(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-15
(45)【発行日】2022-09-27
(54)【発明の名称】半導体デバイスおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/8242 20060101AFI20220916BHJP
H01L 27/108 20060101ALI20220916BHJP
H01L 21/76 20060101ALI20220916BHJP
【FI】
H01L27/108 321
H01L21/76 L
(21)【出願番号】P 2020523459
(86)(22)【出願日】2018-10-23
(86)【国際出願番号】 US2018057064
(87)【国際公開番号】W WO2019089277
(87)【国際公開日】2019-05-09
【審査請求日】2020-05-25
(32)【優先日】2017-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500239188
【氏名又は名称】ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100134577
【氏名又は名称】石川 雅章
(72)【発明者】
【氏名】ソニー バーギース
(72)【発明者】
【氏名】ナウシャド ヴァリアム
【審査官】宮本 博司
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-151061(JP,A)
【文献】特開2014-160802(JP,A)
【文献】特開2014-086719(JP,A)
【文献】特開2016-033968(JP,A)
【文献】特開2011-014750(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/8242
H01L 21/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイス構造を製造する方法であって、
基板ベースおよび前記基板ベース上に配置されたパターニングスタックを備える基板を提供するステップを含み、前記基板はさらに、
前記パターニングスタック内に、第1の方向に沿って延在する第1の線形構造を、および
前記パターニングスタック内に、前記第1の方向に対して非ゼロの角度を成す第2の方向に沿って延在する第2の線形構造を備え、
前記第2の線形構造の1組の側壁上に一組の側壁スペーサを選択的に形成するステップを含む、方法。
【請求項2】
前記第1の線形構造が第1の組の側壁と第2の組の側壁を含み、前記第2の線形構造が第3の組の側壁と第4の組の側壁を含み、前記一組の側壁スペーサが前記第4の組の側壁上に配置され、前記第1の組の側壁、前記第2の組の側壁、または前記第3の組の側壁上には配置されない、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記側壁スペーサを選択的に形成するステップは、
前記第1の線形構造および前記第2の線形構造上にブランケット側壁層を堆積するステップと、
前記第1の組の側壁、前記第2の組の側壁、および前記第3の組の側壁から前記ブランケット側壁層を選択的に除去するステップと、
を含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記側壁スペーサを選択的に形成するステップは、
前記ブランケット側壁層を堆積した後、前記基板をプラズマチャンバに隣接するプロセスチャンバ内に供給するステップと、
イオンビームを前記プラズマチャンバから抽出アパーチャを通してプロセスチャンバに抽出し、前記イオンビームは基板平面に対して非ゼロ入射角を規定する軌道を形成する、ステップと、
前記基板が前記抽出アパーチャに対してスキャンされ、前記基板が前記イオンビームに暴露される複数のスキャンを実行するステップと、
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のスキャンを実行するステップは、
第1のスキャンを実行して、前記第1の組の側壁を前記イオンビームに暴露するステップ、
第2のスキャンを実行して、前記第2の組の側壁をイオンビームに暴露するステップ、および
第3のスキャンを実行して、前記第3の組の側壁をイオンビームに暴露するステップ、
を含み、
前記第4の組の側壁は、前記第1のスキャン、前記第2のスキャン、または前記第3のスキャン中に前記イオンビームに暴露されない、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の線形構造および前記一組の側壁スペーサが第1の分離パターンを画定し、前記方法は、前記第1の分離パターンを、前記パターニングスタックおよび前記基板ベースをエッチングすることによって、前記基板ベースに転写するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記パターニングスタックは複数の層を含み、前記複数の層のうちの少なくとも2つの層は異なる材料を含み、さらに酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭素、またはそれらの任意の組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ダイナミックランダムアクセスメモリを製造する方法であって、
