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特許7142335オンラインペイ代引決済装置、オンラインペイ代引決済方法、および、オンラインペイ代引決済プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-15
(45)【発行日】2022-09-27
(54)【発明の名称】オンラインペイ代引決済装置、オンラインペイ代引決済方法、および、オンラインペイ代引決済プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20220916BHJP
   G06Q 20/16 20120101ALI20220916BHJP
【FI】
G06Q10/08
G06Q20/16
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022002447
(22)【出願日】2022-01-11
【審査請求日】2022-01-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500374434
【氏名又は名称】ビリングシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】江田 敏彦
【審査官】鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-024730(JP,A)
【文献】特開2018-077769(JP,A)
【文献】特開2010-039619(JP,A)
【文献】特開2020-038578(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えたオンラインペイ代引決済装置であって、
前記記憶部は、
決済サービスのユーザアカウントを設定した決済サービスデータを記憶する決済サービス記憶手段、
を備え、
前記制御部は、
商品を所持した配送業者が配送先に到着した際に、前記端末装置の前記入出力部にて撮影された記商品に貼付された送り状上の、支払画面表示要求入力制御が設定されたバーコードまたは二次元コードに基づいて、前記商品の注文者の前記端末装置から送信された支払画面表示要求を受信した場合、前記決済サービスによる前記商品の支払画面を前記商品の注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる請求表示制御手段と、
前記支払画面にて支払指示が設定された場合、前記支払指示に基づいて、前記商品の支払処理を実行する支払実行手段と、
前記商品の支払処理の支払完了通知を前記端末装置の前記入出力部に表示させる支払完了表示制御手段と、
を備えたことを特徴とするオンラインペイ代引決済装置。
【請求項2】
前記請求表示制御手段は、
前記商品を所持した前記配送業者が前記配送先に到着した際に、前記注文者の前記端末装置の前記入出力部にて撮影された前記商品に貼付された前記送り状上の、前記支払画面表示要求入力制御が設定された前記バーコードまたは前記二次元コードに基づいて、前記注文者の前記端末装置から送信された前記支払画面表示要求を受信した場合、前記決済サービスによる前記商品の前記支払画面を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする請求項1に記載のオンラインペイ代引決済装置。
【請求項3】
前記請求表示制御手段は、
前記商品を所持した前記配送業者が前記配送先に到着した際に、前記配送業者の前記端末装置の前記入出力部にて撮影された前記注文者の電子メールアドレスが設定された前記商品に貼付された前記送り状上の、前記支払画面表示要求入力制御が設定された前記バーコードまたは前記二次元コードに基づいて、前記配送業者の前記端末装置から前記注文者の前記端末装置に商品到着通知が送信され、前記商品到着通知にて選択されて前記注文者の前記端末装置から送信された前記支払画面表示要求を受信した場合、前記決済サービスによる前記商品の前記支払画面を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする請求項1に記載のオンラインペイ代引決済装置。
【請求項4】
前記請求表示制御手段は、
更に、前記商品の前記配送先への到着前に、前記配送業者の前記端末装置の前記入出力部にて撮影された前記注文者の電子メールアドレスが設定された前記商品に貼付された前記送り状に基づいて、前記配送業者の前記端末装置から前記注文者の前記端末装置に商品到着通知が送信され、前記商品到着通知にて選択されて前記注文者の前記端末装置から送信された前記支払画面表示要求を受信した場合、前記決済サービスによる前記商品の前記支払画面を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする請求項1に記載のオンラインペイ代引決済装置。
【請求項5】
前記請求表示制御手段は、
前記商品の前記配送先への到着前に、前記配送業者の前記端末装置の前記入出力部にて撮影された前記注文者の前記電子メールアドレスが設定された前記商品に貼付された前記送り状上の前記バーコードまたは前記二次元コードに基づいて、前記配送業者の前記端末装置から前記注文者の前記端末装置に商品到着通知が送信され、前記商品到着通知にて選択されて前記注文者の前記端末装置から送信された前記支払画面表示要求を受信した場合、前記決済サービスによる前記商品の前記支払画面を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする請求項4に記載のオンラインペイ代引決済装置。
【請求項6】
