(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-14
(45)【発行日】2022-09-26
(54)【発明の名称】ビーム測定方法およびネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20220915BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20220915BHJP
H04W 36/08 20090101ALI20220915BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/28
H04W36/08
(21)【出願番号】P 2021022068
(22)【出願日】2021-02-15
(62)【分割の表示】P 2019515648の分割
【原出願日】2016-11-04
【審査請求日】2021-02-15
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、ニン
(72)【発明者】
【氏名】シ、ジファ
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-185955(JP,A)
【文献】特表2014-531852(JP,A)
【文献】特表2017-510210(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビーム測定方法であって、
第1ネットワーク機器が、第2ネットワーク機器から送信される第1ビームフォーミング情報を受信し、前記第2ネットワーク機器が前記第1ネットワーク機器に隣接し、前記第1ビームフォーミング情報が前記第2ネットワーク機器のビーム測定関連情報であることと、
前記第1ネットワーク機器が、前記第1ビームフォーミング情報に基づい
て端末を設定することと、を含
み、
前記第1ビームフォーミング情報は第1測定設定情報を含み、前記第1測定設定情報は、測定頻度、測定時間長、及びビームフォーミングリソース割り当てパラメータを含むことを特徴とする、ビーム測定方法。
【請求項2】
前記第1ネットワーク機器が前記第1ビームフォーミング情報に基づいて前記端末を設定することは、
前記第1ネットワーク機器が前記第1測定設定情報に基づいて、ビーム測定を行うように前記端末を設定することを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、更に、
前記第1ネットワーク機器が前記第2ネットワーク機器に前記第1測定設定情報を要求するためのパラメータ要求情報を前記第2ネットワーク機器に送信することを含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1測定設定情報は
、測定周
期をさらに含むことを特徴とする
請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1測定設定情報がネットワーク機器設定シグナリングによって搬送され、
前記ネットワーク機器設定シグナリングがネットワーク機器のインターフェース生成シグナリングであることを特徴とする
請求項2~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク機器であって、前記ネットワーク機器が第1ネットワーク機器であり、
第2ネットワーク機器から送信される第1ビームフォーミング情報を受信することに用いられる受信モジュールであって、前記第2ネットワーク機器が前記第1ネットワーク機器に隣接し、前記第1ビームフォーミング情報が前記第2ネットワーク機器のビーム測定関連情報である、受信モジュールと、
前記受信モジュールの受信した前記第1ビームフォーミング情報に基づい
て端末を設定するための処理モジュールと、を含
み、
前記第1ビームフォーミング情報は第1測定設定情報を含み、前記第1測定設定情報は、測定頻度、測定時間長、及びビームフォーミングリソース割り当てパラメータを含むことを特徴とする、ネットワーク機器。
【請求項7】
前記処理モジュールは、具体的に、
前記第1測定設定情報に基づいてビーム測定を行うように前記端末を設定することに用いられることを特徴とする
請求項6に記載のネットワーク機器。
【請求項8】
前記ネットワーク機器は、更に、前記第2ネットワーク機器に前記第1測定設定情報を要求するためのパラメータ要求情報を前記第2ネットワーク機器に送信するための送信モジュールを含むことを特徴とする
請求項7に記載のネットワーク機器。
【請求項9】
前記第1測定設定情報は
、測定周
期をさらに含むことを特徴とする
請求項7又は8に記載のネットワーク機器。
【請求項10】
前記第1測定設定情報がネットワーク機器設定シグナリングによって搬送され、
前記ネットワーク機器設定シグナリングがネットワーク機器のインターフェース生成シグナリングであることを特徴とする
請求項7~9のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信分野に関し、特にビームフォーミング情報の交換方法及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術の発展に伴って、無線通信システムのカバレッジ範囲及び伝送のために使用される無線周波数帯の帯域幅への要求がますます高まり、無線通信システムはビームフォーミング技術でネットワークのカバレッジ能力を確保することができる。
【0003】
ビームフォーミング技術はアンテナアレイに基づく信号前処理技術であって、アンテナアレイにおける各エレメントの重み係数を調整することにより指向性ビームを生成し、それにより顕著なアレイ利得を取得する。ビームフォーミング技術において、端末がセルにアクセスした後、該セルの属するネットワーク機器が端末のために該端末に適用するデータ伝送用ビームを割り当てる。端末が移動するとき、セル及び/又はネットワーク機器のハンドオーバーに関わる可能性があり、このような場合、現在サービングセル周辺のネットワーク機器に対応するビームを改めて測定する必要があり、このため、ハンドオーバー遅延が大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は移動中の端末を予め設定することができ、ハンドオーバー効率を向上させることができるビームフォーミング情報の交換方法及びネットワーク機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様に係るビームフォーミング情報の交換方法であって、第1ネットワーク機器が第2ネットワーク機器から送信される第1ビームフォーミング情報を受信し、前記第1ネットワーク機器が端末の現在位置するサービングセルに対応するネットワーク機器であり、前記第2ネットワーク機器が前記第1ネットワーク機器に隣接するネットワーク機器であり、前記第1ビームフォーミング情報が前記第2ネットワーク機器のビーム測定関連情報であることと、前記第1ネットワーク機器が前記第1ビームフォーミング情報に基づいて前記端末を設定することと、を含む。
