味ポイントに関連するサービスの可用性、前記提供用興味ポイントに関連するサービスの性能、前記提供用興味ポイントに関連するサービス費用、前記提供用興味ポイントに関連するサービス環境、前記提供用興味ポイントに関連するサービスの種類、又は、前記提供用興味ポイントの地理的位置のうちの少なくとも1つを示す、請求項
3に記載の
ナビゲーション方法。
【請求項5】
さらに、
前記
照会受付モジュールが、興味ポイントに対する照会を受け付けることと、
前記
興味ポイント照会モジュールが、前記照会に基づき、前記提供用興味ポイントを確定することと、
を含む、請求項
4に記載の
ナビゲーション方法。
【請求項6】
前記
提供モジュールが、前記ユーザに前記少なくとも1つのタグを提供することは、
前記ユーザに示すための興味ポイント
のリストにおいて、前記提供用興味ポイントと共に、前記少なくとも1つのタグを表示することを含む、請求項
5に記載の
ナビゲーション方法。
【請求項7】
ナビゲーション機器
の実行と関連する
情報を文脈
情報として確定するように配置される文脈確定モジュールと、
文字列情報である照会を受け付ける
ように配置される照会受付モジュールと、
前記照会に基づき、地図データベースを用いて前記照会に関連する提供用興味ポイントを抽出するように配置される興味ポイント照会モジュールと、
前記提供用興味ポイントにおいて、前記文脈
情報とマッチングする
前記提供用興味ポイントの対応する属性の情報を少なくとも1つのタグ
として取得するように配置されるタグ取得モジュールと、
前記少なくとも1つのタグ
の情報を出力装置に出力させることでユーザに提供するタグ提供モジュールと、
を含み、
前記文脈確定モジュールは、環境文脈、時間文脈、及びユーザ文脈の少なくとも一つに関する文脈情報のうちの少なくとも1つを、前記ナビゲーション機器にカップリングされているセンサにより取得すること、又は前記ナビゲーション機器にカップリングされている通信デバイスにより取得するように配置される文脈取得モジュールを含み、
前記環境文脈は前記実行と関連する物理的環境と関連する文脈情報を示し、前記時間文脈は前記実行と関連する時間の文脈情報を示し、前記ユーザ文脈は前記実行と関連するユーザの文脈情報を示し、
前記タグ取得モジュールは、
前記提供用興味ポイントに関連づけられた一群の候補タグを取得するように配置される候補タグ取得モジュールと、
前記一群の候補タグそれぞれと前記文脈情報との組合せを点数化したマッチング度を生成するように配置されるマッチング度確定モジュールと、及び
前記マッチング度に基づき、前記一群の候補タグの中から、前記少なくとも1つのタグを確定するように配置される選択モジュールと、
を含み、
前記マッチング度は、前記ユーザが前記文脈情報に対応する条件において、前記提供用興味ポイントを選択する可能性を点数化したものである、装置。
【請求項8】
前記提供用興味ポイントは、複数の提供用興味ポイントを含み、
前記複数の提供用興味ポイントには、タグとその点数が前記マッチング度に関するラベリングとして関連づけられており、
前記マッチング度確定モジュールは、
前記一群の候補タグと前記文脈
情報との前記マッチング度に関するラベリングを取得するように配置されるラベリング取得モジュール、又は、
前記一群の候補タグ
それぞれが有する属性の値に基づき、前記一群の候補タグと前記文脈
情報との前記マッチング度を確定するように配置されるマッチング度計算モジュール
を含む、請求項
7に記載の装置。
【請求項9】
前記装置は、さらに、
前記複数の提供用興味ポイントにおける候補タグと前記文脈
情報とのマッチング度に基づき、前記複数の提供用興味ポイントの中から、前記文脈
情報とマッチングする目標興味ポイントを確定するように配置される目標興味ポイント確定モジュールと、
前記目標興味ポイントを提供するように配置される目標興味ポイント提供モジュールと、を含む、請求項
8に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのタグは、前記提供用興味ポイントに関連するサービスの可用性、前記提供用興味ポイントに関連するサービスの性能、前記提供用興味ポイントに関連するサービス費用、前記提供用興味ポイントに関連するサービス環境、前記提供用興味ポイントに関連するサービスの種類、又は、前記提供用興味ポイントの地理的位置のうちの少なくとも1つを示す、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
さらに、
興味ポイントに対する照会を受け付けるように配置される照会受付モジュールと、
前記照会に基づき、前記提供用興味ポイントを確定するように配置される興味ポイント照会モジュールと、
を含む、請求項
10に記載の装置。
【請求項12】
前記タグ提供モジュールは、
前記ユーザに示すための興味ポイン
トのリストにおいて、前記提供用興味ポイントと共に、前記少なくとも1つのタグを表示するように配置される表示モジュールを含む、請求項
11に記載の装置。
【請求項13】
少なくとも1つの処理ユニットと、
前記少なくとも1つの処理ユニットにカップリングされ、前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行される命令を記憶する少なくとも1つのメモリと、
を含み、
前記命令が前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行される場合に、前記命令により、請求項1~
6のいずれか1項に記載の
ナビゲーション方法を実行する、ナビゲーションに用いられるデバイス。
【請求項14】
コンピュータプログラムが記憶されており、
前記コンピュータプログラムは、デバイスにより実行される場合に、前記デバイスに、請求項1~
6のいずれか1項に記載の
ナビゲーション方法を実行させる、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態はナビゲーション分野に関し、より具体的には、ナビゲーションに用いられる方法、装置、デバイス、及びコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーションアプリでは、ユーザが、より適切にナビゲーションの目的地を決定できるように、地図データベースを用いてユーザに各種の興味ポイント(POI)に関する情報を提供することが可能である。例えば、ユーザはインターフェイスを介して、ナビゲーションアプリに照会キーワードを入力し、関連する興味ポイントの情報を取得する。しかしながら、ナビゲーションアプリのインターフェイスが限定的であることから、ナビゲーションアプリのインターフェイスでは往々にして、一群の興味ポイント及び興味ポイントに関するいくつかの情報しか提供されず、これらの情報は通常、固定して表示される(例えば、アドレス、電話等)。多くの場合、こうした情報は、当該興味ポイントが現在所望する興味ポイントであるか否かをユーザが決定する際の助けにはなりにくい。