前記支払完了表示制御手段は、
前記商品の前記支払処理の前記支払完了通知を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載のオンラインペイ代引決済装置。
【請求項7】
前記支払完了表示制御手段は、
前記支払処理の完了後に、前記配送業者の前記端末装置の前記入出力部にて撮影された前記商品に貼付された前記送り状上の前記バーコードまたは前記二次元コードに基づいて、前記配送業者の前記端末装置から送信された支払状況確認要求を受信した場合、前記商品の前記支払処理の前記支払完了通知を前記配送業者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載のオンラインペイ代引決済装置。
【請求項8】
前記商品到着通知は、
前記商品の画像を含むことを特徴とする請求項3または4に記載のオンラインペイ代引決済装置。
【請求項9】
入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えたオンラインペイ代引決済装置に実行させるためのオンラインペイ代引決済方法であって、
前記記憶部は、
決済サービスのユーザアカウントを設定した決済サービスデータを記憶する決済サービス記憶手段、
を備え、
前記制御部で実行させる、
商品を所持した配送業者が配送先に到着した際に、前記端末装置の前記入出力部にて撮影された記商品に貼付された送り状上の、支払画面表示要求入力制御が設定されたバーコードまたは二次元コードに基づいて、前記商品の注文者の前記端末装置から送信された支払画面表示要求を受信した場合、前記決済サービスによる前記商品の支払画面を前記商品の注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる請求表示制御ステップと、
前記支払画面にて支払指示が設定された場合、前記支払指示に基づいて、前記商品の支払処理を実行する支払実行ステップと、
前記商品の支払処理の支払完了通知を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる支払完了表示制御ステップと、
を含むことを特徴とするオンラインペイ代引決済方法。
【請求項10】
入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えたオンラインペイ代引決済装置に実行させるためのオンラインペイ代引決済プログラムであって、
前記記憶部は、
決済サービスのユーザアカウントを設定した決済サービスデータを記憶する決済サービス記憶手段、
を備え、
前記制御部において、
商品を所持した配送業者が配送先に到着した際に、前記端末装置の前記入出力部にて撮影された記商品に貼付された送り状上の、支払画面表示要求入力制御が設定されたバーコードまたは二次元コードに基づいて、前記商品の注文者の前記端末装置から送信された支払画面表示要求を受信した場合、前記決済サービスによる前記商品の支払画面を前記商品の注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる請求表示制御ステップと、
前記支払画面にて支払指示が設定された場合、前記支払指示に基づいて、前記商品の支払処理を実行する支払実行ステップと、
前記商品の支払処理の支払完了通知を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる支払完了表示制御ステップと、
を実行させるためのオンラインペイ代引決済プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインペイ代引決済装置、オンラインペイ代引決済決済方法、および、オンラインペイ代引決済プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、注文主がキャッシュレス代引決済で商品を発注し、キャッシュレス代引決済サービスの利用者として登録された銀行のATMにて前もって現金支払を完了している際に、配送員により当該商品が注文者の元に配達され、ユーザ端末および配送員端末からの無線信号による認証が成功した場合、商品の決済処理を完了する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-206215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の発明においては、配送業者による商品配送前に注文主が銀行ATMに訪問して支払完了しておく必要があるという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、注文者が商品代金、ならびに、送料および/または通関料等のその他費用代金を含む代金を商品と引き換えに決済会社の決済サービスを使って支払った場合、決済会社から商品販売者に商品代金が支払われ、運送会社に送料等のその他費用が支払われるオンラインペイ代引決済装置、オンラインペイ代引決済方法、および、オンラインペイ代引決済プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るオンラインペイ代引決済装置は、入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えたオンラインペイ代引決済装置であって、前記記憶部は、決済サービスのユーザアカウントを設定した決済サービスデータを記憶する決済サービス記憶手段、を備え、前記制御部は、商品を所持した配送業者が配送先に到着した際に、前記決済サービスによる前記商品の支払画面を前記商品の注