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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-14
(45)【発行日】2022-09-26
(54)【発明の名称】高いCRIの高強度光源
(51)【国際特許分類】
   F21K 9/64 20160101AFI20220915BHJP
   F21V 9/30 20180101ALI20220915BHJP
【FI】
F21K9/64
F21V9/30
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022517475
(86)(22)【出願日】2020-09-14
(86)【国際出願番号】 EP2020075608
(87)【国際公開番号】W WO2021052900
(87)【国際公開日】2021-03-25
【審査請求日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】19197971.5
(32)【優先日】2019-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ヒクメット リファット アタ ムスターファ
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン ボムメル ティース
【審査官】下原 浩嗣
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-511386(JP,A)
【文献】特表2019-533880(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K 9/64
F21V 9/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイス光を生成するように構成された光生成デバイスであって、前記光生成デバイスが、(i)青色の第1の光源光を生成するように構成されており、第1のレーザ光源である第1の光源と、(ii)前記青色の第1の光源光の一部を、緑色及び黄色のうちの1つ以上における波長を有する発光帯域を有する第1のルミネッセンス材料光に変換するように構成された第1のルミネッセンス材料と、(iii)前記第1のルミネッセンス材料光を光学的にフィルタリングして、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光にするように構成されており、それにより、前記光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光が、前記第1のルミネッセンス材料光に対して赤色シフトされる、光学フィルタと、(iv)赤色の第2の光源光を生成するように構成されており、第2のレーザ光源を含む第2の光源とを含み、
前記光生成デバイスの1つ以上の動作モードにおいて、前記光生成デバイスが、前記第1の光源光、前記光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光、及び前記第2の光源光を含む、白色デバイス光を生成するように構成されている、光生成デバイス。
【請求項2】
前記第1の光源光が、ピーク最大値λを有し、λが、470nm±10nmの範囲から選択され、前記第2の光源光が、ピーク最大値λを有し、λが、630nm±10nmの範囲から選択される、請求項1に記載の光生成デバイス。
【請求項3】
前記ルミネッセンス材料が、A12:Ceを含み、Aが、Y、La、Gd、Tb及びLuのうちの1つ以上を含み、Bが、Al、Ga、In及びScのうちの1つ以上を含み、B-Oの最大10%が、Si-Nによって置換され得る、請求項1又は2に記載の光生成デバイス。
【請求項4】
前記ルミネッセンス材料の少なくとも95重量%が、(Yx1-x2-x3A'x2Cex3(Aly1-y2B'y212を含み、x1+x2+x3=1であり、x1>0であり、x3>0であり、0<x2+x3≦0.2であり、y1+y2=1であり、0≦y2≦0.2であり、A'が、ランタニドから成る群から選択される1つ以上の元素を含み、B'が、Ga、In及びScから成る群から選択される1つ以上の元素を含み、前記光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光の主波長が、1~10nmの範囲から選択されるシフトで前記第1のルミネッセンス材料光に対して赤色シフトされる、請求項3に記載の光生成デバイス。
【請求項5】
前記光学フィルタが、第1の波長範囲λf11~λf12nmが第1の波長平均光透過率を有し、第2の波長範囲λf21~λf22nmが第2の波長平均光透過率を有する、波長依存性光透過率を有し、前記第1の波長平均光透過率が、前記第2の波長平均光透過率よりも低く、λf11<λf12≦λf21<λf22であり、λf12及びλf21が、515nm±20nmの範囲から選択される、請求項2乃至4のいずか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項6】
λf11>λであり、λf21<530nmであり、前記第1の波長平均光透過率が、前記第2の波長平均光透過率のせいぜい2分の1である、請求項1乃至5のいずか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項7】
前記第1の光源及びオプションの第1の光学系が、前記第1のルミネッセンス材料に前記第1の光源光の一部を照射するように構成されており、前記第1の光源光の別の部分が、前記第1のルミネッセンス材料を避けるように構成されており、
前記光生成デバイスの1つ以上の動作モードにおいて、前記光生成デバイスが、前記第1のルミネッセンス材料を避けた前記第1の光源光、前記光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光、及び前記第2の光源光を含む、白色デバイス光を生成するように構成されている、請求項1乃至6のいずか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項8】
前記第2の光源が、前記第1のルミネッセンス材料の下流に構成されており、前記光生成デバイスが、前記第2の光源光と前記第1のルミネッセンス材料光とを組み合わせるように構成されている、請求項1乃至7のいずか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項9】
前記第1のルミネッセンス材料が、前記第2の光源光の少なくとも一部に対して透過性であり、前記第2の光源が、前記第1のルミネッセンス材料の上流に構成されており、前記1つ以上の動作モード中に、前記第2の光源光の少なくとも一部が、前記第1のルミネッセンス材料を透過して、透過した第2の光源光を提供し、前記光生成デバイスの前記1つ以上の動作モードにおいて、前記光生成デバイスが、前記第1の光源光、前記光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光、及び前記透過した第2の光源光を含む、白色デバイス光を生成するように構成されている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項10】
ルミネッセンス本体を含み、前記ルミネッセンス本体が、前記第1のルミネッセンス材料を含み、前記光生成デバイスが、複数の第1の光源を含み、前記複数の第1の光源が、前記ルミネッセンス本体に前記第1の光源光を照射するように構成される、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項11】
前記デバイス光をビーム成形するように構成された、かつ/又は前記デバイス光を均質化するように構成された光学要素を更に備え、前記光学要素が、前記第1のルミネッセンス材料の下流に構成される、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項12】
前記第1の光源及び前記第2の光源を制御するように構成された制御システムを更に備え、前記制御システムが、ユーザインタフェース、センサ信号及びタイマに依存して、前記デバイス光の1つ以上の光学特性を制御するように構成される、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項13】
前記1つ以上の光学特性が、相関色温度及び演色評価数を含み、1つ以上の制御モードにおいて、前記制御システムが、前記演色評価数を85超に、前記相関色温度を3100K未満に保つように構成される、請求項12に記載の光生成デバイス。
【請求項14】
前記第1のレーザ光源が、第1のレーザ光源光を生成するように構成されており、前記青色の第1の光源光が、第1のレーザ光源光であり、前記第2のレーザ光源が、第2のレーザ光源光を生成するように構成されており、前記赤色の第2の光源光が、第2のレーザ光源光であり、前記光学フィルタが、制御可能な光学フィルタであり、前記制御システムが、更に、前記制御可能な光学フィルタを制御するように構成されている、請求項12又は13に記載の光生成デバイス。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれか一項に記載の光生成デバイスを含む照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光生成デバイス、及びそのような光生成デバイスを備える照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
当該技術分野では、レーザダイオード及び蛍光体を使用する白色光源が知られている。米国特許出願公開第2018/0316160号明細書は、例えば、ガリウム及び窒素含有材料ベースのレーザダイオード励起源と、蛍光体材料ベースの発光源との組み合わせを使用する、統合された白色電磁放射線源のためのデバイス及び方法を記載している。ガリウム及び窒素材料ベースの紫色、青色又は他の波長のレーザダイオード源が、黄色蛍光体などの蛍光体材料と密接に統合されて、コンパクト、高輝度かつ非常に効率的な白色光源を形成し得る。蛍光体材料には、プレートの励起表面又は内部のバルクに罫書きされた複数の散乱中心が設けられて、励起表面に入射する励起源からのレーザビームの電磁放射線を散乱させて、反射モード又は透過モードのいずれかで白色発光を出力するために、蛍光体材料からの放射光の生成及び品質を高める。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
白色LED源は、強度300lm/mmを与えることができる一方、静的な蛍光体変換レーザ白色源は、20,000lm/mmを与えることができる。Ceドープガーネット(YAG、LuAG)が、青色レーザ光で励起させるために使用できる最も好適なルミネッセンス変換器となり得、これは、ガーネットマトリックスが、最も高い化学的安定性を有し、かつ200℃を超えると(0.5%未満の)低いCe濃度で温度消光が起きるためである。更に、Ceからの発光は、光飽和を回避できるように、非常に速い減衰時間を有する。自動車などの従前の用途では、低いCRIで5000Kを超える相関色温度が実証されている。例えば、より低いCCT<3000KでCRI>90の1GCd/mよりも高い強度を有する光源を生成する必要がある場合には、YAG蛍光体によって発光される光に加えて、約620nmの発光波長を有するレーザ光を使用する必要がある。しかし、そのような波長で発光するそのようなダイオードレーザは、比較的非効率である。したがって、630nm付近又はそれを超えて発光するレーザが望ましい場合がある。
【0004】
