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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-16
(45)【発行日】2022-09-28
(54)【発明の名称】多言語キーボードシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/023 20060101AFI20220920BHJP
   G06F 3/04886 20220101ALI20220920BHJP
【FI】
G06F3/023 420
G06F3/04886
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020517284
(86)(22)【出願日】2018-05-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-06
(86)【国際出願番号】 US2018034175
(87)【国際公開番号】W WO2018222465
(87)【国際公開日】2018-12-06
【審査請求日】2021-05-06
(31)【優先権主張番号】15/609,474
(32)【優先日】2017-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519427170
【氏名又は名称】ペク・ジョン
【氏名又は名称原語表記】PAIK John
【住所又は居所原語表記】94-1221 Ka Uka Blvd, Unit 108 - 226 Waipahu, Hawaii 96797 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】ペク・ジョン
【審査官】酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-519772(JP,A)
【文献】特開2004-213607(JP,A)
【文献】特表2013-520860(JP,A)
【文献】特開2003-091532(JP,A)
【文献】特表2013-520878(JP,A)
【文献】特開2009-009422(JP,A)
【文献】特開平11-288262(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0297480(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/023
G06F 3/04886
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる言語のアルファベット文字を結合する方法であって、前記方法は、
第1の言語のアルファベット文字および第2の言語のアルファベット文字の両方に同時にアクセスできる仮想組み合わせキーボードをメモリからロードするステップと、
前記組み合わせキーボード上で前記第1の言語のアルファベット文字の入力を受け取るステップと、
前記組み合わせキーボード上で前記第2の言語のアルファベット文字の入力を受け取るステップと、
前記入力された前記第1の言語のアルファベット文字および前記第2の言語のアルファベット文字をディスプレイ上に表示するステップであって、前記入力された前記第1の言語および前記第2の言語のアルファベット文字はそれぞれ、所定のサイズの四角形の境界に包囲された各アルファベット文字の画像を有する、ステップと、
前記第1の言語のアルファベット文字および前記第2の言語のアルファベット文字の少なくとも1つを互いに向かってシフトさせることにより、前記アルファベット文字を包囲している境界が部分的に重なるようにするステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1および第2の言語のうちの一方は韓国語であり、前記第1および第2の言語のうちの他方は英語である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アルファベット文字を包囲している前記境界は同じサイズである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アルファベット文字を包囲している前記境界は異なるサイズである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記シフトさせるステップを水平方向で実行している、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記シフトさせるステップを垂直方向で実行している、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の言語のアルファベット文字の前記入力を受け取ったときにタイマを開始するステップと、
前記第2の言語のアルファベット文字の前記入力を受け取った時間を判定するステップと、
前記タイマの開始から前記第2の言語のアルファベット文字の前記入力受取りまでの継続時間が所定の時間よりも短いかどうかを判定するステップと、
前記継続時間が前記所定の時間よりも短いと判定した場合、前記入力された前記第1の言語および前記第2の言語のアルファベット文字を結合するステップと、
前記継続時間が前記所定の時間以上であると判定した場合、前記第2の言語のアルファベット文字を新たな単語として入力するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1および第2の言語のアルファベット文字のうちの1つが母音であるかどうかを判定するステップをさらに含み、
前記第1および第2の言語のアルファベット文字のうちの1つが母音である場合、前記タイマを開始する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記組み合わせキーボード用の結合セットのモードを決定するステップをさらに含み、
前記モードは、時間モードまたはキーベースのモードのいずれかである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記モードが前記時間モードである場合、前記第1の言語のアルファベット文字の入力時から前記第2の言語のアルファベット文字の入力時までの継続時間に基づいて、前記シフトさせるステップを実行する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記モードが前記キーベースのモードである場合、指定キーが操作されると前記シフトさせるステップを実行する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
第1の単語に対して入力されたアルファベット文字の数を判定するステップをさらに含み、
前記第1の単語に対して入力されたアルファベット文字の数が所定の値以下である場合、前記シフトさせるステップを実行し、また、
前記第1の単語に対して入力されたアルファベット文字の数が前記所定の値よりも多い場合、最後に受け取ったアルファベット文字を第2の単語の一部として登録する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の言語のアルファベット文字および前記第2の言語のアルファベット文字の両方を前記組み合わせキーボードのキー上に表示するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
結合モードを設定するためのモードキーを前記組み合わせキーボード上に表示するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の言語のアルファベット文字が、前記第1の言語のアルファベット文字の音声等価物である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
子音キーのグループと母音キーのグループとを前記組み合わせキーボード上に表示するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記組み合わせキーボードは、前記第1の言語または前記第2の言語のうちの一方のアルファベット文字を大文字のみで表示している、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
所定の時間内に対応するキーを複数回操作することにより、前記第1の言語または前記第2の言語のうちの一方の二重アルファベット文字を入力している、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
コンピュータプログラムを格納している非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、コンピュータ装置が、
第1の言語のアルファベット文字および第2の言語のアルファベット文字の両方に同時にアクセスできる仮想組み合わせキーボードをメモリからロードするステップと、
前記組み合わせキーボード上で前記第1の言語のアルファベット文字の入力を受け取るステップと、
前記組み合わせキーボード上で前記第2の言語のアルファベット文字の入力を受け取るステップと、
前記入力された前記第1の言語のアルファベット文字および前記第2の言語のアルファベット文字をディスプレイ上に表示するステップであって、前記入力された前記第1の言語および前記第2の言語のアルファベット文字はそれぞれ、所定のサイズの四角形の境界に包囲された各アルファベット文字の画像を有する、ステップと、
