(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-15
(45)【発行日】2022-09-27
(54)【発明の名称】作業管理装置、作業管理方法、及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20120101AFI20220916BHJP
G06Q 50/08 20120101ALI20220916BHJP
G16Y 10/30 20200101ALI20220916BHJP
【FI】
G06Q10/06 332
G06Q50/08
G16Y10/30
(21)【出願番号】P 2021550824
(86)(22)【出願日】2019-10-01
(86)【国際出願番号】 JP2019038810
(87)【国際公開番号】W WO2021064877
(87)【国際公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-06-14
(73)【特許権者】
【識別番号】519355493
【氏名又は名称】日揮グローバル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100171583
【氏名又は名称】梅景 篤
(72)【発明者】
【氏名】大里 英理雄
(72)【発明者】
【氏名】小島 和之
(72)【発明者】
【氏名】小原 弘毅
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/130446(WO,A1)
【文献】特開2002-117097(JP,A)
【文献】特開2000ー293642(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0137098(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0174250(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G16Y 10/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施工対象物を構築するプロジェクトを遂行するための作業を管理する作業管理装置であって、
前記施工対象物を構築するための作業単位であるワークパッケージの作業許可証を表示装置に表示させる表示制御部と、
前記表示装置に表示された前記作業許可証に対応する前記ワークパッケージに従事させる作業者に関する作業者情報を取得する第1取得部と、
前記作業者情報を用いて前記ワークパッケージに1以上の作業者の登録を行う登録部と、
前記ワークパッケージを完了するのに要した作業時間を示す作業時間情報を取得する第
2取得部と、
前記ワークパッケージの識別情報と前記作業時間情報とを含む作業実績情報を生成する生成部と、
前記作業実績情報を出力する出力部と、
を備える作業管理装置。
【請求項2】
前記登録部は、前記作業者情報と前記識別情報とを対応付けることによって、前記登録を行う、請求項1に記載の作業管理装置。
【請求項3】
前記第
1取得部は、前記表示装置が前記作業許可証を確認するための画面を表示している状態で、前記作業者情報を取得する、請求項
1又は請求項2に記載の作業管理装置。
【請求項4】
前記作業時間情報は、前記ワークパッケージの作業開始時刻及び作業終了時刻と、前記ワークパッケージに登録された作業者の人数と、を含む、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の作業管理装置。
【請求項5】
前記作業時間情報は、前記1以上の作業者のそれぞれの作業開始時刻及び作業終了時刻を含む、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の作業管理装置。
【請求項6】
前記作業時間情報は、作業者が作業現場を離れた時刻である退出時刻と、前記作業者が前記作業現場に戻った時刻である戻り時刻と、をさらに含む、請求項5に記載の作業管理装置。
【請求項7】
ユーザによって入力された作業内容に関する情報に基づいて、前記作業許可証を作成する作成部をさらに備える、請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の作業管理装置。
【請求項8】
施工対象物を構築するプロジェクトを遂行するための作業を管理する作業管理方法であって、
前記施工対象物を構築するための作業単位であるワークパッケージの作業許可証を表示装置に表示させ、
前記表示装置に表示された前記作業許可証に対応する前記ワークパッケージに従事させる作業者に関する作業者情報を取得し、
前記作業者情報を用いて前記ワークパッケージに1以上の作業者の登録を行い、
前記ワークパッケージを完了するのに要した作業時間を示す作業時間情報を取得し、
前記ワークパッケージの識別情報と前記作業時間情報とを含む作業実績情報を生成し、
前記作業実績情報を出力する、作業管理方法。
【請求項9】
施工対象物を構築するプロジェクトを遂行するための作業を管理するようにコンピュータを動作させる作業管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記作業管理プログラムは、
前記施工対象物を構築するための作業単位であるワークパッケージの作業許可証を表示装置に表示させ、
前記表示装置に表示された前記作業許可証に対応する前記ワークパッケージに従事させる作業者に関する作業者情報を取得し、
前記作業者情報を用いて前記ワークパッケージに1以上の作業者の登録を行い、
前記ワークパッケージを完了するのに要した作業時間を示す作業時間情報を取得し、
前記ワークパッケージの識別情報と前記作業時間情報とを含む作業実績情報を生成し、
前記作業実績情報を出力する、処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである、記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、作業管理装置、作業管理方法、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
施工対象物を構築するプロジェクトでは、複数の工事が行われる。これらの工事のそれぞれには、作業者等の労働資源が割り当てられる。特許文献1には、労働資源の割り当て基準に基づいて、タスクを処理するために必要な労働資源の種別と数量とをタスクに割り当て、タスクの進捗率に応じて労働資源の割り当てを変更するプロジェクト管理システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
工事の序盤、中盤、及び終盤等の時期に応じて、生産性が変化することがある。また、工事対象物に応じて、生産性が変化することがある。このように、生産性を考慮して労働資源の割り当てを行うために、作業者が実際に作業に要した時間等を含む作業実績情報には、高い精度が求められる。
【0005】
本開示は、作業実績情報の精度を向上させることが可能な作業管理装置、作業管理方法、及び記録媒体を説明する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係る作業管理装置は、施工対象物を構築するプロジェクトを遂行するための作業を管理する装置である。この作業管理装置は、施工対象物を構築するための作業単位であるワークパッケージの作業許可証を表示装置に表示させる表示制御部と、表示装置に表示された作業許可証に対応するワークパッケージに従事させる作業者に関する作業者情報を取得する第1取得部と、作業者情報を用いてワークパッケージに1以上の作業者の登録を行う登録部と、ワークパッケージを完了するのに要した作業時間を示す作業時間情報を取得する第2取得部と、ワークパッケージの識別情報と作業時間情報とを含む作業実績情報を生成する生成部と、作業実績情報を出力する出力部と、を備える。