また、ユーザにとっても、短い時間内で興味ポイントの詳細情報を閲覧し、興味ポイントリストの中から、所望の興味ポイントを選択することは困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の例示的な実施形態では、ナビゲーションに用いられる技術的解決手段を提供する。該技術的解決手段は、ナビゲーション機器に関する文脈と提供用興味ポイントのタグとのマッチング度に基づき、ユーザに現在の状況においてより関心がある情報を、素早く提供することで、ユーザが、自己の要求を満たす興味ポイントをより迅速に取得できるようサポートする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の第1の態様では、ナビゲーションに用いられる方法を提供する。該方法は、ナビゲーション機器に関連する文脈を確定することと、提供用興味ポイントにおいて文脈とマッチングする少なくとも1つのタグを取得することと、及びユーザに少なくとも1つのタグを提供することと、を含み、文脈は、ナビゲーション機器の実行と関連する情報を示し、少なくとも1つのタグは、提供用興味ポイントの対応する属性の情報を説明するものである。
【0005】
いくつかの実施形態において、ナビゲーション機器に関連する文脈を確定することは、環境文脈、時間文脈又はユーザ文脈のうち少なくとも1つを取得することを含み、前記環境文脈は、前記実行と関連する物理的環境と関連する情報を示し、前記時間文脈は、前記実行と関連する時間の情報を示し、前記ユーザ文脈は、前記実行と関連するユーザの情報を示す。
【0006】
いくつかの実施形態において、ユーザに前記少なくとも1つのタグを提供することは、前記ユーザに示すための興味ポイントリストにおいて、前記提供用興味ポイントと共に、前記少なくとも1つのタグを表示することを含む。
【0007】
いくつかの実施形態において、提供用興味ポイントにおいて前記文脈とマッチングする少なくとも1つのタグを取得することは、前記提供用興味ポイントの一群の候補タグを取得することと、前記一群の候補タグと前記文脈とのマッチング度を確定することと、及び前記マッチング度に基づき、前記一群の候補タグの中から、前記少なくとも1つのタグを確定することと、を含み、前記マッチング度は、前記ユーザが前記文脈に対応する条件において、前記提供用興味ポイントを選択する可能性を示す。
【0008】
いくつかの実施形態において、前記一群の候補タグと前記文脈とのマッチング度を確定することは、前記一群の候補タグと前記文脈との前記マッチング度に関するラベリングを取得すること、又は、前記一群の候補タグが示す前記対応する属性の値に基づき、前記一群の候補タグと前記文脈との前記マッチング度を確定することのうち、少なくとも1つによって、前記一群の候補タグと前記文脈との前記マッチング度を確定することを含む。
【0009】
いくつかの実施形態において、前記提供用興味ポイントは、複数の提供用興味ポイントを含み、前記方法はさらに、前記複数の提供用興味ポイントにおける候補タグと前記文脈とのマッチング度に基づき、前記複数の提供用興味ポイントの中から、前記文脈とマッチングする目標興味ポイントを確定することと、前記目標興味ポイントを提供することとを含む。
【0010】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つのタグは、前記提供用興味ポイントに関連するサービスの可用性、前記提供用興味ポイントに関連するサービスの性能、前記提供用興味ポイントに関連するサービス費用、前記提供用興味ポイントに関連するサービス環境、前記提供用興味ポイントに関連するサービスの種類、又は、前記提供用興味ポイントの地理的位置のうちの少なくとも1つを示す。
【0011】
いくつかの実施形態において、方法はさらに、興味ポイントに対する照会を受け付けることと、前記照会に基づき、前記提供用興味ポイントを確定することとを含む。
【0012】
本開示の第2の態様では、ナビゲーションに用いられる装置を提供する。前記装置は、ナビゲーション機器に関連する文脈を確定するように配置される文脈確定モジュールと、提供用興味ポイントにおいて前記文脈とマッチングする少なくとも1つのタグを取得するように配置されるタグ取得モジュールと、ユーザに前記少なくとも1つのタグを提供するように配置されるタグ提供モジュールと、を含み、前記文脈は、前記ナビゲーション機器の実行と関連する情報を示し、前記少なくとも1つのタグは、前記提供用興味ポイントの対応する属性の情報を説明するものである。
【0013】
いくつかの実施形態において、前記文脈確定モジュールは、環境文脈、時間文脈、又はユーザ文脈のうち、少なくとも1つを取得するように配置される文脈取得モジュールを含み、前記環境文脈は前記実行と関連する物理的環境と関連する情報を示し、前記時間文脈は前記実行と関連する時間の情報を示し、前記ユーザ文脈は前記実行と関連するユーザの情報を示す。
【0014】
いくつかの実施形態において、タグ提供モジュールは、前記ユーザに示すための興味ポイントリストにおいて、前記提供用興味ポイントと共に、前記少なくとも1つのタグを表示するように配置される表示モジュールを含む。
【0015】
いくつかの実施形態において、前記タグ取得モジュールは、前記提供用興味ポイントの一群の候補タグを取得するように配置される候補タグ取得モジュールと、前記一群の候補タグと前記文脈とのマッチング度を確定するように配置されるマッチング度確定モジュールと、及び前記マッチング度に基づき、前記一群の候補タグの中から、前記少なくとも1つのタグを確定するように配置される選択モジュールと、を含み、前記マッチング度は、前記ユーザが前記文脈に対応する条件において、前記提供用興味ポイントを選択する可能性を示す。
【0016】
いくつかの実施形態において、前記マッチング度確定モジュールは、前記一群の候補タグと前記文脈との前記マッチング度に関するラベリングを取得するように配置されるラベリング取得モジュール、又は、前記一群の候補タグが示す前記対応する属性の値に基づき、前記一群の候補タグと前記文脈との前記マッチング度を確定するように配置されるマッチング度計算モジュールを含む。
【0017】
いくつかの実施形態において、前記提供用興味ポイントは、複数の提供用興味ポイントを含み、前記装置はさらに、前記複数の提供用興味ポイントにおける候補タグと前記文脈とのマッチング度に基づき、前記複数の提供用興味ポイントの中から、前記文脈とマッチングする目標興味ポイントを確定するように配置される目標興味ポイント確定モジュールと、前記目標興味ポイントを提供するように配置される目標興味ポイント提供モジュールとを含む。
【0018】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つのタグは、前記提供用興味ポイントに関連するサービスの可用性、前記提供用興味ポイントに関連するサービスの性能、前記提供用興味ポイントに関連するサービス費用、前記提供用興味ポイントに関連するサービス環境、前記提供用興味ポイントに関連するサービスの種類、又は、前記提供用興味ポイントの地理的位置のうちの少なくとも1つを示す。