基板ベースおよび前記基板ベース上に配置されたパターニングスタックを備える基板を提供するステップと、
前記パターニングスタック内に第1の方向に沿って細長い第1の線形構造を含む第1のパターンを形成するステップと、
前記パターニングスタック内に前記第1の方向に対して非ゼロの角度を成す第2の方向に沿って細長い第2の線形構造を含む第2のパターンを形成するステップと、
前記第2の線形構造の1組の側壁上に一組の側壁スペーサを選択的に形成するステップと、
前記第1の線形構造及び前記一組の側壁スペーサを含む第1の分離パターンを形成するステップと、
前記第1の分離パターンを前記基板ベースに転写するステップと、
を含む、方法。
【請求項9】
前記第1の分離パターンを前記基板ベースに転写するステップは、前記第1の分離パターンを使用して、前記パターニングスタックおよび前記基板ベースをエッチングするステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記一組の側壁スペーサを選択的に形成するステップは、
前記第1の線形構造および前記第2の線形構造上にブランケット側壁層を堆積するステップと、
前記第1の線形構造上に堆積された第1の組の側壁および第2の組の側壁から前記ブランケット側壁層を選択的に除去するステップと、
前記第2の線形構造上に堆積された第3の組の側壁から前記ブランケット側壁層を選択的に除去するステップと、
を含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記側壁スペーサを選択的に形成するステップは、
前記ブランケット側壁層を堆積した後、前記基板をプラズマチャンバに隣接するプロセスチャンバ内に供給するステップと、
イオンビームを前記プラズマチャンバから抽出アパーチャを通してプロセスチャンバに抽出し、前記イオンビームは基板平面に対して非ゼロ入射角を規定する軌道を形成する、ステップと、
前記基板が前記抽出アパーチャに対してスキャンされ、前記基板が前記イオンビームに暴露される複数のスキャンを実行するステップと、
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のスキャンを実行するステップは、
第1のスキャンを実行して、前記第1の組の側壁を前記イオンビームに暴露するステップ、
第2のスキャンを実行して、前記第2の組の側壁をイオンビームに暴露するステップ、および
第3のスキャンを実行して、前記第3の組の側壁をイオンビームに暴露するステップ、
を含み、
前記第2の線形構造上に堆積された第4の組の側壁は、前記第1のスキャン、前記第2のスキャン、または前記第3のスキャン中に前記イオンビームに暴露されない、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の線形構造を形成するステップは、
前記パターニングスタックの最上層にエッチングによって一組の線形前駆体構造を形成するステップと、
前記一組の線形前駆体構造上にブランケット層を堆積させるステップと、
前記ブランケット層をエッチングして、前記一組の線形前駆体構造上に一組の前駆体側壁スペーサを形成するステップと、
前記一組の前駆体側壁スペーサを除去せずに、前記パターニングスタックの最上層を選択的に除去するステップと、
を備え、
前記一組の前駆体側壁スペーサが前記第1の線形構造を形成する、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、半導体基板に関し、より詳しくは、ダイナミックランダムアクセスデバイスの製法に関する。
【背景技術】
【0002】
ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)デバイスがより小さくなるにつれて、ストレージノードおよびアクセストランジスタのためのトレンチを含む3次元構造を形成するパターニングがますます重要視されている。今日のDRAMデバイスでは、トランジスタは、多くの場合単結晶シリコンからなる狭くて高い半導体フィン構造を使用して形成されている。予想される傾向によれば、このようなフィン構造のアスペクト比、つまりフィンの高さ(深さ)対フィン間隔の比、は今後数年で20:1以上に達する可能性がある。さらに、基板の平面内のこのようなフィン構造の絶対寸法は非常に小さいので、フィン構造は既知の遠紫外線リソグラフィツールを使用して容易にパターン化することができない。
【0003】
これらのおよび他の考慮事項に対して、本開示が提供される。
【発明の概要】
【0004】
