(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-14
(45)【発行日】2022-09-26
(54)【発明の名称】炊飯器
(51)【国際特許分類】
A47J 27/00 20060101AFI20220915BHJP
【FI】
A47J27/00 109P
A47J27/00 103R
(21)【出願番号】P 2021148190
(22)【出願日】2021-09-10
【審査請求日】2021-10-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390010168
【氏名又は名称】東芝ホームテクノ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】特許業務法人牛木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菊池 理人
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 紀子
【審査官】吉澤 伸幸
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-137421(JP,A)
【文献】特開2019-037591(JP,A)
【文献】国際公開第2018/163978(WO,A1)
【文献】特開平02-255113(JP,A)
【文献】国際公開第2018/207441(WO,A1)
【文献】特開平10-337249(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体の上部全域で前記本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体と、
前記蓋体を開閉操作するための蓋体操作体と、
蒸気を外部に排出する蒸気口と、
タッチ操作を受け付けるとともに
光を用いて各種情報を表示する表示操作手段と、
光を用いて炊飯器の状態を表示する状態表示部と、を備え、
前記蓋体の上面には、前記蓋体操作体と、前記表示操作手段と、前記蒸気口とがこの順に配置され
るとともに、前記表示操作手段とは別の領域に前記状態表示部が配置され、
前記蓋体の上面において、前記表示操作手段は、前記蓋体操作体、前記蒸気口、および前記状態表示部よりも占める面積が大きく、
前記上面は前記蓋体操作体および前記表示操作手段以外の操作手段が設けられておらず、
前記上面は略平坦に構成され、
前記表示操作手段は、炊飯の開始を受け付ける炊飯指示部と炊飯の中止を受け付ける中止指示部の少なくとも一方と、その他の表示を同時に表示
し、
前記状態表示部は、前記表示操作手段を減光させた減光状態においても点灯することを特徴とする炊飯器。
【請求項2】
前記表示操作手段は、前記炊飯の開始が可能なときのみ前記炊飯指示部を表示し、または前記炊飯の中止が可能なときのみ前記中止指示部を表示することを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
【請求項3】
前記表示操作手段は、表示内容が切り替わった場合であっても、前記炊飯指示部および/または前記中止指示部が前記表示操作手段に表示されるときの位置が略同一であることを特徴とする請求項
1または2に記載の炊飯器。
【請求項4】
前記表示操作手段は、前記炊飯指示部または前記中止指示部が表示されていないときに、同位置に他の表示を表示することを特徴とする請求項
1~3のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項5】
前記表示操作手段の消灯状態における色と、前記蓋体の上面部の色が略同一であることを特徴とする請求項
1~4のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項6】
前記その他の表示は、前記表示操作手段での操作に基づいて、設定されたお米の情報、炊き方の情報、硬さ調整の情報の少なくとも1つを含む炊飯情報であることを特徴とする請求項
1~5のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項7】
前記その他の表示は、前記炊飯情報の設定から算出された炊飯所要時間を含むことを特徴とする請求項
6に記載の炊飯器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炊飯に関する表示を行なう表示手段や操作を行なう操作手段を備える炊飯器に関する。
【背景技術】
【0002】
炊飯に関する表示を行なう表示手段や操作を行なう操作手段を備えた炊飯器として、例えば引用文献1では、炊飯に関わる様々な情報を表示する表示手段となる液晶パネルを備え、当該LCDの周りに被炊飯物を炊飯する制御手段に制御の指示を行なう操作手段、特に炊飯の開始を受け付ける炊飯指示部となる炊飯スイッチやタイマ炊飯用の炊飯予約スイッチ、炊飯の中止を受け付ける中止指示部としての取消スイッチなどの各種スイッチを備える炊飯器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した炊飯器は、LCDの周りに各種スイッチを備える構成のため、これらの液晶パネルやスイッチなどの部品を配置するために広いスペースが必要であった。また、ユーザは、LCDの表示内容等に応じて、その周囲に配置された各種のスイッチを適宜操作する必要があり、操作性の向上に検討の余地があった。
【0005】
そこで本発明は、表示手段および操作手段の省スペース化と、操作性を向上させることができる炊飯器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の炊飯器は、本体の上部全域で前記本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体と、前記蓋体を開閉操作するための蓋体操作体と、蒸気を外部に排出する蒸気口と、タッチ操作を受け付けるとともに光を用いて各種情報を表示する表示操作手段と、光を用いて炊飯器の状態を表示する状態表示部と、を備え、前記蓋体の上面には、前記蓋体操作体と、前記表示操作手段と、前記蒸気口とがこの順に配置されるとともに、前記表示操作手段とは別の領域に前記状態表示部が配置され、前記蓋体の上面において、前記表示操作手段は、前記蓋体操作体、前記蒸気口、および前記状態表示部よりも占める面積が大きく、前記上面は前記蓋体操作体および前記表示操作手段以外の操作手段が設けられておらず、前記上面は略平坦に構成され、前記表示操作手段は、炊飯の開始を受け付ける炊飯指示部と炊飯の中止を受け付ける中止指示部の少なくとも一方と、その他の表示を同時に表示し、前記状態表示部は、前記表示操作手段を減光させた減光状態においても点灯することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の炊飯器によれば、表示手段および操作手段の省スペース化と、操作性を向上させることができる。また非常にスマートな外観にすることができ、精密部品である表示手段や操作手段の配置されたスペースをコンパクトにすることができる。そして物理キー・ボタンなどを除くことで蓋体の上面を略平面状に構成することができ、拭き掃除などもしやすく清掃性を向上させることができる。さらに表示操作手段が減光状態のときでも炊飯器の現在の状態を一目で理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態における炊飯器の斜視図である。
【
図4】同上、トップ画面を表示している表示操作手段の上面図である。
【
図5】同上、お米選択画面を表示している表示操作手段の上面図である。
【
図6】同上、炊き方選択画面を表示している表示操作手段の上面図である。
【
図7】同上、かたさ選択画面を表示している表示操作手段の上面図である。
【
図8】同上、(A)水硬度選択画面を表示している表示操作手段の上面図、(B)水硬度数値入力画面を表示している表示操作手段の上面図である。
【
図9】同上、(A)設定画面を表示している表示操作手段の上面図、(B)ガイド選択画面を表示している表示操作手段の上面図である。
【
図10】同上、(A)予約設定画面を表示している表示操作手段の上面図、(B)予約時刻設定画面を表示している表示操作手段の上面図、(C)予約時刻履歴画面を表示している表示操作手段の上面図である。
【
図11】同上、予約炊飯画面を表示している表示操作手段の上面図である。
【
図12】同上、表示操作手段の炊飯画面の移り変わり、および保温画面移り変わりを示している図である。
【
図13】本発明の実施形態の変形例における炊飯器の、蓋体を開いている状態におけるトップ画面を表示している表示操作手段の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明における炊飯器の各実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。なお、これらの全図面にわたり、共通する部分には共通する符号を付すものとする。
【0010】
図1~
図12は、本発明の炊飯器の実施形態を示している。炊飯器全体の構成を
図1および
図2に基づいて説明すると、1は本体であり、上方から見て前面と後面、左側面と右側面が対向する略矩形状をなし、上面が開口されている。2は本体1の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体であり、本体1と同様に、上方から見て前面と後面、左側面と右側面が対向する略矩形状をなし、上面が略平坦に構成されている。蓋体2の後部には本体1との連結部となるヒンジ3が設けられ、また蓋体2の前方上面には、蓋体操作体4が露出状態で配設されており、この蓋体操作体4を押すと、本体1と蓋体2との係合が解除され、本体1の上部後方に設けたヒンジバネ(図示せず)により、ヒンジ3のヒンジ軸を回転中心として蓋体2が開く構成となっている。なお、蓋体操作体4は、蓋体2の上面部に配置されることに限られるものではなく、蓋体2の側面部に配置されるものであってもよい。
【0011】
本体1の内部には、被炊飯物を加熱する誘導コイルなどの加熱手段11(
図3を参照)が配設される。被炊飯物は本体1に着脱可能な有底筒状の内鍋に収容されており、加熱手段11に高周波電流を供給すると、加熱手段11から発生する交番磁界によって、内鍋の外面に設けた磁性体が発熱し、炊飯時と保温時に本体1内の被炊飯物を加熱する構成となっている。
【0012】
蓋体2の後方上面には、内鍋内の被炊飯物から発生する蒸気を本体1の外部に排出する蒸気口5が配設される。また蓋体2の上面には、この蒸気口5や蓋体操作体4の他に、炊飯に関わる様々な情報を表示するための、画面表示部としてのLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)25や状態表示部としての工程LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)表示部26~29(
