(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-16
(45)【発行日】2022-09-28
(54)【発明の名称】検出パッケージ構造及び体内検出装置
(51)【国際特許分類】
G02B 23/24 20060101AFI20220920BHJP
A61B 1/04 20060101ALI20220920BHJP
A61B 1/06 20060101ALI20220920BHJP
A61B 1/00 20060101ALN20220920BHJP
【FI】
G02B23/24 A
A61B1/04 530
A61B1/06 531
A61B1/00 731
(21)【出願番号】P 2021532366
(86)(22)【出願日】2019-05-21
(86)【国際出願番号】 CN2019087773
(87)【国際公開番号】W WO2020181661
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-06-08
(31)【優先権主張番号】201910180091.4
(32)【優先日】2019-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519118865
【氏名又は名称】上海安清医療器械有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI ANQING MEDICAL INSTRUMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】3&4 FLOOR,No.2 BUILDING,366,HUIQING ROAD,PUDONG NEW DISTRICT,SHANGHAI,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100142804
【氏名又は名称】大上 寛
(72)【発明者】
【氏名】厳航
(72)【発明者】
【氏名】唐偉
(72)【発明者】
【氏名】張子美
(72)【発明者】
【氏名】高瑞峰
【審査官】森内 正明
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-544617(JP,A)
【文献】特表2016-523661(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0035546(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00 - 1/32
G02B 23/24 - 23/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外套管並びに前記外套管内に設けられる検出アセンブリー、フレキシブル回路基板、
前記外套管の軸方向に伸びるように設けられるモジュールベース及び照明部材を含み、前記フレキシブル回路基板はメインフレキシブル基板及び前記メインフレキシブル基板の相対する両側辺縁にそれぞれ接続する2つのサブフレキシブル基板を含み、前記外套管はフレキシブルな湾曲管に接続し、
前記モジュールベースは、前記湾曲管に沿うように設けられ、
前記メインフレキシブル基板及び前記検出アセンブリーはいずれも前記モジュールベース
において前記湾曲管と反対側となる第1側部に設けられ、
前記メインフレキシブル基板の前端は前記検出アセンブリーの後端に接続され、前記メインフレキシブル基板の表面には前記検出アセンブリーに導通溶接された検出導電材料が設けられ、前記検出導電材料はさらに検出結線部を通じてケーブル中の検出ワイヤーと導通溶接され、前記2つのサブフレキシブル基板は必要な位置まで曲げられているときにそれぞれが前記モジュールベース
において前記湾曲管を挟んで相対する第2側部及び第3側部に位置し、
前記2つのサブフレキシブル基板の1つ目の末端には前記照明部材が設けられ、かつ前記1つ目の末端は前方に向かって前記検出アセンブリーの前端に近い位置まで延伸することを特徴とする検出パッケージ構造。
【請求項2】
前記2つのサブフレキシブル基板のそれぞれの表面には照明導電材料が設けられ、前記照明導電材料は前記照明部材と導通溶接されるとともに、2つの前記照明部材は並列接続され、前記照明導電材料はさらに照明結線部を通じてケーブル中の照明ワイヤーと導通溶接され、前記照明結線部は前記メインフレキシブル基板に設けられることを特徴とする請求項1に記載の
検出パッケージ構造。
【請求項3】
前記サブフレキシブル基板は前記メインフレキシブル基板に接続する第1プレート、前記第1プレートの前端に接続する第2プレート及び前記第2プレートの前端に接続する第3プレートを含み、
前記第1プレート、前記第2プレート及び前記第3プレートがいずれも必要な位置まで曲げられているとき、1つのサブフレキシブル基板の第1プレート及び第2プレートは前記モジュールベースの前記第2側部に接続し、もう1つのサブフレキシブル基板の第1プレート及び第2プレートは前記モジュールベースの前記第3側部に接続し、前記サブフレキシブル基板の第3プレートは前記モジュールベースの前端の一側に位置し、2つの前記第3プレートは相対して設置されることを特徴とする請求項1に記載の