【0007】
本開示の別の側面に係る作業管理方法は、施工対象物を構築するプロジェクトを遂行するための作業を管理する方法である。この作業管理方法は、施工対象物を構築するための作業単位であるワークパッケージの作業許可証を表示装置に表示させ、表示装置に表示された作業許可証に対応するワークパッケージに従事させる作業者に関する作業者情報を取得し、作業者情報を用いてワークパッケージに1以上の作業者の登録を行い、ワークパッケージを完了するのに要した作業時間を示す作業時間情報を取得し、ワークパッケージの識別情報と作業時間情報とを含む作業実績情報を生成し、作業実績情報を出力する。
【0008】
本開示のさらに別の側面に係る記録媒体は、施工対象物を構築するプロジェクトを遂行するための作業を管理するようにコンピュータを動作させる作業管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。作業管理プログラムは、施工対象物を構築するための作業単位であるワークパッケージの作業許可証を表示装置に表示させ、表示装置に表示された作業許可証に対応するワークパッケージに従事させる作業者に関する作業者情報を取得し、作業者情報を用いてワークパッケージに1以上の作業者の登録を行い、ワークパッケージを完了するのに要した作業時間を示す作業時間情報を取得し、ワークパッケージの識別情報と作業時間情報とを含む作業実績情報を生成し、作業実績情報を出力する、処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
これらの作業管理装置、作業管理方法、及び記録媒体では、ワークパッケージの作業許可証が表示され、ワークパッケージに1以上の作業者が登録される。作業開始前には、作業許可証の確認を必ず行う必要があるので、作業許可証の確認作業とともに作業者の登録作業を行うことによって、作業者をより確実に登録することができる。そして、ワークパッケージを完了するのに要した作業時間を示す作業時間情報が取得され、作業実績情報が生成される。例えば、ワークパッケージの作業開始時刻及び作業終了時刻が取得される場合、ワークパッケージに従事した作業者の人数が正確に把握できなければ、正確な作業時間を得ることはできない。また、作業者ごとに作業開始時刻及び作業終了時刻が取得される場合、ワークパッケージに従事するすべての作業者が登録されていなければ、正確な作業時間を得ることはできない。このように、ワークパッケージに作業者がより確実に登録されることによって、作業時間の精度を向上させることができる。その結果、作業実績情報の精度を向上させることが可能となる。
【0010】
登録部は、作業者情報とワークパッケージの識別情報とを対応付けることによって、登録を行ってもよい。この場合、ワークパッケージに作業者を登録する作業を簡易化することができる。
【0011】
第1取得部は、表示装置が作業許可証を確認するための画面を表示している状態で、作業者情報を取得してもよい。この場合、作業許可証の確認作業を行いながら、作業者情報を取得することができる。これにより、作業者の登録をさらに確実に行うことができる。
【0012】
作業時間情報は、ワークパッケージの作業開始時刻及び作業終了時刻と、ワークパッケージに登録された作業者の人数と、を含んでもよい。この場合、作業開始時刻から作業終了時刻までの時間に作業者の人数を乗算することによって、ワークパッケージを完了するのに要する人時(マンアワー)が得られる。上述のように、ワークパッケージに作業者がより確実に登録されるので、ワークパッケージを完了するのに要した作業時間の精度を向上させることが可能となる。
【0013】
作業時間情報は、1以上の作業者のそれぞれの作業開始時刻及び作業終了時刻を含んでもよい。作業者ごとに作業開始時刻及び作業終了時刻が異なる場合がある。このような場合でも、各作業者の作業開始時刻及び作業終了時刻を取得することによって、各作業者がワークパッケージに従事していた時間を個別に計算することができる。これにより、ワークパッケージを完了するのに要した作業時間の精度を向上させることが可能となる。
【0014】
作業時間情報は、作業者が作業現場を離れた時刻である退出時刻と、作業者が作業現場に戻った時刻である戻り時刻と、をさらに含んでもよい。この場合、作業者が実際にワークパッケージに従事していた時間が作業時間として計算され得る。これにより、ワークパッケージを完了するのに要した作業時間の精度をより一層向上させることが可能となる。
【0015】
上記作業管理装置は、ユーザによって入力された作業内容に関する情報に基づいて、作業許可証を作成する作成部をさらに備えてもよい。作業許可証は、作業内容に応じて異なる場合がある。上記構成によれば、作業内容に応じた作業許可証を作成することができる。
【発明の効果】
【0016】
本開示の各側面及び各実施形態によれば、作業実績情報の精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る作業管理装置を含むプロジェクト管理システムを概略的に示す構成図である。
【
図2】
図2は、
図1に示される端末装置のハードウェア構成図である。
【
図3】
図3は、
図1に示される別の端末装置のハードウェア構成図である。
【
図4】
図4は、
図1に示されるサーバ装置が有するワークパッケージDBの構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、
図1に示される端末装置の機能ブロック図である。
【
図6】
図6は、
図1に示される別の端末装置の機能ブロック図である。
【
図7】
図7は、
図1に示されるプロジェクト管理システムにおける作業許可証の準備方法の一連の処理を示すシーケンス図である。
【
図8】
図8は、作業許可証を作成するための表示画面例を示す図である。
【
図9】
図9は、作業許可証を作成するための表示画面例を示す図である。
【
図10】
図10は、作業許可証を作成するための表示画面例を示す図である。
【
図11】
図11は、作業許可証を作成するための表示画面例を示す図である。
【
図12】
図12は、作業許可証を作成するための表示画面例を示す図である。
【
図13】
図13は、作業許可証を作成するための表示画面例を示す図である。
【
図14】
図14は、作業許可証を作成するための表示画面例を示す図である。
【
図15】
図15は、作業許可証を作成するための表示画面例を示す図である。
【
図16】
図16は、作業許可証を作成するための表示画面例を示す図である。
【
図17】
図17は、
図6に示される端末装置が行う作業管理方法の一連の処理を示すフローチャートである。
【
図19】
図19は、作業者を管理するための表示画面例を示す図である。
【
図20】
図20は、記録媒体に記録された作業許可証作成プログラムの構成を示す図である。
【
図21】
図21は、記録媒体に記録された作業管理プログラムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら本開示の実施形態が詳細に説明される。なお、図面の説明において同一要素には同一符号が付され、重複する説明は省略される。
【0019】
図1は、一実施形態に係る作業管理装置を含むプロジェクト管理システムを概略的に示す構成図である。