【0019】
いくつかの実施形態において、装置はさらに、興味ポイントに対する照会を受け付けるように配置される照会受付モジュールと、前記照会に基づき、前記提供用興味ポイントを確定するように配置される興味ポイント照会モジュールとを含む。
【0020】
本開示の第3の態様では、ナビゲーションに用いられるデバイスを提供する。前記デバイスは、少なくとも1つの処理ユニットと、前記少なくとも1つの処理ユニットにカップリングされ、前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行される命令を記憶する少なくとも1つのメモリとを含み、前記命令が前記少なくとも1つの処理ユニットによって実行される場合に、前記命令により、前記デバイスは本開示の第1の態様に記載の方法を実行する。
【0021】
本開示の第4の態様では、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記コンピュータが読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、デバイスにより実行される場合に、前記デバイスに、本開示の第1の態様に記載の方法を実行させる。
【0022】
以上の説明より理解できるように、本開示の実施形態のナビゲーションに用いられる技術的解決手段によれば、ナビゲーション機器と関連する文脈を取得し、文脈と興味ポイントのタグとのマッチング度に基づき、ユーザに現在の文脈とマッチングするタグを提供することで、ユーザが自己の要求を満足する興味ポイントの情報をより迅速に取得できるようサポートし、必要な興味ポイントをより迅速に選択するようサポートする。
【0023】
発明の概要において説明した内容は、本開示の実施形態の鍵となるか又は重要な特徴を限定することを意図したものではなく、本開示の範囲を限定するためのものでもないことは理解されるべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
以下、図面を参照しながら詳細な説明を行い、本開示の各実施形態における上述の特徴及びその他の特徴、長所並びに態様を、さらに明らかにする。図中、同一又は類似の図面符号は、同一又は類似の要素を示す。
【0025】
【
図1】本開示の実施形態による例示的環境を示すブロック図である。
【
図2】本開示の実施形態によるナビゲーションに用いられる例示的方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の実施形態による少なくとも1つのタグを確定するための例示的方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の実施形態による少なくとも1つのタグを提供する場合の模式図である。
【
図5】本開示の実施形態によるナビゲーションに用いられる例示的装置のブロック図である。
【
図6】本開示の実施形態を実施可能なコンピュータデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態についてより詳細に説明する。図には本開示のいくつかの実施形態が示されているが、本開示は様々な形式で実現することが可能であり、ここに記載された実施形態に限定されると解釈すべきではなく、これら実施形態は本開示を、より徹底的且つ完全に理解するために提供されるものである。この点は理解されなければならない。また、本開示の図面及び実施形態は例示的なものにすぎず、本開示の保護範囲を制限するためのものではない点も、理解されなければならない。
【0027】
本開示の実施形態の説明において、「含む」及び類似の用語は開放的なもの、すなわち「…を含むが、これらに限定されない」と理解されるべきである。用語「…に基づいて」は、「少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。用語「1つの実施形態」又は「当該実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。用語「第1」、「第2」等は、異なるか又は同一の対象を示すことができる。以下の文中において、その他の明確な定義及び暗黙の定義が含まれる可能性がある。
【0028】
図1に、本開示の実施形態による例示的環境を示すブロック図を示す。
図1に示すように、例示的環境100は全体として、ユーザ110とナビゲーション機器120とを含むことができる。ナビゲーション機器120は、携帯電話、コンピュータ、携帯情報端末、ゲーム機、ウエアラブル端末、車載通信機器、仮想現実機器又は拡張現実機器等を含むことができるが、これらに限定されない。ナビゲーション機器120は、タッチパネル、キーボード等のユーザ110が操作する入力装置を提供することができる。また、ナビゲーション機器120は、ディスプレイ、スピーカ等、ユーザ110に情報を提供する出力装置を提供することができる。ナビゲーション機器120にはさらに、所在地を確定するための位置標定装置を設置することができる。ナビゲーション機器120には、ユーザ110にナビゲーションサービスを提供するナビゲーションアプリをインストールすることができる。
【0029】
図2に、本開示の実施形態によるナビゲーションに用いられる例示的方法200のフローチャートを示す。例えば、方法200は、
図1に示すナビゲーション機器120が実行することができる。理解すべき点として、方法200はさらに、図示されていない付加的ブロック、及び/又は図示を省略可能なブロックを含むことができる。
【0030】
ブロック202において、ナビゲーション機器120は、ナビゲーション機器120に関連する文脈を確定する。ここで、文脈は、ナビゲーション機器120の実行と関連する情報を示す。いくつかの実施形態において、ナビゲーション機器120は、自身にカップリングされているセンサによって文脈情報を取得することができる。
【0031】
いくつかの実施形態において、文脈は環境文脈を含むことができる。ここで、環境文脈は、ナビゲーション機器120の実行と関連する物理的環境と関連する情報を示す。例えば、環境文脈は、ナビゲーション機器が置かれた物理的環境、例えば、現在の天気の状況、交通状況、位置情報を示すことができる。ナビゲーション機器120は例えば、自身にカップリングされているセンサによって環境文脈情報を取得し、又は、自身にカップリングされている通信デバイスによって、サーバから対応する環境文脈を取得することができる。別の例示では、環境文脈はさらに、例えば、ナビゲーション機器120に関連する交通手段の情報を示すことができる。この場合、ナビゲーション機器120は、車載ナビゲーション機器として交通手段に組み込まれるか、又は有線若しくは無線方式で交通手段と接続することができる。ナビゲーション機器120は、交通手段との接続により、交通手段に関する環境文脈、例えば交通手段の種別(例えば、ガソリン自動車又は電気自動車)、ガソリンの状態、バッテリーの状態、走行速度、又はメンテナンス状態(例えば、車両メンテナンスの必要性)等を取得することができる。