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる請求表示制御手段と、前記支払画面にて支払指示が設定された場合、前記支払指示に基づいて、前記商品の支払処理を実行する支払実行手段と、前記商品の支払処理の支払完了通知を前記端末装置の前記入出力部に表示させる支払完了表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るオンラインペイ代引決済装置において、前記請求表示制御手段は、前記商品を所持した前記配送業者が前記配送先に到着した際に、前記注文者の前記端末装置の前記入出力部にて撮影された前記商品に貼付された送り状に基づいて、前記注文者の前記端末装置から送信された支払画面表示要求を受信した場合、前記決済サービスによる前記商品の前記支払画面を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るオンラインペイ代引決済装置において、前記請求表示制御手段は、前記商品を所持した前記配送業者が前記配送先に到着した際に、前記配送業者の前記端末装置の前記入出力部にて撮影された前記注文者の電子メールアドレスが設定された前記商品に貼付された送り状に基づいて、前記配送業者の前記端末装置から前記注文者の前記端末装置に商品到着通知が送信され、前記商品到着通知にて選択されて前記注文者の前記端末装置から送信された支払画面表示要求を受信した場合、前記決済サービスによる前記商品の前記支払画面を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るオンラインペイ代引決済装置において、前記請求表示制御手段は、更に、前記商品の前記配送先への到着前に、前記配送業者の前記端末装置の前記入出力部にて撮影された前記注文者の電子メールアドレスが設定された前記商品に貼付された送り状に基づいて、前記配送業者の前記端末装置から前記注文者の前記端末装置に商品到着通知が送信され、前記商品到着通知にて選択されて前記注文者の前記端末装置から送信された支払画面表示要求を受信した場合、前記決済サービスによる前記商品の前記支払画面を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るオンラインペイ代引決済装置において、前記請求表示制御手段は、前記商品を所持した前記配送業者が前記配送先に到着した際に、前記注文者の前記端末装置の前記入出力部にて撮影された前記商品に貼付された前記送り状上のバーコードまたは二次元コードに基づいて、前記注文者の前記端末装置から送信された前記支払画面表示要求を受信した場合、前記決済サービスによる前記商品の前記支払画面を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るオンラインペイ代引決済装置において、前記請求表示制御手段は、前記商品を所持した前記配送業者が前記配送先に到着した際に、前記配送業者の前記端末装置の前記入出力部にて撮影された前記注文者の前記電子メールアドレスが設定された前記商品に貼付された前記送り状上のバーコードまたは二次元コードに基づいて、前記配送業者の前記端末装置から前記注文者の前記端末装置に商品到着通知が送信され、前記商品到着通知にて選択されて前記注文者の前記端末装置から送信された前記支払画面表示要求を受信した場合、前記決済サービスによる前記商品の前記支払画面を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るオンラインペイ代引決済装置において、前記請求表示制御手段は、前記商品の前記配送先への到着前に、前記配送業者の前記端末装置の前記入出力部にて撮影された前記注文者の前記電子メールアドレスが設定された前記商品に貼付された前記送り状上のバーコードまたは二次元コードに基づいて、前記配送業者の前記端末装置から前記注文者の前記端末装置に商品到着通知が送信され、前記商品到着通知にて選択されて前記注文者の前記端末装置から送信された前記支払画面表示要求を受信した場合、前記決済サービスによる前記商品の前記支払画面を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るオンラインペイ代引決済装置において、前記支払完了表示制御手段は、前記商品の前記支払処理の前記支払完了通知を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係るオンラインペイ代引決済装置において、前記支払完了表示制御手段は、前記支払処理の完了後に、前記配送業者の前記端末装置の前記入出力部にて撮影された前記商品に貼付された送り状上のバーコードまたは二次元コードに基づいて、前記配送業者の前記端末装置から送信された支払状況確認要求を受信した場合、前記商品の前記支払処理の前記支払完了通知を前記配送業者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係るオンラインペイ代引決済装置において、前記商品到着通知は、前記商品の画像を含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係るオンラインペイ代引決済方法は、入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えたオンラインペイ代引決済装置に実行させるためのオンラインペイ代引決済方法であって、前記記憶部は、決済サービスのユーザアカウントを設定した決済サービスデータを記憶する決済サービス記憶手段、を備え、前記制御部で実行させる、商品を所持した配送業者が配送先に到着した際に、前記決済サービスによる前記商品の支払画面を