検出パッケージ構造。
【請求項4】
前記照明部材が前記第3プレートのもう1つの前記第3プレートと相対する一側の表面に設けられる場合、2つの前記第3プレートの間の距離は前記検出アセンブリーの対応する方向の寸法と前記照明部材の対応する方向の寸法に合致し、
前記照明部材が前記第3プレートのもう1つの前記第3プレートに対向していない一側の表面に設けられる場合、2つの前記第3プレートの間の距離と前記検出アセンブリーの対応する方向の寸法は合致すること特徴とする請求項3に記載の
検出パッケージ構造。
【請求項5】
前記モジュールベースの前記第1側部には前記検出アセンブリーの位置を決めて取り付けるのに用いられる検出位置決め部が形成され、前記モジュールベース
において前記湾曲管の側にある第4側部には
湾曲管を通すのに用いられる
湾曲管通路が形成され、前記モジュールベースの前記第2側部及び前記第3側部には前記2つのサブフレキシブル基板の少なくとも一部を収容するのに用いられるフレキシブル基板通路が形成されることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の
検出パッケージ構造。
【請求項6】
前記検出アセンブリーは検出部材を含み、前記検出部材の接続端子は直接又は間接的に前記メインフレキシブル基板と導通接続され、前記検出部材は前記モジュールベースと固定接続されることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の
検出パッケージ構造。
【請求項7】
前記検出アセンブリーは検出回路基板、
前記検出回路基板の
前記湾曲管の軸方向の一側において前記軸方向と直交する第1側面に設けられた第1導電材料、
及び、前記検出回路基板の
前記湾曲管の軸方向の他側において前記軸方向と直交する第2側面に設けられた第2導電材料をさらに含み、
前記検出回路基板は前記モジュールベースの前記第1側部に
前記湾曲管の前記軸方向と直交するように垂直設置され、
前記検出部材は前記検出回路基板の前記第1側面に設けられ、かつ前記検出部材の接続端子は前記第1導電材料と導通溶接され、
前記メインフレキシブル基板の前端は前記検出回路基板の後端に接続され、
前記検出導電材料は前記第2導電材料と導通溶接されることを特徴とする請求項6に記載の
検出パッケージ構造。
【請求項8】
前記検出回路基板の少なくとも一部の外辺縁及び前記モジュールベースの少なくとも一部の外辺縁はいずれも円弧形を成し、前記円弧形と前記外套管の内壁の形状は合致することを特徴とする請求項7に記載の
検出パッケージ構造。
【請求項9】
前記メインフレキシブル基板及び/又は前記サブフレキシブル基板は前記モジュールベースと接着固定されることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の
検出パッケージ構造。
【請求項10】
請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の検出パッケージ構造及びフレキシブルな湾曲管を含み、
前記検出パッケージ構造
は、前記湾曲管の一端に
おいて、挿入部
を形成
する
、
ことを特徴とする体内検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療分野に関し、特に、検出パッケージ構造及び体内検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展に伴い、可撓管に基づいた体内検出技術はすでに医療分野で幅広く応用されており、可撓管の体内検出装置を人体内に挿入することにより、医療者が人体内部の器官を検査する助けとなっている。
【0003】
既存の関連技術においては、可撓管に基づく体内検出装置中には、フレキシブルな湾曲管が含まれ、湾曲管の一端には検出部材を含む挿入部が形成される。この検出部材の接続端子は溶接方式によりその他のワイヤーと溶接され、電気伝達を実行する。
【0004】
しかし、検出部材は比較的小さく、そのケーブルのサイズも比較的小さいため、その他のワイヤーとの溶接過程の作業が不便であると同時に、動く過程において溶接効果が保障されにくく、中でも、湾曲管は作業時に湾曲させる必要があり、検出部材のワイヤーが力の影響を受けることで導通の安定性や安全性にも影響が出ることからわかるように、挿入部のパッケージに対してかなり厳しい要求が出されるため、既存のパッケージの挿入部ではそのニーズを満たすのが難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、溶接作業の不便さと、ワイヤーが力の影響を受けることで導通の安定性や安全性にも影響が出る問題を解決する、検出パッケージ構造及び体内検出装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つ目の態様に基づき提供する検出パッケージ構造は、外套管並びに前記外套管内に設けられる検出アセンブリー、フレキシブル回路基板、モジュールベース及び照明部材を含む。前記フレキシブル回路基板はメインフレキシブル基板及び前記メインフレキシブル基板の相対する両側辺縁にそれぞれ接続する2つのサブフレキシブル基板を含む。前記外套管はフレキシブルな湾曲管に接続する。前記メインフレキシブル基板及び前記検出アセンブリーはいずれも前記モジュールベースの第1側部に設けられる。前記メインフレキシブル基板の前端は前記検出アセンブリーの後端に接続され、前記メインフレキシブル基板の表面には前記検出アセンブリーに導通溶接された検出導電材料が設けられ、前記検出導電材料はさらに検出結線部を通じてケーブル中の検出ワイヤーと導通溶接され、前記2つのサブフレキシブル基板は必要な位置まで曲げられたときにそれぞれが前記モジュールベースの相対する第2側部及び第3側部に位置し、前記サブフレキシブル基板の末端には前記照明部材が設けられ、かつ前記サブフレキシブル基板の末端は前方に向かって前記検出アセンブリーの前端に近い位置まで延伸する。