それゆえ、好ましくは、更に上述の欠点のうちの1つ以上を少なくとも部分的に取り除く、代替的な光生成デバイスを提供することが、本発明の態様である。本発明は、従来技術の欠点のうちの少なくとも1つを克服若しくは改善すること、又は有用な代替物を提供することを、目的として有してもよい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、本発明は、デバイス光(「光生成デバイス光」)を生成するように構成された光生成デバイス(「照明デバイス」又は「デバイス」)を提供する。光生成デバイスは、(i)第1の光源、(ii)第1のルミネッセンス材料、(iii)オプションの光学フィルタ、及び(iv)第2の光源を含む。特に、実施形態では、第1の光源は、青色の第1の光源光を生成するように構成される。特定の実施形態では、第1の光源は、(第1のレーザ光源光を生成するように構成された)第1のレーザ光源を備える。それゆえ、特定の実施形態では、第1の光源光は、第1のレーザ光源光である。特に、実施形態では、第1のルミネッセンス材料は、青色の第1の光源光の一部を、緑色及び黄色のうちの1つ以上における波長を有する発光帯域を有する第1のルミネッセンス材料光に変換するように構成される。更に、特に実施形態では、光学フィルタは、第1のルミネッセンス材料光を光学的にフィルタリングして、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光にするように構成され、それにより、特定の実施形態では、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光のカラーポイントが、(第1のルミネッセンス材料によって生成されたような)第1のルミネッセンス材料光に対して赤色シフトされる。また更に特に、実施形態では、第2の光源は、赤色の第2の光源光を生成するように構成される。特定の実施形態では、第2の光源は、(第2のレーザ光源光を生成するように構成された)第2のレーザ光源を備える。それゆえ、特定の実施形態では、第2の光源光は、第2のレーザ光源光である。特定の実施形態では、光生成デバイスの1つ以上の動作モードにおいて、光生成デバイスは、第1の光源光、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光、及び第2の光源光を含む、白色デバイス光を生成するように構成される。それゆえ、特定の実施形態では、本発明は、デバイス光を生成するように構成された光生成デバイスを提供し、光生成デバイスは、(i)青色の第1の光源光を生成するように構成され、第1のレーザ光源を備える第1の光源と、(ii)青色の第1の光源光の一部を、緑色及び黄色のうちの1つ以上における波長を有する発光帯域を有する第1のルミネッセンス材料光に変換するように構成された第1のルミネッセンス材料と、(iii)第1のルミネッセンス材料光を光学的にフィルタリングして、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光にするように構成され、それにより、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光が、第1のルミネッセンス材料光に対して赤色シフトされる、光学フィルタと、(iv)赤色の第2の光源光を生成するように構成され、第2のレーザ光源を含む第2の光源とを含み、光生成デバイスの1つ以上の動作モードにおいて、光生成デバイスが、第1の光源光、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光、及び第2の光源光を含む、白色デバイス光を生成するように構成される。
【0006】
そのようなデバイスでは、比較的低い相関色温度を有し、かつ少なくとも85、更に約90のように比較的高い演色評価数を有する、高強度の白色光を提供することが可能である。更に、白色光は、特定の実施形態では、白色光源の全体パワーに対して、好ましくは10%未満のパワー損失、より特に5%のパワー損失を有する、比較的効率的な方法で提供され得る。このようにして、比較的効率的で、かつ/又は熱的に安定した成分を得ることができる。
【0007】
上記のように、光生成デバイスは、(i)青色の第1の光源光を生成するように構成された第1の光源を備える。それゆえ、第1の光源光は、青色のカラーポイントを有する。特に、第1の光源は、第1のレーザ光源を備える。第1のレーザ光源は特に、第1のレーザ光源光を生成するように構成される。第1の光源光は、実施形態では、第1のレーザ光源光から本質的に成ってもよい。それゆえ、実施形態では、第1の光源は、第1のレーザ光源である。実施形態では、用語「第1の光源」はまた、複数の同じ第1の光源を指す場合がある。実施形態では、第1のレーザ光源のバンクが適用されてもよい。あるいは、又は更に、用語「第1の光源」はまた、複数の異なる第1の光源を指す場合がある。実施形態では、用語「第1のレーザ光源」はまた、複数の同じ第1のレーザ光源を指す場合がある。あるいは、又は更に、用語「第1のレーザ光源」はまた、複数の異なる第1のレーザ光源を指す場合がある。
【0008】
更に、上記のように、光生成デバイスは、(iv)赤色の第2の光源光を生成するように構成された第2の光源を備える。それゆえ、第2の光源光は、赤色のカラーポイントを有する。特に、第2の光源は、第2のレーザ光源を備える。第2のレーザ光源は特に、第2のレーザ光源光を生成するように構成される。第2の光源光は、実施形態では、第2のレーザ光源光から本質的に成ってもよい。それゆえ、実施形態では、第2の光源は、第2のレーザ光源である。それゆえ、実施形態では、第2の光源は、第2のレーザ光源である。実施形態では、用語「第2の光源」はまた、複数の同じ第2の光源を指す場合がある。実施形態では、第2のレーザ光源のバンクが適用されてもよい。あるいは、又は更に、用語「第2の光源」はまた、複数の異なる第2の光源を指す場合がある。実施形態では、用語「第2のレーザ光源」はまた、複数の同じ第2のレーザ光源を指す場合がある。あるいは、又は更に、用語「第2のレーザ光源」はまた、複数の異なる第2のレーザ光源を指す場合がある。
【0009】
それゆえ、実施形態では、少なくとも第1のレーザ光源及び少なくとも第2のレーザ光源が、光生成デバイスに含まれてもよい。本明細書において、用語「紫色光」又は「紫色発光」は、特に、約380~440nmの範囲の波長を有する光に関連する。用語「青色光」又は「青色発光」は、特に、約440~495nmの範囲の波長を有する(ある程度の紫色及びシアン色の色相を含む)光に関連する。用語「緑色光」又は「緑色発光」は、特に、約495~570nmの範囲の波長を有する光に関連する。用語「黄色光」又は「黄色発光」は、特に、約570~590nmの範囲の波長を有する光に関連する。用語「橙色光」又は「橙色発光」は、特に、約590~620nmの範囲の波長を有する光に関連する。用語「赤色光」又は「赤色発光」は、特に、約620~780nmの範囲の波長を有する光に関連する。用語「ピンク色光」又は「ピンク色発光」は、青色成分及び赤色成分を有する光を指す。
【0010】
以下では、第1の光源及び第2の光源に関するいくつかの態様が論じられる。第1の光源及び第2の光源は、個々に選択されてもよく、よって必ずしも同じタイプでない(第1の光源によって生成される光源光が第2の光源光とはスペクトルパワー分布が異なるので、第1の光源と第2の光源が定義によれば異なるという事実にもかかわらず)。
【0011】
用語「光源」とは、発光ダイオード(light emitting diode;LED)、共振空洞発光ダイオード(resonant cavity light emitting diode;RCLED)、垂直共振器レーザダイオード(vertical cavity laser diode;VCSEL)、端面発光レーザなどの、半導体発光デバイスを指す場合がある。用語「光源」はまた、パッシブマトリクス(passive-matrix organic light-emitting diode;PMOLED)又はアクティブマトリクス(active-matrix organic light-emitting diode;AMOLED)などの、有機発光ダイオードを指す場合もある。特定の実施形態では、光源は、固体光源(LED又はレーザダイオードなど)を含む。一実施形態では、光源は、LED(発光ダイオード)を含む。LEDという用語はまた、複数のLEDを指す場合もある。更には、用語「光源」は、実施形態ではまた、いわゆるチップオンボード(chips-on-board;COB)光源を指す場合もある。用語「COB」は特に、封入も接続もされることなく、PCBなどの基板上に直接実装されている、半導体チップの形態のLEDチップを指す。それゆえ、複数の半導体光源が、同じ基板上に構成されてもよい。実施形態では、COBは、単一の照明モジュールとして一体に構成されている、マルチLEDチップである。用語「光源」はまた、2~2000個の固体光源などの、複数の(本質的に同一の(又は異なる))光源に関する場合もある。実施形態では、光源は、LEDなどの、単一の固体光源の下流の1つ以上のマイクロ光学要素(マイクロレンズのアレイ)を含んでもよく、又は複数の固体光源の下流の(即ち、例えば、複数のLEDによって共有された)1つ以上のマイクロ光学要素(マイクロレンズのアレイ)を含んでもよい。実施形態では、光源は、オンチップ光学素子を有するLEDを含み得る。実施形態では、光源は、(実施形態では、オンチップビームステアリングを提供する)(光学素子を有する、又は有さない)画素化された単一のLEDを含む。用語「レーザ光源」とは特に、レーザを指す。このようなレーザは特に、UV、可視、又は赤外のうちの1つ以上の波長を有する、特に、200~2000nm、300~1500nmなどの範囲から選択される波長を有する、レーザ光源光を生成するように構成されてもよい。用語「レーザ」とは特に、電磁放射線の誘導放出に基づく光増幅のプロセスを介して、光を放出するデバイスを指す。特に、実施形態では、用語「レーザ」は、固体レーザを指す場合がある。
【0012】
それゆえ、実施形態では、光源はレーザ光源を備える。実施形態では、用語「レーザ」又は「固体レーザ」は、セリウムドープリチウムストロンチウム(又はカルシウム)フッ化アルミニウム(Ce:LiSAF、Ce:LiCAF)、クロムドープクリソベリル(アレクサンドライト)レーザ、クロムZnSe(Cr:ZnSe)レーザ、2価サマリウムドープフッ化カルシウム(Sm:CaF)レーザ、Er:YAGレーザ、エルビウムドープ及びエルビウム-イッテルビウム共ドープガラスレーザ、Fセンターレーザ、ホルミウムYAG(Ho:YAG)レーザ、Nd:YAGレーザ、NdCrYAGレーザ、ネオジムドープイットリウムカルシウムオキソボレートNd:YCaO(BO若しくはNd:YCOB、ネオジムドープイットリウムオルソバナジン酸塩(Nd:YVO)レーザ、ネオジムガラス(Nd:ガラス)レーザ、ネオジムYLF(Nd:YLF)固体レーザ、プロメチウム147ドープリン酸ガラス(147Pm3+:ガラス)固体レーザ、ルビーレーザ(Al:Cr3+)、ツリウムYAG(Tm:YAG)レーザ、チタンサファイア(Ti:サファイア;Al:Ti3+)レーザ、3価ウランドープフッ化カルシウム(U:CaF)固体レーザ、イッテルビウムドープガラスレーザ(ロッド、プレート/チップ、及びファイバ)、イッテルビウムYAG(Yb:YAG)レーザ、Yb(ガラス又はセラミック)レーザなどのうちの1つ以上を指す場合がある。実施形態では、用語「レーザ」又は「固体レーザ」は、GaN、InGaN、AlGaInP、AlGaAs、InGaAsP、鉛塩、垂直キャビティ面発光レーザ(vertical cavity surface emitting laser;VCSEL)、量子カスケードレーザ、ハイブリッドシリコンレーザなどの半導体レーザダイオードのうちの1つ以上を指す場合がある。
【0013】
以下から導出され得るように、用語「レーザ光源」はまた、複数の(異なる又は同一の)レーザ光源を指す場合もある。特定の実施形態では、用語「レーザ光源」は、複数N個の(同一の)レーザ光源を指す場合がある。実施形態では、N=2以上である。特定の実施形態では、Nは、特に少なくとも8などの、少なくとも5であってもよい。このようにして、より高い輝度が得られてもよい。実施形態では、レーザ光源は、レーザバンク内に配置されてもよい。レーザバンクは、実施形態では、ヒートシンク、及び/又は光学素子、例えば、レーザ光をコリメートするためのレンズを含んでもよい。例えば、バンクが、少なくとも10個のレーザ光源を備えてもよい。
【0014】
レーザ光源は、レーザ光源光(又は、「レーザ光」)を生成するように構成されている。光源光は、レーザ光源光から本質的に成ってもよい。光源光はまた、2つ以上の(異なる又は同一の)レーザ光源のレーザ光源光を含んでもよい。例えば、2つ以上の(異なる又は同一の)レーザ光源のレーザ光源光は、2つ以上の(異なる又は同一の)レーザ光源のレーザ光源光を含む単一の光ビームを供給するために、光ガイドに結合されてもよい。
【0015】
それゆえ、特定の実施形態では、光源光は特に、コリメートされた光源光である。また更なる実施形態では、光源光は特に、(コリメートされた)レーザ光源光である。
【0016】
語句「異なる光源」又は「複数の異なる光源」、及び同様の語句は、実施形態では、少なくとも2つの異なるビンから選択されている複数の固体光源を指す場合がある。同様に、語句「同一の光源」又は「複数の同じ光源」、及び同様の語句は、実施形態では、同じビンから選択されている複数の固体光源を指す場合がある。