【0006】
第1態様のビームフォーミング情報の交換方法では、現在サービングセルのネットワーク機器とそれに隣接するネットワーク機器とがビームフォーミング情報を交換し、端末が移動した場合、現在サービング中のネットワーク機器は隣接するネットワーク機器のビーム測定関連情報に基づいて端末を予め設定することができ、ハンドオーバー効率を向上させることができる。
【0007】
第1態様を参照して、第1態様の可能な実現方式では、前記第1ビームフォーミング情報は第1測定設定情報を含み、前記第1ネットワーク機器が前記第1ビームフォーミング情報に基づいて前記端末を設定することは、前記第1ネットワーク機器が前記第1測定設定情報に基づいて、ビーム測定を行うように前記端末を設定することを含む。
【0008】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の可能な実現方式では、前記方法は、更に、前記第1ネットワーク機器が前記第2ネットワーク機器に前記第1測定設定情報を要求するためのパラメータ要求情報を前記第2ネットワーク機器に送信することを含む。
【0009】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の可能な実現方式では、前記第1測定設定情報はビームの識別子、ビームの属するビーム群の識別子、ビームに対応するセルの識別子、ビームに対応するアクセスポイントの識別子、ビームに対応する基地局の識別子、測定頻度、測定周期、測定時間長、測定モード、ビームフォーミングリソース割り当てパラメータ及びビームに対応する基準信号情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の可能な実現方式では、前記第1測定設定情報がネットワーク機器設定シグナリング又はハンドオーバー設定シグナリングによって搬送される。
【0011】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の可能な実現方式では、前記ネットワーク機器設定シグナリングがネットワーク機器のインターフェース生成シグナリング又はネットワーク機器の設定更新シグナリングである。
【0012】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の可能な実現方式では、前記第1ビームフォーミング情報は第1測定結果を含み、前記第1ネットワーク機器が前記第1ビームフォーミング情報に基づいて前記端末を設定することは、前記第1ネットワーク機器が前記第1測定結果に基づいて前記端末のためにセルをハンドオーバーすることを含む。
【0013】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の可能な実現方式では、前記方法は、更に、前記第1ネットワーク機器が前記端末の前記第2測定設定情報に基づいてビームにおいてアップリンクテスト信号を送信することを示すための第2測定設定情報を前記第2ネットワーク機器及び前記端末に送信することと、前記第1ネットワーク機器が前記アップリンクテスト信号に基づいてビーム測定を行って、第2測定結果を取得することと、を含み、前記第1ネットワーク機器が前記第1測定結果に基づいて前記端末のためにセルをハンドオーバーすることは、前記第1ネットワーク機器が前記第1測定結果及び前記第2測定結果に基づいて前記端末のためにセルをハンドオーバーすることを含む。
【0014】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の可能な実現方式では、前記方法は、更に、前記第1ネットワーク機器が測定設定提案情報を前記第2ネットワーク機器に送信し、前記測定設定提案情報が、ビームにおいてアップリンクテスト信号を測定するために使用される測定設定情報に対する前記第2ネットワーク機器との意見交換のために用いられることと、前記第1ネットワーク機器が前記第2ネットワーク機器から送信される前記測定設定提案情報のフィードバック情報を受信することと、を含む。
【0015】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の可能な実現方式では、前記第1測定結果がハンドオーバー設定シグナリングによって搬送される。
【0016】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の可能な実現方式では、前記ハンドオーバー設定シグナリングがハンドオーバー要求シグナリング又はハンドオーバー確認シグナリングである。
【0017】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第1態様の可能な実現方式では、前記方法は、更に、前記第1ネットワーク機器が前記第1ネットワーク機器のビーム測定関連情報である第2ビームフォーミング情報を第3ネットワーク機器に送信することを含む。
【0018】
第2態様に係るネットワーク機器であって、前記ネットワーク機器が第1ネットワーク機器であり、第2ネットワーク機器から送信される第1ビームフォーミング情報を受信することに用いられ、前記第1ネットワーク機器が端末の現在位置するサービングセルに対応するネットワーク機器であり、前記第2ネットワーク機器が前記第1ネットワーク機器に隣接するネットワーク機器であり、前記第1ビームフォーミング情報が前記第2ネットワーク機器のビーム測定関連情報である受信モジュールと、前記受信モジュールの受信した前記第1ビームフォーミング情報に基づいて前記端末を設定するための処理モジュールと、を含む。
【0019】