【0007】
任意選択として、前記サブフレキシブル基板の表面には照明導電材料が設けられ、前記照明導電材料は前記照明部材と導通溶接されるとともに、2つの前記照明部材は並列接続され、前記照明導電材料はさらに照明結線部を通じてケーブル中の照明ワイヤーと導通溶接され、前記照明結線部は前記メインフレキシブル基板に設けられる。
【0008】
任意選択として、前記サブフレキシブル基板は前記メインフレキシブル基板に接続する第1プレート、前記第1プレートの前端に接続する第2プレート、及び前記第2プレートの前端に接続する第3プレートを含む。ここで、前記第1プレート、前記第2プレート及び前記第3プレートがいずれも必要な位置まで曲げられたとき、1つのサブフレキシブル基板の第1プレート及び第2プレートは前記モジュールベースの前記第2側部に接続し、もう1つのサブフレキシブル基板の第1プレート及び第2プレートは前記モジュールベースの前記第3側部に接続し、前記サブフレキシブル基板の前記第3プレートは前記モジュールベースの前端の一側に位置する。2つの前記第3プレートは相対して設置され、2つの第1プレートも相対して設置される。
【0009】
任意選択として、前記照明部材が前記第3プレートのもう1つの前記第3プレートと相対する一側の表面に設けられる場合、2つの前記第3プレートの間の距離は前記検出アセンブリーの対応する方向の寸法と前記照明部材の対応する方向の寸法に合致する。また、前記照明部材が前記第3プレートのもう1つの前記第3プレートに対向していない一側の表面に設けられる場合、2つの前記第3プレートの間の距離と前記検出アセンブリーの対応する方向の寸法は合致する。
【0010】
任意選択として、前記モジュールベースの前記第1側部には前記検出アセンブリーの位置を決めて取り付けるのに用いられる検出位置決め部が形成され、前記モジュールベースのその前記第1側部に相対する第4側部には湾曲管を通すのに用いられる湾曲管通路が形成され、前記モジュールベースの前記第2側部及び前記第3側部には前記サブフレキシブル基板の少なくとも一部を収容するのに用いられるフレキシブル基板通路が形成される。
【0011】
任意選択として、前記検出アセンブリーは検出部材を含み、前記検出部材の接続端子は直接又は間接的に前記メインフレキシブル基板と導通接続され、前記検出部材は前記モジュールベースと固定接続される。
【0012】
任意選択として、前記検出アセンブリーは検出回路基板、前記検出回路基板の第1側面に設けられた第1導電材料、及び前記検出回路基板の第2側面に設けられた第2導電材料をさらに含む。ここで、前記検出回路基板は前記モジュールベースの前記第1側部に垂直設置され、前記検出部材は前記検出回路基板の前記第1側面に設けられ、かつ前記検出部材の接続端子は前記第1導電材料と導通溶接され、前記メインフレキシブル基板の前端は前記検出回路基板の後端に接続され、前記検出導電材料は前記第2導電材料と導通溶接される。
【0013】
任意選択として、前記検出回路基板の少なくとも一部の外辺縁及び前記モジュールベースの少なくとも一部の外辺縁はいずれも円弧形を成し、前記円弧形と前記外套管の内壁の形状は合致する。
【0014】
任意選択として、前記メインフレキシブル基板及び/又は前記サブフレキシブル基板は前記モジュールベースと接着固定される。
【0015】
本発明の2つ目の態様に基づき提供する体内検出装置は、1つ目の態様及びその任意選択に記載の検出パッケージ構造とフレキシブルな湾曲管を含み、前記検出パッケージ構造の前記湾曲管の一端には挿入部が形成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明が提供する検出パッケージ構造及び体内検出装置は、フレキシブル回路基板中のメインフレキシブル基板及び検出アセンブリーにより、ケーブルと検出アセンブリーの直接溶接が回避され、メインフレキシブル基板上の検出導電材料及び検出結線部を利用することにより、ワイヤーとワイヤーの間の溶接と比較して、溶接部の拡大に有利になる。したがって、本発明により溶接作業の難易度は低くなり、溶接の強度や信頼性は高くなり、様々な動きのある状況下における導通溶接の安定性が充分なものになる。
【0017】
また、本発明はフレキシブル回路基板を採用することにより、導通接続を確実にすると同時に、組み立てが便利になり、フレキシブルなので寸法の誤差や外力が導通溶接の性能に影響しにくく、さらに導通溶接の安定性が高められる。
【0018】
本発明及びその任意選択の態様において、フレキシブル回路基板が曲げられることによりパッケージ構造の径方向寸法を縮小するのに有利になる。