一実施形態において、基板を提供するステップを含む方法であり、前記基板は、基板ベースおよび該基板ベース上に配置されたパターニングスタックを備える。前記基板は、前記パターニングスタック内に、第1の方向に沿って延在する第1の線形構造を含むとともに、前記パターニングスタック内に、前記第1の方向に対して非ゼロの角度を成す第2の方向に沿って延在する第2の線形構造を含むことができる。この方法は、前記第2の線形構造の一組の側壁上に一組の側壁スペーサを選択的に形成するステップも含む。
【0005】
別の実施形態において、ダイナミックランダムアクセスメモリを製造する方法であり、基板を提供するステップを含むことができ、前記基板は、基板ベースと該基板ベース上に配置されたパターニングスタックとを備える。この方法はさらに、前記パターニングスタック内に第1の方向に沿って延在する第1の線形構造を含む第1のパターンを形成するステップ、および前記パターニングスタック内に前記第1の方向に対して非ゼロの角度を成す第2の方向に沿って延在する第2の線形構造を含む第2のパターンを形成するステップを含むことができる。この方法はさらに、前記第2の線形構造の一組の側壁上に一組の側壁スペーサを選択的に形成するステップ、前記第1の線形構造及び前記一組の側壁スペーサを含む第1の分離パターンを形成するステップ、および前記第1の分離パターンを前記基板ベースに転写するステップを含むことができる。
【0006】
別の実施形態において、デバイス構造であり、このデバイス構造は基板ベースを含むことができ、該基板ベースは、フィン構造の二次元アレイを画定する分離パターンを含む。前記フィン構造の二次元アレイは、側壁ラフネスを示さない一組の線形トレンチをさらに備えることができ、前記一組の線形トレンチのトレンチ幅は20nm以下である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の実施形態による、デバイス構造を示す。
【
図2】
図2A~
図2Dは、本開示の実施形態による、デバイス構造を形成する1つのプロセスの概要を示す。
【
図3-1】
図3A~
図3Fは、本開示の実施形態による方法に含まれる例示的な処理を示す。
【
図3-2】
図3G~
図3Lは、本開示の実施形態による方法に含まれる例示的な処理を示す。
【
図3-3】
図3M~
図3Rは、本開示の実施形態による方法に含まれる例示的な処理を示す。
【
図3-4】
図3S~
図3Wは、本開示の実施形態による方法に含まれる例示的な処理を示す。
【
図5】本開示の実施形態による例示的なプロセスフローを提示する。
【発明の実施の形態】
【0008】
以下に、いくつかの実施形態を示す添付図面を参照して、本実施形態をより詳細に説明する。但し、本発明の要旨は、多くの異なる形態で実施されるものであり、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が詳細かつ完全であり、要旨の範囲を当業者に十分に伝えるべく提供される。図面全体にわたって、同様の番号は同様の要素を参照する。
【0009】
本実施形態は、半導体フィン構造から形成されるトランジスタなどのデバイスを形成するための新規の技術および基板構造を提供する。これらの技術は、特に、DRAMデバイスの形成に適用可能であるが、他のデバイスもまた、本開示の実施形態に従って形成することができる。様々な非限定的な実施形態は、フィン構造の幅またはフィン構造のピッチが50nm未満である実装に、およびいくつかの実施形態では20nm以下である実装に、特に有用である
【0010】
次に
図1を参照すると、本開示の実施形態によるデバイス構造100が示されている。デバイス構造100は、基板101の基板ベース102に形成され、基板ベースは単結晶シリコンであってよい。デバイス構造は、基板ベース102内に実装され、基板ベース102は、フィン構造106の2次元アレイを画定する分離パターン104を含み、フィン構造の2次元アレイ106は、一組の線形トレンチ108をさらに含む。本開示の様々な実施形態によれば、フィン構造106は、基板ベース102と同じ材料でモノリシックに形成される。いくつかの実施形態では、フィン構造106は、10/1、15/1、または20/1のアスペクト比を示すものとしてよい。ここで、この分数の分子は、基板の平面(図示のX-Y平面)に垂直な方向110に沿ったトレンチ高さまたはフィン高さを表し、分母は、トレンチ108のトレンチ幅、または(この例ではX軸に平行な)最短方向112に沿った隣接するフィン間のピッチを表す。デバイス構造100の特徴は、トレンチ108として示される一組の狭いトレンチであり、そのようなトレンチは側壁ラフネスを示さず、直線状に延び、既知のデバイスに特徴的なうねり、ライン幅ラフネス、またはラインエッジラフネスを示さない。いくつかの例では、トレンチ108のトレンチ幅は、50nm、30nm、20nmまたはそれ以下とすることができ、一方、トレンチ108のラフネスは、3nm、2nm、1nmまたはそれ以下とすることができる。たとえば、公称幅が20nm、30nm、または50nmのトレンチなどの構造を生成するための既知のパターニング技術は、たとえば、およそ数ナノメートル、5ナノメートル、10ナノメートル、またはそれ以上のラインエッジラフネスを生成し得る。そのようなレベルのラフネスは、10nm、20nm、または50nmの幅を持つフィンのアレイで、50nm、20nm、10nm、またはそれ以下のトレンチ幅を持つトレンチによって分離されているアレイの生成には受け入れられない。この点で、デバイス構造100は、トランジスタおよびデバイスのアレイ、例えば、優れた特性を有し、より良いデバイス間の性能の均一性、より高いデバイス歩留まりなどを有するデバイス含む、DRAMアレイなど、を作製するために使用することができる。
