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  • 特許-ブラシホルダ及び研磨ブラシセット 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-16
(45)【発行日】2022-09-28
(54)【発明の名称】ブラシホルダ及び研磨ブラシセット
(51)【国際特許分類】
   B24D 13/14 20060101AFI20220920BHJP
   A46B 17/02 20060101ALI20220920BHJP
【FI】
B24D13/14 A
A46B17/02
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018016977
(22)【出願日】2018-02-02
(65)【公開番号】P2019130648
(43)【公開日】2019-08-08
【審査請求日】2021-01-27
(73)【特許権者】
【識別番号】594074296
【氏名又は名称】双和化成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】川上 律夫
【審査官】山村 和人
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-136413(JP,A)
【文献】特開2009-050967(JP,A)
【文献】米国特許第04754857(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0206314(US,A1)
【文献】米国特許第08523119(US,B1)
【文献】特開2000-304010(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24D 13/14
A46B 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端が開口した筒状の周壁部を有するブラシホルダであって、
係合部を有する砥材支持体に複数本の線状砥材の基端側を支持させた研磨ブラシを、前記周壁部内に前記砥材支持体を受け入れ且つ前記周壁部の前記一端から前記複数本の線状砥材の先端側を突出させた状態で、固定するためのブラシホルダにおいて、
前記周壁部には、その軸線方向において互いに離間した少なくとも2つの位置決め孔が形成されており、
前記周壁部は、前記少なくとも2つの位置決め孔の一つを前記係合部に整合させた状態で、前記周壁部の外側から固定要素が当該整合する位置決め孔及び係合部の両方に係合することで、前記研磨ブラシを固定可能に構成されており、
前記少なくとも2つの位置決め孔は、前記軸線方向と平行な同一直線上に位置し、かつ、互いに一部がオーバーラップして、前記周壁部の外周面側に形成されており、
前記周壁部の内周面側には、前記少なくとも2つの位置決め孔のそれぞれにつながり且つ前記固定要素の一部が挿通可能な挿通孔が前記軸線方向に沿って形成されている、ブラシホルダ。
【請求項2】
前記挿通孔は、長孔である、請求項1に記載のブラシホルダ。
【請求項3】
前記少なくとも2つの位置決め孔は、前記挿通孔に対して段付き加工されている、請求項1又は2に記載のブラシホルダ。
【請求項4】
前記少なくとも2つの位置決め孔のサイズは、前記挿通孔の幅よりも大きい、請求項1から3のいずれか一項に記載のブラシホルダ。
【請求項5】
前記少なくとも2つの位置決め孔は、前記周壁部の内側に向かってテーパに形成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のブラシホルダ。
【請求項6】
前記挿通孔は、前記固定要素のねじ部を挿通可能であり、
前記係合部は、前記固定要素の前記ねじ部に螺合可能である、請求項から5のいずれか一項に記載のブラシホルダ。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のブラシホルダと、
係合部を有する砥材支持体に複数本の線状砥材の基端側を支持させた研磨ブラシであって、前記ブラシホルダに固定要素を介して固定される研磨ブラシと、
を備えた、研磨ブラシセット。
【請求項8】
前記固定要素をさらに備えた、請求項7に記載の研磨ブラシセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラシホルダ及び研磨ブラシセットに関する。
【背景技術】
【0002】