【0019】
本発明の任意選択の態様において、検出部材と検出回路基板の間の導電材料と接続端子の溶接及び導電材料間の導通により、さらにケーブルと検出部材の直接溶接が回避されると同時に、検出部材は側面に位置する第1導電材料と溶接されるだけでよく、検出部材の溶接部拡大に有利になる。したがって、本発明により溶接作業の難易度は低くなり、溶接の強度や信頼性は高くなり、様々な動きのある状況下における導通溶接の安定性が充分なものになる。
【0020】
本発明の任意選択の態様において、モジュールベース上に検出位置決め部、湾曲管通路及びフレキシブル基板通路が形成されることにより、取り付けを便利にし、位置決めの精確性及び接続強度を高めるのに役立ち、取りつけた後の検出部材が外力の影響を受けにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明の実施形態又は既存技術における技術案をより明確に説明するために、以下に実施形態又は既存技術の説明に必要な添付図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明の添付図面は、本発明のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、当業者であれば、創造的労力を費やすことなく、これらの添付図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【0022】
【
図1】本発明の実施形態における検出パッケージ構造を示す1つ目の図である。
【
図2】本発明の実施形態における検出パッケージ構造を示す2つ目の図である。
【
図3】本発明の実施形態における検出パッケージ構造を示す3つ目の図である。
【
図4】本発明の実施形態における検出パッケージ構造を示す4つ目の図である。
【
図5】本発明の実施形態における検出アセンブリーとモジュールベースの構造を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態における検出アセンブリーの構造を示す図である。
【
図7】本発明の実施形態におけるフレキシブル回路基板の構造を示す図である。
【
図8】本発明の実施形態におけるモジュールベースの構造を示す1つ目の図である。
【
図9】本発明の実施形態におけるモジュールベースの構造を示す2つ目の図である。
【
図10】本発明の実施形態における検出パッケージ構造を示す5つ目の図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、本発明の実施形態と添付の図を組み合わせて、本発明の実施形態における技術案をより明確かつ完全に説明する。説明する実施形態は、本発明の実施形態の一部に過ぎず、本発明の実施形態の全てではない。本発明の実施形態に基づいて、当業者が創造的努力なしに得られる他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲に属する。
【0024】
本発明の明細書、請求項、及び添付図面において「第1」、「第2」、「第3」、「第4」などの用語(がある場合)は類似の物を区別するのに用いられるが、必ずしも特定の順序又は前後のつながりを説明するのに用いられるものではない。このように使用されている用語は、適切な状況下で置き換え可能であり、ここに説明される本発明の実施形態は、これらの図や説明にある以外の順序で実施することも可能であることは理解されるであろう。また、「含む」や「備える」及びこれらの変化形の用語は、非排他的な包含を対象とすることを意味し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品若しくは設備は、必ずしも明確に列挙されたそれらのステップ又はユニットに限定されず、明確に列挙されていない、又はこれらのプロセス、方法、製品若しくは設備に関して固有のその他のステップ若しくはユニットを含み得る。
【0025】
以下に、本発明の技術案について具体的な実施形態を用いて詳細な説明を行う。以下のいくつかの具体的実施形態は組み合わせることができ、同じ又は類似する概念又は過程については、繰り返し説明しない実施形態もある。
【0026】
図1は発明の実施形態における検出パッケージ構造を示す1つ目の図である。
図2は本発明の実施形態における検出パッケージ構造を示す2つ目の図である。
図3は本発明の実施形態における検出パッケージ構造を示す3つ目の図である。
図4は本発明の実施形態における検出パッケージ構造を示す4つ目の図である。
【0027】
図1から
図4を参照されたい。検出パッケージ構造は外套管6並びに前記外套管6内に設けられる検出アセンブリー2、フレキシブル回路基板1、モジュールベース3及び照明部材5を含む。前記フレキシブル回路基板1はメインフレキシブル基板11及び前記メインフレキシブル基板11の相対する両側辺縁にそれぞれ接続する2つのサブフレキシブル基板12を含む。
【0028】
検出アセンブリー2は、検出器具が配置された任意の部材と部材の集合であると解釈でき、それは前方に向いている。したがって、本実施形態及び任意選択できる実施形態中の前後方向は、検出アセンブリー2の向いている方向に基づいて定義され、任意部材の前端とは、検出アセンブリー2の向いている方向と同じ方の一端を指し、任意部材の後端とは検出アセンブリー2の背後側の一端を指すと解釈される。