【0011】
図2A~2Dは、本開示の実施形態による、デバイス構造を形成する1つのプロセスの概要を示す。
図2Aには、例えばシリコン基板を表す基板ベース102が示されている。異なるパターニング材料のブランケット層からなるパターニングスタック202が基板ベース102上に配置される。パターニングスタック202は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、および炭素を含む既知の材料から形成され得る。実施形態は、この文脈に限定されない。パターン化されたフォトレジスト層204が、パターンニングスタック202の上に配置される。パターン化されたフォトレジスト層204は、パターニングスタック202および基板ベース102を含む下側のデバイス構造内の層にパターンを転写するためにされ得る。
【0012】
図2Bには、パターン反転プロセス後のデバイス構造が示され、パターン化されたフォトレジスト層204のネガ画像が最上層206に転写され、最上層206は、一実施形態では炭素層などの最上層材料で形成され得る。以下に詳述するように、パターン反転は、パターン化されたフォトレジスト層が存在した状態で最上層206を最初にエッチングして、一組の構造を形成することによって達成することができる。次に、一組の構造に側壁を形成し、最上層206の材料の再堆積を行った後、平坦化して、
図2Bの構造を得ることができる。したがって、
図2Bの構造は、第1の方向(例えば、図示のデカルト座標系のY軸に平行)に沿って延びる第1の線形構造208の第1のパターンを含む。第1の線形構造208はストライプ206-Aの間に介在し、ストライプ領域206-Aは最上層206からの材料で形成することができる。第1の線形構造208は、酸化物、窒化物、または他の材料で形成することができ、相互に平行なアレイ状に配置される。
【0013】
図2Cには、第2の線形構造212の第2のパターンを形成するためにさらにパターニングした後のデバイス構造が示され、第2の線形構造212は、XY平面内、すなわち、基板101の平面内で、第1の方向に対して非ゼロの角度φを規定する第2の方向に沿って延びる相互に平行な線のアレイを形成する。いくつかの例では、
角度φの値は、1から89度の範囲とし得る。第2の線形構造212は、最上層206内の材料で形成することができる。第2の線形構造212は、フォトレジストなどの追加のマスク層をさらにリソグラフィでパターン化し、最上層206の一部を除去して図示のような第2の線形構造212を形成することにより形成することができる。
図2Bの第1の線形構造に対して非ゼロの角度φに配向された第2の線形構造212は、基板ベース102をパターン化するための最終的な分離パターンを規定するのに有用なチョップ構造を形成する。
図2Cのこのプロセス段階では、比較的幅広の第2の線形構造212の1つの側壁(
図2Cにおいて左側)のみに一組の側壁スペーサ210が選択的に形成される。以下に詳述するように、この側壁スペーサ210の組を使用して、基板ベース102に形成された最終的なデバイス構造内の隣接半導体フィンを分離する狭幅トレンチを形成することができる。
【0014】
図2Dでは、
図2Cの構造を充填材料で充填し、その充填材料が基板ベース102に転写すべきアイランドの第1の分離パターン220に配置されるように平坦化した後のデバイス構造が示されている。
図2Dでは、第1の線形構造208および側壁スペーサ210の組が除去されている。したがって、第1の分離パターン220は、
図2Cの側壁スペーサ210の組によって画定される(
図2Dでは垂直に走る)狭い直線のトレンチ226によって分離されたアイランド224を含む。次に、
図2Dの構造を使用して、同じパターンを基板ベース102に転写して、狭い半導体フィン構造のアレイを形成することができる。
【0015】
図3A~
図3Wは、本開示の実施形態による方法に含まれる例示的な処理を示す。
図3Aにおいて、基板ベース102を含む基板が用意される。基板ベース102は、単結晶シリコンなどの半導体であってよい。
図3Bにおいて、層252および層254が堆積され、層252は第1の材料とすることができ、層254は第2の材料とすることができ、例えば酸化ケイ素および窒化ケイ素などとしてよい。
図3Cにおいて、最上層206が堆積され、最上層206は、層254および層256と異なる材料とすることができる。一例として、最上層206は、炭素または同種のマスク材料とすることができる。最上層206、層254および層252は、パターンを基板ベース102に転写するためのパターニングスタック202を形成することができる。いくつかの実施形態では、より多くの層またはより少ない層をパターニングスタックとして使用することができる。