図1に示されるプロジェクト管理システム1は、施工対象物を構築するプロジェクトを管理するシステムである。施工対象物の例としては、オイル・ガス分野のプラント、及びインフラストラクチャー分野のプラントが挙げられる。オイル・ガス分野のプラントの例としては、石油精製プラント、ガス処理プラント、天然ガス液化プラント、石油化学プラント、及びケミカル品製造プラントが挙げられる。インフラストラクチャー分野のプラントの例としては、火力発電プラント、原子力発電プラント、及び再生可能エネルギー発電プラントが挙げられる。プロジェクトは、設計(Engineering)、調達(Procurement)、及び建設(Construction)という3つのフェーズを含み得る。
【0020】
プロジェクト管理システム1は、例えば、AWP(Advanced Work Packaging)によってプロジェクトを管理する。AWPは、ワークパッケージを用いてプロジェクトを管理する手法である。ワークパッケージとは、施工対象物を構築するための作業単位である。ワークパッケージには、作業内容、工数、コスト、リソース、及びスケジュール等が割り当てられる。ワークパッケージの例としては、設計の作業単位であるEWP(Engineering Work Package)、調達の作業単位であるPWP(Procurement Work Package)、建設の作業単位であるCWP(Construction Work Package)、及びCWPを細分化したIWP(Installation Work Package)が挙げられる。IWPは、作業監督者が現場作業を管理するための作業単位であり、例えば、4週間以内で完了できる作業である。
【0021】
プロジェクト管理システム1は、端末装置10Aと、端末装置10Bと、端末装置10Cと、端末装置10Dと、端末装置20(作業管理装置)と、サーバ装置50と、を備えている。端末装置10A、端末装置10B、端末装置10C、端末装置10D、端末装置20、及びサーバ装置50は、ネットワークNWによって互いに通信可能に接続されている。ネットワークNWは、有線及び無線のいずれで構成されてもよい。ネットワークNWの例としては、インターネット、移動体通信網、及びWAN(Wide Area Network)が挙げられる。
【0022】
端末装置10Aは、作業許可証(Permit to Work;PTW)を作成する装置である。端末装置10Aは、実際の作業を行うチーム(Performing Party)の監督者によって用いられる。端末装置10Aの例としては、デスクトップPC(Personal Computer)、ノートPC、タブレット端末、及びスマートフォンが挙げられる。
【0023】
図2は、
図1に示される端末装置のハードウェア構成図である。
図2に示されるように、端末装置10Aは、物理的には、1又は複数のプロセッサ101、主記憶装置102、補助記憶装置103、通信装置104、入力装置105、及び出力装置106等のハードウェアを備えるコンピュータとして構成され得る。プロセッサ101の例としては、CPU(Central Processing Unit)が挙げられる。主記憶装置102は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等で構成される。補助記憶装置103の例としては、半導体メモリ、及びハードディスク装置が挙げられる。補助記憶装置103は、作業許可証作成プログラムP1(
図20参照)を格納している。
【0024】
通信装置104は、ネットワークNWを介して他の装置とデータの送受信を行う装置である。通信装置104は、例えば、ネットワークインタフェースカード(NIC)又は無線通信モジュールで構成される。ネットワークNWを介したデータの送受信には、暗号化が用いられてもよい。入力装置105は、監督者が端末装置10Aを操作する際に用いられる装置である。入力装置105は、例えば、タッチパネル、キーボード、及びマウスで構成される。出力装置106は、各種情報を出力する装置である。出力装置106は、例えば、ディスプレイ、及びスピーカで構成される。
【0025】
プロセッサ101が、補助記憶装置103に格納されている作業許可証作成プログラムP1を、主記憶装置102に読み出して実行することにより、プロセッサ101の制御のもとで各ハードウェアが動作し、主記憶装置102及び補助記憶装置103におけるデータの読み出し及び書き込みが行われる。これにより、端末装置10Aの
図5に示される各機能部が実現される。
【0026】
端末装置10Bは、端末装置10Aによって作成された作業許可証の一次承認を行う装置である。端末装置10Bは、作業許可証発行者(Issuing Authority)によって用いられる。作業許可証発行者としては、例えば、Performing Partyを監督する監督者が挙げられる。端末装置10Bの例としては、デスクトップPC、ノートPC、タブレット端末、及びスマートフォンが挙げられる。端末装置10Bは、端末装置10Aと同様のハードウェア構成を有する。
【0027】
端末装置10Cは、端末装置10Bによって承認された作業許可証の二次承認を行う装置である。端末装置10Cは、コーディネータ(PTW Coordinator)によって用いられる。コーディネータは、作業許可証の体裁を主に確認する。端末装置10Cの例としては、デスクトップPC、ノートPC、タブレット端末、及びスマートフォンが挙げられる。端末装置10Cは、端末装置10Aと同様のハードウェア構成を有する。
【0028】
端末装置10Dは、端末装置10Cによって承認された作業許可証の最終承認を行う装置である。端末装置10Dは、建設現場の最高責任者によって用いられる。最高責任者の例としては、現場監督(Site Manager)、及び建設管理者(Construction Manager)が挙げられる。最高責任者は、提出されたすべての作業許可証の相互関係を確認し、承認を行う。端末装置10Dの例としては、デスクトップPC、ノートPC、タブレット端末、及びスマートフォンが挙げられる。端末装置10Dは、端末装置10Aと同様のハードウェア構成を有する。
【0029】
端末装置20は、作業現場において用いられる携帯可能な装置であって、プロジェクトを遂行するための作業を管理する装置である。端末装置20は、承認済みの作業許可証を作業開始前に確認するために用いられる。端末装置20は、ワークパッケージに作業者を登録する。端末装置20は、Performing Partyの監督者によって用いられる。端末装置20の例としては、タブレット端末、スマートフォン、及びノートPCが挙げられる。
【0030】
図3は、
図1に示される別の端末装置のハードウェア構成図である。
図3に示されるように、端末装置20は、物理的には、1又は複数のプロセッサ201、主記憶装置202、補助記憶装置203、通信装置204、入力装置205、出力装置206、及び撮像装置207等のハードウェアを備えるコンピュータとして構成され得る。プロセッサ201の例としては、CPUが挙げられる。主記憶装置202は、RAM及びROM等で構成される。補助記憶装置203の例としては、半導体メモリ、及びハードディスク装置が挙げられる。補助記憶装置203は、作業管理プログラムP2(
図21参照)を格納している。
【0031】
通信装置204は、ネットワークNWを介して他の装置とデータの送受信を行う装置である。通信装置204は、例えば、ネットワークインタフェースカード(NIC)又は無線通信モジュールで構成される。ネットワークNWを介したデータの送受信には、暗号化が用いられてもよい。入力装置205は、監督者が端末装置20を操作する際に用いられる装置である。入力装置205は、例えば、タッチパネルで構成される。出力装置206は、各種情報を出力する装置である。出力装置206は、例えば、ディスプレイ、及びスピーカで構成される。
【0032】
撮像装置207は、撮像(画像化)するための装置である。撮像装置207は、例えば、カメラモジュールである。具体的には、撮像装置207は、レンズ及び撮像素子等の複数の光学系の部品と、それらを駆動制御する複数の制御系の回路と、撮像素子によって生成された撮像画像を表す電気信号をデジタル信号である画像信号に変換する信号処理系の回路部と、を含む。