前記商品の注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる請求表示制御ステップと、前記支払画面にて支払指示が設定された場合、前記支払指示に基づいて、前記商品の支払処理を実行する支払実行ステップと、前記商品の支払処理の支払完了通知を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる支払完了表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係るオンラインペイ代引決済プログラムは、入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えたオンラインペイ代引決済装置に実行させるためのオンラインペイ代引決済プログラムであって、前記記憶部は、決済サービスのユーザアカウントを設定した決済サービスデータを記憶する決済サービス記憶手段、を備え、前記制御部において、商品を所持した配送業者が配送先に到着した際に、前記決済サービスによる前記商品の支払画面を前記商品の注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる請求表示制御ステップと、前記支払画面にて支払指示が設定された場合、前記支払指示に基づいて、前記商品の支払処理を実行する支払実行ステップと、前記商品の支払処理の支払完了通知を前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる支払完了表示制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、商品の受渡時に、現金の受け渡しを必要としない為、現金取り扱い業務が削減できるという効果を奏する。また、従来の代引決済では、不在の場合、持ち帰り等が必要であったが、本発明によれば、スマートフォンで連絡が取れれば、配送商品の写真等を送付し、遠隔決済ができるので、宅配ボックス等への対応が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、従来の代引決済処理の一例を示す図である。
図2図2は、本実施形態におけるオンラインペイ代引決済処理の一例を示す図である。
図3図3は、本実施形態におけるオンラインペイ代引決済システムの構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、本実施形態におけるオンラインペイ代引決済システムの処理の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、本実施形態におけるオンラインペイ代引決済処理の一例を示す図である。
図6図6は、本実施形態におけるオンラインペイ代引決済処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0021】
[1.概要]
まず、図1および図2を参照して、本発明の概要を説明する。図1は、従来の代引決済処理の一例を示す図である。図2は、本実施形態におけるオンラインペイ代引決済処理の一例を示す図である。
【0022】
EC(Electronic Commerce)サイトや通信販売などの非対面で物品を購入する際、代金の支払いには、様々な方法があり、例えば、インターネット上での直接支払としては、クレジットカード払い、ネット振込、および、ポイント支払等があり、インターネット外での間接支払としては、現金書留、銀行振込、コンビニ支払、および、代引決済(なお、代引きの場合、様々な対面決済の方法も利用できる)がある。
【0023】
従来の代引決済(代金引換決済、COD:Cash On Delibery)は、ECサイトや通販で物品を購入する際、商品と引換で代金を支払うことで商品発注する方法であり、商品配達時に購入者から商品と引換えに商品代金と送料が配送会社に支払われ、その後、配送会社から商品代金が売り主に送金される。例えば、図1に示すように、従来は、(1)購入者がECサイトや通販などで商品を代引きで注文(購入)し、(2)販売元から代引きで商品が発送され、(3)商品の受け取り時に、購入者が配送会社に商品代金を支払い、(4)決済会社を通して、配送会社から販売元へ商品代金が振り込まれる。
【0024】
そこで、本実施形態においては、ECサイトや通販で物品を購入する際、商品と引換で代金を決済会社のオンライン決済で支払うことで商品発注する仕組みとして、オンラインペイ代引決済(OPOD:Online Pay On Delibery)を提供している。すなわち、本実施形態においては、商品配達時に購入者から商品と引換えに商品代金および送料が決済会社に支払われ、その後、配送会社から商品代金が売り主に送金される。例えば、図2に示すように、本実施形態においては、(1)購入者がECサイトや通販などで商品をオンラインペイ代引きで注文(購入)し、(2)販売元からオンラインペイ代引きで商品が発送され、(3)商品の受け取り時に、購入者が商品に貼付されたQRコード(登録商標)や配送会社が提示するQRコード(登録商標)を購入者のスマートフォンでスキャンし、画面表示される請求金額を支払承認し、商品代金と配送料が決済会社に支払われ、(4)決済会社を通して販売元へ商品代金が振り込まれ、(5)決済会社を通して配送会社へ送料が振り込まれる。
【0025】
このように、従来のCODは、販売者と運送会社が契約して運送会社が提供するサービスであり、本実施形態におけるOPODは、販売者と決済会社が契約して決済会社が提供するサービスである。また、従来のCODは、購入者が送料、通関料等のその他費用を含む代金を商品と引き換えに運送会社に支払われ、運送会社から販売者に商品代金が支払われるため、本実施形態におけるOPODとは、お金の流れが違う。