第2態様を参照して、第2態様の可能な実現方式では、前記第1ビームフォーミング情報は第1測定設定情報を含み、前記処理モジュールは、具体的に、前記第1測定設定情報に基づいてビーム測定を行うように前記端末を設定することに用いられる。
【0020】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の可能な実現方式では、前記ネットワーク機器は、更に、前記第2ネットワーク機器に前記第1測定設定情報を要求するためのパラメータ要求情報を前記第2ネットワーク機器に送信するための送信モジュールを含む。
【0021】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の可能な実現方式では、前記第1測定設定情報はビームの識別子、ビームの属するビーム群の識別子、ビームに対応するセルの識別子、ビームに対応するアクセスポイントの識別子、ビームに対応する基地局の識別子、測定頻度、測定周期、測定時間長、測定モード、ビームフォーミングリソース割り当てパラメータ及びビームに対応する基準信号情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0022】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の可能な実現方式では、前記第1測定設定情報がネットワーク機器設定シグナリング又はハンドオーバー設定シグナリングによって搬送される。
【0023】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の可能な実現方式では、前記ネットワーク機器設定シグナリングがネットワーク機器のインターフェース生成シグナリング又はネットワーク機器の設定更新シグナリングである。
【0024】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の可能な実現方式では、前記第1ビームフォーミング情報は第1測定結果を含み、前記処理モジュールは、具体的に、前記第1測定結果に基づいて前記端末のためにセルをハンドオーバーすることに用いられる。
【0025】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の可能な実現方式では、前記ネットワーク機器は、更に、前記端末の前記第2測定設定情報に基づいてビームにおいてアップリンクテスト信号を送信することを示すための第2測定設定情報を前記第2ネットワーク機器及び前記端末に送信するための送信モジュールを含み、前記処理モジュールは、更に、前記アップリンクテスト信号に基づいてビーム測定を行って、第2測定結果を取得することに用いられ、前記処理モジュールが前記第1測定結果に基づいて前記端末のためにセルをハンドオーバーすることは、前記第1測定結果及び前記第2測定結果に基づいて前記端末のためにセルをハンドオーバーすることを含む。
【0026】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の可能な実現方式では、前記ネットワーク機器は、更に、測定設定提案情報を前記第2ネットワーク機器に送信するための送信モジュールを含み、前記測定設定提案情報が、ビームにおいてアップリンクテスト信号を測定するために使用される測定設定情報に対する前記第2ネットワーク機器との意見交換のために用いられ、前記受信モジュールは、更に、前記第2ネットワーク機器から送信される前記測定設定提案情報のフィードバック情報を受信することに用いられる。
【0027】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の可能な実現方式では、前記第1測定結果がハンドオーバー設定シグナリングによって搬送される。
【0028】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の可能な実現方式では、前記ハンドオーバー設定シグナリングがハンドオーバー要求シグナリング又はハンドオーバー確認シグナリングである。
【0029】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の可能な実現方式では、前記ネットワーク機器は、更に、前記第1ネットワーク機器のビーム測定関連情報である第2ビームフォーミング情報を第3ネットワーク機器に送信するための送信モジュールを含む。
【0030】
第3態様に係るネットワーク機器であって、プロセッサ、送受信機及びメモリを備え、上記態様における端末の対応機能を実現することに用いられる。各デバイスの機能はハードウェアで実現されてもよいし、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することにより実現されてもよい。
【0031】
第4態様に係るコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はビーム測定方法のプログラムコードを記憶することに用いられ、前記プログラムコードは第1態様における方法の命令を実行することに用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の実施例のビーム測定方法の応用シーンの模式図である。
【
図2】本発明の実施例のビーム測定方法の他の応用シーンの模式図である。
【
図3】本発明の一実施例のビームフォーミング情報の交換方法の模式的なフローチャートである。
【
図4】本発明の一実施例のネットワーク機器の模式的なブロック図である。
【
図5】本発明の他の実施例のネットワーク機器の模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下に実施例又は従来技術の記述において必要な図面を用いて簡単に説明を行うが、当然ながら、以下に記載する図面は単に本発明の実施例の一例であって、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面に想到しうる。
【0034】
以下、本発明の実施例の図面を参照しながら、本発明の実施例の技術案を明確且つ完全に説明し、無論、説明される実施例は本発明の実施例の一部であり、実施例のすべてではない。本発明の実施例に基づき、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに得られる他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0035】