前記第1の言語のアルファベット文字および前記第2の言語のアルファベット文字の少なくとも1つを互いに向かってシフトさせることにより、前記アルファベット文字を包囲している境界が部分的に重なるようにするステップと
を含むプロセスを実行する、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
命令を格納するメモリと、
前記命令を実行するプロセッサであって、
前記プロセッサによって実行されると、前記命令によって前記プロセッサが、
第1の言語のアルファベット文字および第2の言語のアルファベット文字の両方に同時にアクセスできる仮想組み合わせキーボードをロードするステップと、
前記組み合わせキーボード上で前記第1の言語のアルファベット文字の入力を受け取るステップと、
前記組み合わせキーボード上で前記第2の言語のアルファベット文字の入力を受け取るステップと、
前記入力された前記第1の言語のアルファベット文字および前記第2の言語のアルファベット文字をディスプレイ上に表示するステップであって、前記入力された前記第1の言語および前記第2の言語のアルファベット文字はそれぞれ、所定のサイズの四角形の境界に包囲された各アルファベット文字の画像を有する、ステップと、
前記第1の言語のアルファベット文字および前記第2の言語のアルファベット文字の少なくとも1つを互いに向かってシフトさせることにより、前記アルファベット文字を包囲している境界が部分的に重なるようにするステップと
を含む動作を実行する、プロセッサと
を備える、コンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、1または複数の入力を受け取るキーボードシステムに関する。より詳細には、本開示は、少なくとも2つの異なる言語のアルファベット文字に同時にアクセスできる多言語キーボードシステムに関し、これらの言語はそれぞれ、子音のセットと母音のセットとを含む。
【背景技術】
【0002】
ますますグローバルに繋がっていく社会では、そのメンバーの多くが様々な言語にさらされている。
【0003】
バイリンガルである可能性のある人に関しては、第2言語の初歩的な理解を有する人でさえ、複数の言語を組み合わせることで他のバイリンガルとコミュニケーションを取ることができる場合がある。たとえば、異なる言語の単語を混ぜ合わせて、自分の考えを別の人に伝達することができる。そのような会話は、単一の言語のみを習得している人には解読できない場合があるが、両言語の知識を有する人には理解できる可能性がある。
【0004】
さらに、バイリンガルは、2つの異なる言語の文字を混ぜ合わせることにより、文字によるコミュニケーションを行うこともできる場合がある。この点に関して、2つの言語を音声的に理解するバイリンガルは、2つの異なる言語の文字を混ぜ合わせて、音声に関する共通の理解を用いた単語を生成できる可能性がある。たとえば、韓国語および英語の両方の知識を有するバイリンガルは「jja」、または「
」と「a」との結合が同様の音声を生成することを理解する。したがって、両方のアルファベットを理解している人は、元の単語が英語であろうと韓国語であろうと、伝達されている言葉の意味を理解することになる。
【発明の概要】
【0005】
しかしながら、異なる言語のアルファベット文字が隣り合って入力されると、これらの文字への気付きに差が生じることになる。そのため、大量の文字が一緒に示されると、2つの異なる言語のアルファベットを理解している人でさえ、2つの異なる言語のアルファベットが組み合わさったものによって伝達されている内容を理解するのが困難になる場合がある。しかしながら、英語および韓国語の両方のアルファベット文字を結合して単語を入力すると、異なる言語のアルファベット文字が互いから離間してしまい、そのようなアルファベット文字のグループを解読しにくくなる。
【0006】
なお、上記で例示したように、韓国語アルファベット文字は、他の文字と結合して1つの単語を形成するときに、水平または垂直に並べることができる。しかしながら、少なくとも現行のキーボードは2つの異なる言語のアルファベット文字同士の関係を認識しないため、そのような結合を利用できず、異なる言語のアルファベット文字のグループがさらに解読しにくくなってしまう。たとえば、韓国語アルファベット文字「
」は通常、別のアルファベット文字がそれぞれの文字の上または下に並ぶように垂直に配置されるが(たとえば、「
」)、上述の文字を英語の文字と結合すると、これらの文字は互いに隣り合うように配置され(たとえば、「
」)、2つの異なる言語の文字がどのように組み合わさっているのかがさらに解読しにくくなる。
【0007】
加えて、一般的なキーボードにおいては通常、単一のキーボードで異なる言語のアルファベット文字に同時にアクセスすることはできない。したがって、ユーザが異なる言語のアルファベット文字の入力を望むたびに、現在使用中のキーボードをメモリに保存し、異なる言語のキーボードを当該メモリからロードする必要がある。たとえば、ユーザが韓国語アルファベット文字を入力し、その後入力された韓国語アルファベット文字の隣に英語アルファベット文字を入力しようとした場合、ユーザはそれぞれのキーボードを切り替える必要がある。より具体的には、韓国語キーボードはメモリに保存され、英語キーボードはメモリから取得またはロードされ、ユーザが英語アルファベット文字を入力できるようになる。したがって、このような構成ではメモリの使用効率が悪くなり、操作が煩雑になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の一態様による、異なる言語のアルファベット文字を結合するように構成された、典型的かつ一般的なコンピュータシステムを示す図である。
図2A】デフォルトの英語アルファベット文字の入力を受け取る、一般的な英語キーボードを示す図である。
図2B】シフトキーを操作するときに英語アルファベット文字の入力を受け取る、一般的な英語キーボードを示す図である。
図2C】韓国語アルファベットの入力を受け取る、一般的な韓国語キーボードを示す図である。
図2D】シフトキーを操作するときに韓国語アルファベットの入力を受け取る、一般的な韓国語キーボードを示す図である。
図3A】韓国語アルファベット文字と結合された英語アルファベット文字のディスプレイ表示を示す図である。
図3B】英語アルファベット文字の隣に結合された韓国語アルファベット文字のディスプレイ表示を示す図である。
図3C】韓国語アルファベット文字同士が結合されたディスプレイ表示を示す図である。
図3D】韓国語アルファベット文字と英語アルファベット文字とが結合されたディスプレイ表示を示す図である。
図4A】本開示の一態様による、韓国語アルファベット文字と結合された英語アルファベット文字の典型的なディスプレイ表示を示す図である。
図4B】本開示の一態様による、英語アルファベット文字と結合された韓国語アルファベット文字の典型的なディスプレイ表示を示す図である。
図4C】本開示の一態様による、英語アルファベット文字と結合された韓国語アルファベット文字の典型的なディスプレイ表示を示す図である。
図4D】本開示の一態様による、アルファベット文字の下位結合の典型的なディスプレイ表示を示す図である。
図5】本開示の一態様による、典型的な組み合わせ言語キーボードのレイアウトを示す図である。
図6A】本開示の一態様による、子音グループを有する別の典型的な組み合わせ言語キーボードのレイアウトを示す図である。
図6B】本開示の一態様による、母音グループを有する別の典型的な組み合わせ言語キーボードのレイアウトを示す図である。
図7】本開示の一態様による、別の典型的な組み合わせ言語キーボードのレイアウトを示す図である。
図8】本開示の一態様による、典型的な組み合わせ言語キーボードのレイアウト構成のメニューを示す図である。
図9】本開示の一態様による、異なる言語のアルファベット文字を結合するための典型的なプロセスフローである。
図10】本開示の一態様による、異なる言語のアルファベット文字を結合するための典型的なプロセスフローである。
図11】本開示の一態様による、異なる言語のアルファベット文字を結合するための典型的なプロセスフローである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
したがって、上記に鑑みて本開示は、その様々な態様、実施形態および/または特定の特徴もしくは副次的構成要素のうちの1または複数を通して、以下に具体的に述べる利点のうちの1または複数を導き出すことを意図している。
【0010】
本明細書に記載の方法は例示的な例を表したものであり、したがって、任意の実施形態の特定のプロセスが提示している順序で実行されることを要求、または示唆しているものではない。「その後」、「次いで」、「次に」などの語は、プロセスの順序を制限することを目的としておらず、代わりにこれらの語を使用して、本方法の説明を通して読者をガイドしている。また、たとえば冠詞「1つの(a)」、「1つの(an)」または「その(the)」を使用した単数形のクレーム要素へのいかなる言及に対しても、当該要素を単数形に限定するものとして、これを解釈すべきではない。
【0011】
図1は、本開示の一態様による、異なる言語のアルファベット文字を結合するように構成された、典型的かつ一般的なコンピュータシステムを示す。
【0012】
コンピュータシステム100は、本明細書に開示している方法またはコンピュータベースの機能のいずれか1または複数をコンピュータシステム100に実施させるために実行することができる、命令のセットを備えることができる。コンピュータシステム100を独立型デバイスとして作動させてもよく、または、たとえばネットワーク101を使用して、他のコンピュータシステムもしくは周辺機器に接続してもよい。