【0029】
前記メインフレキシブル基板11及び前記検出アセンブリー2はいずれも前記モジュールベース3の第1側部に設けられ、この第1側部は例えば
図4に示す上側である。前記メインフレキシブル基板11の前端は前記検出アセンブリー2の後端に接続される。
【0030】
図5は本発明の実施形態における検出アセンブリーとモジュールベースの構造を示す図である。
図6は本発明の実施形態における検出アセンブリーの構造を示す図である。
図7は本発明の実施形態におけるフレキシブル回路基板の構造を示す図である。
【0031】
本実施形態において、前記メインフレキシブル基板11の表面には前記検出アセンブリー2に導通溶接された検出導電材料111が設けられ、前記検出導電材料111はさらに検出結線部112を通じてケーブル中の検出ワイヤーと導通溶接される。
【0032】
検出導電材料111及び検出結線部112は導通溶接を実行できる任意の材量であればよく、具体的には検出アセンブリー2の上の材料と導通する検出導電材料111と、ケーブル中の検出ワイヤーと導通する検出結線部112であり、検出導電材料111は検出結線部112と導通可能であり、さらに、ケーブル中の検出ワイヤーと検出回路基板22の間で信号及び/又は電気エネルギーの伝達を実行でき、検出導電材料111及び検出結線部112は例えば銅片のような金属片であり得る。
【0033】
具体的な実施過程において、各検出導電材料111は相互に平行である。
【0034】
フレキシブル回路基板中のメインフレキシブル基板及び検出アセンブリーにより、ケーブルと検出アセンブリーの直接溶接が回避され、メインフレキシブル基板上の検出導電材料及び検出結線部を利用すると、ワイヤーとワイヤーの間を溶接するのに比べ、溶接部の拡大に有利であるため、本発明により溶接作業の難易度が下げられ、溶接の強度や信頼性が高められ、様々な動きのある状況下での導通溶接の安定性が充分なものになる。
【0035】
この実施形態において、前記検出アセンブリー2は検出部材21を含み、前記検出部材21の接続端子は直接又は間接的に前記メインフレキシブル基板11と導通接続され、前記検出部材21は前記モジュールベース3と固定接続される。
【0036】
具体的な実施形態において、前記検出アセンブリー2は検出回路基板22、前記検出回路基板22の第1側面に設けられた第1導電材料(図中未表示)、及び前記検出回路基板22の第2側面に設けられた第2導電材料23をさらに含む。
【0037】
前記検出回路基板22は前記モジュールベース3の第1側部に垂直設置され、前記検出部材21は前記検出回路基板22の第1側面に設けられ、かつ前記検出部材21の接続端子は前記第1導電材料と導通溶接され、前記メインフレキシブル基板11の前端は前記検出回路基板22の後端に接続され、前記検出導電材料11は前記第2導電材料23と導通溶接される。
【0038】
以上の実施形態では垂直なメインフレキシブル基板及び検出回路基板並びにその上の導電材料により、ケーブルと検出アセンブリーの直接溶接が回避されると同時に、検出アセンブリーは側面に位置する第1導電材料と溶接するだけでよく、検出アセンブリーの溶接部の拡大に有利であるため、本発明により溶接作業の難易度が低くなり、溶接の強度や信頼性が高められ、様々な動きのある状況下での導通溶接の安定性が充分なものなる。
【0039】
また、検出回路基板22の第1側面及び第2側面はいずれも平面であってよく、かつ本実施形態はこれらの側面が曲面、弧形面であってもよい。
【0040】
第1導電材料は、接続導電を実行できる任意の材量であればよく、例えば銅片のような金属片であり、この実施形態においては、検出回路基板22の表面に設置でき、その他の任意選択可能な実施形態においては、この表面に凹溝を開設し、さらに第1導電材料をこの凹溝中に設けることができる。
【0041】
第2導電材料は、導通溶接を実行できる任意の材量であればよく、例えば銅片のような金属片であり、この実施形態においては、検出回路基板22の表面に設置でき、その他の任意選択可能な実施形態においては、この表面に凹溝を開設し、さらに第2導電材料をこの凹溝中に設けることができる。
【0042】
この実施形態において、前記検出部材21と前記モジュールベース3は接着固定され、接着固定後に前記検出部材21と前記モジュールベース3は1つの剛体となり、検出部材21が位置をしっかり固定されることにより、検出部材21と検出回路基板22の接続強度を強化でき、検出部材21と検出回路基板22の間が力により開いてしまう事態が回避される。
【0043】
具体的な実施過程において、当該検出部材21はセンサーを含むことができ、当該検出回路基板22は具体的にプリント基板であり得る。
【0044】
この実施形態において、前記検出回路基板22の少なくとも一部の外辺縁及び前記モジュールベース3の少なくとも一部の外辺縁はいずれも円弧形を成し、前記円弧形と前記外套管6の内壁の形状は合致し、さらに、検出回路基板22は半円形又は半円形に類似する構造形式であってもよい。
【0045】