図4参照)などで構成される表示手段6と、例えばタッチセンサなどで構成されてLCD25の上方に配設され、炊飯を開始させたり、時間や炊飯コ-スなどを選択させたりするための操作手段7と、がそれぞれ配設される。そのため、これらの表示手段6と操作手段7とで表示操作手段10を構成している。そして、これらの下面には、炊飯器の各部を制御するための制御手段12(
図3参照)を備えた制御PC(Printed Circuit:印刷回路)板(図示せず)が配置される。したがって、本実施形態の炊飯器では、LCD25上方の操作手段7以外には、従来の炊飯器に設けられていた、例えば炊飯キーや切キーのような物理キー・ボタンなどの操作手段が存在せず、操作手段7のみで炊飯器の操作を行なうために操作時にボタンを探す手間が省け、操作性を向上させることができる。また非常にスマートな外観にすることができ、精密部品である表示手段6や操作手段7の配置されたスペースをコンパクトにすることができる。また物理キー・ボタンなどを除くことで蓋体2の上面を略平面状に構成することができ、拭き掃除などもしやすく清掃性を向上させている。
【0013】
ここで本実施形態の本体1および蓋体2の外観色、特に蓋体2の上面部の色は、表示操作手段10の消灯状態における色、すなわち表示手段6の消灯状態における色であるLCD25の暗転時の画面の色や工程LED表示部26~29の消灯時の色と略同一の色(例えば、黒色)にすることが好ましい。なお表示操作手段10の色は操作手段7がタッチセンサなどで構成されて透明なので表示手段6の色と略同一である。このようにすることにより、炊飯器を一見したときに表示手段6や操作手段7が存在しないような外観にすることができ、スタイリッシュなデザインの外観の炊飯器にすることができる。なお本体1および蓋体2の外観色を他の色にしてもよく、例えば本体1および蓋体2の外観色を白色にし、電源ON時のLCD25の表示画面の背景色を白色にして、電源ON時に炊飯器を一見したときにLCD25と蓋体2との境目が存在しないような外観にして、スタイリッシュなデザインの外観の炊飯器にしてもよい。
【0014】
また、蓋体2の開閉を検知するために、蓋体2の内部には蓋開閉検知手段8が設けられる。ここで蓋開閉検知手段8は、光学式、機械式、磁石式など、どのような検知方式のものでもよく、蓋体2の開閉に応じた検知信号を出力できればよい。
【0015】
次に、上記炊飯器における主な制御系統について、
図3を参照しながら説明する。同図において、本体2に装備される制御手段12は、マイクロコンピュータを構成する制御用IC17、各種の情報やデータを記憶する読み出しおよび書き込みが可能なメモリなどの記憶手段18、タイマなどの計時手段、各部の駆動素子などを含んで構成されており、制御手段12の入力ポートには、上述した表示操作手段10の操作手段7や蓋開閉検知手段8に加えて、温度検出手段13や圧力検出手段14がそれぞれ電気的に接続される。また制御手段12の出力ポートには、上述した表示操作手段10の表示手段6や加熱手段11に加えて、蒸気経路開閉手段15や減圧手段16がそれぞれ電気的に接続される。
【0016】
温度検出手段13は、内鍋の温度や、この内鍋の上方開口部を覆う図示しない内蓋の温度を検知することにより、本体1内の被炊飯物の温度を検出するものである。また圧力検出手段14は内鍋内部の圧力を検出するものであり、圧力センサなどで構成されている。
【0017】
蒸気経路開閉手段15は、内鍋で発生した蒸気を外部へ放出するための、蒸気口5と内鍋とを連通する蒸気通路を開閉するものであり、加熱手段により内鍋内部の被炊飯物が加熱されて沸騰しているときに蒸気経路開閉手段15が蒸気通路を閉塞すると、被炊飯物から蒸発した蒸気が内鍋内部から放出されないため、内鍋内の圧力を大気圧以上に加圧できる。そのため、蒸気経路開閉手段15は加圧手段としての機能も有している。
【0018】
減圧手段16は、内鍋内の圧力を通常の大気圧よりも低くするものであり、蓋体2を本体1に閉じ、蒸気経路開閉手段15で蒸気通路を閉塞した状態で、密閉した内鍋の内部圧力を低下させる。また、内鍋内の圧力が大気圧よりも一定値下がった場合には、減圧手段16の動作源となる真空ポンプの動作を停止し、内鍋内を減圧状態に保っている。さらに、内鍋内を減圧状態から外気と同じ圧力に戻す場合には、真空ポンプの動作を停止し、この真空ポンプと内鍋の内部との間を連通する図示しない経路を開放する。つまり減圧手段16は、内鍋内を減圧状態から外気と同じ圧力に戻す圧力戻し手段としての構成を兼用している。
【0019】
制御手段12は、記憶手段18から読み出したプログラムの制御シーケンス上の機能として、炊飯制御手段21、保温制御手段22、表示制御手段23および条件設定手段24を制御用IC17に備えている。炊飯制御手段21は、操作手段7からの炊飯開始の指示を受けて、内鍋に投入した米の吸水を促進させるひたし炊き工程と、被炊飯物の温度を短時間に沸騰まで上昇させる沸騰加熱工程と、被炊飯物の沸騰状態を継続させる沸騰継続工程と、ご飯を焦がさない程度の高温に維持する高温維持工程の各工程を順に行なう炊飯工程を実行して、内鍋内部の被炊飯物に対して所望の圧力で炊飯加熱するものである。また保温制御手段22は、内鍋内部のご飯を所定の保温温度に保つ保温工程を行なうように制御するものである。そして表示制御手段23は、操作手段7からの操作信号に基づき、各種の制御信号を生成し、また表示手段6の表示動作を制御するものである。また条件設定手段24は、表示制御手段23と連携して、操作手段7で選択できる条件の選択および設定、例えば複数のお米の設定、炊き方の設定、かたさの設定、および水硬度の設定がある炊飯コースの中から所望の炊飯コースの選択および設定、を可能にするものである。
【0020】
本実施形態の炊飯器1では、それぞれのお米の設定、炊き方の設定、かたさの設定、および水硬度の設定に応じた炊飯コースが記憶手段51に記憶されており、その記憶された炊飯コースのお米の設定、炊き方の設定、かたさの設定、および水硬度の設定が表示手段6に選択可能に表示され、これらの設定を行なうことで、当該炊飯コースの選択および設設定を行なっている。
【0021】
図4は、本実施形態の炊飯器1の表示操作手段10の上面図である。
図4~
図12は表示操作手段10の上面図を示しており、それぞれの図面の上側を「前」、下側を「後」、左側を「左」、右側を「右」として説明する。また、それぞれの図面の手前側を「上」、奥側を「下」として説明する。
図4において、表示操作手段10の表示手段6は、蓋体2の上面中央に配置されるLCD25と、このLCD25の前に配置される工程LED表示部26~29と、により構成される。工程LED表示部26~29は、実際の炊飯器の状態を表示するもので、本実施形態では、予約設定がされていているときに「予約」の工程LED表示部26が点灯し、保温状態になると「保温」の工程LED表示部27が点灯し、減圧手段16により内鍋の内部が大気圧より低い真空状態になると、「真空」の工程LED表示部28が点灯し、炊飯中に内鍋の内部に圧力がかかり始めてから、被炊飯物が炊き上がるまでの内鍋の内部が加圧されているときに、「圧力」の工程LED表示部29が点灯するようになっており、LCD25のバックライトを減光させた減光状態のときでも、ユーザが炊飯器の現在の状態を一目で理解できるようにしている。また、それぞれの工程LED表示部26~29が点灯したときの光の色をそれぞれ異ならせており、炊飯器が現在どのような状態であるかを一目で理解できるようにしている。なお本実施形態では、工程LED表示部26~29の位置について、LCD25のすぐ前に配置されているが、LCD25から離れた位置に配置されてもよい。また工程LED表示部26~29を除く構成にして、これらの工程LED表示部26~29の表示内容をLCD25で表示するように構成してもよい。
【0022】
図4はトップ画面G1を示している。ユーザが予め本体1に設けた電源プラグを家庭用のコンセントに差し込むと、表示操作手段10や制御手段12などの各部に必要な電力が投入される。このとき表示制御手段23は、所定時間経過後または所定の起動時表示画面の表示に、表示手段6に表示される普段使いの初期画面として、
図4に示すようなトップ画面G1の配置を表示手段6に表示させる。
【0023】
図4を参照してトップ画面G1の説明をすると、その前部には、4つのボタン表示部B1~B7を左右に並べて表示したメニューキー表示領域A1が形成されている。ここで「お米」のボタン表示部B1は、「お米」なるテキスト表示体D1、および「▼」というテキスト表示体D2を含む。また「炊き方」のボタン表示部B3は、「炊き方」なるテキスト表示体D3、および「▼」というテキスト表示体D4を含む。そして「かたさ調節」のボタン表示部B5は、「かたさ調節」なるテキスト表示体D5、および「▼」というテキスト表示体D6を含む。また「水硬度」のボタン表示部B7は、「水硬度」なるテキスト表示体D7、および「▼」というテキスト表示体D8を含む。
【0024】
また、メニューキー表示領域A1の後ろには、4つの設定表示体D11~D14を左右に並べて表示した炊飯情報表示領域A2が形成される。ここで「お米」の設定表示体D11は設定されたお米の情報が表示されており、「お米」のボタン表示部B1の後ろに配置され、
図4では「白米 銘柄おまかせ」が表示されている。また「炊き方」の設定表示体D12は設定された炊き方の情報が表示されており、「炊き方」のボタン表示部B3の後ろに配置され、
図4では「かまど名人」が表示されている。そして「かたさ調節」の設定表示体D13は設定されたかたさ調整の情報が表示されており、「かたさ調節」のボタン表示部B5の後ろに配置され、
図4では「おすすめ」が表示されている。また「水硬度」の設定表示体D14は設定された水の硬度の情報が表示されており、「水硬度」のボタン表示部B7の後ろに配置され、
図4では「40~60」が表示されている。
【0025】
そして、炊飯情報表示領域A2の後ろには、時計用表示体D16に表示される数字が炊飯時間であることを想起させる「炊飯時間」なるテキスト表示体D15と、炊飯所要時間や、実際の炊飯完了までの時間である残時間や、予想される炊飯完了の時刻である炊上り時刻などを表示し、
図4では炊飯情報表示領域A2の設定から算出された炊飯所要時間である「約38分」が表示された時計用表示体D16と、「炊飯スタート」なるテキスト表示体D17を含むボタン表示部B17と、が左右に並べて表示される。
【0026】