【0013】
ネットワーク化された配置展開においては、コンピュータシステム100はサーバとして、またはサーバ-クライアントユーザネットワーク環境のクライアントユーザコンピュータとして、またはピアツーピア(もしくは分散)ネットワーク環境のピアコンピュータシステムとして動作してもよい。このコンピュータシステム100を、固定コンピュータ、モバイルコンピュータ、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ワイヤレススマートフォン、セットトップボックス(STB)、携帯情報端末(PDA)、通信装置、制御システム、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチもしくはブリッジ、または任意の他のマシンによって実施されるアクションを指定する、命令のセット(シーケンシャルもしくはその他)を実行できる当該マシンなどの各種デバイスとして実装、あるいはこれらに組み込むこともできる。このコンピュータシステム100を、さらに追加のデバイスを含む統合システムにある特定のデバイスとして、または特定のデバイス内に組み込むことができる。特定の実施形態では、このコンピュータシステム100を、音声、動画、またはデータ通信を供給する電子デバイスを使用して実装することができる。また、単一のコンピュータシステム100を示しているが、「システム」という用語は、1もしくは複数のコンピュータ機能を実行する命令のセットもしくは複数のセットを個別に、または共に実行するシステムあるいはサブシステムのあらゆる集合体も含むものとする。
【0014】
図1に示すように、コンピュータシステム100はプロセッサ110を備える。コンピュータシステム100のプロセッサは有形かつ非一時的である。本明細書で使用する場合、「非一時的」という用語は、ある状態の恒久的な特性としてではなく、一定期間続くある状態の特性として解釈されるものとする。「非一時的」という用語は、特定の搬送波もしくは信号の特性、またはあらゆる場所でいかなる時でも一時的にのみ存在する他の形態など、一過性の特性を明確に否定するものである。プロセッサは製造物品および/または機械構成要素である。本明細書の様々な実施形態に記載しているような機能を実行させるために、コンピュータシステム100のプロセッサを、ソフトウェア命令を実行するように構成している。コンピュータシステム100のプロセッサは汎用プロセッサであっても、特定用途向け集積回路(ASIC)の一部であってもよい。また、コンピュータシステム100のプロセッサは、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサチップ、コントローラ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、ステートマシン、またはプログラマブルロジックデバイスであってもよい。また、コンピュータシステム100のプロセッサは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラマブルゲートアレイ(PGA)を含む論理回路、または個別のゲートおよび/もしくはトランジスタロジックを含む別のタイプの回路であってもよい。コンピュータシステム100のプロセッサは、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、またはその両方であってもよい。加えて、本明細書に記載のプロセッサはいずれも、複数のプロセッサ、並列プロセッサ、またはその両方を含んでいてもよい。単一のデバイスまたは複数のデバイス内に複数のプロセッサを含んでいてもよいし、これらにプロセッサを結合していてもよい。
【0015】
さらに、コンピュータシステム100は、バス108を介して互いに通信し合うことができる、メインメモリ120とスタティックメモリ130とを備える。本明細書に記載のメモリは、データおよび実行可能な命令を格納できる有形の記憶媒体であり、この記憶媒体に命令が格納されている間は、これらのメモリは非一時的となる。本明細書で使用する場合、「非一時的」という用語は、ある状態の恒久的な特性としてではなく、一定期間続くある状態の特性として解釈されるものとする。「非一時的」という用語は、特定の搬送波もしくは信号の特性、またはあらゆる場所でいかなる時でも一時的にのみ存在する他の形態など、一過性の特性を明確に否定するものである。本明細書に記載のメモリは、製造物品および/または機械構成要素である。本明細書に記載のメモリは、そこからデータおよび実行可能な命令をコンピュータによって読み出すことができる、コンピュータ可読媒体である。本明細書に記載のメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、電気的にプログラマブルな読出し専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、テープ、コンパクトディスク読出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、ブルーレイディスク、または当技術分野で知られているその他の形式の記憶媒体であってもよい。メモリは揮発性または不揮発性であるか、セキュリティ保護ありかつ/または暗号化されているか、セキュリティ保護なしかつ/または暗号化されていなくてもよい。
【0016】
図示のように、コンピュータシステム100は、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)、フラットパネルディスプレイ、ソリッドステートディスプレイ、または陰極線管(CRT)などのビデオディスプレイユニット150をさらに備えていてもよい。また、コンピュータシステム100は、キーボード/仮想キーボードまたはタッチ式入力画面もしくは音声認識を伴う音声入力機能などの入力デバイス160と、マウスまたはタッチ式入力画面もしくはパッドなどのカーソル制御デバイス170とを備えていてもよい。コンピュータシステム100は、ディスクドライブユニット180と、スピーカまたはリモートコントロールなどの信号生成デバイス190と、ネットワークインターフェースデバイス140とをさらに備えることができる。
【0017】
特定の実施形態では、ディスクドライブユニット180は図1に示すように、たとえばソフトウェアなどの1または複数の命令のセット184をその内部に組み込むことができる、コンピュータ可読媒体182を含んでいてもよい。命令のセット184は、コンピュータ可読媒体182から読み出すことができる。さらに、命令184をプロセッサによって実行する場合、これを使用して、本明細書に記載の方法およびプロセスのうちの1または複数を実行することができる。特定の実施形態では、命令184を、コンピュータシステム100による実行中にメインメモリ120内、スタティックメモリ130内、かつ/またはプロセッサ110内に完全に、もしくは少なくとも部分的に常駐させていてもよい。
【0018】
一代替実施形態では、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックアレイ、および他のハードウェア構成要素などの専用ハードウェア実装を構築して、本明細書に記載の方法のうちの1または複数を実装することができる。本明細書に記載の1または複数の実施形態では、モジュール間で、かつモジュールを通じて通信できる関連制御信号およびデータ信号を有する、2つ以上の特定の相互接続ハードウェアモジュールまたはデバイスを使用して、複数の機能を実装することができる。したがって、本開示は、ソフトウェア実装、ファームウェア実装、およびハードウェア実装を包含している。本出願のいかなるものに対しても、有形の非一時的プロセッサおよび/またはメモリなどのハードウェアではなく、ソフトウェアのみで実装または実装可能であると解釈すべきではない。
【0019】
本開示の様々な実施形態によれば、本明細書に記載の方法を、ソフトウェアプログラムを実行するハードウェアコンピュータシステムを使用して実装してもよい。さらに、典型的かつ非限定的な一実施形態では、これらの実装は分散処理、コンポーネント/オブジェクト分散処理、および並列処理を含むことができる。仮想コンピュータシステム処理を構築して、本明細書に記載の方法または機能のうちの1または複数を実装するようにすることができ、また本明細書に記載のプロセッサを使用して、仮想処理環境をサポートすることができる。
【0020】
本開示では、命令184を含むか、または伝搬信号に応答して命令184を受信して実行することにより、ネットワーク101に接続されたデバイスが、ネットワーク101を介して音声、動画、またはデータを通信できるようにするコンピュータ可読媒体182を想定している。また、これらの命令184を、ネットワークインターフェースデバイス140を介して、ネットワーク101上で送信または受信してもよい。
【0021】
本明細書に記載しているように、通信サービスプロバイダなどのエンティティは、セキュリティの脆弱性を事後対応型および予防型の両方で解決することができる。今日、通信サービスプロバイダは、通信サービスプロバイダによって提供または管理されるネットワークを横断している、ユーザ通信のユーザデータへの一意のアクセス権を有している場合がある。ただし、通信サービスプロバイダは、セキュリティの脆弱性解決をサポートするために、政府またはセキュリティ会社などの第三者に対しても、そのようなユーザデータへのアクセス権を提供する可能性がある。