【0017】
光源は特に、光軸(O)、(ビーム形状、)及びスペクトルパワー分布を有する光源光を生成するように構成される。光源光は、実施形態では、レーザについて知られているような帯域幅を有する1つ以上の帯域を含んでもよい。特定の実施形態では、帯域は、10nm以下などの、室温において20nm未満の範囲の半値全幅(full width half maximum;FWHM)を有するものなどの、比較的明確な線であってもよい。それゆえ、光源光は、1つ以上の(狭い)帯域を含み得るスペクトルパワー分布(波長の関数としてのエネルギースケールの強度)を有する。
【0018】
実施形態では、光源光のビームは、実施形態では≦2°(FWHM)、より特定的には≦1°(FWHM)、最も特定的には≦0.5°(FWHM)などの、比較的高度にコリメートされたものであってもよい。それゆえ、≦2°(FWHM)は、(高度に)コリメートされた光源光と見なされてもよい。レーザの下流には、コリメートされたビームを提供するように、1つ以上の光学要素が構成されてもよい。例えば、実施形態では、1つ以上のレンズ、特に少なくとも2つのレンズが構成されてもよい。
【0019】
上述のように、実施形態では、第1の光源光は、レーザ光源光から本質的に成るものであってもよい。更なる特定の実施形態では、第1の光源光は、(同じビンからなどの)1つ以上の本質的に同一のレーザ光源の第1のレーザ光源光から本質的に成ってもよい。更に、上記のように、実施形態では、第2の光源光は、レーザ光源光から本質的に成ってもよい。更なる特定の実施形態では、第2の光源光は、(同じビンからなどの)1つ以上の本質的に同一のレーザ光源の第2のレーザ光源光から本質的に成ってもよい。
【0020】
特定の実施形態では、第1の光源光は、ピーク最大値λを有してもよく、λが、470nm±10nm、特に470nm±5nm、特定の実施形態では470nm±2nmなどの範囲から選択される。約470nmの波長は、驚くべきことに、特に、第1のルミネッセンス材料光、光学フィルタ及び第2の光源光との組み合わせにおいて、比較的効率的な方法で、比較的高いCRI及び/又は望ましい色温度をもたらすようである。
【0021】
また更なる特定の実施形態では、第2の光源光は、ピーク最大値λを有し、λが、630nm±10nm、特に630nm±5nm、特定の実施形態では630nm±2nmなどの範囲から選択される。上記から導出され得るように、約630nmの波長は、驚くべきことに、特に、第1の光源光、第1のルミネッセンス材料光及び光学フィルタとの組み合わせにおいて、比較的効率的な方法で、比較的高いCRI及び/又は望ましい色温度をもたらすようである。
【0022】
更に上記のように、光生成デバイスは、(ii)第1のルミネッセンス材料を備える。
【0023】
用語「ルミネッセンス材料」とは特に、第1の放射線、特にUV放射線及び青色放射線のうちの1つ以上を、第2の放射線に変換することが可能な材料を指す。一般に、第1の放射線と第2の放射線とは、異なるスペクトルパワー分布を有する。それゆえ、用語「ルミネッセンス材料」の代わりに、用語「ルミネッセンス変換器」又は「変換器」もまた、適用されてもよい。一般に、第2の放射線は、第1の放射線よりも大きい波長におけるスペクトルパワー分布を有しており、これは、いわゆる下方変換の場合である。しかしながら、特定の実施形態では、第2の放射線は、第1の放射線よりも小さい波長において強度を有する、スペクトルパワー分布を有しており、これは、いわゆる上方変換の場合である。実施形態では、「ルミネッセンス材料」とは特に、放射線を、例えば可視光及び/又は赤外光に変換することが可能な材料を指す場合がある。例えば、実施形態では、ルミネッセンス材料は、UV放射線及び青色放射線のうちの1つ以上を、可視光に変換することが可能であってもよい。ルミネッセンス材料は、特定の実施形態ではまた、放射線を赤外放射線(infrared radiation;IR)に変換してもよい。それゆえ、放射線で励起されると、ルミネッセンス材料は、放射線を放出する。一般に、ルミネッセンス材料は、下方変換器であり、すなわち、より小さい波長の放射線が、より大きい波長を有する放射線に変換されるが(λex<λem)、特定の実施形態では、ルミネッセンス材料は、下方変換器ルミネッセンス材料を含んでもよく、すなわち、より大きい波長の放射線が、より小さい波長を有する放射線に変換される(λex>λem)。実施形態では、用語「ルミネッセンス」は、リン光を指す場合がある。実施形態では、用語「ルミネッセンス」はまた、蛍光を指す場合もある。用語「ルミネッセンス」の代わりに、用語「発光」もまた適用されてもよい。それゆえ、用語「第1の放射線」及び「第2の放射線」は、それぞれ、励起放射線及び発光(放射線)を指す場合がある。同様に、用語「ルミネッセンス材料」は、実施形態では、リン光及び/又は蛍光を指す場合がある。用語「ルミネッセンス材料」はまた、複数の異なるルミネッセンス材料を指す場合もある。
【0024】
特に、第1のルミネッセンス材料は、青色の第1の光源光の一部を、緑色及び黄色のうちの1つ以上の波長を有する発光帯域を有する第1のルミネッセンス材料光に変換するように構成される。更に、特に第1のルミネッセンス材料光は、約500~700nmの範囲の1つ以上の波長を有する。更に、特定の実施形態では、第1のルミネッセンス材料光は、(室温で)少なくとも50nm、例えば、少なくとも75nm、特定の実施形態では、最大約130nmのような全幅半値(FWHM)を有する。特に、第1のルミネッセンス材料光は、緑色又は黄色、特に黄色のカラーポイントを有する。特に、実施形態では、第1のルミネッセンス材料光は、540~580nmの範囲から選択される、より特に555~575nmの範囲から選択される主波長を有する。特に、第1のルミネッセンス材料光のスペクトルパワー(ワット)の少なくとも85%、少なくとも90%などが、500~700nmの範囲内である。
【0025】
特に好適なルミネッセンス材料は、セリウム含有ガーネット材料である。ガーネットの実施形態は特に、A12ガーネットを含み、Aが、実施形態では、Y、La、Gd、Tb及びLuのうちの1つ以上、特に、Y、Gd、Tb及びLuのうちの(少なくとも)1つ以上を含み、更により特に、Aが、少なくともイットリウム又はルテチウムを含み、Bが、実施形態では、Al、Ga、In及びScのうちの1つ以上を含む。特に、Aは、Y、Gd及びLuのうちの1つ以上、特にY及びLuのうちの1つ以上を含んでもよい。特に、Bは、Al及びGaのうちの1つ以上、より特に、本質的に全てAなど、少なくともAlを含んでもよい。そのようなガーネットは、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、又はセリウムとプラセオジムとの組み合わせでドープされてもよい。しかしながら、特にCeでドープされてもよい。特に、Bは、アルミニウム(Al)を含むが、しかしながら、Bはまた、ガリウム(Ga)及び/又はスカンジウム(Sc)及び/又はインジウム(In)も、部分的に、特に最大でAlの約20%、より特定的には、最大でAlの約10%含んでもよい(すなわち、Bイオンは、90モル%以上のAlと、10モル%以下のGa、Sc、及びInのうちの1つ以上とから本質的に成る)。Bは、特に、最大で約10%のガリウムを含んでもよい。別の変形形態では、B及びOは、Si及びNによって少なくとも部分的に置換されてもよい。元素Aは、特に、イットリウム(Y)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、及びルテチウム(Lu)から成る群から選択されてもよい。更には、Gd及び/又はTbは特に、最大でAの約20%の量でのみ存在する。特定の実施形態では、ガーネットルミネッセンス材料は、(Y1-xLu12:Ceを含み、xは、0以上かつ1以下である。
【0026】
用語「:Ce」は、ルミネッセンス材料中の金属イオンの一部(すなわち、ガーネットでは、「A」イオンの一部)が、Ceによって置換されていることを示す。例えば、(Y1-xLuAl12:Ceの場合、Y及び/又はLuの一部が、Ceによって置換されている。このことは、当業者には既知である。Ceは、一般に10%以下でAを置換することになり、一般に、Ce濃度は、(Aに対して)0.1~4%、特に0.1~2%の範囲となる。1%のCe及び10%のYを想定すると、完全な正しい式は、(Y0.1Lu0.89Ce0.01Al12とすることが可能である。
【0027】
ガーネット中のCeは、当業者には既知であるように、実質的に三価の状態であるか、又は三価の状態のみである。
【0028】
実施形態では、第1のルミネッセンス材料は(よって)、A12を含み、特定の実施形態では、B-Oの最大10%が、Si-Nによって置換されてもよい。
【0029】
特定の実施形態では、ルミネッセンス材料は、(Yx1-x2-x3x2Cex3(Aly1-y2y212を含み、x1+x2+x3=1であり、x3>0であり、0<x2+x3≦0.2であり、y1+y2=1であり、0≦y2≦0.2であり、Aが、ランタニドから成る群から選択される1つ以上の元素を含み、Bが、Ga、In及びScから成る群から選択される1つ以上の元素を含み、実施形態では、x3が0.001~0.1の範囲から選択される。本発明では、特に、少なくとも0.8のような、>0.2などの、x1>0である。Yを有するガーネットは、好適なスペクトルパワー分布をもたらし得る。
【0030】
特定の実施形態では、B-Oの最大10%が、Si-Nによって置換されてもよい。ここで、B-OのBは、Al、Ga、In及びScのうちの1つ以上を指し(Oは、酸素を指す)、特定の実施形態では、B-Oは、Al-Oを指す場合がある。上述のように、特定の実施形態では、x3は、0.001~0.04の範囲から選択されてもよい。特に、そのようなルミネッセンス材料は、好適なスペクトル分布を有し得(ただし、以下を参照)、比較的高い効率を有し得、比較的高い熱安定性を有し得、(第1の光源光及び第2の光源光(及び光学フィルタ)の組み合わせで)高いCRIを可能にし得る。
【0031】
それゆえ、特定の実施形態では、Aは、Lu及びGdから成る群から選択されてもよい。あるいは、又は更に、Bは、Gaを含んでもよい。それゆえ、実施形態では、ルミネッセンス材料は、(Yx1-x2-x3(Lu,Gd)x2Cex3(Aly1-y2Gay212を含み、Lu及び/又はGdが利用可能であってもよい。更により特に、x3は、0.001~0.1の範囲から選択され、0<x2+x3≦0.1であり、0≦y2≦0.1である。
【0032】
更には、特定の実施形態では、B-Oの最大1%が、Si-Nによって置換されてもよい。ここで、百分率は(当該技術分野において既知であるような)モルを指すものであり、例えば、欧州特許第3149108号もまた参照されたい。また更なる特定の実施形態では、ルミネッセンス材料は、(Yx1-x3Cex3Al12を含み、x1+x3=1であり、0<x3≦0.2、0.001~0.1などである。
【0033】
それゆえ、特定の実施形態では、光生成デバイスは、セリウム含有ガーネットのタイプから選択されるルミネッセンス材料のみを含んでもよい。また更なる特定の実施形態では、光生成デバイスは、(Yx1-x2-x3x2Cex3(Aly1-y2y212などの、単一のタイプのルミネッセンス材料を含む。それゆえ、特定の実施形態では、光生成デバイスは、ルミネッセンス材料を含み、ルミネッセンス材料の少なくとも85重量%、更により特に少なくとも約90重量%、また更により特に少なくとも約95重量%などが、(Yx1-x2-x3A'x2Cex3(Aly1-y2B'y212を含む。ここで、A'は、ランタニドから成る群から選択される1つ以上の元素を含み、B'は、Ga In及びScから成る群から選択される1つ以上の元素を含み、x1+x2+x3=1であり、x3>0であり、0<x2+x3≦0.2であり、y1+y2=1であり、0≦y2≦0.2である。特に、x3は、0.001~0.1の範囲から選択される。実施形態では、x2=0である点に留意されたい。あるいは、又は更に、実施形態では、y2=0である。
【0034】
特定の実施形態では、Aは特に、少なくともYを含んでもよく、Bは特に、少なくともAlを含んでもよい。
【0035】