バリ取りやツールマーク除去などに用いられる研磨ブラシとして、例えば特許文献1~6に記載のものが知られている。例えば特許文献1では、複数本の線状砥材の基端側を支持体に支持させたカップ型の研磨ブラシを、研磨機の回転駆動軸に連結されるブラシホルダの筒状の周壁部内に挿入し、この周壁部の開口側の端部から線状砥材の先端側を突出させている。ブラシホルダへの研磨ブラシの固定は、頭部付きの調整ねじを、ブラシホルダの周壁部の案内孔を貫通させ、研磨ブラシの支持体のねじ孔に締め付けることで行っている。この場合、ブラシホルダからの線状砥材の突出長さを調整できるように、ブラシホルダの案内孔を軸線方向に平行に延びる長孔として形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開昭62-199365号公報
【文献】特開平9-239668号公報
【文献】実公平3-54848号公報
【文献】特開平7-164293号公報
【文献】特許第3975073号
【文献】特許第4972492号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
線状砥材の突出長さは研削性に影響するため、適切に調整する必要がある。特許文献1のブラシホルダにおいて突出長さを調整する場合、ブラシホルダから突出させた線状砥材に定規をあてて、ブラシホルダに対して研磨ブラシを軸線方向に移動させていた。このため、調整作業が煩雑だった。
【0005】
本発明は、線状砥材の突出長さの調整の作業性を向上したブラシホルダ及び研磨ブラシセットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るブラシホルダは、一端が開口した筒状の周壁部を有するブラシホルダであって、係合部を有する砥材支持体に複数本の線状砥材の基端側を支持させた研磨ブラシを、周壁部内に砥材支持体を受け入れ且つ周壁部の一端から複数本の線状砥材の先端側を突出させた状態で、固定するためのブラシホルダにおいて、周壁部には、その軸線方向において互いに離間した少なくとも2つの位置決め孔が形成されており、周壁部は、少なくとも2つの位置決め孔の一つを係合部に整合させた状態で、周壁部の外側から固定要素が当該整合する位置決め孔及び係合部の両方に係合することで、研磨ブラシを固定可能に構成されている。
【0007】
本発明の一態様に係る研磨ブラシセットは、上記ブラシホルダと、係合部を有する砥材支持体に複数本の線状砥材の基端側を支持させた研磨ブラシであって、ブラシホルダに固定要素を介して固定される研磨ブラシと、を備える。
【0008】
これらの態様によれば、研磨ブラシの固定に際して、ブラシホルダの周壁部に形成した少なくとも2つの位置決め孔を利用することで、線状砥材の突出長さを少なくとも2段階で調整することができる。したがって、定規を使うことなく、突出長さの調整を作業性良く行うことができる。特に、研磨ブラシはその線状砥材の性状(材質、大きさ、形状等)に適した突出長さがあり得るところ、当該研磨ブラシに特化したブラシホルダ(すなわち、その適した突出長さを少なくとも2段階で設定したブラシホルダ)を提供することができる。
【0009】
少なくとも2つの位置決め孔は、軸線方向と平行な同一直線上に位置するとよい。この態様によれば、例えば、ある位置決め孔に整合している係合部を別の位置決め孔に整合させる際に、ブラシホルダに対して研磨ブラシを軸線方向に移動させるだけで、両者を整合させることができる。すなわち、2つの位置決め孔が軸線方向と平行な同一直線上にない場合、上記整合のためには、ブラシホルダに対して研磨ブラシを軸線方向に移動させるのみならず、周方向にも回転させる必要がある。上記の同一直線上の配置とすることで、突出長さの調整の作業性をより一層向上することができる。
【0010】
少なくとも2つの位置決め孔は、軸線方向において互いに一部がオーバーラップするとよい。この態様によれば、突出長さをより短いピッチで調整することが可能となる。
【0011】
少なくとも2つの位置決め孔は、周壁部の外周面側に形成されており、周壁部の内周面側には、少なくとも2つの位置決め孔のそれぞれにつながり且つ固定要素の一部が挿通可能な挿通孔が軸線方向に沿って形成されているとよい。この態様によれば、固定要素による固定に際して、固定要素の一部を挿通孔に挿通させながら固定要素を軸線方向に移動させて、目的の位置決め孔に係合させることができる。すなわち、固定要素が係合する位置決め孔を別の位置決め孔に変更する作業の際に、固定要素の全ての部分を周壁部に対して取り外さなくて済む。
【0012】
少なくとも2つの位置決め孔は、周壁部の内側に向かってテーパに形成されているとよい。この態様によれば、例えば固定要素の頭部が円錐型である場合に、位置決め孔において固定要素の頭部を係合させることが容易となる。
【0013】
少なくとも2つの位置決め孔は、3つ以上あり、かつ、軸線方向において互いに均等間隔に配置されているとよい。この態様によれば、線状砥材の突出長さを3段階以上で作業性良く調整することができる。しかも、位置決め孔の配置が均等間隔であるため、作業者にとって取扱い易いものとなる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のブラシホルダ及び研磨ブラシセットによれば、線状砥材の突出長さの調整の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態に係る研磨ブラシセットの斜視図である。