【0026】
[2.オンラインペイ代引決済システムの構成]
本実施形態に係る端末装置100(配送業者の端末装置100、商品の注文者の端末装置100、および、商品の販売元の端末装置100)、サーバ(オンラインペイ代引決済装置)200、金融機関システム(エレクトロニックバンキングシステム)500、および、配送業者システム600を通信可能に接続したオンラインペイ代引決済システムの構成の一例について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態におけるオンラインペイ代引決済システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
[端末装置100の構成]
図3において、端末装置100は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、PHS、PDA(Personal Digital Assistants)もしくはコードリーダ(例えば、QRコード(登録商標)リーダ等)等の携帯端末、または、一般に市販されるデスクトップ型もしくはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置等であってもよい。
【0028】
端末装置100は、制御部102と記憶部106と入出力部112とを備えており、端末装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0029】
入出力部112は、データの入出力(I/O)を行う機能を有していてもよい。ここで、入出力部112は、例えば、キー入力部、タッチパネル、コントロールパッド(例えば、タッチパッド、および、ゲームパッド等)、マウス、キーボード、および、マイク等であってもよい。また、入出力部112は、アプリケーション・ソフトウェア等の(入出力)情報を表示する表示部(例えば、液晶または有機EL等から構成されるディスプレイ、モニタ、および、タッチパネル等)であってもよい。また、入出力部112は、音声情報を音声として出力する音声出力部(例えば、スピーカ等)であってもよい。また、入出力部112は、CCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサ等の撮像素子で撮影した画像(静止画および動画)をデジタルデータとして記録する画像入力部(例えば、カメラ等)であってもよい。また、入出力部112は、指紋センサ、虹彩認証もしくは顔認証等に利用可能なカメラ(例えば、赤外線カメラ等)、および/または、静脈センサ等の生体センサであってもよい。
【0030】
端末装置100は、他の装置とネットワーク300を介して通信可能に接続し、他の装置とデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、端末装置100と他の装置とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えば、インターネットおよび/またはLAN(Local Area Network)等である。
【0031】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、および/または、SSD(Solid State Drive)等を用いることができる。記憶部106は、入出力部112にて記録された画像データ、ネットワーク300を介して受信されたデータ、および/または、入出力部112を介して入力された入力データ等を記憶していてもよい。
【0032】
制御部102は、端末装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。例えば、制御部102は、入出力部112にて記録された画像データの取得および画像データに含まれる文字データ(URL等)のデータ読取、ネットワーク300を介したデータ送受信、入出力部112を介して入力された入力データの取得、ならびに、出力部114でのデータ(画面)表示等の各処理を実行してもよい。なお、制御部102は、光学文字認識:OCR(Optical Character Recognition)処理を実行してもよい。
【0033】
[サーバ200の構成]
図3において、サーバ200は、パーソナルコンピュータ、または、ワークステーション等の情報処理装置であってもよい。サーバ200は、制御部202と記憶部206とを備えており、サーバ200が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。サーバ200は、ネットワーク300を介して、他の装置と相互に通信可能に接続されている。
【0034】
記憶部206には、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどが格納される。記憶部206には、OSと協働してCPUに命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部206は、RAM、ROM、HDD、および/または、SSD等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブルを格納する。記憶部206は、機能概念的に、決済サービスデータベース206aを備えている。
【0035】