またトップ画面G1の後部には、歯車の図を想起させるテキスト表示体D18を含む設定用ボタン表示部B18と、「保温」なるテキスト表示体D19を含むボタン表示部B19と、「予約」なるテキスト表示体D20を含むボタン表示部B20と、現在時刻を表示する時刻用表示体D21と、「切」なるテキスト表示体D22を含むボタン表示部B22と、が左右に並べて表示される。
【0027】
タッチセンサなどで構成された操作手段7は、例えば、導電性ポリマーによる透明電極部と制御PC板に接続する接点部との間をパターン配線で繋いだ構成要素が、タッチキーとして複数配設されるものであり、LCD25に表示される複数のボタン表示部の何れかにタッチ操作を行なうことで、そのボタン表示部の上に配設され、当該ボタン表示部に対応したタッチキーがタッチ操作されて、このボタン表示部が選択される構成となっている。
【0028】
「切」のボタン表示部B22は、炊飯や保温をやめる際に操作されるもので、「切」のボタン表示部B22をタッチ操作すると、「切」のボタン表示部B22の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、炊飯制御手段21が本体1内の被炊飯物に対する加熱や予約炊飯を中止して切状態にする制御を行ない、表示制御手段23が、炊飯情報表示領域A2の表示を、最も直前に炊飯されたときの設定、すなわち記憶手段18に記憶されていた設定にしてトップ画面G1を表示するように表示手段6を制御する。そのため、「切」のボタン表示部B22は、炊飯の中止を受け付ける中止指示部としての機能も有している。なお、トップ画面G1で「切」のボタン表示部B22をタッチ操作すると、表示制御手段23が、炊飯前に設定され、現在、炊飯情報表示領域A2に表示されたお米の設定、炊き方の設定、かたさ調節の設定、および水の硬度の設定を破棄して、炊飯情報表示領域A2の表示を最も直前に炊飯されたときの設定、すなわち記憶手段18に記憶されていた設定にして表示するように表示手段6を制御する。
【0029】
「炊飯スタート」のボタン表示部B17は炊飯を開始する際に操作されるもので、「炊飯スタート」のボタン表示部B17をタッチ操作すると、「炊飯スタート」のボタン表示部B17の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、条件設定手段24が、現在、炊飯情報表示領域A2に表示されたお米の設定、炊き方の設定、かたさの設定、および水硬度の設定を今回の炊飯コースの設定として記憶手段18に記憶し、炊飯制御手段21が、記憶手段18に記憶した今回の炊飯コースの設定で、本体1内の被炊飯物に対する炊飯開始の制御をする構成となっている。そのため、「炊飯スタート」のボタン表示部B17は、炊飯の開始を受け付ける炊飯指示部としての機能も有している。
【0030】
「保温」のボタン表示部B19は、保温を行なう際に操作されるもので、「保温」のボタン表示部B19をタッチ操作すると、「保温」のボタン表示部B19の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、保温制御手段22が、本体1内の被調理物に対する保温再加熱を開始するように、加熱手段11に適切な制御信号を送信する構成となっている。
【0031】
「お米」のボタン表示部B1は、被炊飯物としてのお米の種類を選択するのに操作されるもので、「お米」のボタン表示部B1をタッチ操作すると、「お米」のボタン表示部B1の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、
図5に示されるようなお米選択画面G2を表示するように表示手段6を制御する。
【0032】
「炊き方」のボタン表示部B3は、被炊飯物の炊き方の種類を選択するのに操作されるもので、「炊き方」のボタン表示部B3をタッチ操作すると、「炊き方」のボタン表示部B3の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、
図6に示されるような炊き方選択画面G4,G5を表示するように表示手段6を制御する。
【0033】
「かたさ調節」のボタン表示部B5は、被炊飯物としてのご飯の食感の種類を選択するのに操作されるもので、「かたさ調節」のボタン表示部B5をタッチ操作すると、「かたさ調節」のボタン表示部B5の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、
図7に示されるようなかたさ選択画面G5を表示するように表示手段6を制御する。
【0034】
「水硬度」のボタン表示部B7は、被炊飯物としての水の硬度を選択するのに操作されるもので、「水硬度」のボタン表示部B7をタッチ操作すると、「水硬度」のボタン表示部B7の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、
図8に示されるような水硬度選択画面G6や水硬度数値入力画面G7を表示するように表示手段6を制御する。
【0035】
設定用ボタン表示部B18は、炊飯器を設定するのに操作されるもので、設定用ボタン表示部B18をタッチ操作すると、設定用ボタン表示部B18の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、
図9に示されるような設定画面G8を表示するように表示手段6を制御する。
【0036】
「予約」のボタン表示部B20は、予約炊飯を行なう際に操作されるもので、「予約」のボタン表示部B20をタッチ操作すると、「予約」のボタン表示部B20の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、
図10に示されるような予約設定画面G11を表示するように表示手段6を制御する。
【0037】
図5は、トップ画面G1で「お米」のボタン表示部B1をタッチ操作したときに移行するお米選択画面G2を示している。同図を参照してお米選択画面G2の説明をすると、その前部には、「お米を選択してください」なるテキスト表示体31が配置され、テキスト表示体31の後ろには、6つのボタン表示部B31~B41を前後左右に並べて表示したお米選択表示領域A3が形成され、現在選択されているボタン表示部、例えば
図5の場合は「白米 銘柄おまかせ」のボタン表示部B31の外周に選択表示部S1が表示されている。ここで「白米 銘柄おまかせ」のボタン表示部B31には、「白米 銘柄おまかせ」なるテキスト表示体D31や、お茶碗に盛られた白米の写真の画像表示体D32を含む。また「白米 銘柄選択」のボタン表示部B33には、「白米 銘柄選択」なるテキスト表示体D33や、実った稲穂の写真の画像表示体D34を含む。そして「無洗米 銘柄おまかせ」のボタン表示部B35には、「無洗米 銘柄おまかせ」なるテキスト表示体D35や、お茶碗に盛られた白米のご飯の写真の画像表示体D36を含む。また「玄米」のボタン表示部B37には、「玄米」なるテキスト表示体D37や、お茶碗に盛られた玄米のご飯の写真の画像表示体D38を含む。そして「雑穀米」のボタン表示部B39には、「雑穀米」というテキスト表示体D39や、お茶碗に盛られた雑穀米のご飯の写真の画像表示体D40を含む。また「麦ご飯」のボタン表示部B41には、「麦ご飯」なるテキスト表示体D41や、お茶碗に盛られた麦ご飯の写真の画像表示体D42を含む。
【0038】
また、お米選択画面G2の後部には、「戻る」なるテキスト表示体D42を含むボタン表示部B42と、「取消」なるテキスト表示体D43を含むボタン表示部B43と、が左右に並べて配置される。したがって、お米選択画面G2では「炊飯スタート」のボタン表示部B17や後述する「予約炊飯」のボタン表示部B117、「切」のボタン表示部B22や後述する「切(長押し)」のボタン表示部B149が表示されておらず、このお米選択画面G2で、炊飯開始や予約炊飯の開始、本体1内の被炊飯物に対する加熱および予約炊飯の中止をすることができないように構成されている。
【0039】
お米選択表示領域A3内のボタン表示部B31~B41は被炊飯物としてのお米の種類を選択するのに操作されるものであり、ボタン表示部B31、B35、B37、B39またはB41、例えば「無洗米 銘柄おまかせ」のボタン表示部B35をタッチ操作すると、それぞれのボタン表示部B31、B35、B37、B39またはB41、例えば「無洗米 銘柄おまかせ」のボタン表示部B35の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、「お米」の設定表示体D11の表示を、タッチ操作されたボタン表示部の表示、例えば「無洗米 銘柄おまかせ」の表示にするように表示手段6を制御する。
【0040】
また「白米 銘柄選択」のボタン表示部B33をタッチ操作すると、「白米 銘柄選択」のボタン表示部B33の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が銘柄選択画面(図示せず)を表示するように表示手段6を制御し、この銘柄選択画面でお米の銘柄が選択されると、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、「お米」の設定表示体D11の表示を、選択されたお米の銘柄の表示にするように表示手段6を制御する。
【0041】
「戻る」のボタン表示部B42は、現在の画面、例えばお米選択画面G2における設定を破棄して、一つ前の画面、例えばトップ画面G1に戻る際に操作されるもので、「戻る」のボタン表示部B42をタッチ操作すると、「戻る」のボタン表示部B42の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、現在LCD25に表示された設定を破棄して、一つ前の画面、例えばトップ画面G1に戻って、当該一つ前の画面で表示されていた設定を表示するように表示手段6を制御する。
【0042】
「取消」のボタン表示部B43は、現在の画面、例えばお米選択画面G2における設定を破棄してトップ画面G1に戻る際に操作されるもので、「取消」のボタン表示部B43をタッチ操作すると、「取消」のボタン表示部B43の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、現在LCD25に表示された設定を破棄して、トップ画面G1に戻って、最も直前のトップ画面G1で表示されていた設定を表示するように表示手段6を制御する。
【0043】
図6(A)(B)は、トップ画面G1で「炊き方」のボタン表示部B3をタッチ操作したときに移行する炊き方選択画面G3、G4を示している。
図6(A)を参照して炊き方選択画面G3を説明すると、その前部には、「お米を選択してください」なるテキスト表示体45と、炊き方の選択画面が現在の炊き方選択画面G3以外にも存在することを想起させるカーソル表示体C1,C2と、が左右に並べて配置される。またテキスト表示体45やカーソル表示体C1,C2の後ろには、6つのボタン表示部B46~B51を前後左右に並べて表示した第1の炊き方選択表示領域A4が形成され、現在選択されているボタン表示部、例えば