【0032】
別の実施形態では、文脈は時間文脈を含むことができる。ここで時間文脈は、ナビゲーション機器120の実行と関連する時間の情報を示す。時間文脈は例えば、現在の具体的な時刻(例えば、15:30)、現在の時間帯(例えば、午後)、現在の日付(例えば、2019年10月22日)等を含むことができる。別の例示として、時間文脈はさらに、時間を示すその他の情報、例えば、営業日か否か、休祝日か否かといった情報を含むことができる。
【0033】
さらにある実施形態では、文脈はユーザ文脈を含むことができる。ここで、ユーザ文脈は、ナビゲーション機器120の実行と関連するユーザの情報を示す。例えば、ユーザは、ナビゲーション機器120の現在の使用者又は過去の使用者を含むことができる。ナビゲーション機器120が交通手段と関連する場合、ユーザは該交通手段のドライバー又は乗客を含むことができる。いくつかの実施形態において、ユーザ文脈は例えば、ユーザの性別、職業、自宅住所、会社住所、ユーザの好み、スケジュール等、ユーザに関連する可能性がある任意の情報を含むことができる。ナビゲーション機器120は例えば、自身に設置されるか、又は自身にカップリングされている電子機器のアプリ(例えば、スケジュールアプリ又はナビゲーションアプリ等)によってユーザ文脈を取得することができる。
【0034】
理解すべき点として、以上列挙した例示的な文脈以外に、本開示における「文脈」はさらに、ナビゲーション機器120の実行と関連する情報を示すためのその他任意の適切な文脈を含むことができる。いくつかの実施形態において、ナビゲーション機器120が取得する文脈は、複数の文脈の組み合せを含むことができる。例えば、ナビゲーション機器120は、ナビゲーション機器120に関する文脈が、「女性ドライバー」、「夜間」、「大雨」及び「車輌のバッテリー残量5%」であると確定することができる。
【0035】
ブロック204では、ナビゲーション機器120は、提供用興味ポイントにおいて文脈とマッチングする少なくとも1つのタグを取得する。ここで、少なくとも1つのタグは、提供用興味ポイントの対応する属性の情報を説明するものである。いくつかの実施形態では、提供用興味ポイントは、ユーザ110が入力した照会に基づき確定することができる。具体的に、ナビゲーション機器120は、興味ポイントに対する照会を受け付けることができる。例えば、ユーザ110はナビゲーション機器120が提供する入力ポートを介して、興味ポイントに対する照会を入力することができる。こうした入力ポートは例えば、タッチパネルに基づく入力ポート、音声に基づく入力ポート又はキー入力に基づく入力ポート等を含むことができるが、これらに限定されない。例えば、ユーザ110は、音声でナビゲーション機器120に対して「充電ステーション」に対する照会を入力することができる。別の例示として、ユーザ110は例えば、ナビゲーション機器120が提供するインターフェイス上の興味ポイントの種別をクリックして照会を入力することができる。その後、ナビゲーション機器120は、受け付けた照会に基づき、提供用興味ポイントを確定することができる。例えば、ナビゲーション機器120は「充電ステーション」という照会に基づき、地図データベースから「充電ステーション」に関連する一群の興味ポイントを、提供用興味ポイントとして抽出することができる。
【0036】
別の実施形態では、ナビゲーション機器120は例えば、取得した文脈に基づき、提供用興味ポイントを確定してもよい。例えば、ナビゲーション機器120は、ナビゲーション機器120の所在地付近(例えば、3キロ以内)の興味ポイントを、提供用興味ポイントとして取得することができる。別の例示として、ナビゲーション機器120は例えば、ドライバーの行程の目的地情報の取得に基づき、行程の目的地付近の興味ポイントを、提供用興味ポイントとすることができる。又は、ナビゲーション機器120は、取得した文脈に基づき現在の交通手段のバッテリーが少なすぎると確定し、取得した付近の充電ステーションを、提供用興味ポイントとすることができる。
【0037】
提供用興味ポイントを確定した後、ナビゲーション機器120はさらに、提供用興味ポイントの一つ又は複数のタグを取得することができる。いくつかの実施形態において、より効率的に興味ポイントの情報を示すために、各興味ポイントにはいずれも、一つ又は複数のタグを付加することができる。また、こうしたタグ情報は、興味ポイントと関連付けて記憶させることができる。
【0038】
いくつかの実施形態において、タグは、興味ポイントに関連するサービスの可用性を示すことができる。例えば、「充電ステーション」を例に挙げると、タグは営業時間(例えば、具体な営業時間帯、又は24時間営業か否か)又は公共か否か(私用又は公共)を示すことができる。
【0039】
選択的に、タグは、興味ポイントに関連するサービスの性能を示してもよい。例えば、「充電ステーション」を例に挙げると、タグは、該充電ステーションの充電サービスに頻繁に問題が発生しているか等を示してもよい。同様に、「駐車場」を例に挙げると、タグは例えば、該駐車場が駐車しやすいか等を示してもよい。
【0040】
選択的に、タグは、興味ポイントに関連するサービス費用を示してもよい。例えば、「充電ステーション」を例に挙げると、タグは充電費用(例えば、4元/回)を示してもよい。同様に、「駐車場」を例に挙げると、タグは時間帯毎の駐車費用(例えば、朝7時~夜8時は4元/15分、夜8点から翌朝7時は2元/時)を示してもよい。
【0041】
選択的に、タグは、興味ポイントに関連するサービス環境を示してもよい。例えば、「充電ステーション」を例に挙げると、タグは、地下充電ステーションか地上充電ステーションか、屋根の有無又は通りに面しているか等を示してもよい。同様に、「駐車場」を例に挙げると、タグは、地上駐車場か地下駐車場か、機械式か、又は屋根の有無等を示してもよい。
【0042】
選択的に、タグは、興味ポイントに関連するサービスの種類を示してもよい。例えば、「充電ステーション」を例に挙げると、タグは、該充電ステーションでの洗車サービス提供の有無、トイレの有無、又は電子決済の可否等を示してもよい。同様に、「駐車場」を例に挙げると、タグは、該駐車場での洗車サービス提供の有無、トイレの有無、又は電子決済の可否等を示してもよい。
【0043】
選択的に、タグは、興味ポイントの地理的位置を示してもよい。例えば、「充電ステーション」を例に挙げると、タグは、該充電ステーションがショッピングセンター内にあるか否かを示してもよいし、又は該充電ステーションの絶対座標を示してもよい。同様に、「駐車場」を例に挙げると、タグは、該駐車場が飛行場、駅、学校、ショッピングセンターの付近にあるか否か、又はショッピングセンター内にあるか等を示してもよい。
【0044】