好適なルミネッセンス材料は、比較的広い発光帯域を有してもよい(上記も参照)。CRI及び/又はR9及び/又は効率の観点で、そのような発光帯域は、緑色/青みがかった色に過度に広がる場合がある。それゆえ、この波長範囲の強度を低減することが望ましい場合がある。特にこのために、光生成デバイスは、(iii)第1のルミネッセンス材料光を光学的にフィルタリングして、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光にするように構成された光学フィルタを更に備えてもよい。特に、光学フィルタは、約525nm未満の波長範囲で(相当な)強度を有するルミネッセンス材料光を赤色シフトさせるように構成されてもよい。それゆえ、特に実施形態では、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光は、第1のルミネッセンス材料光に対して赤色シフトされてもよい。それゆえ、実施形態では、光学フィルタが適用されてもよい。用語「光学フィルタ」はまた、複数の異なる光学フィルタを指す場合がある。実施形態では、光学フィルタは、例えば、ノッチ除去フィルタのような除去フィルタ(又は逆帯域フィルタ)を備えてもよい。そのようなノッチフィルタは、ルミネッセンス光の一部を単に吸収することができる。また他の実施形態では、光学フィルタはまた、ロングパスフィルタ、すなわち、長い波長よりも短い波長で、より低い透過率を有するフィルタを備えてもよい。そのような光反射フィルタ(多層に作られたダイクロイックフィルタ)はまた、ルミネッセンス材料によって再吸収され、赤色シフトを強化し得るように、ルミネッセンス光の一部を反射させてもよい。極めて特定の実施形態では、光学フィルタは、例えば、第1の光源光及び/又は第1のルミネッセンス材料光の1つ以上を第2のルミネッセンス材料光に変換するように構成された、第1のルミネッセンス材料とは異なる第2のルミネッセンス材料を含んでもよい。第2のルミネッセンス材料光は、例えば、橙色~赤色の波長範囲の主波長を有してもよい。そのような第2のルミネッセンス材料の例は、例えば、MSi:Eu2+及び/又はMAlSiN:Eu2+及び/又はCaAlSi:Eu2+などであってもよく、Mは、Ba、Sr及びCaのうちの1つ以上、特に実施形態では、少なくともSrを含む。
【0036】
したがって、語句「光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光のカラーポイントが、第1のルミネッセンス材料光に対して赤色シフトされる」は、スペクトルパワー分布がより長い波長にシフトすることを事実上示す場合がある。このことはまた、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光(のスペクトルパワー分布)の(わずかに)より長い主波長に反映されてもよい。
【0037】
それゆえ、実施形態では、光学フィルタは、第1の波長範囲λf11~λf12nmが第1の波長平均光透過率を有し、第2の波長範囲λf21~λf22nmが第2の波長平均光透過率を有する、波長依存性光透過率を有してもよく、第1の波長平均光透過率が、第2の波長平均光透過率よりも低く、λf11<λf12≦λf21<λf22である。特に、実施形態では、λf12及びλf21が、515nm±20nm、515nm±10nmのような515nm±15nmなどの範囲から選択される。いくつかの構成における光学フィルタはまた、少なくとも部分的に青色光を透過させる必要がある(以下も更に参照)。パラメータλf11は、第1の波長範囲の下限をnmで指す。パラメータλf12は、第1の波長範囲の上限をnmで指す。パラメータλf21は、第2の波長範囲の下限をnmで指す。パラメータλf22は、第2の波長範囲の上限をnmで指す。
【0038】
上記から明らかなように、第1の波長範囲の位置及びその第1の波長平均光透過率並びに第2の波長範囲の位置及びその第2の波長平均光透過率は、第1のルミネッセンス材料光の青みがかった色~緑色の部分を低減するために特に使用され、それにより、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光は、フィルタリングされた材料の主波長が、約0.5~20nm、約0.5~15nm、0.5~10nm、特に1~10nmのような範囲から選択される赤色シフトを示すように赤色シフトされる。実施形態では、赤色シフトは、(未だ)光学的にフィルタリングされていない第1のルミネッセンス材料光に対して、最大約10nm、特に最大約5nm、更により特に0.5~2nmなどの最大約3nmであってもよい。特定の実施形態では、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光の主波長が、1~10nmの範囲から選択される(赤色への)(波長)シフトで第1のルミネッセンス材料光に対して赤色シフトされる。
【0039】
上記から導出され得るように、実施形態では、光学フィルタは、第1のルミネッセンス材料の下流に構成される。それゆえ、第1の波長範囲の波長を有するルミネッセンス材料光は、光学フィルタによって少なくとも部分的に除去されることになるが、第2の波長範囲の波長を有するルミネッセンス材料光は、少なくとも部分的に受け入れられることになる。上記のように、波長に対する透過率は、第2の波長範囲よりも第1の波長範囲において平均して低くなる。それゆえ、第1の波長範囲の波長にわたって平均された透過率は、第2の波長範囲の波長にわたって平均された透過率よりも低い。
【0040】
光学フィルタは、第1のルミネッセンス材料と物理的に接触してもよい。しかし、光学フィルタと第1のルミネッセンス材料はまた、例えば、0.01~10mmの範囲から選択される非ゼロの距離を有してもよい。物理的に接触しない場合、特に少なくとも約0.001mmの距離にある場合、光損失を少なくし得る。
【0041】
第1の波長平均光透過率は、Tf1aで示されてもよく、第2の波長平均光透過率は、Tf2aで示されてもよい。特定の実施形態では、Tf1a/Tf2a<0.9であり、特にTf1a/Tf2a<0.75であり、更により特にTf1a/Tf2a<0.5である。それゆえ、実施形態では、第1の波長平均光透過率は、第2の波長平均光透過率のせいぜい2分の1であってもよい。また更により特定の実施形態では、Tf1a/Tf2a<0.4であり、特にTf1a/Tf2a<0.2であり、更により特にTf1a/Tf2a<0.1である。それゆえ、実施形態では、第1の波長範囲では本質的に透過がない。このようにして、より短い波長では、第1のルミネッセンス材料光が少なくとも部分的に拒否されてもよいが、より長い波長では、除去は、より少なくてもよく、又は実質的に若しくは完全になくてもよい。このようにして、第1のルミネッセンス材料光、赤色シフトされる。
【0042】
実施形態では、Tf2aは、少なくとも20%、特に少なくとも30%、更により特に少なくとも40%、少なくとも50%などであってもよい。また更なる特定の実施形態では、Tf2aは、少なくとも60%、特に少なくとも70%、更に少なくとも80%、少なくとも90%などであってもよい。
【0043】
再び、上記の範囲は特に、ルミネッセンス材料の発光を指す場合がある。いくつかの構成では、フィルタは、青色レーザ光に対して実質的に透明であってもよい。
【0044】
光学フィルタは、透過構成又は反射構成で、特に透過構成で構成されてもよい。光学フィルタが透過構成で構成されるか、反射構成で構成されるかにかかわらず、本明細書では、用語「透過率」又は「波長平均光透過率」及び光の透過又は除去の(相対的な)値に関する同様の用語が、透過又は除去の延長を示すために使用される。
【0045】
2つの波長範囲が言及されるという事実は、光学フィルタの2つよりも多くの(関連する)波長範囲を除外しない。例えば、除去フィルタの場合、第1の波長範囲よりも短い波長にあり、透過率が第1の波長範囲よりも平均して高い更なる波長範囲があってもよい。
【0046】
実施形態では、特に、光学フィルタは、除去フィルタを備え、λf11は、480~510nmの範囲から選択されてもよい。特に光学フィルタがロングパスフィルタを備える、実施形態では、λf11は、380~510の範囲から選択されるなど、最大510nmの範囲から選択されてもよいが、下限もまた可能であり得る。
【0047】
実施形態では、λf22は、少なくとも780nmのような750nm以上の範囲から選択されるなど、少なくとも700nmの範囲から選択されてもよい。
【0048】
実施形態では、λf12=λf21である。特に、このことは、数ナノメートルにわたって透過率の比較的急な変化があるときに有用であり得る。実施形態では、λf12≠λf21であり、特にλf21-λf12≦20nmであり、更により特にλf21-λf12≦10nmである。特に、λf12≦≠λf21は、(数ナノメートルにわたって)透過率の急な又はより緩やかな変化があるときに選択されてもよい。しかし、また(数ナノメートルにわたって)透過率の急な又はより緩やかな変化があるときに、λf12=λf21である。
【0049】
特定の実施形態では、λf11>λである。このことは、光学フィルタが、第1の光源光を本質的に除去すべきでない除去フィルタであるときに、特に有用であり得る。
【0050】
それゆえ、実施形態では、第3の波長範囲λf31~λf32も存在してもよく、λf31<λf32≦λf11である。実施形態では、λf31及びλf32は両方とも、380~480nmの範囲から選択されてもよい。第3の波長範囲は、第3の波長平均光透過率を有してもよい。実施形態では、第1の波長平均光透過率は、第3の波長平均光透過率よりも低い。
【0051】
第3の波長平均光透過率は、Tf3aで示されてもよい。特定の実施形態では、Tf1a/Tf3a<0.9であり、特にTf1a/Tf3a<0.75であり、更により特にTf1a/Tf3a<0.5である。それゆえ、実施形態では、第1の波長平均光透過率は、第3の波長平均光透過率のせいぜい2分の1であってもよい。また更により特定の実施形態では、Tf1a/Tf3a<0.4であり、特にTf1a/Tf3a<0.2であり、更により特にTf1a/Tf3a<0.1である。このようにして、例えば、(青色光が第3の波長範囲内であると仮定すると)青色光が透過されてもよい。
【0052】
更に、所望の高いCRIの観点で、λf21<530nmを選択することが有用であるようである。高すぎるλf21を選択すると、比較的大きな赤色シフトが生じる場合があり、このことは(再び)、CRIに関して有害な影響を有する場合がある。
【0053】
更に上記のように、光生成デバイスは特に、デバイス光を生成するように構成される。光生成デバイスの1つ以上の動作モードにおいて、光生成デバイスは、第1の光源光、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光、及び第2の光源光を含む、白色デバイス光を生成するように構成される。
【0054】
システム、装置又はデバイスは、或る「モード」、「動作モード(operation mode)」、「動作のモード」又は「動作モード(operational mode)」において、アクションを実行してもよい。同様に、方法においては、アクション、又は段階、又はステップが、或る「モード」又は「動作モード」又は「動作のモード」において実行されてもよい。用語「モード」はまた、「制御モード」として示される場合もある。このことは、システム、又は装置、又はデバイスがまた、別の制御モード、又は複数の他の制御モードを提供するように適合されてもよいことを排除するものではない。同様に、このことは、モードを実行する前に、及び/又はモードを実行した後に、1つ以上の他のモードが実行されてもよいことを排除し得ない。
【0055】
しかしながら、実施形態では、少なくとも制御モードを提供するように適合されている制御システムが、利用可能であってもよい。他のモードが利用可能である場合には、そのようなモードの選択は、特に、ユーザインタフェースを介して実行されてもよいが、センサ信号又は(時間)スキームに応じてモードを実行することのような、他のオプションもまた可能であり得る。動作モードは、実施形態ではまた、単一の動作モード(すなわち、更なる調整可能性を有さない、「オン」)でのみ動作することが可能な、システム、又は装置、又はデバイスを指す場合もある。それゆえ、実施形態では、制御システムは、ユーザインタフェースの入力信号、(センサの)センサ信号、及びタイマーのうちの1つ以上に応じて制御してもよい。用語「タイマー」とは、クロック及び/又は所定の時間スキームを指す場合がある。以下もまた更に参照されたい。
【0056】
特に、少なくとも16などの、少なくとも8つのような、少なくとも5つなどの、少なくとも3つのような、少なくとも2つなどの、動作の複数のモードが存在してもよい。動作のモード間の変化は、段階的であってもよく、又は無段階であってもよい。制御は、アナログ式又はデジタル式とすることができる。