図5の場合は「かまど名人」のボタン表示部B46の外周に選択表示部S2が表示されている。
【0044】
ここで「かまど名人」のボタン表示部B46は「かまど名人」なるテキスト表示体D46を含み、通常の炊飯時に選択される。また「ねらい炊き」のボタン表示部B47は「ねらい炊き」なるテキスト表示体D47を含み、炊飯時間を指定して炊飯したいときに選択される。そして「甘み炊き」のボタン表示部B48は「甘み炊き」なるテキスト表示体D48を含み、ご飯の甘みを増して炊飯したいときに選択される。また「早炊き」のボタン表示部B49は「早炊き」なるテキスト表示体D49を含み、早期に炊飯を完了したいときに選択される。そして「少量」のボタン表示部B50は「少量」なるテキスト表示体D50を含み、被炊飯物が少量のときに選択される。また「お弁当」のボタン表示部B51は「お弁当」なるテキスト表示体D51を含み、冷めても固くなりにくいご飯を炊飯したいときに選択される。また第1の炊き方選択表示領域A3の後ろには、「戻る」のボタン表示部B42と、「<」なるテキスト表示体D52を含むボタン表示部B52と、「>」なるテキスト表示体D53を含むボタン表示部B53と、「取消」のボタン表示部B43と、が左右に並べて配置される。
【0045】
カーソル表示体C1,C2は、炊き方選択画面G3またはG4のどちらが現在LCD25に表示されているかを表示するものであり、炊き方選択画面G3がLCD25に表示されているときは、表示制御手段23はカーソル表示体C1が点灯表示され、カーソル表示体C2が背景色と同様の色に表示される消灯表示されるように表示手段6を制御する。その一方で、炊き方選択画面G4がLCD25に表示されているときは、表示制御手段23はカーソル表示体C1が消灯表示され、カーソル表示体C2が点灯表示されるように表示手段6を制御する。
【0046】
第1の炊き方選択表示領域A4内のボタン表示部B46~B51は被炊飯物の炊き方を選択するのに操作されるものであり、ボタン表示部B46、B48、B49、B50またはB51、例えば「早炊き」のボタン表示部B49をタッチ操作すると、それぞれのボタン表示部B46、B48、B49、B50またはB51、例えば「早炊き」のボタン表示部B49の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、「炊き方」の設定表示体D12の表示を、タッチ操作されたボタン表示部の表示、例えば「早炊き」の表示にするように表示手段6を制御する。
【0047】
また「ねらい炊き」のボタン表示部B47をタッチ操作すると、「ねらい炊き」のボタン表示部B47の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が「ねらい炊き」の時間選択画面(図示せず)を表示するように表示手段6を制御し、この「ねらい炊き」の時間選択画面で時間が選択されると、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、「炊き方」の設定表示体D12の表示を「ねらい炊き」にし、「ねらい炊き」の時間選択画面で選択した時間を時計用表示体D16に表示するように表示手段6を制御する。
【0048】
「<」のボタン表示部B52および「>」のボタン表示部B53は、炊き方選択画面G3とG4とを変更させるのに操作されるものであり、表示制御手段23は、操作可能のときはボタン表示部B52,B53の色が濃く表示されて、「<」なるテキスト表示体D52,「>」なるテキスト表示体D53が白抜き表示されるように表示手段6を制御し、タッチ操作しても画面を変更しない操作不能のときは、ボタン表示部B52,B53の色が背景の色と略同一に表示され、「<」なるテキスト表示体D52,「>」なるテキスト表示体D53がグレーアウト表示されるように表示手段6を制御する。
【0049】
図6(B)は、炊き方選択画面G3で「>」のボタン表示部B53をタッチ操作したときに移行する炊き方選択画面G4を示している。同図を参照して炊き方選択画面G4を説明すると、その前部には、テキスト表示体45やカーソル表示体C1,C2が配置され、これらの表示体の後ろには、6つのボタン表示部B46~B51を前後左右に並べて表示した第2の炊き方選択表示領域A5が形成される。ここで「エコ炊飯」のボタン表示部B55は「エコ炊飯」なるテキスト表示体D55を含み、食味に気を配りつつ、消費電力量を抑制して炊飯したいときに選択される。また「炊込み」のボタン表示部B56は「炊込み」なるテキスト表示体D56を含み、炊込みご飯を炊飯したいときに選択される。そして「おかゆ」のボタン表示部B57は「おかゆ」なるテキスト表示体D57を含み、おかゆを炊飯したいときに選択される。また「混合 白米2:玄米1」のボタン表示部B58は「混合 白米2:玄米1」なるテキスト表示体D58を含み、被炊飯物としてのお米が白米2:玄米1の比率であるご飯を炊飯したいときに選択される。そして「混合 白米1:玄米1」のボタン表示部B59は「混合 白米1:玄米1」なるテキスト表示体D59を含み、被炊飯物としてのお米が白米1:玄米1の比率であるご飯を炊飯したいときに選択される。また「混合 白米1:玄米2」のボタン表示部B60は「混合 白米1:玄米2」なるテキスト表示体D60を含み、被炊飯物としてのお米が白米1:玄米2の比率であるご飯を炊飯したいときに選択される。また第2の炊き方選択表示領域A4の後ろには、「戻る」のボタン表示部B42と、「<」のボタン表示部B52と、「>」のボタン表示部B53と、「取消」のボタン表示部B43と、が左右に並べて配置される。したがって、炊き方選択画面G3,G4でも、お米選択画面G2と同様に、「炊飯スタート」のボタン表示部B17や後述する「予約炊飯」のボタン表示部B117、「切」のボタン表示部B22や後述する「切(長押し)」のボタン表示部B149が表示されておらず、このお米選択画面G2で、炊飯開始や予約炊飯の開始、本体1内の被炊飯物に対する加熱および予約炊飯の中止をすることができないように構成されている。
【0050】
第1の炊き方選択表示領域A5内のボタン表示部B55~B60も、ボタン表示部B46~B51と同様に、被炊飯物の炊き方を選択するのに操作されるものであり、ボタン表示部B55~B60、例えば「エコ炊飯」のボタン表示部B55をタッチ操作すると、それぞれのボタン表示部B55~B60、例えば「エコ炊飯」のボタン表示部B55の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、「炊き方」の設定表示体D12の表示を、タッチ操作されたボタン表示部の表示、例えば「エコ炊飯」の表示にするように表示手段6を制御する。
【0051】
図7は、トップ画面G1で「かたさ調節」のボタン表示部B5をタッチ操作したときに移行するかたさ選択画面G5を示している。同図を参照して炊き方選択画面G3を説明すると、その前部には、「かたさを選択してください」なるテキスト表示体D63が配置される。またテキスト表示体D63の後ろには、カーソル表示体C4~C8およびテキスト表示体D64~D68を前後左右に並べて表示したかたさ選択表示領域A6が形成され、現在選択されているカーソル表示体、例えば
図7の場合は「おすすめ」のカーソル表示体C6が点灯表示され、他のカーソル表示体C4,C5,C7,C8が消灯表示されている。ここで「かため」のカーソル表示体C4の前には「かため」なるテキスト表示体D64が配置され、同様に、「しゃっきり」のカーソル表示体C5の前には「しゃっきり」なるテキスト表示体D65が、「おすすめ」のカーソル表示体C6の前には「おすすめ」なるテキスト表示体D66が、「もちもち」のカーソル表示体C7の前には「もちもち」なるテキスト表示体D67が、「やわらか」のカーソル表示体C8の前には「やわらか」なるテキスト表示体D68が、それぞれ配置される。
【0052】
また、かたさ選択表示領域A6の後ろには、「<」なるテキスト表示体D69を含むボタン表示部B69と、「>」なるテキスト表示体D70を含むボタン表示部B70と、が左右に並べて配置される。そして、かたさ選択画面G5の後部には、「戻る」のボタン表示部B42と、「決定」なるテキスト表示体D71を含むボタン表示部B71と、「取消」のボタン表示部B43と、が左右に並べて配置される。したがって、かたさ選択画面G5でも、他の選択画面G2~G4と同様に、「炊飯スタート」のボタン表示部B17や後述する「予約炊飯」のボタン表示部B117、「切」のボタン表示部B22や後述する「切(長押し)」のボタン表示部B149が表示されておらず、このお米選択画面G2で、炊飯開始や予約炊飯の開始、本体1内の被炊飯物に対する加熱および予約炊飯の中止をすることができないように構成されている。
【0053】
カーソル表示体C4~C7は、炊飯するご飯の食感の設定を表示するものであり、右のカーソル表示体に行くにつれてご飯の食感がやわらかくなるように炊飯コースが設定される。本実施形態では、このカーソル表示体C4~C7の点灯表示を左右に移動させることにより、かたさ選択をしており、「<」のボタン表示部B69や「>」のボタン表示部B70でカーソル表示体C4~C7の点灯表示を移動させる。例えば
図7の状態のときに「<」のボタン表示部B69を1回タッチ操作すると、「<」のボタン表示部B69の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、「おすすめ」のカーソル表示体C6を消灯表示にして「しゃっきり」のカーソル表示体C5を点灯表示するように表示手段6を制御する。そして「決定」のボタン表示部B71は、かたさ選択を決定するのに操作されるものであり、例えば上述した「しゃっきり」のカーソル表示体C5を点灯表示させた状態で「決定」のボタン表示部B71をタッチ操作すると、「決定」のボタン表示部B71の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、「かたさ調節」の設定表示体D13の表示を、「決定」のボタン表示部B71の操作時のかたさ選択画面G5の設定、例えば「しゃっきり」の表示にするように表示手段6を制御する。
【0054】
図8(A)(B)は、トップ画面G1で「水硬度」のボタン表示部B7をタッチ操作したときに移行する水硬度選択画面G6および水硬度数値入力画面G7を示している。
図8(A)を参照して水硬度選択画面G6を説明すると、その前部には、「水硬度 選択」なるテキスト表示体D73を含むタブ表示部B73と、「数値入力」なるテキスト表示体D74を含むタブ表示部B74と、を左右に並べて表示した水硬度画面表示領域A7が形成される。また水硬度画面表示領域A7の後ろには、「水の硬度を選択してください」なるテキスト表示体D75が配置される。
【0055】