決済サービスデータベース206aは、決済サービスのユーザアカウントを設定した決済サービスデータを記憶する。ここで、決済サービスデータは、支払画面を含んでいてもよい。また、決済サービスデータは、決済サービスのアプリケーション・ソフトウェアを含んでいてもよい。また、ユーザアカウントは、決済サービスのアプリケーション・ソフトウェア(決済アプリ)のアカウント等を含んでいてもよい。また、決済サービスデータは、端末装置100における決済サービスのアプリケーション・ソフトウェアの実装有無を含む実装データを記憶していてもよい。また、決済サービスは、二次元コード決済サービス、または、バーコード決済サービス等のコード決済サービスであってもよい。また、ユーザアカウントは、決済サービスのユーザ毎の原資データを含んでいてもよい。ここで、原資データは、振替銀行口座番号および口座名義人名等を含む銀行口座データ、デポジットデータ、ならびに/または、クレジットカード番号、登録者名および/もしくはセキュリティコード等を含むクレジットカードデータを含んでいてもよい。また、ユーザアカウントは、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、および/または、パスワード等を含んでいてもよい。また、決済サービスデータは、端末装置100のユーザのユーザ識別データを含んでいてもよい。また、決済サービスデータは、ユーザの決済履歴等の利用履歴を含んでいてもよい。ここで、決済履歴は、ユーザ、決済金額、および/または、決済日時等が紐付けて設定されていてもよい。
【0036】
制御部202は、サーバ200を統括的に制御するCPU等である。制御部202は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部202は、機能概念的に、請求表示制御部202aと支払実行部202bと支払完了表示制御部202cとを備えている。
【0037】
請求表示制御部202aは、決済サービスによる商品の支払画面を商品の注文者の端末装置100の入出力部112に表示させる。ここで、請求表示制御部202aは、商品を所持した配送業者が配送先に到着した際に、決済サービスによる商品の支払画面を商品の注文者の端末装置100の入出力部112に表示させてもよい。また、請求表示制御部202aは、商品を所持した配送業者が配送先に到着した際に、注文者の端末装置100の入出力部112にて撮影された商品に貼付された送り状に基づいて、注文者の端末装置100から送信された支払画面表示要求を受信した場合、決済サービスによる商品の支払画面を注文者の端末装置100の入出力部112に表示させてもよい。また、請求表示制御部202aは、商品を所持した配送業者が配送先に到着した際に、配送業者の端末装置100の入出力部112にて撮影された注文者の電子メールアドレスが設定された商品に貼付された送り状に基づいて、配送業者の端末装置100から注文者の端末装置100に商品到着通知が送信され、商品到着通知にて選択されて注文者の端末装置100から送信された支払画面表示要求を受信した場合、決済サービスによる商品の支払画面を注文者の端末装置100の入出力部112に表示させてもよい。また、請求表示制御部202aは、商品の配送先への到着前に、配送業者の端末装置100の入出力部112にて撮影された注文者の電子メールアドレスが設定された商品に貼付された送り状に基づいて、配送業者の端末装置100から注文者の端末装置100に商品到着通知が送信され、商品到着通知にて選択されて注文者の端末装置100から送信された支払画面表示要求を受信した場合、決済サービスによる商品の支払画面を注文者の端末装置100の入出力部112に表示させてもよい。
【0038】
また、請求表示制御部202aは、商品を所持した配送業者が配送先に到着した際に、注文者の端末装置100の入出力部112にて撮影された商品に貼付された送り状上のバーコードまたは二次元コードに基づいて、注文者の端末装置100から送信された支払画面表示要求を受信した場合、決済サービスによる商品の支払画面を注文者の端末装置100の入出力部112に表示させてもよい。また、請求表示制御部202aは、商品を所持した配送業者が配送先に到着した際に、配送業者の端末装置100の入出力部112にて撮影された注文者の電子メールアドレスが設定された商品に貼付された送り状上のバーコードまたは二次元コードに基づいて、配送業者の端末装置100から注文者の端末装置100に商品到着通知が送信され、商品到着通知にて選択されて注文者の端末装置100から送信された支払画面表示要求を受信した場合、決済サービスによる商品の支払画面を注文者の端末装置100の入出力部112に表示させてもよい。また、請求表示制御部202aは、商品の配送先への到着前に、配送業者の端末装置100の入出力部112にて撮影された注文者の電子メールアドレスが設定された商品に貼付された送り状上のバーコードまたは二次元コードに基づいて、配送業者の端末装置100から注文者の端末装置100に商品到着通知が送信され、商品到着通知にて選択されて注文者の端末装置100から送信された支払画面表示要求を受信した場合、決済サービスによる商品の支払画面を注文者の端末装置100の入出力部112に表示させてもよい。また、商品到着通知は、商品の画像を含んでいてもよい。
【0039】
支払実行部202bは、商品の支払処理を実行する。ここで、支払実行部202bは、支払画面にて支払指示が設定された場合、支払指示に基づいて、商品の支払処理を実行してもよい。ここで、支払実行部202bは、金融機関システム(エレクトロニックバンキングシステム)500を介して、商品の販売元の銀行口座への商品代金の入金処理を実行し、配送業者の銀行口座への商品の配送料金の入金処理を実行してもよい。また、支払実行部202bは、販売元の端末装置100に商品代金の決済データを送信し、配送業者システム600に配送料金の決済データを送信してもよい。