【0033】
プロセッサ201が、補助記憶装置203に格納されている作業管理プログラムP2を、主記憶装置202に読み出して実行することにより、プロセッサ201の制御のもとで各ハードウェアが動作し、主記憶装置202及び補助記憶装置203におけるデータの読み出し及び書き込みが行われる。これにより、端末装置20の
図6に示される各機能部が実現される。
【0034】
サーバ装置50は、各種情報を記憶するデータベースとして機能する装置である。サーバ装置50は、端末装置10Aと同様のハードウェア構成を有している。なお、サーバ装置50は、入力装置105及び出力装置106を備えていなくてもよい。サーバ装置50は、ワークパッケージDBを備えている。
【0035】
ワークパッケージDBは、複数のワークパッケージ情報を格納している。ワークパッケージ情報は、ワークパッケージごとに設定されている。
図4に示されるように、各ワークパッケージ情報は、ワークパッケージID(identifier)と、エリアIDと、タスクIDと、予定スケジュール情報と、実スケジュール情報と、ステータス情報と、作業量情報と、を含む。
【0036】
ワークパッケージIDは、ワークパッケージを一意に識別可能な識別情報である。エリアIDは、ワークパッケージIDによって識別されるワークパッケージの作業が実行されるエリアを一意に識別可能な識別情報である。タスクIDは、ワークパッケージIDによって識別されるワークパッケージの作業内容(作業種別)を一意に識別可能な識別情報である。予定スケジュール情報は、予定開始日と、予定終了日と、予定期間と、を含む。予定開始日は、ワークパッケージIDによって識別されるワークパッケージを開始する予定の日付である。予定終了日は、ワークパッケージIDによって識別されるワークパッケージを終了する予定の日付である。予定期間は、ワークパッケージIDによって識別されるワークパッケージに要する予定の日数である。
【0037】
実スケジュール情報は、作業開始日と、作業終了日と、作業期間と、を含む。作業開始日は、ワークパッケージIDによって識別されるワークパッケージを開始した実際の日付である。作業終了日は、ワークパッケージIDによって識別されるワークパッケージを終了した実際の日付である。作業期間は、ワークパッケージIDによって識別されるワークパッケージに要した実際の日数である。ステータス情報は、ワークパッケージIDによって識別されるワークパッケージの進行状態を示す情報である。進行状態には、例えば、着手前、作業中、及び完了が含まれる。作業量情報は、ワークパッケージIDによって識別されるワークパッケージの作業量を示す情報である。
【0038】
なお、ワークパッケージDBの構成は、
図4に示される構成に限られない。ワークパッケージDBの構成は、公知の手法により変更され得る。
【0039】
図5に示されるように、端末装置10Aは、機能的には、受付部11と、取得部12と、表示制御部13と、作成部14と、出力部15と、を備えている。
【0040】
受付部11は、端末装置10Aのユーザ(監督者)の操作を受け付ける機能部である。受付部11は、ユーザの操作内容を示す操作情報を取得部12、表示制御部13、及び作成部14に出力する。
【0041】
取得部12は、ワークパッケージ情報を取得する機能部である。取得部12は、例えば、サーバ装置50から1又は複数のワークパッケージ情報を取得する。取得部12は、ワークパッケージ情報を表示制御部13に出力する。
【0042】
表示制御部13は、各種画像を出力装置106の表示装置(ディスプレイ)に表示させる機能部である。表示制御部13は、所定の情報を表示させるための表示情報を端末装置10Aの表示装置に出力し、端末装置10Aの表示装置は表示情報に基づいて所定の情報を表示する。表示制御部13は、ユーザの操作に基づいて、各画面を端末装置10Aの表示装置に表示させる。例えば、表示制御部13は、作業許可証を作成するための画面を端末装置10Aの表示装置に表示させる。
【0043】
作成部14は、作業許可証を作成する機能部である。作成部14は、ユーザによって入力された作業内容に関する情報に基づいて、作業許可証を作成する。作成部14は、必要に応じて後述の証明書(Certificate)を作成する。作業許可証の作成手順については後述する。作成部14は、作業許可証及び証明書を示すPTW情報を出力部15に出力する。
【0044】
出力部15は、PTW情報を出力する機能部である。出力部15は、作成部14からPTW情報を受け取ると、PTW情報をサーバ装置50に送信(出力)し、PTW情報をサーバ装置50に格納させるとともに、作業許可証の承認依頼を端末装置10Bに送信する。出力部15は、作業許可証の承認依頼とともにPTW情報を端末装置10Bに送信(出力)してもよい。
【0045】
図6に示されるように、端末装置20は、機能的には、受付部21と、取得部22と、表示制御部23と、取得部24(第
1取得部)と、登録部25と、取得部26(第
2取得部)と、生成部27と、出力部28と、を備えている。
【0046】
受付部21は、端末装置20のユーザ(監督者)の操作を受け付ける機能部である。受付部21は、ユーザの操作内容を示す操作情報を取得部22、表示制御部23、取得部24、登録部25、取得部26、及び生成部27に出力する。
【0047】
取得部22は、PTW情報を取得する機能部である。取得部22は、例えば、サーバ装置50から作業許可証のリストを取得し、端末装置20の表示装置にリストを表示させるように表示制御部23を制御する。取得部22は、ユーザによって選択された作業許可証のPTW情報をサーバ装置50から取得する。取得部22は、サーバ装置50から複数のワークパッケージ情報を取得し、端末装置20の表示装置にワークパッケージのリストを表示させるように表示制御部23を制御してもよい。この場合、取得部22は、ユーザによって選択されたワークパッケージのPTW情報をサーバ装置50から取得してもよい。取得部22は、PTW情報を表示制御部23に出力する。
【0048】
表示制御部23は、各種画像を出力装置206の表示装置(ディスプレイ)に表示させる機能部である。表示制御部23は、所定の情報を表示させるための表示情報を端末装置20の表示装置に出力し、端末装置20の表示装置は表示情報に基づいて所定の情報を表示する。表示制御部23は、ユーザの操作に基づいて、各画面を端末装置20の表示装置に表示させる。例えば、表示制御部23は、ワークパッケージの作業許可証を端末装置20の表示装置に表示させる。具体的には、表示制御部23は、取得部22からPTW情報を受け取ると、PTW情報に基づいて作業許可証を端末装置20の表示装置に表示させる。
【0049】
取得部24は、作業者に関する作業者情報を取得する機能部である。作業者情報は、例えば、作業者IDと、作業者名と、会社名と、を含む。作業者IDは、作業者を一意に識別可能な識別情報である。作業者名は、作業者IDによって識別される作業者の氏名である。会社名は、作業者IDによって識別される作業者が所属する会社の名称である。取得部24は、例えば、端末装置20の表示装置が作業許可証を確認するための画面を表示している状態で、作業者情報を取得する。取得部24は、作業者情報を登録部25に出力する。
【0050】
登録部25は、ワークパッケージに1以上の作業者の登録を行う機能部である。登録部25は、ユーザによってワークパッケージが選択されている状態で、取得部24から作業者情報を受け取ると、選択されているワークパッケージに、作業者情報によって示される作業者を登録する。例えば、端末装置20の表示装置に、ワークパッケージの作業許可証を確認するための画面が表示されている場合、当該ワークパッケージが選択されているとみなされる。ワークパッケージのリストから、1つのワークパッケージが選択されてもよい。登録部25は、選択されているワークパッケージのワークパッケージIDと作業者情報(例えば、作業者ID)とを対応付けた登録情報を作成することによって、ワークパッケージに作業者の登録を行う。登録部25は、登録情報を取得部26に出力する。