そしてテキスト表示体D75の後ろには、カーソル表示体C11~C15を一直線に並べて表示し、これらのカーソル表示体C11~C15の前に、テキスト表示体D76~81を左右に並べて表示し、カーソル表示体C11~C15の後ろに、テキスト表示体D76~D81の数値が水硬度の数値であることを想起させる「mg/L」なるテキスト表示体D82を表示した水硬度選択表示領域A8が形成される。また現在選択されているカーソル表示体、例えば
図8の場合は「40~60」のカーソル表示体C13が点灯表示され、他のカーソル表示体C11,C12,C14,C15が消灯表示されている。ここで「0~20」のカーソル表示体C11の左端前方および右端前方に「0」なるテキスト表示体D76および「20」なるテキスト表示体D77が配置され、同様に「20~40」のカーソル表示体C12の左端前方および右端前方に「20」なるテキスト表示体D77および「40」なるテキスト表示体D78が配置され、「40~60」のカーソル表示体C13の左端前方および右端前方に「40」なるテキスト表示体D78および「60」なるテキスト表示体D79が配置され、「60~80」のカーソル表示体C14の左端前方および右端前方に「60」なるテキスト表示体D79および「80」なるテキスト表示体D80が配置され、「80~100」のカーソル表示体C15の左端前方および右端前方に「80」なるテキスト表示体D80および「100」なるテキスト表示体D81が配置されている。
【0056】
また、水硬度選択表示領域A8の後ろには、「<」なるテキスト表示体D83を含むボタン表示部B83と、「>」なるテキスト表示体D84を含むボタン表示部B84と、が左右に並べて配置される。そして、水硬度選択画面G6の後部には、「戻る」のボタン表示部B42と、「決定」なるテキスト表示体D85を含むボタン表示部B85と、「各都道府県 平均」なるテキスト表示体D86を含むボタン表示部B86と、「取消」のボタン表示部B43と、が左右に並べて配置される。したがって、かたさ選択画面G5でも、他の選択画面G2~G4と同様に、「炊飯スタート」のボタン表示部B17や後述する「予約炊飯」のボタン表示部B117、「切」のボタン表示部B22や後述する「切(長押し)」のボタン表示部B149が表示されておらず、このお米選択画面G2で、炊飯開始や予約炊飯の開始、本体1内の被炊飯物に対する加熱および予約炊飯の中止をすることができないように構成されている。
【0057】
「水硬度 選択」のタブ表示部B73および「数値入力」のタブ表示部B74は、水硬度選択画面G6または水硬度数値入力画面G7のどちらが現在LCD25に表示されているかを表示するものであり、「水硬度 選択」のタブ表示部B73が選択され、水硬度選択画面G6がLCD25に表示されているときは、表示制御手段23は、「水硬度 選択」のタブ表示部B73が背景色と略同色に表示され、「数値入力」のタブ表示部B74の色を薄くして表示する、いわゆるグレーアウト表示で表示されるように表示手段6を制御する。その一方で、「数値入力」のタブ表示部B74が選択され、水硬度数値入力画面G7がLCD25に表示されているときは、表示制御手段23は、「水硬度 選択」のタブ表示部B73がグレーアウト表示で表示され、「数値入力」のタブ表示部B74が背景色と略同色に表示されるように表示手段6を制御する。
【0058】
カーソル表示体C11~C15は、被炊飯物としての水の硬度の設定を表示するものであり、右のカーソル表示体に行くにつれて水の硬度が高くなるように表示され、このカーソル表示体に表示された水の硬度で炊飯コースが設定される。本実施形態では、このカーソル表示体C11~C15の点灯表示を左右に移動させることにより水の硬度の選択をしており、「<」のボタン表示部B83や「>」のボタン表示部B84でカーソル表示体C11~C15の点灯表示を移動させる。例えば
図8(A)の状態のときに「<」のボタン表示部B83を1回タッチ操作すると、「<」のボタン表示部B83の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、「40~60」のカーソル表示体C13を消灯表示にして「20~40」のカーソル表示体C12を点灯表示するように表示手段6を制御する。なお表示制御手段23は、「0~20」のカーソル表示体C11が点灯表示しているときに「<」のボタン表示部B83をグレーアウト表示で表示するように表示手段6を制御し、「80~100」のカーソル表示体C15が点灯表示しているときに「>」のボタン表示部B84をグレーアウト表示で表示するように表示手段6を制御してもよい。
【0059】
そして「決定」のボタン表示部B85は、水の硬度の選択を決定するのに操作されるものであり、例えば上述した「20~40」のカーソル表示体C12を点灯表示させた状態で「決定」のボタン表示部B85をタッチ操作すると、「決定」のボタン表示部B85の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、「水の硬度」の設定表示体D14の表示を、「決定」のボタン表示部B85の操作時の水硬度選択画面G6の設定、例えば「20~40」の表示にするように表示手段6を制御する。
【0060】
「各都道府県 平均」のボタン表示部B86は、水の硬度の選択で都道府県の平均の数値を選択するのに操作されるものであり、「各都道府県 平均」のボタン表示部B86をタッチ操作すると、「各都道府県 平均」のボタン表示部B86の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が都道府県選択画面(図示せず)を表示するように表示手段6を制御し、この都道府県選択画面で都道府県が選択されると、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、「水の硬度」の設定表示体D14の表示を、選択された都道府県の水道水の平均硬度がある範囲のカーソル表示体C11~C15の表示、例えば新潟県は33.0mg/Lなので「20~40」の表示にするように表示手段6を制御する。
【0061】
図8(B)は、水硬度選択画面G6で「数値入力」のタブ表示部B74をタッチ操作したときに移行する水硬度数値入力画面G7を示している。同図を参照して水硬度数値入力画面G7を説明すると、その前部には水硬度画面表示領域A7が形成され、この水硬度画面表示領域A7の後ろには、「0~120まで 設定できます」なるテキスト表示体D88と、設定された水の硬度を回転可能に表示させる表示部として、設定された10分桁の数字を示すテキスト表示体D89を含むピッカー表示部B89と、設定された1分桁の数字を示すテキスト表示体D90を含むピッカー表示部B90と、テキスト表示体D89、D90に表示される数字が、水の硬度であることを想起させる「mg/L」なるテキスト表示体D91と、が左右に並べて表示されている。またピッカー表示部B89の前に、テキスト表示体D89に表示される10分桁の数字の増加を想起させるアイコン表示体D92を含む上キー表示部B92が配置され、ピッカー表示部B90の前に、テキスト表示体D90に表示される1分桁の数字の増加を想起させるアイコン表示体D93を含む上キー表示部B93が配置されると共に、ピッカー表示部B89の後ろに、テキスト表示体D89に表示される10分桁の数字の減少を想起させるアイコン表示体D94を含む下キー表示部B94が配置され、ピッカー表示部B90の後ろに、テキスト表示体D90に表示される1分桁の数字の減少を想起させるアイコン表示体D95を含む下キー表示部B95が配置される。これらの表示体D86~D95および表示部B89~B95が上述の様に配置されて表示され、水硬度数値入力表示領域A9が形成される。したがって、水硬度選択画面G6および水硬度数値入力画面G7でも、他の選択画面G2~G5と同様に、「炊飯スタート」のボタン表示部B17や後述する「予約炊飯」のボタン表示部B117、「切」のボタン表示部B22や後述する「切(長押し)」のボタン表示部B149が表示されておらず、このお米選択画面G2で、炊飯開始や予約炊飯の開始、本体1内の被炊飯物に対する加熱および予約炊飯の中止をすることができないように構成されている。
【0062】
ピッカー表示部B89,B90は、被炊飯物としての水の硬度の設定を表示するものであり、上キー表示部B92,B93や下キー表示部B94,B95をタッチ操作することでピッカー表示部B89,B90の表示を変更することにより、このピッカー表示部B89,B90に表示された水の硬度で炊飯コースが設定される。例えば
図8(B)の状態のときに下キー表示部B94を1回タッチ操作すると、下キー表示部B94の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、ピッカー表示部B89に表示されたテキスト表示体D89の数字「5」を1減少させてテキスト表示体D89の数字が「4」を表示するように表示手段6を制御する。そして、例えば上述したピッカー表示部B89,B90が「40」を表示した状態で「決定」のボタン表示部B85をタッチ操作すると、「決定」のボタン表示部B85の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、「水の硬度」の設定表示体D14の表示を、「決定」のボタン表示部B85の操作時の水硬度数値入力画面G7の設定、例えば「40」の表示にするように表示手段6を制御する。
【0063】
図9(A)(B)は、トップ画面G1で設定用ボタン表示部B18をタッチ操作したときに移行する設定画面G8およびガイド選択画面G9を示している。
図9(A)を参照して設定画面G8を説明すると、その前部には、「設定」なるテキスト表示体D101を含むタブ表示部B101と、「ガイド」なるテキスト表示体D102を含むタブ表示部B102と、を左右に並べて表示した設定・ガイド画面表示領域A11が形成される。また設定・ガイド画面表示領域A11の後ろには、6つのボタン表示部B103~B108を前後左右に並べて表示した設定選択表示領域A12が形成される。また設定画面G8の後部には、「戻る」のボタン表示体42と、時刻用表示体D21と、「取消」のボタン表示部B43と、が左右に並べて表示される。
【0064】
ここで「現在時刻の設定」のボタン表示部B103は「現在時刻の設定」なるテキスト表示体D103を含み、時刻用表示体D21の表示を設定するときに選択される。また「キーロックの設定」のボタン表示部B104は「キーロックの設定」なるテキスト表示体D104を含み、すべてのボタン表示部のロック状態を設定するときに選択される。そして「画面の明るさ」のボタン表示部B105は「画面の明るさ」なるテキスト表示体D105を含み、LCD25の画面表示の明るさを設定するときに選択される。また「画面のデザイン」のボタン表示部B106は「画面のデザイン」なるテキスト表示体D106を含み、LCD25における画面で表示される背景の色を設定するときに選択される。そして「炊飯・保温の設定」のボタン表示部B107は「炊飯・保温の設定」なるテキスト表示体D107を含み、減圧手段16の真空ポンプの動作間隔や蒸気経路開閉手段15の圧力調整回数、保温時の加熱を設定するときに選択される。また「設定の初期化」のボタン表示部B108は「設定の初期化」なるテキスト表示体D108を含み、設定を初期の設定に戻す初期化をする場合で初期化の内容を設定するときに選択される。