【0057】
用語「制御すること」及び同様の用語は特に、少なくとも、要素の挙動を決定すること、又は要素の動作を管理することを指す。それゆえ、本明細書では、「制御すること」及び同様の用語は、例えば、要素に対して、例えば、測定すること、表示すること、作動すること、開放すること、移行すること、温度を変更することなどの挙動を課すこと(要素の挙動を決定すること、又は要素の動作を管理すること)などを指す場合がある。その他にも、用語「制御すること」及び同様の用語は、監視することを更に含んでもよい。それゆえ、用語「制御すること」及び同様の用語は、要素に挙動を課すこと、並びにまた、要素に挙動を課して、当該要素を監視することを含んでもよい。要素を制御することは、「コントローラ」としてもまた示され得る、制御システムにより行われることができる。それゆえ、制御システムと要素とは、少なくとも一時的に、又は恒久的に、機能的に結合されてもよい。要素は、制御システムを含んでもよい。実施形態では、制御システムと要素とは、物理的に結合されなくてもよい。制御は、有線制御及び/又は無線制御を介して行われることができる。用語「制御システム」はまた、特に機能的に結合されている複数の異なる制御システムを指す場合もあり、複数の異なる制御システムのうちの、例えば1つの制御システムが、マスター制御システムであってもよく、1つ以上の他の制御システムが、スレーブ制御システムであってもよい。制御システムは、ユーザインタフェースを含んでもよく、又はユーザインタフェースに機能的に結合されてもよい。
【0058】
制御システムはまた、リモートコントローラからの命令を受信して実行するように構成されてもよい。実施形態では、制御システムは、スマートフォン又はI-phone、タブレットなどのような、ポータブルデバイスなどのデバイス上の、アプリを介して制御されてもよい。よって、デバイスは、必ずしも照明システムに結合されず、照明システムに(一時的に)機能的に結合されてもよい。
【0059】
それゆえ、実施形態では、制御システムは(また)、リモートデバイス上のアプリによって制御されるように構成されてもよい。そのような実施形態では、照明システムの制御システムは、スレーブ制御システムであってもよく、又は、スレーブモードにおいて制御してもよい。例えば、照明システムは、コード、特に対応の照明システムに関する固有コードにより、識別可能であってもよい。照明システムの制御システムは、(固有)コードの(光学センサ(例えば、QRコードリーダ)のユーザインタフェースによって入力された)知識に基づいて照明システムへのアクセスを有する、外部制御システムによって制御されるように構成されてもよい。照明システムはまた、Bluetooth、WIFI、ZigBee、BLE、若しくはWiMax、又は別の無線技術などに基づいた、他のシステム又はデバイスと通信するための手段を備えてもよい。
【0060】
特定の実施形態では、デバイス光に含まれる全ての第1の光源光が、第1のルミネッセンス材料によって反射される、散乱される、透過されるのうちのいずれか1つ以上である。一般に、そのような実施形態では、光学フィルタは、第1の光源光の少なくとも一部に対して透明であるべきである。すなわち、換言すれば、光学フィルタによる第1の光源光の除去(の延長)は、第1の波長範囲λf11~λf12の波長を有する光よりもはるかに小さくすべきである。
【0061】
しかし、他の実施形態では、第1の光源光の一部が、第1のルミネッセンス材料を避けてもよい。このことは、例えば、他の部分が第1のルミネッセンス材料によって本質的に完全に変換される構成において有用であり得る。それゆえ、実施形態では、第1の光源及びオプションの第1の光学系は、第1の光源光の一部で第1のルミネッセンス材料を照射するように構成され、第1の光源光の別の部分は、第1のルミネッセンス材料を避けるように構成され、光生成デバイスの1つ以上の動作モードにおいて、光生成デバイスは、第1のルミネッセンス材料を避けた第1の光源光、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光、及び第2の光源光を含む、白色デバイス光を生成するように構成される。オプションとして、デバイス光はまた、第1のルミネッセンス材料を避けなかったが、それによって変換もされなかった未変換の第1の光源光(そのような第1の光源光が利用可能である場合に)の一部を含んでもよい。
【0062】
第1の光学系は、例えば、ビームスプリッタであってもよい。このようにして、第1の光源光は、第1のルミネッセンス材料光を生成するための部分と、第1のルミネッセンス材料を避ける(よって、それによって散乱、透過又は反射されない)部分とに分割されてもよい。あるいは、又は更に、2つ以上の第1の光源が適用されてもよく、そのうちの1つ(又は2つ以上の第1の光源のうちの1つ以上)(の第1の光源光)が、第1のルミネッセンス材料を避けるために使用され、そのうちの他の1つ(又は2つ以上の第1の光源のうちの1つ以上)(の第1の光源光)が、ルミネッセンス材料を励起させるために使用される。
【0063】
第2の光源に関して、第2の光源光は(また)、実施形態では、第1のルミネッセンス材料によって反射される、透過される、散乱されるのうちの1つ以上であってもよい(以下も更に参照)。しかし、(他の)実施形態では、第2の光源光は(また)、第1のルミネッセンス材料と本質的に相互作用を有することがなく、これは、ルミネッセンス材料光に、すなわち、第1のルミネッセンス材料の下流に追加され得るためである。それゆえ、特定の実施形態では、第2の光源は、第1のルミネッセンス材料の下流に構成され、光生成デバイスは、(第1のルミネッセンス材料の下流で)第2の光源光と第1のルミネッセンス材料光とを組み合わせるように構成される。このためにまた、ダイクロイックミラーのような(オプションの)光学系が適用されてもよい。
【0064】
上記のように、第2の光源光は、実施形態では、第1のルミネッセンス材料によって反射される、透過される、散乱されるのうちの1つ以上であってもよい。例えば、実施形態では、第1のルミネッセンス材料は、第2の光源光の少なくとも一部に対して透過性であってもよい。実施形態では、第1のルミネッセンス材料は、特定の実施形態では透光体などの、光透過性本体であってもよく、又は光透過性本体として構成されてもよい。そのような実施形態では、第2の光源は、第1のルミネッセンス材料の上流に構成されてもよい。したがって、特定の実施形態では、第1のルミネッセンス材料は、第2の光源光の少なくとも一部に対して透過性であってもよく、第2の光源は、第1のルミネッセンス材料の上流に構成され、1つ以上の動作モード中に、第2の光源光の少なくとも一部が、第1のルミネッセンス材料を透過して、透過した第2の光源光を提供し、光生成デバイスの1つ以上の動作モードにおいて、光生成デバイスは、第1の光源光、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光、及び透過した第2の光源光を含む、白色デバイス光を生成するように構成される。
【0065】
特に、実施形態では、光生成デバイスは、ルミネッセンス本体を備えてもよく、ルミネッセンス本体は、第1のルミネッセンス材料を含む。そのような実施形態では、例えば、一方の端部に第2の光源が構成されてもよく、他方の端部で第2の光源光(の少なくとも一部)が、ルミネッセンス本体から逃れてもよい。そのような実施形態では、複数の第1の光源でルミネッセンス本体を励起させることが可能であってもよい。このことは、光生成デバイスの出力を更に増加させ得る。それゆえ、また更なる特定の実施形態では、光生成デバイスは、複数の第1の光源を備えてもよく、複数の第1の光源は、第1の光源光でルミネッセンス本体を照射するように構成される。
【0066】
ルミネッセンス本体が第1のルミネッセンス材料光に対しても透過性であるので、「ルミネッセンス本体」及び同様の用語の代わりに、用語「光透過性本体」及び同様の用語が適用されてもよい。
【0067】
上記のように、光生成システムは特に、ルミネッセンス本体を備える。ルミネッセンス本体は、(長さLの少なくとも一部にわたって)(N個の)側面を含んでもよく、N≧3である。それゆえ、特に、ルミネッセンス本体は、正方形(N=4)、矩形(N=4)、六角形(n=6)、又は八角形(n=8)、特に矩形である、断面形状を有する。ルミネッセンス本体が円形の断面を有する場合には、Nは∞と見なされてもよい。
【0068】
(細長形)本体は、一般に(n)個の側面のうちの1つ以上に対して垂直に構成されている、第1の端部又は第1の面と、側面のうちの1つ以上に対して垂直に、またそれゆえ第1の面に平行に構成されてもよいが、また、90°に等しくなく、かつ180°に等しくない角度で構成されてもよい、第2の端部又は第2の面とを含む。それゆえ、特定の実施形態における実施形態では、放射線出射窓は、1つ以上の側面のうちの1つ以上と、特に側面の全てと、0°に等しくなく、かつ180°に等しくない角度を有する。角度αが、異なる側面毎に異なってもよいことに留意されたい。例えば、バー形状の細長形本体の傾斜した放射線出射窓が、第1の側面とα1の角度、第2の側面とα2=180°-α1の角度、2つの他の側面と90°の角度を有してもよい。
【0069】
よって、(細長形)ルミネッセンス本体は、実施形態では、放射線入力面である第1の側面と、第1の側面と平行に構成された第2の側面とを有する、(n)個の側面を含んでもよく、側面は高さ(H)を規定する。第1の側面及び第2の側面は、間にあるルミネッセンス本体材料と平行に構成されており、それにより、ルミネッセンス本体の幅を画定している。放射線入力面は、光源光を受光するように構成されてもよい、第1の面の少なくとも一部である。(細長形)ルミネッセンス本体は、第1の側面と第2の側面との間の高さ(H)の少なくとも一部を橋渡ししている、放射線出射窓を更に備える。特に、放射線出射窓は、第2の面によって含まれている。更なる実施形態もまた、以下で明確化される。上記のように、実施形態では、放射線出射窓と放射線入力面は、0°に等しくなく、かつ180°に等しくない角度(α)を有する。また更に、上記にも示されるように、実施形態では、放射線出射窓は、1つ以上の側面のうちの1つ以上と0°に等しくなく、かつ180°に等しくない角度を有する。
【0070】
光透過性本体は、導光特性又は導波特性を有する。それゆえ、光透過性本体はまた、本明細書では、導波路又は光ガイドとしても示される。光透過性本体は、集光器として使用されるため、光透過性本体はまた、本明細書では、集光器としても示される。光透過性本体は一般に、光透過性本体の長さに対して垂直な方向で、実施形態では少なくとも可視光などの、(N)UV、可視光、及び(N)IR放射線のうちの1つ以上の、(ある程度の)透過率を有することになる。三価セリウムなどの賦活剤(ドーパント)を有さない場合、可視域での内部透過率は、100%に近くてもよい。
【0071】
1つ以上のルミネッセンス波長に関する光透過性本体の透過率は、少なくとも90%/cmなどの、少なくとも80%/cm、更に特に、少なくとも99%/cmなどの、少なくとも98%/cmなどの、少なくとも95%/cmであってもよい。このことは、例えば、1cmの立方形状の光透過性本体片が、選択されたルミネッセンス波長(光透過性本体のルミネッセンス材料のルミネッセンスの発光極大に対応する波長など)を有する放射線の垂直照射下で、少なくとも95%の透過率を有することを意味する。それゆえ、ルミネッセンス本体は、本明細書ではまた、この本体がルミネッセンス材料光に対して光透過性であるので、「光透過性本体」と示される。
【0072】
本明細書では、透過率に関する値は、特に、(例えば、空気との)境界面におけるフレネル損失を考慮に入れない透過率を指す。それゆえ、用語「透過率」は、特に内部透過率を指す。内部透過率は、例えば、透過率が測定される、異なる幅を有する2つ以上の物体の、透過率を測定することによって決定されてもよい。次いで、そのような測定値に基づいて、フレネル反射損失の寄与、及び(結果として)内部透過率が決定され得る。それゆえ、特に、本明細書で示される透過率の値は、フレネル損失を無視する。
【0073】
実施形態では、(光結合プロセスの間の)フレネル反射損失を抑制するためなどに、反射防止コーティングがルミネッセンス本体に適用されてもよい。
【0074】