別の実施形態において、検出部材21はメインフレキシブル基板11に直接導通溶接されてもよく、例えば検出部材21の接続端子はメインフレキシブル基板11の検出導電材料111に直接導通溶接されてよく、見てわかるように、本実施形態は検出回路基板22を使用しなくてもよく、その場合検出部材21はモジュールベース3に接着固定されてもよい。
【0046】
本実施形態において、当該外套管6はフレキシブルな湾曲管に接続する。
【0047】
この実施形態において、前記外套管6内には接着剤を充填でき、この接着剤により各回路基板、部材及び湾曲管の間の位置固定が実行でき、装置全体のパッケージングが実行される。接着剤が充填されていれば、外套管6内に接着剤があると解釈され、充填されたのが隙間全体であっても隙間全体でなくても、上記の形態を逸脱していないことになる。
【0048】
前記検出部材21は画像取得部材であってよく、それに応じて、検出アセンブリー2も画像取得アセンブリーであってよく、その他の実施形態においては、検出部材21はその他の液体、気体、個体を検出する物理的、科学的性質の任意の検出装置であってもよく、その場合は例えば液体検出部材、気体検出部材等となる。
【0049】
検出部材21は画像取得部材であり得るが、画像センサーの迅速な発展に伴い、現在最小の画像センサーは0.7mm×0.7mmのサイズが可能になっている。このため、外径を効果的に抑制し、照明を備え、安全で信頼できるパッケージであり、コストが低いパッケージ構造が早急に必要とされ、本実施形態及びその他の任意選択可能な態様に記載された装置はこのようなニーズを満たすことができる。
【0050】
検出部材21がセンサーである場合、具体的にはチップ及びレンズが含まれ、このセンサーは図に示すような長方体構造を形成し得る。また、検出部材21は具体的に検出部材フレームを含むことができ、さらに、センサーはこの検出部材フレームに設置できる。
【0051】
画像の効果的な取得の実行に適するように、前記構造はさらに照明部材5を利用して照明を実行でき、その向きは検出部材21の向きと同じである。
【0052】
本実施形態において、照明部材5の取り付けに適するように、2つのサブフレキシブル基板12は必要な位置まで曲げられたときにそれぞれが前記モジュールベース3の相対する第2側部及び第3側部に位置する。ここで、サブフレキシブル基板12とメインフレキシブル基板11はそれ自体が一定の柔軟性を有し、サブフレキシブル基板12とメインフレキシブル基板11の間は両者が相対して曲げられるように配置され得る。1つの例では、この曲げは一方向に曲げられるのでもよいし、二方向に曲げられるのでもよい。この曲げは例えば接続部分の厚さを薄く設計した構造形式により実行できる。もう1つの例では、フレキシブル基板自体が曲げられ、これにより曲げに適した構造形式を別に設計する必要がなくなる。言い換えれば、サブフレキシブル基板12はモジュールベース3の第2側部又は第3側部のフレキシブル回路基板の部分まで曲げられ、かつ当該部分は主に照明部材5の取り付け及び位置固定を実行するためのものであると解釈される。
【0053】
本実施形態において、前記サブフレキシブル基板12の末端には前記照明部材5が設けられ、サブフレキシブル基板12はメインフレキシブル基板11と接続し、この接続部から遠く離れた方の一端はその末端だと解釈され、かつ前記サブフレキシブル基板12の末端は前方に向かって前記検出アセンブリー2の前端に近い位置まで延伸する。
【0054】
サブフレキシブル基板12は、照明部材5を検出部材21の位置に設置するのに適しており、検出の方向に対して充分かつ効果的な照明を実施するのに有利である。ここで、照明部材5と検出部材21は同じ高さであり、同一基準平面に位置するので、より均一な照明を当てるのに有利であり、この基準平面は検出方向に垂直な平面であると解釈される。
【0055】
照明部材5は、光を出力できる任意の部材でよく、任意の色及び任意の発光原理の部材でよく、例えばLEDでもよい。具体的な実施過程において、この照明部材5は単色でも多色でもよく、色が変わるものでもよい。
【0056】
照明部材5はチップの方式を採用してサブフレキシブル基板12に設置され、具体的にはサブフレキシブル基板12の第3プレート123に設置される。
【0057】
見てわかるように、折り畳んだ後のLEDランプは例えばセンサーの検出部材の両側に対称配置されており、かつその末端は同じ平面に位置することにより、照明がより均一になる。
【0058】
この実施形態において、前記サブフレキシブル基板12の表面には照明導電材料(図中未表示)が設けられ、前記照明導電材料は前記照明部材5と導通溶接されるとともに、2つの前記照明部材5は並列接続され、前記照明導電材料はさらに照明結線部113を通じてケーブル中の照明ワイヤーと導通溶接され、前記照明結線部113は前記メインフレキシブル基板11に設けられる。
【0059】
照明導電材料は、導通接続を実行できる任意の材料であればよく、具体的には照明部材5及び照明結線部113とそれぞれ導通する導電材料であり、さらに照明ワイヤーと照明部材5の間の信号及び/又は電気エネルギーの伝達を実行でき、照明導電材料は例えば銅片のような金属片であり得る。照明結線部113は、導通溶接を実行できる任意の材料であればよく、具体的には例えば銅片のような金属片であり得る。
【0060】