【0065】
「設定」のタブ表示部B101および「ガイド」のタブ表示部B102は、設定画面G8またはガイド選択画面G9のどちらが現在LCD25に表示されているかを表示するものであり、「設定」のタブ表示部B101が選択され、設定画面G8がLCD25に表示されているときは、表示制御手段23は、「設定」のタブ表示部B101が背景色と略同色に表示され、「ガイド」のタブ表示部B102がグレーアウト表示で表示されるように表示手段6を制御する。その一方で、「ガイド」のタブ表示部B102が選択され、ガイド選択画面G9がLCD25に表示されているときは、表示制御手段23は、「設定」のタブ表示部B101がグレーアウト表示で表示され、「ガイド」のタブ表示部B102が背景色と略同色に表示されるように表示手段6を制御する。
【0066】
設定選択表示領域A12内のボタン表示部B103~B108は炊飯器におけるそれぞれの設定を行なうのに操作されるものであり、ボタン表示部B103~B108のいずれかをタッチ操作すると、それぞれのボタン表示部B103~B108の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、選択されたボタン表示部に対応した設定画面に移行するように表示手段6を制御する。また、それぞれの設定画面で設定が完了すると、表示制御手段23が、トップ画面G1に移行するように表示手段6を制御している。
【0067】
図9(B)は、設定画面G8で「ガイド」のタブ表示部B102をタッチ操作したときに移行するガイド選択画面G9を示している。同図を参照してガイド選択画面G9を説明すると、その前部には設定・ガイド画面表示領域A11が形成され、この設定・ガイド画面表示領域A11の後ろには、6つのボタン表示部B109~B114を前後左右に並べて表示した設定選択表示領域A13が形成される。またガイド選択画面G9の後部には、「戻る」のボタン表示体42と、時刻用表示体D21と、「取消」のボタン表示部B43と、が左右に並べて表示される。したがって、設定画面G8およびガイド選択画面G9でも、他の選択画面G2~G7と同様に、「炊飯スタート」のボタン表示部B17や後述する「予約炊飯」のボタン表示部B117、「切」のボタン表示部B22や後述する「切(長押し)」のボタン表示部B149が表示されておらず、このお米選択画面G2で、炊飯開始や予約炊飯の開始、本体1内の被炊飯物に対する加熱および予約炊飯の中止をすることができないように構成されている。
【0068】
ここで「おいしいご飯を炊くコツ」のボタン表示部B109は「おいしいご飯を炊くコツ」なるテキスト表示体D109を含み、お米、洗米、水加減など炊飯の手順で、ご飯を美味しく炊飯するための手順を知りたいときに選択される。また「炊飯コースについて」のボタン表示部B110は「炊飯コースについて」なるテキスト表示体D110を含み、炊飯コースの説明を確認したいときに選択される。そして「お料理メニュー」のボタン表示部B111は「お料理メニュー」なるテキスト表示体D111を含み、いくつかの料理のレシピを確認したいときに選択される。また「各都道府県 水道水平均硬度」のボタン表示部B112は「各都道府県 水道水平均硬度」なるテキスト表示体D112を含み、水の硬度の選択で都道府県の平均の数値を選択するのに操作される「各都道府県 平均」のボタン表示部B86と実質的に同一の機能を有する。そして「お手入れ 煮沸クリーニング」のボタン表示部B113は「お手入れ 煮沸クリーニング」なるテキスト表示体D113を含み、煮沸クリーニングを行なうときに選択される。また「こんなときは」のボタン表示部B114は「こんなときは」なるテキスト表示体D113を含み、炊飯器のQ&Aを確認するときに選択される。
【0069】
設定選択表示領域A12内のボタン表示部B109,B110,B111,B112およびB114は炊飯器におけるそれぞれの説明や確認を行なうのに操作されるものであり、ボタン表示部B109,B110,B111,B112またはB114をタッチ操作すると、ボタン表示部B109,B110,B111,B112またはB114の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、選択されたボタン表示部に対応した説明画面やガイド画面に移行するように表示手段6を制御する。また、それぞれの説明画面やガイド画面で「戻る」のボタン表示部42や「取消」のボタン表示部43を操作することにより、表示制御手段23が、ガイド選択画面G9やトップ画面G1に移行するように表示手段6を制御している。また「お手入れ 煮沸クリーニング」のボタン表示部B113をタッチ操作すると、「お手入れ 煮沸クリーニング」のボタン表示部B113の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、煮沸クリーニングの選択画面(図示せず)に移行するように表示手段6を制御し、この画面で煮沸クリーニングの種類を選択することにより、制御手段12が煮沸クリーニングを行なうように各構成部品を制御している。
【0070】
図10(A)は、トップ画面G1で「予約」のボタン表示部B20をタッチ操作したときに移行する予約設定画面G11を示している。同図を参照して予約設定画面G11を説明すると、予約設定画面G11に移行すると、表示制御手段23が、「予約」の工程LED表示部26を点滅させるように表示手段6を制御する。また予約設定画面G11の前部には、トップ画面G1と同様にメニューキー表示領域A1および炊飯情報表示領域A2が形成され、炊飯情報表示領域A2の後ろには、「炊上り時刻」なるテキスト表示体D116を含むボタン表示部B116と、
図10(A)では炊上り時刻である「6:00」が表示された時計用表示体D16と、「予約炊飯」なるテキスト表示体D117を含むボタン表示部B117と、が左右に並べて表示される。また予約設定画面G11の後部には、「戻る」のボタン表示部B42と、「履歴」なるテキスト表示体D118を含むボタン表示部B118と、時刻用表示体D21と、「切」のボタン表示部B22と、が左右に並べて表示される。また表示制御手段23は、予約設定画面G11に移行したときに「予約」の工程LED表示部26を点滅させるように表示手段6を制御する。
【0071】
「炊上り時刻」のボタン表示部B116は、予約炊飯で炊飯工程が完了する炊上り時刻を設定するのに操作されるもので、「炊上り時刻」のボタン表示部B116をタッチ操作すると、「炊上り時刻」のボタン表示部B116の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、
図10(B)に示されるような予約時刻設定画面G12をポップアップ表示するように表示手段6を制御する。
【0072】
予約時刻設定画面G12の説明をすると、その前部右端に「×」なるテキスト表示体D121を含むボタン表示部B121が配置され、予約時刻設定画面G12の前部には、「炊上り時刻を設定してください」なるテキスト表示体122が配置される。またテキスト表示体122の下側には、設定された時刻を回転可能に表示させる表示部として、設定された時間の桁の数字を示すテキスト表示体D123を含むピッカー表示部B123と、テキスト表示体D123、D125に表示される数字が時刻であることを想起させる「:」なるテキスト表示体D124と、設定された分の桁の数字を示すテキスト表示体D125を含むピッカー表示部B125と、が左右に並べて表示されている。またピッカー表示部B123の前に、テキスト表示体D123に表示される時間の桁の数字の増加を想起させるアイコン表示体D126を含む上キー表示部B126が配置され、ピッカー表示部B125の前に、テキスト表示体D125に表示される分の桁の数字の増加を想起させるアイコン表示体D127を含む上キー表示部B127が配置されると共に、ピッカー表示部B123の後ろに、テキスト表示体D123に表示される時間の桁の数字の減少を想起させるアイコン表示体D128を含む下キー表示部B128が配置され、ピッカー表示部B90の後ろに、テキスト表示体D125に表示される分の桁の数字の減少を想起させるアイコン表示体D129を含む下キー表示部B129が配置される。そして予約時刻設定画面G12の後部には、「決定」なるテキスト表示体D131を含むボタン表示部B131が配置される。
【0073】
ピッカー表示部B123,B125は、予約炊飯で炊飯工程が完了する炊上り時刻の設定を表示するものであり、上キー表示部B125,B127や下キー表示部B128,B129をタッチ操作することでピッカー表示部B123,B125の表示を変更することにより、このピッカー表示部B123,B125に表示された炊上り時刻で予約炊飯が設定される。例えば
図10(B)の状態のときに上キー表示部B127を1回タッチ操作すると、上キー表示部B127の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、ピッカー表示部B125に表示されたテキスト表示体D125の数字「00」を1増加させてテキスト表示体D125の数字が「01」を表示するように表示手段6を制御する。そして、例えば上述したピッカー表示部B123,B125およびテキスト表示体D124が「6:01」を表示した状態で「決定」のボタン表示部B131をタッチ操作すると、「決定」のボタン表示部B131の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、予約設定画面G11に戻って、時計用表示体D16の表示を、「決定」のボタン表示部B131の操作時の予約時刻設定画面G12の設定、例えば「6:01」にするように表示手段6を制御する。
【0074】
また「×」のボタン表示部B121は、「戻る」のボタン表示部B42と同様に、現在の画面である予約時刻設定画面G12における設定を破棄して、一つ前の画面である予約設定画面G11に戻る際に操作されるもので、「×」のボタン表示部B121をタッチ操作すると、「×」のボタン表示部B121の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、現在LCD25に表示された設定を破棄して、予約設定画面G11に戻って、当該予約設定画面G11の時計用表示体D16で表示されていた設定、すなわち記憶手段18に記憶されていた設定を表示するように表示手段6を制御する。