【0022】
セキュリティ分析で使用できるデータの量は膨大であり、本明細書ではこれを厳密に「ビッグデータ」と呼んでいる。たとえば、通信サービスプロバイダは、アップロード量およびダウンロード量、時間、送信先アドレス、およびログインユーザなどのユーザ通信のデータを保存してもよい。また、デバイスにインストールされた個々のアプリケーションは、アプリケーションプロバイダによって調整されているシステムにデータを送信することもできる。オペレーティングシステムプロバイダは、オペレーティングシステムプロバイダによって調整されているシステムにデータを送信することができる。パブリックWi-Fiプロバイダなどのローカルアクセスノードも同様に、調整されているシステムにデータを転送することができる。これらの例のいずれにおいても、当該データはアップロード、ダウンロード、時間、アドレス、ログインユーザ、および通信について記述している他の形式のメタデータであってもよい。
【0023】
これらのデータは、スマートフォンのユーザがスマートフォンを使用してウェブサイトにアクセスする場合など、ウェブサイトへのアクセスを表すものであってもよい。スマートフォンにネットワークアクセスを提供している通信サービスプロバイダは、上記のデータなど、アクセスおよびすべてのインターネット使用に関するメタデータを記録することができる。ウェブサイトへの長時間のアクセスの場合、通信サービスプロバイダは、たとえば5分など、ウェブサイトへの一定時間のアクセスを記録してもよい。このようにして、スマートフォンを使用して単一のウェブサイトに30分間アクセスするユーザを、本開示の目的のために、ウェブサイトに6回アクセスしたものとして記録してもよい。
【0024】
なお、通信サービスプロバイダが保存かつ使用する情報は様々であってよい。たとえば、ドメインアクセスを時系列で表示することなどを目的として、より詳細なデータを保存し、かつこれらを選択的に使用するのみとすることができる。この場合、たとえばどのウェブページが別の「危険な」ウェブページにリダイレクトされているかを確認することができる。レビューに使用されるデフォルトのデータを、たとえば5分間のアップロード量とダウンロード量とを示すことにより、集約データから異常が検出されるまで顧客の使用に関する集約データをレビューするというような、ベースフローの集約結果のみとすることができる。異常が検出された場合、ある期間のより詳細な情報を取得して確認し、考えられる異常の原因または要因を特定することができる。
【0025】
本開示に通底しているテーマは、通信について記述しているデータ、すなわち通信サービスプロバイダ、アプリケーションおよびオペレーティングシステムプロバイダ、ならびにネットワークアクセスプロバイダなどによって維持されているメタデータを使用して、セキュリティの脆弱性を診断できるということである。ユーザデバイスを使用している顧客は、特定のウェブサイトにアクセスしたり、特定のリンクをクリックしたりするなど、安全でない挙動を行っている可能性がある。ユーザデバイスの使用に関するもの、およびユーザデバイス上のアプリケーションにのみ関するものでさえ、その包括的なデータを使用することにより、顧客側の通信セキュリティの脆弱性を事後対応型および予防型の両方で解決することができる。
【0026】
図2Aは、英語アルファベットの入力を受け取る一般的な英語キーボードを示し、図2Bは、シフトキーを操作するときに英語アルファベット文字の入力を受け取る、一般的な英語キーボードを示す。図2Cは、韓国語アルファベットの入力を受け取る一般的な韓国語キーボードを示し、図2Dは、シフトキーを操作するときに韓国語アルファベットの入力を受け取る、一般的な韓国語キーボードを示す。
【0027】
通常、スマートフォンやラップトップなどのコンピューティングデバイスで第1の言語のアルファベット文字を入力するには、第1の言語のキーボードレイアウトをメモリから取得して、アクセスするディスプレイ上にロードする必要がある。図2Aに示すように、一般的な英語キーボード201は、様々なアルファベット文字、数字、様々なコマンドキーおよび句読点の画像を含んでいてもよい。英語キーボード201は、26個の英語アルファベット文字をすべて表示することができる。英語アルファベットには、5つの純母音(a、e、i、o、u)と、19個の純子音と、2つの半母音(y、w)とが含まれている。これらの英語アルファベットを小文字フォーマットで表示してもよいし、シフトキー202を操作することにより、大文字フォーマットで表示してもよい。図2Bに示すように、英語アルファベット文字を、シフトキー202を操作して大文字フォーマットで表示し、かつ入力してもよい。
【0028】
その後、第2の言語のアルファベット文字の入力を望む場合、ユーザは言語切替キーまたはボタン203を押下して、キーボードの切替えを開始してもよい。たとえば、キーボードの切替えが指示されると、第1の言語のキーボードレイアウトがメモリに保存され、第2の言語のキーボードレイアウトがメモリから取得されて、アクセスするディスプレイ上にロードされることになる。したがって、異なる言語のキーボードを使用して入力すると、時間差が検出される可能性がある。その上、ユーザは1または複数のボタンをクリックして、異なる言語のキーボードを切り替えなければならない可能性がある。
【0029】
たとえば、図2Cは一般的な韓国語キーボードを示す。韓国語キーボード204は、様々なアルファベット文字、数字、様々なコマンドキーおよび句読点の画像を含んでいてもよい。アルファベット文字を除き、他のキーの多くは英語キーボードのキーと類似している可能性がある。韓国語キーボードのレイアウト204は24個の基本的な韓国語アルファベット文字を表示できるが、別の11個の複合母音と5つの二重子音とにアクセスできるように、これを構成している。
【0030】
図2Dに示すように、シフトキー205を操作すると、上記の二重子音および複合母音が表示されて入力することができる。
【0031】
英語とは異なり、韓国語アルファベットには、いずれのアルファベット文字にも小文字または大文字は含まれていない。ただし、韓国語のアルファベットシステムには、実際にはシフトキー205を操作することでアクセスできる5つの二重子音と、2つの複合母音とが含まれている。たとえば、シフトキー205は通常、二重子音「
」、「
」、「
」、「
」、および「
」を入力するために使用され、これらはそれぞれ「
」、「
」、「
」、「
」、および「
」の単子音に対応している。上記のように、二重子音には、上記の単子音を修正した形式のものが2つ含まれており、ここでは、これらの単子音の2つのサイズがより小さくなり、結合形式でより近接するように表示される。さらに、シフトキーを使用して、単母音「
」および「
」に対応している複合母音「
」および「
」を実際に入力することができる。
【0032】
図3Aは、韓国語アルファベット文字と結合された英語アルファベット文字のディスプレイ表示を示す。図3Bは、英語アルファベット文字の隣に結合された韓国語アルファベット文字のディスプレイ表示を示す。図3Cは、韓国語アルファベット文字同士が結合されたディスプレイ表示を示す。図3Dは、韓国語アルファベット文字と英語アルファベット文字とが結合されたディスプレイ表示を示す。
【0033】
図3Aに示すように、英語アルファベット文字では特定のサイズの境界が指定されている可能性があり、この場合は、アルファベット文字は境界に対して中央に配置されている。英語アルファベット文字を連続して入力する場合、各アルファベット文字の外側境界は、別のアルファベット文字と重なるように揃えられてもよい。英語アルファベット文字それぞれの境界サイズは均一であるため、これらの境界が揃えられると、ユーザは1つの単語を形成している特定のグループのアルファベット文字を知覚できるようになる。また、別の言語のアルファベット文字も、同様に指定された境界を有している可能性がある。一実施例では、英語アルファベット文字の指定された境界を所定のサイズとすることができ、このサイズは、異なる言語の指定された境界のサイズと同じであってもよいし、これとは異なっていてもよい。
【0034】
より具体的には、英語アルファベット文字の「J」が2回入力されると、第1の文字「J」の境界301の右端と第2の文字「J」の境界302の左端とが揃えられることにより、第1の文字「J」と第2の文字「J」とは隣り合って並ぶことになる。また、韓国語アルファベット文字「
」が第2の文字「J」の後に入力されると、第2の文字「J」の境界302の右端に一致するように、韓国語アルファベット文字「
」の境界303の左端が水平に揃えられることになる。
【0035】
境界303を異なるサイズとしてもよいため、境界303は、その側縁の中心点に基づいて垂直に揃えられてもよい。また、異なる言語のアルファベット文字では境界のサイズが異なるため、異なる言語の画像間の間隔がより顕著に表れるようになり、混合された言語のアルファベット文字の結合がさらに解読しにくくなる可能性がある。
【0036】
図3Aと同様に、図3Bは、境界304を有する韓国語アルファベット文字「
」が入力され、次いで韓国語アルファベット文字と隣り合う境界305を有する、英語アルファベット文字「A」が入力された様子を示す。ここでも境界サイズが異なるため、異なる言語のアルファベット文字同士の分離は、英語アルファベット文字のみが表示された場合よりも顕著になる。一実施例では、そのような分離は少なくとも部分的に、アルファベット文字をどのように結合してそれぞれの言語の単語を形成しているかに基づいていてもよい。
【0037】