図3Dにおいて、パターン化されたフォトレジスト層204が、パターニングスタック202の上に形成される。
【0016】
図3Eにおいて、パターン化されたフォトレジスト層204のパターンが、異方性エッチングなどによって最上層206に転写される。
【0017】
図3Fにおいて、パターン化されたフォトレジスト層204が除去され、ストライプ206-Aが露出される。
図3Gにおいて、ブランケット層260が基板上に堆積され、ストライプ206-Aの上にコーティングを形成する。
図3Hにおいて、水平面からブランケット層260を除去して第1の線形構造208を残すためにエッチングプロセスが実行される。
図3Iにおいて、層262のブランケット堆積が行われる。層262は、いくつかの実施形態では、最上層206と同じ材料で構成してよい。
図3Jにおいて、平坦化エッチングが実行され、第1の線形構造208が露出され、最上層206の材料などの材料が、ストライプ206-Aの形で、第1の線形構造208の間に介在している。この時点で、デバイス構造は、
図3Dの構造の反転されたパターンになる。
図3Kにおいて、フォトレジスト層264が堆積され、パターン化されて、下側の基板にチョップ構造が生成される。
図3Lにおいて、上層206の材料が選択的に除去され、図に示されるように、第1の線形構造208が露出される。例えば、最上層206は炭素で構成することができ、炭素をアッシングする既知のエッチャントレシピを使用することによって選択的に除去することができるが、酸化物とし得る第1の線形構造208はエッチングしないことができる。
【0018】
図3Mにおいて、フォトレジスト層264が選択的に除去され、第1の線形構造208および第2の線形構造212のパターンが残る。
図3Nにおいて、ブランケット側壁層266が、第1の線形構造208および第2の線形構造212の上に堆積される。
図3Oにおいて、エッチングが行われ、(XY平面に平行な)水平面のブランケット側壁層266が除去され、第1の線形構造208の側壁の対に配置された、および第2の線形構造212の側壁の対に配置された、側壁スペーサ268の組が残る。エッチングは、スペーサ分離を目的とした既知の反応性イオンエッチング(RIE)プロセスとすることができる。
【0019】
図3Pにおいて、ブランケット側壁層266が、第1の線形構造208の第1の組の側壁および第2の組の側壁(図では斜めに走る)からおよび第2の線形構造212の第3の組の側壁から選択的に除去される。この場合、前述の一組の側壁スペーサ210として示されている第4の組の側壁スペーサが残る。一例として、第2の線形構造212は炭素または同様の材料で形成され得るが、側壁スペーサ210の組および第1の線形構造208は、酸化物、窒化物、または他の材料で形成され得る。特に、第1の線形構造208は、側壁スペーサ210の組とは異なる材料で形成されてもよい。
【0020】
図3Qにおいて、ブランケット層270が堆積され、ブランケット層270は、最上層206と同様の材料または同じ材料で形成され得る。代替実施形態では、ブランケット層270の材料は前の材料を除去した後に充填しても、または空所にブランケット層270の材料で充填してもよい
【0021】
図3Rにおいて、平坦化エッチングが実行され、第1の線形構造208および側壁スペーサ210の組が露出され、それらの間に最上層206の材料などの材料が点在する。図に示されるように、最上層206の材料は、フィルアイランド272に分離される。したがって、フィルアイランド272、側壁スペーサ210の組、および第1の線形構造208は、基板ベース102に転写される第1の分離パターン280を画定する。
【0022】
図3Sでは、第1の線形構造208および側壁スペーサ210の組が選択的に除去され、第1の分離パターン280を画定するフィルアイランド272のアレイ274が残る。第1の線形構造208および側壁スペーサ210の組の選択的除去は、側壁スペーサ210の組および第1の線形構造208の材料に適した任意の好都合な選択的エッチャントによって達成し得る。
図3Tにおいて、第1の分離パターン280は、酸化物層または窒化物層などの、パターニングスタック202の下層に転写される。転写は、異方性エッチャントレシピなどの既知のエッチャントレシピによって達成することができる。この段階では、最上層206の材料は除去されており、第1の分離パターン280は層252および層254に形成されたアイランド276に具体化されている。
【0023】
図3Uにおいて、アイランド276が所定の位置にある状態で基板ベース102がエッチングされ、第1の分離パターン280が基板ベース102に転写される。基板101内の第1の分離パターン280の最終的な実装は、図に示されるように分離された半導体フィン構造によって画定され、
図1に関して述べたように、深くて狭いトレンチによって分離される。
図3Vにおいて、絶縁体278が半導体フィン構造間のトレンチに導入され、トレンチ分離構造282を形成する。