この実施形態において、前記サブフレキシブル基板12は前記メインフレキシブル基板11に接続する第1プレート121、前記第1プレート121の前端に接続する第2プレート122、及び前記第2プレート122の前端に接続する第3プレート123を含み、前記照明部材5は前記第3プレート123に設けられる。
【0061】
ここで、前記第1プレート121は前記メインフレキシブル基板11に相対して曲げられ、前記第2プレート122は前記第1プレート121に相対して曲げられ、前記第3プレート123は前記第2プレート122に相対して曲げられる。その曲げの実行方式は前文のメインフレキシブル基板11とサブフレキシブル基板12の間の曲げ方を参照すれば理解できる。
【0062】
前記第1プレート121、前記第2プレート122及び前記第3プレート123がいずれも必要な位置まで曲げられているとき、1つのサブフレキシブル基板12の第1プレート121及び第2プレート122は前記モジュールベース3の第2側部に接続し、もう1つのサブフレキシブル基板12の第1プレート121及び第2プレート122は前記モジュールベース3の第3側部に接続し、前記サブフレキシブル基板12の第3プレート123は前記モジュールベース3の前端の一側に位置し、第3プレート123は前向きでモジュールベース3の外まで延伸する。
【0063】
ここで、必要な位置まで曲げられているとき、2つの第3プレート123は相対して設置され、2つの第1プレート121も相対して設置される。さらに、これにより検出アセンブリー2の両側は確実に対称になり均一な照明を提供できる。
【0064】
この実施形態において、
図7を参照すると、曲げられていないとき、前記フレキシブル回路基板は凹型構造を成し、その1つの表面に上述した検出導電材料111が設けられる。
【0065】
曲げられていないとき、2つの第1プレート121の間の距離は2つの第3プレート123の間の距離と異なってよく、例えば、このとき第1プレート121の間の距離は2つの第3プレート123の間の距離より大きい。さらに、曲げられた後、第3プレート123は第1プレート121に相対して検出方向に垂直な方向に沿って位置をずらすのに有利であり、例えば、必要な位置まで曲げられた後、第1プレート121と対応する第3プレート123の間はモジュールベース3の第4側部から第1側部の方向に沿ってずれが生じ、第3プレート123上の照明部材5を検出アセンブリー2により近づけるのに有利になり、より狙いが定まり、より効果的な照明を提供できる。
【0066】
図1から
図4を参照されたい。前記照明部材5が前記第3プレート123のもう1つの第3プレート123と相対する一側の表面に設けられる場合、即ち必要な位置まで曲げられているとき、照明部材5は2つの第3プレート123の相対する一側の表面にそれぞれ設けられ、2つの第3プレート123の間の距離は前記検出アセンブリー2の対応する方向の寸法と前記照明部材5の対応する方向の寸法に合致する。この合致に関し、検出アセンブリー2及び照明部材5が2つの第3プレート123の間に位置するため、2つの第3プレート123の間の距離は、当該方向上で検出アセンブリー2中の検出部材21の寸法が大きくなること、及び/又は照明部材5の寸法が大きくなることに伴い、それに応じて大きくなると解釈でき、また、この合致は同じであってもよく、同じでなくてもよい。
【0067】
図10は本発明の実施形態における検出パッケージ構造を示す5つ目の図である。
【0068】
図10を参照されたい。前記照明部材5が前記第3プレート123のもう1つの第3プレート123に対向していない一側の表面に設けられる場合、即ち必要な位置まで曲げられているとき、照明部材5は2つの第3プレート123のもう1つの第3プレート123に対向していない一側の表面にそれぞれ設けられ、2つの第3プレート123の間の距離と前記検出アセンブリー2の対応する方向の寸法は合致する。この合致に関し、検出アセンブリー2は2つの第3プレート123の間に位置し、照明部材5は2つの第3プレート123の間に位置しないため、2つの第3プレート123の間の距離は、当該方向上で検出アセンブリー2中の検出部材21のサイズが大きくなることに伴い、それに応じて大きくなると解釈でき、また、この合致は同じであってもよく、同じでなくてもよい。
【0069】
見てわかるように、この実施形態において、フレキシブル回路基板が曲げられることにより、パッケージ構造の径方向寸法を縮小するのに有利になる。具体的には、フレキシブル回路基板はFPC基板であると解釈でき、その厚さはわずか0.15mmで折り畳み可能である。したがって、検出部材と照明部材の径方向のパッケージ寸法を効果的に抑制でき、製作や取り付け時の寸法に対する精度要求を減らすことができ、取り付け時に外力を受けても破損しにくくなる。
【0070】
本実施形態ではフレキシブル回路基板を採用することにより、導通接続を確実にすると同時に、組み立てが便利になり、フレキシブルなので寸法の誤差や外力が導通溶接の性能に影響しにくくなり、さらに、導通溶接の安定性が高められる。
【0071】
図8及び
図9を
図4及び
図5と合わせて参照されたい。前記モジュールベース3の第1側部には前記検出アセンブリー2の位置を決めて取り付けるのに用いられる検出位置決め部31が形成され、前記モジュールベース3のその第1側部に相対する第4側部には