英語アルファベット文字は水平方向に並んで1つの単語を形成するが、韓国語の文字は単語を形成する際に、他の文字に対して水平方向に並んでも、垂直方向に並んでもよい。また、特定のアルファベット文字の配置は入力された文字に対する各アルファベット文字の入力順序に基づいているため、アルファベット文字とそれらの境界それぞれとを、入力文字間の間隔がよりいっそう近接するようにシフトさせてもよい。
【0038】
具体的には、図3Cに示すように、境界306に含まれる韓国語アルファベット文字「
」が入力され、当該韓国語アルファベット文字「
」が入力されてから所定の時間内に、境界307に含まれる韓国語アルファベット文字「
」が入力されると、境界306および307のうちの少なくとも一方が互いに向かって水平方向にシフトすることにより、境界306および307の一部が重なるようになるが、それぞれの韓国語アルファベット文字が互いに重なり合うことはない。さらに、韓国語アルファベット文字が前回入力されてから所定の時間内に、境界308に含まれる韓国語アルファベット文字「
」が入力される場合、それぞれの韓国語アルファベット文字が互いに重なり合うことなく、境界308が境界306および307と垂直に重なるように、境界308が配置されてもよい。ただし、韓国語アルファベット文字が入力されてから所定の時間内に英語アルファベット文字が入力されても、韓国語アルファベット文字が入力された後に英語アルファベット文字が入力される場合、一般的なキーボードでは、アルファベット文字の境界によるこのようなシフトが発生することはない。したがって、異なる言語のアルファベット文字を入力する場合、通常他の韓国語アルファベット文字よりも低い位置にある韓国語アルファベット文字を、指定した位置に表示することができない。代わりに、そのようなアルファベット文字は以前に入力されたアルファベット文字と隣り合って配置され、これによって表示されている単語がさらに解読しにくくなる。図3Dはそのような動作を典型的に示している。
【0039】
図3Dは、境界309に含まれる韓国語アルファベット文字「
」が入力され、次いで韓国語アルファベット文字「
」の入力後に境界310に含まれる英語アルファベット文字「A」が入力される場合、境界309および310は重なり合うことなく、互いに隣り合って配置されるという状況を示す。より具体的には、韓国語アルファベット文字「
」を入力した直後に英語アルファベット文字「A」がどれだけ素早く入力されても、境界309および310は重なり合うことなく、互いに隣り合って配置される。また、境界310に含まれる英語アルファベット文字が前回入力されてから所定の時間内に、境界311に含まれる韓国語アルファベット文字「
」が入力される場合、境界311は境界310と重なることなく、隣り合って配置される。より具体的には、異なる言語のアルファベット文字が入力されると、入力のタイミングや順序に関係なく、入力された異なる言語のアルファベット文字が結合されることはない。
【0040】
図4Aは、本開示の一態様による、韓国語アルファベット文字と結合された英語アルファベット文字の典型的なディスプレイ表示を示す。図4Bは、本開示の一態様による、英語アルファベット文字と結合された韓国語アルファベット文字の典型的なディスプレイ表示を示す。図4Cは、本開示の一態様による、英語アルファベット文字と結合された韓国語アルファベット文字の典型的なディスプレイ表示を示す。図4Dは、本開示の一態様による、アルファベット文字の下位結合の典型的なディスプレイ表示を示す。
【0041】
図4Aに示すように、第1の文字「J」の境界401の右端と第2の文字「J」の境界402の左端とが揃えられることにより、第1の文字「J」と第2の文字「J」とは隣り合って並ぶことになる。ただし、第2の文字「J」の後に韓国語アルファベット文字「
」が入力されると、韓国語アルファベット文字「
」の境界403の左端が境界402に向かって水平にシフトし、これによって境界402の一部と境界403の一部とが重なり合うが、これらの境界に含まれるアルファベット文字が重なることはない。さらに、韓国語アルファベット文字または英語アルファベット文字の境界を修正して、境界がより均一にシフトするようにそのサイズを均一にしてもよい。
【0042】
図4Bに示すように、境界404に含まれる韓国語アルファベット文字「
」が入力され、続いて境界405に含まれる英語アルファベット文字「A」が入力されている。韓国語アルファベット文字「
」と英語アルファベット文字「A」とを結合して表示することが意図されているとコンピューティングデバイスが判定した場合、境界404を境界405に向かってシフトさせて、これらの境界に含まれるアルファベット文字が重なることなく、境界405の一部と重なるようにしてもよい。
【0043】
さらに、図4Cは、入力された境界406に含まれる韓国語アルファベット文字「
」と、境界407に含まれる英語アルファベット文字「A」との結合を示す。この結合には、境界406および407の重なり部分が含まれる。さらに、図4Cは、境界408に含まれる韓国語アルファベット文字「
」が、結合された境界406および407に対して垂直に並ぶか、または配置されている様子も示している。韓国語アルファベット文字を垂直に並べる場合、通常これらは韓国語アルファベット文字のみと並べることとなるが、本開示の態様により、垂直に並ぶ韓国語アルファベット文字を英語アルファベット文字と結合することが可能になる。
【0044】
たとえば、本組み合わせキーボードがタイミング間隔または時間モードに基づいて結合語を認識するように設定されている場合、前回アルファベット文字が入力されてから所定の間隔内に入力を受け取ると、受け取ったアルファベット文字が結合されるように設定することができる。このキーボード設定では、水平方向の文字の結合がすでに実行されている場合において、韓国語アルファベット文字を、前回アルファベット文字が入力されてから所定の時間間隔内に受け取ったとき、本組み合わせキーボードはこの韓国語のアルファベット文字を受け取る際、これを垂直に並べるようにする。
【0045】
別の実施例では、指定キー(たとえば、スペースバー)またはキーモードの受取りに基づいて結合語を認識するように本組み合わせキーボードを設定している場合、指定キーを受け取って、現在のアルファベット文字の結合を終了して単語を形成し、アルファベット文字の次のセットへと移行して結合を行うように指示されるまで、受け取ったアルファベット文字が結合されるように設定してもよい。このキーボード設定では、水平方向の文字の結合がすでに実行されている場合において、指定キーを受け取る前に韓国語アルファベット文字を受け取ったとき、本組み合わせキーボードはこの韓国語のアルファベット文字を受け取る際、これを垂直に並べるようにする。
【0046】
一実施例では、時間モードまたはキーモードのいずれかで動作するように、本組み合わせキーボードを設定してもよい。これらのモードはそれぞれ、オンまたはオフにすることができる。さらに、場合によっては、モードを組み合わせた状態で動作するように、本組み合わせキーボードを設定してもよい。たとえば、限られた文字の下位結合を時間に基づいて実行してもよい一方、入力された文字の全体的な結合をキー操作に基づいて実行してもよく、その逆も同様となる。
【0047】
韓国語アルファベット文字の境界は上記のようにシフトするものとして説明しているが、本開示の態様はこれに限定されず、その結果として、代わりに英語アルファベット文字の境界がシフトするか、またはこの英語アルファベット文字の境界が韓国語アルファベット文字の境界と結合されて、シフトしてもよい。
【0048】
図4Dに示すように、同じ言語の複数のアルファベット文字を所定の間隔内に受け取った場合、これらの受け取ったアルファベット文字が二重文字として下位結合されてもよい。より具体的には、英語アルファベット文字「w」が入力され、かつ「w」が入力されてから所定の間隔内(たとえば、1秒以内)に別の英語アルファベット文字「h」が入力されると、英語アルファベット文字「w」および英語アルファベット文字「h」は、下位結合または単一の二重文字「wh」として結合される。あるいは、「w」および「h」が指定キーの操作(たとえば、シフトキー、スペースバーキー、または他の指定キーを押下するなど)と併せて実際に入力される場合、英語アルファベット文字「w」および英語アルファベット文字「h」は、下位結合または単一の二重文字「wh」として結合される。ただし、本開示の態様はこれに限定されず、その結果として、他の操作によって二重文字が形成されてもよい。
【0049】
また、「w」を包囲している元の境界409と「h」を包囲している元の境界410とを結合して、下位結合される二重文字「wh」を包囲する、新たな境界411を形成してもよい。一実施例では、この新たな境界411を、元の境界409または410と同じサイズとしてもよいし、これらとは異なるサイズとしてもよい。さらに、アルファベット文字のサイズを、下位結合した後に元のサイズのまま保持してもよいし、異なるサイズとしてもよい。
【0050】
二重文字「wh」は、結合を目的として単一の文字として機能してもよく、これにより、韓国語アルファベット文字「
」と別の韓国語アルファベット文字「
」とをその後順に受け取って結合すると、「
」を包囲している境界412と「
」を包囲している境界413とが新たな境界411と結合されることになる。
【0051】
図4Dでは英語アルファベット文字の下位結合を開示したが、本開示の態様はそれに限定されず、その結果として、韓国語アルファベット文字を下位結合することや、異なる言語のアルファベット文字を下位結合することが可能となり得る。
【0052】
図5は、本開示の一態様による、典型的な組み合わせ言語キーボードのレイアウトを示す。