図2図1の研磨ブラシセットの側面図である。
図3図2のIII-III線に沿った断面斜視図である。
図4図2のIII-III線に沿った断面図である。
図5図1の研磨ブラシセットのブラシホルダの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係るブラシホルダを備えた研磨ブラシセットについて説明する。各図において、同一の符号を付したものは、同一の又は同様の構成を有する。
【0017】
図1~5に示すように、研磨ブラシセット10は、研磨ブラシ12、ブラシホルダ14及び調整ボルト16を備えている。研磨ブラシ12は、いわゆるカップ型であり、複数本の線状砥材20と、各線状砥材20の基端側を支持する砥材支持体24と、を備えている。線状砥材20は、例えば、アルミナ長繊維などの無機長繊維の集合糸にバインダー樹脂を含浸し、硬化させたものである。砥材支持体24は、例えば金属製の円筒状又は円柱状からなり、その一端で線状砥材20の基端側を支持している。砥材支持体24の周壁部26には、二つのねじ孔28、28が形成されている(参照:図3)。二つのねじ孔28、28は、研磨ブラシ12の軸線を挟んで対向する位置に形成されている。ねじ孔28は、研磨ブラシ12を調整ボルト16を介してブラシホルダ14に固定する際に、調整ボルト16が係合する係合部として機能する。
【0018】
ブラシホルダ14は、軸部30及び周壁部32を有している。軸部30は、例えば、ステンレス製であり、丸棒状に形成されている。周壁部32は、例えば、アルミニウム製であり、筒状に形成されている。軸部30及び周壁部32は、同軸上に配置されている。軸部30は、図示省略した研磨機の回転駆動軸に連結される。周壁部32は、例えば有底円筒状からなり、閉塞した一端34の中央部に軸部30が連結されている。周壁部32は、その内側に砥材支持体24を受け入れ可能に、かつ、開口した他端36から線状砥材20の先端側20aを突出可能に構成されている。周壁部32が砥材支持体24を受け入れた状態では、周壁部32の軸線方向Yは砥材支持体24の軸線方向と合致し、かつ、周壁部32内において砥材支持体24を同方向に移動できるようになっている。
【0019】
周壁部32には、軸線方向Yにおいて互いに離間した複数(ここでは6つ)の位置決め孔40を有する位置決め部42が形成されている。位置決め部42は、研磨ブラシ12の二つのねじ孔28、28に対応するように周壁部32に二箇所形成されている。すなわち、二つの位置決め部42、42は、軸線方向Yを挟んで対向しており、各位置決め部42における複数の位置決め孔40は、対応するねじ孔28に対向可能になっている。各位置決め部42における複数の位置決め孔40は、軸線方向Yと平行な同一直線上に位置し、かつ、軸線方向Yにおいて互いに均等間隔に配置されている。隣り合う位置決め孔40のピッチ(間隔)は、任意に設定可能であり、一例を挙げると5~8mmである。また、各位置決め部42における複数の位置決め孔40は、軸線方向Yにおいて互いに一部がオーバーラップしている。参考までに、図5において、オーバーラップしている部分に斜線を施している。
【0020】
位置決め孔40は、周壁部32の外周面側に形成されており、例えば、周壁部32の内側に向かってテーパに形成されている。位置決め孔40のテーパ形状としては、例えば、位置決め孔40の径が周壁部32の内側に向かって徐々に小さくなる円錐形とすることができる。一方、周壁部32の内周面側には、2つの位置決め部42、42の位置にそれぞれ対応するように、軸線方向Yに延びる挿通孔44が二箇所形成されている。挿通孔44は、ストレートの長孔として形成されている。したがって、各位置決め部42では、各位置決め孔40が周壁部32の径方向において挿通孔44につながって周壁部32を貫通すると共に、隣り合う位置決め孔40同士のそれぞれの周壁部32の内側に向かってテーパに形成されている側が挿通孔44によって軸線方向Yにつながれている。
【0021】
調整ボルト16は、二箇所のねじ孔28、28、位置決め部42、42及び挿通孔44、44に対応して、二つ設けられている。調整ボルト16は、例えば、六角穴付きの頭部60と、頭部60につながるねじ部62と、を有している。頭部60は、位置決め孔40のテーパ形状に対応して円錐型に形成することができる。ねじ部62は、挿通孔44を挿通可能に且つねじ孔28に係合(螺合)可能に形成されている。ねじ部62が挿通孔44を挿通可能であるため、調整ボルト16のねじ部62を挿通孔44に挿通させながら調整ボルト16を軸線方向Yに移動できるようになっている。調整ボルト16による固定時では、頭部60が位置決め孔40に収まってこれに係合し、ねじ部62が挿通孔44を通過してねじ孔28に係合(螺合)する。なお、位置決め孔40は、調整ボルト16による固定時に頭部60が周壁部32の外面から突出しないような高さを有している。