理解すべき点として、以上に列挙した具体的なタグは例示的なものであり、本開示の実施形態はさらに、その他の任意の適切なタグを含むことができる。いくつかの実施形態において、こうしたタグは例えば、各興味ポイントの詳細情報を取得し、例えば自然言語処理等の技術を用いることによって、自動的にラベリングすることができる。選択的に、こうしたタグは例えば、専門家が興味ポイントの情報を取得して人工的にラベリングしたものであってもよい。
【0045】
提供用興味ポイントの一つ又は複数のタグを取得した後、ユーザ110が現在の状況でより関心のある情報を、ユーザ110に提供するために、ナビゲーション機器120はさらに、取得した文脈に基づき一つ又は複数のタグをフィルタリングすることができる。以下、
図3を参照しつつ、ブロック204の具体的なプロセスを説明する。
図3は、本開示の実施形態による少なくとも1つのタグを確定するプロセスのフローチャートを示す。
【0046】
図3に示すように、ブロック302において、ナビゲーション機器120は、提供用興味ポイントにおける一群の候補タグを取得する。「駐車場」を例に挙げると、その候補タグは例えば、「駐車が簡単」、「5元/1時間」、「地下駐車場」、「電子決済対応」、「ショッピングセンター内」等の複数のタグを含むことができる。しかしながら、ナビゲーションのインターフェイスが限定的であることから、これらのタグすべてを、ユーザ110に同時に提供することは、おそらく困難であり、また、ユーザ110にとって必要な情報を迅速に取得することは難しい可能性がある。
【0047】
ブロック304において、ナビゲーション機器120は、一群の候補タグと文脈とのマッチング度を確定することができる。ここで、マッチング度は、ユーザ110が、文脈に対応する条件において、提供用興味ポイントを選択する可能性を示す。
【0048】
いくつかの実施形態では、例えば各タグと、対応する文脈とのマッチングを予め構築しておくことができる。例えば、「大雨」という文脈と、タグが「地下」駐車場であること、又はタグが「地下」であることとのマッチングを予め構築することができる。同様に、「大雨」という文脈は、「屋根付き」というタグとマッチングさせてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態ではさらに、文脈とタグとの可能なマッチングを点数化し、タグと文脈とのマッチング度を示すことができる。いくつかの実施形態では、例えばビッグデータ分析の方法により、点数化することができる。例えば、ビッグデータ分析により、「大雨」という文脈では、ユーザの60%はタグが「地下」である駐車場を選択し、ユーザの30%はタグが「屋根付き」である駐車場を選択し、ユーザの10%はタグが「屋根なし」である駐車場を選択すると確定できるので、「大雨」という文脈とタグ「地下」に高い得点を付与して、高いマッチング度を示すようにすることができる。逆に、「大雨」という文脈とタグ「屋根なし」には低い得点を付与して、低いマッチング度を示すようにすることができる。いくつかの実施形態において、タグと文脈とのマッチング得点は、専門家が人工的に設定してもよい。このような得点を、興味ポイントに対するラベリングとして、興味ポイントと関連付けて記憶させることで、ナビゲーション機器120は、一群の候補タグと文脈とのマッチング度に関するラベリングを取得して、タグと文脈とのマッチング度を確定することができる。
【0050】
いくつかの実施形態において、ナビゲーション機器120はさらに、一群の候補タグが示す対応する属性の値に基づき、一群の候補タグと文脈とのマッチング度を確定することができる。例えば、「交通手段のバッテリー不足」という文脈を例に挙げると、ナビゲーション機器120は充電ステーションの費用に基づき、費用を示すタグと「交通手段のバッテリー不足」という文脈とのマッチング度を確定することができる。例えば、充電費用4.0元/回を示すタグは、充電費用5.0元/回を示すタグに比べて、「交通手段のバッテリー不足」という文脈と、より高いマッチング度を有することができる。
【0051】
いくつかの実施形態において、各興味ポイントにタグを付与するたびに、該タグと可能性のある文脈とのマッチングを構築し、マッチング度を点数化することができる。こうした方法に基づき、ナビゲーション機器120は、興味ポイントが示すことができる情報を増やせるだけでなく、興味ポイントと文脈との関連も構築することができる。
【0052】
ブロック306において、ナビゲーション機器120はマッチング度に基づき、一群の候補タグの中から、文脈とマッチングする少なくとも1つのタグを選択することができる。いくつかの実施形態において、一群のタグと文脈とのマッチング度を確定した後、ナビゲーション機器120は、各候補タグと文脈とのマッチング度を、所定の閾値と比較することができる。該マッチング度が閾値より高いと確定した場合、ナビゲーション機器120は該タグを文脈とマッチングすると確定することができる。例えば、「大雨」という文脈に対し、ナビゲーション機器120は、駐車場の「地下」というタグと該文脈とのマッチング度が、所定の閾値より高いと確定し、「地下」というタグを、「大雨」という文脈とマッチングするタグであると確定することができる。
【0053】
別のいくつかの実施形態において、ナビゲーション機器120は、一群の候補タグの中の各候補タグと文脈とのマッチング度を順序付けて、該一群の候補タグの中から、マッチング度が高い所定の数の候補タグを、文脈とマッチングするタグとして選択してもよい。このような方法に基づき、ナビゲーション機器120は、提供用興味ポイントの一群の候補タグの中から、ユーザの現在の需要により適したタグを選択することができる。
【0054】
いくつかの実施形態において、ユーザからの照会又は文脈に基づき確定された提供用興味ポイントは、複数の興味ポイントを含むことができる。ナビゲーションのインターフェイスが限定的であることを考慮すると、ナビゲーション機器120はさらに、複数の提供用興味ポイントのタグと文脈とのマッチング度に基づき、複数の提供用興味ポイントをフィルタリングすることができる。具体的に、ナビゲーション機器120は、複数の提供用興味ポイントにおける候補タグと、文脈とのマッチング度に基づき、複数の提供用興味ポイントの中から、文脈とマッチングする目標興味ポイントを確定することができる。
【0055】
いくつかの実施形態において、ナビゲーション機器120は、マッチング度と所定のマッチング度の閾値との比較に基づき、提供用興味ポイントを目標興味ポイントと確定するか否かを確定することができる。具体的に、ナビゲーション機器120は、マッチング度が所定のマッチング度の閾値より高いか否かを確定し、マッチング度が閾値より高いと確定した場合に、該提供用興味ポイントを目標興味ポイントとして確定することができる。
【0056】
いくつかの実施形態において、ナビゲーション機器120は、確定した文脈と任意のタグとの1つのマッチング度が、所定のマッチング度の閾値を超えた場合に、該提供用興味ポイントを目標興味ポイントとして確定することができる。例えば、ナビゲーション機器120は文脈が「昼間」及び「大雨」を含むと確定することができる。「昼間」と、候補となる充電ステーションのタグ「地下」とのマッチング度は閾値を超えていないが、「大雨」と、候補となる充電ステーションのタグ「地下」とのマッチング度は閾値を超えているので、ナビゲーション機器120は該候補となる充電ステーションを、目標興味ポイントとして確定することができる。