対象とする波長に関する高透過率に加えて、当該波長に関する散乱もまた、特に低くてもよい。それゆえ、散乱効果のみを考慮に入れた(それゆえ、可能な吸収を考慮に入れない(吸収は、高透過率の観点から、いずれにせよ低くあるべきである))対象とする波長に関する平均自由行程は、本体の長さの少なくとも2倍のような、少なくとも本体の長さなどの、少なくとも本体の長さの0.5倍であってもよい。例えば、実施形態では、散乱効果のみを考慮に入れた平均自由行程は、少なくとも10mmなどの、少なくとも5mmであってもよい。対象とする波長は、特に、ルミネッセンス材料のルミネセンスの最大発光における波長であってもよい。用語「平均自由行程」とは、特に、光線が、その伝搬方向を変化させる散乱事象を経験する前に移動することになる、平均距離である。
【0075】
用語「光」及び「放射線」は、本明細書では、用語「光」が可視光のみを指すことが文脈から明らかではない限り、互換的に使用される。それゆえ、用語「光」及び「放射線」は、UV放射線、可視光、及びIR放射線を指してもよい。特に照明用途に関する、特定の実施形態では、用語「光」及び「放射線」は、可視光を指す。
【0076】
UV放射線という用語は、特定の実施形態では、近UV放射線(near UV radiation;NUV)を指してもよい。それゆえ、本明細書ではまた、用語「(N)UV」は、一般にはUVを、特定の実施形態ではNUVを指すためにも適用される。IR放射線という用語は、特定の実施形態では、近IR放射線(near IR radiation;NIR)を指してもよい。それゆえ、本明細書ではまた、用語「(N)IR」は、一般にはIRを、特定の実施形態ではNIRを指すために適用される。
【0077】
本明細書では、用語「可視光」は、特に、380~780nmの範囲から選択される波長を有する光に関する。透過率は、第1の強度を有する特定波長の光を、垂直放射下で光透過性本体に供給し、材料を透過した後に測定された波長の光の強度を、材料に供給された特定波長の光の第1の強度に関連付けることによって決定されることができる(CRC Handbook of Chemistry and Physics,69th edition,1088-1989のE-208及びE-406も参照)。
【0078】
光透過性本体は、梁(又は、棒)状又はロッド状などの任意の形状を有してもよいが、しかしながら、特に梁状(直方体状)の形状を有し得る。ルミネッセンス集光器などの光透過性本体は、管のように中空であってもよく、又は、水で充填された管、若しくは別の固体光透過性媒体で充填された管のように、別の材料で充填されてもよい。本発明は、特定の形状の実施形態に限定されるものではなく、また本発明は、単一の出射窓又はアウトカップリング面を有する実施形態に限定されるものでもない。以下では、いくつかの特定の実施形態が、より詳細に説明される。光透過性本体が、円形の断面を有する場合には、幅及び高さは、等しくてもよい(及び、直径として定義されてもよい)。しかしながら、特に、光透過性本体は、棒状の形状などの、直方体状の形状を有し、更に、単一の出射窓を設けるように構成されている。
【0079】
特定の実施形態では、光透過性本体は、特に、1よりも大きいアスペクト比を有してもよく、すなわち、長さが幅よりも大きい。一般に、光透過性本体は、ロッド若しくは棒(梁)、又は矩形の板であるが、光透過性本体は、正方形、矩形、又は丸い断面を必ずしも有するものではない。一般に、光源は、本明細書では放射線入力面として示される、より長い面(側端部)のうちの1つ(以上)を照射するように構成されており、放射線は、本明細書では放射線出射窓として示される、前方の面(前端部)から抜け出る。光源は、1つ以上の側面、及びオプションとして端面に、放射線を供給してもよい。それゆえ、2つ以上の放射線入力面が存在してもよい。放射線出射窓は特に、放射線入力面と0°に等しくなく、かつ180°に等しくない角度、90°などの角度を有してもよい。更に、特定の実施形態では、放射線出射窓は、1つ以上の側面のうちの1つ以上と0°に等しくなく、かつ180°に等しくない角度、90°などの角度を有する。
【0080】
特に、実施形態では、固体光源又は他の光源は、光透過性本体と(直接)物理的に接触していない。
【0081】
特に、実施形態では、光透過性本体は、第1の光源と受光関係で構成された放射線入力面、及び放射線出射面を有する。特に、実施形態では、放射線入力面と放射線出射面は、光透過性本体の同じ部分でないが、放射線入力面と放射線出射面を設けるために同じ面が使用され得ることは除外されない。特定の実施形態では、放射線出射面と放射線入力面は、光透過性本体の異なる面で構成される(以下も更に参照)。
【0082】
それゆえ、光透過性本体、より特に、その放射線入力面は、第1の光源の下流に構成される。すなわち、換言すれば、光透過性本体、より特に、その放射線入力面は、第1の光源と放射的に結合される。
【0083】
用語「放射的に結合される」又は「光学的に結合される」は特に、(i)光源などの光生成要素と、(ii)別の物品又は材料とが、光透過性本体によって放出される放射線の少なくとも一部が物品又は材料によって受け取られるように、互いに関連付けられることを意味し得る。換言すれば、物品又は材料は、光透過性本体と受光関係で構成される。光透過性本体の放射線の少なくとも一部が、物品又は材料によって受け取られることになる。このことは、実施形態では、光透過性本体(の発光面)と物理的に接触している物品又は材料などの、直接的なものであってもよい。このことは、実施形態では、空気、気体、又は、液体若しくは固体の光ガイド材料のような、媒体を介したものであってもよい。実施形態では、レンズ、反射器、光学フィルタのような1つ以上の光学要素もまた、光透過性本体と物品又は材料との間の光路内に構成されてもよい。
【0084】
用語「上流」及び「下流」は、光生成手段(本明細書では特に、光源)からの光の伝搬に対する、物品又は特徴部の配置に関するものであり、光生成手段からの光ビーム内での第1の位置に対して、光ビーム内の、光生成手段により近い第2の位置が「上流」であり、光ビーム内の、光生成手段からより遠く離れた第3の位置が「下流」である。
【0085】
それゆえ、光透過性本体は特に、放射線入力面から放射線出射面に伝搬する光源光の少なくとも一部に対して透過性である。更に、光透過性本体は特に、光透過性本体を通って伝搬する光源光の一部を第1のルミネッセンス材料光に変換するように更に構成される。光透過性本体は、例えば、参照によって本明細書に組み込まれる国際公開第2006/054203号に記載されているように、当該技術分野で知られている。
【0086】
上記のように、光透過性本体は特に、光透過性本体を通って伝搬する光源光の一部を、第1の光源光の第1のスペクトルパワー分布とは異なる第1のルミネッセンス材料光スペクトルパワー分布を有する、第1のルミネッセンス材料光に変換するように構成される。第1のルミネッセンス材料光は特に、下方変換によるものであってもよく、上記も参照されたい。
【0087】
特定の実施形態では、光透過性本体は、特に、1よりも大きいアスペクト比を有してもよく、すなわち、長さが幅よりも大きい。一般に、光透過性本体は、ロッド若しくは棒(梁)、又は矩形の板であるが、光透過性本体は、正方形、矩形、又は丸い断面を必ずしも有するものではない。一般に、光源は、本明細書では放射線入力面として示される、より長い面(側端部)のうちの1つ(以上)を照射するように構成されており、放射線は、本明細書では放射線出射窓として示される、前方の面(前端部)から抜け出る。光源は、1つ以上の側面、及びオプションとして端面に、放射線を供給してもよい。それゆえ、2つ以上の放射線入力面が存在してもよい。概してロッド形状又はバー形状の光透過性本体は、任意の断面形状を有することができるが、実施形態では正方形、長方形、円形、卵形、三角形、五角形、又は六角形の断面を有する。一般に、セラミック又は結晶の本体は、直方体である。特定の実施形態では、本体には、光入力表面がやや台形の形状を有する、直方体とは異なる形状が与えられてもよい。そうすることによって、光束が更に増強される場合があり、このことは、一部の用途に関して有利であり得る。それゆえ、一部の場合には(上記もまた参照)、用語「幅」はまた、円形の断面を有する光透過性本体の場合などでは、直径を指してもよい。
【0088】
実施形態では、本体は、横方向寸法の幅若しくは長さ(W若しくはL)又は直径(D)、及び厚さ又は高さ(H)を更に有する。実施形態では、(i)D≧H又は(ii)W≧H及び/若しくはL≧Hである。ルミネッセンスタイルは、透明又は光散乱性であってもよい。実施形態では、タイルは、セラミックルミネッセンス材料を含んでもよい。
【0089】
特定の実施形態では、L≦10mm、例えば、特にL≦5mm、より特にL≦3mm、最も特にL≦2mmである。
【0090】
特定の実施形態では、W≦10mm、例えば、特にW≦5mm、より特にW≦3mm、最も特にW≦2mmである。
【0091】
特定の実施形態では、H≦10mm、例えば、特にH≦5mm、より特にH≦3mm、最も特にH≦2mmである。
【0092】
特定の実施形態では、D≦10mm、例えば、特にD≦5mm、より特にD≦3mm、最も特にD≦2mmである。
【0093】
特定の実施形態では、本体は、実施形態では、50μm~1mmの範囲の厚さを有してもよい。更に、本体は、100μm~10mmの範囲の横方向寸法(幅/直径)を有してもよい。また更なる特定の実施形態では、(i)D>H又は(ii)W>H及びW>Hである。特に、長さ、幅及び直径のような横方向寸法は、高さよりも少なくとも2倍、少なくとも5倍大きい。
【0094】
実施形態では、第1の光源と第1のルミネッセンス材料との間、すなわち、第1の光源の下流かつ第1のルミネッセンス材料の上流に、ダイクロイックフィルタが構成されてもよい。あるいは、又は更に、第2の光源と第1のルミネッセンス材料との間、すなわち、第2の光源の下流かつ第1のルミネッセンス材料の上流に、ダイクロイックフィルタが構成されてもよい。光源光がダイクロイックフィルタによって透過され、第1のルミネッセンス材料光が反射されて戻されることを可能にするために、ダイクロイックフィルタが適用されてもよい。このようにして、第1の光源及び/又は第2の光源の方向に伝搬する第1のルミネッセンス材料光が、少なくとも部分的に再利用されてもよい。それゆえ、実施形態では、第1のルミネッセンス材料と光学要素との間に、ダイクロイックフィルタが構成されてもよい。
【0095】
ダイクロイックフィルタと第1のルミネッセンス材料は、例えば、0.01~10mmの範囲から選択される、非ゼロの距離を有してもよい。物理的に接触しない場合、特に少なくとも約0.001mmの距離にある場合、光損失を少なくし得る。
【0096】
ダイクロイックフィルタ(又は他の光学系)が存在しない場合、実施形態では、第1及び/又は第2の光源は、例えば、0.01~10mmの範囲から選択される、非ゼロの距離を有してもよい。物理的に接触しない場合、特に少なくとも約0.001mmの距離にある場合、光損失を少なくし得る。非ゼロの距離はまた、第1の光源及び/又は第2の光源及び第1のルミネッセンス材料のための異なる熱経路を可能にし得る。
【0097】
第1の光源、第2の光源及び第1のルミネッセンス材料のうちの1つ以上と熱的に接触するように、1つ以上のヒートシンクが構成されてもよい。
【0098】
デバイス光をデバイス光のビームに(更に)形成することが望ましい場合がある。あるいは、又は更に、デバイス光を(均質化されたデバイス光に)(更に)均質化することが望ましい場合がある。このために、光学要素が使用されてもよい。それゆえ、実施形態では、光生成デバイスは、デバイス光をビーム形成するように構成された、かつ/又はデバイス光を均質化するように構成された光学要素を更に備えてもよい。特に、光学要素は、第1のルミネッセンス材料の下流に構成される。更に、光学要素は、1つ以上の第1の光源の下流かつ第2の光源の下流に構成される。
【0099】
光学要素は特に、光ビームを、所望の角度分布を有するビームに変換するために(「コリメートする」ために)使用される、コリメータを含み得る。更には、光学要素は特に、放射線入射窓を有する光透過性本体を含む。それゆえ、光学要素は、ルミネッセンス本体からの変換器放射線をコリメートするように構成されている、光透過性材料の物体であってもよい。特定の実施形態では、光学要素は、CPC(compound parabolic concentrator;複合放物集光器)などの、複合放物線様コリメータを含む。塊状CPCなどの塊状コリメータは、特に、光の抽出器として使用され、(発光)放射線をコリメートするために使用されてもよい。あるいはまた、(発光)放射線を集光するために、ロッドのノーズ部上の光学的接触(n>1.00)を有するドーム、又は、CPCなどの中空コリメータを備えてもよい。