図3Wにおいて、デバイス構造290が示され、ゲート286が
図3Vの構造から得られたトレンチ領域に形成される。
【0024】
図3A-
図3Wに示される方法の特徴は、一組の側壁スペーサ210を使って狭い真っすぐのトレンチを形成することにある。この側壁スペーサ210の組は第2の線形構造212上に形成されるので、側壁スペーサ210の組は第2の線形構造212から特性を受け継ぐことができる。有利なことに、第2の線形構造212は側壁スペーサ210の組よりもはるかに大きな幅を有することができる。比較的大きな寸法を有する第2の線形構造212は、遠紫外線リソグラフィなどの既知の高スループットのリソグラフィプロセスを使用して規定することができる。例えば、第2の線形構造212の幅は、30nm、50nm、またはそれより大きくすることができ、第2の線形構造212の隣接する1つの間のピッチは、さらに大きくてもよい。したがって、第2の線形構造212は、フィーチャのスケールダウンに使用されるプロセスにしばしば関連するラインエッジラフネスおよびライン幅ラフネスの影響なしに形成することができる。特に、側壁スペーサ210の組の側壁スペーサの幅は、ブランケット側壁層266の厚さによって好都合に規定することができる。したがって、側壁スペーサ210の組の側壁スペーサは、同等の厚さのブランケット層を堆積することによって容易に形成することができる。さらに、第2の線形構造212は(X-Y平面で規定される)直線状の側壁を有することができるので、側壁スペーサ210の組もまた、
図3Rに示されるように直線状に延びることができる。
【0025】
図3Pに一般的に示される処理を実行するために、いくつかの実施形態によれば、基板を隣接するプラズマチャンバを含む装置のプロセスチャンバ内に設置することができる。第1の線形構造208の両方の側壁および第2の線形構造212の片方の側壁から側壁スペーサ材料を選択的にエッチングするために、以下に詳述するように、プラズマチャンバから指向性イオンビームが抽出することができる。指向性イオンビームは、イオンビームのサイズおよび形状を規定する抽出アパーチャを通してプラズマチャンバからプロセスチャンバに抽出することができる。特定の実施形態では、イオンビームは、以下で説明するように、基板平面の法線に対して非ゼロの入射角を規定する軌道を形成する。このジオメトリはイオンビームが側壁を選択するように指向させることができ、他の側壁がイオンビームにより影響されないようにすることができる。
【0026】
ここで
図4Aを参照すると、概略的な形で描かれた処理装置300が示されている。処理装置300は、側壁などの基板の部分を選択的にエッチングするための処理装置を表す。処理装置300は、電源321を使用するなど、当技術分野で周知の任意の便利な方法によってプラズマ304を内部で生成するプラズマチャンバ302を有するプラズマベースの処理システムとしてよい。図に示されるように、抽出開口部308を有する抽出板306が設けられ、側壁層を選択的に除去するために選択エッチングを実行することができる。
図3Oに示されるような前述の構造を有する基板101のような基板がプロセスチャンバ322内に配置される。基板101の基板平面は、図示のデカルト座標系のXY平面によって表され、一方、基板101の平面に対して垂直は、Z軸(Z方向)に沿っている。
【0027】
選択エッチング操作中、イオンビーム310は、図に示されるように抽出開口部308を通して抽出される。イオンビーム310は、既知のシステムと同様に、バイアス電源320によってプラズマチャンバ302と基板101との間に電圧差が印加されたとき、抽出され得る。バイアス電源320は、例えば、処理チャンバ322と基板101が同じ電位に保持される場合には、処理チャンバ322に結合してもよい。様々な実施形態では、イオンビーム310は、既知のシステムのように、連続ビームまたはパルスイオンビームとして抽出してもよい。例えば、バイアス電源320は、プラズマチャンバ302とプロセスチャンバ322との間の電圧差をパルスDC電圧として供給するように構成してもよく、その場合には、パルス電圧の電圧、パルス周波数、およびデューティサイクルを互いに独立に調整することができる。
【0028】
基板101を含む基板ステージ314を抽出アパーチャ308に対して、したがってイオンビーム310に対してスキャン方向316に沿ってスキャンすることにより、イオンビーム310は一組の側壁スペーサをエッチングすることができ、その場合、
図4Bにさらに示されるように、側壁スペーサが、例えば、スキャン方向316に対して垂直に向けられる。 様々な実施形態では、例えば、イオンビーム310は、
図1に示されるデカルト座標系のX方向に沿って延びる長軸を有するリボンイオンビームとして供給することができる。基板101は、例えば、第2の線形構造212の一組の側壁がビームに曝されるように配置することができる。例えば、第2の線形構造212は、その長さ方向がX軸に沿って抽出アパーチャの長軸に平行になるように向けることができる。このようにして、