本発明の実施例の技術案は様々な通信システム、例えば、モバイル通信用グローバル(GSM:Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access Wireless)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)システム、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Networks)システム、公衆陸上移動網(PLMN:Public Land Mobile Network)システム及び5G新無線(NR:New Radio)システム等に適用されてもよいと理解すべきである。
【0036】
更に、端末(Terminal)は端末装置又はユーザー装置(UE:User Equipment)と称されてもよく、更にモバイル端末(Mobile Terminal)、携帯機器等と称されてもよく、無線アクセスネットワーク(例えば、RAN:Radio Access Network)経由で1つ又は複数のコアネットワークと通信することができ、ユーザー装置はモバイル端末、例えば携帯電話(「セルラー式」電話と称されてもよい)及びモバイル端末機能を有するコンピュータ、例えば、携帯型、ポケットサイズ、ポータブル式、コンピュータが内蔵された又は車載のモバイルデバイスであってもよく、それらは無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換すると理解すべきである。
【0037】
更に、ネットワーク機器は端末と通信するための装置であってもよく、ネットワーク機器はWLANシステムにおけるアクセスポイント(AP:Access Point)、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS:Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMAシステムにおける基地局(NB:Node B)であってもよく、更にLTEシステムにおける発展型基地局(eNB又はeNodeB:Evolutional Node B)、又は中継局又はアクセスポイント、又は車載装置、ウェアラブルデバイス及び将来の5Gネットワークシステムにおけるネットワーク機器又は将来発展するPLMNシステムにおけるネットワーク機器等であってもよいと理解すべきである。
【0038】
なお、本発明の実施例に関わるセルは、従来のセルラーネットワークにおけるセルの概念であってもよいし、アクセスポイント、伝送ポイント又は基地局に基づく概念であってもよく、本発明の実施例は制限しない。
【0039】
理解しやすくするために、まず本発明の実施例のビーム測定方法の応用シーンを説明する。
【0040】
図1は本発明の実施例のビーム測定方法の応用シーンの模式図である。
図1に示す応用シーンによれば、1つのセルには制御チャネルはシグナリングを伝送するためのビーム(
図1に図示せず)が1つあってもよく、データチャネルはデータを伝送するためのビーム(
図1におけるビーム1及びビーム2参照)が複数あってもよく、つまり、該セル内には制御チャネルがシグナリングを伝送するための1つの「広幅ビーム」でセル全体をカバレッジし、データチャネルがシグナリングを伝送するための複数の「狭幅ビーム」でセル全体をカバレッジしてもよい。
【0041】
図2は本発明の実施例のビーム測定方法の他の応用シーンの模式図である。
図2に示す応用シーンによれば、1つのセルには制御チャネルが制御シグナリングを伝送するための「狭幅ビーム」(
図2に示されるビーム1及びビーム2を参照)が複数あってもよく、該セルには更にデータチャネルがデータを伝送するための「狭幅ビーム」(
図2に示されるビーム3及びビーム4を参照)が複数あってもよい。端末1はビーム2によってネットワーク機器と制御シグナリングを交換することができ、端末1はビーム3によってネットワーク機器とデータを伝送することができ、端末2はビーム1によってネットワーク機器と制御シグナリングを交換することができ、端末2はビーム4によってネットワーク機器とデータを伝送することができる。つまり、端末は制御チャネルが制御シグナリングを伝送するための「狭幅ビーム」によってネットワーク機器とシグナリングを交換することができる。該端末は更にデータチャネルがデータを伝送するための「狭幅ビーム」によってネットワーク機器とデータを伝送することができる。端末とネットワーク機器との間の、制御チャネルが制御シグナリングを伝送するためのビームは端末とネットワーク機器との間の、データチャネルがデータを伝送するためのビームと同じであってもよいし、異なってもよく、
図2には、端末とネットワーク機器との間の、制御チャネルが制御シグナリングを伝送するためのビームは端末とネットワーク機器との間の、データチャネルがデータを伝送するためのビームと異なる場合のみを例として説明すると理解すべきである。
【0042】
ただし、「広幅ビーム」に対する「狭幅ビーム」のより高いフォーミング利得を利用して、端末とネットワーク機器との信号伝送時の信号品質及び/又は信号強度を向上させることができる。
【0043】
本発明の各実施例の端末は、接続状態にある端末であってもよく、つまり、端末とネットワーク側機器とが非アクセス層(NAS:Non-access stratum)又はアクセス層(AS:Access Stratum)シグナリング接続を確立し、更にアイドル状態にある端末であってもよく、つまり、端末とネットワーク側機器とがNAS又はASシグナリング接続を確立しておらず、本発明の実施例は制限しないと理解すべきである。
【0044】
図3は本発明の一実施例のビームフォーミング情報の交換方法300の模式的なフローチャートであり、該方法300が第1ネットワーク機器で実行される。該方法300は、
第1ネットワーク機器が第2ネットワーク機器から送信される第1ビームフォーミング情報を受信し、該第1ネットワーク機器が端末の現在位置するサービングセルに対応するネットワーク機器であり、該第2ネットワーク機器が該第1ネットワーク機器に隣接するネットワーク機器であり、該第1ビームフォーミング情報が該第2ネットワーク機器のビーム測定関連情報であるS310と、