【0075】
図10(A)に戻って説明すると、「履歴」のボタン表示部B118は、過去に予約炊飯を行なった予約時刻を選択することにより炊上り時刻の設定をするのに操作されるもので、「履歴」のボタン表示部B118をタッチ操作すると、「履歴」のボタン表示部B118の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、
図10(C)に示されるような予約時刻履歴画面G13を表示するように表示手段6を制御する。
【0076】
予約時刻履歴画面G13の説明をすると、その前部には「予約時刻 履歴」なるテキスト表示体133が配置される。またテキスト表示体133の後ろには、4つのボタン表示部B134~B140を前後左右に並べて表示した予約時刻履歴表示領域A14が形成される。ここで、「1回前」のボタン表示部B134は「1回前」なるテキスト表示体D134や、1回前の予約炊飯を行なった時の炊上り時刻の設定が記載されたテキスト表示体D135を含み、
図10(C)では「6:00」が表示されている。また「2回前」のボタン表示部B136は「2回前」なるテキスト表示体D136や、2回前の予約炊飯を行なった時の炊上り時刻の設定が記載されたテキスト表示体D137を含み、
図10(C)では「18:00」が表示されている。そして「3回前」のボタン表示部B138は「3回前」なるテキスト表示体D138や、3回前の予約炊飯を行なった時の炊上り時刻の設定が記載されたテキスト表示体D139を含み、
図10(C)では「12:00」が表示されている。また「4回前」のボタン表示部B140は「4回前」なるテキスト表示体D140や、4回前の予約炊飯を行なった時の炊上り時刻の設定が記載されたテキスト表示体D141を含み、
図10(C)では「7:00」が表示されている。
【0077】
予約時刻履歴表示領域A14内のボタン表示部B134~B140は予約時刻を選択するのに操作されるものであり、ボタン表示部B134~B140のいずれかをタッチ操作すると、それぞれのボタン表示部B134~B140の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、予約設定画面G11に戻って、選択された予約時刻の表示を時計用表示体D16に表示するように表示手段6を制御する。
【0078】
図10(A)に戻って説明すると、「予約炊飯」のボタン表示部B117は予約炊飯を開始する際に操作されるもので、「予約炊飯」のボタン表示部B117をタッチ操作すると、「予約炊飯」のボタン表示部B117の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、条件設定手段24が、現在LCD25に表示されたお米の設定、炊き方の設定、かたさの設定、水硬度の設定、および予約時刻の設定を今回の予約炊飯の設定として記憶手段18に記憶し、表示制御手段23が、
図11に示すように「予約」の工程LED表示部26を点滅表示から点灯表示にして、予約炊飯画面G14に移行するように表示手段6を制御し、炊飯制御手段21が、記憶手段18に記憶した今回の予約炊飯の設定で、本体1内の被炊飯物に対する予約炊飯の制御をする構成となっている。そのため、「予約炊飯」のボタン表示部B117は、「炊飯スタート」のボタン表示部B17と同様に、炊飯の開始を受け付ける炊飯指示部としての機能も有しており、予約設定画面G11における「予約炊飯」のボタン表示部B117の位置と、トップ画面G1における「炊飯スタート」のボタン表示部B17の位置とが略同一の位置になるように構成している。したがって、ユーザが炊飯開始や予約炊飯を開始するときに「炊飯スタート」のボタン表示部B17や「予約炊飯」のボタン表示部B117を探すことなく見つけることができる。
【0079】
図11を参照して予約炊飯画面G14の説明をすると、その上部には炊飯情報表示領域A2が形成され、炊飯情報表示領域A2の後ろに「予約炊飯セットしました」なるテキスト表示体122が配置される。またテキスト表示体122の後ろには、時計用表示体D16に表示される数字が炊上り時刻であることを想起させる「炊上り時刻」なるテキスト表示体D143と、時計用表示体D16と、が左右に並べて表示される。そして予約炊飯画面G14の後部には、時刻用表示体D21と、「切」のボタン表示部B22と、が左右に並べて表示される。ここで「切」のボタン表示部B22について、配置された位置はトップ画面G1や予約設定画面G11と略同一である一方で、ボタン表示部B22の表示面積が縦に大きくなって、タッチ操作しやすいように表示されている。このように、中止指示部としての「切」のボタン表示部B22の位置と、トップ画面G1や予約設定画面G11におけるボタン表示部B22の位置とが略同一の位置になるように構成しており、ユーザが予約炊飯を中止するときに「切」のボタン表示部B22を探すことなく見つけることができる。その一方で、「炊飯スタート」のボタン表示部B17や「予約炊飯」のボタン表示部B117が表示されておらず、この予約炊飯画面G14で、新たに炊飯や予約炊飯を開始することができないように構成されている。
【0080】
図12は、トップ画面G1で「炊飯スタート」のボタン表示部B17をタッチ操作したときに移行する炊飯画面G15の画面の移り変わり、および保温画面G16の画面の移り変わりを示している。
図12(A)を参照して炊飯画面G15を説明すると、その前部には炊飯情報表示領域A2が形成され、炊飯情報表示領域A2の後ろには、現在炊飯中であることを想起させる「炊飯中」なるテキスト表示体D145と、減圧手段16の真空ポンプが動作していることを想起させる「真空ポンプが動作しています」なるテキスト表示体D146と、が左右に並べて表示される。またテキスト表示体D145,D146の後ろには、時計用表示体D16に表示される数字が炊飯完了までの残時間であることを想起させる「残り」なるテキスト表示体D147と、
図12(A)では予想される炊飯完了までの残時間である「約38分」が表示された時計用表示体D16と、が左右に並べて表示される。また炊飯画面G15の下部には、時刻用表示体D21と、「切(長押し)」なるテキスト表示体D149を含むボタン表示部B149と、が左右に並べて表示される。ここで、「切(長押し)」のボタン表示部B149の位置は、トップ画面G1や予約設定画面G11、予約炊飯画面G14における「切」のボタン表示部B22の位置と、トップ画面G1や予約設定画面G11におけるボタン表示部B22の位置とが略同一の位置になるように構成しており、ユーザが炊飯を中止するときに「切(長押し)」のボタン表示部B149を探すことなく見つけることができる。
【0081】
「切(長押し)」のボタン表示部B149は、炊飯や保温をやめる際に操作されるもので、「切」のボタン表示部B22と同様の機能を有している。その一方で、「切(長押し)」のボタン表示部B149をタッチ操作しても表示制御手段23は操作信号を制御手段12に送信せず、「切(長押し)」のボタン表示部B149を、例えば2秒以上など、所定の期間だけ長押し操作することにより、表示制御手段23が「切(長押し)」のボタン表示部B149のボタン表示部B22の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12に送信し、炊飯制御手段21が本体1内の被炊飯物に対する加熱を中止して切状態にする制御を行なう。そのため「切(長押し)」のボタン表示部B149も、「切」のボタン表示部B22と同様に、炊飯の中止を受け付ける中止指示部としての機能を有している。
【0082】
「炊飯スタート」のボタン表示部B17のボタン表示部B17をタッチ操作して炊飯工程を開始すると、表示制御手段23は、「炊飯中」のテキスト表示体D125を表示するように表示手段6を制御する。ここで、例えば炊飯工程のひたし炊き工程で米の吸水を促進させるために内鍋内部を減圧状態にする場合など、蒸気経路開閉手段15で蒸気通路を閉塞した状態で真空ポンプを動作させるときは、
図12(A)に示されるように、表示制御手段23は、「真空」の工程LED表示部28を点滅させると共に、「真空ポンプが動作しています」のテキスト表示体D146を表示するように表示手段6を制御する。
【0083】
図12(A)で真空ポンプが所定の期間動作して、内鍋内の圧力が所定の圧力まで減圧したことを圧力検出手段14で検出すると、炊飯制御手段21は真空ポンプの動作を停止するように減圧手段16を制御する。その一方で、真空ポンプと内鍋の内部との間を連通する経路を閉塞したままにしているため、内鍋内を減圧状態に保っている。このとき表示制御手段23は、
図12(B)に示されるように、「真空」の工程LED表示部28を点滅状態から点灯状態に変更させると共に、テキスト表示体D146の表示を消すように表示手段6を制御する。
【0084】
その後、例えば沸騰加熱工程で、炊飯制御手段21は真空ポンプと内鍋の内部との間の経路を開放するように減圧手段16を制御し、また蒸気通路を開放するように蒸気経路開閉手段15を制御して、内鍋内を減圧状態から外気と同じ圧力に戻す。このとき表示制御手段23は、
図12(C)に示されるように、「真空」の工程LED表示部28を消灯させるように表示手段6を制御する。
【0085】
そして、例えば沸騰加熱工程や沸騰継続工程、高温維持工程で、炊飯制御手段21は蒸気通路を閉塞するように蒸気経路開閉手段15を制御して、被炊飯物から蒸発した蒸気により内鍋内の圧力を大気圧以上に加圧する。このとき表示制御手段23は、
図12(D)に示されるように、「圧力」の工程LED表示部29を点灯させるように表示手段6を制御する。その後、炊飯工程が完了すると、保温制御手段22が保温工程を行なうように加熱手段11を制御する。このとき表示制御手段23は、炊飯画面G15から
図12(E)に示されるような保温画面G16に移行するように表示手段6を制御する。
【0086】
図12(E)を参照して保温画面G16を説明すると、その前部には炊飯情報表示領域A2が形成され、炊飯情報表示領域A2の後ろには、炊飯工程が完了したことを想起させる「ほぐしてください」なるテキスト表示体D151が表示される。またテキスト表示体D131の後ろには、時計用表示体D16に表示される数字が炊飯完了からの保温時間であることを想起させる「保温経過」なるテキスト表示体D152と、
図12(E)では炊飯完了からの保温時間である「0分」が表示された時計用表示体D16と、が左右に並べて表示される。また炊飯画面G15の後部には、時刻用表示体D21と、「切(長押し)」のボタン表示部B149と、が左右に並べて表示される。
【0087】
炊飯工程が完了して保温工程に移行すると、
図12(E)に示されるように、表示制御手段23は、「保温」の工程LED表示部28を点灯させると共に、保温画面G16に移行するように表示手段6を制御する。その後、蓋体2が開閉されたことを蓋開閉検知手段8により検知すると、表示制御手段23は、