【0051】
取得部26は、ワークパッケージを完了するのに要した作業時間を示す作業時間情報を取得する機能部である。作業時間情報は、例えば、ワークパッケージの作業開始時刻及び作業終了時刻と、ワークパッケージに登録された作業者の人数と、を含む。ワークパッケージの作業開始時刻は、ワークパッケージを開始した時刻である。ワークパッケージの作業終了時刻は、ワークパッケージを終了(完了)した時刻である。
【0052】
例えば、端末装置20の表示装置に表示されたワークパッケージのリストから、ユーザによって1つのワークパッケージが選択されている状態で、端末装置20の表示装置に表示された開始ボタンをユーザ(監督者)が押下することによって、取得部26は、押下された時刻を当該ワークパッケージの作業開始時刻として取得する。同様に、1つのワークパッケージが選択されている状態で、端末装置20の表示装置に表示された終了ボタンをユーザ(監督者)が押下することによって、取得部26は、押下された時刻を当該ワークパッケージの作業終了時刻として取得する。取得部26は、登録情報に基づいて、ワークパッケージに登録された作業者の人数を取得する。
【0053】
作業時間情報は、例えば、作業者のそれぞれの作業開始時刻及び作業終了時刻を含んでもよい。作業者の作業開始時刻は、作業者が作業を開始した時刻である。作業者の作業終了時刻は、作業者が作業を終了した時刻である。この場合、作業者が選択されている状態で、開始ボタンをユーザが押下することによって、取得部26は、押下された時刻を当該作業者の作業開始時刻として取得する。同様に、作業者が選択されている状態で、終了ボタンをユーザが押下することによって、取得部26は、押下された時刻を当該作業者の作業終了時刻として取得する。
【0054】
作業時間情報は、退出時刻及び戻り時刻をさらに含んでいてもよい。退出時刻は、作業者が休憩等のために作業現場を離れた時刻である。戻り時刻は、作業者が作業現場に戻った時刻である。例えば、作業現場と外部との間にゲートが設置されており、ゲートには作業現場側及び外部側のそれぞれにカードリーダが設けられている。作業者がカードリーダにIDカードをかざすことで、ゲートが開く。取得部26は、作業現場側のカードリーダがIDカードから作業者情報を読み取った時刻を退出時刻として取得する。取得部26は、外部側のカードリーダがIDカードから作業者情報を読み取った時刻を戻り時刻として取得する。
【0055】
取得部26は、作業時間情報を生成部27に出力する。
【0056】
生成部27は、作業実績情報を生成する機能部である。作業実績情報は、ワークパッケージIDと作業時間情報とを含む。生成部27は、取得部26から作業時間情報を受け取ると、ワークパッケージIDと作業時間情報とを対応付けた作業実績情報を生成する。生成部27は、作業実績情報を出力部28に出力する。
【0057】
出力部28は、作業実績情報を出力する機能部である。出力部28は、生成部27から作業実績情報を受け取ると、例えば、作業実績情報をサーバ装置50に送信(出力)する。
【0058】
次に、作業許可証の準備方法の一連の処理を説明する。
図7は、
図1に示されるプロジェクト管理システムにおける作業許可証の準備方法の一連の処理を示すシーケンス図である。
図8~
図16は、作業許可証を作成するための表示画面例を示す図である。
図7に示される一連の処理は、例えば、現場事務所において実施される。
【0059】
図7に示されるように、まず、端末装置10Aが作業許可証を作成する(ステップS11)。ステップS11では、端末装置10Aにおいて作業許可証に関する操作(作成及び確認)を行うためのアプリケーションが起動される。そして、端末装置10Aのユーザ(監督者)は、端末装置10Aに表示された不図示の表示画面において、作業許可証を新規に作成することを選択する。
【0060】
続いて、端末装置10Aのユーザは、作業許可証を作成する対象となる作業(対象作業)を設定する。ここでは、既に作成されているワークパッケージを選択することによって、対象作業を設定する例を説明する。まず、取得部12がサーバ装置50からワークパッケージ情報を取得する。このとき、取得部12は、プロジェクトに含まれるすべてのワークパッケージのワークパッケージ情報を取得してもよく、ユーザによって指定された条件に合致するワークパッケージのワークパッケージ情報のみを取得してもよい。取得部12は、ワークパッケージ情報を表示制御部13に出力する。
【0061】
図8に示されるように、表示制御部13は、取得部12からワークパッケージ情報を受け取ると、ワークパッケージ情報に基づいてワークパッケージをリスト形式で表示するように端末装置10Aの表示装置を制御する。この画面において、端末装置10Aのユーザは、表示されている複数のワークパッケージから、当該ユーザのPerforming Partyが従事する予定のワークパッケージを選択する。このようにして、選択されたワークパッケージが、対象作業として設定される。
【0062】
続いて、対象作業の作業許可証の種類及び証明書の有無が設定される。作業許可証の種類としては、ホットワーク用の作業許可証、及びコールドワーク用の作業許可証がある。ホットワークとは、熱又は火花を生じる作業である。ホットワークの例としては、研削、切断、及び溶接が挙げられる。コールドワークとは、熱及び火花を生じない作業である。証明書の例としては、閉所作業を許可する証明書、掘削作業を許可する証明書、LOTO(Lock Out Tag Out)を許可する証明書、及び放射線透過試験(radiography)を許可する証明書が挙げられる。
【0063】
図9に示されるように、表示制御部13は、ワークパッケージの作業が、ホットワークであるか、コールドワークであるかを選択するための画面を端末装置10Aの表示装置に表示させる。
図9に示される例では、「Does your work generate heat or sparks (grinding, cutting or welding)?」の質問が表示される。端末装置10Aのユーザが「Yes」ボタンを押下するとホットワークが選択され、「No」ボタンを押下するとコールドワークが選択される。この例では、コールドワーク用の作業許可証が選択されている。
【0064】
なお、
図9に示される例では、選択されたワークパッケージのワークパッケージID、作業種別、及び詳細な作業内容が画面左端に表示されている。例えば、
図9の例では、ワークパッケージIDが「IWP-1600-A400-001」であるワークパッケージ(IWP)が選択されている。このワークパッケージの作業種別は、一般のシビル工事であり、詳細な作業内容は、地下の下水管を設置する作業である。シビル工事には、排水工事(Sewer & Drainage)の他、現場調査(Site Investigation)、造成工事(Site Development)、土質改良工事(Subsoil Improvement)、くい打ち工事(Piling)、舗装工事(Road & Pave)、並びに、フェンス及びゲートの工事(Fence & Gate)等がある。なお、ワークパッケージ情報に、作業種別、及び詳細な作業内容が含まれていない場合には、端末装置10Aのユーザは、作業種別及び詳細な作業内容を設定してもよい。
【0065】
続いて、
図10に示されるように、表示制御部13は、作業内容に関する詳細な質問を端末装置10Aの表示装置に表示させる。例えば、イエスノー形式の質問が用いられる。詳細な質問の例としては、掘削の深さに関する質問等が挙げられる。作成部14は、これらの質問に対するユーザの回答に基づいて、作業許可証に証明書が必要か否かを判定する。