【0022】
以上の構成において、研磨ブラシ12をブラシホルダ14に固定する際には、ブラシホルダ14の周壁部32内に砥材支持体24を挿入する。そして、周壁部32の他端36から突出させる線状砥材20の先端側20aの長さ(以下、これを「突出長さ」という。)が所定値となるように、位置決め部42の複数の位置決め孔40のうち該当する一つを、研磨ブラシ12のねじ孔28に整合させる。例えば、最も長い突出長さが必要な場合には、周壁部32の他端36に最も近い位置決め孔40にねじ孔28を整合させる。図3では、ブラシホルダ14が用意する2番目に短い突出長さとなるように、軸部30から2番目の位置決め孔40にねじ孔28を整合させている。この整合させた状態で、周壁部32の外側から調整ねじ16を位置決め孔40、挿通孔44及びねじ孔28の順に挿入していき、例えば六角棒レンチを使って調整ねじ16を締め込む。すると、調整ねじ16のねじ部62がねじ孔28に螺合し、調整ねじ16の頭部60が位置決め孔40に収まり押し付けられる。これにより、調整ねじ16がねじ孔28及び位置決め孔40の両方に係合し、研磨ブラシ12がブラシホルダ14の周壁部32に固定される。
【0023】
このように固定した研磨ブラシセット10は、ブラシホルダ14の軸部30が研磨機の回転駆動軸に連結され、ワークに対する研磨に使用される。この研磨においては、研磨ブラシ12がブラシホルダ14とともに回転し、線状砥材20の先端側20aが研磨に供されることになる。そして、線状砥材20が摩耗して突出長さが仕様の適正値よりも短くなった場合には、調整ねじ16をいったん取り外して研磨ブラシ12をブラシホルダ14に対して移動させ、これまで使用していた位置決め孔40の隣にある位置決め孔40をねじ孔28に整合させ、再び調整ねじ16を締め込んでいく。これにより、突出長さが再設定された研磨ブラシ12がブラシホルダ14の周壁部32に固定される。
【0024】
以上説明した本実施形態によれば、ブラシホルダ14の位置決め部42に予め複数の位置決め孔40を設けており、これを利用することで、ブラシホルダ14に対する研磨ブラシ12の固定の際に、線状砥材20の突出長さを複数の段階で調整することができる。すなわち、位置決め部42における複数の位置決め孔40のそれぞれが突出長さの目安となるので、定規を使うことなく、所定の突出長さに設定・調整することができる。
【0025】
また、位置決め部42における複数の位置決め孔40が軸線方向Yと平行な同一直線上に位置するため、位置決め孔40とねじ孔28とを整合させる際に、研磨ブラシ12に対してブラシホルダ14を周方向に回転させなくて済む。加えて、位置決め部42における複数の位置決め孔40は均等間隔であるため、均等間隔で突出長さを調整できるなど、作業者にとって取扱い易いものとなる。また、位置決め部42における複数の位置決め孔40を軸線方向Yにおいて互いに一部をオーバーラップさせているため、突出長さをより短いピッチで調整することが可能となる。
【0026】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
【0027】
例えば、位置決め部42は一つとすることもできるし、位置決め部42における複数の位置決め孔40の数も少なくとも2つにすることができる。また、位置決め部42における複数の位置決め孔40は、その全てが軸線方向Yと平行な同一直線上に位置していなくてもよい。例えば、その一部または全部が軸線方向Yと斜めの直線上に位置してもよいし、千鳥状に配置されてもよい。また、位置決め部42における複数の位置決め孔40は、軸線方向Yにおいて互いに一部がオーバーラップしていなくてもよい。さらに、位置決め孔40のテーパ形状は、円錐形に限らず、例えば四角錐形などの他の形状を採用することもできる。また、位置決め孔40は、ねじがきられていない単純穴として形成すればよいが、テーパねじ穴として形成することも可能である。さらに、位置決め孔40は、テーパに形成されていなくてもよい。例えば、位置決め孔40は、円筒状又は角筒状の穴であってもよい。この場合、位置決め孔40は、挿通孔44に対して段付き加工されているとよく、例えば、位置決め孔40のサイズは、挿通孔44の幅(軸線方向Yと直交する方向の長さ)よりも大きいとよい。その他、調整ねじ16以外の固定要素を用いることも可能である。
【符号の説明】
【0028】
10…研磨ブラシセット、12…研磨ブラシ、14…ブラシホルダ、16…調整ボルト(固定要素)、20…線状砥材、20a…先端側、24…砥材支持体、26…周壁部、28…ねじ孔(係合部)、30…軸部、32…周壁部、34…一端、36…他端、40…位置決め孔、42…位置決め部、44…挿通孔、60…頭部、62…ねじ部、Y…軸線方向
図1
図2
図3
図4
図5