【0057】
いくつかの実施形態において、ナビゲーション機器120は例えば、計算により確定した文脈と、提供用興味ポイントの複数の候補タグとの複数のマッチング度に基づき、提供用興味ポイントと文脈との総マッチング度を計算してもよい。例えば、複数のマッチング度の重み付け加算値又は平均値を計算することで、該提供用興味ポイントと現在の文脈との総マッチング度を確定し、総マッチングが所定のマッチング度の閾値より高い場合にのみ、該提供用興味ポイントを目標興味ポイントとして確定することができる。
【0058】
いくつかの実施形態において、ナビゲーション機器120が示すことができる興味ポイントの数が限られていることを考慮し、ナビゲーション機器120は、複数の提供用興味ポイントのタグと文脈とのマッチング度に基づき、複数の提供用興味ポイントを順序付けし、よりマッチングする特定の数量の提供用興味ポイントを目標興味ポイントとして選択してもよい。
【0059】
いくつかの実施形態において、ナビゲーション機器120は、確定した目標興味ポイントを提供することができる。いくつかの実施形態において、ナビゲーション機器120は例えば、ユーザ110に提供した興味ポイントリストの中で、確定した目標興味ポイントを際立たせて表示することができる。際立たせて表示する例として、最前面表示、フォント又は色により際立たせた表示、又はユーザの注意力を引き付けるその他任意の適切な表示方法を含むことができるが、これらに限定されない。興味ポイントにタグを追加し、タグと対応する文脈とのマッチング度を点数化することで、本開示の実施形態は、確定された文脈とよりマッチングする興味ポイントを、より正確に取得することができる。
【0060】
続いて
図2を参考にすると、ブロック206において、ナビゲーション機器120はユーザ110に、文脈とマッチングする少なくとも1つのタグを提供する。いくつかの実施形態において、ナビゲーション機器120は、前記ユーザに示すための興味ポイントリストにおいて、提供用興味ポイントと共に、確定された少なくとも1つのタグを表示することができる。このような方法により、ナビゲーション機器120は、提供用興味ポイントにおける、より重視すべき情報を、より素早くユーザに取得させることができる。以下、
図4の例示を参照しつつ、ブロック206のプロセスについて説明する。
図4に、本開示の実施形態による少なくとも1つのタグを提供する場合の模式
図400を示す。
【0061】
例えば、
図4の例示において、ナビゲーション機器120は、ユーザ110の「充電ステーション」に関する照会を受け付けたこと、又は取得した文脈から交通手段のバッテリーが少ないと確定したことに基づき、「充電ステーション」に関連する興味ポイントを、提供用興味ポイントとして確定することができる。また、該例示では、例えば、ナビゲーション機器120は、文脈が「女性ドライバー」、「夜間」、「大雨」及び「車輌バッテリー残量5%」を含むと確定することができる。
【0062】
ナビゲーション機器120は例えば、ナビゲーション機器120のディスプレイ上に、
図4に示すインターフェイスを表示することができる。ここで、左側には、例えば興味ポイントのリストを示すことができ、右側には、興味ポイントの地図上の位置を示すことができる。
図4に示すように、例えば、ナビゲーション機器120はさらに、ユーザ110に対し提供用興味ポイントのリストを提供することができるとともに、それぞれの提供用興味ポイントの一群の候補タグと文脈とのマッチング度に基づき、少なくとも1つのタグを提供することができる。
【0063】
図4に示すように、ナビゲーション機器120がユーザに提供した興味ポイントリストは、複数の提供用興味ポイント、例えば「ラッフルズスターチャージ充電ステーション」410、「神華国華ビル充電スタンド」420及び「香港マカオセンター充電ステーション」430を含む。例示として、ナビゲーション機器120は例えば、「ラッフルズスターチャージ充電ステーション」410のタグ「4.0元/回」414、「24時間営業」416及び「地下」418、「神華国華ビル充電スタンド」420のタグ「5.0元/回」424、「24時間営業」426及び「地下」428、並びに「香港マカオセンター充電ステーション」430のタグ「5.0元/回」434、「24時間営業」436及び「駐車無料」438と、確定した文脈の「女性ドライバー」、「夜間」、「大雨」及び「車輌バッテリー残量5%」が高いマッチング度を有すると確定することができる。したがって、ナビゲーション機器120はナビゲーションインターフェイスにおいて提供用興味ポイントと共に、文脈とマッチングするタグを表示することができ、これによってユーザは各興味ポイントの必要情報を、より直観的に理解することができる。また、これによって、ユーザ110が必要な興味ポイントをより迅速に選択するようサポートすることができる。
【0064】
いくつかの実施形態において、ナビゲーション機器120はさらに、ユーザに示すナビゲーションインターフェイスにおいて、文脈とマッチングする少なくとも1つのタグを際立たせて表示することができる。際立たせて表示する例として、最前面表示、フォント又は色により際立たせた表示、又はユーザの注意力を引き付けるその他任意の適切な表示方法を含むことができるが、これらに限定されない。
【0065】
いくつかの実施形態において、
図4に示すように、例えば、ナビゲーション機器120はさらに、各興味ポイントの得点を表示して、該興味ポイント又は該興味ポイントのタグと現在の文脈とのマッチング度を示すことができる。例えば、「ラッフルズスターチャージ充電ステーション」410の得点412は9.5であり、「神華国華ビル充電スタンド」420の得点422は9.4であり、「香港マカオセンター充電ステーション」430の得点432は9.0である。
【0066】
いくつかの実施形態において、ナビゲーション機器120はさらに、ユーザ110に示すための興味ポイントリストにおいて、現在の文脈とよりマッチングする目標興味ポイントを際立たせて表示することができる。例えば、ナビゲーション機器120は得点に基づき、「ラッフルズスターチャージ充電ステーション」410及び「神華国華ビル充電スタンド」を、現在の文脈とよりマッチングする目標興味ポイントとして確定することができる。
【0067】
図4に示すように、ナビゲーション機器120は、興味ポイントのうち目標興味ポイントを優先的に表示することができる。すなわち、目標興味ポイントである「ラッフルズスターチャージ充電ステーション」410及び「神華国華ビル充電スタンド」420を、普通の興味ポイントである「香港マカオセンター充電ステーション」430に優先して表示させる。理解すべき点として、優先表示は、際立たせて表示する場合の具体的例示にすぎず、例えば、フォントの拡大表示、フォントの太字表示、又は色の強調等、際立たせて表示できる任意の適切な方法を採用することもできる。本開示は、際立たせて表示することに対し、いかなる制限を加えることも意図していない。