図11に示される例では、作成部14は、作業許可証に加えて、閉所作業を許可する証明書と、掘削作業を許可する証明書と、がさらに必要であると判定している。
【0066】
続いて、作業許可証に記入されるべき詳細情報が設定される。
図12に示されるように、表示制御部13は、エリアを選択するための領域R1、作業内容の詳細を記入するための領域R2、作業に使用されるツール及び建機を選択するための領域R3、並びに、予定開始日(予定開始日時)及び予定終了日(予定終了日時)を設定するための領域R4を含む画面を端末装置10Aの表示装置に表示させる。この例では、選択されたワークパッケージのエリアIDが設定されている。端末装置10Aのユーザは、領域R2のテキストボックスに作業内容の詳細を入力する。端末装置10Aのユーザは、領域R3のツール又は建機を示す複数のアイコンから、作業に使用されるツール及び建機のアイコンを選択する。端末装置10Aのユーザは、さらに領域R4において、予定開始日時及び予定終了日時を設定する。
【0067】
さらに、
図13に示されるように、表示制御部13は、作業が影響を与える可能性がある部署を設定するための画面を端末装置10Aの表示装置に表示させる。
図13に示される例では、端末装置10Aのユーザは、同意を得る必要があるか否か、つまり作業が他の部署に影響を与える可能性があるか否かを選択する。そして、同意を得る必要がある場合には、端末装置10Aのユーザは、具体的なエリアと部署とをさらに選択する。
【0068】
さらに、
図14に示されるように、表示制御部13は、作業開始前に行われる確認事項のリスト、作業中に行われる確認事項のリスト、及び作業終了後に行われる確認事項のリストを端末装置10Aの表示装置に表示させる。端末装置10Aのユーザは、各リストから必要な確認事項を選択する。
【0069】
そして、作成部14は、端末装置10Aのユーザによって入力された詳細情報を、作業許可証のテンプレートに反映することによって、作業許可証を作成する。
図15には、コールドワーク用の作業許可証のテンプレートが示されている。作成部14は、
図12~
図14に示される画面において入力された情報を、このテンプレートに反映する。以上のようにして、作業許可証が作成される。
【0070】
証明書が必要である場合には、表示制御部13は、証明書を作成するための詳細情報を入力するための画面を端末装置10Aの表示装置に表示させる。作成部14は、端末装置10Aのユーザによって入力された詳細情報を、証明書のテンプレートに反映することによって、証明書を作成する。
【0071】
そして、
図16に示されるように、表示制御部13は、作業許可証及び証明書を確認するための画面を端末装置10Aの表示装置に表示させる。端末装置10Aのユーザは、作業許可証及び証明書を確認し、問題無いと判断した場合には、提出ボタンB1を押下する。これにより、出力部15は、作業許可証及び証明書を端末装置10Bに提出(出力)する(ステップS12)。具体的には、出力部15は、PTW情報をサーバ装置50に送信(出力)し、PTW情報をサーバ装置50に格納させるとともに、作業許可証の承認依頼を端末装置10Bに送信する。
【0072】
続いて、端末装置10Bは、端末装置10Aから承認依頼を受信する。その後、端末装置10Bにおいて作業許可証に関する操作を行うためのアプリケーションが起動されると、端末装置10Bは、承認依頼に基づいて、サーバ装置50からPTW情報を読み出し、
図16と同様の画面を表示する。そして、端末装置10Bのユーザは、作業許可証及び証明書を確認する。端末装置10Bのユーザは、作業許可証及び証明書に問題があると判断した場合には、差戻ボタンを押下する。これにより、端末装置10Bは、作業許可証及び証明書を却下し、端末装置10Aに差し戻す。一方、端末装置10Bのユーザは、作業許可証及び証明書に問題が無いと判断した場合には、提出ボタンを押下する。これにより、端末装置10Bは、作業許可証及び証明書を承認し(ステップS13)、作業許可証及び証明書を端末装置10Cに提出する(ステップS14)。具体的には、端末装置10Bは、作業許可証の承認依頼を端末装置10Cに送信する。
【0073】
続いて、端末装置10Cは、端末装置10Bから承認依頼を受信する。その後、端末装置10Cにおいて作業許可証に関する操作を行うためのアプリケーションが起動されると、端末装置10Cは、承認依頼に基づいて、サーバ装置50からPTW情報を読み出し、
図16と同様の画面を表示する。そして、端末装置10Cのユーザは、作業許可証及び証明書を確認する。端末装置10Cのユーザは、作業許可証及び証明書に問題があると判断した場合には、差戻ボタンを押下する。これにより、端末装置10Cは、作業許可証及び証明書を却下し、端末装置10Aに差し戻す。一方、端末装置10Cのユーザは、作業許可証及び証明書に問題が無いと判断した場合には、提出ボタンを押下する。これにより、端末装置10Cは、作業許可証及び証明書を承認し(ステップS15)、作業許可証及び証明書を端末装置10Dに提出する(ステップS16)。具体的には、端末装置10Cは、作業許可証の承認依頼を端末装置10Dに送信する。
【0074】
続いて、端末装置10Dは、端末装置10Cから承認依頼を受信する。その後、端末装置10Dにおいて作業許可証に関する操作を行うためのアプリケーションが起動されると、端末装置10Dは、承認依頼に基づいて、サーバ装置50からPTW情報を読み出し、
図16と同様の画面を表示する。そして、端末装置10Dのユーザは、作業許可証及び証明書を確認する。端末装置10Dのユーザは、作業許可証及び証明書に問題があると判断した場合には、差戻ボタンを押下する。これにより、端末装置10Dは、作業許可証及び証明書を却下し、端末装置10Aに差し戻す。一方、端末装置10Dのユーザは、作業許可証及び証明書に問題が無いと判断した場合には、提出ボタンを押下する。これにより、端末装置10Dは、作業許可証及び証明書を最終承認する(ステップS17)。以上により、作業許可証を準備する一連の処理が終了する。
【0075】
次に、作業管理方法の一連の処理を説明する。
図17は、
図6に示される端末装置が行う作業管理方法の一連の処理を示すフローチャートである。
図18は、作業者情報の取得例を示す図である。
図19は、作業者を管理するための表示画面例を示す図である。
図17に示される一連の処理は、例えば、作業現場において実施される。
【0076】
図17に示されるように、まず、取得部22が作業許可証を取得する(ステップS21)。ステップS21では、端末装置20において作業許可証に関する操作を行うためのアプリケーションが起動される。そして、端末装置20のユーザ(監督者)は、端末装置20に表示された不図示の表示画面において、承認済みの作業許可証を確認することを選択する。これにより、取得部22は、サーバ装置50から、承認済みの作業許可証及び証明書のPTW情報を取得する。そして、取得部22は、PTW情報を表示制御部23に出力する。
【0077】
続いて、表示制御部23は、取得部22からPTW情報を受け取ると、
図16と同様に、作業許可証及び証明書を確認可能な画面を端末装置20の表示装置に表示させる。そして、端末装置20のユーザが作業許可証を選択することによって、表示制御部23は作業許可証を端末装置20の表示装置に表示させる(ステップS22)。そして、端末装置20のユーザは、Performing Partyの作業者全員に作業許可証の内容を確認させる。同様に、端末装置20のユーザが証明書を選択することによって、表示制御部23は証明書を端末装置20の表示装置に表示させる。そして、端末装置20のユーザは、Performing Partyの作業者全員に証明書の内容を確認させる。