該第1ネットワーク機器が該第1ビームフォーミング情報に基づいて該端末を設定するS320と、を含んでもよい。
【0045】
本発明の実施例のビームフォーミング情報の交換方法において、現在サービングセルのネットワーク機器とそれに隣接するネットワーク機器とがビームフォーミング情報を交換し、端末が移動した場合、現在サービング中のネットワーク機器は隣接するネットワーク機器のビーム測定関連情報に基づいて端末を予め設定することができ、ハンドオーバー効率を向上させることができる。
【0046】
本発明の実施例において、第1ビームフォーミング情報は第1測定設定情報を含んでもよいし、第1測定結果を含んでもよい。端末を設定するのは、ビームを改めて選択するように端末を設定する(つまり、再選択基準を設定する)こと、ビーム測定を行うように端末を設定すること、又は端末がセルハンドオーバーを行うようにトリガーすること、を含んでもよく、本発明の実施例は以上の処理に限らず、更にビームフォーミングに関連する他の処理を含んでもよい。
【0047】
好ましくは、一実施例として、該第1ビームフォーミング情報は第1測定設定情報を含む場合、該第1ネットワーク機器が該第1ビームフォーミング情報に基づいて該端末を設定するS320は、該第1ネットワーク機器が該第1測定設定情報に基づいて、ビーム測定を行うように該端末を設定することを含んでもよい。
【0048】
具体的に、端末が移動し、第1ネットワーク機器のセル(サービングセル)から第2ネットワーク機器のセル(サービングセルに隣接するセル)まで移動する可能性がある場合、異なるネットワーク機器が異なる測定設定情報(ビームフォーミングパラメータと称されてもよい)を使用する可能性があるため、第1ネットワーク機器と第2ネットワーク機器とは測定設定情報を予め交換することができる。特に、第2ネットワーク機器はそのビームの第1測定設定情報を第1ネットワーク機器、すなわち端末の現在位置するサービングセルに対応するネットワーク機器に送信することができる。第1ネットワーク機器は第1測定設定情報に基づいて端末が第2ネットワーク機器に対応するビームを測定するように設定する。
【0049】
本発明の実施例において、第2ネットワーク機器が第1ネットワーク機器に第1測定設定情報を送信することは、周期的に送信してもよいし、第2ネットワーク機器の要求に応じて送信してもよい。それに対応して、方法300は、更に、該第1ネットワーク機器が該第2ネットワーク機器に該第1測定設定情報を要求するためのパラメータ要求情報を該第2ネットワーク機器に送信することを含んでもよい。
【0050】
具体的に、第1ネットワーク機器は端末の現在位置、信号強度、信号品質等を検出することにより、端末が移動するため隣接するセルにハンドオーバーするかどうかを判断することができる。第1ネットワーク機器は端末が隣接するセルにハンドオーバーする可能性があると決定する場合、隣接する第2ネットワーク機器のビーム関連情報を予め把握するために、第1ネットワーク機器が第2ネットワーク機器にパラメータ要求情報を送信することにより、該第2ネットワーク機器に第1測定設定情報を要求し、それにより後続の端末の対応する再選択又はハンドオーバー設定のために準備をする。
【0051】
具体的に、該第1測定設定情報はビームの識別子、ビームの属するビーム群の識別子、ビームに対応するセルの識別子、ビームに対応するアクセスポイントの識別子、ビームに対応する基地局の識別子、測定頻度、測定周期、測定時間長、測定モード、ビームフォーミングリソース割り当てパラメータ及びビームに対応する基準信号情報のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0052】
ビームに対応する基準信号情報はビームに対応する非端末固有参照信号(non-UE specific reference signal)及び/又はビームに対応する端末固有参照信号(UE specific reference signal)を含んでもよい。
【0053】
第1測定設定情報のうちの情報はビーム自体に関連するもの、例えばビームの識別子、ビーム群の識別子、ビームフォーミングリソース割り当てパラメータ(例えば、送信ビームの時間周波数リソース又はアンテナポート等)、ビームに対応するnon-UE specific reference signal及びビームに対応するUE specific reference signal等であってもよいし、ビーム自体に関連しないもの、例えば、セルの識別子、アクセスポイントの識別子、基地局の識別子、測定頻度、測定周期、測定時間長及び測定モード等であってもよい。
【0054】
ビーム、ビーム群、セル、アクセスポイント及び基地局は異なる側面のものであると理解すべきである。例えば、第1測定設定情報は1つ又は複数のビームに適用するパラメータであってもよい場合、第1測定設定情報のうちの識別子は該1つ又は複数のビームの識別子である。更に、例えば、第1測定設定情報は1つ又は複数のセルにおけるすべてのビームに適用するパラメータであってもよい場合、第1測定設定情報のうちの識別子は該1つ又は複数のセルの識別子である。同様に、第1測定設定情報はビーム群(例えば、1つのセルにおけるビームが1つ又は複数のビーム群にグループ分けされてもよい)、アクセスポイント又は基地局側面に対するものであってもよく、それに対応して、第1測定設定情報のうちの識別子は1つ又は複数のビーム群の識別子、1つ又は複数のアクセスポイントの識別子又は1つ又は複数の基地局の識別子であり、本発明の実施例は制限しない。
【0055】
上記挙げた第1測定設定情報のうちの情報はすべて必須のものではなく、その一部の内容はプロトコルに規定されてもよく、又は他のシグナリングによって交換されてもよい。例えば、第1測定設定情報が複数のビームに適用されてもよい場合、測定時間長がビームの走査持続時間長に関連するため、1つのシステムにおける各ビームの測定時間長が同じである可能性があり、従って測定時間長をプロトコルに規定し又はデフォルト値に設定することができ、このため、第1測定設定情報に測定時間長を含まなくてもよい。更に、例えば、測定モードは測定時間長及び/又は測定周期を含んでもよい場合、第1測定設定情報に測定時間長及び/又は測定周期を含まなくてよい。更に、例えば、測定頻度と測定周期とが一定の数学的関係を有する場合、第1測定設定情報に測定頻度及び測定周期のうちの1つのみを含んでもよい。第1測定設定情報のうちの情報についての詳細な説明は省略する。