【0100】
光学要素は、ルミネッセンス本体の(最も長い本体軸(当該本体軸は特に、放射線入力面に平行である)に対して垂直な)断面と同じ形状を有する、(光軸に対して垂直な)断面を有してもよい。例えば、後者が矩形断面を有する場合には、前者もまた、そのような矩形断面を有してもよいが、ただし、寸法は異なっていてもよい。更には、光学要素の寸法は、(ビーム成形機能を有し得るため)光学要素の長さにわたって変化してもよい。
【0101】
更には、光学要素の断面の形状は、光軸に沿った位置と共に変化してもよい。特定の構成では、矩形断面のアスペクト比は、光軸に沿った位置と共に、好ましくは単調に変化してもよい。別の好ましい構成では、光学要素の断面の形状は、光軸に沿った位置と共に、円形から矩形に、又はその逆に変化してもよい。
【0102】
上記のように、光生成デバイスは、第1の光源(光)及び第2の光源(光)を制御するように構成された制御システムを更に備えてもよい。特定の実施形態では、制御システムは、デバイス光の1つ以上の光学特性を、特に、更なる実施形態では、ユーザインタフェース、センサ信号及びタイマーに依存して、制御するように構成される。特定の実施形態では、1つ以上の光学特性は、相関色温度及び演色評価数を含む。実施形態では、1つ以上の制御モードにおいて、制御システムは、3100K未満の相関色温度で、演色評価数を85超に、特に87超に保つように構成される。また更なる実施形態では、1つ以上の制御モードにおいて、制御システムは、相関色温度を2700~3000Kの範囲に保つように構成される。この範囲では、CRIは、更に85超に又は更に約90などに、高く保たれることができる。また更なる特定の実施形態では、CRIは少なくとも88であり、相関色温度は3000K以下である。
【0103】
特定の実施形態では、(上述の)光学フィルタは、制御可能な光学フィルタであってもよい。それゆえ、特定の実施形態では、制御システムは、制御可能な光学フィルタを制御するように更に構成される。また、このようにして、CRI及び/又はCCTが制御されてもよい。それゆえ、実施形態では、調整可能な帯域フィルタが適用されてもよい。
【0104】
デバイス(光)の発光効率は、実施形態では、300~360lm/Wなどの290~370lm/W(lm=ルーメン)の範囲から選択されてもよい。
【0105】
実施形態では、光生成デバイスは、4W/mm、特に少なくとも7W/mmのパワー密度、より特に少なくとも9W/mm、更により特に少なくとも13W/mmのパワー密度を有するルミネッセンス変換器の出射面から放出されたパワーを有するルミネッセンス光を提供するように構成される。
【0106】
また更なる特定の実施形態では、照明デバイスは、ルミネッセンス光と同じ表面から出る青色及び/又は赤色レーザ光と組み合わせてルミネッセンス光を提供し、少なくとも2000lm/mm、より特に少なくとも3000lm/mm、更により特に少なくとも6000lm/mmの輝度を有する白色光を提供するように構成されてもよい。本明細書では、「lm」は、ルーメンを指す。
【0107】
また更なる態様では、本発明はまた、本明細書に定義されるような光生成デバイスを備える照明器具を提供する。
【0108】
照明デバイスは、例えば、オフィス照明システム、家庭用アプリケーションシステム、店舗照明システム、家庭用照明システム、アクセント照明システム、スポット照明システム、劇場照明システム、光ファイバアプリケーションシステム、投影システム、自己点灯ディスプレイシステム、画素化ディスプレイシステム、セグメント化ディスプレイシステム、警告標識システム、医療用照明アプリケーションシステム、インジケータ標識システム、装飾用照明システム、ポータブルシステム、自動車用アプリケーション、(屋外)道路照明システム、都市照明システム、温室照明システム、園芸用照明、デジタル投影、又はLCDバックライトの一部であってもよく、若しくは、それらに適用されてもよい。
【0109】
本明細書における用語「白色光」は、当業者には既知である。白色光は特に、2000~20000K、特に2700~20000Kなどの、約1800~20000K、一般照明に関しては特に約2700K~6500Kの範囲の相関色温度(CCT)を有する光に関する。実施形態では、バックライトの目的に関しては、相関色温度(CCT)は、特に約7000K~20000Kの範囲であってもよい。また更には、実施形態では、相関色温度(CCT)は特に、BBL(black body locus;黒体軌跡)から約15SDCM(standard deviation of color matching;等色標準偏差)以内、特にBBLから約10SDCM以内、更により特定的にはBBLから約5SDCM以内である。
【0110】
用語「可視」、「可視光」、又は「可視発光」、及び同様の用語は、約380~780nmの範囲の1つ以上の波長を有する光を指す。
【図面の簡単な説明】
【0111】
ここで、本発明の実施形態が、添付の概略図面を参照して例としてのみ説明され、図面中、対応する参照記号は、対応する部分を示す。
図1a】可能ないくつかの実施形態を概略的に示す。
図1b】可能ないくつかの実施形態を概略的に示す。
図2a】いくつかの態様を概略的に示す。
図2b】いくつかの態様を概略的に示す。
図3】更なる実施形態を概略的に示す。
図4】ルミネッセンス材料(本体)のいくつかの実施形態を概略的に示す。
【0112】
概略図面は、必ずしも正しい縮尺ではない。
【発明を実施するための形態】
【0113】
図1a~図1bは、デバイス光1001を生成するように構成された光生成デバイス1000の可能ないくつかの実施形態を概略的に示す。光生成デバイス1000は、(i)青色の第1の光源光111を生成するように構成された第1の光源110を備える。特に、第1の光源110は、第1のレーザ光源10を備える。第1のレーザ光源10は特に、第1のレーザ光源光11を生成するように構成される。特に、第1のレーザ光源光11は、青色光である。光生成デバイス1000は、(ii)青色の第1の光源光111の一部を第1のルミネッセンス材料光211に変換するように構成された第1のルミネッセンス材料210を更に備える。ルミネッセンス材料光211は、緑色及び黄色のうちの1つ以上の波長を有する発光帯域を有してもよい。光生成デバイス1000は、(iii)第1のルミネッセンス材料光211を光学的にフィルタリングして、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光213にするように構成された光学フィルタ410を更に備えてもよく、それにより、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光213が、第1のルミネッセンス材料光211に対して赤色シフトされる。光生成デバイス1000は、(iv)赤色の第2の光源光121を生成するように構成された第2の光源120を更に備える。特に、第2の光源120は、(第2のレーザ光源光21を生成するように構成された第2のレーザ光源20を備える。
【0114】
概略的に示されるように、光生成デバイス1000の1つ以上の動作モードにおいて、光生成デバイス1000は、第1の光源光111、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光213、及び第2の光源光121を含む、白色デバイス光1001を生成するように構成される。
【0115】
特に、第1のルミネッセンス材料210は、A12:Ceタイプのルミネッセンス材料を含んでもよく、Aが、Y、La、Gd、Tb及びLuのうちの1つ以上、特にY、Gd、Tb及びLuのうちの(少なくとも)1つ以上を含み、Bが、Al、Ga、In及びScのうちの1つ以上を含み、Aが、Y、Gd及びLuのうちの少なくとも1つ以上を含み、Bが少なくともAlを含む。上記のように、ルミネッセンス材料210は、Yx1-x2-x3x2Cex33Aly1-y2y2512を含んでもよく、x1+x2+x3=1、x3>0、0<x2+x3≦0.2、y1+y2=1、0≦y2≦0.2、Aは、ランタノイドから成る群から選択された1以上の元素を含み、Bは、Ga、In及びScから成る群から選択された1以上の元素を含む。B-Oの最大10%は、Si-Nによって置換されてもよく、よって、B-OはB'-Oを含んでもよい。特に、x3は、0.001~0.1の範囲から選択され、0<x2+x3≦0.1であり、0≦y2≦0.1である。上記のように、実施形態では、x1>0である。
【0116】
特定の実施形態では、光生成デバイス1000はルミネッセンス材料を備え、ルミネッセンス材料の少なくとも95重量%が、(Yx1-x2-x3A'x2Cex3(Aly1-y2B'y212を含む(上記も参照されたい)。それゆえ、デバイス光1001に含まれる本質的に全てのルミネッセンス材料光は、この(Yx1-x2-x3A'x2Cex3(Aly1-y2B'y212ルミネッセンス材料をベースにしてもよい。
【0117】
実施形態では、図1aに概略的に示されるように、第2の光源120は、第1のルミネッセンス材料210の下流に構成されてもよい。そのような実施形態では、光生成デバイス1000は、(第1のルミネッセンス材料210の下流で)第2の光源光121と第1のルミネッセンス材料光211とを組み合わせるように構成されてもよい。例えば、第2の光源光121を導入するために、光学要素420が適用されてもよい。光学要素420は、例えば、ダイクロイックミラーであってもよい。第1のルミネッセンス材料を冷却するために、ヒートシンク(図示せず)が適用されてもよい。
【0118】
光生成デバイス1000は、第1の光源110及び第2の光源120を制御するように構成された制御システム300を更に備えてもよい。実施形態では、制御システムは、例えば、ユーザインタフェース、センサ信号及びタイマー(図示せず)に依存して、デバイス光1001の1つ以上の光学特性を制御するように構成される。例えば、1つ以上の光学特性は、相関色温度及び演色評価数を含む。それゆえ、実施形態では、1つ以上の制御モードにおいて、制御システム300は、演色評価数を85超に、相関色温度を3100K未満に、例えば、3000以下などであるが、他の実施形態では、特に(また)2700K以上などに、保つように構成される。
【0119】
実施形態では、光学フィルタ410は、制御可能な光学フィルタ410であってもよい。それゆえ、そのような実施形態では、制御システム300は、制御可能な光学フィルタ410を制御するように更に構成されてもよい。
【0120】
制御可能な光学フィルタが、実施形態では、複数の異なるフィルタを備えた回転可能なホイールを含んでもよく、それらの1つが、光路内に構成されてもよい。フィルタを変更することにより、異なる光学特性が得られてもよい。
【0121】
図1aはまた、光生成デバイス1000が、デバイス光1001をビーム形成するように構成された、かつ/又はデバイス光1001を均質化するように構成された光学要素430を更に備える、実施形態を概略的に示す。概略的に示されるように、光学要素430は、第1のルミネッセンス材料210の下流に構成される。例えば、光学要素430は、CPC様の光学要素を備えてもよい。
【0122】
図1bは、第1の光源110及びオプションの第1の光学系420が、第1の光源光111の一部で第1のルミネッセンス材料210を照射するように構成され、第1の光源光111の別の部分が、第1のルミネッセンス材料210を避けるように構成される、実施形態を概略的に示す。ここで、複数の第1の光源110が適用され、それらの1つ以上が、第1のルミネッセンス材料を励起させるように構成され、それらの1つ以上が、第1のルミネッセンス材料210を避けるように構成される。例えば、光生成デバイス1000の1つ以上の動作モードにおいて、光生成デバイス1000は、第1のルミネッセンス材料210を避けた第1の光源光111、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光213、及び第2の光源光121を含む、白色デバイス光1001を生成するように構成されてもよい。
【0123】
図1bはまた、第1のルミネッセンス材料210が、第2の光源光121の少なくとも一部に対して透過性である、実施形態を概略的に示す。ここで、第2の光源120は、第1のルミネッセンス材料210の上流に構成される。それゆえ、1つ以上の動作モード中に、第2の光源光121の少なくとも一部が、第1のルミネッセンス材料210を透過して、透過した第2の光源光121を提供する。光生成デバイス1000の1つ以上の動作モードにおいて、光生成デバイス1000は、第1の光源光111、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光213、及び透過した第2の光源光121を含む、白色デバイス光1001を生成するように構成されてもよい。