【0078】
続いて、取得部24は、作業者情報を取得する(ステップS23)。ステップS23では、
図18に示されるように、作業許可証及び証明書を確認可能な画面が表示されている状態で、端末装置20のユーザが端末装置20の撮像装置207を用いて、Performing Partyの作業者のIDカード30に付されたQRコード(登録商標)30aを読み取る。IDカード30に付されたQRコード30aは、IDカード30の所有者である作業者の作業者情報を含む。このため、取得部24は、QRコード30aからその作業者の作業者情報を取得し得る。このように、端末装置20のユーザは、Performing Partyの作業者全員のIDカード30に付されたQRコード30aを順に読み取り、取得部24が作業者全員分の作業者情報を取得する。そして、取得部24は、作業者情報を登録部25に出力する。
【0079】
続いて、登録部25は、ワークパッケージに作業者を登録する(ステップS24)。具体的には、登録部25は、取得部24から複数の作業者情報を受け取ると、端末装置20の表示装置に表示されている画面の作業許可証に対応するワークパッケージIDと作業者情報(例えば、作業者ID)とを対応付けることによって、ワークパッケージに作業者を登録する。これにより、ワークパッケージに従事するすべての作業者が、そのワークパッケージに登録される。
【0080】
続いて、取得部26は、作業時間情報を取得する(ステップS25)。ステップS25では、端末装置20のユーザが、作業管理を行うためのアプリケーションを起動する。このアプリケーションにおいては、例えば、
図19に示されるように、ワークパッケージID、タスクID、エリアID、ステータス、作業者数、作業量、単位、作業開始時刻、及び作業終了時刻等を含む情報が、ワークパッケージごとに表示される。端末装置20のユーザは、当該ユーザのPerforming Partyが従事するワークパッケージを選択する。
【0081】
端末装置20のユーザが、ワークパッケージが選択されている状態で開始ボタンSBを押下すると、取得部26は、開始ボタンSBが押された時刻を、選択されているワークパッケージの作業開始時刻として取得する。また、端末装置20のユーザが、ワークパッケージが選択されている状態で終了ボタンFBを押下すると、取得部26は、終了ボタンFBが押された時刻を、選択されているワークパッケージの作業終了時刻として取得する。なお、取得部26は、ワークパッケージごとに作業開始時刻及び作業終了時刻を取得しているが、ワークパッケージごとの作業開始時刻及び作業終了時刻に代えて、作業者ごとの作業開始時刻及び作業終了時刻を取得してもよい。取得部26は、ワークパッケージごとの作業開始時刻及び作業終了時刻に加えて、作業者ごとの作業開始時刻及び作業終了時刻をさらに取得してもよい。
【0082】
取得部26は、作業時間情報として退出時刻及び戻り時刻をさらに取得してもよい。例えば、取得部26は、作業現場側のカードリーダがIDカード30から作業者情報を読み取った時刻を退出時刻として取得する。取得部26は、外部側のカードリーダがIDカード30から作業者情報を読み取った時刻を戻り時刻として取得する。取得部26は、作業者の位置情報が作業現場から外部に出た時刻を退出時刻として取得してもよく、作業者の位置情報が外部から作業現場に戻った時刻を戻り時刻として取得してもよい。そして、取得部26は、作業時間情報を生成部27に出力する。
【0083】
続いて、生成部27は、作業実績情報を生成する(ステップS26)。ステップS26では、生成部27は、取得部26から作業時間情報を受け取ると、ワークパッケージIDと作業時間情報とを対応付けることによって、作業実績情報を生成する。そして、生成部27は、作業実績情報を出力部28に出力する。
【0084】
続いて、出力部28は、作業実績情報を出力する(ステップS27)。出力部28は、生成部27から作業実績情報を受け取ると、例えば、作業実績情報をサーバ装置50に送信(出力)する。
【0085】
以上により、作業管理方法の一連の処理が終了する。
【0086】
次に、
図20を参照しながら、コンピュータを端末装置10Aとして機能させるための作業許可証作成プログラムP1及び作業許可証作成プログラムP1を記録する記録媒体MD1を説明する。
図20は、記録媒体に記録された作業許可証作成プログラムの構成を示す図である。
【0087】
図20に示されるように、作業許可証作成プログラムP1は、メインモジュールP10、受付モジュールP11、取得モジュールP12、表示制御モジュールP13、作成モジュールP14、及び出力モジュールP15を備える。メインモジュールP10は、作業許可証の作成に係る処理を統括的に制御する部分である。受付モジュールP11、取得モジュールP12、表示制御モジュールP13、作成モジュールP14、及び出力モジュールP15を実行することにより実現される機能はそれぞれ、上記実施形態における受付部11、取得部12、表示制御部13、作成部14、及び出力部15の機能と同様である。
【0088】
作業許可証作成プログラムP1は、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及び半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体MD1によって提供される。作業許可証作成プログラムP1は、データ信号としてネットワークNWを介して提供されてもよい。
【0089】
次に、
図21を参照しながら、コンピュータを端末装置20として機能させるための作業管理プログラムP2及び作業管理プログラムP2を記録する記録媒体MD2を説明する。
図21は、記録媒体に記録された作業管理プログラムの構成を示す図である。
【0090】
図21に示されるように、作業管理プログラムP2は、メインモジュールP20、受付モジュールP21、取得モジュールP22、表示制御モジュールP23、取得モジュールP24、登録モジュールP25、取得モジュールP26、生成モジュールP27、及び出力モジュールP28を備える。メインモジュールP20は、作業管理に係る処理を統括的に制御する部分である。受付モジュールP21、取得モジュールP22、表示制御モジュールP23、取得モジュールP24、登録モジュールP25、取得モジュールP26、生成モジュールP27、及び出力モジュールP28を実行することにより実現される機能はそれぞれ、上記実施形態における受付部21、取得部22、表示制御部23、取得部24、登録部25、取得部26、生成部27、及び出力部28の機能と同様である。
【0091】
作業管理プログラムP2は、CD-ROM、DVD-ROM、及び半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体MD2によって提供される。作業管理プログラムP2は、データ信号としてネットワークNWを介して提供されてもよい。
【0092】
以上説明した端末装置20、作業管理方法、及び作業管理プログラムP2を記録した記録媒体MD2では、ワークパッケージの作業許可証が表示され、ワークパッケージに1以上の作業者が登録される。作業開始前には、作業許可証の確認を必ず行う必要があるので、作業許可証の確認作業とともに作業者の登録作業を行うことによって、作業者をより確実に登録することができる。そして、ワークパッケージを完了するのに要した作業時間を示す作業時間情報が取得され、作業実績情報が生成される。例えば、ワークパッケージの作業開始時刻及び作業終了時刻が取得される場合、ワークパッケージに従事した作業者の人数が正確に把握できなければ、正確な作業時間を得ることはできない。また、作業者ごとに作業開始時刻及び作業終了時刻が取得される場合、ワークパッケージに従事するすべての作業者が登録されていなければ、正確な作業時間を得ることはできない。このように、ワークパッケージに作業者がより確実に登録されることによって、作業時間の精度を向上させることができる。その結果、作業実績情報の精度を向上させることが可能となる。