【0053】
図5に示すように、典型的な組み合わせ言語キーボードでは、英語アルファベット文字などの第1の言語のアルファベット文字がキーボタンの下部領域に表示されている。また、韓国語アルファベット文字などの第2の言語のアルファベット文字が、各キーボタンの上部領域に表示されている。一実施例では、第1の言語のアルファベット文字を第2の言語のアルファベット文字よりも大きく表示していてもよい。ただし、本開示の態様はそれに限定されず、その結果として、2つの言語のアルファベット文字のサイズが同様に見えていてもよい。また、2つの言語のアルファベット文字を、入力中の言語に応じて入力中に異なるサイズで表示してもよい。たとえば、シフトキーを押下して第2の言語のアルファベット文字を入力できる場合、第2の言語のアルファベット文字を第1の言語のアルファベット文字よりも大きく表示させて、どの言語が実行されているかを視覚的に示してもよい。
【0054】
本組み合わせ言語キーボードは、モードキー501の操作に従って複数のモードで動作してもよい。より具体的には、モードキー501を操作することより、本組み合わせ言語キーボードを第1のモードまたは第2のモードのいずれかで動作させることが可能になる。この第1のモードを、第2の言語ではなく、第1の言語のアルファベット文字を入力できるように動作する、デフォルトモードとすることができる。第2のモードを組み合わせ言語モードとすることができ、この場合、キーボードを切り替えることなく、2つの異なる言語のアルファベット文字にアクセスできるようになる。
【0055】
第1のモードでは、アルファベットキーの押下と併せてシフトキー502を押下することにより、英語の大文字のアルファベット文字を入力できるようになる。
【0056】
第2のモードでは、アルファベットキーの押下と併せてシフトキー502を押下することにより、韓国語において対応する入力予定のアルファベット文字を入力できるようになる。この点については、2つの言語のアルファベット文字を結合して入力する場合、英語アルファベット文字を大文字にするかどうかに関連性はないため、第1の言語のアルファベット文字をすべて大文字で操作してもよいし、すべて小文字で操作してもよい。また、シフトキーは韓国語の5文字を入力する際にのみ影響することも注記しておく。
【0057】
具体的には、通常、このシフトキーを使用して二重子音「
」、「
」、「
」、「
」、および「
」を入力しており、これらは「
」、「
」、「
」、「
」、および「
」の単子音にそれぞれ対応している。さらに、シフトキーを使用して、単母音「
」および「
」に対応している複合母音「
」および「
」を実際に入力することができる。この点については、二重子音は単子音の二重入力であるため、所定の時間内に対応する単子音を二重入力することによって、これらの二重子音の入力を実行してもよい。上記の複合母音についても、同様の操作を実行することができる。また、この点において、英語アルファベット文字に対して二重子音が生成されてもよい。たとえば、「s」を二重入力することにより、本組み合わせキーボードを作動させて、「s」の二重入力がより小さくなり、かつより近接するように書式設定して、韓国語の二重子音と同様に表示されるようにすることができる。
【0058】
したがって、ユーザは本組み合わせキーボードのレイアウトを使用して、2つの異なるキーボードを切り替えることなく2つの異なる言語のアルファベット文字を素早く入力できるため、メモリの使用効率が向上し、ひいては操作がより効率的となる。
【0059】
図6Aは、本開示の一態様による、子音グループを有する別の典型的な組み合わせ言語キーボードのレイアウトを示す。図6Bは、本開示の一態様による、母音グループを有する別の典型的な組み合わせ言語キーボードのレイアウトを示す。
【0060】
図6Aに示すように、組み合わせキーボードでは、アルファベット文字をより容易に識別するために、領域601において子音を1つのグループにまとめていてもよい。図6Bに示すように、組み合わせキーボードでは、アルファベット文字をより容易に識別するために、領域602において母音を1つのグループにまとめていてもよい。一実施例では、領域601と領域602とを別々の画面上に表示してもよく、この場合スワイプ操作を通じて、またはボタンを押下することにより、交互にこれらの画面を切り替えることができる。
【0061】
さらに、領域601に含まれる1または複数のキーで、英語アルファベット文字と、対応する韓国語アルファベット文字との両方を別々のキーとして表示してもよい。ただし、本出願の態様はこれに限定されず、その結果として、両方の言語のアルファベット文字が単一のキーに表示されてもよい。
【0062】
同様に、領域602に含まれる1または複数のキーで、英語アルファベット文字と、対応する韓国語アルファベット文字との両方を別々のキーとして表示してもよい。ただし、本出願の態様はこれに限定されず、その結果として、両方の言語のアルファベット文字が単一のキーに表示されてもよい。
【0063】
図7は、本開示の一態様による、別の典型的な組み合わせ言語キーボードのレイアウトを示す。
【0064】
図7に示すように、組み合わせキーボードで、音声関係に基づいて英語アルファベット文字と対応する韓国語アルファベット文字とを表示する、複数のキーのレイアウトを表示することができる。たとえば、本組み合わせキーボードのキーで「S」を一次キーとして表示して、「S」と類似した音を有し得る「
」を二次キーとして表示してもよい。このようなレイアウトに基づいて、ユーザは音声に従って、両方の言語のアルファベット文字を素早く識別できる可能性がある。英語アルファベット文字を一次キーとして記載しているが、本開示の態様はこれに限定されない。たとえば、本組み合わせキーボードのキーで、韓国語アルファベット文字を一次キーとして表示し、英語アルファベット文字を二次キーとして表示してもよい。
【0065】
図8は、本開示の一態様による、典型的な組み合わせ言語キーボードのレイアウト構成のメニューを示す。
【0066】
図8に示すように、本組み合わせキーボードを様々な方法で構成していてもよい。たとえば、ユーザの選好に応じてフォントサイズを様々なサイズに設定してもよく、一次言語を選択してもよく、キーボードのレイアウト設定を選択してもよく、またアルファベット文字を結合する方法を選択してもよい。
【0067】
より具体的には、個々のキーに表示されるアルファベット文字が言語ごとに特定のサイズで表示されるように、これらを構成してもよい。第2の言語のアルファベット文字よりも大きく表示されるか、これと同じサイズに表示されるか、またはこれよりも小さく表示されるように、第1の言語のアルファベット文字を設定してもよい。さらに、一次言語を選択してもよい。本キーボードが結合モードで動作していない場合、一次言語の選択によってデフォルトの動作が決まる可能性がある。また、一次言語を選択することにより、本組み合わせキーボードのキーそれぞれに表示される際の、アルファベット文字の特定の配置(たとえば、第2の言語のアルファベット文字の中央またはそれよりも下)がもたらされてもよい。好適構成に従って、このキーボード設定を設定してもよい。たとえば、子音/母音のグループ分け(たとえば、図6)、または音声のグループ分け(たとえば、図7)に従って、本キーボードをデフォルト構成(たとえば、図5)に設定してもよい。ただし、本開示の態様はこれに限定されず、その結果として、他のグループ分けに従って他の構成とすることも可能である。
【0068】
さらに、アルファベット文字の結合方法を選択してもよい。より具体的には、このアルファベット文字の結合を、時間設定に従って、または特定のキー操作に基づいて結合されるように設定してもよい。この時間設定においては、前回アルファベット文字が入力されてから所定の間隔内に入力を受け取った場合、言語に関係なく、受け取ったアルファベット文字が前回入力されたアルファベット文字と結合されるように設定することができる。ユーザの選好に応じて、この所定の間隔を設定してもよい(たとえば、3秒)。
【0069】
特定のキー操作設定では、指定キー(たとえば、スペースバー)の受取りに基づいて結合語を認識するように本組み合わせキーボードを設定している場合、指定キーを受け取って、現在のアルファベット文字の結合を終了して単語を形成し、アルファベット文字の次のセットへと移行して結合を行うように指示されるまで、受け取ったアルファベット文字が結合されるように設定してもよい。ただし、本開示の態様はこれに限定されず、その結果として、その前の結合で結合可能な文字数よりも多くのアルファベット文字が入力されている場合、アルファベット文字の次のセットによる結合が実行されてもよい。
【0070】
図9は、本開示の一態様による、異なる言語のアルファベット文字を結合するための典型的なプロセスフローを示す。
【0071】
ステップ901で、第1の言語のアルファベット文字を組み合わせキーボード上で受け取る。この第1の言語を、ユーザのデフォルト言語または主要言語とすることができる。たとえば、この第1の言語を英語としてもよい。
【0072】
ステップ902で、第1の言語のアルファベット文字の入力を受け取ると、タイマが開始され得る。より具体的には、第1の言語のアルファベット文字を受け取ったタイミングを判定する。たとえば、本組み合わせキーボードが多言語モードで動作しているとき、または本組み合わせキーボードが、アルファベット文字を結合して単一単語または擬似単語を形成するモードで動作しているときに、タイマを開始してもよい。
【0073】