【0056】
第1測定設定情報のうちの情報は情報自体であってもよいし、情報内容を示すことができるインデックス又は番号等であってもよく、本発明の実施例は制限しないと理解すべきである。
【0057】
好ましくは、該第1測定設定情報がネットワーク機器設定シグナリング又はハンドオーバー設定シグナリングによって搬送されてもよい。ネットワーク機器設定シグナリングはネットワーク機器のインターフェース生成シグナリング又はネットワーク機器の設定更新シグナリングであってもよい。ネットワーク機器のインターフェース生成シグナリングは例えばLTEシステムにおけるX2インターフェース生成シグナリングであってもよい。ハンドオーバー設定シグナリングは例えばLTEシステムにおけるハンドオーバー要求シグナリング又はハンドオーバー確認シグナリングであってもよい。第1測定設定情報が従来のシステムの他のシグナリングによって搬送されてもよいし、将来のシステムに定義したばかりの交換シグナリングによって搬送されてもよく、本発明の実施例は制限しないと理解すべきである。
【0058】
好ましくは、他の実施例として、該第1ビームフォーミング情報は第1測定結果を含み、該第1ネットワーク機器が該第1ビームフォーミング情報に基づいて該端末を設定するS320は、該第1ネットワーク機器が該第1測定結果に基づいて該端末のためにセルをハンドオーバーすることを含んでもよい。
【0059】
具体的に、端末が移動し、第1ネットワーク機器のセル(サービングセル)から第2ネットワーク機器のセル(サービングセルに隣接するセル)まで移動する可能性がある場合、第1ネットワーク機器と第2ネットワーク機器とはビームの測定結果を予め交換することができる。特に、第2ネットワーク機器はそのビームの測定結果を第1ネットワーク機器、すなわち端末の現在位置するサービングセルに対応するネットワーク機器に送信することができる。第1ネットワーク機器は測定結果に基づいて端末を第2ネットワーク機器のビーム、ビーム群又はセルにハンドオーバーするかどうかを決定する。
【0060】
ビーム測定を開始して第1測定結果を取得する過程は以下の通りであってもよい。つまり、第1ネットワーク機器は端末がビームにおいてアップリンクテスト信号を送信することを示すために使用する第2測定設定情報を第2ネットワーク機器に送信し、又は第1ネットワーク機器と第2ネットワーク機器とがビームにおいてアップリンクテスト信号に使用される第2測定設定情報を調整する。その後、第1ネットワーク機器は第1ネットワーク機器のサービング中の端末が第2測定設定情報に基づいてビームにおいてアップリンクテスト信号を送信するように設定し、第1ネットワーク機器と第2ネットワーク機器とがビーム測定を同時に行って、第2ネットワーク機器によって対応する第1測定結果を第1ネットワーク機器に報告し、第1ネットワーク機器によって第1測定結果及び/又は他の測定結果(例えばダウンリンクビーム測定結果)に基づいてタスクハンドオーバーを行う。
【0061】
それに対応して、一つの技術案では、方法300は、更に、該第1ネットワーク機器が該端末の該第2測定設定情報に基づいてビームにおいてアップリンクテスト信号を送信することを示すための第2測定設定情報を該第2ネットワーク機器及び該端末に送信することと、該第1ネットワーク機器が該アップリンクテスト信号に基づいてビーム測定を行って、第2測定結果を取得することと、を含んでもよく、該第1ネットワーク機器が該第1測定結果に基づいて該端末のためにセルをハンドオーバーすることは、該第1ネットワーク機器が該第1測定結果及び該第2測定結果に基づいて該端末のためにセルをハンドオーバーすることを含む。該案では、第1ネットワーク機器は第2測定設定情報を直接決定して、第2ネットワーク機器が該第2測定設定情報を使用してビーム測定を行うように通知する。
【0062】
他の案では、第1ネットワーク機器と第2ネットワーク機器とはビームにおけるアップリンクテスト信号の測定設定について意見交換することができる。具体的な意見交換過程は以下の通りであってもよい。つまり、該第1ネットワーク機器が測定設定提案情報を該第2ネットワーク機器に送信し、該測定設定提案情報が、ビームにおいてアップリンクテスト信号を測定するために使用される測定設定情報に対する前記第2ネットワーク機器との意見交換のために用いられ、該第1ネットワーク機器が該第2ネットワーク機器から送信される該測定設定提案情報のフィードバック情報を受信する。第1ネットワーク機器と第2ネットワーク機器とが意見交換した測定設定に基づいてそれぞれビームにおけるアップリンクテスト信号を測定して、第1測定結果及び第2測定結果を取得する。
【0063】
本発明の実施例の第1測定結果がハンドオーバー設定シグナリングによって搬送されてもよいと理解すべきである。ハンドオーバー設定シグナリングはハンドオーバー要求シグナリング又はハンドオーバー確認シグナリングであってもよい。
【0064】
好ましくは、一実施例として、該方法300は、更に、該第1ネットワーク機器が該第1ネットワーク機器のビーム測定関連情報である第2ビームフォーミング情報を第3ネットワーク機器に送信することを含んでもよい。
【0065】
具体的に、他の端末に対して、第1ネットワーク機器は他の端末の現在サービングセルのネットワーク機器ではなく(例えば、他の端末の現在サービングセルのネットワーク機器が第3ネットワーク機器である)、他の端末の現在サービングセルに隣接するセルのネットワーク機器である可能性がある。他の端末は第3ネットワーク機器から第1ネットワーク機器へ移動している可能性がある。この時、第1ネットワーク機器が第3ネットワーク機器に隣接するネットワーク機器として、そのビーム測定関連情報、すなわち第2ビームフォーミング情報を第3ネットワーク機器に送信し、それにより第3ネットワーク機器が第2ビームフォーミング情報に基づいて該他の端末を設定する。
【0066】
以上は
図1~
図3を参照しながら本発明の実施例のビームフォーミング情報の交換方法を詳しく説明したが、以下に
図4及び
図5を参照しながら本発明の実施例のネットワーク機器を説明する。
【0067】
図4は本発明の実施例のネットワーク機器の模式的なブロック図である。ネットワーク機器400が本明細書における第1ネットワーク機器である。