【0093】
登録部25は、作業者情報とワークパッケージIDとを対応付けることによって、ワークパッケージに作業者を登録する。この構成によれば、ワークパッケージに作業者を登録する作業を簡易化することができる。
【0094】
取得部24は、端末装置20の表示装置が作業許可証を確認するための画面を表示している状態で、作業者情報を取得する。この構成によれば、作業許可証の確認作業を行いながら、作業者情報を取得することができる。これにより、作業者の登録をさらに確実に行うことができる。
【0095】
作業実績情報に基づいて、生産性を示す値が算出される。この値は、例えば、作業時間(MH)を作業量で除算することによって算出される。作業時間情報が、ワークパッケージの作業開始時刻及び作業終了時刻と、ワークパッケージに登録された作業者の人数と、を含む場合、作業開始時刻から作業終了時刻までの時間に作業者の人数を乗算することによって、ワークパッケージを完了するのに要する作業時間(MH)が得られる。上述のように、ワークパッケージに作業者がより確実に登録されるので、ワークパッケージを完了するのに要した作業時間の精度を向上させることが可能となる。
【0096】
作業者ごとに作業開始時刻及び作業終了時刻が異なる場合がある。このような場合でも、取得部26が各作業者の作業開始時刻及び作業終了時刻を取得することによって、各作業者がワークパッケージに従事していた時間を個別に計算することができる。この場合、各作業者がワークパッケージに従事していた時間を合算することによって、ワークパッケージを完了するのに要する作業時間(MH)が得られる。これにより、ワークパッケージを完了するのに要した作業時間の精度を向上させることが可能となる。
【0097】
作業時間情報が、退出時刻及び戻り時刻をさらに含む場合、作業者が実際にワークパッケージに従事していた時間が作業時間として計算され得る。これにより、ワークパッケージを完了するのに要した作業時間の精度をより一層向上させることが可能となる。
【0098】
例えば、
図22に示されるように、作業者1人当たりの作業量は、時間が経過するにつれて変化し得る。
図22の横軸は、時間を示す。
図22の縦軸は、作業者1人当たりの作業量を示す。ここでは、縦軸は、溶接工1人当たりの溶接量(ID/Welder)を示している。なお、1IDは、直径1インチの配管を全周溶接する場合の溶接量を意味する。グラフFPは、実際に作業を行った際の溶接工1人当たりの溶接量を示している。工事の全期間を通じた溶接工1人当たりの溶接量の平均値AP1は、20ID/Welderである。工事中盤の溶接工1人当たりの溶接量の平均値AP2は、10ID/Welderである。
【0099】
例えば、全期間にわたって溶接工1人当たりの溶接量が20ID/Welderで一定であると仮定して溶接工の人数を決定すると、工事序盤において溶接工が過剰であり、工事中盤において溶接工が不足する。しかしながら、サーバ装置50に格納されている複数の作業実績情報から、同じ作業種別で、かつ同程度の作業量のワークパッケージの作業実績情報を抽出し、それらの生産性を示す値の平均値を所定期間ごとに算出することによって、適切な溶接工の人数を得ることができる。
【0100】
また、同じ作業種別でかつ同程度の作業量であっても、工事対象物の形状(大きさ)によって、作業者1人当たりの作業量が異なる場合がある。このような場合、サーバ装置50に格納されている複数の作業実績情報から、同じ作業種別で、同程度の作業量で、かつ工事対象物の形状(大きさ)が類似しているワークパッケージの作業実績情報を抽出し、それらの生産性を示す値の平均値を算出することによって、適切な溶接工の人数を得ることができる。
【0101】
なお、本開示に係る作業管理装置、作業管理方法、及び記録媒体は上記実施形態に限定されない。
【0102】
例えば、端末装置10A~10D、端末装置20、及びサーバ装置50のそれぞれは、物理的又は論理的に結合した1つの装置によって構成されていてもよく、互いに物理的又は論理的に分離している複数の装置によって構成されてもよい。例えば、端末装置10A~10D、端末装置20、及びサーバ装置50のそれぞれは、クラウドコンピューティングのようにネットワーク上に分散された複数のコンピュータによって実現されてもよい。
【0103】
上記実施形態では、端末装置10Aによって作成された作業許可証を承認するために3台の端末装置(端末装置10B~10D)が用いられているが、作業許可証を承認する端末装置の台数は1台でもよく、2台でもよく、4台以上でもよい。また、上記実施形態では、1つのPerforming Partyに着目して説明したが、複数のPerforming Partyが存在する場合には、各Performing Partyに端末装置10A,20が割り当てられる。
【0104】
上記実施形態では、端末装置10Aは、端末装置20と異なるコンピュータであるが、端末装置10Aは端末装置20と同一のコンピュータであってもよい。この場合、端末装置20は、受付部21、取得部22、表示制御部23、取得部24、登録部25、取得部26、生成部27、及び出力部28に加えて、作成部14を備え得る。作業許可証は、作業内容に応じて異なる場合があるが、上記構成によれば、端末装置20を用いて、作業内容に応じた作業許可証を作成することができる。
【0105】
端末装置20は、PTW情報を予め記憶していてもよい。この場合、端末装置20は、取得部22を備えていなくてもよい。端末装置20は、作業者情報を予め記憶していてもよい。この場合、端末装置20は、取得部24を備えていなくてもよい。
【0106】
上記実施形態では、端末装置20のユーザが端末装置20の撮像装置207を用いて、Performing Partyの作業者のIDカード30に付されたQRコード30aを読み取ることによって、取得部24は、QRコード30aから作業者の作業者情報を取得しているが、作業者情報の取得方法はこの方法に限られない。例えば、端末装置20のユーザがカードリーダを用いてIDカード30を読み取ることによって、取得部24は作業者情報を取得してもよい。
【0107】
作業管理を行うためのアプリケーションを用いて、端末装置20のユーザは、ワークパッケージを選択し、選択したワークパッケージに作業者を登録してもよい。例えば、
図19に示される画面において、端末装置20のユーザがワークパッケージを選択し、ワークパッケージが選択されている状態で、端末装置20のユーザが端末装置20の撮像装置207を用いて、Performing Partyの作業者のIDカード30に付されたQRコード30aを読み取る。これにより、取得部24が作業者情報を取得し、登録部25が、選択されているワークパッケージのワークパッケージIDと作業者情報(例えば、作業者ID)とを対応付けることによって、ワークパッケージに作業者を登録する。
【0108】
あるいは、
図19に示される画面において、ワークパッケージが選択されている状態で、端末装置20のユーザが条件を設定して作業者を検索し、条件に合致する作業者のリストからワークパッケージに登録する作業者を追加してもよい。これにより、登録部25が、選択されているワークパッケージのワークパッケージIDと作業者情報(例えば、作業者ID)とを対応付けることによって、ワークパッケージに作業者を登録する。
【符号の説明】
【0109】
1…プロジェクト管理システム、14…作成部、20…端末装置、22…取得部、23…表示制御部、24…取得部(第1取得部)、25…登録部、26…取得部(第2取得部)、27…生成部、28…出力部、206…出力装置(表示装置)、MD2…記録媒体、P2…作業管理プログラム。