ステップ903で、第2の言語のアルファベット文字を本組み合わせキーボード上で受け取る。この第2の言語を、ユーザの二次言語とすることができる。たとえば、この第2の言語を韓国語としてもよい。ただし、本開示の態様はそれに限定されず、その結果としてこの二次言語を、子音および母音から構成されるアルファベット体系を有する任意の言語とすることができる。
【0074】
一実施例では、シフトキー、または適切と思われる他の任意の指定キーを操作することにより、第2の言語のアルファベット文字を入力してもよい。
【0075】
ステップ904で、第2の言語のアルファベット文字を受け取ったタイミングを判定する。
【0076】
ステップ905で、第1の言語のアルファベット文字と第2の言語のアルファベット文字とを受け取った際の時間差を判定する。
【0077】
この時間差が所定の継続時間よりも短いと判定した場合、ステップ906で入力順に従って、第1の言語のアルファベット文字と第2の言語のアルファベット文字とを結合してもよい。
【0078】
この時間差が所定の継続時間よりも長いと判定した場合、ステップ907で、第1の言語のアルファベット文字と第2の言語のアルファベット文字とを結合しなくてもよい。つまり、この第2の言語のアルファベット文字を、新たな単語または疑似単語として開始するようにしてもよい。
【0079】
図10は、本開示の一態様による、異なる言語のアルファベット文字を結合するための典型的なプロセスフローを示す。
【0080】
ステップ1001で、第1の言語のアルファベット文字を組み合わせキーボード上で受け取る。この第1の言語を、ユーザのデフォルト言語または主要言語とすることができる。たとえば、この第1の言語を英語としてもよい。
【0081】
ステップ1002で、第1の言語のアルファベット文字の入力を受け取ると、タイマが開始され得る。より具体的には、第1の言語のアルファベット文字を受け取ったタイミングを判定する。たとえば、本組み合わせキーボードが多言語モードで動作しているとき、または本組み合わせキーボードが、アルファベット文字を結合して単一単語または擬似単語を形成するモードで動作しているときに、タイマを開始してもよい。
【0082】
ステップ1003で、第2の言語のアルファベット文字を本組み合わせキーボード上で受け取る。この第2の言語を、ユーザの二次言語とすることができる。たとえば、この第2の言語を韓国語としてもよい。ただし、本開示の態様はそれに限定されず、その結果としてこの二次言語を、子音および母音から構成されるアルファベット体系を有する任意の言語とすることができる。
【0083】
一実施例では、シフトキー、または適切と思われる他の任意の指定キーを操作することにより、第2の言語のアルファベット文字を入力してもよい。
【0084】
ステップ1004で、第2の言語のアルファベット文字を受け取ったタイミングを判定する。
【0085】
ステップ1005で、第1の言語および第2の言語のアルファベット文字間に母音が存在するかどうかの判定を行う。
【0086】
第1の言語および第2の言語のアルファベット文字間に母音が存在しないと判定した場合、本組み合わせキーボードは新たな単語または擬似単語を開始する前に、ステップ1006で母音入力の受取りをさらに待機する。
【0087】
本組み合わせキーボードが受け取ったアルファベット文字間に母音が存在すると判定した場合、ステップ1007で、第1の言語のアルファベット文字と第2の言語のアルファベット文字とを受け取った際の時間差を判定する。
【0088】
この時間差が所定の継続時間より短いと判定した場合、ステップ1008で入力順に従って、第1の言語のアルファベット文字と第2の言語のアルファベット文字とを結合してもよい。
【0089】
この時間差が所定の継続時間よりも長いと判定した場合、ステップ1009で、第1の言語のアルファベット文字と第2の言語のアルファベット文字とを結合しなくてもよい。つまり、この第2の言語のアルファベット文字を、新たな単語または疑似単語として開始するようにしてもよい。
【0090】
図11は、本開示の一態様による、異なる言語のアルファベット文字を結合するための典型的なプロセスフローを示す。
【0091】
ステップ1101で、キーベースの言語結合モードに入る。たとえば、組み合わせキーボード上のモードボタンを操作するか、または設定画面でそれぞれのモードを選択することで、キーベースの言語結合モードに入ることができる。キーベースの言語結合モードでは、単語または擬似単語が完成したことを示すために指定キーが選択されるまで、アルファベット文字を継続的に結合していくことができる。ただし、本開示の態様はそれに限定されず、その結果として、新たな単語または擬似単語を特定の条件下で開始するようにしてもよい。たとえば、文字数が所定の結合可能な文字数(たとえば、4文字または5文字のアルファベット文字)を超えている場合、新たな単語または擬似単語を開始するようにしてもよい。別の実施例では、キーの入力順に従って新たな単語または擬似単語を開始するようにしてもよい。さらに、韓国語アルファベット文字が単語または擬似単語の下部への配置用に指定した場合、本組み合わせキーボードでは、新たな単語または擬似単語の開始として、後続の子音入力を実際に行うことができる。
【0092】
ステップ1102で、第1の言語のアルファベット文字を組み合わせキーボード上で受け取る。この第1の言語を、ユーザのデフォルト言語または主要言語とすることができる。たとえば、この第1の言語を英語としてもよい。
【0093】
ステップ1103で、第2の言語のアルファベット文字を本組み合わせキーボード上で受け取る。この第2の言語を、ユーザの二次言語とすることができる。たとえば、この第2の言語を韓国語としてもよい。ただし、本開示の態様はそれに限定されず、その結果としてこの二次言語を、子音および母音から構成されるアルファベット体系を有する任意の言語とすることができる。
【0094】
ステップ1104で、指定キーが押下されたかどうかの判定を行う。たとえば、この指定キーをスペースバーまたは別のキーとすることができる。
【0095】
ステップ1104で指定キーが押下されていないと判定した場合、ステップ1105で、受け取ったアルファベット文字の数が所定の数を超えているかどうかを判定する。
【0096】
ここで受け取ったアルファベット文字の数が所定の数を超えていない場合、本組み合わせキーボードは、ステップS1106で結合を目的としたさらなる入力の受取りを待機する。ここで受け取ったアルファベット文字の数が所定の数を超えている場合、S1107で、受け取ったアルファベット文字を新たな単語または擬似単語の一部として入力する。
【0097】
ステップ1104で指定キーが押下されたと判定した場合、ステップ1105で受け取った順序に従って入力されたアルファベット文字を結合する。
【0098】
本開示の態様を、仮想キーボードを基準に記載したが、本開示はそれに限定されない。コンピューティングデバイスまたはオンボードキーボードシステムに接続された物理キーボード上に、特定の態様または改良点を実装することもできる。
【0099】
また、本出願では韓国語および英語のアルファベット文字の結合を主として記載しているが、本開示の態様はそれに限定されず、その結果として本開示の態様を、子音および母音を含むアルファベット体系を用いる他の言語に適用することができる。
【0100】
ここではコンピュータ可読媒体を単一の媒体であるように示しているが、「コンピュータ可読媒体」という用語には、1または複数の命令のセットを格納する、たとえば集中型データベースもしくは分散型データベース、ならびに/または関連キャッシュおよびサーバなどの単一の媒体または複数の媒体が含まれる。また、「コンピュータ可読媒体」という用語には、プロセッサに実行させる命令のセットを格納、エンコード、もしくは伝送できるか、またはコンピュータシステムに本明細書に開示している方法または操作のうちの1または複数を実行させる、あらゆる媒体も含まれるものとする。
【0101】
非限定的かつ典型的な特定の一実施形態では、このコンピュータ可読媒体は、1または複数の不揮発性読出し専用メモリを収容するメモリカードまたは他のパッケージなどのソリッドステートメモリを含むことができる。また、このコンピュータ可読媒体を、ランダムアクセスメモリまたは他の揮発性の書き換え可能なメモリとすることができる。加えて、このコンピュータ可読媒体は、伝送媒体を介して通信される信号などの搬送波信号をキャプチャするためのディスクもしくはテープまたは他の記憶装置などの、光磁気媒体または光媒体を含むことができる。したがって、本開示は、データまたは命令を格納できる、あらゆるコンピュータ可読媒体または他の同等物および後継媒体を含むと見なされる。
【0102】
本明細書には、特定の規格およびプロトコルに準拠して特定の実施形態で実装できる構成要素および機能を記載しているが、本開示はそのような規格およびプロトコルに限定されない。
【0103】
本明細書に記載している実施形態の例示は、様々な実施形態の構造に関する概略的理解を促すことが意図されている。これらの例示は、本明細書に記載の本開示の要素および特徴のすべてを完全に記述するものとして機能することは意図されていない。他の多くの実施形態が、本開示を参照することにより当業者に明らかとなり得る。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的かつ論理的な置換および変更を行うことができるように、他の実施形態を利用し、かつ本開示から導き出すことが可能である。また、これらの例示は単なる再現描写であり、これらを縮尺通りに描画していなくてもよい。これらの例示における特定の比率を誇張している場合があるが、一方で他の比率を最小化している場合がある。したがって、本開示および図面を、限定的ではなく例示的であると見なすべきである。