図4Aに示すように、(基板平面に垂直な)Z軸に対して非ゼロの入射角を形成するイオンビーム310は、第2の線形構造212の右側の側壁に衝突し、側壁スペーサを除去する。イオンビーム310は、不活性ガス、反応性ガスを含む任意の適切なガス混合物で構成してよく、いくつかの実施形態では、他のガス種と併せて供給してもよい。特定の実施形態では、イオンビーム310および他の反応種を、基板101の標的側壁の有向反応性イオンエッチングを実行するために、基板101へのエッチングレシピとして供給することもできる。エッチングレシピは、ブランケット側壁層266を除去するが、第2の線形構造212をエッチングしない、または第2の線形構造212を少しだけしかエッチングしないように、第2の線形構造212の材料に対して選択的にすることもできる。
【0029】
図4Bのこの例では、基板101は、シリコンウェーハなどの円形ウェーハであり、抽出開口308は、細長い形状を有する細長い開口である。イオンビーム310は、X方向に沿ってビーム幅まで延びるリボンイオンビームとして提供され、ビーム幅は、X方向に沿った最も広い部分でさえ、基板101の全幅を暴露するのに十分である。例示的なビーム幅は、10cm、20cm、30cm、またはそれ以上の範囲内とすることができ、Y方向に沿った例示的なビーム長は、3mm、5mm、10mm、または20mmの範囲内とすることができる。実施形態はこの文脈に限定されない。
【0030】
また、
図4Bに示されるように、基板101は、スキャン方向316にスキャンしてもよく、スキャン方向316はX-Y平面内にあり、Y方向に沿う。特に、スキャン方向316は、Y方向に沿った対向する(180度)2方向の基板101のスキャン、または左方向だけのスキャンまたは右方向だけのスキャンを表すことができる。
図4Bに示すように、イオンビーム310の長軸は、X方向に沿って、スキャン方向316に対して垂直に延びる。したがって、基板101のスキャンが
図4Bに示すように、方向316に沿って基板101の左側から右側へ適切な長さに沿って行われるとき、基板101の全体をイオンビーム310に暴露することができる。
【0031】
さらに
図4Bに示されるように、基板101のイオンビーム310への暴露は、基板101が、抽出プレート306上の位置Lの下に位置する基板101上の位置P1で示されるような第1の回転位置に配置されている間にスキャンされるときに、起こり得る。例えば、位置P1は、ウェーハ上のノッチまたは平坦部の位置に対応し得る。様々な実施形態によれば、複数のスキャンを実行して、異なる側壁から側壁スペーサを選択的に除去することができ、図示のように、基板101は、複数の異なる回転位置を通して回転させることができる。例えば、位置P2は、
図2Cの第2の線形構造212と第1の線形構造208との間の角度に関して定義された非ゼロの角度φのような所定のツイスト角で回転した基板101の半径上の位置を表すことができる。
【0032】
したがって、基板101は、
図4Bの回転位置に対して30度のツイスト角に亘って、X-Y平面に垂直または垂直な平面に対して回転させることができる。この第2の回転位置での基板101の処理は、
図4Bの回転位置での処理と同様に進めることができ、この場合には、基板101がスキャン方向316に沿って再びスキャンされ、第2のスキャンで基板101全体がイオンビーム310に暴露される。第2の回転位置でのこの第2の処理は、第1の線形構造208の1つの側壁上の一組の側壁スペーサをイオンビーム310に暴露して側壁を選択的にエッチングすることができる。さらなる処理において、基板101は、X-Y平面に垂直な平面に対して、第2の回転位置に対して180度のツイスト角に亘り位置P3まで回転させることができる。このようにすると、第1の線形構造の対向側壁をイオンビーム310に暴露することができる。上記のプロセスにおいて、最初に第1の線形構造208および第2の線形構造212上に側壁スペーサを形成するブランケット側壁層を、第1の組の側壁、第2の組の側壁、および第3の組の側壁から除去し、一組の側壁スペーサ210のみを残すことができる。
【0033】
目標を定めた実験において、第2の線形構造212の一例からブランケット側壁層を選択的に除去した結果が、本開示の実施形態に従って研究された。
図4Cは、例示的な結果を示すサンプル電子顕微鏡写真を示す。得られた結果は、基板101をスキャンに曝して右側の側壁から側壁層材料を除去した後に残っている一組の側壁スペーサ210を示す断面電子顕微鏡が含まれている。実験結果における第2の線形構造212のグループは、高さが約120nm、幅が25nmであったが、側壁スペーサ210の組の幅は約10nmであった。観察されるように、側壁スペーサは右側の側壁から完全に除去されているが、側壁スペーサ210の組は第2の線形構造212の上部までほぼ伸びている。
【0034】
様々な実施形態によれば、処理装置300は、
図3A-3Wの方法の追加の処理に使用することができる。様々な実施形態では、
図3Jの平坦化処理、