【0040】
支払完了表示制御部202cは、商品の支払処理の支払完了通知を端末装置100の入出力部112に表示させる。ここで、支払完了表示制御部202cは、商品の支払処理の支払完了通知を注文者および/または配送業者の端末装置100の入出力部112に表示させてもよい。また、支払完了表示制御部202cは、支払処理の完了後に、配送業者の端末装置100の入出力部112にて撮影された商品に貼付された送り状上のバーコードまたは二次元コードに基づいて、配送業者の端末装置100から送信された支払状況確認要求を受信した場合、商品の支払処理の支払完了通知を配送業者の端末装置100の入出力部112に表示させてもよい。
【0041】
[金融機関システム500の構成]
図3において、金融機関システム500は、パーソナルコンピュータ、または、ワークステーション等の情報処理装置であってもよい。ここで、金融機関システム500は、ネットワーク300を介して、他の装置と相互に通信可能に接続されている。また、金融機関システム500は、決済サービスの口座を備えていてもよい。また、金融機関システム500は、決済サービスの口座から商品の販売元の口座および/または配送業者の口座への口座振替処理を実行してもよい。また、金融機関システム500は、決済サービスの口座から他金融機関の商品の販売元の口座および/または配送業者の口座への振込処理を実行してもよい。
【0042】
[配送業者システム600の構成]
図3において、配送業者システム600は、パーソナルコンピュータ、または、ワークステーション等の情報処理装置であってもよい。ここで、配送業者システム600は、ネットワーク300を介して、他の装置と相互に通信可能に接続されている。また、配送業者システム600は、配送業者の端末装置100の位置データを追跡可能であってもよい。また、配送業者システム600は、商品の配送料金の決済データを管理してもよい。
【0043】
[3.オンラインペイ代引決済システムの処理]
本実施形態に係るオンラインペイ代引決済システムの処理の一例について、図4から図6を参照して説明する。図4は、本実施形態におけるオンラインペイ代引決済システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【0044】
図4に示すように、配送業者は、オンラインペイ代引きで注文された商品の配送先に到着した際に、注文者が不在であるか否かを判定する(ステップSA-1)。
【0045】
そして、配送業者は、注文者が不在ではないと判定した場合(ステップSA-1:No)、処理をステップSA-2に移行させる。
【0046】
そして、配送業者は、注文者に注文者の端末装置100を操作させ、商品に貼付された送り状上のQRコード(登録商標)を撮影させる(ステップSA-2)。
【0047】
そして、サーバ200の請求表示制御部202aは、注文者により注文者の端末装置100の入出力部112にて撮影された商品に貼付された送り状上のQRコード(登録商標)に基づいて、注文者の端末装置100から送信された支払画面表示要求を受信した場合、決済サービスによる商品の支払画面を注文者の端末装置100の入出力部112に表示させる(ステップSA-3)。
【0048】
そして、サーバ200の支払実行部202bは、注文者により支払画面にて支払指示が設定された場合、端末装置100から送信された支払指示に基づいて、商品の支払処理を実行し、金融機関システム500を介して、商品の販売元の銀行口座への商品代金の入金処理を実行し、配送業者の銀行口座への商品の配送料金の入金処理を実行する(ステップSA-4)。
【0049】
そして、サーバ200の支払完了表示制御部202cは、商品の支払処理の支払完了通知を注文者の端末装置100の入出力部112に表示させる(ステップSA-5)。
【0050】
そして、サーバ200の支払完了表示制御部202cは、配送業者により配送業者の端末装置100が操作されて商品に貼付された送り状上のQRコード(登録商標)が撮影され、当該QRコード(登録商標)に基づいて、配送業者の端末装置100から送信された支払状況確認要求を受信した場合、商品の支払処理の支払完了通知を配送業者の端末装置100の入出力部112に表示させる(ステップSA-6)。
【0051】
そして、配送業者は、配送業者の端末装置100の入出力部112に表示された支払完了通知を確認し、注文者に商品を引き渡し(ステップSA-7)、処理を終了する。
【0052】
一方、配送業者は、注文者が不在であると判定した場合(ステップSA-1:Yes)、処理をステップSA-8に移行させる。
【0053】
そして、配送業者は、配送業者の端末装置100を操作して注文者の電子メールアドレスが設定された商品に貼付された送り状上のQRコード(登録商標)を撮影することで、注文者の端末装置100に商品到着通知を送信する(ステップSA-8)。ここで、商品到着通知は、配送業者の端末装置100から配送業者システム600への送信指示に従って、配送業者システム600から注文者の端末装置100に送信されてもよい。
【0054】
そして、サーバ200の請求表示制御部202aは、注文者により商品到着通知にて選択されて注文者の端末装置100から送信された支払画面表示要求を受信した場合、決済サービスによる商品の支払画面を注文者の端末装置100の入出力部112に表示させる(ステップSA-9)。
【0055】
そして、サーバ200の支払実行部202bは、注文者により支払画面にて支払指示が設定された場合、端末装置100から送信された支払指示に基づいて、商品の支払処理を実行し、金融機関システム500を介して、商品の販売元の銀行口座への商品代金の入金処理を実行し、配送業者の銀行口座への商品の配送料金の入金処理を実行する(ステップSA-10)。