【0104】
本明細書では、単に便宜上、「発明」という用語によって個々に、かつ/または集合的に本開示の1または複数の実施形態に言及していてもよく、したがって本出願の範囲をいずれかの特定の発明または発明概念に自発的に限定することを意図するものではない。さらに、特定の実施形態を本明細書で示し、かつ説明してきたが、同じまたは類似の目的を達成するように構成された任意の後発の構成を、示している特定の実施形態と置き換えることができると理解すべきである。本開示は、様々な実施形態の後続のあらゆる改変例または変形例を網羅することが意図されている。上記の実施形態の組み合わせ、および本明細書に具体的に記載していない他の実施形態が、本説明を参照することにより当業者に明らかとなるであろう。
【0105】
上述したように、本開示の一態様によれば、異なる言語のアルファベット文字を結合する方法を提供する。本方法は、第1の言語のアルファベット文字および第2の言語のアルファベット文字の両方に同時にアクセスできる仮想組み合わせキーボードをメモリからロードするステップと、組み合わせキーボード上で第1の言語のアルファベット文字の入力を受け取るステップと、組み合わせキーボード上で第2の言語のアルファベット文字の入力を受け取るステップと、入力された第1の言語のアルファベット文字および第2の言語のアルファベット文字をディスプレイ上に表示するステップであって、入力された第1の言語および第2の言語のアルファベット文字はそれぞれ、所定のサイズの四角形の境界に包囲された各アルファベット文字の画像を有する、ステップと、第1の言語のアルファベット文字および第2の言語のアルファベット文字の少なくとも1つを互いに向かってシフトさせることにより、アルファベット文字を包囲している境界が部分的に重なるようにするステップとを含む。
【0106】
本開示の別の態様によれば、第1および第2の言語のうちの一方は韓国語であり、第1および第2の言語のうちの他方は英語である。
【0107】
本開示のさらに別の態様によれば、アルファベット文字を包囲している境界は、同じサイズまたは異なるサイズである。
【0108】
本開示のさらに別の態様によれば、シフトさせるステップを水平方向または垂直方向のいずれかで実行している。
【0109】
本開示の別の態様によれば、本方法は、第1の言語のアルファベット文字の入力を受け取ったときにタイマを開始するステップと、第2の言語のアルファベット文字の入力を受け取った時間を判定するステップと、タイマの開始から第2の言語のアルファベット文字の入力受取りまでの継続時間が所定の時間よりも短いかどうかを判定するステップと、継続時間が所定の時間よりも短いと判定した場合、入力された第1の言語および第2の言語のアルファベット文字を結合するステップと、継続時間が所定の時間以上であると判定した場合、第2の言語のアルファベット文字を新たな単語として入力するステップとをさらに含む。
【0110】
本開示のさらに別の態様によれば、本方法は、第1および第2の言語のアルファベット文字のうちの1つが母音であるかどうかを判定するステップをさらに含む。第1および第2の言語のアルファベット文字のうちの1つが母音である場合、タイマを開始する。
【0111】
本開示のさらに別の態様によれば、本方法は、組み合わせキーボード用の結合セットのモードを決定するステップをさらに含む。モードは、時間モードまたはキーベースのモードのいずれかである。
【0112】
本開示の別の態様によれば、結合モードが時間モードである場合、第1の言語のアルファベット文字の入力時から第2の言語のアルファベット文字の入力時までの継続時間に基づいて、シフトさせるステップを実行する。
【0113】
本開示のさらに別の態様によれば、結合モードがキーベースのモードである場合、指定キーが操作されるとシフトさせるステップを実行する。
【0114】
本開示のさらに別の態様によれば、本方法は、第1の単語に対して入力されたアルファベット文字の数を判定するステップを含む。第1の単語に対して入力されたアルファベット文字の数が所定の値以下である場合、シフトさせるステップを実行する。また、第1の単語に対して入力されたアルファベット文字の数が所定の値よりも多い場合、最後に受け取ったアルファベット文字を第2の単語の一部として登録する。
【0115】
本開示の別の態様によれば、本方法は、第1の言語のアルファベット文字および第2の言語のアルファベット文字の両方を組み合わせキーボードのキー上に表示するステップを含む。
【0116】
本開示のさらに別の態様によれば、本方法は、結合モードを設定するためのモードキーを組み合わせキーボード上に表示するステップを含む。
【0117】
本開示のさらに別の態様によれば、本方法は、第2の言語のアルファベット文字が、第1の言語のアルファベット文字の音声等価物であることを含む。
【0118】
本開示の別の態様によれば、本方法は、子音キーのグループと母音キーのグループとを組み合わせキーボード上に表示するステップを含む。
【0119】
本開示のさらに別の態様によれば、本組み合わせキーボードは、第1の言語または第2の言語のうちの一方のアルファベット文字を大文字のみで表示している。
【0120】
本開示のさらに別の態様によれば、所定の時間内に対応するキーを複数回操作することにより、第1の言語または第2の言語のうちの一方の二重子音アルファベット文字を入力している。
【0121】
本開示の一態様によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを格納している。コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、コンピュータ装置があるプロセスを実行する。プロセスは、第1の言語のアルファベット文字および第2の言語のアルファベット文字の両方に同時にアクセスできる仮想組み合わせキーボードをメモリからロードするステップと、組み合わせキーボード上で第1の言語のアルファベット文字の入力を受け取るステップと、組み合わせキーボード上で第2の言語のアルファベット文字の入力を受け取るステップと、入力された第1の言語のアルファベット文字および第2の言語のアルファベット文字をディスプレイ上に表示するステップであって、入力された第1の言語および第2の言語のアルファベット文字はそれぞれ、所定のサイズの四角形の境界に包囲された各アルファベット文字の画像を有する、ステップと、第1の言語のアルファベット文字および第2の言語のアルファベット文字の少なくとも1つを互いに向かってシフトさせることにより、アルファベット文字を包囲している境界が部分的に重なるようにするステップとを含む。
【0122】
本開示の一態様によれば、コンピュータ装置は命令を格納するメモリと、命令を実行するプロセッサとを含む。プロセッサによって実行されると、命令によってプロセッサが動作を実行する。動作は、第1の言語のアルファベット文字および第2の言語のアルファベット文字の両方に同時にアクセスできる仮想組み合わせキーボードをロードするステップと、組み合わせキーボード上で第1の言語のアルファベット文字の入力を受け取るステップと、組み合わせキーボード上で第2の言語のアルファベット文字の入力を受け取るステップと、入力された第1の言語のアルファベット文字および第2の言語のアルファベット文字をディスプレイ上に表示するステップであって、入力された第1の言語および第2の言語のアルファベット文字はそれぞれ、所定のサイズの四角形の境界に包囲された各アルファベット文字の画像を有する、ステップと、第1の言語のアルファベット文字および第2の言語のアルファベット文字の少なくとも1つを互いに向かってシフトさせることにより、アルファベット文字を包囲している境界が部分的に重なるようにするステップとを含む。
【0123】
本開示の要約書は、米国特許法施行規則第1.72条(b)に準拠して提供され、本特許請求の範囲または意味を解釈または制限するために使用されないことを理解の上で提出される。さらに、前述の発明を実施するための形態では、本開示を簡素化する目的で、単一の実施形態に様々な特徴をまとめるか、もしくは記載している場合がある。特許請求している実施形態が各請求項で明示的に列挙されたよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものとして、本開示を解釈すべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明の主題は、開示している実施形態のいずれかの特徴すべてに満たないものを対象としている。したがって、以下の特許請求の範囲は、発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は、個別に特許請求される主題を定義するものとして独立している。
【0124】
開示している実施形態に関する前述の説明は、当業者による本開示の製造または使用を有効にするために提供される。したがって、上記で開示している主題は限定ではなく例示と見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の趣旨および範囲内にあるそのようなすべての修正形態、改善形態、および他の実施形態を網羅することが意図されている。したがって、本開示の範囲は、法で許す最大限の範囲で、以下の特許請求の範囲およびその等価物において許容される最も広義の解釈により決定されるべきであり、前述の詳細な説明により制限または限定されないものとする。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11