図4に示すネットワーク機器400は受信モジュール410及び処理モジュール420を含む。
【0068】
受信モジュール410は、第2ネットワーク機器から送信される第1ビームフォーミング情報を受信することに用いられ、前記第1ネットワーク機器が端末の現在位置するサービングセルに対応するネットワーク機器であり、前記第2ネットワーク機器が前記第1ネットワーク機器に隣接するネットワーク機器であり、前記第1ビームフォーミング情報が前記第2ネットワーク機器のビーム測定関連情報である。
【0069】
処理モジュール420は、前記受信モジュール410の受信した前記第1ビームフォーミング情報に基づいて前記端末を設定することに用いられる。
【0070】
本発明の実施例のネットワーク機器、すなわち現在サービングセルのネットワーク機器とそれに隣接するネットワーク機器とがビームフォーミング情報を交換し、端末が移動した場合、現在サービング中のネットワーク機器は隣接するネットワーク機器のビーム測定関連情報に基づいて端末を予め設定することができ、ハンドオーバー効率を向上させることができる。
【0071】
好ましくは、一実施例として、前記第1ビームフォーミング情報は第1測定設定情報を含んでもよく、前記処理モジュール420は、具体的に、前記第1測定設定情報に基づいてビーム測定を行うように前記端末を設定することに用いられてもよい。
【0072】
好ましくは、一実施例として、前記ネットワーク機器400は、更に、前記第2ネットワーク機器に前記第1測定設定情報を要求するためのパラメータ要求情報を前記第2ネットワーク機器に送信するための送信モジュール430を含んでもよい。
【0073】
好ましくは、一実施例として、前記第1測定設定情報はビームの識別子、ビームの属するビーム群の識別子、ビームに対応するセルの識別子、ビームに対応するアクセスポイントの識別子、ビームに対応する基地局の識別子、測定頻度、測定周期、測定時間長、測定モード、ビームフォーミングリソース割り当てパラメータ及びビームに対応する基準信号情報のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0074】
好ましくは、一実施例として、前記第1測定設定情報がネットワーク機器設定シグナリング又はハンドオーバー設定シグナリングによって搬送されてもよい。
【0075】
好ましくは、一実施例として、前記ネットワーク機器設定シグナリングはネットワーク機器のインターフェース生成シグナリング又はネットワーク機器の設定更新シグナリングであってもよい。
【0076】
好ましくは、一実施例として、前記第1ビームフォーミング情報は第1測定結果を含んでもよく、前記処理モジュール420は、具体的に、前記第1測定結果に基づいて前記端末のためにセルをハンドオーバーすることに用いられてもよい。
【0077】
好ましくは、一実施例として、前記ネットワーク機器は、更に、前記端末の前記第2測定設定情報に基づいてビームにおいてアップリンクテスト信号を送信することを示すための第2測定設定情報を前記第2ネットワーク機器及び前記端末に送信するための送信モジュール430を含んでもよく、前記処理モジュール420は、更に、前記アップリンクテスト信号に基づいてビーム測定を行って、第2測定結果を取得することに用いられてもよく、前記処理モジュール420が前記第1測定結果に基づいて前記端末のためにセルをハンドオーバーすることは、前記第1測定結果及び前記第2測定結果に基づいて前記端末のためにセルをハンドオーバーすることを含んでもよい。
【0078】
好ましくは、一実施例として、前記ネットワーク機器は、更に、測定設定提案情報を前記第2ネットワーク機器に送信するための送信モジュール430を含み、前記測定設定提案情報が、ビームにおいてアップリンクテスト信号を測定するために使用される測定設定情報に対する前記第2ネットワーク機器との意見交換のために用いられ、前記受信モジュール410は、更に、前記第2ネットワーク機器から送信される前記測定設定提案情報のフィードバック情報を受信することに用いられる。
【0079】
好ましくは、一実施例として、前記第1測定結果がハンドオーバー設定シグナリングによって搬送されてもよい。
【0080】
好ましくは、一実施例として、前記ハンドオーバー設定シグナリングはハンドオーバー要求シグナリング又はハンドオーバー確認シグナリングであってもよい。
【0081】
好ましくは、一実施例として、前記ネットワーク機器は、更に、前記第1ネットワーク機器のビーム測定関連情報である第2ビームフォーミング情報を第3ネットワーク機器に送信するための送信モジュール430を含んでもよい。
【0082】
ただし、本発明の実施例において、受信モジュール410及び送信モジュール430は送受信機により実現されてもよく、処理モジュール420はプロセッサにより実現されてもよい。
図5に示すように、ネットワーク機器500はプロセッサ510、送受信機520及びメモリ530を備えてもよい。メモリ530はプロセッサ510の実行するコード等を記憶することに用いられてもよい。
【0083】
ネットワーク機器500における各コンポーネントがバスシステム540によって一体に結合され、バスシステム540はデータバスを含むだけでなく、更に電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。
【0084】
図5に示すネットワーク機器500又は
図4に示すネットワーク機器400は上記
図1~
図3における実施例の実現する各過程を実現することができ、重複を避けるため、詳細な説明は省略する。
【0085】