湾曲管を通すのに用いられる
湾曲管通路33が形成され、前記モジュールベース3の第2側部及び第3側部には前記サブフレキシブル基板12の少なくとも一部を収容するのに用いられるフレキシブル基板通路32が形成される。
【0072】
ここにおける検出位置決め部31は、外向きに延伸する2つの位置決め凸部であってよく、2つの位置決め凸部の間の距離は検出部材21の対応する方向の寸法と合致し、この場合検出部材21がこの2つの位置決め凸部の間の空間を通るようになり、また、2つの位置決め凸部の間の距離は検出回路基板22の対応する方向の寸法より小さくてもよく、この場合検出回路基板は当該空間を通ることは確実にない。見てわかるように、検出位置決め部31により、検出アセンブリー2の位置の制限固定が実行される。
【0073】
上述の湾曲管通路33の形状は湾曲管4と合致するのなら任意の形状でよく、上述のフレキシブル基板通路32は、サブフレキシブル基板12を収容して通過させるのに適すのなら任意の構造形式の通路でよい。
【0074】
以上の設計により、前記モジュールベース3は「H型」の構造に形成され、具体的には金属構造であってよく、
図9を例にとると、検出アセンブリー2及び
湾曲管4はそれぞれ「H型」の上下位置に配置される。モジュールベース3の側面にはフレキシブル基板通路32が開設され、そこには具体的に底面平面を形成する位置決め辺構造が含まれ、これはフレキシブル回路基板1及び検出回路基板の位置決めに用いられ、これにより取り付けが便利になり、位置決めが正確になり、強度が高くなり、検出部材を取り付けた後外力の影響を受けることがなくなり、検出部材、LED及びケーブルの溶接の強度や信頼性が改善され、溶接部と外管の短絡のリスクが低減される。
【0075】
また、この位置決め凸部の外辺縁は円弧形であってよく、これは外套管6と嵌め合わせるのに適している。
【0076】
モジュールベース上に検出位置決め部、湾曲管通路及びフレキシブル基板通路が形成されることにより、取り付けを便利にし、位置決めの精確性及び接続強度を高めるのに役立ち、取りつけた後の検出部材が外力の影響を受けにくくなる。
【0077】
具体的な実施形態において、前記フレキシブル基板11及び/又はサブフレキシブル基板12は前記モジュールベース3と接着固定される。さらに、ケーブルが軸方向に引っ張られたとき、依然としてより高い強度が保障される。
【0078】
この実施形態において、湾曲管4はフレキシブルな円形管状構造であってよく、その他の部品も同様に金属管状の外套管に装入された後、接着剤を用いて内視鏡挿入部が固定形成される。前記ケーブルは遮蔽層を有する多芯同軸ケーブルであり得る。遮蔽層は溶接強度を効果的に高められ、その中のワイヤーに異常が発生するのも防止できる。
【0079】
本実施形態はさらに体内検出装置を提供し、これは以上に述べた任意選択の検出パッケージ構造及びフレキシブルな湾曲管を含み、前記検出パッケージ構造の前記湾曲管の一端には挿入部が形成される。
【0080】
この挿入部と湾曲管は内視鏡の湾曲管と挿入部であってよい。
【0081】
具体的な実施形態において、上述の構造及び装置並びにその変形構造により、例えば直径2mmから10mmのマイクロセンサー内視鏡挿入部のパッケージングが可能になり、小型センサーの内視鏡分野における応用範囲が大幅に広がる。
【0082】
以上をまとめると、本実施形態において提供する検出パッケージ構造及び体内検出装置は、フレキシブル回路基板中のメインフレキシブル基板及び検出アセンブリーにより、ケーブルと検出アセンブリーの直接溶接が回避され、メインフレキシブル基板上の検出導電材料及び検出結線部を利用することにより、ワイヤーとワイヤーの間の溶接と比べて、溶接部の拡大に有利になる。したがって、本発明により溶接作業の難易度は低くなり、溶接の強度や信頼性は高くなり、様々な動きのある状況下における導通溶接の安定性が充分なものになる。
【0083】
また、本発明はフレキシブル回路基板を採用することにより、導通接続を確実にすると同時に、組み立てが便利になり、フレキシブルなので寸法の誤差や外力が導通溶接の性能に影響しにくくなり、さらに導通溶接の安定性が高められる。
【0084】
最後に、以上の各実施形態は本発明の技術を説明するために用いられたに過ぎず、本発明を限定するものではないことを明言する。前述の各実施形態を用いた本発明の詳細説明を参照し、本分野の当業者は、前述の実施形態について記載された技術を基にして修正を行うこと、又はその技術案の一部又は全ての技術的特徴と同等になるような置き換えを行うことは依然として可能であり、これらの修正若しくは置き換えは、対応する技術案の本質を本発明の各実施形態における技術の範囲から逸脱させるものではないことを理解すべきである。
【符号の説明】
【0085】
1 フレキシブル回路基板
11 メインフレキシブル基板
111 検出導電材料
112 検出結線部
113 照明結線部
12 サブフレキシブル基板
121 第1プレート
122 第2プレート
123 第3プレート
2 検出アセンブリー
21 検出部材
22 検出回路基板
3 モジュールベース
31 検出位置決め部
32 フレキシブル基板通路
33 湾曲管通路
4 湾曲管
5 照明部材
6 外套管