【0068】
いくつかの実施形態において、ナビゲーション機器120はさらに、ユーザ110の目標興味ポイントに対する選択を受け付け、目標興味ポイントが選択される指示を受け付けたことに応じて、マッチング度に基づき、少なくとも1つのタグの中から候補タグを確定し、候補タグをユーザ110に提供することができる。具体的に、引き続き
図4を例に挙げると、ナビゲーション機器120は例えば、タッチパネルを介してユーザ110の興味ポイント「ラッフルズスターチャージ充電ステーション」410に対するクリックを受け付けることができる。該クリックに応じて、ナビゲーション機器120は「ラッフルズスターチャージ充電ステーション」410の詳細を示すことができる。ナビゲーション機器120のインターフェイスには限りがあり、またユーザの操作を減らしていることから、ユーザは現在の状態においてより関心のある情報、例えば、24時間営業か、地下充電ステーションか等の情報を、より閲覧したがっている可能性がある。したがって、ナビゲーション機器120は、「ラッフルズスターチャージ充電ステーション」の複数のタグの中から、現在の文脈とのマッチング度が所定の閾値を超えたタグを、候補タグとして確定することができる。例えば、タグの「4.0元/回」414、「24時間営業」416及び「地下」418を、候補タグとして確定できる。「ラッフルズスターチャージ充電ステーション」410の詳情ページにおいて、ナビゲーション機器120は、タグ「4.0元/回」414、「24時間営業」416及び「地下」418に関する情報をさらに詳しく示すことができる。選択的に、ナビゲーション機器120は、詳細ページで候補タグに関する詳細情報を際立たせて表示することで、ユーザがより関心のある詳細情報を、より便利に取得できるようにしてもよい。
【0069】
以上の説明から理解できるように、本開示の実施形態におけるナビゲーションに用いられる技術的解決手段は、従来技術における様々な問題を解決可能である。本開示の実施形態は、ナビゲーション機器に関する文脈に基づき、興味ポイントにおいて現在の文脈とマッチングする特定情報を提供することができる。これらの情報はユーザの現在の需要により適合していることから、ユーザが、自分の要求を満たす興味ポイントをより迅速に取得できるようサポートすることができる。
【0070】
図5に、本開示の実施形態によるナビゲーションに用いられる例示的装置500のブロック図を示す。該装置500は例えば、
図1に示すナビゲーション機器120を実現するために用いることができる。
図5に示すように、装置500は、ナビゲーション機器に関連する文脈を確定するように配置される文脈確定モジュール510を含む。文脈は、ナビゲーション機器の実行と関連する情報を示す。装置500はさらに、提供用興味ポイントにおいて文脈とマッチングする少なくとも1つのタグを取得するように配置されるタグ取得モジュール520を含む。少なくとも1つのタグは、提供用興味ポイントの対応する属性の情報を説明するものである。また、装置500はさらに、ユーザに少なくとも1つのタグを提供するように配置されるタグ提供モジュール530を含む。
【0071】
いくつかの実施形態において、文脈確定モジュール510は、環境文脈、時間文脈又はユーザ文脈のうち少なくとも1つを取得するように配置される文脈取得モジュールを含む。環境文脈は、実行と関連する物理的環境と関連する情報を示す。時間文脈は、実行と関連する時間の情報を示す。ユーザ文脈は、実行と関連するユーザの情報を示す。
【0072】
いくつかの実施形態において、タグ提供モジュール530は、前記ユーザに示すための興味ポイントリストにおいて、提供用興味ポイントと共に少なくとも1つのタグを表示するように配置される表示モジュールを含む。
【0073】
いくつかの実施形態において、タグ取得モジュール520は、提供用興味ポイントの一群の候補タグを取得するように配置される候補タグ取得モジュールと、一群の候補タグと文脈とのマッチング度を確定するように配置されるマッチング度確定モジュールと、マッチング度に基づき、一群の候補タグの中から少なくとも1つのタグを確定する選択モジュールと、を含む。ここで、マッチング度は、ユーザが、文脈に対応する条件において、提供用興味ポイントを選択する可能性を示す。
【0074】
いくつかの実施形態において、マッチング度確定モジュールは、一群の候補タグと文脈とのマッチング度に関するラベリングを取得するように配置されるラベリング取得モジュールか、又は一群の候補タグが示す対応する属性の値に基づき、一群の候補タグと文脈とのマッチング度を確定するように配置される、マッチング度計算モジュールを含む。
【0075】
いくつかの実施形態において、提供用興味ポイントは、複数の提供用興味ポイントを含む。また、装置500はさらに、複数の提供用興味ポイントの候補タグと文脈とのマッチング度に基づき、複数の提供用興味ポイントの中から、文脈とマッチングする目標興味ポイントを確定するように配置される目標興味ポイント確定モジュールと、目標興味ポイントを提供するように配置される目標興味ポイント提供モジュールとを含む。
【0076】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのタグは、以下のうち少なくとも1つを示す。すなわち、提供用興味ポイントに関連するサービスの可用性、提供用興味ポイントに関連するサービスの性能、提供用興味ポイントに関連するサービス費用、提供用興味ポイントに関連するサービス環境、提供用興味ポイントに関連するサービスの種類、又は、提供用興味ポイントの地理的位置のうちの少なくとも1つを示す。
【0077】
いくつかの実施形態において、装置500はさらに、興味ポイントに対する照会を受け付けるように配置される照会受付モジュールと、照会に基づき提供用興味ポイントを確定するように配置される興味ポイント照会モジュールと、を含む。
【0078】
装置500に含まれるモジュール及び/又はユニットは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組み合せを含む、各種方法で実現することができる。いくつかの実施形態において、一つ又は複数のユニットは、ソフトウェア及び/又はファームウェア、例えば記憶媒体に記憶されるデバイスが実行可能な命令によって実現可能である。デバイスが実行可能な命令の他に、又は代替として、装置500の一部又は全部のユニットは、少なくとも部分的に一つ又は複数のハードウェアロジックコンポーネントによって実現可能である。使用可能な典型的なタイプのハードウェアロジックコンポーネントには、例として、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け汎用品(ASSP)、システム・オン・チップ(SOC)、コンプレックス・プログラマブル・ロジックデバイス(CPLD)等が含まれるが、これらに限定されない。