【0056】
そして、サーバ200の支払完了表示制御部202cは、商品の支払処理の支払完了通知を注文者の端末装置100の入出力部112に表示させる(ステップSA-11)。
【0057】
そして、サーバ200の支払完了表示制御部202cは、配送業者により配送業者の端末装置100が操作されて商品に貼付された送り状上のQRコード(登録商標)が撮影され、当該QRコード(登録商標)に基づいて、配送業者の端末装置100から送信された支払状況確認要求を受信した場合、商品の支払処理の支払完了通知を配送業者の端末装置100の入出力部112に表示させる(ステップSA-12)。
【0058】
そして、配送業者は、配送先である宅配ボックスに商品を入れ、または、注文者の指定場所に商品を置き配し(ステップSA-13)、処理を終了する。
【0059】
ここで、図5および図6を参照して、本実施形態におけるオンラインペイ代引決済処理の具体例について説明する。図5および図6は、本実施形態におけるオンラインペイ代引決済処理の一例を示す図である。
【0060】
図5に示すように、本実施形態においては、(1)商品の購入者が、商品を受け取る際に、荷物に貼付されているQRコード(登録商標)やバーコードをスキャンして支払処理を実行し、(2)購入者のスマートフォンに支払い完了画面が表示され、(3)配送業者が、荷物に貼付されているQRコード(登録商標)やバーコードを配送者のスマートフォンでスキャンし、購入者の支払い状況を確認し、(4)配送業者が、支払確認して、購入者に荷物を渡して帰る。
【0061】
また、図6に示すように、本実施形態においては、(1)購入者が不在の時、運送業者が、購入者の登録電子メールアドレスに荷物の到着通知、および、荷物に貼付されているバーコードやQRコード(登録商標)の決済情報URLを送信し、(2)購入者が、運送業者から送られた到着通知の商品画像を確認し、画面上のURLをクリックすると、その請求代金が表示され、支払操作がされ、(3)運送業者が、荷物に貼付されているQRコード(登録商標)やバーコードを運送業者のスマートフォンでスキャンし購入者の支払い状況を確認し、(4)宅配ロッカー等に荷物を入れ、または、置き配をして帰る。なお、本実施形態においては、到着通知に替えて、配送予定通知として荷物配送前に送信してもよい。
【0062】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0063】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0064】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0065】
また、端末装置100およびサーバ200等に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0066】
例えば、端末装置100およびサーバ200等が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0067】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置100およびサーバ200等に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0068】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0069】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0070】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0071】
また、端末装置100およびサーバ200等は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、端末装置100およびサーバ200等は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0072】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、モバイル決済業務を行う金融業界において有用である。
【符号の説明】
【0074】
100 端末装置
102 制御部
106 記憶部
112 入出力部
200 サーバ
202 制御部
202a 請求表示制御部
202b 支払実行部
202c 支払完了表示制御部
206 記憶部
206a 決済サービスデータベース
300 ネットワーク
500 金融機関システム
600 配送業者システム
【要約】
【課題】注文者が商品代金、ならびに、送料および/または通関料等のその他費用代金を含む代金を商品と引き換えに決済会社の決済サービスを使って支払った場合、決済会社から商品販売者に商品代金が支払われ、運送会社に送料等のその他費用が支払われるオンラインペイ代引決済装置、オンラインペイ代引決済方法、および、オンラインペイ代引決済プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】商品を所持した配送業者が配送先に到着した際に、決済サービスによる商品の支払画面を商品の注文者の端末装置の入出力部に表示させ、支払画面にて支払指示が設定された場合、支払指示に基づいて、商品の支払処理を実行し、商品の支払処理の支払完了通知を端末装置の入出力部に表示させる。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6