【0124】
図1bはまた、ルミネッセンス本体1200を備える光生成デバイス1000の実施形態を概略的に示す。ルミネッセンス本体1200は、第1のルミネッセンス材料200を含む。更に、特に実施形態では、光生成デバイス1000は複数の第1の光源110を備え、複数の第1の光源110は、第1の光源光111でルミネッセンス本体1200を照射するように構成される。
【0125】
ルミネッセンス本体1200は、長さLを有する。更に、本体1200は、幅W及び高さH(図示せず)又は直径D(図示せず)を有してもよい。ルミネッセンス本体は、長さLを規定する第1の端面141及び第2の端面142を有してもよい。更に、ルミネッセンス本体は、側面又は側面の一部であり得る放射線入力面111と、特に、第2の端面142などの端面に含まれ得る放射線出射窓112とを有する。更に、反射器が利用可能であり得る(本明細書には図示せず)。更なる実施形態については、参照によって本明細書に組み込まれる国際公開第2018/141625号又は参照によって本明細書に組み込まれる国際公開第2006/054203号が参照される。
【0126】
図2aは、光学フィルタ410の可能な実施形態を概略的に示す。光学フィルタ410は、第1の波長平均光透過率を有する第1の波長範囲λf11~λf12と、第2の波長平均光透過率を有する第2の波長範囲λf21~λf22とを伴う、波長依存性光透過率を有する。概略的に示されるように、第1の波長平均光透過率は、第2の波長平均光透過率よりも低い。更に、概略的に示されるように、λf11<λf12≦λf21<λf22である。特に、λf12及びλf21は、515nm±20nmの範囲から選択される。上で示されたように、光学フィルタ410は、第1のルミネッセンス材料210の下流に構成される(図1a~図1bを参照)。
【0127】
左側の図は、ロングパスフィルタを概略的に示し、右側の図は、ダイクロイックフィルタなどの除去フィルタ又は逆帯域フィルタを概略的に示す。概略的に示されるように、両方の実施形態では、第1の波長平均光透過率は、第2の波長平均光透過率のせいぜい2分の1であってもよい。よって、除去フィルタを概略的に表し得る左側の図を参照すると、第1の波長範囲よりも短い波長にあり、透過率が第1の波長範囲よりも平均して高い更なる波長範囲があってもよい。ここで、例として、第1の波長範囲の両側における透過率は、(必ずしもそうでないが)本質的に同じである。図1a及び図1bの実施形態を参照すると、左側の光学フィルタは特に、図1bの実施形態に有用であり得、右側の光学フィルタは特に、図1aの実施形態に使用されてもよい。
【0128】
図2bは、デバイス光1001の実施形態を概略的に示し、S1は、ルミネッセンス材料光211がフィルタリングされていないデバイス光を示し、S2は、ルミネッセンス材料光213がフィルタリングされたデバイス光1001である。スペクトルパワー分布の三角形の部分は、フィルタリング除去される(本質的にS1とS2との間の唯一の違いである)。概略的に示されるように、λf11>λである。上記のように、λは、第1の光源光111のピーク発光を示す。更に、特にλf21<530nmである。
【0129】
更に、図2bに示されるように、第1の光源光111は、ピーク最大値λを有し、λが、470nm±5nmの範囲から選択され、第2の光源光121は、ピーク最大値λを有し、λが、630nm±5nmの範囲から選択される。
【0130】
それゆえ、とりわけ本明細書では、440~470nmの発光を有するレーザでCeドープYAGを励起させるために青色レーザを使用することが提案される。そして、CeドープYAGからの発光は、470nmの青色レーザ発光と、また630nmの赤色レーザ発光とも組み合わされて、<3000Kの範囲のCCTを生成する。しかし、これらの組み合わせによってCRIが90未満になることが分かった。CCT3000KでCRI>90を得るために、図2bに示されるように、YAG発光のわずかな部分を除去した。全体から除去されたパワーは、スペクトル中のパワーの3%のみに相当する。CeドープYAGスペクトルの一部を除去する前及び除去した後の光源の特性が、表1に示されている。CCT2700で90よりも高いCRIを得るために、同じことを行い、CeドープYAG発光の一部を除去した。しかし、この場合、全体パワーの4.5%に相当するスペクトルのより多くの部分を除去する必要があった。このことを行うことにより、CCT=2700KでCRI90の発光を得た。CeドープYAGスペクトルの一部を除去する前及び除去した後の光源の特性が、表2に示されている。
【0131】
【表1】
【0132】
【表2】
【0133】
基本的には、わずかに変化した赤色レーザ波長及び(YAG蛍光体の隣への)赤色蛍光体(Eu2+ベースの窒化物)の添加によって同じことを行った。
【0134】
【表3】
【0135】
ここでも、わずかな光損失のみでCRIを増加させ得ることが分かる。
【0136】
図3は、上で説明された光生成デバイス1000を備える照明器具2の実施形態を概略的に示す。符号301は、照明システム1000に含まれるか、又はそれに機能的に結合された制御システム(図示せず)と機能的に結合され得るユーザインタフェースを示す。
【0137】
図4は、(第1の)ルミネッセンス材料210の可能ないくつかの実施形態を概略的に示す。第1のルミネッセンス材料210は、層又は本体として設けられてもよい。ルミネッセンス材料はまた、(第1の)ルミネッセンス材料を含む層又は本体を提供されてもよい。層又は本体は、直径(D)又は長さL及び幅Wから選択される寸法、並びに高さHを有してもよい。第1の光源光は、側面のうち比較的大きな面積を有する1つに、すなわち、左側の実施形態では直径Dを有する円形の側面に、又は右側の実施形態では面積WLを有する上面若しくは下面に設けられてもよい。
【0138】
用語「複数」は、2つ以上を指す。
【0139】
本明細書の用語「実質的に(substantially)」若しくは「本質的に(essentially)」、及び同様の用語は、当業者には理解されるであろう。用語「実質的に」又は「本質的に」はまた、「全体的に(entirely)」、「完全に(completely)」、「全て(all)」などを伴う実施形態も含み得る。それゆえ、実施形態では、実質的に又は本質的にという形容詞はまた、削除される場合もある。適用可能な場合、用語「実質的に」又は用語「本質的に」はまた、95%以上、特に99%以上、更により特に100%を含む99.5%以上など、90%以上に関連し得る。
【0140】
用語「備える(comprise)」は、用語「備える(comprises)」が「から成る(consists of)」を意味する実施形態もまた含む。
【0141】
用語「及び/又は」は、特に、その「及び/又は」の前後で言及された項目のうちの1つ以上に関連する。例えば、語句「項目1及び/又は項目2」、及び同様の語句は、項目1及び項目2のうちの1つ以上に関する場合もある。用語「含む(comprising)」は、一実施形態では、「から成る(consisting of)」を指す場合もあるが、別の実施形態ではまた、「少なくとも定義されている種、及びオプションとして1つ以上の他の種を包含する」も指す場合がある。
【0142】
更には、明細書本文及び請求項での、第1、第2、第3などの用語は、類似の要素を区別するために使用されるものであり、必ずしも、連続的又は時系列的な順序を説明するために使用されるものではない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、本明細書で説明される本発明の実施形態は、本明細書で説明又は図示されるもの以外の、他の順序での動作が可能である点を理解されたい。
【0143】
本明細書では、デバイス、装置、又はシステムは、とりわけ、動作中について説明されてもよい。当業者には明らかとなるように、本発明は、動作の方法、又は動作中のデバイス、装置、若しくはシステムに限定されるものではない。
【0144】
上述の実施形態は、本発明を限定するものではなく、むしろ例示するものであり、当業者は、添付の請求項の範囲から逸脱することなく、多くの代替的実施形態を設計することが可能となる点に留意されたい。
【0145】
請求項では、括弧内のいかなる参照符号も、その請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0146】
動詞「備える、含む(to comprise)」及びその活用形の使用は、請求項に記述されたもの以外の要素又はステップが存在することを排除するものではない。文脈が明らかにそうではないことを必要としない限り、明細書本文及び請求項の全体を通して、単語「含む(comprise)」、「含んでいる(comprising)」などは、排他的又は網羅的な意味ではなく包括的な意味で、すなわち、「含むが、限定されない」という意味で解釈されたい。
【0147】
要素に先行する冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、複数のそのような要素が存在することを排除するものではない。
【0148】
本発明は、いくつかの個別要素を含むハードウェアによって、及び、好適にプログラムされたコンピュータによって実施されてもよい。いくつかの手段を列挙する、デバイスの請求項、又は装置の請求項、又はシステムの請求項では、これらの手段のうちのいくつかは、1つの同一のハードウェア物品によって具現化されてもよい。特定の手段が、互いに異なる従属請求項内に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用され得ないことを示すものではない。
【0149】
本発明はまた、デバイス、装置、若しくはシステムを制御し得るか、又は、本明細書で説明される方法若しくはプロセスを実行し得る、制御システムも提供する。また更には、本発明はまた、デバイス、装置、若しくはシステムに機能的に結合されているか、又は、デバイス、装置、若しくはシステムによって含まれている、コンピュータ上で実行されると、そのようなデバイス、装置、若しくはシステムの1つ以上の制御可能要素を制御する、コンピュータプログラム製品も提供する。
【0150】
本発明は更に、明細書本文で説明される特徴及び/又は添付図面に示される特徴のうちの1つ以上を含む、デバイス、装置、若しくはシステムに適用される。本発明は更に、明細書本文で説明される特徴及び/又は添付図面に示される特徴のうちの1つ以上を含む、方法又はプロセスに関する。
【0151】
本特許で論じられている様々な態様は、更なる利点をもたらすために組み合わされることも可能である。更には、当業者は、実施形態が組み合わされることが可能であり、また、3つ以上の実施形態が組み合わされることも可能である点を理解するであろう。更には、特徴のうちのいくつかは、1つ以上の分割出願のための基礎を形成し得るものである。
【要約】
本発明は、デバイス光1001を生成するように構成された光生成デバイス1000であって、光生成デバイス1000が、(i)青色の第1の光源光111を生成するように構成され、第1のレーザ光源10である第1の光源110と、(ii)青色の第1の光源光111の一部を、緑色及び黄色のうちの1つ以上の波長を有する発光帯域を有する第1のルミネッセンス材料光211に変換するように構成された第1のルミネッセンス材料210と、(iii)第1のルミネッセンス材料光211を光学的にフィルタリングして、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光213にするように構成され、それにより、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光213が、第1のルミネッセンス材料光211に対して赤色シフトされる、光学フィルタ410と、(iv)赤色の第2の光源光121を生成するように構成され、第2のレーザ光源20を含む第2の光源120とを含み、光生成デバイス1000の1つ以上の動作モードにおいて、光生成デバイス1000が、第1の光源光111、光学的にフィルタリングされた第1のルミネッセンス材料光213、及び第2の光源光121を含む、白色デバイス光1001を生成するように構成される、光生成デバイス1000を提供する。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4