【0079】
図5に示すこれらのモジュール及び/又はユニットは、一部又は全部がハードウェアモジュール、ソフトウェアモジュール、ファームウェアモジュール又はそれらの任意の組み合せとして実現可能である。特に、いくつかの実施形態において、上述したフロー、方法又はプロセスは、記憶システム、記憶システムと対応するホスト、又は記憶システムから独立したその他のコンピュータデバイスにおけるハードウェアによって実現可能である。
【0080】
図6に、本開示の実施形態を実施可能な例示的デバイス600のブロック模式図を示す。デバイス600は、
図1に示すナビゲーション機器120を実現するために用いることができる。
図6に示すように、デバイス600は、中央処理ユニット(CPU)601を含む。CPU601は、リードオンリーメモリ(ROM)602に記憶されたコンピュータプログラムの命令、又は記憶ユニット608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたコンピュータプログラムの命令に基づき、各種の適切な動作及び処理を実行することができる。RAM603にはさらに、デバイス600の操作に必要な各種プログラム及びデータを記憶することができる。CPU601、ROM602及びRAM603はバス604を介して互いに接続されている。入力/出力(I/O)ポート605もバス604に接続されている。
【0081】
デバイス600における複数の部材は、I/Oポート605に接続されている。複数の部材には、キーボード、マウス等の入力ユニット606、様々な種類のディスプレイ、スピーカ等の出力ユニット607、磁気ディスク、光ディスク等の記憶ユニット608、及びネットワーク・インタフェース・カード、モデム、無線通信送受信機等の通信ユニット609が含まれる。通信ユニット609によって、デバイス600は、インターネットのようなコンピュータネットワーク及び/又は各種電信ネットワークを介して、他のデバイスと情報/データを交換することができる。
【0082】
処理ユニット601は、上述した各方法及び処理、例えば方法200を実行する。例えば、いくつかの実施形態において、方法200は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現可能であり、記憶ユニット608のようなデバイスで読み取り可能な媒体に、目に見える形で含まれている。いくつかの実施形態において、コンピュータプログラムの一部又は全部は、ROM602及び/又は通信ユニット609を経由してデバイス600にロード及び/又はインストールすることができる。コンピュータプログラムがRAM603にロードされCPU601により実行されると、上述した方法200の一つ又は複数のステップを実行することができる。選択的に、その他の実施形態において、その他任意の適切な方法(例えば、ファームウェアを利用)によって、CPU601が方法200を実行するように配置してもよい。
【0083】
本明細書における上述の機能は、少なくとも部分的に、一つ又は複数のハードウェアロジックコンポーネントにより実行することができる。例えば、使用可能な典型的なタイプのハードウェアロジックコンポーネントには、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け汎用品(ASSP)、システム・オン・チップ(SOC)、コンプレックス・プログラマブル・ロジックデバイス(CPLD)等が含まれるが、これらに限定されない。
【0084】
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは、一つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合せにより記述することができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータ処理ユニットのプロセッサ又はコントローラに提供可能であり、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定される機能/操作が実施される。プログラムコードはすべてデバイス上で実行することができ、部分的にデバイス上で実行することもできる。独立したソフトウェアパッケージとしてデバイス上で部分的に実行するとともに、リモートのデバイス上で部分的に実行するか、又はすべてリモートのデバイス若しくはサーバ上で実行することができる。
【0085】
本開示の内容において、デバイスで読み取り可能な媒体とは有形の媒体であってよく、命令実行システム、装置若しくはデバイスに使用のために供されるプログラム、又は、命令実行システム、装置若しくはデバイスと結合して使用されるプログラムを含むか、又は保存することができる。デバイスで読み取り可能な媒体は、デバイスで読み取り可能な信号媒体又はデバイスで読み取り可能な記憶媒体であってよい。デバイスで読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学、電磁気及び赤外線によるもの、又は半導体システム、装置若しくはデバイス、又は前述の内容の任意の組み合せを含むことができるが、これらに限定されない。デバイスで読み取り可能な記憶媒体のさらに具体的な例には、一つ又は複数のケーブルによる電気的接続、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去・書き込み可能なROM(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、携帯型コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の内容の任意の適切な組み合せが含まれる。
【0086】
なお、各操作について、特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした操作は、示された特定の順序で実行するか若しくは順に実行し、又は、図示したすべての操作を実行することが求められる、と理解されるべきである。一定の環境では、複数のジョブ及び並行処理が有利である可能性がある。同様に、上述の説明では、いくつかの具体的な実現の詳細内容が含まれるが、これらは本開示の範囲に対する制限であると解釈されるべきではない。個々の実施形態の内容において説明したいくつかの特徴は、ある一つの実現形態において組み合わせて実現されてもよい。逆に、ある一つの実現形態の内容において説明された各種特徴は、単独で、又は任意の適切な組み合せにより、複数の実現形態において実現されてもよい。
【0087】
本発明の主題は、構造的特徴及び/又は方法・論理・動作に特有の用語で説明したが、添付の特許請求の範囲によって限定される主題は、必ずしも上述の特徴又は動作に限定されないと理解されるべきである。上述した特徴や動作はむしろ、特許請求の範囲を実現する例示的形態にすぎない。