図12(F)に示されるように、テキスト表示体D151を消すように表示手段6を制御している。このように、炊飯工程および保温工程の炊飯画面G15および保温画面G16における「切(長押し)」のボタン表示部B149の位置または「切」のボタン表示部B22の位置は、トップ画面G1や予約設定画面G11、予約炊飯画面G14における「切」のボタン表示部B22の位置と、トップ画面G1や予約設定画面G11におけるボタン表示部B22の位置とが略同一の位置になるように構成しており、ユーザが炊飯を中止するときに「切(長押し)」のボタン表示部B149や「切」のボタン表示部B22を探すことなく見つけることができる。その一方で、炊飯画面G15および保温画面G16では「炊飯スタート」のボタン表示部B17や「予約炊飯」のボタン表示部B117が表示されておらず、この炊飯画面G15および保温画面G16で、新たに炊飯や予約炊飯を開始することができないように構成されている。
【0088】
以上のように、本実施形態の炊飯器では、例えばタッチセンサなどで構成されてタッチ操作を受け付ける操作手段7と、各種情報を表示する表示手段6とで構成する表示操作手段10を備え、表示操作手段10は、タッチ操作することにより操作炊飯の開始を受け付ける炊飯指示部としてのとしての「炊飯スタート」のボタン表示部B17および「予約炊飯」のボタン表示部B117と、タッチ操作することにより炊飯の中止を受け付ける中止指示部としての「切」のボタン表示部B22および「切(長押し)」のボタン表示部B149と、の少なくとも一方と、これらの「炊飯スタート」のボタン表示部B17、「予約炊飯」のボタン表示部B117、「切」のボタン表示部B22および「切(長押し)」のボタン表示部B149以外の表示と、を同時に表示する構成としている。そのため、「炊飯スタート」のボタンおよび「予約炊飯」のボタンと、「切」のボタンおよび「切(長押し)」のボタンと、の少なくとも一方を炊飯器の外面に備えなくてもよくなり、表示手段6および操作手段7の省スペース化を実現できる。また「炊飯スタート」のボタンおよび「予約炊飯」のボタンと、「切」のボタンおよび「切(長押し)」のボタンと、の少なくとも一方を炊飯器の外面に備えなくてもよくなり、操作時にボタンを探す手間が省け、操作性を向上させることができる。
【0089】
また本実施形態の表示操作手段10は、例えばトップ画面G1や予約設定画面G11など、炊飯工程の開始や予約炊飯の開始が可能なときのみ「炊飯スタート」のボタン表示部B17または「予約炊飯」のボタン表示部B117を表示し、または、例えばトップ画面G1、予約炊飯画面G14、炊飯画面G15、保温画面G16など、炊飯工程や予約炊飯の中止が可能なときのみ「切」のボタン表示部B22または「切(長押し)」のボタン表示部B149を表示する構成としている。そのため、これらのボタン表示部が常に表示されているものではなく、例えば選択画面G2~G7や設定画面G8やガイド選択画面G9で、設定中や選択中に誤って炊飯工程の開始や中止を指示する虞がないため誤動作を防止することができる。
【0090】
また本実施形態の炊飯器は、この炊飯器の状態を表示する状態表示部としての工程LED表示部26~29を有しており、表示手段6のLCD25のバックライトが減光した減光状態のときでも、ユーザが工程LED表示部26~29を確認することにより、炊飯器の現在の状態を一目で理解できる。
【0091】
また本実施形態の表示操作手段10は、表示内容としての画面G1~G15が切り替わった場合であっても、例えばトップ画面G1や予約設定画面G11など、炊飯工程の開始や予約炊飯の開始が可能なときの画面における「炊飯スタート」のボタン表示部B17または「予約炊飯」のボタン表示部B117が表示操作手段10の表示手段6に表示されるときの位置が略同一であり、および/または、画面G1~G15が切り替わった場合であっても、例えばトップ画面G1、予約炊飯画面G14、炊飯画面G15、保温画面G16など、炊飯工程や予約炊飯の中止が可能なときの画面における「切」のボタン表示部B22または「切(長押し)」のボタン表示部B149が表示操作手段10の表示手段6に表示されるときの位置が略同一である構成としている。そのため、ユーザが炊飯開始や予約炊飯を開始するときに「炊飯スタート」のボタン表示部B17や「予約炊飯」のボタン表示部B117を探すことなく見つけることができ、ユーザが炊飯や予約炊飯を中止するときに「切」のボタン表示部B22や「切(長押し)」のボタン表示部B149を探すことなく見つけることができる。
【0092】
また本実施形態の表示操作手段10は、例えば選択画面G2~G7や設定画面G8やガイド選択画面G9など、「炊飯スタート」のボタン表示部B17や「予約炊飯」のボタン表示部B117が表示されていないときに、これらの「炊飯スタート」のボタン表示部B17や「予約炊飯」のボタン表示部B117を表示する位置である同位置に、例えば「無洗米 銘柄おまかせ」のボタン表示体B35や「麦ご飯」のボタン表示体B41、「甘み炊き」のボタン表示体B48や「お弁当」のボタン表示体B51、「やわらか」のカーソル表示体C8、「80~100」のカーソル表示体C15など他の表示を表示し、または、「切」のボタン表示部B22や「切(長押し)」のボタン表示部B149が表示されていないときに、これらの「切」のボタン表示部B22や「切(長押し)」のボタン表示部B149を表示する位置である同位置に、例えば「取消し」のボタン表示体B43など他の表示を表示する構成としている。
【0093】
このような構成により、「炊飯スタート」のボタン表示部B17または「予約炊飯」のボタン表示部B117の位置や、「切」のボタン表示部B22または「切(長押し)」のボタン表示部B149の位置は、これらのボタン表示部の専用のスペースではなく、表示手段6のLCD25に「炊飯スタート」のボタン表示部B17や「予約炊飯」のボタン表示部B117の専用の場所、または「切」のボタン表示部B22または「切(長押し)」のボタン表示部B149の専用の場所を設ける必要が無いため、表示手段6の画面のデザインの幅を広げることができる。
【0094】
また本実施形態の表示操作手段10は、本体1の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体2の上面部に配設され、この蓋体2の上面部には、蓋体2を開閉操作するための蓋体操作体4および表示操作手段10以外の物理キー・ボタンなど他の操作手段が設けられていない構成としており、表示手段6としてのLCD21および工程LED表示部22~25以外に表示手段が存在せず、またLCD21の上方に配設された操作手段7としてのタッチセンサ以外に物理キー・ボタンなどの操作手段が存在しないため、非常にスマートな外観にすることができる。なお、蓋体操作体4は、蓋体2の上面部に配置されることに限られるものではなく、蓋体2の側面部に配置されるものであってもよい。
【0095】
また本実施形態の炊飯器では、表示操作手段10の消灯状態における色と、蓋体2の上面部の色が略同一であることが好ましく、炊飯器を一見したときに表示操作手段10の表示手段6や操作手段7が存在しないような外観にすることができ、スタイリッシュなデザインの外観の炊飯器にすることができる。
【0096】
図13は、本実施形態の変形例を示している。本変形例では、蓋体2を開いているときには、操作手段7による操作を受け付けないように構成される。
【0097】
図13を参照して説明すると、蓋体2が開かれたことを蓋開閉検知手段8により検知すると、表示制御手段23は、操作手段7からの操作信号を制御手段12に送信しないようにするキーロック状態にするように構成され、そのため操作手段7をタッチ操作しても、その操作信号を制御手段12が受け付けることがない。このとき、ユーザの目に触れやすい「炊飯スタート」のボタン表示部B17、設定用ボタン表示部B18、「保温」のボタン表示部B19、「予約」のボタン表示部B20および「切」のボタン表示部B22のすべてをグレーアウト表示することにより、現在、操作手段7がキーロック状態であることをユーザに知らせることができる。そして、蓋体2が閉じられたことを蓋開閉検知手段8により検知すると、表示制御手段23は、操作手段7のキーロック状態を解除し、
図4に示されるように、ボタン表示部のグレーアウト表示を解除するように表示手段6を制御する。このように構成することにより、蓋体2が開いているときに誤動作をする虞を防止することができる。
【0098】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば本実施形態では、炊飯指示部としての「炊飯スタート」のボタン表示部B17および「予約炊飯」のボタン表示部B117と、中止指示部としての「切」のボタン表示部B22および「切(長押し)」のボタン表示部B149と、の両方が表示手段6に表示可能に構成されているが、どちらか一方だけを表示手段6に表示可能にし、他方を、例えば物理キー・ボタンなどの操作手段で操作するように構成してもよい。また、実施形態中で例示した数値などはあくまでも一例にすぎず、炊飯器の仕様などに応じて適宜変更してかまわない。
【符号の説明】
【0099】
1 本体
2 蓋体
4 蓋体操作体
5 蒸気口
10 表示操作手段
26 「予約」の工程LED表示部(状態表示部)
27 「保温」の工程LED表示部(状態表示部)
28 「真空」の工程LED表示部(状態表示部)
29 「圧力」の工程LED表示部(状態表示部)
B17 「炊飯スタート」のボタン表示部(炊飯指示部)
B22 「切」のボタン表示部(中止指示部)
B117 「予約炊飯」のボタン表示部(炊飯指示部)
B129 「切(長押し)」のボタン表示部(中止指示部)
D11 「お米」の設定表示体(設定されたお米の情報)
D12 「炊き方」の設定表示体(設定された炊き方の情報)
D13 「かたさ調節」の設定表示体(設定された硬さ調整の情報)
D16 時計用表示体(炊飯所要時間)
【要約】
【課題】表示手段および操作手段の省スペース化と、操作性を向上させることができる炊飯器を提供する。
【解決手段】本発明の炊飯器は、タッチ操作を受け付けるとともに各種情報を表示する表示操作手段10を備え、表示操作手段10は、タッチ操作することにより炊飯の開始を受け付ける「炊飯スタート」のボタン表示部B17および「予約炊飯」のボタン表示部B117と、タッチ操作することにより炊飯の中止を受け付ける「切」のボタン表示部B22および「切(長押し)」のボタン表示部B149と、の少なくとも一方と、これらの「炊飯スタート」のボタン表示部B17、「予約炊飯」のボタン表示部B117、「切」のボタン表示部B22および「切(長押し)」のボタン表示部B149以外の表示と、を同時に表示する構成としている。
【選択図】
図4