ただし、本発明の上記方法実施例はプロセッサに適用され、又はプロセッサで実現されてもよい。プロセッサは信号処理機能を有する集積回路チップである可能性がある。実現過程において、上記方法実施例の各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で完了してもよい。上記プロセッサは汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、個別ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネントであってもよい。本発明の実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサは更にいかなる通常のプロセッサ等であってもよい。本発明の実施例に開示される方法のステップはハードウェアの復号プロセッサで実行して完了し、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで実行して完了すると直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールがランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ又は電気消去可能プログラム可能メモリ、レジスタ等の本分野で成熟している記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体がメモリに位置し、プロセッサがメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと合わせて上記方法のステップを完了する。
【0086】
本発明の実施例におけるメモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含んでもよいと理解される。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは外部キャッシュメモリとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。制限的ではなく、例示的な説明によって、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)が利用可能である。ただし、本明細書に説明されるシステム及び方法のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含んでもよいが、それらに限らないことを目的とする。
【0087】
明細書全体に言及される「1つの実施例」又は「一実施例」は実施例に関連する特定の特徴、構造又は特性が本発明の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味すると理解すべきである。従って、明細書全体の各箇所に出現した「1つの実施例において」又は「一実施例において」は必ず同じ実施例を指すとは限らない。なお、これらの特定の特徴、構造又は特性は任意の適切な方式で1つ又は複数の実施例に結合されてもよい。
【0088】
本発明の様々な実施例において、上記各過程の番号の順位は実行順序の前後を意味せず、各過程の実行順序はその機能及び内部論理によって決定されるべきであり、本発明の実施例の実施過程を制限するためのものではないと理解すべきである。
【0089】
本発明の実施例において、「Aに対応するB」はBがAに関連し、Aに基づいてBを決定することができることを示すと理解すべきである。ところが、更に、Aに基づいてBを決定することとはAのみに基づいてBを決定することができることを意味せず、更にA及び/又は他の情報に基づいてBを決定することができることを意味すると理解すべきである。
【0090】
本明細書における用語「及び/又は」は、関連オブジェクトを説明する関連関係に過ぎず、3つの関係が存在してもよいことを示し、例えば、「A及び/又はB」は「Aが独立して存在する」「AとBが同時に存在する」「Bが独立して存在する」の3つの状況を示してもよいと理解すべきである。また、本明細書における文字「/」は一般的に前後関連オブジェクトが「又は」関係であることを示す。
【0091】
当業者であれば、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせで実現されてもよいと理解される。これらの機能をハードウェア又はソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に対して異なる方法で説明される機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0092】
当業者であれば、説明を容易且つ簡単にするために、上記説明されるシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、上記方法実施例における対応過程を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略すると明確に理解される。
【0093】
本願に係るいくつかの実施例において、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよいと理解すべきである。例えば、以上に説明される装置実施例は模式的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区別は論理機能上の区別に過ぎず、実際に実現するとき、他の区別方式を用いてもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに結合又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴は省略してもよく、又は実行しなくてもよい。一方、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形式であってもよい。
【0094】
分離部材として説明される前記ユニットは物理的に分離してもよいし、物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよいし、物理ユニットでなくてもよく、つまり、一箇所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際の必要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本実施例案の目的を実現してもよい。
【0095】
また、本発明の各実施例において、各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットは1つのユニットに統合されてもよい。
【0096】
以上の説明は、本発明の具体的な実施形態であって、本発明の保護範囲を制限するためのものではなく、当業者が本発明に開示される技術的範囲内に容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本発明の保護範囲は特許請求の範囲に準じるべきである。