図3Rの平坦化処理、またはその2つの平坦化処理は処理装置300を用いて実行することができる。所与の平坦化処理は、イオンビームに暴露されている間、基板101を複数回スキャンすることを必要とし、基板101はスキャンの間に新しい回転位置へと設計ツイスト角に亘り回転される。いくつかの例では、所与の平坦化処理は、4回のスキャン、6回のスキャン、8回のスキャン、またはそれ以上を含み得る。実施形態はこの文脈に限定されない。目標の平坦性を達成するように基板101を平坦化するために、平坦化処理の異なるスキャンを調整することができる。例えば、平坦化処理の前に既知の技術を使用して基板101を測定して二次元の厚さマップを得ることができるので、例えば最上層206の材料の量を、二次元マップ上の各点の初期厚さに従って除去することができる。したがって、平坦化処理には、場合によっては、異なるツイスト角での一連のスキャンが含まれることがあり、一連のスキャンにより、XY平面に不均一なエッチングパターンが生成され、平坦化後の所定の基板層の厚さが平坦化前より大きく不均一になり得る。化学機械研磨(CMP)または他の既知の平坦化技術とは対照的に、スキャンイオンビームを用いてこれらの平坦化処理を実行する利点は、必要とされる平坦化すべきブランケット層の過剰堆積部(overburden)少ないことにある。CMPでは、過剰体積部は平坦化される最終層の厚さの3~4倍になることがよくあり、時間がかかるプロセスになる。さらに、材料の除去が原子レベルで行われるスキャンイオンビームとは対照的に、より薄い材料の層を除去するにはCMPは制御がさらに難しくなり、比較的費用がかかる。
【0035】
図5は、本開示の実施形態による、例示的なプロセスフロー500を示す。ブロック502において、基板が提供される。基板は、基板ベースおよび基板ベース上に配置されたパターニングスタックを含み得る。様々な実施形態では、基板ベースは単結晶半導体とすることができるが、パターニングスタックは、酸化物、窒化物、炭素、炭化物などの異なる層を含む。
【0036】
ブロック504において、第1の線形構造の第1のパターンがパターニングスタックに形成され、第1の線形構造は第1の方向に沿って延在する。第1の線形構造は、パターニングスタックの少なくとも1つの層で形成された平行線のアレイを構成してよい。いくつかの例では、第1の線形構造は、線形前駆構造の側壁から形成してもよい。
【0037】
ブロック506において、第2の線形構造の第2のパターンがパターニングスタックに形成される。第2の線形構造は、第1の方向に対して非ゼロの角度を成す第2の方向に沿って延在してよい。
【0038】
ブロック508において、第2の線形構造の1組の側壁上に一組の側壁スペーサが選択的に形成される。いくつかの実施形態では、一組の側壁構造は、第1の線形構造および第2の線形構造の上にブランケット側壁層を堆積し、次いで第1の線形構造の両方の側壁および第2の線形構造の一方の側壁からブランケット側壁層を選択的に除去することによって形成される。
【0039】
ブロック510において、第1の線形構造と一組の側壁スペーサを備える第1の分離パターンが形成される。ブロック512において、第1の分離パターンが基板ベースに転写される。この転写は、一連のエッチング処理によって達成することができる。
【0040】
本実施形態は、DRAMトランジスタを形成するための半導体構造のアレイのようなデバイスを形成する既知のプロセスに勝る様々な利点を提供する。1つの利点として、隣接するフィン構造を分離するトレンチは、10nm、7nm、5nm以下までの制御可能な幅を有する側壁スペーサによって規定されるので、隣接するフィン構造が互いにより密な間隔で配置され得る。別の利点として、隣接するフィン構造間の間隔の均一性は、間隔を規定するトレンチが、比較的厚い線形前駆体構造上に形成される直線側壁スペーサ、すなわち前駆体側壁スペーサに由来するため、大幅に改善され得る。したがって、本実施形態の別の利点は、分離パターンを画定するために比較的高いスループットおよび低難易度の深紫外リソグラフィを使用して、分離構造に狭いトレンチを形成することができることにある。本実施形態の別の利点は、真っ直ぐな側壁フィン構造が、既知のフィン構造の丸みのある特徴よりも大きな表面積を生成することにある。シリコンの表面積が大きいほど、デバイスの機能性が良くなり、それは、シリコンの表面積が大きいほど電子のための表面が大きくなり、接触面積が大きくなって、接触抵抗が減少するためである。本実施形態のさらなる利点は、選択的スペーサ形成の使用によって改善された分解能およびオーバーレイが達成される。
【0041】
本開示は本明細書に記載の特定の実施形態によって範囲が制限されるものではない。実際に、本明細書の記載されたものに加えて、本開示の他の様々な実施形態及び変更は、前述の説明及び添付の図面から当業者には明らかである。したがって、これらの他の実施形態及び修正は、本開示の範囲内に含まれるものとする。さらに、本開示は、特定の目的のための特定の環境における特定の実装に関する説明として記載されているが、有用性はこの記載に限定されず、本開示が様々な目的のために様々な環境で有益に実装されうることを当業者は認識することができる。したがって、以下に記載される特許請求の範囲は、本明細書に記載される本開示の完全な範囲及び精神を考慮して解釈されるものである。